JP4225342B2 - インホイールモータ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ又はモータ及び減速機構からなる車輪駆動装置を備え、モータの回転出力により作動するオイル供給手段を備えるるインホイールモータ構造に関する。
従来から、モータと、前記モータの出力トルクにより回転する回転軸と、前記回転軸の一方端に設けられたオイルポンプと、前記オイルポンプからのオイルを前記モータのステータコアの外周に供給するオイル通路とを備えるインホイールモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。このインホイールモータ構造では、モータのステータコア外周から供給されたオイルは、ステータコア及びステータコイルの冷却に供され、その後、モータや減速ギアの軸を支持する各ベアリングの潤滑に供されている。
特開2005−73364号公報
ところで、車両は前進のみならず後退をも行うので、モータの回転出力により作動するオイル供給手段を備えるインホイールモータ構造においては、モータの正転時と逆転時の何れにおいても、車輪駆動装置の冷却及び/又は潤滑用にオイルを供給できる能力があることが望ましい。
この点、上述の従来技術のように、従来では、車両の前進時、即ちモータの正転時のみを考慮してオイル供給手段を構成しているので、かかるオイル供給手段では、車両の後退時、即ちモータの逆転時に、車輪駆動装置の冷却及び/又は潤滑用にオイルを適切に供給できない虞がある。
そこで、本発明は、モータの逆転時にも車輪駆動装置の冷却及び/又は潤滑用にオイルを適切に供給できるインホイールモータ構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、モータ又はモータ及び減速機構からなる車輪駆動装置を車輪内に備えるインホイールモータ構造において、
前記モータの回転出力により作動するオイル供給手段を備え、
前記オイル供給手段が、オイルタンク内のオイルをサクション経路を介して汲み上げ、該汲み上げたオイルを、前記車輪駆動装置へのオイル供給流路へと吐出するポンプを含み、
前記オイル供給手段のポンプが、前記モータの正転時及び逆転時のいずれにおいても前記オイル供給流路へとオイルを吐出するように構成されていることを特徴とする。これにより、モータの正転時及び逆転時のいずれにおいても車輪駆動装置に吐出オイルを供給することが可能となる。この第1の発明において、前記オイル供給手段のポンプは、例えば、モータの正転・逆転に連動して回転する回転部材を有するポンプ手段であってもよく、当該ポンプ手段は、前記回転部材が正転方向及び逆転方向の何れの方向に回転した場合でもポンプ機能を有するので、モータの正転時及び逆転時のいずれにおいても車輪駆動装置にオイルを供給することが可能となる。また、前記オイル供給手段のポンプが、前記モータの正転時と逆転時とで吐出方向が相違するポンプを含み、前記オイル供給手段が、前記ポンプの吐出方向の相違に応じた2系統の流路と、前記ポンプに対する前記2系統の流路の連通状態を制御する連通制御手段とを含むことで、モータの正転時と逆転時とで吐出方向が相違するポンプを用いた場合であっても、モータの正転時及び逆転時のいずれにおいても車輪駆動装置にオイルを供給することが可能となる。
の発明は、第の発明に係るインホイールモータ構造において、
前記2系統のうちの第1系統の流路は、前記ポンプの正転時の吐出ポートを前記車輪駆動装置へのオイル供給流路に連通させる吐出側接続流路、及び、前記ポンプの正転時の吸込ポートを前記オイルタンクに連通させる吸込側接続流路からなり、
第2系統の流路は、前記ポンプの逆転時の吐出ポートを前記オイル供給流路に連通させる吐出側接続流路、及び、前記ポンプの逆転時の吸込ポートを前記オイルタンクに連通させる吸込側接続流路からなり、
前記連通制御手段が、前記2つの吐出側接続流路及び前記2つの吸込側接続流路のそれぞれに設けられる4つのチェックバルブからなることを特徴とする。
の発明は、第の発明に係るインホイールモータ構造において、
前記2系統のうちの第1系統の流路は、前記ポンプの正転時の吐出ポートを前記車輪駆動装置へのオイル供給流路に連通させる吐出側接続流路、及び、前記ポンプの正転時の吸込ポートを前記オイルタンクに連通させる吸込側接続流路からなり、
第2系統の流路は、前記ポンプの逆転時の吐出ポートを前記オイル供給流路に連通させる吐出側接続流路、及び、前記ポンプの逆転時の吸込ポートを前記オイルタンクに連通させる吸込側接続流路からなり、
前記連通制御手段が、前記2つの吐出側接続流路のそれぞれに設けられるチェックバルブと、前記オイルタンクに対して前記2つの吸込側接続流路の何れか一方を選択的に連通させる方向制御弁とからなることを特徴とする。
の発明は、モータ又はモータ及び減速機構からなる車輪駆動装置を車輪内に備えるインホイールモータ構造において、
前記モータの回転出力により作動するオイル供給手段を備え、
前記オイル供給手段が、オイルタンク内のオイルをサクション経路を介して汲み上げ、該汲み上げたオイルを、前記車輪駆動装置へのオイル供給流路へと吐出するポンプを含み、
前記オイル供給手段のポンプが、前記モータの正転時及び逆転時のいずれにおいても前記オイル供給流路へとオイルを吐出するように構成され、
前記オイル供給手段のポンプが、前記モータの正転時と逆転時とで吐出方向が相違するポンプを含み、該ポンプが、吐出ポート及び吸込ポートを画成する可動ポート部材を含み、
該可動ポート部材が、前記モータの正転及び逆転に連動して、前記吐出ポート及び吸込ポートの位置が反転する第1及び第2位置に移動するように構成されていることを特徴とする。これにより、モータの正転時と逆転時とで吐出方向が相違するポンプを用いた場合であっても、モータの正転時及び逆転時のいずれにおいても車輪駆動装置にオイルを供給することが可能となる。
の発明は、第の発明に係るインホイールモータ構造において、
前記ポンプがギアポンプであり、
前記可動ポート部材が、前記ギアポンプの側面上に配置されると共に、該ギアポンプのギア側面と間の摩擦を介して、前記モータの正転及び逆転に連動して前記第1及び第2位置に移動するように構成され、
前記可動ポート部材の移動を前記第1及び第2位置に拘束する拘束手段を備えることを特徴とする。
の発明は、第又はの発明に係るインホイールモータ構造において、
前記ポンプが、前記車輪駆動装置へのオイル供給流路に接続された吐出孔と、前記オイルタンクに連通する吸込孔とが形成された固定型のケースを備え、
前記ケース内に前記可動ポート部材が配設され、
前記可動ポート部材及びケースが、前記可動ポート部材が前記第1及び第2位置の何れに位置するときにおいても、前記可動ポート部材の前記吐出ポートが前記ケースの吐出孔と連通し且つ前記可動ポート部材の前記吸込ポートが前記ケースの吸込孔と連通するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、モータの逆転時にも車輪駆動装置の冷却及び/又は潤滑用にオイルを適切に供給できるインホイールモータ構造が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明の実施例1に係るインホイールモータ構造1の要部構成を示す断面図である。尚、図1においては、ホイール内に配置される主要構成のみが図示され、タイヤやホイールの図示が省略されている。
尚、本明細書及び添付の特許請求の範囲において、「車輪内」とは、ホイールのリム内周面より囲繞される略円柱形の空間を意味する。但し、ある部品が車輪内に配置される等の表現は、必ずしも当該部品の全体が完全に当該略円柱形の空間内に収まることを意味せず、当該部品の一部が部分的に当該略円柱形の空間内からはみ出す構成を除外するものではない。
モータ700は、車輪内における車両内側の空間に配置される。モータ700は、図1に示すように、車軸中心に対して上側にオフセットして配置されると共に、車軸中心に対して車両前側にオフセットして配置される。
モータ700の主要構成要素は、ステータコア702と、ステータコイル704と、ロータ706とを含む。モータ700が三相モータである場合、ステータコイル704は、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルからなる。ロータ706は、ステータコア702およびステータコイル704の内周側に配置される。
モータ700のロータ706は、車軸中心に対して上述の如く回転中心がオフセットした出力軸710を有する。出力軸710は、車輪内における車両内側で、ベアリング820を介してモータカバー750に回転可能に支持されると共に、車輪内における車両外側で、ベアリング830を介してナックル400に回転可能に支持される。尚、ベアリング820及びベアリング830は、転動体として玉を用いるラジアル玉軸受(ボールベアリング)であってよく、例えば、単列深溝ボールベアリングであってよい。
モータ700の回転出力は、減速機構200を介してホイール14に伝達される。減速機構200は、2軸の減速機構であり、カウンターギア機構210と、遊星歯車機構220とからなり、2段階の減速を実現する。
カウンターギア機構210は、図1に示すように、モータ700よりも車両外側に配置される。カウンターギア機構210は、モータ700の出力軸710に対して同軸に配置される小径の駆動歯車212と、駆動歯車212に噛合う大径の被動歯車(カウンターギア)214とからなる。小径の駆動歯車212は、モータ700の出力軸710に対して、車両外側からスプライン嵌合され、かしめられて一体化される。大径のカウンターギア214は、車軸中心に回転中心を有する。
遊星歯車機構220は、図1に示すように、車輪内における車両外側の空間に、カウンターギア機構210よりも車両外側に配置される。遊星歯車機構220は、車軸中心に同軸に配置される。遊星歯車機構220は、サンギア222と、プラネタリギア224と、プラネタリキャリア226と、リングギア228とからなる。
サンギア222は、カウンターギア機構210のカウンターギア214に連結される。図1に示す例では、サンギア222及びカウンターギア214は、シャフト(サンギア軸)250の車両内外方向の両端に形成されている。具体的には、シャフト250は、車軸中心に回転中心を有し、車両外側の端部周面にサンギア222を有し、車両内側の端部周面にカウンターギア214を有する。シャフト250は、車両内側の端部で、ナックル400に対してベアリング800を介して回転可能に支持され、車両外側の端部で、円盤状の動力伝達部材270に対して、ベアリング810を介して回転可能に支持される。尚、サンギア222及びカウンターギア214は、別部品で構成されても良く、この場合、それぞれの部品同士がスプライン結合されればよい。また、ベアリング800及びベアリング810は、転動体として玉を用いるラジアル玉軸受(ボールベアリング)であってよく、例えば、単列深溝ボールベアリングであってよい。また、ベアリング800は、図1に示すように、カウンターギア214の内部(内周側)に組み込まれてよく、ベアリング800の内輪側には、ナックル400の凸部412が圧入等により結合される。
プラネタリギア224は、内周側でサンギア222と噛合い、外周側でリングギア228に噛合う。プラネタリギア224は、プラネタリキャリア226に対して、ローラ軸受225を介して回転可能に支持される。プラネタリキャリア226は、車軸中心に回転中心を有し、車輪内における車両内側では、シャフト250に対してスラスト円筒ころ軸受840を介して支持され、車両外側では、動力伝達部材270に周状に形成された周溝272にスプライン嵌合される。プラネタリギア224は、サンギア222まわりに、等間隔をおいて複数個設定される。プラネタリギア224及びプラネタリキャリア226は、アセンブリされて一のユニットを構成する(以下、「プラネタリギアユニット」という。)。プラネタリギアユニットのプラネタリキャリア226は、車両外側で、動力伝達部材270のストッパ部274に当接する。これにより、プラネタリギアユニットは、スラスト円筒ころ軸受840及びストッパ部274により車両内外方向の変位が制約される。
リングギア228は、車軸中心に回転中心を有し、サンギア222を外周側から囲繞するように配置される内輪側部材260の内周面に形成される。内輪側部材260の外周面は、アクスルベアリング100のインナーレースを構成する。尚、図示の例では、アクスルベアリング100は、2列のアンギュラーボールベアリングであり、車両外側の列に対する外インナーレースについては、内輪側部材260とは別の部材により構成されている。このような別の部材は、内輪側部材260の外周に嵌合させてかしめることにより内輪側部材260に一体化される。
外輪側部材262は、内輪側部材260を外周側から囲繞するように配置される。外輪側部材262の内周面は、アクスルベアリング100のアウターレースを構成する。
動力伝達部材270は、減速機構の車両外側を覆うように設けられる円盤状の部材であり、車両内側には、プラネタリキャリア226の車両外側端部(周壁部)がスプライン嵌合される周溝272が形成される。動力伝達部材270の外周縁は、外輪側部材262の車両外側の端部に、かしめ等により結合される。即ち、動力伝達部材270は、外輪側部材262の車両外側の略円形の開口を塞ぐように、外輪側部材262に対して固定される。外輪側部材262は、外周面に径方向外側に突出するつば部(フランジ部)263を有し、つば部263にはハブボルト(図示せず)が締結されるボルト穴が形成される。外輪側部材262は、つば部263でブレーキディスク(図示せず)の内周部を挟み込んだ状態で、ホイールに対してハブボルトによりブレーキディスク(図示せず)と共締めされる。動力伝達部材270の車両外側には、動力伝達部材270の車両外側を覆うようにカバー275が設けられる。
以上の構成において、図示しない車両制御装置からの指令によりモータ700のロータ706が回転すると、それに伴い、カウンターギア機構210の小径の駆動歯車212が回転し、駆動歯車212と噛合う大径のカウンターギア214が回転し、1段目の減速が実現される。カウンターギア214が回転すると、カウンターギア214と一体のサンギア222が回転することになり、それに伴い、プラネタリギア224が自転しながらサンギア222まわりを公転する。この自転分により、2段目の減速が実現される。プラネタリギア224の公転運動は、プラネタリキャリア226により取り出され、プラネタリキャリア226にスプライン嵌合された動力伝達部材270に伝達される。これにより、動力伝達部材270が回転されると、外輪側部材262、ブレーキディスク110及びホイール14は、動力伝達部材270と一体となって回転する。即ち、車輪の駆動が実現される。
ナックル400には、図示しないサスペンションアームがボールジョイントを介して接続される。また、バネ及びアブソーバ(図示せず)が車体とサスペンションアーム(例えばロアアーム)との間に設けられる。これにより、車輪からの車体への入力が緩和される。尚、バネについては、スプリングコイル、空気バネの如何なる形式のバネであってもよく、アブソーバーについても、上下入力に対して減衰作用を付与する油圧アブソーバーの他、回転入力に対して減衰作用を付与する回転式電磁アブソーバーが用いられてもよい。また、操舵輪の場合には、ナックル400には、図示しないタイロッドがボールジョイントを介して接続される。
オイルタンク310は、図1に示すように、ナックル400の下方に形成され、車輪10内における車軸中心に交差する鉛直線上の下方側に配置される。オイルタンク310には、同じくナックル400に形成されるサクション経路312の下側の端部が接続される。オイルタンク310は、モータ700の冷却ないし減速機構200の潤滑のためのオイルを貯留する役割を果たす。
オイルポンプ300Aは、車両内外方向で、モータ700と減速機構200の遊星歯車機構220との間に配置される。具体的には、オイルポンプ300Aは、シャフト250の車両内側の端部に設けられる。図1に示す例では、オイルポンプ300Aは、ナックル400の内部であって、カウンターギア214の径方向内側に配置されている。
オイルポンプ300Aは、モータ700の回転出力により作動する。作動時、オイルポンプ300Aは、オイルタンク(リザーバータンク)310内のオイルを、サクション経路312を介して汲み上げ、吸込ポートから吸い込まれたオイルを、吐出ポートからオイル供給流路320へと吐出する。ここでは、オイル供給流路320の詳細な経路については説明しないが、例えば、シャフト250の内部に形成されるオイル供給流路320内のオイルは、ベアリング810に供給されると共に、シャフト250回転時の遠心力により、オイル孔(図示せず)を介してプラネタリギア224へと供給される。このようにして供給されたオイルは、ベアリング810及びプラネタリギア224の回転中心にあるローラ軸受の潤滑に供される。更に、オイルポンプ300Aからのオイルは、ステータコイル704のコイルエンド付近の空間を利用してコイルエンドまわりに周方向に沿って設けられるオイル供給流路320を介して、ステータコイル704の冷却や、ベアリング800,820,830の潤滑に供される。このようにして冷却ないし潤滑に用いられたオイルは、重力により終局的にはオイルタンク310に帰還される。
本実施例のオイルポンプ300Aは、ピストン式ポンプであり、モータ700の回転出力により回転駆動される偏心カム302と、偏心カム302の回転に連動して往復運動されるピストン304とを含む。偏心カム302は、シャフト250の車両内側の端部に接続され、シャフト250と一体的に、カウンターギア214と同軸で駆動される。
図2は、実施例1によるオイル供給手段130Aの構成及び動作を図式的に示す図である。
実施例1によるオイル供給手段130Aは、上述のオイルポンプ300Aと、2つのチェックバルブ380、382とを含む。
チェックバルブ380は、図2に概略的に示すように、サクション経路312とオイルポンプ300Aの吸込ポートとの間に設けられる。チェックバルブ380は、オイルタンク310からオイルポンプ300Aに向かうオイルの流れのみを許容する一方向弁である。また、チェックバルブ382は、同様に、図2に概略的に示すように、オイルポンプ300Aの吐出ポートの後段に設けられる。チェックバルブ382は、オイルポンプ300Aからオイル供給流路320を介してモータ700及び減速機構200に向かうオイルの流れのみを許容する一方向弁である。尚、図示の偏心カム302は、楕円状であるが、おむすび型等、他の適切なカムプロフィールを有してよい。
次に、上述のオイル供給手段130Aの動作について説明する。
オイルポンプ300Aの動作時、即ち、モータ700の回転時、図2(A)に示すように、偏心カム302が回転されてピストン304により画成されるシリンダ容積が増加すると、オイルタンク310内のオイルが、サクション経路312を介して汲み上げられ、図示しない吸込ポートからシリンダ室内に吸い込まれる。そして、図2(B)に示すように、偏心カム302が更に回転されてシリンダ容積が減少すると、シリンダ室内のオイルが吐出ポートからオイル供給流路320を介してモータ700及び減速機構200に向けて吐出される。即ち、モータ700及び減速機構200に向けたオイルの供給が実現される。
ところで、車両は前進及び後退をするので、上述のしたようなモータ700の回転出力により作動するオイルポンプ300Aを備えるオイル供給手段130Aにおいては、モータ700の正転時と逆転時の何れにおいても、モータ700及び減速機構200に対してオイルを供給できる能力があることが望ましい。
これに対して、本実施例1では、上述のオイル供給手段130Aの動作は、モータ700の回転方向に無関係に実現される。即ち、モータ700の正転時(車両の前進方向に対応)、及び、モータ700の逆転時(車両の後退方向に対応)のいずれにおいても、ピストン式のオイルポンプ300Aの吐出方向は変化せず、安定したオイル供給を実現することができる。
以上説明した実施例1によれば、とりわけ以下のような優れた効果が奏される。
上述の如く、オイル供給手段130Aのオイルポンプ300Aとしてピストン式ポンプを用いることで、モータ700の正転時及び逆転時のいずれにおいても、安定してモータ700及び減速機構200に向けて必要なオイルを供給することができる。
尚、本実施例1において、オイルポンプ300Aは、ピストン式ポンプであれば、図示のようなラジアルピストンポンプに限られず、シャフト250に一体的に取り付けられる斜板を含むアキシャルピストンポンプであってもよい。また、ピストン304の数も任意であり、図示のような単一のピストン304に限られず、単一の偏心カム302に対して放射状に2つ以上のピストン304を設定してもよいし、2以上の偏心カム302に対してそれぞれ1つ以上のピストン304を設定してもよい。
図3は、本発明の実施例2に係るインホイールモータ構造2の要部構成を示す断面図である。実施例2は、オイルポンプ300Bが遠心式ポンプである点が、上述した実施例1と主に異なる。実施例2によるインホイールモータ構造2においては、オイルポンプ300B及びそれに関連する要素以外の構成は、上述の実施例1と同様であってよく、従って、上述の実施例1と同様の構成要素に対しては、同一の参照符号を付して説明を省略する。
オイルポンプ300Bは、遠心式ポンプであり、モータ700の回転出力により作動する。作動時、オイルポンプ300Bは、オイルタンク310内のオイルを、サクション経路312を介して汲み上げ、吸込ポート360(図4参照)から吸い込まれたオイルを、吐出ポート368(図4参照)からオイル供給流路320へと吐出する。オイル供給流路320は、図3にて矢印P1,P2にて示すように、モータ700側に向かう流路と、減速機構200側に向かう流路とを備える。ここでは、オイル供給流路320の詳細な経路については説明しないが、例えば、減速機構200側に向かう流路は、シャフト250の内部に形成されるオイル供給流路320を含み、オイルをベアリング810に供給すると共に、シャフト250回転時の遠心力の作用を利用して、オイル孔(図示せず)を介してプラネタリギア224へとオイルを供給する。このようにして供給されたオイルは、ベアリング810及びプラネタリギア224の回転中心にあるローラ軸受の潤滑に供される。更に、モータ700側に向かう流路は、ステータコイル704のコイルエンド付近の空間を利用してコイルエンドまわりに周方向に沿って設けられるオイル供給流路320を含み、オイルを、ステータコイル704やベアリング800,820,830へと供給する。このようにしてステータコイル704やベアリング800,820,830の冷却ないし潤滑に用いられたオイルは、重力により終局的にはオイルタンク310に帰還される。
図4は、実施例2によるオイル供給手段130Bのオイルポンプ300Bの構成及び動作を図式的に示す図である。図4では、オイルポンプ300Bは、平面視(車軸に沿ったビュー)で示されている。尚、実施例2によるオイル供給手段130Bは、オイルポンプ300Bの他、上述の実施例1で説明したようなチェックバルブ380、382を含んでよい。
オイルポンプ300Bは、図4に示すように、略円筒形のケース364を備える。ケース364は、中央付近に形成された吸込ポート360と、径方向の周壁に形成された吐出ポート368とを含む。ケース364の内部空間は、吸込ポート360及び吐出ポート368以外は、実質的に閉塞されている。ケース364内には、複数の羽363が形成された回転体362が設けられる。回転体362は、シャフト250の車両内側の端部に連結され、シャフト250の回転により回転される。即ち、回転体362は、上述の減速機構200のカウンターギア214により回転駆動される。回転体362の各羽363は、吸込ポート360を中心として螺旋状に径方向に延在してもよいが、好ましくは、図4に示すように、吸込ポート360を中心として直線的に放射する態様で、径方向に延在する。後者の場合、モータ700の正転時及び逆転時とで、回転速度が同じであるとき略同様の流量のオイルを供給することができる。また、回転体362とケース364の側壁との間の環状通路366は、径方向の幅が吐出ポート368を中心として左右非対称に構成されてもよいが、好ましくは、図4に示すように、径方向の幅が吐出ポート368を中心として左右非対称に構成される。後者の場合、モータ700の正転時及び逆転時とで、回転速度が同じであるとき略同様の流量のオイルを供給することができる。尚、ケース364は、ナックル400とは別部材で構成されてナックル400に組み込まれてもよいし、或いは、ナックル400自体により構成されてもよい。後者の場合、ナックル400に、ケース364を画成する略円筒形の凹部(空洞)を形成すると共に、吸込ポート360及び吐出ポート368を形成し、当該凹部に回転体362を配置すればよい。
モータ700の正転時、図9(A)に示すように、回転体362の回転(本例では時計まわりの回転)に伴って中央の吸込ポート360から吸込まれたオイルは、回転体362の羽363と遠心力の作用により、図9(A)に示す矢印に従って、環状通路366内を周方向に時計まわりに流れつつ、吐出ポート368から吐出される。
また、モータ700の逆転時、図9(B)に示すように、回転体362の回転(本例では反時計まわりの回転)に伴って中央の吸込ポート360から吸込まれたオイルは、回転体362の羽363と遠心力の作用により、図9(B)に示す矢印に従って、環状通路366内を周方向に反時計まわりに流れつつ、吐出ポート368から吐出される。
以上説明した実施例2によれば、とりわけ以下のような優れた効果が奏される。
上述の如く、オイルポンプ300Bは、遠心式ポンプであるので、図4(A)に示すモータ700の正転時と、図4(B)に示すモータ700の逆転時とで、吐出方向が変化しない。従って、モータ700の正転時及び逆転時のいずれにおいても、安定してモータ700及び減速機構200に向けて必要なオイルを供給することができる。
図5は、実施例3によるインホイールモータ構造に適用されるオイル供給手段130Cの構成及び動作を図式的に示す図である。実施例3によるインホイールモータ構造においては、オイル供給手段130Cの以外の構成は、上述の実施例1と同様であってよく、以下、上述の実施例1と同様の構成要素に対しては、同一の参照符号を付して説明を省略する。
オイル供給手段130Cは、オイルポンプ300Cと、第1系統の接続流路390,394と、第2系統の接続流路392,396と、4つのチェックバルブ384,385,386,387とを含む。
オイルポンプ300Cは、上述のピストン式ポンプや遠心式ポンプと同様、モータ700の回転出力により作動するが、上述のピストン式ポンプや遠心式ポンプと異なり、モータ700の正転時及び逆転時とで吐出方向が相違するタイプのポンプである。即ち、オイルポンプ300Cは、正転時及び逆転時とで、吸込ポートと吐出ポートが反転するタイプのポンプである。オイルポンプ300Cは、トロコイドポンプ、外接歯車ポンプ、内接歯車ポンプ(クレセントの有無を問わず)等如何なる種類のギアポンプであってもよく、また、ベーンポンプ等の他のタイプの油圧ポンプであってもよい。
第1系統の接続流路390,394は、モータ700の正転時に機能する流路であり、サクション経路312と同様にナックル400に形成される。接続流路390は、モータ700の正転時におけるオイルポンプ300Cの吸込ポート301と、サクション経路312とを接続(連通)させる流路である。接続流路394は、モータ700の正転時におけるオイルポンプ300Cの吐出ポート303と、オイル供給流路320とを接続(連通)させる流路である。
第2系統の接続流路392,396は、モータ700の逆転時に機能する流路であり、サクション経路312と同様にナックル400に形成される。接続流路392は、モータ700の逆転時におけるオイルポンプ300Cの吸込ポート303と、サクション経路312とを接続させる流路である。接続流路396は、モータ700の逆転時におけるオイルポンプ300Cの吐出ポート301と、オイル供給流路320とを接続させる流路である。
尚、接続流路390及び接続流路392は、サクション経路312の一部として構成されてもよい。即ち、サクション経路312を2系統に分岐又は分割して形成し、それぞれオイルポンプ300Cの吸込/吐出ポート301,303に接続してもよい。
チェックバルブ384は、接続流路390に設けられる。チェックバルブ384は、オイルタンク310からオイルポンプ300Cに向かうオイルの流れのみを許容する一方向弁である。
チェックバルブ385は、接続流路392に設けられる。チェックバルブ385は、オイルタンク310からオイルポンプ300Cに向かうオイルの流れのみを許容する一方向弁である。
チェックバルブ386は、接続流路396に設けられる。チェックバルブ386は、オイルポンプ300Cからオイル供給流路320を介してモータ700及び減速機構200に向かうオイルの流れのみを許容する一方向弁である。
チェックバルブ387は、接続流路394に設けられる。チェックバルブ387は、オイルポンプ300Cからオイル供給流路320を介してモータ700及び減速機構200に向かうオイルの流れのみを許容する一方向弁である。
次に、上述のオイル供給手段130Cの動作について説明する。
モータ700の正転時、チェックバルブ384,385,386,387による機能により、第1系統の接続流路390,394が機能する。具体的には、図5(A)にて矢印で示すように、オイルポンプ300Cは、オイルタンク310内のオイルを、サクション経路312及び接続流路390を介して汲み上げ、正転時の吸込ポート301から吸い込まれたオイルを、正転時の吐出ポート303から接続流路394を介してオイル供給流路320へと吐出する。オイル供給流路320へと吐出されたオイルは、上述の如くモータ700の冷却ないし減速機構200の潤滑に供されることになる。
他方、モータ700の逆転時、チェックバルブ384,385,386,387による機能により、第2系統の接続流路392,396が機能する。具体的には、図5(B)にて矢印で示すように、オイルポンプ300Cは、オイルタンク310内のオイルを、サクション経路312及び接続流路392を介して汲み上げ、逆転時の吸込ポート303から吸い込まれたオイルを、逆転時の吐出ポート301から接続流路396を介してオイル供給流路320へと吐出する。オイル供給流路320へと吐出されたオイルは、上述の如くモータ700の冷却ないし減速機構200の潤滑に供されることになる。
以上説明した実施例3によれば、とりわけ以下のような優れた効果が奏される。
上述の如く、モータ700の正転時と逆転時とで吐出方向が反転するオイルポンプ300Cを用いた場合にも、連通制御手段(チェックバルブ384,385,386,387)を備える2系統の流路構成により、上述のオイル供給手段130Cの吐出方向としては変化せず(即ち回路全体の吐出方向としては変化せず)、モータ700の正転時及び逆転時のいずれにおいても、モータ700及び減速機構200に対して安定したオイル供給を実現することができる。
図6は、実施例3の変形例によるオイル供給手段130C’の構成を図式的に示す図である。オイル供給手段130C’の構成要素につき、図5を参照して説明した構成要素と同様の構成要素に対しては、同一の参照符号を付して説明を省略する。
本変形例によるオイル供給手段130C’は、図5を参照して説明したオイル供給手段130Cに対して、チェックバルブ384,385を無くし、その代わりとして、方向制御弁として3ポート3位置弁370を設けた点が異なる。3ポート3位置弁370は、ソレノイドにより駆動され、図示しない制御装置による制御下で、モータ700の正転時、サクション経路312と接続流路390とが接続された状態を形成し、モータ700の逆転時、サクション経路312と接続流路392とが接続された状態を形成する。これにより、図5を参照して説明したオイル供給手段130Cと同様に、モータ700の正転時と逆転時とで吐出方向が反転するオイルポンプ300Cを用いた場合にも、連通制御手段(チェックバルブ384,385及び3ポート3位置弁370)を備える2系統の流路構成により、上述のオイル供給手段130C’の吐出方向としては変化せず、モータ700の正転時及び逆転時のいずれにおいても、モータ700及び減速機構200に対して安定したオイル供給を実現することができる。
尚、本変形例では、図5を参照して説明したチェックバルブ384,385を、3ポート3位置弁370により置換しているが、これに代えて若しくは加えて、図5を参照して説明したチェックバルブ386,387を、同様の3ポート3位置弁により置換してもよい。
図7は、本発明の実施例4に係るインホイールモータ構造4の要部構成を示す断面図である。実施例4は、オイル供給手段130Dが可動式ポートを備える点が、上述した実施例1と異なる。実施例4によるインホイールモータ構造4においては、オイル供給手段130Dの以外の構成は、上述の実施例1と同様であってよく、従って、上述の実施例1と同様の構成要素に対しては、同一の参照符号を付して説明を省略する。
オイル供給手段130Dは、オイルポンプ300Dを含み、オイルポンプ300Dは、可動ポート部材350を含む。
オイルポンプ300Dは、上述のピストン式ポンプや遠心式ポンプと同様、モータ700の回転出力により作動するが、上述のピストン式ポンプや遠心式ポンプと異なり、モータ700の回転方向に相違により吐出方向が変化するタイプのポンプである。オイルポンプ300Dの具体例としては、図示するようなトロコイドポンプ(図9参照)が好適であるが、外接歯車ポンプ、内接歯車ポンプ(クレセントの有無を問わず)等如何なる種類のギアポンプであってもよく、また、ベーンポンプ等の他のタイプの油圧ポンプであってもよい。
図8は、可動ポート部材350の単品状態を示す平面図である。可動ポート部材350は、突起部356と、2つのポート352,354と、ポート352,354のそれぞれに対する連通口358,359とを含む。可動ポート部材350は、実質的に平らな一定厚さの板状部材であって、突起部356以外の部位が略一定の径を有する略円形の板状部材である。
突起部356は、他の部位に比べて径方向外側に突出した部位であり、円弧状の外周を有する。即ち、突起部356は、周方向における可動ポート部材350の他の部位よりも径が大きな部位である。ポート352,354は、周方向で突起部356を挟んで両側に略対称に形成される。ポート352,354は、周方向に沿った円弧型の長穴の形態を有する。連通口358,359は、周方向で突起部356を挟んで両側に形成され、ポート352,354のそれぞれを可動ポート部材350の外部に対して径方向に開口させる。
図9は、可動ポート部材350が組み込まれたオイルポンプ300Dの構成及び動作を示す平面図である。
オイルポンプ300Dは、略円筒形のケース330内に収容されたインナロータ333とアウタロータ334とを含む。インナロータ333及びアウタロータ334は、互いに対して偏心し、互いに対してギア数が異なる(インナロータ333が1つ少ない)。インナロータ333は、シャフト250の車両内側の端部に連結され、シャフト250の回転により回転される。即ち、インナロータ333は、上述の減速機構200のカウンターギア214と同軸で駆動される。
ケース330は、内周面332を有し、内周面332は、図9に示すように、可動ポート部材350の突起部356の外径に対応した径を有する第1内周面332aと、第1内周面332aよりも径の小さい第2内周面332bと、第2内周面332bよりも径の小さい第3内周面332cとからなる。
第2内周面332bは、周方向で第3内周面332cを挟んで両側にそれぞれ形成される。一方の第2内周面332bには、径方向に貫通する吐出孔335が形成され、他方の第2内周面332bには、径方向に貫通する吸込孔336が形成される。従って、ケース330内の空間は、吐出孔335及び吸込孔336を介してケース330の外部に連通する。吐出孔335には、上述のオイル供給流路320(図9においては図示せず)が接続され、吸込孔336には、上述のサクション経路312(図9においては図示せず)が接続される。
第3内周面332cの径は、可動ポート部材350の突起部356以外の部位の外径に対応する。従って、第3内周面332cは、可動ポート部材350の突起部356以外の部位の一部の外周面に径方向に面接触する。第3内周面332cは、上述の如く吐出孔335及び吸込孔336の間に位置する。従って、第3内周面332cは、可動ポート部材350の突起部356以外の面接触する部位と協働して、可動ポート部材350とケース330の内周面332との間を介した吐出孔335及び吸込孔336間のオイルの直接的な連通を防止する機能を果たす。
尚、ケース330は、ナックル400とは別部材で構成されてナックル400に組み込まれてもよいし、或いは、ナックル400自体により構成されてもよい。後者の場合、ナックル400に、上述のケース330の内面側構成と同様の構成を有する略円筒形の凹部(空洞)を形成し、当該凹部に可動ポート部材350、インナロータ333及びアウタロータ334を収容することとしてよい。
上述の可動ポート部材350は、ケース330内に搭載され、インナロータ333及びアウタロータ334の側面上に載置される。組み付け状態では、可動ポート部材350の突起部356の外周面は、図9に示すように、ケース330の第1内周面332aに面接触することになる。また、組み付け状態では、可動ポート部材350のポート352,354は、インナロータ333及びアウタロータ334の間の隙間(即ち、ギア間の隙間、以下、同じ)を介して、互いに連通することになる。
以上の構成では、ケース330の第2内周面332bと第1内周面332aとの間には、それらの径の相違に起因して径方向の段差が生じ、この段差が、後述する如く、上述の可動ポート部材350の回転を適切な位置で係止するストッパ部338として機能する。また、可動ポート部材350の2つのポート352,354のそれぞれは、以下で説明するポート位置反転機能により、モータ700の正転時及び逆転時のいずれにおいても、ケース330の吐出孔335及び吸込孔336のうちの一方の同一ポートと一対一の関係で対応付けられる。以下では、2つのポート352,354のうち、吐出孔335に対応付けられるポート352を、「吐出ポート352」と称し、吸込孔336に対応付けられるポート354を、「吸込ポート354」と称する。
次に、上述のオイル供給手段130Dの動作について説明する。
モータ700の正転時、図9(A)にて太い矢印で示すように、インナロータ333及びそれに伴いアウタロータ334が、モータ700の正転方向に対応した方向(図示の例では、時計回り)に回転される。このとき、可動ポート部材350は、インナロータ333及びアウタロータ334の側面との間の摩擦により、インナロータ333及びアウタロータ334の回転方向と同様の方向に回転トルクが付与されるが、可動ポート部材350の突起部356がストッパ部338に周方向で当接する位置で拘束される。即ち、図9(A)に示す位置で可動ポート部材350の更なる回転がストッパ部338により拘束される。
この正転時の状態では、図9(A)に示すように、可動ポート部材350の吸込ポート354は、連通口359、及び、可動ポート部材350の外周面とケース330の第2内周面332bとの間の径方向の隙間G2を介して、ケース330の吸込孔336に連通した状態となる。
また、この正転時の状態では、可動ポート部材350の吐出ポート352は、連通口358、及び、可動ポート部材350の外周面とケース330の第1内周面332aとの間の径方向の隙間G1を介して、ケース330の吐出孔335に連通した状態となる。尚、正転時の状態では、可動ポート部材350の連通口359がケース330の吸込孔336に対して略同一の周位置に来る一方で、可動ポート部材350の連通口358がケース330の吐出孔335に対して略180度周方向にオフセットした位置に来るので、隙間G1は、図9(A)に示すように、ケース330の第1内周面332aに沿った略180度の周範囲に亘って形成されることになる。
正転時の状態では、図9(A)に示すように、可動ポート部材350の吸込ポート354は、インナロータ333及びアウタロータ334の回転に伴ってインナロータ333及びアウタロータ334の間の隙間が広くなっていく周範囲に位置する。他方、可動ポート部材350の吐出ポート352は、インナロータ333及びアウタロータ334の回転に伴ってインナロータ333及びアウタロータ334の間の隙間が狭くなっていく周範囲に位置する。
従って、モータ700の正転時においては、オイルタンク310内のオイルは、図9(A)にて細い矢印で示すように、サクション経路312(図9においては図示せず)及びケース330の吸込孔336を介してケース330内へ吸い込まれ、更に、可動ポート部材350の連通口359及び吸込ポート354を介して、インナロータ333及びアウタロータ334の間の隙間へと吸い込まれる。かくして吸い込まれたオイルは、インナロータ333及びアウタロータ334の間に挟まって可動ポート部材350の吐出ポート352側まで搬送され、その間、インナロータ333及びアウタロータ334の間の隙間の容積の減少に伴って昇圧される。かくして昇圧されたオイルは、インナロータ333及びアウタロータ334の間の隙間から、可動ポート部材350の吐出ポート352、連通口358、隙間G1、及び、ケース330の吐出孔335を介して、オイル供給流路320(図9においては図示せず)、ひいてはモータ700及び減速機構200(図9においては図示せず)へと吐出される。
他方、モータ700の逆転時、図9(B)にて太い矢印で示すように、インナロータ333及びそれに伴いアウタロータ334が、モータ700の逆転方向に対応した方向(図示の例では、反時計回り)に回転される。このとき、可動ポート部材350は、インナロータ333及びアウタロータ334の側面との間の摩擦により、インナロータ333及びアウタロータ334の回転方向と同様の方向に回転トルクが付与され、図9(A)に示した位置から図9(B)に示す位置へと回転される。即ち、可動ポート部材350は、可動ポート部材350の突起部356の側面(回転方向で先頭側の側面)がストッパ部338に周方向で当接する位置まで、回転され、その位置にて、ストッパ部338により拘束される。
この逆転時の状態では、図9(B)に示すように、可動ポート部材350の吸込ポート354は、連通口359、及び、可動ポート部材350とケース330の第1内周面332aとの間の径方向の隙間G3を介して、ケース330の吸込孔336に連通した状態となる。尚、逆転時の状態では、可動ポート部材350の連通口358がケース330の吐出孔335に対して略同一の周位置に来る一方で、可動ポート部材350の連通口359がケース330の吸込孔336に対して略180度周方向にオフセットした位置に来るので、隙間G3は、図9(B)に示すように、ケース330の第1内周面332aに沿った略180度の周範囲に亘って形成されることになる。
また、この逆転時の状態では、可動ポート部材350の吐出ポート352は、連通口358、及び、可動ポート部材350とケース330の第2内周面332bとの間の径方向の隙間G4を介して、ケース330の吐出孔335に連通した状態となる。
ここで注目すべきこととして、逆転時の状態では、図9(B)に示すように、可動ポート部材350の吸込ポート354は、図9(A)に示した位置とは位相が反転した位置に来る。即ち、吸込ポート354の位相(周方向の位置)が180度反転する。従って、逆転時の状態では、可動ポート部材350の吸込ポート354は、上述の正転時の状態と同様、インナロータ333及びアウタロータ334の回転に伴ってインナロータ333及びアウタロータ334の間の隙間が広くなっていく周範囲に位置する。他方、可動ポート部材350の吐出ポート352も、図9(A)に示した位置とは位相が反転した位置に来る。従って、逆転時の状態では、可動ポート部材350の吐出ポート352は、正転時の状態と同様、インナロータ333及びアウタロータ334の回転に伴ってインナロータ333及びアウタロータ334の間の隙間が狭くなっていく周範囲に位置する。
従って、モータ700の逆転時においては、正転時と同様、オイルタンク310内のオイルは、図9(B)にて細い矢印で示すように、サクション経路312(図9においては図示せず)及びケース330の吸込孔336を介してケース330内へ吸い込まれ、更に、隙間G3,可動ポート部材350の連通口359及び吸込ポート354を介して、インナロータ333及びアウタロータ334の間の隙間へと吸い込まれる。かくして吸い込まれたオイルは、インナロータ333及びアウタロータ334の間に挟まって可動ポート部材350の吐出ポート352側まで搬送され、その間、インナロータ333及びアウタロータ334の間の容積の減少に伴って昇圧される。かくして昇圧されたオイルは、インナロータ333及びアウタロータ334の間の隙間から、可動ポート部材350の吐出ポート352、連通口358、可動ポート部材350とケース330の第2内周面332bとの間の径方向の隙間G4、及び、ケース330の吐出孔335を介して、オイル供給流路320(図9においては図示せず)、ひいてはモータ700及び減速機構200(図9においては図示せず)へと吐出される。
以上説明した実施例4によれば、とりわけ以下のような優れた効果が奏される。
上述の如く、モータ700の正転時と逆転時とで吐出方向が反転するオイルポンプ300Dを用いた場合にも、可動ポート部材350のポート位置反転機能により、上述のオイル供給手段130Dの吐出方向としては変化せず(即ち回路全体の吐出方向としては変化せず)、モータ700の正転時及び逆転時のいずれにおいても、モータ700及び減速機構200に対して安定したオイル供給を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本発明は、上述した実施例で説明したようなオイル供給流路320の構成やオイルポンプ300A等の配置位置に限定されることは無く、本発明は、如何なるオイル供給流路の構成やオイルポンプの配置位置を備えるインホイールモータ構造に対しても適用可能である。例えば、上記の特許文献1である特開2005−73364号公報に記載されるような、オイル供給流路の構成やオイルポンプの配置位置のインホイールモータ構造に対しても適用可能である。
また、上述した実施例では、モータ700及び減速機構200が車輪駆動装置を構成しているが、本発明は、モータ700のみが車輪駆動装置を構成するいわゆるダイレクトドライブ方式のインホイールモータ構造に対しても適用可能である。また、本発明は、上述した実施例で説明したようなモータ700及び減速機構200のオフセット配置に限定されることは無く、本発明は、例えば、上記の特許文献1である特開2005−73364号公報に記載されるような、モータと減速機構を同軸に配置したインホイールモータ構造に対しても適用可能である。
また、上述した実施例では、好ましい実施例として、減速機構200は、2段階の減速を実現するものであったが、一段階であってもよく、或いは、3段以上の減速を実現してもよい。また、減速機構200は、カウンターギア機構210と遊星歯車機構220により2段階の減速を実現しているが、その他の組み合わせであってもよく、例えば、直列に配置した遊星歯車機構により2段階の減速を実現してもよい。
また、上述した実施例では、好ましい実施例として、オイルポンプ300A等からのオイルが、モータ700の冷却及び減速機構200の潤滑に供されているが、何れか一方のみに供給されることとしてもよい。或いは、オイルポンプ300A等からのオイルが、ブレーキキャリパに導かれて油圧ブレーキの生成に用いられてもよい。
また、上述した実施例では、モータ700は、インナーロータタイプであるが、アウターロータタイプのモータであってもよい。
尚、上述の実施例1,2は、単独では本発明の範囲内に属さない参考例である。
本発明の実施例1に係るインホイールモータ構造1の要部構成を示す断面図である。 実施例1によるオイル供給手段130Aの構成及び動作を図式的に示す図である。 本発明の実施例2に係るインホイールモータ構造2の要部構成を示す断面図である。 実施例2によるオイル供給手段130Bのオイルポンプ300Bの構成及び動作を図式的に示す図である。 実施例3によるオイル供給手段130Cの構成及び動作を図式的に示す図である。 実施例3の変形例によるオイル供給手段130C’の構成を図式的に示す図である。 本発明の実施例4に係るインホイールモータ構造4の要部構成を示す断面図である。 可動ポート部材350の単品状態を示す平面図である。 可動ポート部材350が組み込まれたオイルポンプ300Dの構成及び動作を示す平面図である。
符号の説明
1〜4 インホイールモータ構造
100 アクスルベアリング
130A〜130D、130C’ オイル供給手段
200 減速機構
210 カウンターギア機構
212 駆動歯車
214 カウンターギア
220 遊星歯車機構
222 サンギア
224 プラネタリギア
225 ローラ軸
226 プラネタリキャリア
228 リングギア
250 シャフト
260 内輪側部材
262 外輪側部材
270 動力伝達部材
272 周溝
300A〜300D オイルポンプ
301,303 吸込/吐出ポート
302 偏心カム
304 ピストン
310 オイルタンク
312 サクション経路
320 オイル供給流路
330 ケース
332 内周面
332a 第1内周面
332b 第2内周面
332c 第3内周面
333 インナロータ
334 アウタロータ
335 吐出ポート
336 吸込ポート
338 ストッパ部
350 可動ポート部材
352,354 ポート
356 突起部
358,359 連通口
370 3ポート3位置弁
384,385,386,387 チェックバルブ
390,394 第1系統の接続流路
392,396 第2系統の接続流路
700 モータ
702 ステータコア
704 ステータコイル
706 ロータ
710 出力軸
750 モータカバー
800,810,820,830 ベアリング
840 スラスト円筒ころ軸受

Claims (6)

  1. モータ又はモータ及び減速機構からなる車輪駆動装置を車輪内に備えるインホイールモータ構造において、
    前記モータの回転出力により作動するオイル供給手段を備え、
    前記オイル供給手段が、オイルタンク内のオイルをサクション経路を介して汲み上げ、該汲み上げたオイルを、前記車輪駆動装置へのオイル供給流路へと吐出するポンプを含み、
    前記オイル供給手段のポンプが、前記モータの正転時及び逆転時のいずれにおいても前記オイル供給流路へとオイルを吐出するように構成され
    前記オイル供給手段のポンプが、前記モータの正転時と逆転時とで吐出方向が相違するポンプを含み、
    前記オイル供給手段が、前記ポンプの吐出方向の相違に応じた2系統の流路と、前記ポンプに対する前記2系統の流路の連通状態を制御する連通制御手段とを含むことを特徴とする、インホイールモータ構造。
  2. 前記2系統のうちの第1系統の流路は、前記ポンプの正転時の吐出ポートを前記車輪駆動装置へのオイル供給流路に連通させる吐出側接続流路、及び、前記ポンプの正転時の吸込ポートを前記オイルタンクに連通させる吸込側接続流路からなり、
    第2系統の流路は、前記ポンプの逆転時の吐出ポートを前記オイル供給流路に連通させる吐出側接続流路、及び、前記ポンプの逆転時の吸込ポートを前記オイルタンクに連通させる吸込側接続流路からなり、
    前記連通制御手段が、前記2つの吐出側接続流路及び前記2つの吸込側接続流路のそれぞれに設けられる4つのチェックバルブからなることを特徴とする、請求項に記載のインホイールモータ構造。
  3. 前記2系統のうちの第1系統の流路は、前記ポンプの正転時の吐出ポートを前記車輪駆動装置へのオイル供給流路に連通させる吐出側接続流路、及び、前記ポンプの正転時の吸込ポートを前記オイルタンクに連通させる吸込側接続流路からなり、
    第2系統の流路は、前記ポンプの逆転時の吐出ポートを前記オイル供給流路に連通させる吐出側接続流路、及び、前記ポンプの逆転時の吸込ポートを前記オイルタンクに連通させる吸込側接続流路からなり、
    前記連通制御手段が、前記2つの吐出側接続流路のそれぞれに設けられるチェックバルブと、前記オイルタンクに対して前記2つの吸込側接続流路の何れか一方を選択的に連通させる方向制御弁とからなることを特徴とする、請求項に記載のインホイールモータ構造。
  4. モータ又はモータ及び減速機構からなる車輪駆動装置を車輪内に備えるインホイールモータ構造において、
    前記モータの回転出力により作動するオイル供給手段を備え、
    前記オイル供給手段が、オイルタンク内のオイルをサクション経路を介して汲み上げ、該汲み上げたオイルを、前記車輪駆動装置へのオイル供給流路へと吐出するポンプを含み、
    前記オイル供給手段のポンプが、前記モータの正転時及び逆転時のいずれにおいても前記オイル供給流路へとオイルを吐出するように構成され、
    前記オイル供給手段のポンプが、前記モータの正転時と逆転時とで吐出方向が相違するポンプを含み、該ポンプが、吐出ポート及び吸込ポートを画成する可動ポート部材を含み、
    該可動ポート部材が、前記モータの正転及び逆転に連動して、前記吐出ポート及び吸込ポートの位置が反転する第1及び第2位置に移動するように構成されていることを特徴とする、インホイールモータ構造。
  5. 前記ポンプがギアポンプであり、
    前記可動ポート部材が、前記ギアポンプの側面上に配置されると共に、該ギアポンプのギア側面と間の摩擦を介して、前記モータの正転及び逆転に連動して前記第1及び第2位置に移動するように構成され、
    前記可動ポート部材の移動を前記第1及び第2位置に拘束する拘束手段を備えることを特徴とする、請求項に記載のインホイールモータ構造。
  6. 前記ポンプが、前記車輪駆動装置へのオイル供給流路に接続された吐出孔と、前記オイルタンクに連通する吸込孔とが形成された固定型のケースを備え、
    前記ケース内に前記可動ポート部材が配設され、
    前記可動ポート部材及びケースが、前記可動ポート部材が前記第1及び第2位置の何れに位置するときにおいても、前記可動ポート部材の前記吐出ポートが前記ケースの吐出孔と連通し且つ前記可動ポート部材の前記吸込ポートが前記ケースの吸込孔と連通するように構成されていることを特徴とする、請求項又はに記載のインホイールモータ構造。
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