JP3890898B2 - スクータ型自動二輪車の2次空気供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車の排気の浄化を行う装置に関し、特に、排気系に2次空気を供給するスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スクータ型自動二輪車にはユニットスイング式エンジンが搭載されている。このユニットスイング式エンジンは、駆動原としてのエンジンと、該エンジンからの駆動伝達を制御するVベルト式自動変速機構および動力伝達機構を内蔵した伝動ケースとを備え、前記エンジンと伝達ケースとを一体的にユニット化したものである。
【0003】
近年のスクータ型自動二輪車においては、車体下側後方に前述したユニットスイング式エンジンを搭載するとともに、車体後方にガソリンタンクを配置し、運転者シート下方に収納ボックスを設けたものが一般的である。このタイプの自動二輪車においては、前記エンジン上部に空気供給用のエアクリーナを配置する方式が多く採用されている。しかしながら、運転者シート下方のスペースは限られており、そこで前記収納ボックスの容量を確保するとともに、エアクリーナ本体の容量を大きく取ることは困難である。
【0004】
また、環境問題への対応として、排気ガス浄化の為に2次空気をエンジン排気系に供給するためのエアクリーナを、エンジン用エアクリーナ本体と共用する方式が知られている。この方式によると、エアクリーナ本体の負圧が高くなり、2次空気側へのエア供給が不充分となって排ガス浄化に不利となり易いという問題があった。
【0005】
そこで、特許第3068172号公報に開示されているように、運転者シート下方に収納ボックスを配置するとともに、車体後方にガソリンタンクやオイルタンク等を配設したスクータ型自動二輪車において、車体カバー内側の収納ボックスと車体カバーとの間に2次空気供給用のエアクリーナを配置する方式が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方式によるとスクータ型タイプの自動二輪車ではフレームカバー内車体部分に2次空気供給用のエアクリーナを設置するスペースが小さく、前記エアクリーナの容量を確保し難くなるとともに、前記エアクリーナを配置する自由度が無く、形状も複雑になり易いという問題点があった。
【0007】
また、特開平5−321657号公報に開示されているように、ユニットスイング式エンジンが搭載される自動二輪車において、2次空気供給用のクリーナを車体後方に配設する方式が提案されていが、この方式によると接続するための配管が長くなり、2次空気供給の配管損失が大きくなるとともに、他部品との干渉が多く、配管の敷設が困難であり、かつコストも増大するという問題点があった。
【0008】
また、特開平10−218062号公報に開示されているように、ユニットスイング式エンジンが搭載される自動二輪車において、足載台の下方にクリーン室を形成してエアクリーナへ空気を導入するダクトの先端開口を連通させる方式が提案されているが、この方式によるとクリーン室からエアクリーナへ清浄な空気を供給できるが、前記クリーン室はエアクリーナと直列経路を形成するためのもので、排ガス浄化用の2次空気供給装置としての役割を果たすものではなく、また、2次空気供給のエアクリーナ配設用スペースでもない。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、形状に自由度があり、かつ容量を確保できる2次空気供給用のエアクリーナを実現できるとともに、騒音の低減を図ったスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スクータ型自動二輪車の2次空気供給装置に係るものであって、運転者用シート下方に収納ボックスを備え、かつ車体後部にガソリンタンクを配設するとともに、排気経路に接続される2次空気供給用のエアクリーナを備えるスクータ型自動二輪車において、前記2次空気供給用のエアクリーナを、運転者用シート前側下方に構成される車体ステップフロア下方に形成される空間内に設けると共に、前記車体ステップフロア下方のフレームメインチューブを挟んで車体幅方向両側に前記2次空気供給用のエアクリーナとバッテリとを配置するものである。
【0011】
また、前記2次空気供給用のエアクリーナは、前記フレームメインチューブとサイドロアカバーとの間に形成される空間内に設けることが好ましい。
【0012】
また、前記2次空気供給用のエアクリーナにはインレットホースが接続され、前記インレットホースは、前記2次空気供給用のエアクリーナより車体に沿って後方に向い付設されるとともに、一端側をフレームサブチューブに挿入してチューブ内で開口させ、前記フレームサブチューブ下部にはチューブ内部と外部とを連通する連通穴を設けることが好ましい。
また、前記2次空気供給用のエアクリーナに接続されるエアクリーナホースは、シリンダが前傾配置されるエンジンの上部に設けた2次空気制御弁に接続することが好ましい。
また、前記2次空気制御弁は、エンジン上面に設けられる吸気ダクトの前方に近接配置することが好ましい。
また、前記車体ステップフロア下方に設置された2次空気供給用のエアクリーナに2次空気制御弁を一体的に設けることが好ましい。
【0013】
本発明によれば、以下のような作用が得られる。
すなわち、2次空気供給用の2次空気供給用のエアクリーナを備えるスクータ型自動二輪車において、2次空気供給用のエアクリーナを、運転者用シート前側下方に構成される車体ステップフロア下部に設けると共に、前記車体ステップフロア下方のフレームメインチューブを挟んで車体幅方向両側に前記2次空気供給用のエアクリーナとバッテリとを配置することで、該車体ステップフロア下部のスペースを有効利用して、2次空気供給用のエアクリーナの形状に自由度をもたせるとともに、容量を大きく確保することができ、さらに2次空気供給に伴う騒音を低減することができる。
【0014】
また、前記2次空気供給用のエアクリーナを、前記フレームメインチューブとサイドロアカバーとの間に設けることで、2次空気供給装置に関わる構成部品をエンジンの前方に集約できるので、ユニットスイング式エンジンの揺動に対するホース類の挙動を少なくでき、耐久性の向上を図ることができる。
【0015】
また、車体ステップフロア下部に、フレームメインチューブを挟んで両側に2次空気供給用のエアクリーナとバッテリとを配設したことで、低重心で、しかも車体の重量バランスを大きく損なうことがないので、走行の安定性の向上を図ることができる。
【0016】
また、2次空気供給用のエアクリーナに接続されるインレットホースを、2次空気供給用のエアクリーナより車体に沿って後方に向い付設されるとともに、一端側をフレームサブチューブ内に挿入配置することで、走行時の粉塵等による外気の影響を抑制でき、より清浄な空気を2次空気供給用のエアクリーナに導入できるとともに、さらに2次空気供給に伴う騒音を低減することができる。
【0017】
また、2次空気供給用のエアクリーナに接続されるエアクリーナホースを、インレットホースとともにフレームサブチューブに略沿って配設し、シリンダが前傾配置されるエンジンの上部に設けた2次空気制御弁に接続することで、ホース類を一纏めに束ねてクレームサブチューブ近傍に集約配置できる。
【0018】
また、2次空気制御弁をエンジン上面に設けられる吸気ダクトの前方に近接配置することで、2次空気制御弁ホース(例えば、リードバルブホース)をエンジンのシリンダヘッド前方に配置することができ、走行風を直接受けることが可能となるため、高温となるシリンダヘッド周りの配置にも関わらず2次空気制御弁ホースの耐久性を向上させることができる。
【0019】
また、2次空気供給用のエアクリーナに2次空気制御弁を一体的に設けることで、2次空気供給装置の装置構成を簡素化できるので、作業性の向上を図るとともに、コストの低減を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図5は発明を実施する形態の一例であって、図中、図と同一の符号を付した部分は同一物を表わす。
図1は、本発明の実施形態に係る2次空気供給装置が採用されたスクータ型自動二輪車の構成を示す全体側面図、図2は前記スクータ型自動二輪車の構成を示す全体平面図、図3は前記スクータ型自動二輪車の車体ステップフロアの構成を示す図1のA−A断面矢視図、図4は前記2次空気供給装置の構成を示す側面図、図5は前記2次空気供給装置の構成を示す平面図である。
【0021】
本実施形態は、図1に示すように、本発明に係るスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置2が採用されたスクータ型自動二輪車1であって、乗員用のシート3下方に収納ボックス4を備え、かつ車体後方にガソリンタンク5を配設するとともに、車体下側にユニットスイング式エンジン6が搭載され、その排気経路に接続される2次空気供給用のエアクリーナ7を備えるものである。
【0022】
前記スクータ型自動二輪車1は、図1、図2に示すように、車体前部8にフレーム(図示省略)によってハンドルバー11が保持されると共に、該ハンドルバー11の下方に連結されるフロントフォーク12に前輪14が回動自在に保持されている。前記車体前部8より後方にはシート3が保持されており、この車体前部8とシート3の間には、前記シート3に搭乗した乗車員が両足を置くことができる車両進行方向に対して左右幅方向に亘り形成されるステップフロア15と、このステップフロア15の上方へと立ち上がるセンターコンソール17とによってフロア部18が形成されている。
【0023】
前記フロア部18の後方には、車体の後部を覆う後部カバー19が設けられ、その下方には、ユニットスイング式エンジン6が車体フレーム後端部に設けられるスイングピボット20に揺動自在に軸支され、前記エンジン6には後輪21が取付けられている。
【0024】
前記後輪21の上方には、リヤフェンダ22が後部カバー19側に固着されて該後輪21の上方を覆っている。前記後部カバー19上側には、該車体後方のほぼ全長にわたってシート3が設けられ、該シート3の下側には収納ボックス4が形成されている。前記シート3は前記収納ボックス4の蓋の役割を担っている。
また、図4に示すように、前記収納ボックス4の後方にはガソリンタンク5が配置され、該ガソリンタンクの下側にオイルタンク9が配置されている。
【0025】
前記ユニットスイング式エンジン6は、図4に示すように、シリンダ61が略水平に前傾配設され、前記シリンダ61後方のクランクケース(図示省略)内には車体幅方向を軸心方向にしてクランクシャフト(図示省略)が配置されている。前記エンジン6の車体進行方向左側後方には、後輪21に駆動を伝達するための伝達機構62が設けられている。
【0026】
前記シリンダ61前側に配置されるシリンダヘッド63の下側部には排気ダクト64が接続され、前記クランクケースの上側部には吸気ダクト65が接続されている。
また、前記シリンダヘッド63の上部であって、前記吸気ダクト65の前方には、2次空気供給用リードバルブ24が配置されている。
【0027】
前記伝達機構62は、前記クランクシャフトに連結される駆動プーリ62aと、前記駆動プーリ62aの駆動を伝達するVベルト62bと、前記Vベルト62bを介して前記クランクシャフトの回転運動が伝達されるとともに、後輪21が軸支されるリヤアクスル(図示省略)に駆動を伝達する従動プーリ62cとを有し、前記クランクケースと一体的に形成された伝動ケース60内に収容されている。前記伝動ケース60の外側上部には、エアクリーナボックス66が該伝動ケース60と一体的に設けられ、該エアクリーナボックス66内に第1のエアクリーナ(図示省略)が収容されている。
【0028】
前記2次空気供給用のエアクリーナ7は、図3、図4に示すように、ステップフロア15下部にステップフロア用フレームブラケット31を介してフレームメインチューブ32とサイドロアカバー33との間に設置され、前記フレームメインチューブ32を挟んでバッテリ34が配置されている。
【0029】
前記フレームメインチューブ32は後端部には、図4、図5に示すように、後部カバー19に沿って後方斜め上方に傾倒してフレームサブチューブ37が延設されている。前記フレームサブチューブ37は、金属製パイプ材で構成され、前記フレームメインチューブ32の後端部と連結される前側端部37aには、該フレームサブチューブ37内側と大気側とを連通する連通穴38が形成され、一方、該フレームサブチューブ37の後側端部37bは開口形成されている。
【0030】
前記2次空気供給用のエアクリーナ7の車体後方側端部7aには、図4、図5に示すように、インレットホース41とエアクリーナホース42が設けられている。
前記インレットホース41は、一端部41aが前記2次空気供給用のエアクリーナ7に接続されるとともに、前記2次空気供給用のエアクリーナ7よりフレームサブチューブ37に沿って後方斜め上方に付設され、他端部41bが前記フレームサブチューブ37の開口された後側端部37bに挿入配置されている。
【0031】
前記エアクリーナホース42は、前記インレットホース41と略平行して付設され、一端部42aが前記2次空気供給用のエアクリーナ7に接続されるとともに、他端部42bがシリンダヘッド63上部で2次空気供給用リードバルブ24に接続されている。また、前記2次空気供給用リードバルブ24にはリードバルブホース25が接続され、該リードバルブホース25の他端部25aはマフラ(図示省略)に連結されている排気ダクト64に接続されている。
【0032】
次に、本実施形態に係る2次空気供給装置2の作用について説明する。
2次空気供給装置2による空気の導入は、インレットホース41により行われる。前記インレットホース41より導入された空気は、インレットホース41の端部41bがフレームサブチューブ37の開口された後側端部37bに挿入されてフレームサブチューブ37内に配置されているので、走行時の粉塵が舞う車外気を直接取り込むこと無く、該フレームサブチューブ37内部の空気を取り込むことができる。
【0033】
そして、前記インレットホース41より取り込まれた空気は、2次空気供給用のエアクリーナ7に導入されてフィルタ40を介して浄化される。
浄化された清浄な空気は、エアクリーナホース42を通り、2次空気供給用リードバルブ24に送られ、さらにリードバルブホース25を通り排気ダクト64内に供給される。
こうして、排気ダクト64よりマフラ内に空気が供給されることで、排ガス中の未燃ガス成分の酸化を促進させることができる。
【0034】
以上のように構成したので、本実施形態によれば、2次空気供給用のエアクリーナ7を、車体のステップフロア15下部内部のフレームメインチューブ32とサイドロアカバー33との間に設けることで、該ステップフロア15下部のスペースを有効利用して、2次空気供給用のエアクリーナ7の形状に自由度をもたせるとともに、2次空気供給用のエアクリーナ7の容量を大きく確保することができる。
さらに、2次空気供給用のエアクリーナ7をステップフロア15及びサイドロアカバー33により包囲したので2次空気供給に伴う騒音を低減することができる。
【0035】
また、本実施形態によれば、2次空気供給装置2を構成する2次空気供給用のエアクリーナ7、インレットホース41及びエアクリーナホース42等の構成部品をエンジン6の前方に集約できるので、ユニットスイング式エンジンの揺動によるインレットホース41やエアクリーナホース42等の挙動を少なくでき、耐久性の向上を図ることができる。
【0036】
また、本実施形態によれば、ステップフロア15下部に、フレームメインチューブ32を挟んで両側に2次空気供給用のエアクリーナ7とバッテリ34とを配設したことで、低重心で、しかも車体の重量バランスを大きく損なうことなく、走行の安定性の向上を図ることができる。
【0037】
また、本実施形態によれば、インレットホース41の開口した端部41aをフレームサブチューブ37の開口した後側端部37bよりフレームサブチューブ37内部に挿入配置したので、走行時の粉塵等による外気の影響を抑制でき、より清浄な空気を2次空気供給用のエアクリーナに導入でき、さらに2次空気供給に伴う騒音を低減することができる。
【0038】
次に、本実施形態に係る2次空気供給装置の変形例について図面を参照して説明する。
図6は本発明の実施形態に係る2次空気供給装置の変形例の一例の構成を示す側面図である。尚、図中で前述した実施形態と同一の符号を付した部分は同一物を表わし、説明を省略するとともに、基本的な構成は前記実施形態に示したものと同様とする。
【0039】
本実施形態の変形例は、図6に示すように、乗員用のシート3下方に収納ボックス4を備え、かつ車体後部にガソリンタンク5を配設するとともに、車体下側にユニットスイング式エンジン6が搭載され、その排気経路に接続される2次空気供給用の2次空気供給用のエアクリーナ107を備える自動二輪車の2次空気供給装置102であって、ステップフロア15下部に設置された2次空気供給用のエアクリーナ107に2次空気供給用リードバルブ124を一体的に設けたものである。
【0040】
前記2次空気供給用のエアクリーナ107は、図6に示すように、前記ステップフロア15下部にステップフロア用フレームブラケット31を介してフレームメインチューブ32とサイドロアカバー33との間に設置され、前記フレームメインチューブ32を挟んでバッテリ34が配置されている。
【0041】
前記2次空気供給用のエアクリーナ107の車体後方側端部107aには、図6に示すように、インレットホース41と2次空気供給用リードバルブ124を介してエアクリーナホース142が設けられている。
前記インレットホース41は、一端部41aが前記2次空気供給用のエアクリーナ107に接続されるとともに、前記2次空気供給用のエアクリーナ107よりフレームサブチューブ37に沿って後方斜め上方に付設され、他端部41bが前記フレームサブチューブ37の開口された後側端部37bに挿入配置されている。
【0042】
前記エアクリーナホース142は、一端部142aが2次空気供給用リードバルブ124を介して前記2次空気供給用のエアクリーナ7に接続されるとともに、前記インレットホース41と略平行して付設され、シリンダヘッド63の前側付近より該シリンダヘッド63下側に廻り込み、スイングピボット20の下側を通って排気ダクト64に接続されている。
【0043】
前記変形例による作用は、基本的構成を前述した実施形態の構成とほぼ同様な構成としているので、同じような作用となる。
【0044】
以上のように構成したので、変形例によれば、2次空気供給用のエアクリーナに2次空気制御弁を一体的に設けることで、前記実施形態のリードバルブホース25を設けること無く、直接エアクリーナホース142を排気ダクト64に接続できる。
したがって、2次空気供給装置の装置構成を簡素化して作業性の向上を図るとともに、コストの低減を図ることができる。
【0045】
尚、本発明のスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜7記載のスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置によれば、形状に自由度があり、かつ容量を確保できる2次空気供給用のエアクリーナを実現できるとともに、騒音の低減を図ることができるという優れた効果を奏し得る。
すなわち、2次空気供給用のエアクリーナを、車体のステップフロア下部に設けることで、該車体ステップフロア下部のスペースを有効利用して、2次空気供給用のエアクリーナの形状に自由度をもたせるとともに、容量を大きく確保することができ、さらに2次空気供給に伴う騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る2次空気供給装置が採用されたスクータ型自動二輪車の構成を示す全体側面図である。
【図2】 前記スクータ型自動二輪車の構成を示す全体平面図である。
【図3】 前記スクータ型自動二輪車の車体ステップフロアの構成を示す図1のA−A断面矢視図である。
【図4】 前記2次空気供給装置の構成を示す側面図である。
【図5】 前記2次空気供給装置の構成を示す平面図である。
【図6】 前記2次空気供給装置の変形例の一例の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 スクータ型自動二輪車
2、102 2次空気供給装置
4 収納ボックス
6 ユニットスイング式エンジン
7、107 2次空気供給用のエアクリーナ
15 ステップフロア
24、124 2次空気供給用リードバルブ
25 リードバルブホース
31 ステップフロア用フレームブラケット
32 フレームメインチューブ
33 サイドロアカバー
34 バッテリ
37 フレームサブチューブ
38 連通穴
41 インレットホース
42、142 エアクリーナホース
64 排気ダクト
Claims (6)
- 運転者用シート下方に収納ボックスを備え、かつ車体後部にガソリンタンクを配設するとともに、排気経路に接続される2次空気供給用のエアクリーナを備えるスクータ型自動二輪車において、
前記2次空気供給用のエアクリーナは、運転者用シート前側下方に構成される車体ステップフロア下方に形成される空間内に設けられると共に、前記車体ステップフロア下方のフレームメインチューブを挟んで車体幅方向両側に前記2次空気供給用のエアクリーナとバッテリとを配置したことを特徴とするスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置。 - 前記2次空気供給用のエアクリーナは、前記フレームメインチューブとサイドロアカバーとの間に形成される空間内に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置。
- 前記2次空気供給用のエアクリーナにはインレットホースが接続され、前記インレットホースは、2次空気供給用のエアクリーナより車体に沿って後方に向い付設されるとともに、一端側をフレームサブチューブに挿入してチューブ内で開口させ、
前記フレームサブチューブ下部にはチューブ内部と外部とを連通する連通穴を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置。 - 前記2次空気供給用のエアクリーナに接続されるエアクリーナホースは、シリンダが前傾配置されるエンジンの上部に設けた2次空気制御弁に接続したことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置。
- 前記2次空気制御弁は、エンジン上面に設けられる吸気ダクトの前方に近接配置したことを特徴とする請求項4に記載のスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置。
- 前記車体ステップフロア下方に設置された2次空気供給用のエアクリーナに2次空気制御弁を一体的に設けたことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のスクータ型自動二輪車の2次空気供給装置。
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