JPH08278562A - カラープルーフ作成用密着露光装置 - Google Patents

カラープルーフ作成用密着露光装置

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JPH08278562A
JPH08278562A JP8137495A JP8137495A JPH08278562A JP H08278562 A JPH08278562 A JP H08278562A JP 8137495 A JP8137495 A JP 8137495A JP 8137495 A JP8137495 A JP 8137495A JP H08278562 A JPH08278562 A JP H08278562A
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JP
Japan
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photosensitive material
light
squeeze
exposure
color
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JP8137495A
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Inventor
Masayuki Muraoka
雅幸 村岡
Katsuji Fujita
勝司 藤田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 原稿フィルムと感光材料の位置関係がフィル
ムのしわやずれを伴うことなく密着状態が正確に保たれ
る条件を見出し、色ずれやピントぼけを起こすことなく
高画質のカラープルーフが得られる露光装置を提供す
る。 【構成】 各印刷版原稿フィルムの位置決め用の基準孔
をピンバーのレジストレーションピン143に入れて重
ねる位置決め手段と、更に透明カバーシート275を覆
わせてスクィーズローラ276でスクィーズする手段及
び該重なり部内の空気吸引手段によって、フィルム及び
該感光材料を密着させる手段と、それぞれの原稿フィル
ムに固有の色分解フィルタを光源部に用いた原色光で順
次各走査露光を行う走行手段とを有し、スクィーズ開始
時にスクィーズローラを前記重なり部にタッチさせる手
段を有し、タッチ位置をピンバーの位置より前後20m
m以内にさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷用原稿フィルムのカ
ラー検版を行う検版機としてのカラープルーフ作成装置
に関し、更に詳しくはその密着露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー検版機としては各種プルーフ作成
装置等が市販されていてこれによってカラープルーフを
作成し、それを観察して各印刷版の原色別原稿フィルム
が正しくレイアウトされているか、所定の色に仕上げら
れるようになっているかどうかが、正式の印刷版を作り
上げる前に簡単で迅速に判断できるように、また、誤り
が発見されれば直ちに修正ができるようにしてある。
【0003】これは感光材料としてロールのカラーペー
パーを用い、その必要長さを送り出して切断してシート
にしたものを感材載置台上の所定位置に搬送し、該載置
台上に吸着固定し、別に設けた位置決め装置によって位
置決めされた原稿フィルムを該載置台上のカラーペーパ
上に合体して密着させ、その上を螢光灯を光源とした露
光部の露光光をスキャンさせて密着露光をし、それを現
像処理してカラープルーフが仕上るようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】その原稿フィルムの位
置決め手段としてピンバーのレジストレーションピンと
それに合致する位置決め用の基準孔をもつ原稿フィルム
の該基準孔とが用いられ、カラーペーパーと該原稿の密
着手段として感材載置台のカラーペーパーの上に該原稿
フィルムが更にその上に透明カバーシートが重なるよう
にしてサクションにより、間の空気を抜くようにしてあ
る。しかし、いきなりサクションをかけるとしわの発生
等のため原稿フィルムの歪みが出て、別の原稿フィルム
をセットしたときとの位置ずれも生じてしまい、仕上が
り画像の色ずれやピントずれを生じ、満足な画質のカラ
ープルーフが得られない。
【0005】そこでそのような現象を避けるため、スク
ィーズ手段が設けられ、サクションをかける前にスクィ
ーズが行われ、更に、その後でサクションをかけながら
スクィーズを行うようにしてある。
【0006】しかし、これでも十分でなくしわの発生が
残りカラーペーパーに対する原稿のフィルムの位置ずれ
が生じ、部分的なピンぼけ及び、重なりずれを生じて画
質を低下させると共に該画質を不安定なものとしてい
た。特に原稿フィルムがカール等の巻ぐせ等がついてい
る場合に発生し易い。
【0007】本発明はこのような欠点を排除し、高画質
のカラープルーフが常に安定して得られる正確な精度の
高い検版が行えるカラープルーフ作成用の密着露光装置
を提供することを課題目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
(1),(2)及び(3)の何れか1つの手段によって
達成される。
【0009】(1)露光位置に固定された同一のカラー
感光材料に対して各印刷版原稿フィルムの位置決め用の
基準孔をピンバーのレジストレーションピンに入れて重
ねる位置決め手段と、更に透明カバーシートを被せてス
クィーズローラでスクィーズするスクィーズ手段及び該
重なり部内の空気のサクションを行う吸引手段によっ
て、カラー感光材料とカバーシート間に介在する空気を
取り出して該シート、該フィルム及び該感光材料を密着
させる密着手段と、光源部の原色光で順次各走査露光を
行う走行手段とを有する密着露光装置であって、スクィ
ーズ開始時にスクィーズローラを前記重なり部にタッチ
させる手段を有し、該タッチ位置をピンバーの位置より
前後20mm以内にさせたことを特徴とするカラープル
ーフ作成用密着露光装置。
【0010】(2)前記走査露光手段の走行速度が前記
スクィーズローラの周速と一致するようにスクィーズロ
ーラの駆動手段が設けられていることを特徴とする
(1)項に記載のカラープルーフ作成用密着露光装置。
【0011】(3)前記重なり部に対するスクィーズロ
ーラのタッチ開始に伴って走査露光が開始されるように
した手段を有することを特徴とする(1)項に記載のカ
ラープルーフ作成用密着露光装置。
【0012】
【実施例】本発明の密着露光装置の1実施例が組み込ま
れたカラープルーフ作成装置を図1の正面図、図2の側
面図、図3の上面図、図4の一部断面図及び図5の露光
部及びスクィーズローラ部の断面図、図6のピンバーと
スクィーズローラの間のフィルムの浮きを示す側断面
図、図7のピンバーの側面図、図8のピンバーとスクィ
ーズローラとの間のスクィーズ開始位置限界を示す側面
図、図2の一部拡大図である図9、感材載置台の一実施
例の断面図である図10、図10のX−X視図である図
11、図12の感材搬送部とカッタの側面図及び図1
3、図14の感光材料密着を開放させる開放手段の模式
図によって説明する。しかし、本発明は本実施例に限定
されるものではない。
【0013】カラープルーフ作成装置はイエロー(Y)
版、マゼンタ(M)版、シアン(C)版及び墨(BK)
版に色分解された各分解網原稿フィルムを使って本番の
印刷版を作成する前に原稿フィルムのレイアウトに間違
いがないか、色間違いがないか、文字の誤りがないか等
を検査し、印刷物の仕上りを事前に確認するための校正
物(カラープルーフ)を得るための装置で、前記分解網
フィルムを一枚ないしは複数枚を位置決めしてカラー感
光材料に重ねて原稿フィルムに応じた分色光で順次密着
露光してカラー感光材料を用いた校正物(カラープルー
フ)を作成する事により、分解網原稿の誤りを発見する
と共に印刷仕上りを事前に確認し、分解網原稿修正の戻
し作業がとれるようにしたものである。
【0014】その本体部100は脚部102に支えられた本体
フレーム101の上側に原稿位置決めピンバー(レジスト
レーションピン)143を設置するための上面141と下面14
2を有する原稿台140を有し、その上部に第1室として暗
室形成を可能にした遮光カバー120が蝶番121とガスダン
パー122により開閉可能に設けられている。
【0015】又前記第1室に原稿台の密着露光面を走査
露光する露光部300が設けられている。図5に示すよう
に該露光部の中心部には管状光源ランプ302が筺体316に
固定されたドラム状の内面反射鏡306及び透過窓304に囲
まれて設けられている。そしてその外側に前記中心部に
同心に多角筒301が各筒面にブルー(B),グリーン
(G),レッド(R),グレー(ND)特色等のフィル
タを配して回転可能に設けられている。そして各フィル
タはディフューザ351、352にサンドされ照度が均一化さ
れている。また、フィルタ面及び前記透過窓304が前記
密着露光面に向き合うようにしてある。そして、その外
側に遮閉板308及びそれを作動させるロータリソレノイ
ド312と露光窓即ちスリット310と該スリット及び前記遮
蔽板の光源側に取り付けて固定されたハニカムボード34
2及びそれに接して設けた、光の強いところほど濃度が
高くなるように感光してできる感光式形成フィルタで、
光むらを補正する補償フィルタであるコンタクトフィル
ムフィルタ360とを有する、筺体316が設けられている。
コンタクトフィルムフィルタ360としては例えばコニカ
株式会社製コニカRSTクリアライトコンタクトフィル
ム CRHE−A,CRH−A等を用いることができる。ハニカ
ムボード342及びコンタクトフィルムフィルタ360は筐体
316に設けられた保持枠341に収納されている。尚、補償
フィルタ(コンタクトフィルムフィルタ)360の装着位
置は図5の実線360の位置の他に同図の2点鎖線で示す3
60Aの位置又は360Bの位置であってもよい。いずれも
殆んど同じ効果を示している。そして、上記コンタクト
フィルムフィルタ360の替りにディフューザとNDフィ
ルタを用いてもよい。
【0016】そして、露光部300はレール317A,317B
上を走査のための走行可能にしてある。その往復動の駆
動は、チェーンスプロケット321,322に巻回されたロー
ラチェーン324のリンクに筐体316がピンで結合されるこ
とにより行われる。
【0017】従ってハニカムボード342で平行化した光
を次にスリット310によって絞り、できる限り拡散光の
影響をおさえると共に光量を調整することが必要であ
る。またハニカムボードはスリット310に接触して保持
されていてもよく離れて保持されていても良いが、感光
材料とはある程度の距離をおく方が好ましい。ハニカム
ボードと感光材料との好ましい距離は30mm以上である。
スリット310は細い方が拡散光の影響をおさえる為には
好ましく、好ましいスリット巾は30mm未満である。
【0018】ここで前述のようにハニカムボード342の
下又は2点鎖点360A,Bに示す位置に補償フィルタと
してのコンタクトフィルムフィルタ360を取り付けたも
のであるが、このコンタクトフィルムフィルタ360は光
の強弱に応じて濃度がでる性質をもっている。即ち、光
を強く照射されると黒く残るポジフィルムのような感光
材料をハニカムと一体的に取り付け、ハニカムと共に照
射むらを無くすようにしてある。これをハニカムボード
342の下に一体的に設けることにより、ハニカムボード
の内面塗装のむらに起因する部分的な照度変化はこのフ
ィルタによって補償されて、全体の照射量が均一化され
ることになる。
【0019】該露光部300にはスクィーズローラ27
6を有するスクィーズ手段が組み込まれているがこれに
ついての構造や機能は後程詳細に説明する。
【0020】本体フレーム101の内部には第2室として
感材載置部200が設けられている。そして感材載置台201
は、図示してないがモータにより駆動されて上下に移動
可能にしてある。
【0021】一方、図2及びその一部拡大図の図9に示
すように遮光幕240は両側に対称に走行するローラチェ
ーン246のリンクアタッチメント247に両持ちで保持され
等間隔に設けられたロッド249の上に載置されており、
該幕の前端、後端がそれぞれ前記ロッドの先頭ロッド24
9A及び後尾ロッド249Bに接着剤又はビス249Cで固接
されている。ちなみに本実施例では遮光幕はテトロンク
ロスを芯材にして表面にニトリルゴム系樹脂を被覆した
ものを用いた。この遮光幕は僅かではあるが伸縮性があ
り該幕がスプロケット241を通過中の幕軌道が少し長く
なる現象を十分吸収して作動を円滑にしている。そして
この遮光幕240は少なくとも感材載置台移動領域の横断
面以上の面積をもつものである。
【0022】本実施例では前述のように遮光幕240が沢
山のロッド249に保持された状態で開口部144を遮閉する
ことになる。従って遮光幕がたれ下がったりすることな
く平面性がほぼ保たれた状態になるので、原稿載置作業
も容易になり、更に前述のように平面性がよいので遮光
効果が高く、前記開口部の面積にくらべて遮光幕の面積
をそれ程大きくとる必要もなく完全に遮光が保持され
る。
【0023】そしてスプロケット241,242A,243,244
にかけられて図示していないモータで駆動される前記ロ
ーラチェーン246を往復走行させることにより感材載置
台201が原稿台140に嵌入するときの窓(開口部)144を
開放したり閉じたりすることが可能になる。このような
遮光幕240は、前記原稿台下面142よりやや低い面即ち第
1室と第2室の境界域を前記遮光幕が走行することによ
って前記感材載置台201の収納された第2室の第1室に
対する光密の形成及び解放を切り換えられるように設け
られている。
【0024】又、銀塩カラー感光材料の長尺ロール402
はマガジン401に装填されて感材装填部400を形成し、該
感光材料長尺ロールの先頭部は挟持ローラ511により送
り出され、先端部はカッタ部510の所に揃えられて待機
する。カッタ部510は図12に示すように感光材料402の送
り出される方向と直角の方向に該感光材料の走行面近傍
に該感光材料の最大幅より長い下刃513が固定されて設
けられ、上刃に当るロータリカッタ514がその回転刃を下
刃に接しながら走行し、下刃上に停止している感光材料
402を切断可能にしてある。ロータリカッタの移動は該
カッタが回転可能に枢支してある走行台515がガイドバ
ー516に案内されるとともに該走行台に取り付けられた
ガイドローラ518がガイドレール517に案内されることに
より、下刃513にロータリカッタの円周刃を接触しなが
らなされる。そして走行駆動は前記走行台515に連結さ
れたチェーンの駆動によってなされる。又ロータリカッ
タの回転は下刃に接触して移動するときの摩擦力伝達に
よって得られるようにしてあり、別の駆動装置を特に設
けてはいない。そしてカッタ位置にあった感光材料先端
は更に挟持ローラ511で吸盤吸着台527の左端まで送り込
まれ吸盤523にて該先端部が吸着され、該吸盤を有する
走行ヘッド522がそのローラ525,526を両側の走行レー
ル521にガイドされ感光材料の所定長さが計尺される位
置まで移動して停止し、カッタ部510の上刃のロータリ
カッタ514がその下刃513上を回転走行することにより切
断され、更に感材載置台201の所定位置に感光材料の先
端が位置するように移動し、その後、該ロータリカッタ
は再び下刃上を逆に走行して原点位置に戻される。そし
て走行ヘッド522の吸盤のサクションをきった上で、該
走行ヘッド522も元の位置に戻る。
【0025】ここでロータリカッタによる切断が往きの
走行でなされるわけであるが感光材料の切断位置は下刃
の上面で行われる。したがって切断後後続感光材料の先
端部は切断時に感光材料が下刃よりはみでてしまうおそ
れがある。したがってこの状態でロータリカッタを原点
位置に戻す復動動作を行わせると、僅かな量ではあるが
1〜2mm程度のリボン状の屑を生じてしまう。そこでこ
れを防止することが必要になり送り出し用の挟持ローラ
511を前記復動動作に先立って僅小ながら逆転して感光
材料切断部を下刃上へ戻してやる措置を行った。この戻
し量は2.0mm以上2.5mm以下が適切である。しかしこれに
限定されるものではない。この方法を採り入れることに
よって切断屑を生じて画像形成不良などのトラブルを生
ずることが皆無になった。
【0026】ここで走行ヘッド522はブラケット534を介
して両側にソレノイド535が取り付けられ、その可動鉄
心536にフレーム531が固設され、該走行ヘッド522、該
フレーム531にホース524に結合された吸着盤523が取り
付けられ該吸着盤の保持パイプ537は前記ヘッド及びフ
レームにあけられたガイド孔に貫通して設けられ、前記
フレームにはスラスト方向を固定され、前記ヘッドには
前記孔に沿ってスライド可能に設置され該走行ヘッド52
2とフレーム531の間に入れられたつる巻きばね532を介
して露光台面から浮上っている。そして前記ソレノイド
が通電され更にサクションバルブが開かれると吸盤が下
降して感光材料を吸着し、その後ソレノイドの通電を切
ることにより吸盤がもち上り感光材料が搬送されるよう
にしてある。
【0027】この際ソレノイドが通電され更にサクショ
ンバルブが開かれる。そして感光材料が吸盤に吸着され
る。その後ソレノイドの通電が切られ、吸盤に吸着され
た感光材料の先端が持ち上げられる。その後、吸盤持ち
上げ移動に入るが、その直前(数ミリセカンド前)に搬送
用駆動挟持ローラ511が作動し感光材料を送り気味にす
る状態にして、直ちに吸盤持ち上げ移動するように制御
してある。それは吸着によって感光材料を持ち上げるこ
とにより吸盤の吸着方向と直角の方向につっぱられる感
光材料のテンションにゆるみができ、吸盤から感光材料
を剥離しようとする力がフリーになり、僅かの吸着力で
も安定して感光材料を持ち上げることが可能になる。吸
盤523が取り付けられている走行ヘッド522は、本体101
に取り付けられたモータに連結されているスプロケット
ホイール及び本体に直接軸止されているスプロケットホ
イールに巻回されたローラチェーンからなる駆動系の該
チェーンの1つのリンクにピンで結合されている。吸盤
で持ち上げ移動しつつある感光材料は前述のようにすで
に挟持搬送ローラ511に駆動がかけられており、その線
速度は前述のローラチェーンの線速度よりも若干大きく
とってあるので、吸盤の吸着方向に直角方向の感光材料
のテンションは解消されておりむしろ感光材料に適度の
たるみができ、弱い吸着力にもかかわらず吸盤から感光
材料が脱落するという現象はさけられながら、感光材料
が安定して搬送され感材載置台の所定の位置まで該感光
材料の先端が到達するようにしてある。
【0028】このようにして感材載置台201上に感光材
料が搬送されて載置されるとフレキシブルホース205を
介してブロア204Aの駆動により、感材載置台上にあけ
られたサクション孔にサクション圧がかかり、感光材料
は該感材載置台上に密着固定される。ここに感材載置台
201の構造を図4及び図10の断面図、そのX−X視図
(平面図)である図11によって説明する。
【0029】即ち、感材載置台201は吸引ボックス291に
蓋292がはめられその周辺部は該ボックスと蓋とが直接
ビス294によって締結され、該ボックス空洞部に対して
は該ボックスに固定され適所に配設された吸引ボックス
内部の仕切り枠293を介して前記同様のビス294によって
蓋292が締結され、それによって強固で平面性のよい表
面が形成される。
【0030】そして前記ボックス及び仕切り枠と蓋の締
結接触面には適当なシール剤を介在させて気密性を一層
完全にしている。
【0031】そして蓋292の表面201Mの上には厚さ0.5m
mの導電性のカーボン入り塩化ビニールシート296が両面
接着剤にて貼られている。
【0032】蓋292は、図11の平面図に示すような配
置に口径2mmの360個のサクション孔(吸引孔)295が、
ピッチ10mm又は20mmに数列(本実施例では9列)あけら
れている。そして前述の締結用ビスのための皿孔の配置
も示してある。
【0033】また、前述の塩化ビニールシート296に
も、蓋292と同様に360個の口径2mm強のサクション孔が
あけられておりその表面201aは感光材料の載置面とな
っている。
【0034】金属性の蓋292の表面201Mに直接感光材料
を載せてサクションをかけると前述のビス294用の皿孔
や吸着孔の縁によるプレッシャかぶりが感光材料上に発
生することがあるが塩化ビニールシート296を貼付けて
感光材料を載置した場合にはそのようなかぶり現象は皆
無になる。
【0035】これは塩化ビニールシートが完全に剛体で
なくクッション性が存することが幸いしていると考えら
れる。
【0036】また、金属蓋の上面201Mを直接感光材料
の載置面にすると、感光材料を該上面201Mから引きは
がすとき剥離スタチックといわれる静電気が放電し、感
光材料上に光かぶりを生ずるようになる。
【0037】しかし、マット状化した導電性のカーボン
入り塩化ビニールシート296を蓋292に貼りその表
面201aに感光材料をのせてサクションをきって剥離す
るときは、リンギングの現象もなく、また剥離スタチッ
クの発生もなく極めて円滑に感光材料を回収することが
でき、作業性が向上し、かぶり事故が完全に防止され
る。
【0038】この密着固定された状態は複数回の全露光
が完了し、感光材料が現像部へ搬送開始するまで保持さ
れる。
【0039】又、この状態では前記遮光幕240は、遮光
位置をとっているので感材載置台のある第2室は暗室が
形成された状態のままになっている。
【0040】ここで上部の遮光カバー120をはぐって第
1室を外光で明るくし上面部141に設定したレジストレ
ーションピン(ピンバー)143に分解網原稿(墨版及び
YMCのうち1つ例えばY版、もしくはY,M,C,墨
版のいずれか1つ、もしくはこれらのうちの複数枚)の
基準孔を入れて該原稿の大部分は前記遮光幕240及びそ
れを保持するロッド249によりなる遮光幕上に載置した
状態にする。
【0041】この状態で遮光カバー120を閉じ第1室を
暗室にして光密にし、感材載置台を遮光幕よりわずかに
下まで上昇させた後遮光幕を移動して開放にする。そし
て、原稿台上面のある第1室及び感材載置台のある第2
室共に共通の暗室になった状態で感材載置台201を上昇
させ露光面即ち分解網原稿基準面と一致させる。この
際、第2室の感材載置台周囲の突き当て面201bに設け
られた気密パッキン201cが第1室の原稿台140の下面14
2と密着し、開口部144への感材載置台の嵌入面201dが
作る隙間がサクション流路溝204を形成して、かつ原稿
台面及び感材載置台面と透明カバーシートにはさまれた
原稿及び感光材料間の気密が保持される。
【0042】即ち、透明カバーシート275は遮光カバー1
20の開閉時の開き口近傍に取り外し可能に設けた該カバ
ーのプレート124に該シートの1端を固定し、他端は蝶
番121の下方で第1室内に設けられたテンション部材277
に固定されている。
【0043】このテンション部材は単なるスプリングで
もよいが本実施例ではトーションバーを固定して設けそ
れにカバーシートを1巻き程度巻付けて固定してある。
【0044】該トーションバーはトルクばねにより該カ
バーシートが巻きこまれる方向に付勢されている。
【0045】このようにしておくと、遮光カバー120を
開いたときと閉じたときと又はその途中で透明カバーシ
ートの両端固定位置間の直線距離が幾何学的に違う事象
を吸収して、常にカバーシートを平面に近い状態でしか
も張力が均一適正にかかった状態にしておくことができ
る。
【0046】このような透明カバーシートのセットの状
態で遮光カバー120を閉じると、カバーシートは両端が
原稿台面よりやや低い位置にしてあるので、必然的に原
稿網フィルム及び感光材料の載置してある原稿台及び感
材載置台面に該透明カバーシートが押しつけられるよう
になる。
【0047】そして、この状態でスクィーズローラ276
がスクィーズして透明カバーシートと原稿台との間の空
気を減圧用ブロワー又は真空ポンプで抜くことにより高
度の密着平面状態を確保できる。
【0048】本実施例ではスクィーズローラ276は図
5の断面図に示すように露光部300に設けられている。
遮光カバー120がかぶせられると露光部300が前送り空ス
クィーズの往復動をし、次の往復動の往動にはスクィー
ズも行わず露光もせず復動のときスクィーズを開始す
る。スクィーズローラ276の両端軸部276Cは軸受け
部材としてフランジ付きボールベアリング276Bを介
して両側の可動フレーム276Aにとりつけられてお
り、該可動フレーム276Aは、それぞれ本体に固定さ
れたソレノイド284の可動鉄心284Aの先端部にピ
ン284Bに連結されている。そして、ソレノイド284
の可動鉄心284Aが通電のOFFにより、該スクィー
ズローラ276をその自重で透明カバーシート275上に
おしつけてスクィーズすると共に走査露光を完了する。
【0049】該ローラ276はスクィーズのないときは通
電されソレノイド284を働かしてスクィーズローラ2
76は原稿載置面又は原稿台面から可動鉄心284Aに
よって持ち上げられ浮き上った状態にしてある。
【0050】そして通電を断つとソレノイド284の可
動鉄心284Aの吸着が解かれ、該スクィーズローラ2
76はその自重で原稿載置面に向かって落下してスクィ
ーズ可能の状態になる。
【0051】そして、スクィーズローラ276の前記先
端軸部276Cの延長上にはピニオン276Gが同心に
設けられ、露光部300の走行レール317A、317
Bに平行に設けたラック歯車276Rに噛み合ってスク
ィーズローラ276の回転駆動が得られるようにしてあ
る。
【0052】そのため、スクィーズローラ276はスク
ィーズのための走行中に正確な回転駆動がかけられるの
で均一なスクィーズがなされ該ローラ276の周面とカ
バーシート面との接触面での摩擦抵抗が殆ど転り抵抗と
なるため、その抵抗差がシート面に及ぼす応力が均一で
小さくなり、しわや浮きの発生が抑制されるようにな
る。
【0053】また、スクィーズローラ276を前記の重
ねシート面に落として自重で押圧接触させ、スクィーズ
を開始することになるが、その位置を図8に示すように
ピンバーのレジストレーションピン143の中心からス
クィーズローラ276のセンターまでの距離で表し、該
ローラ276の走行方向の前後各々20mm以内にする
ことがしわの発生を防止するのに必要であることがわか
った。
【0054】その各原稿フィルムやカバーシートにしわ
やふくらみや浮きが発生する状態は図6の側断面図に示
すように発生するが、前述のスクィーズ開始位置が図8
に示すようにピンバーのレジストレーションピン143
の位置から20mm以内であれば実用状殆ど差し支えの
ない状態になり、スクィーズローラ276が駆動されて
いれば、なお好ましい状態になる。
【0055】そのスクィーズ開始位置即ちローラの落下
接触位置とスクィーズされるフィルムずれ量との関係を
示したものが、次の表1のようになる。
【0056】
【表1】
【0057】上記の実験でピンバーの後方にスクィーズ
ローラ276を落下させる場合はスクィーズローラ27
6はピンバーのレジストレーションピン143を乗りこ
えてスクィーズを行うのでスクィーズローラの表面のウ
レタンゴム等の耐久性が悪くなる。従って、ピンバーを
乗り越えない位置である前方位置への落下が望ましい。
しかし、やむを得ないときは、図7の側面図に示すよう
にピンバーのレジストレーションピン143の頂部の形
状が丸みを帯びた面取り又は球面形状の143Rのよう
になることが望ましい。また先端部にはゴム材等の緩衝
部材を接合しておくことが望ましい。
【0058】またスクィーズローラ276の表面材質は
前述のように、ウレタンゴムを用いているが、この軸方
向中心部の形状を少しふくらませていわゆるクラウン形
状にすることにより走行方向ばかりでなくそれに直角方
向に対してもより良好なスクィーズ効果が得られること
がわかった。
【0059】また、スクィーズローラに導電性スポンジ
を用いてアース処理を施すことで、原稿フィルムへの除
電効果が生まれ、フィルムの張り付きが防止できフィル
ムへのゴミ付着防止及び位置精度の向上の効果が得られ
る。
【0060】更に、スクィーズローラの走行方向前側に
ノズルを設け、イオンエアーをカバーシートや原稿フィ
ルムに吹き付けることによりフィルムへの除電効果やゴ
ミの吹きとばし効果によるゴミの付着防止とエアーによ
るスクィーズ効果が発揮できる。
【0061】そして、原稿のフィルムの位置精度が向上
し、スクィーズローラの耐久性も向上する。
【0062】尚、透明カバーシート275がレジストレー
ションピン143に触れる部分に近い領域の該カバーシー
トには窓があけられその部分に図2に示すような伸縮性
のあるラバーシート278が貼りつけられて塞がれてい
る。
【0063】そして透明カバーシート275をかぶせたと
きに該カバーシート面が前記レジストレーションピンに
よって変形したり破れたりしないようにし、しかもサク
ションがかけられたときの吸引減圧効果が充分に支障な
く達成できるようにしてある。
【0064】又、透明カバーシート275の清掃は重要で
あり該シートの一端を固定したプレート124を遮光カバ
ー120から外すことによりその表面裏面の汚れをふきと
ることが容易にできるようにしてある。
【0065】更に遮光カバーの開閉はガススプリング12
2の両端部が本体のブラケット126と遮光カバーのブラケ
ット127に枢止されているので、円滑に軽く作動させ得
るようにしてある。
【0066】いずれにしてもスクィーズが完了して行く
領域に従って減圧装置としてのブロア206が働き感材載
置台201にあけられた吸引孔201fに接続されたサクショ
ンホース207を介して、前記流路溝204を通して吸引され
感材載置台及び原稿台上面部とカバーシートの間に介在
する空気は吸引され、感光材料、各原稿及びカバーシー
トは重ねられて平面状に密着保持される。但し、前記吸
引孔201fは原稿載置台にあけられた孔であってもよ
い。
【0067】図4に示すようにこの際、原稿台140の上
面141と感材載置台201の上面201aが同一平面となるよ
うに前記突き当て面201b及びそこに貼られる気密パッ
キン201c及び原稿台140の下面142の間の寸法関係を調
整してある。そしてこのようにすることによって、透明
カバーシートと、原稿台及び感材載置台との間の空気の
流れが流路溝から円滑に行われ、前記カバーシート、原
稿及び感光材料は、正しい平面状の安定した密着が達成
されるのである。また感材載置台は原稿台に比べ若干低
い位置にあっても良い。
【0068】そしてこの状態でスクィーズとサクション
と露光を行うため、先ず露光部300がガイドレール317
A,317B上を走行して往動時に空スクィーズをし、復
動時にスクィーズを行う第1回目の往復動をした後、続
いて次の第2回目の往復動の往動時にサクションを開始
し、復動のとき往動時のサクションを続けながらスクィ
ーズをすると共に走査露光を行い、1回目のフィルタに
よる色露光を終了する。
【0069】このように露光部300の2往復によって
1つの走査露光を完了することができる。
【0070】これはスクィーズローラ276の取付位置
が復動時に露光スリットの前方になるような位置になっ
ているために可能であるということができる。もしも、
後方になるような位置に取付けられているとスクィーズ
が完全でないうちに露光されてしまうことになり、これ
を避けるため、もう一度露光部300を往復動させて露
光しなければならなくなり時間がかかり、能率的ではな
い。
【0071】次に2回目の別の色のフィルタによる像露
光を行うため、感材載置台を遮光幕の走行経路のやや下
まで下降させここでノズルによってエアを吹き込むか、
前記ブロア206を吹き出し側に切り換え前記流路溝204に
空気を吹き込み更に遮光幕を閉じるようにすると原稿と
感光材料は簡単に完全に分離される。このブロアの吹き
込みと、感材載置台の下降の順序は逆でもよく同時でも
よい。そして遮光カバー120をあけると第1室は明室の
状態になるが第2室は第1室に対して光密で暗室が形成
されていることになる。
【0072】それとともに遮光カバー120に一端が止め
られた透明カバーシート275は遮光カバーを開くととも
に斜め上方に持ち上げられ必然的に次の原稿フィルムが
容易に装填できる状態になる。
【0073】この状態で第2の原稿(墨版及びY,M,
Cの1つ例えばM版、もしくはY,M,C,墨版のいず
れか1つ、もしくはこれらのうちの複数枚)をレジスト
レーションピンにセットし、遮光カバーをかぶせたの
ち、遮光幕を開き感材載置台を原稿台面に上昇させると
透明カバーシートは自動的に再びかぶせられそこで露光
部300にとりつけられたスクィーズローラを露光部と共
に前送り空スクィーズの往復動させた後、次の往復動の
とき往動はローラをあげた空スクィーズであるが、復動
においてスクィーズしながらサクションをかけて、各シ
ートの密着を行うと共に多角筒301をまわして、別のフ
ィルタに設けた筒面を対向させ第2の色フィルタによる
露光部移動による走査密着露光を行い第2回目の露光を
終了する。
【0074】同様に第3番目の原稿(墨版及びY,M,
Cの1つ例えばC版、もしくはY,M,C,墨版のいず
れか1つ、もしくはこれらのうち複数枚)とそれに対応
するフィルタによる露光も同じ手順で行い第3回目の露
光を完了する。このようにして必要に応じ、1回から数
回の露光をくり返し行なう。
【0075】そして最後に感材載置台を最下部まで下降
させ、感光材料の密着状態をサクションを解除して解放
し、挟持ローラ552に該感光材料の先端を前記吸盤523の
走行により送り込む。
【0076】この密着状態のサクションを解放すると
き、サクションブロア204Aを止めただけでは負圧が
残ったままの状態が続き、吸盤523による挟持ローラ
552への迅速な送り込みができない状態となる。
【0077】これを改善する手段として、図13
(a)、(b)の模式図に示すように、吸引ファン20
4Aと共に吹き込みファン204Sを設け、吸引時は
(a)図に示すようにフラップ開閉ソレノイド205S
を切り換えて吸引ファン204Aがフレキシブルホース
205を介して感材載置台201の吸引ボックス291
から吸引を行い、吸引解除時は(b)図に示すように前
記ソレノイド205Sを切り換え吹き込みファン204
Sによって、吸引解除を助けるようにしたものである。
【0078】また、更に迅速性とコンパクト性を改善し
た手段として図14(a)、(b)の模式図に示すよう
に吸引ファン204Aの吸い込みと吹き込み口にフレキ
シブルホース205Aと205Bをそれぞれつなぎ、該
ホースの他端を切り換えボックス205Tの入口部をス
ライドするラインセレクター204Eにそれぞれ接続し
該セレクター204Eを切り換えモータ204Dによっ
て切り換え、吸引ファン204Aを一方向に回転させた
まま吸引と吹き出しに切り換わるようにさせたものであ
る。即ち、(a)図はラインセレクター204Eが吸引
に切り換わった状態を示し、(b)図は該セレクター2
04Eが吹き込みに切り換わった状態を示している。こ
の手段により、感光材料のシートは必要時に直ちに吸引
が解除されると共に吸盤523による処理部への搬送が
行われ迅速の対処ができ生産性と作業性が著しく向上す
る。
【0079】挟持ローラ552に、先端が到達した感光材
料は左方の現像処理部600に送り込まれる。そして内部
潜像型ダイレクトポジ感材を使用する場合には、発色現
像槽601の中を搬送中、第2露光部350によってかぶり露
光がかけられるようにしてある。そして漂白定着槽、安
定化槽を通過し、乾燥部680で搬送されながら乾燥され
て装置の左端で現像処理済みの感光材料が回収される。
【0080】尚、露光済感光材料が前記現像処理部600
の中を搬送され始め感材載置台上があいてくるとともに
後続の感光材料が感材載置台201上に搬送されてきて計
尺されカッタ部510で切断されたのち、密着セットされ
る工程が、前述した通りに繰返される。
【0081】感光材料は内部潜像型ダイレクトポジを使
うときは第2露光が必要であるが、ネガカラーの感光材
料及び化学カブリ型ダイレクトポジ感光材料を用いると
きは第2露光は必要でなく、消灯したままにする。また
その他の染料漂白型カラー感光材料、カラーリバーサ
ル、拡散転写等の感光材料を使用する場合には各々これ
らに適した処理浴をもうける事により、同様なシステム
で露光現像処理することが可能である。
【0082】勿論、ダイレクトポジ感光材料に対しての
露光については、各Y版,M版,C版の原稿に対しそれ
ぞれ墨版を重ねてY版と墨版にはB,M版と墨版には
G,C版と墨版にはRのフィルタを対応させて3回露光
するのであるが、通常のネガカラー感光材料に対しての
露光については、該感光材料に各Y版,M版,C版の原
稿を単独で重ねてY版にはB,M版にはG,C版にはR
のフィルタを重ねて3回露光し、更に4回目に墨版を重
ねてNDフィルタ、必要ならば色補正の為の色フィルタ
を対応させて露光するかB,G,Rの3重露光を行う。
【0083】さらに必要ならば、上記各分色露光の他に
異なった色分解に相等する光を用いてさらに露光を加え
る事によって印刷インキに適合した基本色を出す様にし
てもよい。またあらかじめ異なった色分解に相等する光
をブレンドする為、BGRの発色光をブレンドしたり、
フィルタを組み合せて露光する等の処理を行なってもよ
い。同様に一般に特色といわれるY,M,C,墨の標準
インキ以外の専用インキに適合した色を再現する為、繰
り返し露光、もしくは発色光のブレンド、もしくはフィ
ルタの組み合せ等を行なってもよい。この際は場合によ
り、特色版と呼ばれる分解網フィルムを用いたり、他の
フィルムと特色用分解網フィルムとを組み合せたりする
事が必要であり、他の分解網フィルムも場合により数枚
重ねた状態で密着焼付けを行う必要がある。
【0084】感光材料としては、高感度のものとそうで
ないものとがあり、低感度の感光材料を使用するとき
は、露光部300の多角筒301の光源ランプ302を複数にし
ておき多数点灯して露光を強力にできるようにしてもよ
い。
【0085】又、走査速度を低くする処置、露光窓310
の開閉を可変にする処置を併用又は単独で用いることに
より、相反則不軌条件を悪化させることなく良質の露光
を行うことができる。
【0086】以上の実施例は密着型の露光装置について
述べたものであるが、本発明は密着型に限らず投影型の
露光装置にも勿論適用可能である。
【0087】即ち、感材載置台上には感光材料のみを載
置吸着固定し、原稿フィルムは密着型のように感光材料
上に重ねることなく、別の原稿台上に固定してその原稿
画面を投影レンズを介して感材載置台上の感光材料面に
結像させる方式のものである。
【0088】この際にも原稿台上の原稿は各重ね露光毎
に取り換えられて、同一位置に規制ピンで固定されて見
当合わせされるが、感光材料もその多重露光の全期間感
材載置台上に安全確実に吸着固定して平面性が保持され
る仕組みにしてある。
【0089】
【発明の効果】本発明により原稿フィルムと感光材料の
間の位置関係が、該フィルムのしわやずれを伴うことな
く正確に保たれたままの密着状態の露光が得られるよう
になり、カラープルーフ作成に当って常に安定した密着
露光装置が提供できるようになった。そして網点再現性
が良く、適性濃度のすばらしい画質の均質化された高画
質のカラープルーフが作成できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密着露光装置の1実施例を搭載したカ
ラープルーフ作成装置の正面図。
【図2】本発明の密着露光装置の1実施例を搭載したカ
ラープルーフ作成装置の側面図。
【図3】図2に示した密着露光装置の上面図。
【図4】原稿台及び感材載置台の位置関係を表わす断面
図。
【図5】露光部及びスクィーズローラ部の断面図。
【図6】ピンバーとスクィーズローラの間のフィルムの
浮きを示す側断面図。
【図7】ピンバーの側面図。
【図8】ピンバーとスクィーズローラとの間のスクィー
ズ開始位置限界を示す側面図。
【図9】図2の一部拡大図。
【図10】感材載置台の1実施例の断面図。
【図11】図10のX−X視図。
【図12】感材搬送部とカッタの側面図。
【図13】感光材料の密着吸着を開放させる手段の模式
図。
【図14】感光材料の密着吸着を開放させる手段の模式
図。
【符号の説明】
100 カラープルーフ作成装置本体 120 遮光カバー 121 蝶番 124 プレート 140 原稿台 143 レジストレーションピン(ピンバー) 144 窓(開口部) 201 感材載置台 204A 吸引ファン 204D 切り換えモータ 204E ラインセンター 205,205A,205B フレキシブルホース 205T 切り換えボックス 240 遮光幕 275 透明カバーシート 276 スクィーズローラ 276A 可動フレーム 276B ボールベアリング 276C 先端軸部 276G ピニオン 276R ラック歯車 277 テンション部材(トーションバー)ピニオン 284 ソレノイド 284A 可動鉄心 284B ピン 300 露光部 301 多角筒 302 光源ランプ 306 内面反射鏡 310 スリット 316 筐体 342 ハニカムボード 351,352 ディフューザ 360 補償フィルタ(コンタクトフィルムフィルタ) 511 挟持ローラ 522 走行ヘッド 523 吸着盤(吸盤) 532 つるまきばね 535 ソレノイド 541 モータ 542,543 スプロケットホイール 545 リンク 546 ローラチェーン Y イエロー M マゼンタ C シアン B ブルー G グリーン R レッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光位置に固定された同一のカラー感光
    材料に対して各印刷版原稿フィルムの位置決め用の基準
    孔をピンバーのレジストレーションピンに入れて重ねる
    位置決め手段と、更に、透明カバーシートを被せてスク
    ィーズローラでスクィーズするスクィーズ手段及び該重
    なり部内の空気のサクションを行う吸引手段によって、
    カラー感光材料とカバーシート間に介在する空気を取り
    出して該シート、該フィルム及び該感光材料を密着させ
    る密着手段と、光源部の原色光で順次各走査露光を行う
    走行手段とを有する密着露光装置であって、スクィーズ
    開始時にスクィーズローラを前記重なり部にタッチさせ
    る手段を有し、該タッチ位置をピンバーの位置より前後
    20mm以内にさせたことを特徴とするカラープルーフ
    作成用密着露光装置。
  2. 【請求項2】 前記走査露光手段の走行速度が前記スク
    ィーズローラの周速と一致するようにスクィーズローラ
    の駆動手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載のカラープルーフ作成用密着露光装置。
  3. 【請求項3】 前記重なり部に対するスクィーズローラ
    のタッチ開始に伴って走査露光が開始されるようにした
    手段を有することを特徴とする請求項1に記載のカラー
    プルーフ作成用密着露光装置。
JP8137495A 1995-04-06 1995-04-06 カラープルーフ作成用密着露光装置 Pending JPH08278562A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2642959C2 (ru) * 2013-03-29 2018-01-29 Дайкин Индастриз, Лтд. Компрессор

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