JP7236267B2 - 鞍乗型車両の空冷エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、排気ポートに二次空気を供給する二次空気供給通路を備えた鞍乗型車両の空冷エンジンに関するものである。
自動二輪車のような鞍乗型車両では、排気ガス中の未燃焼炭化水素を完全燃焼させるために、エアクリーナから空気(二次空気)が供給される。二次空気の供給通路には、二次空気を排気ポートに流入させる方向にのみ開弁する一方向弁が設けられる。一方向弁は、エンジンの周辺、エンジン本体等の様々な位置に設けられる(例えば、特許文献1)。
特開平11-153029号公報
特許文献1では、シリンダヘッドの前面で、排気ポートの上方に一方向弁が設けられている。これにより、二次空気導入通路における一方向弁から排気ポートまでの部分を短くできるので、排気ポート内への二次空気の導入効率を高めることができる。ただし、シリンダヘッドの上部は、カムシャフト、吸気バルブ、排気バルブ等が配置されるので、二次空気導入通路を形成するうえで制約がある。一方向弁をエンジンの外部(例えば、車体フレーム)に設けると、一方向弁および二次空気供給通路の配置の自由度は向上するが、車体フレームに一方向弁を取り付けるための部材等が必要となり、部品点数および車体の重量も増加する。
本発明は、部品点数の増加を抑制しながら、二次空気供給通路を形成し易い空冷エンジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る空冷エンジンは、鞍乗型車両に搭載される空冷エンジンであって、シリンダヘッドの排気ポートに二次空気を供給する二次空気供給通路と、この二次空気供給通路に設けられて前記二次空気を前記排気ポートに流入させる方向のみに開弁する一方向弁とを備え、前記シリンダヘッドにおける冷却フィンの突出端部に、前記一方向弁が取り付けられている。
この構成によれば、シリンダヘッドに一方向弁が取り付けられているので、車体フレームに取り付けた場合に必要な弁取付用の部材が不要となる。これにより、部品点数の増加を抑えることができ、車体の軽量化を図ることもできる。また、冷却フィンの突出端部に一方向弁が取り付けられているので、一方向弁および二次空気供給通路の配置の自由度が高い。詳細には、一方向弁を排気ポートに近づけて配置し易く、カムシャフト、吸気バルブ、排気バルブ等を避けて二次空気供給通路も形成し易い。
本発明において、前記一方向弁が、前記冷却フィンの突出端部に形成された凹部に取り付けられていてもよい。この構成によれば、凹部内に一方向弁を収納するので、一方向弁の保護および取付けが容易である。この場合、前記シリンダヘッドに着脱自在に取り付けられて前記凹部を閉止するカバーが設けられ、前記カバーにより前記一方向弁が前記凹部内に保持されていてもよい。この構成によれば、カバーにより一方向弁の凹部からの脱落を防止できる。また、カバーを取り外すことで一方向弁にアクセスできるので、一方向弁のメンテナンスが容易である。
前記一方向弁が前記凹部に取り付けられている場合、前記シリンダヘッドの前面の前記排気ポートに排気管が接続され、前記凹部が、前記シリンダヘッドの車幅方向外側部に形成されて車幅方向外側方に開口していてもよい。この構成によれば、排気管に干渉されずに、シリンダヘッドの内部に、車幅方向外側部から車幅方向に延びる二次空気供給通路を容易に形成することができる。
前記凹部が前記シリンダヘッドの車幅方向外側部に形成されている場合、前記凹部の車幅方向内側に、走行風が流れる冷却通路が形成されていてもよい。この構成によれば、シリンダヘッドの内部に冷却通路(空間)が形成されるので、シリンダヘッドの冷却効果が高まるうえに、シリンダヘッドの軽量化を図ることができる。この場合、前記凹部における車幅方向内側の底壁に、前記冷却通路に突出する補助冷却フィンが形成されていてもよい。この構成によれば、シリンダヘッド、特に凹部の冷却効果がさらに向上する。
前記凹部が前記シリンダヘッドの車幅方向外側部に形成されている場合、シリンダ軸心方向に並んだ複数の前記冷却フィンの突出端部にまたがって前記凹部が形成され、前記凹部における車幅方向内側の底面に垂直な直線がシリンダ軸心と直交していてもよい。この構成によれば、複数の冷却フィンに一方向弁の荷重を持たせることができるので、強度的に有利である。
前記凹部が前記シリンダヘッドの車幅方向外側部に形成されている場合、前記凹部が前記シリンダヘッドの車幅方向一側部に形成され、前記シリンダヘッドの車幅方向他側部に、カムチェーントンネルが形成されていてもよい。この構成によれば、二次空気供給通路がカムチェーントンネルに干渉しないので、二次空気供給通路を形成し易い。この場合、前記カムチェーントンネル内のシリンダ軸心寄りの側面に、前記シリンダヘッドに形成されてシリンダ軸心方向に直交する方向に延びる冷却リブが形成されていてもよい。この構成によれば、エンジン内部を循環するオイルが冷却リブの表面を伝わって流下するので、シリンダヘッドの放熱が促進される。
本発明において、前記シリンダヘッドに、開口縁がシリンダ軸心に対して傾斜する開口が形成され、クランク軸とカムシャフトとを連結する帯状の無端伝達部材が懸架されるスプロケットが、前記開口から前記シリンダ軸心方向に露出しており、前記開口が、チェーンカバーにより覆われていてもよい。ここで、「シリンダ軸心方向に露出している」とは、シリンダ軸心方向から見たとき、他の物に遮られずに、全体が視認できる状態をいう。
この構成によれば、帯状の無端伝達部材が懸架されるスプロケットが開口からシリンダ軸心方向に露出しているので、無端伝達部材およびスプロケットの着脱が容易である。これにより、無端伝達部材およびスプロケットの取付性、メンテナンス性が向上する。また、軽量の薄板で形成されるチェーンカバーで覆われる部分が増えるので、シリンダヘッド側の重量を軽くすることができ、車体の軽量化を図ることができる。
前記シリンダヘッドにシリンダ軸心に対して傾斜する開口が形成される場合、前記シリンダヘッドとシリンダが、複数の主ヘッドボルトでクランクケースに締結され、前記複数の主ヘッドボルトのうちの一部の主ヘッドボルトの頭部が、前記開口から前記シリンダ軸心方向に露出していてもよい。この構成によれば、主ヘッドボルトの頭部が開口の内部に位置しているので、シリンダヘッドの上面に位置する場合に比べて、主ヘッドボルトを短くできる。これにより、主ヘッドボルトの締付けが安定し、緩み難くなる。また、主ヘッドボルトの頭部が開口からシリンダ軸心方向に露出しているので、主ヘッドボルトの締結作業が容易である。さらに、複数の主ヘッドボルトの長さを同一に設定し易くなり、部品の共通化を図ることができる。これにより、部品の種類が増えるのを抑制できる。
この場合、さらに、主ヘッドボルトよりも前記シリンダヘッドの径方向外方に副ヘッドボルトが配置され、前記副ヘッドボルトの頭部が前記開口から前記シリンダ軸心方向に露出していてもよい。この構成によれば、副ヘッドボルトのボルト座を、シリンダとシリンダヘッドとの合わせ面の外側部に配置し易いので、シリンダとシリンダヘッドとの間のガスケットのシール性が安定する。
複数の主ヘッドボルトのうちの一部の主ヘッドボルトの頭部が前記開口から前記シリンダ軸心方向に露出している場合、前記カムシャフトの軸受を保持する軸受ハウジングよりもシリンダ軸心寄りにロッカーアームシャフトの一端部が位置し、この一端部よりも反シリンダ軸心寄りに、前記一部の主ヘッドボルトの頭部が配置されていてもよい。この構成によれば、ロッカーアームシャフトと主ヘッドボルトが干渉しないので、主ヘッドボルトをシリンダ軸心寄りに配置し易い。これにより、主ヘッドボルトの配置の自由度が向上する。
本発明の空冷エンジンによれば、部品点数および車体重量の増加を抑制できるうえに、二次空気供給通路を形成し易い。
本発明の第1実施形態に係る空冷エンジンを備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車の前部を示す側面図である。 同エンジンを示す正面図である。 同エンジンのシリンダヘッドを示す側面図である。 同シリンダヘッドの断面図である。 同シリンダヘッドの一部を拡大して示す断面図である。 同エンジンのシリンダおよびシリンダヘッドの縦断面図である。 同シリンダヘッドにおけるカムチェーントンネル内のシリンダ軸心寄りの側面を示す図である。 同シリンダヘッドの側面図である。 同シリンダヘッドの平面図である。 同シリンダヘッドの底面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「右」、「左」は、車両に乗車した運転者から見た「右」、「左」をいう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る空冷エンジンを備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車の側面図である。本実施形態の自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を構成するメインフレーム1と、後半部を構成するリヤフレーム2とを有している。リヤフレーム2は、メインフレーム1の後部に連結されている。
メインフレーム1の前端のヘッドパイプ4に、図示しないステアリングシャフトを介してフロントフォーク6が回動自在に支持されている。フロントフォーク6の下端に前輪8が取り付けられている。フロンクフォーク6の上端部に、ハンドル10が取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット12が設けられている。スイングアームブラケット12に、スイングアーム14の前端が上下揺動自在に支持されている。スイングアーム14の後端に、後輪(図示しない)が取り付けられている。
メインフレーム1の下方でスイングアームブラケット12の前方に、駆動源であるエンジンEが取り付けられている。エンジンEにより、チェーンのような動力伝達部材(図示せず)を介して後輪(図示しない)が駆動される。
本実施形態のエンジンEは、単気筒の空冷エンジンである。ただし、2気筒以上であってもよい。エンジンEは、クランク軸15を回転自在に支持するクランクケース16と、クランクケース16から上方に突出するシリンダ18と、シリンダ18の上部に取り付けられたシリンダヘッド20とを有している。本実施形態では、シリンダヘッド20にシリンダヘッドカバーが一体に設けられている。また、クランクケース16の下部にオイルパン23が設けられている。本実施形態のエンジンEのシリンダ軸心C1は、ほぼ垂直方向に延びている。詳細には、シリンダ軸心C1は、上方に向かって若干前方に傾斜している。
シリンダヘッド20の後面に吸気ポート20aが設けられ、前面に排気ポート20bが設けられている。吸気ポート20aに、スロットルボディ28の出口が接続されている。スロットルボディ28の入口に、エアクリーナ30が接続されている。エアクリーナ30の内部で、外気が濾過されて清浄空気(吸気)が生成される。スロットルボディ28は、内部にスロットルバルブ(図示せず)を有し、エンジンに供給する吸気量が調整される。
排気ポート20bには、排気管25が接続されている。排気管25は、シリンダヘッド20の前面から前方に突出した後、シリンダ18およびシリンダヘッド20の右側方(車幅方向一側方)を後方に延びて、車体後部でマフラ(図示しない)に接続されている。本明細書において、吸気ポート20aおよび排気ポート20bとは、吸気通路および排気通路の一部分であって、シリンダヘッド20内部に形成された部分をいう。シリンダヘッド20の詳細は後述する。
メインフレーム1の上部に燃料タンク24が配置され、リヤフレーム2に操縦者が着座するシート26が装着されている。メインフレーム1は、ヘッドブロック4の上部から後方斜め下方に向かって延びる左右一対のメインフレーム片1a,1aを有している。各メインフレーム片1aは、エンジンEの上方から後方にかけて延び、その後端部に、前記スイングアームブラケット12が設けられている。スイングアームブラケット12は、エンジンEの後方をほぼ上下方向に延びている。
メインフレーム1は、さらに、ヘッドパイプ4の下部から下方に向かって延びるダウンフレーム部材1bを有している。ダウンフレーム部材1bは、単一のフレーム片がエンジンEの前方を下方に延びたのち、左右の2本に分岐してエンジンEの下方を後方に延び、左右のスイングアームブラケット12,12の下端にそれぞれ連結されている。
エンジンEは、前部がダウンフレーム部材1bに支持され、後部がメインフレーム片1aに支持されている。詳細には、エンジンEのクランクケース16の前部が、第1ブラケット31を介してボルト33によりダウンフレーム部材1bに支持されている。また、エンジンEのシリンダヘッド20の後部が車幅方向の両側面で、第2ブラケット32を介してボルト33によりメインフレーム片1aに支持されている。より詳細には、図3に示すように、シリンダヘッド20の車幅方向外側面における後部の上部に、車幅方向を向くねじ孔を有する被支持部35が形成されており、この被支持部35に図1のボルト33が締め付けられている。
図2に示すように、シリンダ18およびシリンダヘッド20に、複数の冷却フィン34が形成されている。冷却フィン34は、シリンダ18およびシリンダヘッド20の表面積を増やして冷却効果を向上させるために設けられている。冷却フィン34は、シリンダ軸心C1と直交する方向に延びてシリンダ軸心C1の方向に並んでいる。隣接する冷却フィン34は、縦壁36により連結されて補強されている。本実施形態のシリンダ18およびシリンダヘッド20は、アルミニウム製の型成形品である。
エンジンEは、二次空気導入装置40を備えている。二次空気導入装置40は、外気を取り込んで排気管25内に送り、排気ガス中の未燃焼炭化水素を完全燃焼させて取り除く装置である。詳細には、二次空気導入装置40は、二次空気供給通路42と、この二次空気供給通路42に設けられた一方向弁44とを有している。
二次空気供給通路42は、シリンダヘッド20の排気ポート20bに二次空気SAを供給する。詳細には、二次空気供給通路42は、シリンダヘッド20に形成された内部通路46と、エンジンEの外部に形成された外部通路48とを有している。外部通路48は、例えば、硬質のゴムチューブで構成されている。内部通路46の出口は排気ポート20bに接続され、外部通路48の入口は、図1に示すエアクリーナ30に接続されている。すなわち、二次空気供給通路42は、エアクリーナ30で濾過された清浄空気を二次空気SAとして排気ポート20bに供給する。
図2に示すように、一方向弁44は、シリンダヘッド20における冷却フィン34の突出端部34aに取り付けられている。一方向弁44は、二次空気SAを排気ポート20bに流入させる方向のみに開弁する。本実施形態の一方向弁44は、リードバルブであり、図4に示すように、弁体44aにストッパ44bを重ねて、ボックス44c内にねじ体44dで取り付けられている。ただし、一方向弁44はリードバルブに限定されない。
冷却フィン34の突出端部34aに凹部50が形成され、この凹部50に一方向弁44が取り付けられている。本実施形態では、凹部50は、シリンダヘッド20の車幅方向一側部(右側部)に形成され、車幅方向外側方(右側方)に開口している。シリンダヘッド20の車幅方向一側部(右側部)における凹部50の近傍に、図3に示す車幅方向を向くねじ孔からなる取付孔51が形成されている。本実施形態では、取付孔51は、凹部50の前方下方と、後方上方に2箇所設けられている。
凹部50は、側面視で、矩形の開口である。図5に示すように、凹部50における車幅方向内側の底面50aに、内部通路46に連通する連通孔52が形成されている。本実施形態では、凹部50の底面50aに垂直な直線(法線)L1が、図2に示すように、シリンダ軸心C1の方向と直交している。
凹部50を閉止するカバー54が、シリンダヘッド20に着脱自在に取り付けられている。詳細には、カバー54は、ボルト55を取付孔51(図3)に締め付けることによりシリンダヘッド20に取り付けられている。このカバー54により、図4に示す一方向弁44が凹部50から脱落するのが防がれ、凹部50内に保持されている。
カバー54の前部の上面に、図1の外部通路48(ゴムチューブ)が接続されている。つまり、二次空気SAは、エアクリーナ30から外部通路48を通ってカバー54の内部に導入される。二次空気SAは、さらに、図4に示す一方向弁44の弁体44aが開状態のときに、内部通路46を経由して排気ポート20bに供給される。
前記凹部の車幅方向内側に、走行風が流れる冷却通路58が形成されている。冷却通路58は、図2ではハッチングにより示す。凹部50における車幅方向内側の底壁50bに、補助冷却フィン60が形成されている。補助冷却フィン60は、底壁50bから車幅方向内側に延びて、冷却通路58に突出している。これら冷却通路58および補助冷却フィン60は、例えば、シリンダヘッド20の型成形時に中子により形成される。
図2に示すシリンダヘッド20の前部に、前方に開口する導風孔62が形成されている。この実施形態では、縦壁36,36の間が導風孔62となっている。導風孔62は、図4に示す冷却通路58とシリンダヘッド20の前方の空間とを連通する。つまり、導風孔62は、走行風Aを導風孔62から冷却通路58に導入する。図5に示すように、車両が走行すると、走行風Aが、導風孔62から冷却通路58に流入し、補助冷却フィン60に衝突した後、エンジンEの外部に排出される。
図4に示すように、凹部50は、シリンダヘッド20の車幅方向一側部である右側部に形成されている。シリンダヘッド20の車幅方向他側部である左側部に、カムチェーントンネル64が形成されている。図6に示すように、カムチェーントンネル64に、クランク軸15(図1)とカムシャフト65とを連結する帯状の無端伝達部材66が配置されている。無端伝達部材66は、例えば、チェーン、歯付きベルトである。カムシャフト65には、吸気バルブIVおよび排気バルブEVの開閉を行うカム65aが形成されている。このカム65aにより、ロッカーアーム76を介して吸排気バルブIV,EVが開閉駆動される。動弁系の詳細は後述する。
シリンダヘッド20におけるカムチェーントンネル64内のシリンダ軸心C1寄りの側面に、冷却リブ68が形成されている。詳細には、図7に示すように、冷却リブ68は、シリンダ軸心C1に直交する方向、すなわち前後方向に延びる第1冷却リブ68aを有している。第1冷却リブ68aは、カムシャフト65のシリンダ軸心C1に沿った下方に形成されている。本実施形態では、第1冷却リブ68aは、シリンダ軸心C1に沿って上下方向に並んで5つ形成されている。ただし、第1冷却リブ68aの数はこれに限定されない。
シリンダヘッド20におけるカムチェーントンネル64内のシリンダ軸心C1寄りの側面に、吸気側および排気側オイル戻り口69i,69eが形成されている。吸気側オイル戻り口69iは、吸気バルブIV側を潤滑したオイルOLをカムチェーントンネル64に排出する。排気側オイル戻り口69eは、排気バルブEV側を潤滑したオイルOLをカムチェーントンネル64に排出する。本実施形態では、シリンダヘッド20がシリンダ軸心C1の上方に向かって前方下方に傾斜しているので、吸気側オイル戻り口69iが排気側オイル戻り口69eよりも上方に位置する。
冷却リブ68は、さらに、吸気側オイル戻り口69iの下方に配置された第2冷却リブ68bを有している。第2冷却リブ68bは、シリンダ軸心C1(前方)に向かって下方に傾斜して延びている。本実施形態では、第2冷却リブ68bは、上下方向に並んで3つ形成されている。ただし、第2冷却リブ68bの数はこれに限定されない。
図1のエンジンEが始動すると、オイルパン23内のオイルOLが、オイルポンプ(図示せず)により各部に供給される。オイルOLの一部は、図6のカムシャフト65に供給される。カムシャフト65に供給されたオイルOLは、ロッカーアーム76を介して吸排気バルブIV,EV側に導かれて吸排気バルブIV,EV側を潤滑した後、吸気側および排気側オイル戻り口69i,69eからカムチェーントンネル64に排出される。
吸気側オイル戻り口69iから排出されたオイルOLは、第2冷却リブ68bに案内されて第1冷却リブ68aに導かれる。オイルOLの一部は、さらに、第1冷却リブ68aに案内されて車体前方に流れ、シリンダ軸心C1よりも前側で、カムチェーントンネル64からオイルパン23(図1)に落下する。このような冷却リブ68を設けることで、オイルOLのシリンダヘッド20内での滞留時間が長くなり、シリンダヘッド20の冷却効果が向上する。また、第1および第2冷却リブ68a,68bにより、所望の位置にオイルOLが案内できるので、例えば、無端伝達部材66とオイルOLとの干渉を防止できる。
図6に示すように、車幅方向に延びる前述のカムシャフト65が、シリンダヘッド20の上部に配置されている。カムシャフト65の左端部(図6の右端)に、ボルトのような締結部材71によりスプロケット70が固定されている。このスプロケット70に、前述の無端伝達部材66が懸架されている。
カムシャフト65は、シリンダヘッド20に回転自在に支持されている。詳細には、カムシャフト65の右端部は、シリンダヘッド20の内部に形成された滑り軸受72に回転自在に支持されている。また、シリンダヘッド20の内部に、左側方に開口した筒状の軸受ハウジング74が形成されている。カムシャフト65の左端部が、この軸受ハウジング74に転がり軸受75を介して回転自在に支持されている。詳細には、カムシャフト65の左端部におけるスプロケット70よりも右側(シリンダ軸心C1寄り)の部位が、玉軸受75で支持されている。
カムシャフト65のカム65aに、ロッカーアーム76が当接している。ロッカーアーム76は、中央のロッカーアームシャフト78の軸心回りに回動する。ロッカーアーム76は、カムシャフト65のカム65aの外周輪郭に沿って回動を生み出し、その回動力を吸排気バルブIV,EVに伝えることで、吸排気バルブIV,EVを操作する。ロッカーアーム76は、吸気バルブIV用および排気バルブEV用に1つずつ設けられている。
ロッカーアーム76は、シリンダヘッド20の内部で、カムシャフト65の上方に配置されている。ロッカーアームシャフト78は、車幅方向に延び、シリンダヘッド20に回転不能に支持されている。ロッカーアームシャフト78の左端部(図6の右端)78aは、軸受ハウジング74よりもシリンダ軸心C1寄りに位置している。
各ロッカーアームシャフト78の左端部78aは、図7の貫通孔79に挿通されてシリンダヘッド20の外部に露出している。図8に示すように、ロッカーアームシャフト78の左端面には、切欠部78bが形成されている。この切欠部78bに、軸保持部材80が係止されることで、ロッカーアームシャフト78の回り止めが行われ、ロッカーアームシャフト78が回転不能に支持される。
軸保持部材80は、板金を折り曲げ加工することで形成され、シリンダヘッド20に着脱自在に支持されている。詳細には、軸保持部材80は、その基部80aで、ボルト84を用いて、シリンダヘッド20に形成されたねじ孔82(図7)に締め付けられている。軸保持部材80は、基部80aから各ロッカーアームシャフト78の切欠部78bに延びる回り止め片86を有している。この回り止め片86が切欠部78bに係止されることで、ロッカーアームシャフト78の回り止めが実現される。
軸保持部材80は、さらに、カムシャフト65の軸受75が軸受ハウジング74から抜け落ちるのを防ぐ抜け止め片88を有している。抜け止め片88は、基部80aから車幅方向外側(図8の手前側)に延び、その先端が下方に折り曲げられて当接部88aが形成されている。この当接部88aが、軸受75の端面に当接することで、軸受75が軸受ハウジング74から抜け落ちるのを防止している。
このように、本実施形態では、カムシャフト65の抜け止めとロッカーアームシャフト78の回り止めを共通の軸保持部材80で実現している。これにより、部品点数の増加を抑制している。ただし、軸保持部材80の構成、形状はこれに限定されない。また、カムシャフト65の抜け止めとロッカーアームシャフト78の回り止めを、別々の部材で実現してもよい。
図6に示すように、シリンダヘッド20の左側部分の上端部に、上方を向いた開口90が形成されている。開口90の開口縁90aは、シリンダ軸心C1に対して傾斜している。詳細には、開口縁90aは、上端からシリンダ軸心C1に沿った下方に向かって、車幅方向外側(左側)に傾斜して延びている。開口90は、チェーンカバー92により覆われている。チェーンカバー92は、図2に示す複数のボルト94によりシリンダヘッド20に着脱自在に取り付けられている。
図9は、シリンダヘッド20をシリンダ軸心C1に沿った上方から見た平面図である。図9に示すように、スプロケット70が開口90からシリンダ軸心C1方向に露出している。ここで、「軸心方向に露出している」とは、軸心方向から見たとき、他の物に遮られずに、全体が視認できる状態をいう。
また、複数の主ヘッドボルト96のうちの一部の主ヘッドボルト96の頭部96aが、開口90からシリンダ軸心C1方向に露出している。本実施形態では、4本の主ヘッドボルト96のうちの2本の主ヘッドボルト96の頭部96aが、開口90からシリンダ軸心C1方向に露出している。開口90から露出する主ヘッドボルト96の頭部96aが、ロッカーアームシャフト78の左端部(一端部)78aよりも反シリンダ軸心C1寄り(左側方)に配置されている。他の2本の主ヘッドボルト96は、シリンダ軸心C1よりも右側に配置されて、その頭部96aがシリンダヘッド20の上面に露出している。
ここで、主ヘッドボルト96は、図2に示すシリンダヘッド20とシリンダ18を順に貫通してクランクケース16に締結されることにより、シリンダヘッド20とシリンダ18とをクランクケース16に固定するもので、耐燃焼圧用のヘッドボルトである。図2に示すように、4本の主ヘッドボルト96の長さは同一である。これにより、部品の共通化を図ることができる。
図9に示すように、開口90から露出する主ヘッドボルト96よりもシリンダヘッド20の径方向外方(左側方)に、副ヘッドボルト98が配置されている。この副ヘッドボルト98の頭部98aも、開口90からシリンダ軸心C1方向に露出している。ここで、副ヘッドボルト98も、シリンダヘッド20とシリンダ18を順に貫通してクランクケース16に締結されるが、その主な目的は、シリンダヘッド20とシリンダ18間、およびシリンダ18とクランクケース16間のシール圧の増大である。
詳細には、図10の底面図に示すように、副ヘッドボルト98は、カムチェーントンネル64よりも径方向外側、つまりシリンダ軸心C1と反対側に位置している。これにより、シリンダヘッドガスケット104のシール性が向上する。シリンダヘッドガスケット104は、シリンダ18とシリンダヘッド20を密封するためのガスケットである。
図9に示すように、シリンダヘッド20の上面に、吸気バルブIVおよび排気バルブEV調整用のバルブ開口100,100がそれぞれ形成されている。各バルブ開口100は、シリンダヘッド20に着脱自在に取り付けられたタペットカバー102により覆われている。図9では、排気バルブEV調整用のバルブ開口100にタペットカバー102が取り付けられた状態を示し、吸気バルブIV調整用のバルブ開口100にはタペットカバー102が取り付けられていない状態を示している。
上記構成によれば、図1に示すように、シリンダヘッド20に一方向弁44が取り付けられているので、車体フレームFRに取り付けた場合に必要な弁取付用の部材が不要となる。これにより、部品点数の増加を抑えることができ、車体の軽量化を図ることもできる。また、図2に示す冷却フィン34の突出端部34aに一方向弁44が取り付けられているので、一方向弁44および二次空気供給通路42の配置の自由度が高い。詳細には、一方向弁44を排気ポート20bに近づけて配置し易く、図9に示すカムシャフト65、吸気バルブIV、排気バルブEV等を避けて二次空気供給通路42を形成し易い。
図4に示すように、一方向弁44が、冷却フィン34の突出端部34aに形成された凹部50に取り付けられている。したがって、凹部50内に一方向弁44を収納するだけなので、一方向弁44の取付けが容易である。カバー54により一方向弁44が凹部50内に保持されているので、一方向弁44の凹部50からの脱落を防止できる。また、カバー54を取り外すことで一方向弁44にアクセスできるので、一方向弁44のメンテナンスが容易である。
凹部50が、シリンダヘッド20の車幅方向右側部に形成されて車幅方向外側方に開口している。これにより、排気管25(図1)に邪魔されることなく、シリンダヘッド20の内部に、車幅方向右側部から車幅方向に延びる二次空気供給通路42を容易に形成することができる。
凹部50の車幅方向内側に、走行風Aが流れる冷却通路58が形成されている。このように、シリンダヘッド20の内部に冷却通路(空間)58を形成することで、シリンダヘッド20の冷却効果が高まるうえに、シリンダヘッド20の軽量化を図ることができる。また、凹部50の底壁50bに、冷却通路58に突出する補助冷却フィン60が形成されているので、シリンダヘッド20の冷却効果がさらに向上する。
シリンダ軸心C1方向に並んだ複数の冷却フィン34の突出端部34aにまたがって凹部50が形成され、凹部50の底面50aに垂直な直線L1がシリンダ軸心C1と直交している。これにより、複数の冷却フィン34に一方向弁44の荷重を持たせることができるので、一方向弁44の支持強度が高い。
凹部50がシリンダヘッド20の右側部に形成され、シリンダヘッド20の左側部にカムチェーントンネル64が形成されている。これにより、二次空気供給通路42がカムチェーントンネル64に干渉しないので、二次空気供給通路42を形成し易い。
図7に示すように、シリンダヘッド20におけるカムチェーントンネル64内のシリンダ軸心C1寄りの側面に、シリンダ軸心C1と直交する方向に延びる冷却リブ68が形成されている。これにより、エンジン内部を循環するオイルOLが冷却リブ68にかかるので、シリンダヘッド20の放熱が促進される。また、冷却リブ68により、所望の位置にオイルOLが案内できるので、無端伝達部材66とオイルOLとの干渉を防止できる。
図9に示すように、スプロケット70が開口90からシリンダ軸心C1方向に露出しているので、無端伝達部材66およびスプロケット70の着脱が容易である。これにより、無端伝達部材66およびスプロケット70の取付性、メンテナンス性が向上する。
上記実施形態では、エンジンの被支持部35が、シリンダヘッド20の上面ではなく、シリンダヘッド20の後部の側面に設けられている。これにより、シリンダヘッド20の上面に、大きな開口90を形成できる。また、図8に示すように、カムシャフト65、軸受75およびロッカーアームシャフト78が、開口90から側方に露出している。したがって、カムシャフト65、軸受75およびロッカーアームシャフト78の着脱作業、メンテナンスを側方から実行できる。これにより、シリンダヘッド20の上面のタペットカバー102は、図9に示す吸排気バルブIV,EVの調整用のバルブ開口100を覆うことができればよい。よって、タペットカバー102が小さくて済む。これにより、シリンダヘッド20の上面に、大きな開口90を形成できる。
このように、上記実施形態では、エンジンEの被支持部35の配置およびタペットカバー102の小形化により、大きな開口90を得ることができる。これにより、大きな開口90を介して、様々な部品の着脱およびメンテナンスを行うことができる。また、大きな開口90を形成することで、軽量の薄板で形成されるチェーンカバー92で覆われる部分が増えるので、シリンダヘッド20側の重量、つまりエンジンEの重量が軽くなる。
図9に示すように、4本の主ヘッドボルト96のうちの2本の主ヘッドボルト96の頭部96aが、開口90からシリンダ軸心C1方向に露出している。このように、主ヘッドボルト96の頭部96aが開口90の内部に位置しているので、シリンダヘッド20の上面に位置する場合に比べて、主ヘッドボルト96を短くできる。これにより、主ヘッドボルト96の締付けが安定し、緩み難くなる。また、主ヘッドボルト96の頭部96aが開口90からシリンダ軸心C1方向に露出しているので、主ヘッドボルト96の締結作業が容易である。さらに、4本の主ヘッドボルト96の長さを同一に設定し易くなり、部品の共通化を図ることができる。これにより、部品の種類が増えるのを抑制できる。
主ヘッドボルト96よりもシリンダヘッド20の径方向外方に副ヘッドボルト98が配置され、副ヘッドボルト98の頭部98aが開口90からシリンダ軸心C1方向に露出している。これにより、図10に示すように、副ヘッドボルト98をカムチェーントンネル64の外側に配置し易いので、シリンダヘッドガスケット104の外側部のシール圧を高めて、シール性を安定化できる。
カムシャフト65の軸受75を保持する軸受ハウジング74よりもシリンダ軸心C1寄りにロッカーアームシャフト78の左端部78aが位置し、左端部78aよりも反シリンダ軸心C1寄りに、開口90から露出する主ヘッドボルト96の頭部96aが配置されている。これにより、ロッカーアームシャフト78と主ヘッドボルト96が干渉しないので、主ヘッドボルト96をシリンダ軸心C1寄りに配置し易い。その結果、主ヘッドボルト96の配置の自由度が向上する。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、シリンダヘッド20にリードバルブ収納部が一体に設けられていたが、シリンダヘッド20とリードバルブ収納部が別体であってもよい。また、上記実施形態では、本発明の空冷エンジンを自動二輪車に適用した例を説明したが、本発明の空冷エンジンは、自動二輪車以外の鞍乗型車両にも適用できる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
18 シリンダ
20 シリンダヘッド
20b 排気ポート
25 排気管
34 冷却フィン
34a 冷却フィンの突出端部
42 二次空気供給通路
44 一方向弁(リードバルブ)
50 凹部
50a 凹部の底面
50b 凹部の底壁
54 カバー
58 冷却通路
60 補助冷却フィン
64 カムチェーントンネル
65 カムシャフト
66 無端伝達部材
68 冷却リブ
70 スプロケット
74 軸受ハウジング
75 軸受
78 ロッカーアームシャフト
90 開口
90a 開口縁
92 チェーンカバー
96 主ヘッドボルト(耐燃焼圧用)
96a 主ヘッドボルトの頭部
98 副ヘッドボルト
98a 副ヘッドボルトの頭部
C1 シリンダ軸心
L1 凹部の底面に直な直線
E 空冷エンジン
SA 二次空気

Claims (11)

  1. 鞍乗型車両に搭載される空冷エンジンであって、
    シリンダヘッドの排気ポートに二次空気を供給する二次空気供給通路と、この二次空気供給通路に設けられて前記二次空気を前記排気ポートに流入させる方向のみに開弁する一方向弁とを備え、
    前記シリンダヘッドにおける冷却フィンの突出端部に、前記一方向弁が取り付けられ、
    前記一方向弁が、前記冷却フィンの突出端部に形成された凹部に取り付けられ、
    前記シリンダヘッドの前面の前記排気ポートに排気管が接続され、
    前記凹部が、前記シリンダヘッドの車幅方向外側面に形成されて車幅方向外側方に開口している空冷エンジン。
  2. 請求項1に記載の空冷エンジンにおいて、さらに、前記シリンダヘッドに着脱自在に取り付けられて前記凹部を閉止するカバーを備え、
    前記カバーにより、前記一方向弁が前記凹部内に保持されている空冷エンジン。
  3. 請求項1または2に記載の空冷エンジンにおいて、前記凹部の車幅方向内側に、走行風が流れる冷却通路が形成されている空冷エンジン。
  4. 請求項3に記載の空冷エンジンにおいて、前記凹部における車幅方向内側の底壁に、前記冷却通路に突出する補助冷却フィンが形成されている空冷エンジン。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の空冷エンジンにおいて、シリンダ軸心に並んだ複数の前記冷却フィンの突出端部に前記凹部が形成され、
    前記凹部における車幅方向内側の底面に垂直な直線が、前記シリンダ軸心と直交している空冷エンジン。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の空冷エンジンにおいて、前記凹部が、前記シリンダヘッドの車幅方向一側部に形成され、
    前記シリンダヘッドの車幅方向他側部に、カムチェーントンネルが形成されている空冷エンジン。
  7. 鞍乗型車両に搭載される空冷エンジンであって、
    シリンダヘッドの排気ポートに二次空気を供給する二次空気供給通路と、この二次空気供給通路に設けられて前記二次空気を前記排気ポートに流入させる方向のみに開弁する一方向弁とを備え、
    前記シリンダヘッドにおける冷却フィンの突出端部に、前記一方向弁が取り付けられ、
    前記一方向弁が、前記冷却フィンの突出端部に形成された凹部に取り付けられ、
    前記シリンダヘッドの前面の前記排気ポートに排気管が接続され、
    前記凹部が、前記シリンダヘッドの車幅方向外側面に形成されて車幅方向外側方に開口し、
    前記凹部が、前記シリンダヘッドの車幅方向一側部に形成され、
    前記シリンダヘッドの車幅方向他側部に、カムチェーントンネルが形成され、
    前記カムチェーントンネル内のシリンダ軸心寄りの側面に、前記シリンダヘッドに形成されてシリンダ軸心方向に直交する方向に延びる冷却リブが形成されている空冷エンジン。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の空冷エンジンにおいて、前記シリンダヘッドに、開口縁がシリンダ軸心に対して傾斜する開口が形成され、
    クランク軸とカムシャフトとを連結する帯状の無端伝達部材が懸架されるスプロケットが、前記開口から前記シリンダ軸心方向に露出しており、
    前記開口が、チェーンカバーにより覆われている空冷エンジン。
  9. 請求項8に記載の空冷エンジンにおいて、前記シリンダヘッドとシリンダが、複数の主ヘッドボルトでクランクケースに締結され、
    前記複数の主ヘッドボルトのうちの一部の主ヘッドボルトの頭部が、前記開口から前記
    シリンダ軸心方向に露出している空冷エンジン。
  10. 請求項9に記載の空冷エンジンにおいて、さらに、主ヘッドボルトよりも前記シリンダヘッドの径方向外方に副ヘッドボルトが配置され、
    前記副ヘッドボルトの頭部が、前記開口から前記シリンダ軸心方向に露出している空冷エンジン。
  11. 請求項9または10に記載の空冷エンジンにおいて、前記カムシャフトの軸受を保持する軸受ハウジングよりもシリンダ軸心寄りにロッカーアームシャフトの一端部が位置し、
    この一端部よりも反シリンダ軸心寄りに、前記一部の主ヘッドボルトの頭部が配置されている空冷エンジン。
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