JP2539051Y2 - 運搬車の二重フレーム構造 - Google Patents

運搬車の二重フレーム構造

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JP2539051Y2
JP2539051Y2 JP1991003067U JP306791U JP2539051Y2 JP 2539051 Y2 JP2539051 Y2 JP 2539051Y2 JP 1991003067 U JP1991003067 U JP 1991003067U JP 306791 U JP306791 U JP 306791U JP 2539051 Y2 JP2539051 Y2 JP 2539051Y2
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英二 下山
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建設工事や土木工事にお
いて、資材の運搬において用いられる運搬車のフレーム
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、運搬車に関する技術は公知と
されているのであるが、荷台をダンプ仕様の場合には短
いものを用い、クレーン仕様の場合には長いものに変更
し、別々の機体フレームを用いていたのである。
【0003】
【考案が解決すべき課題】本考案は同じ運搬車を、クレ
ーンブームとクレーンワイヤを付設したクレーン仕様
と、クレーン装置を付勢しないで、ダンプシリンダによ
り荷台をダンプのみ行うダンプ仕様とに、簡単に作り換
えが出来るように構成したものである。クレーン仕様の
場合には、キャビン33と荷台の間にクレーン回動基台
35の部分を配置する必要があり、該クレーン回動基台
35を配置した分だけ、荷台を後方に配置する必要があ
るので、後方荷台7となり、機体フレーム2は後方へ長
く構成する必要があるのである。逆にダンプ仕様の場合
には、クレーン回動基台35が配置されないので、キャ
ビン33の直ぐ後部まで荷台を前に載置することが出来
るので前方荷台17となり、機体フレーム2は短いまま
で良いのである。本考案はこのようにダンプ仕様とクレ
ーン仕様とで、荷台を前方荷台17と後方荷台7に作り
分けする場合に於ける、機体フレーム2に対する延長フ
レーム1の延長構造に関するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の解決すべき課題
は以上の如くであり、次に課題を解決する手段を説明す
る。請求項1においては、運搬車の荷台を、クレーン無
しの場合に、座席36と荷台の間に配置するクレーン回
動基台35を取外し、荷台を前方に載置する前方荷台1
7と、クレーン仕様の場合に、座席36の後部にクレー
ン回動基台35を載置し、荷台を後方に載置する後方荷
台7に交換載置可能とした構成において、該前方荷台1
7又は後方荷台7を載置する機体フレーム2を後方へ延
長可能とする延長フレーム1を、機体フレーム2に二重
構造に嵌装し、伸縮位置でボルトにて固定可能としたも
のである。請求項2においては、請求項1記載の運搬車
の二重フレーム構造において、機体フレーム2に対して
伸縮可能とした延長フレーム1の内部に、変形阻止カラ
ー6を固定したものである。
【0005】
【作用】次に作用を説明する。機体フレーム2に嵌装す
る延長フレーム1は、常時取付けられており、前方荷台
17と後方荷台7の取付は、工場から出荷された後にな
っても出来るのである。そしてクレーン仕様の場合に
は、資材の運搬が主であり、また後方荷台7もダンプ操
作可能としている。また機体の重心を後方へ移動させる
必要があるので、後方荷台7を用いるのである。逆にク
レーン装置を取り除いたダンプ仕様の場合には、土砂や
泥を運搬することを主としているので、運搬後の荷下ろ
しする場合において、荷台をダンプ可能な前方荷台17
にするのである。上記の如く、前方荷台17と後方荷台
7に交換する場合において、延長フレーム1から機体フ
レーム2を延長したり収納したりして、長短に調節する
のである。
【0006】
【実施例】本考案の解決すべき課題及び解決する手段は
以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例の構
成を説明する。図1は本考案の運搬車の全体側面図、図
2は同じく二重フレーム構造を示す拡大側面断面図、図
3はトラックフレーム22と機体フレーム2と延長フレ
ーム1の部分の側面図、図4は機体フレーム2と延長フ
レーム1の後面断面図、図5は延長フレーム1に補強フ
レーム8を付設した状態の側面図、図6は延長フレーム
1のみを取出した状態の側面図、図7は機体フレーム2
の外周に延長フレーム1を嵌装した実施例の側面図、図
8は同じく平面断面図である。
【0007】図1において説明する。クローラ式走行装
置11の上部に、機体フレーム2を支持しており、該機
体フレーム2の後端を延長フレーム1により延長可能と
している。該機体フレーム2の後方上部に前方荷台17
または後方荷台7を載置するのである。そして、図1に
おいて実線で示したクレーン仕様の場合には、キャビン
33の直ぐ後部にクレーン回動基台35を配置する必要
があるので、後方荷台7が後方に移動される。故に、機
体フレーム2から延長フレーム1を延長する必要がある
のである。逆に、ダンプ仕様の場合には、クレーン回動
基台35やクレーンブーム30やクレーンワイヤ31の
部分が必要ないのであるから、荷台は前方荷台17とな
り、機体フレーム2は短くても良いので、延長フレーム
1が収納されて、短い機体フレーム2だけとなる。クレ
ーン回動基台35とクレーンブーム30の間には、クレ
ーンシリンダ34が配置されており、また機体フレーム
2の前端にはアウトリガー32が配置されている。機体
フレーム2の上に配置されたキャビン33の内部には座
席36が設けられている。
【0008】クローラ式走行装置11は、トラックフレ
ーム22とアイドラー20により支持されて、周囲にク
ローラが巻回されている。アイドラー20はトラックフ
レーム22から突出した伸縮軸受杆21により軸受支持
されている。23・24はトラックフレーム22の部分
と機体フレーム2とを連結する支持杆である。次に図2
について説明する。トラックフレーム22の部分に、ダ
ンプシリンダ支持体27が設けられており、該ダンプシ
リンダ支持体27は2又状に構成されて、荷台が前方荷
台17の場合にも、後方荷台7の場合にも、ダンプシリ
ンダ26・25の前端を枢支可能としている。ダンプシ
リンダ26・25の前端をダンプシリンダ支持体27に
枢支する部分が、枢支軸28・29である。そして、本
考案は機体フレーム2の内部または外部に摺動可能に嵌
装された延長フレーム1の構成に関するものである。
【0009】図2において示す如く、機体フレーム2か
ら延長フレーム1を後方へ延長して、後方荷台7を載置
した場合には、延長フレーム1の後端の部分の支持力が
弱いのでこれを補強する必要があり、延長フレーム1の
下面から支持杆23の部分に向けて補強フレーム8を介
装している。該補強フレーム8と延長フレーム1の固定
部分は、延長フレーム1と機体フレーム2とを連結する
連結孔16が用いられており、締結ボルトにより、延長
フレーム1と補強フレーム8が連結されている。図2に
おいて、延長フレーム1と機体フレーム2の間は、連結
ボルト4・4により連結されており、機体フレーム2の
側の前部のボルト孔5は使用されておらず、後部のボル
ト孔が使用されている。また、延長フレーム1の側の後
方のボルト孔16と合致するボルト孔5が機体フレーム
2にも開口されており、この部分でも連結ボルトが挿入
されて固定可能としている。
【0010】後方荷台7の後面にダンプ回動後面板9が
枢支されており、また前方荷台17の後部にもダンプ回
動後面板19が枢支されている。図3は、延長フレーム
1と機体フレーム2の側面図であり、3は後方荷台7の
ダンプ回動枢支軸孔、13は前方荷台17の為の、ダン
プ回動枢支軸孔である。機体フレーム2と延長フレーム
1とに、ボルト孔5やボルト孔16が開口されており、
両者のボルト孔が一致した部分に連結ボルト4・4が挿
入されて、固定されるのである。そして図4に示す如
く、機体フレーム2の内部に収納した延長フレーム1の
更に内部に、変形阻止カラー6が溶接固定されており、
ボルト孔5とボルト孔16とを合わせて、連結ボルト4
・4を挿入して、螺装締め上げした場合にも、変形阻止
カラー6が延長フレーム1の内部に介装されているの
で、延長フレーム1の変形を阻止することが出来るので
ある。
【0011】図5においては、機体フレーム2と延長フ
レーム1の拡大正面図が開示されており、図7において
機体フレーム2の部分のみの状態の側面図が開示されて
いる。該機体フレーム2には複数の箇所にボルト孔5が
穿設されており、また連結ボルト4・4の側にも、機体
フレーム2の取り付けピッチに合わせた位置にボルト孔
16が設けられており、延長フレーム1を伸長した場合
にも、縮小した場合にも、ボルト孔5とボルト孔16の
間に連結ボルト4・4が挿入されて、締結可能としてい
るのである。
【0012】次に図7と図8について説明する。該実施
例において示した延長フレーム1は、機体フレーム2の
内周側では無くて、外周側に嵌装可能としている。この
場合には、延長フレーム1は常時、機体フレーム2の内
部に収納するのではなくて、後方荷台7の場合にのみ、
延長フレーム1を機体フレーム2に挿入して継ぎ足すべ
く構成している。そして、機体フレーム2に延長フレー
ム1を延長する場合には、ダンプ回動後面板9の枢支軸
13の部分に、変形阻止カラー6を介して連結ボルト4
・4が締め付け可能としている。図8に示す如く、延長
フレーム1の内部に設けた変形阻止カラー6は、枢支軸
3の部分の外周にだけ設けられているのである。
【0013】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1の如く構成した
ので、運搬車をダンプ仕様として構成する場合にも、ク
レーン仕様として、クレーン回動基台35をキャビン3
3と後方荷台7との間に介装配置する場合にも、どちら
の場合にも、延長フレーム1を伸ばすだけで対応するこ
とが出来るので、2組の異なる機体フレーム2を構成す
る必要が無くなったのである。またクレーン仕様でなく
ダンプ仕様で出荷した後に、クレーンを装着する場合に
も、常設した延長フレーム1を突出するだけで、これに
対応することが可能となったのである。
【0014】請求項2の如く構成したので、延長フレー
ム1と機体フレーム2を締め付ける場合において、連結
ボルト4・4を締め付け過ぎることにより発生する延長
フレーム1や機体フレーム2の変形を阻止することが出
来るのである。また、延長フレーム1に上下方向に負荷
が掛かった場合における強度不足の点を、変形阻止カラ
ー6により補強することが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の運搬車の全体側面図である。
【図2】同じく二重フレーム構造を示す拡大側面断面図
である。
【図3】トラックフレーム22と機体フレーム2と延長
フレーム1の部分の側面図である。
【図4】機体フレーム2と延長フレーム1の後面断面図
である。
【図5】延長フレーム1に補強フレーム8を付設した状
態の側面図である。
【図6】延長フレーム1のみを取出した状態の側面図で
ある。
【図7】機体フレーム2の外周に延長フレーム1を嵌装
した実施例の側面図である。
【図8】同じく平面断面図である。
【符号の説明】
1 延長フレーム 2 機体フレーム 4 連結ボルト 5 ボルト孔 7 後方荷台 8 補強フレーム 17 前方荷台 33 キャビン 35 クレーン回動基台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 55/10 B62D 55/10 Z

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運搬車の荷台を、クレーン無しの場合
    に、座席36と荷台の間に配置するクレーン回動基台3
    5を取外し、荷台を前方に載置する前方荷台17と、ク
    レーン仕様の場合に、座席36の後部にクレーン回動基
    台35を載置し、荷台を後方に載置する後方荷台7に交
    換載置可能とした構成において、該前方荷台17又は後
    方荷台7を載置する機体フレーム2を後方へ延長可能と
    する延長フレーム1を、機体フレーム2に二重構造に嵌
    装し、伸縮位置でボルトにて固定可能としたことを特徴
    とする運搬車の二重フレーム構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の運搬車の二重フレーム構
    造において、機体フレーム2に対して伸縮可能とした延
    長フレーム1の内部に、変形阻止カラー6を固定したこ
    とを特徴とする運搬車の二重フレーム構造。
JP1991003067U 1991-01-07 1991-01-07 運搬車の二重フレーム構造 Expired - Lifetime JP2539051Y2 (ja)

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JPH0493271U JPH0493271U (ja) 1992-08-13
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JPS6113380U (ja) * 1984-06-22 1986-01-25 大日本印刷株式会社 電子スチルカメラ用磁気デイスクの保護ケ−ス
JPS6185000A (ja) * 1984-10-03 1986-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピ−カ
JPH0545802Y2 (ja) * 1988-08-22 1993-11-26

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