JPH05187543A - 走行運搬車輌 - Google Patents

走行運搬車輌

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Publication number
JPH05187543A
JPH05187543A JP403492A JP403492A JPH05187543A JP H05187543 A JPH05187543 A JP H05187543A JP 403492 A JP403492 A JP 403492A JP 403492 A JP403492 A JP 403492A JP H05187543 A JPH05187543 A JP H05187543A
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JP
Japan
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parking brake
hydraulic
valve
hydraulic servo
pressure oil
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Application number
JP403492A
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English (en)
Inventor
Yoshitake Hisada
義武 久田
Hiroshi Wada
和田  弘
Yasufumi Hori
康文 保利
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来は、駐車ブレーキ装置への圧油と、油圧
サーボバルブへの圧油は全く別の回路を介して供給され
ていたので、駐車ブレーキを制動しているのに、これに
気づかずに油圧サーボバルブを操作して機体を走行さ
せ、駐車ブレーキの摩擦板を早期に摩耗させてしまうと
いう不具合があった。この不具合を解消するのである。 【構成】 油圧サーボシリンダ1にて、油圧ポンプPの
ポンプ斜板2の傾転角を制御するHST式変速装置を搭
載し、該HST式変速装置の油圧モータMの出力軸部分
に圧油の供給により制動を解除する駐車ブレーキBを配
置した走行運搬車輌において、駐車ブレーキBの駐車制
動切換バルブAにより切換えて駐車ブレーキBに送油す
る圧油を、油圧サーボバルブCを介して油圧サーボシリ
ンダ1に導入すべく構成したのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンにより駆動する
HST式変速装置を搭載し、前後左右にダンプ傾動を可
能とした荷台を搭載した走行運搬車輌に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からHST式変速装置と駐車ブレー
キを設けた走行運搬車輌は公知とされていたのである。
しかし従来の技術においては、図15の従来のHST式
変速装置と駐車ブレーキBの油圧回路図に示す如く、駐
車ブレーキ装置への圧油と、油圧サーボバルブへの圧油
は全く別の回路を介して供給されていたのである。故
に、駐車ブレーキを制動しているのに、これに気づかず
に油圧サーボバルブを操作して機体を走行させ、駐車ブ
レーキの摩擦板を早期に摩耗させてしまうという不具合
があったのである。また摩擦板の早期摩耗により駐車ブ
レーキの性能が徐々に低下するという不具合が発生して
いたのである。
【0003】また駐車ブレーキと油圧サーボバルブとの
圧油を同じルートから供給するように構成した場合に
も、駐車ブレーキの解除の前に油圧サーボバルブが変速
発進すると、やはり上記不具合と同じ状態が発生するの
である。
【0004】また駐車ブレーキの操作と、油圧サーボバ
ルブの操作を連動してしまうと、駐車ブレーキBが正常
に作動しているのかどうかのチェックが出来ないという
事態が発生するのである。本発明は駐車制動切換バルブ
Aの部分に特殊バルブ位置を設けて、該駐車ブレーキレ
バー3を特殊バルブ位置に操作した場合にのみ、駐車ブ
レーキと油圧サーボバルブが同時に操作可能としたので
ある。
【0005】また、駐車ブレーキは圧油の供給により制
動を解除し、圧油をドレーン回路に抜くと、制動付勢バ
ネ17により摩擦板19を押圧するネガティブブレーキ
に構成しているのである。しかし、図16に示す如く、
「バルブリフト」の状態が発生するのである。即ち、走
行運搬車輌が下り坂等で逸走した場合には、油圧ポンプ
Pのシリンダブロック20をベアリングプレート21に
押圧する付勢バネが、シリンダブロックの回転遠心力に
負けて、ベアリングプレート21とシリンダブロック2
0の間に隙間ができ、該部分から圧油がドレーン回路に
抜けるので、駐車制動切換バルブAから駐車ブレーキB
に送油する圧油の圧力が低下し、図16の従来のHST
式変速装置による「バルブリフト」の発生状態を示す図
面の如く、駐車ブレーキBにより制動力によりモータ軸
4を制動出来ないという「バルブリフト」という現象が
発生するのである。また従来の技術においては、図13
・図14の従来の駐車ブレーキBとモータ軸の関係を示
す如く、モータ軸4の上に直接に駐車ブレーキBを構成
していたので、「バルブリフト」現象により逸走して、
圧力が低下すると、所定の制動力を出すことが出来ず、
何時までも逸走状態を元に戻すことが出来ないという不
具合があったのである。本発明においては、該駐車ブレ
ーキBをモータ軸4の上ではなくて、減速後のスプロケ
ット軸5の上に配置して、駐車ブレーキBの制動力が弱
くてもモータ軸4に制動出来るように構成したのであ
る。
【0006】また、従来の走行運搬車輌においては、荷
台6のダンプ傾動方向を変更する場合には、オペレータ
ーが運転席から降りて、係止ピン16の挿し変え作業を
していたのである。または機械式リンク機構により係止
ピン16の挿し変えを行っていたのである。本発明はオ
ペレーターが運転席にいるままの状態で操作出来るダン
プ傾動切換スイッチ22を設け、支点ピン15を係止ピ
ン16により選択的に固定したのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、走行運搬車
輌において発生する上記従来技術の不具合を解消するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題
は以上の如くであり、次に課題を解決する手段を説明す
る。即ち、油圧サーボシリンダ1にて、油圧ポンプPの
ポンプ斜板2の傾転角を制御するHST式変速装置を搭
載し、該油圧モータMの出力軸部分に圧油の供給により
制動を解除する駐車ブレーキBを配置した走行運搬車輌
において、駐車ブレーキBの駐車制動切換バルブAによ
り切換えて、駐車ブレーキBに送油する圧油を油圧サー
ボバルブCを介して油圧サーボシリンダ1に導入すべく
構成したのである。
【0009】請求項1記載の油圧サーボシリンダ1の操
作機構において、駐車制動切換バルブAと油圧サーボバ
ルブCの間に、シーケンス弁又は絞り弁を設けて、駐車
ブレーキBと油圧サーボシリンダ1の作動に時間差を設
けたのである。
【0010】請求項2記載の油圧サーボシリンダ1の操
作機構において、駐車ブレーキBへの圧油を抜いて制動
状態とし、かつ油圧サーボバルブCへ圧油を供給し変速
走行を可能とする特殊バルブ位置を設け、該特殊バルブ
位置は駐車ブレーキレバー3から手を離すと自動的に該
位置が切り替わるように構成したのである。
【0011】油圧サーボシリンダ1にて、油圧ポンプP
のポンプ斜板2の傾転角を制御するHST式変速装置を
搭載し、該油圧モータMの出力軸部分に圧油の供給によ
り制動を解除する駐車ブレーキBを配置した走行運搬車
輌において、該駐車ブレーキBは油圧モータMのモータ
軸4と平行に配置して、減速回転を伝達するスプロケッ
ト軸5の上に配置したのである。
【0012】荷台6を左右と後方の3方向にダンプ傾動
可能とした走行運搬車輌において、荷台6の左右と後方
に荷台6の回動支点となる支点ピン15と、該支点ピン
15の上下移動を阻止する係止ピン16を設け、該係止
ピン16を操縦席のダンプ傾動切換スイッチ22により
切換可能としたのである。
【0013】
【作用】次に作用を説明する。即ち、請求項1の如く構
成したので、駐車ブレーキを制動した状態で、HST式
変速装置の変速操作が出来なくなり、駐車ブレーキBの
摩擦板を必要以上に摩耗してしまうことがなくなり、車
輌の駐車制動性が維持向上されるのである。
【0014】請求項2の如く構成したので、左右変速レ
バー39・39を操作した状態で、駐車ブレーキBを解
除するというような誤操作があった場合にも、シーケン
ス弁又は絞り弁Sを介装し、時間差が設けられているの
で、まず駐車ブレーキBが解除され、その後に左右変速
レバー39・39が作動して駐車ブレーキBが保護され
るのである。
【0015】請求項3の如く構成したので、請求項1の
如く構成したことにより、油圧サーボバルブCと駐車制
動切換バルブAが連動してしまうので、駐車ブレーキB
が正常か異常かのチェックが出来ないのである。しか
し、本発明の場合には、このチェックを特殊バルブ位置
Tの位置に、駐車ブレーキレバー3を操作することによ
り行うことが出来るのである。また、付勢バネ48によ
り駐車ブレーキレバー3を常時、特殊バルブ位置Tから
外す方向に付勢しているので、オペレーターが特殊バル
ブ位置Tの位置でチェックした後に、駐車ブレーキレバ
ー3の戻し忘れを発生する危険性が皆無となったのであ
る。
【0016】請求項4の如く構成したので、駐車ブレー
キBを装着した車輌が坂道を降坂逸走した時に、HST
式変速装置に「バルブリフト」現象が発生し、回路圧が
低下し、駐車ブレーキBが作動し車輌を減速する。車輌
が減速すれば、「バルブリフト」現象が解消し、回路圧
が復帰し、HST式変速装置のダイナミックブレーキが
作用し、安全に走行が開始されるのである。本発明の場
合には、駐車ブレーキBが車輌の逸走時に作用しても、
モータ軸に直接に制動するのではなくて、減速した後の
軸に制動するので、ブレーキの焼損状態は発生しないの
である。
【0017】請求項5の如く構成したので、オペレータ
ーが運転席からダンプ傾動方向の切換操作が可能である
為、機体が狭い場所に入り込んでも、ピンの抜き指しの
作業がなくまた運転席から降りて行かなくても、自由に
ダンプ傾動方向の切換が可能である。また油圧を利用
し、更に単純な係止ピンと支点ピンの切換の為に、泥の
付着や錆付き等を防止する。
【0018】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の走行
運搬車輌の全体側面図、図2は同じく平面図、図3はク
ローラ式走行装置23を駆動するスプロケット11と油
圧モータMの部分の配置を示す前面断面図、図4は本発
明のHST式変速装置と駐車ブレーキBの油圧回路図、
図5は駐車制動切換バルブAに設けた特殊バルブ位置T
を示す図面である。
【0019】図1と図2において、クローラ式走行装置
23を油圧モータMにより駆動されるスプロケット11
により駆動して走行する。該クローラ式走行装置23が
ホイール式走行装置であっても良いものである。また荷
台6は、後方と左右に選択的にダンプ傾動が可能とされ
ている。図1においては、荷台6を後方にダンプ傾動し
た状態が示されている。
【0020】次に図3と、従来技術である図13・図1
4を比較して説明する。従来技術においては、油圧モー
タMのモータ軸4の軸心上に遊星歯車式減速機構を構成
している。即ちモータ軸4上の小径ギア30により遊星
ギア軸27上のギア32と噛合し、該ギア32は外周に
おいてインターナルギア33と噛合している。故に該遊
星ギア軸27とギアのどちらも回転し、ギア31を回転
する。該ギア31は固定軸28の上のギア34を駆動
し、該ギア34がインターナルギア33と噛合してい
る。該インターナルギア33の回転によりスプロケット
軸29を駆動し、スプロケット11を駆動する。
【0021】該構成において、従来は回転数の高いモー
タ軸4の上に、直接に駐車ブレーキBを介装していたの
で、機体が逸走した場合に、高速回転するモータ軸4
を、容量の十分でない駐車ブレーキBにより制動させる
ことは不可能であったのである。本発明においては、こ
の不具合を解消する為に、図3に示す如く、油圧モータ
Mのモータ軸4とスプロケット軸5とを平行に配置し
て、カウンター軸10とギアにより構成した、通常の減
速装置により減速した状態で回転するスプロケット軸5
の上に制動摩擦板19と制動アクチュエーター18と制
動付勢バネ17により構成した駐車ブレーキBを配置し
たのである。
【0022】次に図4において、本発明の油圧回路を説
明する。即ち、駐車制動切換バルブAにより油圧ポンプ
Pと共に回転駆動されるチャージポンプCPが設けられ
ており、該チャージポンプCPから吐出される圧油を油
圧サーボバルブCと駐車制動切換バルブAに案内して、
油圧サーボシリンダ1と駐車ブレーキBを操作すべく構
成している。従来は、図15において図示する如く、チ
ャージポンプCPからの圧油を別々の回路を介して、駐
車制動切換バルブAと油圧サーボバルブCに案内してい
たのであるが、本発明においては、まずチャージポンプ
CPから駐車制動切換バルブAに案内し、該駐車制動切
換バルブAからシーケンス弁又は絞り弁Sを介して、油
圧サーボバルブCに案内しているのである。駐車制動切
換バルブAは駐車ブレーキレバー3により操作されるよ
うに構成されており、また油圧サーボバルブCも左右変
速レバー39・39により操作されるように構成されて
いる。故に、駐車ブレーキレバー3により駐車制動切換
バルブAを解除操作した場合でなければ、油圧サーボバ
ルブCの左右変速レバー39・39による変速走行操作
は不可能である。
【0023】しかし、このように駐車ブレーキレバー3
と左右変速レバー39・39を必ず連動した場合には、
駐車ブレーキBのみを操作することが出来ず、本当に制
動操作が行われているのかが不安になるのである。この
点の不具合を解消する為に、図5においては、駐車制動
切換バルブAに特殊バルブ位置Tを設けて、該特殊バル
ブ位置Tは駐車ブレーキレバー3により、付勢バネ48
に抗して特殊バルブ位置Tに操作した場合のみ、該特殊
バルブ位置Tの位置が取れるように構成されており、オ
ペレーターが駐車ブレーキレバー3から手を離すとすぐ
に、付勢バネ48により駐車ブレーキレバー3は、通常
の駐車ブレーキBの制動と非制動の位置に戻るのであ
る。
【0024】そして特殊バルブ位置Tの位置に操作した
場合に、左右変速レバー39・39により変速走行操作
をした場合には、正当な位置に油圧サーボバルブCが切
り換わり油圧サーボシリンダ1が回動し、油圧モータM
が変速回転力を発生する。しかし駐車制動切換バルブA
はネガティブタイプの駐車ブレーキBの圧油を抜いてい
るので、制動が掛り、油圧モータMの回転を止めようと
制動力も作用している状態が発生するのである。この状
態は、オペレーターが駐車ブレーキレバー3を特殊バル
ブ位置Tに移動している間だけであり、オペレーターが
駐車ブレーキレバー3から手を離せば、すぐに付勢バネ
48によりこの特殊な状態は回避される。
【0025】図6はダンプ傾動切換スイッチ22を示す
図面、図7はダンプ傾動方向による左電磁弁12と後電
磁弁13と右電磁弁14の切換を示す図面、図8は後方
向ダンプ傾動の場合の各電磁弁の状態を示す油圧回路
図、図9は左方向ダンプ傾動の場合の各電磁弁の状態を
示す油圧回路図、図10は右方向ダンプ傾動の場合の、
各電磁弁の状態を示す油圧回路図、図11は係止ピン1
6と支点ピン15の状態を示す後面図、図12は同じく
側面図、図13は油圧モータ軸4の上に駐車ブレーキB
を配置した従来技術の前面断面図、図14は同じく内側
側面図である。
【0026】図6はオペレーターが運転席において操作
可能なダンプ傾動切換スイッチ22を示している。該ダ
ンプ傾動切換スイッチ22は荷台6の傾動方向を選択す
るものである。荷台6の傾動方向は「左」と「後」と
「右」の3方向があり、運転席のある前方に向けてダン
プ傾動することは有り得ない。そしてリミットスイッチ
40が、荷台6の下降によりONしている間だけ、ダン
プ傾動切換スイッチ22の操作が可能としている。スタ
ート時には、主電磁弁41は図8のごとく、ポンプポー
トがタンク回路に連通し、圧油がリリーフ弁を介して噴
出することにより発生する油温の上昇を阻止している。
【0027】荷台6を後方へダンプ傾動する場合には。
ダンプ傾動切換スイッチ22を「後4」に切り替えるこ
とより、図7のように、左電磁弁12・後電磁弁13・
右電磁弁14のすべてが励磁されない状態となる。この
状態で、オペレーターがダンプ傾動の操作をするとリミ
ットスイッチ40が切り換わり、ポンプからの圧油を左
シリンダ7と後シリンダ8と右シリンダ9に供給し、図
8の如く各ピストンが移動する。これにより後シリンダ
8は伸長状態となり、該後シリンダ8に連結された係止
ピン16が、支点ピン15の上方に挿入されて、支点ピ
ン15の上方への逃げを阻止し、支点ピン15を枢支軸
化する。これと同時に左右の係止ピンは自由となり、別
に設けたダンプ傾動シリンダに、主電磁弁41より圧油
が供給されて、荷台6が後方へ傾動される。
【0028】荷台6を左方へダンプ傾動する場合には、
ダンプ傾動切換スイッチ22を左に切り替えることによ
り、図7に示す如く、左電磁弁12と後電磁弁13が励
磁されて切り換わる。該状態でオペレーターがダンプ操
作をすると主電磁弁41が開いて、圧油が左電磁弁12
と後電磁弁13と右電磁弁14を介して圧油が供給さ
れ、図9に示す如く、後シリンダ8と右シリンダ9は縮
小し、左シリンダ7は突出する。これにより左シリンダ
7に連結された係止ピンが突出し、左側の支点ピンの上
方への抜け出しを禁止し、左の回動の支点が出来る。後
方と右の支点ピンはフリーとなるのである。
【0029】荷台6を右方へダンプ傾動する場合には。
ダンプ傾動切換スイッチ22を右に切り替えることによ
り、図7に示す如く、後電磁弁13と右電磁弁14が励
磁されて、オペレーターのダンプ傾動支持により、主電
磁弁41が励磁されて圧油が供給されると、図10に示
す如く、後シリンダ8と左シリンダ7が縮小し、右シリ
ンダ9が突出する。これにより右シリンダ9に連結され
た係止ピンが右の支点ピンの上に突出されて、支点ピン
の抜け出しを不能とし枢支軸化するのである。左と後方
は自由に回動可能となるので、全体的に荷台6は右方へ
回動可能となるのである。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く構
成したので、駐車ブレーキを制動した状態で、HST式
変速装置の変速操作が出来ないので、駐車ブレーキBの
摩擦板を必要以上に摩耗してしまうことがなく、車輌の
駐車制動性を維持向上することが出来るのである。
【0031】請求項2の如く構成したので、左右変速レ
バー39・39を操作した状態で、駐車ブレーキBを解
除するというような誤操作があった場合にも、シーケン
ス弁又は絞り弁Sを介装し、時間差が設けられているの
で、まず駐車ブレーキBが解除され、その後に左右変速
レバー39・39が作動して駐車ブレーキBを保護する
のである。
【0032】請求項3の如く構成したので、請求項1の
如く構成したことにより、油圧サーボバルブCと駐車制
動切換バルブAが連動してしまうので、駐車ブレーキB
が正常か異常かのチェックが出来ないので、このチェッ
クを特殊バルブ位置Tの位置に、駐車ブレーキレバー3
を操作することにより行うことが出来るのである。ま
た、付勢バネ48により駐車ブレーキレバー3を常時、
特殊バルブ位置Tから外す方向に付勢しているので、オ
ペレーターが特殊バルブ位置Tの位置でチェックした後
に、駐車ブレーキレバー3の戻し忘れを発生する危険性
が皆無となったのである。
【0033】請求項4の如く構成したので、駐車ブレー
キBを装着した車輌が坂道を降坂逸走した時に、HST
式変速装置に「バルブリフト」現象が発生し、回路圧が
低下し、駐車ブレーキBが作動し車輌を減速する。車輌
が減速すれば、「バルブリフト」現象が解消し、回路圧
が復帰し、HST式変速装置のダイナミックブレーキが
作用し、安全に走行が開始されるのである。本発明の場
合には、駐車ブレーキBが車輌の逸走時に作用しても、
モータ軸に直接に制動するのではなくて、減速した後の
軸に制動するので、ブレーキの焼損状態は発生しないの
である。
【0034】請求項5の如く構成したので、オペレータ
ーが運転席からダンプ傾動方向の切換操作が可能である
為、機体が狭い場所に入り込んでも、ピンの抜き指しの
作業がなくまた運転席から降りて行かなくても、自由に
ダンプ傾動方向の切換が可能である。また油圧を利用
し、更に単純な係止ピンと支点ピンの切換の為に、泥の
付着や錆付き等を防止することが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行運搬車輌の全体側面図。
【図2】同じく本発明の走行運搬資料の平面図。
【図3】クローラ式走行装置23を駆動するスプロケッ
ト11と油圧モータMの部分の配置を示す前面断面図。
【図4】本発明のHST式変速装置と駐車ブレーキBの
油圧回路図。
【図5】駐車制動切換バルブAに設けた特殊バルブ位置
Tを示す図面。
【図6】ダンプ傾動切換スイッチ22を示す図面。
【図7】ダンプ傾動方向による左電磁弁12と後電磁弁
13と右電磁弁14の切換を示す図面。
【図8】後方向ダンプ傾動の場合の各電磁弁の状態を示
す油圧回路図。
【図9】左方向ダンプ傾動の場合の各電磁弁の状態を示
す油圧回路図。
【図10】右方向ダンプ傾動の場合の各電磁弁の状態を
示す油圧回路図。
【図11】係止ピン16と支点ピン15の状態を示す後
面図。
【図12】同じく側面図。
【図13】油圧モータ軸4の上に駐車ブレーキBを配置
した従来技術の前面断面図。
【図14】同じく従来技術である図14の内側側面図。
【図15】従来のHST式変速装置と駐車ブレーキBの
油圧回路図
【図16】従来技術において、「バルブリフト」状態の
発生を示す図面。
【符号の説明】
A 駐車制動切換バルブ B 駐車ブレーキ C 油圧サーボバルブ P 油圧ポンプ M 油圧モータ T 特殊バルブ位置 1 油圧サーボシリンダ 2 ポンプ斜板 3 駐車ブレーキレバー 4 油圧モータ軸 6 荷台 7 左シリンダ 8 後シリンダ 9 変速レバー 12 左電磁弁 13 後電磁弁 14 右電磁弁 15 支点ピン 16 係止ピン 22 ダンプ傾動切換スイッチ 48 付勢バネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧サーボシリンダ1にて、油圧ポンプ
    Pのポンプ斜板2の傾転角を制御するHST式変速装置
    を搭載し、該HST式変速装置の油圧モータMの出力軸
    部分に圧油の供給により制動を解除する駐車ブレーキB
    を配置した走行運搬車輌において、駐車ブレーキBの駐
    車制動切換バルブAにより切換えて駐車ブレーキBに送
    油する圧油を、油圧サーボバルブCを介して油圧サーボ
    シリンダ1に導入すべく構成した走行運搬車輌。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧サーボシリンダ1の
    操作機構において、駐車制動切換バルブAと油圧サーボ
    バルブCの間に、シーケンス弁又は絞り弁Sを設けて、
    駐車ブレーキBと油圧サーボシリンダ1の作動に時間差
    を設けたことを特徴とする走行運搬車輌。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の油圧サーボシリンダ1の
    操作機構において、駐車ブレーキBへの圧油を抜いて制
    動状態とし、かつ油圧サーボバルブCへ圧油を供給し変
    速走行を可能とする特殊バルブ位置Tを設け、該特殊バ
    ルブ位置Tは駐車ブレーキレバー3から手を離すと自動
    的に該位置が切り替わるように構成したことを特徴とす
    る走行運搬車輌。
  4. 【請求項4】 油圧サーボシリンダ1にて、油圧ポンプ
    Pのポンプ斜板2の傾転角を制御するHST式変速装置
    を搭載し、該HST式変速装置の油圧モータMの出力軸
    部分に圧油の供給により制動を解除する駐車ブレーキB
    を配置した走行運搬車輌において、該駐車ブレーキBは
    油圧モータMのモータ軸4と平行に配置して、減速回転
    を伝達するスプロケット軸5の上に配置したことを特徴
    とする走行運搬車輌。
  5. 【請求項5】 荷台6を左右と後方の3方向にダンプ傾
    動可能とした走行運搬車輌において、荷台6の左右と後
    方に荷台6の回動支点となる支点ピン15と、該支点ピ
    ン15の上下移動を阻止する係止ピン16を設け、該係
    止ピン16を操縦席のダンプ傾動切換スイッチ22によ
    り切換可能としたことを特徴とする走行運搬車輌。
JP403492A 1992-01-13 1992-01-13 走行運搬車輌 Pending JPH05187543A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09240312A (ja) * 1996-03-12 1997-09-16 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 運搬車
JP2004306958A (ja) * 2004-08-09 2004-11-04 Yanmar Co Ltd クローラ式運搬車

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