JP2006238997A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】稼働率の低下を防止する。
【解決手段】貯留モードでパチンコ球が始動口に入賞したパチンコ球は第2通路20bに流下する。第2通路20bではシャッター25によってパチンコ球の流下が阻止される。これにより、第2通路20b上でパチンコ球が貯留され、パチンコ球の貯留個数がカウントされる。パチンコ球の貯留個数が4個に達した場合、シャッター25が貯留位置から放出位置に移動する。シャッター25が放出位置に移動すると、貯留されていたパチンコ球が第2通路20bの下流側に流下する。流下したパチンコ球は順次に放出センサ27によって検知される。放出センサ27によってパチンコ球が4個検知されると4回の当たり抽選が順次に行われる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、遊技球が通過可能な入賞口と、遊技球が前記入賞口を通過したか否かを検知する通過球検知センサとを備えた弾球遊技機に関するものである。
本明細書中では弾球遊技機としてパチンコ機を例に挙げて説明しているため、遊技球としてパチンコ球を用いて説明するが、遊技球としては球状の他の媒体も含む。また、遊技盤に設けられた入賞口にパチンコ球が入ることを入賞とする。
パチンコ機では、遊技盤の前面に遊技領域が形成され、遊技者のハンドル操作によって打ち出されたパチンコ球が遊技領域を落下する。遊技領域には、パチンコ球の落下方向に変化を与える遊技釘や入賞口、パチンコ球を一時的に転動させるステージなどが設けられている。そして、これらの各部材を遊技領域に設けることによって、落下するパチンコ球の動きへの遊技者の興味を惹きつけるようにしている。しかし、従来のパチンコ機では、打ち出されたパチンコ球の殆どが入賞口に入賞せずにアウト球となるため、このことが遊技者の遊技への興趣を失わせる原因となっていた。このため、例えば特許文献1では、入賞口に入賞しなかったパチンコ球を貯留し、貯留されたパチンコ球を遊技者の操作によって放出するようにしている。放出されたパチンコ球は入賞球となりやすくなるように遊技球の経路が形成されている。これにより、アウト球の個数を低減し、遊技者の遊技への興趣を高めるようにしている。
また、最近のパチンコ機やスロットマシンには、液晶ディスプレイなどの図柄表示装置が組み込まれ、遊技の進行状況に応じて画像による様々な演出が行われるものが殆どである。例えばパチンコ機では、遊技盤面内の始動入賞口(始動口)にパチンコ球が入ると、乱数を利用した当たり抽選が行われるとともに、図柄表示装置で数字やマークなどの図柄が変動表示され、当たり抽選によって当たりが決定されているときには、独特の演出表示が行われた後に図柄の変動表示が停止して、「777」などの当り図柄が停止表示される。当たり図柄が表示された後は、通常モードから当たりモードに移行される。当たりモードでは短期間で大量のパチンコ球を獲得できるため、遊技者は当たりに当選することを期待して遊技を行うことが一般的である。
特開2003−275396号公報
ところで、上記のようなパチンコ機では、当たり抽選で用いられる乱数値は一定の周期範囲において高速で更新されており、始動口でパチンコ球が検知されたときに抽出された乱数値が当たり乱数であるか否かによって当たり又はハズレが決定される。このため、当たり抽選で当たりに当選するには、当たり乱数が更新されたときに始動口でパチンコ球を検知させることが必要となるが、遊技者の技量によって当たり乱数を抽出できるように当たり乱数の更新周期を設定してしまうと遊技者に莫大な利益をもたらしてしまうため、当たり乱数の更新周期に合わせて始動口でパチンコ球を検知させることが不可能となるように乱数値の更新周期は設定されている。しかし、当たり抽選でハズレが連続し、通常モードでの遊技の期間が長くなってくると、遊技者には当たり乱数の更新周期に合わせてパチンコ球を始動口へ入賞させることを困難に感じさせてしまい、このことが当たりへの期待感を低下させ、遊技を中止する要因となっていた。
また、パチンコ機では、図柄の変動表示中に始動口で入賞が発生した場合にそのパチンコ球が例えば4個を限度に保留球として扱われる。保留球が発生すると、図柄が停止した後に再び図柄の変動表示が開始されて保留球に対する当たり抽選の結果が報知される。保留球を記憶するパチンコ機には、乱数値の取得のみを行っておき、保留球に対する図柄の変動表示を開始するときに当たり抽選を行うものと保留球の発生時に当たり抽選を行うものとがある。そして、保留球の発生時に当たり抽選を行うものでは、例えば4個目の保留球に対して行われた当たり抽選の結果が当たりである場合に、4個目の保留球に対する遊技まで複数回の遊技にわたって演出を行う、あるいは、4個目の保留球が当たりであることを事前に予告する演出を行うなど、演出の態様に工夫が凝らされているものがある。しかし、保留球が4個記憶されたうえに4個目の保留球で当たりとなることは稀であるため、上記のような演出が行われる機会は稀となってしまい、このことが遊技者の演出への興味を失わせ、遊技に飽きを感じさせる原因となっていた。そして、これらのことはパチンコ機の稼働率が低下し、遊技場の利益の損失に繋がっていた。
本発明は上記課題を解決するためのもので、稼働率の低下を防止できるようにした弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の弾球遊技機は、遊技球が通過可能な入賞口と、遊技球が前記入賞口を通過したか否かを検知する通過球検知センサとを備えた弾球遊技機において、前記入賞口を通過した遊技球を流下させる球通路と、前記球通路上での遊技球の流下を阻止して該遊技球を前記球通路上で貯留させるとともに、貯留を解除して前記遊技球を1個ずつ前記球通路の下流側に流下させる貯留装置と、前記貯留装置を作動させる作動信号に応答して前記貯留を開始させ、前記通過検知センサからの検知信号に応答して前記球通路上で貯留された遊技球の数をカウントし、遊技球のカウント数が一定個数に達したことを契機に前記貯留を解除する貯留制御装置と、前記解除によって流下した遊技球を検知する放出球検知センサと、
前記放出球検知センサで遊技球が検知されるたびに乱数値を取得する乱数取得手段と、
取得された個々の乱数値を抽選に用いて当たり又はハズレのいずれかを順次に決定する当たり抽選手段とを備えたものである。
また、請求項2記載の弾球遊技機は、図柄の変動表示及び停止表示によって前記抽選の結果を報知する図柄表示手段と、前記図柄の変動表示中に前記乱数値が取得された場合には、取得された乱数値又はこれを用いた抽選の結果を示すデータを前記一定個数と同一数まで記憶する抽選データ記憶手段とを備え、前記図柄表示手段は、前記抽選データ記憶手段に記憶された乱数値を用いた抽選の結果を次回以降の図柄の変動表示の際に前記抽選の報知するものである。
なお、図柄の変動表示中に取得された乱数値を用いて抽選を行うタイミングは、乱数値の取得と同時、あるいは、図柄の変動表示が終了した後など適宜のタイミングでよい。また、貯留装置が作動していない状態で遊技球が前記入賞口を通過した場合にもこの遊技球を検知して抽選を行うことが好ましい。そして、この場合も図柄の変動表示によって抽選の結果を報知することが好適であり、図柄の変動表示中に遊技球が検知された場合には、抽選の結果の報知を図柄の停止表示後に持ち越すとよい。
また、請求項3記載の弾球遊技機は、前記球通路を、前記貯留装置を介さずに遊技球が流下する第1通路と前記貯留装置で遊技球が貯留される第2通路とで構成し、前記第1通路と前記第2通路とを切り替える切り替え装置を備え、前記貯留制御装置は前記作動信号に応答して前記切り替え装置を制御し、前記切り替え装置に前記第2通路と前記第1通路とを切り替えさせ、前記乱数取得手段は、前記第1通路が使用されている場合には前記通過球検知センサからの検知信号に応答して乱数値を取得するものである。
また、請求項4記載の弾球遊技機は、前記放出球検知センサは、前記貯留装置が作動していないときにも前記球通路を流下した遊技球の検知を行うものである。
球通路上での遊技球の流下を阻止して該遊技球を前記球通路上で貯留させるとともに、貯留を解除して前記遊技球を1個ずつ前記球通路の下流側に流下させ、流下した遊技球が検知されるたびに取得された個々の乱数値を抽選に用いて当たり又はハズレのいずれかを順次に決定するので、当たり乱数の更新周期に合わせて乱数値の取得する蓋然性が高まり、遊技者の当たりへの期待感を高めることができる。これにより、遊技を中止することを防止でき、弾球遊技機の稼働率の低下を防止することができる。
また、図柄の変動表示中に前記乱数値が取得された場合には、取得された乱数値又はこれを用いた抽選の結果を示すデータを遊技球の貯留個数と同一数まで記憶し、記憶された乱数値を用いた抽選の結果を次回以降の図柄の変動表示によって前記抽選の報知するので、複数回の遊技にわたる演出をストックして実行することが可能になり、遊技者の演出への興味を高めることができる。
また、前記球通路を、遊技球が貯留されずに流下する第1通路と遊技球が貯留される第2通路とで構成し、前記第1通路が使用されている場合には前記通過球検知センサからの検知信号に応答して乱数値を取得するので、2種類の球通路を設けた場合に従来のセンサを利用して乱数値の取得を行うことが可能になり、弾球遊技機のコストを低減することができる。
また、前記放出球検知センサは、前記貯留装置が作動していないときにも前記球通路を流下した遊技球の検知を行うので、貯留装置の作動の有無に応じて球通路を複数設ける必要がなくなり、弾球遊技機のコストを低減することができる。
図1に示すパチンコ機10では、通常モード及び当たりモードの2つの遊技モードが設けられている。当たりモードには、当たり又はハズレを決定する当たり抽選に当選すると移行する。当たりモードは複数回のラウンドから構成されており、当たりモードでは通常モードで閉じられた状態となっている大入賞口16が開放される。当たりモードでは、1ラウンドにつき大入賞口16が1回開放される。1ラウンドは大入賞口16にパチンコ球が10個入賞すると終了する。
次に、パチンコ機10の構成を説明する。パチンコ機10の遊技盤11の遊技盤面11aには図柄表示装置(図柄表示手段)12が組み込まれている。また、遊技盤面11aには、始動口(入賞口)13、アタッカ14、アウト口15が設けられ、これにより、遊技盤面11aの前方に遊技領域が形成されている。
パチンコ機10の前面には発射ハンドル10aが設けられている。発射ハンドル10aが操作されると、発射制御装置によってパチンコ球が1個ずつ遊技領域に打ち出される。打ち出されたパチンコ球は、始動口13に入賞するかアウト口15に入る。始動口13にパチンコ球が入賞すると、賞球が払い出されるとともに当たり抽選が行われ、さらに、図柄の変動表示が開始される。アウト口15に入ったパチンコ球はアウト球となり回収される。
アタッカ14の奥には大入賞口16が設けられている。アタッカ14は、大入賞口16を開放する開放位置と大入賞口16を閉じる閉じ位置との間で回動自在に取り付けられている。通常モードでは、アタッカ14は閉じ位置に位置しており、当たりモードに移行するとアタッカ14が1ラウンドにつき1回開放位置に回動する。
図柄表示装置12には液晶パネル12aが組み込まれている。液晶パネル12aには3個の図柄が並列に並べて表示されている。図柄は、数字の「0」〜「9」を示す10種類の図柄からなり、始動口13にパチンコ球が入賞すると各列の図柄の変動表示が開始される。そして、図柄が停止表示されたときの図柄の組み合わせによって、当たり抽選の結果が当たり又はハズレのいずれであるか表示される。同一の数字が3つ揃った場合は当たりとなり、それ以外の組み合わせはハズレとなる。
図柄表示装置12の上方には保留球表示部18が設けられている。保留球表示部18は4個のランプを備えている。図柄の変動表示中にパチンコ球が始動口13に入賞すると、始動口13への入賞の権利が保留球として持ち越される。保留球は、4個を上限に記憶される。保留球が1個記憶されるとランプが1つ点灯する。保留球は、図柄の変動表示後に消化される。保留球が1個消化されると、保留球表示部18のランプが1つ消灯され、図柄の変動表示が1回行われる。
パチンコ機10では、始動口13に入賞したパチンコ球を貯留し、貯留個数が4個になったときに4個分の当たり抽選が連続的に行われる貯留モードと、始動口13にパチンコ球が入賞するたびに当たり抽選が行われるノーマルモードとが設定されている。ノーマルモードでは始動口13でパチンコ球が検知された時点で賞球の払い出しと当たり抽選とが行われる。貯留モードでは始動口13でパチンコ球が検知された時点では賞球の払い出しのみが行われる。そして、パチンコ球の貯留個数が4個に達すると貯留されたパチンコ球が放出される。放出されたパチンコ球は順次に検出され、これに伴い、当たり抽選が順次に行われる。パチンコ機10の前面には、貯留選択ボタン19が設けられている。貯留選択ボタン19は常時操作が可能であり、貯留選択ボタン19が押下されるごとに貯留モードとノーマルモードとが交互に切り替えられる。なお、貯留モードにおいて、パチンコ球の貯留個数が4個に達する前に貯留選択ボタン19が押下されると、貯留されているパチンコ球はその時点で放出される。
貯留モードではパチンコ球が遊技盤11の背面側で貯留される。遊技盤11には前面側から背面側に貫通した穴にアクリル板が貼着された透明窓11bが形成されている。透明窓11bは貯留されたパチンコ球と対面するように配置されている。これにより、遊技者は、貯留されたパチンコ球を遊技盤11の前面側から視認することができる。
図2に示すように、遊技盤11の背面には球通路20が設けられている。球通路20は始動口13よりも下方に配置されている。始動口13に入ったパチンコ球21は図示しない通路を通って球通路20に落下する。始動口13を通過したパチンコ球21は通過センサ(通過球検知センサ)22によって検知される。
球通路20は略への字形状に折れ曲がった板からなる。球通路20は、一方側に突出した第1通路20aと他方側に突出した第2通路20bを備えている。第1通路20aと第2通路20bとは、パチンコ球21が1個ずつ下流側に流下するようにその幅が設定されている。
第1通路20aと第2通路20bとの境には、第1通路20aと第2通路20bとを切り替える切り替え装置23が設けられている。切り替え装置23は、球通路20の上方に突出した切り替え板23aが揺動自在に取り付けられている。切り替え板23aは遊技盤11の幅方向で揺動する。切り替え板23aは、第1通路20aにパチンコ球21を流下させる第1位置(図中二点鎖線で示す位置)と第2通路20bにパチンコ球21を流下させる第2位置(図中実線で示す位置)とのいずれかに揺動する。切り替え板23aはソレノイド23bによって駆動される。ソレノイド23bは、後述するCPU33及び可動部材制御装置47によって、その駆動が制御される。
第1通路20aに流下したパチンコ球21は傾斜にしたがって下流側に流下した後に排出される。
第2通路20bの下流側には貯留装置24が設けられている。貯留装置24は、第2通路20bの厚み方向と略平行に移動するシャッター25とシャッター25を駆動するソレノイド26とを備えている。
シャッター25は、第2通路20bでのパチンコ球21の流下経路に進入してパチンコ球21の流下を阻止する貯留位置と、第2通路20bでのパチンコ球21の流下経路から退避する放出位置との間で直進的に移動する。そして、シャッター25が貯留位置に位置する場合には第2通路20b上でパチンコ球21が貯留され、シャッター25が放出位置に位置する場合には第2通路20bで貯留されたパチンコ球が下流側に流下する。ソレノイド26は、後述するCPU33及び可動部材制御装置47によって、その駆動が制御される。第2通路20b上でシャッター25の下流側には放出センサ(放出球検知センサ)27が設けられている。放出センサ27はコの字形のゲート状になっており、第2通路20bを流下するパチンコ球21は放出センサ27によって検知された後に第2通路20bから排出される。
図3に示すように、パチンコ機10は主制御部30と副制御部31とから構成されている。主制御部30には主制御装置32が設けられている。パチンコ機10は主制御装置32に設けられたCPU(貯留制御装置)33によって、その動作が管制される。
主制御装置32には、CPU33の他、メモリ(抽選データ記憶手段)34、乱数取得部(乱数取得手段)35、当たり決定部(当たり抽選手段)36、停止図柄決定部37などが設けられている。CPU33は、メモリ34のROM領域に格納されたプログラムにしたがってパチンコ機10の動作を制御する。
乱数取得部35は、乱数発生器及び乱数サンプリング回路を備えている。乱数発生器では一定範囲の乱数(例えば0〜65535)が一定のタイミングでインクリメントされている。乱数取得部35が作動されると、乱数発生器でインクリメントされた乱数値が乱数サンプリング回路によって取得される。乱数取得部35で取得された乱数値は当たり決定部36に入力される。CPU33には、貯留選択ボタン19の押下信号が入力される。CPU33は、この押下信号が入力されるたびにノーマルモードと貯留モードとを切り替える。そして、ノーマルモードでは通過センサ22でパチンコ球が検知されたときに乱数取得部35を作動させ、貯留モードでは放出センサ27でパチンコ球が検知されたときに乱数取得部35を作動させる。
当たり決定部36では、乱数取得部35から入力された乱数値を用いて当たり抽選が行われる。当たり決定部36は当たり決定テーブルを備えている。当たり決定テーブルでは、乱数発生器での乱数値のそれぞれが当たり乱数又はハズレ乱数のいずれかに区別されている。乱数取得部35から入力された乱数値は当たり決定テーブルと照合される。照合の結果、取得された乱数値が当たり乱数である場合は当たりとなり、取得された乱数値がハズレ乱数である場合はハズレとなる。
なお、当たり決定テーブルでの乱数値の構成は、例えば乱数発生器での全乱数値の範囲を当たりとなる範囲とハズレとなる範囲との2つの数値範囲に区切るなど適宜に設定してよい。この場合、取得された乱数値がいずれの数値範囲に属する値であるかによって当たり又はハズレのいずれかが決定される。また、当たりの種類は1種類に限らず、例えば当たりモードに移行する権利のみが付与される通常当たりと、当たりモードに移行する権利に加えて当たりモードに移行する確率が通常モードよりも高くなる確率変動モードに移行する権利が付与される確変当たりとで当たりを構成するなど適宜に設定してよい。
停止図柄決定部37では、液晶パネル12aで停止表示させる図柄の組み合わせ(停止図柄)が抽選によって決定される。停止図柄決定部37での抽選が終了すると、決定された図柄の組み合わせを示す信号がCPU33から後述する図柄表示制御装置43に入力される。
CPU33には、通過センサ22、放出センサ27、始動口センサ40、大入賞口センサ41、払出口センサ42が接続され、各センサからパチンコ球の検知信号が入力される。始動口センサ40では始動口13、大入賞口センサ41では大入賞口16にパチンコ球が入賞したか否かが検出される。払出口センサ42ではパチンコ球が払い出されたか否かが検出される。
また、CPU33には、図柄表示制御装置43、ランプ制御装置44、音声制御装置45などの副制御部31の各装置や、払出制御装置46、可動部材制御装置47などの主制御部30の各装置が接続されている。さらに、主制御部30内には発射制御装置48が設けられている。
図柄表示制御装置43は、液晶パネル12aから表示される画像の表示制御を行う。図柄表示制御装置43は、液晶パネル12aで表示される図柄ごとに割り当てられた先頭アドレスを監視することにより、どの図柄が液晶パネル12aから表示されているかを識別する。これにより、図柄の変動表示及び停止表示が行われる。図柄表示制御装置43にはCPU33から停止図柄の組み合わせが入力される。図柄表示制御装置43は、CPU33から入力された組み合わせを識別して図柄を停止表示させる。
ランプ制御装置44では、例えば当たりモードでランプを点滅させるなど、遊技の状態に応じてパチンコ機10に設けられた各種ランプの点灯制御が行われる。また、保留球表示部18のランプの点灯制御もランプ制御装置44で行われる。ランプ制御装置44は、CPU33からの点灯信号及び消灯信号に基づいて保留球表示部18のランプの点灯制御を行う。
なお、図柄の変動表示中に当たり抽選が行われた場合、すなわち、保留球が発生した場合には、CPU33は当たり抽選の結果を示す抽選フラグ(データ)をメモリ34のRAM領域に書き込む。そして、保留球を消化する際に抽選フラグがCPU33によって読み出され、読み出された抽選フラグに示された結果に基づいて図柄の変動表示及び停止表示が行われる。
音声制御装置45はサウンドメモリを備えており、音楽や音声をプログラム化したサウンドプログラムをサウンドメモリから読み出し、サウンドプロセッサを介してスピーカーから音楽や音声などを出力させる。これにより、図柄の変動表示を行っているときや当たりモードへ移行したときなど、遊技の状態に応じて音楽や音声がスピーカーから出力される。
払出制御装置46は、始動口センサ40又は大入賞口センサ41のいずれかがパチンコ球を検知すると作動される。払出制御装置46はメモリを備えており、このメモリには、パチンコ球1個の入賞に対して払い出すパチンコ球の個数と入賞口の種類とが対応付けされた払い出しテーブルが格納されている。払出制御装置46は、払い出し用のパチンコ球が貯留されている貯留装置を駆動し、入賞口の種類に応じた個数のパチンコ球の払い出しを行わせる。
可動部材制御装置47は、アタッカ14を駆動するソレノイド(図示せず)、切り替え板23aを駆動するソレノイド23b、シャッター25を駆動するソレノイド26に接続されている。可動部材制御装置47は当たりモードでソレノイドの駆動を制御し、アタッカ14を開き位置と閉じ位置とで回動させる。
また、貯留選択ボタン19の押下信号(作動信号)がCPU33に入力されると、CPU33は押下信号を可動部材制御装置47に入力する。このとき、可動部材制御装置47は、切り替え板23aを第1位置又は第2位置に移動するようにソレノイド23bの駆動制御を行う。
さらに、貯留モードでのパチンコ球の貯留個数が4個に達すると、CPU33はシャッター25の作動信号を可動部材制御装置47に入力する。このとき、可動部材制御装置47はソレノイド26の駆動制御を行い、シャッター25を貯留位置から放出位置に移動させる。そして、放出センサ27からの検知信号がCPU33に4回入力されると、CPU33はシャッター25の作動信号を再び可動部材制御装置47に入力する。可動部材制御装置47はソレノイド26の駆動制御を行い、シャッター25を放出位置から貯留位置に移動させる。
発射制御装置48は発射ハンドル10aに接続されており、発射ハンドル10aで調節されたパチンコ球の打ち出しの強さに応じてパチンコ球を一定間隔ごとに発射する。
次に上記のように構成されたパチンコ機10の作用について説明する。図4に示すように、パチンコ機10では貯留選択ボタン19を押下せずに遊技を開始するとノーマルモードでの遊技が行われる。ノーマルモードでは切り替え板23aが第1位置にセットされている。
遊技領域に打ち出されたパチンコ球が始動口13に入賞すると、始動口13を通過したパチンコ球が通過センサ22によって検知される。通過センサ22から検知信号が入力されるとCPU33は払出制御装置46を作動し、賞球の払い出しを行わせる。また、これと同時にCPU33は乱数取得部35を作動し、乱数値を取得させる。取得された乱数値は当たり決定部36に入力され、この乱数値を用いて当たり抽選が行われる。
このとき、図柄が停止表示されている場合には、図柄の変動表示が開始され、当たり抽選の結果が遊技者に報知される。また、図柄の変動表示中で、かつ保留球が4個未満であった場合には、抽選フラグがメモリ34のRAM領域に書き込まれ、始動口13に入賞したパチンコ球が保留球とされる。保留球が発生すると保留球表示部18によって、その個数分のランプが点灯される。また、既に保留球が4個記憶されている場合、すなわちメモリ34に抽選フラグが4個書き込まれていた場合には、メモリ34への抽選フラグの書き込みが行われず、賞球の払い出しのみが行われて処理が終了する。なお、当たり抽選を行う前にメモリ34のRAM領域に抽選フラグが書き込まれているか否かをチェックし、抽選フラグの数が4個未満である場合にのみ当たり抽選を行ってもよい。始動口13を通過したパチンコ球は第1通路を流下した後に排出される。
ノーマルモードで遊技者が貯留選択ボタン19を押下すると、可動部材制御装置47はソレノイド23bの駆動制御を行い、切り替え板23aを第1位置から第2位置に揺動させる。これにより、ノーマルモードから貯留モードに切り替えられる。
図5に示すように、貯留モードでパチンコ球が始動口13に入賞し、通過センサ22でパチンコ球が検知されると賞球の払い出しが行われる。このとき、CPU33は通過センサ22によって検知されたパチンコ球の個数をメモリ34のRAM領域に書き込んで累積していく。これにより、パチンコ球の貯留個数がカウントされる。
通過センサ22での検知が終了したパチンコ球は第2通路20bに流下する。第2通路20bではシャッター25によってパチンコ球の流下が阻止される。これにより、第2通路20b上でパチンコ球が貯留される。
そして、CPU33によってカウントされたパチンコ球の貯留個数が4個に達した場合、CPU33はシャッター25の駆動信号を可動部材制御装置47に入力する。これに応答して可動部材制御装置47は、シャッター25を貯留位置から放出位置に移動させる。シャッター25が放出位置に移動すると、貯留されていたパチンコ球が第2通路20bの下流側に流下し、流下したパチンコ球が順次に放出センサ27によって検知される。放出センサ27によってパチンコ球が4個検知されると、可動部材制御装置47はシャッター25を放出位置から貯留位置に移動させる。これにより、パチンコ球の貯留が開始される。
また、放出センサ27によってパチンコ球が検知されると、1回の検知につき1個の乱数値が乱数取得部35で取得され、これと同時に取得された乱数値を用いて当たり抽選が行われる。これにより、4回の当たり抽選が順次に行われる。
このとき、図柄が停止表示されている場合には、3個の抽選フラグがメモリ34に書き込まれる。これにより、3個のパチンコ球が保留球とされる。このため、保留球表示部18のランプが3個点灯した状態で図柄の変動表示が開始される。また、図柄の変動表示中で、かつ保留球が4個未満であった場合には、CPU33はメモリ34に抽選フラグを4個に達するまで書き込む。この場合は、保留球表示部18のランプが4個全て点灯した状態で図柄が変動表示する。また、既に保留球が4個記憶されている場合、すなわちメモリ34に抽選フラグが4個書き込まれていた場合には、メモリ34への抽選フラグの書き込みが行われず、賞球の払い出しのみが行われて処理が終了する。
なお、貯留モード中に貯留選択ボタン19が押下されてノーマルモードに移行された場合には、切り替え板23aが第2位置から第1位置に揺動するとともに、シャッター25が貯留位置から放出位置に移動する。これにより、貯留されているパチンコ球は、その貯留個数が4個に達する前に流下する。流下したパチンコ球は放出センサ27によって検知され、上記と同様の処理が行われる。
上記実施形態では、球通路20を第1通路20aと第2通路20bとで構成し、これらの通路をノーマルモードと貯留モードとで切り替えたが、本発明は第2通路20bのみを用いても実施することが可能である。この場合、図6に示すように、ノーマルモード中に通過センサ22でパチンコ球が検知された場合は、賞球の払い出しのみを行い、通過センサ22での検知の後、放出センサ27でパチンコ球が検知されたときに当たり抽選を行えばよい。なお、貯留モードでは、上記実施形態と同一の処理の流れとなる。
上記実施形態では、貯留選択ボタン19の押下によってノーマルモードと貯留モードとを切り替えたが、例えば抽選に当選した場合、パチンコ球が打ち出されたパチンコ球が所定個数に達した場合、アウト口15に入ったパチンコ球が所定個数に達した場合、一定時間が経過した場合など適宜の条件が満たされたことを契機に貯留モードに移行させ、切り替え板23を第1位置と第2位置とで予め定められた回数切り替えたらノーマルモードに移行させるなど、所定条件が満たされたときにノーマルモードに切り替えてよい。
上記実施形態では、貯留選択ボタン19の押下によって切り替え板23を駆動させたが、貯留選択ボタン19の1回の押下で1回だけ貯留モードに移行する、あるいは、切り替え板が予め定められた回数往復動されるまで貯留モードとなるなど、貯留モードの態様は適宜に設定してよい。
また、シャッタ25を貯留位置から放出位置に移動させる条件としては、放出センサ27の検知信号が所定回数(例えば4回)入力されること、保留球が全て消化されている(抽選フラグがメモリ34のRAM領域にない状態)ことの2つの条件が満たされたときとしてもよい。これにより、保留球消化時に複数回の抽選が一度に実行された際に抽選フラグが無効になることを防止できる。
なお、貯留解除ボタンを設けて遊技者による任意のタイミングで貯留された遊技球を放出させたり、任意の貯留個数となった時点で貯留された遊技球を放出させてもよい。
上記各実施形態では、弾球遊技機としてパチンコ機を例に説明したが、遊技球が通過する入賞口が設けられていれば、他の弾球遊技機にも本発明を適用できる。
パチンコ機の外観斜視図である。 球通路及び貯留装置の構成を示す説明図である。 パチンコ機の電気的な構成を示す機能ブロック図である。 ノーマルモードでの処理の流れを示すフローチャートである。 貯留モードでの処理の流れを示すフローチャートである。 球通路を1つにした場合のノーマルモードでの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
12 図柄表示装置(図柄表示手段)
13 始動口(入賞口)
20 球通路
20a 第1通路
20b 第2通路
23 切り替え装置
24 貯留装置
33 CPU(貯留制御装置)
34 メモリ(抽選データ記憶手段)
35 乱数取得部(乱数取得手段)
36 当たり決定部(当たり抽選手段)

Claims (4)

  1. 遊技球が通過可能な入賞口と、遊技球が前記入賞口を通過したか否かを検知する通過球検知センサとを備えた弾球遊技機において、
    前記入賞口を通過した遊技球を流下させる球通路と、
    前記球通路上での遊技球の流下を阻止して該遊技球を前記球通路上で貯留させるとともに、貯留を解除して前記遊技球を1個ずつ前記球通路の下流側に流下させる貯留装置と、
    前記貯留装置を作動させる作動信号に応答して前記貯留を開始させ、前記通過検知センサからの検知信号に応答して前記球通路上で貯留された遊技球の数をカウントし、遊技球のカウント数が一定個数に達したことを契機に前記貯留を解除する貯留制御装置と、
    前記解除によって流下した遊技球を検知する放出球検知センサと、
    前記放出球検知センサで遊技球が検知されるたびに乱数値を取得する乱数取得手段と、
    取得された個々の乱数値を抽選に用いて当たり又はハズレのいずれかを順次に決定する当たり抽選手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 図柄の変動表示及び停止表示によって前記抽選の結果を報知する図柄表示手段と、
    前記図柄の変動表示中に前記乱数値が取得された場合には、取得された乱数値又はこれを用いた抽選の結果を示すデータを前記一定個数と同一数まで記憶する抽選データ記憶手段とを備え、
    前記図柄表示手段は、前記抽選データ記憶手段に記憶された乱数値を用いた抽選の結果を次回以降の図柄の変動表示の際に報知することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記球通路を、前記貯留装置を介さずに遊技球が流下する第1通路と前記貯留装置で遊技球が貯留される第2通路とで構成し、
    前記第1通路と前記第2通路とを切り替える切り替え装置を備え、
    前記貯留制御装置は前記作動信号に応答して前記切り替え装置を制御し、前記切り替え装置に前記第2通路と前記第1通路とを切り替えさせ、
    前記乱数取得手段は、前記第1通路が使用されている場合には前記通過球検知センサからの検知信号に応答して乱数値を取得することを特徴とする請求項1又は2記載の弾球遊技機。
  4. 前記放出球検知センサは、前記貯留装置が作動していないときにも前記球通路を流下した遊技球の検知を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の弾球遊技機。
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