JP4208535B2 - 多光軸光電センサ及びその取付具 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、多光軸光電センサ及びその取付具に関する。
【0002】
【従来の技術】
米国特許第 6,166,371号公報、国際公開 WO 00/54077号公報、特開2000−251595号公報に見られる多光軸光電センサは、対をなす投光器及び受光器のユニットを含み、単一のユニットを用いて又はユニット同士を互いに連結した複数のユニットを用いて所望の大きさの光カーテンを作ることにより、工作機械やプレス機などの作業エリアに、例えば作業者の身体の一部が侵入するのを防止するのに多用されている。
【0003】
多光軸光電センサは、典型的には、設置した当初に投光器と受光器とが互いに対面するように位置決めする必要があり、また、投受光器間の光軸調整が必要となる。この光軸調整には、投光器及び/又は受光器の軸中心の回転動作が含まれ、この回転動作により投光器及び/又は受光器の向きを調整することができる。
【0004】
図1、図2は、多光軸光電センサの取付構造の従来例を示す。これらの図面において、参照符合1は、多光軸光電センサを示す。多光軸光電センサ1は、その本体2の前面つまり投光面又は受光面に、等間隔且つ一列に配置された複数の透孔3を有し、この透孔3を通じて等間隔の光軸ピッチで光ビームの授受が行われ
る。
【0005】
多光軸光電センサ1は、ブラケット4を介して、プレス装置のフレームなどの基台(図示せず)に固定される。図1の例では、ブラケット4は、ベース部材5とプレート部材6とを含み、プレート部材6は、ボルト7によってベース部材5にしっかりと固定される。ベース部材5とプレート部材6との間には、センサ本体2の上端及び下端から軸線方向に延出する断面円形シャフト7を収容するための軸孔が形成され、ボルト7を締め付け方向に回転させることよって、多光軸光電センサ1は、ブラケット4に対して回転不能な状態で固定される。他方、ボルト7を緩めると、多光軸光電センサ1は、軸線回りに回転可能な状態になる。
【0006】
図2の例では、ブラケット4は、基台側のベース部分8と、このベース部分8から鉛直方向に延びるセンサ取付部分9とを含む断面L字の部材から構成されている。ベース部分8には、多光軸光電センサ1の軸線方向に延びる長孔10が形成され、長孔10によって、多光軸光電センサ1は、その軸線方向の位置決めが可能である。
【0007】
ブラケット4のセンサ取付部分9には、センサ1のシャフト7を受け入れることのできる円形孔11が形成され、また、この円形孔11の回りに、複数の細長い円弧孔12が形成されている。センサ1は、円弧孔12を貫通するボルト(図示せず)によってブラケット4に固定される。
【0008】
この図2の従来例では、円弧穴12を貫通するボルトを緩め方向に回転させると、センサ1はその軸線回りに回転可能な状態なり、このボルトを締め付ける方向に回転させると、センサ1は軸線回りに回転不能な状態に固定される。つまり、センサ1の向きが固定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図1、図2に例示した従来例によれば、複数の多光軸光電センサ1を直列又は屈曲した状態で連結して大きな光カーテンを作るときに、隣接する多光軸光電センサ1と1との間の間隔を狭めて隙間の無い光カーテンを作ることが事実上不可能である。すなわち、隣接する多光軸光電センサ1と1との間の光軸ピッチが、単体の多光軸光電センサ1の光軸ピットと等しくなるように隣接する多光軸光電センサ1、1を配置させるのが事実上不可能である。
【0010】
また、図2の従来例では、多光軸光電センサ1の回動角度つまりセンサ1の向きの調整量が、実質的に円弧孔12の長さ寸法によって規定されてしまうので、多光軸光電センサ1の調整は、極めて僅かな範囲に制限される。
【0011】
本発明の目的は、従来とは別形式の、多光軸光電センサ及びその取付具を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、複数の多光軸光電センサを互いに隣接した状態で連結でき、隣接する多光軸光電センサ間の光軸ピッチが単体の多光軸光電センサの光軸ピッチと等しくなるように複数の多光軸光電センサを配置するのに都合の良い多光軸光電センサ及びその取付具を提供することにある。
【0013】
本発明の別の目的は、設計上、多光軸光電センサを回動することのできる角度つまりセンサの向きの調整量を拡大するのが容易な多光軸光電センサ及びその取付具を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる技術的課題は、本発明の第1の観点によれば、
細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器とを備える多光軸光電センサの前記投光器及び受光器のケースを基台に取り付けるための取付具であって、
前記ケースに取り付けられ、該ケースの投受光面とは反対側の背面及び/又は側面から外方に突出した第1の円弧部を有するケース側部材と、
基台に固定され、前記ケース側部材の第1の円弧部が摺動することにより前記ケースの向きを変える回転動作をガイドするためのガイド手段を備えるベース部材と、
前記ケース側部材の第1の円弧部を前記ベース部材のガイド手段に押圧するストッパと、
該ストッパの前記ベース部材のガイド手段に対する押圧力を調整するためのボルトであって、該ボルトを操作することにより前記ストッパの押圧力を強めて前記ケース側部材の第1の円弧部を前記ベース部材のガイド手段に固定し、前記ストッパの押圧力を弱めて前記第1の円弧部の前記ガイド手段に対する固定を解除する操作ボルトとを有することを特徴とする多光軸光電センサの取付具を提供することにより達成される。
【0015】
また、上記技術的課題は、本発明の他の局面によれば、
細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、
細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器と、
前記投光器のケースの少なくとも一方の長手方向端部に接続された電源供給用及び/又は信号通信用のケーブルと、
前記受光器のケースの少なくとも一方の長手方向端部に接続された電源供給用及び/又は信号通信用のケーブルと、
前記投光器及び受光器を基台に取り付けることができる取付具とを含む多光軸光電センサであって、
前記取付具は、
前記ケースに取り付けられ、該ケースの投受光面とは反対側の背面及び/又は側面から外方に突出した第1の円弧部を有するケース側部材と、
基台に固定され、前記ケース側部材の第1の円弧部が摺動することにより前記ケースの向きを変える回転動作をガイドするためのガイド手段を備えるベース部材と、
前記ケース側部材の第1の円弧部を前記ベース部材のガイド手段に押圧するストッパと、
該ストッパの前記ベース部材のガイド手段に対する押圧力を調整するためのボルトであって、該ボルトを操作することにより前記ストッパの押圧力を強めて前記ケース側部材の第1の円弧部を前記ベース部材のガイド手段に固定し、前記ストッパの押圧力を弱めて前記第1の円弧部の前記ガイド手段に対する固定を解除する操作ボルトとを有することを特徴とする多光軸光電センサを提供することにより達成される。
【0016】
また、上記技術的課題は、本発明の別の観点によれば、
細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器とを含む多光軸光電センサを基台に取り付けるための取付具であって、
前記投光器及び前記受光器のケースが、夫々、その背面及び/又は側面から外方に突出し且つ該ケースを横断する方向に延びる円弧状部分を含み、
前記取付具が、前記多光軸光電センサの円弧状部分を挟んで配置される第1、第2部材を含み、
該第1、第2部材は、これらの間の間隔を狭めることが可能な締結手段を具備していることを特徴とする取付具を提供することにより達成される。
【0017】
また、上記技術的課題は、本発明の更に別の観点によれば、
細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器とを含む多光軸光電センサを基台に取り付けるための取付具であって、
前記投光器及び前記受光器のケースが、該ケースを横断する方向に延びる円弧状部分を含み、該円弧状部分の側面が内方に向けて先細りの第1傾斜面で構成され、
前記取付具が、前記多光軸光電センサの円弧状部分の一部を受け入れる矩形の開口を有し、該開口を規定する側面が、前記円弧状部分の第1傾斜面と相補的な第2傾斜面で構成され、
前記取付具は、更に、前記円弧状部分をその背面側から押圧するストッパを有することを特徴とする取付具を提供することにより達成される。
【0018】
また、上記技術的課題は、本発明の更に別の観点によれば、
細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器とを含む多光軸光電センサを基台に取り付けるための取付具であって、
基台に対して取付可能な第1部材と、前記多光軸光電センサのケースの背面側に位置し且つ前記基台に対して取付可能な第2部材と、前記多光軸光電センサのケースに取付可能な且つ該ケースの背面に沿って円弧状に延びる第3部材とを有し、
該円弧状の第3部材の側面が、内方に向けて先細りの第1傾斜面で構成され、
前記第2部材が、前記円弧状の第3部材の一部を受け入れる矩形の開口を有し、該開口を規定する側面が、前記第1傾斜面と相補的な第2傾斜面で構成され、
前記第1部材が、前記円弧状の第3部材の背面を押圧するためのストッパを有し、
該ストッパの前記第3部材に対する押圧力を弱めることによって、前記多光軸光電センサの回転角度位置が調整可能である取付具を提供することにより達成される。
【0019】
また、上記技術的課題は、本発明の更に別の観点によれば、
両側面に長手方向に延びる溝を備えた細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器とを含む多光軸光電センサを基台に取り付けるための取付具であって、
基台に対して取付可能なベース部材と、
前記多光軸光電センサのケースの背面に沿って該ケースを横断する方向に延びる帯状部 材と、
前記ベース部材に形成され、前記帯状部材と係合して前記多光軸光電センサの回転動作をガイドするガイド手段と、
前記ベース部材に装着され、前記帯状部材と係合可能なストッパ部材と、
該ストッパ部材の前記帯状部材に対する係合を解除可能な操作部材とを有し、
該操作部材をユーザが操作して前記ストッパ部材と前記帯状部材との係合力を弱めることにより、前記多光軸光電センサの向きを調整することができる、多光軸光電センサ用の取付具を提供することにより達成される。
【0020】
本発明の上記目的及び他の目的並びにその作用効果は、以下の本発明の好まし
い実施例の詳しい説明から明らかになろう。
【0021】
【実施例】
以下に、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。
【0022】
第1実施例(図3〜図11):
多光軸光電センサ10は、その前面11に複数の透孔12を有し、透孔12は、等間隔且つ一列に配置されている。多光軸光電センサ10は、例えば押し出し成形されたケース13を含み、このケース13内に、投光素子又は受光素子などを含む光学系ユニット(図示せず)が内蔵され、透孔12を通じて投受光が行われる。すなわち、図示の多光軸光電センサ10は、投光面に配置された透孔12を通じて光ビームを発射する投光器と、受光面に配置された透孔12を通じて光ビームを受ける受光器の双方を意味する。なお、図示の透孔12は、単に例示としてその存在を図示するものにすぎず、図示の配置位置は任意であり、例えば、透孔12をケース13の長手方向端に近接させるようにしてもよい。
【0023】
ケース13は、互いに対面する一対の側壁14と、これら2つの側壁14の端同士を連結する底壁又は背面15とを有する。一対の側壁14は、互いに平行に位置するのが好ましい。また、底壁又は背面15は、特に限定するものではないが、図示のように断面円弧の形状を有するのが好ましい。
【0024】
一対の側壁14の各々は、ケース13の長手方向に真っ直ぐに延びる溝16を有し、この溝16は、ケース13を成形するときに一緒に形成してもよく、或いは、ケース13を成形した後に2次加工で溝16を形成してもよい。
【0025】
図示の例では、図3から最も良く理解できるように、溝16は、ケース13の端から端まで延びているが、ケース13の側壁14に部分的に設けられていてもよい。
【0026】
図3などにおいて、参照符合20は、多光軸光電センサ10を基台(図示せず)に固定するための取付具を示す。図示の取付具20は、図4から理解できるように、3つの部材21〜23から構成されている。第1部材21と第2部材22は、取付具20を基台(図示せず)に固定するための取付ベース手段を構成する。この第1、第2部材21、22は、また、第3の部材23を固定するための締結手段を構成する。
【0027】
第1部材21は、ケース底壁又は背面15に対面して位置する円弧状に湾曲した半割リング又は中央部分24を有する。すなわち、中央部分24は湾曲して延びる帯状の半割リング形状を有し、図5から理解できるように、内周面25と、外周面26と、2つの側面27、28とを有する。
【0028】
第1部材21は、中央部分24の端から反転して延びる一対の平らな起立部分29と、各起立部分29の端から外方に屈曲して延びる平らな基台取付部分30と、この基台取付部分30の一端(第2部材22側の端)から屈曲して延びる平らなフランジ31とを有し、基台取付部分30及びフランジ31には、ボルト挿通孔32、33が形成されている。
【0029】
第2部材22は、実質的に第1部材21と同様の形状を有し、第1部材21の中央部分24、起立部分29、基台取付部分30及びフランジ31に相当する、中央部分34、起立部分35、基台取付部分36及びフランジ37を有し、第2部材22の中央部分34は、第1部材21と同様に、内周面38と、外周面39と、2つの側面40、41とを有する。第2部材22の基台取付部分36、フランジ37にも、第1部材21と同様に、ボルト挿通孔42、43が形成されている。
【0030】
図5、図6を参照すると良く分かるように、第1部材21の中央部分24及び第2部材22の中央部分34の互いに対面する側面28、40は、共に、背面側から内周面側に向かうに従って徐々に側方に突出した傾斜面(内方に向かってテーパーした傾斜面)で構成されている。変形例として、第1部材21又は第2部材22のいずれか一方の側面28又は40を同様の傾斜面で構成するようにしてもよい。
【0031】
第3部材23は、第1部材21の中央部分24などと同様に、円弧状に湾曲した中央部分又は本体部分44と、その両端に内方に突出した爪部分45とを有し、左右及び上下対称の形状を有する。爪部分45の長さ寸法L(図4)は、ケース13の溝16の深さより実質的に長い。
【0032】
第3部材23の中央部分又は本体部分44は、図7から最も良く理解できるように、内周面46と、外周面47と、2つの側面48、49とを有する。この2つの側面48、49は、共に、上述した第1部材21、第2部材22の傾斜面28、40とは逆に、内周面側から背面側に向かうに従って側方に突出した傾斜面(外方に向かってテーパーした傾斜面)で構成されている。仮に、第1部材21の中央部分24の側面28が傾斜面で構成され、第2部材22の中央部分34の側面40が鉛直面で構成されているのであれば、第3部材23の中央部分44の側面48、49のうち、いずれか一方を同様の傾斜面で構成し、他方を鉛直面で構成するのがよい。
【0033】
図3は、多光軸光電センサ10を2つの取付具20を用いて基台(図示せず)に固定した状態を示す。基台には、第1、第2部材21、22の基台取付部分30、36を当接させて、ボルト挿通孔32、42に挿入したボルト(図示せず)を締めることによって第1、第2部材21、22を固定することができる。このボルト挿通孔32、42は、図3を参照して、上下方向に延びる長孔で構成してもよい。すなわち、ボルト挿通孔32、42をセンサ10の軸線方向に細長い長孔で構成したときには、このボルト挿通孔32、42を通るボルトを緩めることにより、センサ10の高さ位置を調整することができる。
【0034】
多光軸光電センサ10には、第3部材23が取り付けられる。すなわち、第3部材23の一対の爪部分45をケース側壁14の溝16に挿入させることで、第3部材23を多光軸光電センサ10と一体化することができる。図示の実施例のように、溝16がケース13の長手方向に端から端まで延びている場合には、ケース13の端から第3部材23の爪部分45を溝16に挿入することができるので、第3部材23の取り付け作業が容易である。
【0035】
図3及び図4から理解できるように、第3部材23は、多光軸光電センサ10の背面側において、第1部材21と第2部材22との間に配置され、これら第1、第2部材21、22で挟持される。すなわち、第3部材23の側面48、49が第1、第2部材21、22の側面28、40と対面した状態で配置され、これらの面48と28、49と40とは互い相補的な傾斜面で構成されているのがよい。したがって、第1部材21のフランジ31と第2部材22のフランジ37とが互いに対面した状態で、各フランジ31、37に形成されたボルト挿通孔33、43にボルト50(図8、図9)を通して、このボルト50と螺合するナットとを締め付けることにより、第3部材23は、実質的に、第1部材21と第2部材22との間に挟持された状態になる。なお、上記ナットに代えて、ボルト挿通孔33、43をタップ切りして、これにボルト又はネジを締結するようにしてもよい。そして、このボルト50をきつく締め付けた第1モードでは、第1部材21のフランジ31と第2部材22のフランジ37とが互いに接近し、第1部材21と第2部材22との間の距離が小さくなる。
【0036】
第3部材23の側面48、49が第1、第2部材21、22の側面28、40と互いに相補的な傾斜面で構成され、また、第3部材23の側面48、49が内周面側に向かって先細りとなるように傾斜しているため、第1部材21と第2部材22との間の距離が小さくなるに従って、第3部材23の中央部分つまり本体44が外方に向けて逃げる傾向になり、この結果、一対の爪部分45、45の間隔が狭くなる。これにより、第3部材23の爪部分45は、ケース13の溝16と強く係合し、ケース13との一体性が高まる。
【0037】
したがって、多光軸光電センサ10は、その背面に位置する取付具20が第1モードを取ることによって多光軸光電センサ10の背面側で基台にしっかりと固定することができることから、例えば、複数の多光軸光電センサ10を互いに連結する場合に、図11に示すように、多光軸光電センサ10の端同士を接近させた状態で配置することが可能となる。図11において、参照符合52はコネクタを示す。コネクタ52から延びるケーブル53を用いて、隣接する他の多光軸光電センサ10との連結や図外のコントローラとの連結が行われ、ケーブル53を通じて電源供給又は信号通信及び/又はその両者が行われる。
【0038】
コネクタ52の配置は、特に制限するものではないが、このコネクタ52を受け入れることのできる凹所又は切欠き54をケース13の一方の端部又は両方の端部に設け、コネクタ52をケース13の前面側から背面側に押し込むことにより多光軸光電センサ10に接続したときに、このコネクタ52の外形輪郭がケース13の一部を構成して、多光軸光電センサ10が実質的に面一の外表面を形成するようするのが好ましい。また、コネクタ52から延びるケーブル53が多光軸光電センサ10の背面側に延出することができるように、ケース13の切欠き55を設けて、この切欠き55でケーブル53の通る通路を形成するのが好ましい。
【0039】
コネクタ52の挿入方向として、コネクタ52をケース13の端面側から長手方向中央側に向けて押し込むことにより、或いは、背面側から前面側に向けて押し込むことにより、コネクタ52を多光軸光電センサ10に接続するようにしてもよい。
【0040】
上述したように、多光軸光電センサ10の端部にケーブル53が接続される場合、取付具20はケーブル53と干渉しない位置に配置するのが好ましい。
【0041】
多光軸光電センサ10の向きを調整するには、第1部材21のフランジ31と第2部材22のフランジ37とを締結するボルト50を緩めた第2モードにすればよい。ボルト50(図8)を緩めると、第1部材21のフランジ31と第2部材22のフランジ37とが互いに離れる傾向になり、この結果、第1部材21と第2部材22との間の距離が若干拡大する傾向になって、この第1、第2部材21、22が第3部材23を挟持する力が弱まり、これにより、多光軸光電センサ10をその軸線回りに広範囲に亘って回転させることができる。すなわち、多光軸光電センサ10の回転角度位置つまりセンサ10の向きを自在に変更することができる。この多光軸光電センサ10の回転角度位置の変更は、多光軸光電センサ10の軸線を中心にして行うことができるようにするのが好ましい。そして、多光軸光電センサ10が所望の向きになったら再びボルト50を締め付けて第1モードにすることにより、多光軸光電センサ10の向きつまり軸線回りの回転位置を固定することができる(図10)。
【0042】
多光軸光電センサ10の高さ位置(上下位置)を調整する場合にあっても、上述したボルト50を緩めた第2モードにすればよい。ボルト50を緩めると、上述したように、第1部材21と第2部材22との間の距離が若干拡大する傾向になり、この結果、第3部材23に対する挟持力が弱まるが、これにより、第3部材23の本体24が自己復元力によって内方へ移行する傾向になり、この第3部材23の一対の爪45、45間の距離が拡大する傾向になる。したがって、センサケース13の溝16に嵌入した爪45の係合力が弱まり、これにより、センサ10の高さ位置の調整のために、ケース13を上下に移動させることができる。
【0043】
図10から理解できるように、多光軸光電センサ10の背面15(図3)は、第3部材23の円弧形状の中央部分又は本体部分44と相補的な円弧面で構成されるのが好ましく、また、センサ10の背面15が第3部材23の中央部分44と当接するようにするのが、多光軸光電センサ10の取付を安定なものにするのに好ましい。
【0044】
以上の説明から理解できるように、第1部材21の中央部分24の傾斜側面28、第2部材の中央部分34の傾斜側面40は、第3部材23の中央部分44の傾斜側面48、49と協同して、第3部材23が回転するときのガイド手段として機能する。これとは別に、第1部材21の中央部分24の傾斜側面28、第2部材の中央部分34の傾斜側面40は、第3部材23の中央部分44の傾斜側面48、49と密着又は圧接することにより第3部材23を固定するための手段として機能する。
【0045】
第1部材21のフランジ31と第2部材22のフランジ37は、図8に示すように、水平フランジであってもよいが、図9に示すように、第1部材21側又は第2部材22側に傾斜した傾斜フランジであってもよい。
【0046】
図12以降の図面は、本発明の他の実施例又は変形例を示すものであり、これらの実施例又は変形例の説明において、上述した第1実施例と同一の要素には同一の参照符合を付すことにより、その説明を省略し、特徴部分について説明する。
【0047】
第2実施例(図12):
図12に示す第2実施例は、上記第1実施例の変形例でもある。すなわち、変形例としての取付具60にあっては、図12に示す多光軸光電センサ10のケース61に設けられた、ケース両側壁14から底壁又は背面15に亘って延びる円弧状且つ帯状の突起62を含む。この突起62は例えば溶接によってケース本体63と一体化される。図示の例では、ケース底壁又は背面15が円弧状の形状を有しているので、円弧状且つ帯状の突起62はケース底壁又は背面15に沿って配置されているが、ケース底壁又は背面15が例えば平らな面で構成されているときには、円弧状且つ帯状の突起62の中央部分をケース背面15から離間した状態で配置し、帯状突起62の両端部分64をケース側壁14に固着させるようにしてもよい。
【0048】
帯状突起62は、実質的に、上記第3部材23と同一であり、先に説明した傾斜側面48、49を備えている。また、図12では、図示を省略したが、基台に対する取付ベース手段である第1、第2部材21、22を具備していると理解されたい。したがって、図示の取付具60は、上述した第1実施例の取付具20と実質的に同じ作用効果を有する。
【0049】
帯状突起62は、必ずしも連続している必要はなく、多光軸光電センサ10の背面にだけ設けてもよく、或いは、多光軸光電センサ10の背面15及び/又は両側面14に部分的に設けてもよい。
【0050】
第3実施例(図13):
図13に示す第3実施例の取付具70にあっては、多光軸光電センサ10に設けられた円周リング71を含む。この円周リング71は、多光軸光電センサ10のケース72が、例えば押し出し成形材からなるケース本体と、このケース本体の両端開口に固設されるプラスチック成形の端末部材を含む場合、この端末部材に円周リング71を一体成形するのが好ましい。
【0051】
第3実施例の取付具70は、基台側の取付ベース手段である部材73と、多光軸光電センサ10側の締結部材74とを含む。
【0052】
取付ベース部材73は、基台(図示せず)に対する座を構成する一対のフランジ74を含み、このフランジ74にはボルト挿通孔75が形成されている。このボルト挿通孔75は、センサ10の軸線方向に延びる長孔で構成し、このボルト挿通孔75を通る締結ボルトを緩めることにより、センサ10をその軸線方向に移動させることにより、センサ10の上下位置を調整できるようにしてもよい。また、一対のフランジ74の互いに対向する端は起立部分76を介して追加のベース部分77を有し、この追加のベース部分77には、第2のボルト挿通孔78が形成されている。
【0053】
取付ベース部材73は、また、多光軸光電センサのケース72の断面円弧状の背面に沿って延びる円弧状の帯状部分79を含み、この帯状部分79の両端が上記追加のベース部分77に連結されている。円弧状の帯状部材79には、その長手方向に沿って、円周リング71を受け入れることのできる第1スリット80が形成されている。
【0054】
他方、締結部材74は、円周リング71に沿って円弧状に延びる帯状部分81を有し、帯状部分81の両端にはフランジ82が設けられている。帯状部分81には、その長手方向に沿って、円周リング71を受け入れることのできる第2スリット83が形成されている。
【0055】
第3実施例の取付具70を用いて多光軸光電センサ10を固定するには、先ず、ベース部材73のフランジ74のボルト挿通孔75に挿入されたボルト(図示せず)を用いて、基台(図示せず)に対してベース部材73を固定する。
【0056】
次いで、多光軸光電センサ10を用意し、多光軸光電センサ10の円周リング71をベース部材73の第1スリット80と整合させる。
【0057】
次いで、締結部材74を用意し、この締結部材74を多光軸光電センサ10の前面に当てがう。締結部材74の第2スリット83を多光軸光電センサ10の円周リング71と合致させた状態で、締結部材74のフランジ82に形成されているボルト挿通孔84と、ベース部材73の追加のベース部分77の第2のボルト挿通孔78とに図外のボルトを挿入して、このボルトを用いて締結部材74をベース部材73に固定する。これにより、多光軸光電センサ10はその背面がベース部材73に支持された状態で位置決めされた状態で固定されることになる。
【0058】
多光軸光電センサ10の光軸調整のために、多光軸光電センサ10をその軸線回りに回転させる必要があるときには、締結部材74を固定するためのボルトを緩めればよい。これにより、多光軸光電センサ10の向きを変えることができる。この回転動作の際に、円周リング71がベース部材73の第1スリット80及び締結部材74の第2スリット83に案内されてスリット80、83内を摺動することにより、多光軸光電センサ10はその軸線回りに回転する。
【0059】
第4実施例(図14):
第4実施例の取付具90にあっては、実質的に、第1実施例の第1又は第2部材21、22(図5)からフランジ31、37を取り除いた形態を有し、この第4実施例の取付具90は、例えば第1部材21の中央部分24、起立部分29、各起立部分29の端から外方に屈曲して延びる平らな基台取付部分30に対応する、中央部分91、起立部分92、基台取付部分93とを含み、この基台取付部分93には、ボルト挿通孔94が形成され、このボルト挿通孔94を貫通するボルトを用いて、取付ベース手段である取付具90が例えば基台などに固定される。
【0060】
中央部分91の内面95は、多光軸光電センサ10の背面の円弧に対応する円弧面で構成されており、図示の関係上、図14には現れていないが、多光軸光電センサ10の背面の頂にねじ孔が形成されている。他方、中央部分91は、その長手方向の中央に、長手方向に延びる長孔98が形成されている。
【0061】
取付具90を例えば基台に固定した後、ボルト96を用意し、このボルト96を取付具90の長孔95を通じて多光軸光電センサ10の背面のねじ孔に螺合させる。これにより、多光軸光電センサ10は、その背面側が取付具90に支持された状態で固定される。
【0062】
多光軸光電センサ10の位置決め又は光軸調整のために、多光軸光電センサ10の向きを変える必要があるときには、ボルト96を緩めればよい。
【0063】
この第4実施例の取付具90にあっても、多光軸光電センサ10の背面側に配置した取付具を介して、多光軸光電センサ10を例えば基台に固定するようにしてあるため、複数の多光軸光電センサ10を連結して大きな光カーテンを作るときに、隣接する多光軸光電センサ10を近接した状態で配置することができる。
【0064】
なお、取付具90の長孔95による多光軸光電センサ10の回転方向の調整機能が不要であれば、この長孔95の代わりに、ボルト96に適合した径を備えた円形のボルト挿通孔に置換すればよく、この場合には、多光軸光電センサ10の背面は、例えば平らな面で構成されていてもよく、これに合わせて、取付具90の内面95も平らな面で構成されていてもよい。
【0065】
第5実施例(図15〜図20):
第5実施例の取付具100は、実質的に、4つの部材101〜104から構成され、センサ10の上下高さ位置の調整と、センサ10の軸線回りの回転位置の調整とを独立して行うことができるように設計されている。また、第1実施例などでは、第1部材21と第2部材22とで、帯状の第3部材23を上下から挟み込むようにして(図3、図4)、この第3部材23を固定するようにしたが、この第5実施例の取付具100にあっては、センサ10の背面に沿って且つセンサ10を横断する方向に延びる帯状の部材(後に説明する第3部材103)を押し上げるように付勢することにより固定するようになっている。
【0066】
第5実施例の取付具100の概要を説明すると、第1部材101と第2部材102は、実質的に、取付具100を基台(図示せず)に固定するための取付ベース手段を構成する。第3部材103は、一枚の金属プレートから作られており、センサ10の両側部から背面に沿って延びる帯状の形状を有し、その一端に第1の爪部分105が形成されている。この第1の爪部分105は、センサケース13の一方の溝16と係合する(図18、図19)。第4部材104は、センサケース13の他方の溝16と係合する第2の爪部分106を有し、好ましくは、第2の爪部分106に隣接した「くさび」部分107を有するのがよい(図18、図19)。
【0067】
第4部材104の第2の爪部分106と、上記第3部材103の第1の爪部分105は、センサケース13の各溝16と係合することにより(図18、図19)、これら第3部材103と第4部材104とが互いに協働して、センサケース13の背面及び両側部に亘って延びるセンサ支持手段を構成する。
【0068】
第1部材101について詳しく説明すると、第1部材101は、センサ10側に開放した本体110を有する。すなわち、図18を参照して、第1部材の本体110は、互いに平行に延びる天井壁111及び底壁112と、これら天井壁111と底壁112とを連結する一つの側壁113とを有し、この側壁113はセンサ10とは反対側に位置している。第1部材の本体110の底壁112は、その両側から外方に延びる一対の第1フランジ114を有し(図15)、この一対の第1フランジ114には、夫々、横方向(センサ10を横断する方向)に延びる長孔115が形成されている。長孔115にはボルト116(図18)が挿通され、このボルト116によって第1部材101が基台に固定される。
【0069】
第1部材の本体110には、センサ10側に突出した圧接ブロック又はストッパ117(図18、図19)が収容され、このストッパ117には、その天井に、上方に向けて開放した一つのネジ孔118(図19)が形成されている。また、ストッパ117は、本体天井壁111側から本体底壁112に向かって徐々に外方に突出した外側傾斜面又は係合面117aを有する。この係合面117aの機能については後に説明する。ストッパ117のネジ孔118は、第1部材の天井壁111の中央に形成された円形孔119と整合する(図19)。
【0070】
第2部材102は、一枚の金属プレートから作られており、第1部材101の天井壁111に沿って延びる第2フランジ120と、この第2フランジ120から下方に屈曲してセンサ10の一側面に沿って湾曲した後、第1部材101の底壁112と同一の高さレベルで第1部材101から離れる方向に延びる本体121とを有し、この本体121の自由端には、横方向(センサ10を横断する方向)に延びる複数の長孔122が形成されている。長孔122にはボルト123(図18、図19)が挿通され、このボルト123によって第2部材102が基台に固定される。
【0071】
第2部材102の本体121には、その中央部分にセンサ10を横断する方向に延びる細長い矩形の開口124(図15)が形成されている。図20は、図15のX20−X20線に沿った断面図である。矩形の開口124の長手方向中央部分には、図20から理解できるように、背面側からセンサ10側に向かうに従って徐々に外方側に傾斜した第1傾斜面125が形成され、他方、第3部材103の両側面は、第2部材102の傾斜面125と相補的な第2傾斜面126で構成されている。すなわち、第2傾斜面126は、第1傾斜面125とは逆に、背面側からにセンサ10側から向かうに従って徐々に内方側に傾斜した傾斜面で構成されている。また、第2部材102の細長い矩形の開口124の長手方向両端部分は、第3部材103を受け入れることができるように、若干幅広に形成されている。
【0072】
第3部材103は、先に説明したように、センサ10(ケース13)の両側部から背面に沿って延びる帯状の形状を有し、その一端には爪部分105が形成されている。この第3部材103は、爪部分105とは反対側の端、つまり第2部材102の側の端に、この第2部材102の第2フランジ120に沿って延びる第3フランジ130を有する。この第3部材103の第3フランジ130には、センサ10の軸線方向に離間した一対のネジ孔(作図上の理由から図面に現れていない)が形成されている。
【0073】
第4部材104は、前述したように、センサケース13の他方の溝16と係合する爪部分106を有し、また、好ましくは、この爪部分106に隣接した「くさび」部分107を有する。第4部材104の本体132は、第3部材103の第3フランジ130の上に位置するフランジ形状を有し、この本体132には、第3フランジ130の上記一対のネジ孔と整合する一対のボルト挿通用円形孔133が形成されている。第3部材103と第4部材104は、ボルト挿通用円形孔133を貫通し第3フランジ130(第3部材103)の上記ネジ孔に螺合するボルト134(図19)を用いて一体化される。
【0074】
上述した第5実施例の取付具100は、先ず、ボルト116を用いて第1部材101を基台に固定する(図16)。これとは別に、第3部材103と第4部材104は、センサケース13の一対の溝16に対して爪部分105、106を係合させた状態で、ボルト134を用いて一体化される(図19)。ボルト134を締め付けると、第4部材104のくさび部分107が第3部材103とセンサケース13との間の隙間に深く進入し(図18、図19)、これにより、センサケース13と第3部材103との一体性が強固になる。この作業の前後に、第2部材102は、ボルト123を用いて基台に固定される(図19)。
【0075】
センサケース13に第3、第4部材103、104を固定する前又は後に、第3部材103を第2部材102の矩形開口124(図15)に収容する。この作業は、第1部材101側つまり第2部材102の第2フランジ120側における矩形開口124の端から第3部材103を挿入することにより行うことができる。
【0076】
次いで、第2部材102を第1部材101に対してボルト150を用いて固定する(図19)。すなわち、ボルト150を締結方向に回転させると、この回転に伴って、図19の矢印Aに示すようにストッパ117が上昇し、このストッパ117の上昇動に伴って、ストッパ117の傾斜面117aが第3部材103の面に係合し、第3部材103の傾斜した側面126が、第2部材102の矩形開口124の傾斜した側面125と強く係合し、これにより、第3部材103の位置決め及び固定が行われる。
【0077】
センサ10の高さレベルつまりセンサ10の軸線方向の位置の調整は、ボルト134を緩めることにより、第3、第4部材の爪部分105、106とセンサケース13の溝18との係合を緩めて、これらをセンサケース13の長手方向に移動させることにより行うことができる(図19)。
【0078】
センサ10の軸線回りの回転位置の調整つまりセンサ10の向きの調整は、上記ボルト134とは別のボルト150を緩めることにより、上記センサ10の高さ調整から独立して行うことができる。すなわち、ボルト150を緩めると、ストッパ117が下降し、ストッパ117と第3部材103との係合が弱まる。このストッパ117と第3部材103との係合が弱まると、第3部材103の傾斜面126と、第2部材102の矩形開口124の傾斜面125との係合が弱まることから、センサ10の向きを変えることができる。このとき、センサ10は、矩形開口124(図15、図16)の第1傾斜面125にガイドされる。
【0079】
上述した第5実施例において、センサ10の高さ位置の調整機能を省くのであれば、第3部材103をセンサケース13に一体に設けるようにしてもよい。これによれば、ストッパ117で、第3部材103をその背面側から押上げることにより第3部材103を固定することができる。逆に、ストッパ117の押上げ力を弱めることにより、第3部材103は回転可能になり、これによりセンサ10の回転位置つまりセンサ10の向きを調整することができる。
【0080】
第6実施例(図21〜図23):
この第6実施例の取付具200は、先に説明した第5実施例(図15〜図20)の取付具100の変形例でもある。この第6実施例の取付具200の各要素のうち、第5実施例の取付具100と実質的に同じ要素には同一の参照符号を付して、その説明を省略し、第6実施例の取付具200の特徴部分を中心にして以下に説明する。
【0081】
この第6実施例の取付具200は、先の第5実施例と同様に、センサ10の両側部から背面に沿って延びる帯状の第3部材103と、第4部材104とを有し、その構成は、第5実施例と同様である。なお、先の第5実施例の説明では、第4部材104に含まれるネジ孔は、作図上の理由から図面に現れていなかったが、図22に、その存在を参照符号201を付して図示してある。
【0082】
センサ10の背面に沿って湾曲した帯状の第3部材103の両側面は、第5実施例と同様に傾斜面126で構成されている。
【0083】
第6実施例の取付具200は、一枚の金属プレートから作られたベース部材202を有し、このベース部材202は、第5実施例の第1部材101及び第2部材102の機能を実質的に備えている。
【0084】
すなわち、ベース部材202は、図23から分かるように、ほぼ矩形の外形輪郭を有するベースプレート部分203を有し、このベースプレート部分203の四隅の各々には長孔204が形成されている。長孔204にはボルト116が挿通され、このボルト116によってベース部材202が基台(図示せず)に固定される。
【0085】
ベースプレート部分203は、その一端に立ち上がり部分205を有する。立ち上がり部分205の上端部分は、ベースプレート部分203の他端側に折り曲げられることによりフランジ部分206が形成され、このフランジ部分206は、ベースプレート部分203とほぼ平行に延びており、その中央部分には円形孔207が形成されている。また、フランジ部分206の端面には、帯状の第3部材103の幅と同じ幅を有する凹所208が形成され、この凹所208の深さ、つまり爪209の長さは、帯状の第3部材103の肉厚とほぼ等しい。凹所208の側壁を構成する一対の爪209は、第3部材103の傾斜側面126と相補的な関係の傾斜面で構成されている。
【0086】
上述したベースプレート部分203は、その上下方向の中間部分に左右一対のアーム210が形成されている(図23には、作図上の理由から一方側のアームしか図示されていない)。
【0087】
ベース部材202のベースプレート部分203と立ち上がり部分205とで挟まれた空間にはストッパ117が収容される。ストッパ117は、一枚の金属プレートから作られており、左右一対の側壁212と、下方に向けて傾斜して延びる舌部分213とを有し、ストッパ本体の中央部分には、ネジ孔204が形成されている。なお、図23では、ベース部材202とストッパ117の向きは一致していない。これは、ベース部分202の特徴部分とストッパ117の特徴部分を夫々図面上で明らかにすることを目的として図23を作成したからに他ならない。
【0088】
フランジ206の円形孔207に挿通されたボルト150を、ストッパ117のネジ孔204に螺合させることにより、ストッパ117がベース部分202に取付けられる。
【0089】
ベース部材202は、ベースプレート部分203の中央部分に矩形の開口220を有し、この開口202の立ち上がり部分205に隣接する側縁には、帯状の第3部材103の幅と同じ幅で離間した一対の第2の爪221が形成され、この第2の爪221の長さは、帯状の第3部材103の肉厚とほぼ等しく、また、この一対の第2の爪221の対向面は、第3部材103の傾斜側面126と相補的な関係の傾斜面で構成されている。なお、図23には、作図上の理由から一方側の第2の爪221しか図示されていない)。
【0090】
第6実施例の取付具200は、帯状の第3部材103が2対の爪209、221に係合した状態でベース部材202に取付けられる。そして、前述した第5実施例と同様に、ボルト134を締め付けると、第4部材104のくさび部分107が第3部材103とセンサケース13との間の隙間に深く進入し、これにより、センサケース13と第3部材103との一体性が強固になる。逆に、ボルト134を緩めると、センサケース13と第3部材103との係合が弱くなり、これによりセンサケース13つまりセンサ10の高さ位置を変更することができる。
【0091】
また、前述した第5実施例と同様に、ボルト150を締結方向に回転させると、この回転に伴ってストッパ117が上昇し、このストッパ117の上昇動に伴って、ストッパ117の舌部分213がセンサケース13の背面を押し上げる。これにより、センサ10に取付けられている帯状の第3部材103の傾斜した両側面126が2対の爪209、221と強く係合し、これによりセンサ10の向きが固定される。逆に、ボルト150を緩めると、第3部材103の傾斜面126と2対の爪209、221との係合が弱くなり、これにより2対の爪209、221にガイドされたセンサ10の回転が可能になる。センサ10の向きの調整が完了したらボルト150を締めることにより、調整後のセンサ10の向きを固定することができる。
【0092】
この第6実施例は、前述した第5実施例と実質的に同一の機能を発揮しつつ、センサ10の回転動作が、比較的僅かな接触面積の2対の爪209、221によってガイドされるため、センサ10の向きの調整に伴う動作が第5実施例に比べて滑らかになるという利点がある。
【0093】
この第6実施例においても、第5実施例と同様に、センサ10の高さ位置の調整機能を省くのであれば、第3部材103をセンサケース13に一体に設けるようにしてもよい。
【0094】
上述した第1〜第6実施例の説明から分かるように、本発明に従う取付具は、多光軸光電センサ10の背面を利用して基台に取り付けるようにしてあることから、図24に図示するように、複数のセンサ10の端を近接した状態で配置することができるため、隣接するセンサ10と10の間に光カーテンの隙間が出来てしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】 基台に対する従来の多光軸光電センサの取付構造の一例を示す斜視図である。
【図2】 基台に対する従来の多光軸光電センサの取付構造の他の例を示す斜視図である。
【図3】 本発明の第1実施例の固定方法及び取付具を示す斜視図である。
【図4】 第1実施例の取付具の分解斜視図である。
【図5】 図4のV-V線に沿って切断した第1部材の縦断面図である。
【図6】 図4のVI-VI線に沿って切断した第2部材の縦断面図である。
【図7】 図4のVII-VII線に沿って切断した第3部材の縦断面図である。
【図8】 第1実施例の取付具に含まれる第1、2の部材同士を締結する具体例を説明するための図である。
【図9】 第1実施例の取付具に含まれる第1、2の部材同士を締結する他の具体例を説明するための図である。
【図10】 第1実施例の固定方法及び取付具によれば、多光軸光電センサの向きを広い範囲で調整することができることを説明するための図である。
【図11】 第1実施例の説明の中で採用した多光軸光電センサを、他の多光軸光電センサとケーブルを用いて直列に連結する例を説明するための図である。
【図12】 第1実施例の変形例を説明するための図である。
【図13】 第3実施例の固定方法及び取付具を示す部分斜視図である。
【図14】 第4実施例の固定方法及び取付具を示す部分斜視図である。
【図15】 第5実施例の取付具を一方の側から見た斜視図である。
【図16】 第5実施例の取付具を他方の側から見た斜視図である。
【図17】 第5実施例の取付具を用いて多光軸光電センサを基台に取り付けた状態を示す部分正面図である。
【図18】 図17のX18−X18線に沿って切断した断面図である。
【図19】 図17のX19−X19線に沿って切断した断面図である。
【図20】 図15及び図16のX20−X20線に沿って切断した部分断面図である。
【図21】 第6実施例の取付具の斜視図である。
【図22】 第6実施例に含まれる帯状の第3部材と、これに付帯する第4部材とを示す分解斜視図である。
【図23】 第6実施例に含まれるベース材と、これに収容されるストッパ部材とを示す分解斜視図である。
【図24】 本発明に従う取付具を用いて光カーテンを作ることによる利点を説明するための図である。
【符号の説明】
【0096】
10 多光軸光電センサ
13 ケース
14 ケース側壁
15 ケース底壁又は背面
18 溝
20 取付具
21 第1部材
22 第2部材
23 多光軸光電センサに円弧状の突起を作るための第3部材
28 第1部材の外方に切り欠いた傾斜側面
41 第2部材の外方に切り欠いた傾斜側面
48、49 第3部材の内方に切り欠いた傾斜側面
52 コネクタ
53 ケーブル
100 第5実施例の取付具
101 第1部材
102 第2部材
103 第3部材
104 第4部材
105、106 爪
107 第4部材のくさび部分
117 ストッパ
124 第2部材の矩形の開口
125 第2部材の傾斜面
126 第3部材の傾斜面
Claims (25)
- 細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器とを備える多光軸光電センサの前記投光器及び受光器のケースを基台に取り付けるための取付具であって、
前記ケースに取り付けられ、該ケースの投受光面とは反対側の背面及び/又は側面から外方に突出した第1の円弧部を有するケース側部材と、
基台に固定され、前記ケース側部材の第1の円弧部が摺動することにより前記ケースの向きを変える回転動作をガイドするためのガイド手段を備えるベース部材と、
前記ケース側部材の第1の円弧部を前記ベース部材のガイド手段に押圧するストッパと、
該ストッパの前記ベース部材のガイド手段に対する押圧力を調整するためのボルトであって、該ボルトを操作することにより前記ストッパの押圧力を強めて前記ケース側部材の第1の円弧部を前記ベース部材のガイド手段に固定し、前記ストッパの押圧力を弱めて前記第1の円弧部の前記ガイド手段に対する固定を解除する操作ボルトとを有することを特徴とする多光軸光電センサの取付具。 - 前記操作ボルトが前記ケースの側方に位置している、請求項1に記載の多光軸光電センサの取付具。
- 前記ケース側部材が、互いに向かい合って配置され且つ前記ケースの側面の溝と係合する第1、第2の爪部を有し、該第1、第2の爪部の間隔を狭めて位置固定することにより前記ケースと一体化される、請求項2に記載の多光軸光電センサの取付具。
- 前記操作ボルトは、前記ベース部材に設けられた第1の挿通孔及び前記ストッパの前記第1の挿通孔と整合する位置に設けられた第2の挿通孔に挿入され、
前記ストッパと前記ベース部材との間隔を調節することで、前記ストッパが前記支持部材を押圧する押圧力を調整する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の多光軸光電センサの取付具。 - 前記ベース部材のガイド手段は、円弧状に湾曲した第2の円弧部であり、
前記ケース側部材の第1の円弧部が前記ベース部材の第2の円弧部を摺動することにより、前記ケースの向きを変えるよう構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の多光軸光電センサの取付具。 - 前記ケース側部材は第1係合部材と第2係合部材からなり、
前記ケース側部材は前記第1係合部材及び第2係合部材が互いに協動して前記多光軸光電センサのケースに係合して前記ケースを支持する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の多光軸光電センサの取付具。 - 細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、
細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器と、
前記投光器のケースの少なくとも一方の長手方向端部に接続された電源供給用及び/又は信号通信用のケーブルと、
前記受光器のケースの少なくとも一方の長手方向端部に接続された電源供給用及び/又は信号通信用のケーブルと、
前記投光器及び受光器を基台に取り付けることができる取付具とを含む多光軸光電センサであって、
前記取付具は、
前記ケースに取り付けられ、該ケースの投受光面とは反対側の背面及び/又は側面から外方に突出した第1の円弧部を有するケース側部材と、
基台に固定され、前記ケース側部材の第1の円弧部が摺動することにより前記ケースの向きを変える回転動作をガイドするためのガイド手段を備えるベース部材と、
前記ケース側部材の第1の円弧部を前記ベース部材のガイド手段に押圧するストッパと、
該ストッパの前記ベース部材のガイド手段に対する押圧力を調整するためのボルトであって、該ボルトを操作することにより前記ストッパの押圧力を強めて前記ケース側部材の第1の円弧部を前記ベース部材のガイド手段に固定し、前記ストッパの押圧力を弱めて前記第1の円弧部の前記ガイド手段に対する固定を解除する操作ボルトとを有することを特徴とする多光軸光電センサ。 - 前記操作ボルトが前記ケースの側方に位置している、請求項7に記載の多光軸光電センサ。
- 前記ケース側部材が、互いに向かい合って配置され且つ前記ケースの側面の溝と係合する第1、第2の爪部を有し、該第1、第2の爪部の間隔を狭めて位置固定することにより前記ケースと一体化される、請求項8に記載の多光軸光電センサ。
- 前記溝が、前記ケースの長手方向に延びている、請求項9に記載の多光軸光電センサ。
- 前記操作ボルトは、前記ベース部材に設けられた第1の挿通孔及び前記ストッパの前記第1の挿通孔と整合する位置に設けられた第2の挿通孔に挿入され、
前記ストッパと前記ベース部材との間隔を調節することで、前記ストッパが前記支持部材を押圧する押圧力を調整する、請求項7〜10のいずれか一項に記載の多光軸光電センサ。 - 前記ベース部材のガイド手段は、円弧状に湾曲した第2の円弧部であり、
前記ケース側部材の第1の円弧部が前記ベース部材の第2の円弧部を摺動することにより、前記ケースの向きを変えるよう構成されている、請求項7〜11のいずれか一項に記載の多光軸光電センサ。 - 前記多光軸光電センサは投光器及び受光器のケースに、当該ケースの長手方向に真っ直ぐに延びる一対の溝部を有し、
前記ケース側部材は、前記溝部に挿入される爪部をそれぞれ備える第1係合部材と第2係合部材からなり、
前記ケース側部材は前記第1係合部材の爪部及び第2係合部材の爪部が互いに協動して前記ケースの一対の溝部に係合して前記ケースを支持する、請求項7〜12のいずれか一項に記載の多光軸光電センサ。 - 前記多光軸光電センサのケースの少なくとも一方の長手方向端部に、前記電源供給用及び/又は信号通信用のケーブルを接続するためのコネクタを受け入れるための切欠きが設けられている、請求項7〜13のいずれか一項に記載の多光軸光電センサ。
- 前記切欠きには、当該切欠きに前記コネクタを挿入したとき、前記コネクタから延びる前記電源供給用及び/又は信号通信用のケーブルが、前記ケースの投受光面と対向する背面側に延出するためのケーブル通路が形成されている、請求項14に記載の多光軸光電センサ。
- 前記切欠きには、前記コネクタを挿入したとき、当該コネクタの外形輪郭が前記多光軸光電センサのケースの外表面の一部を構成することで当該ケースが面一の外表面となるように構成されている、請求項14又は15に記載の多光軸光電センサ。
- 細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器とを含む多光軸光電センサを基台に取り付けるための取付具であって、
前記投光器及び前記受光器のケースが、夫々、その背面及び/又は側面から外方に突出し且つ該ケースを横断する方向に延びる円弧状部分を含み、
前記取付具が、前記多光軸光電センサの円弧状部分を挟んで配置される第1、第2部材を含み、
該第1、第2部材は、これらの間の間隔を狭めることが可能な締結手段を具備していることを特徴とする取付具。 - 前記円弧状部分が、前記ケースとは別体の部品から構成されている、請求項17に記載の取付具。
- 前記円弧状部分の側面が内周面側に向けてテーパーした傾斜面で構成され、
前記第1、第2部材の側面のうち、前記円弧状部分の側面と対面する側の側面が外周面側に向けてテーパーした傾斜面で構成されていることを特徴とする請求項18に記載の取付具。 - 細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器とを含む多光軸光電センサを基台に取り付けるための取付具であって、
前記投光器及び前記受光器のケースが、該ケースを横断する方向に延びる円弧状部分を含み、該円弧状部分の側面が内方に向けて先細りの第1傾斜面で構成され、
前記取付具が、前記多光軸光電センサの円弧状部分の一部を受け入れる矩形の開口を有し、該開口を規定する側面が、前記円弧状部分の第1傾斜面と相補的な第2傾斜面で構成され、
前記取付具は、更に、前記円弧状部分をその背面側から押圧するストッパを有することを特徴とする取付具。 - 細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器とを含む多光軸光電センサを基台に取り付けるための取付具であって、
基台に対して取付可能な第1部材と、前記多光軸光電センサのケースの背面側に位置し且つ前記基台に対して取付可能な第2部材と、前記多光軸光電センサのケースに取付可能な且つ該ケースの背面に沿って円弧状に延びる第3部材とを有し、
該円弧状の第3部材の側面が、内方に向けて先細りの第1傾斜面で構成され、
前記第2部材が、前記円弧状の第3部材の一部を受け入れる矩形の開口を有し、該開口を規定する側面が、前記第1傾斜面と相補的な第2傾斜面で構成され、
前記第1部材が、前記円弧状の第3部材の背面を押圧するためのストッパを有し、
該ストッパの前記第3部材に対する押圧力を弱めることによって、前記多光軸光電センサの回転角度位置が調整可能である取付具。 - 前記ストッパが、マニュアル操作により、前記第1部材の内部で変位可能である、請求項21に記載の取付具。
- 両側面に長手方向に延びる溝を備えた細長いケース内に複数の投光素子を有し、これら複数の投光素子が一列に並んで且つ等しい光軸ピッチを隔てて配置された投光器と、細長いケース内に複数の受光素子を有し、これら複数の受光素子が一列に並んで且つ前記投光素子の光軸ピッチと等しい光軸ピッチを隔てて配置された受光器とを含む多光軸光電センサを基台に取り付けるための取付具であって、
基台に対して取付可能なベース部材と、
前記多光軸光電センサのケースの背面に沿って該ケースを横断する方向に延びる帯状部材と、
前記ベース部材に形成され、前記帯状部材と係合して前記多光軸光電センサの回転動作をガイドするガイド手段と、
前記ベース部材に装着され、前記帯状部材と係合可能なストッパ部材と、
該ストッパ部材の前記帯状部材に対する係合を解除可能な操作部材とを有し、
該操作部材をユーザが操作して前記ストッパ部材と前記帯状部材との係合力を弱めることにより、前記多光軸光電センサの向きを調整することができる、多光軸光電センサ用の取付具。 - 前記帯状部材の側面が傾斜面で構成され、
前記ガイド手段が前記帯状部材の傾斜面と係合することにより前記多光軸光電センサの回転動作をガイドする、請求項23に記載の取付具。 - 前記帯状部材が前記多光軸光電センサの長手方向に移動可能であり、
前記取付具が、前記帯状部材を固定するための第2の操作部材を更に有する、請求項24に記載の取付具。
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