JP4629003B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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この発明は、シリンダヘッドにロッカーアーム軸を備える内燃機関の動弁装置に関する。
従来、上記動弁装置において、ロッカーアーム軸の軸回りの回転を規制する規制部材を備え、該規制部材をシリンダヘッドカバーの内壁でシリンダヘッド側に押圧し、該規制部材の回り止め部をロッカーアーム軸に形成された切り欠きに当接させるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−285845号公報
ところで、上記動弁装置においては、規制部材に押圧力を付与するためにゴム等の弾性体を用いているが、防音性向上のためにシリンダヘッドカバーがフローティング構造とされている場合には適用し難く、ロッカーアーム軸の軸回りの回転(ガタ)による騒音等の発生を抑えるためにもこのような点の改善が要望されている。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、シリンダヘッドにロッカーアーム軸を備える内燃機関の動弁装置において、ロッカーアーム軸の軸回りの回転を良好に抑えることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、シリンダヘッド(20)内に一対のロッカーアーム軸(58,59)を互いに間隔を隔てて並列に配置し、吸排気カム(55a,55b)と吸排気弁(51,52)とのそれぞれの間に跨る一対のロッカーアーム(60,61)を設け、該各ロッカーアーム(60,61)を前記各ロッカーアーム軸(58,59)のそれぞれに揺動可能に支持すると共に、前記各ロッカーアーム軸(58,59)の一部に切り欠き部(81)を形成し、かつ該各切り欠き部(81)に当接して前記各ロッカーアーム軸(58,59)の回転を規制する一対の回り止め部(84)を有する規制部材(82)を備えた内燃機関の動弁装置において、前記規制部材(82)は、平板状に形成されるとともに、ロッカーアーム軸方向から見て、シリンダ前後方向の寸法を抑えた二等辺三角形状をなし、その底辺方向での両端部が、それぞれ前記各ロッカーアーム軸(58,59)の前記切り欠き部(81)に係合する前記回り止め部(84)とされ、前記回り止め部(84)の各端部は、前記各ロッカーアーム軸(58,59)の前記切り欠き部(81)のうち互いに離反した両外側端部から所定間隔を置いて内側に位置され、前記規制部材(82)に、これを前記各回り止め部(84)と切り欠き部(81)とを密接させる側に押圧可能とする押圧部(86)を設けると共に、前記押圧方向に長いボルト挿通部(85)を設け、前記押圧部(86)を用いて前記規制部材(82)を押圧して前記各回り止め部(84)と切り欠き部(81)とを互いに密接させた状態で、前記ボルト挿通部(85)に挿通した締結ボルト(83)を用いて前記規制部材(82)を前記シリンダヘッド(20)に固定することを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記規制部材は、単一の前記ボルト挿通部(85)及び締結ボルト(83)で前記シリンダヘッド(20)又はカムホルダ(71)に固定されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記押圧部(86)は、前記ボルト挿通部(85)の長手方向の略延長上に位置することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、シリンダ軸方向において、前記規制部材(82)の両端部の一部の高さを、前記切り欠き部(81)の前記回り止め部(84)との係合面から上端までの高さ寸法よりも小さくして、前記各ロッカーアーム軸(58,59)の軸端面が前記規制部材(82)の両端部の上方から露出するようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記規制部材(82)は、その一側面を前記カムホルダ(71)の一側面に当接させた状態で、前記カムホルダ(71)に固定され、前記カムホルダ(71)の頂部端面と、前記押圧部(86)の頂部とがほぼ面一に構成されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記規制部材(82)の底辺部の中央から、前記押圧部(86)よりも幅広をなして前記シリンダヘッド(20)側に突出するヘッド側凸部(87)を形成し、前記ヘッド側凸部(87)を、前記カムホルダ(71)の側部に設けられカムシャフト(55)を支持するボールベアリング(72)の側面に当接させることで、前記ボールベアリング(72)の移動を規制するようにしたことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、各回り止め部と切り欠き部とを互いに密接させるべく規制部材を押圧することで、各ロッカーアーム軸の切り欠き部と規制部材の各回り止め部との間のクリアランスを容易かつ確実に無くすことができ、かつこの状態で締結ボルトにより規制部材をシリンダヘッドに固定することで、各ロッカーアーム軸の回転を確実に抑えることができる。
請求項2に記載した発明によれば、規制部材のシリンダヘッドへの着脱を容易にして組み付け性及びメンテナンス性を向上させることができる。
請求項3に記載した発明によれば、規制部材を押圧した際にこれが傾き難く、規制部材をシリンダヘッド側にスムースに押し込むことができ、各ロッカーアーム軸の回り止めを良好に行うことができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す自動二輪車(車両)1において、車体フレーム2の前端部に位置するヘッドパイプ3には、前輪4を軸支する左右のフロントフォーク5がステアリングステム6を介して操向可能に枢支される。ステアリングステム6の上部には、転舵用のバーハンドル7が取り付けられる。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から斜め下後方に一本のメインチューブ8を延ばし、ヘッドパイプ3と乗員用のシート9との間を低部として跨り易さを向上させた所謂バックボーン型とされる。メインチューブ8の後端部には左右のピボットプレート10が接合され、該左右ピボットプレート10には後輪11を軸支するスイングアーム12の前端部が揺動可能に枢支される。
メインチューブ8の後部には、斜め上後方へ延びる左右のシートフレーム13の前端部が接合され、該左右シートフレーム13の前後中間部とスイングアーム12の左右アーム後端部との間には、それぞれ左右のリアクッション14が配置される。左右シートフレーム13の上方には、運転者用及び後部同乗者用の座面を前後に有する前記シート9が配置される。なお、図中符号15は運転者用のステップを、符号16は後部同乗者用のステップをそれぞれ示す。
車体フレーム2の中央下部内側(前記低部内側)には、自動二輪車1の原動機であるエンジン(内燃機関)20が配置される。エンジン20は、クランク軸線を車幅方向(左右方向)に沿わせた空冷単気筒エンジンであり、そのクランクケース21の前端部から車両前方に向けてシリンダ部22を立設した基本構成を有する。エンジン20は、クランクケース21の後部上下が左右ピボットプレート10に支持されると共に、クランクケース21の上部がエンジンハンガ8aを介してメインチューブ8の前後中間部に支持されることで、車体フレーム2に懸架される。
シリンダ部22先端側(前端側)のシリンダヘッド24には、その上方からスロットルボディ26の下流側が接続されると共に、その下方から排気管27の基端側が接続される。スロットルボディ26の上流側には、メインチューブ8前部下側に支持されたエアクリーナケース26aが接続される。
排気管27は、シリンダヘッド24下方で一端前方に屈曲した後に後方へ折り返して延び、エンジン20後方に位置するサイレンサ27aの前端部(基端部)に接続される。排気管27におけるシリンダ部22の下方に位置する部位には、排ガス浄化用の触媒コンバータ28が設けられる。
エンジン20からの回転動力は、クランクケース21内のクラッチ及び変速機を介して、クランクケース21後部左側のドライブスプロケット32に出力され、該ドライブスプロケット32からドライブチェーン33を介して後輪11左側のドリブンスプロケット34に伝達される。
車体フレーム2の前部、エンジン20のシリンダ部22、スロットルボディ26、及びエアクリーナケース26a等は、合成樹脂製の前部車体カバー35により覆われる。前部車体カバー35は、運転者の脚部を前方からの風圧等から保護するレッグシールドも兼ねる。また、車体フレーム2の後部は、同じく合成樹脂製の後部車体カバー36により覆われる。この後部車体カバー36は、左右シートフレーム13と共にシート9を支持する。後部車体フレーム2内には、シート9下に位置する物品収納箱37が配置され、該物品収納箱37の前部下側には、左右シートフレーム13の前部に支持される燃料タンク38が配置される。
図2,3を併せて参照し、エンジン20のシリンダ部22は、その軸線(シリンダ軸線)Cを地面に対して略水平(詳細にはやや前上がり)にしてクランクケース21前端部から前方(車両進行方向)に突出する。シリンダ部22は、クランクケース21前端部に取り付けられるシリンダ本体23と、該シリンダ本体23の前端部に取り付けられる前記シリンダヘッド24と、該シリンダヘッド24の前端部に取り付けられるシリンダヘッドカバー(以下、単にヘッドカバーということがある)25とを主としてなる。以下、シリンダ部22における前記軸線Cに沿う前後方向をシリンダ前後方向、前記軸線Cと直交する上下方向をシリンダ上下方向ということがある。
シリンダヘッド24、シリンダ本体23、及びカムシャフトホルダ71(図4〜6参照、以下、カムホルダ71という。)は、これらを車両前方から貫通する複数のボルトによりクランクケース21に一体的に結合される。また、シリンダヘッドカバー25は、車両前方から挿通される複数のボルトによりシリンダヘッド24(カムホルダ71)に固定される。
シリンダ本体23内には前記シリンダ軸線Cに沿うシリンダボア39が形成され、該シリンダボア39内にピストン40が往復動可能に嵌装される。ピストン40はコンロッド41を介してクランクシャフト42に連結され、ピストン40の往復動がクランクシャフト42の回転動に変換される。以下、クランクシャフト42の回転軸線(クランク軸線)をC1とする。
シリンダヘッド24は、シリンダボア39の前端開口を閉塞してピストン40と共に燃焼室を形成する。この実施例におけるエンジン20はOHC二バルブ型であり、前記燃焼室のルーフ形成部48には吸気ポート49又は排気ポート50における単一の燃焼室側開口が形成され、これら各燃焼室側開口がそれぞれ吸気バルブ51又は排気バルブ52により開閉される。
各ポート49,50は、前記燃焼室とシリンダヘッド24上部の吸気側取り付け部53又はシリンダヘッド24下部の排気側取り付け部54とを連通する流通路であり、燃焼室側開口から斜め前方に延びた後、上方又は下方に湾曲して吸気側取り付け部53又は排気側取り付け部54に至る。吸気側取り付け部53の上面部又は排気側取り付け部54の下面部には、それぞれスロットルボディ26のインシュレータ又は排気管27の結合フランジが締結される。
図2に示すように、各バルブ51,52は、各ポート49,50の燃焼室側開口に整合する傘状のバルブ体から棒状のステムを斜め前方に延出してなる。各ステムはシリンダ側面視V字状をなして延び、その先端側をシリンダヘッド24上の動弁室内に突出させる。
各ステムの先端側にはリテーナを介してバルブスプリングのバネ力が入力され、該バネ力により前記バルブ体が上方に付勢されて各ポート49,50の燃焼室側開口を閉塞する。一方、バルブスプリングのバネ力に抗して各ステム(各バルブ51,52)を下方に移動させることで、前記各バルブ体が各ポート49,50の燃焼室側開口から離間してこれらを開放させる。
図3,4を併せて参照し、各バルブ51,52のステム間には、クランクシャフト42と平行をなす単一のカムシャフト55が配置される。カムシャフト55は、その長手方向中間部に吸気カム55a及び排気カム55bを一体に備え、かつ両端部が左右ボールベアリング72,73を介してカムホルダ71に回転自在に支持される。以下、カムシャフト55の回転軸線をC2とする。
カムシャフト55の左端部にはドリブンスプロケット56aが同軸固定され、該ドリブンスプロケット56aとクランクシャフト42に設けたドライブスプロケット56bとの間に無端状のカムチェーン56cが巻き掛けられることで、カムシャフト55がクランクシャフト42と連係して回転駆動する。なお、カムシャフト55における排気カム55bの右側には、エンジン20始動時の圧縮工程時に排気バルブ52を開動作させるデコンプカム57が設けられる(図4参照)。
カムシャフト55のヘッドカバー25側には、これと平行をなす吸気側及び排気側ロッカーアームシャフト58,59が互いに間隔を隔てて前後に並列に配置される。各ロッカーアームシャフト58,59は断面円形の鋼材からなり、それぞれカムホルダ71に挿入支持される。各ロッカーアームシャフト58,59には、対応する各カム55a,55bと各バルブ51,52のステム先端とに跨って延びる吸気側又は排気側ロッカーアーム60,61の中間部がそれぞれ揺動自在に支持される。以下、各ロッカーアームシャフト58,59の軸線をC3とする。
そして、カムシャフト55の回転駆動に伴い各カム55a,55bの外周パターンに応じて各ロッカーアーム60,61が揺動することで、各バルブ51,52がそのステムに沿って往復動して各ポート49,50の燃焼室側開口を開閉させる。
図4〜6に示すように、カムホルダ71は、カムシャフト55と略直交するように起立する左右支持壁部74,75を有し、該左右支持壁部74,75にカムシャフト55の左右端部がボールベアリング72,73を介して回転自在に支持される。また、カムホルダ71は左右支持壁部74,75間に渡る吸気側及び排気側シャフト支持部76,77を有し、各シャフト支持部76,77にはそれぞれ左方に開放する袋状の挿入孔76a,77aが形成され、該各挿入孔76a,77aにその左方から各ロッカーアームシャフト58,59が着脱可能に挿入される。
各ロッカーアームシャフト58,59は、その右端部を前記挿入孔76a,77aの底部に概ね突き当てることで、各シャフト支持部76,77に所定深さまで挿入された状態で右方への移動が規制される。このとき、各ロッカーアームシャフト58,59は、その左端部を挿入孔76a,77aから左方へ突出させる。この状態において、各ロッカーアームシャフト58,59は、左方への移動すなわち各シャフト支持部76,77からの抜け方向への移動が可能であり、かつ自身の軸線回りに(軸線C3を中心に)回転可能である。
吸気側ロッカーアーム60は排気側ロッカーアーム61よりも左方に配置されており、これに伴い吸気側ロッカーアームシャフト58及び挿入孔76aの左端部は、排気側ロッカーアームシャフト59及び挿入孔77aの左端部よりも左方で終端する。なお、排気側ロッカーアームシャフト59及び挿入孔77aの左端部の左方には、前記デコンプカム57の回転を一方向に規制するストッパ機構57aが配置される。
エンジン20は、燃焼性能を高めて出力向上及び低燃費化を図るべくツインプラグ化されている。シリンダヘッド24の下部には斜め前下方から第一点火プラグ64が取り付けられ、シリンダヘッド24の左側部には斜め前右方から第二点火プラグ65が取り付けられる。シリンダヘッド24の下部及び左側部には、それぞれ前記ルーフ形成部48に各点火プラグ64,65を到達させるための第一又は第二プラグホール66,67が形成される。シリンダヘッド24には、その内部(特に各プラグホール66,67周り)を効果的に冷却可能とするべく、各プラグホール66,67周りに冷却風(走行風)を流通させるエアジャケット69が形成される。
カムシャフト55の左端部は左ジャーナル78を構成し、該左ジャーナル78の外周には前記左ボールベアリング72のインナーレースが圧入等により固定され、該左ボールベアリング72のアウターレースは左支持壁部74の支持孔74a内にその左方から着脱可能に挿入される。左ジャーナル78の左方には、ドリブンスプロケット56a取り付け用のボスが複数突設される。一方、カムシャフト55の右端部の右方には右ジャーナル79が突設され、該右ジャーナル79の外周が右支持壁75の支持凹部75a内に圧入された前記右ボールベアリング73内に左方から着脱可能に挿入される。
カムシャフト55は、カムホルダ71に対してその左方から左ボールベアリング72と共に抜き差し可能であり、これに伴い左ボールベアリング72は右ボールベアリング73よりも大径とされ、かつ該左ボールベアリング72を支持する左支持壁部74の支持孔74aが大径とされることで、該支持孔74aをカムシャフト55の各カム55a,55bが通過可能である。
ここで、各ロッカーアームシャフト58,59の一端部(左端部)には、これを断面半円形状に切り欠いてなる切り欠き部81が形成される。以下、各ロッカーアームシャフト58,59の切り欠き部81における軸線C3と略平行な平面を切り欠き平面81aとし、軸線C3と略直交する端面を切り欠き端面81bとする。各ロッカーアームシャフト58,59は、切り欠き平面81aをヘッドカバー25側に向けるように(詳細には、切り欠き平面81aをシリンダ上下方向と略平行にするように)カムホルダ71に挿入支持される。換言すれば、各切り欠き部81は、各ロッカーアームシャフト58,59の一端部のヘッドカバー25側を切り欠いて形成される。
また、各切り欠き部81は、各ロッカーアームシャフト58,59がカムホルダ71に挿入された状態において、切り欠き端面81bがカムホルダ71の左側面と略面一になるように形成される。
そして、各ロッカーアームシャフト58,59の軸線回りの回転(軸線C3を中心とした回転)及び軸線方向左側への移動(軸線C3に沿う左側への移動)は、カムホルダ71の左側部に取り付く規制プレート82により規制される。
規制プレート82は例えば平鋼板からなる平板状のもので、軸線C2,C3と略直交するように配置され、その一側面(右側面)をカムホルダ71の左側面に当接させた状態で、単一の締結ボルト83によりカムホルダ71ひいてはシリンダヘッド24に固定される。なお、規制プレート82に代わり凹凸や屈曲形状等を有する規制部材を設けてもよい。
図7を併せて参照し、規制プレート82は、その平面視(シリンダ側面視)において、高さ方向(シリンダ前後方向)の寸法を抑えた二等辺三角形状をなし、その幅方向(シリンダ上下方向)での両側部は、それぞれ各ロッカーアームシャフト58,59の切り欠き部81に係合する回り止め部84とされる。
各回り止め部84は、そのシリンダヘッド24側の縁部84aを対応する切り欠き部81の切り欠き平面81aに当接させることで、各ロッカーアームシャフト58,59の軸回りの回転を規制する。また、各回り止め部84は、シリンダ側面視で対応する切り欠き端面81bの全体と概ね重なるように設けられ、その一側面を対応する切り欠き部81の切り欠き端面81bに当接させることで、各ロッカーアームシャフト58,59の左方への移動すなわちカムホルダ71からの抜け方向への移動をも規制する。
規制プレート82の幅方向中央部には、前記高さ方向(シリンダ軸線Cに沿う方向、シリンダ軸線方向)に長い楕円状をなす単一のボルト挿通孔85が形成される。このボルト挿通孔85に締結ボルト83を挿通してこれをカムホルダ71のネジ孔85aに螺着し、規制プレート82及び締結ボルト83をカムホルダ71に仮止めした状態において、規制プレート82を所定の固定位置に対して前記高さ方向に沿ってシリンダヘッド24側又はヘッドカバー25側に所定量だけ移動可能である。なお、ボルト挿通孔85に代わり例えばスリット状のボルト挿通部を設けてもよい。
規制プレート82の幅方向中央部のヘッドカバー25側(ボルト挿通孔85の長軸と略同一直線上)には、前記平面視における前記三角形状の頂部から略方形状をなしてヘッドカバー25側に突出する凸部86が形成される。凸部86は、そのシリンダヘッド24側の先端部がシリンダ側面視でカムホルダ71のシリンダヘッド24側の端部と概ね重なるように設けられる。このような凸部86を締結ボルト83を緩めた状態においてシリンダヘッド24側に押し込むことで、規制プレート82全体をシリンダヘッド24側に押圧可能である。
上記押圧状態において、規制プレート82は、前記ボルト挿通孔85の楕円形状に応じた移動代の範囲内でシリンダヘッド24側に移動し、各回り止め部84の縁部84aを対応するロッカーアームシャフト58,59の切り欠き部81の切り欠き平面81aに密接させる。また、この状態で締結ボルト83を締め込むことで、規制プレート82は、各回り止め部84の一側面を対応する切り欠き部81の切り欠き端面81bに密接させる。すなわち、規制プレート82の各回り止め部84と各ロッカーアームシャフト58,59の切り欠き部81との間のクリアランスを無くした状態で、規制プレート82がシリンダヘッド24に固定される。
また、規制プレート82の幅方向中央部のシリンダヘッド24側には、前記平面視における前記三角形状の底辺部から前記凸部86よりも幅広をなしてシリンダヘッド24側に突出するヘッド側凸部87が形成される。ヘッド側凸部87は、そのシリンダヘッド24側の先端部がシリンダ側面視で左ボールベアリング72のアウターレースの上部と概ね重なるように円弧状に形成される。そして、規制プレート82をシリンダヘッド24に固定した状態において、ヘッド側凸部87は、その一側面を前記左ボールベアリング72のアウターレース上部の左側面に当接させることで、該左ボールベアリング72ひいてはカムシャフト55全体の左方への移動すなわちカムホルダ71からの抜け方向への移動を規制する。
以上説明したように、上記実施例における内燃機関の動弁装置は、シリンダヘッド24内に一対のロッカーアームシャフト58,59を互いに間隔を隔てて並列に配置し、吸排気カム55a,55bと吸排気バルブ51,52とのそれぞれの間に跨る一対のロッカーアーム60,61を設け、該各ロッカーアーム60,61を前記各ロッカーアームシャフト58,59のそれぞれに揺動可能に支持するエンジン20に適用されるものであって、前記各ロッカーアームシャフト58,59の一部に切り欠き部81を形成すると共に、該各切り欠き部81に当接して前記各ロッカーアームシャフト58,59の回転を規制する一対の回り止め部84を有する規制プレート82を設け、前記規制プレート82には、これを前記各回り止め部84と切り欠き部81とを密接させる側に押圧可能とする凸部86を設けると共に、前記押圧方向に長いボルト挿通孔85を設け、前記凸部86を用いて前記規制プレート82を押圧してこれを前記ボルト挿通孔85の長手方向に沿って移動させ、前記各回り止め部84と切り欠き部81とを互いに密接させた状態で、前記ボルト挿通孔85に挿通した締結ボルト83を用いて前記規制プレート82を前記シリンダヘッド24に固定するものである。
この構成によれば、各回り止め部84と切り欠き部81とを互いに密接させるべく規制プレート82を押圧することで、各ロッカーアームシャフト58,59の切り欠き部81と規制プレート82の各回り止め部84との間のクリアランスを容易かつ確実に無くすことができ、かつこの状態で締結ボルト83により規制プレート82をシリンダヘッド24に固定することで、各ロッカーアームシャフト58,59の回転を確実に抑えることができる。また、各回り止め部84が各ロッカーアームシャフト58,59の切り欠き端面81bに当接することで、各ロッカーアームシャフト58,59のカムホルダ71からの抜けを防止できると共に、ヘッド側凸部87が左ボールベアリング72のアウターレースに当接することで、左ボールベアリング72ひいてはカムシャフト55全体のカムホルダ71からの抜けを防止できる。
また、上記動弁装置においては、前記規制プレート82は、単一の前記ボルト挿通孔85及び締結ボルト83で前記カムホルダ71に固定されることで、規制プレート82のシリンダヘッド24への着脱を容易にして組み付け性及びメンテナンス性を向上させることができる。なお、カムシャフトホルダが一体形成されたシリンダヘッドにおいては、該シリンダヘッドに規制プレート82を直接固定すればよい。
さらに、上記動弁装置においては、前記凸部86は、前記ボルト挿通孔85の長手方向の略延長上に位置することで、規制プレート82を押圧した際にこれが傾き難く、規制プレート82をシリンダヘッド24側にスムースに押し込むことができ、各ロッカーアームシャフト58,59の回り止めを良好に行うことができる。
なお、この発明は上記各実施例に限られるものではなく、例えば四バルブエンジンや、吸排気バルブの数が異なるエンジン、あるいはシリンダヘッドに吸排気用の二本のカムシャフトを有するDOHCエンジンに適用してもよく、かつ複数気筒エンジンや水冷エンジンに適用してもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、スクータ型車両等の様々な車両にも適用できることはもちろん、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記エンジンの右側面図である。 上記エンジンの展開断面図である。 図3の要部拡大図である。 図4のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 上記エンジンの規制プレート周りの説明図であり、(a)は図5の要部拡大図、(b)(a)のA−A断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
20 エンジン(内燃機関)
24 シリンダヘッド
51 吸気バルブ(吸気弁)
52 排気バルブ(排気弁)
55a 吸気カム
55b 排気カム
58 吸気側ロッカーアームシャフト(ロッカーアーム軸)
59 排気側ロッカーアームシャフト(ロッカーアーム軸)
60 吸気側ロッカーアーム(ロッカーアーム)
61 排気側ロッカーアーム(ロッカーアーム)
71 カムシャフトホルダ(カムホルダ)
81 切り欠き部
82 規制プレート(規制部材)
83 締結ボルト
84 回り止め部
85 ボルト挿通孔(ボルト挿通部)
86 凸部(押圧部)


Claims (6)

  1. シリンダヘッド(20)内に一対のロッカーアーム軸(58,59)を互いに間隔を隔てて並列に配置し、吸排気カム(55a,55b)と吸排気弁(51,52)とのそれぞれの間に跨る一対のロッカーアーム(60,61)を設け、該各ロッカーアーム(60,61)を前記各ロッカーアーム軸(58,59)のそれぞれに揺動可能に支持すると共に、前記各ロッカーアーム軸(58,59)の一部に切り欠き部(81)を形成し、かつ該各切り欠き部(81)に当接して前記各ロッカーアーム軸(58,59)の回転を規制する一対の回り止め部(84)を有する規制部材(82)を備えた内燃機関の動弁装置において、
    前記規制部材(82)は、平板状に形成されるとともに、ロッカーアーム軸方向から見て、シリンダ前後方向の寸法を抑えた二等辺三角形状をなし、その底辺方向での両端部が、それぞれ前記各ロッカーアーム軸(58,59)の前記切り欠き部(81)に係合する前記回り止め部(84)とされ、
    前記回り止め部(84)の各端部は、前記各ロッカーアーム軸(58,59)の前記切り欠き部(81)のうち互いに離反した両外側端部から所定間隔を置いて内側に位置され、
    前記規制部材(82)に、これを前記各回り止め部(84)と切り欠き部(81)とを密接させる側に押圧可能とする押圧部(86)を設けると共に、前記押圧方向に長いボルト挿通部(85)を設け、前記押圧部(86)を用いて前記規制部材(82)を押圧して前記各回り止め部(84)と切り欠き部(81)とを互いに密接させた状態で、前記ボルト挿通部(85)に挿通した締結ボルト(83)を用いて前記規制部材(82)を前記シリンダヘッド(20)に固定することを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 前記規制部材は、単一の前記ボルト挿通部(85)及び締結ボルト(83)で前記シリンダヘッド(20)又はカムホルダ(71)に固定されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 前記押圧部(86)は、前記ボルト挿通部(85)の長手方向の略延長上に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の動弁装置。
  4. シリンダ軸方向において、前記規制部材(82)の両端部の一部の高さを、前記切り欠き部(81)の前記回り止め部(84)との係合面から上端までの高さ寸法よりも小さくして、前記各ロッカーアーム軸(58,59)の軸端面が前記規制部材(82)の両端部の上方から露出するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の動弁装置。
  5. 前記規制部材(82)は、その一側面を前記カムホルダ(71)の一側面に当接させた状態で、前記カムホルダ(71)に固定され、
    前記カムホルダ(71)の頂部端面と、前記押圧部(86)の頂部とがほぼ面一に構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の動弁装置。
  6. 前記規制部材(82)の底辺部の中央から、前記押圧部(86)よりも幅広をなして前記シリンダヘッド(20)側に突出するヘッド側凸部(87)を形成し、
    前記ヘッド側凸部(87)を、前記カムホルダ(71)の側部に設けられカムシャフト(55)を支持するボールベアリング(72)の側面に当接させることで、前記ボールベアリング(72)の移動を規制するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の動弁装置。
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