JP5027739B2 - デコンプ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の始動時において、燃焼室の圧縮空気の一部を排出して、始動時の圧縮トルクを低減するデコンプ機構に関する。
図19は、従来技術のデコンプ装置100を示す図である。エンジンの始動時の始動トルクを低減するための機構として、特許文献1のような、シリンダ内を圧縮する時に排気ポートを僅かに開けて圧縮圧力を低減するデコンプ装置100がある。このデコンプ装置100は、排気カム101に設けられ、スリーブ102と、デコンプピン103と、デコンプシャフト104とを備えている。スリーブ102は、デコンプピン103を進退可能に収容して、排気カム101の収納穴105に嵌装されている。デコンプシャフト104は、スリーブ内のデコンプピン103を進退させる。
デコンプピン103は、エンジン始動時に排気カム101のカム面101aから先端部分103aが突出しており、圧縮行程時にロッカアームと当接する。そのため圧縮行程時に排気バルブが押下げられてポートが僅かに開く。これによってピストンを上死点まで移動させるために必要なトルクである始動トルクを低減する。エンジン始動後では、デコンプピン103の先端部分103aがカム面101aに対して埋没するように退く。そのため始動後は、圧縮行程時に排気バルブが押下げられることがなく、排気ポートが閉じられ、燃焼室の混合気を、始動時に比べて高い圧力で圧縮することができる。
特開2001−173421号公報
ところで、特許文献1のように排気カムにデコンプ装置100を設けた場合、排気カム101が回転駆動すると、スリーブ102には、排気カム101から離脱させるような遠心力が働く。この遠心力によりスリーブ102が外れないようにするために、スリーブ102を締まり嵌めにより収納穴105に嵌装して排気カム101に固定しておく必要がある。しかしながらこのような締まり嵌めを採用すると、収容穴105及びスリーブ102の寸法許容差が小さくなってしまい、高い寸法精度が必要となる。そのため排気カム101及びスリーブ102の加工に手間がかかる。また締まり嵌めを採用すると、排気カム103にデコンプ装置100を組込む時にも手間がかかる。このような状況は、ロッカアーム型以外の動弁機構でも同様に生じる。
本発明の目的は、動弁装置への組込みが簡単なデコンプ機構を提供することである。
本発明のデコンプ機構は、ポートを開閉するバルブを駆動する動弁装置に設けられるデコンプ機構であって、前記動弁装置に設けられる収容部材と、前記収容部材内に進退可能に収容され、圧縮行程時に前記動弁装置から進出して前記バルブを押して前記ポートを開くデコンプ部材とを備え、前記動弁装置内に挿入され、前記デコンプ部材が進退する進退方向と交差する方向に前記収容部材を挿通する前記挿入部材を更に備えるものである。
本発明に従えば、挿入部材を動弁装置に挿入するだけの簡単な構成で、収容部材が動弁装置から外れなくなる。したがって、動弁装置へのデコンプ機構の組込みが簡単である。これによってデコンプ機構の生産性が向上する。
上記発明において、前記挿入部材が、前記動弁装置に対して相対変位することで前記デコンプ部材を進退させるように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、収容部材を固定する部材と、デコンプ部材を進退させる部材とを1つの部材で果たすことができ、部品点数を少なくすることができる。これによりデコンプ機構の構成が簡単になると共に動弁装置へのデコンプ機構の組込みが簡単になり、デコンプ機構の生産性が向上する。
上記発明において、前記収容部材は、前記進行方向に延びる軸回りの前記デコンプ部材の回動を阻止するように構成されていることが好ましい。
この構成に従えば、バルブ機構に対するデコンプ部材の軸回りの姿勢を変えることなく、デコンプ部材をバルブ又はバルブ駆動部材に当接させることができる。デコンプ部材がバルブ又はバルブ駆動部材に線接触しているため軸回りの姿勢が変わると、バルブに対してデコンプ部材が片当たりしてバルブのリフト量が変わることとなる。これに対して上記構成では、デコンプ部材の軸回りの姿勢を維持することによって、デコプ部材がバルブとの片当たりを防いで始動時のリフト量が一定に保たれる。これにより前記始動時のリフト量のバラツキに起因する始動トルクのばらつきを防止できる。また前記片当たりに起因する前記デコンプ部材又はバルブの片減りを防止できる。
上記発明において、前記収容部材は、前記動弁装置に対して隙間をあけて設けられ、前記挿入部材は、前記収容部材に対して隙間をあけて挿入されていることが好ましい。
この構成に従えば、収容部材は、前記動弁装置及び挿入部材に対して相対変位して、収容部材自身の姿勢を変えることができる。そのためデコンプ部材が片当たりしていると、収容部材の姿勢をデコンプ部材が片当たりしない安定した姿勢に変える。即ち、収容部材は、自身の姿勢を安定した姿勢へと自動調節することができる。
上記発明において、前記デコンプ部材をそれが退行する方向に付勢する付勢部材を更に備え、前記挿入部材は、前記付勢部材による付勢に抗して前記デコンプ部材を支持するように配置され、前記デコンプ部材の先端部には、半径方向内方に没入する組立孔が形成されていることが好ましい。
この構成に従えば、デコンプ部材を収容部材から進出させて挿入孔を外方に表出させて、前記挿入孔に棒状の係止部材を挿入することで、デコンプ部材が収容部材から退避することを防いでいる。これによって付勢部材の付勢力に抗してデコンプ部材を進出させた状態に維持することができる。これにより収容部材における挿入部材を挿入するための孔が前記デコンプ部材により塞がれることがなく、挿入部材を収容部材に容易に挿入することができる。したがって、デコンプ機構の組立てが容易になり、デコンプ機構の生産性が向上する。
本発明の内燃機関は、前記デコンプ機構が設けられる動弁装置を備えているものである。この構成に従えば、動弁装置にデコンプ機構を簡単に組込むことができ、内燃機関の生産性が向上する。
本発明の動弁装置は、カム回転軸回りに回転駆動されて、カム回転軸と同軸の内部空間が形成される円筒状のカムシャフトと、ポートを開閉するバルブを駆動する動力を伝えるカムであって、前記カムシャフトに固定されて、カムシャフト回転軸回りの外周面から半径方向内方に没入する収容孔が形成されたカムと、軸方向両端部が開放する略筒状であって、その軸方向がカム回転軸に直交した状態で前記収容孔に収容され、収容される状態においてカム回転軸に沿って貫通する貫通孔が形成される収容部材と、前記収容部材の内部空間に収容され、カム外周面から部分的に突出可能に形成される可動部材と、前記収容部材からカム回転軸に向う方向の付勢力を、前記可動部材に与える付勢部材と、前記カムシャフトに形成される内部空間に収容され、前記収容部材の貫通孔を貫通して、前記カムシャフトによってカム回転軸周りに回転可能に支持され、前記可動部材に対向可能な対向領域に関して、カム回転軸からの半径方向寸法が非一様に形成される調整軸と、前記調整軸をカム軸周りに角変位させて、前記調整軸の対向領域のうち可動部材に対向する位置を変化させる調整軸駆動手段とを含むものである。
本発明に従えば、付勢手段によって可動部材が調整軸に向けて押し付けられる。調整軸において可動部材に対向する対向領域は、周方向に進むにつれてカム回転軸からの半径方向寸法が非一様に形成される。したがって、調整軸駆動手段によって、調整軸が変位されることで、調整軸と当接する可動部材の当接位置が変化する。また調整軸と可動部材との当接位置がカム回転軸から半径方向に離れることで、可動部材は、付勢手段の付勢力に抗して調整部材によって押出され、カム外周面から突出する。また調整軸と可動部材との当接位置がカム回転軸に近づくことで、可動部材は、付勢手段の付勢力によって押戻され、カム内に没入する。このようにして調整軸を変位させることで可動部材とカムとを含む摺動体の外周面の形状が変化する。
カムシャフトと共に回転する摺動体の外周面が、直接的又は間接的にバルブに接触する。これによってバルブが往復変位してポートが開閉される。上述したように、調整軸駆動手段によって、可動部材とカム外周面とを含む摺動体の外周面形状が変化することで、カムシャフト一回転あたりに、摺動体がバルブに与える力を変化させることができる。これによってバルブの開閉特性を変化させることができる。
また本発明では、調整軸が収容部材の貫通孔を貫通することで、カム回転軸に垂直な方向に、収容部材がカムから抜き出ることが防がれる。これによってカムと収容部材とを強固に固定しなくとも、カムシャフト回転時に働く遠心力に抗することができ、カムから収容部材が抜け出すことを防ぐことができる。また可動部材の可動のための調整軸によって、収容部材の抜止め部材を兼用することができる。これによりカムと収容部材とを強固に固定する必要がないので、強固な固定に必要な加工の手間を省くことができる。たとえばカムと収容部材とを隙間嵌め合いとしても収容部材の抜け止めを防ぐことができるので、カム及び収容部材に許容される寸法精度を低く抑えることができ、歩留まりを向上することができる。また隙間嵌め合いの場合には、締まり嵌め合いの場合に比べて、カムを収容部材に収容する作業を容易にすることができる。さらに調整軸によって抜止め部材を兼用することで、収容部材の脱出を防ぐ他の部材を設ける必要がなく、部品点数を低減することができる。このように、歩留まり及び作業性を向上することで、製造にかかる費用を低減することができる。
本発明のデコンプ機構によれば、動弁装置へ組込みを簡単にすることができる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。以下の説明における方向の概念は、自動二輪車に騎乗した運転者の方向の概念と一致している。
[自動二輪車]
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車1の左側面図である。本実施形態である自動二輪車1は、クルーザータイプの自動二輪車であり、前輪2及び後輪3の間に車体をなすフレーム4が設けられる。フレーム4の前側上部には、燃料タンク6が設けられている。燃料タンク6の後方には、運転者用のシート7が設けられる。燃料タンク6の下方には、エンジン5がフレーム4によって支持される。
[エンジン]
図2は、図1に示すエンジン5を一部切断して右方から見た拡大斜視図である。エンジン5は、V型2気筒の4サイクルエンジンである。エンジン5は、燃焼室で燃料を燃焼して仕事を出力する内燃機関の一例である。エンジン5は、基本的に、シリンダブロック11、シリンダヘッド12、シリンダヘッドカバー13、クランクシャフト18及び動弁装置21を備える。エンジン5は、クランクケース10の上面にシリンダブロック11、シリンダヘッド12、シリンダヘッドカバー13及び化粧カバー14を順に積み重ねて構成される2つの気筒15を、前後にV字状に配置することで構成されている。2つの気筒15は、それらの間に配置され上下方向に延在する回転軸L3に対して回転対称に配置されていることを除き、殆ど構成が同一である。そこで以下では、一方の気筒15を説明し、他方の気筒15については、その説明を省略する。
気筒15内のシリンダブロック11には、図示しないピストンが摺動変位可能に挿入されている。このピストンは、コンロッドを介して、クランクシャフト18に連結されている。クランクシャフト18は、左右方向に沿うようにクランクケース10に収容されている。クランクシャフト18の右端部は、1次減速機構19を介して、変速機20の入力軸20aに接続されている。また変速機20は、出力軸がチェーン及びドライブシャフト等の2次減速機構を介して後輪3に接続されている。これによりクランクシャフト18の回転が1次減速機構19、変速機20及び2次減速機構を介して後輪3に伝達され、後輪3が回転駆動される。
シリンダヘッド12の上部には、後述する動弁装置21のカムシャフト22が設けられている。カムシャフト22は、その回転軸L4(以下、単に「カム軸L4」という)回りにおいて、その軸方向に貫通する貫通孔61(図13参照)が形成されている。カムシャフト22は、左右方向に沿って配置され、シリンダヘッド12に軸支されている。カムシャフト22が軸支されている部分の間隔は、後述する2つのカム41の幅の和と略一致している。カムシャフト22の右端部には従動側スプロケット25が設けられ、クランクシャフト18の右端部には駆動側スプロケット24が設けられている。そして駆動側スプロケット24及び従動側スプロケット25には、タイミングチェーン26が巻き掛けられている。これによりクランクシャフト18とカムシャフト22とは、クランクシャフト18が1回転するのに対してカムシャフト22が2回転するように連動回転可能に構成される。
図3は、後述する図4の切断線III−IIIでシリンダヘッド12を切断して見た断面図である。シリンダヘッド12の下部には、ピストンが収容される空間へと連なる燃焼室30が形成されている。更にシリンダヘッド12には、この燃焼室30に開口する吸気ポート31及び排気ポート32が形成されている。吸気ポート31は、吸気通路を介してエアクリーナに接続される。排気ポート32は、排気通路33(図2参照)を介してマフラー34(図2参照)に接続される。またシリンダヘッド12には、吸気ポート31を開閉する吸気バルブ35と、排気ポート32を開閉する排気バルブ36とが設けられている。吸気バルブ35には、それを吸気ポート31を閉じる方向に付勢する吸気側ばね部材37が設けられ、また排気バルブ36には、それを吸気ポート31を閉じる方向に付勢する排気側ばね部材38が設けられている。さらにシリンダヘッド12上部には、吸気バルブ35を駆動して吸気ポート31を開閉すると共に、排気バルブ36を駆動して排気ポート32を開閉する動弁装置21が設けられている。
[動弁装置]
動弁装置21は、シングルオーバーヘッドカム(SOHC)型の動弁装置であり、カム機構39と、吸気側ロッカアーム42Aと、排気側ロッカアーム42Bとを備える。カム機構39は、主にカムシャフト22、従動側スプロケット25、吸気カム40及び排気カム41を含む。カムシャフト22は、間隔をあけて配置される吸気バルブ35と排気バルブ36との間に配置されている。カムシャフト22には、吸気カム40と排気カム41とが一体的に設けられ、従動側スプロケット25側に排気カム41が配置されている。各カム40,41は、カムシャフト22と同軸のカム軸L4に垂直な断面形状が略卵状の非円形状に形成される。また排気カム41のカム面41aには、円形状の挿着孔41bが形成されている。この挿着孔41bは、排気カム41のカム面41aにおいて、カム軸L4からの距離が最も短くなる位置に挿着孔41bの軸が位置するように配置される。つまり挿着孔41bは、圧縮行程において排気側ロッカアーム42Bが当たる位置、つまり排気バルブ36が上死点にある時に排気側ロッカアーム42Bが当接する位置に配置されている。
吸気側ロッカアーム42Aは、吸気側ロッカシャフト57Aに固定され、排気側ロッカアーム42Bは、排気側ロッカシャフト57Bに固定されている。吸気側ロッカシャフト57A及び排気側ロッカシャフト57Bは、互いに間隔をあけ、且つカム軸L4に沿って配置されている。また各ロッカシャフト57A,57Bは、シリンダヘッドカバー13内に位置するようにシリンダヘッド12に設けられ、且つ前記シリンダヘッド12にカム軸L4回りに回動可能に軸支されている。そのため、排気側ロッカアーム42Bは、排気カム41の回転に応じて揺動するように構成される。また排気側ロッカアーム42Bは、揺動することで、排気側ばね部材38に抗して排気バルブ36を押下げて排気ポート32を開くように構成されている。同様に吸気側ロッカアーム42Aも、吸気カム40の回転に応じて揺動するように構成される。また吸気側ロッカアーム42Bは、揺動することで、吸気側ばね部材37に抗して吸気バルブ35を押下げて吸気ポート31を開くように構成されている。以下では、この構成について更に具体的に説明する。
図4は、動弁装置21を配置したシリンダヘッド12を上方から見た平面図である。以下では、図3も参照しつつ説明する。排気バルブ36の当接部36aは、排気側ロッカアーム42Bの揺動軸L5Bに対して排気カム41と反対側に配置されている。排気側ロッカアーム42Bは、その一端部43aが排気カム41のカム面41aに当接している。また排気側ロッカアーム42Bは、その一端部43aに対して揺動軸L5Bを挟んで反対側にある他端部43bが排気バルブ36の当接部36aに当接するように配置されている。このように他端部43bが排気バルブ36の当接部36aに当接することで、排気側ロッカアーム42Bの一端部43aを排気カム41のカム面41aに押し付けるような揺動軸L5B回りの回動力が排気側ロッカアーム42Bに作用することとなる。
また排気カム41と排気バルブ36とは、カム軸L4に沿う方向に異なる位置に配置されている。そのため排気側ロッカアーム42Bの一端部43aと他端部43bとは、互いにカム軸L4に沿う方向にずれて配値される。このように構成される排気側ロッカアーム42Bは、その一端部43aのカム軸L4に沿う方向の幅が排気カム41の前記幅と略同じ大きさに形成されている。
吸気バルブ35の当接部35aは、吸気側ロッカアーム42Aの揺動軸L5Aに対して吸気カム40と反対側に配置されている。吸気側ロッカアーム42Aは、その一端部44aが吸気カム40のカム面40aに当接している。また吸気側ロッカアーム42Aは、その一端部44aに対して揺動軸L5Aを挟んで反対側にある他端部44bが吸気バルブ35の当接部35aに当接するように配置されている。このように他端部44bが吸気バルブ35の当接部36aに当接することで、吸気側ロッカアーム42A一端部44aを吸気側カム40のカム面40aに押し付けるような揺動軸L5A回りの回動力が吸気側ロッカアーム42Aに作用することとなる。また吸気カム40と吸気バルブ35とは、カム軸L4に沿う方向に異なる位置に配置されている。排気側ロッカアーム42Bの一端部は、吸気側ロッカアーム42Aの一端部よりも従動側スプロケット25寄りに配置されている。
このように構成されることで、動弁装置21は、タイミングチェーン26により排気カム41がクランクシャフト18に連動して回転し、この排気カム41の回転により排気バルブ36を移動させて前記排気ポート32を開閉させるように構成される。また動弁装置21は、同様に吸気バルブ35により吸気ポート31を開閉させるようにも構成される。
シリンダヘッド12の上端部には、このように構成されている動弁装置21を覆うようにシリンダヘッドカバー13が設けられ、そのシリンダヘッドカバー13を覆うように化粧カバー14が設けられている。
本実施の形態のようなクルーザータイプの自動二輪車では、エンジン5は、スポーツタイプ等の他のタイプの自動二輪車に比べて、1気筒当りの容積が大きい。そのためエンジン5は、低回転域から比較的大きいトルクを出力できるが、始動時に燃焼室30内の混合気を圧縮するのに必要な圧縮トルクが大きい。そこで動弁装置21には、始動時に必要な圧縮トルクを低減すべくデコンプ機構45が設けられている。
[デコンプ機構]
図5は、デコンプ機構45を備えるカム機構39を示す斜視図である。図6は、前記デコンプ機構45を分解して示す分解斜視図である。なお図6のカム機構39は、一部省略して示されている。デコンプ機構45は、カム機構39に設けられている。デコンプ機構45は、基本的に、スリーブ46と、デコンプピン47と、デコンプシャフト48と、2つのウェイト部材49と、付勢部材60とを備える。
図7は、スリーブ46を示す斜視図である。図8は、図7のスリーブ46を仮想平面Sで切断して見た断面図である。収容部材であるスリーブ46は、内部空間が形成され、その軸方向両端部が開口する筒状に形成され、本実施形態では、大略的に円筒状に形成されている。スリーブ46の内周面は、平面視で大略的に楕円形状に形成され、対向する位置に互いに平行な2つの扁平部分46aを有すると共に、2つの円弧部分46bを有している。またスリーブ46の外周面もまた、平面視で大略的に楕円形状に形成されている。
またスリーブ46は、その軸方向一方A1側の開口端部46dには、周方向全周にわたって半径方向内方に突出する内向きフランジ46cを有している。この内向きフランジ46cにより、スリーブ46の前記軸方向一方A1側の開口端部46dには、略円形状の突出孔50が形成される。さらにスリーブ46の軸方向他方側B1の部分46eには、軸方向一方A1及び他方B1に直交して前記扁平部分46aに垂直な方向に円形の挿通孔51が貫通している。
図9は、デコンプピン47を示す斜視図である。図10は、図9のデコンプピン47を手前側から見た正面図である。デコンプ部材であるデコンプピン47は、大略的に円柱状に形成されている。デコンプピン47は、その軸方向一方B2側にある一端部に周方向全周にわたって半径方向外方に突出する外向きフランジ52が形成されている。この外向きフランジ52の外周面は、前記軸に垂直な断面の形状がスリーブ46の内周面の断面形状と略一致する略楕円形に形成されている。つまりフランジ52の外周面は、対向する位置に互いに平行な2つの扁平部分52aを有すると共に、2つの円弧部分52bを有する。このように形成することで、デコンプピン47は、スリーブ46内にその軸方向一方A1及び他方B1に進退可能に設けられ、かつスリーブ46に対するデコンプピン47の軸L5回りの回動が阻止されるように構成される。またスリーブ46にデコンプピン47が収容された状態で、スリーブ46の内向きフランジ46cにデコンプピン47の外向きフランジ52が係合することで、デコンプピン47がスリーブ46の突出孔50から軸方向一方A1に抜出ることを防止している。
またデンコンプピン47は、前記外向きフランジ52が形成された部分を除いて、その外周面47bがスリーブ46の内向きフランジ46cの内周面46f(図7及び8参照)の形状と略一致するように、断面形状が円形に形成されている。これによって、デコンプピン47の外周面47bとスリーブ46の内周面46との間には、付勢部材60を収容する空間が確保される。更にデコンプピン47は、外向きフランジ52が形成されている側の面である軸方向一方B2側の端面47cが平坦に形成されている。
さらにデコンプピン47の軸方向他方A2側にある他端部47dには、前記軸方向に平行な断面において、前記軸方向他方A2へと突出するように湾曲するアーチ状の当接面47aを有する。本実施形態では、デコンプピン47をスリーブ46に挿入した状態で、挿通孔51の軸に垂直な断面が前記軸の何れの位置においても一様なアーチ状となっている。換言すると、デコンプピン47の先端面である当接面47aは、本実施形態では、デコンプピン47をスリーブ46に挿入した状態で、デコンプピン47の軸方向他方A2側へと突出し、且つ貫通孔51の軸に沿う方向に延在するような部分円柱面状に形成されている。
またデコンプピン47の他端部47dには、デコンプピン47の軸に直交する方向、即ちデコンプピン47の半径方向であって、前記扁平部分52aに垂直な方向に貫通する組立孔53が形成されている。更に詳細に説明すると、組立孔53は、デコンプピン47をスリーブ46に挿入した状態で、デコンプピン47の外向きフランジ52を挿通孔51よりもスリーブ46の軸方向一方A1側に配置した時に、前記突出孔50から表出しているような位置に形成される。
図11は、デコンプシャフト48を示す斜視図である。デコンプシャフト48は、大略的に円柱状に形成されている。挿入部材であるデコンプシャフト48は、外径が挿通孔51の孔径と略一致しており、その先端から中間部分にかけて周方向一部分が切欠かれて平坦部54が形成されている。この平坦部54は、デコンプシャフト48の軸に平行な平面を成している。この平坦部54は、デコンプシャフト48の外周面において、軸L1を中心に角度θ(図14参照)の範囲を切り欠いて形成されている。角度θは、好ましくは40度以上50度以下である。例えば、前記角度θを50度以下にすると、がたつきを抑えることができる。
またデコンプシャフト48の基端部には、駆動制御板55が設けられている。駆動制御板55は、大略円板状に形成され、その外径がデコンプシャフト48の外径より大きく構成されている。また駆動制御板55は、その軸がデコンプシャフト48の軸L1と一致している。さらに駆動制御板55のデコンプシャフト48が突出する側と反対側の面には、軸L1を中心に回転対称となる位置に2つの突起部材56が設けられている。
図12は、図5のカム機構39の平面図である。図13は、図12の切断線XIV−XIVでカム機構39を切断して見た正面断面図である。図14は、図12の切断線XV−XVでカム機構39を切断して見た右側面断面図である。デコンプピン47は、スリーブ46に挿着されている。そしてデコンプピン47の外向きフランジ52とスリーブ46の内向きフランジ46cとの間には、図13に示すような圧縮コイルばねの付勢部材60が収容され、デコンプピン47がカムシャフト22の半径方向内方に付勢されている。またデコンプピン47は、その外向きフランジ52がスリーブ46の挿通孔51よりもスリーブ46の軸方向一方A1側、つまりカムシャフト22の半径方向外方に位置するように配置されている。
更にスリーブ46は、突出孔50がある開口端部と反対側の開口端部側から先に挿着孔41bに挿入されている。スリーブ46は、挿着孔41bから突出しないように、かつ貫通孔61と挿通孔51とが接続されるように挿着孔41b内で位置決め可能に構成されている。これによりデコンプピン47の当接面47aの稜線L2がカムシャフト22のカム軸L4と平行となる。
さらにスリーブ46の挿通孔51を貫くようにデコンプシャフト48が従動側スプロケット25側から回動可能に貫通孔61に挿通されている。これによりスリーブ46が挿着孔41b内にて位置決め固定される。そしてデコンプピン47の基端部は、付勢部材60の付勢力に抗するようにデコンプシャフト48により支持される。なおデコンプシャフト48の軸L1とカムシャフト22のカム軸L4とは、略一致している。
スリーブ46の挿通孔51には、デコンプシャフト48の平坦部54の部分が挿通されている。そのためデコンプシャフト48を軸L1回りに回動させてデコンプシャフト48とデコンプピン47の基端部との相対姿勢を変えることで、デコンプピン47のカム面41aからの突出量を調整することができる。
図15(a)は、スリーブ46にデコンプピン47が没入した状態を示す部分断面図であり、図15(b)は、スリーブ46からデコンプピン47の一部が突出した状態を示す部分断面図である。具体的には、デコンプピン47のフランジ52がデコンプシャフト48の平坦部54に当接する状態では、デコンプピン47の当接面47aがカム面41aよりも半径方向内方に没入している(図15(a)参照)。この状態からデコンプシャフト48を軸L1回りに回転させると、デコンプピン47が押し上げられていき、当接面47aがカム面41aよりも半径方向外方に突出する(図15(b)参照)。この当接面47aの突出量は、デコンプピン47の基端部がデコンプシャフト48の円弧部分48bに載った時に最大となる。従って、円弧部分48bの外径が変わると、当接面47aの突出量が変わる。そのため、円弧部分48bの外径を調整することにより、当接面47aの突出量が調整可能となる。
カムシャフト22及び従動側スプロケットまたカムシャフト22の従動側スプロケット25側の開口端部には、貫通孔61を外囲するように凹所62が形成されている。凹所62には、デコンプシャフト48に設けられる駆動制御板55が収容されている。この駆動制御板55の突起部材56側の面は、従動側スプロケット25の排気カム41に面している側と反対側のウェイト形成面25aと面一となっている。そしてこのウェイト形成面25aには、2つのウェイト部材49が設けられている。
図16は、図5のカム機構39を紙面左から見た左側面図である。各ウェイト部材49は、大略的に円弧状に形成されている。2つのウェイト部材49は、ウェイト形成面25aの外周縁部に沿って配置され、互いにカムシャフト22のカム軸L4を中心として回転対称の位置に設けられている。各ウェイト部材49の一端部49aは、従動側スプロケット25に揺動可能に軸支され、他端部49bには、係合部材63が設けられている。係合部材63は、先端部に係合溝63aが形成され、この係合溝63aに駆動制御板55の突起部材56に係合している。これによりウェイト部材49及び係合部材63は、ウェイト部材49が揺動することで、係合部材63が突起部材56を軸L1回りに回動させて駆動制御板55を回動させるように構成される。つまりウェイト部材49及び係合部材63は、駆動制御板55を回動可能に構成される。
さらにウェイト形成面25aには、凹所62の周辺に2つのストッパ部材64が配置されている。2つのストッパ部材64は、カムシャフト22のカム軸L4を中心として回転対称の位置に配置され、ウェイト部材49及び係合部材63に当接可能に設けられている。各ストッパ部材64は、各ウェイト部材49の揺動範囲を一定の範囲に規制するように配置されている。そして2つのウェイト部材49には、カム軸L4を中心として回転対称の位置に引張コイルバネである引張部材65が掛け渡されている。これにより2つのウェイト部材49は、共に半径方向内方へと引っ張られてストッパ部材64に当接している。
図17は、図3におけるエンジン5のカム機構39及び排気ポート32の周辺を拡大して示す部分断面図である。図17(a)は、カム機構39の周辺を示す図面であり、図17(b)は、排気ポート32の周辺を示す図面である。ウェイト部材49がストッパ部材64に当接している状態は、エンジン5の始動時における状態である。この状態では、デコンプピン47の基端部がデコンプシャフト48の円弧部分48bに載って支持されている。そのためデコンプピン47の当接面47aは、カム面41aから突出している。この状態で排気カム41が回転して、当接面47aが排気側ロッカアーム42Bに当接すると、排気バルブ36が若干押下げられる。デコンプピン47は、排気バルブ36が上死点にあるとき、つまり圧縮行程で排気側ロッカアーム42Bに当接する。そのためデコンプピン47が突出している状態では、圧縮行程であっても排気ポート32が完全に閉じられることなく、若干開いている。これにより圧縮行程において排気ポート32から燃焼室30内の混合気を若干逃がして(図17(b)の矢符参照A)燃焼室30の圧力を低減することができる。即ち、始動時の圧縮トルクを低減することができる。
エンジン5が始動した後、クランクシャフト18に連動してカムシャフト22が回転すると、ウェイト部材49が遠心力により図17の2点鎖線で示すように半径方向外方へ揺動して、駆動制御板55を図17の時計回り方向へと回動させる。これにより円弧部分48bに載っていたデコンプピン47の基端部が平坦部54へと移り、当接面47aが半径方向内方側へと退避していく。デコンプピン47の基端部と平坦部54とが平行になったとき、係合部材63がストッパ部材64に当接して、ウェイト部材49の揺動が規制される。この状態では、当接面47aがカム面41aに対して埋没しており(図17(a)の2点鎖線参照)、圧縮行程において排気バルブ36が完全に閉じられることとなる(図17(b)の2点鎖線参照)。
エンジン5が停止してカムシャフト22の回転が止まると、2つのウェイト部材49は、引張部材65により半径方向内側に引っ張られる。これにより各ウェイト部材49は、ストッパ部材64に当接するまで揺動する。これによって再び、デコンプピン47が進出して、当接面47aがカム面41aから突出する。
[組立方法]
図18は、組立時において、スリーブ47に挿入したデコンプピン47の組立孔に棒状部材71を挿入した状態を示す斜視図である。デコンプピン47は、外向きフランジ52がスリーブ46の挿通孔51よりもスリーブ46の軸方向一方A2側、つまりカムシャフト22の半径方向外方に位置するように配置されている。デコンプピン47をこの位置に配置するために、組立時において、デコンプピン47は、スリーブ46の突出孔50から組立孔53が脱出するまで押込まれ、組立孔53が脱出したところで、組立孔53に棒状部材71が差込まれる。こうすることで、デコンプピン47の基端部は、スリーブ46の挿通孔51よりも半径方向外側に配置される。このように配置することで、スリーブ46の挿通孔51に障害物がなくなり、後述するデコンプシャフト48をスリーブ46の挿通孔51に挿通する作業が容易になる。棒状部材71は、デコンプシャフト48を挿通孔51に挿入後、抜き取られる。
このように構成されたデコンプ機構45によれば、デコンプシャフト48をスリーブ46に挿通させることで、デコンプシャフト48によってスリーブ46が挿着孔41b内で固定される。これによりカムシャフト22が回転しても、スリーブ46が遠心力により飛ばされることがない。またスリーブ46を挿着孔41bに挿入可能であれば、デコンプシャフト48によってスリーブ46が固定することができるので、スリーブ46の外形状の制限が少ない。したがって、スリーブ46の外形寸法は、高い寸法精度が要求されることがなく、挿着孔41bの寸法よりも小さく形成すれば、スリーブ46を挿着しやすくデコンプ機構45の組込みが簡単である。これによりデコンプ機構45の生産性が向上する。またエンジン5及び自動二輪車1へのデコンプ機構45の組込みも簡単であり、エンジン5及び自動二輪車1の生産性も向上する。
デコンプ機構45では、排気側ロッカアーム42Bに対する当接面47aが当接する際、当接面47aの稜線L2がカムシャフト22のカム軸L4と平面視で平行であるため、当接面47aは、排気側ロッカアーム42Bに対し線接触する。線接触させることで、点接触する場合に比べて当接面47aに作用する圧力を低減することができ、当接面47aの磨耗を抑制される。また磨耗しても、スリーブ46及びデコンプピン47を取り替えればよく、排気カム41の交換を必要としない。
またデコンプ機構45では、デコンプシャフト48をスリーブ46に挿通することで、カムシャフト22に対してスリーブ46がその軸回りの回転することが阻止されている。また扁平部分46a,52aを形成することで、スリーブ46に対してデコンプピン47がスリーブ46の軸回りに回動することが阻止されている。その結果、カムシャフト22に対してデコンプピン47がスリーブ46の軸回りに回動することが阻止され、当接面47aの稜線L2とカムシャフト22のカム軸L4とが平行な状態に維持されている。そのためデコンプピン47が排気側ロッカアーム42Bに片当たりすることが防がる。これにより片当たりに起因する当接面47aの片減りを防止でき、始動時において必要なトルクにバラツキが生じることを防止できる。
さらにデコンプシャフト48の外径を挿通孔51の径より小さく形成し、デコンプシャフト48とスリーブ46との間に隙間、つまりクリアランスを形成している。またスリーブ46と排気カム41との間にも隙間、つまりクリアランスが形成されることで、仮に当接面47aの稜線L2がカムシャフト22のカム軸L4に対し平面視で平行でなくとも、スリーブ46は、カムシャフト22に対して相対変位して稜線L2とカム軸L4とが平行となるようにスリーブ46自身の姿勢を自動調整する。これによりデコンプピン47と排気側ロッカアーム42Bとが、常時線接触して、片当たりが防がれる。したがって片当たりに起因する当接面47aの片減りを防止でき、始動時において必要なトルクにバラツキが生じることを防止できる。
なおスリーブ46とデコンプピン47とその間にクリアランスを形成すると、排気側ロッカアーム42Bに線接触するようにデコンプピン47がスリーブ46に対して相対変位して、スリーブ46自身の姿勢を変えることができる。そのためデコンプピン47が排気側ロッカアーム42Bに対して片当たりしていると、スリーブ46は、デコンプピン47が排気側ロッカアーム42Bに対して片当たりしない姿勢に自身の姿勢を変える。これによってもデコンプピン47の片当たりが防がれ、片当たりに起因する当接面47aの片減りを防止できる。
またスリーブ46及びデコンプピン47は、高い寸法精度を必要としないので、歩留まりを向上できる。またロストワックス法等による鋳造でも製造することができ、また焼結加工を施すことができる。したがって、スリーブ46及びデコンプピン47の製造が容易である。
またデコンプシャフト48をスリーブ46の固定に用いることで、新たな部材を設ける必要がない。したがって部材点数を増加させることなくスリーブ46の固定が可能となり、スリーブ45の固定が簡単な構成で実現することができる。
更にデコンプピン47は、デコンプシャフト48の円弧部分48b及び平坦部54により載る構成であるので、デコンプピン47の軸方向の長さが短くなる。つまりデコンプピン47を小形化することができる。これによりデコンプピン47を排気カム41に設けることが可能となる。そのためロッカアーム型の動弁装置のように、排気カム41とロッカアーム42Bとの軸方向一端部44aの軸L1に沿う方向の幅が同じに構成されても、デコンプ機構45を設けることが可能である。
またデコンプピン47をデコンプシャフト48の円弧部分48b及び平坦部54により載る構成にすることで、カムシャフト22の貫通孔61の孔径をデコンプシャフト48の外径と略一致させることができる。これによりカムシャフト22の強度が、カムシャフト22の貫通孔61の孔径がデコンプシャフト48の外径よりも大きいものよりも向上する。
本実施形態では、エンジン5を自動二輪車1に適用した場合ついて説明しているけれども、ATVのような自動四輪車及びPWCのような小型船舶等の乗り物、並びに発電機及び芝刈り機に適用してもよく、エンジン5を備える装置であればよい。具体的には、リフト特性を変更する必要がある装置に適用することが可能である。また自動二輪車1がクルーザータイプとして説明しているけれども、レーサタイプであってもよい。
また本実施形態では、エンジン5がV型2気筒であるが、その形状が並列型及び直列型であってもよく、また気筒数も単気筒及び3気筒以上であってもよい。
また本実施形態では、動弁装置21がSOHC型であるが、オーバヘッドバルブ(OHV)型、ダブルオーバヘッドカム(DOHC)型であってもよく、動弁装置21の型式が異なっても同様の効果を得ることができる。本実施形態では、クランクシャフト18とカムシャフト22とがタイミングチェーン26により連動しているが、ギヤ列又はドライブシャフトにより連動するように構成してもよい。また本実施形態では、排気カム41にデコンプ機構45が設けられているけれども、吸気カム40に同様の機構を設けてもよい。
また動弁装置21は、排気カム41が排気側ロッカアーム42Bを介して排気バルブ36をリフトさせているけれども、排気カム41が排気バルブ36に直接当接しているものであってもよい。
本実施形態では、スリーブ46に対して扁平部分52aに垂直な方向にデコンプシャフト48が挿入されているが、スリーブ46の軸に交差する方向にデコンプシャフト48が挿通されていればよく、スリーブ46をデコンプシャフト48により固定できればよい。また本実施形態では、デコンプピン47と排気側ロッカアーム42Bとの当接が線接触であるが、デコンプピン47の当接面47aを部分球面状に形成して点接触させてもよい。
本実施形態では、デコンプシャフト48の回動によりデコンプピン47を進退するように構成されているけれども、ソレノイド、モータ又は油圧ポンプ等の駆動源を設け、これら駆動源によりデコンプシャフト48をその軸方向に進退させるように構成してもよい。
またデコンプシャフト48は、軸L1回りの回動又は前記軸L1に沿う方向に進退することで、その外周面の軸L1からの半径方向距離が変化するように構成することで、デコンプピン47の進退を可能に構成してもよい。後者の構成は、例えばデコンプシャフト48の軸方向一端側が先細りとなるテーパ形状に形成することで実現できる。
更にデコンプピン47の進退方向に垂直な断面を非円形に形成する。スリーブ46は、デコンプピン47を収容して、デコンプピン47においてその軸から半径方向に最も離れた部分よりも、前記軸の半径方向内方に没入した部分が形成される。これによりデコンプピン47がスリーブ46に対してその軸回りの回転することが防がれる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1に示すエンジンを一部切断して右方から見た拡大斜視図である。 後述する図4の切断線III−IIIでシリンダヘッドを切断して見た断面図である。 動弁装置を配置したシリンダヘッドを上方から見た平面図である。 デコンプ機構を備えるカム機構を示す斜視図である。 前記カム機構を分解して示す分解斜視図である。 スリーブ46を示す斜視図である。 図7のスリーブにおける、その軸方向に垂直な断面を示した断面図である。 デコンプピンを示す斜視図である。 図9のデコンプピンを手前側から見た正面図である。 デコンプシャフトを示す斜視図である。 図5のカム機構を紙面上方から見た平面図である。 図12の切断線XIV−XIVでカム機構を切断して見た正面断面図である。 図12の切断線XV−XVでカム機構を切断して見た右側面断面図である。 (a)は、スリーブにデコンプピンが没入した状態を示す部分断面図であり、(b)は、スリーブからデコンプピンの一部が突出した状態を示す部分断面図である。 図5のカム機構を紙面左から見た左側面図である。 (a)は、カム機構の周辺を示す図面であり、(b)は、排気ポートの周辺を示す図面である。 組立時において、スリーブ47に挿入したデコンプピン47の組立孔に棒状部材を挿入した状態を示す斜視図である。 従来技術のデコンプ装置を示す図である。
符号の説明
1 自動二輪車
5 エンジン
21 動弁装置
32 排気ポート
36 排気バルブ
39 カム機構
42B 排気側ロッカアーム
45 デコンプ機構
46 スリーブ
47 デコンプピン
48 デコンプシャフト
51 挿通孔
53 組立孔
60 付勢部材

Claims (7)

  1. ポートを開閉するバルブを駆動するカムシャフトに設けられるデコンプ機構であって、
    前記カムシャフトに設けられる収容部材と、
    前記収容部材内に進退可能に収容され、圧縮行程時に前記カムシャフトから進出して前記バルブを押して前記ポートを開くデコンプ部材と、
    前記カムシャフト内に挿入され、前記デコンプ部材が進退する進退方向と交差する方向に前記収容部材を挿通する挿入部材と、
    前記デコンプ部材をそれが退行する方向に付勢する付勢部材とを備
    前記挿入部材は、前記付勢部材による付勢に抗して前記デコンプ部材を支持するように配置されていることを特徴とするデコンプ機構。
  2. 前記挿入部材が、前記カムシャフトに対して相対変位することで前記デコンプ部材を進退させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のデコンプ機構。
  3. 前記デコンプ部材は、その先端面が前記バルブ、又は前記カムシャフトに備わる前記バルブを駆動するバルブ駆動部材に接触することで前記バルブを押すように構成され、
    前記デコンプ部材の先端面は、前記バルブ又はバルブ駆動部材に線接触するように構成されて、
    前記収容部材は、前記進退方向に延びる軸回りの前記デコンプ部材の回動を阻止するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のデコンプ機構。
  4. 前記収容部材は、前記カムシャフトに対して隙間をあけて設けられ、
    前記挿入部材は、前記収容部材に対して隙間をあけて挿入されていることを特徴とする請求項1乃至3に記載のデコンプ機構。
  5. 前記デコンプ部材の先端部には、半径方向内方に没入する組立孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載のデコンプ機構。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載のデコンプ機構が設けられるカムシャフトを備えていることを特徴とする内燃機関。
  7. カム回転軸回りに回転駆動されて、カム回転軸と同軸の内部空間が形成される円筒状のカムシャフトと、
    ポートを開閉するバルブを駆動する動力を伝えるカムであって、前記カムシャフトに固定されて、カムシャフト回転軸回りの外周面から半径方向内方に没入する収容孔が形成されたカムと、
    軸方向両端部が開放する略筒状であって、その軸方向がカム回転軸に直交した状態で前記収容孔に収容され、収容される状態においてカム回転軸に沿って貫通する貫通孔が形成される収容部材と、
    前記収容部材の内部空間に収容され、カム外周面から部分的に突出可能に形成される可動部材と、
    前記収容部材からカム回転軸に向う方向の付勢力を、前記可動部材に与える付勢部材と、
    前記カムシャフトに形成される内部空間に収容され、前記収容部材の貫通孔を貫通して、前記カムシャフトによってカム回転軸周りに回転可能に支持され、前記可動部材に対向可能な対向領域に関して、カム回転軸からの半径方向寸法が非一様に形成される調整軸と、
    前記調整軸をカム軸周りに角変位させて、前記調整軸の対向領域のうち可動部材に対向する位置を変化させる調整軸駆動手段とを含むことを特徴とする動弁装置。
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