JP2759287B2 - 密着露光装置 - Google Patents

密着露光装置

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JP2759287B2
JP2759287B2 JP24717789A JP24717789A JP2759287B2 JP 2759287 B2 JP2759287 B2 JP 2759287B2 JP 24717789 A JP24717789 A JP 24717789A JP 24717789 A JP24717789 A JP 24717789A JP 2759287 B2 JP2759287 B2 JP 2759287B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は色分解された各印刷用原稿フィルム(以下分
解網原稿又は分解網原稿フィルムと称することがある)
を所定位置に正確に載置してポジ又はネガタイプのカラ
ー感光材料に各原稿毎に1回ずつ複数回重ね露光して印
刷仕上りと同じ配色のカラー画像複写を作り印刷版作成
のための分解網原稿の異常の有無を直視的に検査するカ
ラープルーフ技術のうち、露光装置に関する。また、前
記分解網原稿を利用してカラー感光材料を用いたポスタ
ーを作成する際の露光装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、露光装置は、光源光を原稿面に照射して拡大、
縮小又は等倍の機能をもった投影レンズで感光材料上に
結像させる方法と、原稿と感光材料を重ねて光源光を照
射して密着露光させる方法とがある。
又、光源光の照射手段としては走査露光と静止露光が
あるが前者では比較的小さい光源でコンパクトな露光装
置が実現するのに対し、後者では一般に比較的輝度の高
い光源を使用し、光の平行性、均一性を出す為、光源か
ら露光面までの距離をとる為、大型の露光装置となる。
印刷製版の分野においては、リバーサルフィルムやカ
ラーネガフィルム、カラーペーパー等の連続調画像か
ら、網点からなる画像で構成される印刷版を作成するま
での工程で、多量のフィルムを用いて、色の取り分け、
画像の合成等を行なっている。その為、作業が複雑とな
り、文字、レイアウトの間違い等、非常に多くのミスが
起こる。さらにクライアント(発注者)からの価格等の
文字の変更、レイアウト変更、色変更等がバラバに入っ
てくる為直し忘れが発生しやすい。また要望される色
調、階調に印刷物が仕上がるかどうかの事前のチェック
も必要である。これらを総称して校正という。
この為、これらの確認を目的として校正刷と呼ばれる
試し刷りの他種々のシステムが発表、販売されている。
たとえばCRTを用いるもの、フォトポリマー、ジアゾ等
の非銀塩感光材料を用いるもの、乾式トナーにより画像
形成するもの、電子写真方式等である。しかしながらこ
れらの校正システムは一般に一枚の校正を上げるのに長
時間を要し、またその材料費が高い、作業性が悪い等の
問題があり実用上充分なシステムとはなり得ていない。
一方、校正物を得る他の方法としてカラー感光材料上
に分解網原稿を分色光を用い焼付けする方法がある。例
えば特開昭62−280746号、同62−280747号、同62−2807
48号、同62−280749号、同62−280750号、同62−280849
号、同60−42760号等には投影レンズを用いて撮影系で
カラー感光材料上に校正物を得る方法が記載されてい
る。これらのものは大型の装置ではあるが、通常の室内
で作業を行なう事ができるいわゆる“明室仕様”であ
り、感光材料そのものは装置内に保持されたまま、露光
の操作は暗室にする事なく通常灯下で行なう事ができ
る。したがって容易に、短時間に安価にカラー校正を行
なう事が可能であり、他の校正システムより優れた特性
を有する。しかしながら撮影系である為、レンズのフレ
ア等の影響が発生し、階調再現性の点では劣化が見られ
た。即ち、フレア等により、網の小点部が飛び、大点部
がつぶれる傾向にあった。
一方、同様にカラー感光材料により校正物(カラープ
ルーフ)を得る他の方法として、Chesley F.Carlson Co
mpanyからThe Carlson Proofmaster System,Kreonite,I
nc.からColor Proofing Systemの名で販売されている様
な密着露光方式のものがある。これらはカラー感光材料
に分解網原稿を直接密着して露光する方法の為、階調再
現性の点で撮影方式に比べ大巾に改善される。一方、カ
ラー感光材料が全可視域に感光領域をもつ為、明室での
取り扱いが不可能であり、暗室内での手探り作業を強い
られるという欠点を有していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述のように分解網原稿の階調再現性は密着方式の方
が撮影方式にくらべてすぐれている。
これを静止露光で達成させるには大型の光源装置が必
要になり装置の設置スペースを大きくしたり取り扱い性
にむずかしさがでてくる。密着露光される画像形成域全
面が一様に露光されるように一様なスリット光を走査し
て全面露光をさせてゆけば光源は小型で済む。
通常コピアの様なスキャニング露光装置においては、
光の平行性、均一性はさほど重要ではない。一方、印刷
製版分野における分解網原稿を用いてカラープルーフを
作成する装置においては網階調の再現は重要な問題であ
る。小点部が飛んだり、大点部がつぶれたりという現象
を生じると分解網原稿の階調性を校正物上で充分に把握
する事が困難となり、再度フィルム上で確認する必要が
生じ、手間がかかるばかりてなく、正確な階調再現性や
混色による色再現性を把握する事が著しく困難となる。
さらにネガの分解網原稿をネガカラー感光材料上に分
色露光する場合は原稿フィルム1枚を感光材料に密着す
れば良いが、ポジの分解網原稿をポジカラー感光材料上
に分色露光する際には最少でも色版(Y,M,C版)の1つ
と墨版の計2枚の分解網フィルムを感光材料に密着する
必要がある。このため2枚のうち1枚の分解網フィルム
は1枚分のベース厚を介して感光材料に露光される事に
なる。さらに特色とよばれる専用インキによる印刷が同
時に入る印刷物用のポジ分解網のフィルムの露光等にお
いては2枚以上複数枚の分解網フィルムを同時に重ねて
露光する事が必要となる。これらの系においては光の平
行性、均一性が画像の再現性に大きく影響し、これらが
不充分な場合には、密着露光と言えども充分な画像再現
性が得られない、部分的にかぶりを生ずる等の画質の劣
化を生ずる。その上、特に分解網原稿フィルム、感光材
料が密着して平面性を保つことが重要であり、そのため
透明のカバーシートを被せて、被せられた領域に上から
スクィーズローラを押圧しながら走行させてスクィーズ
し、該領域内部に減圧吸引をかけて平面性を出すことが
行われている。また、このような一連のプロセスが正規
の露光プロセスを除き暗室でなく明室で行われるように
することが望ましい。そのため明室に解放して原稿交換
セット作業中は感光材料が遮光手段で自動的に確実に遮
光状態となり、しかもセット位置が動くことなく遮光保
持されているようにしなければならない。これは非常に
困難なことである。
また前述のようなスクィーズローラによる押圧走行ス
クィーズを行うとカバーシート,原稿面,感光材料特に
カバーシート面上に直接的に静電気による高電圧が発生
する。そして、それが放電し静電ノイズとなって露光装
置の作動に少からず擾乱を与え不安定さがでて来る。ま
た、時には感光材料をかぶらせることもある。
本発明は以上のような問題点を解決して網原稿に対し
て網点再現性即ち階調性の高い画像形成ができてしかも
明室操作が簡単確実な小型の密着露光装置を提供するこ
とを目的にする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的は、開口部に移動可能な遮光幕および遮光カ
バーの開閉とともに離接する透明カバーシートを配設し
た原稿台と、上下に移動可能でかつ前記開口部に嵌入可
能で最上位置で前記カバーシートが原稿と感光材料とを
かぶせて密着させ、中間位置で前記遮光幕を原稿台に近
接して走行可能にさせ、最下位置で感光材料を搬送可能
にさせた感光載置台と、前記遮光幕と同方向に走行する
露光部とを有し、且つ前記露光部のカバーシート近接部
および/または前記遮光幕走行方向端部に除電バーを取
りつけたことを特徴とする密着露光装置によって達成さ
れる。
〔実施例〕
本発明の密着露光装置の1実施例が組みこまれたカラ
ープルーフ作成装置を第4図の正面図、第5図の側面
図、第6図の上面図、第7図の一部断面図及び第8図の
露光部及びスクィーズローラ部の断面図及び第5図の一
部拡大図である第9図によって説明する。しかし、本発
明は本実施例に限定されるものではない。
カラープルーフ作成装置はY版,M版,C版及び墨版に色
分解された各分解網原稿フィルムを使って本番の印刷版
を作成する前に原稿フィルムのレイアウトに間違いがな
いか、色間違いがないか、文字の誤りがないか等を検査
し、印刷物の仕上りを事前に確認するための校正物(カ
ラープレーフ)を得るための装置で、前記分解網フィル
ムを一枚ないしは数枚を位置決めしてカラー感光材料に
重ねて多重密着露光してカラー感光材料を用いた校正物
(カラープルーフ)を作成する事により、分解網原稿の
誤りを発見すると共に印刷仕上りを事前に確認し、分解
網原稿修正の戻し作業がとれるようにしたものである。
その本体100は脚部102に支えられた本体フレーム101
の上側に原稿位置決めピンバー(レジストレーションピ
ン)143を設置するための上面141と下面142を有する原
稿台140を有し、その上部に第1室として暗室形成を可
能にした遮光カバー120が蝶播121とガスダンパー122に
より開閉可能に設けられている。
又前記第1室に原稿台の密着露光面を走査露光する露
光部300が設けられている。該露光部の中心部には単数
又は複数(実施例では3個)の管状光源ランプ302A,302
B,302Cが筺体316に固定されたドラム状の内面反射鏡306
及び透過窓304に囲まれて設けられている。そしてその
外側に前記中心部に同心に多角筒301が各筒面にB,G,R,N
D等のフィルタを配して回転可能に設けられ、フィルタ
面及び前記透過窓が前記密着露光面に向き合うようにし
てある。そして、その外側に遮閉板308及びそれを作動
させるロータリソレノイド312と露光窓即ちスリット310
と該スリットの光源側に取りつけて固定された光拡散板
328を有する、筺体316が設けられている。
そして、露光部300はレール317A,317B上を走査のため
の走行可能にしてある。その往復動の駆動は、チェーン
スプロケット321,322にはられたローラチェン324のリン
クの一部324Aに筺体316が結合されることにより行われ
る。
従って光拡散板で均一化した光を次にスリットによっ
て絞り、できる限り拡散光の影響をおさえる事が必要で
ある。よって光拡散板は常にスリットに対し感光材料と
反対側に位置しなくてはならない。また光拡散板はスリ
ットに接触して保持されていてもよく離れて保持されて
いても良いが、感光材料とはある程度の距離をおく方が
好ましい。好ましい拡散板と感光材料との距離は30mm以
上である。スリットは細い方が拡散光の影響をおさえる
為には好ましく、好ましいスリット巾は30mm未満であ
る。
本体フレーム101の内部には第2室として感材載置部2
00に設けられている。そして感材載置台201は、図示し
てないがモータにより駆動されて上下に移動可能にして
ある。
一方、第2図及びその一部拡大図の第6図に示すよう
に遮光幕240は両側に対称に走行するローラチェーン246
のリンクアタッチメント247に両持ちで保持され等間隔
に設けられたロッド249の上に載置されており、該幕の
前端,後端がそれぞれ前記ロッドの先頭ロッド294A及び
後尾ロッド249Bに接着剤又はビス249Cで固接されてい
る。ちなみに本実施例では遮光幕はテトロンクロスを芯
材にして表面にニトリルゴム系樹脂を被覆したものを用
いた。この遮光幕は僅かであるが伸縮性があり該幕がス
プロケット241を通過中の幕軌道が少く長くなる現象を
十分吸収して作動を円滑にしている。そしてこの遮光幕
240は少なくとも感材載置台移動領域の横断面以上の面
積をもつものである。
本実施例では前述のように遮光幕240が沢山のロッド2
49に保持された状態で開口部144を遮閉することなる。
従って遮光幕がたれ下がったりすることなく平面性がほ
ぼ保たれた状態になるなで、原稿載置作業も容易にな
り、更に前述のように平面性がよいので遮光効果が高
く、前記開口部の面積にくらべて遮光幕の面積をそれ程
大きくとる必要もなく、完全に遮光が保持される。
そしてスプロケット241,242A,243,244にかけられて図
示していないモータで駆動される前記ローラチェン246
を往復走行させることにより感材載置台201が原稿台140
に嵌入するときの窓(開口部)144を開放したり閉じた
りすることが可能になる。このような遮光幕240は、前
記原稿台下面142よりやや低い面即ち第1室と第2室の
境界域を前記遮光幕が走行することによって前記感材載
置台201の収納された第2室の第1室に対する光密の形
成及び開放を切換えられるように設けられている。
又、銀塩カラー感光材料の長尺ロール402はマガジン4
01に装填されて感材装填部400を形成し、該感光材料長
尺ロールの先頭部は挟持ローラ511により送り出され、
先端部はカッタ部510の所に揃えられて待機する。そし
て更に挟持ローラ511で固定台527の左端まで該先端部が
送りこまれ吸盤523にて該先端部が吸着され、該吸盤を
有する走行ヘッド522がそのローラ525,526を両側の走行
レール521にガイドされ感光材料の所定長さが計尺され
る位置まで移動して停止する。該感光材料はカッタ部51
0で切断され、更に感材載置台201の所定位置に感光材料
の先端が位置するように移動される。該走行ヘッドの吸
盤のサクションをきった上で、該走行ヘッド522は元の
位置に戻る。
ここで走行ヘッド522はブラケット534を介して両側に
ソレノイド535が取付けられ、その可動鉄心536にフレー
ム531が固設され、該走行ヘッド522、該フレーム531に
ホース524に結合された吸着盤523が取付けられ該吸着盤
の保持パイプ537は前記ヘッド及びフレームにあけられ
たガイド孔に貫通して設けられ、前記フレームにはスラ
スト方向を固定され、前記ヘッドには前記孔に沿ってス
ライド可能に設置され該走行ヘッド522とフレーム531の
間に入れられたつる巻きばね532を介して露光台面から
浮上っている。そして前記ソレノイドが通電され更にサ
クションバルブが開かれると吸盤が加工して感光材料を
吸着し、その後ソレノイドの通電を切ることにより吸盤
がもち上り感光材料が搬送されるようにしてある。
このようにして感材載置台201上に感光材料が搬送さ
れて載置されるとフレキシブルホース205を介してブロ
ワ204Aの駆動により、感材載置台上にあけられたサクシ
ョン孔にサクション圧がかかり、感光材料は該感材載置
台上に密着固定される。この密着固定された状態は複数
回の全露光が完了し、感光材料が現像部へ搬送開始する
まで保持される。
又、この状態では前記遮光幕240は、遮光位置をとっ
ているので感材載置台のある第2室は暗室が形成された
状態のままになっている。
ここで上部の遮光カバー120をはぐって第1室を外光
で明るくし上面部141に設定したレジストレーションピ
ン(ピンバー)143に分解網原稿(墨版及びYMCのうち1
つ例えばY版、もしくはY,M,C,墨版のいずれか1つ、も
しくはこれらのうちの複数枚)の基準孔を入れて該原稿
の大部分は前記遮光幕240及びそれを保持するロッド249
によりなる遮光幕上に載置した状態にする。
この状態で遮光カバー120を閉じ第1室を暗室にして
光密にし、感材載置台を遮光幕よりわずかに下まで上昇
させた後遮光幕を移動して開放にする。そして、原稿台
上面のある第1室及び感材載置台のある第2室共に共通
の暗室になった状態で感材載置台201を上昇させ露光面
即ち分解網原稿基準面と一致させる。この際、第2室の
感材載置台周辺の突き当て面201bに設けられた気密パッ
キン201cが第1室の原稿台140の下面142と密着し、開口
部144への感材載置台の嵌入面201dが作る隙間がサクシ
ョン流路溝204を形成して、かつ原稿台面及び感材載置
面と透明カバーシートにはさまれた原稿及び感光材料間
の気密が保持される。
即ち、透明カバーシート275は遮光カバー120の開閉時
の開き口近傍に取り外し可能に設けた該カバーのプレー
ト124に該シートの1端を固定し、他端は蝶番121の下方
で第1室内に設けられたテンション部材277に固定され
る。
このテンション部材は単なるスプリングでもよいが本
実施例ではトーションバーを固定して設けそれにカバー
シートを1巻き程度巻付けて固定してある。
該トーションバーはトルクばねにより該カバーシート
が巻きこまれる方向に付勢されている。
このようにしておくと、遮光カバー120を開いたとき
と閉じたときと又はその途中で透明カバーシートの両端
固定位置間の直線距離が幾何学的に違う事象を吸収し
て、常にカバーシートを平面に近い状態でしかも張力が
均一適正にかかった状態にしておくことができる。
このような透明カバーシートのセット状態で遮光カバ
ー120を閉じると、カバーシートは両端が原稿台面より
やや低い位置にしてあるので、必然的に原稿網フィルム
及び感光材料の載置してある原稿台及び感材載置台面に
該透明カバーシートが押しつけられるようになる。
そして、この状態でスクィーズローラ276がスクィー
ズして透明カバーシートと原稿台との間の空気を減圧用
ブロワ又は真空ポンプで抜くことにより高度の密着平面
状態を確保できる。
本実施例ではスクィーズローラは露光部300に設けら
れた遮光カバー120がかぶせられると露光部300が往復動
し、往動にはスクィーズも行わず露光もせず復動のと
き、スクィーズローラ276をとりつけるブラケット283の
回転軸のまわりに回動する揺動レバー282Aの282Bの部分
にソレノイド284の可動鉄心が通電により作用し、ロー
ラを透明カバーシート275上におしつけて走行しながら
スクィーズを完了する。
該ローラ276はスクィーズのないときは通電がきられ
ソレノイドを働かさないでスプリング286が作用しスク
ィーズローラは原稿載置面又は原稿台面から浮き上った
状態にしてある。
尚、透明カバーシート275がレジストレーションピン1
43に触れる部分に近い領域の該カバーシートには窓があ
けられその部分に第2図に示すような伸縮性のあるラバ
ーシート278が貼りつけられて塞がれている。
そして透明カバーシート275をかぶせたときに該カバ
ーシート面が前記レジストレーションピンによって変形
したり破れたりしないようにし、しかもサクションがか
けられたときの吸引減圧効果が充分に支障なく達成でき
るようにしてある。
又、透明カバーシート275の清掃は重要であり該シー
トの一端を固定したプレート124を遮光カバー120から外
すことによりその表面裏面の汚れをふきとることが容易
にできるようにしてある。
このように、感材載置台と原稿台とで構成されるほぼ
同一平面上に載置されている感光材料と原稿上にカバー
シート275を重ね、スクィーズローラ276が該カバーシー
ト275を押圧して走行しながらスクィーズが行われる。
この工程は原稿と感光材料の平面密着性を出すためのバ
キュームポンプによる吸引工程をしわなどのトラブルの
ないように安全円滑に進めるための前工程としてなされ
効果のあるものである。
しかしながらこのスクィーズ工程ではかなりの摩擦帯
電が発生する。即ち、前記スクィーズ操作を繰り返すと
第3図(a),(b),(c),(d),(e)で示す
実験結果のように高電圧を発生する。
第3図(a)は原稿台を上から見た測定箇所を示す図
で、1〜9の特定の測定場所が設定してある。
第3図(d)は前記各測定場所において繰り返しスク
ィーズ回数を10,20,30,40にしてカバーシート裏面にお
ける帯電圧を測定したものを棒グラフにしたもので、白
地の部分がその結果を示したものであり、ハッチを入れ
た部分が後述するように除電バーを適所に設けて対策を
施した結果を示すものである。そしてその単位はKVで示
してある。場所によってかなりのばらつきはあるが最低
でも2KV以上の高電圧が発生している。これは第1回目
の実験であり更に2回目の実験を行い、第3図(e)に
示すような第3図(d)とほぼ同様な結果を得た。
また1〜9の測定箇所のデータ全体を平均したものが
第3図(b)であり、全体の最高値をとったものが第3
図(c)である。
このような高電圧がカバーシート面に発生すると、ノ
イズが生じ密着露光装置の各所に装備した電子制御回路
の作動に擾乱が起こり誤動作を来す結果になる。また放
電現象が起こると感光材料へのかぶりも発生して致命的
になる。
そこで本出願人は第1図および第9図に示すように遮
光幕240の端部に該幕を固定している先頭ロッド249Aの
部分にフレームを介して除電バー249Dを数個並べてビス
249Gで取付けた。そして除電ブラシ249Eが遮光幕240の
走行によってカバーシート面の帯電量を除電して行くよ
うにしてある。
また、第2図および第8図に示すように、露光部300
のスクィーズローラ276の近くで、カバーシート275に近
接する部分に除電バー276Aを取りつけ除電ブラシ276Bを
カバーシート275に対向して設けてある。これ等の処置
をとった上で、前述のような手順で帯電圧を測定した結
果が第3図(b),(c),(d),(e)に示す棒グ
ラフの斜線で示すような結果になる。
このようにして帯電除去を行う除電バーを取付けた結
果、静電気によるノイズ発生も低くなり電子制御回路の
誤動作に影響を及ぼすことがなくなり、各機構作動が極
めて正確に安定して行われるようになった。更に高電圧
の放電現象による感光材料へ及ぼすかぶりも皆無になっ
た。また本実施例では除電バーは遮光幕と露光部の両方
に取付けたがどちらか一方に取付けてもかなりの効果を
発揮することがわかった。
更に遮光カバーの開閉はガススプリング122の両端部
が本体のブラケット126と遮光カバーのブラケット127に
枢止されているので、円滑に軽く作動され得るようにし
てある。
いずれにしてもスクィーズが完了すると減圧装置とし
てのブロワ206が働き感材載置台201にあけられた吸引孔
201fに接続されたサクションホース207を介して、前記
流路溝204を通して吸引され感材載置台及び原稿台上面
部とカバーシートの間に介在する空気は吸引され、感光
材料、各原稿及びカバーシートは重ねられて平面状に密
着保持される。但し、前記吸引孔201fは原稿載置台にあ
けられた孔であってもよい。
第4図に示すよにこの際、原稿台140の上面141と感材
載置台201の上面201aが同一平面となるように前記突き
当て面201b及びそこに貼られる気密パッキン201c及び原
稿台140の下面142の間の寸法関係を調整してある。そし
てこのようにすることによって、透明カバーシートと、
原稿台及び感材載置台との間の空気の流れが流路溝から
円滑に行われ、前記カバーシート、原稿及び感光材料
は、正しい平面状の安定した密着が達成されるのであ
る。また感材載置台は原稿台に比べ若干低い位置にあっ
ても良い。
そしてこの状態で露光部300が再びガイドレール317A,
317Bを走行して走査露光を行い、1回目のフィルタによ
る色露光を終了する。勿論このときスクィーズローラ27
6は通電を切られ浮き上がっており露光のさまたげにな
らないようにしてある。
次に2回目の別の色のフィルタによる像露光を行うた
め、感材載置台を遮光幕の走行経路のやや下まで下降さ
せここでノズルによってエアを吹き込むか、前記ブロワ
206を吹き出し側に切り換え前記流路溝204に空気を吹き
込み更に遮光幕を閉じるようにすると原稿と感光材料は
簡単に完全に分離される。このブロワの吹き込みと、感
材載置台の下降の順序は逆でもよく同時でもよい。そし
て遮光カバー120をあけると第1室は明室の状態になる
が第2室は第1室に対して光密で暗室が形成されている
ことになる。
それとともに遮光カバー120に一端が止められた透明
カバーシート275は遮光カバーを開くとともに斜め上方
に持ち上げられ必然的に次の原稿フィルムが容易に装填
できる状態になる。
この状態で第2の原稿(墨版及びY,M,Cの1つ例えば
M版、もしくはY,M,C,墨版のいずれか1つ、もしくはこ
れらのうちの複数枚、)をレジストレーションピンにセ
ットし、遮光カバーをかぶせたのち、遮光幕を開き感材
載置台を原稿台面に上昇させると透明カバーシートは自
動的に再びかぶられそこで露光部300にとりつけられた
スクィーズローラを往復動させてスクィーズを行い、サ
クションをかけて、各シートの密着を行い多角筒301を
まわして、別のフィルタに設け筒面を対向させ第2の色
フィルタによる露光部移動による走査密着露光を行い第
2回目の露光を終了する。
同様に第3番目の原稿(墨版及びY、M、Cの1つ例
えばC版、もしくはY,M,C,墨版のいずれか1つ、もしく
はこれらのうち複数枚、)とそれに対応するフィルタに
よる露光も同じ手順で行い第3回目の露光を完了する。
このようにして必要に応じて、1回から数回の露光をく
り返し行なう。
尚、吸引力の強いブラワを用いるときは、スクィーズ
手段と吸引手段を同期させて行ってもほぼ同様の密着平
面効果を得ることができる。
そして最後に感材載置台を最下部まで下降させ、感光
材料の密着状態をサクションを解除して解放し、挟持ロ
ーラ552に該感光材料の先端を前記吸盤523の走行により
送りこむ。
挟持ローラ552に、先端が到着した感光材料は左方の
現像処理部600に送りこまれる。そして内部潜像型ダイ
レクトポジ感材を仕様する場合には、発色現像槽601の
中を搬送中、第2露光部350によってかぶり露光がかけ
られるようにしてある。そして漂白定着槽、安定化槽を
通過し、乾燥部680で搬送されながら乾燥されて装置の
左端で現像処理済みの感光材料が回収される。
尚、露光済感光材料が前記現像処理部600の中を搬送
され始め感材載置台上があいてくるとともに後続の感光
材料が感材載置台201上に搬送されてきて計尺されたカ
ッタ部510で切断されたのち、密着セットされる工程
が、前述した通りに繰返される。
感光材料は内部潜像型ダイレクトポジを使うときは第
2露光が必要であるが、ネガカラーの感光材料及びソラ
リゼーション型ダイレクトポジ感光材料を用いるときは
第2露光は必要でなく、消灯したままにする。またその
他の染料漂白型カラー感光材料、カラーリバーサル、拡
散転写等の感光材料を使用する場合には各々これに適し
た処理浴をもうける事により、同様にシステムで露光現
像処理することが可能である。
勿論、ダイレクトポジ感光材料に対しての露光につい
ては、各Y版,M版,C版の原稿に対しそれぞれ墨版を重ね
てY版と墨版にはB,M版と墨版にはG,C版と墨版にはRの
フィルタを対応させて3回露光するのであるが、通常の
ネガカラー感光材料に対しての露光については、該感光
材料に各Y版,M版,C版の原稿を単独で重ねてY版にはB,
M版にはG,C版にはRのフィルタを重ねて3回露光し、更
に4回目に墨版を重ねてNDフィルタ、必要ならば色補正
の為の色フィルタを対応させて露光するか、B,G,Rの3
重露光をおこなう。
さらに必要ならば、上記各分色露光の他に異なった色
分解に相等する光を用いてさらに露光を加える事によっ
て印刷インキに適合した基本色を出す様にしてもよい。
またあらかじめ異なった色分解に相等する光をブレンド
する為、B,G,Rの発色光をブレンドしたり、フィルター
を組み合せて露光する等の処理を行なってもよい。同様
に一般に特色といわれるY,M,C,墨の標準インキ以外の専
用インキに適合した色を再現する為、繰り返し露光、も
しくは発色光のブレンド、もしくはフィルターの組み合
せ等を行なっていてもよい。この際は場合により、特色
版と呼ばれる分解網フィルムを用いたり、他のフィルム
と特色用分解網フィルムとを組み合せたりする事が必要
であり、他の分解網フィルムも場合により数枚重ねた状
態で密着焼付けを行う必要がある。
感光材料としては、高感度のものとそうでないものと
があり、低感度の感光材料を使用するときは、露光部30
0の多角筒301の光源ランプ302を複数にしておき多数点
灯して露光を強力にできるようにしてもよい。
又、走査速度を低くする処置、露光窓310の開閉を可
変にする処置を併用又は単独で用いることにより、相反
則不軌条件を悪化させることなく良質の露光を行うこと
ができる。
〔発明の効果〕
本発明により遮光幕の平面性が著しく高まりしかもス
クィズによる帯電量も低く押えられるようになりノイズ
発生による誤動作を皆無にする効果が簡単確実に実現で
きるようになり高圧放電による感光材料のかぶり現象も
なくなった。従って密着露光装置及びそれを搭載したカ
ラープルーフ作成装置は明室操作ができるうえにコンパ
クトになり更に誤作動をすることのない円滑な動作によ
り感光材料に対する各分解網原稿フィルムの密着多重露
光における網点の再現性即ち画像の階調性が向上しカラ
ー感光材料上に迅速に印刷物と近似の画像形成がなされ
正確な原稿検査が的確にできその上感光材料を用いた高
品質のポスターの作成ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は遮光幕に除電バーを設けた斜視図。 第2図は露光部に除電バーを設けた斜視図。 第3図(a)は帯電量測定場所を示した上面図。 第3図(b),(c),(d),(e)は除電バーの取
付の有無による帯電量を測定した結果の棒グラフ。 第4図は本発明の密着露光装置の1実施例を搭載したカ
ラープルーフ作成装置の正面図。 第5図は本発明の密着露光装置の1実施例を搭載したカ
ラープルーフ作成装置の側面図。 第6図は第5図に示した密着露光装置の上面図。 第7図は原稿台及び感材載置台の位置関係を表わす側断
面図。 第8図は露光部及びスクィーズローラ部の断面図。 第9図は第5図の一部拡大図。 100……カラープルーフ作成装置本体 120……遮光カバー、121……蝶番 124……プレート、140……原稿台 143……レジストレーションピン(ピンバー) 144……窓(開口部)、240……遮光幕 241,242A,243,245……チェーンスプロケット 246……ローラチェーン 247……リンクアタッチメント 249……ロッド、249A……先頭ロッド 249B……後尾ロッド、300……露光部 249D,276A……除電バー 249E,276B……除電ブラシ 249G……ビス Y……イエロー、M……マゼンタ C……シアン、B……ブルー G……グリーン、R……レッド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部に移動可能な遮光幕および遮光カバ
    ーの開閉とともに離接する透明カバーシートを配設した
    原稿台と、上下に移動可能でかつ前記開口部に嵌入可能
    で最上位置で前記カバーシートが原稿と感光材料とをか
    ぶせて密着させ、中間位置で前記遮光幕を原稿台に近接
    して走行可能にさせ、最下位置で感光材料を搬送可能に
    させた感材載置台と、前記遮光幕と同方向に走行する露
    光部とを有し、且つ前記露光部のカバーシート近接部お
    よび/または前記遮光幕走行方向端部に除電バーを取り
    つけたことを特徴とする密着露光装置。
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