JP4210038B2 - 画像転写記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転ドラムと、この回転ドラムの周面に光を照射することが可能な光源ユニットと、を備え、支持体上に受像層が設けられた受像シート及び、支持体上にドナー層が設けられたドナーシートを、前記回転ドラムに階層的に巻付け、当該回転ドラムと光源ユニットとを相対回転させながら、所定の画像情報に基づいて光を照射することで、前記ドナー層のインクを前記受像シートの受像層に転写する画像転写記録装置に関するものである。なお、ドナーシートは、インクフィルム、ドナーフィルム等と呼ばれることもあり、受像シートは、受像フィルム、レシーバー等と呼ばれることがある。また、ドナー層はインク層と呼ばれることもある。
【0002】
【従来の技術】
印刷業界においては、高速かつ大量印刷可能な印刷期を用いて印刷する前に、費用や時間をかけることなく校正用の印刷を行っている。
【0003】
校正用の印刷装置においては、できるだけ仕上がりイメージに近い画像を出力することが望まれる。このような装置には、いくつかの方式が存在するが、転写式の画像記録転写装置が、比較的小規模な装置であるにも拘らず、精細なイメージが形成するものとして知られている。
【0004】
上記画像転写記録装置では、受像シート及びドナーシートが用いられる。受像シートは露光用のドラムに巻付けられ、さらにその上にドナーシートが重ねられる。
【0005】
さらに、レーザ露光することによってドナーシートのドナーインクが受像シート上に転写され、受像シート上に画像が形成される。
【0006】
また、カラー画像を形成するためには、上記の動作が複数色のドナーシートに対して繰り返される。すなわち、受像シートを露光用のドラムに巻付けたまま、露光済みのドナーシートのみを剥離した後、別色のドナーシートを受像シート上に巻付けて、レーザ露光を行う。この作業を複数のドナーシートに対して順次繰り返すことで、受像シート上にカラー画像を形成することができる。
【0007】
上記の如く、ドナーシートからドナーインクが受像シートに確実に転写されるためには、受像シートとドナーシートとの密着性が大きな要素となる。密着性が悪く、例えば、気泡等が存在すると、適正な露光が行われても転写がされない。
【0008】
このため、受像シートとドナーシートとをドラムに巻付ける際には、スクイジローラを利用する。
【0009】
すなわち、スクイジローラがドラムから離間している状態で、受像シート又はドナーシートの巻きつけ方向先端がドラムの周面に到達した時点で、スクイジローラを、この受像シート又はドナーシート上へ接触させ、このスクイジローラとドラムとで挟持する。これにより、受像シート又はドナーシートは、ドラム周面に押圧されながら巻付けられることになる。これにより、空気が逃げながら密着されるため、気泡等を解消することができる。
【0010】
ところで、上層側のドナーシートと下層側の受像シートとは、巻付け時と同様にそれぞれ別個に剥離する必要があるため、両者のサイズを異ならせ、剥離性を向上している。すなわち、上層側のドナーシートのサイズの方が下層側の受像シートのサイズよりも若干大きめになっており、例えば剥離爪等が先に上層側のドナーシートのみに効くため、ドナーシートのみを受像シートから剥離することができる。
【0011】
ところが、このサイズの違いにより、受像シートの肉厚寸法分、ドナーシートの周縁は浮いてしまい、スクイジローラの押圧力が均等にならない。このために、空気が逃げ難くなって、密着性を損なうことがあった。そこで、このドナーシートの周縁に対応する枠状の領域に土手部を形成するようにしている。これにより、スクイジローラによる押圧力を均等とすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記土手部は、受像シートの肉厚寸法相当という、非常にラフな設定であったため、例えば、受像シート又はドナーシートの巻付け時にたるみがあったり、テンションが不均一となると、土手部が逆に悪影響を及ぼし、密着不良を起こすことがあった。
【0013】
本発明は上記事実を考慮し、受像シート及びドナーシートが適正に巻付けられるときは土手部としての機能を十分に発揮することができ、かつ受像シート及びドナーシートがテンション不均一等で巻付けられときにも土手部の機能を十分に発揮させ、密着性を向上することができる画像転写記録装置を得ることが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、回転ドラムと、この回転ドラムの周面に光を照射することが可能な光源ユニットと、を備え、支持体上に受像層が設けられた受像シートを前記回転ドラムの周面の所定位置に巻付け前記受像シートより大きいサイズで支持体上にドナー層が設けられたドナーシートを受像シートに重ねて前記回転ドラムに巻付け、当該回転ドラムを光源ユニットに対して相対回転させながら、所定の画像情報に基づいて光を照射することで、前記ドナーシートの前記ドナー層のインクを前記受像シートの前記受像層に転写する画像転写記録装置であって、前記回転ドラムへ先に巻付けられた前記受像シートの周縁よりも外側、かつ受像シートに重ねて回転ドラムへ巻付けられて受像シートの周縁から突出される前記ドナーシートの周縁に対応する領域に、当該回転ドラムの周面から突出するように設けられた土手部と、前記受像シート及び前記ドナーシートが巻付けられた前記回転ドラムの周面に対して接離可能に配設され、前記回転ドラムに巻付けられる前記受像シート及び前記ドナーシートを回転ドラム押圧しながら回転ドラムの周方向に移動されることにより、回転ドラムの周面と前記受像シート及び前記受像シートと前記ドナーシートとを密着可能とするスクイジローラと、
前記スクイジローラの軸線方向両端部で前記回転ドラムの前記土手部に対向する領域に、スクイジローラの軸線方向の中央部より半径寸法が小さくされて形成された段差部と、を有する
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、回転ドラムに巻付けられる受像シートの周囲を囲うと共に、ドナーシートの周縁部が対向されるように形成された土手部に対して、スクイジローラに段差部を設けることで、回転ドラムの周面(土手部よりも内側の主領域)と、ドラムの周面に巻付けられる受像シート及びドナーシートの双方に最適な押圧力を与えることができ、受像シート及びドナーシートの密着性を向上することができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記回転ドラムの周面で前記受像シート及び前記ドナーシートが巻付けられる領域に、エアーを吸引することにより前記受像シート及び前記ドナーシートを吸着可能とする複数の小孔又は溝が形成され、前記小孔又は前記溝の最外周を間に挟むように前記土手部が二重枠状に形成されている。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、ドナーシートのサイズ受像シートよりも大きくし剥離性を向上した場合において、このドナーシートの周縁部を土手部の間に設けている小孔又は溝により吸着する。
【0018】
このように本発明では、前記スクイジローラにおける、前記回転ドラムの土手部に対応する領域の半径をr、前記土手部よりも内側に対応する軸線方向中央部の受像シート巻付領域の半径をrs、とした場合に、rs−rd>0となるように、前記段差部を形成している。
【0019】
このような段差部は、通常は土手部がドラム周面よりも高いため、その分半径寸法を小さくすればよく、受像シートやドナーシートの肉厚寸法を考慮せず、標準的な寸法とした場合には、rs−rd>0とすることで、理論的には均一な押圧力を得ることができる。
【0020】
請求項3記載の発明は、前記請求項1又は請求項2記載の発明において、前記スクイジローラにおける、前記回転ドラムの前記土手部に対応する領域の半径をr、前記土手部よりも内側で前記受像シート巻付領域に対応する領域の半径をr、前記受像シートの肉厚寸法をs、前記土手部の高さ寸法dとした場合に、−30μm<{(d−s)−(rs−rd)}<+70μmとなるように、それぞれのパラメータを設定している。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、前記請求項では、受像シートとドナーシートの肉厚寸法が適正であることを前提としたが、製造上の公差等で変動することもあり得る。そこで、当該公差等を考慮した上で、−30μm<{(d−s)−(r−r)}<+70μmが成立するように、各パラメータを設定することで、実際に稼動する上での最適な状態を得ることができる。
【0022】
請求項4記載の発明は、前記請求項1から請求項3の何れか1項記載の発明において、前記受像シートの肉厚寸法をs、前記土手部の高さ寸法dとした場合に、d≧sとなるようにそれぞれのパラメータを設定している。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、土手部を形成するときに少なくともd≧sとすることで、段差部を形成した効果を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、画像転写記録装置1の概略を示す縦断面図である。この図1に示すように、画像転写記録装置1は、受像シート供給部100と、ドナーシート供給部200と、記録部300と、排出部400とを備えている。また、画像転写記録装置1は、本体カバー10によって表面を覆われ、脚部20によって支えられている。
【0025】
画像記録転写記録装置1において、受像シート供給部100は、記録部300に対して受像シート140を供給する。また、ドナーシート供給部200は、複数の種類のドナーシート240を記録部300に供給することが可能であり、記録部300に対して複数の種類のドナーシート240の中から1種類のドナーシートを選択的に供給することができる。記録部300においては、ドラム310に巻付けられた受像シート上に、さらにドナーシートが重ねて巻付けられる。そして、受像シート140上に重ねられたドナーシート240に対して、記録する画像情報に基づき記録用ヘッド360によりレーザ露光を行う。レーザにより加熱された部分のドナーシート240のドナーインクが昇華或いは溶融により受像シート140に付着して転写されると、受像シート140上に対して、異なる複数色(例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等)のドナーシート240のドナーを付着させることによって、受像シート140上にカラー画像を形成することができる。これは、受像シート140をドラム310に巻付けたまま、露光済みのドナーシート240を別色のドナーシート240に順次交換してレーザ露光することによって達成される。使用済みのドナーシート240は、排出部400を経由してカバー本体10の外部(図1の右側面)に設けられた廃棄箱40に廃棄される。
【0026】
一方、画像が形成された受像シート140は、前記排出部400を経由して(排出部400でスイッチバックして、カバー本体10の上部のトレイ50に排出される。そして、さらに別設の図示しないラミネート部において、印刷対象である紙に加熱加圧される。これによって、任意の印刷用紙上に受像シート140からドナーインクが転写されて画像が形成される。
【0027】
受像シート供給部100は、受像シートロール130と受像シート搬送部150とを有している。受像シートロール130は、芯132に受像シート140が巻回されたものである。また、受像シート140は、支持層及び受像層を有しており、受像層は支持の上に積層されている。受像シートロール130においては、受像層が支持層に対して外側になるように巻回されている。また、受像シートロール130は、芯132の中心軸まわりに回転できるように設置されている。
【0028】
画像記録転写装置1は、6個のドナーシートロール230が回転ラック210内に収容されている場合が示されている。この6種類のドナーシートとしては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のドナーシートと、2色の特色(金色や銀色、若しくは特定の混色等)のドナーシートと、を用いることができる。
【0029】
回転ラック210はさらに、複数のドナーシート繰り出し機構を有しており、このドナーシート繰り出し機構によって、所望の種類のドナーシート240がドナーシートロール230からドナーシート搬送部270へと送出される。
【0030】
なお、上記画像転写記録装置1においては、フィルムローディングユニット170とレコーディングユニット180に分離することが可能となっている。
【0031】
図2乃至図4に示される如く、記録部300のドラム310は、中空の円筒形状を有しており、図示しないフレームに回転自在に保持されている。ドラム310は、その回転軸312がモータに連結されており、モータの駆動により回転する。ドラム310の直径は通常200mm〜500mm程度である。
【0032】
ドラム310の周面には、複数の貫通孔314が設けられ、それぞれドラム310の内方空間部315と連通している。このドラム314の内方空間部315は、円筒状の回転軸312の内方空間を介して図示しない吸引ブロワーの動作によってエアーが吸引されるようになっており、この結果、貫通孔314からエアーをドラム310の内方空間部315を介して吸引することができる構成となっている。なお、ドラム310の周面に細幅の複数の溝を形成し、各溝に少なくとも1個の貫通孔を設ける構造であってもよい。
【0033】
また、ドラム310の周面には、受像シート140等の巻付け時の先端位置及び後端位置の近傍、並びに両端面との角部近傍に土手部320、322が形成されている。この土手部320、322、ドラム310の周面を展開したときに2重の枠形状となる。なお、前記ドラム310の最外周に形成された貫通孔314は、この一対の土手部320、322の間に配置されている。
【0034】
すなわち、内側の土手部322のさらに内側のドラム周面が受像シート140の密着対象領域となっている。一方、ドナーシート240は、受像シート140よりも若干大きめであり、ドラム310に巻付けられたとき、その周縁は、外側の土手部320上に対応するようになっている。
【0035】
本実施の形態では、土手部320、322や受像シート140をドラム310の周面に直接設置しているが、ドラム周面に別のシートを介して設置してもかまわない。
【0036】
このドラム310の周囲の所定位置にはスクイジローラ334が、当該ドラム310に対して接離可能に配設されている。このスクイジローラ334は、前記受像シート140又はドナーシート240をドラム310に巻付けるときにドラム310へ押圧し、密着させる役目を有している。
【0037】
また、本実施の形態では、スクイジローラ334の軸線方向両端部に段差部336が設けられている。段差部336は、ドラム310における前記土手部320、322に対応する位置に設けてある。
【0038】
図3に示される如く、この段差部336の半径寸法rdは、スクイジローラ334の軸線方向中央部、すなわちドラム310における前記土手部320、322よりも内側に対応する位置の半径寸法rs、土手部320、322の高さ寸法d、並びに受像シート140の肉厚寸法sに基づいて設定されている。
【0039】
スクイジローラ334の半径寸法がrdの部分rsの部分の境目の位置は受像シート140のエッジ近傍であることが望ましい。それより内側だと、受像シート140のエッジ近傍の密着が不十分になりやすく、外側だと土手部320、322との間に隙間が発生して密着不良が発生しやすい。また、土手部320、322の高さSは、受像シート140の低面からの高さである。受像シート140や土手部320、322とドラム310面の間に別のシート等を設置した場合も、同様に受像シート140の低面からの高さをSとする。
【0040】
図1に示される如く、記録用ヘッド360は、ビーム状のレーザ光を出射することができ、このレーザ光が照射された位置のドナーシート240のドナーインクは、受像シート140の表面(受像層)に転写される。
【0041】
また、記録用ヘッド360は、図示しない駆動機構によって、ドラム310の回転軸に平行な方向に直線的に移動することができる。従って、ドラム310の回転運動と記録用ヘッド360の直線移動との組み合わせによって、受像シートを覆うドナーシート上の所望の位置をレーザ露光することが可能である。このため、描画用の光ビームであるレーザ光でドナーシート上を走査して、画像情報に基づいて対応する位置のみをレーザ露光することによって、所望の画像を受像シート140に転写することができる。
【0042】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0043】
まず、厚さ150μmの受像シート140を引き出し、所定の長さに切断して、記録部300へと搬送する。記録部300においては、搬送されてきた受像シート140を、重さ4.5kgのスクイジローラ334の自重によってドラム310に押圧しながらドラム310に巻き付ける。このスクイジローラ334は、ステンレスの軸の周りにシリコンゴム(硬度40度(A))を、肉厚寸法約3.5mmになるように形成され、自由回転可能である。なお、受像シート140は、内側の土手部322のさらに内側の領域に巻付けられる。このとき、ドラム310の表面に設けられた複数の貫通孔314からエアーが吸引されることで、吸着される。これによって、受像シート140は、ドラム310の回転に伴って、ドラム310に吸着されながら巻付けられ、保持される。
【0044】
次は、ドナーシート240が記録部300に搬送される。所定長さに接続されて、記録部300に搬送されてきたドナーシート240はスクイジローラ334によってドラム310に押圧しながらドラム310に巻付ける。
【0045】
受像シート140及びドナーシート240の2種類のシートは、その大きさが互いに異なる。ドナーシート240は、縦方向及び横方向のいずれの方向にも受像シート140よりも大きく、ドナーシート240の周縁は外側の土手部320まで達している。従って、ドナーシート240は最外周の貫通孔314(土手部320、322の間の貫通孔314)によって吸引され、ドラム310に吸着保持される。
【0046】
ドラム310に巻付けられた受像シート140の受像層とドナーシート240のドナー層とは吸引によって、強い圧力で接触している。以上の巻き付け工程が終了すると、ドラム310は高速回転(通常400〜800rpm)を開始する。ドナー層のドナーインクは、ドラム310の高速回転中、ドラム回転軸に平行に移動する記録用ヘッド360によって画像様にレーザ露光されて受像シート140の受像層に転写される。
【0047】
ここで、本実施の形態では、スクイジローラ334の軸線方向両端部に、ドラム310における前記土手部320、322に対応する位置に段差部336を設けてある。この段差部336の半径寸法rdは、スクイジローラ334の軸線方向中央部、すなわちドラム310における前記土手部320、322よりも内側に対応する位置の半径寸法rs、土手部320、322の高さ寸法d、並びに受像シート140の肉厚寸法sに基づいて適正に設定されており、受像シート140及びドナーシート240のそれぞれに最適な圧力で押圧することができる。
【0048】
表1は、前記段差部336を形成したことによる評価として、密着不良評価(良:○、不良を×とし、5回のテストにおいて1回でも密着不要を起こした場合は不良とした)と、エアー漏れ評価(貫通孔314からエアーを吸引しているときの音により判断した)とを行った。なお、この評価試験において、土手320、322がない場合も併せて評価を行った(表1の備考欄に注記)。
【0049】
【表1】
Figure 0004210038
【0050】
(評価方法の詳細)
A:密着不良
富士写真フィルム(株)製、Luxel Final Proof CP-5600(国内向け)のスクイジローラを交換、及び、土手の粘着テープを貼り変えてテストした。受像シート、ドナーシートは、同機標準の日本国内向け材料を使用した。
【0051】
装置のフィルムローディングユニット170を、レコーディングユニット180に対して5mm程度左側が下がるように傾けた。こうすることによって、密着不良の発生頻度が高くなり、少ない枚数で実験ができるからである。
【0052】
記録画像は、同社PDシステムより、B2サイズ全面平網50%のK、C、M、Yの4色の画像を複数枚印刷した。
【0053】
その結果、画像の一部に記録不良(密着不良による、不良のサイズが1cm以上のもの)が発生した受像シート枚数を数えた(不良枚数/テスト枚数)。
B:エアー漏れ評価
ドナーシートと土手の間からエアーが漏れると、シート巻き付け時よりも、ドラム310が高速回転する記録開始前又は記録中にドナーシートが浮き気味になって、ひどいときには、剥がれて飛ぶことがある。その場合には、記録できないため、密着評価はできない。
【0054】
エアー漏れは、ドナーシートを巻付けた後に、ドラム310の高速回転前にドナーシートとのエッジと土手の間からエアーが漏れる音を聞くことで、漏れレベルが推定できる。
【0055】
音が従来例と同じ場合を○、音が従来例より大きい場合を△、回転中にドナーシートが剥がれた(又は飛んだ)場合を×とした。
【0056】
上記表1のテスト結果に基づき、スクイジローラ334の段差部336の寸法を設定すると、以下の如くまとめることができる。
▲1▼ スクイジローラ334に、ドラム310に形成した内側の土手部322のさらに内側に対応する位置に段差部336の境界を設ける。
▲2▼ スクイジローラ334の段差部336の半径をrd、元の半径(受像シート140のみ対応する領域の半径)をrsとした場合、それぞれの半径rdと半径rsを、
s−rd>0μm・・・…(1)
が成り立つように設定する。
▲3▼ 受像シート140の肉厚寸法をs、土手部320、322の高さ寸法をdとした場合、この寸法s、d並びに半径rs、rdの関係を、
−30μm<(d−s)−(rs−rd)<70μm・・・(2)
が成り立つように設定する。
▲4▼ 受像シート140の肉厚寸法sと、土手部320、322の高さ寸法dとの関係を、
d ≧ s・・・(3)
が成り立つように設定する。
【0057】
以上の条件を成り立たせるように、スクイジローラ334に段差部336を形成することで、多少のたるみやテンションの不均一があっても、受像シート140とドナーシート240との間のエアーを確実に抜くことができ、これにより密着不良による画質の低下(記録むら)を防止することができる。
【0058】
次に、転写が終了したドナーシート240を、ドラム310から剥離して、排出400へと排出し、本体カバー10の外側の受像シート廃棄箱40へ廃棄する。
【0059】
次に、ドラム310に巻付けられたままの受像シート140上に別色のドナーシート240が巻付けられる。そして、上述の動作によって、レーザ露光によって、受像シート140にドナーシート240のドナーインクが転写された後、ドナーシート240が剥離して排出する。
【0060】
同様の動作が、所定の複数の種類のドナーシート240に対して繰り返される。例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4種類のドナーシートが適用されると受像シート140にカラー画像が転写される。
【0061】
その後、複数の種類のドナーインクが転写された受像シート140が剥離される。受像シート140が剥離される。受像シート140の剥離は、ドナーシート240の剥離と同様にして行われる。剥離されたドナーシート240は、排出部400へ送られ、ここでスイッチバックすることで、カバー本体10の上部のトレー50上に排出される。
【0062】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、受像シート及びドナーシートが適正に巻付けられるときは土手部としての機能を十分に発揮することができ、かつ受像シート及びドナーシートがテンション不均一等で巻付けられときにも土手部の機能を十分に発揮させ、密着性を向上することができるという優れた効果を有する。
【0063】
また、ローディングユニットの取付精度を下げられるため、設置場所の平坦度等の制限が緩められる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像転写記録装置の概略構成図である。
【図2】回転ドラムの構造を一部断面として示した側面図である。
【図3】回転ドラムの土手部が形成された部分の拡大図である。
【図4】回転ドラムの斜視図である。
【符号の説明】
1 画像記録転写装置(画像記録転写装置)
100 受像シート供給部
140 受像シート(受像シート)
170 ローディングユニット
180 レコーディングユニット
200 ドナーシート供給部
240 ドナーシート(ドナーシート)
300 記録部
310 回転ドラム(回転ドラム)
314 貫通孔(小孔又は溝)
320 土手部(土手部)
322 土手部(土手部)
334 スクイジローラ(スクイジローラ)
336 段差部(段差部)
360 記録用ヘッド(光源ユニット)
400 排出部

Claims (4)

  1. 回転ドラムと、この回転ドラムの周面に光を照射することが可能な光源ユニットと、を備え、支持体上に受像層が設けられた受像シートを前記回転ドラムの周面の所定位置に巻付け前記受像シートより大きいサイズで支持体上にドナー層が設けられたドナーシートを受像シートに重ねて前記回転ドラムに巻付け、当該回転ドラムを光源ユニットに対して相対回転させながら、所定の画像情報に基づいて光を照射することで、前記ドナーシートの前記ドナー層のインクを前記受像シートの前記受像層に転写する画像転写記録装置であって、
    前記回転ドラムへ先に巻付けられた前記受像シートの周縁よりも外側、かつ受像シートに重ねて回転ドラムへ巻付けられて受像シートの周縁から突出される前記ドナーシートの周縁に対応する領域に、当該回転ドラムの周面から突出するように設けられた土手部と、
    前記受像シート及び前記ドナーシートが巻付けられた前記回転ドラムの周面に対して接離可能に配設され、前記回転ドラムに巻付けられる前記受像シート及び前記ドナーシートを回転ドラム押圧しながら回転ドラムの周方向に移動されることにより、回転ドラムの周面と前記受像シート及び前記受像シートと前記ドナーシートとを密着可能とするスクイジローラと、
    前記スクイジローラの軸線方向両端部で前記回転ドラムの前記土手部に対向する領域に、スクイジローラの軸線方向の中央部より半径寸法が小さくされて形成された段差部と、
    を有する画像転写記録装置。
  2. 前記回転ドラムの周面で前記受像シート及び前記ドナーシートが巻付けられる領域に、エアーを吸引することにより前記受像シート及び前記ドナーシートを吸着可能とする複数の小孔又は溝が形成され、前記小孔又は前記溝の最外周を間に挟むように前記土手部が二重枠状に形成されている請求項1記載の画像転写記録装置。
  3. 前記スクイジローラにおける、前記回転ドラムの前記土手部に対応する領域の半径をr、前記土手部よりも内側で前記受像シート巻付領域に対応する領域の半径をr前記受像シートの肉厚寸法をs、前記土手部の高さ寸法dとした場合に、−30μm<{(d−s)−(r s −r d )}<+70μmとなるように、それぞれのパラメータを設定している請求項1又は請求項2記載の画像転写記録装置。
  4. 前記受像シートの肉厚寸法をs、前記土手部の高さ寸法dとした場合に、d≧sとなるようにそれぞれのパラメータを設定している請求項1から請求項3の何れか1項記載の画像転写記録装置。
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