JP4234653B2 - エンジンのデコンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン始動時に圧縮圧力を低減させ、エンジン始動後に通常の圧縮状態に戻すエンジンのデコンプ装置に関するものである。
従来のこの種のエンジンのデコンプ装置としては、たとえば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示されたデコンプ装置は、動弁カム軸の軸線方向に延びるデコンプシャフトと、カム軸の径方向に延びるデコンプピンとによって圧縮行程で排気弁を開き、圧縮圧力を低減させる構成が採られている。
前記デコンプシャフトは、動弁カム軸の径方向の一端部に軸線方向に延びるように穿設された挿通孔に回動自在に挿通されている。このデコンプシャフトの一端部には、遠心ウェイトおよび復帰用ばねからなる駆動手段が設けられ、他端部には、デコンプピンの位置を変えるためのカムが設けられている。
前記駆動手段の遠心ウェイトは、動弁カム軸の回転が上昇することにより遠心力によって径方向の外側に変位し、デコンプシャフトを一方向に回すように構成されている。駆動手段の復帰用ばねは、前記遠心ウェイトを初期位置に戻る方向へ付勢し、デコンプシャフトを遠心ウェイトとは逆方向に回すように構成されている。この駆動手段により、デコンプシャフトは、エンジン始動時に動弁カム軸が停止状態から低速で回転するようになるまでの間は復帰用ばねの弾発力によって始動位置に位置付けられ、エンジンが始動し動弁カム軸の回転数が上昇した後は遠心ウェイトによって回されて通常運転位置に位置付けられる。
前記デコンプピンは、カム軸の径方向に延びるピン孔に移動自在に嵌合されている。このピン孔は、デコンプシャフト用挿通孔と交差するように形成されている。前記デコンプピンは、カム軸のカムの近傍に突出し排気弁を押す押圧子が一端部に形成され、他端部にウェイトが形成されている。このデコンプピンは、カム軸の軸心を越えて径方向の一端側と他端側とに延びるように形成されており、カム軸の回転が上昇してウェイトに作用する遠心力が増大することによって、押圧子の突出量が減少するように構成されている。
デコンプピンのウェイトは、デコンプシャフトのカムに係合している。このカムは、デコンプシャフトが前記始動位置に位置している状態では、デコンプピンのウェイトとの接触位置が前進し、デコンプシャフトが通常運転位置に位置している状態では、前記接触位置が後退するように構成されている。
このデコンプ装置においては、前記接触位置が前進することによって、前記押圧子のピン孔からの突出量が増大し、この押圧子が排気弁を開くことによりエンジンの圧縮圧力が低減される。一方、前記接触位置が後退することにより、デコンプピンのウェイトに作用する遠心力によって前記突出量が減少する方向にデコンプピンが移動し、エンジンは通常の運転状態に戻る。以下においては、排気弁が開き圧縮圧力が低減されるデコンプピンの位置を押圧位置といい、エンジンが通常の運転状態にあるときのデコンプピンの位置を非押圧位置という。
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
ヨーロッパ特許EP1070833A2号(第1図)
発明者らは、上述した従来のデコンプ装置のように動作するデコンプ装置、すなわち動弁カム軸の回転に伴って増大する遠心力によりデコンプピンが押圧位置から非押圧位置に自動的に移動するデコンプ装置を多気筒エンジンに装備することを考えている。これは、多気筒エンジンにデコンプ装置を装備することにより、このエンジンのスタータモータの負荷が低減され、スタータモータとして小型・軽量なものを使用することができるようになるからである。また、スタータモータの消費電力が低減されることに伴って、バッテリーも小型・軽量のものを使用することができるようになり、スタータモータが小型化・軽量化されることと相俟って車体の小型化・軽量化を図ることができるようになるからである。
しかし、上述した従来のエンジンのデコンプ装置は、多気筒エンジンに装備すると気筒毎のデコンプピンの動作を同期させることが困難になるために、エンジン始動時に圧縮圧力が低減されている気筒と通常運転状態に移行した気筒とが混在するようになり、エンジンの回転が不安定になるという問題があった。気筒毎のデコンプピンの動作を同期させることができない理由は、デコンプピンを押圧位置から非押圧位置へ移動させるためにデコンプピンのウェイトに作用する遠心力を利用しているからである。
すなわち、従来のデコンプ装置は、ピン孔とデコンプピンとのクリアランスを形成する微小な隙間に例えば潤滑油中の磨耗粉などの異物が挟まれたりしてデコンプピンが移動し難くなると、デコンプピンのウェイトに作用する遠心力だけではデコンプピンを非押圧位置に戻すことができなくなることがあるからである。
また、従来のデコンプ装置は、デコンプピンのウェイトに作用する遠心力が適切な大きさになるように、動弁カム軸の外径や、この動弁カム軸の軸心からのデコンプシャフトの偏倚量や、デコンプピンの形状などを決めなければならならない。このため、このデコンプ装置を装備する多気筒エンジンは、動弁カム軸の軸線方向から見たデコンプピンの角度を一方の気筒と他方の気筒とで大きく変えることはできない。すなわち、この多気筒エンジンは、動弁カム軸に設けられる各気筒の排気カムの位相を動弁カム軸の軸線方向から見て大きく(例えば位相が180°異なるように)変えることはできないから、設計する上で制約を受けることになる。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、多気筒エンジンに装備するに当たって、複数のデコンプピンが正確に同期しかつエンジンを設計するうえで自由度が高くなるエンジンのデコンプ装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るエンジンのデコンプ装置は、中空状に形成された動弁カム軸と、この動弁カム軸の中空部内に回動自在に嵌合された複数のデコンプシャフト分割体を軸線方向に延びる連結用ピンによって互いに連動するように連結してなるデコンプシャフトと、前記デコンプシャフトを動弁カム軸に対して回動させる駆動手段と、前記動弁カム軸におけるデコンプシャフトの分割部と他端部とに対応する部位に動弁カム軸の軸線方向とは交差する方向に穿設されたピン孔と、このピン孔に移動自在に嵌挿されかつ動弁カム軸の中空部内に開口する凹部が形成された開弁用のデコンプピンと、このデコンプピンと隣接するデコンプシャフト分割体の端面の偏心した位置に突設され、デコンプシャフトの回動をデコンプピンの往復動に変えるカム機構を前記凹部と協働して構成する偏心突部とを備えたものである。
請求項2に記載した発明に係るエンジンのデコンプ装置は、請求項1に記載した発明に係るエンジンのデコンプ装置において、デコンプピンと隣接するデコンプシャフト分割体の端面をデコンプピンに向けて凸になる球面状に形成したものである。
請求項3に記載した発明に係るエンジンのデコンプ装置は、請求項1に記載した発明に係るエンジンのデコンプ装置において、デコンプシャフトの分割部に位置するデコンプピンの凹部に係入する偏心突部によって、デコンプシャフト分割体どうしを連結する連結用ピンを構成したものである。
請求項4に記載した発明に係るエンジンのデコンプ装置は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載した発明に係るエンジンのデコンプ装置において、デコンプシャフト分割体の軸線方向の中央部に両端部より外径が小さくなる小径部を形成したものである。
請求項5に記載した発明に係るエンジンのデコンプ装置は、請求項4に記載した発明に係るエンジンのデコンプ装置において、デコンプシャフト分割体の両端部の外周部分を球面状に形成したものである。
本発明によれば、デコンプシャフトが回動することにより、デコンプシャフトの偏心突部によってデコンプピンが往復動する。このため、本発明においては、デコンプシャフトが回動することによりデコンプピンが強制的に往復動させられるから、複数のデコンプピンを正しく同期させることができる。
したがって、本発明に係るデコンプ装置を装備した多気筒エンジンは、始動時に各気筒の燃焼が同様に行われるようになり回転が安定する。
また、本発明に係るデコンプ装置は、駆動装置によってデコンプピンを強制的に往復動させる構成が採られているから、デコンプシャフトを動弁カム軸の軸心部を含む適宜位置に設けることができる。さらに、本発明に係るデコンプ装置は、デコンプシャフト分割体どうしの連結を相対的に細く形成可能な連結用ピンによってデコンプピンとの干渉を避けながら行うことができるから、デコンプピンの角度(動弁カム軸の軸線方向から見た角度)を設定するうえで自由度が大きくなる。このため、本発明に係るデコンプ装置を装備する多気筒エンジンは、各気筒の排気カムの位相を任意の角度に設定することができるから、設計上の自由度が高くなる。
請求項2記載の発明によれば、デコンプピンとデコンプシャフト分割体との接触部分が点接触になり、デコンプピンがデコンプシャフト分割体に対して摺動するときの摩擦抵抗を低減することができる。このため、この発明に係るエンジンのデコンプ装置においては、デコンプピンが押圧位置と非押圧位置との間で円滑に往復動するようになるから、デコンプシャフトを回動させるための負荷が低減し、デコンプシャフトに設ける駆動手段として小型、軽量のものを使用することができる。
請求項3記載の発明によれば、専らデコンプシャフト分割体どうしを連結する連結用ピンが不要になるから、デコンプシャフトの構造が単純になり、製造が容易になる。
請求項4記載の発明によれば、デコンプシャフト分割体は両端部のみが動弁カム軸の軸心部内に支持される。このため、デコンプシャフト分割体の両端部と、この両端部を支持する動弁カム軸の中空部内の一部とを高い精度で形成し、他の部分(デコンプシャフト分割体の中央部と、この中央部の周囲に位置する動弁カム軸の中空部)を加工精度を相対的に低減することができる。
したがって、デコンプシャフト分割体と動弁カム軸の中空部との全域をそれぞれ高い精度で形成する場合に較べて製造コストを低減することができる。
また、デコンプシャフト分割体の軸線方向の中央部が両端部より細く形成されるから、その分軽量化を図ることができる。
請求項5記載の発明によれば、デコンプシャフト分割体の両端部と動弁カム軸の中空部の孔との接触部分が線接触になる。このため、前記孔の軸線に対してデコンプシャフト分割体の軸線が傾斜することができる角度の許容範囲を広くとることができるから、動弁カム軸の中空部の孔加工が容易になり、製造コストを低減することができる。この結果、この発明に係るエンジンのデコンプ装置においては、コストダウンを図りながら、複数のデコンプシャフト分割体を円滑に回動させることができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係るエンジンのデコンプ装置の一実施の形態を図1ないし図9によって詳細に説明する。
図1は本発明に係るデコンプ装置を装備したエンジンのシリンダヘッドの平面図、図2は図1におけるシリンダヘッドのII−II線断面図、図3は本発明に係るデコンプ装置の縦断面図で、同図においては、第1のデコンプピンが排気弁を押圧している状態で描いてある。また、図3は、排気カム軸とタイミングチェーン用スプロケットとを破断し、第1、第2のデコンプシャフト分割体および第1、第2のデコンプピンの外観が判るように描いてある。図4は駆動手段の正面図で、同図(a)は遠心ウェイトが初期位置に位置している状態を示し、同図(b)は遠心ウェイトが作動位置に移動した状態を示す。
図5は第1のデコンプピンの動作を説明するための断面図で、同図は図3におけるV−V線断面図である。同図(a)は押圧状態を示し、同図(b)は非押圧状態を示す。図6は第2のデコンプピンの動作を説明するための断面図で、同図は図3におけるVI−VI線断面図である。同図(a)は押圧状態を示し、同図(b)は非押圧状態を示す。
図7は第1のデコンプシャフト分割体を示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は背面図である。図8は第2のデコンプシャフト分割体を示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は背面図である。図9は第1のデコンプピンを示す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は背面図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による車両用エンジンのシリンダヘッドを示す。このシリンダヘッド1は、4サイクル2気筒エンジンに使用されるものである。このエンジンは、二つの気筒(以下、これらの気筒を#1気筒と#2気筒という)がクランク軸(図示せず)の軸線方向から見て互いに重なる位置に設けられている。このため、シリンダヘッド1には、2気筒分の吸・排気弁2,3(図2参照)を開閉する動弁装置4が設けられている。また、このシリンダヘッド1には、#1気筒と#2気筒の両方においてエンジン始動時に圧縮圧力を低減させるデコンプ装置5が設けられている。
前記動弁装置4は、1気筒当たり3本設けられた吸気弁2と、1気筒当たり2本設けられられた排気弁3とを吸気カム軸6と排気カム軸7とによって開閉するように構成されている。吸気弁2と排気弁3は、図2に示すように、バルブリフタ8を介して吸気カム軸6のカム9(図1参照)または排気カム軸7のカム10から押圧力が伝達される。
吸気カム軸6と排気カム軸7は、図1に示すように、軸線方向の一端部であって同図において右側に位置する基端部にスプロケット11,12が取付けられ、このスプロケット11,12に巻掛けられたタイミングチェーン13によってクランク軸の回転が伝達される。
前記クランク軸は、いわゆる180°クランクと呼ばれるもので、このエンジンの一方の気筒のピストンが上死点に位置しているときに他方の気筒のピストンが下死点に位置するように構成されている。このため、一方の気筒の吸・排気カム軸6,7のカム9,10に対して他方の気筒の吸・排気カム軸6,7のカム9,10は、カム軸の軸方向から見て位相が90°異なるように形成されている。
排気カム軸7は、図3に示すように、軸心部に貫通孔15が穿設され、中空状に形成されている。この排気カム軸7によって本発明でいう動弁カム軸が構成されている。また、図1および図3に示すように、この排気カム軸7のカム10の近傍には、後述するデコンプ装置5のデコンプピンが挿通される第1および第2のピン孔16,17が穿設されている。これらの第1および第2のピン孔16,17は、排気カム軸7の軸線方向とは交差する方向に延びるように排気カム軸の所定位置に穿設されている。
第1のピン孔16は、排気カム軸7に設けられた4個のカム10のうち、最も排気カム軸7の基端部に近いカム10に隣接する位置であって、このカム10より前記基端部側に形成されている。第2のピン孔17は、4個のカム10のうち最も排気カム軸7の先端部(前記基端部とは反対側の端部)に近いカムに隣接する位置であって、このカム10より前記先端部側に形成されている。また、これらのピン孔16,17は、図5および図6に示すように、排気カム軸7の軸線方向から見て排気カム軸7の軸心とカム10の頂部10aとを結ぶ中心線Cと平行になるように形成されている。
デコンプ装置5は、図3に示すように、前記排気カム軸7と、この排気カム軸7の貫通孔15内に挿通されたデコンプシャフト21と、このデコンプシャフト21の一端部(排気カム軸7の基端部側の端部)に接続された駆動手段22と、このデコンプシャフト21の途中と他端部とに連結された第1のデコンプピン23および第2のデコンプピン24などによって構成されている。
前記デコンプシャフト21は、軸状に形成された第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26を組合わせることにより1本の軸となるように構成されている。これらの第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26のうち、排気カム軸7の基端部側に位置する第1のデコンプシャフト分割体25は、図7に示すように、一端部(排気カム軸7の基端部側の端部)に位置する円柱27と、他端部に位置する円板28と、これら両者に一体に形成され前記両者どうしを接続する小径のロッド29とによって形成されている。
一方、第2のデコンプシャフト分割体26は、図8に示すように、両端部の円板31,32と、これらの円板31,32に一体に形成され円板どうしを接続する小径のロッド33とによって形成されている。第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26の円柱27および円板28,31,32の外径は、排気カム軸7の貫通孔15に回動自在に嵌合できるように形成されている。また、これらの円柱27と円板28,31,32の外周部分は球面状に形成されている。さらに、第2のデコンプシャフト分割体26の一端部の円板31の端面は、第1のデコンプシャフト分割体25の円板28に向けて凸になる球面状に形成されている。この球面状の端面を図3および図8中に符号34で示す。
第1のデコンプシャフト分割体25の前記円柱27には、後述する駆動手段22の遠心ウェイト35(図4参照)に連結される駆動用ピン36と、遠心ウェイト35の初期位置を決めるためのストッパー37とが軸線方向の外側に延びるように突設されている。第1のデコンプシャフト分割体25の他端部の円板28には、後述する第1のデコンプピン23に連結される偏心突部38が軸線方向の外側に延びるように突設されるとともに、第2のデコンプシャフト分割体26を連結するための係合溝39{図7(a)参照}が形成されている。
前記駆動用ピン36と偏心突部38は、第1のデコンプシャフト分割体25の端面の偏心した位置に設けられている。前記駆動用ピン36は、外径より長さの方が長い断面円形の棒状に形成され、偏心突部38は、外径より長さの方が短い円柱状に形成されている。前記係合溝39は、円板28の表裏を貫通し、円板28の外周面から径方向の内側に延びるように形成されている。
この第1のデコンプシャフト分割体25の軸線方向の長さは、図3に示すように、一端部(同図において右側の端部)が排気カム軸7の基端部と同位置に位置している状態で、他端部が排気カム軸7の第1のピン孔16と対応する位置に位置するように形成されている。
前記第2のデコンプシャフト分割体26の一端部には、図3および図8に示すように、この第2のデコンプシャフト分割体26を第1のデコンプシャフト分割体25に連結するための連結用ピン41が立設され、他端部には、第2のデコンプピン24に連結される偏心突部42が形成されている。これらの連結用ピン41と偏心突部42は、第2のデコンプシャフト分割体26の端面の偏心した位置に設けられている。前記連結用ピン41は、外径より長さの方が長い断面円形の棒状に形成され、偏心突部42は、外径より長さの方が短い円柱状に形成されている。この連結用ピン41の外径は、第1のデコンプシャフト分割体25の前記係合溝39に係合することができるように形成されている。
この第2のデコンプシャフト分割体26の軸線方向の長さは、図3に示すように、一端部の連結用ピン41を第1のデコンプシャフト分割体25の係合溝39に係合させ、第1のデコンプシャフト21の円板28との間に第1のデコンプピン23を挟んだ状態で、他端部が排気カム軸7の第2のピン孔17と対応する位置に位置するように形成されている。
前記駆動手段22は、図3および図4に示すように、排気カム軸7の前記スプロケットに支軸43によって回動自在に支持された遠心ウェイト35と、この前記支軸43に保持された復帰用ばね44とから構成されている。前記支軸43は、図4に示すように、スプロケット12の偏心した位置に配設されている。
前記遠心ウェイト35は、図4に示すように、排気カム軸7の軸線方向から見て略三角形状に形成されており、スプロケット12の外端面に形成された円形凹部45の中に収容されている。
この遠心ウェイト35は、排気カム軸7と一体に回転することにより生じる遠心力により、図4において、スプロケット12に対して支軸43を中心にして時計方向に回るように構成されている。この遠心ウェイト35の回動方向の一側部であって前記円形凹部45の周壁面と対向する部分35aは、前記周壁に沿うように軸線方向から見て円弧状に形成されている。遠心ウェイト35は、図4(a)に示すように、この円弧状に形成された部分35aが前記周壁に当接することによって、遠心力による移動が規制される。
遠心ウェイト35の回動方向の他側部には、第1のデコンプシャフト分割体25に突設された前記駆動用ピン36が係合する長穴46が形成されている。
前記復帰用ばね44は、トーションばねからなり、一端部44aが遠心ウェイトの前記周壁に係合するとともに、他端部44bが前記スプロケット12に係合しており、遠心ウェイト35を図4において反時計方向に付勢している。この復帰用ばね44により付勢されている遠心ウェイト35は、図4(a)に示すように、第1のデコンプシャフト分割体25に突設された前記ストッパー37に当接することにより移動が規制される。
この駆動手段22においては、排気カム軸7の回転数が予め定めた回転数より低い場合は、復帰用ばね44の弾発力によって遠心ウェイト35が図4(a)に示す初期位置に保持される。この遠心ウェイト35は、排気カム軸7の回転が上昇し、加えられる遠心力が増大することによって、図4(b)に示すように、復帰用ばね44の弾発力に抗してスプロケット12に対して時計方向へ揺動する。遠心ウェイト35がこのように揺動することによって、長穴46の位置が変化し、この長穴46に係合する駆動用ピン36を有する第1のデコンプシャフト分割体25が排気カム軸7に対して回る。
このときの第1のデコンプシャフト分割体25が回転する方向は、図4において時計方向になる。第1のデコンプシャフト分割体25には、前記連結用ピン41を介して第2のデコンプシャフト分割体26が連動するように連結されているから、第1のデコンプシャフト分割体25が上述したように回るときには、第2のデコンプシャフト分割体26も同様に回る。すなわち、排気カム軸7のデコンプシャフト21は、エンジン停止時には図4(a)に示す初期位置に位置し、クランクキング開始直後に同図において時計方向に回り、エンジン始動後は図4(b)に示す通常運転位置に保持される。
第1および第2のデコンプピン23,24は、図5および図6に示すように、排気カム軸7の外径と略等しい長さを有する円柱状に形成され、排気カム軸7の第1のピン孔16と第2のピン孔17とに移動自在に嵌挿されている。これらのデコンプピン23,24は、それぞれカム10の近傍に位置しており、一端部がピン孔16,17から突出することによって、排気弁3のバルブリフタ8に接触する。
この実施の形態によるデコンプ装置5は、バルブリフタ8を第1および第2のデコンプピン23,24によりカム10の代わりに押すことによって、圧縮行程で排気弁3を開き、圧縮圧力を低減させるものである。このデコンプピン23,24において、ピン孔16,17から突出しバルブリフタ8に接触する前記一端部とは、図5および図6に示す軸方向視において、カム10の頂部10aとは反対側に位置する端部のことをいう。このため、このデコンプ装置5においては、上述したように、デコンプピン23,24によって排気弁3を圧縮行程で開くことができる。
この第1および第2のデコンプピン23,24におけるバルブリフタ8に接触する一端面は、バルブリフタ8に接触するときの摩擦抵抗が低減されるように球面状に形成されている。この球面状に形成された端面を図3および図9中に符号47で示す。
第1のデコンプピン23の外周部には、図5および図9に示すように、前記連結用ピン41との干渉を避けるための切欠き48が軸線方向に延びるように形成されている。
第1のデコンプピン23と第2のデコンプピン24の軸線方向の途中には、第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26の偏心突部38,42が係合する凹部49が形成されている。この凹部49は、第1および第2のデコンプピン23,24を排気カム軸7の軸線方向と直交する方向へ延びる凹溝からなり、排気カム軸7の貫通孔15内に開口するように両デコンプピン23,24の外周部に形成されている。この凹部49の開口幅(溝幅)は、偏心突部38,42の外径より僅かに大きくなるように形成されている。
この凹部49と、この凹部49に係合する前記偏心突部38,42とは、デコンプシャフト21の回動を第1および第2のデコンプピン23,24の往復動に変えるカム機構51を構成している。すなわち、デコンプシャフト21が上述した駆動手段22によって排気カム軸7に対して回動させられ、偏心突部38,42が図5(a)または図6(a)に示す初期位置から図5(b)または図6(b)に示す通常運転位置に移動することにより、この偏心突部38,42の回転方向の移動が前記カム機構51によって往復運動に変換され、第1および第2のデコンプピン23,24が第1、第2のピン孔16,17から突出する。
このように第1および第2のデコンプピン23,24がピン孔16,17から突出することにより、#1気筒と#2気筒とにおいてそれぞれ圧縮行程で一方の排気弁3が開き、圧縮圧力が低減される。
したがって、上述したように構成されたデコンプ装置5によれば、デコンプシャフト21が回動することにより前記カム機構51によって第1および第2のデコンプピン23,24が強制的に往復動させられるから、#1気筒用の第1のデコンプピン23と、#2気筒用の第2のデコンプピン24とを正しく同期させることができる。このため、この実施の形態によるデコンプ装置5を装備した2気筒エンジンは、始動時に各気筒の燃焼が同様に行われるようになり、回転が安定する。
また、この実施の形態によるデコンプ装置5は、デコンプシャフト21が排気カム軸7の軸心部に設けられ、第1のデコンプシャフト分割体25と第2のデコンプシャフト分割体26との連結を相対的に細い連結用ピン41によって第1のデコンプピン23との干渉を避けながら行うことができるから、排気カム軸7の軸線方向から見たデコンプピンの角度を設定するうえで自由度が大きくなる。すなわち、この実施の形態によるエンジンのクランク軸は、いわゆる180°クランクであるが、上述したようにデコンプピン23,24の角度に制約を受けることがないから、360°クランクの形態(二つの気筒のピストンが同方向に移動する形態)を採ることもできる。
この場合は、#2気筒の排気弁用カム10の頂部10aが図6において下側に位置するようになるから、第2のデコンプピン24を図6において第2のピン孔17から上方に突出させる。従来のデコンプ装置5では、このように二つのデコンプピンの移動する方向が180°異なるような構成を採ることはできなかった。
この実施の形態で示したデコンプ装置5を装備したエンジンは、始動時に圧縮圧力が低減されることに起因してクランキングに必要な力が低減されるから、スタータモータとして出力が小さい小型・軽量のものを使用することができる。また、このようにスタータモータの消費電力が少なくなることに起因してバッテリーもその充電容量が少ない小型・軽量のものを使用することができる。
この実施の形態によるデコンプ装置5は、第1のデコンプピン23と隣接する第2のデコンプシャフト分割体26の円板31の端面34が第1のデコンプピン23に向けて凸になる球面状に形成されている。このため、このデコンプ装置5においては、第1のデコンプピン23と第2のデコンプシャフト分割体26との接触部分が点接触になり、第1のデコンプピン23が第2のデコンプシャフト分割体26に対して摺動するときの摩擦抵抗が低減する。この結果、このデコンプ装置5においては、第1のデコンプピン23が押圧位置と非押圧位置との間で円滑に往復動するようになる。
この実施の形態によるデコンプ装置5に用いる第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26は、軸線方向の中央部に両端部より外径が小さくなるロッド29,33が形成されているから、第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26は両端部のみが排気カム軸7の中空部内に支持されることになる。このため、この実施の形態によるデコンプ装置5においては、第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26の両端部と、この両端部を支持する排気カム軸7の中空部内の一部とを高い精度で形成し、他の部分(第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26のロッド29,33と、このロッド29,33の周囲に位置する排気カム軸の中空部)の加工精度を相対的に低減することができる。したがって、この実施の形態によるデコンプ装置5は、第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26と排気カム軸7の中空部との全域をそれぞれ高い精度で形成する場合に較べて容易に製造することができる。また、第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26の軸線方向の中央部が両端部より細く形成されることにより、軽量化を図ることができる。
この実施の形態によるデコンプ装置5は、第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26の両端部(円柱27と、円板28,31,32)の外周部分が球面状に形成されているから、第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26の両端部と、排気カム軸7の貫通孔15の孔壁面との接触部分が線接触になる。このため、前記貫通孔15の軸線に対して第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26の軸線が傾斜することができる角度の許容範囲を広くとることができる。言い換えれば、貫通孔15の軸線が途中で折れているようなことがあったとしても、第1および第2のデコンプシャフト分割体25,26を貫通孔15内で正しく回動させることができる。この結果、排気カム軸7の貫通孔15を形成するための孔加工が容易になる。
(第2の実施の形態)
デコンプシャフトは図10および図11に示すように構成することができる。
図10はデコンプシャフトの他の実施の形態を示す断面図、図11は図10におけるXI−XI線断面図である。図10は、排気カム軸とタイミングチェーン用スプロケットとを破断し、第1、第2のデコンプシャフト分割体および第1、第2のデコンプピンの外観が判るように描いてある。これらの図において、前記図1〜図9によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図10および図11に示す第1のデコンプシャフト分割体25の偏心突部38は、第1の実施の形態を採るときに較べて軸線方向に長くなるように形成されている。この偏心突部38の突出側端部は、第2のデコンプシャフト分割体26の円板31に連結されている。この連結部分は、図11に示すように、前記円板31に形成された係合溝61に偏心突部38の先端部が移動自在に嵌合する構造が採られている。
すなわち、この実施の形態によるデコンプ装置5は、第1のデコンプシャフト分割体25から偏心突部38を介して第2のデコンプシャフト分割体26にトルクが伝達される構成が採られている。
この連結構造を採ることにより、第1のデコンプピン23と偏心突部38との連結は、図11に示すように、第1のデコンプピン23の外周部に排気カム軸7の軸線方向に延びる断面半円状の凹溝からなる凹部62を形成し、この凹部62に偏心突部38を嵌合させることによって行われている。
この実施の形態による第2のデコンプシャフト分割体26は、軸線方向の中央部に一対の位置決め用円板63,63が設けられている。これらの円板63は、排気カム軸7に取付けられた位置決め用ピン64を挟むように配設されている。この構成を採ることにより、第2のデコンプシャフト分割体26を排気カム軸7の内部に位置決めすることができる。
第1のデコンプシャフト分割体25と第2のデコンプシャフト分割体26のとの連結部分をこの実施の形態のように構成しても第1の実施の形態と同等の効果を奏する。特に、第2の実施の形態を採ることにより、専ら第1および第2のデコンプシャフト分割体26どうしを連結する連結用ピン41が不要になるから、デコンプシャフト21の構造が単純になり、製造が容易になる。
上述した第1および第2の実施の形態においては、駆動手段22として遠心力と復帰用ばね44の弾発力とによってデコンプシャフト21を自動的に回動させる構成のものを示したが、この駆動手段としては、例えば油圧や電動モータの動力などによってデコンプシャフト21を回動させる構成を採ることができるし、手動式とすることもできる。
本発明に係るデコンプ装置を装備したエンジンのシリンダヘッド1の平面図である。 図1におけるシリンダヘッドのII−II線断面図である。 本発明に係るデコンプ装置の縦断面図である。 駆動手段の正面図である。 第1のデコンプピンの動作を説明するための断面図で、同図は図3における V−V線断面図である。 第2のデコンプピンの動作を説明するための断面図で、同図は図3における VI−VI線断面図である。 第1のデコンプシャフト分割体を示す図である。 第2のデコンプシャフト分割体を示す図である。 第1のデコンプピンを示す図である。 デコンプシャフトの他の実施の形態を示す断面図である。 図10におけるXI−XI線断面図である。
符号の説明
3…排気弁、7…排気カム軸、15…貫通孔、21…デコンプシャフト、22…駆動手段、23…第1のデコンプピン、24…第2のデコンプピン、25…第1のデコンプシャフト分割体、26…第2のデコンプシャフト分割体、27…円柱、28,31,32…円板、29,33…ロッド、35…遠心ウェイト、36…駆動用ピン、38…偏心突部、39…係合溝、41…連結用ピン、44…復帰用ばね、49,62…凹部。

Claims (5)

  1. 中空状に形成された動弁カム軸と、
    この動弁カム軸の中空部内に回動自在に嵌合された複数のデコンプシャフト分割体を軸線方向に延びる連結用ピンによって互いに連動するように連結してなるデコンプシャフトと、
    前記デコンプシャフトを動弁カム軸に対して回動させる駆動手段と、
    前記動弁カム軸におけるデコンプシャフトの分割部と他端部とに対応する部位に動弁カム軸の軸線方向とは交差する方向に穿設されたピン孔と、
    このピン孔に移動自在に嵌挿されかつ動弁カム軸の中空部内に開口する凹部が形成された開弁用のデコンプピンと、
    このデコンプピンと隣接するデコンプシャフト分割体の端面の偏心した位置に突設され、デコンプシャフトの回動をデコンプピンの往復動に変えるカム機構を前記凹部と協働して構成する偏心突部とを備えたことを特徴とするエンジンのデコンプ装置。
  2. 請求項1記載のデコンプ装置において、デコンプピンと隣接するデコンプシャフト分割体の端面をデコンプピンに向けて凸になる球面状に形成したエンジンのデコンプ装置。
  3. 請求項1記載のエンジンのデコンプ装置において、デコンプシャフトの分割部に位置するデコンプピンの凹部に係入する偏心突部によって、デコンプシャフト分割体どうしを連結する連結用ピンを構成したエンジンのデコンプ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載のエンジンのデコンプ装置において、デコンプシャフト分割体の軸線方向の中央部に両端部より外径が小さくなる小径部を形成したエンジンのデコンプ装置。
  5. 請求項4記載のエンジンのデコンプ装置において、デコンプシャフト分割体の両端部の外周部分を球面状に形成してなるエンジンのデコンプ装置。
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