JP2001157734A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001157734A
JP2001157734A JP34455899A JP34455899A JP2001157734A JP 2001157734 A JP2001157734 A JP 2001157734A JP 34455899 A JP34455899 A JP 34455899A JP 34455899 A JP34455899 A JP 34455899A JP 2001157734 A JP2001157734 A JP 2001157734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 賞球と貸球を排出する排出手段を備えた遊技
機において、排出関連の故障を、実際に発生する前の可
能性の段階で検知し得るようにしたものを提供する。 【解決手段】 排出機構600からの排出を賞球である
か貸球であるかにしたがって流路切換ユニット700の
賞球流路703または貸球流路704に導入し、賞球検
出センサ713または貸球検出センサ714で検出し、
この検出結果と目標数が整合するように排出機構600
に補正排出処理を行わせる遊技機において、補正排出処
理の回数、時間、頻度等が判定基準を超えた場合に、エ
ラー表示器86による異常予告報知および排出エラー報
知を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、賞球と貸球を排出
する排出手段を備えた遊技機に関し、排出関連の故障
を、実際に発生する前の可能性の段階で検知し得るよう
にした改良に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機には、排出制御装置により制御さ
れた排出手段で遊技球を遊技者側に排出するものがあ
る。このような遊技機では、排出された遊技球をセンサ
で検出し、この検出信号を排出制御装置にフィードバッ
クして、目標数の遊技球が排出されるようにしている。
そして、このフィードバックによっても、目標数の遊技
球がどうしても排出されないときに、排出に関する異常
状態が発生したと判定して、異常対応処理を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに排出が最終的にうまくいかなくなってから、異常状
態が発生したと判定するのでは、異常発生を検知するま
でに時間がかかり、この検知以前に故障までには至らな
い問題点が発生していてもそのまま遊技を進行させてし
まうことになるので、遊技の進行に支障を来す恐れがあ
る。
【0004】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、賞球と貸球を排出する排出手段を備えた
遊技機において、排出関連の故障を、実際に発生する前
の可能性の段階で検知し得るようにしたものを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、遊技球
を賞球または貸球として排出する排出手段と、目標数の
遊技球が排出されるように前記排出手段の動作を制御す
る排出制御手段とを備えた遊技機において、前記排出手
段からの球流路に賞球流路と貸球流路を分岐させて形成
し、前記賞球流路と貸球流路の分岐の始点に賞球流路の
入口または貸球流路の入口を選択的に閉止する流路切換
部材を設け、この流路切換部材の切換動作を賞球排出で
あるか貸球排出であるかにしたがって制御する切換制御
手段を備え、賞球流路と貸球流路にそれぞれ賞球検出セ
ンサと貸球検出センサを備えるとともに、賞球排出での
前記賞球検出センサまたは貸球排出での前記貸球検出セ
ンサによる計数結果が前記目標数と一致するように前記
排出手段による遊技球排出の補正処理を行う排出数補正
手段と、この排出数補正手段による補正処理が必要とさ
れた程度が判定基準を超えて大きくなったか否かを監視
する監視手段と、この監視手段により前記排出数補正手
段による補正処理が必要とされた程度が判定基準を超え
て大きくなったと判定された場合にこれを報知する報知
手段とを備えた。
【0006】第2の発明では、前記排出数補正手段によ
る補正処理が必要とされた程度が判定基準を超えて大き
くなった場合に前記排出手段による排出動作を禁止する
排出動作禁止手段を備えた。
【0007】第3の発明では、前記排出数補正手段によ
る補正処理が必要とされた程度が判定基準を超えて大き
くなった場合に遊技の進行を停止する遊技停止手段を備
えた。
【0008】第4の発明では、前記監視手段は、前記補
正処理が行われた回数をカウントする補正回数カウント
手段を備えるとともに、この補正処理の回数が所定数を
上回ったときに、前記排出数補正手段による補正処理が
必要とされた程度が判定基準を超えたと判定する。
【0009】第5の発明では、前記監視手段は、前記補
正処理が行われた時間をカウントする補正時間カウント
手段を備えるとともに、この補正処理の時間が所定時間
を上回ったときに、前記排出数補正手段による補正が必
要とされた程度が判定基準を超えたと判定する。
【0010】第6の発明では、前記監視手段は、前記補
正処理が行われた頻度を算出する補正頻度算出手段を備
えるとともに、この補正処理の頻度が所定の度数を上回
ったときに、前記排出数補正手段による補正が必要とさ
れた程度が判定基準を超えたと判定する。
【0011】第7の発明では、前記判定基準を複数設
け、各判定基準毎に対応処理を設定した。
【0012】第8の発明では、前記監視手段は前記監視
および判定を賞球と貸球のそれぞれで別個に行う。
【0013】第9の発明では、前記判定基準を賞球の場
合と貸球の場合とで別個に設定した。
【0014】第10の発明では、前記排出手段による排
出の記憶を遊技機の電源OFF後にもバックアップして
おくバックアップ手段を備え、前記監視手段による監視
および判定はこのバックアップ手段によってバックアッ
プされたデータをも含めて行われ得るようにした。
【0015】
【発明の作用および効果】本発明では、排出数補正手段
による補正処理が必要とされた程度(例えば、第4の発
明では補正処理の回数、第5の発明では補正処理の時
間、第6の発明では補正処理の頻度)が判定基準を超え
て大きくなったと監視手段が判定すると、これが報知手
段により報知される。したがって、排出関連の異常(故
障)が実際に発生する前(致命的なものとなる前)に、
危険の段階(補正処理が通常よりも多く必要となれるよ
うになった段階)で報知(例えば、実施の形態における
異常予告報知、あるいは排出エラー報知)がなされるの
で、異常発生または異常発生のの可能性に対する対応
(例えば、第2の発明では排出動作の禁止、第3の発明
では遊技の進行の停止)を排出関連の動作に問題が生じ
始めた初期の段階から行うことができ、故障発生による
遊技の進行への影響を最小限とすることができる。
【0016】また、第5の発明では、補正が行われた時
間を監視するので、1回の補正処理に長時間かかるよう
な異常が発生した場合には、補正の回数で異常を監視す
る場合よりも迅速に異常発生または異常発生の可能性を
検知することができる。
【0017】また、第6の発明では、補正が行われた頻
度(例えば、実施の形態における補正割合)を監視する
ので、補正処理が急に多く行われるようになった場合等
には、単に補正処理が必要とされた回数で異常判定する
よりも、より迅速に異常発生または異常発生の可能性を
検知することができる。
【0018】また、第7の発明では、判定基準が複数設
けられ、各判定基準毎に対応処理(例えば、実施の形態
における異常予告報知をする処理、排出エラー処理等)
を設定するので、対応処理を各判定基準にふさわしいも
のとなるようにフレキシブルに設定できる。
【0019】また、第8の発明では、監視手段による監
視および判定は、賞球排出と貸球排出とで別個に実行さ
れるので、よりきめの細かな監視を行うことができ、賞
球排出と貸球排出のそれぞれに合った適切な対応をとる
ことができる。また、異常が、賞球排出関連の構成、貸
球排出関連の構成、賞球排出と貸球排出に共通の構成の
いずれで生じているのかを、迅速に知ることができる。
【0020】また、第9の発明では、監視手段による判
定の判定基準を、賞球排出と貸球排出とで別個に設定す
るので、異常発生または異常発生の可能性の検知を、賞
球排出と貸球排出のそれぞれの特性に合わせて、的確に
行うことができる。
【0021】また、第10の発明では、監視手段による
監視および判定は、バックアップされたデータをも含め
てなされ得るので、遊技機の状態を電源OFF以前の状
態をも含めて判定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0023】図1〜図5には、以下の各実施の形態に共
通の構成を示す。
【0024】図1は、弾球遊技機の遊技盤10の正面図
である。また、図2は、弾球遊技機の裏面図である。ま
た、図3には、弾球遊技機の制御系の一部をブロック構
成図で示す。
【0025】図1に示すように、遊技盤10の表面にお
いてガイドレール9で囲われた部分は遊技領域11とな
る。この遊技領域11に向けて、打球発射装置550
(図2参照)から遊技球(パチンコ球)が打ち出される
ことにより、弾球遊技が行われる。この場合、打球発射
装置550は、図示されない操作部の操作にしたがった
打球発射がなされるように、発射制御装置500(図
2、図3参照)により制御される。
【0026】遊技領域11のほぼ中央には、表示装置
(特別図柄表示装置)20が備えられる。この表示装置
20は、例えばLCD(液晶表示器)、CRT(ブラウ
ン管)等で表示画面部分が構成されるもので、表示制御
装置350(図2、図3参照)により制御されて、遊技
の進行に対応した画像を表示する。
【0027】遊技領域11の下方付近には、内部に大入
賞口を有する特別変動入賞装置12が配設される。この
特別変動入賞装置12は、大入賞口ソレノイド12A
(図3参照)への通電により入口が開閉されるものであ
る。
【0028】特別変動入賞装置12の直ぐ上方には、普
通変動入賞装置(普通電動役物)15を有する始動口1
4が配設される。この普通変動入賞装置15は、普通電
動役物ソレノイド15A(図3参照)への通電により動
作し、始動口14への入口の広さを変更する。
【0029】遊技領域11の各所にはN個(図1には3
個のみ示す)の一般入賞口13が設けられている。ま
た、遊技領域11の最下端には、排出口16が設けられ
る。
【0030】遊技領域11内に打ち込まれた遊技球は、
遊技領域11内の各所に配置された風車等の転動誘導部
材17により転動方向を変えられながら遊技領域11表
面を流下し、特別変動入賞装置12、一般入賞口13、
始動口14に入賞するか、排出口16から排出される。
【0031】N個の一般入賞口13への入賞は、各一般
入賞口13毎に備えられたN個の入賞センサ51.1〜
51.N(図3参照)により検出される。また、始動口
14への入賞は、特別図柄始動センサ52(図3参照)
により検出される。さらに、特別変動入賞装置12への
入賞は、カウントセンサ53(図3参照)により検出さ
れる。これら入賞センサ51.1〜51.N、特別図柄
始動センサ52、カウントセンサ53により入賞検出が
なされると、排出制御装置200(図2、図3参照)の
制御により、入賞した入賞装置の種類に応じた数の賞球
が排出機構600(図2参照)から排出され、図示され
ない供給皿(遊技者に対して賞球または貸球が払い出さ
れる皿)に供給されるようになっている。
【0032】特別図柄始動センサ52により検出された
始動口14への遊技球の入賞タイミングは、特別図柄入
賞記憶として、遊技制御装置100(図3参照)のRA
Mに設けられた第1〜第4の特別図柄記憶領域に、最大
4回分を限度として記憶される。また、この特別図柄入
賞記憶の数は、表示装置20上部に設けられた特別図柄
記憶表示器21に表示される。遊技制御装置100は、
この特別図柄入賞記憶に基づき、(特別図柄に関する)
大当たり発生の抽選を行う。
【0033】この大当たりの抽選により遊技が大当たり
状態となると、表示装置20が大当たりが発生したこと
を表示するとともに、特別変動入賞装置12が、所定期
間にわたって、球を受け入れない閉状態(遊技者に不利
な状態)から球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利
な状態)に変換され、より多くの賞球獲得のチャンスが
遊技者に与えられる。
【0034】大当たりにおける開状態は、カウントセン
サ53により検出される特別変動入賞装置12への所定
数(例えば10個)の入賞、または所定時間(例えば3
0秒)の経過を1単位(1ラウンド)として実行され
る。そして、この各ラウンドにおいて、特別変動入賞装
置12へ所定数の入賞があり、かつ特別変動入賞装置1
2内に設けられた継続入賞口(図示せず)への入賞があ
る限り、所定の上限値(例えば16ラウンド)に至るま
でラウンドが繰り返されるようになっている。なお、継
続入賞口への入賞は、継続センサ54(図3参照)によ
り検出される。
【0035】遊技領域11の所定位置には、普通図柄始
動ゲート18が配設される。この普通図柄始動ゲート1
8への遊技球の通過は普通図柄始動センサ55(図3参
照)により検出され、この通過タイミング(普通図柄始
動記憶)は、遊技制御装置100に記憶される。
【0036】遊技制御装置100は、この普通図柄始動
記憶に基づき、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。
この普通図柄に関する当たりが発生したときには、当た
りの発生が始動口14の基部に設けられた普通図柄表示
器30により表示されるとともに、始動口14手前の普
通変動入賞装置15が所定時間にわたって開かれ、始動
口14への入賞が容易とされる。なお、普通図柄始動記
憶の記憶数は、普通図柄表示器30の両側に配設された
普通図柄記憶表示器31に表示されようになっている。
【0037】弾球遊技機の要所には、サイドランプ4
1、図示されない装飾用LED等の装飾発光装置が備え
られる。これらの装飾発光装置の発光動作は、装飾制御
装置400(図3参照)により制御される。また、弾球
遊技機には、音出力装置(スピーカ)が備えられてい
る。この音出力装置からの効果音出力は、音制御装置4
50(図3参照)により制御される。
【0038】図2に示すように、弾球遊技機の裏面にお
いては、基枠体60上に、各種裏機構(貯留タンク6
1、誘導路62、半端センサユニット63、排出機構6
00、流路切換ユニット700、排出制御装置200、
電源供給装置300、発射制御装置500、打球発射装
置550等)が配設されている。半端センサユニット6
3には、半端センサ56(図3参照)が備えられ、排出
機構600に供給されるべき遊技球がないこと(貯留タ
ンク61からの遊技球が誘導路62上になくなったこ
と)を検出するようになっている。
【0039】また、基枠体60の略中央部は開口部とな
っており、この開口部から遊技盤10の背部が覗いてい
る。この遊技盤10背部に、遊技制御装置100、表示
制御装置350、装飾制御装置400、音制御装置45
0等が取り付けられている。さらに、弾球遊技機の側部
には、プリペイドカードユニット(球貸装置)70が備
えられている。
【0040】図3に示すように、遊技制御装置100
は、遊技用マイクロコンピュータ101、クロック回路
102、入力インターフェース103、出力インターフ
ェース104等から構成される。遊技用マイクロコンピ
ュータ101は、CPU、ROM、RAMを内蔵するも
ので、クロック回路102からの割り込み周期で遊技制
御を行う。
【0041】具体的に遊技用マイクロコンピュータ10
1は、各種センサ(入賞センサ51.1〜51.N、特
別図柄始動センサ52、カウントセンサ53、継続セン
サ54、普通図柄始動ゲートセンサ55、オーバーフロ
ーセンサ57、ガラス枠開放センサ58、賞球検出セン
サ713)からの検出信号を受信し、これらの検出信号
に基づいて前述した大当たりの抽選、異常発生の判定等
を行い、大入賞口ソレノイド12A、各種制御装置(排
出制御装置200、表示制御装置350、装飾制御装置
400、音制御装置450)等に制御情報を送信するこ
とにより、弾球遊技機の動作を統轄的に制御する。
【0042】なお、排出制御装置200への賞球制御情
報には、「払出個数コマンド」と「排出条件コマンド」
が含まれ得る。「払出個数コマンド」は、排出すべき賞
球数を特定するコマンド(具体的にはどの入賞装置に入
賞したのかを特定する)であり、各種入賞装置のセンサ
により入賞検出がなされた場合に送信される。また、
「排出条件コマンド」は、排出に関わる条件が変化した
ことを通知するコマンドであり、例えば供給皿から遊技
球があふれてしまったこと(オーバーフロー)がオーバ
ーフローセンサ57により検出された場合、あるいは半
端センサ56により排出すべき遊技球がないこと(球無
し状態)が検出された場合等、排出に関する各種条件が
変化したときに送信される。
【0043】なお、遊技制御装置100は、本体用外部
接続端子81、枠用外部接続端子82、検査用外部接続
端子83から信号出力可能となっている。この枠用外部
接続端子82は遊技盤10の裏面に、また検査用外部接
続端子83は遊技制御装置10の基板に、それぞれ設置
されている。
【0044】排出制御装置200は、CPU201、R
OM202,RAM203、クロック回路204、入力
インターフェース205、出力インターフェース20
6、ロジック電源回路207等から構成され、排出関連
の制御を行う。具体的に、排出制御装置200は、遊技
制御装置100からの賞球制御情報またはプリペイドカ
ードユニット70からの貸球要求に基づいて、排出機構
600(具体的には、排出用パルスモータ620、フラ
ッパーソレノイド636)および流路切換ユニット70
0(具体的には、流路切換弁用ソレノイド730)の動
作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。この場
合、排出制御装置200には、賞球検出センサ713か
らの賞球検出信号または貸球検出センサ714からの貸
球検出信号が入力される(なお、後述するように賞球検
出センサ713、貸球検出センサ714にはA、Bの2
系統がある)。
【0045】また、排出制御装置200は、発射制御装
置500に発射イネーブル信号を送信して、打球発射装
置550からの遊技球発射を禁止する。また、排出に関
する異常が発生した場合には、エラー表示器86にこの
異常発生を報知させる。なお、このエラー表示器86
は、特許請求の範囲における報知手段に相当するもので
ある。
【0046】RAM203は、排出制御においてワーク
エリアとして使用されるもので、賞球データメモリ、各
種データメモリ、ワークメモリ等の領域を備えている。
賞球データメモリは、遊技制御装置100からの賞球制
御情報により通知された入賞のうちで未だ対応する賞球
払出がなされていない入賞を賞球データとして累積記憶
しているメモリである。
【0047】この賞球データメモリは、バックアップ対
象領域であって、後述する電源供給ユニット300のバ
ックアップ電源301からも電源供給されるようになっ
ている。これにより、停電等によりロジック電源回路2
07からの電源供給が途絶えた場合でも、賞球データメ
モリの記憶は保存される。なお、電源再投入時に、この
賞球データメモリにバックアップデータが存在すれば、
排出制御装置200は入賞記憶表示器85にこれを報知
させる。
【0048】また、後述する停電検出回路302から停
電検出の通知を受けた場合には、排出制御装置200の
動作停止の準備処理として、賞球データメモリにチェッ
クサムが記憶される。電源再投入時にチェックサムに異
常がなければ、バックアップされていた賞球データにし
たがった排出を行う。一方、チェックサムに異常があれ
ば、バックアップされていた賞球データメモリの内容は
クリアされる。
【0049】ロジック電源回路207は、電源供給ユニ
ット300からの12V電源を5V電源に変換して、排
出制御装置600内の各種構成要素(CPU201、R
AM203等)に供給する回路である。
【0050】残賞球報知信号出力端子84は、図示され
ないホストコンピュータ(遊技店において店内の複数の
遊技機を統轄的に管理する管理装置)へ接続される端子
である。
【0051】電源供給ユニット300は、外部からの交
流電源を直流電源に変換して、弾球遊技機の各種装置に
供給する装置であり、バックアップ電源301、停電検
出回路302を備えている。バックアップ電源301
は、コンデンサからなるもので、前述したように排出制
御装置200のRAM203の賞球データメモリにバッ
クアップ電源を供給するものである。なお、このバック
アップ電源301は特許請求の範囲におけるバックアッ
プ手段に相当するものであるが、本発明はこの実施の形
態のようにバックアップ手段を排出制御装置200内に
設けたものに限られるものではなく、例えば、バックア
ップ手段を電源供給装置300内に設けるようにしても
よい。停電検出回路302は、停電時等の電源供給ユニ
ット300の電圧低下を検出するもので、この停電検出
は排出制御装置200に伝達される。
【0052】図4には、排出機構600の構成を示す。
【0053】図示されるように、排出機構600は、ケ
ーシング601、球送出部610、排出用パルスモータ
620、ストッパ機構630等から構成される。
【0054】透明なケーシング601には、一対の球流
路602A、602Bが形成されている。上方の半端セ
ンサユニット63からの遊技球は、球入口603A、6
03Bからそれぞれ球流路602A、602Bに導入さ
れ、球出口604A、604Bから下方の流路切換ユニ
ット700に排出される。なお、球流路を2系統設けた
のは、遊技球を効率的に排出するためで、賞球と貸球の
区別とは直接関係する訳ではない。
【0055】球送出部610は、これらの球流路602
A、602Bに臨むように設けられる。この球送出部6
10には、一対のスプロケット(切り欠き円盤)611
A、611Bと、これらのスプロケット611A、61
1Bの間に配置された従動歯車612とが備えられる。
スプロケット611A、611B、従動歯車612は、
ケーシング601内に軸支された同一の回転軸613に
固定され、同期回動するようになっている。
【0056】スプロケット611A、611Bは、外周
に複数(実施の形態では8個)の球受部614を等間隔
に設けたもので、これらの球受部614の一部が、それ
ぞれ球流路602A、602Bに臨んでいる。これによ
り、球流路602A、602Bを通過する遊技球は、一
つの球受部614に一球ずつ保持されるようにして、ス
プロケット611A、611Bの回転動作とともに順次
送り出される。したがって、排出機構600からは、ス
プロケット611A、611Bの動作量(回転量)に比
例した個数の遊技球が排出されることになる。
【0057】また、スプロケット611A、611B
は、互いに球受部614の1/2個分だけ位相がずれた
状態で、回転軸613に固定されている。これにより、
スプロケット611A、611Bからの遊技球の送り出
しは交互になされ、排出機構600からの遊技球排出を
迅速かつスムーズに行うことができる。
【0058】排出用パルスモータ620の回転軸には、
原動歯車621と、ストッパ機構630の回動規制歯車
631とが固定されている。この原動歯車621と球送
出部610の従動歯車612の間には、伝達歯車622
が配設される。これにより、従動歯車612とスプロケ
ット611A、611Bは、排出用パルスモータ620
により一体に回転駆動される。
【0059】ストッパ機構630は、排出用パルスモー
タ620の回転を規制するもので、回動規制歯車63
1、ストッパ部材633、リターンスプリング635、
フラッパソレノイド636等から構成される。
【0060】回動規制歯車631の外周には、上述した
スプロケット611A、611B外周の球受部614と
同数のラチェット歯632が、等間隔に形成されてい
る。これらのラチェット歯632に、ストッパ部材(フ
ラッパ)633が係合することにより、回動規制歯車6
31の回動(図4における時計回りの回動)が禁止され
る。なお、回動規制歯車631とストッパ部材633は
ラチェット機構を構成しており、係合時でも逆回転(図
4における反時計回りの回動)は許容される。
【0061】ストッパ部材633は、掛止部634に上
端側が揺動可能に支持され、揺動によりラチェット歯6
32に係脱可能となっているもので、常態ではリターン
スプリング634に付勢されてラチェット歯632に係
合している。
【0062】これに対して、フラッパソレノイド635
に通電すると、ストッパ部材633は、ストッパソレノ
イド635側に吸着され、リターンスプリング634に
抗して後退する。これにより、ストッパ部材633と回
動規制歯車631の係合が解除され、排出用パルスモー
タ620が回動可能となる。
【0063】このようにストッパ機構630を備えるこ
とにより、排出用パルスモータ620が回転の慣性や遊
技球の重みで余分に回転してしまうことを防止でき、ス
プロケット611A、611Bの回転量を排出制御装置
200によって正確に制御できる。
【0064】図5には、流路切換ユニット700の構成
を示す。この流路切換ユニット700は、上記排出機構
600とともに排出手段を構成するものである。
【0065】なお、流路切換ユニット700は、上記排
出機構600の球流路611A、611Bにそれぞれ接
続する2系統の流路を備えるものであるが、これらの2
系統は全く同様の構成である。したがって、図5には2
系統のうち1系統(系統A)のみを図示する(図示され
たのと同様の構成の系統Bが、図の裏側に重なった形で
備えられる)。
【0066】流路切換ユニット700は、ケーシング7
01に、導入路702A、702Bから排出路705
A、705Bに至る遊技球流路を備えている。導入路7
02A、702Bは、それぞれ排出機構600の球流路
611A、611Bの下端に連結している。
【0067】遊技球流路は、賞球としての遊技球が導入
される賞球流路703A、703Bと、貸球としての遊
技球が導入される貸球流路704A、704Bに分岐す
る。賞球流路703A、703B、貸球流路704A、
704Bには、それぞれ賞球検出センサ713A、71
3B、貸球検出センサ714A、714Bが備えられ、
通過した遊技球の数を流路毎にカウントできるようにな
っている。
【0068】賞球流路703A、703Bと貸球流路7
04A、704Bの分岐部には、流路切換弁720A、
720Bが設けられる。流路切換弁720A、720B
は、回動軸721の回りで回動して、賞球流路703
A、703Bまたは貸球流路704A、704Bへの入
口を選択的に閉鎖するものである。
【0069】流路切換弁720A、720Bは、流路切
換ソレノイド730により駆動されるソレノイド軸73
1に、歯車722、723を介して連係している。これ
により、流路切換弁720A、720Bによる賞球流路
703A、703Bまたは貸球流路704A、704B
への流路切換は、排出制御装置200による流路切換ソ
レノイド730への通電で制御されるようになってい
る。
【0070】この場合、ソレノイド軸731は、常態
(流路切換ソレノイド730に通電がなされていない状
態)では、リターンスプリング732の付勢により伸長
状態にある。この結果、流路切換弁720A、720B
は、貸球流路704A、704Bの入口を閉鎖し、賞球
流路703A、703Bの入口を開放する位置にあっ
て、導入路702A、702Bに導入された遊技球は、
総て賞球流路703A、703Bに流れ込み、賞球検出
センサ713A、713Bにより検出される。
【0071】一方、排出制御装置200の制御により流
路切換ソレノイド730に通電された場合には、ソレノ
イド軸731が、リターンスプリング732に抗して、
収縮方向に吸引される。この結果、流路切換弁720
A、720Bは、賞球流路703A、703Bの入口を
閉鎖し、貸球流路704A、704Bの入口を開放する
位置へと回動する結果、導入路702A、702Bに導
入された遊技球は、総て貸球流路704A、704Bに
流れ込み、貸球検出センサ714A、714Bにより検
出される。
【0072】賞球流路703A、703Bと貸球流路7
04A、704Bは下流の排出路705A、705Bに
おいてそれぞれ合流する。遊技球はこの排出路705
A、705Bから下方に排出され、供給皿に至る。
【0073】図6〜図10は、本発明の第1の実施の形
態における制御を示すフローチャートである。
【0074】図6には、排出制御装置200において実
行される排出制御のメイン処理を示す。
【0075】電源投入されると、まずステップS1にお
いて、この電源投入が通常の電源投入であるか否かの判
定がなされる。この判定により、通常の電源投入である
と判定された場合にはステップS2に進み、通常の電源
投入ではないと判定された場合にはステップS4に進
む。ここで、通常の電源投入でない場合とは、RAM2
03の全領域をクリアしてしまうべき場合であり、具体
的には(1)当日の一番最初の電源投入の場合、または
(2)ノイズ等による誤動作があった場合である。これ
以外の場合は通常の電源投入である。
【0076】ステップS2では、RAM203のバック
アップ対象領域(賞球データメモリ)に記憶されている
チェックサムをチェックして、異常がないか否かを確認
する。このチェックで異常がなければステップS3に進
み、バックアップ対象領域以外のRAM領域(各種デー
タメモリ、ワークメモリ等)をクリアして、ステップS
5に進む。一方、異常があれば、ステップS4に進み、
RAM203の全領域(賞球データメモリ、各種データ
メモリ、ワークメモリ等)をクリアして、ステップS5
に進む。
【0077】ステップS5では、割り込み許可を行い、
排出制御装置200を、遊技制御装置100からの賞球
制御情報を受け入れ得る状態とする。この割り込み許可
以降に遊技制御装置100からの賞球制御情報送信があ
ると、排出制御装置200は、この排出制御のメイン処
理を中断して、賞球制御情報内に含まれる情報を賞球デ
ータとして記憶する処理が実行される。
【0078】ステップS6では、賞球データメモリにバ
ックアップデータがあれば、この賞球データ分の遊技球
を払い出す。
【0079】ステップS7では、普段処理(賞球または
貸球の排出要求があるか否かを監視する処理)が実行さ
れる。この普段処理の詳しい処理手順は、図7のフロー
チャートともに後述する。
【0080】ステップS8では、貸球排出の設定(図7
のフローチャートのステップS24参照)がなされてい
るか否かの判定がなされ、設定されていれば、ステップ
S9に進んで貸球排出処理を実行してステップ7に戻
る。一方、設定されていなければ、ステップS10に進
む。
【0081】ステップS9の貸球排出処理では、後述す
る賞球排出処理(ステップS11および図8のフローチ
ャート参照)において賞球を貸球に変更した処理が実行
される。すなわち、貸球要求にしたがった貸球数を球排
出カウンタに設定し、設定された数の貸球排出を、貸球
検出センサ714A、714Bによる検出のたびに球排
出カウンタを減算しながら実行するとともに、必要に応
じて補正の排出を行う。
【0082】ステップS10では、賞球排出設定(図7
のフローチャートのステップS26参照)がなされてい
るか否かの判定がなされ、設定されていれば、ステップ
S11に進んで賞球排出処理を実行してからステップS
7に戻る。一方、設定されていなければ、そのままステ
ップS7に戻る。ステップS11の賞球排出処理の詳し
い処理手順は、図8のフローチャートともに後述する。
【0083】図7は、普段処理(図6のフローチャート
のステップS7の処理)の処理手順を示すフローチャー
トである。
【0084】ステップS21では、排出エラー中(例え
ば、後述する排出エラー処理(図9のステップS48、
図10のステップS56参照)が実行されている等)で
あるか否かの判定がなされ、エラー中であればそのまま
ルーチン終了する。一方、エラー中でなければ、ステッ
プS22に進む。
【0085】ステップS22では、補正状態監視処理を
実行する。この補正状態監視処理は、賞球および貸球排
出における補正の状況(補正処理が必要とされた程度)
を監視して、必要に応じて異常発生と判定する処理であ
る。詳しい処理手順は図9のフローチャートとともに後
述する。
【0086】ステップS23では、プリペイドカードユ
ニット70からの貸球要求があったか否かの判定がなさ
れ、貸球要求があれば、ステップS24で貸球排出設定
を行ってから、ルーチン終了する。一方、貸球要求がな
ければ、ステップS25に進む。
【0087】ステップS25では、賞球データメモリに
入賞記憶があるか否かの判定がなされ、入賞記憶があれ
ば、ステップS26で賞球排出設定をして、ルーチン終
了する。一方、入賞記憶がなければ、そのままルーチン
終了する。
【0088】図8は、賞球排出処理(図6のフローチャ
ートのステップS11の処理)の処理手順を示すフロー
チャートである。
【0089】ステップS31では、排出開始条件が成立
しているか否かの判定がなされ、成立していればステッ
プS32に進み、成立していなければそのままルーチン
終了する。ここで排出開始条件とは、遊技制御装置10
0から送信される排出条件コマンドに基づいて設定され
るもので、遊技機の状態が前述したオーバーフロー状態
や球無し状態等である場合には、排出開始条件が成立し
ていないということになる。
【0090】ステップS32では、賞球排出作動回数値
を+1加算する。なお、この賞球排出作動回数値は、電
源投入後になされた賞球排出処理の回数を累積記憶して
おくカウンタである。
【0091】ステップS33では、存在する入賞記憶の
うち一つ(あるいは数個)を選択し、選択した入賞記憶
をクリアするとともに、この入賞記憶に対応する賞球数
(例えば、特別変動入賞装置12内の大入賞口への入賞
に対しては15個等)を球排出カウンタへ設定する。
【0092】ステップS34では、球排出カウンタに設
定された数の排出を行うべく、排出目標値(排出機構6
00を動作させるために設定される値)を設定する。
【0093】ステップS35では、ステップS34で設
定された排出目標値分の作動をするように、排出機構6
00の排出用パルスモータ620を制御し、賞球排出を
開始する。また、この球排出用パルスモータ620の作
動開始と同時に、排出用タイマを作動開始させる。
【0094】ステップS36では、賞球検出センサ71
3A、713Bにより賞球検出がなされたか否かを判定
し、賞球検出があればステップS37で球排出カウンタ
を1減算してからステップS38に進み、賞球検出がな
ければそのままステップS38に進む。
【0095】ステップS38では、球排出カウンタが0
となったか否かを判定し、0であればそのままルーチン
終了し、0でなければステップS39に進む。ステップ
S39では、排出用タイマがタイムアップしたか否かを
判定し、タイムアップしていなければステップS36に
戻り、タイムアップしていればステップS40に進む。
【0096】ステップS40では、補正制御処理を実行
する。このように賞球排出処理では、排出機構600の
作動開始から排出用タイマのタイムアップ時間が経過す
るまでに、排出目標値の賞球が排出されなかった場合
に、補正制御処理を実行する。補正制御処理の詳しい処
理手順は、図9のフローチャートともに後述する。
【0097】なお、貸球排出処理(図6のステップS9
の処理)では、上記賞球排出処理と比較して、(1)流
路切換ソレノイド730への通電により流路切換ユニッ
ト700の流路切換弁720A、720Bを貸球流路7
04A、704A開放側に切り換える処理が加わり、
(2)ステップS32では貸球排出作動回数値に1を加
算し、(3)ステップS33では貸球要求に対応する値
を球排出カウンタに設定し、(4)ステップS36では
貸球排出センサ714A、714Bにより貸球検出がな
されたか否かの判定を行うことで異なるだけで、他は同
様の処理が実行される。
【0098】図9は、補正制御処理(図8のフローチャ
ートのステップS40の処理)の処理手順を示すフロー
チャートである。
【0099】ステップS41では、補正排出作動回数値
を1加算する。この補正排出作動回数値は、補正排出が
なされた回数を累積記憶しているカウンタである。な
お、本実施の形態では、賞球排出における補正回数と貸
球排出における補正回数とを区別せずにカウントするよ
うになっている。
【0100】ステップS42は、球排出カウンタに残存
している数分の排出目標値を設定する。続くステップS
43では、ステップS42で設定された排出目標値分だ
けの作動をするように、排出機構600の排出用パルス
モータ620を制御し、補正排出を開始する。また、こ
の排出用パルスモータ620の作動開始と同時に、補正
用タイマを作動開始させる。
【0101】ステップS44では賞球検出センサ713
A、713Bにより賞球検出がなされたか否か(貸球排
出処理時の補正の場合には、貸球排出センサ714A、
714Bにより貸球排出がなされたか否か)の判定を行
い、検出があればステップS45で球排出カウンタを1
減算してからステップS46に進み、検出がなければそ
のままステップS46に進む。ステップS46では、球
排出カウンタが0となったか否かを判定し、0であれば
そのままルーチン終了し、0でなければステップS47
に進む。ステップS47では、補正用タイマがタイムア
ップしたか否かを判定し、タイムアップしていなければ
ステップS44に戻り、タイムアップしていればステッ
プS48に進む。
【0102】ステップS48では、排出異常制御処理を
実行する。すなわち、補正用タイマのタイムアップ時間
にわたって補正処理を繰り返しても、必要な賞球排出が
なされない場合には、排出異常発生と判定して、この排
出エラー処理(例えば、後述する図10のフローチャー
トのステップ56と同様の処理)を実行する。
【0103】図10は、補正状態監視処理(図7のフロ
ーチャートのステップ22の処理)の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【0104】ステップS51では、補正排出作動回数値
(図9のステップS41参照)を取得する。
【0105】ステップS52では、ステップS51で取
得した補正排出作動回数値が所定値X(例えばX=5)
以上であるか否かを判定し、所定値X以上でなければ、
ステップS54に進む。所定値X以上であれば、ステッ
プS53で排出に関わる異常予告報知を行ってから、ス
テップS54に進む。排出に関わる異常予告報知は、例
えばエラー表示器86により行う。
【0106】ステップS54では、ステップS51で取
得した補正排出作動回数値が所定値Y(例えばY=1
0)以上であるか否かを判定し、所定値Y以上でなけれ
ば、そのままルーチン終了する。所定値Y以上であれ
ば、ステップS55に進む。なお、所定値XとYの関係
は、Y>Xとする。
【0107】ステップS55では異常予告報知をクリア
し、続くステップS56では排出エラー処理を実行し、
ルーチン終了する。この排出エラー処理では、(1)エ
ラー表示器86で排出エラー報知を行う、(2)発射制
御装置500に発射イネーブル信号を送信して打球発射
をストップする(特許請求の範囲における「遊技の進行
の停止」に相当する、(3)排出機構600の動作を停
止する等の処理が実行される。
【0108】このように本実施の形態によれば、補正排
出が必要とされた回数(累積回数)が所定値X以上とな
った場合には異常予告報知を行ってこれを報知し、さら
に所定値Y以上となった場合には異常発生と判定して排
出エラー処理を実行する。このように補正処理が必要と
された回数によって遊技機の排出関連の状態を判断する
ので、排出関連の異常を、現実に重大なトラブルとなる
以前の可能性の段階で検知することができ、的確な対応
を迅速にとることができる。また、遊技機の状態(補正
が必要とされた程度)の判定基準(所定値X、Y)を複
数備え、それぞれの判定基準に対して異常予告報知と排
出エラー処理を段階的に行うので、遊技機の状態に応じ
た対応を、各判定基準にふさわしいものとなるようにフ
レキシブルに設定できる。
【0109】図11には、本発明の第2の実施の形態に
おける補正状態監視処理の処理手順を示す。
【0110】この第2の実施形態は、上記第1の実施形
態と比較して、補正状態監視処理(図7のステップS2
2の処理)において異なるだけで、他の点については共
通する。
【0111】ステップS61では、補正排出作動回数値
Lを取得する。ステップS62では、賞球排出作動回数
値M(図8のステップS32参照)および貸球排出作動
回数値Nを取得する。
【0112】ステップS63では、補正割合(補正頻
度)Qの算出を行う。ここで、補正割合Qとは、電源投
入後の賞球排出処理および貸球排出処理の総数のうち、
どれくらいの割合で補正処理が必要とされたかを表す数
値であり、具体的には、 Q=L/(M+N) となる。
【0113】ステップS64では、ステップS63で算
出された補正割合Qが、所定割合R(例えば、R=1/
100)以上であるか否かの判定を行う。この判定の結
果、補正割合Qが所定割合R以上であれば、ステップS
65で排出に関わる異常予告報知を行って、ステップS
66に進む。所定割合R以上でなければ、そのままステ
ップS66に進む。
【0114】ステップS66では、ステップS63で算
出された補正割合Qが、所定割合S(例えば、S=1/
50)以上であるか否かの判定を行う。この判定の結
果、補正割合Qが所定割合S以上でなければ、そのまま
ルーチン終了する。一方、補正割合Qが所定割合S以上
であれば、ステップS67で異常予告報知をクリアし、
さらにステップS68で排出エラー処理(図10のステ
ップS56と同様の処理)を行う。なお、所定割合S
は、上記所定割合Rよりも大きな値とする。
【0115】このように第2の実施形態によれば、補正
処理が必要とされた頻度によって異常検知を行うので、
補正処理が急に多く行われるようになった場合等には、
単に補正処理が必要とされた回数で遊技機の状態を監視
する場合よりも、より迅速に異常発生または異常発生の
可能性を検知することができる。
【0116】図12、図13には、本発明の第3の実施
の形態を示す。
【0117】この第3の実施の形態は、上記第1の実施
形態と比較して、補正制御処理(図8のステップS40
の処理)と補正状態監視処理(図7のステップS22の
処理)として、それぞれ図12と図13のフローチャー
トに示す処理が実行される点でのみ異なるものである。
【0118】図12に示す補正制御処理では、まずステ
ップS71で、累計補正時間用タイマを作動開始し、続
くステップS72で排出異常決定用タイマを作動開始す
る。
【0119】ステップS73では、球排出カウンタの残
数分の遊技球排出をすべく、排出目標値を設定する。続
くステップS74では、設定された排出目標値分だけの
作動をするように、排出機構600の排出用パルスモー
タ620を制御し、補正排出を開始する。また、この排
出用パルスモータ620の作動開始と同時に、補正用タ
イマを作動開始させる。
【0120】ステップS75では、賞球検出センサ71
3A、713Bにより賞球検出がなされたか否か(貸球
排出処理の場合には貸球排出センサ714A、714B
により貸球排出がなされたか否か)の判定を行い、検出
があればステップS76で球排出カウンタを1減算して
からステップS77に進み、検出がなければそのままス
テップS77に進む。ステップS77では、球排出カウ
ンタが0となったか否かを判定し、0であればステップ
S78に進み、0でなければステップS79に進む。
【0121】ステップS78では、累計補正時間用タイ
マの作動を終了し、この終了時点でのタイマ値を記憶し
てから、ルーチン終了する。
【0122】一方、ステップS79では、補正用タイマ
がタイムアップしたか否かを判定し、タイムアップして
いなければステップS75に戻り、タイムアップしてい
ればステップS80に進む。
【0123】ステップS80では排出異常決定用タイマ
がタイムアップしているか否かを判定し、タイムアップ
していなければステップS73に戻る一方、タイムアッ
プしていればステップS81に進み、排出異常制御処理
を実行して、ルーチン終了する。
【0124】図13に示す補正状態監視処理では、まず
ステップS91で、累計補正時間用タイマのタイマ値
(図12のステップS71参照)を取得する。
【0125】ステップS92では、取得されたタイマ値
が、所定時間T以上であるか否かの判定をする。この判
定により、タイマ値が所定時間T以上でなければそのま
まルーチン終了し、所定時間T以上であればステップS
93で排出に関わる異常予告報知を行ってルーチン終了
する。
【0126】このように本実施の形態では、補正制御処
理においては排出異常決定用タイマがタイムアップする
までに補正排出が終了しない場合に排出異常制御処理を
行い、また補正状態監視処理においては累計補正時間が
所定時間以上となった場合に異常予告報知を行う。した
がって、1回の排出処理に長時間かかるような異常が発
生した場合には、上記第1、第2の実施の形態のように
補正の回数で異常を監視する場合よりも、迅速に異常検
知することができる。
【0127】図14には、本発明の第4の実施の形態に
おける補正状態監視処理を示す。
【0128】なお、この第4の実施の形態は、上記第1
の実施の形態と比較して、補正排出作動回数値のカウン
タが賞球排出用と貸球排出用とで別個に設けられ、別々
にカウントされる点、および補正状態監視処理が図14
のように変更される点で異なり、他の点では共通するも
のである。
【0129】ステップS101では賞球排出時の補正排
出作動回数値Jを取得し、ステップS102では貸球排
出時の補正排出作動回数値Kを取得する。
【0130】ステップS103では賞球排出時の補正排
出作動回数値Jが所定値C以上であるか否かを判定し、
所定値C以上であればステップS105に進み、所定値
C以上でなければステップS104に進む。ステップS
104で貸球排出時の補正排出作動回数値Kが所定値D
以上であるか否かを判定し、所定値D以上であればステ
ップS105に進み、所定値D以上でなければステップ
S106に進む。ステップS105では、排出に関わる
異常予告報知を行う。
【0131】ステップS106では賞球排出時の補正排
出作動回数値Jが所定値E以上であるか否かを判定し、
所定値E以上であればステップS108に進み、所定値
E以上でなければステップS107に進む。ステップS
107で貸球排出時の補正排出作動回数値Kが所定値F
以上であるか否かを判定し、所定値F以上であればステ
ップS108に進み、所定値F以上でなければそのまま
ルーチンを終了する。ステップS108では異常予告報
知をクリアし、ステップS109では排出エラー処理を
実行して、ルーチン終了する。
【0132】このように賞球排出時と貸球排出時とを分
けて異常検知を行えば、よりきめの細かな異常検知を行
うことができ、賞球排出と貸球排出のそれぞれに合った
適切な対応をとることができる。また、異常が、賞球排
出関連の構成、貸球排出関連の構成、賞球排出と貸球排
出に共通の構成のいずれで生じているのかを、迅速に知
ることができる。
【0133】また、このように賞球排出時と貸球排出時
とを分けた異常検知は、上記第2の実施形態のように補
正割合を用いた場合にも行うことができる。この場合に
は、賞球排出時の補正割合Uは、賞球排出時の補正排出
作動回数値Jと賞球排出作動回数値Mから、 U=J/M として算出すればよいし、貸球排出時の補正割合Vは、
貸球排出時の補正排出作動回数値Kと貸球排出作動回数
値Nから、 V=K/N として算出すればよい。
【0134】なお、上記各実施の形態では、排出数補正
手段による補正の監視を排出制御装置200で行ってい
る(監視手段を排出制御装置200内に備えている)
が、本発明はこのような形態に限られず、この監視を遊
技制御装置100で行う(監視手段を遊技制御装置10
0内に備える)ようにしてもよい。
【0135】また、本発明の適用範囲は上記実施の形態
のようなパチンコ機に限られるものではなく、本発明
は、例えばアレンジボール遊技機、雀球遊技機などのパ
チンコ機以外の弾球遊技機、あるいは球スロ遊技機、ス
ロットマシーン、パチスロ等の弾球遊技機以外の遊技機
に対しても適用できる。
【0136】また、上記実施の形態で開示された内容
は、総ての点で例示であって、制限的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における弾球遊技機の遊技
盤を示す正面図である。
【図2】同じく弾球遊技機の裏面図である。
【図3】同じく弾球遊技機の制御系の一部を示す構成図
である。
【図4】同じく排出機構を示す斜視図である。
【図5】同じく流路切換ユニットを示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における排出制御メ
イン処理を示すフローチャートである。
【図7】同じく普段処理を示すフローチャートである。
【図8】同じく賞球排出処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】同じく補正制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】同じく補正状態監視処理を示すフローチャー
トである。
【図11】本発明の第2の実施の形態における補正状態
監視処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施の形態における補正制御
処理を示すフローチャートである。
【図13】同じく補正状態監視処理を示すフローチャー
トである。
【図14】本発明の第4の実施の形態における補正状態
監視処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
86 エラー表示器 100 遊技制御装置 200 排出制御装置 300 電源供給装置 301 バックアップ電源 600 排出機構 700 流路切換ユニット 703A、703B 賞球流路 704A、704B 貸球流路 713A、713B 賞球検出センサ 714A、714B 貸球検出センサ 720A、720B 流路切換弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技球を賞球または貸球として排出する排
    出手段と、 目標数の遊技球が排出されるように前記排出手段の動作
    を制御する排出制御手段と、 を備えた遊技機において、 前記排出手段からの球流路に賞球流路と貸球流路を分岐
    させて形成し、 前記賞球流路と貸球流路の分岐の始点に賞球流路の入口
    または貸球流路の入口を選択的に閉止する流路切換部材
    を設け、 この流路切換部材の切換動作を賞球排出であるか貸球排
    出であるかにしたがって制御する切換制御手段を備え、 賞球流路と貸球流路にそれぞれ賞球検出センサと貸球検
    出センサを備えるとともに、 賞球排出での前記賞球検出センサまたは貸球排出での前
    記貸球検出センサによる計数結果が前記目標数と一致す
    るように前記排出手段による遊技球排出の補正処理を行
    う排出数補正手段と、 この排出数補正手段による補正処理が必要とされた程度
    が判定基準を超えて大きくなったか否かを監視する監視
    手段と、 この監視手段により前記排出数補正手段による補正処理
    が必要とされた程度が判定基準を超えて大きくなったと
    判定された場合にこれを報知する報知手段と、を備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記排出数補正手段による補正処理が必要
    とされた程度が判定基準を超えて大きくなった場合に前
    記排出手段による排出動作を禁止する排出動作禁止手段
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記排出数補正手段による補正処理が必要
    とされた程度が判定基準を超えて大きくなった場合に遊
    技の進行を停止する遊技停止手段を備えたことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記監視手段は、前記補正処理が行われた
    回数をカウントする補正回数カウント手段を備えるとと
    もに、この補正処理の回数が所定数を上回ったときに、
    前記排出数補正手段による補正処理が必要とされた程度
    が判定基準を超えたと判定することを特徴とする請求項
    1から請求項3のいずれか一つに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記監視手段は、前記補正処理が行われた
    時間をカウントする補正時間カウント手段を備えるとと
    もに、この補正処理の時間が所定時間を上回ったとき
    に、前記排出数補正手段による補正が必要とされた程度
    が判定基準を超えたと判定することを特徴とする請求項
    1から請求項4のいずれか一つに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記監視手段は、前記補正処理が行われた
    頻度を算出する補正頻度算出手段を備えるとともに、こ
    の補正処理の頻度が所定の度数を上回ったときに、前記
    排出数補正手段による補正が必要とされた程度が判定基
    準を超えたと判定することを特徴とする請求項1から請
    求項5のいずれか一つに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】前記判定基準を複数設け、各判定基準毎に
    対応処理を設定したことを特徴とする請求項1から請求
    項6のいずれか一つに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】前記監視手段は前記監視および判定を賞球
    と貸球のそれぞれで別個に行うことを特徴とする請求項
    1から請求項7に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】前記判定基準を賞球の場合と貸球の場合と
    で別個に設定したことを特徴とする請求項8に記載の遊
    技機。
  10. 【請求項10】前記排出手段による排出の記憶を遊技機
    の電源OFF後にもバックアップしておくバックアップ
    手段を備え、前記監視手段による監視および判定はこの
    バックアップ手段によってバックアップされたデータを
    も含めて行われ得るようにしたことを特徴とする請求項
    1から請求項9のいずれか一つに記載の遊技機。
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