JP4996557B2 - エンジン - Google Patents

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本発明は、例えば自動二輪車等の乗り物に搭載されるエンジンに関する。
エンジンにおいては、クランクケースに軸支されたクランク軸の回転を、シリンダアセンブリに軸支されたカム軸に伝達するための無端状の伝動部材としてカムチェーンを利用することがある。このカムチェーンはクランク軸上の駆動スプロケットとカム軸上の従動スプロケットとの間に巻回され、シリンダアセンブリに形成されたチェーントンネル内に収容される。このチェーントンネル内には、カムチェーンの張り側のチェーンラインの走行を案内するガイドレールと、カムチェーンの緩み側のチェーンラインにテンションをかけるためのテンションレールが収容されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1のテンションレールは、一端部がシリンダヘッドに揺動可能に支持され、他端部が自由端となっており、緩み側のチェーンラインに沿うようにしてチェーントンネル内を延在している。シリンダブロックの側壁にはテンショナが取り付けられており、テンショナの押圧子によってテンションレールの中央部がチェーン側に押圧されるようになっている。
特開2006−90241号公報
しかしながら特許文献1の構成によれば、テンショナがテンションレールの中央部を押圧する構成であるため、駆動スプロケットとカムチェーンとが離間する箇所周辺において適切にテンションをかけることができず、チェーンの弛みを解消することが難しい。
また、シリンダブロックにテンショナを収容するハウジングを設けなければならず、シリンダアセンブリが外方に大型化するおそれがある。しかも、V型もしくは水平対向型エンジンにおいては一般的に一方のシリンダアセンブリと他方のシリンダアセンブリとがクランク軸の軸直交方向に延びる回転中心線に関して回転対称の位置関係に配置されるが、クランク軸が単一であるために、チェーンラインの緩み側と張り側とが回転対称の位置関係にならない。したがって、シリンダブロックにテンショナを収容するハウジングが設けられていると、そのハウジングは回転対称の位置関係に配置することができなくなるため、結果としてシリンダブロックをシリンダアセンブリごとに別体とする必要性が生じる。また、伝動部材としてチェーンに替えてベルトを用いた場合も同様である。
そこで本発明は、伝動部材の緩み側部分に効果的にテンションを与えることができるエンジンを提供することを目的としている。
上記目的の達成のため、本発明に係るエンジンは、クランクケースに軸支されたクランク軸と、前記クランクケースに結合されたシリンダアセンブリに軸支されたカム軸と、前記クランク軸上に固定された駆動回転部材及び前記カム軸上に固定された従動回転部材の間に巻回されて前記シリンダアセンブリ内に収容された無端状の伝動部材と、前記伝動部材の緩み側部分に当接するよう設けられたテンションレールと、前記緩み側部分にテンションを与えるべく前記テンションレールを押圧するテンショナとを備え、前記テンショナが前記テンションレールのうち前記クランク軸側の端部を押圧するように設けられ、前記テンションレールのうち前記カム軸側の端部がカム軸近傍に設けられた第1の被係合部に角変位可能に支持され、前記シリンダアセンブリは、前記カム軸の上半部を支持する軸支持体を備え、前記第1の被係合部が、前記軸支持体に設けられていることを特徴としている。
かかる構成によれば、テンショナがクランク軸側の端部を押圧するようになっているため、伝動部材の緩み側部分における駆動回転部材と離間する箇所周辺にテンションを与えることができ、伝動部材の弛みを効果的に防ぐことができる。また、テンションレールのうちカム軸側の端部がカム軸近傍に設けられた第1の被係合部に角変位可能に支持されているので、テンションレールが、伝動部材の緩み側部分に対し、伝動部材が従動回転部材に対して噛み込み始める箇所周辺まで接触するようになる。したがって伝動部材の緩み側部分の走行の案内をほぼ全長にわたって行うことができる。また、シリンダアセンブリが、カム軸の上半部を支持する軸支持体を備え、第1の被係合部が、軸支持体に設けられているので、第1の被係合部をシリンダヘッドよりも小型となる軸支持体に形成することができ、第1の被係合部の製造を容易化することができる。
前記クランクケースに設けられたミッションケースを更に備え、前記テンショナは、前記クランク軸に対し、前記ミッションケースが配置される側と反対側に配置されていてもよい。これにより、テンショナが、ミッションケース及びミッションケースに収容される部品と干渉するのを防ぐことができ、テンショナをクランクケースに設けるにあたってテンショナの配置自由度が向上する。
前記テンショナは、前記クランクケースに接続され、前記クランクケースに形成される管路から供給される作動流体が与えられることで前記テンションレールを押圧する構成であってもよい。かかる構成によれば、クランクケースからテンショナへ作動流体を供給する管路を別途形成することなく作動流体をテンショナへ導くことができ、部品点数を減らして小型化することができる。
前記クランク軸の端部が前記クランクケースの側壁から外方へ突出しており、前記駆動回転部材は該端部に設けられ、前記テンショナは前記クランクケースの前記側壁の外方部分に固定されていてもよい。かかる構成によれば、シリンダアセンブリ側にテンショナを取り付けるためのハウジングを設ける必要がなくなる。
記伝動部材の張り側部分の走行を案内するガイドレールを更に備え、前記ガイドレールのうち前記カム軸側の端部が前記軸支持体に設けられた第2の被係合部に支持されていてもよい。かかる構成によれば、テンションレールとガイドレールの支持構造を単一の部品に形成することができる。
略回転対称の位置関係に配置された2つの前記シリンダアセンブリを有していてもよい。かかる構成において、シリンダアセンブリにテンショナを取り付ける必要のない構成の場合には、テンショナの取付構造がシリンダアセンブリの部品を共通化するのを阻害することが防がれる。
このように本発明によれば、伝動部材の緩みを効果的に防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。下記説明での方向の概念は、自動二輪車に騎乗した運転者が見る方向に一致し、エンジンに対する方向の概念は、該自動二輪車に搭載された状態においてその運転者が見る方向に一致している。
図1は本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。図1に示す自動二輪車1は所謂クルーザーであり、前輪2及び後輪3の間に車体をなすフレーム4が設けられている。フレーム4にはV型2気筒の4サイクルエンジン5が支持され、このエンジン5の上方には燃料タンク6が設けられ、燃料タンク6の後方には運転者用のシート7が設けられている。エンジン5の本体をなすエンジンケース8は、シリンダ軸線Aが側面視でV型に配列された2つのシリンダアセンブリ9,10と、各シリンダアセンブリ9,10の下端部に結合されたクランクケース11とを有し、エンジン5のクランク軸線Bは左右に指向している。前シリンダアセンブリ9はクランクケース11の上面前部から前上方に向けて延在し、後シリンダアセンブリ10は前シリンダアセンブリ9の直後から後上方に向けて延在している。エンジン5の出力は図示しないドライブシャフト又はチェーン等を介して後輪3に伝達され、この後輪3の回転により自動二輪車1に推進力が付与される。
図2は図1に示すエンジン5の平面図である。図2に示すように、クランクケース11は左右のケース部12,13からなる。各シリンダアセンブリ9,10は、クランクケース11側から順に、シリンダブロック14、シリンダヘッド15、シリンダヘッドカバー16(図4等参照)及び化粧カバー17が結合されてなる。両シリンダアセンブリ9,10は、互いの主要構成部品がこのように同一であり、クランク軸線Bの直交方向(本実施形態では略鉛直上向き)に延びる回転中心線Cを中心にして180度回転対称の位置関係にある。両シリンダアセンブリ9,10間のV字状空間18内にはエンジン5の吸気系19が配設され、吸気系19の一部をなす吸気マニホールド20が各シリンダヘッド15のV字状空間12側の面に接続されている。
図3は図1のIII−III線に沿って示すエンジン5の断面図である。図3に示すように、シリンダヘッド15の下面には燃焼室21が形成されており、シリンダヘッド15には燃焼室21内の混合気を点火するための点火プラグ44が設けられている。シリンダヘッド15の下側にはシリンダブロック14が接続され、燃焼室21はこのシリンダブロック14を貫通するシリンダ34の上端に連通している。シリンダ34内にはピストン35が摺動可能に挿入されている。シリンダブロック14の下側にはクランクケース11が接続され、シリンダ34の下端はクランクケース11内のクランク室36に連通している。クランク室36はクランクケース11の両側壁12a,13aに囲まれて形成されており、各側壁12a,13aに設けられた軸受部12b,13bによりクランクシャフト37が回転可能に支持されている。クランク室36内にはクランクシャフト37のクランクピン38が配置され、ピストン35はこのクランクピン38とコンロッド39を介して連結されており、これによりピストン35の往復動がクランクシャフト37の回転に変換されてエンジン5の出力となる。クランクシャフト37の端部40,41はクランク室36外に突出している。これら各端部40,41はクランクケース11の左右に取り付けられたカバー42,43で覆われ、左端部40は左カバー42により覆われてクランクケース11の左側壁12aの左側に形成される左室45内に配置され、右端部41は右カバー43により覆われてクランクケース11の右側壁13aの右側に形成される右室46内に配置される。クランクケース11の後部にはクランクシャフト37と後輪3(図1参照)との間に介在する変速機47が収容されている。
エンジンケース8内にはシリンダヘッド15及びシリンダヘッドカバー16に囲まれた動弁室26が形成され、この動弁室26内には図示しない吸排気バルブを駆動する動弁機構が設けられている。本実施形態の動弁機構は、吸気カム29及び排気カム30が一体的に設けられた単一のカムシャフト28を燃焼室21の上方に配置したSOHC型となっており、このカムシャフト28はシリンダヘッド15と、シリンダヘッド15の上面に支持されるロッカーケース31とにより回転可能に支持されている。なお、動弁機構はSOHC型に限られず、各シリンダアセンブリに2本のカムシャフトが備えられるDOHC型であってもよい。
エンジンケース8の左壁部には、クランクケース11の左ケース部12及び前シリンダアセンブリ9を上下に貫いて前側チェーントンネル51が形成されている。この前側チェーントンネル51内には、クランクシャフト37の左端部40が配置され、前側カムシャフト28の左端部53がロッカーケース31から突出しており、クランクシャフト37の回転をカムシャフト28に伝達するカム伝動機構54が収容されている。カム伝動機構54は、クランクシャフト37の左端部40に固定された駆動スプロケット55と、カムシャフト28の左端部53に固定された従動スプロケット56との間にカムチェーン57が巻き掛けられてなる。クランクシャフト37が2回転するとこのカム伝動機構54によってカムシャフト28が1回転するようになっており、これにより各バルブが動作して図示しない吸排気ポートが所定のタイミングで開閉する。
図4は図2のIV−IV線に沿って示すエンジン5の断面図である。図4に示すように、前側のカムチェーン57は両スプロケット55,56の間を略シリンダ軸線Aに沿って延びる2本のチェーンライン57a,57bを形成している。クランクシャフト37は左側から見て時計回りに回転するようになっており(図4中矢印r参照)、後側のチェーンライン57aがクランクシャフト37側に向かう張り側、前側のチェーンライン57bがカムシャフト28側に向かう緩み側となっている。つまり、カムチェーン57の緩み側部分とは、駆動スプロケット55の近傍に位置するカムチェーン57の領域の部分であって、かつ駆動スプロケット55に対して駆動スプロケット55の回転方向下流側に位置する領域の部分を意味している。
前側チェーントンネル51内には、張り側のチェーンライン57aに外側から接触するガイドレール58と、緩み側のチェーンライン57bに外側から接触するテンションレール59とが収容されている。両レール58,59の各上端部58a,59aはカムシャフト28を支持するロッカーケース31に係合しており、これにより両レール58,59がエンジンケース8に支持されている。
なお、図3,図5に示すようにロッカーケース31は、カムシャフト28の上半部を軸支する軸受凹部31a,31bが形成された一対の支持壁部31c,31dを有し、両支持壁部31c,31dは互いの上面の間に跨るブリッジ部31eによって連結されている。このブリッジ部31eは上側が開放された凹状に形成され、第1支持壁部31cの軸受凹部31aに供給された潤滑油を第2支持壁部31dの軸受凹部31bや吸排気カム29,30の外面に分配するための油溜まりとして機能する。第1支持壁部31cはチェーントンネル51に面するよう配置され、第2支持壁部31dには、第1支持壁部31cとは反対側に点火プラグ44(図3参照)を収容するためのプラグ収容部31fが一体的に設けられている。図4,図5に示すように、第1支持壁部31c及びプラグ収容部31fのそれぞれの中央部からは、カムシャフト28の軸方向(すなわち両支持壁部31c,31dが並ぶ方向、ブリッジ部31eが延在する方向)に直交する方向であってシリンダ軸線Aに直交する方向であるチェーンライン57a,57b(図4参照)の対向方向に、一対の軸固定部31g,31h,31i,31jが張り出している。本実施形態では、このチェーンライン対向方向は、略前後方向に対応する(図4参照)。各軸固定部31g〜jにはカムシャフト28の軸方向と平行に貫通する軸挿通孔31k,31l,31m,31nが形成されている。上記チェーンライン対向方向の一方R1(図5中手前側)に示す軸固定部31g,31iの軸挿通孔31k,31mは同軸上に配され、これら孔31k,31mには図示しない吸気ロッカーアームの支持軸が挿通され、チェーンライン対向方向の他方R2(図5中奥側)に示す軸固定部31h,31jの軸挿通孔31l,31nは同軸上に配され、これら孔31l,31nには図示しない排気ロッカーアームの支持軸が挿通される。このようにロッカーケース31は、カムシャフトやロッカーアームの支持、動弁機構のための潤滑油路の形成、及び点火プラグの収容など多機能を備える部品となっている。なお、図3に示すように、ロッカーケース31は動弁室26内においてシリンダヘッド15とシリンダヘッドカバー16とにより上下に挾持され、ボルト孔31o(図5参照)に挿通されるボルトによってシリンダヘッド15及びシリンダヘッドカバー16と共締めされる。
さらに、図5に示すように、カムチェーン側に位置する第1支持壁部31cに設けられた軸固定部31g,31hには、チェーントンネル51に面する側面から突出する第1ピン31p及び第2ピン31qが設けられている。第1及び第2ピン31p,31qは、互いに同一の形状に形成され、第1ピン31pはチェーンライン対向方向の一方R1(図5中手前側)に示す軸固定部31gの下端部に設けられ、第2ピン31qはチェーンライン対向方向の他方R2(図5中奥側)に示す軸固定部31hの下端部に設けられている。このように第1及び第2ピン31q,31rは、軸受凹部31cを挟んで、チェーンライン対向方向に互いに離れて配置されており、第1及び第2ピン31p,31qは軸受凹部31cから互いに同距離だけ離れている。すなわち、カムシャフト28(図4参照)の軸線に関して180度回転対称の位置に形成されている。
図4に戻ると、前シリンダアセンブリ9においては、第1ピン31pがカムシャフト28に対して後側に配置され、第2ピン31qがカムシャフト28に対して前側に配置されている。
ガイドレール58の上端部58aは断面U字状になっており、この上端部58aの内側に第1ピン31pが嵌合されている。ガイドレール58は左室45内まで延在しており、その下端部58bはクランクケース11の左側壁12aに取り付けられた支持部材63により移動不能に支持されている。第1ピン31pはカムシャフト28を支持する軸受凹部31cに対してチェーンライン対向方向に離れて配置されているため、ガイドレール58は張り側のチェーンライン57aに対してほぼ全長にわたって接触するようになっている。
テンションレール59の上端部59aは断面略円形となるようフック状に折り曲げられ、この上端部59aの内側に第2ピン31qが嵌合されている。テンションレール59も左室45内まで延在している。テンションレール59の下端部59bは自由端をなしており、テンションレール59は第2ピン31qを中心にして揺動可能になっている。なお、テンションレール59の下端部59bはチェーンライン57bから離れるように前方に向けて湾曲している。
図6は図5の部分拡大図である。図5及び図6に示すように、左室45内にはテンションレール59の下端部59bに形成された押圧座59cを略後方へ押圧するテンショナ60が収容されている。このテンショナ60は筒状のケーシング61を備え、該ケーシング61から外方に進退可能に突出する押圧子62が設けられている。このテンショナ60は油圧駆動式であり、押圧子62はケーシング61内に供給される作動油圧によってケーシング61から突出する方向に付勢される。ケーシング61はクランクケース11の左側壁11aの左側面にボルトによって固定され、押圧子62を後方に向けている。押圧座59cは前方に膨出するようにして形成されており、押圧子62はこの押圧座59cを前側から後方へ向けて押圧するようになっている。このように押圧されると、緩み側のチェーンライン57bの下端部が後方へ押し曲げられ、テンションレール59の湾曲している下端部59bが滑らかにチェーンライン57bに当接する。これによりチェーンライン57bにおける駆動スプロケット55から離れ始める箇所周辺においても、テンショナ60により押圧されるテンションレール59が当接してチェーンライン57bにテンションを作用させることができる。これにより、カムチェーン57の弛みを効果的に防ぐことができる。クランクシャフト37が2回転するたびにカムシャフト28を1回転させるというカムチェーン57のタイミングチェーンとしての機能を保証することができるようになる。
このように、本実施形態においてはテンショナ60がクランクシャフト37に近接して配置されている。このため、テンションレール59を緩み側のチェーンライン57bのほぼ全長にわたって当接させることができ、緩み側のチェーンライン57bの弛緩の効果的な防止と共に、チェーンライン57bの走行の案内をスプロケット55,56間のほぼ全体に亘って行うことができる。しかも、テンショナ60をクランクシャフト37に近接して配置することにより、テンショナ60がエンジンケース8の外部に突出せず左室45内に収容される。このため、エンジンケース8の外側面周辺をコンパクトにすることができる。なお、左カバー43を取り外すだけでテンショナ60が外部に露出する状態になるため、テンショナ60の取付け及び取外しが容易となる。
また、図4に示すように、このテンショナ60は、クランクシャフト37に対し、ミッションケース80が設けられている側とは反対側に配置されている。これにより、ミッションケース80及びミッションケース80内に収容される部品と、テンショナ60との干渉を防ぐことができ、テンショナ60の配置に関して設計の自由度が向上する。
この構成を実現するため、クランクシャフト37の回転方向が、走行中における駆動輪たる後輪3(図1参照)の回転方向と逆方向となるようにしている。これにより、緩み側のチェーンライン57bが、後輪3及びこれに繋がる変速機47を収容するミッションケース80が設けられている側と反対側である前側に形成される。本実施形態では、クランクシャフト37の回転が、ベルト・プーリ機構やチェーン・スプロケット機構等の巻き掛け伝動機構により構成される一次減速機構81を介して変速機47の入力軸82に伝達され、変速機47の入力軸82がクランクシャフト37の同方向に回転する。変速機47の入力軸82の回転が2個1組の変速ギヤ列83を介して変速機47の出力軸84に伝達され、これにより変速機47の出力軸84が変速機47の入力軸82と逆方向に回転し、変速機47の出力軸84の回転がベルト・プーリ機構やチェーン・スプロケット機構等の巻き掛け伝動機構により構成される二次減速機構85を介して後輪3(図1参照)に伝達され、これにより後輪が変速機の出力軸と同方向、すなわちクランクシャフト37と逆方向に回転するようになっている。
図7は図2のVII−VII線に沿って示すエンジン5の断面図である。図6に示すように、エンジンケース8の右壁部には、クランクケース11の右ケース部13及び後シリンダアセンブリ10を貫いて後側チェーントンネル71が形成されている。
後側チェーントンネル71内には、クランクシャフト37の右端部41及びカムシャフト72の右端部73が配置され、クランクシャフト37の回転を後側のカムシャフト72に伝達するカム伝動機構74が収容される。このカム伝動機構74は前側のものと同様の構成であり、駆動及び従動スプロケット75,76とカムチェーン77とを備えている。図3に示すように後シリンダアセンブリのための駆動スプロケット75は、カムチェーン77は、両スプロケット75,76の間においてシリンダ軸線A方向に沿って延在する前後のチェーンライン77a,77bを形成している。
クランクシャフト37は右側から見て反時計回りに回転するため(矢印r参照)、後側チェーンライン77aが張り側となり、前側チェーンライン77bが緩み側となり、後側チェーントンネル71内には、前側にガイドレール78が収容され、後側にテンションレール79が収容されることとなる。このように前後のシリンダアセンブリ9,10の間では、チェーンラインの張り側及び緩み側は回転対称の関係とならず、このためガイドレール及びテンションレールも回転対称の配置関係とならない。一方、シリンダヘッド15及びシリンダヘッドカバー16に締結されるロッカーケース31は前後のシリンダアセンブリ9,10間で回転対称の関係にあり、第1ピン31qは、前シリンダアセンブリ9内では後側に配置されてガイドレール58を支持するが、後シリンダアセンブリ10内では前側に配置される。第2ピン31rは、前シリンダアセンブリ9内では前側に配置されてテンションレール59を支持するが、後シリンダアセンブリ10内では後側に配置される。
本実施形態の第1及び第2ピン31q,31rは、互いに同一の形状に形成されているため、ガイドレール58,78の上端部とテンションレール59,79の上端部のどちらにも嵌合受容され得る。したがって、後シリンダアセンブリ10においては、ガイドレール78の上端部78aの内側に第2ピン31rが嵌合され、テンションレール79の上端部79aの内側に第1ピン31qが嵌合される。
両レール78,79は右室46内まで延在している。ガイドレール78の下端部78bはクランクケース11の右壁部13aに締結された支持部材63により移動不能に支持されている。テンションレール79の下端部は自由端をなしている。
図8は図7の部分拡大図である。図7及び図8に示すように、右室46内にはこの下端部を後方に押圧するテンショナ60が収容される。なお、符号61はクランクケース11の右側壁13aの右側面にボルトを介して固定されたテンショナ60のケーシングであり、62はケーシングに設けられたテンショナの押圧子である。このようなテンショナ60は、前述した前シリンダアセンブリ9に設けられたものと同様の作用を生じる。
また、図7に示すように、後シリンダアセンブリ10のためのテンショナ60も、クランクシャフト37に対し、ミッションケース80が設けられている側とは反対側に配置されている。これにより、ミッションケース80及びミッションケース80内に収容される部品と、テンショナ60との干渉を防ぐことができ、テンショナ60の配置に関して設計の自由度が向上する。
ここで、図3を参照すると、クランクケース11の右ケース部13の側壁13aには、テンショナ60のハウジング61を着座させる着座面81が形成されている。この側壁13bの内部には、クランクシャフト37の右側のジャーナルを支持する軸受部13bに供給された潤滑油をシリンダ34内へ送るための潤滑油路82が形成されている。着座面81には、この潤滑油路82に連通する作動油路83が開口している。この構成によれば、着座面81にテンショナ60のハウジング61を固定するだけで、テンショナ60のハウジング61内と作動油路83とが連通しうる。これにより、軸受部13bに供給された潤滑油は、潤滑油路82及び作動油路83を介し、ハウジング61内にテンショナ60の作動油として送られるようになる。
なお、この図3には前シリンダアセンブリ9のためのテンショナが示されていないが、このテンショナも左ケース部12の側壁12aの外面に形成された着座面(図示せず)に固定される。そして、この左ケース部12の側壁12aの内部においても、クランクシャフト37を支持する軸受部12bから延びる潤滑油路84が形成されており、テンショナに作動油を供給するための作動油路(図示せず)は、この潤滑油路84に連通して着座面に開口されている。
このようにテンショナをクランクケース11寄りに配置することにより、クランクケース11内に供給された潤滑油をテンショナ60に作動油として供給するための油路を簡単に構成することができるようになる。特に、本実施形態では、クランクシャフト37を支持する軸受部12b,13bから延びる潤滑油路82,84が形成されているクランクケース11の側壁12a,13aに、テンショナが直接的に固定されている。このため、この側壁12a,13aに外面側から孔を穿つだけで、テンショナ60に作動油を供給するための作動油路を形成することができる。
このように本実施形態では、ガイドレールの下端部やテンショナ60の取付構造を前後のシリンダアセンブリ9,10に設けず、一般に別個の部品として形成されるクランクケース11の左ケース部12と右ケース部13にそれぞれ設けている。このため、前後のシリンダアセンブリ9,10の部品共通化が、ガイドレールやテンショナの取付構造のために阻害されることが防がれる。
このように本発明によれば、1つのクランクシャフトからの動力を、前後それぞれの気筒のカムシャフトに伝達する。クランクシャフトの回転方向は一定であるので、カムチェーンの緩み側となる部分が、前気筒と後気筒とで異なることとなる。
共通の形状の前後気筒を用いてクランクシャフトの軸線に対して垂直に延びる回転中心線に対して互いに回転対称となるようにそれぞれの気筒をクランクシャフトに取り付ける。この場合、共通形状の気筒のうちで、第1部分が前気筒の前側に位置する場合、第1部分は後気筒では後ろ側に位置することとなる。同様に共通形状の気筒のうちで、第2部分が前気筒の後側に位置する場合、第2部分は後気筒では前側に位置することとなる。これに対して、カムチェーンの緩み側部分は、前気筒および後気筒それぞれの前側部分となる。従って、前気筒では第1部分、後気筒では第2部分がそれぞれカムチェーンの緩み側部分となる。
言い換えると、カムシャフトに垂直な平面で、且つカムシャフトの軸線とクランクシャフトの軸線とを結ぶ基準直線を含む仮想平面に関して、基準軸線に対して対称となる位置に第1の被係合部と第2の被係合部とがそれぞれ配置される。前側気筒では第1の被係合部が緩み側部分のレールを軸支持し、後気筒では第2の被係合部が緩み側のレールを軸支持する。また、前気筒では、第2の被係合部が張り側のレールを、後気筒では第1の被係合部が張り側のレールを支持する。このように被係合部に張り側および緩み側のレールを兼用支持可能とすることで、カムチェーンの緩み側となる部分が前気筒と後気筒とで異なったとしても、係合部の数を抑えることができる。これによってシリンダの形状が複雑化することを防いで製造コストを抑えることができる。
シリンダブロック、シリンダヘッドには、上記の基準軸線を挟んで2つのチェーントンネル領域がそれぞれ形成される。2つのチェーントンネル領域のそれぞれは、張り側レールおよび緩み側のレールのどちらもが挿入可能となるように、広めに形成されている。また、2つのチェーントンネル領域には、テンショナによって緩み側のレールが各変位可能な各変位空間がそれぞれ形成されている。
また、ガイドレール及びテンションレールが支持される第1及び第2ピンは、シリンダヘッド及びシリンダブロックと別体の部材であるロッカーケースに形成されている。これにより、チェーンテンションの付与のためにシリンダヘッド及びシリンダブロックを前後の気筒ごとに形状を異ならせる必要がなく、前後のシリンダアセンブリの形状を同一又は類似させることができるようになる。これにより前後のシリンダアセンブリの構成部品をなるべく共通にすることができ、製造コストを低下させることができる。また、第1及び第2ピンをシリンダヘッド又はロッカーケースに形成したとしても、第1及び第2ピンをカムシャフトの軸線に対してチェーンライン対向方向に離れて配置し、且つカムシャフトの軸線に関して180度回転対称の位置に配置することにより、第1及び第2ピンのいずれにも、テンションレール又はガイドレールを軸支することができるようになっている。このため、シリンダヘッド及びロッカーケースの形状が、テンション付与のために前後のシリンダアセンブリ間で異なることがなくなり、製造コストを低減することができる。
以上本発明に係る実施形態について説明したが、本発明の範囲は上記構成に限られない。例えば、クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達する機構は、ベルト・プーリ機構に限られず、ベルト・プーリ機構によって構成されていてもよい。この場合、クランクシャフトには駆動回転部材として駆動スプロケットが固定され、カムシャフトには従動回転部材として従動スプロケットが固定され、両スプロケット間には無端状の伝動部材としてベルトが巻き掛けられる。また、左右方向はクランクシャフトの軸線方向の一方及び他方であればよい。また、本発明の被係合部はロッカーケースに設けるほか、シリンダヘッドに設けられていてもよい。
また、本発明のエンジンは、V型多気筒エンジンに限らず直列型エンジンなどにも適用可能であるが、特に、2つのシリンダアセンブリがクランクシャフトの軸直交方向に延びる回転中心線に関して回転対称の位置関係で配置されるV型及び水平対向型エンジンには好適に適用され得る。また、クルーザタイプの自動二輪車に限らず他のタイプの自動二輪車用のエンジンにも適用可能である。また、本発明のエンジンは、自動二輪車に限らず、例えばATV、ユーティリティビークル等の二輪車以外の乗物に搭載されてもよい。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1に示すエンジンの平面図である。 図1に示すIII−III線に沿って示すエンジンの断面図である。 図2に示すIV−IV線に沿って示すエンジンの断面図である。 図3及び図4に示すロッカーケースの斜視図である。 図5の部分拡大図である。 図2に示すVII−VII線に沿って示すエンジンの断面図である。 図7の部分拡大図である。
符号の説明
1 自動二輪車
5 エンジン
8 エンジンケース
9 前シリンダアセンブリ
10 後シリンダアセンブリ
11 クランクケース
28 カムシャフト
31 ロッカーケース(軸支持体)
31q 第1ピン(第1の被係合部)
31r 第2ピン(第2の被係合部)
37 クランクシャフト
51,71 チェーントンネル
54,74 カム伝動機構
55,75 駆動スプロケット(駆動回転部材)
56,76 従動スプロケット(従動回転部材)
57,77 カムチェーン(伝動部材)
58,78 ガイドレール
59,79 テンションレール
60 テンショナ

Claims (6)

  1. クランクケースに軸支されたクランク軸と、
    前記クランクケースに結合されたシリンダアセンブリに軸支されたカム軸と、
    前記クランク軸上に固定された駆動回転部材及び前記カム軸上に固定された従動回転部材の間に巻回されて前記シリンダアセンブリ内に収容された無端状の伝動部材と、
    前記伝動部材の緩み側部分に当接するよう設けられたテンションレールと、
    前記伝動部材の前記緩み側部分にテンションを与えるべく前記テンションレールを押圧するテンショナとを備え、
    前記テンショナが前記テンションレールのうち前記クランク軸側の端部を押圧するように設けられ
    前記テンションレールのうち前記カム軸側の端部が、該カム軸の近傍に形成される第1の被係合部に角変位可能に支持され、
    前記シリンダアセンブリは、前記カム軸の上半部を支持する軸支持体を備え、前記第1の被係合部が、前記軸支持体に設けられていることを特徴とするエンジン。
  2. 前記クランクケースに設けられたミッションケースを更に備え、
    前記テンショナは、前記クランク軸に対し、前記ミッションケースが配置される側と反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記テンショナは、前記クランクケースに接続され、前記クランクケースに形成される管路から供給される作動流体が与えられることで前記テンションレールを押圧することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン。
  4. 前記クランク軸の端部が前記クランクケースの側壁から外方へ突出しており、
    前記駆動回転部材は該クランク軸の端部に設けられ、前記テンショナは前記クランクケースの前記側壁の外方部分に固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジン。
  5. 前記伝動部材の張り側部分の走行を案内するガイドレールを更に備え、
    前記ガイドレールのうち前記カム軸側の端部が、該カム軸の近傍に形成される第2の被係合部に支持されており、
    前記第1の被係合部と前記第2の被係合部とが前記カム軸に関して回転対称に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエンジン。
  6. 前記クランク軸の略軸直交方向に延びる回転中心線に関して回転対称の位置関係に配置された2つの前記シリンダアセンブリを有していることを特徴とする請求項に記載のエンジン。
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