JP4214092B2 - クローラ式運搬車 - Google Patents

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本発明は、クローラ式運搬車の構成に関する。
クローラ式運搬車の本体フレーム構造は、図16及び図17図示の本体フレーム1”のように、左右平行な前後長の主フレーム1”L・1”Rの各外側にそれぞれ左右のクローラフレーム1”La・1”Raを配し、これらを左右方向の補強フレームにて連結した構造となっている。この主フレーム1”L・1”Rの上方において、荷箱は、収納時に左右の主フレーム1”L・1”Rの上方に配設した枕木9上に載置されるが、従来は、各主フレーム1”L・1”R上に排気管12等の配管がなされ、該配管の外側にて、本体フレーム1”L・1”R上に複数の荷箱受け8’・8’・・・を立設し、その上に枕木9を取り付けて、枕木9が主フレーム1”L・1”R上の排気管12等の配管よりも上方に配設されるようにしていた。また、その他に、実公平7−015829号公報のように、本体フレームの上方に縦状に立設した荷箱受けの上に荷箱を載置する構造も見られる。
実公平7−015829号公報
クローラ式運搬車の本体フレーム構造において、従来のように排気管等が主フレームの上に配管され、その上に枕木を配設する構造では、枕木への高温の排気管の影響が強い。一方、排気管を主フレーム上に配管しない場合には、枕木と主フレームとの高低差で、荷箱受けと荷箱受けとの間に、主フレームの外側と内側とを連通する隙間ができ、土砂が主フレームの内側に侵入するという不具合がある。排気管等が主フレーム上に配管されていない場合にはなおさらである。前記実公平7−015829号公報開示の構造も、同様のものであり、土砂侵入の弊害がある。この部位に土砂が侵入すると、左右の主フレーム間には、駆動系のポンプやバルブ等が配設されているので、これらに土砂が付着することで作動不良等の弊害をもたらすおそれがある。特にクローラ上面の近傍は土砂がよく巻き上げられるので、土砂侵入防止の構造が望まれる。
次に課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、本体フレーム(1)とクローラ(2)により構成した走行装置の、本体フレーム(1)の上部前側に、操作部(18)と、エンジン(E)を内装するボンネット(17)とを配設し、該本体フレーム(1)を構成する左右主フレーム(1L・1R)上に、前後方向に荷箱受け(8)を立設し、該荷箱受け(8)を介して、該荷箱受け(8)の上に上下回動式の荷箱(10)を配設したクローラ式運搬車において、該荷箱受け(8)を一続きの管状構造とし、該荷箱受け(8)内を貫通して、前後方向に延設される排気管(12)を配管し、前記左右主フレーム(1L・1R)間の後端には、後部フレーム(1e)を横設し、該後部フレーム(1e)上にマフラー(13)を横設し、該マフラー(13)に対して、前記荷箱受け(8)内を貫通する排気管(12)を連通させたものである。
請求項2においては、請求項1記載のクローラ式運搬車において、荷箱受け8の上に隙間なく、前後方向に枕木9を載置したものである。
本発明は運搬車を以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
請求項1の如く、本体フレーム(1)とクローラ(2)により構成した走行装置の、本体フレーム(1)の上部前側に、操作部(18)と、エンジン(E)を内装するボンネット(17)とを配設し、該本体フレーム(1)を構成する左右主フレーム(1L・1R)上に、前後方向に荷箱受け(8)を立設し、該荷箱受け(8)を介して、該荷箱受け(8)の上に上下回動式の荷箱(10)を配設したクローラ式運搬車において、該荷箱受け(8)を一続きの管状構造とし、該荷箱受け(8)内を貫通して、前後方向に延設される排気管(12)を配管し、前記左右主フレーム(1L・1R)間の後端には、後部フレーム(1e)を横設し、該後部フレーム(1e)上にマフラー(13)を横設し、該マフラー(13)に対して、前記荷箱受け(8)内を貫通する排気管(12)を連通させたので、排気管を荷箱受けの内部に配管できるので、見栄えが向上する。
また、各油圧系部材に配管するパイロット圧油供給用のホースも配管でき、これらのホースを保護できるのである。
剥き出しの排気管が配管されている近傍には、油圧ホースを配管することができず、このため、油圧ホースの配管スペースも限定されてしまうが、このように排気管12を荷箱受け8内に配管することでその近傍にも油圧ホースを配管することができ、即ち、油圧ホースの配管自由度が向上するのである。
また、マフラーは後部フレームの上部に配置するので、この部分は油圧ホースが延設されないので、油圧ホースの配管が限定されないのである。
請求項2の如く、荷箱受け8の上に隙間なく、前後方向に枕木9を載置したので、荷箱受けの内部に配管された排気管と枕木との間には荷箱受けが介在するので、高温排気が通過することで高温化する排気管からの熱が枕木に伝わるという不具合が解消する。
また、荷箱受けが一続きの管状で、その上に隙間なく枕木が取り付けられるので、主フレーム上にて、車体の外側と内側とを連通する隙間が存在せず、従って、下部走行装置の外部から土砂が車体(本体フレーム)の内側に侵入し、左右主フレーム間に配設される駆動系の各部材に付着するという弊害は解消する。
本発明に係る運搬車の実施の形態を添付の図面より説明する。図1は運搬車の斜視図、図2は同じく右側面図、図3は同じく左側面図、図4は同じく平面図、図5は同じく裏面図、図6は同じく正面図、図7は同じく後面図、図8は本体フレーム1の側面図、図9は同じく平面図、図10は同じく後面図、図11は本体フレーム1における各部材の配設構造を示す側面図、図12は同じく平面図、図13は同じく後面図、図14は本体フレーム1’の側面図、図15は同じく平面図、図16は従来の本体フレーム1”の側面図、図17は同じく平面図、図18はバッテリーBの配設位置を示す運搬車の前部平面図、図19は同じく正面図、図20はアイドラ7の組立構造を示す側面図、図21は同じく正面断面図、図22は車体の前後傾斜方向と車輪の回転方向を示す運搬車の側面略図、図23は車体の前後傾斜方向と車輪の回転方向との関係に基づく下り坂か上り坂かの判定方法を示す表、図24は下り坂判定のフローチャート図、図25は下り坂判定の論理回路図、図26は走行油圧ポンプPの吐出量低減による下り坂減速機構溝を示す油圧及び電気回路図、図27は初期状態を一速段とする走行油圧モーターMの可動斜板操作による下り坂減速機構を示す油圧回路図、図28は初期状態を二速段とする走行油圧モーターMの可動斜板操作による下り坂減速機構を示す油圧及び電気回路図である。
まず、図1乃至図7より、クローラ式運搬車の外観上の概略説明をする。シャーシを形成する本体フレーム1のうち、左右並行状の主フレーム1L・1Rの各外側には、それぞれクローラフレーム1La・1Raが配設されていて、各クローラレーム1La・1Raの前端に駆動スプロケット3を懸架し、転輪4・4・・・を下縁部に懸架しており、後端からは、伸縮可能なアイドラフレーム5を延設して(図12図示のアイドラシリンダー6の伸縮駆動にて伸縮する。)、その後端にアイドラ7を懸架し、これらにクローラ2を巻装している。各主フレーム1L・1R上には、前後方向に荷箱受け8を配設し、その上に枕木9を取り付けている。該主フレーム1L・1R上面の後端には、荷箱ブラケット1g・1gを形成して、荷箱10の上下回動支点軸10aを枢支しており、主フレーム1L・1R間の後記シリンダーブラケット1f・1fと、該荷箱10の底部に形成するシリンダーブラケット8b・8bとの間には、荷箱回動用シリンダー11・11を枢結しており、該荷箱回動用シリンダー11・11の伸縮駆動にて該荷箱10が回動する。収納時に、荷箱10は枕木9上に載置された状態となる。
クローラ式運搬車の前部構造について説明する。主フレーム1L・1R前部の上には、操作部フレーム15を配設しており、該操作部フレーム15上にボンネット17を搭載し、また、該ボンネット17の前方及び右側にかけて、該前部フレーム9の上面を利用して、作業者の点検用の足場となるプラットホーム16が形成されている。また、プラットホーム16の左方にはキャビン18が搭載されており、その中に座席19等が配設されている。
概略説明については以上であり、次に、図8乃至図13図示の本体フレーム1の構造と、該本体フレーム1の内側に配設される走行駆動系について説明する。本体フレーム1の中で、左右の主フレーム1L・1Rの各外側には、左右のクローラフレーム1La・1Raが配設されている。左右クローラフレーム1La・1Ra間には、前補強フレーム1b・中補強フレーム1c・後補強フレーム1dの前後三本の主要補強フレームが横設されている。更に左右クローラフレーム1La・1Raの各前端には、左右駆動スプロケット3・3に連設される左右の走行油圧モーターML・MR(総称して走行油圧モーターM)が配設されており、これらの配設部位同士をオイルパンガード1aにて連結している。前補強フレーム1bは、エンジンEの載置台を兼ねており、また、オイルパンガード1aと前補強フレーム1bは、エンジンEの底部に垂設されるオイルパンEaの前後に沿設されて、オイルパンの保護フレームとなっている。更に、左右主フレーム1L・1R間の後端には、後部フレーム1eが横設されており、該後部フレーム1eの左右に荷箱回動用シリンダー9の基端を枢支するシリンダーブラケット1f・1fが付設されている。
ここで、もう一つの本体フレームの実施例として、図14及び図15図示の本体フレーム1’について説明する。本体フレーム1と同様に、左右の主フレーム1’L・1’Rの各外側に左右クローラフレーム1’La・1’Raを配し、オイルパンガード1’a、前補強フレーム1’b・中補強フレーム1’c、後補強フレーム1’dを横設して、該主フレーム1’L・1’R及びクローラフレーム1’La・1’Raを連結しており、更に左右主フレーム1’L・1’Rの後端間には同様に後部フレーム1’e及び荷箱回動用シリンダー11基端枢支用のシリンダーブラケット1’fを連結し、主フレーム1’L・1’Rの各後端上部には荷箱10の回動支点軸10aを枢支する荷箱ブラケット部1’gを形成している。エンジンの配設方法は同様であって、エンジンEより垂設するオイルパンEaの前後にオイルパンガード1’a、前補強フレーム1’bを沿設させている。なお本体フレーム1’では、荷箱受けは従来の複数個の荷箱受け8’・8’を用いたものとなっている(図16及び図17図示のものと同じ。)。
本体フレーム1において、エンジンEの後部には、図11及び図12の如く、左走行油圧モーターMLと右走行油圧モーターMRに各々油圧供給する左走行油圧ポンプPLと右走行油圧ポンプPRとを連設してなる走行油圧ポンプPが連設されている。また本体フレーム1の場合には、後補強フレーム1dに沿って、作動油タンクLTが配設されており、作動油タンクLTから走行油圧ポンプPその他の各部に油圧ホースの配管がなされている。更に、左走行フレーム1Lの内側にコントロールバルブCVが付設されており、該走行油圧ポンプPや各部に油圧ホースを配管している。以上の駆動系配設構造は、本体フレーム1’においても同様である。
本体フレーム1において、図11乃至図13の如く、後部フレーム1e上にはマフラー13を配設しており、該マフラー13に対して、エンジンEから、右主フレーム1R上の管状となっている前記荷箱受け8内を貫通するように、排気管12を配管している。排気管12内には高温の排気ガスが通過するが、上部の枕木9との間には荷箱受け8の上面が介在して、この高温の影響が枕木9に伝播するのを防止している。また、剥き出しの排気管が配管されている近傍には、油圧ホースを配管することができず、このため、油圧ホースの配管スペースも限定されてしまうが、このように排気管12を荷箱受け8内に配管することでその近傍にも油圧ホースを配管することができ、即ち、油圧ホースの配管自由度が向上するのである。
また、左主フレーム1L上の荷箱受け8内には、パイロット圧用の油圧ホースであるパイロットホース14・14・・・が配管されていて、該荷箱受け8の内側面に穿設される切欠孔8a・8a・・・を通じて、走行油圧ポンプPやコントロールバルブCVに配管されている。該切欠孔8a・8a・・・は、内側面に穿設されているので前記のような土砂の侵入防止は確保できる。なお、左右に配設された荷箱受け8・8のうち、どちらに排気管12・パイロットホース14を配管するかは、適宜に設定されるものである。
一方、図14及び図15図示の本体フレーム1’においては、主フレームそのものを排気管として活用している。即ち、角管材である主フレーム1’R(左主フレーム1’Lの場合もある。)が排気管として使用されている。エンジンEからは、排気導入管20を右主フレーム1’R前部の上面に連結し、マフラー13に対しては、該右主フレーム1’R後部の上面より排気延長管21を延設して連結している。
次に、本体フレーム1に採用する荷箱受け8の構成とその効果について説明しておく。従来は、図16及び図17図示の本体フレーム1”(図14及び図15図示の本体フレーム1’にも採用している。)にて採用されているように、主フレーム1’R上にて、複数個の荷箱受け8’・8’・・・を立設し、全荷箱受け8’・8’・・・上に枕木9を配設している。また、本体フレーム1’では、右主フレーム1’Rを排気管として活用しているものの、従来は図16及び図17のように、該右主フレーム1”R(或いは左主フレーム1”L)上で、該荷箱受け8’・8’・・・の内側に排気管12を配管していた。この排気管12の配管構造では、すぐ上に枕木9が配設されるので、排気管12の高温が枕木9に伝播するおそれがある。また、排気管12を主フレーム1”上以外の箇所に配管したり、また、図17における左主フレーム1”のように、排気管等の配管がなされない場合には、荷箱受け8’同士の間に、枕木9と主フレーム1”L・1”Rとの高低差により、主フレーム1”L・1”Rの外側と内側とを連通する隙間が生じ、図13の如くクローラ2上面に乗り上げた土砂Sが、この隙間を介して内側に侵入するおそれがある。
その点、本体フレーム1にて採用した荷箱受け8は、一繋がりの管状となっているので、この上に枕木9を隙間なく載置固設すれば、従来のように主フレーム1L・1Rの内外を連通する空間は解消し、土砂の侵入をなくすことができるものとなっている。また、前記の如く、パイロットホース14等を嵌挿するための切欠孔8a・8a・・・は、内側面に穿設されており、外側面は切欠孔のない平面状で、外側からの土砂の侵入を防ぐことができるのである。
次に、走行油圧モーターML・MRに対する油圧ホースの配管構造について説明する。走行油圧モーターML・MRに対しては、それぞれ走行油圧ポンプPL・PRから走行駆動用の圧油を供給する走行駆動用油圧ホースH1を配管する他に、走行油圧ポンプPに付設されたブレーキバルブ等よりブレーキ用油圧ホースH2や、ドレンホースH3が配管されるが、本体フレーム1においては、ブレーキ用油圧ホースH2及びドレンホースH3を前記のオイルパンガード1aの上に沿設している。従来は、各油圧ホースH1・H2・H3がフレーム(主フレーム1”L・1”Rやオイルパンガード1”a等)に沿わずに空間中に撓んだ状態で配管されており、エンジンEの横や下を通過させるので、何かの拍子でホースの向きが変動した時にエンジンとの干渉のおそれがあったが、このようにオイルパンガード1a上に沿設させることで、配管が位置固定され、干渉が回避される。
更に、図14及び図15図示の本体フレーム1’のオイルパンガード1’aは管状となっていて、左右の走行油圧モーターML・MRに対しての油圧ホースH2・H3は、この中に配管しているので、これらの油圧ホースの保護性は一層向上している。
次に、アイドラ7の分割構造について図20及び図21より説明する。アイドラ7は、中心の車軸22に直接環設する中心部材7aの外周上に、四分割状の周縁部材7b・7b・・・をボルト締めして構成される。アイドラは、クローラに巻装される車輪の中では最も大きいものであり、車体が大型化すれば、もし一体型である場合に、非常に大きく重いものとなる。更に、クローラ2は伸縮せず、このクローラ2より突設する芯金突起2aに嵌合するアイドラを取り外したり、またアイドラを装着するのは容易ではない。本実施例では、周縁部を分割状にすることで、一個一個の部材7a・7b・7b・・・は軽量かつ小型となり、着脱に際しては、ボルトの着脱操作で容易に組立または分解できるのである。
まず、アイドラ7を外す場合には、中央部材7aより周縁部材7b・7b・・・を取り外すことで、残った中央部材7aとクローラ2との間に隙間が生じて、残りの中央部材7aそのものも外しやすくなるのである。また、装着時には、中央部材7aの外周部で、クローラ2との干渉がない位置にて、周縁部材7bを一個螺止する。その後、駆動スプロケット3を一定量回転させて、周縁部材7bがクローラ2の芯金突起2aに嵌合し、それに隣接する中央部材2aの外周部を、先刻周縁部材7bの一個を装着した位置(クローラ2と干渉しない位置)に位置させ、この部分に、先刻取り付けた周縁部材7bに隣接する周縁部材7bを取り付ける。更に駆動スプロケット3の回転と周縁部材7bの取付を繰り返し、最終的に前部の周縁部材7bを中央部材7aに取り付けて、アイドラ7を装着した状態となるのである。
次に、車体前部のバッテリーBの配置箇所について、図11、図18及び図19より説明する。従来、ボンネット内に配設していたバッテリーBを、本実施例のようにプラットホーム16の設けられているタイプにおいて、プラットホーム16の床下に搭載している。プラットホーム16上では、作業者が安定した姿勢で容易に床面を開いて、バッテリーBのメンテナンス作業を施すことができるのである。また、ボンネット17内には前部にラジエータRが配設されて、該ボンネット17前端より外気を取り入れるが、該プラットホーム16床下のバッテリーBは、このラジエータRへの外気取入口に対峙する位置(本実施例では、プラットホーム16の左右略中央位置)に搭載することで、放熱性を良好に保持することができるのである。
最後に、クローラ式運搬車の下り坂での自動減速機構について説明する。本実施例のクローラ式運搬車は、操作部18における座席19を前後に反転させて(その周辺の操作レバー類等も一緒に反転する。)、座席19に座る作業者が後方を見ながら後進することもできる。このようなことから、後進駆動も頻繁に行われる。しかし、特に後進時には、荷箱10が作業者の前に存在するので、視界が悪く、下り坂に差しかかっても咄嗟に気づかずに、手動の減速操作が遅れることもありうる。これを解消すべく、下り坂で自動的に減速する機構を設けたのが、本実施例のクローラ式運搬車である。
まずは、下り坂かどうかを判定する手段が必要である。これは、車輌本体の前後傾斜の向きの検出と駆動スプロケット3の回転方向(走行油圧モーターMへの圧油の吐出方向)の検出とに基づいて下り坂かどうかを判定する。即ち、図22のように、車体後部(荷箱10搭載側)が下方に傾斜すると+、前部(操作部18側)が下方に傾斜すると−とし(これは、キャビン18における座席19等が前後に反転しているいないに拘らない。)、駆動スプロケット3は前進向きの回転方向を+とする。これによって、図23のように、車体の前後傾斜の向きの示す符号と駆動スプロケット3の回転方向の示す符号とが一致しない場合に下り坂と判定される。
このような下り坂かどうかの判定に加えて、傾斜角が一定角度以上かどうか、更に傾斜角度が一定角度以上の場合に、傾斜している時間が一定時間以上かどうかを検出し、いずれもが該当する場合に、減速機構への出力をする。図24は、これらの手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャート中、本機姿勢が前上がりかどうかは、前記のように、車体の前後傾斜方向の±判定に基づき、本機進行方向が前進か後進かは、駆動スプロケット3の回転方向の±判定に基づく。また、θは検出角度であり、|θ|は傾斜角度(前下がり前上がり各場合の鉛直線に対する角度)、θ1 は判定基準の傾斜角度で0<θ1 <90°であって、θ<0の時は車体が前下がり状態、θ>0の時は前上がり状態とする。また、Tは|θ|>θ1 の継続時間、tは減速するかどうかの基準時間を示す。
また、下り坂判定の論理回路を図25のように構成する。まず、車体の前後傾斜判定と、その傾斜角の検出のため、傾斜角センサ23を設けるとともに、その傾斜角センサ23の検出する傾斜角度|θ|>θ1 の場合に、その継続時間Tを判定するタイマー24とを設け、傾斜角センサ23からは、その検出する傾斜角度θに関して、θ>+θ1 と、θ<−θ1 の各場合に出力する出力端がタイマー24の入力端に連結され、タイマー24からは、それぞれの場合において、継続時間がt以上となった時に出力する出力端が設けられている。
一方、走行油圧ポンプPL・PRからは、左右各走行油圧モーターML・MRにそれぞれ二本の走行駆動用油圧ホースH1a・H1b・H1c・H1dを配管しており、それぞれに圧力検出センサ25・26・27・28を設けている。走行駆動用油圧ホースH1a・H1cが吐出側となる場合は走行油圧モーターM(ML・MR)は前進駆動、走行駆動用油圧ホースH1b・H1dが吐出側となる場合は後進駆動である。そして、走行油圧モーターMが前進駆動(駆動スプロケット3の回転方向が+)である場合に出力する回路として、圧力検出センサ25と29の出力端をAND回路29の入力端に連結し、一方、後進駆動の場合の出力回路として、圧力検出センサ26と27の出力端をAND回路30の入力端に連結しており、これらの出力回路において、AND回路29から出力がなされる場合には前進駆動、AND回路30から出力がなされる場合には後進駆動と判定される。
タイマー24からは、θ<−θ1 がt以上継続する時に出力される出力端を、AND回路29からの出力端とともにAND回路31の入力端に連結し、一方、θ>+θ1 がt以上継続する時に出力される出力端を、AND回路30からの出力端とともにAND回路32の入力端に連結する。車体が前下がりで前進駆動の時はAND回路31から出力がなされ、車体が前上がりで後進駆動の時はAND回路32から出力がなされる。いずれの場合も下り坂と判定して、減速機構に出力するため、両AND回路31・32の出力端をOR回路33の入力端に連結している。OR回路33から出力される時、下り坂時の減速がなされるのである。
次に、下り坂と判定された場合の減速機構について説明する。下り坂と判定された場合に、減速する方法としては、次の三つが考えられる。まず第一は、エンジンの回転数を下げる方法、第二は走行油圧ポンプPの吐出量を低減する方法、第三は走行油圧モーターMの可動斜板(本実施例のクローラ式運搬車の走行油圧モーターMは、可変容量型で、二段に容量設定可能である。)を低速側に操作する方法である。
エンジン回転数の低減については、デセル機構を利用する。本機には、作業の停止等と連動してスイッチ操作にてエンジン回転数をアイドリング回転数まで低下させ、作業が開始すると同時に元の回転数に復帰させるデセル機構が設けられている。このデセル機構を用いて、下り坂と判定されるとエンジン回転数を低減し、下り坂が検出されなくなると、再び元の回転数に復帰させるように設定すればよいのである。
走行油圧ポンプPの吐出量を低減することによる減速機構は、図26に示すとおりである。下り坂と判定され、下り坂判定スイッチSWがONすると、走行油圧ポンプPL・PRの可動斜板操作用アクチュエーター34・35への油圧制御用の電磁パイロット油圧バルブ36乃至39にパイロット電圧が送られ、可動斜板の傾斜を小さくし、即ち吐出量を低減するのである。
走行油圧モーターMの可動斜板を動かすことによる減速機構は図27と図28に示すとおりである。図27及び図28のいずれの走行油圧モーターMも、可動斜板の傾斜を、一速段(低速段、即ち傾斜が大きい)と二速段(高速段、即ち傾斜が小さい)の二段に設定可能だが、図27図示のものは初期位置が一速段で、高速走行時に油圧力にて可動斜板が二速段に切り換えられる構造であり、図28図示のものは初期位置が二速段で、駆動力を必要とする時に油圧力で一速段に切り換える構造となっている。いずれも、二速段になっている時に下り坂と判定された場合に、一速段に可動斜板を切り換える減速構造となっている。
図27の減速機構について説明する。走行油圧モーターML・MRの可動斜板にはそれぞれ可動斜板操作用アクチュエーターである油圧シリンダー40・41が付設されており、該油圧シリンダー40・41に圧油が供給されると、二速段に可動斜板が設定される。下り坂と判定されると、該油圧シリンダー25の油圧制御を行う油圧パイロット油圧バルブ42・43からパイロット圧油が抜かれ、該油圧シリンダー40・41より圧油が抜かれて、可動斜板は一速段に切り換えられるのである。
図28の減速機構について説明する。走行油圧モーターML・MRの可動斜板に付設される可動斜板操作用アクチュエーターである油圧シリンダー44・45は、圧油が供給されることで可動斜板を二速段から一速段に切り換える。下り坂と判定されて、下り坂判定スイッチSWがONすると、該油圧シリンダー44・45の油圧制御用の電磁パイロット油圧バルブ46が切り換えられて、各油圧シリンダー44・45に圧油が供給され、可動斜板は二速段から一速段に切り換えられるのである。
運搬車の斜視図である。 同じく右側面図である。 同じく左側面図である。 同じく平面図である。 同じく裏面図である。 同じく正面図である。 同じく後面図である。 本体フレーム1の側面図である。 同じく平面図である。 同じく後面図である。 本体フレーム1における各部材の配設構造を示す側面図である。 同じく平面図である。 同じく後面図である。 本体フレーム1’の側面図である。 同じく平面図である。 従来の本体フレーム1”の側面図である。 同じく平面図である。 バッテリーBの配設位置を示す運搬車の前部平面図である。 同じく正面図である。 アイドラ7の組立構造を示す側面図である。 同じく正面断面図である。 車体の前後傾斜方向と車輪の回転方向を示す運搬車の側面略図である。 車体の前後傾斜方向と車輪の回転方向との関係に基づく下り坂か上り坂かの判定方法を示す図表である。 下り坂判定のフローチャート図である。 下り坂判定の論理回路図である。 走行油圧ポンプPの吐出量低減による下り坂減速機構溝を示す油圧及び電気回路図である。 初期状態を一速段とする走行油圧モーターMの可動斜板操作による下り坂減速機構を示す油圧回路図である。 初期状態を二速段とする走行油圧モーターMの可動斜板操作による下り坂減速機構を示す油圧及び電気回路図である。
符号の説明
E エンジン
Ea オイルパン
M 走行油圧モーター
P 走行油圧ポンプ
H1 走行駆動用油圧ホース
H2 ブレーキホース
H3 ドレンホース
B バッテリー
1・1’ 本体フレーム
1L・1’L 左主フレーム
1R・1’R 右主フレーム
1La・1’La 左クローラフレーム
1Ra・1’Ra 右クローラフレーム
1a・1’a オイルパンガード
8 荷箱受け
8a 切欠孔
9 枕木
10 荷箱
12 排気管
13 マフラー
14 パイロットホース
15 前部フレーム
16 プラットホーム

Claims (2)

  1. 本体フレーム(1)とクローラ(2)により構成した走行装置の、本体フレーム(1)の上部前側に、操作部(18)と、エンジン(E)を内装するボンネット(17)とを配設し、該本体フレーム(1)を構成する左右主フレーム(1L・1R)上に、前後方向に荷箱受け(8)を立設し、該荷箱受け(8)を介して、該荷箱受け(8)の上に上下回動式の荷箱(10)を配設したクローラ式運搬車において、該荷箱受け(8)を一続きの管状構造とし、該荷箱受け(8)内を貫通して、前後方向に延設される排気管(12)を配管し、前記左右主フレーム(1L・1R)間の後端には、後部フレーム(1e)を横設し、該後部フレーム(1e)上にマフラー(13)を横設し、該マフラー(13)に対して、前記荷箱受け(8)内を貫通する排気管(12)を連通させたことを特徴とするクローラ式運搬車。
  2. 請求項1記載のクローラ式運搬車において、荷箱受け(8)の上に隙間なく、前後方向に枕木(9)を載置したことを特徴とする運搬車。
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