JPS61287852A - 発進時車輪スリツプ防止型ブレ−キ装置 - Google Patents
発進時車輪スリツプ防止型ブレ−キ装置Info
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- JPS61287852A JPS61287852A JP13041085A JP13041085A JPS61287852A JP S61287852 A JPS61287852 A JP S61287852A JP 13041085 A JP13041085 A JP 13041085A JP 13041085 A JP13041085 A JP 13041085A JP S61287852 A JPS61287852 A JP S61287852A
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- Japan
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- brake
- pressure
- valve
- fluid pressure
- wheels
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/17—Using electrical or electronic regulation means to control braking
- B60T8/175—Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel spin during vehicle acceleration, e.g. for traction control
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は自動車用ブレーキ装置に関するものであり、特
に、自動車の発進時における駆動車輪のスリップを防止
する役割を果たすブレーキ装置に関するものである。
に、自動車の発進時における駆動車輪のスリップを防止
する役割を果たすブレーキ装置に関するものである。
従来の技術
自動車用ブーレーキ“装置は、車輪の回転を抑制する液
圧ブレーキと、その液圧ブレーキを作用させるために操
作されるブレーキ操作部材と、前記ブレーキ操作部材の
操作に応じて前記液圧ブレーキ装置を駆動するブレーキ
駆動装置とを含むように構成されるのが普通である。
圧ブレーキと、その液圧ブレーキを作用させるために操
作されるブレーキ操作部材と、前記ブレーキ操作部材の
操作に応じて前記液圧ブレーキ装置を駆動するブレーキ
駆動装置とを含むように構成されるのが普通である。
そして、制動時に車輪のスリップ率が適正値を超えて増
大することを防止したり、積載荷重やブレーキパッドの
摩擦係数の変動にもかかわらずブレーキ操作部材の操作
力に一義的に対応した制動効果が得られるようにしたり
するために、ブレーキ駆動装置を電気信号に応じて液圧
ブレーキの液圧を制御し得るものとすることが知られて
いる。
大することを防止したり、積載荷重やブレーキパッドの
摩擦係数の変動にもかかわらずブレーキ操作部材の操作
力に一義的に対応した制動効果が得られるようにしたり
するために、ブレーキ駆動装置を電気信号に応じて液圧
ブレーキの液圧を制御し得るものとすることが知られて
いる。
発明が解決しようとする問題点
しかしながら、従来のこの種のブレーキ装置は、自動車
を減速し、あるいは停止させるために作動するものであ
って、自動車が急発進させられる場合や、凍結路面等摩
擦係数の低い路面上で発進させられる場合に駆動車輪が
スリップして空転することを防止する機能は備えていな
かった。そのため運転者は駆動車輪のスリップを防止す
るためにアクセルペダルやクラッチペダルの操作を慎重
に行わなければならず、これらの操作が不適当であれば
駆動車輪がスリップしてタイヤの寿命が短くなり、ある
いは凍結路面上において自動車を発進させることができ
ないなどの問題があった。
を減速し、あるいは停止させるために作動するものであ
って、自動車が急発進させられる場合や、凍結路面等摩
擦係数の低い路面上で発進させられる場合に駆動車輪が
スリップして空転することを防止する機能は備えていな
かった。そのため運転者は駆動車輪のスリップを防止す
るためにアクセルペダルやクラッチペダルの操作を慎重
に行わなければならず、これらの操作が不適当であれば
駆動車輪がスリップしてタイヤの寿命が短くなり、ある
いは凍結路面上において自動車を発進させることができ
ないなどの問題があった。
問題点を解決するための手段
本発明はこの問題を解決するために、第1図に示すよう
に、前記液圧ブレーキ、ブレーキ操作部材およびブレー
キ駆動装置を備えた自動車用ブレーキ装置において、自
動車の発進時におけ乞駆動車輪の空転を検出する空転検
出手段と、その空転検出手段により駆動車輪の空転が検
出された際、その駆動車輪に対応する液圧ブレーキの液
圧をその空転を防止するに通した高さまで」二昇させる
ようにブレーキ駆動装置を制御する空転防止制御手段と
を設けたものである。
に、前記液圧ブレーキ、ブレーキ操作部材およびブレー
キ駆動装置を備えた自動車用ブレーキ装置において、自
動車の発進時におけ乞駆動車輪の空転を検出する空転検
出手段と、その空転検出手段により駆動車輪の空転が検
出された際、その駆動車輪に対応する液圧ブレーキの液
圧をその空転を防止するに通した高さまで」二昇させる
ようにブレーキ駆動装置を制御する空転防止制御手段と
を設けたものである。
作用
このような構成のブレーキ装置を備えた自動車において
は、アクセルペダルやクラッチペダルの操作が不適切で
駆動車輪が空転を開始すれば、その事実が空転検出手段
によって検出され、空転防止制御手段によりブレーキ駆
動装置が制御されることによって液圧ブレーキの液圧が
適度に高められ、駆動車輪の空転が自動的に防止される
。
は、アクセルペダルやクラッチペダルの操作が不適切で
駆動車輪が空転を開始すれば、その事実が空転検出手段
によって検出され、空転防止制御手段によりブレーキ駆
動装置が制御されることによって液圧ブレーキの液圧が
適度に高められ、駆動車輪の空転が自動的に防止される
。
発明の効果
したがって、車両を急発進させる場合や凍結路面上で発
進させる場合であっても、運転者はそれほど微妙なアク
セルペダルやクラッチペダルの操作を行う必要がなく、
自動車の運転が容易となって初心者でも凍結路面上等に
おいて自動車を容易に発進させ得るようになり、また、
タイヤの寿命が長くなる効果が得られる。
進させる場合であっても、運転者はそれほど微妙なアク
セルペダルやクラッチペダルの操作を行う必要がなく、
自動車の運転が容易となって初心者でも凍結路面上等に
おいて自動車を容易に発進させ得るようになり、また、
タイヤの寿命が長くなる効果が得られる。
実施例
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第゛2図において符号10はブレーキ操作部材としての
ブレーキペダルを示している。ブレーキペダル10は液
圧式ブースタ12を介してマスクシリンダ14を作動さ
せるようになっている。マスクシリンダ14の上部には
リザーバ16が取り付けられ、このリザーバ16からポ
ンプ18がブレーキ液を汲み上げてアキュムレータ20
に高圧で蓄えるようにされており、そのアキュムレータ
20に前記ブースタ12が液通路22により接続されて
いる。
ブレーキペダルを示している。ブレーキペダル10は液
圧式ブースタ12を介してマスクシリンダ14を作動さ
せるようになっている。マスクシリンダ14の上部には
リザーバ16が取り付けられ、このリザーバ16からポ
ンプ18がブレーキ液を汲み上げてアキュムレータ20
に高圧で蓄えるようにされており、そのアキュムレータ
20に前記ブースタ12が液通路22により接続されて
いる。
上記ブースタ12とマスクシリンダ14とは、第3図に
示すようにハウジング30を共有している。ハウジング
30内にはピストン32および34が液密かつ摺動可能
に嵌合され、その結果、加圧室36および38が形成さ
れている。これら加圧室36および38は、ピストン3
2および34がスプリング40および42によってそれ
ぞれストッパ44および46に当接する後退端位置まで
後退させられた状態において前記リザーバ16と連通ず
るようにされている。
示すようにハウジング30を共有している。ハウジング
30内にはピストン32および34が液密かつ摺動可能
に嵌合され、その結果、加圧室36および38が形成さ
れている。これら加圧室36および38は、ピストン3
2および34がスプリング40および42によってそれ
ぞれストッパ44および46に当接する後退端位置まで
後退させられた状態において前記リザーバ16と連通ず
るようにされている。
ブースタ12の出力ビストンたるピストン52はマスク
シリンダ14のピストン34と一体となっている。ハウ
ジング30のマスクシリンダ側とは反対側の端部に円筒
状の補助部材54が固定されて、ハウジング30の一部
として機能するようにされている。この補助部材54に
はブースタ12の入力ビストンたるピストン56が液密
かつ摺動可能に嵌合されており、ピストン52と56と
の間には液圧室58が形成されている。ピストン56の
ピストン52側の端部には弁子62が螺合によって固定
されており、この弁子62の大径部64とピストン52
との間にはスプリング66が配設されてピストン52と
56とを互に離間する方向へ付勢しているが、両者の離
間限度は止め輪68によって規定されている。
シリンダ14のピストン34と一体となっている。ハウ
ジング30のマスクシリンダ側とは反対側の端部に円筒
状の補助部材54が固定されて、ハウジング30の一部
として機能するようにされている。この補助部材54に
はブースタ12の入力ビストンたるピストン56が液密
かつ摺動可能に嵌合されており、ピストン52と56と
の間には液圧室58が形成されている。ピストン56の
ピストン52側の端部には弁子62が螺合によって固定
されており、この弁子62の大径部64とピストン52
との間にはスプリング66が配設されてピストン52と
56とを互に離間する方向へ付勢しているが、両者の離
間限度は止め輪68によって規定されている。
弁子62はピストン52の中心に形成された弁孔に摺動
可能にかつ実質的に液密に嵌合され、常には第3図に示
す状態にあって液圧室58を弁子62に形成された液通
路70. ピストン52に形成された液通路72.環状
室74を経て前記リザーバ16と連通させているが、ピ
ストン52に対して一定小距離前進(第3図において左
方へ移動)した状態においては液通路70と72との連
通を遮断し、弁子62が更に一定小距離前進した状態に
おいては液通路70をピストン52に形成された液通路
76および環伏室78を経てポート79に連通させるよ
うになっている。このボート79には前記液通路22に
よりアキュムレータ20が接続される。すなわち、弁子
62はピストン52と共に、液圧室58をリザーバ16
と連通させる状態と、液圧源たるアキュムレータ20と
連通させる状態と、リザーバ16にもアキュムレータ2
0にも連通させない状態とに切換えが可能な切換弁80
を構成しているのである。
可能にかつ実質的に液密に嵌合され、常には第3図に示
す状態にあって液圧室58を弁子62に形成された液通
路70. ピストン52に形成された液通路72.環状
室74を経て前記リザーバ16と連通させているが、ピ
ストン52に対して一定小距離前進(第3図において左
方へ移動)した状態においては液通路70と72との連
通を遮断し、弁子62が更に一定小距離前進した状態に
おいては液通路70をピストン52に形成された液通路
76および環伏室78を経てポート79に連通させるよ
うになっている。このボート79には前記液通路22に
よりアキュムレータ20が接続される。すなわち、弁子
62はピストン52と共に、液圧室58をリザーバ16
と連通させる状態と、液圧源たるアキュムレータ20と
連通させる状態と、リザーバ16にもアキュムレータ2
0にも連通させない状態とに切換えが可能な切換弁80
を構成しているのである。
マスクシリンダ14の加圧室36は、第°2図から明ら
かなように、液通路90と92とから成る主液通路によ
って、前輪94を制動するブレーキのホイールシリンダ
96に接続されている。一方、加圧室38は後輪を制動
するブレーキのホイールシリンダに接続されているが、
この後輪系統の構成は前輪系統の構成と同一であるため
図示および説明を省略し、以下、前輪系統についてのみ
説明する。
かなように、液通路90と92とから成る主液通路によ
って、前輪94を制動するブレーキのホイールシリンダ
96に接続されている。一方、加圧室38は後輪を制動
するブレーキのホイールシリンダに接続されているが、
この後輪系統の構成は前輪系統の構成と同一であるため
図示および説明を省略し、以下、前輪系統についてのみ
説明する。
液通路90には、常開の電磁開閉弁97および逆止弁9
8が設けられている。これらの作用については後述する
。液通路90は逆止弁98を経た後に二股に分岐してお
り、それぞれの分岐通路に急増減圧弁100および緩増
減圧弁102が設けられている。急増減圧弁100は常
には液通路90と92、すなわちマスクシリンダ14と
ホイールシリンダ96とを連通させる増圧許容状態にあ
るが、ソレノイド104に中間的な電流が供給されるこ
とによりマスクシリンダ14とホイールシリンダ96と
の連通を遮断する保圧状態に切、り換えられ、さらにソ
レノイド104に大電流が供給されることによってホイ
ールシリンダ96をリザーバ16に連通させる減圧許容
状態に切り換えられる三位置電磁弁となっている。緩増
減圧弁102も急増減圧弁100と同一の構造を有する
三位置電磁弁であるが、ソレノイド106への供給電流
の制御が異なるものとされている。すなわち、ホイール
シリンダ96の液圧を緩やかに増圧する必要が生じた場
合に、緩増減圧弁102を増圧許容状態と保圧状態とに
短い周期で交互に切り換える電流がソレノイド106に
供給され、また、ホイールシリンダ96の液圧を緩やか
に減圧する必要が生じた場合には、緩増減圧弁102が
減圧許容状態と保圧状態とに短い周期で交互に切り換え
られる電流がソレノイド106に供給されるのである。
8が設けられている。これらの作用については後述する
。液通路90は逆止弁98を経た後に二股に分岐してお
り、それぞれの分岐通路に急増減圧弁100および緩増
減圧弁102が設けられている。急増減圧弁100は常
には液通路90と92、すなわちマスクシリンダ14と
ホイールシリンダ96とを連通させる増圧許容状態にあ
るが、ソレノイド104に中間的な電流が供給されるこ
とによりマスクシリンダ14とホイールシリンダ96と
の連通を遮断する保圧状態に切、り換えられ、さらにソ
レノイド104に大電流が供給されることによってホイ
ールシリンダ96をリザーバ16に連通させる減圧許容
状態に切り換えられる三位置電磁弁となっている。緩増
減圧弁102も急増減圧弁100と同一の構造を有する
三位置電磁弁であるが、ソレノイド106への供給電流
の制御が異なるものとされている。すなわち、ホイール
シリンダ96の液圧を緩やかに増圧する必要が生じた場
合に、緩増減圧弁102を増圧許容状態と保圧状態とに
短い周期で交互に切り換える電流がソレノイド106に
供給され、また、ホイールシリンダ96の液圧を緩やか
に減圧する必要が生じた場合には、緩増減圧弁102が
減圧許容状態と保圧状態とに短い周期で交互に切り換え
られる電流がソレノイド106に供給されるのである。
上記急増減圧弁100および緩増減圧弁102をバイパ
スするとともに逆止弁10Bを備えたバイパス通路11
0が設けられており、ホイールシリンダ96のブレーキ
液はこのバイパス通路110を経てマスクシリンダ14
へ還流し得るようにされている。
スするとともに逆止弁10Bを備えたバイパス通路11
0が設けられており、ホイールシリンダ96のブレーキ
液はこのバイパス通路110を経てマスクシリンダ14
へ還流し得るようにされている。
上記液通路90の逆止弁98を経た後の部分には、電磁
開閉弁112を介して前記アキュムレータ20が接続さ
れている。電磁開閉弁112は常にはアキュムレータ2
0と液通路90との連通を遮断する状態にあり、上記急
増減圧弁100および緩増減圧弁102の作動開始と同
時に開状態とされてアキュムレータ20から高圧のブレ
ーキ液をこれら両弁100,102に供給するようにさ
れている。ただし、このアキュムレータ2oがら供給さ
れる高圧のブレーキ液がマスクシリンダ14に流入する
ことは、逆止弁98によって阻止される。
開閉弁112を介して前記アキュムレータ20が接続さ
れている。電磁開閉弁112は常にはアキュムレータ2
0と液通路90との連通を遮断する状態にあり、上記急
増減圧弁100および緩増減圧弁102の作動開始と同
時に開状態とされてアキュムレータ20から高圧のブレ
ーキ液をこれら両弁100,102に供給するようにさ
れている。ただし、このアキュムレータ2oがら供給さ
れる高圧のブレーキ液がマスクシリンダ14に流入する
ことは、逆止弁98によって阻止される。
以上の説明から明らかなように、ブースタ12゜マスク
シリンダ14.ポンプ18.アキュムレータ20.電磁
開閉弁97,112.急増減圧弁100、緩増減圧弁1
02等によってブレーキ駆動装置が構成されている。
シリンダ14.ポンプ18.アキュムレータ20.電磁
開閉弁97,112.急増減圧弁100、緩増減圧弁1
02等によってブレーキ駆動装置が構成されている。
このブレーキ駆動装置は、制御装置120によって制御
される。制御装置120はコンピュータを主体とするも
のであり、この制御装置120には前輪94の回転速度
を検出する回転センサ122、ブレーキペダル10が踏
み込まれたことを検出するブレーキスイッチ124、ブ
レーキペダル10の操作力を検出するロードセル126
、ホイールシリンダ96の液圧を検出する液圧センサ1
28、アクセル開度を検出するアクセル開度検出器12
9、シフトレバ−がドライブレンジにあることを検出す
るドライブレンジ検出スイッチ130、エンジンにアイ
ドルアップを指令するアイドルアンプ信号発生器132
および制御装置120の制御特性を手動で変更するため
の手動操作部134が接続されている。制御装置120
はこれらから供給される情報に基づいて前記急増減圧弁
100、緩増減圧弁102および電磁開閉弁97゜11
2を制御し、ホイールシリンダ96の液圧を制御して、
前輪94の制動効果がブレーキペダル10の操作力に対
応して予め定められている大きさとなるようにし、かつ
、ブレーキペダル1oが解放された後も自動車を停止状
態に維持す名とともに、必要に応じてブレーキ液を増圧
する。また、自動車の急発進時における前輪、後輪のう
ち加速度が大きいものをスリップにより空転していると
みなして、その車輪に対応する液圧ブレーキを適度の液
圧で作用させ、空転を防止あるいは軽減する。制御装置
120が、通常の制動時における制動効果を制御する制
動効果制御手段のみならず、停車液圧維持手段、増圧制
御手段および空転防止制御手段をも構成しているのであ
る。制御装置120はまた、回転センサ122と共に車
速検出手段、制動効果検出手段および空転検出手段を構
成している。すなわち、制御装置120は回転センサ1
22の出力信号に基づいて車速、減速度および加速度を
演算するようにされているのであり、本実施例において
は減速度をもって制動効果が、また加速度をもって車輪
の空転がそれぞれ把握されるようになっているのである
。さらに、制御装置120はアイドルアップ信号発生器
132がらの信号を受けることにより増圧要因検出手段
としても機能する。
される。制御装置120はコンピュータを主体とするも
のであり、この制御装置120には前輪94の回転速度
を検出する回転センサ122、ブレーキペダル10が踏
み込まれたことを検出するブレーキスイッチ124、ブ
レーキペダル10の操作力を検出するロードセル126
、ホイールシリンダ96の液圧を検出する液圧センサ1
28、アクセル開度を検出するアクセル開度検出器12
9、シフトレバ−がドライブレンジにあることを検出す
るドライブレンジ検出スイッチ130、エンジンにアイ
ドルアップを指令するアイドルアンプ信号発生器132
および制御装置120の制御特性を手動で変更するため
の手動操作部134が接続されている。制御装置120
はこれらから供給される情報に基づいて前記急増減圧弁
100、緩増減圧弁102および電磁開閉弁97゜11
2を制御し、ホイールシリンダ96の液圧を制御して、
前輪94の制動効果がブレーキペダル10の操作力に対
応して予め定められている大きさとなるようにし、かつ
、ブレーキペダル1oが解放された後も自動車を停止状
態に維持す名とともに、必要に応じてブレーキ液を増圧
する。また、自動車の急発進時における前輪、後輪のう
ち加速度が大きいものをスリップにより空転していると
みなして、その車輪に対応する液圧ブレーキを適度の液
圧で作用させ、空転を防止あるいは軽減する。制御装置
120が、通常の制動時における制動効果を制御する制
動効果制御手段のみならず、停車液圧維持手段、増圧制
御手段および空転防止制御手段をも構成しているのであ
る。制御装置120はまた、回転センサ122と共に車
速検出手段、制動効果検出手段および空転検出手段を構
成している。すなわち、制御装置120は回転センサ1
22の出力信号に基づいて車速、減速度および加速度を
演算するようにされているのであり、本実施例において
は減速度をもって制動効果が、また加速度をもって車輪
の空転がそれぞれ把握されるようになっているのである
。さらに、制御装置120はアイドルアップ信号発生器
132がらの信号を受けることにより増圧要因検出手段
としても機能する。
制御装置120の主体を成すコンピュータのROMには
、第4図に示す低速マツプと第5図に示す高速マツプと
第6図に示す停車マツプとが記憶されている。低速マツ
プは、自動車が高速設定値■。° (例えば50km/
h)以下の低速で走行している状態においてブレーキペ
ダル10が踏み込まれた際の操作力Fと減速度aLとの
望ましい関係、aL=αF を表す直線を中心として第7図に示すようにその上下両
側に広がるIAL、IBL、cL、2BL。
、第4図に示す低速マツプと第5図に示す高速マツプと
第6図に示す停車マツプとが記憶されている。低速マツ
プは、自動車が高速設定値■。° (例えば50km/
h)以下の低速で走行している状態においてブレーキペ
ダル10が踏み込まれた際の操作力Fと減速度aLとの
望ましい関係、aL=αF を表す直線を中心として第7図に示すようにその上下両
側に広がるIAL、IBL、cL、2BL。
2ALの各領域を設定し、これをマツプ化したものであ
る。すなわち、ブレーキペダル10の操作力Fの全範囲
を複数の段階に分割し、それぞれの段階に対して上記各
領域の幅を段階的に設定したものである。領域CLは減
速度aLが適正であってブレーキの作用力をそのまま維
持すべき領域であり、IBLは減速度2rLかやや過大
であるため緩増減圧弁102を作動させてホイールシリ
ンダ96の液圧を緩やかに減圧すべき領域であり、IA
しは減速度aLが過大であるため急増減圧弁100を作
動させてホイールシリンダ96の液圧を急激に減圧すべ
き領域である。一方、領域2BLは、減速度aLかやや
過小であるため緩増減圧弁102を作動させてホイール
シリンダ96の液圧を緩やかに増圧すべき領域であり、
領域2ALは減速度aLが過小であるため急増減圧弁1
00を作動させてホイールシリンダ96の液圧を急激に
増圧すべき領域である。
る。すなわち、ブレーキペダル10の操作力Fの全範囲
を複数の段階に分割し、それぞれの段階に対して上記各
領域の幅を段階的に設定したものである。領域CLは減
速度aLが適正であってブレーキの作用力をそのまま維
持すべき領域であり、IBLは減速度2rLかやや過大
であるため緩増減圧弁102を作動させてホイールシリ
ンダ96の液圧を緩やかに減圧すべき領域であり、IA
しは減速度aLが過大であるため急増減圧弁100を作
動させてホイールシリンダ96の液圧を急激に減圧すべ
き領域である。一方、領域2BLは、減速度aLかやや
過小であるため緩増減圧弁102を作動させてホイール
シリンダ96の液圧を緩やかに増圧すべき領域であり、
領域2ALは減速度aLが過小であるため急増減圧弁1
00を作動させてホイールシリンダ96の液圧を急激に
増圧すべき領域である。
また、第5図の高速マツプは自動車が高速設定値■oを
超える速度で高速走行している状態においてブレーキペ
ダル10が操作された場合の操作力Fと減速度&、との
適正な関係、 &、=βF を表す直線を中心として第8図に示すように複数の領域
LAN 、LBH、Cs 、28H,2AHを設定し、
これをマツプ化したものである。本実施例においては、
高速時の直線aH−βFは低速時の直線3L=αFより
勾配が緩やかとされるとともに、各領域の幅が低速時の
それより狭くされている。また、定数α、β、各領域の
幅および前記高速設定値Voは手動操作部134の操作
により一定限度内で変更し得るようにされている。
超える速度で高速走行している状態においてブレーキペ
ダル10が操作された場合の操作力Fと減速度&、との
適正な関係、 &、=βF を表す直線を中心として第8図に示すように複数の領域
LAN 、LBH、Cs 、28H,2AHを設定し、
これをマツプ化したものである。本実施例においては、
高速時の直線aH−βFは低速時の直線3L=αFより
勾配が緩やかとされるとともに、各領域の幅が低速時の
それより狭くされている。また、定数α、β、各領域の
幅および前記高速設定値Voは手動操作部134の操作
により一定限度内で変更し得るようにされている。
また、第6図の停車マツプは、第9図に示すように自動
車を停止状態に保つのに適したブレーキ液圧P0の上下
両側に複数の領域IA(+、IBO。
車を停止状態に保つのに適したブレーキ液圧P0の上下
両側に複数の領域IA(+、IBO。
C,,2B0.2AOを設定し、これをマツプ化したも
のである。図から明らかなように、液圧P0はブレーキ
ペダル10の操作力Fの大きさとは関係なく、一定値に
定められている。
のである。図から明らかなように、液圧P0はブレーキ
ペダル10の操作力Fの大きさとは関係なく、一定値に
定められている。
ROMには更に第10図に示すような増減圧弁制御マツ
プが記憶されている。これは前記低速マツプおよび高速
マツプにおいて減速度誤差Δ&L(=& &L) 、
Ass (=& :&H) および液圧誤差ΔP
(=p−p、 )が各領域にある場合に急増減圧弁lO
Oおよび緩増減圧弁102を如何なる状態にすべきかを
指示するマツプであって、図中Xは増圧指示、yは減圧
指示、2は保圧指示を意味する。例えば、低速走行状態
において減速度誤差Δ2rLが領域CLにあれば、急増
減圧弁■OOおよび緩増減圧弁102には共に保圧指示
が与えられるのであるが、減速度誤差ΔaLが領域CL
の値から領域2BLの値に変われば緩増減圧弁102に
は増圧指示が与えられ、急増減圧弁lOOには保圧指示
が与えられる。そして、減速度誤差ΔaLが領域2AL
の値に変わった場合には緩増減圧弁102に保圧指示が
与えられ、急増減圧弁100に増圧指示が与えられる。
プが記憶されている。これは前記低速マツプおよび高速
マツプにおいて減速度誤差Δ&L(=& &L) 、
Ass (=& :&H) および液圧誤差ΔP
(=p−p、 )が各領域にある場合に急増減圧弁lO
Oおよび緩増減圧弁102を如何なる状態にすべきかを
指示するマツプであって、図中Xは増圧指示、yは減圧
指示、2は保圧指示を意味する。例えば、低速走行状態
において減速度誤差Δ2rLが領域CLにあれば、急増
減圧弁■OOおよび緩増減圧弁102には共に保圧指示
が与えられるのであるが、減速度誤差ΔaLが領域CL
の値から領域2BLの値に変われば緩増減圧弁102に
は増圧指示が与えられ、急増減圧弁lOOには保圧指示
が与えられる。そして、減速度誤差ΔaLが領域2AL
の値に変わった場合には緩増減圧弁102に保圧指示が
与えられ、急増減圧弁100に増圧指示が与えられる。
また、減速度誤差Δ2rLが領域2BLの値から領域C
Lの値に変わった場合には、増圧指示が与えられていた
緩増減圧弁102に一旦減圧指示が与えられた後、保圧
指示が与えられ、保圧指示が与えられていた急増減圧弁
100には保圧指示が与え続けられる。
Lの値に変わった場合には、増圧指示が与えられていた
緩増減圧弁102に一旦減圧指示が与えられた後、保圧
指示が与えられ、保圧指示が与えられていた急増減圧弁
100には保圧指示が与え続けられる。
減速度誤差ΔaLが他の領域間で変化した場合も、同様
に第1O図の矢印に従って急増減圧弁100と緩増減圧
弁102とに所定の指示が与えられる。
に第1O図の矢印に従って急増減圧弁100と緩増減圧
弁102とに所定の指示が与えられる。
以上は自動車を減速し、停止させ、かつ停止状態に保つ
ためのマツプであるが、ROMには発進時における車輪
の空転を防止するためのマツ゛プも記憶されている。第
11図の空転マツプおよび第13図の増減圧弁制御マツ
プがそれである。第11図の空転マツプは第12図に示
すように前輪加速度a、と後輪加速度a、とが互に等し
い関係を示す直線 &−=’j&r の1下にそれぞれ広がるIAi 、IBL、c、。
ためのマツプであるが、ROMには発進時における車輪
の空転を防止するためのマツ゛プも記憶されている。第
11図の空転マツプおよび第13図の増減圧弁制御マツ
プがそれである。第11図の空転マツプは第12図に示
すように前輪加速度a、と後輪加速度a、とが互に等し
い関係を示す直線 &−=’j&r の1下にそれぞれ広がるIAi 、IBL、c、。
2 Bz 、2 Atの各領域を設定し、これをマ・ノ
ブ化したものである。また、第13図の増減圧弁制御マ
ツプは、前輪と後輪との加速度差Δaよ (=gr−&
R)が第11図の空転マツプのいずれの領域にあり、か
つ、いずれの領域からその領域に移行して来たかによっ
て後輪および前輪に対してそれぞれ設けられた急増減圧
弁100および緩増減圧弁102に如何なるtレボが与
えられるべきかを示すマツプであり、前記第10図の増
減圧弁制御マツプと類似のものであるが、前輪94°に
関しては領域LA、およびIB工において、また後輪に
関しては領域2B□および2Aiにおいてそれぞれ保圧
指示が与えられるようになっている点において第10図
の増減圧弁制御マツプと異なっている。
ブ化したものである。また、第13図の増減圧弁制御マ
ツプは、前輪と後輪との加速度差Δaよ (=gr−&
R)が第11図の空転マツプのいずれの領域にあり、か
つ、いずれの領域からその領域に移行して来たかによっ
て後輪および前輪に対してそれぞれ設けられた急増減圧
弁100および緩増減圧弁102に如何なるtレボが与
えられるべきかを示すマツプであり、前記第10図の増
減圧弁制御マツプと類似のものであるが、前輪94°に
関しては領域LA、およびIB工において、また後輪に
関しては領域2B□および2Aiにおいてそれぞれ保圧
指示が与えられるようになっている点において第10図
の増減圧弁制御マツプと異なっている。
ROMには更に第14図ないし第16図のフローチャー
トで表される減速度制御ルーチン、停車維持ルーチンお
よび空転防止ルーチンを始めとする制御プログラムが記
憶されている。以下、各フローチャートを参照しつつ本
ブレーキ装置の作動を説明する。
トで表される減速度制御ルーチン、停車維持ルーチンお
よび空転防止ルーチンを始めとする制御プログラムが記
憶されている。以下、各フローチャートを参照しつつ本
ブレーキ装置の作動を説明する。
ブレーキペダル10が踏み込まれていない状態において
は、第3図の切換弁80が液圧室58をリザーバ16に
連通させる状態にある。この状態においては液圧室58
と第2図のアキュムレータ20との連通は!断されてお
り、かつ、電磁開閉弁11.2も閉状態にあるため、リ
ザーバ16からポンプ18によって汲み上げられたブレ
ーキ液はアキュムレータ20に高圧で蓄えられる。そし
て、アキュムレータ20に一定量のブレーキ液が蓄えら
れた後は、アキュムレータ20に設けられている図示し
ない圧力スイッチからの信号に基づいてポンプ18が停
止させられる。また、制御装置120においては第14
図のステップS1が繰り返し実行されている。
は、第3図の切換弁80が液圧室58をリザーバ16に
連通させる状態にある。この状態においては液圧室58
と第2図のアキュムレータ20との連通は!断されてお
り、かつ、電磁開閉弁11.2も閉状態にあるため、リ
ザーバ16からポンプ18によって汲み上げられたブレ
ーキ液はアキュムレータ20に高圧で蓄えられる。そし
て、アキュムレータ20に一定量のブレーキ液が蓄えら
れた後は、アキュムレータ20に設けられている図示し
ない圧力スイッチからの信号に基づいてポンプ18が停
止させられる。また、制御装置120においては第14
図のステップS1が繰り返し実行されている。
ブレーキペダル10が踏み込まれるとピストン56が前
進するが、このピストン56がピストン52に当接する
以前に、ピストン56と共に前進する弁子62が液通路
72を閉塞し、液通路76を開く。そのためアキュムレ
ータ20から高圧のブレーキ液がボート79.環状室7
8.液通路76および70を経て液圧室58へ流入し、
ピストン52を前進させる。この際、液圧室58の液圧
はピストン56にも作用するため1、ブレーキペダル1
0の操作力が増大する。ロードセル126はこの操作力
を電気信号に変えて制御装置120に供給する。
進するが、このピストン56がピストン52に当接する
以前に、ピストン56と共に前進する弁子62が液通路
72を閉塞し、液通路76を開く。そのためアキュムレ
ータ20から高圧のブレーキ液がボート79.環状室7
8.液通路76および70を経て液圧室58へ流入し、
ピストン52を前進させる。この際、液圧室58の液圧
はピストン56にも作用するため1、ブレーキペダル1
0の操作力が増大する。ロードセル126はこの操作力
を電気信号に変えて制御装置120に供給する。
また、ブレーキペダル10の踏込みに伴ってブレーキス
イッチ124から制動開始検出信号が制御装置120に
供給される。したがって、第14図のフローチャートに
おけるステップS1の判定結果がYESとなり、ステッ
プS2において制動が終了したか否か、つまりブレーキ
ペダル10が解放されたか否かが判定されるが、この段
階では判定結果はNOであるのが普通であるため、次の
ステップS3において実車速■が高速設定値V0を超え
るか否かの判定が行われる。回転センサ122の出力信
号の平均値に基づいて演算された実際の走行速度が予め
設定されている高速設定値■。
イッチ124から制動開始検出信号が制御装置120に
供給される。したがって、第14図のフローチャートに
おけるステップS1の判定結果がYESとなり、ステッ
プS2において制動が終了したか否か、つまりブレーキ
ペダル10が解放されたか否かが判定されるが、この段
階では判定結果はNOであるのが普通であるため、次の
ステップS3において実車速■が高速設定値V0を超え
るか否かの判定が行われる。回転センサ122の出力信
号の平均値に基づいて演算された実際の走行速度が予め
設定されている高速設定値■。
を超えるか否かの判定が行われるのである。
判定の結果がNo、すなわち実車速Vが高速設定値■。
以下であった場合にはステップS4が実行され、操作力
Fの取込みが行われる。ロードセル126からの信号が
制御装W120のコンピュータの操作力レジスタに記憶
されるのである。また、ステップS5において回転セン
サ122の出力信号に基づき実減速度gの演算が行われ
、ステップS6において操作力レジスタに記憶されてい
る操作力Fと式aL=αFとに基づく目標減速度aLの
演算と、その目標減速度OLに対する実減速度aの誤差
へaLの演算とが行われる。
Fの取込みが行われる。ロードセル126からの信号が
制御装W120のコンピュータの操作力レジスタに記憶
されるのである。また、ステップS5において回転セン
サ122の出力信号に基づき実減速度gの演算が行われ
、ステップS6において操作力レジスタに記憶されてい
る操作力Fと式aL=αFとに基づく目標減速度aLの
演算と、その目標減速度OLに対する実減速度aの誤差
へaLの演算とが行われる。
続いてステップS7が実行され、操作力レジスタに記憶
されている操作力FとステップS6において演算された
減速度誤差ΔaLとに基づいて第4図の低速マツプにお
ける領域の判断が行われる。
されている操作力FとステップS6において演算された
減速度誤差ΔaLとに基づいて第4図の低速マツプにお
ける領域の判断が行われる。
さらに、ステップS8において減速度誤差ΔaLがどの
領域からからその領域に移行して来たかの判断が行われ
る。すなわち、ステップS7の領域判断の結果が2 A
L 、 CL 、 I ALのいずれかであった場合
には、第10図から明らかなように、増圧指示X、減圧
指示y、保圧指示2のいずれかが一義的に定まるのであ
るが、領域判断の結果が2B、またはIBLであった場
合には、どの領域からその領域に移行して来たかによっ
て指示が二進りに分かれるため、通過経路の判断が行わ
れるのである。具体的には、RAMの領域レジスタに記
憶されている領域とステップS7において判断された領
域とが比較され、同一であればプログラムの実行はステ
ップS9に移るのであるが、同一でなければどの領域か
らその領域に変わったかが通過経路レジスタに記憶され
るとともに、領域レジスタの内容が更新される。
領域からからその領域に移行して来たかの判断が行われ
る。すなわち、ステップS7の領域判断の結果が2 A
L 、 CL 、 I ALのいずれかであった場合
には、第10図から明らかなように、増圧指示X、減圧
指示y、保圧指示2のいずれかが一義的に定まるのであ
るが、領域判断の結果が2B、またはIBLであった場
合には、どの領域からその領域に移行して来たかによっ
て指示が二進りに分かれるため、通過経路の判断が行わ
れるのである。具体的には、RAMの領域レジスタに記
憶されている領域とステップS7において判断された領
域とが比較され、同一であればプログラムの実行はステ
ップS9に移るのであるが、同一でなければどの領域か
らその領域に変わったかが通過経路レジスタに記憶され
るとともに、領域レジスタの内容が更新される。
続くステップS9においては、上記領域レジスタおよび
通過経路1/ジスタの内容から第10図の増減圧弁制御
マツプにおける増圧指示X、減圧指示y、保圧指示Zの
いずれかが急増減圧弁100と緩増城圧弁102とにつ
いてそれぞれ選択され、ステップ310においてその指
示に基づくソレノイド104,106の制御が行われる
。
通過経路1/ジスタの内容から第10図の増減圧弁制御
マツプにおける増圧指示X、減圧指示y、保圧指示Zの
いずれかが急増減圧弁100と緩増城圧弁102とにつ
いてそれぞれ選択され、ステップ310においてその指
示に基づくソレノイド104,106の制御が行われる
。
その後、ステップSLIにおいて実車速■がほぼ零であ
るか否か、つまり回転センサ122から一定時間検出信
号が供給されないか否かの判定が行われる。そして、判
定の結果がNOであればプログラムの実行はステップS
2に戻り、以後、ステップS2ないし510が繰り返し
実行され、急増減圧弁100および緩増減圧弁102が
適宜切り換えられてホイールシリンダ96の液圧が制御
され、自動車はほぼ目標減速度3Lで制動されることと
なる。なお、ステップS10におけるソレノイド104
または106に対する初めての電流供給が開始されると
同時に電磁開閉弁112が開かれるため、ホイールシリ
ンダ96の液圧制御はマスクシリンダ14を液圧源とし
てではなく、アキュムレータ20を液圧源として行われ
る。ただし、ブレーキクリアランスが消滅するまでのブ
レ−キ液の供給はマスクシリンダ14から行われるため
、ブレーキペダル10の踏込み量が著しく小さく制限さ
れることはなく、また目標減速度3Lはブレーキペダル
10の操作力に対応した大きさに決定されるため、運転
者によるブレーキペダル10の操作感覚は従来と殆ど変
わることがない。
るか否か、つまり回転センサ122から一定時間検出信
号が供給されないか否かの判定が行われる。そして、判
定の結果がNOであればプログラムの実行はステップS
2に戻り、以後、ステップS2ないし510が繰り返し
実行され、急増減圧弁100および緩増減圧弁102が
適宜切り換えられてホイールシリンダ96の液圧が制御
され、自動車はほぼ目標減速度3Lで制動されることと
なる。なお、ステップS10におけるソレノイド104
または106に対する初めての電流供給が開始されると
同時に電磁開閉弁112が開かれるため、ホイールシリ
ンダ96の液圧制御はマスクシリンダ14を液圧源とし
てではなく、アキュムレータ20を液圧源として行われ
る。ただし、ブレーキクリアランスが消滅するまでのブ
レ−キ液の供給はマスクシリンダ14から行われるため
、ブレーキペダル10の踏込み量が著しく小さく制限さ
れることはなく、また目標減速度3Lはブレーキペダル
10の操作力に対応した大きさに決定されるため、運転
者によるブレーキペダル10の操作感覚は従来と殆ど変
わることがない。
上記のようにして減速度制御が行われている途中でブレ
ーキペダル10が解放された場合にはステップS2の判
定結果がYESとなり、ステップ512の減速度制御解
除が行われる。電磁開閉弁112が閉状態とされるとと
もに、急増減圧弁100、緩増減圧弁102が共にノー
マル状態である増圧許容状態に復帰させられるのである
。
ーキペダル10が解放された場合にはステップS2の判
定結果がYESとなり、ステップ512の減速度制御解
除が行われる。電磁開閉弁112が閉状態とされるとと
もに、急増減圧弁100、緩増減圧弁102が共にノー
マル状態である増圧許容状態に復帰させられるのである
。
一方、ステップS3の判定結果がYESであった場合、
すなわちブレーキ操作が行われた場合の自動車の実車速
■が高速設定値■。より大きかった場合には、ステップ
S4aないし510aが繰り返し実行されることとなり
、この場合には自動車が高速時に通した目標減速度&、
で制動されることとなる。ブレーキペダル10の操作力
が同一であっても低速走行時と高速走行時とでは異なる
制動効果が得られるのであり、各制動効果はそれぞれの
走行時に通したものとされているため、運転者は走行速
度を意識することなく常に一定の感覚でブレーキペダル
10を操作すればよいこととなり、ブレーキ操作が容易
となるとともに自動車の安全性が向上する効果が得られ
る。
すなわちブレーキ操作が行われた場合の自動車の実車速
■が高速設定値■。より大きかった場合には、ステップ
S4aないし510aが繰り返し実行されることとなり
、この場合には自動車が高速時に通した目標減速度&、
で制動されることとなる。ブレーキペダル10の操作力
が同一であっても低速走行時と高速走行時とでは異なる
制動効果が得られるのであり、各制動効果はそれぞれの
走行時に通したものとされているため、運転者は走行速
度を意識することなく常に一定の感覚でブレーキペダル
10を操作すればよいこととなり、ブレーキ操作が容易
となるとともに自動車の安全性が向上する効果が得られ
る。
上記のように高速走行時における減速度制御が行われて
実車速■が高速設定値■。以下となれば、前述の低速走
行時における減速度制御が行われ、やがて自動車は停車
するに至る。その結果、ステップ311の判定結果がY
ESとなり、第15図の停車維持ルーチンが実行される
。
実車速■が高速設定値■。以下となれば、前述の低速走
行時における減速度制御が行われ、やがて自動車は停車
するに至る。その結果、ステップ311の判定結果がY
ESとなり、第15図の停車維持ルーチンが実行される
。
まず、ステップS13においてアクセルペダルが踏み込
まれているか否か、すなわちアクセル開度検出器129
が一定小アクセル開度以上の踏込みを検出しているか否
かの判定が行われ、アクセルペダルが踏み込まれていれ
ばプログラムの実行はメインプログラムへ戻り、停車維
持ルーチンは実行されないこととなるが、アクセルペダ
ルが踏み込まれていなければステップ314においてタ
イマが起動された後、ステップS15が実行される。コ
ンピュータのRAMから停車液圧P0が読み出されるの
である。この停車液圧P0は、前記手動操作部134の
操作によって任意に変更が可能である。
まれているか否か、すなわちアクセル開度検出器129
が一定小アクセル開度以上の踏込みを検出しているか否
かの判定が行われ、アクセルペダルが踏み込まれていれ
ばプログラムの実行はメインプログラムへ戻り、停車維
持ルーチンは実行されないこととなるが、アクセルペダ
ルが踏み込まれていなければステップ314においてタ
イマが起動された後、ステップS15が実行される。コ
ンピュータのRAMから停車液圧P0が読み出されるの
である。この停車液圧P0は、前記手動操作部134の
操作によって任意に変更が可能である。
続いてステップS16およびS17がタイマがタイムア
ツプするまで繰り返し実行される。すなわち、実車速■
が零でかつシフトレバ−がドライブレンジに置かれた状
態、つまりドライブレンジ検出スイッチ130から信号
が出力されている状態が一定時間継続しているか否かの
判定が行われるのである。ステップ316または317
の判定結果がNOであった場合にはステップ818にお
いてタイマがリセットされ、プログラムの実行はメイン
プログラムへ戻る。しかし、実車速■が零でシフトレバ
−がドライブレンジにある状態が一定時間継続すればス
テップS19の判定結果がYESとなり、ステップS2
0においてマスクンリンダ14が遮断される。すなわち
、電磁開閉弁97が閉状態に切り換えられて、ホイール
シリンダ96からブレーキ液がバイパス通路110を経
てマスクシリンダ14へ還流することが阻止されるので
ある。そして、ステップS21においてエンジンがアイ
ドルアップされたか否か、すなわちアイドルアップ信号
発生器132からアイドルアンプ信号が発せられたか否
かが判定され、発せられていなければステップ522に
おいてブレーキ液圧Pの取込みおよび液圧誤差ΔPの演
算が行われる。液圧センサ12Bの出力信号がコンピュ
ータの液圧レジスタに記憶されるとともに、この出力信
号とステップS15で読み出された停車液圧P0との差
が演算されるのである。その後、ステップS23の停車
マツプの領域判断、ステップS24の通過経路判断、ス
テップS25の増減圧指示決定およびステップ326の
ソレノイド制御が行われるのであるが、これらは前記減
速度制御ルーチンにおけると同様であるため詳細な説明
は省略する。そして、ステップS26の実行後、ステッ
プS27においてアクセルペダルの踏込みが行われたか
否かが判定され、行われていなければステップS21な
いし326が再び実行される。
ツプするまで繰り返し実行される。すなわち、実車速■
が零でかつシフトレバ−がドライブレンジに置かれた状
態、つまりドライブレンジ検出スイッチ130から信号
が出力されている状態が一定時間継続しているか否かの
判定が行われるのである。ステップ316または317
の判定結果がNOであった場合にはステップ818にお
いてタイマがリセットされ、プログラムの実行はメイン
プログラムへ戻る。しかし、実車速■が零でシフトレバ
−がドライブレンジにある状態が一定時間継続すればス
テップS19の判定結果がYESとなり、ステップS2
0においてマスクンリンダ14が遮断される。すなわち
、電磁開閉弁97が閉状態に切り換えられて、ホイール
シリンダ96からブレーキ液がバイパス通路110を経
てマスクシリンダ14へ還流することが阻止されるので
ある。そして、ステップS21においてエンジンがアイ
ドルアップされたか否か、すなわちアイドルアップ信号
発生器132からアイドルアンプ信号が発せられたか否
かが判定され、発せられていなければステップ522に
おいてブレーキ液圧Pの取込みおよび液圧誤差ΔPの演
算が行われる。液圧センサ12Bの出力信号がコンピュ
ータの液圧レジスタに記憶されるとともに、この出力信
号とステップS15で読み出された停車液圧P0との差
が演算されるのである。その後、ステップS23の停車
マツプの領域判断、ステップS24の通過経路判断、ス
テップS25の増減圧指示決定およびステップ326の
ソレノイド制御が行われるのであるが、これらは前記減
速度制御ルーチンにおけると同様であるため詳細な説明
は省略する。そして、ステップS26の実行後、ステッ
プS27においてアクセルペダルの踏込みが行われたか
否かが判定され、行われていなければステップS21な
いし326が再び実行される。
この制御の繰返しによりブレーキ液圧、すなわちホイー
ルシリンダ96の液圧はステップS15において読み出
された停車液圧P0にほぼ等しい値に保たれ、自動車は
停止状態に保たれるのであるが、そのような制御の途中
においてニアコンディション装置が作動を開始し、アイ
ドルアップ信号発生器132からの信号に基づいてエン
ジンのアイドリング回転数が増大させられれば、オート
マチックトランスミッションにより駆動車輪に伝達され
る駆動トルクが増大するため、ブレーキ液圧を停車液圧
P0に保ったのでは自動車が動き出してしまう可能性が
ある。そこでアイドルアップが行われてステップS21
の判定結果がYESとなった場合には、ステップ328
が実行されて液圧レジスタに記憶されている停車液圧P
0がそのPoに予め定められている一定の値が加えられ
たものに置き換えられる。そして、それ以後はステップ
S22ないし326の制御によってブレーキ液圧が通常
より一定値高い値に保たれるため、エンジンがアイドル
アップされても自動車が動き出してしまうことが防止さ
れる。
ルシリンダ96の液圧はステップS15において読み出
された停車液圧P0にほぼ等しい値に保たれ、自動車は
停止状態に保たれるのであるが、そのような制御の途中
においてニアコンディション装置が作動を開始し、アイ
ドルアップ信号発生器132からの信号に基づいてエン
ジンのアイドリング回転数が増大させられれば、オート
マチックトランスミッションにより駆動車輪に伝達され
る駆動トルクが増大するため、ブレーキ液圧を停車液圧
P0に保ったのでは自動車が動き出してしまう可能性が
ある。そこでアイドルアップが行われてステップS21
の判定結果がYESとなった場合には、ステップ328
が実行されて液圧レジスタに記憶されている停車液圧P
0がそのPoに予め定められている一定の値が加えられ
たものに置き換えられる。そして、それ以後はステップ
S22ないし326の制御によってブレーキ液圧が通常
より一定値高い値に保たれるため、エンジンがアイドル
アップされても自動車が動き出してしまうことが防止さ
れる。
上記のブレーキ液圧制御はブレーキペダル10が解放さ
れた後も継続される。ブレーキペダル10が解放されれ
ばブースタ12のピストン56が後退し、切換弁80が
液圧室58をリザーバ16に連通させる状態に切り換わ
るため、ピストン52.34および32がスプリング4
0および42によって後退させられる。しかし、この時
期においては電磁開閉弁97が閉状態とされているため
、液通路90からマスクシリンダ14へはブレーキ液が
流入せず、代わりにリザーバ16からピストン32およ
び34のピストンカップを通過してブレーキ液が加圧室
36および38へ流入する。したがって、ブレーキペダ
ル10は支障なく原位置へ復帰することが可能であり、
かつ、電磁開閉弁97によってマスクシリンダ14から
切り離されたホイールシリンダ96の液圧は、アキュム
レータ20を液圧源として自動車を停止状態に保つのに
通した高さに制御されるのである。
れた後も継続される。ブレーキペダル10が解放されれ
ばブースタ12のピストン56が後退し、切換弁80が
液圧室58をリザーバ16に連通させる状態に切り換わ
るため、ピストン52.34および32がスプリング4
0および42によって後退させられる。しかし、この時
期においては電磁開閉弁97が閉状態とされているため
、液通路90からマスクシリンダ14へはブレーキ液が
流入せず、代わりにリザーバ16からピストン32およ
び34のピストンカップを通過してブレーキ液が加圧室
36および38へ流入する。したがって、ブレーキペダ
ル10は支障なく原位置へ復帰することが可能であり、
かつ、電磁開閉弁97によってマスクシリンダ14から
切り離されたホイールシリンダ96の液圧は、アキュム
レータ20を液圧源として自動車を停止状態に保つのに
通した高さに制御されるのである。
一定時間停車の後、発進の必要が生じ、アクセルペダル
が踏み込まれればステップS27の判定結果がYESと
なり、ステップS29の停車液圧制御解除が行われる。
が踏み込まれればステップS27の判定結果がYESと
なり、ステップS29の停車液圧制御解除が行われる。
すなわち、電磁開閉弁112が閉状態に、また電磁開閉
弁97が開状態に切り換えられるとともに、急増減圧弁
100および緩増減圧弁102が共に減圧許容状態に切
り換えられる。したがって、ホイールシリンダ96のブ
レーキ液は画壇減圧弁100,102を経て直接リザー
バ16に還流させらかるとともに、バイパス通路110
.電磁開閉弁97およびマスクシリンダ14を経て間接
的にもリザーバ16へ還流させられ、これによってホイ
ールシリンダ96の液圧は急激に低下し、液圧ブレーキ
は非作用状態に復帰する。急増減圧弁100および緩増
減圧弁102は一定時間減圧許容状態に切り換えられた
後、ノーマル状態である増圧許容状態に復帰させられる
。
弁97が開状態に切り換えられるとともに、急増減圧弁
100および緩増減圧弁102が共に減圧許容状態に切
り換えられる。したがって、ホイールシリンダ96のブ
レーキ液は画壇減圧弁100,102を経て直接リザー
バ16に還流させらかるとともに、バイパス通路110
.電磁開閉弁97およびマスクシリンダ14を経て間接
的にもリザーバ16へ還流させられ、これによってホイ
ールシリンダ96の液圧は急激に低下し、液圧ブレーキ
は非作用状態に復帰する。急増減圧弁100および緩増
減圧弁102は一定時間減圧許容状態に切り換えられた
後、ノーマル状態である増圧許容状態に復帰させられる
。
この自動車の発進時においては第16図の空転防止ルー
チンが実行される。まずステップS30において自動車
が動き出したか否かが判定され、動き出したのであれば
ステップS31において前輪加速度acおよび後輪加速
度&、がそれぞれ演算される。次にステップS32にお
いてアクセル開度検出器129からの信号に基づいてア
クセル開度θが取り込まれるとともに、アクセル踏込み
速度Vθ、すなわちアクセル開度θの時間に対する変化
率が演算される。
チンが実行される。まずステップS30において自動車
が動き出したか否かが判定され、動き出したのであれば
ステップS31において前輪加速度acおよび後輪加速
度&、がそれぞれ演算される。次にステップS32にお
いてアクセル開度検出器129からの信号に基づいてア
クセル開度θが取り込まれるとともに、アクセル踏込み
速度Vθ、すなわちアクセル開度θの時間に対する変化
率が演算される。
そして、ステップS33ないしS35においてアクセル
踏込み速度Vθ、アクセル開度θおよび前輪加速度a「
がそれぞれ設定値■θl、θ、およびaiより大きいか
否かが判定され、これらの判定の結果の一つでもNOで
あれば続くステップ336ないしS40がバイパスされ
て空転防止のための液圧制御が行われないこととなるが
、すべての判定結果YESであればステップ336が実
行され、前輪加速度ひ「と後輪加速度aRとの加速度差
Δaが演算され、ステップS37においてその演算され
た加速度差Δaと前輪加速度a「とに基づいて第11図
の空転マツプにおける領域判断が行われる。以後、ステ
ップ838の通過経路判断、ステップS39の増減圧指
示決定およびステップ340のソレノイド制御が実行さ
れるのであるが、それらは前記減速度制御ルーチンにお
けると同様であるため説明は省略する。
踏込み速度Vθ、アクセル開度θおよび前輪加速度a「
がそれぞれ設定値■θl、θ、およびaiより大きいか
否かが判定され、これらの判定の結果の一つでもNOで
あれば続くステップ336ないしS40がバイパスされ
て空転防止のための液圧制御が行われないこととなるが
、すべての判定結果YESであればステップ336が実
行され、前輪加速度ひ「と後輪加速度aRとの加速度差
Δaが演算され、ステップS37においてその演算され
た加速度差Δaと前輪加速度a「とに基づいて第11図
の空転マツプにおける領域判断が行われる。以後、ステ
ップ838の通過経路判断、ステップS39の増減圧指
示決定およびステップ340のソレノイド制御が実行さ
れるのであるが、それらは前記減速度制御ルーチンにお
けると同様であるため説明は省略する。
ステップS40の実行後、ステップS41において実車
速Vが予め定められた基準車速78以上となったか否か
が判定され、判定の結果がNoであればプログラムの実
行はステップS31に戻り、そのステップS31からス
テップS40までが再び実行される。
速Vが予め定められた基準車速78以上となったか否か
が判定され、判定の結果がNoであればプログラムの実
行はステップS31に戻り、そのステップS31からス
テップS40までが再び実行される。
以上の繰返しによって前輪、後輪のいずれが空転した場
合にもその空転している車輪に対応した液圧ブレーキが
適度の作用力で作用させられ、空転が抑制されてスリッ
プが防止される。そして、実車速Vが基準車速71以上
になれば空転防止ルーチンの実行が終了する。
合にもその空転している車輪に対応した液圧ブレーキが
適度の作用力で作用させられ、空転が抑制されてスリッ
プが防止される。そして、実車速Vが基準車速71以上
になれば空転防止ルーチンの実行が終了する。
この空転防止ルーチンにおいてアクセル踏込み速度Vθ
、アクセル開度θおよび前輪加速度a「がそれぞれ設定
値を超えなければステップS36ないしS40がバイパ
スされるようになっているのは、そのような場合には車
輪が空転するはずがないからであり、これらの設定値■
θ1.θ、および31は第2図における手動操作部13
4の操作により運転者が路面の状況に合わせて変更する
ことができる。
、アクセル開度θおよび前輪加速度a「がそれぞれ設定
値を超えなければステップS36ないしS40がバイパ
スされるようになっているのは、そのような場合には車
輪が空転するはずがないからであり、これらの設定値■
θ1.θ、および31は第2図における手動操作部13
4の操作により運転者が路面の状況に合わせて変更する
ことができる。
上記の他、制御装置120は回転センサ122の出力信
号に基づいて急増減圧弁100および緩増減圧弁102
を制御し、車輪がスキッド状態に陥ることを防止するア
ンチスキッド装置の機能も備えており、この制御が前記
減速度制御に優先するようにされているのであるが、こ
の場合の制御はよく知られたものであるため説明は省略
する。
号に基づいて急増減圧弁100および緩増減圧弁102
を制御し、車輪がスキッド状態に陥ることを防止するア
ンチスキッド装置の機能も備えており、この制御が前記
減速度制御に優先するようにされているのであるが、こ
の場合の制御はよく知られたものであるため説明は省略
する。
また、制御装置120を主体とする制御系やポンプ18
などに故障が発生した場合には、ブースタ12のピスト
ン56がピストン52に当接し、マスクシリンダ14の
ピストン34を直接作動させ、また、急増減圧弁100
および緩増減圧弁102はいずれもソレノイド104,
106が励磁されない状態においてマスクシリンダ14
とホイールシリンダ96とを連通状態に保っているため
、ホイールシリンダ96の液圧はブレーキペダル10の
操作力に対応して上昇させられ、ブレーキは支障なく作
動させられる。
などに故障が発生した場合には、ブースタ12のピスト
ン56がピストン52に当接し、マスクシリンダ14の
ピストン34を直接作動させ、また、急増減圧弁100
および緩増減圧弁102はいずれもソレノイド104,
106が励磁されない状態においてマスクシリンダ14
とホイールシリンダ96とを連通状態に保っているため
、ホイールシリンダ96の液圧はブレーキペダル10の
操作力に対応して上昇させられ、ブレーキは支障なく作
動させられる。
以上本発明の一実施例を詳細に説明したが、本発明はこ
れ以外の態様でも実施し得る。例えば、上記実施例にお
いては空転防止ルーチンが前輪。
れ以外の態様でも実施し得る。例えば、上記実施例にお
いては空転防止ルーチンが前輪。
後輪が共に駆動車輪である場合にも、また、前輪。
後輪のいずれかが駆動車輪である場合にも対処し得る汎
用的なものとされていたが、前輪、後輪のいずれか一方
が駆動車輪であることが決まっている自動車に専用のブ
レーキ装置においては、その一方の車輪の一空転を防止
し得るものであればよい。
用的なものとされていたが、前輪、後輪のいずれか一方
が駆動車輪であることが決まっている自動車に専用のブ
レーキ装置においては、その一方の車輪の一空転を防止
し得るものであればよい。
例えば、後輪が駆動車輪である場合には発進時に前輪が
空転することはないため、第11図の空転マツプの右半
分および第13図の増減圧弁制御マツプの前輪に対応す
る部分は省略することが可能である。また、第16図の
空転防止ルーチンのステップS35においては、後輪加
速度&Rが設定値a1を超えるか否かの判定が行われれ
ばよい。
空転することはないため、第11図の空転マツプの右半
分および第13図の増減圧弁制御マツプの前輪に対応す
る部分は省略することが可能である。また、第16図の
空転防止ルーチンのステップS35においては、後輪加
速度&Rが設定値a1を超えるか否かの判定が行われれ
ばよい。
また、前記実施例においては、二つの前輪の液圧ブレー
キおよび二つの後輪の液圧ブレーキの液圧がそれぞれ共
通の急増減圧弁100および緩増減圧弁102によって
制御されるようになっていたが、前輪および後輪の少な
くとも一方については片側ずつの車輪に対してそれぞれ
急増減圧弁100および緩増減圧弁102を設け、左右
の車輪のブレーキ液−圧を掻立に制御し得るようにする
ことも可能である。このようにすれば、右側の車輪と左
側の車輪とがそれぞれ載っている路面の摩擦係数が著し
く異なる場合に、摩擦係数の低い側の車輪のみの液圧ブ
レーキを作用させることにより空転を防止しつつ効率的
に自動車を発進させることができる。
キおよび二つの後輪の液圧ブレーキの液圧がそれぞれ共
通の急増減圧弁100および緩増減圧弁102によって
制御されるようになっていたが、前輪および後輪の少な
くとも一方については片側ずつの車輪に対してそれぞれ
急増減圧弁100および緩増減圧弁102を設け、左右
の車輪のブレーキ液−圧を掻立に制御し得るようにする
ことも可能である。このようにすれば、右側の車輪と左
側の車輪とがそれぞれ載っている路面の摩擦係数が著し
く異なる場合に、摩擦係数の低い側の車輪のみの液圧ブ
レーキを作用させることにより空転を防止しつつ効率的
に自動車を発進させることができる。
また、前記実施例においては自動車の停止中はブレーキ
液圧が原則として比較的低い停車液圧に保たれ、エンジ
ンのアイドルアップが行われた場合にはブレーキ液圧が
高められるようにされていたが、この他にも、車体の傾
斜を検出する傾斜センサにより自動車が急な坂路上で停
止したことが検出された場合、他の自動車が追突したこ
とが衝撃センサにより検出された場合、さらには一旦停
止した自動車がアクセルペダルが踏み込まれないにもか
かわらず移動を開始したことがアクセル開度検出器12
9と回転センサ122とからの信号に基づいて検出され
た場合などにもブレーキ液圧が自動的に高められるよう
にすることが可能である。
液圧が原則として比較的低い停車液圧に保たれ、エンジ
ンのアイドルアップが行われた場合にはブレーキ液圧が
高められるようにされていたが、この他にも、車体の傾
斜を検出する傾斜センサにより自動車が急な坂路上で停
止したことが検出された場合、他の自動車が追突したこ
とが衝撃センサにより検出された場合、さらには一旦停
止した自動車がアクセルペダルが踏み込まれないにもか
かわらず移動を開始したことがアクセル開度検出器12
9と回転センサ122とからの信号に基づいて検出され
た場合などにもブレーキ液圧が自動的に高められるよう
にすることが可能である。
また、自動車が停止した瞬間、あるいはその一定短時間
前後におけるブレーキ液圧を液圧レジスタに記憶させ、
停車中はブレーキ液圧をその高さに保つように制御する
ことも可能である。
前後におけるブレーキ液圧を液圧レジスタに記憶させ、
停車中はブレーキ液圧をその高さに保つように制御する
ことも可能である。
また、電磁開閉弁97は前記実施例においては自動車の
停止後一定短時間後に閉状態とされるようになっていた
が、自動車が予め定められている極く低い速度以下に減
速された場合には、電磁開閉弁97が閉状態とされるよ
うにすることも可能である。
停止後一定短時間後に閉状態とされるようになっていた
が、自動車が予め定められている極く低い速度以下に減
速された場合には、電磁開閉弁97が閉状態とされるよ
うにすることも可能である。
さらに、制動効果検出手段も減速度検出手段に限られる
ものではなく、制動トルク検出手段等の採用も可能であ
る。
ものではなく、制動トルク検出手段等の採用も可能であ
る。
その他、ブレーキ駆動装置の回路構成、ならびに制御装
置の制御プログラム、制御マツプ等を適宜変更するなど
当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した態様
で本発明を実施することができる。
置の制御プログラム、制御マツプ等を適宜変更するなど
当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した態様
で本発明を実施することができる。
第1図は本発明の構成を概念的に示す図である。
第2図は本発明の一実施例である自動車用ブレーキ装置
を示す系統図であり、第3図はそれに使用されるマスク
シリンダおよびブースタを示す正面断面図である。第4
図、第5図および第6図は第2図の制御装置に記憶され
ている低速マツプ、高速マツプおよび停車マツプを示す
図であり、第7図、第8図および第9図はそれぞれ低速
マツプ。 高速マツプおよび停車マツプの意味を説明するためのグ
ラフである。第10図は第2図の制御装置に記憶されて
いる増減圧弁制御マツプを示す図である。第11図は第
2図の制御装置に記憶されている空転マツプを示す図で
あり、第12図は空転マツプの意味を説明するためのグ
ラフであり、第13図は第2図の制御装置に記憶されて
いる増減圧弁゛制御マツプを示す図である。第14図な
しル第16図は制御装置120の制御プログラムのうち
本発明に関連の深い部分のみを取り出して示すフローチ
ャートである。 10ニブレーキペダル 12:ブースタ14:マスクシ
リンダ 16:リザーバ18:ポンプ 20:
アキュムレータ96:ホイールシリンダ 97:電磁開
閉弁100:急増減圧弁 102:緩増減圧弁112
;電磁開閉弁 120:制御装置122:回転センサ
124:ブレーキスインチ126二ロードセル 12
8:液圧センサ129:アクセル開度検出器 第1囚 第11図 踏 A 91= 9F −9R ′jo前輸前輪J速度9F 第13図 X:増引脣 y:漬疋詣示 2:係圧格辰
を示す系統図であり、第3図はそれに使用されるマスク
シリンダおよびブースタを示す正面断面図である。第4
図、第5図および第6図は第2図の制御装置に記憶され
ている低速マツプ、高速マツプおよび停車マツプを示す
図であり、第7図、第8図および第9図はそれぞれ低速
マツプ。 高速マツプおよび停車マツプの意味を説明するためのグ
ラフである。第10図は第2図の制御装置に記憶されて
いる増減圧弁制御マツプを示す図である。第11図は第
2図の制御装置に記憶されている空転マツプを示す図で
あり、第12図は空転マツプの意味を説明するためのグ
ラフであり、第13図は第2図の制御装置に記憶されて
いる増減圧弁゛制御マツプを示す図である。第14図な
しル第16図は制御装置120の制御プログラムのうち
本発明に関連の深い部分のみを取り出して示すフローチ
ャートである。 10ニブレーキペダル 12:ブースタ14:マスクシ
リンダ 16:リザーバ18:ポンプ 20:
アキュムレータ96:ホイールシリンダ 97:電磁開
閉弁100:急増減圧弁 102:緩増減圧弁112
;電磁開閉弁 120:制御装置122:回転センサ
124:ブレーキスインチ126二ロードセル 12
8:液圧センサ129:アクセル開度検出器 第1囚 第11図 踏 A 91= 9F −9R ′jo前輸前輪J速度9F 第13図 X:増引脣 y:漬疋詣示 2:係圧格辰
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 自動車の駆動車輪の回転を抑制する液圧ブレーキと、 その液圧ブレーキを作用させるために操作されるブレー
キ操作部材と、 前記液圧ブレーキ操作部材の操作に応じて前記液圧ブレ
ーキを駆動するとともにそれの液圧を電気信号に基づい
て制御し得るブレーキ駆動装置と、を含むブレーキ装置
において、 自動車の発進時における前記駆動車輪の空転を検出する
空転検出手段と、 その空転検出手段により駆動車輪の空転が検出された際
、その駆動車輪に対応する液圧ブレーキの液圧をその空
転を防止するに適した高さまで上昇させるように前記ブ
レーキ駆動装置を制御する空転防止制御手段と を設けたことを特徴とする発進時車輪スリップ防止型ブ
レーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13041085A JPS61287852A (ja) | 1985-06-14 | 1985-06-14 | 発進時車輪スリツプ防止型ブレ−キ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13041085A JPS61287852A (ja) | 1985-06-14 | 1985-06-14 | 発進時車輪スリツプ防止型ブレ−キ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61287852A true JPS61287852A (ja) | 1986-12-18 |
Family
ID=15033602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13041085A Pending JPS61287852A (ja) | 1985-06-14 | 1985-06-14 | 発進時車輪スリツプ防止型ブレ−キ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61287852A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6430867A (en) * | 1987-07-24 | 1989-02-01 | Mazda Motor | Control device for slip of automobile |
US4872730A (en) * | 1987-10-19 | 1989-10-10 | Nippondenso Co., Ltd. | Braking control apparatus for use in motor vehicle |
US5240314A (en) * | 1990-10-02 | 1993-08-31 | Nissan Motor Co., Ltd. | Hydraulic brake system |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5631848A (en) * | 1979-08-22 | 1981-03-31 | Hitachi Ltd | Controller for detecting rotation difference of wheel |
-
1985
- 1985-06-14 JP JP13041085A patent/JPS61287852A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5631848A (en) * | 1979-08-22 | 1981-03-31 | Hitachi Ltd | Controller for detecting rotation difference of wheel |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6430867A (en) * | 1987-07-24 | 1989-02-01 | Mazda Motor | Control device for slip of automobile |
US4872730A (en) * | 1987-10-19 | 1989-10-10 | Nippondenso Co., Ltd. | Braking control apparatus for use in motor vehicle |
US5240314A (en) * | 1990-10-02 | 1993-08-31 | Nissan Motor Co., Ltd. | Hydraulic brake system |
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