JP5205117B2 - エンジン及びそのエンジンを備える乗り物 - Google Patents

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本発明は、シリンダヘッドがシリンダヘッドカバーにより覆われたエンジン、及びそのエンジンを備える乗り物に関する。
エンジンは、シリンダを閉塞するようにしてシリンダブロックの上にシリンダヘッドが設けられる。シリンダヘッドには、吸気及び排気ポートがそれぞれ形成され、前記吸気及び排気ポートを開閉する吸気及び排気バルブが装着される。さらにシリンダヘッドには、クランク軸の回転に連動して前記吸気及び排気バルブを往復運動させるカム機構が設けられている。このカム機構は、シリンダヘッドから突出しており、このカム機構を内方に収容して覆うようにシリンダヘッドカバーがシリンダヘッドに装着される(例えば特許文献1参照)。
このエンジンでは、シリンダヘッドカバーをシリンダヘッドから取り外す際、カム機構とシリンダヘッドカバーとが接触しないようにするために、シリンダヘッドカバーを一度カム機構よりも高く持ち上げる必要がある。
特開2006−348837号公報(第4頁第17段落〜第5頁第20段落、図1乃至3及び図7参照)
しかしながら、例えば自動二輪車の場合、エンジンはメインフレームの下方に配置されることが多く、メインフレームとエンジンとの間には、僅かな隙間しかない。そのためメインフレームに取付けたままでは、シリンダヘッドカバーを上方に持ち上げることができず、メンテナンス等でシリンダヘッドカバーを開ける際、エンジンを一度自動二輪車から下ろす必要がある。簡単な作業であっても、エンジンを一度下ろさなければならず、余計な手間がかかる。また下ろしたエンジンを取り付けることも大きな負担である。
このような負担を軽減するために、エンジンを載せたままシリンダヘッドカバーを取り外し可能な構成とするには、エンジンとその上方の部材(例えばメインフレーム)との間の隙間を広く形成する必要がある。
そこで本発明の目的は、シリンダヘッドカバー上方の隙間が小さくても、車両からエンジンを下ろすことなくシリンダヘッドからシリンダヘッドカバーを取り外すことができるエンジン、及びそのエンジンを備える車両を提供することである。
本発明のエンジンは、シリンダの軸線方向に並べて互いに組み付けられたシリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとを備えるエンジンであって、前記軸線方向と交差する交差方向に前記シリンダヘッドカバーを移動させることで、前記シリンダヘッドカバーが前記シリンダヘッドに対し着脱されるように構成されるものである。
この構成に従えば、シリンダヘッドに対しシリンダヘッドカバーを前記交差方向一方に移動させることで、シリンダヘッドからシリンダヘッドカバーを取り外すことができる。従って取り外す際、シリンダヘッドに対しシリンダヘッドカバーを大きく浮かせる必要がない。そのためシリンダヘッドカバー上方の隙間(例えばシリンダヘッドカバーとメインフレームとの間の隙間)が小さい乗り物であっても、エンジンを乗り物から下ろすことなくシリンダヘッドカバーを取り外すことができる。
またシリンダヘッドカバーの装着についても、取り外す場合と同様に、シリンダヘッドカバーを交差方向他方に移動させることでおこなうことができる。従ってシリンダヘッドカバー上方の隙間が小さい乗り物であっても、エンジンを乗り物から下ろすことなくシリンダヘッドカバーを装着することができる。これによりエンジンのメンテナンス時の作業工程が低減され、作業効率が向上する。
上記発明において、前記シリンダヘッドには、前記シリンダヘッドカバー内へと突出する内蔵体が設けられており、前記内蔵体は、前記シリンダヘッドカバーを着脱する際、前記シリンダヘッドカバーが通過する通過領域を避けて配置されることが好ましい。
この構成に従えば、内蔵体に接触することなくシリンダヘッドカバーを交差方向に移動させることができる。これにより内蔵体がシリンダヘッドカバー内に突出していても、シリンダヘッドカバーをシリンダヘッドに対し大きく浮かせることなく取外すこと及び装着することができる。
上記発明において、前記シリンダヘッドカバーは、前記交差方向一方側と他方側とに分割可能に構成されることが好ましい。この構成に従えば、内蔵体がシリンダヘッドカバー内に突出していても、シリンダヘッドカバーを交差方向一方側と他方側に分割し、前記一方側を交差方向一方に移動させ、又は前記他方側を交差方向他方に移動させることができる。これによりシリンダヘッドカバーの交差方向に壁部が形成されていても、それら壁部が内蔵体に当たることなく、シリンダヘッドカバーを交差方向に移動させることができる。
上記発明において、前記内蔵体は、前記シリンダヘッド内に間隔をあけて並設され、前記シリンダヘッドの吸気及び排気ポートをそれぞれ開閉する吸気及び排気バルブをそれぞれ駆動する吸気側及び排気側動弁装置を有し、前記シリンダヘッドカバーの内壁には、前記シリンダヘッドに向って突設される突設部が設けられており、前記突設部は、前記吸気側動弁装置及び排気側動弁装置の間に配置され、前記吸気側動弁装置及び排気側動弁装置は、前記交差方向に互いに略平行に延在し、かつそれらの間隔が前記突設部の幅よりも広いことが好ましい。
この構成に従えば、突設部と吸気側及び排気側動弁装置とが接触することなくシリンダヘッドカバーを移動させることができる。したがって前記突設部が形成されたエンジンであっても、シリンダヘッドカバーをシリンダヘッドに対し大きく浮かせることなく取り外すことができる。
上記発明において、前記吸気側及び排気側カム機構を前記クランク軸に連動させる伝動機構を更に備え、前記伝動機構は、前記吸気側及び排気側カム機構の一端部に設けられ、前記シリンダヘッドカバーは、前記伝動機構を覆う伝動機構側カバー部と、それ以外の部分であって前記吸気側及び排気側カム機構を覆うカム機構側カバー部とに分割可能に構成されることが好ましい。
この構成に従えば、カム機構側カバー部を取り外すことでカム機構を表出させることができ、伝動機構側カバー部を取り外すことで伝動機構を表出させることができる。これによってメンテナンスする構成に合わせて、カム機構側カバー部及び伝動機構側カバー部の何れか一方だけを開口すればよく、作業効率が向上する。
本発明の乗り物は、上記発明のエンジンと、前記エンジンを取り付けるフレームを備え、前記フレームは、その外方から前記フレームに向って前記交差方向に見たとき、前記シリンダヘッドカバーと重ならないように形成されるものである。
本発明に従えば、エンジンをフレームから取外すことなく、シリンダヘッドカバーを取外すことができ、メンテナンス時の作業効率を向上させることができる。
本発明によれば、シリンダヘッドカバー上方の隙間が小さくとも、エンジンを下ろすことなくシリンダヘッドからシリンダヘッドカバーを取り外すことができる。
以下、本発明に係る実施形態の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンEを搭載した自動二輪車1の右側面図である。なお、以下の実施形態で用いる方向の概念は、自動二輪車1に搭乗したライダーRから見た方向の概念と一致するものとして説明する。
図1に示すように、自動二輪車1は前輪2と後輪3とを備え、前輪2は略上下方向に延びるフロントフォーク5の下端部にて回転自在に支持され、該フロントフォーク5は、その上端部に設けられたアッパーブラケット(図示せず)と該アッパーブラケットの下方に設けられたアンダーブラケットとを介してステアリング軸(図示せず)に支持される。該ステアリング軸はヘッドパイプ6によって回動自在に支持される。該アッパーブラケットには左右へ延びるバー型のステアリングハンドル4が取り付けられる。従って、ライダーRはステアリングハンドル4を回動操作することにより、前記ステアリング軸を回動軸として前輪2を所望の方向へ転向させることができる。
ヘッドパイプ6からは車体の骨格を構成する左右一対のメインフレーム7が後方へ延設されており、該メインフレーム7の後部からは、ピボットフレーム8が下方へ延設される。このピボットフレーム8に設けられたピボット9には、スイングアーム10の前端部が軸支されており、該スイングアーム10の後端部には後輪3が回転自在に支持される。
メインフレーム7の上方であってステアリングハンドル4の後方には燃料タンク12が設けられ、該燃料タンク12の後方には騎乗用のシート13が設けられる。また、左右のメインフレーム7の下方にはエンジンEが搭載される。エンジンEの出力は、チェーン(図示せず)を介して後輪3へ伝えられ、該後輪3が回転駆動することによって自動二輪車1に推進力が付与される。ライダーRは、シート13に跨って自動二輪車1に搭乗し、ステアリングハンドル4の端部に設けられたグリップ4aを握り、且つエンジンEの後部近傍に設けられたステップ14に足を載せて走行する。
図2は、図1に示すエンジンEを拡大して示す左側面図である。図3は、図1に示すエンジンEを拡大して一部断面化した右側面図である。図2及び図3に示すように、エンジンEは、並列四気筒でダブル・オーバーヘッド・カムシャフト(DOHC)式のエンジンであり、シリンダヘッド20、シリンダヘッドカバー21、シリンダブロック22及びクランクケース23を含むケーシング100を備えている。シリンダヘッド20、シリンダヘッドカバー21、シリンダブロック22及びクランクケース23は、シリンダブロック22に形成される図示しないシリンダの軸線方向に並べて配置され、互いに組み付けられている。シリンダヘッド20の後部には、各気筒に夫々対応して吸気ポート20Aが斜め後方へ開口して設けられ、シリンダヘッド20の前部には排気ポート20Bが前方へ開口して設けられる。エンジンEのシリンダヘッド20の上部には吸気側の駆動カム軸24と排気側の駆動カム軸25とが車幅方向(左右方向)に沿って配置され、これらの駆動カム軸24,25は、軸支持体49(図4参照)に回転自在に保持される。そして、軸支持体49の上方には更にシリンダヘッドカバー21が被せられ、シリンダヘッド20に固定される。シリンダヘッドカバー21がシリンダヘッド20の載置方向である上に載せられて固定される。
シリンダヘッド20の下部には、複数の燃焼室52(図4参照)が車幅方向に並設されて、これら複数の燃焼室52の各々に複数のピストン(図示せず)が収容されたシリンダブロック22が接続される。更にシリンダブロック22の下部には、車幅方向に沿って設けられたクランク軸26を収容するクランクケース23が接続される。これらシリンダヘッド20、シリンダヘッドカバー21、シリンダブロック22、及びクランクケース23によって構成されるケーシング100の右壁部(車幅方向一端部)には、図3に示すようにシリンダヘッド20内からクランクケース23内までを貫くチェーントンネル27が形成され、このチェーントンネル27にクランク軸26の回転動力を駆動カム軸24,25に伝達する伝動機構28が収容される。また、クランクケース23の下部には潤滑用又は油圧駆動装置用のオイルを溜めるオイルパン29が設けられ、クランクケース23の前部には、オイルパン29から吸い上げたオイルを冷却するオイルクーラ16と、前記オイルを浄化するオイルフィルタ30が設けられる。
伝動機構28は、吸気カムスプロケット31、排気カムスプロケット32、クランクスプロケット33及びタイミングチェーン34を備える。詳しくは、吸気側の駆動カム軸24の右側の端部がチェーントンネル27に突出しており、この端部に吸気カムスプロケット31が設けられる。また、排気側の駆動カム軸25の右側の端部がチェーントンネル27に突出しており、この端部に排気カムスプロケット32が設けられる。更に、クランク軸26の右側の端部がチェーントンネル27内に突出しており、この端部にクランクスプロケット33が設けられる。
吸気カムスプロケット31、排気カムスプロケット32及びクランクスプロケット33には、タイミングチェーン34が巻き掛けられており、クランクスプロケット33が回転すると、吸気カムスプロケット31及び排気カムスプロケット32がこれに連動回転するようになっている。従って、吸気カムスプロケット31、排気カムスプロケット32、クランクスプロケット33及びタイミングチェーン34から構成される伝動機構28により、クランク軸26の回転動力が駆動カム軸24,25へ伝達される。
チェーントンネル27内には、可動チェーンガイド35と固定チェーンガイド36とが設けられる。固定チェーンガイド36は、タイミングチェーン34の前側にて上下方向に延設され、クランクスプロケット33の前方近傍位置から排気カムスプロケット32の下方近傍まで延びる。
可動チェーンガイド35は、タイミングチェーン34の後側にて上下方向に延設され、その下端部は、クランクスプロケット33の上方近傍にてクランクケース23の右壁部に枢支され、その上端部は、吸気カムスプロケット31の下方近傍に位置する。可動チェーンガイド35は、シリンダヘッド20の後壁部に設けられた油圧式テンショナー37により、タイミングチェーン34を後方から付勢して該タイミングチェーン34に適度な張力を与える。
クランク軸26の右側部分には、クランク軸26の回転を出力するための出力ギヤ38が、クランク軸26と一体的に回転可能に設けられる。クランクケース23の後部はトランスミッション室39になっており、その内部にはクランク軸26と略平行にインプット軸40とアウトプット軸(図示せず)が収容される。インプット軸40及びアウトプット軸には複数のギヤ41が取り付けられ、トランスミッション42を構成する。インプット軸40の右側の端部には、クランク軸26の出力ギヤ38に噛合する入力ギヤ43がインプット軸40と一体的に回転可能に設けられる。従って、エンジンEの動力は、クランク軸26から出力ギヤ38及び入力ギヤ43を介してインプット軸40へ伝えられ、更にトランスミッション42により回転速度が変速されて後輪3(図1)へ出力される。
エンジンEはトロコイドロータ式のオイルポンプ44を備える。オイルポンプ44は、トランスミッション42のインプット軸40に設けられたポンプ駆動ギヤ45に噛合するポンプ従動ギヤ46を備え、クランク軸26の回転に伴ってオイルポンプ44が駆動される。そして、エンジンEには、オイルポンプ44によってオイルパン29から汲み上げられたオイル47を各所へ送るための潤滑又は油圧用のオイル通路が設けられる。
図4は、図1に示すエンジンEを側方から見たときの動弁装置50A,50B等を拡大して表した断面図である。図5は、図1に示すエンジンEを後方から見たときの動弁装置50A等を表した断面図である。シリンダヘッド20には、燃焼室52が左右1列に並べて4つ配置される。そしてシリンダヘッド20の上部には、平面視においてこの4つの燃焼室の前後両側に、吸気バルブ機構51Aと排気バルブ機構51Bが、上方に突出するように設けられる。吸気バルブ機構51Aは、吸気側の動弁装置50Aにより吸気ポート20Aを開放又は閉塞する開閉動作(往復動作)をさせられ、排気バルブ機構51Bは排気側の動弁装置50Bにより排気ポート20Bを開放又は閉塞をする開閉動作(往復動作)をさせられる。以下、吸気側と排気側とでバルブ機構51A,51B及び動弁装置50A,50Bは略同一構造であるため、吸気側について代表して説明し、排気側の説明を省略する。
吸気バルブ機構51Aは、吸気側バルブであるバルブ本体53を備える。バルブ本体53は、吸気ポート20Aを開閉するフランジ部53aと、フランジ部53aから上方に延びるステム部53bとを有する。ステム部53bの上端部には溝が形成され、その溝にコッター56が挟み込まれ、コッター56にスプリングリテーナ55が取り付けられる。そして、吸気ポート20Aの上面には、スプリングシート54が取り付けられており、スプリングシート54とスプリングリテーナ55との間にバルブスプリング57が介装される。よって、バルブスプリング57によりバルブ本体53が上方に向けて付勢され、吸気ポート20Aが閉塞される。また、バルブ本体53の上端にはシム59を介してタペット58が取り付けられる。
動弁装置50Aは、揺動カム機構48と、駆動カム機構95とを備える。揺動カム機構48は、シリンダヘッドの上面において回動自在に支承される揺動カム軸60を有する。この揺動カム軸60は、平面視で燃焼室52の後側に左右方向に延在するように配置される。さらに揺動カム軸60には、複数の揺動カム82が左右方向に間隔をあけて回動可能に設けられる。これら揺動カム82の下端面は、各々対応する吸気バルブ機構51Aのタペット58の上端面に当接する。
駆動カム機構95は、エンジンEのクランク軸26の回転に連動して回転する駆動カム軸24に駆動カム24aを固定して構成される。駆動カム軸24は、シリンダヘッド20の上面において、平面視で燃焼室52の後側に配置され、かつ互いに左右方向に間隔をあけて設けられた複数の軸支持体49に回転自在に支承される。そして駆動カム24aは、その外周面が対応する揺動カム82に当接するように配置される。
このように構成される動弁機構50Aは、伝動機構28によりクランク軸26の回転に連動して駆動カム軸24が回転し、それに伴って駆動カム24aが回転する。駆動カム24aが回転することで揺動カム82が揺動し、この揺動カム82が当接するバルブ本体53が往復運動する。つまり動弁機構50Aは、駆動カム軸24の回転に連動してバルブ本体53を往復運動させて吸気ポート20Aを開閉させる。
さらに動弁機構50Aについて詳細に説明すると、揺動カム82は、揺動カム軸60に回動可能に設けられる従動部材64と、この従動部材64に回動可能に取り付けられる揺動部材61とを備え、二股状に形成される。従動部材64は、駆動カム24aに当接し、従動部材64は、タペット58に当接する。揺動カム82は、揺動カム軸60を回動させることで、前記二股に分かれた部分の相対位置、具体的には、それらの間の距離が変動する。これによってバルブ本体53のリフト特性、具体的には、開閉時間、開閉タイミング及びリフト量が変更される。
図6は、シリンダヘッドカバー21を仮想線で示したエンジンEを左側から見た左側面図である。図7は、図6に示すエンジンEを上方から見た平面図である。前述したように平面視において、1列に並べられた4つの燃焼室52の後側に吸気用の動弁装置50Aが1列に配置され、前側に排気用の動弁装置50Bが1列に配置される。これにより4つの燃焼室52の前後両側に、各駆動カム軸24、25及び揺動カム軸60が左右方向に延在するように配置される。そして駆動カム軸24,25の右側の端部には、カムスプロケット31,32が夫々接続される。
またケーシング100(図2)のチェーントンネル27と反対側の端部、つまり左側の端部には、ギヤ室71が形成される。このギヤ室71には、揺動カム軸60の左端部が配置される。そしてこの左端部には、突出部材60fが取付けられている。この突出部材60fは、ギヤ室71からケーシング100を貫通して左方へと突出する。そしてこの突出部材60fには、揺動カム軸60の軸線周りの回動角度(以下、単に「揺動カム軸60の回動角度」という場合がある)を検出する角度センサ92(角度検出手段)が取り付けられる。角度センサ92は、ケーシング100の外方に取付けられる。また前記揺動カム軸60の左端部には、ウォームホイール83が固定される。ウォームホイール83は、ギヤ室71に収容される。
図6の2点鎖線で示すように、シリンダヘッド20の外周部には、ギヤ室71の下方に配置される2つのサーボモータ73が取り付けられる。これらサーボモータ73は、動弁装置50A,50B毎に対応させて個別に設けられる。サーボモータ73は、図示しないECU等の制御装置に電気的に接続されており、制御装置から出力される信号に基づいて駆動するように構成される。前記サーボモータ73の出力軸73aには、ウォーム84が装着される。このウォーム84がウォームホイール83に噛合っており、サーボモータ73は、出力軸73aを回動することより揺動カム軸60を回動させる。
図8は、図2に示すエンジンEのシリンダヘッド20及びシリンダヘッドカバー21を図2の矢符Aの方向に見た平面図である。図9は、図8に示す状態からシリンダヘッドカバー21の一部を移動させた状態の平面図である。シリンダヘッド20は、平面視でその外周壁と略同一形状であって断面U字状のシール部材101が図7(2点鎖線)に示すように前記外周壁に上から装着される。そして、そのシール部材101をシリンダヘッド20の外周壁の上面とシリンダヘッドカバー21の外周壁の下面とによって挟持するように、シリンダヘッド20の上方からシリンダヘッドカバー21が被せられる。これによりシリンダヘッド20の上面から突出する吸気側及び排気側の動弁装置50A,50B並びに吸気及び排気カムスプロケット31,32がシリンダヘッドカバー21内に収容される。そして最後にシリンダヘッド20及びシリンダヘッドカバー21が複数のボルト99によって互いに締結される。
なおシリンダヘッド20の上面から突出してシリンダヘッドカバー21内に収容されるもの、つまり吸気側及び排気側の動弁装置50A,50B並びに吸気及び排気カムスプロケット31,32が内蔵体110に相当する。内蔵体110は、動弁装置50Aの他、動弁装置50Aに潤滑液を供給する潤滑機構66(図4参照)並びに動弁装置50A及び潤滑機構66を支持する支持体等がある。
以下では、図4及び5も参照しつつ、シリンダヘッドカバー21及びシリンダヘッド20についてさらに説明する。シリンダヘッドカバー21は、一方向が開放される有底四角筒状の箱体であり、左右方向に分割可能に構成される。本実施の形態において、シリンダヘッドカバー21は、図8に示す分割面B−B(図10も参照)にてカムカバー21Aとチェーンカバー21Bとに分割可能に構成される。カムカバー21A(カム機構側カバー部)は、シリンダヘッド20の左側に配置されて駆動カム軸24及び揺動カム機構48等を覆うように構成される。チェーンカバー21B(伝動機構側カバー部)は、シリンダヘッド20の右側に配置されて伝動機構28を覆うように構成される。
図10は、シリンダヘッドカバー21の分割面B−B近傍を拡大して示す図である。分割面B−Bに関して更に詳細に説明すると、分割面B−Bは、図5に示すようにチェーントンネル27の通る面であり、本実施形態では、チェーントンネル27の車幅方向略中央に位置し、かつ前記左右方向に略垂直な面である。この位置に分割面B−Bを配すると、吸気カムスプロケット31及び排気カムスプロケット32が幅広に形成されて、チェーントンネル27の部分が残余の部分よりも前後方向に幅広に形成されても、シリンダヘッドカバー21がチェーントンネル27内の構成に当たることなく移動できる。
またカムカバー21Aは、その前後方向の内壁が略上下方向に垂設されて左右方向に沿って延在している。そのためシリンダヘッド20に対してカムカバー21Aを左右に移動させた時に、カムカバー21Aの内壁が内蔵体110に当たることがない。また左右方向に沿って延在させかつ垂設することで、シリンダヘッド20に対してカムカバー21Aを左右に移動させた時に前記内壁の各部分が同じ領域(図13の領域200参照)を通過することとなる。これによりカムカバー21Aが通過する領域を少なくすることができる。
このように構成されるシリンダヘッドカバー21において、そのカムカバー21Aは、左右両側及び中央の前後両側部分の6箇所でボルト99によりシリンダヘッド20に締結される。またチェーンカバー21Bは、その右端部でボルト99によりシリンダヘッド20に締結される。さらにカムカバー21Aとチェーンカバー21Bとは、分割面B−Bを介して対向する端部同士がその間にシール部材を介在させてボルト111にて締結されて、固定される。
このように各カバー21A,21Bが個別にシリンダヘッド20に取付けられることで、カバー21A,21Bのうち一方だけを取外し、他方を固定されたままとすることができる。これによりメンテナスの際、双方のカバー21A,21Bを取外す必要がない。また取付ける際、固定されたままの他方のカバー21A,21Bを基準に一方のカバー21A,21Bを取付けることができる。これにより双方のカバー21A,21Bを同時に位置決めするという作業がなくなり、取付け作業が容易である。
図11は、図8の切断線XI−XIでシリンダヘッド20及びシリンダヘッドカバー21を切断して、その一部を示す断面図である。カムカバー21Aは、その前後方向中間部が下方に向って凹んでいる。その凹部には、4つの挿入口102が1列に配置される。さらにカムカバー21Aは、これら4つの挿入口102を外囲し、前記カムカバー21Aの内壁から下方に向って突設された円筒状のイグニッションコイル支持部103(突設部)を有する。各挿入口102には、スティック型のイグニッションコイル106が挿入される。各イグニッションコイル106は、各イグニッションコイル支持部103によって支持される。各イグニッションコイル支持部103の下面107は、シリンダヘッドカバー21の外周壁の下面108より上方に形成され、かつシリンダヘッド20にシリンダヘッドカバー21を装着した際、シリンダヘッド20の上面より上方に位置する。
シリンダヘッド20には、シリンダヘッド20の上面から燃焼室52まで貫通する4つのプラグ挿入孔部104が形成される。これら4つのプラグ挿入孔部104は、挿入口102から挿入された点火プラグ98を燃焼室52に挿入するためのものであり、前記イグニッションコイル106の先端側の部分を支持する。これら4つのプラグ挿入孔部104は、イグニッションコイル支持部103と一対一で対応するように配置されており、平面視で吸気側の動弁装置50Aと排気側の動弁装置50Bとの間に、燃焼室52の配列方向に1列に並べられる。
各プラグ挿入孔部104の上方側の開口端部には、円筒状の連結リング105の下端部が嵌り込んでいる。また各連結リング105の上端部は、各イグニッションコイル支持部103の下方側の開口端部に嵌り込んでいる。連結リング105の上端部及び下端部には、Oリング等のシール部材109が設けられる。このシール部材109によって連結リング105とイグニッションコイル支持部103との間及び連結リング105とプラグ挿入孔部104との間がシールされる。この連結リング105は、プラグ挿入孔部104に対し着脱可能に設けられており、シリンダヘッド20に対しシリンダヘッドカバー21を僅かに持ち上げることにより、プラグ挿入孔部104から抜き出せるように構成される。
連結リング105によってイグニッションコイル支持部103と連結された各プラグ挿入孔部104には、まず点火プラグ98が挿入される。この点火プラグ98は、その先端部がシリンダヘッド20に螺着される。点火プラグ98が螺着された後、さらに挿入口102からイグニッションコイル106が挿入されて、点火プラグ98の端子(図示せず)に電気的に接続される。このイグニッションコイル106の先端側の部分は前記プラグ挿入孔部104によって保持され、中間部はイグニッションコイル支持部103によって支持される。
図12は、図4の切断線XII−XIIで切断したエンジンEを模式的に示した断面図である。図13は、図12に示すエンジンEのカムカバー21Aを左右方向に移動させた時の通過領域を示す断面図である。図14は、図4に示すエンジンEのカムカバー21Aを左右方向に移動させた時の通過領域を模式的に示す断面図である。図13及び図14において、通過領域は、実線と破線とが交互に配置された領域である。
シリンダヘッド20において、吸気側の動弁装置50Aと排気側の動弁装置50Bとは、イグニッションコイル支持部103の外径より広い間隔をあけて前後方向に配置される。これにより吸気側の動弁装置50Aと排気側の動弁装置50Bとの間には左右方向に貫通する空間が形成される。この空間には、前記連結リング105の突出部分105aを除き、イグニッションコイル支持部103を左右方向に移動させるに当たって接触するような障害物がない。つまりシリンダヘッドカバー21を左右方向に移動させる際、イグニッションコイル103が通過する領域200(図13参照)を避けて、吸気側の動弁装置50A及び排気側の動弁装置50B等の内蔵体110が配置される。そのためプラグ挿入孔部104から連結リング105を抜き出せる程度にシリンダヘッド20に対しシリンダヘッドカバー21を浮かす、具体的には突出部分105aの長さの分だけシリンダヘッド20に対しシリンダヘッドカバー21を浮かす。これによりシリンダヘッドカバー21を左右方向に移動させることができる。これにより、図9に示すようにシリンダヘッド20に対しカムカバー21Aを左方向に移動させることで、内蔵体110に当たることなくシリンダヘッド20からカムカバー21Aを取り外すことができる。
ところでエンジンEは、前述したとおりメインフレーム7の下方に配置されており、メインフレーム7とシリンダヘッドカバー21との間が狭いことが多い。本実施の形態においてもメインフレーム7とシリンダヘッドカバー21との間が狭くなっている。しかし、シリンダヘッドカバー21を僅かに持ち上げて左右方向に移動させて取り外すことができるので、シリンダヘッドカバー21をシリンダヘッド20に対し大きく浮かせる必要がない。従ってエンジンEを車体から下ろすことなくシリンダヘッドカバー21を取り外すことができる。またシリンダヘッドカバー21の装着についても、取り外す場合と同様にエンジンEを車両から下ろすことなく行うことができる。従ってエンジンEのメンテナンス時の作業工程が低減され、作業効率が向上する。
またシリンダヘッドカバー21がカムカバー21Aとチェーンカバー21Bとに分割可能な構成であるため、シリンダヘッド20から内蔵体110が突出していても、内蔵体110がシリンダヘッドカバー21の内壁に当たることなく、そのシリンダヘッドカバー21を左右方向に移動させることができる。それ故、内蔵体110がシリンダヘッド20から大きく突出していても、シリンダヘッドカバー21の取り外しが可能である。従ってシリンダヘッドカバー21に内蔵体110を収容することで、エンジンEのコンパクト化と着脱の容易性を両立することができる。
またカムカバー21Aを左右方向に移動させて取り外すことで駆動カム軸24及び揺動カム機構48を表出させることができ、チェーンカバー21Bを左右方向に移動させて取り外すことで伝動機構28を表出させることができる。これによってメンテナンスすべく構成に合わせて、チェーンカバー21B及びカムカバー21Aの何れか一方だけを開口すればよく、作業効率が向上する。
さらに内蔵体110に含まれる動弁装置50A、50Bは、バルブ本体53のリフト特性を種々変更可能な構成とするために、構成が複雑になる。構成が複雑になることで動弁装置50A,50Bの高さが高くなるが、シリンダヘッドカバー21は、左右方向に左右方向に移動させるため、動弁装置50A,50Bの高さに影響されることなく取外しが可能である。
図15は、他の実施形態のエンジンE1を模式的に示す正面断面図である。前述の実施形態のエンジンEのシリンダヘッドカバー21は、分割面B−Bにて分割可能に構成されるけれども、図15に示すように分割不能であってもよい。具体的には、図15に示すように、シリンダヘッドカバー21がカムカバー21Aだけで構成され、チェーンカバー21Bがシリンダヘッド20に一体的に設けられるような構成であってもよい。このように構成することでも、シリンダヘッドカバー21を左右方向に移動させて取外すことができる。
本実施形態では、サーボモータ73が左側、伝動機構28が右側に配置されるけれども、左右逆に配置してもよく、また前後に配置してもよい。また本実施形態では、並列四気筒のDOHC式のエンジンEについて説明しているけれども、エンジンの型式はV型又は直列型であってもよく、また気筒数も単気筒及び二気筒、六気筒等の複数気筒であってもよく、さらにバルブの形式がシングル・オーバヘッド・カム(SHOC)式、及びオーバヘッド・バルブ(OHV)式であってもよく、シリンダヘッドカバー21がシリンダヘッド20に対し左右方向に移動可能に構成できればよい。さらにイグニッションコイル106が本実施の形態と異なる位置に配置されていてもよい。
なお、前記実施形態では自動二輪車を例に説明したが、エンジンを備える他の乗り物(例えば自動四輪車、小型艇、及び船舶)に適用してもよい。また、本発明に係るエンジンの構造は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。
本発明の実施形態に係るエンジンEを搭載した自動二輪車の右側面図である。 図1に示すエンジンを拡大して示す左側面図である。 図1に示すエンジンを拡大して一部断面化した右側面図である。 図1に示すエンジンを側方から見ときの動弁装置等を拡大して表した断面図である。 図1に示すエンジンEを後方から見たときの動弁装置等を表した断面図である。 シリンダヘッドカバー21を仮想線で示したエンジンEを左側から見た左側面図である。 図6に示すエンジンEを上方から見た平面図である。 図2に示すエンジンEのシリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーを矢符Aの方向に見た平面図である。 図8に示す状態からシリンダヘッドカバーの一部を移動させた状態の平面図である。 シリンダヘッドカバー21の分割面B−B近傍を拡大して示す図である。 図8の切断線XI−XIでシリンダヘッド20及びシリンダヘッドカバー21を切断して、その一部を示す断面図である。 図4の切断線XII−XIIで切断したエンジンEを模式的に示した断面図である。 図12に示すエンジンEのカムカバー21Aを左右方向に移動させた時の通過領域を示す断面図である。 図4に示すエンジンEのカムカバー21Aを左右方向に移動させた時の通過領域を模式的に示す断面図である。 他の実施形態のエンジンE1を模式的に示す正面断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
20 シリンダヘッド
20A 吸気ポート
20B 排気ポート
21 シリンダヘッドカバー
21A カムカバー
21B チェーンカバー
22 シリンダブロック
28 伝動機構
50A 動弁装置
50B 動弁装置
51A 吸気バルブ機構
51B 排気バルブ機構
95 駆動カム機構
98 点火プラグ
103 イグニッションコイル支持部
105 イグニッションコイル
E エンジン

Claims (6)

  1. シリンダの軸線方向に並べて互いに組み付けられたシリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとを備えるエンジンであって、
    前記シリンダヘッドカバー内へと突出するように前記シリンダヘッドに設けられている内蔵体を有し、
    前記シリンダヘッドカバーは、前記軸線方向と交差する交差方向一方側と他方側とに分割可能に構成され、
    前記内蔵体は、前記シリンダヘッドの吸気及び排気ポートをそれぞれ開閉する吸気及び排気バルブをそれぞれ駆動する吸気側及び排気側動弁装置を有し、前記シリンダヘッド内に間隔をあけて並設され且つ前記シリンダヘッドカバーを着脱する際に前記シリンダヘッドカバーが通過する通過領域を避けて配置され、
    前記シリンダヘッドカバーの内壁には、イグニッションコイルを支持するイグニッションコイル支持部前記シリンダヘッドに向って突設され
    前記イグニッションコイル支持部は、前記吸気側動弁装置及び排気側動弁装置の間に配置され
    前記吸気側及び排気側動弁装置のうち少なくとも一方の動弁装置は、駆動する前記バルブのリフト特性を変更するリフト特性変更機構を含み、
    前記吸気側動弁装置及び排気側動弁装置は、前記交差方向に互いに略平行に延在し、かつそれらの間隔が前記イグニッションコイル支持部の幅よりも広くなるように配置され、
    前記交差方向に前記シリンダヘッドカバーを移動させることで、前記シリンダヘッドカバーを前記シリンダヘッドに対し着脱するように構成されることを特徴とするエンジン。
  2. 前記シリンダヘッドカバーは、前記軸線方向及び前記交差方向に直交する直交方向中間部に前記シリンダヘッドに向かって凹む凹部を有し、
    前記イグニッションコイル支持部は、前記凹部に設けられ、
    前記イグニッションコイル支持部のシリンダヘッド側の面は、前記シリンダヘッドカバーの外周壁の前記シリンダヘッド側の面より前記軸線方向の前記凹部側に位置していることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記シリンダヘッドは、前記イグニッションコイル支持部に対応するように配置され且つ前記イグニッションコイルの先端部分を支持するプラグ挿入部を有し、
    前記プラグ挿入部の前記イグニッションコイル支持部側の開口端部には、円筒状の連結リングの軸線方向一端部が嵌まり込み、
    前記連結リングの軸線方向他端部は、前記イグニッションコイル支持部の前記プラグ挿入部側の開口端部に嵌まり込み、
    前記連結リングは、前記プラグ挿入部から着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン。
  4. 前記吸気側及び排気側動弁装置は、前記吸気及び排気バルブをそれぞれ駆動する吸気側及び排気側カム機構をそれぞれ有し、
    前記吸気側及び排気側カム機構の少なくとも一方には、前記リフト特性変更機構が含まれ、
    前記リフト特性変更機構は、
    クランク軸の回転に連動して回転する駆動カム軸と、
    前記駆動カム軸に固定されている駆動カムと、
    前記シリンダヘッド上で回転自在に支持され、前記交差方向に延在している揺動カム軸と、
    前記駆動カムと前記バルブとに当接し且つ前記駆動カムの動力を前記バルブに伝達するように前記揺動カム軸に設けられ、前記揺動カム軸に対して回動することで前記駆動カムに当接する部位と前記バルブに当接する部位との相対位置を変動させる揺動カムとをそれぞれ含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載のエンジン。
  5. 前記吸気側及び排気側カム機構をクランク軸に連動させる伝動機構と、
    前記揺動カム軸の角度を検出するセンサとを更に備え、
    前記伝動機構は、前記吸気側及び排気側カム機構の一端部に設けられ、
    前記シリンダヘッドカバーは、前記伝動機構を覆う伝動機構側カバー部と、それ以外の部分であって前記吸気側及び排気側カム機構を覆うカム機構側カバー部とに分割可能に構成され、
    前記センサは、前記揺動カム軸の端部であって前記伝動機構側と反対側の端部に取り付けられ且つ前記シリンダヘッドカバーの外方に位置するように前記シリンダヘッドに取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のエンジン。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載のエンジンと、
    前記エンジンを取り付けるフレームとを備え、
    前記フレームは、その外方から前記フレームに向って前記交差方向に見たとき、前記シリンダヘッドカバーと重ならないように形成されることを特徴とする乗り物。
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