JP4866474B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、各制御装置の処理手段によって別個停電処理が行われることから、これら各制御装置を、その停電処理の処理負担や処理時間に対応させて別個に停止させる構成では、制御内容が複雑化されてしまうことも大いに考えられる。
そこで、本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、停電時に各制御装置の処理手段を停止させる場合に制御内容が簡素化される遊技機を提供することを目的としている。
遊技盤に設けられる入賞口へ遊技球が入賞することに関連して遊技の進行を管理制御する遊技制御装置と、遊技球を少なくとも賞球として排出するための球払出手段と、この球払出手段の動作を制御する排出制御装置と、を備える遊技機において、
前記遊技盤の裏面側に前記遊技制御装置を設けると共に、当該遊技機の枠側に前記排出制御装置及び電源供給装置を設け、
前記遊技制御装置は、
前記入賞口への遊技球の入賞に関連して賞球数情報を決定し、該賞球数情報を払出要求値として記憶する払出要求値記憶手段と、
前記賞球数情報を前記排出制御装置に対して送信する賞球数情報送信手段と、を備え、
前記排出制御装置は、
前記賞球数情報送信手段によって送信された賞球数情報を払出実行値として記憶する払出実行値記憶手段を備え、
前記電源供給装置には、
前記遊技制御装置、および前記排出制御装置の動作に必要な電源を供給する電源回路と、
電源電圧が所定電圧まで低下したことを停電として検出する機能を有し、停電を検出すると、前記遊技制御装置および前記排出制御装置に対して、少なくとも前記遊技制御装置の払出要求値記憶手段および前記排出制御装置の払出実行値記憶手段に記憶される賞球数情報を保持する停電処理の実行を指示するための停電検出信号を出力する停電検出手段と、
前記停電検出手段が前記停電検出信号を出力した時点から、前記遊技制御装置のCPU、および前記排出制御装置のCPUが正常に動作できる値より前記電源電圧が低下する前に、前記各CPUに対して同時にリセット信号を入力して前記各CPUの動作を停止させる停止手段と、を備え、
前記電源回路は、停電時においてもバックアップ電源を供給可能なバックアップ電源手段を含み、
前記バックアップ電源手段は、
停電時においても、前記遊技制御装置の払出要求値記憶手段および前記排出制御装置の払出実行値記憶手段に記憶される賞球数情報が保持されるべく、前記遊技制御装置の払出要求値記憶手段および前記排出制御装置の払出実行値記憶手段にバックアップ電源を供給可能であることを特徴とする。
また、各制御装置の処理手段(CPU)を別個に停止させる構成に比べ、制御内容が簡素化される利点がある。
A.遊技盤の構成
図1はパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。
図1において、1aは遊技盤であり、前面の略円形領域がガイドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されている。
この遊技領域3には、識別情報(以下、場合により特図という)を複数の変動表示領域毎に変動表示するための表示画面4aを有する画像表示装置4(特図表示装置などと呼ばれるもの)と、開閉扉5aにより開閉される大入賞口5bを有する特別変動入賞装置5と、左右一対の開閉部材を有し特図始動口(特図の変動表示の始動条件となる入賞口)として機能する普通変動入賞装置6と、この場合大入賞口5bの左側に設けられ後述する普通図柄(以下、場合により普図という)を表示する普図表示器(普通図柄表示器)7と、スルーチャッカー形式の普図始動口(普図の変動表示の始動条件となる入賞口)8と、一般入賞口9,10と、風車と呼ばれる打球方向変換部材11と、サイドランプ12と、アウト穴13と、特別変動入賞装置5の両側及び下側に設けられたランプ14や飾り15などが備えられている。
また、画像表示装置4の上部には、4個の特図始動記憶表示器16が設けられている。また、特別変動入賞装置5の両側上面には、一般入賞口17が設けれ、さらに大入賞口5bの右側には、普図始動記憶表示器18が設けられている。
普図表示器7は、例えば、一桁の数字を表示する7セグメントの表示部を有し液晶又はLED等よりなる表示器であり、この場合前記普通図柄(普図)は、一桁の数字である。なお、後述する図3では、この普図表示器7を構成する表示素子としてLEDを例示しており、この表示素子を普図LED7aと称している。
また、特図始動記憶表示器16或いは普図始動記憶表示器18は、後述するように特図或いは普図の始動記憶の数を表示するものである。
また、特図始動スイッチ51は、普通変動入賞装置6に入賞した遊技球を1個ずつ検出し、普図始動スイッチ52は、普通図柄始動口8を通過する遊技球を1個ずつ検出し、アタッカーカウントスイッチ54は、特別変動入賞装置5の大入賞口5bに入った遊技球のうち一般入賞した遊技球を1個ずつ検出し、アタッカーVスイッチ53は、大入賞口5bに入った遊技球のうちいわゆる継続入賞(V入賞)した遊技球を1個ずつ検出する。また、入賞口スイッチ55〜60は、各一般入賞口に入賞した遊技球を1個ずつ検出するものである。
また本発明では、遊技盤における遊技領域はどのようなものでもよく、任意の構成を取り得る。パチンコ機以外の遊技機であってもよい。なお、本例ではいわゆる「第1種」に属するパチンコ機に適用した例を説明する。
次に、本形態例の排出ユニット(球排出機構)の構成について説明する。この排出ユニットは、図示省略しているが、遊技機裏面側に設けられるものである。
排出ユニットは、遊技球が重力で流れ落ちるように基本的に上下方向に形成された遊技球流路(図示略)と、この遊技球流路の上部に設けられた払出ユニット15a(図3に示す。以下同様)と、この遊技球流路の下部に設けられた流路切換ユニット15bとに分けられる。流路切換ユニット15bの下部には、排出される遊技球を検出する排出球検出手段が設けられており、この排出球検出手段としては、貸球として排出された遊技球を検出する貸球検出センサ50bと、賞球として排出された遊技球を検出する賞球検出センサ50aとが設けられ、このうち賞球検出センサ50a(正確には、第1賞球検出センサと第2賞球検出センサ)が、本発明の賞球検出手段に相当している。
遊技球流路は、遊技機裏面側上部の貯留タンク(図示省略)から誘導されて屈曲接続ユニット(図示省略)を経た遊技球が上端側から流下するもので、流路切換ユニット15bに形成された分岐部(図示略)において二つに分岐し、一方が賞球として排出された遊技球を通過させるための賞球流路(図示略)となっており、他方が貸球として排出された遊技球を通過させるための貸球流路(図示略)となっている。分岐部には、遊技球流路の上流側に対して賞球流路又は貸球流路の何れか一方を閉じる位置に揺動可能な流路切換弁(図示略)が設けられ、この流路切換弁が流路切換ソレノイド35に駆動されて何れか一方の位置に揺動することにより、遊技球流路の下流側に排出された遊技球が、賞球流路と貸球流路のうちのいずれか一方を通過する構成となっている。
また、この形態例の排出ユニットは、上記遊技球流路が2列設けられた2条タイプであり、遊技球流路に付随する構成要素(流路切換弁や排出球検出手段など)も、これに対応して2組設けられている。
上記スプロケットは、遊技球流路の上部に設けられた開口(図示略)から外周部が部分的に遊技球流路内に位置するように配置され、外周の歯と歯の間(即ち、谷部)に遊技球が1個宛はまり込む寸法形状となっており、必ずこのスプロケットの回転を伴って遊技球がこのスプロケットの箇所を通過する構成となっている(即ち、スプロケットが回転しなければ上記開口の箇所を遊技球が通過できない構成となっている)。
球排出モータ42は、上記スプロケットを所定量(所定角度又は所定回転量)だけ回転させて、遊技球を所定数下流側に排出する動作を駆動制御するためのものである。なおこの球排出モータ42は、排出制御装置200によって制御される。
停止部材は、爪が形成された先端側が前記歯車機構の歯車に対して進退するように揺動自在となっている。この停止部材の基端は、例えば引張バネ(図示略)によって付勢されており、この付勢力の向きは、上記爪を歯車の外周に押し付ける向きに設定されている。また、この停止部材の爪は、上記歯車の外周に押し付けられたときに、上記歯車の歯に係合し歯車機構の回転(即ち、各スプロケットの回転)を阻止する。
また、ストッパーソレノイド46は、前記停止部材の背面側に配置されて、励磁されると前記停止部材を引きつける力(上記歯車から後退させる力)を発生させ、非励磁状態では前記停止部材を解放するものである。このストッパーソレノイド46も、排出制御装置200によって制御される。
次に、貸球検出センサ50bは、前述した貸球流路を通過する遊技球(即ち、貸球)を検出するセンサであり、賞球検出センサ50aは、前述の賞球流路を通過する遊技球(即ち、賞球)を検出するセンサである。なお、これらセンサ50a,50bの検出出力は、排出制御装置200に入力されており、さらにこれらセンサのうち賞球検出センサ50aの検出出力は、遊技制御装置100にも入力されている。また、これらセンサ50a,50bは、遊技球流路が2条あることに対応して、各遊技球流路にそれぞれ1個宛設けられており、後述する図3では、例えば一方の賞球検出センサ50aを第1賞球検出センサ、他方の賞球検出センサ50aを第2賞球検出センサと称している。
図2は本形態例の遊技機1における電源供給系統を示す図である。図2において、遊技機1には外部からAC24Vが供給されるようになっており、外部電源であるAC24Vはターミナル基盤71を介して間接的に電源供給装置150に分配される。電源供給装置150はAC24Vを直流に変換し、各種のDC電圧を生成して各制御装置に供給する。具体的には、ソレノイド駆動用のDC32V、ランプ類駆動用、センサ駆動用及びバックライト駆動用のDC12Vを駆動用電源として生成するとともに、各制御装置を動作させるための制御装置用電源としてDC5Vを生成する。そして、DC32V及びDC5Vを発射制御装置72(図3では省略)に、DC32V、DC12V及びDC5V(バックアップ電源含む)を排出制御装置200に、DC32V、DC12V及びDC5V(バックアップ電源含む)を遊技制御装置100に、DC12V及びDC5Vを音制御装置133に、DC32V、DC12V及びDC5Vを装飾制御装置132に、DC12V及びDC5Vを表示制御装置131に供給する。
また、排出制御装置200は球貸機80(いわゆるCRサンドユニット)との間で信号の授受を行いながら、球貸しに伴う制御も行う。すなわち、球貸機80からの球貸し準備完了を示すBRDY信号を遊技機1側の排出制御装置200で受信し、遊技機1側の準備完了を示すPRDY信号を球貸機80側で受信することにより、球貸機80を含めた球貸し制御が可能になる。また、球貸機80から排出制御装置200に球を貸し出すことを要求するBRQ信号を送信し、その信号の受信に基づき排出制御装置200で貸球排出を行い、貸球排出が終了したことに基づきEXS信号を球貸機80側へ送信することにより一連の球貸し制御が可能になる。
表示制御装置131は遊技制御装置100から送信された表示データ(表示制御信号)に基づき、画像表示装置4の画像表示を制御するとともに、画像表示装置4に対して電源を供給している。装飾制御装置132は遊技制御装置100から送信された装飾データ(装飾制御信号)に基づき、サイドランプ等の発光を制御するとともに、この発光装飾部材に電源を供給している。音制御装置133は遊技制御装置100から送信された音データ(音制御信号)に基づき効果音を生成する等、効果音に関する制御を行う。
次に、本形態例のパチンコ機の制御系の構成について説明する。
図3は制御系を示す図である。この制御系は、大きく分けて、遊技制御装置100と、電源供給装置150や排出制御装置200を初めとするその他の周辺装置等によって構成される。
ここで、遊技制御装置100は、マイクロコンピュータ(以下、場合によりマイコンという)を含む回路で、例えば遊技盤1aの裏面に取付けられた役物制御ユニット(図示略)により実現されている。また、電源供給装置150は、例えば遊技機の枠側に設けられたユニットで実現されている。また、排出制御装置200は、例えば遊技機の枠側に設けられた排出制御ユニット(図示略)によって実現されている。
図3において、遊技制御装置100は、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイクロコンピュータ110と、水晶の発振周波数を分周して所定のクロックを得るクロック生成回路(CLK)101と、各種信号の入出力を行う入出力インターフェース102とを含んで構成される。遊技用マイクロコンピュータ110は、CPU111、ROM112、RAM113を内蔵しており、いわゆるアミューズチップ用のICとして製造されている。
ここで、遊技用マイクロコンピュータ110のCPU111は、本発明の遊技制御装置の処理手段を構成している。また、RAM113は、本発明の遊技制御装置において賞球数情報を記憶する記憶手段に相当している。
例えば、5個賞球の入賞があってその賞球データが賞球数情報として遊技制御装置100から排出制御装置200に送信されると、上記払出要求残カウンタに賞球数5個分の賞球データが加算される。一方、賞球検出センサ50aにより賞球排出が検出されると、遊技制御装置100の処理で、その排出数分の賞球データが上記払出要求残カウンタから減算される。
また、この入出力インターフェース102には、賞球排出および貸球排出のための遊技球が有るかどうか(前述の排出ユニットの上流側に十分な遊技球が有るか否か)を検出する半端球検出スイッチ24、遊技機前面下部に設けられた受皿(図示省略)の満杯状態(球の過剰貯留)を検出するオーバーフロースイッチ122、遊技機前面のガラスを支持するガラス枠が開けられたことを検出するガラス枠解放スイッチ123からの検出信号も、入力されている。また、賞球排出数を検知するための前述の第1及び第2賞球検出センサ50aからの検出信号も、中継基板250を介して入力されている。
なお、入賞口スイッチ1〜N(55〜60)は、遊技盤に一般入賞口がn個ある場合には、n個配置される。
また、半端球検出スイッチ24とオーバーフロースイッチ122は、排出前提条件の成否を判断するための排出準備状態検出手段である。この場合の排出前提条件とは、半端球検出スイッチ24により遊技球が検出されていること、オーバーフロースイッチ122により受皿の満杯状態が検出されていないことであり、これら全ての前提条件が成立していないと、たとえ未排出の賞球が残っていても、賞球排出が行われないように構成されている。即ち、本形態例では、この排出前提条件の成否を示す情報が前記遊技価値排出制御情報の一部として送信され、排出制御装置200においてこの排出前提条件の成立が確認されていないと、排出制御装置200が賞球排出を行わない構成となっている。なお、この排出前提条件の成立が遊技制御装置100において確認されていないと、前述した賞球情報の送信(遊技制御装置100から排出制御装置200への送信)が実行されず、結果的に賞球排出が行われないように構成されていてもよい(この場合は、前記排出前提条件の情報は送信不要)。
ここで、遊技盤用外部出力端子136は、遊技盤側に設けられた外部情報端子であり、ここから外部の管理装置(図示略)に各種信号(例えば、大当り信号等)を出力するものである。なお、管理装置はホール全体の遊技機、島設備等を管理するもので、この端子を介して遊技制御装置100から各種信号(例えば、大当り信号等)が入力され、入力された各種信号に基づいて営業上の必要なデータを演算処理し、処理したデータを必要に応じてディスプレイに表示したり、印刷したりする。
また、試験用出力部138は、遊技制御装置100に記憶されている情報の読み出し等が可能な通信用の端子であり、遊技制御装置100の状態を検査する際などに用いるものである。
また、入出力用インターフェース205からは、前述の球排出モータ42やストッパーソレノイド46、及び流路切換ソレノイド35に制御信号が出力される。
なお、排出制御装置200と球貸機(CRサンドユニット)80とは、入出力用インターフェース205を介して双方向通信可能であり、前述したような信号の授受を行う。
DC32V生成回路150aには、前述したターミナル基盤71からのAC24Vが供給されており、DC32V生成回路150aはこのAC24VをDC32Vに変換する。
DC12V生成回路151bには、前記DC32Vが供給されており、DC12V生成回路151bはこのDC32VをDC12Vに変換する。
DC5V生成回路151には前記DC32Vが供給されており、DC5V生成回路151はこのDC32VをDC5Vに変換する。なお、DC12V生成回路151bやDC5V生成回路151で変換された電力は、前述のマイコン110,210等の各素子の動作に必要な電源として供給される。
即ち、RAM113,213には、不可逆手段として機能するダイオード153を介して、また配線154a,154bや155a,155bを通して、DC5V生成回路151からDC5Vが供給される。そして、DC5V生成回路151からのDC5Vはコンデンサ156にも供給されるようになっている。コンデンサ156は、配線154a,154bや155a,155bを介して、RAM113及び213に接続されている。
配線154a,154bや155a,155bの途中にはオス/メスタイプのコネクタ(図示略)が設けられており、コネクタによりこれら配線は電源供給装置150側と遊技制御装置100側又は排出制御装置200側とに分離可能である。
ここで、コンデンサ156は、本発明のバックアップ電源手段の電源部に相当し、通常運転時(非停電時)にダイオード153を介して充電され、停電時はRAM113及び213をバックアップするものである。即ち、コンデンサ156は、これらRAM113,213の記憶内容(特に、賞球データのメモリエリア)を保持すべくこれらRAM113,213に対してバックアップ電源を供給する。
なお、図示省略しているが、コンデンサ156からRAM113,213にバックアップ電源を供給するための配線154aや配線155a等には、例えばLCフィルタが設けられ、ノイズや電圧変動等による不具合が防止される構成となっていてもよい。
さらに、リセット検出回路152aは、本発明の停止手段に相当し、リセットすべき電圧降下を検出(例えば、DC32Vが11Vまで低下したときリセット検出)して、各制御装置のCPU等に対し、リセット信号(この場合本発明の停止信号に相当)を出力する回路で、この場合具体的には、図5に示すように、前記電圧降下を検出したときに、出力電圧がLレベルになる。
なお、リセット信号とは、一般にCPU等を初期状態に戻すための信号であるが、CPU等では、このリセット信号が入力中は実質的に動作を停止する。そして、このリセット信号が解除されると各CPU等は再起動する。
また図5に示すように、停電時において、上記リセット信号は、前記停電検出信号よりも必ず遅れて出力される(遅延時間T1又はT2だけ遅延してLレベルになる)。但しこの場合には、上記リセット信号が、各制御装置の処理手段にリセット検出と同時にいっせいに入力され、各制御装置の処理手段がリセット信号によって動作停止する時期が同時となっている(即ち、T1とT2は等しく設定されている)。
また、停電検出信号を受信した遊技制御装置100や排出制御装置200のCPU111,211は、少なくとも出力信号をオフしてRAM113,213へのアクセスを禁止し、実質的に賞球排出に関連する処理も強制停止させる停電処理を実行する(詳細後述する)。
このような構成であれば、停電の際に各CPU111,211が正常に動作できる電圧時(完全に電源ダウンする前に)に各CPU111,211の機能を停止させて、停電により各CPUが不安定になってRAM113や213に不定な値が書き込まれることなどが信頼性高く防止でき、各RAMに記憶されている内容(例えば賞球データ)を確実に保持できるなどの利点が得られる。
次に、前述した制御系により行われる本パチンコ機の制御処理の一例について説明する。なお、本発明の特徴部分である賞球排出関連の処理(サブルーチンや割込処理)のみについて説明し、他の処理(メインルーチン含む)については省略する。
(a)遊技制御装置における賞球データ送信制御
まず、遊技制御装置100(マイコン110)による賞球データ送信制御の処理(賞球数情報の送信処理)を説明する。この処理は、例えば、遊技制御装置100のメイン制御処理(メインルーチン)におけるサブルーチンとして、図3の発振器101により作り出される基準時間(例えば、4ms)毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われる。
そして、ステップS2では、検出された入賞に対応する賞球数を決定し、次いでステップS3では、RAM113内の所定のメモリエリア(以下、払出要求残カウンタという)に、決定した賞球数(例えば、5個、10個、或いは15個のうちのいずれかなど)に対応する値(賞球数情報)を払出要求値として加算する。
次に、ステップS4では、ステップS2で決定した賞球数(賞球数情報)を含むコマンドを排出制御装置200に送信する。なお、このコマンドは、前述した遊技価値排出制御情報の一部である。そして、前述した遊技価値排出制御情報には前述の排出前提条件の情報も含まれてもよいが、この場合上記コマンドは、この排出前提条件の情報とは別々に送信される。但し、上記コマンドを、排出前提条件をも含む情報として送信してもよい。このステップS4を経ると、1シーケンスが終了する。
以上の処理によれば、入賞が検出される毎に、賞球数情報(この場合、上記コマンド)が決定され、これが排出制御装置200に送信されるとともに、この賞球数情報が記憶手段であるRAM113の所定エリア(払出要求残カウンタ)の記憶値(この場合払出要求値)として累積加算される。
次に、遊技制御装置100による賞球払出監視制御の処理を説明する。この処理も、例えば、遊技制御装置100のメイン制御処理におけるサブルーチンとして、基準時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われる。
処理が開始されると、ステップS11において、前記払出要求残カウンタに残数が有るか否か(即ち、値が賞球数1個分以上か否か)判定し、有ればステップS12に進み、無ければステップS16に進む。
次に、ステップS12では、賞球検出センサ50aの検出信号を読み取り賞球が検出されたか否か判定し、検出されればステップS13に進み、されなければステップS17に進む。
そして、ステップS13では、検出された賞球数分(通常は、1個宛検出される)だけ払出要求残カウンタのデータ(払出要求値)を減算し、1シーケンスの処理を終了する。なお本形態例では、払出要求残カウンタのデータがゼロになっている場合には、たとえこのステップS13に処理が進んで減算すべき賞球数が存在していても、払出要求残カウンタのデータをその分マイナス値として設定することはしない(即ち、この場合には、ゼロのまま留める)。但し、変形例としては、過剰排出分をマイナス値として記憶可能で、その分がその後の入賞分から差し引かれて調整されるような態様もあり得る。
また、ステップS16では、賞球検出の有無に基づく異常判定を行う。このステップS16に処理が進むのは、上述した払出要求残カウンタの残数が無しになっているので、いちおう賞球排出が正常に終了したと推定される。しかし、このような状態にもかかわらず、まんがいち賞球検出がなされている場合には、異常又は不正な賞球排出が実行されていると判断されるので、それを判定する。具体的には、例えばこのステップS16に処理が進む毎に賞球検出センサ50aの検出信号を読み取って賞球が検出されたか否か判定し、賞球が検出された場合には、RAM113内の特定のエリア(以下、異常判定用カウンタという)に検出された賞球数のデータを累積加算する。そして、この累積加算後の異常判定用カウンタの値をその都度確認して既定値(例えば、賞球数16個分)以上となったときには、異常又は不正な賞球排出(過剰賞球排出)が実行されているとして、ステップS20に進む。賞球が検出されない場合、或いは賞球が検出されても上記異常判定用カウンタの値が既定値に未到達の場合には、正常の範囲であるとして、1シーケンスの処理を終了する。なお、上記異常判定用カウンタの値は、例えばステップS11の判定が肯定的になったときに、初期化してゼロに戻す。
そして、ステップS20では、例えば装飾制御装置132にコマンドを出力し、過剰賞球排出のエラーが生じたことを報知する遊技機前面の特定の警告ランプ等を、例えば遊技機の電源が再投入されるまで点灯又は点滅させ続けるための設定を行い、その後、1シーケンスの処理を終了する。
また、払出要求値が有るのに賞球検出がなされないと異常判定され、場合により異常報知のための出力が実行される(ステップS17,S18)。
また、払出要求残カウンタカウンタの残数が無いのに賞球検出がなされているときにも、場合によっては異常報知の出力が実行される(ステップS16,S20)。
そして、正常に賞球検出が実行され、払出要求残カウンタのデータが減算されている過程(払出要求残カウンタの残数が有る状態)では、ステップS13を経て1シーケンスの処理が終了し、異常出力はなされない(即ち、正常として処理が続行される)。また、払出要求残カウンタに残数が無くなり、賞球検出が無くなった場合にも、ステップS16の判定が否定的となり、異常出力はなされない(即ち、正常として処理が続行される)。
なお、上述のステップS17,S18やステップS16,S20の処理は、賞球排出の正常性をより念を入れて監視するための処理であり、必ずしも設ける必要はない。また、これらの監視処理は、排出制御装置200の側でも行ってもよいし、管理装置で行うようにしてもよい。また、このような監視(例えば、カウンタに残数がないのに賞球検出がなされていることの確認)は、例えば管理装置のモニターの表示によってこれらデータを見ることができる管理者によって実行されてもよい。
次に、排出制御装置200(マイコン210)により行われるデータ受信処理(割込処理)を説明する。なおこの処理は、遊技制御装置100の前述のステップS4の処理で送信される遊技価値排出制御情報のコマンドが入力されることで生じる割込信号を起因として実行される割込処理である。
処理が開始されると(即ち、上記コマンドが入力されると)、ステップS21において、先ずこのコマンドを受信する処理を行う。
次いで、ステップS22では、RAM213内の所定メモリエリア(以下、払出実行残カウンタという)に、受信したコマンドに含まれる賞球数情報を払出実行値として加算する。
以上の処理によれば、賞球数情報が受信される毎に、受信された賞球数情報が、払出実行残カウンタに累積加算される。
次に、排出制御装置200の賞球払出制御を説明する。なおこの処理は、例えば、排出制御装置200のメイン制御処理におけるサブルーチンとして、基準時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われる。
処理が開始されると、ステップS31で、前述の払出ユニット15aのモータ42やストッパーソレノイド46の作動が終了しているか否か(即ち、停止状態か否か)判定する。そして、停止状態ならばステップS32に進み、作動中ならばステップS38に進む。なお、ここで停止状態とは、モータ42の回転が停止し、ストッパーソレノイド46が励磁されていない状態(即ち、賞球排出を停止している状態)をいう。
次に、ステップS32では、RAM213内に設けられた特定のメモリエリア(以下、目標値カウンタという)の残数が無しか否か(即ち、値が賞球数1個分未満か否か)判定し、無ければステップS33に進み、有ればステップS41に進む。
そして、ステップS41では、異常を報知する信号の出力等を行う。このステップS41に処理が進むのは、払出ユニット15aが賞球排出を停止しているのに、賞球排出の目標値が設定される目標値カウンタに残数があるという異常な状態であるので、このような処理がなされる。なおこの処理は、賞球排出の正常性をより念を入れて監視するための処理であり、必ずしも設ける必要はない。
このステップS41を経ると、1シーケンスの処理を終了する。
次に、ステップS34では、遊技制御装置100から送信されている遊技価値排出制御情報の中の排出前提条件の情報を読み取り、排出前提条件が成立しているか否か(賞球の払出が許可されているか否か)を判定し、許可されてなければ1シーケンスの処理を終了し、許可されていればステップS35に進む。
次いで、ステップS35では、賞球排出の目標賞球数である払出目標値を決定し、この値を目標値カウンタに設定する。払出目標値の決定は、例えば、次のようにして行う。即ち、払出実行残カウンタの残数(払出実行値)の値が、排出ユニット15の最大排出球数(例えば、15個)を越えている場合には、この最大排出球数の値とし、この最大排出球数以下である場合には、その残数の値とする。つまり、最大排出球数の範囲内でなるべく大きな値とする。このようにすれば、1回の賞球排出で最も多くの賞球が排出でき、賞球排出の高速化に寄与できるからである。
なおここで、排出ユニット15の最大排出球数とは、半端球検出スイッチ24が検出信号を出力している際に前述の誘導路内に保有されていると推定される遊技球の最低数などから決定される値である。
次に、ステップS37では、排出ユニット15(払出ユニット15a)のストッパーソレノイド46を作動させて前述した停止部材の係合状態を解除した状態で、目標値カウンタに設定された払出目標値分の賞球数に対応する回転角又は回転量だけ球排出モータ42を作動させる制御を開始する。
次いで、ステップS38では、賞球検出センサ50aの検出信号を読み取り賞球が検出されたか否か判定し、検出されればステップS39に進み、されなければ1シーケンスの処理を終了する。
そして、ステップS39とその後のステップS40では、検出された賞球数分(通常は、1個宛検出される)だけ払出実行残カウンタや目標値カウンタのデータを減算する。
ステップS40を経ると、1シーケンスの処理を終了する。
なお本形態例では、払出実行残カウンタのデータがゼロになっている場合には、たとえ上記ステップS39に処理が進んで減算すべき賞球数が存在していても、払出実行残カウンタのデータをその分マイナス値として設定することはしない(即ち、この場合には、ゼロのまま留める)。但し、変形例としては、過剰排出分をマイナス値として記憶可能で、その分がその後の入賞分から差し引かれて調整されるような態様もあり得る。
なお、排出ユニット15が賞球排出を停止しているのに、目標値カウンタに残数があると、前述したように異常報知が行われる(ステップS41)。
次に、遊技制御装置100(CPU110)が、前述の停電検出回路152の停電検出信号に基づいて実行する停電処理の一例を説明する。
停電検出回路152からの停電検出信号が入力されると、遊技制御装置100(CPU110)は、これを例えば強制的な割込信号(いわゆるNMI割込の信号)として扱って、他の割込(センサやスイッチ類の入力等)を無効にするとともに、その時点で実行中の処理(賞球数情報の送信処理含む)を中断し、少なくとも以下の処理を優先的に行う。
まず、全ての出力をオフし、次いで、スタックポインタや中断アドレス或いは各レジスタのデータを全てバックアップされているRAM113の所定エリアに保存する。この際必要があれば、前述した払出要求残カウンタの残数(最新値)もバックアップされているRAM113の所定エリアに当然保存する。そして、最後に、RAM113へのアクセスを禁止した後、リセット信号入力待ち状態で待機する。
次に、排出制御装置200(CPU210)が、前述の停電検出回路152の停電検出信号に基づいて実行する停電処理の一例を説明する。
停電検出回路152から遅延回路201を経由して停電検出信号が入力されると、排出制御装置200(CPU210)は、これを例えば強制的な割込信号(いわゆるNMI割込の信号)として扱って、他の割込(センサやスイッチ類の入力等)を無効にするとともに、その時点で実行中の処理(賞球数情報のデータ受信処理含む)を中断し、少なくとも以下の処理を優先的に行う。
まず、全ての出力をオフし、次いで必要があれば、前述した払出実行残カウンタの残数(最新値)をバックアップされているRAM213の所定エリアに保存する。そして、最後に、RAM213へのアクセスを禁止した後、やはりリセット信号入力待ち状態で待機する。
次に、以上のように構成された本形態例のパチンコ機の停電時の動作について説明する。
この場合、停電があって、まず電源供給装置150におけるDC32V生成回路150aの出力が32Vから例えば22Vに低下すると、図5に示すように、電源供給装置150の停電検出回路152が停電検出信号を出力する(その出力がLレベルになる)。すると同時に、この停電検出信号が遊技制御装置100のCPU111に入力され、これによって前述の遊技制御装置100の停電処理が実行される。また、上記停電検出信号は、図5に示すように、前述の遅延回路201の作用で時間T3だけ遅延して排出制御装置200のCPU211に入力され、これに応じて前述の排出制御装置200の停電処理が実行される。即ち、排出制御装置200の停電処理は、遊技制御装置100の停電処理が実行された後に、開始される。
そして、各制御装置100,200で停電処理が実行されると、前述したように他の処理を中断してセンサ類の入力や通信のための割込も無視されるため、図6に示すように、それぞれの制御装置における賞球検出センサ50aの入力監視(即ち、賞球数情報の管理による賞球排出の正常性の監視)が中断され、さらに遊技価値排出制御情報の通信処理(送受信処理)も中断されるが、必ず遊技制御装置100の側で先にこの中断がなされる。
次いで、電源供給装置150におけるDC32V生成回路150aの出力が32Vから例えば11Vに低下すると、図5に示すように、電源供給装置150のリセット検出回路152aがリセット検出信号を出力する(その出力がLレベルになる)。すると同時に、このリセット検出信号が全ての制御装置100,200,131,132,133,72のCPU等に入力され、これによってこれら全ての制御装置のCPUが電源ダウン前に確実に動作を停止する。
なお停電後、前記RAM113,213のデータ(前述した払出要求残カウンタ及び払出実行残カウンタの値含む)は、前述したDC5VBB生成回路151a(バックアップ電源手段)によってバックアップされて記憶保持されることは、前述したとおりである。
(1)本形態例では、未排出の賞球数のデータが、遊技制御装置100及び排出制御装置200の両方の記憶手段(RAM113,213)に記憶され停電時もバックアップされている。即ち、遊技制御装置100の払出要求残カウンタと、排出制御装置200の払出実行残カウンタとには、賞球数情報のデータが記憶される。
このため、停電復帰後にも、未排出の賞球数のデータをこれら記憶手段の記憶値によって確認し、その未排出分の賞球排出(停電後の補足的賞球排出)が確実に可能となる。
(2)しかも本形態例では、排出制御装置200の機能が実質的に停止する停電処理が、停電検出時点よりもT3だけ遅延して実行されるため、遊技制御装置100から送信される賞球数情報(この場合、賞球数そのもののデータ)に基づく排出動作が停電による動作停止のより間際まで継続されることになって、遊技者に対する所定数の賞球の全ての払い出し動作がより完全に実行される可能性が高まる。このため、前述したような完全な排出不足(停電からの復帰後にも排出不可能なもの)が発生し難くなる。
(4)また本形態例では、排出制御装置200の機能が実質的に停止する停電処理が、遊技制御装置100の機能が実質的に停止する停電処理の実行時点よりも遅延して実行される(この場合、遊技制御装置100の停電処理は停電検出と同時に実行される)。このため、停電による動作停止直前に遊技制御装置100から送信された賞球数情報が、通信ディレイによって排出制御装置200で受信できない不具合(即ち、賞球数情報の取りこぼし)が、確実に防止され、このような不具合による賞球数情報の消滅による前述した完全な排出不足の問題が解消される。
(5)また本形態例では、排出制御装置200の停電処理を遅延させる手段を、排出制御装置200内に設けた遅延回路によって実現している。このため、他の制御装置の停電処理の実行時期に影響を与えることなく、この排出制御装置200の停電処理の実行時期を的確に遅延させることが簡素な回路構成で容易に可能となる。またこのため、他の制御装置(例えば遊技制御装置)の停電処理の実行時期を遅延させることも容易に可能となる(同様の遅延回路を他の制御装置に追加すればよい)。
このため、未排出の賞球数情報のデータは、遊技制御装置100の記憶手段(RAM113)と排出制御装置200の記憶手段(RAM213)とで同じ値になるか、或いは遊技制御装置100の記憶手段(RAM113)の方が大きくなる。なぜなら、遊技制御装置100から排出制御装置200への賞球数情報の送信に基づく排出制御装置200の記憶手段(RAM213)への賞球数情報の加算は、前述したように取りこぼし無く確実になされるが、遊技制御装置100への賞球検出手段の検出信号の入力に基づく遊技制御装置100の記憶手段(RAM113)からの賞球数情報の減算は、取りこぼしが生じる恐れがあり、しかもその場合、排出制御装置200側よりも取りこぼしの量が必ず多くなるからである。
このため、停電からの復帰時に、遊技制御装置100で把握している以上の賞球が払い出されることが防止でき、遊技制御装置100の前述したような賞球払出監視制御(ステップS16)によって、不必要に排出エラーの処理(ステップS20)が実行されてしまうことが防止できる。
このため、各制御装置の処理手段を別個に停止させる構成に比べ、制御内容が簡素化される利点がある。
例えば、上記形態例では、賞球検出センサ50aの信号を遊技制御装置にも入力し、遊技制御装置の賞球数情報の記憶値(前述の払出要求残カウンタのデータ)を賞球検出に応じて減算する構成としたが、この遊技制御装置での賞球数情報の減算は、例えば賞球数情報の排出制御装置への送信時(又は送信後)にその送信分だけ減算する態様(排出制御装置側のみで未排出の賞球数情報を正確に管理する態様)もあり得る(この場合、賞球検出センサ50aの信号を遊技制御装置に入力する必要はない)。また逆に、賞球検出センサ50aの信号を遊技制御装置のみに入力し、排出制御装置では賞球排出動作を実行する毎にその分の賞球数情報を減算する態様(遊技制御装置側のみで未排出の賞球数情報を正確に管理する態様)もあり得る。
また、上記形態例では、停電処理遅延制御手段が排出制御装置内の遅延要素で構成されているが、図7に示すように、電源供給装置150の停電検出回路152b内に設けた遅延回路(遅延要素)によって構成してもよい。このようにすると、各制御装置の停電処理実行時期が、停電検出回路の構成によって一括して設定できる利点がある。
また、停電処理遅延制御手段は、必ずしもハード構成としての遅延回路に限られず、例えばCPU211内の処理(ソフト)によって構成することもできる。
また、上記形態例では、排出制御装置200の停電処理実行時期のみを停電検出時点に対して遅延させたが、例えば遊技制御装置100の停電処理実行時期についても停電検出時点より遅延させてもよい。但し、排出制御装置200の方がより遅延するように設定すべきである。
また、前述した停電処理においては、全てのセンサ類の入力を無効とせず(賞球検出センサ50aのみを有効として)、賞球検出センサ50aの読み込みを行うステップを設け、停電処理中においても排出される賞球の把握を行う構成としてもよい。このようにすれば、排出された賞球の取りこぼしの可能性や量をさらに少なくできる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
50a 賞球検出センサ(賞球検出手段)
100 遊技制御装置
111 CPU(処理手段)
113 RAM(記憶手段)
151a DC5VBB生成回路(バックアップ電源手段)
152 停電検出回路(停電検出手段)
152a リセット検出回路(停止手段)
156 コンデンサ(バックアップ電源)
200 排出制御装置
201 遅延回路(遅延要素、停電処理遅延制御手段)
211 CPU(処理手段)
213 RAM(記憶手段)
Claims (1)
- 遊技盤に設けられる入賞口へ遊技球が入賞することに関連して遊技の進行を管理制御する遊技制御装置と、遊技球を少なくとも賞球として排出するための球払出手段と、この球払出手段の動作を制御する排出制御装置と、を備える遊技機において、
前記遊技盤の裏面側に前記遊技制御装置を設けると共に、当該遊技機の枠側に前記排出制御装置及び電源供給装置を設け、
前記遊技制御装置は、
前記入賞口への遊技球の入賞に関連して賞球数情報を決定し、該賞球数情報を払出要求値として記憶する払出要求値記憶手段と、
前記賞球数情報を前記排出制御装置に対して送信する賞球数情報送信手段と、を備え、
前記排出制御装置は、
前記賞球数情報送信手段によって送信された賞球数情報を払出実行値として記憶する払出実行値記憶手段を備え、
前記電源供給装置には、
前記遊技制御装置、および前記排出制御装置の動作に必要な電源を供給する電源回路と、
電源電圧が所定電圧まで低下したことを停電として検出する機能を有し、停電を検出すると、前記遊技制御装置および前記排出制御装置に対して、少なくとも前記遊技制御装置の払出要求値記憶手段および前記排出制御装置の払出実行値記憶手段に記憶される賞球数情報を保持する停電処理の実行を指示するための停電検出信号を出力する停電検出手段と、
前記停電検出手段が前記停電検出信号を出力した時点から、前記遊技制御装置のCPU、および前記排出制御装置のCPUが正常に動作できる値より前記電源電圧が低下する前に、前記各CPUに対して同時にリセット信号を入力して前記各CPUの動作を停止させる停止手段と、を備え、
前記電源回路は、停電時においてもバックアップ電源を供給可能なバックアップ電源手段を含み、
前記バックアップ電源手段は、
停電時においても、前記遊技制御装置の払出要求値記憶手段および前記排出制御装置の払出実行値記憶手段に記憶される賞球数情報が保持されるべく、前記遊技制御装置の払出要求値記憶手段および前記排出制御装置の払出実行値記憶手段にバックアップ電源を供給可能であることを特徴とする遊技機。
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