JP7401925B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
従来から遊技機として、外周面に複数の図柄が配列されたリールを複数備えたスロットマシンが知られている。スロットマシンでは、遊技開始に伴ってリールが回転を開始するとともに、抽選テーブルを用いた内部抽選が行われる。また、リールが停止したときに内部抽選に当選した当選役に対応する図柄組合せが複数のリールによって表示され、この当選役が入賞となると、入賞した当選役に対応する処理として、例えば、メダル(遊技価値)を払い出すメダル払出処理や、メダルを新たに消費することなく再度の遊技を可能とする再遊技処理等が行われる。
また、スロットマシンには、複数段階(設定1~設定6)の設定値の中から設定値を選択可能に構成されているものがある。特許文献1に開示されたスロットマシンは、電源が投入され、ベット数が賭けられていない状態で、設定キー挿入口に設定キーを差し込み、設定キーを時計回りに90度回転させて、設定キースイッチをオンにすると、設定確認状態に移行し、現設定値が設定値表示LEDに表示されるようになっている。
特開2020-151135号公報
ところで、遊技機では、商品性を向上させることが求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、商品性が向上された遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の遊技機は、
外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールと、
遊技を開始させる操作に用いられるスタートレバーと、
演出の設定に関する操作に用いられる所定のボタンと、
設定値に係る操作手段と、
遊技の進行を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記スタートレバーの操作に基づき役の当否を決定する内部抽選を行う遊技制御手段と、
複数の設定値の間で設定値を変更する設定変更処理を実行可能な設定変更手段と、を備え、
前記設定値に係る操作手段がOFFからONとされ、前記設定値に係る操作手段がONとなっている状態で前記所定のボタンが操作され、前記所定のボタンが操作されている状態で前記設定値に係る操作手段がOFFとされた場合であっても、演出の設定に関する処理が開始されない。
前記設定値に係る操作手段がONとなっている状態で前記所定のボタンが操作され、前記所定のボタンが操作されている状態で前記設定値に係る操作手段がOFFとされた場合であっても、演出の設定に関する処理が開始されないようになっている。このため、意図しない操作や誤った操作に基づき前記演出の設定に関する処理が開始されてしまうのを抑制することができる。これにより、遊技機の商品性を高めることができる。
本発明によれば、商品性が向上された遊技機を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る遊技機の一例を示すもので、その斜視図である。 同、前扉を開いた状態を示す斜視図である。 同、遊技機の概略的な構成を示すブロック図である。 同、メインエラーを示す図である。 同、サブエラーを示す図である。 同、メインループ処理について説明するためのフローチャートである。 同、設定確認処理について説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る遊技機の別の一例を示すもので、その斜視図である。 同、計数ボタンの操作に係る処理について説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、遊技機の概略構成について説明する。なお、本実施の形態では、本発明を遊技機の1つであるスロットマシンに適用した場合を例にとって説明するが、本発明は、スロットマシンに限ることなく、パチンコ遊技機やメダルレス遊技機等の他の遊技機に適用されてもよい。また、以下の説明においては、基本的に「前後」とは、スロットマシンの前側に遊技者が居る場合に、遊技者側が「前」で、スロットマシン側が「後」を意味し、「上下」とはスロットマシンの上面側が「上」で、下面側が「下」を意味し、「左右」とはスロットマシンを遊技する遊技者の左手側が「左」を意味し、右手側が「右」を意味する。
図1はスロットマシンXを示す斜視図である。このスロットマシンXは、筐体10を備えており、この筐体10は、底板、左右の側板、天板および背板を備え、当該筐体10の正面側に開口する正面開口部を有する箱形に形成されている。また、筐体10の正面には、筐体10の正面開口部を開閉可能に閉塞する前扉12が設けられている。また、前扉12は、筐体10の正面開口部の開口上部を開閉可能に閉塞する上扉30と、開口下部を開閉可能に閉塞する下扉40とを備えている。なお、前扉12を上扉30と下扉40とに分けない一体の構造としてもよい。
筐体10内の下部には、図2に示すように、各部品に電力を供給するための電源装置(電源手段)を内蔵した電源ユニット14、メダル(遊技媒体、遊技価値)を貯蔵するとともにメダルを払い出す払い出し装置(払出手段)としてのホッパーユニット16、ホッパーユニット16内のメダルの量が所定量以上となるとホッパーユニット16からメダルが送り出されるキャッシュボックス18等が設けられている。また、電源ユニット14は、電源スイッチを備えており、電源スイッチがON状態になると、電源ユニット14から各部品に電力が供給されるようになっている。なお、一部の部品には、電源ユニット14がOFF状態でも電力が供給されるようになっていてもよい。
また、筐体10内には、リールユニット20や主制御手段(第1制御手段、メイン制御基板)70、副制御手段(第2制御手段、サブ制御基板)72等が設けられている。リールユニット20は、周囲に複数の図柄を表示した3個の第1リール20a、第2リール20bおよび第3リール20cと、リール20a~20cを回転させるための駆動モータ(ステッピングモータ)とを有している。
主制御手段70には、設定変更キーシリンダや設定変更ボタン26(図3)等が設けられている。なお、設定変更キーシリンダや、設定変更ボタン26は、例えば、電源ユニット14等の、他の部分に設けられていてもよい。
設定変更キーシリンダ(設定キースイッチ、設定値に係る操作手段)は、OFF状態とON状態との2つの状態を有している。換言すると、OFF状態とON状態とを切り替え可能となっている。また、設定変更キーシリンダは、設定キーを挿入可能に形成されている。設定変更キーシリンダは、初期状態ではOFF状態となっている。OFF状態で設定キーが挿入されたときの、設定変更キーシリンダの可動部および設定キーの位置を初期位置とする。挿入された設定キーが初期位置から時計回りに90度回されると、設定変更キーシリンダの状態がOFF状態からON状態に切り替わる。設定変更キーシリンダの状態がON状態となる位置から初期位置となるように設定キーが反時計回りに90度回されると、ON状態からOFF状態に切り替わるようになっている。
設定変更ボタン26は押下操作が可能となっている。
図1に示すように、上扉30の下部中央には、表示窓31が設けられ、この表示窓31の奥には、3個のリール20a~20cが横一列に設けられている。各リール20a~20cの外周面には複数種類の図柄が配列されており、リール20a~20cが停止すると表示窓31を通して1リール当たり3個の図柄が表示される。表示窓31には、各リール20a~20cの図柄を視認するための表示位置として、上段、中段、下段が設けられており、各リール20a~20cの表示位置の組合せによって有効ラインが設定されている。
本実施形態の遊技機では、1回の遊技に関して必要なメダルの数(規定枚数、規定数)が3枚に設定されており、規定枚数のメダルが投入されると、各リール20a~20cの中段によって構成される有効ラインが有効化される。また、遊技開始に伴って各リール20a~20cが回転を開始するとともに内部抽選が実行されて当選役のいずれかの当選またはハズレ(不当選)が決定される。次いで、リール20a~20cが停止したときに、内部抽選で当選した当選役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると、この当選役が入賞となり、入賞した当選役に対応する処理(入賞処理)が実行される。
表示窓31の下方には、遊技情報表示部32が設けられている。遊技情報表示部32は、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルのクレジット数、1回の遊技におけるメダルの払出数あるいは獲得数、エラー情報等の各種遊技情報が表示される。また、遊技情報表示部32は、第1メイン表示器90、第2メイン表示器92およびサブ表示器93を備えている。
上扉30の上部中央には、表示窓31の上方に表示窓33が設けられている。この表示窓33の奥には、液晶ディスプレイ(表示手段)34が設けられている。液晶ディスプレイ34には、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像(画像)が表示される。また、上扉30や下扉40には、スピーカ(音出力手段)36が複数設けられている。スピーカ36からは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音が出力される。また、前扉12には、報知や演出などを行うための照明装置(照明手段)38が複数設けられている。
下扉40の上部には、スロットマシンXを操作するための操作領域50が設けられている。操作領域50には、メダルを精算する際に操作される精算ボタン52、遊技(ゲーム)を開始させる際に操作されるスタートレバー53、リールの回転を停止させる際に操作されるストップボタン54(54a,54b,54c)、メダルを投入するためのメダル投入口42、メダル投入口42の下方のメダル通路内で発生したメダル詰まりを解消する際に操作されるリジェクトボタン(図示せず)、メダルを投入(ベット)する際に操作されるベットボタン56、演出を進行させる(液晶ディスプレイ34に表示される演出画像の態様を変化させる)際等に操作される演出ボタン57等が設けられている。本実施形態の遊技機は、ベットボタン56として、3枚(規定枚数)のメダルをベットする際に操作されるMAXベットボタン56(第1ベットボタン)と、1枚のメダルをベットする際に操作される1ベットボタン56(第2ベットボタン)と、が設けられている。
演出ボタン57は、操作領域50における幅方向(左右方向)の略中央部に配置されている。演出ボタン57は、押圧部が押下可能に形成されたプッシュボタンであり、演出等を選択するためのジョグダイヤル等を備えていてもよい。演出ボタン57は、例えば、遊技者にとって有利な状態に移行することを期待させる演出の実行中に操作が有効な状態となり、その操作を指示する画像が液晶ディスプレイ34に表示される。そして、演出ボタン57が操作されると、遊技の結果(有利な状態へ移行するか否か)が報知される。
本実施形態の遊技機における基本的な遊技の流れを説明する。遊技者がMAXベットボタン56を押下すると、クレジットされたメダルが投入され、遊技を開始可能な状態となる。そして、遊技者が遊技を開始する操作としてスタートレバー53を押下すると、リール20a~20cが回転を始め、リール20a~20cの回転速度が所定の速度まで上昇して定常回転状態となると、ストップボタン54a~54cの押下操作が有効な状態(有効化された状態)となる。その後、遊技者が任意のタイミングで各リール20a~20cに対応する各ストップボタン54a~54cを押下していくと、各リール20a~20cの回転が停止する。具体的には、ストップボタン54aを押下すると第1リール20aの回転が停止し、ストップボタン54bを押下すると第2リール20bの回転が停止し、ストップボタン54cを押下すると第3リール20cの回転が停止する。そして、全てのリール20a~20cの回転が停止すると、遊技の結果に応じて、メダルを払い出す処理や、メダルを新たに消費することなく再度遊技を開始可能な状態とする処理等が行なわれ、1回の遊技が終了する。
前扉12の下端部には、スロットマシンXの内部よりメダルを排出するためのメダル払出口60と、メダル払出口60から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿62と、が設けられている。また、操作領域50とメダル受け皿62との間にはスロットマシンXの外観を装飾するための下パネル64が設けられている。また、下パネル64の背面側には、照明用の光源(LED)が設けられており、この光源から照射される光によって下パネル64が背後から照らされるようになっている。
下扉40には、ドアキーシリンダ66が設けられており、ドアキーシリンダ66にドアキーを挿入して下扉40(前扉12)を解錠することができるようになっている。具体的には、ドアキーシリンダ66に挿入されたドアキーを初期位置から時計回りに回転させる(捻る)ことにより、下扉40の解錠が行えるようになっている。また、ドアキーシリンダ66に挿入されたドアキーを初期位置から反時計回りに回転させる(捻る)ことにより、エラーの解除操作が行えるようになっている。なお、上扉30の下端部には、下扉40の前面より後方側で下扉40の上端より下側に突出する係合部が設けられ、下扉40が閉じた状態では上扉30を開くことができない構造になっている。すなわち、上扉30を開く際には、下扉40を解錠して開いてから上扉30を開くように構成されている。
メダル投入口42から投入されたメダルは、メダルセレクタ67(図2)を通過した後に、メダルシュート69を経由してホッパーユニット16に入るようになっている。ただし、遊技を開始した後などの所定の条件下では、メダルセレクタ67に内蔵されたメダルブロッカー68(図3)が作動して、メダルシュート69(図2)へ向かう流路が閉塞され、投入されたメダルがメダル払出口60から返却されるようになっている。
図3は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。本実施形態の遊技機(スロットマシンX)は、主制御手段(メイン基板)70と副制御手段(サブ基板)72とによって制御される。主制御手段70は、精算ボタン52、スタートレバー53、ストップボタン54、ベットボタン56、設定変更ボタン26、ドア開閉スイッチ74、投入検知センサ78および払出センサ88等からの入力信号を受けて、遊技機の設定、エラーの管理あるいは遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリール20a~20cや、ホッパーユニット16等の出力手段の制御を行う。
副制御手段72は、主制御手段70から送られてくる情報(信号)を受けて、演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて液晶ディスプレイ34、スピーカ36、照明装置38等の演出用の装置の制御を行う。
主制御手段70と副制御手段72とは電気的に接続されており、主制御手段70から副制御手段72へは遊技状態を示す情報など各種情報(信号)の送信が可能となっているが、副制御手段72から主制御手段70へは情報を送信できないようになっている。また、主制御手段70や副制御手段72の機能は、各種のプロセッサ(CPU、DSP等)、IC、あるいはROMやRAM等の情報記憶媒体等のハードウェアや、ROM等に予め記憶されている所定のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
主制御手段70は、設定変更手段101、設定確認手段102、払出制御手段103、遊技制御手段104、乱数発生手段105、メインエラー検出手段106、メインエラー管理手段107および主記憶手段108等を備えている。
設定変更手段101は、主記憶手段108に記憶されている設定値を変更する制御(設定変更処理)を行う。本実施形態では、電源投入時の設定変更キーシリンダの状態に応じて、遊技モードで起動される場合と、設定変更モードで起動される場合と、が切り替えられるようになっている。設定変更キーシリンダに設定キーが挿入され、設定キーが初期位置から時計回りに90度だけ回転された状態で、電源スイッチが作動することにより電源ユニット14から電力が供給されると(すなわち電源が投入されると)、設定変更手段101が、遊技機を設定変更モードで起動する。本実施形態では、設定1~設定6までの6段階の設定値の中から設定値を選択することができるようになっている。そして、設定1から順に設定6に向かって出玉率の期待値が高くなるように内部抽選の当選確率が変動するようになっている。なお、本実施形態では、設定1<設定2<設定3<設定4<設定5<設定6の順で設定値の高低を表現する。
設定変更手段101は、設定変更モードにおいて設定変更ボタン26が押下される毎に、設定1→設定2→・・・設定6→設定1→・・・の順序で設定値を変更し、スタートレバー53が押下されると、設定値を確定させて、確定された設定値を主記憶手段108に記憶させる。また、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを初期位置に戻すと、設定変更モードから遊技モードへ移行するようになっている。なお、本実施形態では、設定変更モードにおいて第1メイン表示器90に選択中の設定値が表示されるようになっている。
また、本実施形態では、設定変更キーシリンダに設定キーが挿入され、設定キーが初期位置にある状態で電源が投入されると、遊技機が遊技モードで起動する。本実施形態では、遊技モードでは遊技を行うことができるが、設定値の変更を行うことはできず、設定変更モードでは設定値の変更を行うことはできるが、遊技を行うことはできないようになっている。
設定変更手段101は、設定変更モードにおいて、主記憶手段108における読み出しおよび書き込みが可能な記憶領域であるリードライトメモリ(RWM)に記憶されている情報を初期化する初期化処理を行う。なお、初期化処理においては、リードライトメモリに記憶されている全ての情報を初期化するのではなく、所定の情報(メダルのクレジット情報等の一部の情報)については初期化されずに保持されるようになっている。
設定確認手段102は、電源が投入された状態における遊技モードにおいて所定の操作(後述する)が行われたことに基づき、遊技機(スロットマシンX)を遊技モードから設定確認モードへ移行させ、液晶ディスプレイ34や遊技情報表示部32等を介して現在の設定値を報知する処理(設定報知処理)を行う。設定確認モードについて詳細は後述する。
遊技制御手段104は、遊技の進行を制御する手段であって、メダルの投入を受け付けて遊技が開始されると、内部抽選により役の当否を決定するとともに、第1リール20a~第3リール20cを回転させ、ストップボタン54a~54cに対する停止操作が行われると、内部抽選の結果に応じて回転中のリールを停止させて、有効ライン上に表示された図柄組合せに基づいて役が入賞したか否かを判定し、判定結果に応じた処理を行うことによって遊技を進行させるメインループ処理を行う。以下、その詳細を説明する。
遊技制御手段104は、遊技毎にメダルの投入を受け付けて、規定投入数(3枚)に相当するメダルが投入されたことに基づいて、スタートレバー53に対する遊技開始操作を有効化する処理を行う。なお、本実施形態の遊技機では、規定投入数に相当するメダルの投入に基づいて有効化されたスタートレバー53の最初の押下操作が、遊技開始操作として受け付けられ、第1リール20a~第3リール20cの回転を開始させる契機となっているとともに、内部抽選を実行する契機となっている。
本実施形態の遊技機では、メダル投入口42にメダルが投入されると、メダルセレクタ67内の投入検知センサ78が作動することに伴って、遊技制御手段104が、規定投入数を限度として、投入されたメダルを投入状態(ベット状態)に設定する。また、本実施形態の遊技機では、主記憶手段108に最大で50枚分のメダルをクレジット記憶(貯留記憶)することが可能となっており、遊技機にメダルがクレジット記憶された状態で、ベットボタン56が押下されると、遊技制御手段104が、規定投入数を限度して、主記憶手段108にクレジット記憶されたメダルを投入状態に設定する。なお、本実施形態の遊技機では、第2メイン表示器92にクレジット数が表示されるようになっている。遊技制御手段104は、主記憶手段108に記憶されているメダルのクレジット数の増減に従って第2メイン表示器92の表示内容を変化させる。
遊技制御手段104は、スタートレバー53に対する遊技開始操作(有効化されたスタートレバー53への最初の押下操作)に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行い、抽選テーブル選択処理、乱数判定処理および抽選フラグ設定処理等を行う。
抽選テーブル選択処理では、主記憶手段108に記憶されている複数種類の内部抽選テーブルのうち、いずれの内部抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。本実施形態の遊技機では、各内部抽選テーブルにおいて、複数の乱数値(例えば、0~65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、リプレイ、小役およびボーナスなどの各種の役やハズレ(不当選)が対応づけられている。なお、本実施形態では、6段階の設定値に対して、設定値毎に遊技状態に応じた内部抽選テーブルが用意されており、設定値に応じて内部抽選で一部の当選態様が得られる確率が異なっており、設定値が高くなるほど出玉率の期待値が高くなるように役と乱数値との対応関係が設定されている。なお、小役とは、入賞することにより、入賞した小役に応じた所定枚数のメダルの払い出しを受けることができる役である。また、リプレイとは、入賞することにより、メダルを新たに消費することなく、再度遊技を行うことができる役である。リプレイが入賞すると、遊技者のメダルを消費することなくスタートレバー53の操作が有効化され、スタートレバー53の操作により遊技を開始することが可能な状態となる。
本実施形態の遊技機では、遊技状態として、通常状態、ボーナス成立状態およびボーナス状態が設定可能とされ、抽選テーブル選択処理では、遊技状態に応じて複数種類の内部抽選テーブルのいずれか1つを内部抽選で使用する内部抽選テーブルとして選択する。
乱数判定処理では、スタートレバー53に対する遊技開始操作に基づいて、遊技毎に乱数発生手段105から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について主記憶手段108に記憶されている内部抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
乱数発生手段105は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、0~65535までの65536個の乱数値を1周期中で重複することなく発生させる16ビット乱数回路によって発生させることができる。なお、本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役に対応する抽選フラグを非当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。本実施形態の遊技機では、2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定される。なお、抽選フラグの設定情報は、主記憶手段108に記憶されるようになっている。
抽選フラグには、入賞するまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに非当選状態にリセットされる抽選フラグ(持越不可フラグ)とが用意されている。前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、ボーナスがあり、小役およびリプレイは後者の持越不可フラグに対応づけられている。すなわち抽選フラグ設定処理では、例えば、内部抽選でボーナスに当選すると、ボーナスの抽選フラグの当選状態を、ボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行う。このとき遊技制御手段104は、ボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技でも、小役およびリプレイについての当否を決定する内部抽選を行っている。このように抽選フラグ設定処理では、ボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、小役やリプレイが当選した場合には、既に当選しているボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役やリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定する。
また、遊技制御手段104は、主制御手段70による制御のもと有効化されたスタートレバー53が操作されたこと(すなわち遊技開始)に伴って各リール20a~20cの回転を開始させるとともに、有効化されたストップボタン54a~54cが操作されると、操作されたストップボタンに対応するリールの停止制御(抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じた態様で停止させる制御)を行う。
遊技制御手段104は、ストップボタン54a~54cの各ボタンが操作される毎に、第1リール20a~第3リール20cのうち、操作されたボタンに対応するリールの停止位置を決定して、決定された停止位置でリールを停止させる制御を行う。スロットマシンXでは、ストップボタン54aが操作されると、第1リール20aの回転が停止され、ストップボタン54bが操作されると、第2リール20bの回転が停止され、ストップボタン54cが操作されると、第3リール20cの回転が停止される。したがって、ストップボタン54a~54cの操作順序によって、第1リール20a~第3リール20cの停止順序が変化する。
ストップボタン54a~54cが操作された際の停止制御において、遊技制御手段104は、抽選フラグが当選状態に設定されている当選役が入賞するように、各リール20a~20cを停止させる。具体的には、1つの当選役の抽選フラグが当選状態に設定されている状態では、この当選役が入賞するように各リール20a~20cの停止制御を行う。また、複数の当選役の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている状態では、役毎に定められた優先順位に従って、所定の当選役が入賞するように、各リール20a~20cを停止させる。本実施形態の遊技機においては、当該優先順位は「リプレイ>小役>ボーナス」の順序で定められている。そして、遊技制御手段104は、優先順位の高い役の入賞形態を構成する図柄が、優先順位が低い役の入賞形態を構成する図柄に優先して有効ライン上に表示されるように、リール20a~20cを停止させる。
本実施形態の遊技機では、内部抽選で複数種類の小役が当選した場合における停止位置の候補についての優先順位は、有効ライン上に表示可能な入賞形態を示す図柄組合せの数に応じて優先順位を求める場合と、小役について予め定められている配当に基づくメダルの払出数に応じて優先順位を求める場合とが存在する。有効ライン上に表示可能な図柄組合せの数に応じて停止位置の候補についての優先順位を求める場合には、有効ライン上に表示可能な入賞形態を示す図柄組合せの数が多くなる停止位置ほど優先順位が高くなるように各停止位置の候補についての優先順位を求める。メダルの払出数に応じて停止位置の候補についての優先順位を求める場合には、有効ライン上の表示位置に表示されている図柄に対応する小役の配当に基づくメダルの払出数が多くなる停止位置(配当が多い小役を入賞させることができる停止位置)ほど優先順位が高くなるように各停止位置の候補についての優先順位を求める。ただし、メダルの払出数に応じて停止位置の候補についての優先順位を求める場合に、配当が同一の小役が重複して当選した場合には、それぞれの小役を入賞させることができる停止位置の候補についての優先順位は、それぞれ同一のものとして扱われる。また、有効ライン上に表示可能な入賞形態を示す図柄組合せの数に応じて停止位置の候補についての優先度を求める場合に、有効ライン上に表示可能な入賞形態を示す図柄組合せの数が同数となる停止位置の候補についての優先度は、それぞれ同一のものとして扱われる。
遊技制御手段104は、第1リール20a~第3リール20cの停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する入賞判定処理を行う。具体的には、第1リール20a~第3リール20cが停止することによって有効ライン上に表示(停止表示)された図柄組合せを、主記憶手段180のROMに記憶されている入賞判定テーブルに照合する。入賞判定テーブルには、各当選役のそれぞれの入賞形態(停止表示された場合に入賞となる図柄組合せ)が記憶されており、前述した照合により、入賞の有無や入賞した当選役の種類が判明する。遊技制御手段104は、当選役が入賞した場合、入賞した当選役に対応する入賞処理を実行する。入賞処理としては、具体的には、小役が入賞した場合には払出処理を行い、リプレイが入賞した場合にはリプレイ処理(再遊技処理)を行い、ボーナスが入賞した場合には遊技状態を移行させる処理(遊技状態移行制御処理)を行う。
払出処理は、小役が入賞した場合に、役毎に定められている配当に基づいて決定された枚数のメダルを払い出す処理である。遊技制御手段104は、小役が入賞した場合に、役毎に定められている配当に基づいてメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、ホッパーユニット16に払い出させる。
ホッパーユニット16は、遊技制御手段104によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う装置である。ホッパーユニット16には、メダルを1枚払い出す毎に作動する払出センサ88が備えられており、遊技制御手段104は、払出センサ88からの入力信号に基づいてホッパーユニット16から実際に払い出されたメダルの数を管理することができるように構成されている。なお、本実施形態の遊技機では、各遊技においてメダルの払い出しが行われる場合には、メダルの払出数が第1メイン表示器90に表示されるようになっている。遊技制御手段104は、小役の入賞によってメダルが払い出される場合には、当該小役の入賞に伴うメダルの払出数を第1メイン表示器90に表示させる。
なお、メダルのクレジット記憶(貯留記憶)が許可されている場合には、ホッパーユニット16によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、主記憶手段108に記憶されているクレジット数(クレジット記憶されたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。なお、メダルの払出数の一部または全部をクレジット数に加算する場合には、遊技制御手段104は、クレジット数の増加分に対応して第2メイン表示器92の表示内容を変化させる。
リプレイ処理は、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ遊技開始待機状態に設定する処理である。リプレイが入賞した場合には、前回の遊技(当該リプレイが入賞した遊技)において投入状態に設定された枚数と同じ枚数分のメダルを、遊技者の手持ちのメダル(クレジットされたメダルを含む)を使わずに自動的に投入する自動投入処理が行われ、自動投入処理によって投入されたメダルの数に対応する有効ラインを設定した状態で次回のスタートレバー53に対する遊技開始操作を待機する。また、自動投入処理が行なわれた場合、メダルを追加投入することはできないようになっている。
また、遊技制御手段104は、リプレイが入賞した遊技の次回の遊技では、遊技者の所有するメダルを新たに投入状態に設定しないように制御する。具体的には、前回の遊技でリプレイが入賞した場合には、メダルの投入を受け付けている状態でメダル投入口42にメダルが投入されても投入されたメダルを投入状態に設定することなく、クレジット上限数(例えば50枚)を限度として、投入されたメダルをクレジットする。また、メダルの投入を受け付けている状態においてベットボタン56に対する操作を受け付けないようにし、ベットボタン56が押下されてもクレジットされたメダルを投入状態に設定しないようにする。
また、遊技制御手段104は、通常状態、ボーナス成立状態およびボーナス状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。本実施形態では、滞在している遊技状態を示す情報は、主記憶手段108に記憶される。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からはボーナス成立状態への移行が可能となっている。具体的には、通常状態においてボーナスが当選した場合にボーナス成立状態へ移行する。また、通常状態では、主記憶手段108に記憶されている複数種類の内部抽選テーブルのうち、小役、リプレイおよびボーナスが抽選対象として設定されている内部抽選テーブルを参照して内部抽選が行われる。
ボーナス成立状態は、内部抽選でボーナスに当選したことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス成立状態では、主記憶手段108に記憶されている複数種類の内部抽選テーブルのうち、通常状態と同じ確率で小役の当否が決定され、ボーナスが抽選対象から除外された内部抽選テーブルを参照した内部抽選が行われる。なお、ボーナス成立状態においてもリプレイは抽選対象として設定されているが、通常状態とはリプレイの当選確率や当選態様が異なっていてもよいし、同じであってもよい。
ボーナス成立状態では、ボーナスが入賞するまでボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持されたまま小役およびリプレイの当否が決定され、ボーナスの入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されると、遊技制御手段104は、ボーナスの入賞に基づいて遊技状態をボーナス成立状態からボーナス状態へ移行させる。
ボーナス状態は、ボーナスの入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス状態では、主記憶手段108に記憶されている複数種類の内部抽選テーブルのうち、小役の当選確率が通常状態およびボーナス成立状態よりも高く設定され、リプレイが抽選対象から除外された内部抽選テーブルを参照した内部抽選が行われる。すなわち、ボーナス状態では、通常状態やボーナス成立状態よりも小役が頻繁に当選するようになっている点で、通常状態やボーナス成立状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態となっている。
ボーナス状態では、ボーナス状態でのボーナス遊技によって払い出されたメダルの合計数により終了条件が成立したか否かが判断され、予め定められた終了予定払出数(例えば250枚)を超えるメダルが払い出されると、遊技制御手段104は、ボーナス状態を終了させて、遊技状態を通常状態へ復帰させる。なお、本実施形態では、ボーナス状態における払出数についてのカウント情報は主記憶手段108に累計して記憶される。
メインエラー検出手段106は、投入検知センサ78、払出センサ88等の各種センサの信号状態を監視し、エラー検出条件を満たしているかを判断して、エラー検出条件を満たしていることに基づき発生しているメインエラーを特定することによってメインエラーを検出する。なお、本実施形態では、いずれかのメインエラーを検出した後(後述するエラーウェイト処理によって解除操作を待機している状態)も、メインエラー検出手段106はタイマ割り込み処理によって定期的に各メインエラーの検出を継続して行っている。
メインエラー検出手段106は、各種センサの信号状態に基づいて、図4に示すように、逆流エラー、エンプティエラー、払出詰まりエラー、払出異常エラー、オーバーエラー、滞留エラーおよび投入異常エラーを検出する。メインエラー検出手段106は、所定のメインエラーを検出すると、主記憶手段108に、対応するエラー検出フラグを設定する。逆流エラーは、メダルが流路において逆流していることに起因するメインエラーである。エンプティエラーは、ホッパーユニット16に貯蔵されているメダルがなくなったことに起因するメインエラーである。払出詰まりエラーは、ホッパーユニット16において払い出されるべきメダルが詰まって排出されていないことに起因するメインエラーである。払出異常エラーは、メダルの払い出しを行うべきではない状況でメダルの払い出しがあったことに起因するメインエラーである。オーバーエラーは、キャッシュボックス18に貯蔵されている余剰メダルが所定量を超えたことに起因するメインエラーである。滞留エラーは、メダルセレクタ67内でメダルが詰まっていることに起因するメインエラーである。投入異常エラーは、メダル投入口42付近でメダルが詰まっていること等に起因するメインエラーである。
メインエラー管理手段107は、主記憶手段108にいずれかのエラー検出フラグが設定されると、エラーウェイト処理を行って所定の解除操作が行われるのを待機し、このエラーウェイト処理において、メインエラー検出手段106によって検出されたメインエラーを、第1メイン表示器90を介して報知するとともに、所定の解除操作(設定変更ボタン26の押下)が行われたことに基づいてエラー検出フラグ等をクリアする解除処理を行う。なお、本実施形態では、メインエラー管理手段107によるエラーウェイト処理の実行中においては遊技制御手段104でのメインループ処理が中断され、発生しているメインエラーについて解除処理が完了した後にメインループ処理が再開される。
メインエラー管理手段107は、エラーウェイト処理において、設定変更ボタン26が押下されたことを解除操作として受け付けて、主記憶手段108に記憶されている検出フラグやタイマの計時情報等のエラー関連情報をクリア(消去)する解除処理を行う。なおエラーウェイト処理では、第1メイン表示器90にエラーコードを表示した後に、主記憶手段108に設けられたエラーウェイトタイマを用いてタイマウェイト処理を行い、タイマウェイト処理が行われている期間(約108ms)を経過した後から解除操作を受け付けるようになっている。
本実施形態では、主制御手段70から副制御手段72への情報の送信はシリアル通信によってコマンドを送信することによって実現されているが、主制御手段70から副制御手段72へ送信されるコマンドに含まれる情報としては、設定値、遊技状態、メダルの投入数や払出数、内部抽選の結果、各種スイッチ等の信号状態、リールの停止制御の内容、入賞判定の結果および発生したメインエラーに関するもの等がある。
本実施形態では、メインエラーが発生した場合に、主制御手段70が、エラー検出フラグが設定されているエラー種別に対応するエラー発生コマンドや、設定変更ボタン26に対する解除操作が行われたことを示すエラー解除コマンドを、副制御手段72に送信する。また、主制御手段70は、ドア開閉スイッチ74の信号状態が変化した場合には、信号状態がOFF状態(前扉12が閉まっていることを示す信号状態)からON状態(前扉12が開いていることを示す信号状態)へ変化したことに基づいてドア開コマンドを副制御手段72に送信し、信号状態がON状態からOFF状態へ変化したことに基づいてドア閉コマンドを送信する。本実施形態では、前扉12が開放されていても、それ自体はメインエラーとしては取り扱わずに他のメインエラーが発生していなければメインループ処理は続行可能となっている。また、本実施形態では、所定期間毎(例えば15ms毎)において主制御手段70から副制御手段72に対して断線監視コマンドを定期的に送信する制御も行っている。
次に、副制御手段72について説明する。副制御手段72は、演出制御手段131と、サブエラー検出手段202と、サブエラー管理手段203および副記憶手段132等を備えている。
演出制御手段131は、副記憶手段132に記憶されている演出データに基づいて、液晶ディスプレイ34を用いて行う演出や、スピーカ36を用いて行う演出や、照明装置38を用いて行う演出に関する制御を行う。例えば、メダルの投入、ベットボタン56、スタートレバー53およびストップボタン54a~54cに対する操作や、遊技状態の変動等の遊技イベントの発生に応じて照明装置38を点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイ34の表示内容を変化させたり、スピーカ36から音を出力させたりすることにより、遊技の進行状況に応じて、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出の実行制御を行う。
遊技において実行される演出の内容は、遊技状態、演出状態および内部抽選の結果等に対応して主制御手段70から送信されるコマンドに応じて、副記憶手段132に記憶されている演出抽選テーブルを用いて決定される。本実施形態では、副記憶手段132のROMに記憶されている画像データを副記憶手段132に設けられたイメージバッファに読み込んで、イメージバッファに読み込まれた画像データに基づく画像が液晶ディスプレイ34に出力される。また、副記憶手段132のROMに記憶されているサウンドデータを副記憶手段132に設けられたサウンドバッファに読み込んで、サウンドバッファに読み込まれたサウンドデータに基づく音がスピーカ36から出力される。
サブエラー検出手段202は、主制御手段70から送信されたドア開コマンドおよび断線監視コマンドに基づきエラー検出条件を満たしているか否かを判断し、エラー検出条件を満たしていることに基づき発生しているサブエラーを特定することによってサブエラーを検出する。なお、本実施形態では、いずれかのサブエラーを検出した後(後述する主制御手段70からのエラー解除コマンドの受信を待機している状態)も、サブエラー検出手段202はタイマ割り込み処理によって定期的に各サブエラーの検出を継続して行っている。
サブエラー検出手段202は、図5に示すように、ドア開閉エラーおよび通信エラーを検出する。サブエラー検出手段202は、所定のサブエラーを検出すると、副記憶手段132に、対応するエラー検出フラグを設定する。ドア開放エラーは、前扉12が開いていることに起因するサブエラーである。また、通信エラーは、主制御手段70と副制御手段72との間の通信ケーブルの断線等による通信不良に起因するサブエラーである。
サブエラー検出手段202は、主制御手段70から送信されたエラー発生コマンドを受信すると、エラー発生コマンドによって特定されるメインエラーに対応するエラー検出フラグを副記憶手段132に設定する。
サブエラー管理手段203は、副記憶手段132にエラー検出フラグが設定されると、報知対象のエラーを決定してエラーに対応した演出態様で演出装置の制御を行うエラー報知処理を行う。また、サブエラー管理手段203は、エラー報知処理において報知対象のエラーを報知するとともに、主制御手段70からエラー解除コマンドやドア閉コマンドが送信されるのを待機し、エラーの復帰条件が成立したことに基づき副記憶手段132に設定されているエラー検出フラグ等をクリアして演出装置の状態を元に戻すエラー復帰処理を行う。なお、本実施形態では、副制御手段72から主制御手段70へは何らの情報も送信されないようになっており、サブエラーの発生が遊技制御手段104でのメインループ処理の進行に影響を与えることはなく、メインエラーが発生していなければサブエラーが発生している状況でも遊技制御手段104がメインループ処理を続行可能となっている。
サブエラー管理手段203は、副記憶手段132にサブエラーに対応するエラー検出フラグが設定されている場合、エラー検出フラグの種類に対応したエラーコードをサブ表示器93に表示させる。
なお、通信エラーに関して、電断復帰による副記憶手段132の初期化のみによって復帰可能となっており、サブエラー管理手段203は、遊技機の電源供給が絶たれるまで、通信エラー報知処理を続行して通信エラーを報知している状態を維持する。ただし、電断復帰によって通信エラーが一時的に解除された場合であっても、断線の状況が解消されていない場合には、主制御手段70からの断線監視コマンドの受信不良に基づきサブエラー検出手段202によって通信エラーが再度検出されることになる。
次に、遊技の進行を制御するメインループ処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。まず、遊技を行うために必要な数(規定枚数)のメダルの投入を受け付ける投入受付処理が行われ(ステップS100)、遊技開始条件として設定されている規定枚数(3枚)のメダルの投入を受け付けたか否かが判定される(ステップS101)。投入受付処理では、遊技者がメダル投入口42にメダルを投入したことに基づき投入されたメダルが投入状態に設定される。また、1ベットボタン56やMAXベットボタン56が押下されたことに基づき遊技機内にクレジットされたメダルが投入状態に設定される。また、前回の遊技でリプレイが入賞した場合には、前回の遊技で投入された枚数と同数のメダル(前回の遊技と同じ投入数のメダル)が自動的に投入状態に設定される。
ステップS101において、規定枚数のメダルの投入を受け付けたと判定された場合(規定投入数のメダルが投入状態に設定されたと判定された場合)(ステップS101:YES)、スタートレバー53の操作が有効化される(ステップS102)。一方、ステップS101において、規定投入数のメダルの投入を受け付けていないと判定された場合(ステップS101:NO)、ステップS100に戻る。
次いで、スタートレバー53が操作されたか否かが判定される(ステップS103)。ステップS103において、スタートレバー53が操作されたと判定された場合(ステップS103:YES)、内部抽選が行われる(ステップS104)とともに、第1リール20a~第3リール20cの回転が開始される(ステップS105)。一方、ステップS103において、スタートレバー53が操作されていないと判定された場合(ステップS103:NO)、ステップS103の処理が繰り返される。
次いで、各リールの回転速度が所定速度以上となっているか否かが判定される(ステップS106)。ステップS106において、各リールの回転速度が所定速度以上となっていると判定された場合(ステップS106:YES)、ストップボタン54a~54cに対する操作が有効化される(ステップS107)。一方、ステップS106において、各リールの回転速度が所定速度以上となっていないと判定された場合(ステップS106:NO)、ステップS106の処理が繰り返される。
次いで、所定のストップボタンが操作されたか否かが判定される(ステップS108)。ステップS108において、所定のストップボタンが操作されたと判定された場合(ステップS108:YES)、操作されたストップボタンに対応するリールの回転が停止され(ステップ109)、全てのリールが停止したか否かが判定される(ステップS110)。一方、ステップS108において、所定のストップボタンが操作されていないと判定された場合(ステップS108:NO)、ステップS108の処理が繰り返される。
ステップS110において、全てのリールが停止していないと判定された場合(ステップS110:NO)、ステップS108に戻る。一方、ステップS110において、全てのリールが停止したと判定された場合(ステップS110:YES)、各リールの停止状態(停止態様)に基づき、内部抽選で当選した役に入賞したか否かが判定される(ステップS111)。ステップS111において、内部抽選で当選した役に入賞したと判定された場合(ステップS111:YES)、入賞した役に対応する処理(入賞処理)が実行され(ステップS112)、一連の処理(1遊技)が終了する。一方、ステップS111において、内部抽選で当選した役に入賞しなかったと判定された場合(あるいは内部抽選の結果がハズレ(不当選)であった場合)(ステップS111:NO)、各リール20a~20cが停止したことをもって一連の処理(1遊技)が終了する。
ここで、遊技の開始に必要な規定数のメダルが投入された状態、または前回の遊技でリプレイに当選(入賞)したことに基づきメダルが自動投入された状態(リプレイが作動している状態)を特定状態(遊技開始可能状態)とする。本実施形態の遊技機は、特定状態において、設定確認処理(後述する)を実行可能となっている。
ここで、特定状態(遊技開始可能状態)において、すなわちステップS101においてYESと判定された後(ステップS102の処理が実行された後)、ステップS103においてYESと判定されるまでの間において、設定確認処理が実行される場合について説明する。図7は、主制御手段70における設定確認処理(設定参照処理)を示すフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートの開始時点は遊技モードであるものとする。
主制御手段70は、設定キーが設定変更キーシリンダに挿入され、設定キーが第1位置(初期位置)から第2位置(例えば初期位置から時計回りに90度回転した位置)へ移動(回転)されたか否か判定する(ステップS200)。このように遊技モードにおいて、設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作を、設定確認モードへの移行操作と言うことができる。
ステップS200において、設定キーが設定変更キーシリンダに挿入され、設定キーが第1位置から第2位置へ移動されたと判定した場合(ステップS200:YES)、主制御手段70は、遊技モード(第1状態)から設定確認モード(第2状態、設定参照モード、設定確認状態、設定参照状態)へ移行させる(ステップS201)。このとき、設定確認モードへの移行に伴い、メインループ処理を中断させる。一方、ステップS200において、設定キーが設定変更キーシリンダに挿入され、設定キーが第1位置から第2位置へ移動されていないと判定した場合(ステップS200:NO)、ステップS200の処理を繰り返す。
なお、ステップS200において、設定キーが設定変更キーシリンダに挿入され、設定キーが第1位置から第2位置へ移動され、かつ設定変更ボタン26が操作(押下)されたか否か判定するものとしてもよい。換言すると、設定確認モードへの移行操作は、設定キーを設定変更キーシリンダに挿入し、設定キーを第1位置から第2位置へ移動し、かつ設定変更ボタン26が操作すること、であってもよい。その場合、ステップS200において、設定キーが設定変更キーシリンダに挿入され、設定キーが第1位置から第2位置へ移動され、かつ設定変更ボタン26が操作されたと判定した場合(ステップS200:YES)、主制御手段70は、遊技モードから設定確認モードへ移行させる(ステップS201)
設定確認モードでは、液晶ディスプレイ34に設定確認モードである旨を報知する画像(例えば「設定参照中」という文字)が表示される。また、設定確認モードでは、遊技情報表示部32における第1メイン表示器90に、現在設定されている設定値が表示される。設定確認モードでは現在の設定値を参照(報知)することはできるが、遊技を行うことはできないようになっている。また、設定確認モードでは設定値を参照することはできるが、設定値の変更を行うことはできないようになっている。特定状態(遊技開始可能状態)においても、前記第1状態から前記第2状態へ移行し、設定報知処理を実行可能となっており、現在の設定値を確認できる。このため、例えば、特定状態である場合に、遊技を終了させてから設定報知処理が行われる前記第2状態へ移行させる必要がなく、設定値確認の利便性が向上する。
なお、特定状態(遊技開始可能状態)において、スタートレバーがONとされる前であれば、設定キーを第2位置へ移動させ、設定確認モードへ移行させることができる、と言うことができる。
次に、主制御手段70は、設定変更キーシリンダに挿入されている設定キーが第2位置から第1位置へ移動(回転)されたか否か判定する(ステップS202)。ステップS202において、設定キーが第2位置から第1位置へ移動されたと判定した場合(ステップS202:YES)、主制御手段70は、設定確認モードを終了させ、設定確認モードから遊技モードへ移行させる(ステップS203)。設定確認モードにおいて設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる(初期位置に戻す)操作を、遊技モードへの復帰操作と言うことができる。一方、ステップS202において、設定キーが第2位置から第1位置へ移動されていないと判定した場合(ステップS202:NO)、ステップS202の処理を繰り返す。
ステップS203の処理の後、主制御手段70は、メインループ処理(図6)を再開する(メインループ処理に復帰する)。なお、主制御手段70は、ステップS203の処理後、所定時間(所定のウェイト期間)が経過した後に、メインループ処理を再開させてもよい。
(スタートレバー)
本実施形態では、特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、スタートレバー53が操作(押下)された状態となり、スタートレバー53が操作されている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、遊技モードへの移行(復帰)直後に、遊技が開始されないようになっている。なお、遊技モードへの移行(復帰)直後とは、具体的にはメインループ処理に復帰したタイミング(タイマ割り込み処理が実行されたタイミング)である。また、スタートレバー53が操作されている状態とは、スタートレバー53がONとなる位置まで操作されている状態を指す。
換言すると、設定確認モードにおいて、スタートレバー53がON状態とされ、スタートレバー53がON状態となっている状態で、設定確認モードから遊技モードに移行した場合であっても、遊技は開始されないようになっている。
主制御手段70は、スタートレバー53から入力される信号の状態(信号状態)を監視している。スタートレバー53が操作されていない状態では、主制御手段70に入力される信号はOFFとなり、スタートレバー53が操作されている状態では、主制御手段70に入力される信号はONとなる。主制御手段70は、有効化されていないスタートレバー53が操作されたことに基づき信号状態がONとなっている場合は、そのONは検出しない。なお、有効化されていないスタートレバー53が操作された場合に、信号状態がONとならないように構成されていてもよい。
メインループ処理では、スタートレバー53から入力される信号の状態について、OFFからONへの変化、すなわちONエッジ(立上りエッジ)を検出(検知)すると、主制御手段70は、スタートレバー53が操作された(ON状態となった)と判定可能である。設定確認モードにおいてスタートレバー53が押下されてON状態となり、その状態で遊技モードに移行した場合、メインループ処理に復帰したタイミングで、入力信号がONであることが検出されるが、OFFからONへの立ち上がり(ONエッジ)は検出されない。このため、メインループ処理に復帰したタイミングでスタートレバー53が操作されたと判定されず、遊技が開始されない。また、設定確認モードから遊技モードへ移行してメインループ処理に復帰した後、さらにスタートレバー53のON状態が維持されても、遊技が開始されない。また、メインループ処理への復帰時に入力信号のONが検出された後もスタートレバー53のON状態が維持され、その後スタートレバー53がOFF状態となると、入力信号のONからOFFへの変化(OFFエッジ、立下りエッジ)が検出されるが、OFFエッジであるためスタートレバー53が操作されたと判定されず、遊技が開始されない。
本実施形態では、特定状態(遊技開始可能状態)において、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段、設定値に係る第2操作手段)がOFF状態からON状態とされ、設定変更キーシリンダがON状態となっている状態でスタートレバー53が操作されても、遊技が開始されず、そのスタートレバー53が操作されている状態で(操作が継続されたまま)設定変更キーシリンダがOFF状態とされた場合であっても、遊技が開始されない。
本実施形態では、遊技の開始に必要な規定数のメダルが投入された状態、または内部抽選の結果リプレイに当選したことに基づきメダルが自動投入された状態を特定状態とし、特定状態において、遊技モードから設定確認モードへ移行可としたが、特定状態のうちのいずれか一方の状態の場合に、遊技モードから設定確認モードへ移行可となっていてもよい。例えば、遊技の開始に必要な規定数のメダルが投入された状態では、遊技モードから設定確認モードへ移行可だが、内部抽選の結果リプレイに当選したことに基づきメダルが自動投入された状態では、遊技モードから設定確認モードへ移行不可となっていてもよい。
設定確認モードへの移行操作および遊技モードへの復帰操作は、前扉12が開いている状態(ドア開閉スイッチ74(ドアセンサ)の信号状態がONとなっている)で行われる操作である。本実施形態では、遊技モードへの復帰操作(設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作)が行われると、設定確認モードから遊技モードへ移行してメインループ処理に復帰するとしたが、遊技モードへの復帰操作が行われ、かつ前扉12が閉じた状態となると(すなわち前扉12が開いていることによってONとなっているドア開閉スイッチ74の信号状態がOFFとなると)、設定確認モードから遊技モードへ移行してメインループ処理に復帰するとしてもよい。すなわち、設定確認モードから遊技モードへ移行する条件(メインループ処理に復帰する条件)に、前扉12が閉じた状態となっていること、が含まれていてもよい。
設定確認モード(設定参照状態)からの復帰に関する制御について、次にようになっていてもよい。
第1の例は、前扉12の開放状態において、設定変更キーシリンダをOFF状態からON状態とすると、設定確認モードへ移行する。次に、前扉12の開放状態において、設定変更キーシリンダをON状態からOFF状態とすると、遊技モードへ移行する(設定確認モードから復帰する)。
第2の例は、前扉12の開放状態において、設定変更キーシリンダをOFF状態からON状態とすると、設定確認モードへ移行する。次に、前扉12の閉鎖状態において、設定変更キーシリンダをON状態からOFF状態とすると、設定確認モードが継続する(設定確認モードから復帰しない)。次に、設定変更キーシリンダがOFF状態である状態で前扉12を開放状態にしても、設定確認モードが継続する(設定確認モードから復帰しない)。
第3の例は、前扉12の開放状態において、設定変更キーシリンダをOFF状態からON状態とすると、設定確認モードへ移行する。次に、前扉12の閉鎖状態において、設定変更キーシリンダをON状態からOFF状態とすると、設定確認モードが継続する(設定確認モードから復帰しない)。次に、前扉12を開放状態としかつ設定変更キーシリンダをON状態とし(順番はいずれが先でも可)、前扉12の開放状態において設定変更キーシリンダをOFF状態とすると、遊技モードへ移行する(設定確認モードから復帰する)。
本実施形態では、特定状態(遊技開始可能状態)において、前扉12が開放され、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がOFF状態となっている間にスタートレバー53が操作された場合には遊技が開始される(遊技が進行する)が、特定状態において、前扉12が開放され、設定変更キーシリンダがON状態(設定確認モード)となっている間にスタートレバー53が操作された場合には遊技が開始されない(遊技が進行しない)。
スタートレバー53とは異なる所定の操作手段(第1操作手段)(ボタン、スイッチ)として、ストップボタン54a~54c、ベットボタン56、あるいは演出ボタン57等がある。この所定の操作手段は、遊技を進行させる操作に用いられる第1操作手段と言うことができる。本実施形態では、特定状態(遊技開始可能状態)において、前記第1操作手段が操作されている(ON状態となっている)状態でスタートレバー53が操作された場合には遊技が開始されるが、特定状態において、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段、設定値に係る第2操作手段)がON状態となっている状態でスタートレバー53が操作された場合には遊技が開始されないようになっている。
また、特定状態(遊技開始可能状態)において、設定変更ボタン26(設定値に係る操作手段、設定値に係る第2操作手段)が操作されている(ON状態となっている)状態でスタートレバー53が操作された場合には遊技が開始されないようになっている。なお、設定変更キーシリンダがOFF状態であってもON状態であっても設定変更ボタン26が操作されている(ON状態となっている)状態でスタートレバー53が操作された場合には遊技が開始されないようになっている。また、そのスタートレバー53が操作されている状態で(操作が継続されたまま)設定変更ボタン26がOFF状態とされた場合であっても、遊技が開始されないようになっている。
なお、本実施形態では、特定遊技状態であるか否かに関わらず、設定変更ボタン26を操作(押下)している状態において、(1)MAXベットボタン56が操作(押下)されても遊技価値がベットされないが(遊技価値が投入状態とならないが、遊技価値の投入が受け付けられないが)、(2)遊技者が遊技価値をメダル投入口42に投入(手投入)した場合には、遊技価値がベットされるようになっている(遊技価値が投入状態となる、遊技価値の投入が受け付けられる)。
(精算ボタン)
精算ボタン52は、遊技機(スロットマシンX)に電子的に貯留されたメダルや、ベットされている(投入状態に設定されている)が遊技に使用されていないメダルを精算し、メダル払出口60を介してメダル受け皿62に排出する(払い出す)ために設けられている。「精算」とは、遊技に使用するメダルを遊技者に返却することを意味する。
精算ボタン52は、押下操作可能に形成されており、精算ボタン52の操作に基づいて精算処理が実行される。なお、精算ボタン52は押圧部を備えており、押圧部が押下操作(押し込み操作)可能に形成されている。以下、精算ボタン52の押圧部が操作されることを、精算ボタン52が操作されるという。精算処理(遊技価値に関する所定の処理)では、貯留(クレジット)またはベットのうちの少なくとも一方に設定されているメダルが精算される。換言すると、精算ボタン52の操作に基づく精算の対象は、クレジットに設定されているメダルのみならず、ベットに設定されているメダルも含む。ベットおよびクレジットの双方にメダルが設定されている場合、精算ボタン52の操作に基づく精算の態様として、例えば次の2つの態様がある。第1精算態様は、1回の精算ボタン52の操作によってベットに設定されているメダルおよびクレジットに設定されているメダルの双方が一括して精算されるものである。第2精算態様は、1回目の精算ボタン52の操作によってベットに設定されているメダルのみが精算され、ベットに設定されているメダルの精算後における2回目の精算ボタン52の操作によってクレジットに設定されているメダルが精算されるものである。
ここで、特定状態(遊技開始可能状態)において遊技モードから設定確認モードへ移行し、その後、設定確認モードから遊技モードへ復帰する場合の処理について説明する。本実施形態では、特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、精算ボタン52が操作(押下)された状態(ON状態)となり、精算ボタン52が操作されている(ON状態となっている)状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、精算が実行(開始)される。精算ボタン52が操作されている状態とは、精算ボタン52がONとなる位置まで操作されている状態を指す。
換言すると、設定確認モードにおいて、精算ボタン52がON状態とされ、精算ボタン52がON状態となっている状態で設定確認モードから遊技モードに移行した場合に、精算が開始される。このため、遊技モードに移行した場合に、精算ボタン52を再度ON状態とする必要がなく、よりスムーズに精算を開始させることができる。
主制御手段70は、精算ボタン52から入力される信号の状態(信号状態)を監視している。精算ボタン52が操作されていない状態では、主制御手段70に入力される信号はOFFとなり、精算ボタン52が操作されている状態では、主制御手段70に入力される信号はONとなる。メインループ処理では、精算ボタン52から入力される信号の状態がONであることを一定時間以上(所定回数のタイマ割込み処理にわたり)検出(検知)すると、主制御手段70は、精算ボタン52が操作された(ON状態となった)と判定可能である。このため、設定確認モードにおいて精算ボタン52が押下されてON状態となり、その状態で遊技モードに移行した場合、メインループ処理に復帰したタイミングで入力信号がONであることが検出され、そのONの検知が一定時間以上続いた場合に、精算が開始される。
なお、特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、精算ボタン52が押下された状態(ON状態)となり、精算ボタン52がON状態となっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、精算が開始されないようになっていてもよい。この場合、意図しない操作に基づき精算が開始されるのを防ぐことができる。また、仮に意図しない操作に基づき精算が開始された場合、続けて遊技を行うためにはメダルのメダル投入口42への投入が必要となり、遊技者にとって負担となるが、本実施形態によれば、そのような負担が生じるのを防ぐことができる。なお、設定確認モードから遊技モードへ移行してメインループ処理に復帰した後、さらに精算ボタン52のON状態が維持(継続)されても、精算が開始されないようになっていてもよい。
特定状態(遊技開始可能状態)において、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がOFF状態からON状態とされ、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がON状態となっている状態で精算ボタン52が操作されても、遊技価値に関する処理(精算処理)が開始されず、その精算ボタン52が操作されている状態で(操作が維持されたまま)設定変更キーシリンダがOFF状態とされた場合であっても、遊技価値に関する処理(精算処理)が開始されないようになっていてもよい。
また、上記では特定状態(遊技の開始に必要な規定数のメダルが投入された状態、または内部抽選の結果リプレイに当選したことに基づきメダルが自動投入された状態)においてとしたが、遊技の開始に必要な規定数のメダルが投入された状態(規定数メダル投入状態)において、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がOFF状態からON状態とされ、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がON状態となっている状態で精算ボタン52が操作されても、遊技価値に関する処理(精算処理)が開始されず、その精算ボタン52が操作されている状態で(操作が維持されたまま)設定変更キーシリンダがOFF状態とされた場合であっても、遊技価値に関する処理(精算処理)が開始されないようになっていてもよい。
また、遊技の開始に必要な規定数のメダルが投入された状態(規定数メダル投入状態)において、設定変更ボタン26(設定値に係る操作手段)がOFFからONとされ、設定変更ボタン26(設定値に係る操作手段)操作されている(ONとなっている)状態で精算ボタン52が操作されても、遊技価値に関する処理(精算処理)が開始されず、その精算ボタン52が操作されている状態で(操作が維持されたまま)設定変更ボタン26がOFFとされた場合であっても、遊技価値に関する処理(精算処理)が開始されないようになっていてもよい。
なお、遊技の開始に必要な規定数のメダルが投入されていない状態(クレジットのみが設定されている状態)では、(1)設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がOFF状態からON状態とされると、設定確認モードへ移行するようになっている。(2)一方、設定変更キーシリンダがOFF状態となっている状態において、設定変更ボタン26が操作されている(ONとなっている)状態で精算ボタン52が操作され、その精算ボタン52が操作されている状態で、設定変更ボタン26がOFFとされた場合であっても、遊技価値に関する処理(精算処理)が開始されないようになっていてもよい。
(音量変更ボタン、光量変更ボタン)
演出ボタン57(図1参照)として、押下操作可能なプッシュボタンの他に(あるいはプッシュボタンの代わりに)、演出に関する設定等を行う際に操作される演出設定ボタンが設けられていてもよい。以下、十字キーと、決定ボタンと、キャンセルボタン(終了ボタン、戻るボタン)と、を備える演出設定ボタンが設けられているものとする。十字キーは、4つの方向ボタンとして、奥(後方)側に設けられている上ボタンと、手前(前方)側に設けられている下ボタンと、右側に設けられている右ボタンと、左側に設けられている左ボタンと、を備えている。
非遊技中に十字キーの所定の方向ボタン(右ボタンまたは左ボタン)が操作されると、音量変更画面(音量変更画像)(演出の設定に関する画面)が液晶ディスプレイ34に表示され、スピーカ36から出力される音の大きさ(音量)の調整が可能な状態となる(方向ボタンの押下操作で音量を上下させる(変更する)ことが可能となる)。また、非遊技中に十字キーの所定の方向ボタン(上ボタンまたは下ボタン)が操作されると、光量変更画面(光量変更画像)(演出の設定に関する画面)が液晶ディスプレイ34に表示され、液晶ディスプレイ34および/または照明装置38の明るさ(輝度)の調整が可能な状態となる(方向ボタンの押下操作で光量を上下させる(変更する)ことが可能となる)。なお、最初の(1回目の)方向ボタンの押下操作で音量(あるいは光量)を上下させる(変更する)ことができてもよい。すなわち、最初の方向ボタンの押下操作によって、音量変更画面(あるいは光量変更画面)の表示と同時に音量(あるいは光量)が変更されてもよい。このように、十字キーは、音量変更ボタンあるいは光量変更ボタンとして機能する。演出ボタンとしての演出設定ボタン(十字キー)は、演出の設定に関する画面を表示させる操作に用いられる所定のボタンや、演出の設定に関する操作に用いられる所定のボタン、と言うことができる。
ここで、特定状態(遊技開始可能状態)において遊技モードから設定確認モードへ移行し、その後、設定確認モードから遊技モードへ復帰する場合の処理について説明する。特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、音量変更ボタン(あるいは光量変更ボタン)が操作(押下)された状態(ON状態)となり、音量変更ボタン(あるいは光量変更ボタン)が操作されている(ON状態となっている)状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、音量変更画面(あるいは光量変更画面)が液晶ディスプレイ34に表示されず、音量変更(あるいは光量変更)が可能な状態とならないようになっている。なお、音量変更画面(あるいは光量変更画面)が液晶ディスプレイ34に表示されず、音量変更(あるいは光量変更)が可能な状態とならないとしたが、音量(あるいは光量)が変更されないようになっていてもよい。音量変更ボタンが操作されている状態とは、音量変更ボタンがONとなる位置まで操作されている状態を指す。
換言すると、設定確認モードにおいて、音量変更ボタン(あるいは光量変更ボタン)がON状態とされ、音量変更ボタン(あるいは光量変更ボタン)がON状態となっている状態で、設定確認モードから遊技モードに移行した場合であっても、音量変更(あるいは光量変更)が開始されないようになっている。
さらに換言すると、特定状態(遊技開始可能状態)において、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がOFF状態からON状態とされ、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がON状態となっている状態で「演出の設定に関する操作に用いられる所定のボタン」がON状態とされ、当該所定のボタンがON状態となっている状態で設定変更キーシリンダがOFF状態とされた場合であっても、演出の設定に関する処理が開始されない(例えば演出の設定に関する画面が液晶ディスプレイ34に表示されない)。
このため、誤って音量変更ボタン(あるいは光量変更ボタン)をON状態としたままの状態で設定確認モードから遊技モードへ復帰した場合に、意図しない操作に基づき音量変更画面(あるいは光量変更画面)が表示されるのを防ぐことができる。なお、この場合、設定確認モードから遊技モードへ移行してメインループ処理に復帰した後、さらに音量変更ボタン(あるいは光量変更ボタン)のON状態が維持(継続)されても、音量変更(あるいは光量変更)が開始されない。
なお、上記では、特定状態(遊技開始可能状態)における場合について説明したが、特定状態であるか否かに関わらず次のようになっていてもよい。すなわち、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がOFF状態からON状態とされ、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がON状態となっている状態で「演出の設定に関する操作に用いられる所定のボタン」が操作され(ON状態とされ)、当該所定のボタンが操作されている状態で設定変更キーシリンダがOFF状態とされた場合であっても、演出の設定に関する処理が開始されないようになっていてもよい。
また、特定状態であるか否かに関わらず、設定変更ボタン26(設定値に係る操作手段)がOFFからONとされ、設定変更ボタン26(設定値に係る操作手段)が操作されている(ONとなっている)状態で、「演出の設定に関する操作に用いられる所定のボタン」が操作され(ON状態とされ)、当該所定のボタンが操作されている状態で設定変更ボタン26がOFFとされた場合であっても、演出の設定に関する処理が開始されないようになっていてもよい。
音量変更および光量変更は、副制御手段72によって制御されており、メインループ処理へ復帰したことに加えてサブエラーが解消されたことに基づき制御可能となるように構成されていてもよい。
なお、特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、音量変更ボタン(あるいは光量変更ボタン)が押下された状態(ON状態)となり、音量変更ボタン(あるいは光量変更ボタン)がON状態となっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、音量変更画面(あるいは光量変更画面)が液晶ディスプレイ34に表示され、音量変更(あるいは光量変更)が可能な状態となってもよく、音量(あるいは光量)が変更されるようになっていてもよい。この場合、遊技モードへ移行した際に、よりスムーズに音量変更画面(あるいは光量変更画面)を表示させることができる。
(演出ボタン)
非遊技中に演出ボタン57(図1)を操作すると、メニュー画面(メニュー画像)(演出の設定に関する画面)が液晶ディスプレイ34に表示されるようになっていてもよい。メニュー画面からは、演出態様の設定(例えば、演出にメインで登場するキャラクターの設定や、役またはボーナス等の当選の報知態様の設定)、遊技履歴の参照やユーザー端末(遊技者のスマートフォン等)への転送、役の表示態様の確認等が可能となっている。
なお、演出ボタン57の操作に基づきメニュー画面を経由せずに、所定の演出態様の決定(例えばキャラクタの設定)が可能となっていてもよい(キャラ設定画面へ移行してもよい)。
また、上述の演出設定ボタンが設けられている場合に、非遊技中に決定ボタンを操作すると、メニュー画面が液晶ディスプレイ34に表示されるようになっていてもよい。換言すると、決定ボタンがメニュー画面を表示させることが可能な演出ボタン(メニュー画面への移行契機として操作される演出ボタン)となっていてもよい。メニュー画面が表示されている状態で十字キー等によりカーソルを移動させて所望のメニューを選び、決定ボタンを操作すると、選択した内容に関する設定等を行うことが可能な画面へ移行する。演出ボタン57(あるいは決定ボタン)は、演出の設定に関する画面を表示させる操作に用いられる所定のボタンや、演出の設定に関する操作に用いられる所定のボタン、と言うことができる。
ここで、特定状態(遊技開始可能状態)において遊技モードから設定確認モードへ移行し、その後、設定確認モードから遊技モードへ復帰する場合の処理について説明する。特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、演出ボタン57が操作(押下)された状態(ON状態)となり、演出ボタン57が操作されている(ON状態となっている)状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、メニュー画面が液晶ディスプレイ34に表示されず(メニュー画面へ移行せず)、所定のメニューを選択可能な状態が開始されないようになっている。演出ボタン57が操作されている状態とは、演出ボタン57がONとなる位置まで操作されている状態を指す。
換言すると、設定確認モードにおいて、演出ボタン57がON状態とされ、演出ボタン57がON状態となっている状態で、設定確認モードから遊技モードに移行した場合であっても、所定のメニューを選択可能な状態が開始されないようになっている。
さらに換言すると、特定状態(遊技開始可能状態)において、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がOFF状態からON状態とされ、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がON状態となっている状態で「演出の設定に関する操作に用いられる所定のボタン」が操作され(ON状態とされ)、当該所定のボタンが操作されている(ON状態となっている)状態で設定変更キーシリンダがOFF状態とされた場合であっても、演出の設定に関する処理が開始されない(例えば演出の設定に関する画面が液晶ディスプレイ34に表示されない)。
このため、誤って演出ボタン57をON状態としたままの状態で設定確認モードから遊技モードへ復帰した場合に、意図しない操作に基づきメニュー画面が表示されるのを防ぐことができる。
なお、上記では、特定状態(遊技開始可能状態)における場合について説明したが、特定状態であるか否かに関わらず次のようになっていてもよい。すなわち、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がOFF状態からON状態とされ、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がON状態となっている状態で「演出の設定に関する操作に用いられる所定のボタン」が操作され(ON状態とされ)、当該所定のボタンが操作されている状態で設定変更キーシリンダがOFF状態とされた場合であっても、演出の設定に関する処理が開始されないようになっていてもよい。
また、特定状態であるか否かに関わらず、設定変更ボタン26(設定値に係る操作手段)がOFFからONとされ、設定変更ボタン26(設定値に係る操作手段)が操作されている(ONとなっている)状態で、「演出の設定に関する操作に用いられる所定のボタン」が操作され(ON状態とされ)、当該所定のボタンが操作されている状態で設定変更ボタン26がOFFとされた場合であっても、演出の設定に関する処理が開始されないようになっていてもよい。
なお、特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、演出ボタン57が押下された状態(ON状態)となり、演出ボタン57がON状態となっている状態で設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、メニュー画面が液晶ディスプレイ34に表示され(メニュー画面へ移行し)、所定のメニューを選択可能な状態が開始されるようになっていてもよい。この場合、遊技モードへ移行した際に、よりスムーズにメニュー画面を表示させることができる。
また、設定確認モードから遊技モードへ移行してメインループ処理に復帰した後、さらに演出ボタン57のON状態が所定時間以上継続された場合に、メニュー画面が液晶ディスプレイ34に表示(所定のメニューを選択可能な状態が開始)されるようになっていてもよい。具体的には、設定確認モードから遊技モードへ移行し、メインループ処理が再開されてから所定時間が経過した後に、メニューボタンとしての演出ボタン57の操作が有効化されてもよい。この場合、設定確認モードにおいて演出ボタン57がON状態とされ、演出ボタン57がON状態となっている状態で遊技モードへ復帰し、さらに演出ボタン57がON状態となっている状態で所定時間が経過して演出ボタン57の操作が有効化された場合に、その演出ボタン57の操作が有効化されたことに基づきメニュー画面が液晶ディスプレイ34に表示され、所定のメニューを選択可能な状態となる。なお、そのように演出ボタン57の操作が有効化されたタイミングにおいて、消灯していた演出ボタン57が点灯し、演出ボタン57の操作が有効化されたことが報知されるようになっていてもよい。
(メダルレス遊技機)
本実施の形態では、遊技を行う際にメダル(遊技媒体)を投入し、役の入賞によってメダルが払い出される遊技機(スロットマシンX)を用いて説明したが、遊技機は、遊技媒体を用いずに電子的情報としての遊技価値を用い、遊技価値が消費されたり、遊技価値が付与されたりすることによって遊技が行われるものであってもよい(いわゆるメダルレス遊技機)。メダルレス遊技機では、メダルの投入の代わりに遊技価値が消費され、メダルの払い出しの代わりに遊技価値が付与される。
次に、メダルレス遊技機Yにおける制御について説明する。なお、上述のスロットマシンXを用いて説明した構成と同一または相当する機能を有する構成については、その説明を省略または簡略化する。
図8は、メダルレス遊技機Yを正面側から見た斜視図である。図示を省略しているが、メダルレス遊技機Yの側方(右側方)にはカードユニット(遊技価値貸出装置、遊技メダル貸出装置、所定の装置)が設けられれている。メダルレス遊技機Yは、メダル投入口、メダル払出口およびメダル受け皿等の構成や、メダルセレクタ、ホッパーユニット等の投入されたメダルを制御する装置を備えていない。
メダルレス遊技機Yでは、カードユニットに対する貸出操作等に基づき、所定数の遊技価値に相当する値がクレジット(主記憶手段108におけるクレジット記憶領域の記憶値)に設定される。主記憶手段108におけるクレジット記憶領域の記憶値は、クレジット数(貯留数)と言うことができる。クレジット数(遊技に使用可能な遊技メダル数)は、遊技メダル数表示装置111に表示される。
メダルレス遊技機Yでは、スロットマシンXのようにクレジット数の上限が「50」に設定されておらず、上限の数は、例えば、遊技メダル数表示装置111に表示可能な数の範囲内で設定されていてもよい。
操作領域50には、遊技メダル数表示装置111が設けられている。遊技メダル数表示装置111は、7セグメント式のLEDディスプレイで構成され、本実施形態では5桁の数字が表示可能となっている。また、操作領域50には、計数ボタン112が設けられている。計数ボタン112は、所定数のクレジット(クレジット数の全部または一部)に相当する値を示す情報をカードユニットへ送信(返却)する際に操作されるボタンである。計数ボタン112は押圧部を備えており、押圧部が押下操作可能に形成されている。以下、計数ボタン112の押圧部を押下することを、計数ボタン112を操作するという。
図示を省略するが、筐体10の内部には電源ユニット14(電源ボックス)が設けられており、電源ユニット14の前面に、設定変更キーシリンダや設定変更ボタン26等が設けられている。
ここで、メダルレス遊技機Yでの基本的な遊技の流れについて説明する。まず、カードユニットでの貸出操作に基づき所定数の遊技メダルが付与される(クレジット数が加算される)。MAXベットボタン56が操作されると、規定数を限度として遊技メダルが投入状態に設定され、投入状態に設定された遊技メダル数に相当する値が、クレジット数から減算される(遊技メダル数表示装置111に表示される遊技メダル数が減少する)。
規定数の遊技メダルが投入状態に設定されると、スタートレバー53の操作が有効な状態、すなわち遊技が開始可能な状態となる。次に、有効化されたスタートレバー53が操作されると、リール20a~20cの回転が開始される。次に、リール20a~20cの回転速度が所定の速度まで上昇して定常回転状態となると、ストップボタン54a~54cの操作が有効な状態となる。次に、いずれかのストップボタン54a~54cが操作されると、対応するリール20a~20cの回転が停止する。次に、すべてのリール20a~20cの回転が停止すると、遊技の結果に応じて、所定数の遊技メダルを付与する(クレジットに加算する)処理や、遊技メダルを新たに消費することなく再度遊技を開始可能な状態とする処理(リプレイ処理)等が行なわれる。
上述のとおり計数ボタン112が操作されると、所定数のクレジット(遊技メダル)がカードユニットへ送信(返却)される。そして、カードユニットにおいてカード返却操作が行われると、所定の値が記憶されたカードがカードユニットから排出される。
次に、主制御手段70における計数ボタン112の操作に係る処理について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。主制御手段70は、計数ボタン112から入力される信号(計数ボタン信号)の状態(信号状態)を監視している。計数ボタン112が操作されていない状態では、主制御手段70に入力される信号はOFFとなり、計数ボタン112が操作されている状態では、主制御手段70に入力される信号はONとなる。
メインループ処理において、主制御手段70は、計数ボタン信号のONからOFFへの変化を検出(OFFエッジを検出)した場合、あるいは計数ボタン信号のONを所定時間以上検出した場合に、所定数のクレジット(クレジット数の全部または一部)に相当する値を示す情報をカードユニットへ送信し、クレジット数(主記憶手段108におけるクレジット記憶領域の記憶値)から当該値を減算する処理(計数処理)を行う。当該クレジット数の減算に伴い、遊技メダル数表示装置111に表示される遊技メダル数が減少する。
主制御手段70は、計数ボタン信号がONであるか否かを判定する(ステップS301)。ステップS301において、計数ボタン信号がONであると判定した場合(ステップS301:YES)、所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS302)。一方、ステップS301において、計数ボタン信号がONでないと判定した場合(ステップS301:NO)、ステップS301の処理を繰り返す。所定の条件とは、(1)計数ボタン信号のOFFエッジを検出し、計数ボタン信号のONの検出時間(ON検出時間)が500ms未満であるという条件(第1条件)、あるいは(2)計数ボタン信号のON検出時間が500ms以上である、という条件(第2条件)である。
ステップS302において、所定の条件を満たすと判定した場合(ステップS302:YES)、主制御手段70は、第1条件であるか否かを判定する(ステップS303)。一方、ステップS302において、所定の条件を満たさないと判定した場合(ステップS302:NO)、ステップS301に戻る。
ステップS303において、第1条件であると判定した場合(ステップS303:YES)、主制御手段70は、クレジット数(遊技メダル数)が1以上であるか否かを判定する(ステップS304)。一方、ステップS303において、第1条件でないと判定した場合(ステップS303:NO)、主制御手段70は、クレジット数が50以上であるか否かを判定する(ステップS306)。
ステップS304において、クレジット数が1以上であると判定した場合(ステップS304:YES)、主制御手段70は、クレジット数「1」(クレジット数の一部に相当する値)を示す情報をカードユニットへ送信するとともに、クレジット数から1を減算する(ステップS305)。ステップS305の後、ステップS301に戻る。一方、ステップS304において、クレジット数が1未満であると判定した場合(ステップS304:NO)、ステップS301に戻る。
ステップS306において、クレジット数が50以上であると判定した場合(ステップS306:YES)、主制御手段70は、クレジット数「50」(クレジット数の一部に相当する値)を示す情報をカードユニットへ送信するとともに、クレジット数から50を減算する(ステップS307)。ステップS307の後、ステップS309へ進む。一方、ステップS306において、クレジット数が50未満であると判定した場合(ステップS306:NO)、主制御手段70は、現在のクレジット数に相当する値(例えば30、クレジット数の全部に相当する値)をカードユニットへ送信するとともに、クレジット数から当該値を減算する(ステップS308)。ステップS308の後、ステップS301に戻る。なお、ステップS308では、クレジット数が0となっている場合があり得るが、その場合にクレジット数「0」を示す情報をカードユニットへ送信するとともに、クレジット数から0を減算する処理が行われてもよく、そのような処理が行われなくてもよい。
主制御手段70は、継続して計数ボタン信号のONが検出されている否か判定する(ステップS309)。ステップS309において、継続して計数ボタン信号のONが検出されていると判定した場合(ステップS309:YES)、主制御手段70は、ステップS307の処理が行われた後の計数ボタン信号のON検出時間が300msに到達したか否かを判定する(ステップS310)。一方、ステップS309において、継続して計数ボタン信号のONが検出されていないと判定された場合(ステップS309:NO)、ステップS301に戻る。
ステップS310において、ステップS307の処理が行われた後の計数ボタン信号のON検出時間が300msに到達したと判定した場合(ステップS310:YES)、ステップS306へ進む。一方、ステップS310において、ステップS307の処理が行われた後の計数ボタン信号のON検出時間が300msに到達していないと判定した場合(ステップS310:NO)、ステップS309へ進む。
(計数ボタン)
ここで、特定状態(遊技開始可能状態)において遊技モードから設定確認モードへ移行し、その後、設定確認モードから遊技モードへ復帰する場合の処理について説明する。特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、計数ボタン112が押下された状態(ON状態)となり、計数ボタン112がON状態となっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、計数処理が実行(開始)されず、所定のクレジット数(クレジット数の全部または一部)に相当する値を示す情報がカードユニットへ送信されず、クレジット数から当該値が減算されないようになっている。
換言すると、設定確認モードにおいて計数ボタン112がON状態とされ、計数ボタン112がON状態となっている状態で、設定確認モードから遊技モードに移行した場合に、計数処理が開始されないようになっている。このため、誤って計数ボタン112をON状態としたままの状態で設定確認モードから遊技モードへ復帰した場合に計数処理が開始されないため、意図しない操作に基づき計数処理が開始されるのを防ぐことができる。仮に意図しない操作に基づき計数処理が開始された場合、続けて遊技を行うために遊技価値の貸出操作が必要となる場合があり、遊技者にとって負担となるが、本実施形態によれば、そのような負担が生じるのを防ぐことができる。
設定確認モードにおいて計数ボタン112がON状態となり、その状態のまま遊技モードに移行した場合、メインループ処理に復帰したタイミング(時点)において、計数ボタン信号がONであることが検出されるが、これはONからOFFへの立ち下がり(OFFエッジ)ではない。また、メインループ処理への復帰時であるため、ON検出時間が所定時間(500ms)以上となっていない。つまり、ステップS302においてNOと判定される。したがって、メインループ処理に復帰したタイミングでは、計数処理が実行されない。
ここで、設定確認モードにおいて計数ボタン112がON状態とされ、計数ボタン112がON状態となっている状態で、設定確認モードから遊技モードへ移行し、メインループ処理に復帰した後、計数ボタン112のON状態が継続(維持)された場合の処理について説明する。(1)メインループ処理に復帰したタイミングで計数ボタン信号がONであることが検出され、その後、計数ボタン信号のON検出時間が500ms未満であることが検出された場合、それに基づき計数処理(クレジット数「1」を返却する処理)が開始されない。(2)また、メインループ処理に復帰したタイミングで計数ボタン信号がONであることが検出され、その後、計数ボタン信号のON検出時間が所定時間(500ms)以上であることが検出された場合、それに基づき計数処理(クレジット数「50」または現在のクレジット数を返却する処理)が開始されない。(3)また、メインループ処理に復帰したタイミングで計数ボタン信号がONであることが検出され、その後も計数ボタン信号のONの検出が継続されている状態で(500ms以上)、計数ボタン112がOFF状態となり、OFFエッジが検出された場合に、それに基づき計数処理(クレジット数「1」を返却する処理)が開始されない。なお、(2´)メインループ処理に復帰したタイミングで計数ボタン信号がONであることが検出され、その後も計数ボタン信号のONの検出が継続されている状態で、設定確認モードにおいて計数ボタン112がON状態とされた時点からのON検出時間が所定時間(500ms)以上となったことに基づき、計数処理が開始されない。
なお、特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、計数ボタン112が押下された状態(ON状態)となり、計数ボタン112がON状態となっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、計数処理が開始されるようになっていてもよい。
換言すると、設定確認モードにおいて計数ボタン112がON状態とされ、計数ボタン112がON状態となっている状態で、設定確認モードから遊技モードに移行した場合に、計数処理が開始されるようになっていてもよい。この場合、遊技モードへ移行した際に、より早く計数処理を開始させることができる。
ここで、設定確認モードにおいて計数ボタン112がON状態とされ、計数ボタン112がON状態となっている状態で、設定確認モードから遊技モードへ移行し、メインループ処理に復帰した後、さらに計数ボタン112のON状態が継続された場合の処理について説明する。(1)メインループ処理に復帰したタイミングで計数ボタン信号がONであることが検出され、その後、OFFエッジが検出されて計数ボタン信号のON検出時間が500ms未満であることが検出された場合に、それに基づき計数処理(クレジット数「1」を返却する処理)が開始されてもよい(実行可能となっていてもよい)。(2)また、メインループ処理に復帰したタイミングで計数ボタン信号がONであることが検出され、その後、計数ボタン信号のON検出時間が500ms以上であることが検出された場合、それに基づき計数処理(クレジット数「50」または現在のクレジット数を返却する処理)が開始されてもよい。なお、この場合、1回の返却に限らず、計数ボタン112のON状態が継続され、条件(ステップS310)を満たす場合には、次回以降の返却が実行される。(3)また、メインループ処理に復帰したタイミングで計数ボタン信号がONであることが検出され、その後も計数ボタン信号のONの検出が継続されている状態で(500ms以上)、計数ボタン112がOFF状態となり、OFFエッジが検出された場合に、それに基づき計数処理(クレジット数「1」を返却する処理)が開始されてもよい。
(精算ボタン)
メダルレス遊技機Yにおいて、精算ボタン52は、ベットボタン56の操作により投入された(投入状態に設定された)遊技メダルを、クレジット(主記憶手段108におけるクレジット記憶領域)に返却する際に操作されるボタンとなっている。換言すると、精算ボタン52の操作に基づき、投入状態に設定された遊技メダルをクレジットに返却する処理(投入返却処理)が実行される。投入返却処理(遊技価値に関する所定の処理)は、遊技メダルの投入状態の設定が解消され、投入状態に設定されていた遊技メダル数に相当する値が、クレジット数(主記憶手段108におけるクレジット記憶領域の記憶値)に加算される処理である。投入状態に設定されている遊技メダルが存在する状態で精算ボタン52が操作されると、それに基づき遊技メダルがクレジットに返却され、遊技メダル数表示装置111に表示される遊技メダル数が増加する。
ここで、特定状態(遊技開始可能状態)において遊技モードから設定確認モードへ移行し、その後、設定確認モードから遊技モードへ復帰する場合の処理について説明する。特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、精算ボタン52が操作(押下)された状態(ON状態)となり、精算ボタン52が操作されている(ON状態となっている)状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、投入返却処理が開始(実行)されず、投入状態に設定された遊技メダルがクレジットに返却されないようになっている。精算ボタン52が操作されている状態とは、精算ボタン52がONとなる位置まで操作されている状態を指す。
換言すると、設定確認モードにおいて、精算ボタン52がON状態とされ、精算ボタン52がON状態となっている状態で、設定確認モードから遊技モードに移行した場合であっても、投入返却処理が開始されないようになっている。
換言すると、特定状態(遊技開始可能状態)において、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がOFF状態からON状態とされ、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がON状態となっている状態で精算ボタン52が操作されても遊技価値に関する処理(投入返却処理)が開始されず、その精算ボタン52が操作されている状態で(操作が維持されたまま)設定変更キーシリンダがOFF状態とされた場合であっても、遊技価値に関する処理(投入返却処理)が開始されない。
このため、誤って精算ボタン52をON状態としたままの状態で設定確認モードから遊技モードへ復帰した場合に投入返却処理が実行されないため、意図しない操作に基づき投入返却処理が開始されるのを防ぐことができる。仮に意図しない操作に基づき投入返却処理が実行された場合、遊技を行うために再度遊技価値を投入する必要が生じ、遊技者にとって負担となるが、本実施形態によれば、そのような負担が生じるのを防ぐことができる。なお、設定確認モードから遊技モードへ移行してメインループ処理に復帰した後、さらに精算ボタン52のON状態が維持されても、投入返却処理が開始されない。
上記では特定状態(遊技の開始に必要な規定数のメダルが投入された状態、または内部抽選の結果リプレイに当選したことに基づきメダルが自動投入された状態)においてとしたが、遊技の開始に必要な規定数のメダルが投入された状態(規定数メダル投入状態)において、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がOFF状態からON状態とされ、設定変更キーシリンダ(設定値に係る操作手段)がON状態となっている状態で精算ボタン52が操作されても、遊技価値に関する処理(投入返却処理)が開始されず、その精算ボタン52が操作されている状態で(操作が維持されたまま)設定変更キーシリンダがOFF状態とされた場合であっても、遊技価値に関する処理(投入返却処理)が開始されないようになっていてもよい。
また、遊技の開始に必要な規定数のメダルが投入された状態(規定数メダル投入状態)において、設定変更ボタン26(設定値に係る操作手段)がOFFからONとされ、設定変更ボタン26(設定値に係る操作手段)操作されている(ONとなっている)状態で精算ボタン52が操作されても、遊技価値に関する処理(投入返却処理)が開始されず、その精算ボタン52が操作されている状態で(操作が維持されたまま)設定変更ボタン26がOFFとされた場合であっても、遊技価値に関する処理(投入返却処理)が開始されないようになっていてもよい。
なお、特定状態(遊技開始可能状態)であり、遊技モードとなっている状態から、設定変更キーシリンダに挿入された設定キーを第1位置から第2位置へ移動させる操作(移行操作)が行われ、設定確認モードとなっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われるよりも前に、精算ボタン52が押下された状態(ON状態)となり、精算ボタン52がON状態となっている状態で、設定キーを第2位置から第1位置へ移動させる操作(復帰操作)が行われた場合に、投入返却処理が開始されるようになっていてもよい。この場合、遊技モードへ移行した際に、よりスムーズに投入返却処理を開始させることができる。
本実施形態の遊技機は、
外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリール20a~20cと、
遊技を開始させる操作に用いられるスタートレバー53と、
設定値に係るスイッチと、
遊技の進行を制御する制御手段70と、を備え、
前記制御手段は、
前記スタートレバーの操作に基づき役の当否を決定する内部抽選を行う遊技制御手段104と、
複数の設定値の間で設定値を変更する設定変更処理を実行可能な設定変更手段101と、を備え、
遊技の開始に必要な規定数の遊技価値が投入された状態、または前記内部抽選の結果リプレイに当選したことに基づき遊技価値が自動投入された状態を特定状態とすると、
前記特定状態において、前記設定値に係る操作手段がOFFからONとされ、前記設定値に係る操作手段がONとなっている状態で前記スタートレバーが操作され、前記スタートレバーが操作されている状態で前記設定値に係る操作手段がOFFとされた場合であっても、遊技が開始されない。
前記設定値に係る操作手段がONとなっている状態で前記スタートレバーが操作され、前記スタートレバーが操作されている状態で前記設定値に係る操作手段がOFFとされた場合であっても、遊技が開始されないようになっている。このため、意図しない操作や誤った操作に基づき遊技が開始されてしまうのを抑制する(防ぐ)ことができる。これにより、遊技機の商品性を高めることができる。仮に意図しない操作に基づき開始された遊技において内部抽選の結果が不当選であった場合、所定数の遊技価値が消費されてしまうこととなる。本実施形態に係る遊技機によれば、かかる遊技価値が消費されてしまうリスクを低減できる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、スロットマシンおよびメダルレス遊技機の遊技制御形態および構成等は前述した実施の形態のそれに限定されない。また、前述した制御動作は、スロットマシンやメダルレス遊技機に限らず、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも適用できる。本発明は、遊技機に適用でき、遊技機には、スロットマシン、パチンコ遊技機、メダルレス遊技機等が含まれる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
20a,20b,20c リール(複数のリール)
53 スタートレバー
70 主制御手段(制御手段)
101 設定変更手段
104 遊技制御手段

Claims (1)

  1. 前扉と、
    外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールと、
    遊技を開始させる操作に用いられるスタートレバーと、
    演出の設定に関する操作に用いられる所定のボタンと、
    設定値に係る操作手段と、
    遊技の進行を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記スタートレバーの操作に基づき役の当否を決定する内部抽選を行う遊技制御手段と、
    複数の設定値の間で設定値を変更する設定変更処理を実行可能な設定変更手段と、を備え、
    前記設定値に係る操作手段がOFFからONとされ、前記設定値に係る操作手段がONとなっている状態で前記所定のボタンが操作され、前記所定のボタンが操作されている状態で前記設定値に係る操作手段がOFFとされた場合であっても、演出の設定に関する処理が開始されず、
    遊技の開始に必要な規定数の遊技価値が投入された状態において、前記前扉が開放され、前記スタートレバーが操作されておらず、かつ前記設定値に係る操作手段がOFFとなっている状態で前記スタートレバーが操作された場合には、遊技が開始され、
    遊技の開始に必要な規定数の遊技価値が投入された状態において、前記前扉が開放され、前記スタートレバーが操作されていない状態で、前記設定値に係る操作手段がOFFからONとされ、前記設定値に係る操作手段がONとなっている状態で前記スタートレバーが操作され、前記スタートレバーが操作されている状態で前記設定値に係る操作手段がOFFとされた場合、遊技が開始されない
    ことを特徴とする遊技機。
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