JP2001239040A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001239040A
JP2001239040A JP2000049921A JP2000049921A JP2001239040A JP 2001239040 A JP2001239040 A JP 2001239040A JP 2000049921 A JP2000049921 A JP 2000049921A JP 2000049921 A JP2000049921 A JP 2000049921A JP 2001239040 A JP2001239040 A JP 2001239040A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ機において遊技制御装置100から
送信され排出制御装置200で受信される賞球数情報の
停電時の取りこぼし等を低減する。 【解決手段】 遊技制御装置100(CPU111)及
び排出制御装置100(CPU211)では、停電開始
検出時点で実行中(又は開始直前)の送受信処理を完全
に終了した後、停電処理(少なくとも、そのうちのRA
Mアクセス禁止処理)を実行する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤の入賞口に
遊技球が入賞したことに応じて賞球数情報を送信する遊
技制御装置と、送信された賞球数情報に基づいて賞球排
出を制御する排出制御装置とを備えた遊技機(例えば、
パチンコ機)に係わり、停電があっても前記賞球排出の
ための処理ができるだけ的確に実行される遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なパチンコ機は、遊技盤面
における遊技の進行を制御する遊技制御装置から送信さ
れた賞球数情報に基づいて、別途構成(基板が別に構成
されているという意味)された排出制御装置が球排出機
構(例えば、排出ユニット)を駆動制御することで、遊
技者に遊技価値である賞球を供給する賞球排出(又は、
賞球払出という)を行っていた。即ち、遊技盤面に形成
される遊技領域に遊技球(以下、場合により単に球とい
う)を発射し、この発射球が遊技領域内に設けられた各
種入賞口に入賞したことを条件として、遊技者に遊技価
値の供給をすべく、排出制御装置に賞球数情報(例え
ば、5個賞球、10個賞球というデータ)を送信して、
排出制御装置によりパチンコ機前面下部の供給皿(又
は、受け皿という)に所定数の遊技球(即ち、賞球)を
排出している。ところで従来では、賞球として排出され
る遊技球を検出する手段は、特に設けられておらず、上
述した賞球排出の正常性(賞球排出された遊技球数が全
体として正しいか否か等)は特に監視されていない。こ
れは、従来では、全ての入賞球(入賞した遊技球)を集
めて1個宛検出するセーフユニットでの検出がなされた
時点で前記賞球数情報が1個送信され、その賞球数情報
に対応する賞球排出動作が終了するまでは、次の入賞球
の賞球数情報が必ず送信されないようになっており、誤
動作が起き難い構成だからであると考えられる。
【0003】ところが、上述した従来の一般的な遊技機
における入賞球の検出及び賞球排出の方法は、全ての入
賞球をセーフユニットに集めた後に1個宛検出して、順
番に賞球排出を実行する構成であるので、賞球排出が入
賞時点よりもその分遅れることになり、特に多量の入賞
が一時期に集中して発生したような場合には、全ての入
賞球に対する賞球排出が完了する時点が入賞時点よりも
相当に遅れる場合があり得る。そこで最近では、賞球排
出を高速にするために、上記したセーフユニットを設け
ないで、各入賞口それぞれに入賞球検出手段を設けたタ
イプのパチンコ機が提案されている。即ち、セーフユニ
ットで1個宛検出したことに基づいて遊技制御装置から
排出制御装置へ賞球数情報を送信する方法に代わって、
例えば遊技盤面に設けられた各入賞口毎に遊技球のセン
サ(即ち、入賞球検出手段)を設け、これらセンサの何
れかに遊技球が入賞すると、排出制御装置に逐次賞球数
情報を送信するとともに、入賞した遊技球を上記のごと
く一時停留しておくことなく遊技機外に排出する制御を
行い、一方、排出制御装置は送信された賞球数情報を順
次記憶していき、この記憶していった賞球数情報に基づ
いて排出制御装置により球排出機構を駆動して賞球排出
を実行するパチンコ機の提案がある。
【0004】しかし、このようなタイプのパチンコ機で
は、前述のセーフユニットを備えたタイプと異なり、賞
球が未排出でも入賞球は即座に遊技機外に排出されてし
まうため、例えば球排出機構の故障や停電のために賞球
が排出されないなどの事故が生じたときには、未排出の
賞球数がどれだけ残っていたのかを後で確認できる仕組
みが必要になるとともに、そのような異常の発生を監視
して遊技者や遊技店に大きな不利益が生じる前にそのよ
うな異常を検知する必要がある。そこで、上述したよう
なセーフユニットのないタイプのパチンコ機としては、
例えば、遊技制御装置に賞球数情報(入賞の情報、又は
賞球数データそのものなど)を記憶する記憶手段を設
け、入賞が検出される毎に前記記憶手段の記憶値をその
入賞分だけ増加させるとともに、排出制御装置に対して
賞球数情報を送信する毎にその賞球分だけ前記記憶手段
の記憶値を減少させるようにしたもの(又は賞球検出手
段を設けて賞球が検出される毎に記憶値を減少させるも
のなどもある)が提案されている。或いは、排出制御装
置に、遊技制御装置から送信された賞球数情報を記憶す
る記憶手段を設け、賞球数情報が送信される毎に前記記
憶手段の記憶値をその賞球分だけ増加させるとともに、
賞球排出動作を実行する毎にその賞球分だけ前記記憶手
段の記憶値を減少させるようにしたもの(又は賞球検出
手段を設けて賞球が検出される毎に記憶値を減少させる
ものなどもある)も提案されている。
【0005】このような構成であると、前記記憶手段に
未排出の賞球数情報が常に記憶されていることになり、
前記記憶手段の記憶値を確認することで未払の賞球数が
判明する。また、前記記憶手段の記憶値と、賞球検出手
段の検出信号や球排出機構の作動状態などとを比較する
ことで、賞球排出の異常が監視できる。例えば、前記記
憶手段の記憶値が存在する(例えば、入賞数が1以上で
ある)のに、長時間球排出機構が作動せず、或いは前記
賞球検出手段の検出信号が出力されない場合には、賞球
を排出すべきなのになんらかの故障で賞球が排出されて
いないと判断できるからである。また、前記記憶手段に
対して停電時にもバックアップ電源を供給するバックア
ップ電源手段を設けることで、停電により未排出となっ
た賞球数を記憶保持し、電源復帰後にその未排出分の賞
球排出が可能となる。
【0006】但し、上述したような記憶手段を有する構
成では、停電時の電圧降下の影響や、データの送受信中
(又は読み出し・書き込み中)に停電で動作停止するこ
とによって、遊技制御装置等の処理手段(例えば、マイ
コンのCPU)が前記記憶手段に不正常なデータを書き
込み、停電復帰後に適正な賞球排出ができないなどの不
具合が発生する恐れがないとはいえず、そのためにさら
に次のような改良が提案されている。即ち、停電時に
は、前記処理手段の動作を許容電圧降下内で停止させる
リセット信号に先だって、停電開始による僅かな電圧降
下(前記許容電圧降下よりもさらに小さいもの)を検出
して出力される停電検出信号が前記処理手段に入力され
る構成とし、この停電検出信号が入力されると、前記処
理手段がバックアップされる適正な状態になる準備処理
(以下、停電処理という)をリセット信号による動作停
止前に確実に実行する構成が提案されている。この停電
処理には、最終的に信号の入出力を無効状態とする処理
や、前記記憶手段へのアクセスを禁止する処理(即ち、
機能停止処理)が含まれているため、不適正な電圧レベ
ルで前記処理手段が動作して前記記憶手段へ不正常にア
クセスしたり、不適正な賞球数情報を送信してしまうと
いった不正常な動作が回避され、上述した不具合が信頼
性高く防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の遊技
機にあっては、以下のような問題点があった。 (1)すなわち、遊技制御装置又は排出制御装置のうち
の一方の記憶手段のみに対してバックアップ電源手段が
設けられている構成であると、他方の記憶手段の賞球数
情報が停電によって消滅することによって停電復帰後に
未排出の賞球を排出することができない可能性があっ
た。例えば、排出制御装置の記憶手段のみがバックアッ
プされている場合に、遊技制御装置の記憶手段に未送信
の賞球数情報が残っている状態で停電があると、この未
送信の賞球数情報は未排出のまま消滅してしまい、停電
復帰後に未排出であることを確認したり未排出を解消す
るために補正的に排出することが不可能となり、完全な
排出不足となって遊技者に損害を与えてしまう。また例
えば、遊技制御装置の記憶手段のみがバックアップされ
ていて、遊技制御装置では賞球数情報の送信毎に賞球数
情報を減算する構成の場合に、排出制御装置の記憶手段
に未排出の賞球数情報が残っている状態で停電がある
と、この未排出の賞球数情報は未排出のまま消滅してし
まい(遊技制御装置にも記憶されていないため)、やは
り完全な排出不足となってしまう。 (2)また、遊技制御装置の処理手段が、前記停電検出
信号に応じて無条件かつ即座に(即ち、常に停電開始の
検出と同時に)前述の停電処理(特にその中の機能停止
処理)を実行する構成であると、賞球数情報が遊技制御
装置から排出制御装置に送信されている最中に停電にな
ってしまった場合、その送信処理が中断されてしまう。
このため、排出制御装置では、その賞球数情報が全く受
信できなかったり、或いは完全にデータとして成り立っ
た状態で受信されないまま(未完全データのまま)受信
されて記憶されてしまうので、この送信中の賞球数情報
分の賞球についても、やはりデータが実質的に消滅して
完全な排出不足となってしまったり、或いは逆に、誤っ
て過剰な賞球排出が実行されて遊技店に損害を与える恐
れがある。なおこの際、遊技制御装置では、送信途中と
なってしまった賞球数情報を停電復帰後に再送信する構
成とすることも考えられるが、解決策にはならない。と
いうのは、遊技制御装置では、送信途中となってしまっ
た賞球数情報が排出制御装置でどういう状態(適正に受
信され記憶された情報となている状態、不完全なデータ
として受信され記憶されている状態、或いは誤ったデー
タとして受信され記憶されている状態等)で扱われてい
るかが把握できないので、排出制御装置で既に認識され
ている賞球数情報を再送信してしまったり、再送信すべ
き賞球数情報を再送信しなかったりする恐れがあるから
である。
【0008】(3)また、排出制御装置の処理手段が、
前記停電検出信号に応じて無条件かつ即座に(即ち、常
に停電開始の検出と同時に)前述の停電処理(特にその
中の機能停止処理)を開始する構成であると、賞球数情
報が遊技制御装置から排出制御装置に送信されている最
中又は送信直後等に停電になってしまった場合、送信処
理の中断又は通信ディレイによる受信取りこぼしによっ
て、その賞球数情報が完全にデータとして成り立った状
態で記憶されないまま(未完全データのまま)、排出制
御装置の処理手段の機能(記憶手段に受信した賞球数情
報のデータを書き込む機能)が停電処理により停止され
てしまうので、遊技制御装置では送信が正常終了したと
把握していると、この送信中の賞球数情報分の賞球につ
いても、やはりデータが実質的に消滅して完全な排出不
足となってしまう。そこで本発明は、上述したような停
電に起因する賞球数情報の消滅又は損傷が起き難く、未
排出の賞球数情報が停電時にもより完全に記憶保持され
て、停電により未排出のまま残った賞球が停電復帰後に
より確実に過不足なく排出可能となる遊技機を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の遊技機は、遊技盤の入賞口へ遊技球が入賞
することに関連して、遊技の進行を管理制御するととも
に、賞球排出すべき賞球数情報を決定して記憶し、この
賞球数情報を送信する遊技制御装置と、前記遊技制御装
置から送信される賞球数情報を受信して記憶し、この賞
球数情報に基づいて遊技球を排出する球排出機構を作動
させて少なくとも賞球排出の制御を行う排出制御装置と
を備えた遊技機において、前記遊技制御装置及び排出制
御装置の前記賞球数情報を記憶する各々の記憶手段に対
し、電源遮断時においてもバックアップ電源を供給可能
なバックアップ電源手段と、停電開始を検出する停電検
出手段とを設けるとともに、前記停電検出手段が停電開
始を検出すると、前記遊技制御装置及び排出制御装置の
各々の処理手段が、前記記憶手段へのアクセスを禁止す
るアクセス禁止処理を少なくとも含む停電処理を、それ
ぞれ実行する構成とし、さらに、前記停電検出手段によ
る停電開始検出時点で、前記遊技制御装置の処理手段が
前記賞球数情報の送信処理を実行中又は開始直前である
場合には、当該送信処理が終了した後に、前記遊技制御
装置の処理手段による少なくとも前記アクセス禁止処理
が実行される構成とするとともに、前記停電検出手段に
よる停電開始検出時点で、前記排出制御装置の処理手段
が前記賞球数情報の受信処理を実行中又は開始直前であ
る場合には、当該受信処理が終了した後に、前記排出制
御装置の処理手段による少なくとも前記アクセス禁止処
理が実行される構成としたことを特徴とする遊技機。
【0010】なお、停電検出手段は、前記遊技制御装置
や排出制御装置とは独立した別個の回路(例えば、電源
供給装置内の回路)として設けてもよいが、例えば遊技
制御装置又は排出制御装置内の回路として設けてもよい
し、或いは遊技制御装置又は排出制御装置の処理手段の
機能として設けることもできる(つまり、前記処理手段
が停電検出手段としても機能する構成もあり得る)。ま
た、前記停電処理の内容には、記憶手段へのアクセス以
外の機能を停止する機能停止処理(例えば、割込や、信
号の入力又は出力の一部又は全部を無効とする処理)が
含まれてもよい。また、前記停電処理には、前記機能停
止処理の他に、次のような処理が含まれてもよい。例え
ば、前記記憶手段へのアクセス停止を実行する前に、ス
タックポインタや中断アドレス等のデータを前記記憶手
段(バックアップされたメモリ)に保存し、停電復帰後
に停電時と同じ状態(賞球数情報の記憶状態に加えて遊
技状態含む)に復帰できるようにする処理が含まれてい
てもよい。また、これら停電処理(前記アクセス禁止処
理以外の処理)は、前記送信処理又は受信処理の後で行
われてもよいが、前記送信処理又は受信処理の前に行わ
れてもよい。また、前記賞球数情報の送信処理又は受信
処理には、賞球数情報の送信や受信に伴って必要となる
賞球数情報の記憶値の更新処理(加算又は減算処理)も
含まれる。
【0011】また好ましい態様として、例えば請求項2
記載のように、少なくとも前記遊技制御装置及び前記排
出制御装置の処理手段に対して、停電による電源ダウン
前に動作を停止させるための停止信号を出力する停止手
段をさらに設け、前記停止信号が、前記停電検出手段に
よる停電開始検出時点よりも動作停止遅延時間だけ遅延
したタイミングで、少なくとも前記遊技制御装置及び前
記排出制御装置の処理手段に入力される構成としてもよ
い。なお、停止手段とは、例えば後述するリセット検出
回路であり、停止信号とは、例えば後述するリセット信
号である。また好ましい態様として、例えば請求項3記
載のように、前記動作停止遅延時間を、前記送信処理又
は受信処理、及び前記停電処理に要する時間よりも長く
設定してもよい。
【0012】また好ましい態様として、例えば請求項4
記載のように、前記排出制御装置の処理手段が実行する
前記停電処理に、前記受信処理を含ませた構成としても
よい。また好ましい態様として、例えば請求項5記載の
ように、前記排出制御装置の処理手段が、前記停電処理
を、前記停電開始検出時点よりも停電処理遅延時間だけ
遅延したタイミングで実行する構成とするとともに、こ
の停電処理遅延時間を、前記受信処理が完了可能な時間
以上に設定し、これにより、前記受信処理が終了した後
に、前記排出制御装置の処理手段による少なくとも前記
アクセス禁止処理が実行される構成としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態をパチ
ンコ機に適用した例として、図面を参照して説明する。 (第1形態例)まず、本発明の第1形態例を説明する。 A.遊技盤の構成 図1はパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。図1に
おいて、1aは遊技盤であり、前面の略円形領域がガイ
ドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成され
ている。この遊技領域3には、識別情報(以下、場合に
より特図という)を複数の変動表示領域毎に変動表示す
るための表示画面4aを有する画像表示装置4(特図表
示装置などと呼ばれるもの)と、開閉扉5aにより開閉
される大入賞口5bを有する特別変動入賞装置5と、左
右一対の開閉部材を有し特図始動口(特図の変動表示の
始動条件となる入賞口)として機能する普通変動入賞装
置6と、この場合大入賞口5bの左側に設けられ後述す
る普通図柄(以下、場合により普図という)を表示する
普図表示器(普通図柄表示器)7と、スルーチャッカー
形式の普図始動口(普図の変動表示の始動条件となる入
賞口)8と、一般入賞口9,10と、風車と呼ばれる打
球方向変換部材11と、サイドランプ12と、アウト穴
13と、特別変動入賞装置5の両側及び下側に設けられ
たランプ14や飾り15などが備えられている。また、
画像表示装置4の上部には、4個の特図始動記憶表示器
16が設けられている。また、特別変動入賞装置5の両
側上面には、一般入賞口17が設けれ、さらに大入賞口
5bの右側には、普図始動記憶表示器18が設けられて
いる。
【0014】そして、普通変動入賞装置6内の入賞流路
には特図始動スイッチ51が、普通図柄始動口8内の通
過流路には普図始動スイッチ52(図3に示す、以下図
1に示されていないものは同様)が、それぞれ設けられ
ている。また、特別変動入賞装置5の大入賞口5b内に
おける、継続入賞流路(いわゆる特別入賞口を通過する
流路)にはアタッカーVスイッチ53が、また一般入賞
流路(特別入賞口を通過しない流路)にはアタッカーカ
ウントスイッチ54がそれぞれ設けられている。また、
各一般入賞口9,10,17には、それぞれ、入賞口ス
イッチ55〜60が設けられている。
【0015】ここで、画像表示装置4は、カラーで静止
画及び動画が表示可能な、例えば液晶ディスプレイ(L
CD)であり、CRTであってもよい。普図表示器7
は、例えば、一桁の数字を表示する7セグメントの表示
部を有し液晶又はLED等よりなる表示器であり、この
場合前記普通図柄(普図)は、一桁の数字である。な
お、後述する図3では、この普図表示器7を構成する表
示素子としてLEDを例示しており、この表示素子を普
図LED7aと称している。また、特図始動記憶表示器
16或いは普図始動記憶表示器18は、後述するように
特図或いは普図の始動記憶の数を表示するものである。
また、特図始動スイッチ51は、普通変動入賞装置6に
入賞した遊技球を1個ずつ検出し、普図始動スイッチ5
2は、普通図柄始動口8を通過する遊技球を1個ずつ検
出し、アタッカーカウントスイッチ54は、特別変動入
賞装置5の大入賞口5bに入った遊技球のうち一般入賞
した遊技球を1個ずつ検出し、アタッカーVスイッチ5
3は、大入賞口5bに入った遊技球のうちいわゆる継続
入賞(V入賞)した遊技球を1個ずつ検出する。また、
入賞口スイッチ55〜60は、各一般入賞口に入賞した
遊技球を1個ずつ検出するものである。
【0016】なお、遊技盤1aの遊技領域3には、通常
天釘やヨロイ釘といった多数の障害釘が設けられるが、
ここでは繁雑になるので図示省略している。また、同様
に図示省略しているが、遊技盤1aには、その他の各種
装飾ランプや、LED等が設けられていてもよい。また
本発明では、遊技盤における遊技領域はどのようなもの
でもよく、任意の構成を取り得る。パチンコ機以外の遊
技機であってもよい。なお、本例ではいわゆる「第1
種」に属するパチンコ機に適用した例を説明する。
【0017】B.球排出機構の構成 次に、本形態例の排出ユニット(球排出機構)の構成に
ついて説明する。この排出ユニットは、図示省略してい
るが、遊技機裏面側に設けられるものである。排出ユニ
ットは、遊技球が重力で流れ落ちるように基本的に上下
方向に形成された遊技球流路(図示略)と、この遊技球
流路の上部に設けられた払出ユニット15a(図3に示
す。以下同様)と、この遊技球流路の下部に設けられた
流路切換ユニット15bとに分けられる。流路切換ユニ
ット15bの下部には、排出される遊技球を検出する排
出球検出手段が設けられており、この排出球検出手段と
しては、貸球として排出された遊技球を検出する貸球検
出センサ50bと、賞球として排出された遊技球を検出
する賞球検出センサ50aとが設けられ、このうち賞球
検出センサ50a(正確には、第1賞球検出センサと第
2賞球検出センサ)が、賞球検出手段に相当している。
遊技球流路は、遊技機裏面側上部の貯留タンク(図示省
略)から誘導されて屈曲接続ユニット(図示省略)を経
た遊技球が上端側から流下するもので、流路切換ユニッ
ト15bに形成された分岐部(図示略)において二つに
分岐し、一方が賞球として排出された遊技球を通過させ
るための賞球流路(図示略)となっており、他方が貸球
として排出された遊技球を通過させるための貸球流路
(図示略)となっている。分岐部には、遊技球流路の上
流側に対して賞球流路又は貸球流路の何れか一方を閉じ
る位置に揺動可能な流路切換弁(図示略)が設けられ、
この流路切換弁が流路切換ソレノイド35に駆動されて
何れか一方の位置に揺動することにより、遊技球流路の
下流側に排出された遊技球が、賞球流路と貸球流路のう
ちのいずれか一方を通過する構成となっている。また、
この形態例の排出ユニットは、上記遊技球流路が2列設
けられた2条タイプであり、遊技球流路に付随する構成
要素(流路切換弁や排出球検出手段など)も、これに対
応して2組設けられている。
【0018】払出ユニット15aには、2列の遊技球流
路に対応した2枚のスプロケット(図示略)と、これら
を一括駆動する1個の球排出モータ42(例えば、パル
スモータ)と、この球排出モータ42の回転出力をスプ
ロケットに伝達するための歯車機構(図示略)と、重力
によるスプロケットの不用意な回転(即ち、遊技球の不
用意な排出)を防止するための停止部材(図示略)と、
この停止部材を駆動するストッパーソレノイド46とを
有する。上記スプロケットは、遊技球流路の上部に設け
られた開口(図示略)から外周部が部分的に遊技球流路
内に位置するように配置され、外周の歯と歯の間(即
ち、谷部)に遊技球が1個宛はまり込む寸法形状となっ
ており、必ずこのスプロケットの回転を伴って遊技球が
このスプロケットの箇所を通過する構成となっている
(即ち、スプロケットが回転しなければ上記開口の箇所
を遊技球が通過できない構成となっている)。球排出モ
ータ42は、上記スプロケットを所定量(所定角度又は
所定回転量)だけ回転させて、遊技球を所定数下流側に
排出する動作を駆動制御するためのものである。なおこ
の球排出モータ42は、排出制御装置200によって制
御される。停止部材は、爪が形成された先端側が前記歯
車機構の歯車に対して進退するように揺動自在となって
いる。この停止部材の基端は、例えば引張バネ(図示
略)によって付勢されており、この付勢力の向きは、上
記爪を歯車の外周に押し付ける向きに設定されている。
また、この停止部材の爪は、上記歯車の外周に押し付け
られたときに、上記歯車の歯に係合し歯車機構の回転
(即ち、各スプロケットの回転)を阻止する。また、ス
トッパーソレノイド46は、前記停止部材の背面側に配
置されて、励磁されると前記停止部材を引きつける力
(上記歯車から後退させる力)を発生させ、非励磁状態
では前記停止部材を解放するものである。このストッパ
ーソレノイド46も、排出制御装置200によって制御
される。
【0019】このように構成された払出ユニット15a
では、排出制御装置200の制御によりストッパーソレ
ノイド46が作動すると(励磁されると)、上述の引き
つける力により前記停止部材の先端側が後退方向に揺動
してその爪が前記歯車の外周に係合した状態が解除さ
れ、前記スプロケットが回転可能状態になる。そして、
この回転可能状態において、排出制御装置200の制御
により球排出モータ42が作動して前記スプロケットが
排出方向に所定量だけ回転することによって、それに対
応した数量の遊技球が下流側に送り出され、重力により
遊技球流路を流れ落ちてゆく。また、こうして所定量の
遊技球が排出された直後には、排出制御装置200の制
御により球排出モータ42の回転が停止されるととも
に、ストッパーソレノイド46が即座に非作動状態(非
励磁状態)に戻される。これにより、前記付勢力によっ
て停止部材の先端側が前進方向に揺動してその爪が前記
歯車の外周に係合状態となり、前記スプロケットの回転
が阻止されて重力の作用で所定量を越える量の遊技球が
流下してしまう誤動作が確実に防止される。なお、遊技
球の排出中(即ち、賞球排出又は貸球排出の最中)に停
電があり、球排出モータ42やストッパーソレノイド4
6の作動が排出制御装置200による停電処理により停
止した場合にも、上述した停止部材の作用で遊技球の流
下が即座に阻止される。次に、貸球検出センサ50b
は、前述した貸球流路を通過する遊技球(即ち、貸球)
を検出するセンサであり、賞球検出センサ50aは、前
述の賞球流路を通過する遊技球(即ち、賞球)を検出す
るセンサである。なお、これらセンサ50a,50bの
検出出力は、排出制御装置200に入力されており、さ
らにこれらセンサのうち賞球検出センサ50aの検出出
力は、遊技制御装置100にも入力されている。また、
これらセンサ50a,50bは、遊技球流路が2条ある
ことに対応して、各遊技球流路にそれぞれ1個宛設けら
れており、後述する図3では、例えば一方の賞球検出セ
ンサ50aを第1賞球検出センサ、他方の賞球検出セン
サ50aを第2賞球検出センサと称している。
【0020】C.電源供給系統 図2は本形態例の遊技機1における電源供給系統を示す
図である。図2において、遊技機1には外部からAC2
4Vが供給されるようになっており、外部電源であるA
C24Vはターミナル基盤71を介して間接的に電源供
給装置150に分配される。電源供給装置150はAC
24Vを直流に変換し、各種のDC電圧を生成して各制
御装置に供給する。具体的には、ソレノイド駆動用のD
C32V、ランプ類駆動用、センサ駆動用及びバックラ
イト駆動用のDC12Vを駆動用電源として生成すると
ともに、各制御装置を動作させるための制御装置用電源
としてDC5Vを生成する。そして、DC32V及びD
C5Vを発射制御装置72(図3では省略)に、DC3
2V、DC12V及びDC5V(バックアップ電源含
む)を排出制御装置200に、DC32V、DC12V
及びDC5V(バックアップ電源含む)を遊技制御装置
100に、DC12V及びDC5Vを音制御装置133
に、DC32V、DC12V及びDC5Vを装飾制御装
置132に、DC12V及びDC5Vを表示制御装置1
31に供給する。
【0021】ここで、発射制御装置72は発射操作ノブ
(図示略)の回動量に応じて発射装置(図示略)制御
し、回動量に対応した強さで遊技球を発射させる制御を
行う。なお、発射制御装置72には排出制御装置200
から発射イネーブル信号が入力されるようになってお
り、発射イネーブル信号は排出制御装置200側で何ら
かの異常が生じた場合に、発射装置の発射動作を停止し
たり、あるいは異常が解消された場合に発射動作を可能
にする信号である。
【0022】排出制御装置200は遊技制御装置100
から送信された遊技価値排出制御情報(少なくとも賞球
数情報を含むもの)に基づき、所定数の遊技球(即ち、
賞球)を排出させる制御を行う(詳細後述する)。ま
た、排出制御装置200は球貸機80(いわゆるCRサ
ンドユニット)との間で信号の授受を行いながら、球貸
しに伴う制御も行う。すなわち、球貸機80からの球貸
し準備完了を示すBRDY信号を遊技機1側の排出制御
装置200で受信し、遊技機1側の準備完了を示すPR
DY信号を球貸機80側で受信することにより、球貸機
80を含めた球貸し制御が可能になる。また、球貸機8
0から排出制御装置200に球を貸し出すことを要求す
るBRQ信号を送信し、その信号の受信に基づき排出制
御装置200で貸球排出を行い、貸球排出が終了したこ
とに基づきEXS信号を球貸機80側へ送信することに
より一連の球貸し制御が可能になる。
【0023】遊技制御装置100は、遊技の総括的制御
を行う制御装置であり、この場合、賞球排出制御につい
ても重要な役割を果たす(詳細後述する)。表示制御装
置131は遊技制御装置100から送信された表示デー
タ(表示制御信号)に基づき、画像表示装置4の画像表
示を制御するとともに、画像表示装置4に対して電源を
供給している。装飾制御装置132は遊技制御装置10
0から送信された装飾データ(装飾制御信号)に基づ
き、サイドランプ等の発光を制御するとともに、この発
光装飾部材に電源を供給している。音制御装置133は
遊技制御装置100から送信された音データ(音制御信
号)に基づき効果音を生成する等、効果音に関する制御
を行う。
【0024】D.制御系の構成 次に、本形態例のパチンコ機の制御系の構成について説
明する。図3は制御系を示す図である。この制御系は、
大きく分けて、遊技制御装置100と、電源供給装置1
50や排出制御装置200を初めとするその他の周辺装
置等によって構成される。ここで、遊技制御装置100
は、マイクロコンピュータ(以下、場合によりマイコン
という)を含む回路で、例えば遊技盤1aの裏面に取付
けられた役物制御ユニット(図示略)により実現されて
いる。また、電源供給装置150は、例えば遊技機の枠
側に設けられたユニットで実現されている。また、排出
制御装置200は、例えば遊技機の枠側に設けられた排
出制御ユニット(図示略)によって実現されている。図
3において、遊技制御装置100は、パチンコ遊技等に
必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技
用マイクロコンピュータ110と、水晶の発振周波数を
分周して所定のクロックを得るクロック生成回路(CL
K)101と、各種信号の入出力を行う入出力インター
フェース102とを含んで構成される。遊技用マイクロ
コンピュータ110は、CPU111、ROM112、
RAM113を内蔵しており、いわゆるアミューズチッ
プ用のICとして製造されている。ここで、遊技用マイ
クロコンピュータ110のCPU111は、本発明の遊
技制御装置の処理手段を構成している。また、RAM1
13は、本発明の遊技制御装置において賞球数情報を記
憶する記憶手段に相当している。
【0025】なお、賞球数情報とは、入賞の有無や数、
及び入賞口の種類、又は賞球数そのものデータ(賞球デ
ータ)、或いは賞球数が判別できる情報である。この場
合具体的には、遊技用マイクロコンピュータ110のR
AM内に所定のメモリエリア(以下、払出要求残カウン
タという。)が確保され、排出制御装置200に送信済
みの賞球データであって未排出のもの(払出要求値)
が、賞球数情報としてこのメモリエリアに記憶される。
例えば、5個賞球の入賞があってその賞球データが賞球
数情報として遊技制御装置100から排出制御装置20
0に送信されると、上記払出要求残カウンタに賞球数5
個分の賞球データが加算される。一方、賞球検出センサ
50aにより賞球排出が検出されると、遊技制御装置1
00の処理で、その排出数分の賞球データが上記払出要
求残カウンタから減算される。
【0026】入出力インターフェース102には、前述
した特図始動スイッチ51、普図始動スイッチ52、ア
タッカーVスイッチ53、アタッカーカウントスイッチ
54、入賞口スイッチ1〜N(55〜60)からの検出
信号が入力される。なお、これらスイッチ51〜54や
入賞口スイッチ1〜Nは、いわゆる入賞球検出手段に相
当する。但し、普図始動口に遊技球が入賞(通過)して
も通常賞球排出は実行されない(普図始動口は通常普図
変動を始動させるだけのものである)ので、このような
場合、普図始動スイッチ52は、入賞球検出手段に相当
しない。本形態例では、普図始動スイッチ52を入賞球
検出手段から除くこととする。また、この入出力インタ
ーフェース102には、賞球排出および貸球排出のため
の遊技球が有るかどうか(前述の排出ユニットの上流側
に十分な遊技球が有るか否か)を検出する半端球検出ス
イッチ24、遊技機前面下部に設けられた受皿(図示省
略)の満杯状態(球の過剰貯留)を検出するオーバーフ
ロースイッチ122、遊技機前面のガラスを支持するガ
ラス枠が開けられたことを検出するガラス枠解放スイッ
チ123からの検出信号も、入力されている。また、賞
球排出数を検知するための前述の第1及び第2賞球検出
センサ50aからの検出信号も、中継基板250を介し
て入力されている。なお、入賞口スイッチ1〜N(55
〜60)は、遊技盤に一般入賞口がn個ある場合には、
n個配置される。また、半端球検出スイッチ24とオー
バーフロースイッチ122は、排出前提条件の成否を判
断するための排出準備状態検出手段である。この場合の
排出前提条件とは、半端球検出スイッチ24により遊技
球が検出されていること、オーバーフロースイッチ12
2により受皿の満杯状態が検出されていないことであ
り、これら全ての前提条件が成立していないと、たとえ
未排出の賞球が残っていても、賞球排出が行われないよ
うに構成されている。即ち、本形態例では、この排出前
提条件の成否を示す情報が前記遊技価値排出制御情報の
一部として送信され、排出制御装置200においてこの
排出前提条件の成立が確認されていないと、排出制御装
置200が賞球排出を行わない構成となっている。な
お、この排出前提条件の成立が遊技制御装置100にお
いて確認されていないと、前述した賞球情報の送信(遊
技制御装置100から排出制御装置200への送信)が
実行されず、結果的に賞球排出が行われないように構成
されていてもよい(この場合は、前記排出前提条件の情
報は送信不要)。
【0027】一方、入出力インターフェース102から
は、前述の表示制御装置131、装飾制御装置132、
音制御装置133、前述の普図表示器7の普図LED7
a、前述の普通変動入賞装置6を駆動する普電ソレノイ
ド134、前述の特別変動入賞装置5の開閉扉を駆動す
るアタッカーソレノイド135、遊技盤用外部出力端子
136、試験用出力部138に信号が出力される。ま
た、この入出力インターフェース102からは、排出制
御装置200に前述の遊技価値排出制御情報の信号が出
力される。ここで、遊技盤用外部出力端子136は、遊
技盤側に設けられた外部情報端子であり、ここから外部
の管理装置(図示略)に各種信号(例えば、大当り信号
等)を出力するものである。なお、管理装置はホール全
体の遊技機、島設備等を管理するもので、この端子を介
して遊技制御装置100から各種信号(例えば、大当り
信号等)が入力され、入力された各種信号に基づいて営
業上の必要なデータを演算処理し、処理したデータを必
要に応じてディスプレイに表示したり、印刷したりす
る。また、試験用出力部138は、遊技制御装置100
に記憶されている情報の読み出し等が可能な通信用の端
子であり、遊技制御装置100の状態を検査する際など
に用いるものである。
【0028】次に、排出制御装置200は、遊技制御装
置100から入力される遊技価値排出制御情報に基づい
て、前述の排出ユニット(球排出機構)を駆動して賞球
を排出する制御(詳細後述する)を行うものである。こ
の場合の排出制御装置200は、CPU211、ROM
212、及びRAM213を含むマイクロコンピュータ
210と、所定のクロックを得るクロック生成回路(C
LK)204と、入出力用インターフェース205とを
含んで構成される。なお、各素子間はアドレスバス、デ
ータバス、電源線等で接続されている。CPU211は
遊技球の排出(賞球排出および貸球排出を含む)に必要
な処理を行い、ROM212は排出制御に必要なプログ
ラム等を格納している。
【0029】排出制御装置200の入出力用インターフ
ェース205には、前述の賞球検出センサ50a及び貸
球検出センサ50bからの信号が入力されている。ま
た、入出力用インターフェース205からは、前述の球
排出モータ42やストッパーソレノイド46、及び流路
切換ソレノイド35に制御信号が出力される。なお、排
出制御装置200と球貸機(CRサンドユニット)80
とは、入出力用インターフェース205を介して双方向
通信可能であり、前述したような信号の授受を行う。
【0030】次に、電源供給装置150は、DC32V
生成回路150a(図4に示す、図3にないもの以下同
様)、DC5V生成回路151、DC5VBB生成回路
(バックアップ電源手段)151a、DC12V生成回
路151b、停電検出回路152、リセット検出回路1
52aを含んで構成される。DC32V生成回路150
aには、前述したターミナル基盤71からのAC24V
が供給されており、DC32V生成回路150aはこの
AC24VをDC32Vに変換する。DC12V生成回
路151bには、前記DC32Vが供給されており、D
C12V生成回路151bはこのDC32VをDC12
Vに変換する。DC5V生成回路151には前記DC3
2Vが供給されており、DC5V生成回路151はこの
DC32VをDC5Vに変換する。なお、DC12V生
成回路151bやDC5V生成回路151で変換された
電力は、前述のマイコン110,210等の各素子の動
作に必要な電源として供給される。
【0031】一方、DC5VBB生成回路151aは、
RAM113,213に停電時のバックアップ電源を供
給する回路であり、この場合、逆流防止用のダイオード
153と、コンデンサ(スーパキャパシタ)156とを
含んで構成される。即ち、RAM113,213には、
不可逆手段として機能するダイオード153を介して、
また配線154a,154bや155a,155bを通
して、DC5V生成回路151からDC5Vが供給され
る。そして、DC5V生成回路151からのDC5Vは
コンデンサ156にも供給されるようになっている。コ
ンデンサ156は、配線154a,154bや155
a,155bを介して、RAM113及び213に接続
されている。配線154a,154bや155a,15
5bの途中にはオス/メスタイプのコネクタ(図示略)
が設けられており、コネクタによりこれら配線は電源供
給装置150側と遊技制御装置100側又は排出制御装
置200側とに分離可能である。ここで、コンデンサ1
56は、本発明のバックアップ電源手段の電源部に相当
し、通常運転時(非停電時)にダイオード153を介し
て充電され、停電時はRAM113及び213をバック
アップするものである。即ち、コンデンサ156は、こ
れらRAM113,213の記憶内容(特に、賞球デー
タのメモリエリア)を保持すべくこれらRAM113,
213に対してバックアップ電源を供給する。なお、図
示省略しているが、コンデンサ156からRAM11
3,213にバックアップ電源を供給するための配線1
54aや配線155a等には、例えばLCフィルタが設
けられ、ノイズや電圧変動等による不具合が防止される
構成となっていてもよい。
【0032】また、停電検出回路152は、本発明の停
電検出手段に相当し、DC5V生成回路への電源供給が
断たれること(即ち、停電)を事前に検出(例えば、D
C32Vが停電検出電圧である22Vまで低下したとき
停電開始として検出)して、遊技制御装置100と排出
制御装置200のCPU111,211に対し、停電検
出信号を出力する回路である。この場合具体的には、図
5に示すように、停電開始を検出したときに、出力電圧
がLレベルになる。なお、この停電検出信号は、遊技制
御装置100のCPU111に直接入力される他、この
場合入力ポート111aを経由するルートからも入力さ
れている(図4参照)。さらに、リセット検出回路15
2aは、本発明の停止手段に相当し、リセットすべき電
圧降下を検出(例えば、DC32Vがリセット検出電圧
である11Vまで低下したときリセット検出)して、各
制御装置のCPU等に対し、リセット信号(この場合本
発明の停止信号に相当)を出力する回路で、この場合具
体的には、図5に示すように、前記電圧降下を検出した
ときに、出力電圧がLレベルになる。なお、リセット信
号とは、一般にCPU等を初期状態に戻すための信号で
あるが、CPU等では、このリセット信号が入力される
と、このリセット信号が入力中は実質的に動作を停止す
る。そして、このリセット信号が解除されると各CPU
等は再起動する。また図4では、発射制御装置72を省
略しているが、上記リセット信号は、発射制御装置72
を構成する処理手段(例えば、ロジック回路)にも同様
に入力される。また図5に示すように、停電時におい
て、上記リセット信号は、前記停電検出信号よりも必ず
遅れて出力される(動作停止遅延時間T1又はT2だけ
遅延してLレベルになる)。但しこの場合には、上記リ
セット信号が、各制御装置の処理手段にリセット検出と
同時にいっせいに入力され、各制御装置の処理手段がリ
セット信号によって動作停止する時期が同時となってい
る(即ち、T1とT2は等しく設定されている)。ま
た、この動作停止遅延時間T1又はT2の大きさ(この
場合、前記リセット検出電圧によってきまる)は、この
場合、前記賞球数情報の1回の送信処理又は受信処理、
及び後述する停電処理に要する時間よりも長く設定さ
れ、これら通信処理及び停電処理が必ず完了した後に、
上記リセット信号による動作停止が実行される構成とな
っている。そして、停電検出信号を受信した遊技制御装
置100や排出制御装置200のCPU111,211
は、少なくとも出力信号をオフしてRAM113,21
3へのアクセスを禁止し、実質的に賞球排出に関連する
処理も強制停止させる停電処理を実行する(詳細後述す
る)。このような構成であれば、停電の際に各CPU1
11,211が正常に動作できる電圧時(完全に電源ダ
ウンする前に)に各CPU111,211の機能を停止
させて、停電により各CPUが不安定になってRAM1
13や213に不定な値が書き込まれることなどが信頼
性高く防止でき、各RAMに記憶されている内容(例え
ば賞球データ)を確実に保持できるなどの利点が得られ
る。
【0033】またこの場合、遊技制御装置100には、
図3及び図4に示すように、上記リセット信号の立ち上
がり(リセット解除の信号)のみをCPU111に遅延
させて伝達するためのリセットパルス幅調整回路103
aが設けられ、このリセットパルス幅調整回路の特性設
定によってCPU111の起動時期が任意に設定可能と
なっている。なお、遊技制御装置100のCPU111
の起動時期の設定は、送信される信号の取りこぼしをで
きるだけ回避するため、基本的に、その他の基板をより
も遅く立ち上げるのが好ましい。例えば、サブ基板(表
示制御装置131、装飾制御装置132、音制御装置1
33)、発射制御装置72、及びに排出制御装置200
を同時に起動させ、その後に遊技制御装置100を起動
させる。即ち、遊技制御装置100以外の各制御装置が
リセット解除検出と同時に起動した後、これに遅延して
遊技制御装置100が起動する態様がよい。
【0034】E.制御系の動作 次に、前述した制御系により行われる本パチンコ機の制
御処理の一例について説明する。なお、本発明の特徴部
分である賞球排出関連の処理(サブルーチンや割込処
理)のみについて説明し、他の処理(メインルーチン含
む)については省略する。 (a)遊技制御装置における賞球データ送信制御 まず、遊技制御装置100(マイコン110)による賞
球データ送信制御の処理(賞球数情報の送信処理)を説
明する。なおこの処理は、例えば、入賞検出手段による
検出信号が入力されることで生じる割込信号を起因とし
て実行される割込処理である。
【0035】即ち、まずステップS1において、入賞球
検出手段(前述の入賞口スイッチ1〜Nなど)の出力を
読み取り、なんらかの入賞が検出されているか否か判定
する。入賞が検出されていれば、割込許可のタイミング
で割込処理を開始してステップS2に進み、検出されて
いなければ割込処理を実行しない。そして、ステップS
2では、検出された入賞に対応する賞球数を決定し、次
いでステップS3では、RAM113内の所定のメモリ
エリア(以下、払出要求残カウンタという)に、決定し
た賞球数(例えば、5個、10個、或いは15個のうち
のいずれかなど)に対応する値(賞球数情報)を払出要
求値として加算する。次に、ステップS4では、ステッ
プS2で決定した賞球数(賞球数情報)を含むコマンド
を排出制御装置200に送信する。なお、このコマンド
は、前述した遊技価値排出制御情報の一部である。そし
て、前述した遊技価値排出制御情報には前述の排出前提
条件の情報も含まれてもよいが、この場合上記コマンド
は、この排出前提条件の情報とは別々に送信される。但
し、上記コマンドを、排出前提条件をも含む情報として
送信してもよい。このステップS4を経ると、1シーケ
ンスが終了する(割込処理が終了する)。以上の処理に
よれば、入賞が検出される毎に、賞球数情報(この場
合、上記コマンド)が決定され、これが排出制御装置2
00に送信されるとともに、この賞球数情報が記憶手段
であるRAM113の所定エリア(払出要求残カウン
タ)の記憶値(この場合払出要求値)として累積加算さ
れる。
【0036】(b)遊技制御装置における賞球払出監視
制御 次に、遊技制御装置100による賞球払出監視制御の処
理を説明する。この処理も、例えば、遊技制御装置10
0のメイン制御処理におけるサブルーチンとして、基準
時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われる。処理が
開始されると、ステップS11において、前記払出要求
残カウンタに残数が有るか否か(即ち、値が賞球数1個
分以上か否か)判定し、有ればステップS12に進み、
無ければステップS16に進む。次に、ステップS12
では、賞球検出センサ50aの検出信号を読み取り賞球
が検出されたか否か判定し、検出されればステップS1
3に進み、されなければステップS17に進む。そし
て、ステップS13では、検出された賞球数分(通常
は、1個宛検出される)だけ払出要求残カウンタのデー
タ(払出要求値)を減算し、1シーケンスの処理を終了
する。なお本形態例では、払出要求残カウンタのデータ
がゼロになっている場合には、たとえこのステップS1
3に処理が進んで減算すべき賞球数が存在していても、
払出要求残カウンタのデータをその分マイナス値として
設定することはしない(即ち、この場合には、ゼロのま
ま留める)。但し、変形例としては、過剰排出分をマイ
ナス値として記憶可能で、その分がその後の入賞分から
差し引かれて調整されるような態様もあり得る。
【0037】一方、ステップS17では、払出要求残カ
ウンタに値があるのに賞球が検出されない(賞球排出す
る必要があるのに賞球排出が実行されない)ので、異常
判定を行う。異常判定は、例えば、払出要求残カウンタ
に値があるのに賞球が検出されない時間が設定値を越え
た場合に異常と判定するものである。異常と判定されれ
ば、ステップS18に進んで異常を報知するためのなん
らかの信号出力や表示などを行う。例えば、前述の遊技
盤用外部出力端子136を介して管理装置にこの異常を
示す信号を出力する。一方、異常と判定されなかった場
合には、1シーケンスの処理を終了する。また、ステッ
プS18を経ると、1シーケンスの処理を終了する。ま
た、ステップS16では、賞球検出の有無に基づく異常
判定を行う。このステップS16に処理が進むのは、上
述した払出要求残カウンタの残数が無しになっているの
で、いちおう賞球排出が正常に終了したと推定される。
しかし、このような状態にもかかわらず、まんがいち賞
球検出がなされている場合には、異常又は不正な賞球排
出が実行されていると判断されるので、それを判定す
る。具体的には、例えばこのステップS16に処理が進
む毎に賞球検出センサ50aの検出信号を読み取って賞
球が検出されたか否か判定し、賞球が検出された場合に
は、RAM113内の特定のエリア(以下、異常判定用
カウンタという)に検出された賞球数のデータを累積加
算する。そして、この累積加算後の異常判定用カウンタ
の値をその都度確認して既定値(例えば、賞球数16個
分)以上となったときには、異常又は不正な賞球排出
(過剰賞球排出)が実行されているとして、ステップS
20に進む。賞球が検出されない場合、或いは賞球が検
出されても上記異常判定用カウンタの値が既定値に未到
達の場合には、正常の範囲であるとして、1シーケンス
の処理を終了する。なお、上記異常判定用カウンタの値
は、例えばステップS11の判定が肯定的になったとき
に、初期化してゼロに戻す。そして、ステップS20で
は、例えば装飾制御装置132にコマンドを出力し、過
剰賞球排出のエラーが生じたことを報知する遊技機前面
の特定の警告ランプ等を、例えば遊技機の電源が再投入
されるまで点灯又は点滅させ続けるための設定を行い、
その後、1シーケンスの処理を終了する。
【0038】以上の処理によれば、賞球が検出される毎
に、この賞球分に対応した賞球数情報が払出要求残カウ
ンタの記憶値(払出要求値)から減算される。また、払
出要求値が有るのに賞球検出がなされないと異常判定さ
れ、場合により異常報知のための出力が実行される(ス
テップS17,S18)。また、払出要求残カウンタカ
ウンタの残数が無いのに賞球検出がなされているときに
も、場合によっては異常報知の出力が実行される(ステ
ップS16,S20)。そして、正常に賞球検出が実行
され、払出要求残カウンタのデータが減算されている過
程(払出要求残カウンタの残数が有る状態)では、ステ
ップS13を経て1シーケンスの処理が終了し、異常出
力はなされない(即ち、正常として処理が続行され
る)。また、払出要求残カウンタに残数が無くなり、賞
球検出が無くなった場合にも、ステップS16の判定が
否定的となり、異常出力はなされない(即ち、正常とし
て処理が続行される)。なお、上述のステップS17,
S18やステップS16,S20の処理は、賞球排出の
正常性をより念を入れて監視するための処理であり、必
ずしも設ける必要はない。また、これらの監視処理は、
排出制御装置200の側でも行ってもよいし、管理装置
で行うようにしてもよい。また、このような監視(例え
ば、カウンタに残数がないのに賞球検出がなされている
ことの確認)は、例えば管理装置のモニターの表示によ
ってこれらデータを見ることができる管理者によって実
行されてもよい。
【0039】(c)排出制御装置のデータ受信処理 次に、排出制御装置200(マイコン210)により行
われるデータ受信処理(割込処理)を説明する。なおこ
の処理は、遊技制御装置100の前述のステップS4の
処理で送信される遊技価値排出制御情報のコマンドが入
力されることで生じる割込信号を起因として実行される
割込処理である。処理が開始されると(即ち、上記コマ
ンドが入力されると)、ステップS21において、先ず
このコマンドを受信する処理を行う。次いで、ステップ
S22では、RAM213内の所定メモリエリア(以
下、払出実行残カウンタという)に、受信したコマンド
に含まれる賞球数情報を払出実行値として加算する。以
上の処理によれば、賞球数情報が受信される毎に、受信
された賞球数情報が、払出実行残カウンタに累積加算さ
れる。
【0040】(d)排出制御装置の賞球払出制御 次に、排出制御装置200の賞球払出制御(賞球排出の
制御)を説明する。なおこの処理は、例えば、排出制御
装置200のメイン制御処理におけるサブルーチンとし
て、基準時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われ
る。処理が開始されると、ステップS31で、前述の払
出ユニット15aのモータ42やストッパーソレノイド
46の作動が終了しているか否か(即ち、停止状態か否
か)判定する。そして、停止状態ならばステップS32
に進み、作動中ならばステップS38に進む。なお、こ
こで停止状態とは、モータ42の回転が停止し、ストッ
パーソレノイド46が励磁されていない状態(即ち、賞
球排出を停止している状態)をいう。次に、ステップS
32では、RAM213内に設けられた特定のメモリエ
リア(以下、目標値カウンタという)の残数が無しか否
か(即ち、値が賞球数1個分未満か否か)判定し、無け
ればステップS33に進み、有ればステップS41に進
む。そして、ステップS41では、異常を報知する信号
の出力等を行う。このステップS41に処理が進むの
は、払出ユニット15aが賞球排出を停止しているの
に、賞球排出の目標値が設定される目標値カウンタに残
数があるという異常な状態であるので、このような処理
がなされる。なおこの処理は、賞球排出の正常性をより
念を入れて監視するための処理であり、必ずしも設ける
必要はない。このステップS41を経ると、1シーケン
スの処理を終了する。
【0041】一方、ステップS33では、払出実行残カ
ウンタに残数が有るか否か判定し、無ければ1シーケン
スの処理を終了し、有ればステップS34に進む。次
に、ステップS34では、遊技制御装置100から送信
されている遊技価値排出制御情報の中の排出前提条件の
情報を読み取り、排出前提条件が成立しているか否か
(賞球の払出が許可されているか否か)を判定し、許可
されてなければ1シーケンスの処理を終了し、許可され
ていればステップS35に進む。次いで、ステップS3
5では、賞球排出の目標賞球数である払出目標値を決定
し、この値を目標値カウンタに設定する。払出目標値の
決定は、例えば、次のようにして行う。即ち、払出実行
残カウンタの残数(払出実行値)の値が、排出ユニット
15の最大排出球数(例えば、15個)を越えている場
合には、この最大排出球数の値とし、この最大排出球数
以下である場合には、その残数の値とする。つまり、最
大排出球数の範囲内でなるべく大きな値とする。このよ
うにすれば、1回の賞球排出で最も多くの賞球が排出で
き、賞球排出の高速化に寄与できるからである。なおこ
こで、排出ユニット15の最大排出球数とは、半端球検
出スイッチ24が検出信号を出力している際に前述の誘
導路内に保有されていると推定される遊技球の最低数な
どから決定される値である。
【0042】次に、ステップS36では、排出ユニット
15(流路切換ユニット15b)の流路切換弁用ソレノ
イド35を必要に応じて作動させて、前述した賞球流路
を遊技球が通過する状態に設定する。次に、ステップS
37では、排出ユニット15(払出ユニット15a)の
ストッパーソレノイド46を作動させて前述した停止部
材の係合状態を解除した状態で、目標値カウンタに設定
された払出目標値分の賞球数に対応する回転角又は回転
量だけ球排出モータ42を作動させる制御を開始する。
次いで、ステップS38では、賞球検出センサ50aの
検出信号を読み取り賞球が検出されたか否か判定し、検
出されればステップS39に進み、されなければ1シー
ケンスの処理を終了する。そして、ステップS39とそ
の後のステップS40では、検出された賞球数分(通常
は、1個宛検出される)だけ払出実行残カウンタや目標
値カウンタのデータを減算する。ステップS40を経る
と、1シーケンスの処理を終了する。なお本形態例で
は、払出実行残カウンタのデータがゼロになっている場
合には、たとえ上記ステップS39に処理が進んで減算
すべき賞球数が存在していても、払出実行残カウンタの
データをその分マイナス値として設定することはしない
(即ち、この場合には、ゼロのまま留める)。但し、変
形例としては、過剰排出分をマイナス値として記憶可能
で、その分がその後の入賞分から差し引かれて調整され
るような態様もあり得る。
【0043】以上の処理によれば、目標値カウンタに残
数がない状態(排出ユニット15は停止状態)で、払出
実行残カウンタに残数が生じると(賞球数情報が存在す
ると)、排出前提条件が成立していることを前提とし
て、目標値カウンタにそれに応じた所定の払出目標値が
設定され、この払出目標値分の賞球を排出する排出ユニ
ット15の一回の賞球排出動作が開始される(ステップ
S31〜S37)。そして、排出ユニット15の作動中
(賞球排出動作中)には、ステップS31の判定が常に
否定的になり、ステップS38の処理が繰り返されて、
賞球が検出される毎に、ステップS39,S40の処理
でその賞球数分の値が払出実行残カウンタや目標値カウ
ンタから順次減算される。次いで、排出ユニット15が
停止すると、ステップS32以降が再び実行されるよう
になり、払出実行残カウンタに残数が生じる度に(残数
が存在する限り)、以上の動作が繰り返される。なお、
排出ユニット15が賞球排出を停止しているのに、目標
値カウンタに残数があると、前述したように異常報知が
行われる(ステップS41)。
【0044】(e)遊技制御装置の停電処理 次に、遊技制御装置100(CPU110)が、前述の
停電検出回路152の停電検出信号に基づいて実行する
停電処理の一例を、図6により説明する。停電検出回路
152からの停電検出信号が入力されると、遊技制御装
置100(CPU110)は、これを割込信号(いわゆ
るINT割込の信号)として扱って、先行する割込(セ
ンサやスイッチ類の入力等)の処理や実行中の他の処理
のうち停電時に優先される処理(この場合、賞球数情報
の送信処理)のみを終了させた後、停電処理としての各
処理(この場合、ステップS52〜S57)を行う。即
ち、CPU110は、停電検出回路152からの停電検
出信号が入力されると、まずステップS51で、割込許
可中であるか否か(停電時に優先される処理が終了した
か否か)判定し、許可中であればステップS52以降に
進み、許可中でなければ本ステップS51を繰り返す。
これにより、遊技価値排出制御情報(即ち、賞球数情報
よりなるもの)の送信中であれば、この送信処理(前述
のステップS1〜S4)が終了するまで、以降の処理
(即ち、停電処理)が開始されない状態で待機される。
【0045】次にステップS52では、全ての出力をオ
フし、次いでステップS53では、ウオッチドッグタイ
マをクリアする。その後、ステップS54〜S56で
は、スタックポインタや中断アドレス或いは各レジスタ
のデータを全てバックアップされているRAM113の
所定エリアに保存する。この際必要があれば、前述した
払出要求残カウンタの残数(最新値)もバックアップさ
れているRAM113の所定エリアに当然保存する。そ
して、最後にステップS57で、RAM113へのアク
セスを禁止した後、リセット信号入力待ち状態で待機す
る。ここで、ステップS52,S57の処理は、リセッ
ト信号によって動作停止するまで実質的に機能を停止し
て、不定な信号が出力されたり不定なデータが誤ってR
AM113に書き込まれることを信頼性高く防止するた
めの処理(機能停止処理)を構成するものであり、特に
ステップS57は本発明のアクセス禁止処理に相当す
る。また、ステップS53の処理は、ウオッチドッグタ
イマによるCPU111の暴走監視機能を再起動時に正
常に働かせるための初期化処理である。また、ステップ
S54〜S56の処理は、停電復帰後に停電時と同じ状
態(賞球数情報の記憶状態に加えて遊技状態含む)に復
帰して動作を再開できるようにする処理である。
【0046】(f)排出制御装置の停電処理 次に、排出制御装置200(CPU210)が、前述の
停電検出回路152の停電検出信号に基づいて実行する
停電処理の一例を説明する。停電検出回路152から停
電検出信号が入力されると、排出制御装置200(CP
U210)は、これを例えば強制的な割込信号(いわゆ
るNMI割込の信号)として扱って、他の割込(センサ
やスイッチ類の入力等)を無効にするとともに、その時
点で実行中の処理(賞球数情報等のデータ受信処理を除
く)を中断し、少なくとも以下の処理を優先的に行う。
まず、ステップS61では、全ての出力をオフし、次い
でステップS62では、ウオッチドッグタイマをクリア
する。その後、ステップS63では、受信ポーリングタ
イマを設定する(タイマを初期化して計時動作を開始す
る)。なお、このタイマの設定時間は、停電開始検出時
点(停電検出回路152が停電開始を検出して停電検出
信号を出力した時点)において送信中又は送信開始され
た遊技価値排出制御情報としての前述のコマンド全体
を、十分受信可能な長さに設定される。次いでステップ
S64では、遊技価値排出制御情報としての前述のコマ
ンドを通信(送受信)するためのストローブ信号(ST
B信号)がオンしているか否か判定し、オンしていれば
ステップS65に進み、オンしていなければステップS
66に進む。なおストローブ信号とは、データ(この場
合賞球数情報等)の受信タイミングを受信側(即ち排出
制御装置200のCPU211)に知らせるための信号
であり、この場合、送信側(即ち遊技制御装置100の
CPU111)から前述のステップS4において前述の
コマンドの送信時に送信される。そして、ステップS6
5では、オンしているストローブ信号に対応した前述の
コマンド(少なくとも賞球数情報を含む)を受信し、受
信したコマンドに含まれる賞球数情報を払出実行値とし
て払出実行残カウンタに加算する(即ち、前述のステッ
プS21,S22と同じ処理を行う)。
【0047】一方、ステップS66では、受信ポーリン
グタイマがタイムアップしたか否か判定し、タイムアッ
プしていればステップS67に進み、タイムアップして
いなければステップS64に戻る。そして、最後にステ
ップS67で、RAM213へのアクセスを禁止した
後、リセット信号入力待ち状態で待機する。なお、RA
M213へのアクセスを禁止する前に、必要があれば、
前述した払出実行残カウンタの残数(最新値)もバック
アップされているRAM213の所定エリアに当然保存
する。ここで、ステップS63〜S66の処理は、停電
開始検出時点に対して一定時間だけ機能停止処理(この
場合厳密にはRAMへのアクセス禁止処理)の実行を遅
延させ、停電開始検出時点において送信中(又は送信開
始直前)の前記コマンドを完全かつ確実に読み込むため
の受信処理である。また、ステップS61,S67の処
理は、リセット信号によって動作停止するまで実質的に
機能を停止して、不定な信号が出力されたり不定なデー
タが誤ってRAM213に書き込まれることを信頼性高
く防止するための処理(機能停止処理)を構成するもの
であり、特にステップS67は本発明のアクセス禁止処
理に相当する。また、ステップS62の処理は、ウオッ
チドッグタイマによるCPU211の暴走監視機能を再
起動時に正常に働かせるための初期化処理である。
【0048】F.停電時の動作 次に、以上のように構成された本形態例のパチンコ機の
停電時の動作について説明する。この場合、停電があっ
て、まず電源供給装置150におけるDC32V生成回
路150aの出力が32Vから例えば22Vに低下する
と、図5に示すように、電源供給装置150の停電検出
回路152が停電検出信号を出力する(その出力がLレ
ベルになる)。すると同時に、この停電検出信号が遊技
制御装置100のCPU111に入力され、これによっ
て前述の遊技制御装置100の停電処理が実行される。
また、上記停電検出信号は、やはり同時に排出制御装置
200のCPU211に入力され、これに応じて前述の
排出制御装置200の停電処理が実行される。そして、
各制御装置100,200で停電処理が実行されると、
前述したように最終的には各RAMへのアクセス禁止ま
でもが実行されてリセット待ちとなり、リセット信号が
入力されることで実質的に各制御装置100,200の
機能が最終的に全停止することになる。しかしこの場
合、まず遊技制御装置100では、停電処理の開始条件
である停電検出信号による割込が、前述したような非強
制的なものであり、他の優先的な処理(この場合、賞球
数情報の送信処理)を実行中のときには、その処理の終
了後に行われるものである。このため、停電検出信号が
出力されても(停電開始検出時点でも)、その際に前述
したステップS4の遊技価値排出制御情報(即ち、賞球
数情報含むデータ)の送信処理が実行されているとき
(或いは入賞に基づく割込があってこの送信処理の開始
直前であるとき)には、この送信処理が完全に終了した
後に、停電処理(RAM113へのアクセスを禁止する
アクセス禁止処理含む)が実行される。また、排出制御
装置200では、停電処理の中に一定時間データの受信
を受け付ける受信処理(ステップS63〜S66)が含
まれる。このため、停電検出信号が出力されても(停電
開始検出時点でも)、その際に前述したステップS4の
遊技価値排出制御情報(即ち、賞球数情報含むデータ)
の送信処理が実行されているとき(或いは入賞に基づく
割込があってこの送信処理の開始直前であるとき)に
は、この送信情報の排出制御装置200での受信処理が
完全に終了した後に、停電処理(少なくとも、RAM2
13へのアクセスを禁止するアクセス禁止処理)が実行
される。
【0049】次いで、電源供給装置150におけるDC
32V生成回路150aの出力が32Vから例えば11
Vに低下すると、図5に示すように、電源供給装置15
0のリセット検出回路152aがリセット検出信号を出
力する(その出力がLレベルになる)。すると同時に、
このリセット検出信号が全ての制御装置100,20
0,131,132,133,72のCPU等に入力さ
れ、これによってこれら全ての制御装置のCPUが電源
ダウン前に確実に動作を停止する。なお停電後、前記R
AM113,213のデータ(前述した払出要求残カウ
ンタ及び払出実行残カウンタの値含む)は、前述したD
C5VBB生成回路151a(バックアップ電源手段)
によってバックアップされて記憶保持されることは、前
述したとおりである。
【0050】以上説明した本形態例の遊技機であると、
次のような効果がある。 (1)本形態例では、未排出の賞球数のデータが、遊技
制御装置100及び排出制御装置200の両方の記憶手
段(RAM113,213)に記憶され停電時もバック
アップされている。即ち、遊技制御装置100の払出要
求残カウンタと、排出制御装置200の払出実行残カウ
ンタとには、排出すべき賞球数情報のデータが記憶され
る。このため、停電復帰後にも、未排出の賞球数のデー
タをこれら記憶手段の記憶値によって確認し、その未排
出分の賞球排出(停電後の補足的賞球排出)が確実に可
能となる。 (2)しかも本形態例では、停電検出回路152が停電
開始を検出すると、遊技制御装置100及び排出制御装
置200の処理手段(CPU111又は211)が、記
憶手段(RAM113,213)へのアクセスを禁止す
るアクセス禁止処理を少なくとも含む停電処理をそれぞ
れ実行し、しかも停電開始検出時点で、何れかの処理手
段が賞球数情報の送信処理又は受信処理を実行中又は開
始直前である場合には、当該送信処理又は受信処理が終
了した後に、各処理手段による停電処理(少なくともア
クセス禁止処理)がそれぞれ実行される構成となってい
る。このため、停電間際に送受信されていた賞球数情報
が、送受信処理の中断や通信ディレイによる受信の取り
こぼし等によって消滅したり、不完全なものとなった
り、誤ったデータになったりする不具合が確実に防止さ
れ、停電復帰後に適正な量の補足的な賞球排出を確実に
実行して、停電時の賞球数情報の通信不良に起因する賞
球排出の過不足の問題を信頼性高く解消できる。
【0051】(3)また本形態例では、遊技制御装置1
00や排出制御装置200の処理手段(CPU111,
211)を含む各制御装置の処理手段に対して、停電に
よる電源ダウン前に動作を停止させるための停止信号
(リセット信号)を出力する停止手段(リセット検出回
路152a)をさらに設け、前記停止信号が、停電開始
検出時点よりも動作停止遅延時間だけ遅延したタイミン
グで、各処理手段に入力される構成とした。即ち、各制
御装置が停電開始の検出とは別個に停電開始検出時点よ
りも遅れて動作停止する構成とした。このため、前述し
た送信処理や受信処理及び停電処理が停電時に可能とな
る。特にこの場合には、前記動作停止遅延時間を、前述
したように、前記送信処理又は受信処理、及び前記停電
処理に要する時間よりも長く設定したので、停電時にこ
れら必要な処理が未完のまま動作停止してしまい停電復
帰後の動作(前述した過不足のない補足的な賞球排出含
む)が不完全になってしまう恐れが、完全に解消でき
る。また、同一の停止手段(リセット検出回路152
a)によって各制御装置の処理手段がそれぞれ動作停止
するので、各制御装置の処理手段をそれぞれ別個に停止
させる構成に比べ、制御内容が簡素化される利点があ
る。 (4)また本形態例では、排出制御装置200の処理手
段(CPU211)が実行する停電処理(図7)に、受
信処理(ステップS63〜S66)を含ませている。こ
のため、停電開始検出時点で即座に停電処理を開始して
も、停電開始検出時点で送信中又は送信開始直前の全て
の賞球数情報を、その停電処理中の受信処理において取
りこぼすことなく確実に受信できる。
【0052】(第2形態例)次に、本発明の第2形態例
を、図8,9により説明する。なお、この第2形態例
は、制御系の構成の一部(後述する遅延回路201等)
と、制御処理の一部(排出制御装置200側での停電処
理内容)のみに特徴を有し、他の構成は第1形態例と同
様である。そのため、第1形態例と同様の要素には同符
号を使用して、重複する説明を省略する。この場合、遊
技制御装置100や排出制御装置200を含む各制御装
置には、図8に示すように、リセット検出回路152a
からのリセット信号の立ち上がり(リセット解除の信
号)のみをCPU等に遅延させて伝達するためのリセッ
トパルス幅生成回路103,203,131a,132
a,133a,72aが設けられ、これらリセットパル
ス幅生成回路の特性設定によって各CPU等の起動時期
が任意に設定可能となっている。なお、各制御装置の起
動時期の設定は、送信される信号の取りこぼしをできる
だけ回避するため、基本的に、下位側の基板をより早く
立ち上げ、上位側の基板をより遅く立ち上げるのが好ま
しい。例えば、サブ基板(表示制御装置131、装飾制
御装置132、音制御装置133)をまず起動させ、次
いで発射制御装置72を起動させ、次に排出制御装置2
00を起動させ、最後に遊技制御装置100を起動させ
る。或いは、遊技制御装置100以外の各制御装置がリ
セット解除検出と同時に起動した後、これに遅延して遊
技制御装置100が起動する態様でもよい(この場合、
リセットパルス幅生成回路103以外のリセットパルス
幅生成回路は不要となる)。
【0053】そしてこの場合、排出制御装置200内に
は、排出制御装置200での後述の停電処理を遅延させ
る遅延回路201が設けられており、これにより、排出
制御装置200の処理手段(CPU211)が、停電処
理を、停電開始検出時点よりも遅延した開始タイミング
で、リセット信号による動作停止前に、実行する構成と
なっている。なお、この場合の遅延回路201は、停電
検出回路152から停電開始検出時に出力される前記停
電検出信号を、排出制御装置200のCPU211に対
して停電処理遅延時間T3(図9に示す)だけ遅延させ
て伝達する排出制御装置200内の遅延要素である。な
お、停電遅延時間T3は、少なくとも遊技制御装置10
0での前述の停電処理の直前に送信された賞球数情報を
排出制御装置200が受信完了できる時間以上に設定さ
れ、最大の時間としてはリセット信号が出力されてくる
までに排出制御装置200での停電処理が遂行できる時
間である。またこの場合、排出制御装置200での停電
処理は、前述したような受信処理が含まれないものとな
っている。即ち、例えば図7に示した第1形態例の停電
処理において、ステップS63〜S66を削除した内容
となっている。
【0054】次に、以上のように構成された本形態例の
パチンコ機の停電時の動作について説明する。この場
合、停電があって、まず電源供給装置150におけるD
C32V生成回路150aの出力が32Vから例えば2
2Vに低下すると、図9に示すように、電源供給装置1
50の停電検出回路152が停電検出信号を出力する
(その出力がLレベルになる)。すると同時に、この停
電検出信号が遊技制御装置100のCPU111に入力
され、これによって前述の遊技制御装置100の停電処
理(図6)が実行される。また、上記停電検出信号は、
図9に示すように、前述の遅延回路201の作用で時間
T3だけ遅延して排出制御装置200のCPU211に
入力され、これに応じて前述の排出制御装置200の停
電処理が実行される。即ち、排出制御装置200の停電
処理は、遊技制御装置100の停電処理が実行された後
に、開始される。そして、各制御装置100,200で
停電処理が実行されると、前述したように、出力をオフ
としたり、最終的に各RAMへのアクセスを禁止するア
クセス禁止処理等(機能停止処理)が実行されるため、
それぞれの制御装置における賞球検出センサ50aの入
力監視(即ち、賞球数情報の管理による賞球排出の正常
性の監視)も中断されるが、必ず遊技制御装置100の
側で先にこの中断がなされる。次いで、電源供給装置1
50におけるDC32V生成回路150aの出力が32
Vから例えば11Vに低下すると、図9に示すように、
電源供給装置150のリセット検出回路152aがリセ
ット検出信号を出力する(その出力がLレベルにな
る)。すると同時に、このリセット検出信号が全ての制
御装置100,200,131,132,133,72
のCPU等に入力され、これによってこれら全ての制御
装置のCPUが電源ダウン前に確実に動作を停止する。
【0055】以上説明した本形態例の遊技機であると、
前述した第1形態例の効果に加えて、次のような効果が
ある。 (5)本形態例では、排出制御装置200の機能が実質
的に停止する停電処理が、停電開始検出時点よりも停電
処理遅延時間T3だけ遅延して実行されるため、遊技制
御装置100から送信される賞球数情報に基づく排出動
作が停電による動作停止のより間際まで継続されること
になって、遊技者に対する所定数の賞球の全ての払い出
し動作が、停電前に、より完全に実行される。 (6)またこの場合、排出制御装置200による賞球排
出の監視(この場合、前述した払出実行残カウンタの賞
球数データの管理等)も、停電による動作停止のより間
際まで継続されることになる。これにより、例えば停電
開始直前に払い出されて動作停止の間際に賞球検出セン
サ50aの検出エリアを通過するような賞球分をも、で
きるだけ検出して前記払出実行残カウンタの記憶値から
減算することが、できる限り漏れなくできるようにな
る。このため、停電復帰して未排出の賞球排出を実行す
る際に、前記払出実行残カウンタの記憶値に実際には払
い出された賞球数が含まれ、余分な賞球が払い出されて
しまう不具合が、発生し難くなり、遊技店の損害を最小
限に抑制できる。
【0056】(7)また本形態例では、排出された賞球
を検出してその検出信号を遊技制御装置100と排出制
御装置200に出力する賞球検出手段(賞球検出センサ
50a)を備え、遊技制御装置100と排出制御装置2
00のそれぞれが、前述した如く、それぞれの記憶手段
(RAM113,213)の所定エリア(払出要求残カ
ウンタ、払出実行残カウンタ)に賞球数情報のデータを
累積加算して記憶する一方で、前記賞球検出手段の検出
信号を受信すると、この検出信号に基づいて前記所定エ
リアのデータを賞球排出分だけ減算することで、未排出
の賞球数情報を前記所定エリアにこの場合同一のデータ
として記憶保持している。そして停電時には、前述した
停電処理の実行タイミングの遅延T3によって、上記賞
球数情報の加算処理や減算処理についても、遊技制御装
置100よりも排出制御装置200の方がより動作停止
間際のぎりぎりまで実行することになる。このため、未
排出の賞球数情報のデータは、遊技制御装置100の記
憶手段(RAM113)と排出制御装置200の記憶手
段(RAM213)とで同じ値になるか、或いは遊技制
御装置100の記憶手段(RAM113)の方が大きく
なる。なぜなら、遊技制御装置100から排出制御装置
200への賞球数情報の送信に基づく排出制御装置20
0の記憶手段(RAM213)への賞球数情報の加算
は、前述したように取りこぼし無く確実になされるが、
遊技制御装置100への賞球検出手段の検出信号の入力
に基づく遊技制御装置100の記憶手段(RAM11
3)からの賞球数情報の減算は、取りこぼしが生じる恐
れがあり、しかもその場合、排出制御装置200側より
も取りこぼしの量が必ず多くなるからである。このた
め、停電からの復帰時に、遊技制御装置100で把握し
ている以上の賞球が払い出されることが防止でき、遊技
制御装置100の前述したような賞球払出監視制御(ス
テップS16)によって、不必要に排出エラーの処理
(ステップS20)が実行されてしまうことが防止でき
る。
【0057】なお、本発明は上記形態例の態様に限られ
ず、各種の変形,応用があり得る。例えば、上記形態例
では、賞球検出センサ50aの信号を遊技制御装置にも
入力し、遊技制御装置の賞球数情報の記憶値(前述の払
出要求残カウンタのデータ)を賞球検出に応じて減算す
る構成としたが、この遊技制御装置での賞球数情報の減
算は、例えば賞球数情報の排出制御装置への送信時(又
は送信後)にその送信分だけ減算する態様(排出制御装
置側のみで未排出の賞球数情報を正確に管理する態様)
もあり得る(この場合、賞球検出センサ50aの信号を
遊技制御装置に入力する必要はない)。また逆に、賞球
検出センサ50aの信号を遊技制御装置のみに入力し、
排出制御装置では賞球排出動作を実行する毎にその分の
賞球数情報を減算する態様(遊技制御装置側のみで未排
出の賞球数情報を正確に管理する態様)もあり得る。ま
た、上記第2形態例における遅延回路201の代わり
に、電源供給装置150の停電検出回路152内に設け
た遅延回路を設けてもよい。また、上記第2形態例にお
いて、排出制御装置の停電処理を遅延させるための制御
手段は、必ずしもハード構成として遅延回路に限られ
ず、例えばCPU211内の処理(ソフト)によって構
成することもできる。また、上記第2形態例では、排出
制御装置200の停電処理実行時期のみを停電検出時点
に対して遅延させたが、例えば遊技制御装置100の停
電処理実行時期についても停電検出時点より遅延させて
もよい。但し、排出制御装置200の方がより遅延する
ように設定すべきである。また、前述した停電処理にお
いては、全てのセンサ類の入力を無効とせず(賞球検出
センサ50aのみを有効として)、賞球検出センサ50
aの読み込みを行うステップを設け、停電処理中におい
ても排出される賞球の把握を行う構成としてもよい。こ
のようにすれば、排出された賞球の取りこぼしの可能性
や量をさらに少なくできる。なお、今回開示された実施
の形態はすべての点で例示であって制限的なものではな
いと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説
明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求
の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含ま
れることが意図される。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の遊技機は、遊技制御装置
及び排出制御装置の賞球数情報を記憶する各々の記憶手
段に対し、電源遮断時においてもバックアップ電源を供
給可能なバックアップ電源手段と、停電開始を検出する
停電検出手段とを設けるとともに、前記停電検出手段が
停電開始を検出すると、遊技制御装置及び排出制御装置
の各々の処理手段が、前記記憶手段へのアクセスを禁止
するアクセス禁止処理を少なくとも含む停電処理を、そ
れぞれ実行する構成とし、さらに、前記停電検出手段に
よる停電開始検出時点で、遊技制御装置の処理手段が賞
球数情報の送信処理を実行中又は開始直前である場合に
は、当該送信処理が終了した後に、遊技制御装置の処理
手段による少なくとも前記アクセス禁止処理が実行され
る構成とするとともに、前記停電検出手段による停電開
始検出時点で、排出制御装置の処理手段が賞球数情報の
受信処理を実行中又は開始直前である場合には、当該受
信処理が終了した後に、排出制御装置の処理手段による
少なくとも前記アクセス禁止処理が実行される構成とし
た。このため、次のような効果を奏する。 (1)本発明では、未排出の賞球数情報が、遊技制御装
置及び排出制御装置の両方の記憶手段に記憶され停電時
もバックアップされている。このため、停電復帰後に
も、未排出の賞球数情報のデータをこれら記憶手段の記
憶値によって確認し、その未排出分の賞球排出(停電後
の補足的賞球排出)が確実に可能となる。 (2)しかも本発明では、停電検出手段が停電開始を検
出すると、遊技制御装置及び排出制御装置の処理手段
が、記憶手段へのアクセスを禁止するアクセス禁止処理
を少なくとも含む停電処理をそれぞれ実行し、しかも停
電開始検出時点で、何れかの処理手段が賞球数情報の送
信処理又は受信処理を実行中又は開始直前である場合に
は、当該送信処理又は受信処理が終了した後に、各処理
手段による停電処理(少なくともアクセス禁止処理)が
それぞれ実行される構成となっている。このため、停電
間際に送受信されていた賞球数情報が、送受信処理の中
断や通信ディレイによる受信の取りこぼし等によって消
滅したり、不完全なものとなったり、誤ったデータにな
ったりする不具合が確実に防止され、停電復帰後に適正
な量の補足的な賞球排出を確実に実行して、停電時の賞
球数情報の通信不良に起因する賞球排出の過不足の問題
を信頼性高く解消できる。
【0059】また、請求項2記載の遊技機の場合には、
少なくとも前記遊技制御装置及び前記排出制御装置の処
理手段に対して、停電による電源ダウン前に動作を停止
させるための停止信号を出力する停止手段をさらに設
け、前記停止信号が、停電開始検出時点よりも動作停止
遅延時間だけ遅延したタイミングで、少なくとも前記遊
技制御装置及び前記排出制御装置の処理手段に入力され
る構成とした。即ち、各制御装置が停電開始の検出とは
別個に停電開始検出時点よりも遅れて動作停止する構成
とした。このため、前述した送信処理や受信処理及び停
電処理が停電時に可能となる。特に請求項3記載のよう
に、前記動作停止遅延時間を、前記送信処理又は受信処
理、及び前記停電処理に要する時間よりも長く設定した
場合には、停電時にこれら必要な処理が未完のまま動作
停止してしまい停電復帰後の動作(前述した過不足のな
い補足的な賞球排出含む)が不完全になってしまう恐れ
が、完全に解消できる。
【0060】また、請求項4記載の遊技機の場合、排出
制御装置の処理手段が実行する停電処理に、前記受信処
理を含ませたため、停電開始検出時点で即座に停電処理
を開始しても、停電開始検出時点で送信中又は送信開始
直前の全ての賞球数情報を、その停電処理中の受信処理
において取りこぼすことなく確実に受信できる。
【0061】また、請求項5記載の遊技機の場合には、
前記排出制御装置の処理手段が、前記停電処理を、前記
停電開始検出時点よりも停電処理遅延時間だけ遅延した
タイミングで実行する構成とするとともに、この停電処
理遅延時間を、前記受信処理が完了可能な時間以上に設
定し、これにより、前記受信処理が終了した後に、排出
制御装置の処理手段による少なくともアクセス禁止処理
が実行される構成とした。このため、上述した効果に加
えて、例えば以下のような固有の効果が得られる。即
ち、この発明では、排出制御装置の機能が実質的に停止
する停電処理が、停電開始検出時点よりも停電処理遅延
時間だけ遅延して実行されるため、遊技制御装置から送
信される賞球数情報に基づく排出動作が停電による動作
停止のより間際まで継続される(より長く継続される)
ことになって、遊技者に対する所定数の賞球の全ての払
い出し動作が、停電前に、より完全に実行される。ま
た、賞球検出手段の検出に基づく賞球排出分の減算(賞
球排出の監視)を行って未排出の賞球数情報の正確な管
理を排出制御装置で行う場合、停電間際に排出された賞
球についてもより確実に把握して減算できるようになっ
て、未排出の賞球数情報の管理(特に実際に排出された
賞球を賞球数情報から減算する処理)が停電があっても
正確なものとなる利点もある。なお、このような処理が
停電時にも正確なものとなれば、やはり、停電復帰後の
過不足のないより的確な賞球排出に寄与できる(つま
り、賞球排出分を記憶されている賞球数情報から差し引
く処理の取りこぼしに起因する停電復帰後の賞球排出過
多の問題を解消できる)。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】パチンコ機の電源系統を示すブロック図であ
る。
【図3】パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図4】パチンコ機の制御系の要部詳細を示すブロック
図である。
【図5】停電処理等の実行時期を示すタイミングチャー
トである。
【図6】遊技制御装置での停電処理の内容を示すフロー
チャートである。
【図7】排出制御装置での停電処理の内容を示すフロー
チャートである。
【図8】パチンコ機の制御系の要部詳細(他の例)を示
すブロック図である。
【図9】停電処理等の実行時期(他の例)を示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 50a 賞球検出センサ 100 遊技制御装置 111 CPU(処理手段) 113 RAM(記憶手段) 151a DC5VBB生成回路(バックアップ電源手
段) 152 停電検出回路(停電検出手段) 152a リセット検出回路(停止手段) 156 コンデンサ(バックアップ電源) 200 排出制御装置 201 遅延回路 211 CPU(処理手段) 213 RAM(記憶手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の入賞口へ遊技球が入賞すること
    に関連して、遊技の進行を管理制御するとともに、賞球
    排出すべき賞球数情報を決定して記憶し、この賞球数情
    報を送信する遊技制御装置と、 前記遊技制御装置から送信される賞球数情報を受信して
    記憶するとともに、この賞球数情報に基づいて遊技球を
    排出する球排出機構を作動させて少なくとも賞球排出の
    制御を行う排出制御装置とを備えた遊技機において、 前記遊技制御装置及び排出制御装置の前記賞球数情報を
    記憶する各々の記憶手段に対し、電源遮断時においても
    バックアップ電源を供給可能なバックアップ電源手段
    と、 停電開始を検出する停電検出手段とを設けるとともに、 前記停電検出手段が停電開始を検出すると、前記遊技制
    御装置及び排出制御装置の各々の処理手段が、前記記憶
    手段へのアクセスを禁止するアクセス禁止処理を少なく
    とも含む停電処理を、それぞれ実行する構成とし、 さらに、前記停電検出手段による停電開始検出時点で、
    前記遊技制御装置の処理手段が前記賞球数情報の送信処
    理を実行中又は開始直前である場合には、当該送信処理
    が終了した後に、前記遊技制御装置の処理手段による少
    なくとも前記アクセス禁止処理が実行される構成とする
    とともに、 前記停電検出手段による停電開始検出時点で、前記排出
    制御装置の処理手段が前記賞球数情報の受信処理を実行
    中又は開始直前である場合には、当該受信処理が終了し
    た後に、前記排出制御装置の処理手段による少なくとも
    前記アクセス禁止処理が実行される構成としたことを特
    徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記遊技制御装置及び前記排
    出制御装置の処理手段に対して、停電による電源ダウン
    前に動作を停止させるための停止信号を出力する停止手
    段をさらに設け、 前記停止信号が、前記停電検出手段による停電開始検出
    時点よりも動作停止遅延時間だけ遅延したタイミング
    で、少なくとも前記遊技制御装置及び前記排出制御装置
    の処理手段に入力される構成としたことを特徴とする請
    求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記動作停止遅延時間を、前記送信処理
    又は受信処理、及び前記停電処理に要する時間よりも長
    く設定したことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記排出制御装置の処理手段が実行する
    前記停電処理に、前記受信処理を含ませたことを特徴と
    する請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記排出制御装置の処理手段が、前記停
    電処理を、前記停電開始検出時点よりも停電処理遅延時
    間だけ遅延したタイミングで実行する構成とするととも
    に、この停電処理遅延時間を、前記受信処理が完了可能
    な時間以上に設定し、 これにより、前記受信処理が終了した後に、前記排出制
    御装置の処理手段による少なくとも前記アクセス禁止処
    理が実行される構成としたことを特徴とする請求項1乃
    至3の何れかに記載の遊技機。
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