JP2000271327A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2000271327A
JP2000271327A JP11078204A JP7820499A JP2000271327A JP 2000271327 A JP2000271327 A JP 2000271327A JP 11078204 A JP11078204 A JP 11078204A JP 7820499 A JP7820499 A JP 7820499A JP 2000271327 A JP2000271327 A JP 2000271327A
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payout
pachinko
ball
balls
pachinko ball
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JP11078204A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takeuchi
正博 竹内
Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
Sojiro Nagai
相治郎 永井
Toshihiro Kanetani
敏宏 金谷
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MASHIRO KK
Takeya Co Ltd
Mashiro Co Ltd
Original Assignee
MASHIRO KK
Takeya Co Ltd
Mashiro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ球の払い出しが適正に行われていな
い場合に、その旨を即座に把握することができるパチン
コ遊技機を提供する。 【解決手段】 パチンコ遊技機1を構成するパチンコ球
払出装置30には、賞品球として払い出されたパチンコ
球を検出する賞品球センサ33が設けられており、賞品
球センサ33による検出結果は、主制御基盤10に入力
されている。主制御基盤10は、賞品球センサ33の検
出結果に基づいて、実際に賞品球として払い出されたパ
チンコ球を計数し、払い出されるべき個数のパチンコ球
が実際に払い出されているか否かを判断する。そして、
払い出されるべき個数のパチンコ球が払い出されていな
い場合には、7セグメント表示器23,図柄表示装置5
0等によってその旨を報知すると共に、パチンコ球払出
装置30の機能を停止させて不適正な払い出しがそれ以
上行われない様にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、賞品球が適正に払
い出されているか否かを把握することができるパチンコ
遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、パチンコ遊技機は、パチンコ球が入賞口へ入賞した
こと、又はパチンコ球がゲートを通過したことを検出す
る入賞球センサ(入賞検出手段)と、各種遊技制御を行
う主制御基盤(主制御部)と、パチンコ球払出装置(パ
チンコ球払出手段)を駆動してパチンコ球を払い出させ
る払出制御基盤(払出制御部)と、を備えており、主制
御基盤は、入賞球センサによる検出結果に基づいて、遊
技者に賞品球として払い出すべきパチンコ球の個数を確
定して払出個数信号として払出制御基盤に出力し、払出
制御基盤は、この払出個数信号に基づいて、パチンコ球
払出装置(パチンコ球払出手段)を駆動して所定個数の
パチンコ球を払い出させる様に構成されている。
【0003】ところで、例えば、パチンコ球払出装置等
の故障によってパチンコ球が入賞したにもかかわらず賞
品球が払い出されない、あるいは、払い出された個数が
規定の個数に満たない、ということはあってはならない
のであるが、故障の発生を完全に防止することはできな
い。このため、万一故障が発生してパチンコ球の払い出
しが適正に行われなくなった場合に、その旨を早期に把
握して対処するための技術が求められている。
【0004】又、払出制御基盤の処理手順を記録したR
OMの交換等により、パチンコ球が入賞した際に規定の
個数より多く賞品球が払い出される様に改造する不正
(遊技者側の不正)及び規定の個数より少なく払い出さ
れる様に改造する不正(パチンコ遊技場側の不正)が問
題となっており、この様な不正がなされてパチンコ球の
払い出しが適正に行われなくなった場合に、その旨を早
期に把握して対処するための技術が求められている。
【0005】本発明は、この様な要望に応えるためにな
されたものであり、パチンコ球の払い出しが適正に行わ
れていない場合に、その旨を即座に把握することができ
るパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】この様
な目的を達成するため、本発明にかかるパチンコ遊技機
は、パチンコ球が入賞口へ入賞したこと、又はパチンコ
球がゲートを通過したことを検出する入賞検出手段と、
該入賞検出手段による検出結果に基づいて、遊技者に賞
品球として払い出すべきパチンコ球の個数を確定して払
出個数信号として出力する払出個数信号出力手段を有す
る主制御部と、前記払出個数信号出力手段から出力され
る払出個数信号に基づいて、遊技者にパチンコ球を払い
出すためのパチンコ球払出手段を駆動して所定個数のパ
チンコ球を払い出させる払出指令手段を有する払出制御
部と、を備えるパチンコ遊技機において、前記パチンコ
球払出手段から賞品球として払い出されたパチンコ球を
検出する賞品球検出手段を設け、前記主制御部に、前記
賞品球検出手段による検出結果に基づいて、前記パチン
コ球払出手段から賞品球として払い出されたパチンコ球
を計数する賞品球計数手段と、該賞品球計数手段による
計数結果と前記払出個数信号とに基づいて、パチンコ球
の払い出しが適正に行われているか否かを判断し、判断
結果を出力する払出適正判断手段と、を設けたことを特
徴とする。
【0007】本発明にかかるパチンコ遊技機では、従来
のパチンコ遊技機と同様に、パチンコ球が例えば入賞口
に入賞し、入賞検出手段がその旨を検出すると、入賞検
出手段の検出結果に基づいて、主制御部を構成する払出
個数信号出力手段が、賞品球として払い出すべきパチン
コ球の個数を確定して払出個数信号として払出制御部へ
出力する。そして、この払出個数信号に基づいて、払出
制御部を構成する払出指令手段が、パチンコ球払出手段
を駆動する。すると、パチンコ球払出手段から、払出個
数信号に応じた個数のパチンコ球が賞品球として払い出
される。
【0008】又、本発明にかかるパチンコ遊技機には、
従来のパチンコ遊技機と異なり、パチンコ球払出手段か
ら賞品球として払い出されたパチンコ球を検出する賞品
球検出手段が設けられており、賞品球検出手段の検出結
果に基づいて、主制御部に設けられている賞品球計数手
段が、パチンコ球払出手段から賞品球として払い出され
たパチンコ球を計数する。そして、同じく主制御部に設
けられている払出適正判断手段が、賞品球計数手段によ
る計数結果(実際にパチンコ球払出手段から払い出され
たパチンコ球の個数)と、払出個数信号(パチンコ球払
出手段から払い出されるべきパチンコ球の個数)とを比
較することによって、パチンコ球の払い出しが適正に行
われているか否かを判断し、判断結果を出力する。尚、
払出個数信号が出力されていないにも関わらず、換言す
ればパチンコ球が払い出されるはずがないにも関わら
ず、パチンコ球が検出された場合にも、パチンコ球の払
い出しが適正に行われていないと判断される。
【0009】この様に、本発明にかかるパチンコ遊技機
によれば、主制御部がパチンコ球払出手段から実際に払
い出されたパチンコ球の個数を把握しているので、自身
が出力した払出個数信号に適合するか否かを容易に判断
することができる。従って、パチンコ球の払い出しが適
正に行われていない場合に、その旨を即座に把握するこ
とができる。
【0010】そして、払出適正判断手段から出力される
判断結果を利用すれば、パチンコ球の払い出しが適正に
行われなくなった場合に、即座に対処することができ
る。例えば、請求項2に記載されている様に、前記払出
適正判断手段からパチンコ球の払い出しが適正に行われ
ていない旨の判断結果が出力された場合にその旨を報知
する報知手段を設ければ、遊技者に知らせることによっ
て自主的に遊技を中止させる、又はパチンコ遊技場の店
員に知らせることによって店員から遊技者に事情を伝え
て遊技を中止させることができる。このため、遊技者側
の不正によって規定の個数より多く賞品球が払い出され
た場合や、パチンコ遊技場側の不正によって規定の個数
より少なく払い出された場合に、即座に対処することが
できる。従って、善良な遊技者及び善良なパチンコ遊技
場が大きな損害を被る事態を回避することができる。
【0011】又、請求項3に記載されている様に、前記
払出適正判断手段からパチンコ球の払い出しが適正に行
われていない旨の判断結果が出力された場合に遊技を停
止させる遊技停止手段を設ければ、遊技が強制的に停止
され、不適正な状態の下でそれ以上遊技が行われなくな
るので、同様に、善良な遊技者及び善良なパチンコ遊技
場が大きな損害を被る事態を回避することができる。
【0012】尚、遊技をどの様に停止させるかは任意で
あるが、例えば請求項4に記載されている様に、前記遊
技停止手段は、少なくとも払出制御部による制御を停止
させる様に構成されていれば、不適正な払出動作をそれ
以上行わない様にすることができるので、簡単な構成で
充分な効果を得ることができる。
【0013】又、請求項5に記載されている様に、前記
主制御部と前記払出制御部との間で行われる通信は、当
該主制御部から当該払出制御部への一方向に限られてい
ると更に良い。本発明にかかるパチンコ遊技機がこの様
に構成されている場合には、万一払出制御部の処理手順
を記録するROM等が不正なものと交換されたとして
も、不正な信号が主制御部へ入力されることがない。こ
のため、主制御部は適正な処理を行うことができるの
で、払出制御部が主制御部からの払出個数信号を無視し
てパチンコ球払出手段に不正にパチンコ球を払い出させ
たとしても、主制御部においてその旨を把握することが
できる。従って、払出制御部のROM等の不正交換を抑
止することができる。
【0014】又、請求項6に記載されている様に、前記
払出制御部に、前記賞品球検出手段による検出結果に基
づいて、前記パチンコ球払出手段から賞品球として払い
出されたパチンコ球を計数する賞品球計数手段と、該賞
品球計数手段による計数結果と前記払出個数信号とに基
づいて、パチンコ球の払い出しが適正に行われているか
否かを判断し、判断結果を出力する払出適正判断手段
と、を設けても良い。本発明にかかるパチンコ遊技機が
この様に構成されている場合には、賞品球検出手段によ
る検出結果に基づいて、主制御部に設けられている賞品
球計数手段だけでなく、払出制御部に設けられている賞
品球計数手段も、パチンコ球払出手段から賞品球として
払い出されたパチンコ球を計数する。そして、主制御部
と同様に、払出適正判断手段が、賞品球計数手段による
計数結果(実際にパチンコ球払出手段から払い出された
パチンコ球の個数)と、払出個数信号(パチンコ球払出
手段から払い出されるべきパチンコ球の個数)とを比較
することによって、パチンコ球の払い出しが適正に行わ
れているか否かを判断し、判断結果を出力する。この様
に構成されている場合には、パチンコ球の払い出しが適
正であるか否かを主制御部及び払出制御部によって二重
に管理するすることになるので、万一一方の制御部の賞
品球計数手段,払出適正判断手段等が故障しても、他方
の制御部によって判断することができ、非常に安全であ
る。
【0015】ところで、払出制御部やパチンコ球払出手
段に対して何等不正がなされていなくても、通路に溜ま
った埃等の影響でパチンコ球が正しく払い出されなくな
ることがあるが、この様に軽微な異常であれば、殆どの
場合、パチンコ球払出手段を再度駆動するだけで、異常
が解消される。
【0016】そこで、実際に払い出されたパチンコ球の
個数が払い出されるべきパチンコ球の個数に満たない場
合に、主制御部において、払出個数信号と賞品球検出手
段の検出結果から、払い出されるべきパチンコ球の個数
と実際に払い出されたパチンコ球の個数との差である不
足個数を算出し、不足個数に相当する払出個数信号を払
出制御部に出力してパチンコ球払出手段を再度駆動させ
る様に構成されていても良いのであるが、請求項7に記
載されている様に、前記払出制御部に、前記賞品球計数
手段による計数結果と前記払出個数信号とに基づいて、
払い出されるべきパチンコ球の個数と実際に払い出され
たパチンコ球の個数との差である不足個数を算出する払
出不足個数算出手段と、該払出不足個数算出手段により
算出された不足個数に基づいて、前記パチンコ球払出手
段を再度駆動して当該不足個数のパチンコ球を払い出さ
せる再駆動指令手段と、を設けても良い。
【0017】本発明にかかるパチンコ遊技機がこの様に
構成されている場合には、不足個数算出手段が、賞品球
計数手段による計数結果(実際にパチンコ球払出手段か
ら払い出されたパチンコ球の個数)と、払出個数信号
(パチンコ球払出手段から払い出されるべきパチンコ球
の個数)と、に基づいて不足個数を算出する。そして、
再駆動指令手段が、この不足個数に基づいて、パチンコ
球払出手段を再度駆動して不足個数のパチンコ球を払い
出させる。
【0018】この様に構成されている場合には、主制御
部と払出制御部との間で通信を行うことなくパチンコ球
払出手段を再度駆動することができるので、パチンコ球
払出手段に対する再駆動の指令に要する時間が短くな
り、この結果、パチンコ球の払い出し処理全体の処理速
度も向上する。尚、再駆動指令手段は、パチンコ球払出
手段に対して2度,3度,4度と再駆動を指令する様に
構成されていても良い。払出動作を何度も繰り返せば異
常が解消され易くなるので有益である。但し、払出動作
を繰り返せば処理速度が低下するので、パチンコ球払出
手段の処理能力に応じて適切な回数を選択する必要があ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。まず、本実施例のパチンコ遊技機の
構成について説明する。図1は、本実施例のパチンコ遊
技機の主制御基盤や払出制御基盤等の配置を説明するた
めの背面図である。図2は、パチンコ球払出装置の構成
及び作用を説明するための説明図であり、(a)はパチ
ンコ球を賞品球として払い出している状態を表し、
(b)はパチンコ球を貸出球として払い出している状態
を表す。図3は、パチンコ遊技機の主要部の電気的接続
を説明するためのブロック図である。
【0020】本実施例のパチンコ遊技機1は、図1,
2,3に示す様に、主制御基盤10と、払出制御基盤2
0と、パチンコ球払出装置30と、パチンコ球タンク3
0aと、樋30bと、入賞球センサ40と、図柄表示装
置50と、パチンコ球発射装置60と、プリペイドカー
ドユニット70と、を備える。
【0021】主制御基盤10は、図3に示す様に、マイ
クロコンピュータ11と、入出力I/F12と、を備え
る。マイクロコンピュータ11は、入出力I/F12を
介して外部と情報の送受を行うと共に各種演算処理を行
うためのものであり、CPU11aと、ROM11b
と、RAM11cと、フラッシュメモリ11dと、を備
える。
【0022】入出力I/F12は、入賞球センサ40,
図柄表示装置50,ホールコンピュータH,入出力I/
F22とマイクロコンピュータ11とを接続するための
ものである。尚、入出力I/F12は、パチンコ遊技機
1と一対一に対応させて遊技島に設置さている所謂呼出
ランプ,遊技島の両端に設置されている所謂代表ランプ
等と接続されているが、説明は省略する。
【0023】払出制御基盤20は、図3に示す様に、マ
イクロコンピュータ21と、入出力I/F22と、7セ
グメント表示器23と、強制排出釦24と、を備える。
マイクロコンピュータ21は、入出力I/F22を介し
て外部と情報の送受を行うと共に各種演算処理を行うた
めのものであり、CPU21aと、ROM21bと、R
AM21cと、フラッシュメモリ21dと、を備える。
【0024】入出力I/F22は、7セグメント表示器
23,強制排出釦24,パチンコ球払出装置30,パチ
ンコ球発射装置60,プリペイドカードユニット70,
入出力I/F12とマイクロコンピュータ21とを接続
するためのものである。7セグメント表示器23は、0
から9までの数字等を表示するためのものであり、LE
Dによって構成されている。7セグメント表示器23
は、マイクロコンピュータ21からの指令に従って動作
する。
【0025】強制排出釦24は、パチンコ遊技場の店員
が、点検・修理の後で押圧するためのものであり、押釦
式のスイッチによって構成されている。強制排出釦24
の押圧状態は、マイクロコンピュータ21に入力され
る。そして、主制御基盤10と払出制御基盤20との間
で行われる通信は、主制御基盤10から払出制御基盤2
0への一方向に限られており、主制御基盤10から払出
制御基盤20へは、図4に示す様なコマンドデータが送
信される。コマンドデータには、賞品球の払い出しを要
求するためのもの(01H〜0FH)や異常の発生及び
異常の解除を知らせるもの(10H〜15H)がある
(以下、特に、コマンドデータ06Hを「6個払出信
号」といい、0DHを「13個払出信号」という。)。
各コマンドデータと払出制御基盤20の制御内容との関
係についての詳細は後述する。尚、主制御基盤10と払
出制御基盤20との間の通信は、この様なコマンドデー
タ形態によるものに限られず、計数線によるものであっ
ても良い。
【0026】パチンコ球払出装置30は、図3に示す様
に、パチンコ球払出部31と、パチンコ球振分部32
と、賞品球センサ33と、貸出球センサ34と、を備え
る。パチンコ球払出部31は、図2に示すスプロケット
31aと、スプロケット31aを回転させるためのスプ
ロケット駆動源(図示せず)と、を備える。スプロケッ
ト駆動源は、払出制御基盤20(マイクロコンピュータ
21)からの指令に従って動作する。スプロケット31
aは、スプロケット駆動源の動作に伴って回転し、90
度回転する毎にパチンコ球を1個送ることができる様に
構成されている。尚、図2では省略したが、パチンコ球
払出部31には、スプロケット31aの奥に、スプロケ
ット31aと同一形状のスプロケットが、スプロケット
31aと同一の駆動軸に、スプロケット31aと45度
ずらして(互いの凸部分が相手の凹部分に位置する様
に)設けられている。そして、両者は1つのスプロケッ
ト駆動源によって駆動される。
【0027】パチンコ球振分部32は、図2に示す振分
弁32aと、振分弁32aを揺動させるための振分弁駆
動源(図示せず)と、を備える。振分弁駆動源は、払出
制御基盤20(マイクロコンピュータ21)からの指令
に従って動作する。振分弁32aは、振分弁駆動源の動
作に伴って揺動し、パチンコ球が賞品球として払い出さ
れる場合には図2(a)に示す状態(以下「賞品球払出
状態」という。)となり、パチンコ球が貸出球として払
い出される場合には図2(b)に示す状態(以下「貸出
球払出状態」という。)となる様に構成されている。
【0028】賞品球センサ33は、賞品球通路35を通
過するパチンコ球の存在を検出するためのものであり、
所謂近接センサによって構成されている。賞品球センサ
33の検出結果は、主制御基盤10(マイクロコンピュ
ータ11)及び払出制御基盤20(マイクロコンピュー
タ21)に入力される。
【0029】貸出球センサ34は、貸出球通路36を通
過するパチンコ球の存在を検出するためのものであり、
賞品球センサ33と同じく近接センサによって構成され
ている。貸出球センサ34の検出結果は、払出制御基盤
20(マイクロコンピュータ21)に入力される。
【0030】パチンコ球タンク30aは、賞品球及び貸
出球として払い出すためのパチンコ球を貯蔵するための
ものであり、パチンコ球タンク30aに貯蔵されている
パチンコ球は、樋30bによって、順次パチンコ球払出
装置30へ導かれる様に構成されている。
【0031】入賞球センサ40は、パチンコ遊技機1の
遊技盤に設けられている入賞口(一般入賞口,始動入賞
口,大入賞口)にパチンコ球が入賞したことを検出する
ためのものであり、賞品球センサ33,貸出球センサ3
4と同じく近接センサによって構成されている。入賞球
センサ40の検出結果は、主制御基盤10(マイクロコ
ンピュータ11)に入力される。尚、本実施例のパチン
コ遊技機1においては、一般入賞口に入賞した場合には
賞品球を6個払い出し、始動入賞口に入賞し場合には賞
品球を6個払い出し、大入賞口に入賞した場合には賞品
球を13個払い出すように構成されており、払い出す賞
品球の個数に関しては、一般入賞口と始動入賞口とは同
じものとして扱われる。
【0032】図柄表示装置50は、抽選画像,大当たり
画像等を表示するためのものであり、液晶ディスプレイ
によって構成されており、主制御基盤10(マイクロコ
ンピュータ11)からの指令に従って動作する。パチン
コ球発射装置60は、遊技者による発射ハンドル(図示
せず)の操作にに応じてパチンコ球を遊技盤の遊技領域
に発射するためのものであり、モータ等によって構成さ
れている。
【0033】プリペイドカードユニット70は、遊技者
によるパチンコ球の貸出要求を受け付けるためのもので
あり、プリペイドカード挿入口(図示せず)等を備え
る。プリペイドカードユニット70は、遊技者によって
プリペイドカードがプリペイドカード挿入口に挿入さ
れ、パチンコ遊技機1正面の上皿(図示せず)に設けら
れている貸出要求釦(図示せず)が押圧されると、貸出
要求信号を払出制御基盤20(マイクロコンピュータ2
1)に送信する。
【0034】続いて、本実施例のパチンコ遊技機の作用
について説明する。尚、主制御基盤10のマイクロコン
ピュータ11は、図5,6,7に示す処理の他、遊技制
御、具体的には始動入賞口への入賞に伴う大当たり抽選
処理や各種電動役物の制御等も行うが、説明は省略す
る。
【0035】まず、主制御基盤10のマイクロコンピュ
ータ11が行うメインルーチンの処理を図5に示すフロ
ーチャートに沿って説明する。この処理は、図示しない
電源装置からパチンコ遊技機1の各部に動作電力が供給
され、マイクロコンピュータ11のCPU11aがRO
M11bに記憶されている処理手順を読み出して実行す
ることにより開始される。
【0036】この処理が開始されると、マイクロコンピ
ュータ11は、自身が記憶している遊技停止フラグF1
の値が0であるか否かを判断する(S10)。尚、初期
状態においては、遊技停止フラグF1の値は0である。
そして、遊技停止フラグF1の値が1である場合には
(S10において「NO」)、後述する主制御基盤の異
常復帰処理を行い(S42)、S10に戻って処理を繰
り返す。一方、遊技停止フラグF1の値が0である場合
には(S10において「YES」)、自身が記憶してい
る6個払出用カウンタMの値が1以上であるか否かを判
断する(S20)。
【0037】ここで、6個払出用カウンタM及び後述す
る13個払出用カウンタNについて説明する。本実施例
のパチンコ遊技機1は、パチンコ球が一般入賞口に1個
入賞すると賞品球を6個払い出し、パチンコ球が大入賞
口に1個入賞すると賞品球を13個払い出す様に構成さ
れている。そして、各入賞口へパチンコ球が入賞する
と、各入賞球センサ40がその旨を検出し、主制御基盤
10のマイクロコンピュータ11に検出結果が入力され
る。そして、マイクロコンピュータ11は、一般入賞口
へパチンコ球が入賞した旨の検出結果が入力される毎に
6個払出用カウンタMの値を1増加させ、大入賞口へパ
チンコ球が入賞した旨の検出結果が入力される毎に13
個払出用カウンタNの値を1増加させる様に構成されて
いる。
【0038】そして、6個払出用カウンタMの値が1以
上である場合には(S20において「YES」)、6個
払出用カウンタMの値を1減少させ(S21)、監視時
間Tを、6個払出基準時間t6と125個払出基準時間
t125との合計値に設定する(S22)。
【0039】ここで、監視時間T,6個払出基準時間t
6,125個払出基準時間t125及び後述する13個
払出基準時間t13について説明する。監視時間Tと
は、後述する6個(13個)払出信号を送信した時点か
ら、この6個(13個)払出信号を受信した払出制御基
盤20のマイクロコンピュータ21がパチンコ球払出装
置30に駆動指令を出し、この駆動指令に従ってパチン
コ球払出装置30が6個(13個)のパチンコ球を払い
出し終わるまでに要すると推定される時間のことであ
る。
【0040】6個(13個)払出基準時間t6(t1
3)とは、主制御基盤10のマイクロコンピュータ11
が後述する6個(13個)払出信号を送信した時点か
ら、この6個(13個)払出信号を受信した払出制御基
盤20のマイクロコンピュータ21がパチンコ球払出装
置30に駆動指令を出し、この駆動指令に従ってパチン
コ球払出装置30が6個(13個)のパチンコ球を払い
出し終わるまでに要する時間(実験で得られた期待値)
のことであり、具体的には、パチンコ球払出装置30が
パチンコ球を6個(13個)払い出すために要する時間
に、パチンコ球払出装置30から払い出されたパチンコ
球が6個(13個)未満であった場合にマイクロコンピ
ュータ21がもう一度だけパチンコ球払出装置30に駆
動指令を出し、2度目の駆動指令に従ってパチンコ球払
出装置30が不足分を払い出すために要する時間を加え
たものである。尚、マイクロコンピュータ21がパチン
コ球払出装置30に2度目の駆動指令を出す処理は、後
述する払出制御基盤のメインルーチンのS120の処理
に相当する。
【0041】又、125個払出基準時間t125とは、
プリペイドカードユニット70が貸出要求信号を送信し
た時点から、この貸出要求信号を受信した払出制御基盤
20のマイクロコンピュータ21がパチンコ球払出装置
30に駆動指令を出し、この駆動指令に従ってパチンコ
球払出装置30が125個のパチンコ球を払い出し終わ
るまでに要する時間のことである。そして、13個払出
基準時間t13は、6個払出基準時間t6より長く、1
25個払出基準時間t125より短い。尚、実際には、
パチンコ球を6個払い出すために要する時間とパチンコ
球を13個払い出すために要する時間との差は僅少であ
るので、6個払出基準時間t6と13個払出基準時間t
13とを同じ値にしても良い。
【0042】そして、本実施例のパチンコ遊技機1は、
賞品球の払い出しより貸出球の払い出しを優先する様に
構成されている。又、遊技者が貸出要求釦を1回押圧す
る毎に100円分(25個)のパチンコ球を貸出球とし
て払い出し、500円分(125個)までは連続して払
い出す様に構成されている。このため、500円分(1
25個)の貸出球の払い出しが開始された直後にマイク
ロコンピュータ11からマイクロコンピュータ21に6
個(13個)払出信号が送信されてくると、マイクロコ
ンピュータ21は、パチンコ球払出装置30に、貸出球
として125個のパチンコ球を払い出させた後で、賞品
球として6個(13個)のパチンコ球を払い出させるこ
とになる。このため、マイクロコンピュータ11が6個
(13個)払出信号を送信してから賞品球が6個(13
個)払い出されるまでには、最大で、6個(13個)払
出基準時間t6(t13)と125個払出基準時間t1
25とを合計した時間を要することになる。そこで、S
22(S32)では、この点を考慮して、監視時間Tの
値が設定されている。
【0043】次に、マイクロコンピュータ11は、パチ
ンコ球払出装置30からパチンコ球を6個払い出させる
ための6個払出信号を、払出制御基盤20のマイクロコ
ンピュータ21に送信する(S23)。そして、6個払
出信号を送信した時点から125個払出基準時間t12
5が経過するまでの間に、賞品球センサ33によってパ
チンコ球が検出されたか否かを判断する(S24)。そ
して、6個払出信号を送信した時点から125個払出基
準時間t125が経過するまでの間に、賞品球センサ3
3によってパチンコ球が検出された場合には(S24に
おいて「YES」)、賞品球の払い出しが開始されたと
判断することができ、その時点で貸出球の払い出しに要
する時間を考慮する必要がなくなるので、監視時間Tを
6個払出基準時間t6に短縮(再設定)し(S25)、
S26に進む。一方、検出されなかった場合には(S2
4において「NO」)、監視時間Tを変更せず、S26
に進む。
【0044】次に、マイクロコンピュータ11は、6個
払出信号を送信した時点から監視時間Tが経過するまで
の間(S25において監視時間Tを6個払出基準時間t
6に短縮した場合には、短縮した時点から監視時間Tが
経過するまでの間)に、賞品球センサ33によって6個
のパチンコ球が検出されたか否かを判断する(S2
6)。そして、6個払出信号を送信した時点から監視時
間Tが経過するまでの間に、賞品球センサ33によって
6個のパチンコ球が検出された場合には(S26におい
て「YES」)、S10に戻って処理を繰り返す。一
方、検出されなかった場合には(S26において「N
O」)、後述する遊技停止処理を行い(S41)、続い
て、後述する主制御基盤の異常復帰処理を行い(S4
2)、S10に戻って処理を繰り返す。
【0045】又、6個払出用カウンタMの値が0である
場合には(S20において「NO」)、13個払出用カ
ウンタNの値が1以上であるか否かを判断する(S3
0)。そして、13個払出用カウンタNの値が1以上で
ある場合には(S30において「YES」)、13個払
出用カウンタNの値を1減少させ(S31)、監視時間
Tを、13個払出基準時間t13と125個払出基準時
間t125との合計値に設定する(S32)。
【0046】次に、マイクロコンピュータ11は、パチ
ンコ球払出装置30からパチンコ球を13個払い出させ
るための13個払出信号を、払出制御基盤20のマイク
ロコンピュータ21に送信する(S33)。そして、1
3個払出信号を送信した時点から125個払出基準時間
t125が経過するまでの間に、賞品球センサ33によ
ってパチンコ球が検出されたか否かを判断する(S3
4)。そして、13個払出信号を送信した時点から12
5個払出基準時間t125が経過するまでの間に、賞品
球センサ33によってパチンコ球が検出された場合には
(S34において「YES」)、監視時間Tを13個払
出基準時間t13に短縮し(S35)、S36に進む。
一方、検出されなかった場合には(S34において「N
O」)、監視時間Tを変更せず、S36に進む。
【0047】次に、マイクロコンピュータ11は、13
個払出信号を送信した時点から監視時間Tが経過するま
での間(S35において監視時間Tを13個払出基準時
間t13に短縮した場合には、短縮した時点から監視時
間Tが経過するまでの間)に、賞品球センサ33によっ
て13個のパチンコ球が検出されたか否かを判断する
(S36)。そして、13個払出信号を送信した時点か
ら監視時間Tが経過するまでの間に、賞品球センサ33
によって13個のパチンコ球が検出された場合には(S
36において「YES」)、S10に戻って処理を繰り
返す。一方、検出されなかった場合には(S36におい
て「NO」)、後述する遊技停止処理を行い(S4
1)、続いて、後述する主制御基盤の異常復帰処理を行
い(S42)、S10に戻って処理を繰り返す。
【0048】又、13個払出用カウンタNの値が0であ
る場合には(S30において「NO」)、賞品球センサ
33によってパチンコ球が検出されたか否かを判断する
(S40)。そして、賞品球センサ33によってパチン
コ球が検出されなかった場合には(S40において「N
O」)、S10に戻って処理を繰り返す。一方、賞品球
センサ33によってパチンコ球が検出された場合には
(S40において「YES」)、後述する遊技停止処理
を行い(S41)、続いて、後述する主制御基盤の異常
復帰処理を行い(S42)、S10に戻って処理を繰り
返す。
【0049】次に、遊技停止処理を図6に示すフローチ
ャートに沿って説明する。この処理が開始されると、マ
イクロコンピュータ11は、大当たり遊技中であるか否
かを判断する(S50)。そして、大当たり遊技中であ
る場合には(S50において「YES」)、その時点に
おける全ての遊技情報、具体的には、大当たり遊技のラ
ウンド数やカウント数に関する情報,始動入賞記憶数に
関する情報,確率変動に関する情報等をマイクロコンピ
ュータ11のRAM11c及びフラッシュメモリ11d
に保存し(S51)、大入賞口を閉塞し(S52)、S
56に進む。一方、大当たり遊技中でない場合には(S
50において「NO」)、図柄表示装置50の図柄が変
動表示中であるか否か、即ち抽選中であるか否かを判断
する(S53)。そして、図柄が変動表示中でない場合
には(S53において「NO」)、遊技情報、具体的に
は、始動入賞記憶数に関する情報,確率変動に関する情
報等をマイクロコンピュータ11のRAM11c及びフ
ラッシュメモリ11dに保存し(S55)、S56に進
む。一方、図柄が変動表示中である場合には(S53に
おいて「YES」)、図柄を速やかに停止表示させ(S
54)、その後で遊技情報を保存し(S55)、S56
に進む。
【0050】次に、マイクロコンピュータ11は、主制
御基盤10において異常の発生を検出している旨を表す
異常検出信号を、払出制御基盤20のマイクロコンピュ
ータ21に送信する(S56)。そして、遊技制御を一
時停止する(S57)。又、払出制御基盤20のマイク
ロコンピュータ21に指令を出してパチンコ球発射装置
60及びプリペイドカードユニット70の機能を停止さ
せ(S58,S59)、7セグメント表示器23に異常
内容を表示させる(S60)。具体的には、S26又は
S36において「NO」となってこの遊技停止処理を開
始した場合には、7セグメント表示器23に「2」を表
示させ、S40において「YES」となってこの遊技停
止処理を開始した場合には、「3」を表示させる様に構
成されている。従って、7セグメント表示器23に
「2」が表示されている場合には、パチンコ球払出装置
30において異常(球詰まり)が発生していることが予
想され、7セグメント表示器23に「3」が表示されて
いる場合には、パチンコ球振分部32等において異常が
発生していることが予想される。
【0051】尚、この他、所謂10カウントエラーが発
生した旨の信号が入力された場合にも遊技停止処理が行
われ、この場合には7セグメント表示器23に「1」が
表示される様に構成されているが、フローチャートは省
略する。又、パチンコ球タンク30aのパチンコ球が不
足している旨,下受け皿が満杯である旨の信号が入力さ
れた場合にも7セグメント表示器23に「1」が表示さ
れる様に構成されているが、この場合には遊技停止処理
は行われない。
【0052】次に、マイクロコンピュータ11は、図柄
表示装置50に指令を出して図柄等の表示を消去させ
(S61)、代わりに異常が発生した旨のメッセージを
表示させる(S62)。又、ホールコンピュータHにも
その旨を連絡すると共に、呼出ランプ,代表ランプを点
灯させる。そして、遊技停止フラグF1に1を代入し
(S63)、メインルーチンに戻る。
【0053】次に、主制御基盤の異常復帰処理を図7に
示すフローチャートに沿って説明する。この処理が開始
されると、マイクロコンピュータ11は、賞品球センサ
33によってパチンコ球が検出されたか否かを判断する
(S70)。そして、賞品球センサ33によってパチン
コ球が検出されなかった場合には(S70において「N
O」)、メインルーチンに戻る。一方、賞品球センサ3
3によってパチンコ球が検出された場合には(S70に
おいて「YES」)、未検出のパチンコ球があるか否か
を判断する(S71)。ここで、未検出のパチンコ球が
ある、とは、例えば、6個払出信号を送信したにもかか
わらず、賞品球センサ33によって5個しか検出されな
かった場合の様に、検出されるはずであるのに未だ賞品
球センサ33によって検出されていないパチンコ球があ
ることをいう。
【0054】そして、未検出のパチンコ球がない場合に
は(S71において「NO」)、S73に進む。一方、
未検出のパチンコ球がある場合には(S71において
「YES」)、当該未検出のパチンコ球が賞品球センサ
33によって検出されたか否かを判断する(S72)。
そして、未検出のパチンコ球が賞品球センサ33によっ
て全て検出された場合には(S72において「YE
S」)、S73に進む。一方、検出されなかった場合に
は(S72において「NO」)、メインルーチンに戻
る。
【0055】次に、マイクロコンピュータ11は、図柄
表示装置50に指令を出して異常が発生した旨のメッセ
ージの表示を消去させ(S73)、RAM11c及びフ
ラッシュメモリ11dに保存されている遊技情報を取得
し(S74)、図柄表示装置50の表示を、遊技停止処
理のS61において消去する前の状態に戻す(S7
5)。
【0056】又、マイクロコンピュータ11は、払出制
御基盤20のマイクロコンピュータ21に指令を出して
パチンコ球発射装置30及びプリペイドカードユニット
70の機能の停止を解除させる(S76,S77)と共
に、7セグメント表示器23の異常表示を消去させる
(S78)。そして、遊技停止処理のS57において一
時停止した遊技制御を再開する(S79)。そして、遊
技停止フラグF1に0を代入し(S80)、メインルー
チンに戻る。
【0057】次に、払出制御基盤20のマイクロコンピ
ュータ21が行うメインルーチンの処理を図8に示すフ
ローチャートに沿って説明する。この処理は、図示しな
い電源装置からパチンコ遊技機1の各部に動作電力が供
給され、マイクロコンピュータ21のCPU21aがR
OM21bに記憶されている処理手順を読み出して実行
することにより開始される。
【0058】この処理が開始されると、マイクロコンピ
ュータ21は、自身が記憶している遊技停止フラグF2
の値が0であるか否かを判断する(S100)。尚、初
期状態においては、遊技停止フラグF2の値は0であ
る。そして、遊技停止フラグF2の値が1である場合に
は(S100において「NO」)、後述する払出制御基
盤の異常復帰処理を行い(S127)、S100に戻っ
て処理を繰り返す。一方、遊技停止フラグF2の値が0
である場合には(S100において「YES」)、パチ
ンコ球振分部32に指令を出して賞品球払出状態にする
(S101)。尚、本実施例のパチンコ遊技機1では、
賞品球払出状態が通常状態であり、貸出球を払い出す間
だけ貸出球払出状態へ移行させる様に構成されており、
S101の処理は、パチンコ球振分部32の状態を初期
化するものである。次に、マイクロコンピュータ21
は、プリペイドカードユニット70が送信する貸出要求
信号を受信しているか否かを判断する(S102)。そ
して、貸出要求信号を受信している場合には(S102
において「YES」)、パチンコ球振分部32に指令を
出して貸出球払出状態へ移行させ(S103)、パチン
コ球払出部31に指令を出してパチンコ球を125個払
い出させる(S104)。
【0059】次に、マイクロコンピュータ21は、貸出
球センサ34によって125個のパチンコ球が検出され
たか否かを判断する(S105)。そして、貸出球セン
サ34によって125個のパチンコ球が検出された場合
には(S105において「YES」)、S101に戻っ
て処理を繰り返す。一方、125個のパチンコ球が検出
されなかった場合には(S105において「NO」)、
S120に進む。
【0060】又、貸出要求信号を受信していない場合に
は(S102において「NO」)、貸出球センサ34に
よってパチンコ球が検出されたか否かを判断し(S10
6)、検出された場合には(S106において「YE
S」)、S122に進む。一方、検出されなかった場合
には(S106において「NO」)、主制御基盤10の
マイクロコンピュータ11が送信する6個払出信号を受
信しているか否かを判断し(S106)、6個払出信号
を受信している場合には(S106において「YE
S」)、パチンコ球払出部31に指令を出してパチンコ
球を6個払い出させる(S108)。
【0061】次に、マイクロコンピュータ21は、賞品
球センサ33によって6個のパチンコ球が検出されたか
否かを判断する(S109)。そして、賞品球センサ3
3によって6個のパチンコ球が検出された場合には(S
109において「YES」)、S101に戻って処理を
繰り返す。一方、6個のパチンコ球が検出されなかった
場合には(S109において「NO」)、S120に進
む。
【0062】又、6個払出信号も受信していない場合に
は(S107において「NO」)、主制御基盤10のマ
イクロコンピュータ11が送信する13個払出信号を受
信しているか否かを判断し(S110)、13個払出信
号を受信している場合には(S110において「YE
S」)、パチンコ球払出部31に指令を出してパチンコ
球を13個払い出させる(S111)。次に、マイクロ
コンピュータ21は、賞品球センサ33によって13個
のパチンコ球が検出されたか否かを判断する(S11
2)。そして、賞品球センサ33によって13個のパチ
ンコ球が検出された場合には(S112において「YE
S」)、S102に戻って処理を繰り返す。一方、13
個のパチンコ球が検出されなかった場合には(S112
において「NO」)、S120に進む。
【0063】又、13個払出信号も受信していない場合
には(S110において「NO」)、賞品球センサ33
によってパチンコ球が検出されたか否かを判断し(S1
13)、検出された場合には(S113において「YE
S」)、S122に進む。一方、検出されなかった場合
には(S113において「NO」)、S102に戻って
処理を繰り返す。
【0064】そして、適正個数のパチンコ球が検出され
なかった場合(S105,S109又はS112におい
て「NO」)、マイクロコンピュータ21は、パチンコ
球払出装置30に指令を出して不足分のパチンコ球を貸
出球又は賞品球として払い出させる(S120)。そし
て、貸出球センサ34又は賞品球センサ33によって当
該不足分のパチンコ球が検出されたか否かを判断する
(S121)。そして、貸出球センサ34又は賞品球セ
ンサ33によって不足分のパチンコ球が検出された場合
には(S121において「YES」)、S102に戻っ
て処理を繰り返す。一方、不足分のパチンコ球が検出さ
れなかった場合には(S121において「NO」)、7
セグメント表示器23に異常内容、具体的には「2」を
表示させる(S122)。又、検出されるはずがないパ
チンコ球が検出された場合にも(S106又はS113
において「YES」)、同様に、7セグメント表示器に
「3」を表示させる。尚、この他、主制御基盤10と払
出制御基盤20との間の通信線に異常がある旨が検出さ
れた場合には、7セグメント表示器23に「4」を表示
させ、プリペイドカードユニット70と払出制御基盤2
0との間の通信線に異常がある旨が検出された場合には
「5」又は「6」を表示させる様に構成されている。
【0065】次に、マイクロコンピュータ21は、遊技
停止フラグF2に1を代入し(S123)、主制御基盤
10のマイクロコンピュータ11から異常検出信号が送
信されてきているか否かを判断する(S124)。そし
て、異常検出信号が送信されてきている場合には(S1
24において「YES」)、パチンコ球振分部32に指
令を出して賞品球払出状態にする(S125)。一方、
送信されてきていない場合には(S124において「N
O」)、パチンコ球振分部32に指令を出して貸出球払
出状態にする(S126)。そして、後述する払出制御
基盤の異常復帰処理を行い(S127)、S100に戻
って処理を繰り返す。
【0066】次に、払出制御基盤の異常復帰処理を図9
に示すフローチャートに沿って説明する。この処理が開
始されると、マイクロコンピュータ21は、強制排出釦
24が押圧されているか否かを判断する(S130)。
そして、強制排出釦24が押圧されている場合には(S
130において「YES」)、パチンコ球払出部31に
指令を出してパチンコ球を1個払い出させ(S13
2)、S133に進む。尚、S132において払い出さ
れたパチンコ球も、1個の賞品球又は貸出球として計数
される。一方、強制排出釦24が押圧されていない場合
には(S130において「NO」)、S132の処理を
行わずにS133に進む。
【0067】次に、マイクロコンピュータ21は、賞品
球センサ33又は貸出球センサ34によってパチンコ球
が検出されたか否かを判断する(S133)。そして、
パチンコ球が検出されなかった場合には(S133にお
いて「NO」)、メインルーチンに戻る。一方、パチン
コ球が検出された場合には(S133において「YE
S」)、未検出のパチンコ球があるか否かを判断する
(S134)。尚、パチンコ球振分部32aに異常が発
生し、賞品球として払い出されるべきパチンコ球が貸出
球として払い出された場合には、マイクロコンピュータ
21は、賞品球として払い出されるべき個数から、誤っ
て貸出球として払い出されたパチンコ球の個数を減じた
値を、未検出の賞品球の個数として取り扱う。逆に、貸
出球として払い出されるべきパチンコ球が賞品球として
払い出された場合には、貸出球として払い出されるべき
個数から、誤って賞品球として払い出されたパチンコ球
の個数を減じた値を、未検出の貸出球の個数として取り
扱う。そして、未検出のパチンコ球がない場合には(S
134において「NO」)、S138に進む。一方、未
検出のパチンコ球がある場合には(S134において
「YES」)、未検出のパチンコ球が貸出球であるか賞
品球であるかに応じてパチンコ球振分部32に指令を出
して貸出球払出状態又は賞品球払出状態にする(S13
5)。そして、パチンコ球払出部31に指令を出して未
検出分のパチンコ球を払い出させる(S136)。そし
て、当該未検出のパチンコ球が賞品球センサ33又は貸
出球センサ34によって検出されたか否かを判断する
(S137)。そして、未検出のパチンコ球が賞品球セ
ンサ33又は貸出球センサ34によって全て検出された
場合には(S137において「YES」)、S138に
進む。一方、検出されなかった場合には(S137にお
いて「NO」)、メインルーチンに戻る。
【0068】次に、マイクロコンピュータ21は、7セ
グメント表示器23の異常表示を消去させる(S13
8)。そして、遊技停止フラグF2に0を代入し(S1
39)、メインルーチンに戻る。尚、強制排出釦24が
押圧されず(S130において「NO」)、その結果S
132においてパチンコ球が払い出されなくても、点検
・修理作業を終えたパチンコ遊技場の店員が、賞品球セ
ンサ33又は貸出球センサ34の上流部分に自らの手で
パチンコ球を入れ、このパチンコ球が賞品球センサ33
又は貸出球センサ34によって検出されれば、S133
において「YES」となり、S134以降の処理が行わ
れる。
【0069】続いて、本実施例のパチンコ遊技機におい
て実際に遊技を行った場合の具体的な動作内容の一例に
ついて説明する。まず、遊技者がプリペイドカードユニ
ット70にプリペイドカードを挿入して貸出要求釦を押
圧すると、プリペイドカードユニット70によって、貸
出要求信号が、払出制御基盤20のマイクロコンピュー
タ21に送信される。そして、マイクロコンピュータ2
1によって貸出要求信号が受信されると、S102にお
いて「YES」となる。すると、マイクロコンピュータ
21によってパチンコ球振分部32が賞品球払出状態か
ら貸出球払出状態へ移行されると共に、パチンコ球払出
部31が駆動され、125個のパチンコ球が貸出球とし
て払い出される(S103,S104)。そして、遊技
者は、このパチンコ球を用いて遊技を開始する。又、貸
出球の払い出しが終わると、パチンコ球振分部32は賞
品球払出状態へ戻される(S101)。
【0070】この様にして遊技が開始され、パチンコ球
が例えば一般入賞口に入賞すると、入賞球センサ40に
よってその旨が検出される。すると、主制御基盤10の
マイクロコンピュータ11によって、6個払出用カウン
タMの値が1増加される。初期状態においては6個払出
用カウンタMの値は0となっているので、パチンコ球が
入賞することによって6個払出用カウンタMの値は0か
ら1に変わる。又、遊技停止フラグF1の値は初期状態
においては0となっている。従って、S10において
「YES」,S20において「YES」となる。する
と、マイクロコンピュータ11によって、まず、6個払
出用カウンタMの値が1減少される(S21)。即ち、
6個払出用カウンタMの値が1から0に変わる。次に、
監視時間Tが、6個払出基準時間t6と125個払出基
準時間t125との合計値に設定される(S22)。そ
して、6個払出信号が、払出制御基盤20のマイクロコ
ンピュータ21に送信される(S23)。又、6個払出
用カウンタMの値が0である場合には、13個払出用カ
ウンタNの値に基づいて同様に処理が行われる(S3
1,S32,S33)。
【0071】そして、払出制御基盤20のマイクロコン
ピュータ21によって6個払出信号が受信されると、S
106において「YES」となる。すると、マイクロコ
ンピュータ21によってパチンコ球払出部31が駆動さ
れる(S108)。このとき、パチンコ球振分部32は
賞品球払出状態であるので、6個のパチンコ球が賞品球
として払い出される。
【0072】ところで、マイクロコンピュータ21によ
ってパチンコ球払出装置30が駆動され、6個のパチン
コ球が賞品球として払い出されるべきであるところ、軽
微な球詰まり等のために5個しか払い出されないことが
あり、この場合、S109において「NO」となる。す
ると、マイクロコンピュータ21によってパチンコ球払
出装置30が再駆動され、1個のパチンコ球が不足分の
賞品球として払い出される(S120)。
【0073】そして、6個払出信号が送信された時点か
ら監視時間Tが経過するまでの間に賞品球センサ33に
よって6個のパチンコ球が検出されると、マイクロコン
ピュータ11によって、パチンコ球の払い出しに何等異
常がないと判断される。即ちS26において「YES」
となり、S10に戻って処理が繰り返される。尚、6個
払出信号が送信された時点から125個払出基準時間t
125が経過するまでの間に賞品球センサ33によって
パチンコ球が検出されると、S24において「YES」
となり、マイクロコンピュータ11によって、監視時間
Tが6個払出基準時間t6に短縮される(S25)。
【0074】ところで、例えば大きな異物によって球詰
まりが生じると、前述した様にパチンコ球払出部31が
再駆動されても、適正な個数のパチンコ球が払い出され
ないことがある。この様な場合、主制御基盤10におい
ては、6個払出信号が送信された時点から監視時間Tが
経過するまでの間(監視時間Tが短縮された場合には、
短縮された時点から監視時間Tが経過するまでの間)
に、賞品球センサ33によって6個のパチンコ球が検出
されないと、S26において「NO」となり、遊技停止
処置が行われる(S41)。具体的には、大当たり遊技
中であれば、S50において「YES」となり、遊技情
報が保存されると共に大入賞口が閉塞され(S51,S
52)、図柄表示装置50の図柄が変動表示中であれ
ば、S53において「YES」となり、図柄が停止表示
され(S54)、遊技情報が保存される(S55)。そ
して、払出制御基盤20へ異常検出信号が送信され(S
56)、続いて、遊技制御が一時停止され、パチンコ球
発射装置30及びプリペイドカードユニット70の機能
が停止され、7セグメント表示器23に「2」が表示さ
れ、図柄表示装置50の図柄等の表示が消去され、代わ
りに異常が発生した旨のメッセージが表示される(S5
7,S58,S59,S60,S61,S62)。又、
呼出ランプ,代表ランプが異常の発生を示す態様で点灯
する。又、遊技停止フラグF1に1が代入される(S6
3)。遊技停止フラグF1が1である間はS10におい
て「NO」となるので、異常復帰処理だけが繰り返され
る。
【0075】又、払出制御基盤20においても、パチン
コ球払出装置30から払い出されるべき不足分のパチン
コ球が検出されないので、S121において「NO」と
なり、7セグメント表示器23に「2」が表示され(S
122)、遊技停止フラグF2に1が代入される(S1
23)。又、主制御基盤10のマイクロコンピュータ1
1から異常検出信号が送信されてきているので、S12
4において「YES」となり、パチンコ球振分部32が
賞品球払出状態へ移行される(S125)。そして、遊
技停止フラグF2が1である間は、S100において
「NO」となるので、主制御基盤10と同様に、異常復
帰処理だけが繰り返される。
【0076】尚、ここでは、主制御基盤10のマイクロ
コンピュータ11及び払出制御基盤20のマイクロコン
ピュータ21によって、同一の異常が把握されているの
で、7セグメント表示器23には単に「2」が表示され
るが、複数の異常が同時に発生し、マイクロコンピュー
タ11,マイクロコンピュータ21によって、複数の異
常が把握されている場合や、何れか一方によって複数の
異常が把握されている場合、例えば、マイクロコンピュ
ータ11によってパチンコ球の払い出しの異常が把握さ
れており、マイクロコンピュータ21によってパチンコ
球の払い出しの異常と、主制御基盤10と払出制御基盤
20との間の通信線の異常と、が把握されている場合に
は、7セグメント表示器23に、「4」,「2」が交互
に1秒ずつ表示される。又、異常が3種類以上である場
合には、大きい数字から順に1秒ずつ表示される。
【0077】そして、パチンコ遊技場の店員は、呼出ラ
ンプ,代表ランプの点灯態様や、図柄表示装置50に表
示されるメッセージ等によって異常が発生したパチンコ
遊技機の元へ赴き、7セグメント表示器23に表示され
ている数字に従ってパチンコ遊技機1の点検・修理等を
行う。
【0078】そして、作業終了後、店員が強制排出釦2
4を押圧すると、払出制御基盤20においては、S13
0において「YES」となり、マイクロコンピュータ2
1によってパチンコ球払出部31が駆動され、パチンコ
球が1個払い出され(S132)、賞品球通路35に進
む。そして、賞品球センサ33又は貸出球センサ34に
よって当該1個のパチンコ球が検出されると、S133
において「YES」となり、払い出されるべきであって
未だ払い出されていないパチンコ球があれば、S134
において「YES」となり、パチンコ球払出装置30が
駆動される(S136)。そして、払い出されるべきパ
チンコ球が全て払い出されて賞品球センサ33又は貸出
球センサ34によって検出されると、S137において
「YES」となり、7セグメント表示器23の異常表示
が消去される(S138)。そして、遊技停止フラグF
2に0が代入される(S139)。又、店員が、強制排
出釦24を押圧する代わりに、賞品球センサ33又は貸
出球センサ34の上流部分に自らの手でパチンコ球を入
れ、賞品球センサ33又は貸出球センサ34によって検
出されると、S133において「YES」となり、S1
34以降の処理が行われる。
【0079】又、このとき、主制御基盤10において
は、賞品球センサ33によって当該1個のパチンコ球が
検出されると、S70において「YES」となり、検出
されるべきであって未だ検出されていない賞品球があれ
ば、S71において「YES」となり、検出されるべき
賞品球が全て検出されると、S72において「YES」
となり、図柄表示装置50に表示されている異常が発生
した旨のメッセージが消去され(S73)、保存されて
いる遊技情報に従って図柄表示装置50の表示が元に戻
され(S74,S75)、パチンコ球発射装置30及び
プリペイドカードユニット70の機能の停止が解除され
(S76,S77)、7セグメント表示器23の異常表
示が消去され(S78)、一時停止されていた遊技制御
が再開される(S79)。そして、遊技停止フラグF1
に0が代入される(S80)。
【0080】又、6個払出用カウンタMの値,13個払
出用カウンタNの値が共に0であり、6個払出信号,1
3個払出信号の何れも送信されていないにもかかわらず
賞品球センサ33によってパチンコ球が検出されると、
S40において「YES」となり、遊技停止処理が行わ
れ、7セグメント表示器23に、パチンコ球振分部32
等に異常が発生している旨を表す「3」が表示される
(S60)。この様に、6個払出信号,13個払出信号
の何れも送信されていないにもかかわらず賞品球センサ
33によってパチンコ球が検出される場合には、貸出球
払出状態となっているべき振分弁32aが賞品球払出状
態となっていることが考えられる。そして、点検をした
結果、実際に振分弁32aの状態が適正でなければ、店
員は、振分弁32aを適正な状態に戻した後で、強制排
出釦24を押圧するか、賞品球センサ33の上流部分に
パチンコ球を入れる。
【0081】尚、本実施例において、主制御基盤10が
前述した主制御部に相当し、マイクロコンピュータ11
が行う主制御基盤のメインルーチンのS23及びS33
の処理が前述した払出個数信号出力手段の作用に相当
し、S26,S36及びS40の処理が前述した賞品球
計数手段及び払出適正判断手段の作用に相当し、払出制
御基盤20が前述した払出制御部に相当し、マイクロコ
ンピュータ21が行う払出制御基盤のメインルーチンの
S104,S108及びS111の処理が前述した払出
指令手段の作用に相当し、S105,S109及びS1
12の処理が前述した賞品球計数手段及び払出不足個数
算出手段の作用に相当し、S120の処理が前述した再
駆動指令手段の作用に相当し、遊技停止処理及び払出制
御基盤のメインルーチンのS100において「NO」で
ある場合に異常復帰処理だけを行う(S101乃至S1
23を行わない)処理が前述した遊技停止手段の作用に
相当し、7セグメント表示器23及び図柄表示装置50
が前述した報知手段に相当し、パチンコ球払出装置30
が前述したパチンコ球払出手段に相当し、賞品球センサ
33が前述した賞品球検出手段に相当し、入賞球センサ
40が前述した入賞検出手段に相当する。
【0082】続いて、本実施例のパチンコ遊技機の効果
について説明する。本実施例のパチンコ遊技機1には、
パチンコ球払出装置30が賞品球として払い出すパチン
コ球を検出する賞品球センサ33が設けられており、賞
品球センサ33による検出結果に基づいて、主制御基盤
10のマイクロコンピュータ11が、パチンコ球払出装
置30から賞品球として払い出されたパチンコ球を計数
し、払い出されるべき個数のパチンコ球が実際に払い出
されているか否かを判断する。この様に、パチンコ球が
適正に払い出されているか否かを主制御基盤10におい
て判断することができるので、パチンコ球の払い出しが
適正に行われていない場合に、その旨を即座に把握する
ことができる。
【0083】又、パチンコ球の払い出しが適正に行われ
なくなると、図柄表示装置50等によってその旨を報知
するので、遊技者に知らせることによって自主的に遊技
を中止させることができる。このため、遊技者が大きな
損害を被る事態を回避することができる。
【0084】又、パチンコ球の払い出しが適正に行われ
なくなると、パチンコ球払出装置30等の機能が停止さ
れるので、不適正な払出動作がそれ以上行われなくな
る。このため、遊技者が大きな損害を被る事態を回避す
ることができる。又、主制御基盤10と払出制御基盤2
0との間で行われる通信は、主制御基盤10から払出制
御基盤20への一方向に限られているので、払出制御基
盤20のマイクロコンピュータ21を構成するROM2
1b等が不正なものと交換されたとしても、不正な信号
が主制御基盤10へ入力されることがない。このため、
主制御基盤10は適正な処理を行うことができるので、
払出制御基盤20が主制御基盤10からの払出個数信号
を無視してパチンコ球払出装置30に不正にパチンコ球
を払い出させたとしても、主制御基盤10においてその
旨を把握することができる。従って、不正交換を抑止す
ることができる。
【0085】又、賞品球センサ33による検出結果が、
主制御基盤10だけでなく払出制御基盤20にも入力さ
れているので、賞品球の払い出しが適正であるか否かを
主制御基盤10及び払出制御基盤20によって二重に管
理するすることになるので、万一一方の制御基盤が故障
しても、他方の制御基板によって判断することができ、
非常に安全である。
【0086】又、賞品球センサ33による検出結果が、
主制御基盤10だけでなく払出制御基盤20にも入力さ
れているので、例えば6個のパチンコ球が賞品球として
払い出されるべきであるところ、軽微な球詰まり等のた
めに5個しか払い出されない場合には、主制御基盤10
のマイクロコンピュータ11からの指令に基づいてでは
なく、払出制御基盤20のマイクロコンピュータ21自
身の判断によってパチンコ球払出装置30を再駆動し
て、不足分の賞品球を払い出させる様に構成されている
ので、主制御基盤10と払出制御基盤20との間で通信
を行う必要がない。従って、パチンコ球払出装置30に
対する再駆動の指令に要する時間が短くなり、この結
果、パチンコ球の払い出し処理全体の処理速度も向上す
る。
【0087】又、異常が発生した場合には、S101の
処理、即ちパチンコ球振分部32の状態を賞品球払出状
態へ初期化する処理が行われないので、パチンコ球振分
部32は、異常が発生した状態のまま、即ち貸出球を払
い出しているときに異常が発生した場合には貸出球払出
状態のまま、賞品球を払い出しているときに異常が発生
した場合には賞品球払出状態のまま保持される。このた
め、店員が点検・修理を行った後、パチンコ球の払い出
しを円滑に再開することができる。
【0088】又、マイクロコンピュータ21が貸出要求
信号と6個(13個)払出信号とを同時に受信した場合
には、遊技者の意向を優先して、先に、貸出要求信号に
基づいて貸出球としてパチンコ球を払い出させるので、
使い勝手が良い。又、遊技停止処理のS51、S55に
おいて、RAM11cだけでなくフラッシュメモリ11
dにも遊技情報を保存する様に構成されているので、パ
チンコ遊技場の店員が点検・修理作業の際に誤って電源
を切ってしまったとしても、フラッシュメモリ11dに
保存されている遊技情報は消去されない。従って、遊技
者に不測の不利益を与えてしまうことはない。
【0089】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は前述した実施例に何等限定されるものでは
なく、更に種々の態様において実施しても良いことはも
ちろんである。例えば、実施例では、パチンコ球の払い
出しが適正に行われていない場合に、大当たり遊技中で
あっても遊技を停止させる様に構成されているが、大当
たり遊技が終了して遊技状態が落ち着くまでは停止させ
ない様に構成されていても良い。この様に構成されてい
る場合には、大当たり遊技に水を差してしまうことがな
いので、遊技者に不満感を与えない。但し、この様に構
成されている場合には、点検・修理等が終了して遊技が
再開されるまで、払い出されるべきパチンコ球の個数を
マイクロコンピュータ11のRAM11cやフラッシュ
メモリ11d等に確実に保存しておく必要がある。
【0090】又、実施例では、異常が発生した場合に、
遊技を多面的に停止させる、即ち、払出制御基盤20に
よってパチンコ球払出装置30の駆動制御が行われなく
なり、主制御基盤20によって大入賞口の閉塞(大当た
り遊技の停止),図柄表示装置50の停止(異常の発生
の表示),パチンコ球発射装置60の停止,プリペイド
カードユニット70の停止が行われる様に構成されてい
るが、単に、パチンコ球払出装置30を停止させるだけ
でも良いし、パチンコ球発射装置60を停止させるだけ
でも良いし、図柄表示装置50に異常の発生を表示させ
るだけでも良い。
【0091】又、実施例では、払出基準時間(t6,t
13,t125)は、払い出す賞品球及び貸出球の個数
に応じて比較的厳密に設定されているが、例えば、t6
をt13と同じ値としても良いし、t125をT13の
10倍の値としても良い。又、実施例では、賞品球セン
サ33による検出結果が、主制御基盤10だけでなく払
出制御基盤20にも入力される様に構成されているが、
主制御基盤10だけに入力することにより、配線を簡略
化しても良い。但し、この様に構成されている場合に
は、パチンコ球払出装置30の再駆動に際して主制御基
盤10から払出制御基盤20に指令を出す必要があるの
で、再駆動に要する時間が若干長くなる。
【0092】又、実施例では、パチンコ球払出装置30
から払い出されたパチンコ球が6個(13個)未満であ
った場合にマイクロコンピュータ21がもう一度だけパ
チンコ球払出装置30に駆動指令を出す様に構成されて
いるが、3度,4度と駆動指令を出す様に構成されてい
ても良い。
【0093】又、実施例では、貸出球を125個(50
0円分)連続して払い出す様に構成されており、主制御
基盤10は、125個の払い出しに要する時間(125
個払出基準時間t125)に基づいて処理を行う様に構
成されているが、貸出球を25個(100円分)単位で
払い出し、25個の払い出しに要する時間に基づいて処
理を行う様に構成されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 主制御基盤,払出制御基盤等の配置を説明す
るためのパチンコ遊技機の背面図である。
【図2】 パチンコ球払出装置の構成及び作用を説明す
るための説明図である。
【図3】 パチンコ遊技機の主要部の電気的接続を説明
するためのブロック図である。
【図4】 コマンドデータの一覧を表す説明図である。
【図5】 主制御基盤のメインルーチンの流れを説明す
るためのフローチャートである。
【図6】 遊技停止処理の流れを説明するためのフロー
チャートである。
【図7】 主制御基盤の異常復帰処理の流れを説明する
ためのフローチャートである。
【図8】 払出制御基盤のメインルーチンの流れを説明
するためのフローチャートである。
【図9】 払出制御基盤の異常復帰処理の流れを説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技機 10…主制御基盤 11…マ
イクロコンピュータ 12…入出力I/F 20…払出制御基盤 21…
マイクロコンピュータ 22…入出力I/F 23
…7セグメント表示器 24…強制排出釦 30…パチンコ球払出装置 30a…パチンコ球タン
ク 30b…樋31…パチンコ球払出部 31a…
スプロケット 32…パチンコ球振分部 32a…
振分弁 33…賞品球センサ 34…貸出球センサ
35…賞品球通路 36…貸出球通路 40…
入賞球センサ 50…図柄表示装置 60…パチン
コ球発射装置 70…プリペイドカードユニット
H…ホールコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田結 誠 東京都中野区新井4丁目4番3号 (72)発明者 竹内 英勝 愛知県春日井市東野町西二丁目14番地の15 (72)発明者 永井 相治郎 愛知県名古屋市東区東大曽根町十三番十三 号 株式会社真城内 (72)発明者 金谷 敏宏 愛知県名古屋市東区東大曽根町十三番十三 号 株式会社真城内 Fターム(参考) 2C088 BA03 BA13 BA32 BC23 BC39 BC54 CA08 CA16 CA17 CA31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ球が入賞口へ入賞したこと、又
    はパチンコ球がゲートを通過したことを検出する入賞検
    出手段と、 該入賞検出手段による検出結果に基づいて、遊技者に賞
    品球として払い出すべきパチンコ球の個数を確定して払
    出個数信号として出力する払出個数信号出力手段を有す
    る主制御部と、 前記払出個数信号出力手段から出力される払出個数信号
    に基づいて、遊技者にパチンコ球を払い出すためのパチ
    ンコ球払出手段を駆動して所定個数のパチンコ球を払い
    出させる払出指令手段を有する払出制御部と、 を備えるパチンコ遊技機において、 前記パチンコ球払出手段から賞品球として払い出された
    パチンコ球を検出する賞品球検出手段を設け、 前記主制御部に、 前記賞品球検出手段による検出結果に基づいて、前記パ
    チンコ球払出手段から賞品球として払い出されたパチン
    コ球を計数する賞品球計数手段と、 該賞品球計数手段による計数結果と前記払出個数信号と
    に基づいて、パチンコ球の払い出しが適正に行われてい
    るか否かを判断し、判断結果を出力する払出適正判断手
    段と、 を設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 前記払出適正判断手段からパチンコ球の
    払い出しが適正に行われていない旨の判断結果が出力さ
    れた場合にその旨を報知する報知手段を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 前記払出適正判断手段からパチンコ球の
    払い出しが適正に行われていない旨の判断結果が出力さ
    れた場合に遊技を停止させる遊技停止手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技停止手段は、少なくとも払出制
    御部による制御を停止させることを特徴とする請求項3
    に記載のパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】 前記主制御部と前記払出制御部との間で
    行われる通信は、当該主制御部から当該払出制御部への
    一方向に限られることを特徴とする請求項1乃至4の何
    れかに記載のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 前記払出制御部に、 前記賞品球検出手段による検出結果に基づいて、前記パ
    チンコ球払出手段から賞品球として払い出されたパチン
    コ球を計数する賞品球計数手段と、 該賞品球計数手段による計数結果と前記払出個数信号と
    に基づいて、パチンコ球の払い出しが適正に行われてい
    るか否かを判断し、判断結果を出力する払出適正判断手
    段と、 を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記
    載のパチンコ遊技機。
  7. 【請求項7】 前記払出制御部に、 前記賞品球計数手段による計数結果と前記払出個数信号
    とに基づいて、払い出されるべきパチンコ球の個数と実
    際に払い出されたパチンコ球の個数との差である不足個
    数を算出する払出不足個数算出手段と、 該払出不足個数算出手段により算出された不足個数に基
    づいて、前記パチンコ球払出手段を再度駆動して当該不
    足個数のパチンコ球を払い出させる再駆動指令手段と、 を設けたことを特徴とする請求項6に記載のパチンコ遊
    技機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002113242A (ja) * 2000-10-10 2002-04-16 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2008043609A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Newgin Corp 遊技機
JP2008043612A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Newgin Corp 遊技機
JP2011177441A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2014144120A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Kyoraku Sangyo Co Ltd 遊技機

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