JP4550018B2 - 車両用内燃機関 - Google Patents

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Description

この発明は、シリンダヘッドに吸排気ポート及び二つの点火プラグを備えた車両用内燃機関に関する。
従来、車両用内燃機関において、シリンダヘッドの排気ポート内に二次空気を供給して排気ガス中に含まれる未燃焼ガスを二次燃焼させる二次空気供給装置を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。排気ポートに対する二次空気導入通路は、排気ポートを挟んで点火プラグと反対側に配置されている。
登録実用新案第2555048号公報
ところで、上記車両用内燃機関において、燃焼性能を高めて出力向上及び低燃費化を図るべくツインプラグ化する場合、シリンダヘッドにおける各プラグホール周りの冷却性を考慮した上で、各点火プラグと二次空気導入通路とを効率良くレイアウトできるような構成が要望されている。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、シリンダヘッドに吸排気ポート及び二つの点火プラグを備えた車両用内燃機関において、各点火プラグと二次空気導入通路とを効率良くレイアウトすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、吸気ポート(49)及び排気ポート(50)が設けられるシリンダヘッド(24)と、該シリンダヘッド(24)に取り付けられる二つの点火プラグ(64,65)とを備えた車両用内燃機関(20)において、前記排気ポート(50)を挟んで一側に前記各点火プラグ(64,65)の一方(64)が配置され、前記一方の点火プラグ(64)を前記シリンダヘッド(24)に設けられたエアジャケット(69)の走行風導入口(75)の近傍に設け、他方の点火プラグ(65)を前記エアジャケット(69)の空気排出口(76)の近傍に設け、前記排気ポート(50)に二次空気を供給する二次空気導入通路(83)を前記空気排出口(76)の近傍に設けたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記エアジャケット(69)の走行風導入口(75)が前記排気ポート(50)前記一側において前記シリンダヘッド(24)に設けられことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、シリンダ軸線(C)が車両進行方向と略平行に配置され、該シリンダ軸線方向視で前記シリンダヘッド(24)の排気ポート(50)が前記二次空気導入通路(83)側に傾斜して設けられることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記二次空気導入通路(83)がシリンダ外方に向かって延在することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記一方の点火プラグ(64)が他方の点火プラグ(65)よりも前記排気ポート(50)に近いことを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記各点火プラグ(64,65)に装着されるプラグコードが、前記排気ポート(50)から離れる方向にそれぞれ延びてこれを回避するように取り回されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記各点火プラグ(64,65)の一方(64)が他方(65)よりも前記排気ポート(50)に近く、前記排気ポート(50)における前記一方の点火プラグ(64)と反対側の側面に、該排気ポート(50)に二次空気を供給する二次空気導入通路(83)を配置したことを特徴とする。
請求項1,4に記載した発明によれば、ツインプラグのシリンダヘッドにおいて、二次空気導入通路を設けて排気ガスの浄化性能を高めると共に、二つの点火プラグと二次空気導入通路とを効率良くレイアウトすることができる。また、各点火プラグ周りを良好に冷却できると共に、走行風導入口をより大きく確保できる。
請求項2に記載した発明によれば、エアジャケットの走行風導入口の開口面積を大きく確保してシリンダヘッドの冷却性能を向上させることができる。
請求項3に記載した発明によれば、エアジャケットの走行風導入口の開口面積をより大きく確保することができる。
請求項5,7に記載した発明によれば、排気ポートに比較的近い前記一方の点火プラグを避けて二次空気導入通路が配置されることとなり、該二次空気導入通路の配置スペースを広く確保できる。
請求項6に記載した発明によれば、二本のプラグコードに対する排気熱の影響を軽減することができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す自動二輪車(車両)1において、車体フレーム2の前端部に位置するヘッドパイプ3には、前輪4を軸支する左右のフロントフォーク5がステアリングステム6を介して操向可能に枢支される。ステアリングステム6の上部には、転舵用のバーハンドル7が取り付けられる。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から斜め下後方に一本のメインチューブ8を延ばし、ヘッドパイプ3と乗員用のシート9との間を低部として跨り易さを向上させた所謂バックボーン型とされる。メインチューブ8の後端部には左右のピボットプレート10が接合され、該左右ピボットプレート10には後輪11を軸支するスイングアーム12の前端部が揺動可能に枢支される。
メインチューブ8の後部には、斜め上後方へ延びる左右のシートフレーム13の前端部が接合され、該左右シートフレーム13の前後中間部とスイングアーム12の左右アーム後端部との間には、それぞれ左右のリアクッション14が配置される。左右シートフレーム13の上方には、運転者用及び後部同乗者用の座面を前後に有する前記シート9が配置される。なお、図中符号15は運転者用のステップを、符号16は後部同乗者用のステップをそれぞれ示す。
車体フレーム2の中央下部内側(前記低部内側)には、自動二輪車1の原動機であるエンジン(内燃機関)20が配置される。エンジン20は、クランク軸線を車幅方向(左右方向)に沿わせた空冷単気筒エンジンであり、そのクランクケース21の前端部から車両前方に向けてシリンダ部22を立設した基本構成を有する。エンジン20は、クランクケース21の後部上下が左右ピボットプレート10に支持されると共に、クランクケース21の上部がエンジンハンガ8aを介してメインチューブ8の前後中間部に支持されることで、車体フレーム2に懸架される。
シリンダ部22先端側(前端側)のシリンダヘッド24には、その上方からキャブレター26の下流側が接続されると共に、その下方から排気管27の基端側が接続される。キャブレター26の上流側には、メインチューブ8前部下側に支持されたエアクリーナケース26aが接続される。
排気管27は、シリンダヘッド24下方で一端前方に屈曲した後に後方へ折り返して延び、エンジン20後方に位置するサイレンサ27aの前端部(基端部)に接続される。排気管27におけるシリンダ部22の下方に位置する部位には、排ガス浄化用の触媒コンバータ28が設けられる。
エンジン20からの回転動力は、クランクケース21内のクラッチ及び変速機を介して、クランクケース21後部左側のドライブスプロケット32に出力され、該ドライブスプロケット32からドライブチェーン33を介して後輪11左側のドリブンスプロケット34に伝達される。
車体フレーム2の前部、エンジン20のシリンダ部22、キャブレター26、及びエアクリーナケース26a等は、合成樹脂製の前部車体カバー35により覆われる。前部車体カバー35は、運転者の脚部を前方からの風圧等から保護するレッグシールドも兼ねる。また、車体フレーム2の後部は、同じく合成樹脂製の後部車体カバー36により覆われる。この後部車体カバー36は、左右シートフレーム13と共にシート9を支持する。後部車体フレーム2内には、シート9下に位置する物品収納箱37が配置され、該物品収納箱37の前部下側には、左右シートフレーム13の前部に支持される燃料タンク38が配置される。
図2,3を併せて参照し、エンジン20のシリンダ部22は、その軸線(シリンダ軸線)Cを地面に対して略水平(詳細にはやや前上がり)にしてクランクケース21前端部から前方(車両進行方向)に突出する。シリンダ部22は、クランクケース21前端部に取り付けられるシリンダ本体23と、該シリンダ本体23の前端部に取り付けられる前記シリンダヘッド24と、該シリンダヘッド24の前端部に取り付けられるヘッドカバー25とを主としてなる。以下、シリンダ部22における前記軸線Cに沿う前後方向をシリンダ前後方向、前記軸線Cと直交する上下方向をシリンダ上下方向とする。
シリンダヘッド24、シリンダ本体23、及び不図示のカムシャフトホルダは、これらを車両前方から貫通する複数のボルトによりクランクケース21に一体的に結合される。また、ヘッドカバー25は、車両前方から挿通される複数のボルトによりシリンダヘッド24(前記カムシャフトホルダ)に固定される。
シリンダ本体23内には前記シリンダ軸線Cに沿うシリンダボア39が形成され、該シリンダボア39内にピストン40が往復動可能に嵌装される。ピストン40はコンロッド41を介してクランクシャフト42に連結され、ピストン40の往復動がクランクシャフト42の回転動に変換される。
シリンダヘッド24は、シリンダボア39の前端開口を閉塞してピストン40と共に燃焼室を形成する。この実施例におけるエンジン20はOHC二バルブ型であり、前記燃焼室のルーフ形成部48には吸気ポート49又は排気ポート50における単一の燃焼室側開口が形成され、これら各燃焼室側開口がそれぞれ吸気バルブ51又は排気バルブ52により開閉される。
図4を併せて参照し、各ポート49,50は、前記燃焼室とシリンダヘッド24上部の吸気側取り付け部53又はシリンダヘッド24下部の排気側取り付け部54とを連通する流通路であり、燃焼室側開口から斜め前方に延びた後、上方又は下方に湾曲して吸気側取り付け部53又は排気側取り付け部54に至る。吸気側取り付け部53の上面部又は排気側取り付け部54の下面部には、それぞれキャブレター26のインシュレータ又は排気管27の結合フランジが締結される。
吸気ポート49は、その燃焼室側開口がルーフ形成部48の上部かつシリンダ軸線Cよりも左方に位置し、該開口から概ね上方に向けて(詳細にはやや右側に傾斜して)延びて、シリンダ軸線Cのほぼ直上に位置する吸気側取り付け部53に至る。
排気ポート50は、その燃焼室側開口がルーフ形成部48の下部かつシリンダ軸線Cよりも右方に位置し、該開口から斜め右下方に傾斜して延びて、シリンダ軸線Cよりも上方かつ右方に位置する排気側取り付け部54に至る。
図2に示すように、各バルブ51,52は、各ポート49,50の燃焼室側開口に整合する傘状のバルブ体から棒状のステムを斜め前方に延出してなる。各ステムはシリンダ側面視V字状をなして延び、その先端側をシリンダヘッド24上の動弁室内に突出させる。
各ステムの先端側にはリテーナを介してバルブスプリングのバネ力が入力され、該バネ力により前記バルブ体が上方に付勢されて各ポート49,50の燃焼室側開口を閉塞する。一方、バルブスプリングのバネ力に抗して各ステム(各バルブ51,52)を下方に移動させることで、前記各バルブ体が各ポート49,50の燃焼室側開口から離間してこれらを開放させる。
図3を併せて参照し、各バルブ51,52のステム間には、クランクシャフト42と平行をなして左右に延びる単一のカムシャフト55が配置される。カムシャフト55は、その長手方向中間部に吸気カム及び排気カムを一体に備え、シリンダ部22の左内側に配されるカムチェーン56を介してクランクシャフト42と連係して回転駆動する。
カムシャフト55のヘッドカバー25側には、これと平行をなす吸気側及び排気側ロッカーアームシャフト58,59が前後に配置される。各ロッカーアームシャフト58,59には、対応する各カムと各バルブ51,52のステム先端とに跨って延びる吸気側又は排気側ロッカーアーム60,61の中間部がそれぞれ揺動自在に枢支される。
そして、カムシャフト55の回転駆動に伴い各カムの外周パターンに応じて各ロッカーアーム60,61が揺動することで、各バルブ51,52がそのステムに沿って往復動して各ポート49,50の燃焼室側開口を開閉させる。
図4を併せて参照し、エンジン20は、燃焼性能を高めて出力向上及び低燃費化を図るべくツインプラグ化されている。シリンダヘッド24の下部には斜め前下方から第一点火プラグ64が取り付けられ、シリンダヘッド24の左側部には斜め前右方から第二点火プラグ65が取り付けられる。シリンダヘッド24の下部及び左側部には、それぞれ前記ルーフ形成部48に各点火プラグ64,65を到達させるための第一又は第二プラグホール66,67が形成される。各点火プラグ64,65は、対応するプラグホール66,67を通じてルーフ形成部48に形成されたネジ孔に螺着され、その先端電極部を燃焼室内に臨ませた状態でシリンダヘッド24に固定される。
第一点火プラグ64は、左右方向と略直交する平面内でシリンダ上下方向に対して傾斜するように配置され、第二点火プラグ65は、シリンダ上下方向と略直交する平面内で左右方向に対して傾斜するように配置される。各点火プラグ64,65は、図4に示す矢視(シリンダ軸線Cに沿う矢視、以下、シリンダ軸線方向視ということがある)で略L字状をなすように配置される。また、第一点火プラグ64は、シリンダ軸線Cよりも左方にオフセットして配置され、第二点火プラグ65は、シリンダ軸線Cよりも上方にオフセットして配置される。第一点火プラグ64は排気ポート50の左側に隣接し、第二点火プラグ65よりも排気ポート50に近付いて配置される。
またここで、シリンダヘッド24には、その内部(特に各プラグホール66,67周り)を効果的に冷却可能とするべく、各プラグホール66,67周りに冷却風(走行風)を流通可能とするエアジャケット69が形成される。エアジャケット69は、各プラグホール66,67同士を連通するべく、シリンダヘッド24におけるルーフ形成部48と前記動弁室の底部70との間に形成される空間であり、チューブ状の吸排気ポート形成部71,72、シリンダ部22左側のカムチェーン室62の内壁部73、及びシリンダヘッド24とクランクケース21等とを締結するボルトの挿通部74等を残すように形成される。このエアジャケット69により、シリンダヘッド24内側の各プラグホール66,67周りが冷却風(走行風)により直接的に冷却され、シリンダヘッド24の冷却性が大幅に向上する。
エアジャケット69は、シリンダヘッド24の下部において下方に開放する第一プラグホール66の周辺を走行風導入口75とし、かつシリンダヘッド24の右側部において右方に開放する第二プラグホール67の周辺を走行風排出口(以下、主排風口という)76とする。すなわち、走行風導入口75近傍に第一点火プラグ64が配置され、主排風口76近傍に第二点火プラグ65が配置される。エアジャケット69は、走行風導入口75から主排風口76に至る走行風の主通路が、シリンダ軸線方向視で略L字状に屈曲するように形成される。シリンダヘッド24の上部における吸気ポート形成部71の両側には、走行風導入口75からエアジャケット69内に導入された走行風の一部を上方に排出する副排風口76aが設けられる。エアジャケット69のL字形状中間部には、エアジャケット69内に導入された走行風を主排風口76側に積極的に導くセンタフィン77が設けられる。
走行風導入口75(第一プラグホール66)は、排気ポート形成部72と左下のボルト挿通部74との間に形成され、主排風口76(第二プラグホール67)は、右上及び右下のボルト挿通部74との間に形成される。走行風導入口75は、主排風口76と比べてシリンダ軸線方向視での幅が狭く、第一点火プラグ64は排気ポート形成部72とボルト挿通部74とに挟まれるように配置される。排気ポート形成部72(排気ポート50)と走行風導入口75及び第一点火プラグ64とは、概ね左右に並ぶように配置される。シリンダヘッド24の下部(路面側)には、エアジャケット69の走行風導入口75(第一プラグホール66)に向けて走行風を導く導風板78が設けられる。
ここで、排気ポート50がその燃焼室側開口から斜め右下方に傾斜して延びてシリンダ部22右側の排気側取り付け部54に至ることで、第一点火プラグ64の着脱作業スペースでもある走行風導入口75の左右幅が大きく確保され、第一点火プラグ64の着脱作業をし易くすると共に、エアジャケット69内の走行風の流量を増加させてシリンダヘッド24の冷却性を向上させることが可能である。
またここで、エンジン20は、排気ポート50内の排気ガスに二次空気を供給してその浄化を促進する二次空気供給装置を備える。
図4,5に示すように、前記エアクリーナケース26aからは二次空気供給ホース81が延び、該二次空気供給ホース81がシリンダヘッド24における前記排気側取り付け部54の接続ボス82に接続される。接続ボス82は排気側取り付け部54の右側(第一点火プラグ64と反対側、シリンダヘッド24の左右外側)に位置し、該接続ボス82内に形成された二次空気導入通路83が排気ポート50の右内壁に開口する。換言すれば、排気ポート50を挟んでその右側に二次空気導入通路83が配置され、左側に第一点火プラグ64及び走行風導入口75が配置される。二次空気導入通路83は、排気ポート50からシリンダ外方に向けて延出する。
そして、排気ポート50内の負圧に応じてエアクリーナケース26aから前記二次空気供給ホース81を介して新鮮な空気が吸引され、該空気が排気ポート50内に導入されて排気ガス中の未燃焼成分を二次燃焼させる。二次空気供給ホース81の中間部には、吸気通路内に強い負圧が発生した場合等に二次空気の供給を停止する制御バルブ84が設けられる。
図6を併せて参照し、第一点火プラグ64には第一プラグコード88がL字状の第一プラグキャップ86を介して接続され、第二点火プラグ65には第二プラグコード89が同じくL字状の第二プラグキャップ87を介して接続される。
第一プラグキャップ86は、その一側が第一点火プラグ64のシリンダヘッド24からの突出部に装着されると共に、他側が上方(排気ポート50と反対側)に屈曲して延び、該他側に第一プラグコード88の一側が接続される。第一プラグコード88は前後に折り返すように湾曲しつつシリンダの上方に延び、その他側がメインチューブ8の右側に配置された第一点火コイル90に接続される。
一方、第二プラグキャップ87は、その一側が第二点火プラグ65のシリンダヘッド24からの突出部に装着されると共に、他側が左方(排気ポート50と反対側)に屈曲して延び、該他側に第二プラグコード89の一側が接続される。第二プラグコード89はシリンダを左側から迂回するように湾曲しつつその上方に延び、メインチューブ8の右側であって第一点火コイル90よりも後方に配置された第二点火コイル91に接続される。
第一点火プラグ64の下方及び第二点火プラグ65の右方には排気ポート50が位置しており、したがって各プラグコード88,89は、対応する点火プラグ64,65から排気ポート50と反対側(離れる方向)にそれぞれ延びてこれを回避するように取り回される。また、各プラグコード88,89が個別の点火コイル90,91に接続されることで、ツインプラグ化による良好な火炎伝播に加えて点火時期を異ならせる等の制御が可能となり、燃費及び出力のより一層の向上を図ることが可能である。
以上説明したように、上記実施例における車両用エンジン20は、吸気ポート49及び排気ポート50が設けられるシリンダヘッド24と、該シリンダヘッド24に取り付けられる二つの点火プラグ64,65とを備えたものであって、前記排気ポート50を挟んで一側に一方の点火プラグ64が配置され、他側には前記排気ポート50に二次空気を供給する二次空気導入通路83が配置されるものである。
この構成によれば、ツインプラグのシリンダヘッド24において、二次空気導入通路83を設けて排気ガスの浄化性能を高めると共に、二つの点火プラグ64,65と二次空気導入通路83とを効率良くレイアウトすることができる。
また、上記エンジン20においては、前記排気ポート50の一側に、前記シリンダヘッド24に設けられたエアジャケット69の走行風導入口75が配置されることで、エアジャケット69の走行風導入口75の開口面積を大きく確保してシリンダヘッド24の冷却性能を向上させることができる。
さらに、上記エンジン20においては、シリンダ軸線Cが車両進行方向と略平行に配置され、該シリンダ軸線Cに沿う矢視で前記シリンダヘッド24の排気ポート50が前記二次空気導入通路83側に傾斜して設けられることで、エアジャケット69の走行風導入口75の開口面積をより大きく確保することができる。
さらにまた、上記エンジン20においては、前記排気ポート50の一側に配置した一方の点火プラグ64を前記エアジャケット69の走行風導入口75の近傍に設け、他方の点火プラグ65を前記エアジャケット69の主排風口76の近傍に設け、前記二次空気導入通路83を前記主排風口76の近傍に設けることで、各点火プラグ64,65周りを良好に冷却できると共に、走行風導入口75をより大きく確保できる。
しかも、上記エンジン20においては、前記一方の点火プラグ64が他方の点火プラグ65よりも前記排気ポート50に近いことで、排気ポート50に比較的近い前記一方の点火プラグ64を避けて二次空気導入通路83が配置されることとなり、該二次空気導入通路83の配置スペースを広く確保できる。
また、上記エンジン20においては、前記各点火プラグ64,65に装着されるプラグコード88,89が、前記排気ポート50と反対側に延びてこれを回避するように取り回されることで、各プラグコード88,89の取り回し自由度を向上させることができる。
次に、この発明の第二実施例について図7〜9を参照して説明する。
この実施例におけるエンジン120は、前記第一実施例のものに対して、電子制御式燃料供給装置を備えると共に前記二次空気供給装置を無くした点を主に異なるもので、前記実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
エンジン120のシリンダヘッド24上部の前記吸気側取り付け部54には、その上方から例えばインジェクタ(燃料噴射装置)一体型のスロットルボディ126の下流側がインシュレータを介して接続される。スロットルボディ126の上流側には前記エアクリーナケース26aが接続される。
ここで、エンジン120の排気側取り付け部54(排気ポート50)には、排気ガスの酸素濃度を検出する排気ガスセンサ(酸素濃度センサ)68が設けられ、該排気ガスセンサ68の検出値に応じてエンジン120の目標空燃比が設定される。排気ガスセンサ68は、例えば排気側取り付け部54の前部に前方から差し込まれるように取り付けられる。なお、排気ガスセンサ68の取り付け部として前記二次空気供給ホース81用の接続ボス82を利用可能とし、前記第一実施例のシリンダヘッド24との間で部品の共有性を持たせてコストダウンを図るようにしてもよい。
第一プラグコード88は、第一点火プラグ64から第一プラグキャップ86を介して上方(排気ポート50と反対側)に延び、メインチューブ8右側に配置された第一点火コイル90に接続される。一方、第二プラグコード89は、第二点火プラグ65から第二プラグキャップ87を介して左方(排気ポート50と反対側)に延び、メインチューブ8左側に配置された第二点火コイル91に接続される。
すなわち、前記第一実施例と同様、各プラグコード88,89が、対応する点火プラグ64,65から排気ポート50と反対側(離れる方向)にそれぞれ延びてこれを回避するように取り回されることで、各プラグコード88,89の取り回し自由度を向上させることができる。
なお、この発明は上記各実施例に限られるものではなく、例えば、排気ポート50が燃焼室側開口から概ね下方に向けて延び、シリンダ軸線方向視で第一点火プラグ64と概ね平行となる構成としてもよい。
また、シリンダヘッドに吸排気用の二本のカムシャフトを有するDOHCエンジン、ロッカーアームを用いずカムシャフトで直接バルブを駆動する直押し式エンジン、及び吸排気バルブの数が異なるエンジン、並びに複数気筒エンジンや水冷エンジンに適用してもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、スクータ型車両等の様々な車両にも適用できることはもちろん、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記エンジンの右側面図である。 上記エンジンの展開断面図である。 図2のA−A断面図(シリンダ軸線方向視図)である。 上記エンジン周りを右後上方から見た斜視図である。 上記エンジン周りを左後上方から見た斜視図である。 この発明の第二実施例におけるエンジン回りの前面図である。 図7のエンジン周りを右後上方から見た斜視図である。 図7のエンジン周りを左後上方から見た斜視図である。
符号の説明
20,120 エンジン(車両用内燃機関)
24 シリンダヘッド
49 吸気ポート
50 排気ポート
64 第一点火プラグ(点火プラグ)
65 第二点火プラグ(点火プラグ)
69 エアジャケット
75 走行風導入口
76 主排風口(空気排出口)
83 二次空気導入通路
88 第一プラグコード(プラグコード)
89 第二プラグコード(プラグコード)
C シリンダ軸線

Claims (7)

  1. 吸気ポート(49)及び排気ポート(50)が設けられるシリンダヘッド(24)と、該シリンダヘッド(24)に取り付けられる二つの点火プラグ(64,65)とを備えた車両用内燃機関(20)において、
    前記排気ポート(50)を挟んで一側に前記各点火プラグ(64,65)の一方(64)が配置され、前記一方の点火プラグ(64)を前記シリンダヘッド(24)に設けられたエアジャケット(69)の走行風導入口(75)の近傍に設け、他方の点火プラグ(65)を前記エアジャケット(69)の空気排出口(76)の近傍に設け、前記排気ポート(50)に二次空気を供給する二次空気導入通路(83)を前記空気排出口(76)の近傍に設けたことを特徴とする車両用内燃機関。
  2. 前記エアジャケット(69)の走行風導入口(75)が前記排気ポート(50)前記一側において前記シリンダヘッド(24)に設けられことを特徴とする請求項1に記載の車両用内燃機関。
  3. シリンダ軸線(C)が車両進行方向と略平行に配置され、該シリンダ軸線方向視で前記シリンダヘッド(24)の排気ポート(50)が前記二次空気導入通路(83)側に傾斜して設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用内燃機関。
  4. 前記二次空気導入通路(83)がシリンダ外方に向かって延在することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両用内燃機関。
  5. 前記一方の点火プラグ(64)が他方の点火プラグ(65)よりも前記排気ポート(50)に近いことを特徴とする請求項4に記載の車両用内燃機関。
  6. 前記各点火プラグ(64,65)に装着されるプラグコードが、前記排気ポート(50)から離れる方向にそれぞれ延びてこれを回避するように取り回されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用内燃機関。
  7. 前記各点火プラグ(64,65)の一方(64)が他方(65)よりも前記排気ポート(50)に近く、前記排気ポート(50)における前記一方の点火プラグ(64)と反対側の側面に、該排気ポート(50)に二次空気を供給する二次空気導入通路(83)を配置したことを特徴とする請求項6に記載の車両用内燃機関。
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