JP2010053748A - 自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造 - Google Patents

自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010053748A
JP2010053748A JP2008218594A JP2008218594A JP2010053748A JP 2010053748 A JP2010053748 A JP 2010053748A JP 2008218594 A JP2008218594 A JP 2008218594A JP 2008218594 A JP2008218594 A JP 2008218594A JP 2010053748 A JP2010053748 A JP 2010053748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
cylinder head
intake
exhaust
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008218594A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Ito
啓介 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2008218594A priority Critical patent/JP2010053748A/ja
Publication of JP2010053748A publication Critical patent/JP2010053748A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】カム軸を軸支するカムハウジングを、配置される箇所によってシリンダヘッドと別体化または一体化することで、カムハウジングおよびシリンダヘッドの剛性を向上させるとともに、カム軸の支持剛性を向上させた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を提供する。
【解決手段】シリンダヘッド22は、吸気用カム軸37および排気用カム軸39のカムハウジングとして、シリンダヘッド22に一体化されたカム軸支部70および別体化されたアッパハウジング71と、別体化されたアッパ軸受ハウジング79および別体化されたロア軸受ハウジング80とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造に関する。
一般に、自動二輪車に搭載されるエンジンは、吸気バルブおよび排気バルブを有するシリンダヘッドを備える。
シリンダヘッドは、吸気バルブおよび排気バルブを駆動させる動弁装置を備え、動弁装置の1つにDOHC(Double OverHead Camshaft)があり、吸気バルブ用のカム軸および排気バルブ用のカム軸と、カム軸の回転によって揺動され、バルブを開閉させる吸気バルブ用のロッカーアームおよび排気バルブ用のロッカーアームと、ロッカーアームを揺動自在に軸支する吸気バルブ用のロッカーシャフトおよび排気バルブ用のロッカーシャフトとを備えたロッカーアーム方式の動弁装置が知られる。
ロッカーアーム方式の動弁装置では、エンジンのシリンダ中心軸線方向視で、吸気バルブ用のカム軸および排気バルブ用のカム軸に囲まれた領域の外方にロッカーシャフトが配置された構成が知られる。
シリンダヘッドは、吸気バルブ用のカム軸および排気バルブ用のカム軸を回転自在に軸支するカムハウジングを備える。カムハウジングは、分割自在な複数の部材、具体的にはアッパハウジングと、ロアハウジングとから構成される。ロアハウジングはシリンダヘッドに締結され、シリンダヘッドはヘッドボルトを用いてシリンダブロックに締結される。
ここで、ヘッドボルトのボルトヘッドと、ロアハウジングとの干渉を回避するため、シリンダヘッドに近づくにつれて、幅が狭められたテーパ状に形成されたロアハウジングを備えたカムハウジング構造が知られる(例えば、特許文献1)。
また、吸気バルブ用のカム軸および排気バルブ用のカム軸に挟まれた領域の内方に吸気バルブ用のロッカーシャフトおよび排気バルブ用のロッカーシャフトとが配置され、かつ両ロッカーシャフトがロアハウジングの中央寄りに軸支されたカムハウジング構造が知られる(例えば、特許文献2)。
実開平02−001441号公報 特開2007−009904号公報
ロアハウジングがテーパ状に形成された従来のカムハウジング構造では、カムハウジングの剛性が低下し、カム軸の支持剛性が低下することとなり、カム軸に偏心や過度のたわみが生じて、所望のバルブタイミングが得られない虞がある。
また、ロアハウジングの中央寄りにロッカーシャフトが配置された従来のカムハウジング構造では、両ロッカーシャフトに挟まれた領域に点火プラグが挿入されるプラグ挿入孔を形成するために、両カム軸の軸間距離を広げざるをえず、シリンダヘッドの小型化が阻害される。
本発明は、カム軸を軸支するカムハウジングを、配置される箇所によってシリンダヘッドと別体化または一体化することで、カムハウジングおよびシリンダヘッドの剛性を向上させるとともに、カム軸の支持剛性を向上させた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明では、シリンダブロックと、前記シリンダブロックに締結されたシリンダヘッドと、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとを締結させるヘッドボルトと、前記シリンダヘッドに設けられた、吸気バルブおよび排気バルブと、前記シリンダヘッドに回転自在に軸支された前記吸気バルブ用のカム軸および前記排気バルブ用のカム軸と、前記シリンダヘッドに設けられ、前記カム軸を回転自在に軸支する複数のカム軸受部と、を備えた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造において、少なくとも1つの前記カム軸受部は、前記ヘッドボルトの挿入方向視で、前記ヘッドボルトの少なくとも一部とオーバーラップして配置されると共に、それぞれ前記シリンダヘッドとは別体に形成されたアッパ軸受ハウジングおよびロア軸受ハウジングで構成される一方、他の前記カム軸受部は、前記シリンダヘッドに一体に形成された一体ロアハウジングに、前記シリンダヘッドとは別体に形成されたアッパハウジングを組付けることで構成されることを特徴とする。
本発明によれば、カム軸が軸支されるカムハウジングを、配置される箇所によってシリンダヘッドと別体化または一体化することで、カムハウジングおよびシリンダヘッドの剛性を向上させるとともに、カム軸の支持剛性を向上させた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を提供できる。
本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造の実施形態について、図1から図9を参照して説明する。
図1は、本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えた自動二輪車の一例を示した右側面図である。
図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム2を備える。車体フレーム2の前部には、バーハンドル3で操向されるフロントフォーク4が設けられる。フロントフォーク4の下端部には、フロントフェンダ5で覆われた前輪6が懸架される。前輪6には、ディスクブレーキ7が設けられる。
他方、車体フレーム2の後部には、リアフェンダ8が設けられる。リアフェンダ8の下部には、スイングアーム9によって後輪10が懸架される。車体フレーム2とスイングアーム9との間には、リアサスペンション(図示省略)が設けられる。
車体フレーム2の上部にはフューエルタンク11が載置される。フューエルタンク11を覆い、かつリアフェンダ8の一部にかかる位置には、シート12が延設される。
車体フレーム2の中央内部空間には、エンジン13が搭載される。エンジン13の斜め上前方にはラジエータ14が配置される。
エンジン13は、DOHC式のエンジンであり、クランクケース20と、シリンダブロック21の上方にシリンダヘッド22と、ヘッドカバー23とを備える。
図2は、本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを示した断面図である。なお、図2は、図3のII−II線に沿う断面図であり、後述のアッパハウジングを省略して示した図である。
図2に示すように、シリンダヘッド22の下部には、シリンダブロック21との間に形成された燃焼室25が設けられる。燃焼室25には、2つの吸気ポート27(図2中には、一方の吸気ポート27のみ示される。)と、2つの排気ポート28(図2中には、一方の排気ポート28のみ示される。)とが設けられる。吸気ポート27は、燃焼室25の内部と吸気通路29とを連通させる。排気ポート28は、燃焼室25の内部と排気通路30とを連通させる。吸気ポート27および排気ポート28には、それぞれバルブシート32、33が設けられる。
シリンダヘッド22は、その内部に、2つの吸気バルブ35と、2つの排気バルブ36と、吸気用カム軸37(吸気バルブ用のカム軸)と、吸気用カム軸37に設けられた2つの吸気用カム38(吸気バルブ用のカム)と、排気用カム軸39(排気バルブ用のカム軸)と、排気用カム軸39に設けられた2つの排気用カム40(排気バルブ用のカム)と、吸気用ロッカーシャフト41(吸気バルブ用のロッカーシャフト)と、吸気用ロッカーシャフト41に揺動自在に軸支された2つの吸気用ロッカーアーム42(吸気バルブ用のロッカーアーム)と、排気用ロッカーシャフト43(排気バルブ用のロッカーシャフト)と、排気用ロッカーシャフト43に揺動自在に軸支された2つの排気用ロッカーアーム44(排気バルブ用のロッカーアーム)とを備える。
吸気バルブ35は、吸気ポート27を開閉させる。吸気バルブ35は、傘部35aと、傘部35aから略上方に向かって延設されたステム35bとを備える。傘部35aは、吸気ポート27のバルブシート32に当接させて配置される。ステム35bは、シリンダヘッド22に設けられたステムガイド47に摺動自在に挿通される。
吸気バルブ35のステム35bの上端部には、スプリングリテーナ48が設けられ、ステムガイド47には、シリンダヘッド22に支持されたスプリングシート49が遊嵌される。スプリングリテーナ48とスプリングシート49との間には、バルブスプリング50が挟まれて配設される。バルブスプリング50は、スプリングリテーナ48を介して吸気バルブ35を閉じる方に付勢させる。
排気バルブ36は、排気ポート28を開閉させる。排気バルブ36は、傘部36aと、傘部36aから略上方に向かって延設されたステム36bとを備える。傘部36aは、排気ポート28のバルブシート33に当接させて配置される。ステム36bは、シリンダヘッド22に設けられたステムガイド52に摺動自在に挿通される。そして、シリンダヘッド22の側面視において、吸気バルブ35と排気バルブ36とは、そのステム35b、36bが略V字形状に配設される。
排気バルブ36のステム36bの上端部には、スプリングリテーナ53が設けられ、ステムガイド52には、シリンダヘッド22に支持されたスプリングシート54が遊嵌される。スプリングリテーナ53とスプリングシート54との間には、バルブスプリング55が挟まれて配設される。バルブスプリング55は、スプリングリテーナ53を介して排気バルブ36を閉じる方に付勢させる。
吸気用カム軸37は、吸気バルブ35の上方に設けられる。吸気用カム軸37の軸芯は、吸気バルブ35のステム35bの略延長線上に配置される。
排気用カム軸39は、排気バルブ36の上方に設けられる。排気用カム軸39の軸芯は、排気バルブ36のステム36bの略延長線上に配置される。
吸気用カム軸37および排気用カム軸39は、相互の軸芯が略平行になるよう配置される。
2つの吸気用カム38は、それぞれの吸気バルブ35に対応させて吸気用カム軸37の適宜の位置に設けられる。吸気用カム38は、吸気用カム軸37と一体的に回転される。
2つの排気用カム40は、それぞれの排気バルブ36に対応させて排気用カム軸39の適宜の位置に設けられる。排気用カム40は、排気用カム軸39と一体的に回転される。
吸気用ロッカーシャフト41は、吸気用カム軸37および排気用カム軸39に挟まれた領域Aよりも外方に設けられる。また、吸気用ロッカーシャフト41は、吸気用カム軸37よりも下方に配置される。
排気用ロッカーシャフト43は、領域Aよりも外方に設けられる。また、排気用ロッカーシャフト43は、排気用カム軸39よりも下方に配置される。
吸気用ロッカーシャフト41および排気用ロッカーシャフト43は、管状に形成され、その内部にオイル通路57を有する。
吸気用カム軸37と、排気用カム軸39と、吸気用ロッカーシャフト41と、排気用ロッカーシャフト43とは、相互の軸芯が略平行になるよう配置される。
2つの吸気用ロッカーアーム42は、それぞれの吸気バルブ35に対応させて吸気用ロッカーシャフト41の適宜の位置に設けられる。吸気用ロッカーアーム42の上部には、吸気用カム38が配置され、吸気用ロッカーアーム42の下部には、吸気バルブ35のステム35bが配置される。吸気用ロッカーアーム42の上面は、吸気用カム38の周面に当接され、吸気用ロッカーアーム42の下面は、ステム35bの上部先端に設けられたシム58に当接される。すなわち、吸気用ロッカーアーム42は、吸気用カム38と、ステム35bとに挟まれて配置される。
2つの排気用ロッカーアーム44は、それぞれの排気バルブ36に対応させて排気用ロッカーシャフト43の適宜の位置に設けられる。排気用ロッカーアーム44の上部には、排気用カム40が配置され、排気用ロッカーアーム44の下部には、排気バルブ36のステム36bが配置される。排気用ロッカーアーム44の上面は、排気用カム40の周面に当接され、排気用ロッカーアーム44の下面は、ステム36bの上部先端に設けられたシム59に当接される。すなわち、排気用ロッカーアーム44は、排気用カム40と、ステム36bとに挟まれて配置される。
なお、吸気用カム軸37は、吸気用カム38のカムノーズが吸気用ロッカーアーム42の自由端側から揺動軸側(吸気用ロッカーシャフト41)に摺動される方向に回転される(図2中、実線矢Ri方向)。また、排気用カム軸39は、排気用カム40のカムノーズが排気用ロッカーアーム44の揺動軸側(排気用ロッカーシャフト43)から自由端側に摺動される方向に回転される(図2中、実線矢Ro方向)。
吸気用カム38は、吸気用カム軸37と一体的に回転し、吸気用ロッカーシャフト41に軸支された吸気用ロッカーアーム42を介して吸気バルブ35を開かせる。他方、排気用カム40は、排気用カム軸39と一体的に回転し、排気用ロッカーシャフト43に軸支された排気用ロッカーアーム44を介して排気バルブ36を開かせる。
図3および図4は、本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを示した平面図である。
図5は、図3のV−V線に沿う断面図であり、本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを示した断面図である。
図6は、図3のVI−VI線に沿う断面図であり、本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを示した断面図である。
図7は、図3のVII−VII線に沿う断面図であり、本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを分解して示した断面図である。
なお、図3は、後述のアッパハウジングと、吸気用カム軸37と、吸気用カム38と、排気用カム軸39と、排気用カム40とを省略して示した図であり、図4は、後述のアッパハウジングを省略して示した図である。
図3から図7に示すように、シリンダヘッド22には、吸気用ロッカーシャフト41および排気用ロッカーシャフト43のそれぞれについて、その両端部が支持されるロッカーシャフト両端軸支部61a、61bと、その中間部分が支持されるロッカーシャフト中間軸支部62a、62bとが設けられる。ロッカーシャフト中間軸支部62aは、2つの吸気用ロッカーアーム42に挟まれた吸気用ロッカーシャフト41の中間部分に位置される。他方、ロッカーシャフト中間軸支部62bは、2つの排気用ロッカーアーム44に挟まれた排気用ロッカーシャフト43の中間部分に配置される。
ロッカーシャフト両端軸支部61aは、吸気用ロッカーシャフト41に軸支された吸気用ロッカーアーム42の側面まで延設される。また、ロッカーシャフト中間軸支部62aも、吸気用ロッカーシャフト41に軸支された吸気用ロッカーアーム42の側面まで延設される。なお、ロッカーシャフト両端軸支部61aと吸気用ロッカーアーム42の側面との間、およびロッカーシャフト中間軸支部62aと吸気用ロッカーアーム42の側面との間には、いずれも吸気用ロッカーアーム42が揺動可能な程度の微小な隙間が形成される。
他方、ロッカーシャフト両端軸支部61bは、排気用ロッカーシャフト43に軸支された排気用ロッカーアーム44の側面まで延設される。また、ロッカーシャフト中間軸支部62bも、排気用ロッカーシャフト43に軸支された排気用ロッカーアーム44の側面まで延設される。なお、ロッカーシャフト両端軸支部61bと排気用ロッカーアーム44の側面との間、およびロッカーシャフト中間軸支部62bと排気用ロッカーアーム44の側面との間には、いずれも排気用ロッカーアーム44が揺動可能な程度の微小な隙間が形成される。
すなわち、それぞれの吸気用ロッカーアーム42は、その揺動軸である吸気用ロッカーシャフト41が、ロッカーシャフト両端軸支部61aと、ロッカーシャフト中間軸支部62aとを支持位置として、両持ち支持される。他方、それぞれの排気用ロッカーアーム44も、その揺動軸である排気用ロッカーシャフト43が、ロッカーシャフト両端軸支部61bと、ロッカーシャフト中間軸支部62bとを支持位置として、両持ち支持される。
ロッカーシャフト両端軸支部61a、61bおよびロッカーシャフト中間軸支部62a、62bの縁部には、吸気用ロッカーシャフト41、または排気用ロッカーシャフト43の側面に対向させて切欠き64a、64bが形成される。吸気用ロッカーシャフト41側の切欠き64aは、吸気用カム軸37に対向させて配置される。また、切欠き64aは、吸気用ロッカーアーム42を挟んで吸気用カム38よりも幅広く切り欠かれる。他方、排気用ロッカーシャフト43側の切欠き64bは、排気用カム軸39に対向させて配置される。また、切欠き64bは、排気用ロッカーアーム44を挟んで排気用カム40よりも幅広く切り欠かれる。
吸気用ロッカーシャフト41および排気用ロッカーシャフト43は、切欠き64a、64bに対応させて、オイル通路57に連通された連通孔65を有する。連通孔65は、切欠き64a、64bと、オイル通路57とを連通させる。
シリンダヘッド22の側面のうち、吸気用ロッカーシャフト41と、排気用ロッカーシャフト43との長手軸方向と交差する一方の側面部22aは、吸気用ロッカーシャフト41または排気用ロッカーシャフト43の挿入口67を有する。挿入口67は、吸気用ロッカーシャフト41または排気用ロッカーシャフト43の抜止用ボルト68で閉塞される。他方、シリンダヘッド22の側面のうち、吸気用ロッカーシャフト41と、排気用ロッカーシャフト43との長手軸方向と交差する他方の側面部22bは、シリンダヘッド22の上下方向に貫通されたカムチェーントンネル69を有する。
また、シリンダヘッド22には、2つの吸気用ロッカーアーム42に挟まれた部分から2つの排気用ロッカーアーム44に挟まれた部分に亘って、吸気用カム軸37および排気用カム軸39を軸支するカム軸支部70(一体ロアハウジング)が形成される。カム軸支部70は、シリンダヘッド22に一体に形成される。カム軸支部70と、ロッカーシャフト中間軸支部62aとは相互に連結され、かつカム軸支部70と、ロッカーシャフト中間軸支部62bとは相互に連結される。カム軸支部70には、アッパハウジング71が締結される。カム軸支部70およびアッパハウジング71の中央部には、点火プラグ72が挿入されたプラグ挿入孔73を有する。プラグ挿入孔73は、燃焼室25に連通される。また、プラグ挿入孔73は、シリンダブロック21を上下に往復動可能なシリンダ(図示省略)の中心線と略同心に配置される。アッパハウジング71とカム軸支部70との分割面は、シリンダヘッド22とヘッドカバー23との分割面と略同じ面に配置される。
カム軸支部70およびアッパハウジング71には、吸気用カム軸37または排気用カム軸39の軸受部74a、74b(第1のカム軸受部)が形成される。軸受部74a、74bの近傍には、アッパハウジング71が締結されるボルト孔75が形成される。ボルト孔75のうち、吸気用ロッカーシャフト41または排気用ロッカーシャフト43の近傍に位置する外方側のボルト孔75aは、そのボルト挿入方向視において吸気用ロッカーシャフト41または排気用ロッカーシャフト43にオーバーラップさせて配置される。また、ボルト孔75aは、吸気用ロッカーシャフト41または排気用ロッカーシャフト43の長手軸方向視において、ボルト孔75aに挿入されたハウジング締結ボルト76がオーバーラップされず、ハウジング締結ボルト76と吸気用ロッカーシャフト41または排気用ロッカーシャフト43とは、相互に干渉されない。他方、ボルト孔75のうち、プラグ挿入孔73の近傍に位置する内方側のボルト孔75bは、軸受部74aまたは軸受部74bに形成されたオイル導入溝78に連通される。
シリンダヘッド22のカムチェーントンネル69の縁部には、吸気用カム軸37および排気用カム軸39が軸支されるアッパ軸受ハウジング79(アッパカムハウジング)と、ロア軸受ハウジング80(ロアカムハウジング、別体式ロアハウジング)とが設けられる。アッパ軸受ハウジング79およびロア軸受ハウジング80には、吸気用カム軸37が回転自在に保持された軸受81aと、および排気用カム軸39が回転自在に保持された軸受81bとが設けられる(第2のカム軸受部)。ロア軸受ハウジング80の下面と、シリンダヘッド22との間には、隙間Sが形成される。また、シリンダヘッド22には、シリンダヘッド22をシリンダブロック21に締結させるヘッドボルト82のヘッドボルト座面83と、ヘッドボルト挿入孔84とが形成される。ヘッドボルト座面83と、ヘッドボルト挿入孔84とは、ロア軸受ハウジング80の下方に配置される。ロア軸受ハウジング80の下面と、ヘッドボルト座面83とは、互いに離間させて配置される。すなわち、ロア軸受ハウジング80は、ヘッドボルト82がヘッドボルト座面83に配置され、ヘッドボルト82によりシリンダヘッド22がシリンダブロック21に締結された後に、ヘッドボルト82の挿入方向視で、少なくともヘッドボルト82の一部がロア軸受ハウジング80とオーバーラップするように配置される。そして、吸気用カム軸37および排気用カム軸39の軸方向視において、ロア軸受ハウジング80はヘッドボルト座面83およびヘッドボルト82の上方に離間して配置される。ヘッドボルト82により、シリンダヘッド22およびシリンダブロック21の両方をクランクケース20に締結する構造であっても良い。
なお、アッパ軸受ハウジング79は、アッパハウジング71と一体的に形成される。
吸気用カム軸37は、軸受部74aと、軸受81aとの2ヶ所で回転自在に保持される。他方、排気用カム軸39は、軸受部74bと、軸受81bとの2ヶ所で回転自在に保持される。すなわち、シリンダヘッド22は、吸気用カム軸37および排気用カム軸39のカムハウジングとして、シリンダヘッド22に一体化されたカム軸支部70および別体化されたアッパハウジング71と、別体化されたアッパ軸受ハウジング79および別体化されたロア軸受ハウジング80とを備える。
吸気用カム軸37の端部のうち、カムチェーントンネル69側に配置された端部には、吸気カムドリブンスプロケット85が設けられる。他方、排気用カム軸39の端部のうち、カムチェーントンネル69側に配置された端部には、排気カムドリブンスプロケット86が設けられる。吸気カムドリブンスプロケット85と、排気カムドリブンスプロケット86と、エンジン13のクランク軸(図示省略)とには、カムチェーン87が巻き掛けられる。カムチェーン87は、クランク軸の回転を吸気用カム軸37と、排気用カム軸39とに伝達させて、吸気用カム軸37および排気用カム軸39を回転させる。吸気用カム軸37および排気用カム軸39は、吸気カムドリブンスプロケット85と、排気カムドリブンスプロケット86と、カムチェーン87とを介して、クランク軸の回転に連動させて、その2倍の周期で回転される。
なお、吸気用カム軸37の端部のうち、カムチェーントンネル69から遠い側に配置された自由端部には、吸気用カム38の一方が配置され、排気用カム軸39の端部のうち、カムチェーントンネル69から遠い側に配置された自由端部には、排気用カム40の一方が配置される。
吸気用カム38は、吸気用ロッカーアーム42よりも幅広く形成される。吸気用カム38が回転されると、そのカムノーズは切欠き64aに入り込んで、吸気用ロッカーシャフト41の長手軸方向視において、ロッカーシャフト両端軸支部61aおよびロッカーシャフト中間軸支部62aとオーバーラップされる。他方、排気用カム40は、排気用ロッカーアーム44よりも幅広く形成される。排気用カム40が回転されると、そのカムノーズは切欠き64bに入り込んで、排気用ロッカーシャフト43の長手軸方向視において、ロッカーシャフト両端軸支部61bおよびロッカーシャフト中間軸支部62bとオーバーラップされる。
ここで、シリンダヘッド22は、シリンダブロック21からアッパハウジング71にオイルが案内される供給路88を有する。供給路88に案内されたオイルは、アッパハウジング71に形成されたオイル通路(図示省略)を通ってボルト孔75bに案内される。ボルト孔75bに案内されたオイルの一部は、オイル導入溝78に案内される。オイル導入溝78に案内されたオイルは、吸気用カム軸37と軸受部74aとの摺動部または排気用カム軸39と軸受部74bとの摺動部を潤滑させる。また、ボルト孔75bに案内されたオイルの他の部分は、オイル連通路(図示省略)を通って、アッパ軸受ハウジング79に案内される。アッパ軸受ハウジング79に案内されたオイルの一部は、軸受81a、81bを潤滑させる。アッパ軸受ハウジング79に案内されたオイルの他の部分は、ロア軸受ハウジング80に形成されたオイル通路(図示省略)を通って、吸気用ロッカーシャフト41および排気用ロッカーシャフト43のオイル通路57に案内される。オイル通路57に案内されたオイルは、連通孔65を通って切欠き64a、64bから吸気用カム38および排気用カム40の摺動面に供給される。軸受部74a、軸受部74b、軸受81a、81b、吸気用カム38、および排気用カム40を潤滑したオイルは、ロア軸受ハウジング80の下面と、シリンダヘッド22との間の隙間Sを通って、カムチェーントンネル69に流れ込み、クランクケース20に戻される。
図8および図9は、本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドの他の例を示した平面図である。
図8および図9に示すように、シリンダヘッド22Aは、その側面のうち、吸気用ロッカーシャフト41と、排気用ロッカーシャフト43との長手軸方向と交差し、且つカムチェーントンネル69が形成された他方の側面部22bに、吸気用ロッカーシャフト41または排気用ロッカーシャフト43が挿通される挿通口90をそれぞれ有する。吸気用ロッカーシャフト41または排気用ロッカーシャフト43は、挿通口90からロッカーシャフト両端軸支部61a、61bとロッカーシャフト中間軸支部62a、62bとに挿入されて配置される。吸気用ロッカーシャフト41および排気用ロッカーシャフト43は、ロア軸受ハウジング80によって拘束され、抜け止められる。
シリンダヘッド22Aによれば、吸気用ロッカーシャフト41または排気用ロッカーシャフト43をシリンダヘッド22に挿通した後に、ロア軸受ハウジング80をシリンダヘッド22Aに組み付けることで、ロア軸受ハウジング80の側面で吸気用ロッカーシャフト41または排気用ロッカーシャフト43の抜止めが成されるので、抜止用ボルト等が不要となる。
なお、挿通口90は、吸気用ロッカーシャフト41および排気用ロッカーシャフト43が挿入された後、閉止ボルト91によって閉塞される。
本実施形態に係るエンジン13のシリンダヘッド22、22Aに設けられた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造によれば、吸気用カム軸37および排気用カム軸39のカムハウジングであるカム軸支部70およびアッパハウジング71と、アッパ軸受ハウジング79およびロア軸受ハウジング80とが、分割可能に構成され、かつヘッドボルト82の挿入方向視では、シリンダヘッド22、22Aのヘッドボルト座面83と、ヘッドボルト挿入孔84の上方にロア軸受ハウジング80が配置される。これによって、ロア軸受ハウジング80には、ヘッドボルト挿入孔84を加工するための逃げ凹部を設ける必要はなく、ロア軸受ハウジング80の剛性を確保してカムハウジングの剛性を向上できる。
ここで、アッパ軸受ハウジング79およびロア軸受ハウジング80には、吸気カムドリブンスプロケット85および排気カムドリブンスプロケット86に巻き掛けられたカムチェーン87による過大な曲げモーメントが作用する。そこで、アッパ軸受ハウジング79およびロア軸受ハウジング80、すなわち、カムチェーントンネル69側に配置されたカムハウジング(第2のカム軸受部側のカムハウジング)の剛性を向上できるので、両カム軸37、39の傾きやたわみを防止できるとともに、機械的損失を低減できる。
また、本実施形態に係るエンジン13のシリンダヘッド22、22Aに設けられた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造によれば、シリンダヘッド22、22Aとは別体のロア軸受ハウジング80を有することで、シリンダヘッド22、22Aとロア軸受ハウジング80との間に隙間Sを形成できる。これによって、ヘッドボルト82のボルトヘッドを隙間Sに配置させて、ロア軸受ハウジング80の剛性を確保しつつ、ヘッドボルト82と、カムハウジングとを近接させて設けることが可能となり、両カム軸37、39の軸方向におけるシリンダヘッド22、22Aの幅寸法を極力短縮可能となり、シリンダヘッド22、22Aを小型化できる。
さらに、本実施形態に係るエンジン13のシリンダヘッド22、22Aに設けられた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造によれば、シリンダヘッド22、22Aとは別体のロア軸受ハウジング80を有することで、シリンダヘッド22、22Aとロア軸受ハウジング80との間に隙間Sを形成できる。これにより、シリンダヘッド22、22A内の摺動部分を潤滑したオイルをカムチェーントンネル69にスムーズに導いて、シリンダヘッド22、22Aからクランクケース20へのオイル戻し性能を向上できる。
さらにまた、本実施形態に係るエンジン13のシリンダヘッド22、22Aに設けられた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造によれば、吸気用カム軸37および排気用カム軸39を軸支するカム軸支部70を、シリンダヘッド22、22Aに一体に形成できるとともに、アッパハウジング71とカム軸支部70との分割面を、シリンダヘッド22とヘッドカバー23との分割面と略同じ面に配置できるため、シリンダヘッド22、22A全体の剛性を向上できる。また、アッパハウジング71とカム軸支部70との分割面を、シリンダヘッド22とヘッドカバー23との分割面と略同じ面に配置できるため、シリンダヘッド22、22Aの加工性を向上できる。さらに、シリンダヘッド22、22Aの側面部22bは、シリンダヘッド22とヘッドカバー23との分割面まで設けられているので、ロア軸受ハウジング80が別体に形成されて剛性が不足しがちになるカムチェーントンネル69の周辺部の剛性を向上できる。
また、本実施形態に係るエンジン13のシリンダヘッド22、22Aに設けられた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造によれば、吸気用カム軸37および排気用カム軸39を軸支するカム軸支部70がシリンダヘッド22に一体的に形成されるので、カムチェーントンネル69から遠い側に配置され、吸気用カム38および排気用カム40が設けられた吸気用カム軸37および排気用カム軸39の自由端部の支持剛性を十分に確保できる。
さらに、本実施形態に係るエンジン13のシリンダヘッド22、22Aに設けられた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造によれば、シリンダ中心軸線視において、吸気用カム軸37および排気用カム軸39に囲まれた領域Aの外方に吸気用ロッカーシャフト41および排気用ロッカーシャフト43を配置したので、吸気用カム軸37および排気用カム軸39の軸間距離を近づけても、吸気用ロッカーシャフト41および排気用ロッカーシャフト43がプラグ挿入孔73と干渉することは起こらない。これによって、吸気用カム軸37および排気用カム軸39と直交する方向におけるシリンダヘッド22、22Aの幅寸法を小さくでき、シリンダヘッド22、22Aを小型化できる。また、吸気用カム軸37および排気用カム軸39の軸間距離を近づけることで、吸気バルブ35と排気バルブ36とのステム35b、36b間の角度を狭く、すなわちバルブ挟角化を図ることが可能となり、エンジン13の圧縮比を高めて、その出力を増大できる。
したがって、本実施形態に係るエンジン13のシリンダヘッド22、22Aに設けられた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造によれば、吸気用カム軸37および排気用カム軸39を軸支するカムハウジングを、配置される箇所によってシリンダヘッド22、22Aと別体化または一体化することで、カムハウジングおよびシリンダヘッド22、22Aの剛性を向上させるとともに、吸気用カム軸37および排気用カム軸39の支持剛性を向上できる。
本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えた自動二輪車の一例を示した右側面図。 本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを示した断面図。 本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを示した平面図。 本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを示した平面図。 図3のV−V線に沿う断面図であり、本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを示した断面図。 図3のVI−VI線に沿う断面図であり、本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを示した断面図。 図3のVII−VII線に沿う断面図であり、本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドを分解して示した断面図。 本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドの他の例を示した平面図。 本発明に係る自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造を備えたシリンダヘッドの他の例を示した平面図。
符号の説明
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 バーハンドル
4 フロントフォーク
5 フロントフェンダ
6 前輪
7 ディスクブレーキ
8 リアフェンダ
9 スイングアーム
10 後輪
11 フューエルタンク
12 シート
13 エンジン
14 ラジエータ
20 クランクケース
21 シリンダブロック
22、22A シリンダヘッド
22a 側面部
22b 側面部
23 ヘッドカバー
25 燃焼室
27 吸気ポート
28 排気ポート
29 吸気通路
30 排気通路
32 バルブシート
33 バルブシート
35 吸気バルブ
35a 傘部
35b ステム
36 排気バルブ
36a 傘部
36b ステム
37 吸気用カム軸
38 吸気用カム
39 排気用カム軸
40 排気用カム
41 吸気用ロッカーシャフト
42 吸気用ロッカーアーム
43 排気用ロッカーシャフト
44 排気用ロッカーアーム
47 ステムガイド
48 スプリングリテーナ
49 スプリングシート
50 バルブスプリング
52 ステムガイド
53 スプリングリテーナ
54 スプリングシート
55 バルブスプリング
57 オイル通路
58 シム
59 シム
61a ロッカーシャフト両端軸支部
61b ロッカーシャフト両端軸支部
62a ロッカーシャフト中間軸支部
62b ロッカーシャフト中間軸支部
64a 切欠き
64b 切欠き
65 連通孔
67 挿入口
68 抜止用ボルト
69 カムチェーントンネル
70 カム軸支部
71 アッパハウジング
72 点火プラグ
73 プラグ挿入孔
74a 軸受部
74b 軸受部
75、75a、75b ボルト孔
76 ハウジング締結ボルト
78 オイル導入溝
79 アッパ軸受ハウジング
80 ロア軸受ハウジング
81a 軸受
81b 軸受
82 ヘッドボルト
83 ヘッドボルト座面
84 ヘッドボルト挿入孔
85 吸気カムドリブンスプロケット
86 排気カムドリブンスプロケット
87 カムチェーン
88 供給路
90 挿通口
91 閉止ボルト

Claims (5)

  1. シリンダブロックと、
    前記シリンダブロックに締結されたシリンダヘッドと、
    前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとを締結させるヘッドボルトと、
    前記シリンダヘッドに設けられた、吸気バルブおよび排気バルブと、
    前記シリンダヘッドに回転自在に軸支された前記吸気バルブ用のカム軸および前記排気バルブ用のカム軸と、
    前記シリンダヘッドに設けられ、前記カム軸を回転自在に軸支する複数のカム軸受部と、を備えた自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造において、
    少なくとも1つの前記カム軸受部は、前記ヘッドボルトの挿入方向視で、前記ヘッドボルトの少なくとも一部とオーバーラップして配置されると共に、それぞれ前記シリンダヘッドとは別体に形成されたアッパ軸受ハウジングおよびロア軸受ハウジングで構成される一方、
    他の前記カム軸受部は、前記シリンダヘッドに一体に形成された一体ロアハウジングに、前記シリンダヘッドとは別体に形成されたアッパハウジングを組付けることで構成されることを特徴とする自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造。
  2. 前記シリンダヘッドは、前記カム軸に巻き掛けられる駆動力伝達用のカムチェーンが配置されたカムチェーントンネルが区画され、
    前記アッパ軸受ハウジングおよび前記ロア軸受ハウジングは、前記カムチェーントンネルに最も近く配置された前記カム軸受部であることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造。
  3. 前記シリンダヘッドには、前記ヘッドボルトの座面が形成され、
    前記座面と前記ロア軸受ハウジングの下面とは離間させて配置され、
    前記シリンダヘッドと前記ロア軸受ハウジングとの間には隙間が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造。
  4. 前記シリンダヘッドの上部を覆うヘッドカバーと、前記シリンダヘッドとの合面は、前記アッパハウジングと、前記一体ロアハウジングとの合面と略同じ面に配置されたことを特徴とする請求項2または3に記載の自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造。
  5. 前記シリンダヘッドは、燃焼室の略中央部に連通されたプラグ挿入孔を有し、
    前記シリンダヘッドに設けられ、前記両カム軸に挟まれた領域の外方に配置された前記吸気バルブ用のロッカーシャフトおよび前記排気バルブ用のロッカーシャフトと、
    前記ロッカーシャフトに揺動自在に軸支された、前記吸気バルブ用のロッカーアームおよび前記排気バルブ用のロッカーアームと、を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造。
JP2008218594A 2008-08-27 2008-08-27 自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造 Pending JP2010053748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008218594A JP2010053748A (ja) 2008-08-27 2008-08-27 自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008218594A JP2010053748A (ja) 2008-08-27 2008-08-27 自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010053748A true JP2010053748A (ja) 2010-03-11

Family

ID=42069932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008218594A Pending JP2010053748A (ja) 2008-08-27 2008-08-27 自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010053748A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194680A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd ロッカーアームシャフト支持部のエア抜き構造
JP2015214910A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 本田技研工業株式会社 内燃機関
JP2017110579A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 三菱自動車工業株式会社 エンジン
DE102016103606A1 (de) * 2016-03-01 2017-09-07 Fev Gmbh Lagervorrichtung für die Lagerung von zwei parallelen Nockenwellen

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194680A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd ロッカーアームシャフト支持部のエア抜き構造
JP2015214910A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 本田技研工業株式会社 内燃機関
JP2017110579A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 三菱自動車工業株式会社 エンジン
DE102016103606A1 (de) * 2016-03-01 2017-09-07 Fev Gmbh Lagervorrichtung für die Lagerung von zwei parallelen Nockenwellen

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5378091B2 (ja) 内燃機関の動弁系回転軸の固定構造
EP1905987A1 (en) Air intake control system for internal combustion engine of a vehicle
EP1683944B1 (en) Valve operating mechanism with roller rocker arm, 4-cycle engine, and motorcycle having 4-cycle engine mounted thereon
JP4922044B2 (ja) 自動二輪車用v型4気筒エンジン
JP2010053748A (ja) 自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造
JP5353115B2 (ja) エンジンの動弁装置
JP4810490B2 (ja) 車両用v型エンジン
EP3222827B1 (en) Internal combustion engine
JP5915209B2 (ja) 内燃機関の潤滑構造
JP6260863B2 (ja) 内燃機関用動弁装置のオイル供給構造
JP6222569B2 (ja) 内燃機関用動弁装置のオイル供給構造
JP6118057B2 (ja) 4ストローク内燃機関のロッカー軸配置構造
JP4996557B2 (ja) エンジン
JP5499557B2 (ja) 動弁装置
US10316701B2 (en) Overhead valve actuation mechanism for engine
JP2016176358A (ja) 鞍乗型車両の筒内噴射式内燃機関
JP6172675B2 (ja) 内燃機関
JP5205117B2 (ja) エンジン及びそのエンジンを備える乗り物
JP6495060B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関
JP3919017B2 (ja) スクータ用エンジン
JP6035977B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JP5712025B2 (ja) エンジン用動弁機構におけるロッカアーム支持構造
JP6222568B2 (ja) 内燃機関におけるシリンダヘッド構造
JP2009114882A (ja) 内燃機関
JP2014084856A (ja) エンジンのシリンダヘッド構造