JP2001129199A

JP2001129199A - 遊技機

Info

Publication number: JP2001129199A
Application number: JP31113499A
Authority: JP
Inventors: Sadao Ioki; 定男井置
Original assignee: Sophia Co Ltd
Current assignee: Sophia Co Ltd
Priority date: 1999-11-01
Filing date: 1999-11-01
Publication date: 2001-05-15

Abstract

(57)【要約】【課題】賞球排出報知手段により賞球排出の報知を行
う遊技機において、賞球排出とその報知を正しく同期さ
せ得るものを提供する。【解決手段】遊技制御装置１００は、各種入賞装置へ
の入賞に基づく指令賞球数を含む賞球排出指令を排出制
御装置２００に送信するとともに、指令賞球数を払出残
数に累積加算する。排出ユニット６００から排出された
遊技球は、流路切換ユニット７００の賞球流路７０３に
配された賞球検出センサ７１３により検出され、この検
出数が払出残数から減算される。遊技制御装置１００
は、払出残数がプラスの間に賞球排出報知ＬＥＤ４３の
点灯が継続されるように、装飾制御装置３００に賞球排
出報知発光制御指令を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、賞球排出報知手段
により賞球排出の報知を行う遊技機において、賞球排出
とその報知を正しく同期させ得る改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】賞球排出を報知手段により報知する遊技
機としては、例えば特許第２８９６３６９号等に提案が
なされている。

【０００３】この遊技機では、画像表示装置を制御する
表示制御装置、各種ランプを制御する装飾制御装置、ス
ピーカからの効果音出力を制御する音制御装置、遊技球
の排出機構を制御する排出制御装置等が分離構成され、
これらの各制御装置が、遊技を統轄的に制御する遊技制
御装置からの指令信号により制御される構成がとられて
いる。この場合、遊技制御装置と各種制御装置との通信
形態は、遊技制御装置から各種制御装置に向かう単方向
通信となっている。これにより、遊技制御装置に不当な
入力がなされて、遊技制御の信頼性が損なわれることを
防止している。

【０００４】そして、この遊技機では、各種入賞装置へ
遊技球が入賞すると、遊技制御装置から排出制御装置に
指令信号が送信され、その入賞装置に応じて決められた
数の賞球が排出される。また、入賞球は一カ所に集めら
れた後に入賞検出手段により検出され、この入賞球の検
出を契機として装飾制御装置に信号を送信することによ
り、ランプ点灯による賞球排出の報知がなされるように
なっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、賞球排出とその報知が必ずしも同期した
タイミングでなされるとは限らない。例えば、排出機構
に何らかの問題があって、指令信号を受信してから排出
がなされるまでに遅れが生じてしまった場合、ランプ点
灯による賞球排出の報知が、賞球排出のタイミングに先
立ってなされてしまう恐れがある。そして、このように
賞球排出とその報知が正しく同期してなされなければ、
遊技者の賞球報知に対する信頼性が損なわれてしまう。

【０００６】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、賞球排出報知手段により賞球排出の報知
を行う遊技機において、賞球排出とその報知を正しく同
期させ得るものを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】第１の発明では、遊技球
を賞球または貸球として排出する排出機構と、この排出
機構からの遊技球排出を制御する排出制御装置と、各種
入賞装置への入賞結果に応じて指令賞球数を決定しこの
指令賞球数分の賞球排出を指示すべく前記排出制御装置
に指令信号を送信して前記排出制御装置における賞球排
出制御を制御する遊技制御装置と、前記排出機構からの
賞球排出を報知する賞球排出報知手段とを備えた遊技機
において、前記排出機構の下流に賞球検出センサを備
え、この賞球検出センサによる検出に基づいて前記賞球
排出報知手段に報知を命じる報知指令手段を前記遊技制
御装置に備えた。

【０００８】第２の発明では、前記排出機構からの球流
路の一部に賞球流路と貸球流路を分岐させて形成し、前
記賞球流路と貸球流路の分岐の始点に賞球流路の入口ま
たは貸球流路の入口を選択的に閉止する流路切換部材を
設け、この流路切換部材の切換動作を賞球排出であるか
貸球排出であるかにしたがって制御する切換制御手段を
備え、前記賞球流路と貸球流路にそれぞれ賞球検出セン
サと貸球検出センサを備えた。

【０００９】第３の発明では、前記遊技制御装置は、前
記排出機構から排出されるべき賞球数に対して前記賞球
検出センサにより検出された実際の排出数が不足する数
を未払出数として算出する未払出数算出手段を備え、前
記報知指令手段は、前記未払出数が存在する間、前記賞
球排出報知手段に賞球排出の報知を行わせる。

【００１０】第４の発明では、前記報知指令手段は、前
記賞球検出センサによる検出があった場合に所定時間に
わたって前記賞球排出報知手段に賞球排出の報知を行わ
せる。

【００１１】第５の発明では、前記排出制御装置は、遊
技制御装置からの複数の賞球排出指令のそれぞれに含ま
れる指令賞球数を加算して排出目標数とする指令賞球数
加算手段を備え、この排出目標数の賞球を排出するよう
に前記排出機構を制御する。

【００１２】第６の発明では、前記排出制御装置は、前
記遊技制御装置からの各指令信号に含まれる指令賞球数
を排出目標数とし、この排出目標数の賞球を排出するよ
うに前記排出機構を制御する。

【００１３】

【発明の作用および効果】第１の発明では、賞球排出の
報知の指令は、排出機構の下流に備えられた賞球検出セ
ンサによる賞球検出に基づいてなされる。したがって、
排出機構の動作遅れ等の要因に左右されずに、賞球排出
に正しく同期したタイミングで報知がなされる。

【００１４】第２の発明では、賞球排出と貸球排出は、
それぞれ賞球検出センサと貸球検出センサにより別個に
検出されるので、賞球排出の報知は、貸球ではなく賞球
が排出されたときに正しく行いうる。

【００１５】第３の発明では、未払出数がある間は報知
が継続されるので、賞球排出とその報知のタイミングが
正しく同期するとともに、例えば賞球排出に一時的な不
足等が生じた場合でも、遊技者は、報知の継続により、
未だ払い出されていない賞球があることを認識すること
ができる。

【００１６】第４の発明では、賞球排出の報知は賞球検
出毎に所定時間にわたって行われるので、賞球排出とそ
の報知のタイミングが最も正しく同期する。

【００１７】第５の発明では、複数の賞球排出指令に基
づいて排出目標数が設定される一方、賞球排出の報知は
排出後の賞球検出に基づいてなされるので、賞球の排出
を迅速に行うとともに、賞球排出とその報知を正しく同
期させることができる。

【００１８】第６の発明では、排出目標数は一つ一つの
指令信号毎に設定されるので、賞球排出およびその報知
は指令賞球数毎に行われ、賞球排出およびその報知に対
する遊技者の信頼感を高めることができる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。

【００２０】図１には、弾球遊技機の正面図を示す。

【００２１】図示されるように、弾球遊技機１の機枠
（外枠）２の正面には、前面枠（内枠）５が、上部蝶番
４Ａと下部蝶番４Ｂにより、開閉可能に取り付けられて
いる。この前面枠３に遊技盤１０が取り付けられる。ま
た、前面枠３の正面には、透明ガラスが装着されたガラ
ス枠５が開閉可能に取り付けられ、遊技盤１０正面をガ
ラスで覆うとともに、遊技盤１０がガラスを通して透け
て見えるようになっている。ガラス枠５には鍵装置５Ａ
が設けられ、通常、前面枠３およびガラス枠５は施錠さ
れている。この前面枠３の開放は、金枠開放センサ５６
（図７参照）により検知される。

【００２２】遊技盤１０は前面枠３から取り外し可能
で、弾球遊技機本体（弾球遊技機の遊技盤１０以外の構
成）から分離することができる。これにより、遊技盤１
０の種類で決まって来る遊技の種類を、変更可能となっ
ている。

【００２３】前面枠３の前面下側には、前面表示パネル
６と、その下方の前面操作パネル７が、それぞれ取り付
けられている。

【００２４】前面表示パネル６には、遊技球の供給皿
（上皿）３５が配設される。この供給皿３５には、遊技
球（賞球または貸球）が払い出し口３５Ａから導入され
る。

【００２５】また、この供給皿３５前面には、遊技球を
購入するときに操作する球貸ボタン３７、プリペイドカ
ードの残高を表示するカード数表示器（カード残高表示
器）３８、プリペイドカードを排出するときに操作する
カード排出ボタン（返却ボタン）３９がそれぞれ設けら
れている。

【００２６】前面操作パネル６には、受け皿（下皿）３
６、打球発射装置９０の操作部（操作ノブ）９０Ａ等が
配設されている。

【００２７】受け皿３６は、操作レバー３５Ａの操作に
より、球受け入れ口３６Ａを介して、供給皿３５からの
余剰の遊技球を受け入れるものである。また、この受け
皿３６が遊技球で満杯になると（オーバーフローする
と）、これはオーバーフローセンサ５７（図２、図７参
照）により検知される。なお、受け皿３６内の遊技球
は、操作レバー３６Ｂの操作により、下方に排出できる
ようになっている。

【００２８】操作部９０Ａのみが図示される打球発射装
置９０（図２参照）は遊技球の発射手段である。遊技球
は供給皿３５からこの打球発射装置９０へと供給され、
この操作部９０Ａの回転操作にしたがって発射される。
発射された遊技球は、遊技盤１０に設けられたガイドレ
ール１９に沿って案内され、ガイドレール１９で囲われ
た遊技領域１１内に入る。

【００２９】遊技領域１１のほぼ中央には、表示装置
（可変表示装置）２０が配設されている。この表示装置
２０は、表示制御装置１５０（図２参照）に制御されて
遊技の進行状態に対応した可変的な画像表示を行うもの
で、例えば、主たる表示として、遊技状態を表す右図
柄、中図柄、左図柄の三つの図柄（特別図柄）を液晶画
面に表示する。これらの特別図柄としては、例えば、１
６進法で表現された１６個の数字（「０」〜「Ｆ」）が
表示され、これらの数字からなる帯をスクロールさせな
がら変動表示することができるようになっている。な
お、この表示装置２０の表示画面部分は、例えばＬＣＤ
（液晶表示器）、ＣＲＴ（ブラウン管）等から構成され
る。

【００３０】表示装置２０の下方には、大入賞口を備え
た特別変動入賞装置１２が配設される。この特別変動入
賞装置１２は、大入賞口ソレノイド１２Ａ（図７参照）
への通電により開閉されるものである。

【００３１】表示装置２０および特別変動入賞装置１２
の周辺には、複数の一般入賞口１３が、また、表示装置
２０と特別変動入賞装置１２の中間の領域には始動口１
４が、それぞれ配設される。

【００３２】始動口１４の手前には、普通変動入賞装置
（電動ゲート）１５が設けられる。この普通変動入賞装
置１５は、普通変動入賞装置ソレノイド１５Ａ（図７参
照）への通電により動作し、始動口１４の入口の広さを
変更する。

【００３３】さらに、遊技領域１１の最下端には、排出
口１６が設けられる。

【００３４】これにより、遊技領域１１内に打ち込まれ
た遊技球は、遊技領域１１内の各所に配置された風車等
の転動誘導部材１７により転動方向を変えられながら遊
技領域１１表面を流下し、特別変動入賞装置１２、一般
入賞口１３、始動口１４、排出口１６のいずれかに入る
ようになっている。

【００３５】これら各入賞装置（特別変動入賞装置１
２、一般入賞口１３、始動口１４）への入賞は、各入賞
装置毎に設けられたセンサにより検出される。具体的に
は、一般入賞口１３への入賞は、各一般入賞口１３毎に
備えられた一般入賞口センサ５１（図７参照）により検
出される。また、始動口１４への入賞は、特別図柄始動
センサ５２（図７参照）により検出される。また、特別
変動入賞装置１２への入賞は、大入賞口カウントセンサ
５４（図７参照）により検出される。排出制御装置２０
０（図２、図７参照）は、これらの入賞検出に基づい
て、入賞した入賞装置の種類に応じた数の賞球が払い出
し口３５Ａから排出されるように、球排出装置６０（図
２、図７参照）を制御する。

【００３６】また、特別図柄始動センサ５２が始動口１
４への入賞を検知すると、この入賞のタイミング（具体
的には、遊技制御装置１００内に備えられた特別図柄乱
数カウンタの入賞検出時点における値）は、遊技を統括
的に制御する遊技制御装置１００内の所定の記憶領域
（ＲＡＭ（図７参照）に設けられた第１〜第４の特別図
柄乱数記憶領域）に、特別図柄入賞記憶として順次記憶
される。遊技制御装置１００は、これらの特別図柄入賞
記憶に基づいて大当たりの抽選を実行する。

【００３７】なお、特別図柄乱数記憶領域内に記憶され
ている特別図柄入賞記憶の数は、表示装置２０の上側に
設けられた４つのＬＥＤからなる特別図柄始動記憶表示
器２１において、点灯表示で示される。

【００３８】始動口１４に遊技球が入賞すると、表示装
置２０の特別図柄が変動（例えばスクロール回転）を始
める。そして、始動口１４への入賞検出が所定の大当た
りのタイミングでなされたときには、これらの特別図柄
が大当たりを示すもので停止し（例えば、三つの図柄が
同一の図柄で停止し）、さらに、常態では閉じられてい
た特別変動入賞装置１２の大入賞口が開放され、遊技球
が特別変動入賞装置１２に入賞し得る状態、すなわち大
当たり状態になる。

【００３９】特別変動入賞装置１２の開放の１ラウンド
は、カウントセンサ５５による大入賞口への入賞検出数
（カウント数）が、所定カウント（例えば１０カウン
ト）に達するまで継続される。このカウント数は、表示
装置２０の画面に表示される。

【００４０】また、この大入賞口の内部にはＶ入賞口が
設けられ、大入賞口に入賞した遊技球がさらにこのＶ入
賞口に入賞すると、これが継続センサ５４（図７参照）
により検知されるようになっている。このＶ入賞口は、
その入賞状況により大入賞口の開閉制御パターンが変更
されるもので、例えば、大入賞口開放中にＶ入賞口への
入賞がある限り、その大当たりにおける大入賞口開放の
回数（ラウンド数）が所定の上限回数（例えば１６ラウ
ンド）まで繰り返されるようになっている。

【００４１】一方、始動口１４への入賞検出が所定の大
当たりのタイミングでなされなかったときには、表示装
置２０の表示は、大当たりではないことを示す態様で停
止し（例えば、三つの図柄が揃わずに図柄で停止し）、
そのまま通常の（大当たりでない）遊技が続行される。

【００４２】遊技領域１１の要所には、遊技球が通過可
能な普通図柄始動ゲート１８Ａ、１８Ｂが設けられる。
この普通図柄始動ゲート１８Ａ、１８Ｂへの遊技球通過
は、普通図柄始動ゲートセンサ５３Ａ、５３Ｂ（図７参
照）で検知される。この遊技球通過のタイミングは、普
通図柄入賞記憶として、遊技制御装置１００内の所定の
記憶領域（普通図柄乱数記憶領域）に、最大で連続した
４回分を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記
憶数は、普通図柄表示装置３０の両側に設けられた４つ
のＬＥＤからなる記憶状態表示器３１に表示される。遊
技制御装置１００は、普通図柄入賞記憶に基づいて、普
通図柄に関する当たりの抽選を行う。

【００４３】普通図柄始動ゲート１８へ遊技球の入賞が
あると、大入賞口１２下方に設けられた普通図柄表示装
置３０に表示される普通図柄（例えば一つの数字からな
る図柄）が変動を始める。そして、この普通図柄始動ゲ
ート１８への入賞が所定のタイミングでなされたときに
は、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当
たり図柄（当たり番号）で停止するとともに、始動口１
４の手前に設けられた普通変動入賞装置１５が所定の時
間（例えば０．５秒）だけ大きく開き、遊技球の始動口
１４への入賞可能性が高められる。

【００４４】弾球遊技機１には、装飾制御装置３００
（図２、図７参照）により制御されるランプ等の発光装
置が設けられている。具体的には、遊技領域１１の左右
両側にはサイドランプ４１Ａ、４１Ｂが配設される。ま
た、前面枠３上部には、遊技が大当たり状態となったと
きに点灯（あるいは点滅）する大当たりランプ４２が備
えられる。、遊技領域１１上には複数の装飾ＬＥＤ４
５．１〜４５．Ｎ（図７参照）が配設されている（図１
では省略）。

【００４５】また、大当たりランプ４２の左右両側に
は、賞球排出報知ＬＥＤ４３、賞球異常報知ＬＥＤ４４
がそれぞれ設けられる。この賞球排出報知ＬＥＤ４３
は、賞球排出時にこれを知らせるために点滅するもので
ある。また、賞球異常報知ＬＥＤ４４は、異常が発生し
たときに発光（点滅）によりこれを報知する異常報知発
光手段である。本実施の形態では、この賞球異常報知Ｌ
ＥＤ４４は、異常発生の判定を行う遊技制御装置１００
ではなく、装飾制御装置３００により制御される。これ
により、発光装置に関する制御は、総て装飾制御装置３
００に集約されるようになっている。

【００４６】また、弾球遊技機１には、スピーカ（音出
力装置）９５が備えられる（図７参照）。このスピーカ
９５は、音制御装置２５０（図２、図７参照）に制御さ
れ、遊技状態に対応した効果音を出力するようになって
いる。

【００４７】弾球遊技機１の側部には、カードユニット
（球貸機）５００が据え付けられる。このカードユニッ
ト５００の前面パネル５０１にはカード挿入口５０２が
設けられる。このカード挿入口５０２にプリペイドカー
ドを挿入して、前述の球貸ボタン３８を操作することに
より、払い出し口３５Ａから遊技球が貸し出される。こ
の場合、貸球の排出は、賞球の排出と同様に、排出制御
装置２００により制御された球排出装置６０によりなさ
れる。なお、前面パネル５０１は開閉可能となってお
り、鍵装置５０３により施錠されている。

【００４８】図２は、弾球遊技機１の背面図である。

【００４９】図示されるように、弾球遊技機１の裏面に
おいては、合成樹脂製の一体成型品である基枠体８０
が、前面枠３の裏側に固定された金属フレームに取り付
けられている。この基枠体８０上に、各種裏機構（貯留
タンク８１、誘導路８２、半端センサユニット８３、排
出ユニット６００、流路切換ユニット７００、打球発射
装置９０、排出制御装置２００、発射制御装置３５０、
電源供給装置４００、遊技盤用外部出力端子８５、試験
用出力部８６等）が配設されている。

【００５０】また、この基枠体８０の略中央部（前面枠
３の遊技盤嵌着部３Ａに対応する位置）は開口部となっ
ており、前面枠３の遊技盤装着部３Ａに嵌め込まれた遊
技盤１０の背部がこの開口部から覗くようになってい
る。この遊技盤１０背部に、遊技制御装置１００、表示
制御装置１５０、音制御装置２５０、装飾制御装置３０
０、遊技盤用外部出力端子８５、試験用出力部８６等が
取り付けられている。また、排出制御装置２００、電源
供給装置４００、発射制御装置３５０、打球発射装置９
０は、基枠体８０の下部側に、それぞれ配置されてい
る。

【００５１】貯留タンク８１は、排出される前の遊技球
を予め貯留しておくもので、基枠体８０の最上部に配置
される。この貯留タンク８１内の球数の不足は補給セン
サ（図示略）によって検出され、不足のときは弾球遊技
機１上方の補給源（島設備）から遊技球が補給される。

【００５２】貯留タンク８１内の遊技球は、誘導路８２
により誘導され、半端センサユニット８３を通って排出
ユニット６００に導かれる。半端センサユニット８３に
は半端球検出センサ５８が備えられ、この半端球検出セ
ンサ５８により、球排出装置６０により排出されるべき
遊技球が誘導路８２上に有るかどうかが検出される。

【００５３】排出ユニット（球排出装置）６００は、導
入された遊技球を、遊技者側（供給皿３５）へと所定数
ずつ排出する（流下させる）排出機構であり、排出制御
装置２００からの制御信号に基づいて駆動が制御され
る。排出ユニット６００の下方には、流路切換ユニット
７００が配設される。排出ユニット６００を通過した遊
技球は、この流路切換ユニット７００に導かれる。

【００５４】試験用出力部８６は、装飾制御装置３００
上に配置され、遊技制御装置１００と接続コードを介し
て接続されている。この試験用出力部８６は、各入賞装
置に備えられたセンサが正しく機能しているか否かを検
査するための出力部であり、遊技制御装置１００は、各
センサからの検出信号が遊技制御装置１００に入力され
たことを示す信号を、この試験用出力部８６から出力す
るようになっている。

【００５５】図３〜図５には、この排出ユニット６００
の詳細な構成を示す。

【００５６】図示されるように、排出ユニット６００の
透明なケーシング６０１には、一対の球流路６０２Ａ、
６０２Ｂが設けられる。なお、球流路を二系統設けたの
は、遊技球９９を効率的に排出するためで、賞球と貸球
の区別とは直接関係する訳ではない。

【００５７】排出ユニット６００は、一対のスプロケッ
ト（切り欠き円盤）６０３Ａ、６０３Ｂと、歯車６０
４、６０５を備え、これらはケーシング６０１内に軸支
された同一の回転軸６０６に固定されている。歯車６０
４は、球排出モータ６０７の回転軸と一体に回転する小
歯車６０８と歯合している。これにより、スプロケット
６０３Ａ、６０３Ｂ、歯車６０４、６０５は、球排出モ
ータ６０７により一体に回転駆動される。球排出モータ
６０７は、例えばパルスモータからなり、その回転駆動
は排出制御装置２００により制御される。

【００５８】歯車６０５には、軸回りで揺動可能なスト
ッパ部材６１２が係合可能となっている。ストッパ部材
６１１は、常態ではリターンスプリング６１２に付勢さ
れて、図４、図５に実線で示すように、歯車６０５と係
合する位置にあり、歯車６０５の回転を禁止している。
なお、歯車６０５とストッパ部材６１１はラチェット機
構を構成しており、係合時でも逆回転は許容される。

【００５９】これに対して、ストッパソレノイド６１３
に通電すると、ストッパ部材６１１がストッパソレノイ
ド６１３側に吸着され、図４、図５に一点鎖線で示す位
置まで、リターンスプリング６１２に抗して後退する。
これにより、ストッパ部材６１２と歯車６０５の係合が
解除され、歯車６０５が回転可能となる。

【００６０】このように、回転軸６０６の回転に対して
ストッパ機構を設けることにより、回転軸６０６が回転
の慣性や遊技球９９の重みで余分に回転してしまうこと
を防止でき、スプロケット６０３Ａ、６０３Ｂの回転量
を、排出制御装置２００により正確に制御できる。

【００６１】一対のスプロケット６０３Ａ、６０３Ｂ
は、外周に遊技球が嵌合可能な複数（本実施の形態では
８個）の切り欠きを備えるもので、この切り欠きの一部
がそれぞれ球流路６０２Ａ、６０２Ｂの臨むようになっ
ている。これにより、球流路６０２Ａ、６０２Ｂを通過
する遊技球９９は、一つの切り欠き毎に一球ずつ嵌合し
て、スプロケット６０３Ａ、６０３Ｂの回転動作ととも
に排出される。すなわち、スプロケット６０３Ａ、６０
３Ｂが切り欠き一つ分の回転動作（本実施の形態では切
り欠きが８個あるので４５度の回転動作）をする毎に、
各々のスプロケット６０３Ａ、６０３Ｂから遊技球９９
が一球ずつ排出される。言い換えれば、排出機構の排出
部材であるスプロケット６０３Ａ、６０３Ｂの動作量
（回転量）に比例した個数の遊技球９９が排出されるよ
うになっている。

【００６２】また、スプロケット６０３Ａ、６０３Ｂ
は、互いに切り欠き１／２個分だけ位相がずれた状態
で、回転軸６６に固定されている。すなわち、球流路６
０２Ａ、６０２Ｂへの切り欠きの臨み方は、切り欠き１
／２個分の位相でずれた状態となる。これにより、球流
路６０２Ａ、６０２Ｂから同時に遊技球９９を排出する
ときに、スプロケット６０３Ａ、６０３Ｂは上述のよう
に一体に回転するが、球流路６０２Ａ、６０２Ｂからの
排出は交互になされることになる。すなわち、スプロケ
ット６０３Ａ、６０３Ｂが２２．５度の回転動作をする
と、いずれか一方のスプロケット６０３Ａまたは６０３
Ｂから１個の遊技球が排出される。したがって、球流路
６０２Ａ、６０２Ｂそれぞれからの遊技球９９が合流す
るときに、両流路からの遊技球９９が同時に合流路に流
れ込んでしまうことはなく、合理的な排出を行うことが
できる。

【００６３】図６には、この流路切換ユニット７００の
詳細な構成を示す。

【００６４】なお、この流路切換ユニット７００は、上
記排出ユニット６００の球流路６０２Ａ、６０２Ｂにそ
れぞれ接続する二系統の流路を備えるが、これらの二系
統は全く同様な構成のものである。したがって、図６に
は二系統のうち一系統のみを図示し（図示されたのと構
成が図の裏側に重なった形で備えられる）、以下の説明
ではこの一系統について説明する。

【００６５】図示されるように、流路切換ユニット７０
０は、ケーシング７０１に、導入路７０２から排出路７
０５に至る遊技球流路を備えている。導入路７０２は、
排出ユニット６００の球流路６０２Ａまたは６０２Ｂの
下端に連結している。

【００６６】導入路７０１は、賞球としての遊技球９９
が導入される賞球流路７０３と、貸球としての遊技球９
９が導入される貸球流路７０４に分岐する。賞球流路７
０３、貸球流路７０４には、それぞれ賞球検出センサ７
１３、貸球検出センサ７１４が備えられ、通過した遊技
球９９の数を、流路毎にカウントできるようになってい
る。なお、賞球検出センサ７１３と貸球検出センサ７１
４からの検出信号は、ケーシング７０１に取り付けられ
た中継基板７１０を介して分配されて、遊技制御装置１
００と排出制御装置２００にそれぞれ入力される。

【００６７】賞球流路７０３と貸球流路７０４の分岐部
には、流路切換弁７２０が設けられる。この流路切換弁
７２０は、回動軸７２１の回りで回動して、賞球流路７
０３または貸球流路７０４への入口を選択的に閉鎖する
ものである。

【００６８】この流路切換弁７２０は、流路切換ソレノ
イド７３０により駆動されるソレノイド軸７３１に、歯
車７２２、７２３を介して連係している。これにより、
流路切換弁７２０による賞球流路７０３または貸球流路
７０４への選択的流路切換は、排出制御装置２００によ
る流路切換ソレノイド７３０への通電により制御され
る。

【００６９】詳しく説明すると、ソレノイド軸７３１
は、常態（流路切換ソレノイド７３０に通電がなされて
いない状態）では、リターンスプリング７３２の付勢に
より伸長状態にある。この結果、流路切換弁７２０は、
貸球流路７０４の入口を閉鎖し、賞球流路７０３の入口
を開放する位置にある。これにより、導入路７０２に導
入された遊技球９９は、総て賞球流路７０３に流れ込
み、賞球検出センサ７１３により検出される。

【００７０】なお、後述するように、賞球検出センサ７
１３からの検出信号は、遊技制御装置１００にも入力さ
れる。したがって、常態における遊技球９９の排出は、
遊技制御装置１００によって監視されるようになってい
る。

【００７１】一方、排出制御装置２００の制御により流
路切換ソレノイド７３０に通電された場合には、ソレノ
イド軸７３１が、リターンスプリング７３２に抗して、
収縮方向に吸引される。この結果、流路切換弁７０２
は、賞球流路７０３の入口を閉鎖し、貸球流路７０４の
入口を開放する位置へと回動する。これにより、導入路
７０２に導入された遊技球９９は、総て貸球流路７０４
に流れ込み、貸球検出センサ７１４により検出される。

【００７２】賞球流路７０３と貸球流路７０４は下流の
排出路７０５において合流し、遊技球９９はこの排出路
７０５から下方に排出され、遊技者側（供給皿３５）に
至る。

【００７３】図７は、弾球遊技機の制御系の一部を示す
ブロック構成図である。

【００７４】図示されるように、遊技制御装置１００、
装飾制御装置３００、排出制御装置２００は、それぞ
れ、（入出力）インターフェイス、ＣＰＵ、ＲＯＭ，Ｒ
ＡＭ等から構成される。

【００７５】遊技制御装置１００には、各種検出装置、
すなわち一般入賞口センサ５１．１〜５１．Ｎ、特別図
柄始動センサ５２、普通図柄始動ゲートセンサ５３Ａ、
５３Ｂ、カウントセンサ５４、継続センサ５５、金枠開
放センサ５６、オーバーフローセンサ５７、半端球検出
センサ５８からの検出信号が、インターフェースを介し
て入力される。なお、オーバーフローセンサ５７からの
検出信号は、前述の中継基板７１０を介して分岐され、
排出制御装置２００へも入力される。

【００７６】遊技制御装置１００のＣＰＵは、これらの
検出信号に基づいて、ＲＯＭに格納されたプログラム
（遊技プログラム）により、遊技の統括的な制御（遊技
制御）を行う。

【００７７】具体的に、遊技制御装置１００は、装飾制
御装置３００、排出制御装置２００に、それぞれ装飾制
御指令、賞球制御指令を出力し、これらを制御する。な
お、遊技制御装置１００から装飾制御装置３００、排出
制御装置２００へのデータ通信形態は単方向通信であ
り、装飾制御装置３００または排出制御装置２００から
遊技制御装置１００へのデータ送信は行わないようにな
っている。

【００７８】装飾制御指令に基づいて、装飾制御装置３
００は、特別図柄記憶表示器２１、普通図柄記憶表示器
３１、賞球排出報知ＬＥＤ４３、賞球異常報知ＬＥＤ４
４、複数の装飾ＬＥＤ４５．１〜４５．Ｎの発光動作を
制御する。装飾制御指令は、「賞球排出開始」、「賞球
排出停止」、「異常発生」、「異常解除」の各指令を含
み得る。装飾制御装置３００は、「賞球排出開始」の指
令を受けた場合には賞球排出報知ＬＥＤ４３を点灯さ
せ、「賞球排出停止」の指令を受けた場合には賞球排出
報知ＬＥＤ４３を消灯する。また、「異常発生」の指令
を受けると賞球異常報知ＬＥＤ４４の点滅を開始し、
「異常解除」の指令を受けると賞球異常報知ＬＥＤ４４
を消灯する。

【００７９】また、賞球制御指令に基づいて、排出制御
装置２００は、排出ユニット６００からの遊技球排出お
よび流路切換ユニット７００における流路切換を制御す
る。賞球制御指令は、「ステータス通知」、「賞球排出
指令」、「払出残数通知」を含み得る。「ステータス通
知」には、排出制御装置２００が遊技球排出可能なステ
ータスに変化したことを通知する「排出可能」と、排出
制御装置２００が排出不可能な状態に変化したことを示
す「排出不能」の２種類の通知信号がある。「ステータ
ス通知」を受信した排出制御装置２００は、その種類に
応じて自らのステータスを切り換える。「賞球排出指
令」は通常の賞球排出において払い出すべき賞球数を指
令するものである。「払出残数通知」は賞球の払出数の
不足分を通知するものである。

【００８０】また、遊技制御装置１００は、大入賞口ソ
レノイド１２Ａ、普通変動入賞装置ソレノイド１５Ａに
制御信号を送信し、これらのソレノイドへの通電を制御
することにより、特別変動入賞装置１２、普通変動入賞
装置１５の開閉を制御する。さらに、普通図柄表示器３
０に制御信号を送信し、この表示を制御する。

【００８１】また、遊技制御装置１００は、表示制御装
置１５０に表示制御信号を送信し、表示制御装置１５０
による可変表示装置２０の表示制御を制御する。また、
遊技制御装置１００は、音制御装置２５０に音制御信号
を送信し、音制御装置２５０によるスピーカ９５の音出
力制御を制御する。

【００８２】さらに、遊技制御装置１００は、賞球排出
が正確に行われているか否かを監視する。具体的には、
排出制御装置２００へ賞球制御指令として送信した賞球
排出の目標数と、賞球検出センサ７１３により計数され
た実際の排出数が一致するか否かの監視処理、および賞
球排出指令が送信されていないにもかかわらず賞球排出
がなされていないかの監視処理を行う。さらに、後述す
る払出残数（特許請求の範囲における「未払出数」に相
当する）がマイナスになる異常が発生していないかの監
視処理を行う。

【００８３】そして、これらの監視処理により異常が認
められた場合には、異常対応処理を行う。例えば、装飾
制御装置３００に装飾制御指令を送信して賞球異常報知
ＬＥＤ４４を点滅させて異常を報知する。あるいは、遊
技制御の停止、打球発射の停止等により、遊技を強制的
に中断させる。

【００８４】排出制御装置２００には、遊技制御装置１
００からの賞球制御指令とは別に、カードユニット５０
０からの貸球制御信号が入力される。排出制御装置２０
０は、この賞球制御指令および貸球制御信号に基づい
て、排出ユニット６００を制御し、賞球および貸球の排
出を行う。

【００８５】詳しくは、遊技制御装置１００からの賞球
制御指令を受けた場合には、排出制御装置２００は、ま
ず、球排出モータ６０７を励磁して制動状態（遊技球の
重みでスプロケット６０３Ａ、６０３Ｂが回動してしま
わないように、ブレーキがかけられた状態）とする。つ
ぎに、ストッパソレノイド６１３への通電を制御して、
排出ユニット６００のロックを解除する。続いて、球排
出モータ６０７の回動動作を開始して、指令賞球数に基
づいて決定した目標数の遊技球を排出ユニット６００か
ら排出する。目標数の遊技球排出が終了したら、球排出
モータ６０７の回動を停止させ、ストッパソレノイド６
１３への通電をオフにしてロックをかけた後、球排出モ
ータ６０７を消磁する。なお、この目標数は、一つ一つ
の賞球制御指令に含まれる指令賞球数（例えば７個、１
５個等）そのものでもよいし、あるいは複数の賞球制御
指令に含まれる指令賞球数を合計したものでもよい。こ
の遊技球は、流路切換ユニット７００に導入されるが、
この場合は流路切換ユニット７３０には通電されていな
いので、賞球流路７０３に導入され、賞球検出センサ７
１３により賞球排出数が検出される。

【００８６】一方、カードユニット５００からの貸球制
御信号を受けた場合には、排出制御装置２００は、ま
ず、流路切換ソレノイド７３０への通電を制御して、流
路切換弁７２０を賞球流路７０３閉止、貸球流路７０４
開放の位置に切り換える。続いて、上記賞球排出と同様
の制御によって、球排出モータ６０７の動作制御による
排出ユニット６００からの指令貸球数（目標数）の遊技
球排出を行う。これにより、遊技球は貸球流路７０４に
導入され、貸球検出センサ７１４により貸球排出数が検
出される。目標数の遊技球排出が終了したら、流路切換
ソレノイド７３０をオフにして、流路切換弁７２０を賞
球流路７０３側に戻す。

【００８７】なお、図７には、流路切換ユニット７００
の二つの系統に対応して、賞球検出センサとして７１３
Ａと７１３Ｂを、また貸球検出センサとして７１４Ａと
７１４Ｂを、それぞれ示してある。

【００８８】また、遊技制御装置１００および排出制御
装置２００には、それぞれ記憶のバックアップ手段が備
えられており、賞球または貸球に関する各種データの記
憶が保護されるようになっている。

【００８９】図８は、遊技制御装置１００における（排
出関連の）遊技制御メイン処理の処理手順を示すフロー
チャートである。

【００９０】ステップＳ１では、遊技制御初期化処理が
実行され、遊技制御装置１００内のＲＡＭクリア等の処
理がなされる。

【００９１】ステップＳ２では、遊技制御装置側払出可
能状態の切換コントロールを行う。具体的には、各種検
出装置による検出結果をセーブし、これに基づいて、遊
技制御装置１００の（排出関連の）ステータス（「排出
可能」または「排出禁止」）を決定し、必要に応じて切
り換える。この遊技制御装置１００のステータスの切換
は、排出制御装置２００のステータス切換のために行わ
れる。詳しくは、まず、オーバーフローセンサ５７の検
出結果（「球有り」または「球無し」）、半端球検出セ
ンサ５８の検出結果（「球有り」または「球無し」）、
金枠開放センサ５６の検出結果（「開放」または「閉
止」）をそれぞれ保存する。そして、オーバーフローセ
ンサ５７の「球有り」（受け皿３６から遊技球があふれ
た状態）、または半端球検出センサ５８の「球無し」
（排出すべき遊技球が無くなった状態）、または金枠開
放センサ５６の「開放」（前面枠３が開放された状態）
のいずれか一つの検出が確定した場合には遊技制御装置
１００のステータスを「排出禁止」に設定し、これら以
外の場合には遊技制御装置１００のステータスを「排出
可能」に設定する。なお、オーバーフローセンサ５７、
半端球検出センサ５８、金枠開放センサ５６の検出結果
は、検出のレベルが所定時間以上にわたって維持された
場合に確定する。

【００９２】ステップＳ３では、遊技制御装置１００の
ステータスの切換（「排出可能」から「排出禁止」、ま
たは「排出禁止」から「排出可能」の切換）があったか
否かの判定を行い、切換があればステップＳ４、ステッ
プＳ５の処理を実行し、ステップＳ６に進む。切換が無
ければ、そのままステップＳ６に進む。

【００９３】ステップＳ４では、ステータス通知の送信
処理がなされる。具体的には、ステップＳ３で切り換わ
ったステータス（「排出可能」または「排出禁止」）
を、排出制御装置２００へ送信する。

【００９４】続くステップＳ５では、装飾制御指令の一
種である排出異常報知発光制御指令の送信処理がなされ
る。具体的には、遊技制御装置１００のステータスが
「排出可能」であれば「異常解除」の指令を装飾制御装
置３００に送信し、装飾制御装置３００に賞球排出報知
ＬＥＤ４４を点灯させる制御を行わせる。また、「排出
禁止」であれば「異常発生」の指令を装飾制御装置３０
０に送信し、装飾制御装置３００に賞球排出報知ＬＥＤ
４４を消灯させる制御を行わせる。

【００９５】ステップＳ６では、賞球送信待機メモリの
チェックを行う。ここで、賞球送信待機メモリとは、今
後なされるべき賞球排出の件数（発生件数）を、賞球排
出パターン（例えば、単位賞球数が５個排出、１０個排
出、１５個排出の３種類）毎に、カウントして記憶して
おくものである。各種入賞装置（特別変動入賞装置１
２、一般入賞口１３、始動口１４）には、その種類毎に
払い出すべき単位賞球数が決められているので（例え
ば、特別変動入賞装置１２ならば１５個、一般入賞口１
３ならば１０個、始動口１４ならば５個）、入賞装置へ
の入賞があると、その入賞装置の種類に対応する賞球排
出パターンの待機データ（発生件数）が＋１更新され
る。

【００９６】続くステップＳ７では、賞球送信待機メモ
リに待機データが存在するか否かの判定による分岐処理
を行い、待機データがあれば（いずれかの賞球排出パタ
ーンの発生件数が０でなければ）、ステップＳ８、ステ
ップＳ９の処理を実行し、ステップＳ１０に進む。待機
データが無ければ（いずれの種類の賞球排出も発生件数
が０であれば）、そのままステップＳ１０に進む。

【００９７】ステップＳ８では、待機データの存在が確
認された賞球排出パターンのうち１種類を選択し、その
賞球排出パターンの発生件数を１減算するとともに、そ
の賞球排出パターンの単位賞球数を払出残数に加算す
る。

【００９８】ここで、払出残数とは、特許請求の範囲に
おける「未払出数」に相当するもので、まだ払い出しき
られていない賞球数（払い出すべき賞球数から、実際に
払い出され賞球検出センサ７１３により検出された賞球
数を差し引いた賞球数（後述する図９のステップＳ２６
参照））を示すもので、遊技制御装置１００内の記憶手
段（カウンタ）に記憶されている。この払出残数が所定
時間にわたって０とならないことを監視する処理（後述
のステップＳ１２）をする手段、および払出残数のチェ
ック処理（後述のステップＳ１０）をする手段が、特許
請求の範囲における「賞球監視手段」に相当する。ま
た、払出残数が所定時間にわたって０とならない場合に
は払出残数通知の送信処理（後述のステップＳ１３）が
なされ、また、払出残数のチェック処理により払出残数
のマイナスが確認された場合には遊技の停止等の処理が
なされるが、これらは特許請求の範囲における「賞球異
常対応処理」に相当する。

【００９９】ステップＳ９では、払出監視タイマを初期
化するとともに、ステップＳ８で減算処理した賞球排出
パターンの単位賞球数を指令賞球数として含む賞球排出
指令（賞球排出を指令する賞球制御指令）を、排出制御
装置２００に送信する。例えば、賞球排出パターンの一
つである「賞球１５個」の発生件数が１減算されたら、
その単位賞球数である「１５」を指令賞球数として賞球
排出指令に含ませ、これを送信する。

【０１００】ステップＳ１０では、払出残数関連のチェ
ック処理を行う。具体的には、現在の払出残数がいくつ
であるか、この現在の払出残数は前回確認した払出残数
と比較して変化したか、払出監視タイマがタイムアップ
したかを確認する。

【０１０１】なお、このステップＳ１０のチェックで、
払出残数がマイナスであることが検知された場合には、
不正行為等により余分に賞球排出がなされている可能性
があるので、賞球異常発生と判定して、所定の賞球異常
対応処理（例えば、遊技の停止、賞球異常報知ＬＥＤ４
４点滅による異常報知のための指令送信）を実行する。

【０１０２】続くステップＳ１１では、ステップＳ１０
のチェックに基づく賞球排出報知発光制御指令を、装飾
制御装置３００に向けて送信する。

【０１０３】具体的には、ステップＳ１０において、前
回の確認では０であった払出残数が、今回の確認ではプ
ラスになった場合には、「賞球排出開始」の指令を送信
する。「賞球排出開始」の指令を受けた装飾制御装置３
００は、賞球排出報知ＬＥＤ４３を点灯させる制御を行
う。また、ステップＳ１０のチェックによって前回のチ
ェックでは存在していた払出残数が０となったことが確
認された場合には、「賞球排出停止」の指令を送信す
る。「賞球排出停止」の指令を受けた装飾制御装置３０
０は、賞球排出報知ＬＥＤ４３を消灯する制御を行う。

【０１０４】このように装飾制御装置３００は、払出残
数（未払出数）が存在する期間にわたって、賞球排出報
知ＬＥＤ４３を点灯させる制御を行う。

【０１０５】図９は、遊技制御装置１００における（排
出関連の）遊技制御タイマ割り込み処理の処理手順を示
す。

【０１０６】遊技制御装置１００においては、排出関連
の処理として上記遊技制御メイン処理（図８）が通常実
行されているが、この遊技制御メイン処理は所定時間間
隔毎のタイマ割り込みにより一時的に中断され、この遊
技制御タイマ割り込み処理が行われる。

【０１０７】ステップＳ２１においては、遊技制御装置
１００に入力される総てのセンサレベル（一般入賞口セ
ンサ５１．１〜５１．Ｎ、特別図柄始動センサ５２、普
通図柄始動ゲートセンサ５３Ａ、５３Ｂ、カウントセン
サ５４、継続センサ５５、金枠開放センサ５６、オーバ
ーフローセンサ５７、半端球検出センサ５８、賞球検出
センサ７１３のセンサレベル）を保存する処理がなされ
る。

【０１０８】ステップＳ２２においては、各センサ毎に
設けられたセンサレベル監視タイマの更新処理を行う。
これらのセンサレベル監視タイマは、各センサレベルの
継続時間を計るもので、この継続時間が所定時間以上と
なると、そのセンサレベルが確定したものとして扱われ
る。

【０１０９】ステップＳ２３においては、賞球排出対象
センサ、すなわち賞球払出の対象となる入賞装置（一般
入賞口１３、始動口１４、特別変動入賞装置１２）への
入賞を検出するセンサ（一般入賞口センサ５１．１〜５
１．Ｎ、特別図柄始動センサ５２、カウントセンサ５
４）により遊技球通過が検出されたか否かの判定がなさ
れる。遊技球通過が検出されたならば、ステップＳ２４
の処理をしてからステップＳ２５に進む。遊技球通過が
検出されなければ、そのままステップＳ２５に進む。

【０１１０】ステップＳ２４では、賞球送信待機メモリ
の該当する賞球排出パターンの発生件数を＋１更新す
る。具体的には、特別図柄始動センサ５２により始動口
１４への入賞が検出された場合には５個排出の発生件数
を、また一般入賞口センサ５１．１〜５１．Ｎにより一
般入賞口１３への入賞が検出された場合には１０個排出
の発生件数を、またカウントセンサ５４により特別変動
入賞装置１２への入賞が検出された場合には１５個排出
の発生件数を、それぞれ＋１更新する。

【０１１１】ステップＳ２５では、流路切換ユニット７
００内の賞球検出センサ７１３により賞球通過が検出さ
れたか否かを判定する。賞球通過が検出されたならばス
テップＳ２６に進み、賞球通過が検出されなければ、ル
ーチン終了してメイン処理に復帰する。

【０１１２】ステップＳ２６では、ステップＳ２５での
賞球１個通過に対応して、払出残数を−１更新して、メ
イン処理に（タイマ割り込みにより中断したところか
ら）復帰する。

【０１１３】図１０は、排出制御装置２００における排
出制御メイン処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。

【０１１４】ステップＳ３１では、排出制御初期化処理
が実行され、排出制御装置２００内のＲＡＭクリア等の
処理がなされる。

【０１１５】ステップＳ３２では、排出制御装置１００
の状態が「排出可能」であるか「排出禁止」であるかの
判定を行い、「排出可能」であればステップＳ３９に進
み、「排出禁止」であればステップＳ３３に進む。な
お、この排出制御装置２００の状態は、遊技制御装置１
００からの通信割り込み毎に、遊技制御装置１００の状
態に対応して書き換えられている。

【０１１６】ステップＳ３３では、貸球要求フラグが有
るか否かの判定がなされ、貸球要求フラグが無ければ、
ステップＳ３４に進む。なお、貸球要求フラグは、カー
ドユニット５００からの貸球制御指令送信があった場合
にセットされるフラグである。

【０１１７】ステップＳ３４では、賞球総待機メモリの
値が０より大きいか否かの判定がなされ、大きいと判定
されたならばステップＳ３５に進み、大きくない（０で
ある）と判定されたならば、ステップＳ３９に進む。な
お、賞球総待機メモリとは、遊技制御装置１００からの
賞球排出指令に含まれる指令賞球数を順次加算して記憶
しているメモリである（図１５のステップＳ８５参
照）。

【０１１８】ステップＳ３５では、共通払出カウンタの
設定処理が（賞球排出のために）実行される。具体的に
は、賞球総待機メモリの値が、あらかじめ定められてい
る共通払出カウンタの上限値（例えば３０）以上である
か否かを判定する。上限値以上の場合には、共通払出カ
ウンタにはこの上限値を設定し、賞球総待機メモリから
は上限値分を差し引いておく。一方、上限値より小さい
場合には、共通払出カウンタには賞球総待機メモリの値
を設定し、賞球総待機メモリはクリアする。

【０１１９】続くステップＳ３６では、賞球排出処理を
実行する。賞球排出処理では、共通払出カウンタに設定
された数値を排出目標数として、排出ユニット６００を
駆動して賞球排出を行う処理がなされる。この賞球排出
処理が終了したら、ステップＳ３９に進む。

【０１２０】一方、ステップＳ３３で、貸球要求フラグ
が有ると判定された場合には、ステップＳ３７に進む。

【０１２１】ステップＳ３７では、共通払出カウンタの
設定処理が（貸球排出のために）実行され、共通払出カ
ウンタに、単位金額（例えば１００円）に対応する単位
貸球数（例えば２５個）を設定する。なお、賞球総待機
メモリの値は変更されない。

【０１２２】続くステップＳ３８では、貸球排出処理が
実行され、共通払出カウンタに設定された数値を目標数
として、実際に貸球排出がなされる。この貸球排出処理
が終了したら、ステップＳ３９に進む。

【０１２３】ステップＳ３９の発射許可切換コントロー
ルでは、排出ユニット６００への発射許可信号の切換を
行う。具体的には、オーバーフローセンサの確定状態
（「球有り」または「球無し」）およびカードユニット
５００の接続状態（「接続」または「断線」）を調べ、
オーバーフローセンサが「球有り」、カードユニット５
００の「断線」の少なくとも一方が確認されたら、異常
発生と判断し、発射許可信号を「禁止」に切り換える。
これ以外の場合には、発射許可信号を「許可」にしてお
く。排出ユニット６００は、発射許可信号が「許可」で
ある場合にのみ、排出動作を行いうる。

【０１２４】図１１は、排出制御タイマ割り込み処理の
処理手順を示すフローチャートである。排出制御装置２
００においては、通常、上記排出制御メイン処理（図１
０）が実行されているが、これは所定時間毎のタイマ割
り込みにより一時的に中断され、この排出制御タイマ割
り込み処理が行われるようになっている。

【０１２５】ステップＳ４１では、排出制御装置２００
に入力される総てのセンサレベル（オーバーフローセン
サ５７、賞球検出センサ７１３、貸球検出センサ７１
４）を保存する。

【０１２６】ステップＳ４２では、各センサ毎に設けら
れたセンサレベル監視タイマの更新処理を行い、各セン
サレベルの継続時間が所定時間以上となると、そのセン
サレベルを確定させる。

【０１２７】ステップＳ４３では、貸球要求フラグの設
定コントロールを行う。具体的には、カードユニット５
００からの貸球制御指令送信を監視して、貸球制御指令
があれば貸球要求フラグをセットする。

【０１２８】ステップＳ４４では、賞球検出センサ検出
処理を行う。具体的に、賞球検出センサ７１３で賞球排
出が検出された場合に、共通払出カウンタの値を１減算
する。

【０１２９】ステップＳ４５では、貸球検出センサ検出
処理を行う。具体的に、貸球検出センサ７１４で貸球排
出が検出された場合に、共通払出カウンタの値を１減算
する。このステップＳ４５の処理で排出制御タイマ割り
込み処理のルーチンは終了し、制御は排出制御メイン処
理の中断されたところに戻る。

【０１３０】図１２は、排出制御通信割り込み処理の処
理手順を示すフローチャートである。この排出制御通信
割り込み処理は、遊技制御装置１００からの通信割り込
み（賞球制御指令の送信）毎に、排出制御メイン処理を
中断して実行される。

【０１３１】ステップＳ５１では、受信した賞球制御指
令を保存する。

【０１３２】ステップＳ５２では、遊技制御装置１００
からの払出可能状態通知の送信（遊技制御メイン処理
（図８）のステップＳ４参照）があったか否かの判定が
なされる。払出可能状態通知があれば、遊技制御装置１
００で（排出関連の）状態が切り換えられたということ
であるから、ステップＳ５３で排出制御装置１００の状
態を切り換えてから、ステップＳ５４に進む。払出可能
状態通知が無ければ、そのままステップＳ５４に進む。

【０１３３】ステップＳ５４では、送信された賞球制御
指令は賞球排出指令であるか否かの判定がなされる。賞
球排出指令であれば、ステップＳ５５でこの賞球排出指
令に含まれる指令賞球数を賞球総待機メモリに加算し
て、ルーチン終了する。賞球排出指令でなければ、その
ままルーチン終了する。ルーチン終了後は、排出制御メ
イン処理の中断されたところに戻る。

【０１３４】つぎに全体的な作用を説明する。

【０１３５】遊技制御装置１００は、各種入賞装置への
遊技球入賞に基づいて、払い出すべき賞球数（指令賞球
数）を決定し、この指令賞球数を含む賞球排出指令を排
出制御装置１００に送信する。排出制御装置１００は、
指令賞球数分の賞球を排出すべく、排出ユニット６００
の動作を制御し、賞球払出を行う。

【０１３６】この場合、遊技制御装置１００は、賞球排
出指令として送信した指令賞球数を、累積加算し、払出
残数（未払出数）として記憶している。そして、実際に
払い出された賞球数が、賞球検出センサ７１３により計
数され、遊技制御装置１００に入力されると、この検出
分を払出残数から差し引いていく。これにより、送信さ
れた全賞球排出指令に相当する賞球数が、総て実際に払
い出されるまでは、払出残数が残っていることになる。

【０１３７】この払出残数が発生すると、遊技制御装置
１００は、装飾制御装置３００に「賞球排出開始」の指
令を送信する。この「賞球排出開始」の指令を受けた装
飾制御装置３００は、賞球排出報知ＬＥＤ４３を点灯さ
せる制御を開始し、その後、この点灯制御を継続する。

【０１３８】賞球の払出により、存在していた払出残数
が０となると、遊技制御装置１００は装飾制御装置３０
０に「賞球排出停止」の指令を送信する。「賞球排出停
止」の指令を受けた装飾制御装置３００は、賞球排出報
知ＬＥＤ４３を消灯する制御を行う。

【０１３９】このように、本実施の形態では、払出残数
が存在する期間にわたって、賞球排出報知ＬＥＤ４３が
点灯し続け、賞球排出中であることを報知し続ける。し
たがって、賞球排出の報知は、賞球検出センサ７１３に
よる検出に基づいてなされることになるので、遊技制御
装置１００から排出制御装置２００への通信形態が単方
向通信で排出制御装置２００からのフィードバックがな
いにも関わらず、賞球排出中であることの報知を、賞球
排出と正しく整合して行わせることができる。また、遊
技者は、賞球排出報知ＬＥＤ４３点灯が継続しているこ
とで、未だ払い出されていない賞球の存在を知ることが
できる。

【０１４０】図１３〜図１５には、他の実施の形態にお
ける遊技制御メイン処理、排出制御メイン処理、排出制
御通信割り込み処理の処理手順を示す。

【０１４１】上記実施の形態（図８、図１０、図１２）
では、払出残数には送信済みの指令賞球数が累積加算さ
れ、この払出残数が存在する間、賞球排出報知ＬＥＤ４
３を点灯させるようになっていたが、本実施の形態はこ
れとは異なり、払出残数は賞球排出指令毎に設定され、
賞球排出報知ＬＥＤ４３は、この賞球排出指令毎の排出
に対応して点灯する。すなわち、賞球排出は賞球排出指
令毎に分けて行われ、これに伴い、賞球排出報知ＬＥＤ
４３も、賞球排出指令の送信からその賞球排出指令に含
まれる指令賞球数の排出終了までを一単位として、点灯
および消滅を繰り返す。

【０１４２】図１３の遊技制御メイン処理のステップＳ
６１〜ステップＳ６７までは、図８のステップＳ１〜ス
テップＳ７までの同名のステップと同様な処理がそれぞ
れ実行される。ステップＳ６７で、待機データが存在す
ると判定されるとステップＳ６８に進み、待機データが
存在しないと判定されるとステップＳ７１に進む。

【０１４３】ステップＳ６８では、払出残数の設定（図
８のステップＳ８と同様の処理）が、またステップＳ６
９では、賞球排出指令の送信（図８のステップＳ９と同
様の処理）を順次実行される。続くステップＳ７０で
は、賞球排出報知発光制御指令として、装飾制御装置３
００に「賞球排出開始」の指令の送信して、賞球排出報
知ＬＥＤ４３の点灯を開始し、ステップＳ７１に進む。

【０１４４】ステップＳ７１では、払出残数のチェック
処理（図８のステップＳ１０と同様の処理）を行い、続
くステップＳ７２では払出残数が０となったか否かの判
定をする。この判定で、払出残数が０とならないうち
は、ステップＳ７１、ステップＳ７２のループを繰り返
す。払出残数が０となったら、ステップＳ７３に進む。

【０１４５】ステップＳ７３では、賞球排出報知発光制
御指令として、装飾制御装置３００に「賞球排出停止」
の指令を送信し、賞球排出報知ＬＥＤ４３を消灯する。

【０１４６】続くステップＳ７４では、ディレイ処理を
実行する。具体的には、例えば２秒程度の待機時間をお
いて、今回の処理における報知の停止と次回の処理にお
ける報知の開始に、少なくともこの待機時間分の時間間
隔を作ることにより、賞球排出指令に対応する排出の範
囲を明確に報知できるようにする。なお、このディレイ
処理を行う代わりに、ステップＳ７０の「賞球排出開
始」の指令送信のタイミングを遅らせるようにしてもよ
い。

【０１４７】図１４の排出制御メイン処理では、図１０
におけるステップＳ３４の賞球総待機メモリが０より大
きいか否かの判定の代わりに、ステップＳ８４で賞球排
出要求数が０より大きいか否かの判定がなされる以外
は、図１０における同名のステップと同様の処理が実行
される。すなわち、本実施の形態では、賞球排出指令毎
に分けて賞球排出が行われるので、賞球排出指令に含ま
れる指令賞球数は、賞球待機メモリに累積加算される必
要はなく、賞球排出要求数として設定される。したがっ
て、ステップＳ８４では、賞球排出要求数が０より大き
いか否かの判定がなされる。

【０１４８】図１５の排出制御通信割り込み処理では、
図１２における賞球総待機メモリを、賞球排出要求数に
変更した処理が実行される。具体的には、図１２のステ
ップＳ５５の賞球総待機メモリへの加算処理を、ステッ
プＳ９５の賞球排出要求数ヲ設定する処理に変更して、
残りは図１２と同様の処理を行う。

【０１４９】このように本実施の形態では、賞球排出は
賞球排出指令毎に分けて行われ、賞球排出報知ＬＥＤ４
３による報知も各賞球排出毎に行われるので、賞球排出
指令（入賞）と賞球排出との関係を明確にすることがで
きる。

【０１５０】図１６、図１７には、本発明の更に他の実
施の形態の遊技制御メイン処理、遊技制御タイマ割り込
み処理をそれぞれ示す。

【０１５１】本実施の形態では、上記図８、図９の実施
形態とは異なり、賞球検出センサ７１３での賞球検出毎
に、所定時間（報知用タイマの設定時間）にわたって、
賞球排出報知ＬＥＤ４３を点灯させる。

【０１５２】図１６の遊技制御メイン処理において、ス
テップＳ１０１〜ステップＳ１０７までは、図８のステ
ップＳ１〜ステップＳ７の同名のステップと同様の処理
がそれぞれ実行される。

【０１５３】ステップＳ１０７では、待機データが存在
するか否かの判定がなされ、存在する場合にはステップ
Ｓ１０８に進み、存在しない場合にはステップＳ１１０
に進む。

【０１５４】ステップＳ１０８では、待機データの存在
が確認された賞球排出パターンのうち１種類を選択し、
その賞球排出パターンの発生件数を１減算する。なお、
本実施の形態では、払出残数（未払出数）は用いられな
いので、払出残数の加算処理は行われない。続くステッ
プＳ１０９では、賞球排出指令の送信（図８のステップ
Ｓ９と同様の処理）を行って、ステップＳ１１０に進
む。

【０１５５】ステップＳ１１０では、賞球排出報知発光
制御指令の送信を行う。

【０１５６】具体的には、報知用タイマがタイムアップ
状態から初期化状態（タイマ更新開始）に変化したとき
には、装飾制御装置３００に「賞球排出開始」の指令を
送信する。これにより、装飾制御装置３００は、賞球排
出報知ＬＥＤ４３を点灯させる。

【０１５７】また、報知用タイマがタイムアップ前の更
新状態からタイムアップした場合には、装飾制御装置３
００に「賞球排出停止」の指令を送信する。これによ
り、装飾制御装置３００は、賞球排出報知ＬＥＤ４３を
消灯させる。

【０１５８】図１７の遊技制御タイマ割り込み処理にお
いては、ステップＳ１１１からステップＳ１１５まで
は、図９のステップＳ２１からステップＳ２５の同名の
ステップと同様の処理がそれぞれ実行される。

【０１５９】そして、ステップＳ１１５の判定により、
賞球検出センサ７１３による賞球検出があった場合に
は、ステップＳ１１６に進み、報知用タイマを初期化し
て、タイマ更新を開始する。一方、賞球検出がなかった
場合には、ステップＳ１１７に進み、報知用タイマの更
新処理を行う。なお、報知用タイマがタイムアップして
いる場合には、それ以上の更新はなされない。

【０１６０】このように、本実施の形態では、賞球検出
センサ７１３による検出があると報知用タイマが初期化
され、その後タイムアップするまでの所定時間にわたっ
て、賞球排出報知ＬＥＤ４３が点灯する。したがって、
賞球排出の報知は、実際の賞球排出に確実に対応してな
される。

【０１６１】なお、上記各実施の形態では、特許請求の
範囲における「賞球排出報知手段」に相当するものは、
賞球排出報知ＬＥＤ４３であったが、本発明はこのよう
な形態に限られるものではない。すなわち、賞球排出
は、賞球排出報知ＬＥＤ４３のような発光装置の発光動
作の他、可変表示装置２０への表示、スピーカ９５から
の音出力、あるいはこれらの任意の組み合わせでも行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における弾球遊技機を示す
正面図である。

【図２】同じく弾球遊技機を示す裏面図である。

【図３】同じく排出ユニットを示す斜視図である。

【図４】同じく排出ユニットを示す断面図である。

【図５】同じく排出ユニットの一部を示す断面図であ
る。

【図６】同じく流路切換ユニットを示す断面図である。

【図７】同じく弾球遊技機の制御系の一部を示す構成図
である。

【図８】同じく遊技制御メイン処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。

【図９】同じく遊技制御タイマ割り込み処理の処理手順
を示すフローチャートである。

【図１０】同じく排出制御メイン処理の処理手順を示す
フローチャートである。

【図１１】同じく排出制御タイマ割り込み処理の処理手
順を示すフローチャートである。

【図１２】同じく排出制御通信割り込み処理の処理手順
を示すフローチャートである。

【図１３】本発明の他の実施の形態における遊技制御メ
イン処理を示すフローチャートである。

【図１４】同じく排出制御メイン処理の処理手順を示す
フローチャートである。

【図１５】同じく排出制御通信割り込み処理の処理手順
を示すフローチャートである。

【図１６】本発明の更に他の実施の形態における遊技制
御メイン処理の処理手順を示すフローチャートである。

【図１７】同じく遊技制御タイマ割り込み処理の処理手
順を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１弾球遊技機１００遊技制御装置２００排出制御装置６００排出ユニット６０２Ａ、６０２Ｂ球流路６０３Ａ、６０３Ｂスプロケット６０４歯車６０５歯車６０６回転軸６０７球排出モータ６１１ストッパ部材６１２リターンスプリング６１３ストッパソレノイド７００流路切換ユニット７０２導入路７０３賞球流路７０４貸球流路７０５排出路７１３賞球検出センサ７１４貸球検出センサ７２０流路切換弁７２２歯車７２３歯車７３０流路切換ソレノイド７３１ソレノイド軸７３２リターンスプリング

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技球を賞球または貸球として排出する排
出機構と、この排出機構からの遊技球排出を制御する排出制御装置
と、各種入賞装置への入賞結果に応じて指令賞球数を決定し
この指令賞球数分の賞球排出を指示すべく前記排出制御
装置に指令信号を送信して前記排出制御装置における賞
球排出制御を制御する遊技制御装置と、前記排出機構からの賞球排出を報知する賞球排出報知手
段と、を備えた遊技機において、前記排出機構の下流に賞球検出センサを備え、この賞球検出センサによる検出に基づいて前記賞球排出
報知手段に報知を命じる報知指令手段を前記遊技制御装
置に備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項２】前記排出機構からの球流路の一部に賞球流
路と貸球流路を分岐させて形成し、前記賞球流路と貸球流路の分岐の始点に賞球流路の入口
または貸球流路の入口を選択的に閉止する流路切換部材
を設け、この流路切換部材の切換動作を賞球排出であるか貸球排
出であるかにしたがって制御する切換制御手段を備え、前記賞球流路と貸球流路にそれぞれ賞球検出センサと貸
球検出センサを備えたことを特徴とする請求項１に記載
の遊技機。
【請求項３】前記遊技制御装置は、前記排出機構から排
出されるべき賞球数に対して前記賞球検出センサにより
検出された実際の排出数が不足する数を未払出数として
算出する未払出数算出手段を備え、前記報知指令手段
は、前記未払出数が存在する間、前記賞球排出報知手段
に賞球排出の報知を行わせることを特徴とする請求項１
または請求項２に記載の遊技機。
【請求項４】前記報知指令手段は、前記賞球検出センサ
による検出があった場合に所定時間にわたって前記賞球
排出報知手段に賞球排出の報知を行わせることを特徴と
する請求項１または請求項２に記載の遊技機。
【請求項５】前記排出制御装置は、遊技制御装置からの
複数の賞球排出指令のそれぞれに含まれる指令賞球数を
加算して排出目標数とする指令賞球数加算手段を備え、
この排出目標数の賞球を排出するように前記排出機構を
制御することを特徴とする請求項１から請求項４のいず
れか一つに記載の遊技機。
【請求項６】前記排出制御装置は、前記遊技制御装置か
らの各指令信号に含まれる指令賞球数を排出目標数と
し、この排出目標数の賞球を排出するように前記排出機
構を制御することを特徴とする請求項１から請求項４の
いずれか一つに記載の遊技機。