JP2001213380A - スクータ型自動二輪車 - Google Patents

スクータ型自動二輪車

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JP2001213380A
JP2001213380A JP2000029598A JP2000029598A JP2001213380A JP 2001213380 A JP2001213380 A JP 2001213380A JP 2000029598 A JP2000029598 A JP 2000029598A JP 2000029598 A JP2000029598 A JP 2000029598A JP 2001213380 A JP2001213380 A JP 2001213380A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンユニットの小型化を図ったスクータ型
自動二輪車を提供するにある。 【解決手段】エンジン本体29とミッション部30とデ
ィファレンシャル部31とから構成されるエンジンユニ
ット13を車体に搭載し、このエンジンユニット13に
連結される伝導ユニット14をスイング自在に備えると
共に、エンジントンネル28内にシリンダアッセンブリ
33を配置し、運転シート20の下方にミッション部3
0を配置する一方、車体の進行方向に延びるエンジン本
体29の中心軸線35を、車体の前後に延びる中心線3
6から一側にオフセットして配置し、変速装置74をそ
のVベルト81のベルトライン82が車体の中心線36
からエンジン本体29の中心軸線35とは反対側にオフ
セットして配置すると共に、ディファレンシャル部31
を車体の中心線36を挟んで変速装置74とは反対側に
オフセットして配置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ型自動二
輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スクータ型の自動二輪車は車体お
よびエンジンの大型化により、従来からのエンジンと動
力伝導部とを一体化したスイング式エンジンユニットを
車体にスイング自在に取り付ける方法は適用が困難にな
ってきている。その理由としては、エンジンの大型化に
伴ってエンジンユニットが長くなり、車両の全長が長く
なってしまうと共に、車両の重心が後方に寄ってしま
い、前輪分担荷重が減って操舵性および走行安定性が低
下するといった問題がある。
【0003】そこで、近年、エンジンユニットを車体側
に固定し、その動力伝導部の一部を分離して車体にスイ
ング自在に取り付けることによりエンジンユニットを車
体の前方寄りに配置可能にしたものがある(例えば特開
平11−129969号公報参照)。
【0004】そして、エンジンユニットは、そのユニッ
トケース内部に動力の発生部、変速部および動力伝達部
の一部を一体に内装するのが一般的であった。
【0005】一方、エンジンが水冷式の冷却方法を採用
する場合、冷却水を冷却するラジエターを備える必要が
ある。ラジエターは、走行風が当たり易いよう、エンジ
ンユニットの前方に配置されるが、スクータ型自動二輪
車の場合、その独特の車体カバー形状から、ラジエター
はエンジンユニットの前下部に配置されることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ンユニットのユニットケース内部に動力の発生部、変速
部および動力伝達部を直列に配置するとエンジンユニッ
トの全長が長くなり、車両のホイールベースも長くなっ
て車両が大型化すると共に、小回りが利きにくくなる。
【0007】また、ラジエターをエンジンユニットの前
下部に配置すると、バンク角が確保しにくくなったり、
前輪が跳ね上げる泥などがラジエターに付着し易くなる
と共に、前輪によって走行風が遮られ、冷却効率が低下
するといった問題が生じる。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、エンジンユニットの小型化を図ったスクータ型
自動二輪車を提供することを目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、ラジエターの好適な
配置を図ったスクータ型自動二輪車を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスクータ型
自動二輪車は、上述した課題を解決するために、請求項
1に記載したように、前輪を左右に操舵可能に支持する
ヘッドパイプと乗員着座用の運転シートとの間の車体フ
レームおよび車体カバーを下方に略U字状に湾曲させて
車体の幅方向に延びる足通し空間を形成し、その底部の
左右に運転者が足を載せる低床のフットレストフロアを
形成すると共に、このフットレストフロアの中央部にト
ンネル形状のエンジントンネルを形成したスクータ型自
動二輪車において、シリンダアッセンブリおよびクラン
クケースを備えたエンジン本体とVベルト式自動変速装
置を備えたミッション部とディファレンシャル部とから
構成されるエンジンユニットを上記車体に搭載し、この
エンジンユニットに連結される伝導ユニットをスイング
自在に備えると共に、上記エンジントンネル内に上記シ
リンダアッセンブリを配置し、上記運転シートの下方に
上記ミッション部を配置する一方、上記車体の進行方向
に延びる上記エンジン本体の中心軸線を、上記車体の前
後に延びる中心線から一側にオフセットして配置し、上
記変速装置をそのVベルトのベルトラインが上記車体の
中心線から上記エンジン本体の中心軸線とは反対側にオ
フセットして配置すると共に、上記ディファレンシャル
部を上記車体の中心線を挟んで上記変速装置とは反対側
にオフセットして配置したものである。
【0011】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記シリンダアッセンブリ
を、その軸線が上記ヘッドパイプと上記前輪の上縁との
間を指向するよう、水平よりやや前上がりの前傾状態に
配置し、上記ヘッドパイプの後部から後ろ斜め下方に向
かって延設される上下一対のダウンチューブの間に臨ま
せて配置する一方、上記シリンダアッセンブリの上方に
吸気管を有する吸気装置を配置し、この吸気管内の吸気
通路をその中心軸線が上記ヘッドパイプの上方でこのヘ
ッドパイプの軸線と交差するように設定したものであ
る。
【0012】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、上記シリンダアッセンブリ
上部のシリンダヘッド内に二本のカムシャフトを有する
DOHC型の動弁機構を設ける一方、上記エンジン本体
冷却用のラジエターを上記吸気装置の前方、上記シリン
ダヘッドの前上方に配置し、その下部が上記シリンダヘ
ッド内の下側に配置された上記カムシャフトの前上方に
臨んだ状態で配置したものである。
【0013】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、請求項4に記載したように、上記ラジエターを、そ
の中央部が後方に向かって弓形に湾曲した平面形状とし
たものである。
【0014】そして、上述した課題を解決するために、
請求項5に記載したように、上記車体の前後に延びる中
心線から上記エンジン本体の中心軸線とは反対側の上記
ラジエター後部に冷却ファンを配置したものである。
【0015】そしてまた、、上述した課題を解決するた
めに、請求項6に記載したように、後端に駆動輪である
後輪を保持する上記伝導ユニットを上記車体フレームに
設けられたピボット部にスイング自在に枢着し、ショッ
クアブソーバにより上記車体フレームに弾性的に且つ揺
動可能に支持すると共に、上記ショックアブソーバを側
面視で上記エンジンユニットと上記伝導ユニットと上記
後輪とによって囲まれた空間内、且つ平面視で上記伝導
ユニットの上記ピボット部への枢着部近傍の位置に配置
したものである。
【0016】また、上述した課題を解決するために、請
求項7に記載したように、上記運転シートの下方に物品
収納室を備え、この物品収納室下部と上記ピボット部と
上記後輪との間の空間に燃料タンクを配置したものであ
る。
【0017】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項8に記載したように、上記物品収納室を前室と後
室との前後二分割とし、上記前室はその内部にヘルメッ
トを前向きの状態で収納可能に、また、上記後室はその
内部にヘルメットを後向きの状態で収納可能に形成した
ものである。
【0018】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、請求項9に記載したように、上記前室の床面を後下
がりに、また、上記後室の床面を後上がりに形成したも
のである。
【0019】そして、上述した課題を解決するために、
請求項10に記載したように、上記燃料タンクの給油パ
イプを上記物品収納室の前室と後室との間のスペースに
配置し、車体を覆う車体カバーの側面に上記給油パイプ
の給油口を臨ませたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0021】図1は、この発明を適用したスクータ型自
動二輪車の一例を示す左側面図である。また、図2はこ
の自動二輪車の内部構造を示す左側面図である。図1お
よび図2に示すように、このスクータ型自動二輪車1は
車体フレーム2を有し、この車体フレーム2の前端には
ヘッドパイプ3が設けられる。ヘッドパイプ3には前輪
4を回動自在に支持するフロントフォーク5やフロント
フェンダ6、ハンドルバー7等が設けられ、このハンド
ルバー7により前輪4が左右に回動自在に操舵される。
【0022】ヘッドパイプ3の後部からは上下一対のダ
ウンチューブ8a,8bが後ろ斜め下方に向かって延設
される。ヘッドパイプ3の後下部から延びるロアーダウ
ンチューブ8aは一旦下方に向かって略垂直に延びた
後、略水平方向に折曲されて後方へ向かって延び、さら
にその後端部が斜め上方に向かって延びる。
【0023】また、ロアーダウンチューブ8aの略垂直
部分の途中からはセンターフレーム9が後ろ斜め上方に
向かって延び、その後端部からサブフレーム10がロア
ーダウンチューブ8aの後端部に向かって延びて両フレ
ーム8a,10が結合される。そして、この結合部にピ
ボット部11が設けられる。
【0024】さらに、サブフレーム10の後上部からは
シートフレーム12が後ろ斜め上方に向かって延設され
る。
【0025】一方、ヘッドパイプ3の後上部から延びる
アッパーダウンチューブ8bはロアーダウンチューブ8
aと略平行に下方に向かって延び、センターフレーム9
の前端近傍に接合される。
【0026】そして、車体フレーム2のロアーダウンチ
ューブ8aとセンターフレーム9とサブフレーム10と
に囲まれた空間内にはエンジンユニット13が搭載され
る。また、エンジンユニット13後部には動力伝導部で
ある伝導ユニット14が配置され、この伝導ユニット1
4の前部が上記ピボット部11にスイング自在に枢着さ
れる。
【0027】この伝導ユニット14はスイングアームを
兼ねており、ショックアブソーバ15により車体フレー
ム2に弾性的に且つ揺動可能に支持される。そして、伝
導ユニット14の後端に駆動輪である後輪16が保持さ
れる。
【0028】後輪16の上方にはヘルメット17,18
や図示しない荷物、工具等の収納容器である物品収納室
19が設けられる。また、物品収納室19の上方にはこ
の物品収納室19の蓋を兼ねた乗員着座用の運転シート
20が開閉自在に設置される。なお、運転シート20は
運転者用シート20aと同乗者用シート20bとに、前
後に二分割される。
【0029】一方、物品収納室19も運転者用シート2
0a直下の前室19aと同乗者用シート20b直下の後
室19bとに、前後に二分割される。前室19aの床面
21aは後下がりに形成され、ヘルメット17を前向き
の状態で収納可能に形成される。一方、後室19bの床
面21bは後上がりに形成され、ヘルメット18を後向
きの状態で収納可能に形成される。
【0030】さらに、物品収納室19下部とピボット部
11と後輪16との間の空間には燃料タンク22が配置
され、その給油パイプ23は物品収納室19の前室19
aと後室19bとの間のスペースに配置される。そし
て、車体フレーム2はその廻りを例えば合成樹脂成形品
である車体カバー24により覆われ、その側面に給油パ
イプ23の給油口25が臨む。
【0031】ヘッドパイプ3と運転シート20の前部と
の間の車体フレーム2および車体カバー24は下方に大
きく略U字状に湾曲して車体の幅方向に延びる足通し空
間26を形成し、その底部の左右に運転者が足を載せる
低床のライダ用フットレストフロア27aが形成され
る。また、この左右のライダ用フットレストフロア27
aの後方には同乗者が足を載せるピリオンライダ用フッ
トレストフロア27bが形成される。さらに、ライダ用
フットレストフロア27aの中央部には前後に延びて上
方に突出するトンネル形状のエンジントンネル28が形
成される。
【0032】図3は、図1および図2に示す自動二輪車
1の概略平面図であり、エンジンユニット13および伝
導ユニット14は図2のIII−III線に沿う平断面
図で示すと共に、他は想像線(二点鎖線)で示す。さら
に、図4はエンジンユニット13の拡大平断面図であ
り、図5はエンジンユニット13の拡大左側面図(部分
的に縦断面図)である。
【0033】図2〜図5に示すように、エンジンユニッ
ト13は主に動力発生部であるエンジン本体29と、変
速部であるミッション部30と、動力伝達部の一部であ
るディファレンシャル部31とに三分割される。エンジ
ン本体29は、主にクランクケース32と、クランクケ
ース32前上方のエンジントンネル28内に配置された
シリンダアッセンブリ33とから構成される。そして、
エンジン本体29は図5に詳細に示すように、クランク
ケース32の上部、前下部および後下部の三ヶ所が車体
フレーム2に例えばボルト34で固定されると共に、図
4に示すように、車体の進行方向に延びるエンジン本体
29の中心軸線35は、車体の前後に延びる中心線36
から一側、本実施形態においては車体の進行方向に向か
って左側にオフセットして配置される。
【0034】シリンダアッセンブリ33は、図2に示す
ように、その軸線37がヘッドパイプ3と前輪4の上縁
との間を指向するよう、水平よりやや前上がりの前傾状
態に配置され、上下のダウンチューブ8a,8bの間に
臨むように配置される。
【0035】シリンダアッセンブリ33上部のシリンダ
ヘッド38にはその下部のシリンダブロック39内に水
平に形成されたシリンダ40に整合する燃焼室41が形
成される。なお、本実施形態に用いられるエンジン本体
29はクランクケース32内を車幅方向に延びる一本の
クランクシャフト42を共有する二本のシリンダ40が
左右に並設されたいわゆる並列二気筒エンジンである。
【0036】シリンダ40内にはピストン43が摺動自
在に挿入され、ピストン43とクランクシャフト42と
がコンロッド44によって連結される。そして、ピスト
ン43の往復ストロークがクランクシャフト42の回転
運動に変換されるように構成される。
【0037】一方、シリンダヘッド38内には燃焼室4
1に繋がる吸気ポート45と排気ポート46とが形成さ
れる。また、シリンダヘッド38内には両ポート45,
46を開閉する吸気バルブ47および排気バルブ48が
配置され、さらに、シリンダヘッド38内にはこれらの
バルブ47,48を開閉させるカムシャフト49a,4
9bも配置される。なお、本実施形態に用いられるエン
ジン本体29は吸気および排気用にそれぞれ独立したカ
ムシャフト49a,49bを略上下方向に配置したDO
HC型の動弁機構50を有する。
【0038】吸気ポート45はシリンダヘッド38の上
側に設けられ、例えば燃料噴射装置51を備えた吸気管
52が接続される。吸気管52は、例えば図5に示すよ
うに、吸気ポート45に略直線状態で接続される吸気通
路53を有し、その中心軸線54はヘッドパイプ3の上
方でこのヘッドパイプ3の軸線55と交差するよう、配
置角度が設定される。さらに、シリンダヘッド38上方
の空間にはエアクリーナ56が配置され、このエアクリ
ーナ56に吸気管52の上流端が接続される。そして、
これらのエアクリーナ56、吸気管52および燃料噴射
装置51等によって吸気装置57が構成される。
【0039】一方、排気ポート46はシリンダヘッド3
8の下側に設けられ、排気管58の基端部が接続され
る。排気管58はエンジンの下部を回って後方に向かっ
て延設される。さらに、排気管58の下流端にはマフラ
59が接続される。
【0040】ところで、クランクケース32のクランク
シャフト42上方にはバランサ室60が形成され、この
バランサ室60内にバランサ装置61が配置される。こ
のバランサ装置61はバランサウェイト62備えたバラ
ンサシャフト63を有し、このバランサシャフト63は
上記クランクシャフト42の上方にこのクランクシャフ
ト42と平行に配置される。また、バランサシャフト6
3にはエンジン始動装置であるスタータモータ64が連
結される。
【0041】クランクシャフト42の一端、本実施形態
においては左端、にはバランサドライブギヤを兼ねたプ
ライマリドライブギヤ65が設けられると共に、バラン
サシャフト63の一端にはバランサドリブンギヤ66が
設けられ、これらのバランサギヤ65,66は作動連結
されてクランクシャフト42の回転がバランサシャフト
63に伝達される。なお、クランクシャフト42の端部
には発電装置67も設けられる。
【0042】プライマリドライブギヤ65後方のクラン
クケース32は後方に向かって延設され、平面視略L字
形状のクランクケース32を形成すると共に、この延設
部68の内部に一対のベアリング69によって軸支され
た第一連結シャフト70がクランクシャフト42と平行
に配置される。第一連結シャフト70にはプライマリド
リブンギヤ71が設けられ、このプライマリドリブンギ
ヤ71がクランクシャフト42に設けられたプライマリ
ドライブギヤ65に作動連結されてクランクシャフト4
2の回転が第一連結シャフト70に伝達される。
【0043】第一連結シャフト70の一端、本実施形態
においては左端、には後述するエンジン冷却用の冷却水
循環用のウォータポンプ72が連結される一方、他端、
本実施形態においては右端、はクランクケース32外に
突出する。
【0044】クランクケース32の後方、運転者用シー
ト20aの下方にはミッション部30が配置される。ミ
ッション部30はミッションケース73を備え、このミ
ッションケース73内にVベルト式自動変速装置74が
配置される。この変速装置74は、ドライブプーリ75
を備え、ベアリング76によってミッションケース73
内に回転自在に軸支されたドライブシャフト77と、ド
リブンプーリ78を備え、ベアリング79によってミッ
ションケース73内に回転自在に軸支されたドリブンシ
ャフト80とを有し、ドライブシャフト77はクランク
シャフト42の後方で、第一連結シャフト70と車体の
幅方向に対向した位置にこの第一連結シャフト70と同
軸上に配置されると共に、このドライブシャフト77の
後方にドリブンシャフト80がドライブシャフト77と
平行に配置される。
【0045】ドライブシャフト77の第一連結シャフト
70に対向した端部、本実施形態においては左端部、は
ミッションケース73外に突出し、第一連結シャフト7
0に例えばスプライン連結される。そして、ドライブプ
ーリ75とドリブンプーリ78との間にはVベルト81
が張架され、このVベルト81を介してドリブンプーリ
78にエンジン本体29の回転駆動力が伝達される。
【0046】ミッションケース73は、クランクケース
32同様平面視略L字形状に形成され、ミッションケー
ス73の折部内側とクランクケース32の折部内側とが
向かい合ってL字形状の長手部分が車体の幅方向に重ね
合うように配置されると共に、図4に示すように、ドラ
イブプーリ75とドリブンプーリ78との間に張架され
るVベルト81のベルトライン82が車体の前後に延び
る中心線36からエンジン本体29の中心軸線35とは
反対側、本実施形態においては車体の進行方向に向かっ
て右側にオフセットして配置される。
【0047】また、図5に詳細に示すように、ミッショ
ンケース73の前部四ヶ所がクランクケース32の延設
部68側面に、また、ミッションケース73の後部一ヶ
所が車体フレーム2にそれぞれ例えばボルト83で固定
される。
【0048】クランクケース32の延設部68後方には
ディファレンシャル部31が配置される。ディファレン
シャル部31はディファレンシャルケース84を備え、
その内部にはベアリング85によって回転自在に支持さ
れた第二連結シャフト86が設けられる。第二連結シャ
フト86はドリブンシャフト80と車体の幅方向に対向
した位置にこのドリブンシャフト80と同軸上に配置さ
れ、両シャフト80,86は例えばスプライン連結され
て変速装置74によって減速されたエンジン本体29の
回転駆動力が第二連結シャフト86に伝達される。
【0049】第二連結シャフト86の略上方のディファ
レンシャルケース84内にはベアリング87によって回
転自在に支持されたセカンダリシャフト88が第二連結
シャフト86と平行に配置される。第二連結シャフト8
6にはセカンダリドライブギヤ89が設けられると共
に、セカンダリシャフト88の一端にはセカンダリドリ
ブンギヤ90が設けられ、これらのセカンダリギヤ8
9,90は作動連結されてエンジン本体29の回転駆動
力がセカンダリシャフト88に伝達される。
【0050】さらに、ディファレンシャルケース84内
にはベアリング91によって回転自在に支持された伝達
シャフト92がセカンダリシャフト88に直交して配置
され、ベベルギヤ93を介してセカンダリシャフト88
の回転方向が90°変換されて伝達シャフト92に伝達
される。
【0051】そして、ディファレンシャルケース84
は、図4に示すように、車体の前後に延びる中心線36
を挟んでミッションケース73内のVベルト式自動変速
装置74とは反対側、本実施形態においては車体の進行
方向に向かって左側にオフセットして配置される。ま
た、図5に詳細に示すように、ミッションケース73の
後部左側面に例えば複数本のボルト94で固定される。
【0052】伝達シャフト92に伝達されたエンジン本
体29の回転駆動力は他の動力伝達部であるプロペラシ
ャフト95を介して後輪16のアクスルシャフト96に
伝達される。プロペラシャフト95は複数のベアリング
97によって回転自在に支持されて前記伝導ユニット1
4内に収納され、この伝導ユニット14は車体の前後に
延びる中心線36から一側、本実施形態においてはマフ
ラ59とは反対側の進行方向に向かって左側にオフセッ
トして配置される(図3参照)。
【0053】また、伝導ユニット14は前述したように
ショックアブソーバ15により車体フレーム2に弾性的
に且つ揺動可能に支持される。このショックアブソーバ
15は、側面視でエンジンユニット13と伝導ユニット
14と後輪16とによって囲まれた空間内、且つ平面視
で伝導ユニット14のピボット部11への枢着部近傍の
位置に配置される。
【0054】伝導ユニット14内のプロペラシャフト9
5は前部シャフト95aと後部シャフト95bとに二分
割され、伝達シャフト92と前部シャフト95aとは例
えばユニバーサルジョイント98で連結されることによ
り、エンジン本体29の回転駆動力がプロペラシャフト
95に伝達されると共に、伝導ユニット14がピボット
部11を中心に上下に揺動してもエンジン本体29の回
転力の伝達を妨げない。
【0055】一方、伝導ユニット14内の前部シャフト
95aと後部シャフト95bとの連結部には他の動力伝
達部であるクラッチ機構99が配置される。このクラッ
チ機構99は例えば電磁制御式湿式多板のものが用いら
れる。
【0056】ここで、電磁制御式湿式多板のクラッチ機
構99とは、詳細には図示しないが電気的に断続制御可
能で伝達トルクの小さいパイロットクラッチと、このパ
イロットクラッチに比べて大きなトルクを伝達可能なメ
インクラッチとを備え、パイロットクラッチを接続する
ことによりメインクラッチとの間に回転位相差が生じ、
この回転位相差がパイロットクラッチに設けられたカム
機構によりメインクラッチのプレッシャプレートの押圧
力に変換されると共に増幅され、大きなトルクの伝達を
可能にするものである。電磁制御のパイロットクラッチ
が小型に形成できることにより、クラッチのレスポンス
が向上すると同時に、メインクラッチの小型化も可能と
なり、エンジン全体の小型化にも繋がる。なお、電磁制
御式湿式多板のクラッチ機構99の代りに、遠心式のク
ラッチ機構を用いてもよい。
【0057】さらに、後部シャフト95bの後端部近傍
には上記アクスルシャフト96がベアリング100によ
って回転自在に支持され、ベベルギヤ101を介してプ
ロペラシャフト95の回転方向が90°変換されてアク
スルシャフト96に伝達される。
【0058】ところで、この自動二輪車1に搭載される
エンジン本体29は水冷式であって、前輪4とエンジン
との間の車体カバー24内にエンジン本体29冷却用の
前記冷却水を冷却するラジエター102が配置される。
【0059】図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図
である。図3、図5および図6に示すように、ラジエタ
ー102は前記吸気装置57の前方、シリンダヘッド3
8の前上方に配置される。また、ラジエター102はそ
の下部がシリンダヘッド38内の下側に配置されたカム
シャフト49bの前上方に臨んだ状態で配置される。
【0060】また、図6に示すようにこのラジエター1
02は、フロントフェンダ6後端の回動軌跡103に沿
って、中央部が後方に向かって弓形に湾曲した平面形状
を有し、ラジエター102内の冷却水を強制的に冷却す
る冷却ファン104が車体の前後に延びる中心線36か
らエンジン本体29の中心軸線35とは反対側、本実施
形態においては車体の進行方向に向かって右側のラジエ
ター102後部に配置される。
【0061】さらに、吸気装置57の吸気管52の前方
にはラジエター102とは逆の弓形平面形状を有する導
風板105がエアクリーナ56と一体または一体的に設
けられる。
【0062】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0063】エンジン本体29のクランクケース32、
ミッションケース73およびディファレンシャルケース
84を車体の前後に延びる中心線36に沿って配置する
と必然的にエンジンユニット13の全長が長くなってし
まうが、上述したように車体の進行方向に延びるエンジ
ン本体29の中心軸線35を、車体の前後に延びる中心
線36から一側(本実施形態においては車体の進行方向
に向かって左側)にオフセットして配置し、ミッション
ケース73をそのVベルト81のベルトライン82が車
体の前後に延びる中心線36からエンジン本体29の中
心軸線35とは反対側(本実施形態においては車体の進
行方向に向かって右側)にオフセットして配置すると共
に、ディファレンシャルケース84を車体の前後に延び
る中心線36を挟んでミッションケース73内のVベル
ト式自動変速装置74とは反対側(本実施形態において
は車体の進行方向に向かって左側)にオフセットして配
置したことにより、エンジンユニット13の全長を短く
することができると共に、エンジンユニット13両側部
のスペースを有効に利用できる。
【0064】また、エンジンユニット13の最前部に設
けられるシリンダアッセンブリ33を、その軸線37が
ヘッドパイプ3と前輪4の上縁との間を指向するよう、
水平よりやや前上がりの前傾状態に配置し、ダウンチュ
ーブ8a,8bの間に臨ませたことにより、エンジント
ンネル28内のスペースを有効に利用でき、エンジンユ
ニット13の全長をさらに短縮できる。エンジンユニッ
ト13の全長が短縮化されることにより車両のホイール
ベースも短くなって車両がコンパクト化し、小回りも利
いて操作性が向上する。
【0065】そして、エンジントンネル28内にシリン
ダアッセンブリ33を配置したので、その上方の空間に
エアクリーナ56や吸気管52、燃料噴射装置51によ
って構成される吸気装置57を配置することが可能にな
る。その結果、吸気管52内の吸気通路53をその中心
軸線54がヘッドパイプ3の上方でこのヘッドパイプ3
の軸線55と交差するように設定でき、吸気通路53を
略直線状態で吸気ポート45に接続できて吸入効率が高
まり、エンジンの出力アップに繋がる。
【0066】また、ラジエター102を吸気装置57の
前方、シリンダヘッド38の前上方に配置し、その下部
がシリンダヘッド38内の下側に配置されたカムシャフ
ト49bの前上方に臨んだ状態で配置したことにより、
ホイールベースを長くすることなくラジエター102の
配置が可能になると共に、ラジエター102の幅を広く
してもバンク角も充分に確保でき、冷却水の冷却効率ア
ップおよびコーナリング性能の向上を図ることができ
る。
【0067】さらに、ラジエター102を上記位置に配
置したことにより前輪4が跳ね上げる泥などがラジエタ
ー102に付着し難くなると共に、前輪4によって走行
風が遮られることもなく、冷却効率が向上する。そし
て、車体カバー24下部の正面形状を逆三角形にできる
ので(図示せず)、外観が向上する。
【0068】また、ラジエター102を、フロントフェ
ンダ6後端の回動軌跡103に沿って、中央部が後方に
向かって弓形に湾曲した平面形状としたことにより、ヘ
ッドパイプ3の後部から後ろ斜め下方に向かって延設さ
れる上下一対のダウンチューブ8a,8bの前後のスパ
ンを大きくとれる。その結果、車体フレーム2の剛性が
高まる。
【0069】さらに、ラジエター102に備えられた冷
却ファン104をラジエター102後部に配置する場
合、車体の前後に延びる中心線36からエンジン本体2
9の中心軸線35とは反対側(本実施形態においては車
体の進行方向に向かって右側)の方が他側よりスペース
が広いので、大型の冷却ファン104を取付可能にな
る。
【0070】一方、スイングアームを兼ねた伝導ユニッ
ト14を車体フレーム2に弾性的に且つ揺動可能に支持
するショックアブソーバ15を、側面視でエンジンユニ
ット13と伝導ユニット14と後輪16とによって囲ま
れた空間内、且つ平面視で伝導ユニット14のピボット
部11への枢着部近傍の位置に配置したことにより、エ
ンジンユニット13と後輪16との間の伝導ユニット1
4上方のスペースが有効に利用できる。
【0071】そして、このスペース、すなわち物品収納
室19下部とピボット部11と後輪16との間の空間に
燃料タンク22を配置したことにより、伝導ユニット1
4の長さ(スイングアーム長)を充分に確保しながらも
車体をコンパクトに保つことができる。
【0072】また、物品収納室19を前室19aと後室
19bとの前後二分割とし、前室19aはその内部にヘ
ルメット17を前向きの状態で収納可能に、また、後室
19bはその内部にヘルメット18を後向きの状態で収
納可能に形成したことにより、両ヘルメット17,18
をそれぞれ逆向きに収納した場合に比べて運転シート2
0のシート高を低くでき、ライダの足付き性が向上す
る。
【0073】さらに、前室19aの床面21aを後下が
りに、また、後室19bの床面21bを後上がりに形成
したことにより、さらにシート高を低くできると共に、
収納時にヘルメット17,18が一方向にずれて収まる
ため、ヘルメット17,18の収まりが向上する。
【0074】そして、燃料タンク22の給油パイプ23
を物品収納室19の前室19aと後室19bとの間のス
ペースに配置し、車体カバー24の側面に給油パイプ2
3の給油口25を臨ませたので、燃料タンク22の上面
より高い位置に給油パイプ23および給油口25を配置
でき、燃料タンク22の容量を大きく稼ぐことができる
と共に、運転シート20を開くことなく、また、運転者
が乗車した状態で燃料の給油が可能となる。
【0075】なお、上述した実施形態おいては本発明を
スクータ型自動二輪車1に適用した例を示したが、例え
ば不整地走行用の小型四輪駆動車等、ユニットエンジン
を備えた他の種類の小型車両にも適用可能である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスク
ータ型自動二輪車によれば、前輪を左右に操舵可能に支
持するヘッドパイプと乗員着座用の運転シートとの間の
車体フレームおよび車体カバーを下方に略U字状に湾曲
させて車体の幅方向に延びる足通し空間を形成し、その
底部の左右に運転者が足を載せる低床のフットレストフ
ロアを形成すると共に、このフットレストフロアの中央
部にトンネル形状のエンジントンネルを形成したスクー
タ型自動二輪車において、シリンダアッセンブリおよび
クランクケースを備えたエンジン本体とVベルト式自動
変速装置を備えたミッション部とディファレンシャル部
とから構成されるエンジンユニットを上記車体に搭載
し、このエンジンユニットに連結される伝導ユニットを
スイング自在に備えると共に、上記エンジントンネル内
に上記シリンダアッセンブリを配置し、上記運転シート
の下方に上記ミッション部を配置する一方、上記車体の
進行方向に延びる上記エンジン本体の中心軸線を、上記
車体の前後に延びる中心線から一側にオフセットして配
置し、上記変速装置をそのVベルトのベルトラインが上
記車体の中心線から上記エンジン本体の中心軸線とは反
対側にオフセットして配置すると共に、上記ディファレ
ンシャル部を上記車体の中心線を挟んで上記変速装置と
は反対側にオフセットして配置したため、エンジンユニ
ットの全長が短縮化され、ホイールベースも短くなって
車両がコンパクト化すると共に、操作性も向上する。
【0077】また、上記シリンダアッセンブリを、その
軸線が上記ヘッドパイプと上記前輪の上縁との間を指向
するよう、水平よりやや前上がりの前傾状態に配置し、
上記ヘッドパイプの後部から後ろ斜め下方に向かって延
設される上下一対のダウンチューブの間に臨ませて配置
する一方、上記シリンダアッセンブリの上方に吸気管を
有する吸気装置を配置し、この吸気管内の吸気通路をそ
の中心軸線が上記ヘッドパイプの上方でこのヘッドパイ
プの軸線と交差するように設定したため、エンジンユニ
ットの全長をさらに短縮できると共に、吸気通路が略直
線状態となって吸入効率が高まる。
【0078】さらに、上記シリンダアッセンブリ上部の
シリンダヘッド内に二本のカムシャフトを有するDOH
C型の動弁機構を設ける一方、上記エンジン本体冷却用
のラジエターを上記吸気装置の前方、上記シリンダヘッ
ドの前上方に配置し、その下部が上記シリンダヘッド内
の下側に配置された上記カムシャフトの前上方に臨んだ
状態で配置したため、ホイールベースを長くすることな
くラジエターの配置が可能になり、またラジエターの幅
を広くしてもバンク角を充分に確保できる。
【0079】さらにまた、上記ラジエターを、その中央
部が後方に向かって弓形に湾曲した平面形状としたた
め、ダウンチューブの前後のスパンを大きくとれること
になり、車体フレームの剛性アップに繋がる。
【0080】そして、上記車体の前後に延びる中心線か
ら上記エンジン本体の中心軸線とは反対側の上記ラジエ
ター後部に冷却ファンを配置したため、この冷却ファン
を大型化可能にする。
【0081】そしてまた、後端に駆動輪である後輪を保
持する上記伝導ユニットを上記車体フレームに設けられ
たピボット部にスイング自在に枢着し、ショックアブソ
ーバにより上記車体フレームに弾性的に且つ揺動可能に
支持すると共に、上記ショックアブソーバを側面視で上
記エンジンユニットと上記伝導ユニットと上記後輪とに
よって囲まれた空間内、且つ平面視で上記伝導ユニット
の上記ピボット部への枢着部近傍の位置に配置したた
め、スペースの有効利用に繋がる。
【0082】また、上記運転シートの下方に物品収納室
を備え、この物品収納室下部と上記ピボット部と上記後
輪との間の空間に燃料タンクを配置したため、車体をコ
ンパクト化できる。
【0083】さらに、上記物品収納室を前室と後室との
前後二分割とし、上記前室はその内部にヘルメットを前
向きの状態で収納可能に、また、上記後室はその内部に
ヘルメットを後向きの状態で収納可能に形成したため、
運転シートのシート高を低くできる。
【0084】さらにまた、上記前室の床面を後下がり
に、また、上記後室の床面を後上がりに形成したため、
運転シートのシート高を低くできると共に、ヘルメット
の収まりもよくなる。
【0085】そして、上記燃料タンクの給油パイプを上
記物品収納室の前室と後室との間のスペースに配置し、
車体を覆う車体カバーの側面に上記給油パイプの給油口
を臨ませたため、燃料タンクの容量を大きく稼ぐことが
でき、給油作業も簡素化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型自動二輪車の一実施形
態を示すスクータ型自動二輪車の左側面図。
【図2】図1に示す自動二輪車の内部構造を示す左側面
図。
【図3】図1および図2に示す自動二輪車の概略平面図
であり、エンジンユニットおよび伝導ユニットは図2の
III−III線に沿う平断面図で示す。
【図4】エンジンユニットの拡大平断面図。
【図5】エンジンユニットの拡大左側面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 スクータ型自動二輪車 2 車体フレーム 3 ヘッドパイプ 4 前輪 8a,8b ダウンチューブ 11 ピボット部 13 エンジンユニット 14 伝導ユニット 15 ショックアブソーバ 16 後輪 17,18 ヘルメット 19 物品収納室 19a 物品収納室の前室 19b 物品収納室の後室 20 運転シート 21a 前室の床面 21b 後室の床面 22 燃料タンク 23 給油パイプ 24 車体カバー 25 給油口 26 足通し空間 27a,27b フットレストフロア 28 エンジントンネル 29 エンジン本体 30 ミッション部 31 ディファレンシャル部 32 クランクケース 33 シリンダアッセンブリ 35 エンジン本体の中心軸線 36 車体の前後に延びる中心線 37 シリンダアッセンブリの軸線 38 シリンダヘッド 49a,49b カムシャフト 50 動弁機構 52 吸気管 53 吸気通路 54 吸気通路の中心軸線 55 ヘッドパイプの軸線 57 吸気装置 74 Vベルト式自動変速装置 81 Vベルト 102 ラジエター 104 冷却ファン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪を左右に操舵可能に支持するヘッド
    パイプと乗員着座用の運転シートとの間の車体フレーム
    および車体カバーを下方に略U字状に湾曲させて車体の
    幅方向に延びる足通し空間を形成し、その底部の左右に
    運転者が足を載せる低床のフットレストフロアを形成す
    ると共に、このフットレストフロアの中央部にトンネル
    形状のエンジントンネルを形成したスクータ型自動二輪
    車において、シリンダアッセンブリ33およびクランク
    ケース32を備えたエンジン本体29とVベルト式自動
    変速装置74を備えたミッション部30とディファレン
    シャル部31とから構成されるエンジンユニット13を
    上記車体に搭載し、このエンジンユニット13に連結さ
    れる伝導ユニット14をスイング自在に備えると共に、
    上記エンジントンネル28内に上記シリンダアッセンブ
    リ33を配置し、上記運転シート20の下方に上記ミッ
    ション部30を配置する一方、上記車体の進行方向に延
    びる上記エンジン本体29の中心軸線35を、上記車体
    の前後に延びる中心線36から一側にオフセットして配
    置し、上記変速装置74をそのVベルト81のベルトラ
    イン82が上記車体の中心線36から上記エンジン本体
    29の中心軸線35とは反対側にオフセットして配置す
    ると共に、上記ディファレンシャル部31を上記車体の
    中心線36を挟んで上記変速装置74とは反対側にオフ
    セットして配置したことを特徴とするスクータ型自動二
    輪車。
  2. 【請求項2】 上記シリンダアッセンブリ33を、その
    軸線37が上記ヘッドパイプ3と上記前輪4の上縁との
    間を指向するよう、水平よりやや前上がりの前傾状態に
    配置し、上記ヘッドパイプ3の後部から後ろ斜め下方に
    向かって延設される上下一対のダウンチューブ8a,8
    bの間に臨ませて配置する一方、上記シリンダアッセン
    ブリ33の上方に吸気管52を有する吸気装置57を配
    置し、この吸気管52内の吸気通路53をその中心軸線
    54が上記ヘッドパイプ3の上方でこのヘッドパイプ3
    の軸線55と交差するように設定した請求項1記載のス
    クータ型自動二輪車。
  3. 【請求項3】 上記シリンダアッセンブリ33上部のシ
    リンダヘッド38内に二本のカムシャフト49a,49
    bを有するDOHC型の動弁機構50を設ける一方、上
    記エンジン本体29冷却用のラジエター102を上記吸
    気装置57の前方、上記シリンダヘッド38の前上方に
    配置し、その下部が上記シリンダヘッド38内の下側に
    配置された上記カムシャフト49bの前上方に臨んだ状
    態で配置した請求項2記載のスクータ型自動二輪車。
  4. 【請求項4】 上記ラジエター102を、その中央部が
    後方に向かって弓形に湾曲した平面形状とした請求項3
    記載のスクータ型自動二輪車。
  5. 【請求項5】 上記車体の前後に延びる中心線36から
    上記エンジン本体29の中心軸線35とは反対側の上記
    ラジエター102後部に冷却ファン104を配置した請
    求項4記載のスクータ型自動二輪車。
  6. 【請求項6】 後端に駆動輪である後輪16を保持する
    上記伝導ユニット14を上記車体フレーム2に設けられ
    たピボット部11にスイング自在に枢着し、ショックア
    ブソーバ15により上記車体フレーム2に弾性的に且つ
    揺動可能に支持すると共に、上記ショックアブソーバ1
    5を側面視で上記エンジンユニット13と上記伝導ユニ
    ット14と上記後輪16とによって囲まれた空間内、且
    つ平面視で上記伝導ユニット14の上記ピボット部11
    への枢着部近傍の位置に配置した請求項1〜請求項5の
    いずれかに記載のスクータ型自動二輪車。
  7. 【請求項7】 上記運転シート20の下方に物品収納室
    19を備え、この物品収納室19下部と上記ピボット部
    11と上記後輪16との間の空間に燃料タンク22を配
    置した請求項6記載のスクータ型自動二輪車。
  8. 【請求項8】 上記物品収納室19を前室19aと後室
    19bとの前後二分割とし、上記前室19aはその内部
    にヘルメット17を前向きの状態で収納可能に、また、
    上記後室19bはその内部にヘルメット18を後向きの
    状態で収納可能に形成した請求項7記載のスクータ型自
    動二輪車。
  9. 【請求項9】 上記前室19aの床面21aを後下がり
    に、また、上記後室19bの床面21bを後上がりに形
    成した請求項8記載のスクータ型自動二輪車。
  10. 【請求項10】 上記燃料タンク22の給油パイプ23
    を上記物品収納室19の前室19aと後室19bとの間
    のスペースに配置し、車体を覆う車体カバー24の側面
    に上記給油パイプ23の給油口25を臨ませた請求項8
    または請求項9のいずれかに記載のスクータ型自動二輪
    車。
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