JP4225528B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、たとえば同じ図柄が3つ並ぶと大当たりとなって大入賞口が開放し、玉が次々と入賞することにより賞球が得られるように構成されたパチンコ遊技機はよく知られている。大当たり中は、予め遊技者も知ることができる一定の規則にしたがって大入賞口が開放するので、遊技者はただその大入賞口へ玉を発射し続けるのみで、簡単に大量の出玉を獲得することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなパチンコ遊技機は、常に一定の位置へ玉を発射していれば概ね規定値通りの出玉を簡単に得ることができるように設計されているものがほとんどであり、遊技中に玉の発射位置を積極的に変化させる必要はなかった。大当たり中に狙うべき位置が変化するものも一部存在するが、このような場合は、狙う位置が予め報知されるので、それに従って発射位置を変えればよいという単純なものであった。
【0004】
そこで本発明は、プレーヤーが積極的に操作を行う必要性を高めることにより、画一性を低減したパチンコ遊技機を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために本発明のパチンコ遊技機は、遊技盤に配置された複数の可変入賞口およびそれら複数の可変入賞口とは別の特定可変入賞口と、所定条件の成立に応じて特別状態を発生させる制御装置とを備え、その制御装置は、
特別状態中において複数の可変入賞口を、玉が入賞した場合に特定可変入賞口を開閉させるためのアクチュエータの動作制御を含む電気的処理が実行される有効設定と、玉が入賞した場合であっても電気的処理の一部または全部が実行されない無効設定とのいずれかに個別に設定する有効/無効設定手段と、
所定条件が成立した場合に、複数の可変入賞口のうち有効化されている可変入賞口がどれなのかプレーヤーが識別できるように報知処理が必ず実行される第1の特別状態と、報知処理が必ずしも実行されない第2の特別状態のうち、いずれか一方を選択的に発生させる特別状態選択発生手段と、
特別状態中において、複数の可変入賞口の各々に対応する形で設けられた検知部から入賞検知信号が入力された場合に、玉が入賞した可変入賞口が有効設定および無効設定のいずれに設定されているものであるか判断する有効/無効判断手段とを含み、
特別状態において、特別状態選択発生手段は、複数の可変入賞口を開放するとともに、当該複数の可変入賞口のうち有効化されている可変入賞口に玉が入賞した場合に特定可変入賞口を開放する単位処理を複数回繰り返して実行する一方、任意の単位処理において特定可変入賞口が開放されなかった場合、次回の単位処理においては、特別状態の種類に関係なく報知処理を必ず実行することを特徴とする。
【0006】
上記本発明によれば、第2の特別状態においては、有効化されている入賞口がいずれであるのか必ずしも報知されないので、プレーヤーは自身の勘を頼りにしていずれかの入賞口に向けて玉を発射することとなる。そして、勘が当ればその後の電気的処理、たとえばアタッカーが開放する等の処理が実行され、出玉を獲得することができる。無効化されている入賞口に玉を入れても、そのような電気的処理が実行されないか、あるいはその一部のみが実行されるようにする。他方、第1の特別状態においては、有効化されている入賞口がいずれであるか必ず報知されるので、比較的容易に有効化されている入賞口に玉を入れることが可能になる。そうだとすれば、プレーヤーは、状況に応じて玉の発射の仕方、発射の強弱などを変化させる必要に迫られる。このように、本発明のパチンコ遊技機においては、積極的に操作を行う必要性が高められ、遊技そのものが画一的になってしまうことが防止されている。なお、上記した本発明において、特別状態とは、たとえば大当たりとすることができる。
【0008】
また、複数の可変入賞口のうち有効化されているものだけを開放すること自体で報知する形態を考え得る。すなわち、本発明のパチンコ遊技機の第二構成は、遊技盤に配置された複数の可変入賞口およびそれら複数の可変入賞口とは別の特定可変入賞口と、所定条件の成立に応じて特別状態を発生させる制御装置とを備え、その制御装置は、
特別状態中において複数の可変入賞口を、玉が入賞した場合に特定可変入賞口を開閉させるためのアクチュエータの動作制御を含む電気的処理が実行される有効設定と、玉が入賞した場合であっても電気的処理の一部または全部が実行されない無効設定とのいずれかに個別に設定する有効/無効設定手段と、
所定条件が成立した場合に、複数の可変入賞口のうち有効化されているもののみが開放される第1の特別状態と、有効化されているものと無効化されているものとが混在して開放される第2の特別状態のうち、いずれか一方を選択的に発生させる特別状態選択発生手段と、
特別状態中において、複数の可変入賞口の各々に対応する形で設けられた検知部から入賞検知信号が入力された場合に、玉が入賞した可変入賞口が有効設定および無効設定のいずれに設定されているものであるか判断する有効/無効判断手段とを含んで構成されていることを前提とする。
【0009】
上記の構成によれば、有効化されている可変入賞口を報知する行為を、可変入賞口の開閉動作に兼用した形となっているため、処理の単純化が図られているといえる。
【0010】
また、本発明のパチンコ遊技機における特別状態選択発生手段は、第1の特別状態においては、複数の可変入賞口のうち有効化されている可変入賞口のみを開放するとともに、その有効化されている可変入賞口に玉が入賞した場合に特定可変入賞口を開放する単位処理を複数回繰り返して実行する一方、
第2の特別状態においては、有効化されている可変入賞口と無効化されている可変入賞口との両方を開放するとともに、その有効化されている可変入賞口に玉が入賞した場合に特定可変入賞口を開放する単位処理を複数回繰り返して実行し、
第2の特別状態における任意の単位処理において有効化されている可変入賞口に玉が入賞せず、特定可変入賞口が開放されなかった場合、複数の可変入賞口に関する有効/無効設定その単位処理と同じ組み合わせのまま保持、次回の単位処理開始するように構成される
【0011】
このようにすると、たとえ第2の特別状態(大当たり)であっても、無効化された可変入賞口に連続で玉を入賞させてしまうといった、プレーヤーにとって極度に好ましくない状況にはなりにくい。したがって、積極的な玉発射操作への意欲を損ねることも防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の遊技機の一形態であるパチンコ遊技機1の正面模式図である。パチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた正面ガラス扉5と、台枠の内側に配置されてガラス扉5によって覆われる遊技盤3を有する。遊技盤3の下方には、玉供給皿6が設けられている。玉供給皿6に準備された玉(遊技球)は、ハンドル7を含んで構成される玉発射機構によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3には釘が多数穿設されているので、遊技盤3に向けて発射された玉は、それらの釘に弾かれながら落下するようになっている。
【0013】
遊技盤3には、その中央付近に表示部11が設けられている。表示部11の下方には、スタートチャッカー17(始動口)が配置されている。スタートチャッカー17に玉が入ると、そのスタートチャッカー17に対応する形で設けられた検知部(検知スイッチ)により入賞が検知される。スタートチャッカー17に玉が入賞したことが検知されると、表示部11において図柄の変動が開始され、所定時間経過後に停止し、図柄が確定表示される。
【0014】
表示部11を挟んで遊技盤3の左右には、当該パチンコ遊技機1が大当たりしたときに開閉する可変入賞口20,21(いわゆる電動チューリップ)が配置されている。このような可変入賞口20,21は、開閉状態に応じて玉の入賞のしやすさが変化するものである。スタートチャッカー17の下方には、大当たり中に上記可変入賞口20,21に玉が入賞した場合に開閉する特定可変入賞口22(電動チューリップ)が配置されている。また、スタートチャッカー17の下方には、玉を回収するためのアウト口15が設けられている。
【0015】
図3は、パチンコ遊技機1の制御装置300の構成を示すブロック図である。このような制御装置300は、遊技盤3の背面側に配置されるものである。図3に示すように、パチンコ遊技機1の制御装置300は、主制御基板200(主制御部)、表示制御基板105(表示制御部)、音声制御基板106(音声制御部)、ランプ制御基板107(ランプ制御部)、賞球制御基板108(賞球制御部)および発射制御基板109(発射制御部)を含むものとして構成されている。各基板が、それぞれマイコンを備える構成が一般的であるが、図3では省略している。
【0016】
主制御基板200は、主制御回路100、スイッチ回路101、ソレノイド回路102、電源回路103、リセット回路104を含んで構成されている。主制御回路100は、演算装置であるCPU100a、ワーク用のRAM100b、プログラムや抽選判定用テーブルが記憶されたROM100c、入出力ポート100dを備えている。これらの装置は、図に表れていないバスで相互に接続されている。
【0017】
また、図1に示した可変入賞口20,21,22、スタートチャッカー17(始動口)の各々に対応する形で検知スイッチ32〜35(検知部)が設けられている。このような検知スイッチ32〜35は、たとえば光学式のセンサによって構成されており、スイッチ回路101を介して主制御回路100に検知信号を出力する。また、可変入賞口用ソレノイド37,38,39は、ソレノイド回路102を介して主制御基板200により励磁/非励磁が制御され、これにより可変入賞口20,21,22が開閉する。
【0018】
主制御基板200のCPU100aは、始動口検知スイッチ35から入賞検知信号が入力されることに基づき、大当たりを発生させるかどうか抽選処理を実行する。抽選用のプログラムは、ROM100cに記憶されRAM100bを使用してCPU100aに実行される。したがって、CPU100aは、大当たりの抽選手段として機能する。また、RAM100bは、抽選の結果を記憶する記憶手段として機能する。
【0019】
表示制御基板105は、主制御基板200より入力される表示制御信号に応じて、表示部11に画像を表示させる。音声制御基板106は、入力される音声制御信号に応じてアンプ44を制御し、スピーカ45より音声を出力させる。ランプ制御基板107は、入力されるランプ制御信号に応じて、ランプ13の点滅を制御する。賞球制御基板108は、入力される賞球信号に応じて賞球装置14を制御する。これにより、プレーヤーに対して所定量の賞球が払い出される。発射制御基板109は、プレーヤーがハンドル7(操作部)を操作することに応じて、そのハンドル7に対応して設けられた発射装置を作動させる。
【0020】
(第1実施形態)
既述したように、パチンコ遊技機1は、スタートチャッカー17に玉が入賞すると大当たり(特別状態)を発生させるかどうか抽選を行うように設計されている。大当たり中においては、予め定められた単位処理が複数回繰り返して実行される(図4参照)。一般には、このような繰り返し単位をラウンドと呼んでいる。以下、単位処理について具体的に説明するが、本発明パチンコ遊技機1では2種類の大当たりがプログラムされている。複数種類の大当たりの態様がプログラムされている遊技機自体はよく知られており、大当たりの抽選時にいずれの大当たりを発生させるか決定するのが一般的である。本実施形態においても、2種類の大当たり(スーパーとノーマル)を選択的に発生させるようにしている。このような大当たり抽選にかかる処理は、主制御基板のROM100cに記憶された抽選プログラムがCPU100aに実行されることにより実現されるので、CPU100aを特別状態選択発生手段と捉えることができる。そして、この特別状態選択発生手段は、上記した大当たり中の単位処理の実行手段でもある。
【0021】
大当たり時以外の通常の遊技状態中おいて、左右の可変入賞口20,21は閉鎖されており、玉が入賞しない、あるいは入賞し難いように調整(釘調整)されている。大当たりが発生すると、図1に示した可変入賞口20,21が開閉することは既に述べた。当然ながら、開放した可変入賞口には玉が入りやすくなる。ところが左右の可変入賞口20,21は、大当たりが発生するとほぼ一斉に開放するものの、玉が入賞した場合に予め定められた電気的処理が実行される有効設定と、玉が入賞した場合であっても上記電気的処理の一部または全部が実行されない無効設定とのいずれかに個別に設定されている。つまり、開いたところに闇雲に玉を入れればよいというわけではない。なお、設定されるとは、CPU100aのレジスタやRAM100bに代表される制御装置300の記憶部に、有効設定であること、あるいは無効設定であることが記憶されることに他ならない。左右の可変入賞口20,21の有効/無効にかかる設定処理は、主制御基板のROM100cに記憶されたプログラムがCPU100aに実行されることにより実現されるので、CPU100aを有効/無効設定手段と捉えることができる。
【0022】
可変入賞口20,21に玉が入賞すると、図3に示す検知スイッチ32,33から入賞検知信号が主制御基板200に入力される。大当たり中においては、その信号入力を契機に、玉が入賞した可変入賞口が有効設定および無効設定のいずれに設定されているものであるか判断され、その判断に応じて電気的処理を実行するかどうかが決定される。上記判断は、有効/無効判断手段としてのCPU100aがするものである。
【0023】
また、前述したように本発明のパチンコ遊技機1は、左右の可変入賞口20,21とは別に、それら可変入賞口20,21のうち大当たり中において有効化されたものに玉が入賞した場合に開放し、無効化されたものに玉が入賞した場合には開放しない特定可変入賞口22が設けられている(図1参照)。そして、上記した電気的処理は、たとえば特定可変入賞口22を開放する処理、具体的には特定可変入賞口22を開閉させるためのソレノイド39(アクチュエータ)の動作制御を含む処理とすることができる。このようにすると、左右の可変入賞口20,21のうち、有効化された方に玉が入れることが大当たり中に重要なことになるため、プレーヤーの積極的な発射操作を促すことにつながる。
【0024】
その一方で、RAM100bの記憶状態などは外部から知りえないので、左右の可変入賞口20,21のうち、いずれが有効化されているのかプレーヤーが識別できるように、表示部11やスピーカ45などに代表される報知手段を用いて報知することが考え得る。本実施形態においては、そのような大当たりの態様のうち、必ず報知する大当たりをスーパー大当たり(第1の特別状態)とし、必ずしも報知しない態様をノーマル大当たり(第2の特別状態)としている。
【0025】
スーパー大当たりが発生すると、たとえば図2に示すように、有効化された可変表示部が左右のいずれであるか、その位置を指示するキャラクタ(本実施形態では矢印)が表示部11の特定領域28に表示されるようにすることができる。ただ、本実施形態では、左右両方の可変入賞口20,21がほぼ一斉に開放するので、そのいずれにも玉を入賞させることが可能である。つまり、意に反した場所に玉が入ってしまう可能性があるが、遊技盤3のほぼ中央に配置された表示部11の左右に振り分ける形で可変入賞口20,21を配置しているので、概ね狙ったところに玉を入れることは可能となっている。
【0026】
なお、左右の可変入賞口20,21のうち、無効化されたものに玉が入賞した場合にも、特定可変入賞口22をまったく開放しないのではなく、有効化されたものに玉が入賞した場合のほうが、プレーヤーにとってより有利になるべく、特定可変入賞口22を開放するようにしてもよい。すなわち、特定可変入賞口22を、左右の可変入賞口20,21とは別に、それら複数の(左右の)可変入賞口20,21(入賞口)に玉が入賞した場合に開放するものとして設けることができる。この場合、前述した電気的処理は、左右複数の可変入賞口20,21のうち有効化されたものに玉が入賞した場合には、無効化されたものに玉が入賞した場合よりもプレーヤーにとって有利になるように、特定可変入賞口22を開閉させるためのアクチュエータ(ソレノイド39)の動作制御を行う処理とすることができる。このようにすれば、無効化された可変入賞口に玉が入りつづけても、プレーヤーが極度に不利になることが緩和される。
【0027】
具体的には、左右の可変入賞口20,21のうち、無効化されたほうに玉が入賞した場合には、有効化されたほうに玉が入賞した場合に比べ、特定可変入賞口22の開放時間を短くする形態が考え得る。また、無効化されたほうに玉が入賞した場合には、有効化されたほうに玉が入賞した場合に比べ、特定可変入賞口22への入賞玉数を少なく規制する形態も考え得る。さらには、それら2形態を複合させた形態でもよい。
【0028】
また、本実施形態においては、ほぼ同時に開放した左右の可変入賞口20,21のいずれかに玉が1個でも入賞すると、直ちに双方が閉じるべくソレノイド37,38(アクチュエータ)が制御されるように設計されている。そのため、左右の可変入賞口20,21の両方に玉を入賞させることが極めて難しくなっている。複数の可変入賞口20,21にほぼ同時に玉が入賞した場合には、先に玉が入賞した可変入賞口の有効/無効が判断されるようにするとよい。このことは、後述する第2実施形態のノーマル大当たりおいても同様とされる。
【0029】
次に、図4に示すのは、大当たり時に実行される処理を示すフローチャートである。大当たりが発生するまでの遊技処理については、いわゆるセブン機と同様とすることができるので、ここでは詳細は省略する。なお、スーパー大当たりおよびノーマル大当たりのうち、いずれを発生させるかはスタートチャッカー17に玉が入賞したことが検知されたときに実行される大当たり抽選時に決定され、RAM100bへのスーパー大当たりフラグの書き込みの有無によって、スーパー/ノーマルの判断が大当たり中において行われるようにすることができる。
【0030】
大当たり中においては、フローチャートのS1〜S17の大当たり処理が単位処理として複数回(たとえば10回)繰り返し実行される。大当たり処理が開始されると、S1において大当たりフラグがON(大当たりフラグ=1と等価)されているかどうか判断される。続くステップS2においては、救済フラグがONされているかどうか判断される。このフローチャートに示す実施形態では、左右の可変入賞口20,21のうち、有効化された方に玉が入賞しない限り特定可変入賞口22は開放しないようにしている。つまり、無効化された方に続けざまに玉が入ると、特定可変入賞口22が開かず、出玉が極度に少なくなってしまう恐れがある。
【0031】
そこで、本実施形態においては、任意の単位処理において無効化された可変入賞口に玉が入賞した場合、すなわち特定可変入賞口22が開放されなかった場合、次回の単位処理においては大当たりの種類に関係なく表示部11を用いた報知処理が実行されるようにしている。これにより、無効設定の可変入賞口に玉が立て続けに入るという、プレーヤーに極端に不利な状況になることが適度に抑制される。具体的には、S13にて実行される判断、すなわち玉が入賞した可変入賞口が有効化されているかどうか、という判断に応じて、救済フラグがONされたりされなかったりする。救済フラグは、たとえばRAM100bの所定エリアに記憶されるフラグである。また、可変入賞口20,21が有効設定にセットされるとは、RAM100bの所定エリアに有効フラグが記憶されることを意味する。
【0032】
次に、救済フラグがONされていない場合には、ステップS3において、スーパー大当たりフラグがONされているかどうか判断される。この判断は、表示部11を用いた報知処理を実行するか否か、という判断と等価である。スーパー大当たりフラグがONされている場合には、有効化フラグが読み込まれ、有効化している可変入賞口の報知処理が行われる(図2参照)。表示部11を用いた報知動作が開始されることに同期して、左右の可変入賞口20,21がほぼ同時に開放され(S7)、開放カウンタがインクリメントされる(S8)。開放カウンタは、RAM100bの所定のメモリ領域を占有して、S1〜S17の処理で表される単位処理が何度実行されたかを示す情報を記憶する。そして、ステップS9において、この開放カウンタ=10であることが判断されると、大当たりフラグがOFFされ(S10)、開放カウンタがリセットされる。
【0033】
続くステップS12においては、左右の可変入賞口20,21に玉が入賞したか判断される。つまり、このフローチャートに示す実施形態では、そのいずれかに玉が入賞するまで可変入賞口20,21は閉じない仕組みになっている。これにより、プレーヤーは慎重に玉の発射操作を行うことができる。左右の可変入賞口20,21のうち、有効化している可変入賞口への玉の入賞が検知されると、続くステップS14において、特定可変入賞口22が所定時間開放される。他方、玉が入賞した可変入賞口が有効化されたものでない場合には、特定可変入賞口22は開放されず、前述した救済フラグがONされる(S15)。
【0034】
最後に、左右の可変入賞口20,21のうち、次回の単位処理で有効設定されるべきものが公知の乱数抽選等により決定され(S16)、有効化フラグをゼロ、または1にセットされてリターンする。なお、有効化フラグ=0の場合には、左の可変入賞口20が有効設定、かつ右の可変入賞口21が無効設定とされる。有効化フラグ=1の場合には、この逆である。
【0035】
(第2実施形態)
この実施形態においては、スーパー大当たり(第1の特別状態)が発生した場合には、有効化された可変入賞口のみが開放され、無効設定の可変入賞口については非開放とされる。他方、ノーマル大当たりに当選した場合には、左右両方の可変入賞口20,21が開放する(つまり、有効化されたものと無効化されたものとが混在する)。スーパー/ノーマルの2種類の大当たりを発生させる点や、大当たり中に有効化された可変入賞口に玉が入ると特定可変入賞口22が開放する点など、第1実施形態の構成を概ね援用できる。特に、ハードウェア構成は、全く同一とすることができる。
【0036】
図5は、大当たり時に実行される処理の別形態(第2実施形態)を示すフローチャートである。図4に示したフローチャートと異なる点についてのみ説明すると、まず、ステップST4における処理が挙げられる。すなわち、ST3で読み込まれた有効化フラグの種類に応じていずれの可変入賞口を開放するかが決定され、左右の可変入賞口20,21のうち、該決定により指定される方のみがST4において開放されることとなる。
【0037】
さらに、ノーマル大当たりが発生した場合、つまりスーパー大当たりフラグがONされていない場合であって、任意の単位処理において特定可変入賞口22が開放されなかった場合(ST11においてNOの場合)、有効化フラグの書き換えが実行されず、左右複数の可変入賞口20,21に関する有効/無効設定がその単位処理と同じ組み合わせのまま保持され、次回の単位処理が開始されるようになっている。このようなルーチンについての知見をプレーヤーが知り得るならば、左右の可変入賞口20,21のうち無効化された方に連続で玉を入賞させてしまうといった不利な状況にもなりにくい。結局、無効化された可変入賞口への玉の入賞が検知された次のラウンドにおいては、有効化された可変入賞口を報知する動作を間接的に行っていることになり、そのラウンドに限って、スーパー大当たり発生時と全く同程度の優位性をプレーヤーに付与することに成功している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパチンコ遊技機の正面模式図。
【図2】表示部を用いた報知動作の一例を説明する図。
【図3】パチンコ遊技機の制御装置の構成を示すブロック図。
【図4】大当たり時に実行される処理を示すフローチャート。
【図5】大当たり時に実行される処理の別形態を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
3 遊技盤
11 表示部(報知手段)
20,21 可変入賞口
22 特定可変入賞口
32,33 検知スイッチ(検知部)
39 特定可変入賞口用ソレノイド
45 スピーカ(報知手段)
100a CPU(有効/無効設定手段、有効/無効判断手段、特別状態選択発生手段)
100b RAM
100c ROM
200 主制御基板
300 制御装置

Claims (2)

  1. 遊技盤に配置された複数の可変入賞口およびそれら複数の可変入賞口とは別の特定可変入賞口と、所定条件の成立に応じて特別状態を発生させる制御装置とを備え、その制御装置は、
    前記特別状態中において前記複数の可変入賞口を、玉が入賞した場合に前記特定可変入賞口を開閉させるためのアクチュエータの動作制御を含む電気的処理が実行される有効設定と、玉が入賞した場合であっても前記電気的処理の一部または全部が実行されない無効設定とのいずれかに個別に設定する有効/無効設定手段と、
    前記所定条件が成立した場合に、前記複数の可変入賞口のうち有効化されている前記可変入賞口がどれなのかプレーヤーが識別できるように報知処理が必ず実行される第1の特別状態と、前記報知処理が必ずしも実行されない第2の特別状態のうち、いずれか一方を選択的に発生させる特別状態選択発生手段と、
    前記特別状態中において、前記複数の可変入賞口の各々に対応する形で設けられた検知部から入賞検知信号が入力された場合に、玉が入賞した前記可変入賞口が前記有効設定および前記無効設定のいずれに設定されているものであるか判断する有効/無効判断手段とを含み、
    前記特別状態において、前記特別状態選択発生手段は、前記複数の可変入賞口を開放するとともに、当該複数の可変入賞口のうち有効化されている可変入賞口に玉が入賞した場合に前記特定可変入賞口を開放する単位処理を複数回繰り返して実行する一方、任意の前記単位処理において前記特定可変入賞口が開放されなかった場合、次回の前記単位処理においては、前記特別状態の種類に関係なく前記報知処理を必ず実行することを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 遊技盤に配置された複数の可変入賞口およびそれら複数の可変入賞口とは別の特定可変入賞口と、所定条件の成立に応じて特別状態を発生させる制御装置とを備え、その制御装置は、
    前記特別状態中において前記複数の可変入賞口を、玉が入賞した場合に前記特定可変入賞口を開閉させるためのアクチュエータの動作制御を含む電気的処理が実行される有効設定と、玉が入賞した場合であっても前記電気的処理の一部または全部が実行されない無効設定とのいずれかに個別に設定する有効/無効設定手段と、
    前記所定条件が成立した場合に、前記複数の可変入賞口のうち有効化されているもののみが開放される第1の特別状態と、有効化されているものと無効化されているものとが混在して開放される第2の特別状態のうち、いずれか一方を選択的に発生させる特別状態選択発生手段と、
    前記特別状態中において、前記複数の可変入賞口の各々に対応する形で設けられた検知部から入賞検知信号が入力された場合に、玉が入賞した前記可変入賞口が前記有効設定および前記無効設定のいずれに設定されているものであるか判断する有効/無効判断手段とを含み、
    前記特別状態選択発生手段は、前記第1の特別状態においては、前記複数の可変入賞口のうち有効化されている可変入賞口のみを開放するとともに、その有効化されている可変入賞口に玉が入賞した場合に前記特定可変入賞口を開放する単位処理を複数回繰り返して実行する一方、
    前記第2の特別状態においては、有効化されている可変入賞口と無効化されている可変入賞口との両方を開放するとともに、その有効化されている可変入賞口に玉が入賞した場合に前記特定可変入賞口を開放する単位処理を複数回繰り返して実行し、
    前記第2の特別状態における任意の前記単位処理において前記有効化されている可変入賞口に玉が入賞せず、前記特定可変入賞口が開放されなかった場合、前記複数の可変入賞口に関する有効/無効設定をその単位処理と同じ組み合わせのまま保持し、次回の単位処理を開始することを特徴とするパチンコ遊技機。
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