JPH0512369U - 作業車のボンネツト開閉構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボンネットを、ガススプリングを介して揺動
開閉可能に構成してある作業車のボンネット開閉構造に
おいて、ボンネットの閉じ構造を安価な構造から構成す
る。 【構成】 ガススプリング８を、ボンネット６と、ボン
ネット遊端側の機体固定部７とに亘って架設するととも
に、そのガススプリング８のボンネット６側の連結点ａ
を、ボンネット６の揺動開閉に伴って、ボンネット揺動
支点ｂとガススプリングの機体固定部側の連結点ｃとを
結ぶ仮想線Ｐを境にして上下に切換わるように設定し
て、前記ガススプリング８の付勢力がボンネット閉じ方
向と開き方向とに切換わるように構成してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ダンプ荷台を備えた運搬車等の作業車に関し、詳しくは、原動部を 覆うボンネットを、ボンネットと開口部周りの機体固定部とに亘って架設したガ ススプリングを介して揺動開閉可能に構成してある作業車のボンネット開閉構造 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、前記ガススプリングは、ボンネットの閉じ状態において、ガススプリン グの付勢力がボンネット開き方向に作用するように、ボンネットと、ボンネット 揺動支点側の機体固定部とに亘って架設してあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ボンネットの閉じ状態において、ガススプリングの付勢力がボンネット開き方 向に作用するように働いているため、ボンネットの閉じ状態を、別途フックによ るロック機構により固定維持しなければならず構造の簡素化が望まれていた。 本考案は、安価な構造でボンネットの閉じ状態を維持できるようにすることを 目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の特徴構成は、ガススプリングを、ボンネッ トと、ボンネット遊端側の機体固定部とに亘って架設するとともに、そのガスス プリングのボンネット側の連結点を、ボンネットの揺動開閉に伴って、ボンネッ ト揺動支点とガススプリングの機体固定部側の連結点とを結ぶ仮想線を境にして 上下に切換わるように設定して、前記ガススプリングの付勢力がボンネット閉じ 方向と開き方向とに切換わるように構成してある。

【０００５】

【作用】 図１（イ）に示すように、ボンネット６の閉じ状態において、ガススプリング ８の付勢力がボンネット６閉じ方向に作用するように働いているため、ロック機 構を用いることなくボンネット６の閉じ状態を維持できる。 そして、ボンネット６の開き状態は、図１（ロ）に示すように、ガススプリン グ８のボンネット側の連結点ａが、ボンネットの揺動支点ｂとガススプリング８ の機体固定部側の連結点ｃとを結ぶ仮想線Ｐ、つまり、デットポイントを越える とガススプリング８の付勢力がボンネット開き方向に作用して開き状態を維持す る。

【０００６】

【考案の効果】

上記構成の結果、ボンネットを閉じ状態に維持するためのロック機構が不要と なりコストの低廉化がはかれる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を作業車の一例であるダンプ荷台を備えた運搬車につい て説明する。 図２に示すように、左右一対のクローラ走行装置１によって駆動される車体の 前部に、操縦部２と原動部３を並設し、その後方に、ダンプシリンダ４によって ダンプ可能なダンプ荷台５を配設してある。 前記原動部３は、機体横幅方向の中央に配置されたエンジンＥと、機体横外方 側に配置された燃料タンクＴａとバッテリーＢ、さらに、作動油タンクＴｂ等か ら構成され、前記エンジンＥの上方が、揺動開閉自在なボンネット６で覆われて いる。 図１に示すように、前記ボンネット６は、ボンネット６裏面のブラケット６ａ と、ボンネット６の揺動支点ｂに対向する開口部側の機体固定部としてのブラケ ット７とに亘って架設したガススプリング８により開閉可能になっており、ガス スプリング８のボンネット側の連結点ａが、ボンネットの揺動支点ｂとガススプ リングの機体固定部側の連結点ｃとを結ぶ仮想線Ｐ、つまり、デットポイントを 境にして、図１（イ）に示すように、ガススプリング８の付勢力がボンネット閉 じ方向に作用する状態と、図１（ロ）に示すように、開き方向に作用する状態と に切り換わるようになっている。 前記ダンプ荷台５は、容量の増大化がはかれるように、荷台を後方に、人為的 に、引き出せるように伸縮式になっており、本体側の荷台部分５Ａに対してスラ イド側の荷台部分５Ｂを、本体側の荷台部分５Ａに設けた複数のピン孔に対して ピン９を択一的に選択係合させることによって任意の位置で固定可能になってい る。

【０００８】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】ボンネットの開閉状態を示す縦断側面図

【図２】運搬車全体の側面図

【符号の説明】

６ ボンネット ７ 機体固定部 ８ ガススプリング ａ ボンネット側連結点 ｂ ボンネット揺動支点 ｃ 機体固定部側連結点 Ｐ 仮想線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 原動部を覆うボンネット（６）を、ボン
   ネットと開口部周りの機体固定部とに亘って架設したガ
   ススプリング（８）を介して揺動開閉可能に構成してあ
   る作業車のボンネット開閉構造において、前記ガススプ
   リング（８）を、前記ボンネット（６）と、ボンネット
   遊端側の機体固定部（７）とに亘って架設するととも
   に、そのガススプリング（８）のボンネット（６）側の
   連結点（ａ）を、ボンネット（６）の揺動開閉に伴っ
   て、ボンネット揺動支点（ｂ）とガススプリングの機体
   固定部側の連結点（ｃ）とを結ぶ仮想線（Ｐ）を境にし
   て上下に切換わるように設定して、前記ガススプリング
   （８）の付勢力がボンネット閉じ方向と開き方向とに切
   換わるように構成してある作業車のボンネット開閉構
   造。