JP2001190824A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001190824A JP2000005334A JP2000005334A JP2001190824A JP 2001190824 A JP2001190824 A JP 2001190824A JP 2000005334 A JP2000005334 A JP 2000005334A JP 2000005334 A JP2000005334 A JP 2000005334A JP 2001190824 A JP2001190824 A JP 2001190824A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 賞球または貸球としての遊技球を排出する排
出手段を備えた遊技機において、排出関連の故障を迅速
に検知得るようにしたものを提供する。 【解決手段】 排出制御装置200により制御される排
出機構600に通常排出を行わせて、この通常排出にお
ける目標数と賞球排出センサ713または貸球排出セン
サ714により検出された実際の排出数との差(排出数
差)を補正排出で排出させる遊技機において、排出数差
が所定の判定基準値以上となった場合には、排出数差に
異常ありと判定して、排出数差エラー処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、賞球または貸球と
しての遊技球を排出する排出手段を備えた遊技機に関
し、排出関連の異常を迅速に検知して、排出時間の長時
間化を防止し得るようにした改良に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機には、賞球または貸球としての遊
技球を、排出制御装置により制御された排出手段で排出
するものがある。このような遊技機には、排出目標値の
遊技球を排出すべく排出手段を動作させるとともに、こ
の動作で排出された遊技球をセンサで検出し、この検出
信号を排出制御装置にフィードバックして、排出目標数
の遊技球が排出される補正排出を行うものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに補正排出を行う遊技機では、排出機構の故障時等に
は、長時間補正排出が行われてしまい、遊技球の排出時
間が全体として長時間かしてしまったり、結局、排出目
標数の遊技球が排出しきれなかったりする恐れがある。
【0004】例えば、排出機構が2系統の排出経路を備
えている場合に、1系統が故障してその系統からの排出
がなされなくなってしまった場合に、排出制御装置が排
出目標数の排出をさせるべく排出機構の制御をしたとし
ても1系統分の排出(略半分の排出)しかなされず、不
足分を補正排出として排出しなければならない。このよ
うな場合には、補正排出が長時間化してしまう。
【0005】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、賞球または貸球としての遊技球を排出す
る排出手段を備えた遊技機において、排出関連の故障を
迅速に検知得るようにしたものを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明では、遊技球を
賞球または貸球として排出する排出手段を備え、前記排
出手段からの球流路に賞球流路と貸球流路を分岐させて
形成し、前記賞球流路と貸球流路の分岐の始点に賞球流
路の入口または貸球流路の入口を選択的に閉止する流路
切換手段を設け、この流路切換手段を賞球排出時には貸
球流路を閉止し貸球排出時には賞球流路を閉止するよう
に制御する切換制御手段を備え、賞球流路と貸球流路に
それぞれ賞球検出センサと貸球検出センサを設け、目標
数の遊技球が排出されるように前記排出手段の動作を制
御して通常排出を行わせる通常排出制御手段と、この通
常排出後に賞球排出時の前記賞球検出センサまたは貸球
排出時の前記貸球検出センサによる計数結果が前記目標
数と一致するように前記排出手段に補正排出を行わせる
補正排出制御手段とを備えた遊技機において、前記補正
排出で排出すべき遊技球数が所定の判定基準値以上とな
った場合に排出異常と判定する排出異常判定手段を備え
た。
【0007】第2の発明では、前記排出異常判定手段に
より排出異常の判定がなされた場合に、これを報知する
排出異常報知手段を備えた。
【0008】第3の発明では、前記排出異常判定手段に
より排出異常の判定がなされた場合に、前記排出手段の
動作を停止させる動作停止手段を備えた。
【0009】第4の発明では、前記補正排出制御手段
は、前記動作停止手段による動作停止の前に、排出異常
が判定されたときの賞球排出または貸球排出の排出目標
数が排出されるように排出機構に補正排出を行わせる。
【0010】第5の発明では、前記排出異常判定手段は
前記判定を賞球と貸球のそれぞれで別個に行う。
【0011】第6の発明では、前記判定基準値を賞球排
出の場合と貸球排出の場合とで別個に設定した。
【0012】
【発明の作用および効果】本発明では、補正排出で排出
すべき遊技球数、すなわち通常排出の目標数と賞球検出
センサまたは貸球検出センサにより検出された実際の排
出数との差(実施の形態での排出数差)が所定の判定基
準値以上となった場合、排出異常と判定され、適切な対
応処理がとられる。例えば、第2の発明では、排出異常
報知手段(例えば、実施の形態でのエラー表示器86)
により排出異常を報知し、第3の発明では排出手段の動
作を停止する。したがって、例えば、排出手段の一部が
故障して、排出手段からの排出数が排出手段の動作に比
して少なくなってしまった場合など、補正排出で排出す
べき遊技球が多くなった場合には、補正排出が長時間に
わたって継続されるようなことはないので、排出時間が
全体として長時間化することを防止でき、また補正排出
によっても遊技球が排出されきらないトラブルを未然に
防止できる。さらに、補正排出で排出すべき遊技球数が
判定基準値以上に多くなったことにより、より重大な
(致命的な)異常発生を察知することができ、未然に防
止することができる。
【0013】第4の発明では、動作停止手段による動作
停止の前に、排出異常が判定されたときの賞球排出また
は貸球排出の排出目標数の補正排出が行われるので、排
出異常が判定されたときの賞球排出または貸球排出で、
排出数が少ないままとなってしまうことはない。
【0014】第5の発明では、排出異常判定手段は判定
を賞球と貸球のそれぞれで別個に行うので、賞球排出と
貸球排出のそれぞれに合った適切な対応をとることがで
きる。また、排出異常が、賞球排出関連の構成、貸球排
出関連の構成、賞球排出と貸球排出に共通の構成のいず
れで生じているのかを、迅速に知ることができる。
【0015】第6の発明では、判定基準値を賞球排出の
場合と貸球排出の場合とで別個に設定したので、排出異
常の判定を、賞球排出と貸球排出のそれぞれの特性に合
わせて的確に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0017】図1は、弾球遊技機の遊技盤10の正面図
である。また、図2は、弾球遊技機の裏面図である。ま
た、図3には、弾球遊技機の制御系の一部をブロック構
成図で示す。
【0018】図1に示すように、遊技盤10の表面にお
いてガイドレール9で囲われた部分は遊技領域11とな
る。この遊技領域11に向けて、打球発射装置550
(図2参照)から遊技球(パチンコ球)が打ち出される
ことにより、弾球遊技が行われる。この場合、打球発射
装置550は、図示されない操作部の操作にしたがった
打球発射がなされるように、発射制御装置500(図
2、図3参照)により制御される。
【0019】遊技領域11のほぼ中央には、表示装置
(特別図柄表示装置)20が備えられる。この表示装置
20は、例えばLCD(液晶表示器)、CRT(ブラウ
ン管)等で表示画面部分が構成されるもので、表示制御
装置350(図2、図3参照)により制御されて、遊技
の進行に対応した画像を表示する。
【0020】遊技領域11の下方付近には、内部に大入
賞口を有する特別変動入賞装置12が配設される。この
特別変動入賞装置12は、大入賞口ソレノイド12A
(図3参照)への通電により入口が開閉されるものであ
る。
【0021】特別変動入賞装置12の直ぐ上方には、普
通変動入賞装置(普通電動役物)15を有する始動口1
4が配設される。この普通変動入賞装置15は、普通電
動役物ソレノイド15A(図3参照)への通電により動
作し、始動口14への入口の広さを変更する。
【0022】遊技領域11の各所にはN個(図1には3
個のみ示す)の一般入賞口13が設けられている。ま
た、遊技領域11の最下端には、排出口16が設けられ
る。
【0023】遊技領域11内に打ち込まれた遊技球は、
遊技領域11内の各所に配置された風車等の転動誘導部
材17により転動方向を変えられながら遊技領域11表
面を流下し、特別変動入賞装置12、一般入賞口13、
始動口14に入賞するか、排出口16から排出される。
【0024】N個の一般入賞口13への入賞は、各一般
入賞口13毎に備えられたN個の入賞センサ51.1〜
51.N(図3参照)により検出される。また、始動口
14への入賞は、特別図柄始動センサ52(図3参照)
により検出される。さらに、特別変動入賞装置12への
入賞は、カウントセンサ53(図3参照)により検出さ
れる。これら入賞センサ51.1〜51.N、特別図柄
始動センサ52、カウントセンサ53により入賞検出が
なされると、排出制御装置200(図2、図3参照)の
制御により、入賞した入賞装置の種類に応じた数の賞球
が排出機構600(図2参照)から排出され、図示され
ない供給皿(遊技者に対して賞球または貸球が払い出さ
れる皿)に供給されるようになっている。
【0025】特別図柄始動センサ52により検出された
始動口14への遊技球の入賞タイミングは、特別図柄入
賞記憶として、遊技制御装置100(図3参照)のRA
Mに設けられた第1〜第4の特別図柄記憶領域に、最大
4回分を限度として記憶される。また、この特別図柄入
賞記憶の数は、表示装置20上部に設けられた特別図柄
記憶表示器21に表示される。遊技制御装置100は、
この特別図柄入賞記憶に基づき、(特別図柄に関する)
大当たり発生の抽選を行う。
【0026】この大当たりの抽選により遊技が大当たり
状態となると、表示装置20が大当たりが発生したこと
を表示するとともに、特別変動入賞装置12が、所定期
間にわたって、球を受け入れない閉状態(遊技者に不利
な状態)から球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利
な状態)に変換され、より多くの賞球獲得のチャンスが
遊技者に与えられる。
【0027】大当たりにおける開状態は、カウントセン
サ53により検出される特別変動入賞装置12への所定
数(例えば10個)の入賞、または所定時間(例えば3
0秒)の経過を1単位(1ラウンド)として実行され
る。そして、この各ラウンドにおいて、特別変動入賞装
置12へ所定数の入賞があり、かつ特別変動入賞装置1
2内に設けられた継続入賞口(図示せず)への入賞があ
る限り、所定の上限値(例えば16ラウンド)に至るま
でラウンドが繰り返されるようになっている。なお、継
続入賞口への入賞は、継続センサ54(図3参照)によ
り検出される。
【0028】遊技領域11の所定位置には、普通図柄始
動ゲート18が配設される。この普通図柄始動ゲート1
8への遊技球の通過は普通図柄始動センサ55(図3参
照)により検出され、この通過タイミング(普通図柄始
動記憶)は、遊技制御装置100に記憶される。
【0029】遊技制御装置100は、この普通図柄始動
記憶に基づき、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。
この普通図柄に関する当たりが発生したときには、当た
りの発生が始動口14の基部に設けられた普通図柄表示
器30により表示されるとともに、始動口14手前の普
通変動入賞装置15が所定時間にわたって開かれ、始動
口14への入賞が容易とされる。なお、普通図柄始動記
憶の記憶数は、普通図柄表示器30の両側に配設された
普通図柄記憶表示器31に表示されようになっている。
【0030】弾球遊技機の要所には、サイドランプ4
1、図示されない装飾用LED等の装飾発光装置が備え
られる。これらの装飾発光装置の発光動作は、装飾制御
装置400(図3参照)により制御される。また、弾球
遊技機には、音出力装置(スピーカ)が備えられてい
る。この音出力装置からの効果音出力は、音制御装置4
50(図3参照)により制御される。
【0031】図2に示すように、弾球遊技機の裏面にお
いては、基枠体60上に、各種裏機構(貯留タンク6
1、誘導路62、半端センサユニット63、排出機構6
00、流路切換ユニット700、排出制御装置200、
電源供給装置300、発射制御装置500、打球発射装
置550等)が配設されている。半端センサユニット6
3には、半端センサ56(図3参照)が備えられ、排出
機構600に供給されるべき遊技球がないこと(貯留タ
ンク61からの遊技球が誘導路62上になくなったこ
と)を検出するようになっている。
【0032】また、基枠体60の略中央部は開口部とな
っており、この開口部から遊技盤10の背部が覗いてい
る。この遊技盤10背部に、遊技制御装置100、表示
制御装置350、装飾制御装置400、音制御装置45
0等が取り付けられている。さらに、弾球遊技機の側部
には、プリペイドカードユニット(球貸装置)70が備
えられている。
【0033】図3に示すように、遊技制御装置100
は、遊技用マイクロコンピュータ101、クロック回路
102、入力インターフェース103、出力インターフ
ェース104等から構成される。遊技用マイクロコンピ
ュータ101は、CPU、ROM、RAMを内蔵するも
ので、クロック回路102からの割り込み周期で遊技制
御を行う。
【0034】具体的に遊技用マイクロコンピュータ10
1は、各種センサ(入賞センサ51.1〜51.N、特
別図柄始動センサ52、カウントセンサ53、継続セン
サ54、普通図柄始動ゲートセンサ55、オーバーフロ
ーセンサ57、ガラス枠開放センサ58、賞球検出セン
サ713)からの検出信号を受信し、これらの検出信号
に基づいて前述した大当たりの抽選、異常発生の判定等
を行い、大入賞口ソレノイド12A、各種制御装置(排
出制御装置200、表示制御装置350、装飾制御装置
400、音制御装置450)等に制御情報を送信するこ
とにより、弾球遊技機の動作を統轄的に制御する。
【0035】排出制御装置200への賞球制御情報に
は、「払出個数コマンド」と「排出条件コマンド」が含
まれ得る。「払出個数コマンド」は、排出すべき賞球数
を特定するコマンド(具体的にはどの入賞装置に入賞し
たのかを特定する)であり、各種入賞装置のセンサによ
り入賞検出がなされた場合に送信される。また、「排出
条件コマンド」は、排出に関わる条件が変化したことを
通知するコマンドであり、例えば供給皿から遊技球があ
ふれてしまったこと(オーバーフロー)がオーバーフロ
ーセンサ57により検出された場合、あるいは半端セン
サ56により排出すべき遊技球がないこと(球無し状
態)が検出された場合等、排出に関する各種条件が変化
したときに送信される。
【0036】なお、遊技制御装置100は、本体用外部
接続端子81、枠用外部接続端子82、検査用外部接続
端子83から信号出力可能となっている。この枠用外部
接続端子82は遊技盤10の裏面に、また検査用外部接
続端子83は遊技制御装置10の基板に、それぞれ設置
されている。
【0037】排出制御装置200は、CPU201、R
OM202,RAM203、クロック回路204、入力
インターフェース205、出力インターフェース20
6、ロジック電源回路207等から構成され、排出関連
の制御を行う。具体的に、排出制御装置200は、遊技
制御装置100からの賞球制御情報またはプリペイドカ
ードユニット70からの貸球要求に基づいて、排出機構
600(具体的には、排出用パルスモータ620、フラ
ッパーソレノイド636)および流路切換ユニット70
0(具体的には、流路切換弁用ソレノイド730)の動
作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。この場
合、排出制御装置200には、賞球検出センサ713か
らの賞球検出信号または貸球検出センサ714からの貸
球検出信号が入力される(なお、後述するように賞球検
出センサ713、貸球検出センサ714にはA、Bの2
系統がある)。
【0038】また、排出制御装置200は、発射制御装
置500に発射イネーブル信号を送信して、打球発射装
置550からの遊技球発射を禁止する。また、排出に関
する異常が発生した場合には、エラー表示器86にこの
異常発生を報知させる。さらに、後述するように非常用
排出処理(図11のフローチャート参照)を行う場合に
は、エラー表示器86によりこれを報知する。
【0039】RAM203は、排出制御においてワーク
エリアとして使用されるもので、賞球データメモリ、各
種データメモリ、ワークメモリ等の領域を備えている。
賞球データメモリは、遊技制御装置100からの賞球制
御情報により通知された入賞のうちで未だ対応する賞球
払出がなされていない入賞を賞球データとして累積記憶
しているメモリである。
【0040】この賞球データメモリは、バックアップ対
象領域であって、後述する電源供給ユニット300のバ
ックアップ電源301からも電源供給されるようになっ
ている。これにより、停電等によりロジック電源回路2
07からの電源供給が途絶えた場合でも、賞球データメ
モリの記憶は保存される。なお、電源再投入時にこの賞
球データメモリにバックアップデータが存在すれば、排
出制御装置200は入賞記憶表示器85にこれを報知さ
せるとともに、後述する管理装置用出力端子84を介し
て管理装置に向けて残賞球報知信号を出力する。
【0041】また、後述する停電検出回路302から停
電検出の通知を受けた場合には、排出制御装置200の
動作停止の準備処理として、賞球データメモリにチェッ
クサムが記憶される。電源再投入時にチェックサムに異
常がなければ、バックアップされていた賞球データにし
たがった排出を行う。一方、チェックサムに異常があれ
ば、バックアップされていた賞球データメモリの内容は
クリアされる。
【0042】ロジック電源回路207は、電源供給ユニ
ット300からの12V電源を5V電源に変換して、排
出制御装置600内の各種構成要素(CPU201、R
AM203等)に供給する回路である。
【0043】管理装置用出力端子84は、図示されない
管理装置(遊技店において店内の複数の遊技機を統轄的
に管理するホストコンピュータ)へ接続される端子であ
る。なお、後述するように、流路切換ユニット700の
流路切換弁720A、720Bが故障して非常用排出を
行う場合には、管理装置用出力端子84を介して、これ
が管理装置に通知される。
【0044】電源供給ユニット300は、外部からの交
流電源を直流電源に変換して、弾球遊技機の各種装置に
供給する装置であり、バックアップ電源301、停電検
出回路302を備えている。バックアップ電源301
は、コンデンサからなるもので、前述したように排出制
御装置200のRAM203の賞球データメモリにバッ
クアップ電源を供給するものである。また、停電検出回
路302は、停電時等の電源供給ユニット300の電圧
低下を検出するもので、この停電検出は排出制御装置2
00に伝達される。
【0045】図4には、排出機構600の構成を示す。
【0046】図示されるように、排出機構600は、ケ
ーシング601、球送出部610、排出用パルスモータ
620、ストッパ機構630等から構成される。
【0047】透明なケーシング601には、一対の球流
路602A、602Bが形成されている。上方の半端セ
ンサユニット63からの遊技球は、球入口603A、6
03Bからそれぞれ球流路602A、602Bに導入さ
れ、球出口604A、604Bから下方の流路切換ユニ
ット700に排出される。なお、球流路を2系統設けた
のは、遊技球を効率的に排出するためで、賞球と貸球の
区別とは直接関係する訳ではない。
【0048】球送出部610は、これらの球流路602
A、602Bに臨むように設けられる。この球送出部6
10には、一対のスプロケット(切り欠き円盤)611
A、611Bと、これらのスプロケット611A、61
1Bの間に配置された従動歯車612とが備えられる。
スプロケット611A、611B、従動歯車612は、
ケーシング601内に軸支された同一の回転軸613に
固定され、同期回動するようになっている。
【0049】スプロケット611A、611Bは、外周
に複数(実施の形態では8個)の球受部614を等間隔
に設けたもので、これらの球受部614の一部が、それ
ぞれ球流路602A、602Bに臨んでいる。これによ
り、球流路602A、602Bを通過する遊技球は、一
つの球受部614に一球ずつ保持されるようにして、ス
プロケット611A、611Bの回転動作とともに順次
送り出される。したがって、排出機構600からは、ス
プロケット611A、611Bの動作量(回転量)に比
例した個数の遊技球が排出されることになる。
【0050】また、スプロケット611A、611B
は、互いに球受部614の1/2個分だけ位相がずれた
状態で、回転軸613に固定されている。これにより、
スプロケット611A、611Bからの遊技球の送り出
しは交互になされ、排出機構600からの遊技球排出を
迅速かつスムーズに行うことができる。
【0051】排出用パルスモータ620の回転軸には、
原動歯車621と、ストッパ機構630の回動規制歯車
631とが固定されている。この原動歯車621と球送
出部610の従動歯車612の間には、伝達歯車622
が配設される。これにより、従動歯車612とスプロケ
ット611A、611Bは、排出用パルスモータ620
により一体に回転駆動される。
【0052】ストッパ機構630は、排出用パルスモー
タ620の回転を規制するもので、回動規制歯車63
1、ストッパ部材633、リターンスプリング635、
フラッパソレノイド636等から構成される。
【0053】回動規制歯車631の外周には、上述した
スプロケット611A、611B外周の球受部614と
同数のラチェット歯632が、等間隔に形成されてい
る。これらのラチェット歯632に、ストッパ部材(フ
ラッパ)633が係合することにより、回動規制歯車6
31の回動(図4における時計回りの回動)が禁止され
る。なお、回動規制歯車631とストッパ部材633は
ラチェット機構を構成しており、係合時でも逆回転(図
4における反時計回りの回動)は許容される。
【0054】ストッパ部材633は、掛止部634に上
端側が揺動可能に支持され、揺動によりラチェット歯6
32に係脱可能となっているもので、常態ではリターン
スプリング634に付勢されてラチェット歯632に係
合している。
【0055】これに対して、フラッパソレノイド635
に通電すると、ストッパ部材633は、ストッパソレノ
イド635側に吸着され、リターンスプリング634に
抗して後退する。これにより、ストッパ部材633と回
動規制歯車631の係合が解除され、排出用パルスモー
タ620が回動可能となる。
【0056】このようにストッパ機構630を備えるこ
とにより、排出用パルスモータ620が回転の慣性や遊
技球の重みで余分に回転してしまうことを防止でき、ス
プロケット611A、611Bの回転量を排出制御装置
200によって正確に制御できる。
【0057】図5には、流路切換ユニット700の構成
を示す。
【0058】この流路切換ユニット700は、上記排出
機構600の球流路611A、611Bにそれぞれ接続
する2系統の流路を備えるものであるが、これらの2系
統は全く同様の構成である。したがって、図5には2系
統のうち1系統(系統A)のみを図示する(図示された
のと同様の構成の系統Bが、図の裏側に重なった形で備
えられる)。
【0059】流路切換ユニット700は、ケーシング7
01に、導入路702A、702Bから排出路705
A、705Bに至る遊技球流路を備えている。導入路7
02A、702Bは、それぞれ排出機構600の球流路
611A、611Bの下端に連結している。
【0060】遊技球流路は、賞球としての遊技球が導入
される賞球流路703A、703Bと、貸球としての遊
技球が導入される貸球流路704A、704Bに分岐す
る。賞球流路703A、703B、貸球流路704A、
704Bには、それぞれ賞球検出センサ713A、71
3B、貸球検出センサ714A、714Bが備えられ、
通過した遊技球の数を流路毎にカウントできるようにな
っている。
【0061】賞球流路703A、703Bと貸球流路7
04A、704Bの分岐部には、流路切換弁720A、
720Bが設けられる。流路切換弁720A、720B
は、回動軸721の回りで回動して、賞球流路703
A、703Bまたは貸球流路704A、704Bへの入
口を選択的に閉鎖するものである。
【0062】流路切換弁720A、720Bは、流路切
換ソレノイド730により駆動されるソレノイド軸73
1に、歯車722、723を介して連係している。これ
により、流路切換弁720A、720Bによる賞球流路
703A、703Bまたは貸球流路704A、704B
への流路切換は、排出制御装置200による流路切換ソ
レノイド730への通電で制御される。
【0063】この場合、ソレノイド軸731は、常態
(流路切換ソレノイド730に通電がなされていない状
態)では、リターンスプリング732の付勢により伸長
状態にある。この結果、流路切換弁720A、720B
は、貸球流路704A、704Bの入口を閉鎖し、賞球
流路703A、703Bの入口を開放する位置にあっ
て、導入路702A、702Bに導入された遊技球は、
総て賞球流路703A、703Bに流れ込み、賞球検出
センサ713A、713Bにより検出される。
【0064】一方、排出制御装置200の制御により流
路切換ソレノイド730に通電された場合には、ソレノ
イド軸731が、リターンスプリング732に抗して、
収縮方向に吸引される。この結果、流路切換弁720
A、720Bは、賞球流路703A、703Bの入口を
閉鎖し、貸球流路704A、704Bの入口を開放する
位置へと回動する結果、導入路702A、702Bに導
入された遊技球は、総て貸球流路704A、704Bに
流れ込み、貸球検出センサ714A、714Bにより検
出される。
【0065】なお、流路切換ソレノイド730はラッチ
ングタイプのものとすることもできる。この場合には、
流路切換弁720A、720Bは、流路切換ソレノイド
730への通電により、貸球流路704A、704Bの
入口を閉鎖し賞球流路703A、703Bの入口を開放
する位置と、賞球流路703A、703Bの入口を閉鎖
し貸球流路704A、704Bの入口を開放する位置と
で選択的に切り換えられ、通電後はその弁位置が維持さ
れる。
【0066】賞球流路703A、703Bと貸球流路7
04A、704Bは下流の排出路705A、705Bに
おいてそれぞれ合流する。遊技球はこの排出路705
A、705Bから下方に排出され、供給皿に至る。
【0067】図6は、排出制御装置200において実行
される排出制御のメイン処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0068】電源投入されると、まずステップS1にお
いて、この電源投入が通常の電源投入であるか否かの判
定がなされる。この判定により、通常の電源投入である
と判定された場合にはステップS2に進み、通常の電源
投入ではないと判定された場合にはステップS4に進
む。ここで、通常の電源投入でない場合とは、RAM2
03の全領域をクリアしてしまうべき場合であり、具体
的には(1)当日の一番最初の電源投入の場合、または
(2)ノイズ等による誤動作があった場合である。これ
以外の場合は通常の電源投入である。
【0069】ステップS2では、RAM203のバック
アップ対象領域(賞球データメモリ)に記憶されている
チェックサムをチェックして、異常がないかを確認す
る。このチェックで異常がなければステップS3に進
み、バックアップ対象領域以外のRAM領域(各種デー
タメモリ、ワークメモリ等)をクリアして、ステップS
5に進む。一方、異常があれば、ステップS4に進み、
RAM203の全領域(賞球データメモリ、各種データ
メモリ、ワークメモリ等)をクリアして、ステップS5
に進む。
【0070】ステップS5では、割り込み許可を行い、
排出制御装置200を、遊技制御装置100からの賞球
制御情報を受け入れ得る状態とする。この割り込み許可
以降に遊技制御装置100からの賞球制御情報送信があ
ると、排出制御装置200は、この排出制御のメイン処
理を中断して、賞球制御情報内に含まれる情報を賞球デ
ータとして記憶する処理が実行される。
【0071】ステップS6では、賞球データメモリにバ
ックアップデータがあれば、この賞球データ分の遊技球
を払い出す。
【0072】ステップS7では、普段処理(賞球または
貸球の排出要求があるか否かを監視する処理)が実行さ
れる。この普段処理の詳しい処理手順は、図7のフロー
チャートともに後述する。
【0073】ステップS8では、貸球排出の設定(図7
のフローチャートのステップS23参照)がなされてい
るか否かの判定がなされ、設定されていれば、ステップ
S9に進んで貸球排出処理を実行してステップ7に戻
る。一方、設定されていなければ、ステップS10に進
む。
【0074】ステップS9の貸球排出処理では、後述す
る賞球排出処理(ステップS11および図9のフローチ
ャート参照)において賞球を貸球に変更した処理が実行
される。すなわち、貸球要求にしたがった貸球数を球排
出カウンタに設定し、設定された数の貸球排出を、貸球
検出センサ714A、714Bによる検出のたびに球排
出カウンタを減算しながら実行するとともに、必要に応
じて補正の排出を行う。
【0075】ステップS10では、賞球排出設定(図7
のフローチャートのステップS26参照)がなされてい
るか否かの判定がなされ、設定されていれば、ステップ
S11に進んで賞球排出処理を実行してからステップS
7に戻る。一方、設定されていなければ、そのままステ
ップS7に戻る。ステップS11の賞球排出処理の詳し
い処理手順は、図8、図9のフローチャートともに後述
する。
【0076】図7は、普段処理(図6のフローチャート
のステップS7の処理)の処理手順を示すフローチャー
トである。
【0077】ステップS21では、排出エラー中(例え
ば、後述する排出異常制御処理(図11のステップS6
7、図12のステップS78)、または排出数差エラー
処理(図8のステップS33)が実行されている等)で
あるか否かの判定がなされ、エラー中であればそのまま
ルーチン終了する。一方、エラー中でなければ、ステッ
プS22に進む。
【0078】ステップS22では、補正状態監視処理を
実行する。この補正状態監視処理の詳しい処理手順は、
図8のフローチャートとともに後述する。
【0079】ステップS23では、プリペイドカードユ
ニット70からの貸球要求があったか否かの判定がなさ
れ、貸球要求があれば、ステップS24で貸球排出設定
を行ってから、ルーチン終了する。一方、貸球要求がな
ければ、ステップS25に進む。
【0080】ステップS25では、賞球データメモリに
入賞記憶があるか否かの判定がなされ、入賞記憶があれ
ば、ステップS26で賞球排出設定をして、ルーチン終
了する。一方、入賞記憶がなければ、そのままルーチン
終了する。
【0081】図8は、補正状態監視処理(図7のステッ
プS22)の処理手順を示すフローチャートである。
【0082】ステップS31では、排出数差情報(図1
0のフローチャートのステップS54とステップS56
で正常または異常が設定されている)を取得する。
【0083】ステップS32では、排出数差情報に異常
が設定されているか否かを判定し、異常が設定されてい
なければ、そのままルーチン終了する。一方、異常が設
定されていれば、ステップS33で排出数差エラー処理
を実行して、ルーチン終了する。排出数差エラー処理で
は、 (1)エラー表示器86による排出数差異常の報知 (2)遊技球排出の停止処理を実行する。なお、排出数
差エラー処理は、リセットスイッチにより解除すること
ができるようになっている。
【0084】図8は、賞球排出処理(図6のフローチャ
ートのステップS11の処理)の処理手順を示すフロー
チャートである。
【0085】ステップS41では、排出開始条件が成立
しているか否かの判定がなされ、成立していればステッ
プS32に進み、成立していなければそのままルーチン
終了する。ここで排出開始条件とは、遊技制御装置10
0から送信される排出条件コマンドに基づいて設定され
るもので、遊技機の状態が前述したオーバーフロー状態
や球無し状態等である場合には、排出開始条件が成立し
ていないということになる。
【0086】ステップS42では、存在する入賞記憶の
うち一つ(あるいは数個)を選択し、選択した入賞記憶
をクリアするとともに、この入賞記憶に対応する賞球数
(例えば、特別変動入賞装置12内の大入賞口への入賞
に対しては15個等)を球排出カウンタへ設定する。
【0087】ステップS43では、球排出カウンタに設
定された数の排出を行うべく、排出目標値(排出機構6
00を動作させるために設定される値)を設定する。
【0088】ステップS44では、ステップS43で設
定された排出目標値分の作動をするように、排出機構6
00の排出用パルスモータ620を制御し、賞球排出を
開始する。また、この球排出用パルスモータ620の作
動開始と同時に、排出用タイマを作動開始させる。
【0089】ステップS45では、賞球検出センサ71
3A、713Bにより賞球検出がなされたか否かを判定
し、賞球検出があればステップS46で球排出カウンタ
を1減算してからステップS47に進み、賞球検出がな
ければそのままステップS47に進む。
【0090】ステップS47では、球排出カウンタが0
となったか否かを判定し、0であればそのままルーチン
終了し、0でなければステップS48に進む。ステップ
S48では、排出用タイマがタイムアップしたか否かを
判定し、タイムアップしていなければステップS45に
戻り、タイムアップしていればステップS49に進む。
【0091】ステップS49では、補正量監視処理を実
行する。このように賞球排出処理では、排出機構600
の作動開始から排出用タイマのタイムアップ時間が経過
するまでに排出目標値の賞球が排出されなかった場合
に、補正量監視処理を実行する。補正量監視処理の詳し
い処理手順は、図10のフローチャートともに後述す
る。
【0092】なお、この賞球排出処理の補正量監視処理
(ステップS49)以前の段階での遊技球排出が「通常
排出」となる。また、後述するように補正量監視処理で
は通常排出で排出しきれなかった分の遊技球排出が行わ
れるが(図11、図12参照)、この補正量監視処理内
での遊技球排出が「補正排出」となる。
【0093】また、貸球排出処理(図6のステップS9
の処理)では、以下の(1)〜(5)が異なる以外は、
上記賞球排出処理と同様の処理が実行される。 (1)ステップS41とステップS42の間に、流路切
換弁用ソレノイド730への通電制御により、流路切換
弁720A、720Bを貸球流路704A、704B開
放側に切り換える処理が加わる。 (2)ステップS42では、カードユニット70からの
貸球要求に対応する値を球排出カウンタに設定する。 (3)ステップS45では、貸球排出センサ714A、
714Bにより貸球検出がなされたか否かの判定を行
う。
【0094】図10は、補正量監視処理(図9のステッ
プS49)の処理手順を示すフローチャートである。
【0095】ステップS51では、通常排出用に設定さ
れた排出目標値(図9のステップS43で設定された
値)を取得する。
【0096】ステップS52では、その時点での球排出
カウンタの値を取得する。この場合、球排出カウンタに
は、排出目標値と通常排出での実際の排出数との差(以
下、「排出数差」という。)が残っており、これが取得
されることになる。
【0097】ステップS53では、ステップS52で取
得された排出数差が所定の判定基準値以上であるか否か
の判定がなされる。
【0098】このステップS53の判定で、排出数差が
判定基準値以上でなければ、ステップS54で排出差情
報に正常を設定し、ステップS55の補正制御処理に進
む。補正制御処理は、補正排出を行う処理であるが、詳
しい処理手順は図11のフローチャートとともに後述す
る。
【0099】一方、ステップS53の判定で、排出数差
が判定基準値以上であれば、ステップS56で排出数差
情報に異常を設定し、ステップS57の特殊補正制御処
理に進む。特殊補正制御処理の詳しい処理手順は、図1
2のフローチャートとともに後述する。
【0100】なお、上記排出数差の判定基準値として
は、適当な値をあらかじめ設定しておく。例えば判定基
準値を排出目標数の1/2(あるいは1/2よりもやや
小さめの値)としておけば、本実施の形態のように2系
統で排出している場合に、1系統が故障して排出数が半
分程度に減少すれば、これを直ちに察知することができ
る。
【0101】図11は、補正制御処理(図10のフロー
チャートのステップS55)の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0102】ステップS61では、球排出カウンタに残
存している値(排出数差)分の排出目標値を設定する。
続くステップS62では、ステップS61で設定された
排出目標値分だけの作動をするように、排出機構600
の排出用パルスモータ620を制御し、補正排出を開始
する。また、この排出用パルスモータ620の作動開始
と同時に、補正用タイマを作動開始させる。
【0103】ステップS63では賞球検出センサ713
A、713Bにより賞球検出がなされたか否か(貸球排
出処理時の補正の場合には、貸球排出センサ714A、
714Bにより貸球排出がなされたか否か)の判定を行
い、検出があればステップS64で球排出カウンタを1
減算してからステップS65に進み、検出がなければそ
のままステップS65に進む。ステップS65では、球
排出カウンタが0となったか否かを判定し、0であれば
そのままルーチン終了し、0でなければステップS66
に進む。ステップS66では、補正用タイマがタイムア
ップしたか否かを判定し、タイムアップしていなければ
ステップS63に戻り、タイムアップしていればステッ
プS67に進む。
【0104】ステップS67では、排出異常制御処理を
実行する。このように、補正用タイマのタイムアップ時
間にわたって補正処理を繰り返しても必要な賞球排出が
なされない場合には、排出異常発生と判定して、排出異
常制御処理を実行する。この排出異常制御処理では、 (1)エラー表示器86で排出エラー報知を行う。 (2)発射制御装置500に発射イネーブル信号を送信
して打球発射をストップする。 (3)排出機構600の動作を停止する。 等の処理が実行される。なお、排出異常制御処理は、リ
セットスイッチにより解除することができるようになっ
ている。
【0105】図12は、特殊補正制御処理(図10のフ
ローチャートのステップS57)の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【0106】ステップS71では、球排出カウンタの残
数(排出数差)を排出目標値に設定する。
【0107】ステップS72では、特殊制御用タイマの
作動を開始させる。なお、この特殊制御用タイマのタイ
ムアップ時間は、例えば15秒とする。
【0108】ステップS73では、排出機構600が遊
技球1個排出分の作動をするように、球排出用パルスモ
ータ620を制御し、排出機構600の動作を開始させ
る。なお、この特殊補正制御処理における排出機構60
0の動作処理は、前述の補正制御処理における排出機構
の動作処理(図11のステップS62)とは異なる処理
となる。具体的には、このステップS73の処理は、異
常発生が考慮されたものであり、遊技球を1球ずつ払い
出すようになっている。これにより、例えば通常の速度
で排出した場合にスプロケット611A、611Bに球
がうまく保持されずに、排出機構600が空回りしてし
まう異常が発生したような場合でも、必要な数の遊技球
を払い出せる可能性が高くなる。
【0109】ステップS74では、球検出センサ(賞球
排出時であれば賞球検出センサ713A、713B、貸
球排出時であれば貸球検出センサ714A、714B)
で遊技球検出があったか否かの判定をする。遊技球検出
があればステップS75で球排出カウンタを1減算して
ステップS76に進み、遊技球検出がなければそのまま
ステップS75に進む。
【0110】ステップS76では、球排出カウンタが0
となったか否かを判定し、0であればそのままルーチン
終了し、0でなければステップS77に進む。ステップ
S77では、特殊制御用タイマがタイムアップしたか否
かを判定し、タイムアップしていなければステップS7
3に戻り、タイムアップしていればステップS78に進
む。
【0111】ステップS78では、排出異常制御処理を
実行する。この排出異常制御処理での処理内容は、図1
1のステップS67の処理と同様である。
【0112】このように特殊補正制御処理では、排出数
差に異常がある場合に、特殊制御用タイマのタイムアッ
プ時間にわたって、遊技球を1個ずつ排出する補正排出
を行う。
【0113】以上のように本実施の形態では、排出数差
(通常排出における排出目標値と実際の排出数との
差)、すなわち補正排出で排出すべき排出数が、判定基
準値以上となった場合には、排出数差の異常と判定し
(図10のステップS56)、排出数差エラー処理(図
8のステップS33)が実行される。この排出数さえラ
ー処理では、エラー表示器86による報知や、排出機構
600の停止処理等がなされる。したがって、排出機構
600に故障があった場合(例えば、排出機構600の
AとBの2系統のうち1系統が故障して、通常排出にお
いて排出機構600の球排出用パルスモータ620を排
出目標値分作動させたとしても必要な排出の約半分(1
系統分の排出)しかなされないような場合)等に、不足
分の排出が補正排出として長時間にわたって継続された
り、補正排出によっても不足分の排出が完了しなかった
りするトラブル発生を、未然に防止できる。また、排出
数差の監視により、排出関連に何らかの異常が生じる可
能性がある場合に、この異常が致命的なものとなる前に
察知することができ、適切な対応を迅速にとることがで
きる。
【0114】また、本発明が適用される遊技機は、上記
実施の形態のようなパチンコ機に限られるものではな
い。例えば、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの
パチンコ機以外の弾球遊技機、あるいは球スロ遊技機等
の弾球遊技機以外の遊技機等も、本発明が適用されるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における弾球遊技機の遊技
盤を示す正面図である。
【図2】同じく弾球遊技機の裏面図である。
【図3】同じく弾球遊技機の制御系の一部を示す構成図
である。
【図4】同じく排出機構を示す斜視図である。
【図5】同じく流路切換ユニットを示す断面図である。
【図6】同じく排出制御メイン処理を示すフローチャー
トである。
【図7】同じく普段処理を示すフローチャートである。
【図8】同じく補正状態監視処理を示すフローチャート
である。
【図9】同じく賞球排出処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】同じく補正量監視処理を示すフローチャート
である。
【図11】同じく補正制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図12】同じく特殊補正制御処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
86 エラー表示器 100 遊技制御装置 200 排出制御装置 600 排出機構 700 流路切換ユニット 703A、703B 賞球流路 704A、704B 貸球流路 713A、713B 賞球検出センサ 714A、714B 貸球検出センサ 720A、720B 流路切換弁 730 流路切換弁用ソレノイド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技球を賞球または貸球として排出する排
    出手段を備え、 前記排出手段からの球流路に賞球流路と貸球流路を分岐
    させて形成し、 前記賞球流路と貸球流路の分岐の始点に賞球流路の入口
    または貸球流路の入口を選択的に閉止する流路切換手段
    を設け、 この流路切換手段を賞球排出時には貸球流路を閉止し貸
    球排出時には賞球流路を閉止するように制御する切換制
    御手段を備え、 賞球流路と貸球流路にそれぞれ賞球検出センサと貸球検
    出センサを設け、 目標数の遊技球が排出されるように前記排出手段の動作
    を制御して通常排出を行わせる通常排出制御手段と、 この通常排出後に賞球排出時の前記賞球検出センサまた
    は貸球排出時の前記貸球検出センサによる計数結果が前
    記目標数と一致するように前記排出手段に補正排出を行
    わせる補正排出制御手段とを備えた遊技機において、 前記補正排出で排出すべき遊技球数が所定の判定基準値
    以上となった場合に排出異常と判定する排出異常判定手
    段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記排出異常判定手段により排出異常の判
    定がなされた場合に、これを報知する排出異常報知手段
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記排出異常判定手段により排出異常の判
    定がなされた場合に、前記排出手段の動作を停止させる
    動作停止手段を備えたことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記補正排出制御手段は、前記動作停止手
    段による動作停止の前に、排出異常が判定されたときの
    賞球排出または貸球排出の排出目標数が排出されるよう
    に排出機構に補正排出を行わせることを特徴とする請求
    項3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記排出異常判定手段は前記判定を賞球と
    貸球のそれぞれで別個に行うことを特徴とする請求項1
    から請求項4のいずれか一つに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記判定基準値を賞球排出の場合と貸球排
    出の場合とで別個に設定したことを特徴とする請求項5
    に記載の遊技機。
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