JP4267466B2 - 易開封袋 - Google Patents
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Description
例えば、立体的な内容物が収納された包装袋であっても大きな開封口が得られ、内容物を容易に取り出すことができる開封容易な包装袋として、図11に示すような、プラスチックフィルムを主体とする包装袋において、包装袋の表裏両面に、上端縁から下端縁に向かってジッパー形状の切れ目線20を設け、この切れ目線に沿って開封する開封容易な包装袋が提案されている(特許文献1)。また、最後まで良好に破り開けることのできる易開封袋として、図12に示すような、対向する2枚のシート材の間に内容物を収容し、少なくとも1つの側端縁の近傍に沿って破り線が存在する易開封袋であって、破り線は多数の半円形切れ目21を一定間隔で直線状に連ねて構成されており、各半円形切れ目はその両端を側端縁から遠ざかる方向に向けて配置されている易開封袋が提案されている(特許文献2)。
これらの切れ目を設けた易開封袋は、比較的小型で、内容物が化学雑巾や菓子などの軽量品である場合には有効に用いることができるが、袋が大型で、内容物が農園芸用資材などの重量物である場合には、輸送、運搬中などに、袋が切れ目から破れるおそれがあり、適用することができない。大型で、重量物を充填したプラスチックフィルム袋は、開封を容易にする手段を設けず、はさみ、ナイフなどの刃物を用いて開封される場合が多い。しかし、農園芸用資材などを充填した袋は、家屋から離れた農園芸場などで開封する必要があり、袋の開封のために刃物を携行することは煩わしいことである。このために、大型で、重量物を充填したプラスチックフィルム袋であっても、素手で容易に開封して、内容物を放出する開口部を設けることができる易開封袋が求められていた。
すなわち、本発明は、
(1)袋の上部に上端縁と平行なヒートシール線を有するプラスチックフィルム袋において、袋の上端縁とヒートシール線の間に線状の切れ目を設け、線状の切れ目の上下両方向に、裂け目誘導用の複数個の小孔の列を形成してなることを特徴とする易開封袋、
(2)線状の切れ目が十文字状の切れ目であって、十文字状の切れ目の縦の切れ目の上下両方向に、裂け目誘導用の複数個の小孔の列を形成してなる(1)記載の易開封袋、
(3)線状の切れ目が底部に下向きの縦線状の切れ目を有するU字状の切れ目であって、U字状の切れ目の上端から上方向に2条、U字状の切れ目の底部から下方向に1条の裂け目誘導用の複数個の小孔の列を形成してなる(1)記載の易開封袋、及び、
(4)プラスチックフィルム袋が、粉粒状の農園芸用資材を包装する袋である(1)、(2)又は(3)記載の易開封袋、
を提供するものである。
さらに、本発明の好ましい態様として、
(5)プラスチックフィルム袋の折り径が300〜550mmであり、長さが450〜850mmである(1)、(2)、(3)又は(4)記載の易開封袋、
を挙げることができる。
図1は、本発明の易開封袋の一態様の部分平面図である。本態様の易開封袋は、プラスチックフィルム袋1の上端縁2と平行なヒートシール線3を有し、上端縁とヒートシール線の間に、十文字状の切れ目4が設けられている。十文字状の切れ目の縦の切れ目の上下方向に、裂け目誘導用の複数個の小孔の列5が形成されている。内容物が充填された本態様の易開封袋の十文字状の切れ目の左右を手で持って左右に引っ張ることにより、十文字状の切れ目から裂け目誘導用の複数個の小孔の列づたいに裂け目が生じ、内容物を放出するための開口部が形成される。
本発明の易開封袋は、はさみ、ナイフなどの刃物を用いることなく素手で開封することができるので、特に家屋から離れた農園芸場などで開封する必要のあるプラスチックフィルム袋に好適に適用することができる。
本発明の易開封袋において、十文字状の切れ目は一方の切れ目が上端縁に垂直な縦の切れ目であり、他方の切れ目が上端縁に平行な横の切れ目である。本発明の易開封袋において、十文字状の切れ目は、袋の上端縁とヒートシール線の間に存在すればその位置に特に制限はなく、例えば、袋の幅方向の中央部から、袋の幅方向の端部まで、開口部の開始点として適当な任意の位置に設けることができる。
本発明の易開封袋の大きさに特に制限はないが、折り径が300〜550mmであり、長さが450〜850mmであることが好ましく、折り径が350〜500mmであり、長さが500〜750mmであることがより好ましい。折り径が300mm未満、長さが450mm未満の袋は、使用されるプラスチックフィルムの厚さが通常は薄く、比較的容易に開封することができるので、本発明の易開封袋を適用する必要性に乏しい。折り径が550mmを超え、長さが850mmを超える包装については、フレキシブルコンテナーなどの他の形態の包装を考慮することが好ましい。
図7は、本発明の易開封袋の他の態様の部分平面図である。本態様の易開封袋は、プラスチックフィルム袋1の上端縁2と平行なヒートシール線3を有し、上端縁とヒートシール線の間に、I字状の切れ目9が設けられている。I字状の切れ目の上下方向に、裂け目誘導用の複数個の小孔の列5が形成されている。内容物が充填された本態様の易開封袋のI字状の切れ目に2本の指を入れて左右に押し広げることにより、あるいは、I字状の切れ目の左右を手で持って左右に引っ張ることにより、I字状の切れ目から裂け目誘導用の複数個の小孔の列づたいに裂け目が生じ、内容物を放出するための開口部が形成される。
図9は、本発明の易開封袋の他の態様の部分平面図である。本態様の易開封袋は、プラスチックフィルム袋1の上端縁2と平行なヒートシール線3を有し、上端縁とヒートシール線の間に、Y字状の切れ目11が設けられている。Y字状の切れ目の上端から上方向に2条の裂け目誘導用の複数個の小孔の列5が形成され、Y字状の切れ目の下端から下方向に1条の裂け目誘導用の複数個の小孔の列5が形成されている。内容物が充填された本態様の易開封袋のY字状の切れ目を手で持って上方向に引っ張ることにより、Y字状の切れ目の上端から上方向に2条の裂け目誘導用の複数個の小孔の列づたいに切り取られ、袋の上部にV字形の切り欠きが形成される。次いで、形成されたV字形の切り欠きの両側を手で持って左右に引っ張ることにより、Y字状の切れ目の下端から、裂け目誘導用の複数個の小孔の列づたいに裂け目が生じ、内容物を放出するための開口部が形成される。
本発明の易開封袋の線状の切れ目について、文字の形状を有する切れ目を例に挙げて説明したが、本発明の易開封袋の線状の切れ目は、線状の切れ目を引っ張ることにより、裂け目誘導用の複数個の小孔の列に裂け目を生じさせることができる限り、任意の形状とすることができる。
図10は、本発明の易開封袋の製造方法の一態様の工程の説明図である。必要に応じて前工程において印刷を施した長尺のチューブ状のフィルム12を、原反ロール13よりワンピッチ移動で巻き出し、ヒートシーラー14により、袋の上部となる位置に、チューブ状のフィルムの長手方向と垂直、すなわち、袋の上端縁と平行な線でヒートシールする。次いで、線状の切れ目を形成する刃15と、小孔の列を形成する針16を備えた打抜機17を用いて、所定の位置に線状の切れ目と小孔の列を形成する。最後に、切断機18を用いて、長尺のチューブ状のフィルムを所定の位置で機械的に切断、又は、熱的に溶断して、易開封袋19を完成する。線状の切れ目と小孔の列の形成及び袋の機械的な切断は、一工程で同時に行うこともできる。
本発明の易開封袋に充填された商品を購入した消費者は、易開封袋に包装されたままの状態で使用現場まで運び、使用現場において素手で袋の上部に開口部を開き、開口部が開いた袋の上下を逆転して、内容物を放出する。工場内の一定の場所で使用される原材料のようなものであれば、使用場所の近傍に袋を開封するための刃物などを常備することが可能である。しかし、農園芸用資材のように、主として屋外において使用され、しかも使用箇所が一定しない商品の場合は、袋を開封するための道具を常に携行する必要があった。本発明の易開封袋を使用することにより、このような煩わしさから解放され、安全かつ快適に気分よく農園芸作業を進めることができる。
2 上端縁
3 ヒートシール線
4 十文字状の切れ目
5 小孔の列
6 溶着部
7 U字状の切れ目
8 縦線状の切れ目
9 I字状の切れ目
10 V字状の切れ目
11 Y字状の切れ目
12 長尺のチューブ状のフィルム
13 原反ロール
14 ヒートシーラー
15 刃
16 針
17 打抜機
18 切断機
19 易開封袋
20 ジッパー形状の切れ目線
21 半円形切れ目
Claims (4)
- 袋の上部に上端縁と平行なヒートシール線を有するプラスチックフィルム袋において、袋の上端縁とヒートシール線の間に線状の切れ目を設け、線状の切れ目の上下両方向に、裂け目誘導用の複数個の小孔の列を形成してなることを特徴とする易開封袋。
- 線状の切れ目が十文字状の切れ目であって、十文字状の切れ目の縦の切れ目の上下両方向に、裂け目誘導用の複数個の小孔の列を形成してなる請求項1記載の易開封袋。
- 線状の切れ目が底部に下向きの縦線状の切れ目を有するU字状の切れ目であって、U字状の切れ目の上端から上方向に2条、U字状の切れ目の底部から下方向に1条の裂け目誘導用の複数個の小孔の列を形成してなる請求項1記載の易開封袋。
- プラスチックフィルム袋が、粉粒状の農園芸用資材を包装する袋である請求項1、請求項2又は請求項3記載の易開封袋。
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