JP5471689B2 - 自動二輪車の2次空気供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの排気ポートに2次空気を供給することにより、排気ポートから排出される排気ガス中の未燃焼成分を完全燃焼させて排気ガスを浄化する自動二輪車の2次空気供給装置に関する。
従来、自動二輪車の2次空気供給装置には、排気ポート内の排気ガスの脈動に伴う負圧により開閉するリードバルブと、このリードバルブに2次空気をエンジンの運転状況に応じて供給し、またはその供給を遮断するエアカットバルブ(開閉弁)とが、車体フレームに取り付けられたものが開示されている(特許文献1参照)。
国際公開第2003/035459号パンフレット
ところが、上記公報記載の自動二輪車の2次空気供給装置では、リードバルブとエアカットバルブとが車体フレームに取り付けられているため、エンジンが上下方向に揺動するように構成された場合には、リードバルブ及びエアカットバルブとエンジンとを接続する配管の長さが長尺化し、エンジンと2次空気供給装置とが全体として大型化してしまう。
このため、エンジンの上方に配置された物品収納室は、エンジン揺動時の2次空気供給装置との干渉を避けるために、その容量を十分に確保できない。物品収納室の容量を十分に確保しようとすると、車両全体が大型化して車両重量が増大し、燃費が低下すると共に、自動二輪車の使い勝手も低下したものになってしまう。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、2次空気供給装置を有するエンジン補機とエンジンとを全体として小型化できる自動二輪車の2次空気供給装置を提供することにある。
本発明は、シリンダブロック、シリンダヘッド及びヘッドカバーを備えるシリンダアッセンブリがクランクケースの前方から略水平に前傾してエンジンが構成され、このエンジンが上下方向に揺動可能に設けられ、前記シリンダヘッドの吸気ポートに吸気管、キャブレタ及びエアクリーナを備えるエンジン吸気系が接続され、前記シリンダヘッドの排気ポートへエアカットバルブ及びリードバルブを経て前記エアクリーナ内の空気を2次空気として導き、前記排気ポートから排出される排気ガス中の未燃焼成分を完全燃焼させる自動二輪車の2次空気供給装置において、前記リードバルブが前記ヘッドカバーに設置され、前記エアカットバルブは、吸気管よりも上方で、且つ前記キャブレタから略水平方向前方の位置に、前記キャブレタに固定された支持ブラケットに支持されて配置されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、リードバルブがヘッドカバーに設置され、エアカットバルブが吸気管よりも上方で、且つキャブレタから略水平方向前方の位置に配置されたので、リードバルブ及びエアカットバルブを備える2次空気供給装置を、エンジンの周囲に近接して配置できる。このため、2次空気供給装置を有するエンジン補機とエンジンとを全体として小型化できる。
本発明に係る自動二輪車の2次空気供給装置における一実施形態が適用されたスクータ型自動二輪車を示す左側面透視図。 図1のエンジン、エンジン吸気系及び2次空気供給装置を右斜め上方から目視して示す斜視図。 図1のエンジン、エンジン吸気系及び2次空気供給装置を示す右側面図。 図1のエンジン、エンジン吸気系及び2次空気供給装置の一部を示す左側面図。 図4のV矢視図。 図2〜図5に示すエアカットバルブを示す断面図。 図5の支持ブラケットを示し、(A)は平面図、(B)は図7(A)のVII矢視図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る自動二輪車の2次空気供給装置における一実施形態が適用されたスクータ型自動二輪車を示す左側面透視図である。本実施の形態において、前後、左右、上下の表現は、車両乗車時の運転者を基準にしたものである。
スクータ型自動二輪車10は、アンダーボーン型の車体フレーム11を備えている。この車体フレーム11は、前頭部のステアリングパイプ12の後部から1本のメインフレーム13が下方へ向かって延出され、このメインフレーム13の下部から左右一対のリアフレーム14が後斜め上方へ延出されて構成される。
ステアリングパイプ12にフロントフォーク15が、ハンドルバー16と共に左右に回動自在に支持され、このフロントフォーク15の先端に前輪17が軸支されている。一方、前記メインフレーム13の下部中央には、リンク部材18を介してパワーユニット19が、ピボット軸20回りに上下方向に揺動可能に枢支される。
パワーユニット19は、スクータ用として一般的に用いられるものであり、エンジン21と伝動装置22が一体に構成され、伝動装置22の後部に後輪23が直接軸支される。伝動装置22の後部とリアフレーム14との間にリアクッションユニット24が上下に掛け渡され、このリアクッションユニット24によりパワーユニット19及び後輪23が緩衝懸架される。
ここで、図2及び図3に示すように、パワーユニット19を構成するエンジン21のクランクケース27には、下部から左右一対のフレーム支持部42が前方へ一体に延出されている。これらのフレーム支持部42の先端には揺動中心穴43が形成され、リンク部材18の後端に架設された車両幅方向に沿うピボット軸20が上記揺動中心穴43に回転自在に挿通される。これにより、パワーユニット19は、図1に示すように、メインフレーム13に対してリンク部材18を介しピボット軸20回りに揺動可能に枢支される。
車体フレーム11におけるリアフレーム14の上方には着座シート25が開閉自在に設けられる。この着座シート25の下方には、車両前側でシリンダアッセンブリ28(後述)の上方に、ヘルメット等を収納可能な物品収納箱38が配置され、車両後側でエアクリーナ34(後述)の上方に燃料タンク39が配置される。着座シート25を開放することによって物品収納箱38の上部開口38Aが開放され、この物品収納箱38内に物品の出し入れが可能になる。尚、車体フレーム11及びパワーユニット19の前部は合成樹脂製のフレームカバー26によって全体的に覆われ、外観の向上や内部機器の保護が図られている。
図1及び図4に示すように、エンジン21は、クランクケース27の前方からシリンダアッセンブリ28が略水平方向へ前傾して延出されて構成される。クランクケース27の左側から伝導装置22が一体に併設されて後方へ延びている。シリンダアッセンブリ28は、シリンダブロック29とシリンダヘッド30とヘッドカバー31とがクランクケース27側から順次重ねられて構成される。そして、シリンダブロック29及びシリンダヘッド30の周囲は、合成樹脂製のエンジンカバー32により覆われている。
このエンジンカバー32内では、エンジン21のクランクシャフト(不図示)に取り付けられた、ファンカバー44(図2及び図3)内の冷却ファン(不図示)の回転により導風口45から冷却用空気が導入されて、シリンダブロック29及びシリンダヘッド30が強制冷却される。上記導風口45は、ファンカバー44の右側方に開口される。シリンダブロック29及びシリンダヘッド30を冷却した冷却用空気は、エンジンカバー32の下面に形成された排風口46から排出される。
図1及び図4に示すように、シリンダアッセンブリ28及びクランクケース27の上方には、シリンダヘッド30の図示しない吸気ポートへ混合気(燃料と空気の混合気)を供給するエンジン吸気系33が、吸気ポートに接続されて配置される。このエンジン吸気系33は、エアクリーナ34、アウトレットパイプ35、キャブレタ36及び吸気管37を有して構成される。
吸気管37は、シリンダヘッド30の吸気ポートに接続されると共にキャブレタ36に接続され、このキャブレタ36がエアクリーナ34にアウトレットパイプ35を介して接続される。エアクリーナ34にて塵埃等が除去された清浄な空気が吸気としてキャブレタ36へ供給され、このキャブレタ36は、吸気ポートへの吸気量に応じて、燃料タンク39からの燃料を所定量霧化し、吸気と共に吸気ポートへ供給する。
また、シリンダヘッド30の下面には図示しない排気ポートが開口され、この排気ポートから排気管40(図2及び図3)が後方へ延び、この排気管40の後端に排気マフラ41(図1)が連結されて、エンジン排気系が構成される。このエンジン排気系及び前記エンジン吸気系33は、パワーユニット19と共にピボット軸20回りに上下方向に揺動する。
ところで、エンジン21と物品収納室38との間に2次空気供給装置50が配置されている。この2次空気供給装置50は、エンジン吸気系33及びエンジン排気系と共にエンジン補機を構成し、エンジン21(パワーユニット19)と共にピボット軸20回りに上下方向に揺動する。2次空気供給装置50は、図2〜図4に示すように、エアカットバルブ51及びリードバルブ52(図4)を備え、エンジン21のシリンダヘッド30の排気ポートへ、エアカットバルブ51及びリードバルブ52を経て、エアクリーナ34内の清浄な空気を2次空気として導き、排気ポートから排出される排気ガス中の未燃焼成分を完全燃焼させて、排気ガスを浄化するものである。
リードバルブ52は、エンジン21のヘッドカバー31に設けられたリードバルブ室53内に収容される。このリードバルブ室53は、エアホース55を介してエアカットバルブ51に接続される。また、リードバルブ室53は、ヘッドカバー31及びシリンダヘッド30に互いに連通して形成された2次空気供給通路(不図示)を経てシリンダヘッド30の排気ポートに連通される。また、リードバルブ52は、排気ポート内の排気ガスの脈動に伴う負圧の作用で開閉する。
エアカットバルブ51は、インテークホース54を介してエアクリーナ34のクリーンサイドに接続され、また前述の如くエアホース55を介してリードバルブ室53に接続され、更にバキュームホース56を介してエンジン吸気系33の吸気管37に接続される。そして、このエアカットバルブ51は、エンジン21の運転状況(即ちキャブレタ36のスロットル開度)により異なる吸気管37内の負圧をバキュームホース56により導き、この負圧に応じてリードバルブ室53にエアクリーナ34内の清浄な空気をインテークホース54及びエアホース55を経て供給し、またはその供給を遮断する。
つまり、エアカットバルブ51では、図6に示すように、バルブボディ57の両端にインテークカバー58とバキュームカバー59がビスまたは圧入などにより固定されている。バルブボディ57内にバルブ室61が形成される。また、バルブボディ57とインテークカバー58とに囲まれてインテーク室60が画成される。更に、バルブボディ57とバキュームカバー59とに囲まれてバキューム室62が画成される。インテークカバー58にインテークユニオン63が、バルブボディ57にエアホースユニオン64が、バキュームカバー59にバキュームユニオン65がそれぞれ形成されている。
インテーク室60とバルブ室61とバキューム室62は同軸状に形成され、これらの3室60、61、62の中心軸線に沿うようにバルブ作動軸66が軸受67により摺動自在に支持されている。このバルブ作動軸66は、左端が、インテーク室60内に突出して略円板形状のバルブ体68を備え、右端が、バキューム室62内に突出してダイヤフラム69の中央部に連結される。更に、バルブ作動軸66とバルブボディ57との間にスプリング70が介在され、このスプリング70の付勢力によってバルブ体68が常時開弁される。このバルブ体68の開弁によりインテーク室60とバルブ室61とが連通する。
バキューム室62は、ダイヤフラム69を際にしてアウタサイド62Aとインナサイド62Bとに区画され、アウトサイド62Aにバキュームユニオン65が連通する。このバキュームユニオン65にバキュームホース56が接続される。このバキュームホース56を介して、エアカットバルブ51のバキューム室62のアウタサイド62Aが吸気管37に連通される。また、インテークユニオン63にインテークホース54が接続される。このインテークホース54を介して、エアカットバルブ51のインテーク室60がエアクリーナ34に連通される。更に、エアホースユニオン64にエアホース55が接続される。このエアホース55を介して、エアカットバルブ51のバルブ室61がリードバルブ室53に連通される。
次に、上述のように構成された2次空気供給装置50の排気ガス浄化機能について、主に図4及び図6を参照して説明する。
エンジン21のアイドル運転時には、キャブレタ36のスロットル開度が小さく吸気管37内に強い負圧が発生するため、この負圧がバキュームホース56を経て、エアカットバルブ51のバキューム室62(アウタサイド62A)に作用する。この負圧によりダイヤフラム69がスプリング70の付勢力に抗してアウタサイド62A側へ引き寄せられるので、バルブ作動軸66がバキュームカバー59側(図6の右方向)へスライドしてバルブ体68を閉弁させ、インテーク室60とバルブ室61とが隔絶されてエアカットバルブ51が閉動作する。これにより、リードバルブ52が開弁したときにも、エンジン21の排気ポートへのエアクリーナ34内からの2次空気の供給が遮断される。
エンジン21の通常運転時には、キャブレタ36のスロットル開度が大きくなり吸気管37内の負圧が減少するので、この負圧がバキュームホース56を経て、エアカットバルブ51のバキューム室62(アウトサイド62A)に作用する。すると、エアカットバルブ51のダイヤフラム69は、スプリング70の付勢力の作用でインサイド62B側へ押圧され、これにより、バルブ作動軸66がインテークカバー68側(図6の左方向)へスライドしてバルブ体68を開弁させ、インテーク室60とバルブ室61とが連通されてエアカットバルブ51が開動作する。
このため、エンジン21の排気ポート内の排気ガスの脈動に伴う負圧によってリードバルブ52が開弁したときに、エアクリーナ34内の清浄な空気がインテークホース54、エアカットバルブ51、エアホース55、リードバルブ室53(リードバルブ52)、及びシリンダヘッド30及びヘッドカバー31の2次空気供給通路を経て排気ポートへ2次空気として供給される。これにより、排気ガス中の未燃焼成分が2次空気中の酸素によって完全燃焼し、排気ガスが浄化されて環境汚染が防止される。
ところで、2次空気供給装置50のエアカットバルブ51は、図3〜図5に示すように、吸気管37よりも上方で、且つキャブレタ36から略水平方向前方の位置に配置される。つまり、エアカットバルブ51は、車両の側面視において、キャブレタ36のヘッドキャップ71の上面71Aに接する直線Mよりも下方で、且つヘッドカバー31の頂面31Aに接する直線Nよりも後方で、且つ吸気管37よりも上方の位置に配置される。そして、このエアカットバルブ51は、キャブレタ36に固定された支持ブラケット72に支持されて上述の位置に設置される。
支持ブラケット72は、図7に示すように、板状体80の基端側が半円形状に形成されてビス穴73を備え、先端側が直線状に形成されて取付穴74を備える。尚、図7中の符号75は、燃料ホースのガイド片を示す。
図4及び図5に示すように、支持ブラケット72の基端部は、キャブレタ36のヘッドキャップ71がキャブレタボディ76にビス77を用いて取り付けられる際に、このビス77がビス穴73に挿通することでヘッドキャップ71と共締めされる。そして、基端部がキャブレタ36に固定された支持ブラケット72は、先端部の取付穴74と、エアカットバルブ51のバルブボディ57(図6)に形成された取付穴78とに取付ボルト79が挿通され、この取付ボルト79にナット(不図示)が螺合されることで、エアカットバルブ51をキャブレタ36に取り付けて支持する。
更に、図3に示すように、エアカットバルブ51は、エンジン21(パワーユニット19)の揺動中心となるピボット軸20の直上位置近傍、つまりピボット軸20の直上位置によりも若干前方に配置される。また、このエアカットバルブ51から延びるバキュームホース56は、車両の側面視において、吸気管37とエアカットバルブ51とエアホース55とに囲まれた空間(スペース)内に配置される。
また、図3及び図6に示すように、エアカットバルブ51は、バルブ作動軸66の軸線が、エンジン21(パワーユニット19)を揺動自在に支持するピボット軸20の軸線に平行に配設されて、エアカットバルブ51の作動方向A(図2及び図6)が、エンジン21の揺動方向B(図2及び図3)に対して垂直な方向になるように配置される。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(6)を奏する。
(1)リードバルブ52がエンジン21のヘッドカバー31に設置され、エアカットバルブ51が吸気管37よりも上方で、且つキャブレタ36から略水平方向前方の位置(つまり、車両側面視において、キャブレタ36のヘッドキャップ71の上面71Aに接する直線Mよりも下方で、且つヘッドカバー31の頂面31Aに接する直線Nよりも後方で、且つ吸気管37よりも上方の位置)に配置されている。このため、これらのリードバルブ52及びエアカットバルブ51を備える2次空気供給装置50を、エンジン21の周囲に近接して配置でき、2次空気供給装置50、エンジン吸気系33及びエンジン排気系を有するエンジン補機とエンジン21とを全体として小型化できる。
この結果、2次空気供給装置50の配管類(インテークホース54、エアホース55及びバキュームホース56等)を短縮でき、更にエンジン21(パワーユニット19)がピボット軸20を中心に上下方向に揺動する場合にも2次空気供給装置50等のエンジン補機の移動範囲を縮小できるので、エンジン吸気系33及び2次空気供給装置50の上方に位置する物品収納室38(図1)の容量を十分に確保できる。これにより、スクータ型自動二輪車10の車両全体が小型化されて、軽量化及び低燃費化を実現できると共に、スクータ型自動二輪車10の使い勝手を向上させることができる。
(2)エアカットバルブ51は、エンジン21を境にして排気管40の反対側の吸気管37側に配置されたので、エンジン排気系からの放熱による熱影響を受けることを防止できる。このため、エアカットバルブ51による2次空気の供給とその供給の遮断とを正確に実現できる。
(3)2次空気供給装置50が、エンジン21を境にして排気管40の反対側の吸気管37側に集約して配置されたので、2次空気供給装置50の整備性が向上すると共に、車両走行時の泥や水の跳ね返しに対し2次空気供給装置50を有効に保護できる。
(4)エアカットバルブ51がエンジン21(パワーユニット19)の揺動中心であるピボット軸20の直上位置近傍に配置されている。従って、エンジン21(パワーユニット19)の上下方向の揺動に対してエアカットバルブ51の上下方向の移動範囲を極力小さくできるので、このエアカットバルブ51を含む2次空気供給装置50の上方に配置された物品収納室38の容量を最大限大きく設計することができる。
(5)エアカットバルブ51は、作動方向Aがエンジン21(パワーユニット19)の揺動方向Bに対して垂直な方向になるように配置されている。このため、エアカットバルブ51は、エンジン21(パワーユニット19)の揺動時の加速度の影響を最小限に抑制できるので、2次空気の供給とその供給の遮断とを正確に実現できる。
(6)エアカットバルブ51から延びるバキュームホース56が、車両の側面視において、吸気管37とエアカットバルブ51とエアホース55とに囲まれたスペース内に配置され、しかもこのスペースが空いたスペースであるため、車両の機器レイアウト上、スペースを有効に利用できる。
10 スクータ型自動二輪車
19 パワーユニット
20 ピボット軸
21 エンジン
27 クランクケース
28 シリンダアセンブリ
29 シリンダブロック
30 シリンダヘッド
31 ヘッドカバー
31A ヘッドカバーの頂面
33 エンジン吸気系
34 エアクリーナ
36 キャブレタ
37 吸気管
38 物品収納室
40 排気管
50 2次空気供給装置
51 エアカットバルブ
52 リードバルブ
53 リードバルブ室
54 インテークホース
55 エアホース
56 バキュームホース
66 バルブ作動軸
71 キャブレタのヘッドキャップ
71A ヘッドキャップの上面
72 支持ブラケット
A エアカットバルブの作動方向
B エンジンの揺動方向
M、N 直線

Claims (5)

  1. シリンダブロック、シリンダヘッド及びヘッドカバーを備えるシリンダアッセンブリがクランクケースの前方から略水平に前傾してエンジンが構成され、このエンジンが上下方向に揺動可能に設けられ、
    前記シリンダヘッドの吸気ポートに吸気管、キャブレタ及びエアクリーナを備えるエンジン吸気系が接続され、
    前記シリンダヘッドの排気ポートへエアカットバルブ及びリードバルブを経て前記エアクリーナ内の空気を2次空気として導き、前記排気ポートから排出される排気ガス中の未燃焼成分を完全燃焼させる自動二輪車の2次空気供給装置において、
    前記リードバルブが前記ヘッドカバーに設置され、
    前記エアカットバルブは、吸気管よりも上方で、且つ前記キャブレタから略水平方向前方の位置に、前記キャブレタに固定された支持ブラケットに支持されて配置されたことを特徴とする自動二輪車の2次空気供給装置。
  2. 前記エアカットバルブは、車両の側面視において、キャブレタの上面に接する直線よりも下方で、且つヘッドカバーの頂面に接する直線よりも後方で、且つ吸気管よりも上方の位置に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の2次空気供給装置。
  3. 前記エアカットバルブは、エンジンの揺動中心の直上位置近傍に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の2次空気供給装置。
  4. 前記エアカットバルブは、作動方向がエンジンの揺動方向に対して垂直な方向になるように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の2次空気供給装置。
  5. 前記エアカットバルブから延びるバキュームホースは、車両の側面視において、前記エアカットバルブと吸気管との間のスペースに配置されたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の2次空気供給装置。
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