JP5620238B2 - 危険エリアへの侵入監視方法および装置 - Google Patents

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Description

この発明は、機械の作動時に生じる危険エリアへの物体の侵入を監視する危険エリアへの侵入監視方法および装置に関する。
従来、工場内で稼動する機械の危険領域への物体の侵入を監視する監視方法および装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。
特開2003−294856号公報
このものは、前記危険領域を囲むよう設置された一側、他側安全柵の両脇にそれぞれ設置された一側、他側支持体と、一側支持体に支持され上下方向に離れて並置された複数の投光ユニットと、他側支持体に支持され上下方向に離れて並置されるとともに、前記投光ユニットに光軸を一致させた状態で対向配置された複数の受光ユニットとを備え、これら投、受光ユニット間にカーテン状の検知エリアを設定することで危険領域への侵入監視を行うようにしたものである。そして、作業者等の物体が前記検知エリアを通過して危険領域に侵入すると、投光ユニットから受光ユニットに向かう光が遮断され、危険領域への侵入が検知されるのである。
しかしながら、このような従来の危険領域への侵入監視方法および装置にあっては、機械の危険領域が常に一定で変化しない場合には問題はないが、機械の可動部の変位により危険領域の位置、形状等が変化するような場合には、作業者が前記一側安全柵、一側支持体、投光ユニット、または、他側安全柵、他側支持体、受光ユニットの少なくともいずれか一方を、前記危険領域の変化に対応して移動させる必要があり、しかも、このように移動した後、投、受光ユニットを対向(光軸を一致)させて検知エリアを再形成するために、大重量である一側安全柵、一側支持体、および、他側安全柵、他側支持体の前後左右における位置や回転方向位置を調節する必要があり、この結果、多大の労力と時間が必要になり、機械の稼働率が低下してしまうという課題があった。
この発明は、機械の可動部が変位した場合、迅速かつ簡単に監視面を再形成することができる危険エリアへの侵入監視方法および装置を提供することを目的とする。
このような目的は、第1に、機械の作動時に生じる危険エリアへの物体の侵入を監視する危険エリアへの侵入監視方法であって、機械の可動部に、前記危険エリアへの入り口の一側端に位置する一側台と、前記一側台に下部が回転可能に支持され上下方向に延びる一側支持体とを設置する一方、前記危険エリアへの入り口の他側端に他側台を静置するとともに、上下方向に延びる他側支持体の下部を前記他側台に回転可能に支持させる工程と、前記一側、他側支持体にそれぞれ支持された一側、他側監視センサ体からなる監視センサの一側、他側監視センサ体同士が対向しているときに一側、他側監視センサ体間に形成される監視面により、前記危険エリアへの物体の侵入を監視する工程とを備えた危険エリアへの侵入監視方法により、達成することができる。
第2に、機械の作動時に生じる危険エリアへの物体の侵入を監視する危険エリアへの侵入監視装置であって、機械の可動部に設けられ、前記危険エリアへの入り口の一側端に位置する一側台と、前記一側台に下部が回転可能に支持され上下方向に延びる一側支持体と、前記危険エリアへの入り口の他側端に静置された他側台と、前記他側台に下部が回転可能に支持され上下方向に延びる他側支持体と、前記一側、他側支持体にそれぞれ支持された一側、他側監視センサ体からなり、これら一側、他側監視センサ体同士が対向しているとき、一側、他側監視センサ体間に前記危険エリアへの物体の侵入を監視する監視面を形成する監視センサとを備えた危険エリアへの侵入監視装置により、達成することができる。
この発明においては、一側監視センサ体が支持された一側支持体、および、該一側支持体を支持している一側台を機械の可動部に設けたので、機械の可動部が変位して危険エリアが変化したとき、これら一側台、一側支持体および一側監視センサ体も前記可動部と一体となって追従変位することとなり、これらを作業者が移動させる必要はない。しかも、一側、他側支持体は一側、他側台に回転可能に支持されているので、前述のように危険エリアが変化したとき、一側、他側支持体を回転させてその回転位置を調節するだけで、一側、他側監視センサ体同士を簡単かつ迅速に対向させて監視面を再形成することができ、機械の稼働率を容易に向上させることができる。
また、請求項3に記載のように構成すれば、一側、他側監視センサ体同士は機械の可動部の変位中も常に対向して監視面を形成することができ、安全性および機械の稼働率を効果的に向上させることができる。さらに、請求項4に記載のように構成すれば、構造が簡単で安価に製作できるにも拘わらず、一側、他側監視センサ体同士を常に対向させることができ、しかも、一側、他側支持体間の間隔が変化しても容易にこれに追従しながら監視面を形成することができる。また、請求項5に記載のように構成すれば、一側、他側監視センサ体が支持された一側、他側支持体が、これら一側、他側支持体の中心からオフセットした位置、即ち、一側、他側支持ロッドを中心として回転するため、一側、他側支持体の回転位置を容易に高精度で調節することができる。
この発明の実施形態1を示す概略平面図である。 第2コンベアの傾斜位置が図1とは異なる状態を示す概略平面図である。 侵入監視装置の一部破断側面図である。 侵入監視装置の平面図である。
以下、この発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
図1において、11は機械としてのプライ成形機であり、このプライ成形機11は前後方向に延びる水平な第1コンベア12を有し、この第1コンベア12は図示していない駆動源から駆動力を受けると、搬送部が前方に向かって走行する。13は前記第1コンベア12の後端部でその右側端に取り付けられた水平な平板状の補助台であり、この補助台13は後端が略円弧状の扇形を呈している。14は前記第1コンベア12に対し所定角度で傾斜した直線状に延びる第2コンベアであり、この第2コンベア14は第1コンベア12の後端部右側に配置されたローラコンベアからなり、該第2コンベア14に平行な帯状部材15を下方から支持しながら第1コンベア12に向かって搬送することができる。
ここで、前記帯状部材15は長手方向、即ち第2コンベア14の延在方向に延びる多数本の補強コードと、これら補強コードを被覆するコーティングゴムとから構成されている。また、前記第2コンベア14はその前端が補助台13の略円弧状をした後端に近接して配置されるとともに、補助台13の後端の曲率中心を中心として、図1に実線で示すような第1コンベア12に対する傾斜角が小さな小傾斜位置Aと、仮想線で示すような第1コンベア12に対する傾斜角が大きな大傾斜位置Bとの間を変位、ここでは旋回することができ、この結果、この実施形態では前記第2コンベア14がプライ成形機11の可動部となる。
17は前記第2コンベア14に取り付けられ該第2コンベア14に沿って延びるガイドであり、このガイド体17は第2コンベア14の前端部直上に配置されている。20は前記ガイド体17に支持され、第2コンベア14に沿って移動可能な保持体であり、この保持体20の下部には前記帯状部材15を吸着保持する複数の吸着パッドが該帯状部材15の幅方向に離れて複数配置されている。この結果、前記保持体20が帯状部材15の先端部を吸着保持した後、ガイド体17に沿って第1コンベア12に接近するよう移動すると、帯状部材15は第2コンベア14により下方から支持されながら第1コンベア12に向かって搬送される。
23は第1コンベア12と補助台13との境界より若干左方で第1コンベア12の直上に設置された前後方向に延びる切断手段であり、この切断手段23は前後方向に移動するカッター24を有する。そして、前述のように保持体20により帯状部材15が搬送された後、前記切断手段23が作動してカッター24が前方に移動すると、帯状部材15の先端部は切断手段23に沿って幅方向に切断され、前、後側端25a、25bが第2コンベア14に平行で、左、右側端25c、25dが第1コンベア12に平行な平行四辺形のシート体25が前記帯状部材15から切り出される。ここで、第1コンベア12上には既に切り出されたシート体25が載置されているが、今回切り出されたシート体25の前側端25aと、直前に切り出されたシート体25の後側端25bとは同一角度で同一方向に傾斜するとともに、突き合わされた状態で互いに対向している。
28は前記切断手段23より前方で第1コンベア12の直上に設置された接合手段であり、この接合手段28は前記第2コンベア14に平行に延びている。そして、第1コンベア12の作動により、シート体25を次々に継ぎ足すことで構成されたバイアスプライ29と、該バイアスプライ29の後方に位置するシート体25とが一体的に前方に搬送され、該バイアスプライ29の後端と、該バイアスプライ29の直後に位置するシート体25の前側端25aとが接合手段28の直下に到達すると、該接合手段28が作動して該バイアスプライ29の後端部とシート体25の前端部とを互いに引き寄せて全幅に亘って接合し、該バイアスプライ29にシート体25を継ぎ足す。これにより、内部に長手方向に対して傾斜した補強コードが埋設されているバイアスプライ29の全長が徐々に長くなる。
このようにして成形されたバイアスプライ29は、その後、補強コードに沿って斜め切断され、空気入りタイヤのベルトプライ等として用いられる。そして、前述のように第2コンベア14が小傾斜位置Aと大傾斜位置Bとの間で旋回(首振り)すると、帯状部材15の第1コンベア12に対する供給角度が変更され、これにより、バイアスプライ29に埋設されている補強コードの傾斜角が変更される。なお、このように第2コンベア14が旋回すると、これに追従して接合手段28も第2コンベア14と平行関係を保持しながら揺動する。
ここで、前述したプライ成形機11の作動時、例えば、前記第2コンベア14がいずれかの傾斜位置から、図2に矢印Cで示すように小傾斜位置Aに向かって旋回しているとき、補助台13より後方で保持体20および第2コンベア14の前端部と、カッター24および第1コンベア12の後端部とで挟まれた領域に危険エリアDが発生するが、このようなプライ成形機11の周囲に生じた危険エリアDに作業者や台車等の物体が誤って侵入すると、保持体20、第2コンベア14とカッター24、第1コンベア12との間に作業者が挟まれて事故が生じたり、あるいは、台車が挟まれて機器が破損してしまうことがある。このため、この実施形態においては、前記危険エリアDへの物体の侵入を監視する侵入監視装置32を前記危険エリアDへの入り口に設置している。
図1、3、4において、前記侵入監視装置32は第2コンベア14のフレームの前端部でその左端部下部に取り付けられた一側支持ブロック35を有し、この一側支持ブロック35には上下方向に延びる円柱状を呈する一側支持ロッド36の下端部が固定されている。前述した一側支持ブロック35、一側支持ロッド36は全体として、プライ成形機11の可動部である第2コンベア14に設けられ、前記危険エリアDへの入り口の一側端に位置する一側台37を構成する。38は前記一側台37に近接した位置に配置された上下方向に延びる溝形鋼から構成された一側支持体であり、この一側支持体38は前記一側支持ロッド36より全長が長く、その下部が一側支持ロッド36と同一高さに位置している。前記一側支持体38の下部で平坦な背面には上下方向に離れるとともに、該一側支持体38から突出している一対の一側ピローブロック39が取り付けられ、これらの一側ピローブロック39には前記一側支持ロッド36が回転可能に挿入されている。
この結果、前記一側支持体38は下部が一側台37に一側ピローブロック39を介して回転可能に支持されるが、このとき、該一側支持体38は、一側支持体38と一側台37との間に一側ピローブロック39が設けられているため、一側支持体38の中心からオフセットした一側支持ロッド36の中心軸を中心として回転することになり、この結果、一側支持体38の回転位置(後述する一側監視センサ体52の回転位置)を容易に高精度で、かつ、円滑に調節することができる。一方、前記一側支持ブロック35から左方に離れた、危険エリアDへの入り口の他側端には床面42上に静置された他側支持ブロック43が設けられ、この他側支持ブロック43には前記一側支持ロッド36と同様の上下方向に延びる円柱状を呈する他側支持ロッド44の下端部が固定されている。前述した他側支持ブロック43、他側支持ロッド44は全体として、危険エリアDへの入り口の他側端に静置された他側台45を構成する。
48は前記他側台45に近接した位置に配置された上下方向に延びる溝形鋼から構成された他側支持体であり、この他側支持体48は前記他側支持ロッド44より全長が長く、その下部が他側支持ロッド44と同一高さに位置している。前記他側支持体48の下部で平坦な背面には上下方向に離れるとともに、該他側支持体48から突出している一対の他側ピローブロック49が取り付けられ、これらの他側ピローブロック49には前記他側支持ロッド44が回転可能に挿入されている。
この結果、前記他側支持体48は下部が他側台45に他側ピローブロック49を介して回転可能に支持されるが、このとき、該他側支持体48は、他側支持体48と他側台45との間に他側ピローブロック49が設けられているため、他側支持体48の中心からオフセットした他側支持ロッド44の中心軸を中心として回転することになり、この結果、他側支持体48の回転位置(後述する他側監視センサ体53の回転位置)を容易に高精度で、かつ、円滑に調節することができる。なお、この発明においては、一側、他側台に一側、他側支持体の下端部をそれぞれ挿入して、該一側、他側支持体を一側、他側台に直接回転可能に支持するようにしてもよい。また、この発明においては、前記一側、他側支持ロッド36、44を可撓性材料から構成するようにしてもよい。
52は前記一側支持体38に支持された、詳しくは一側支持体38の溝底に取り付けられた複数の一側監視センサ体、ここでは投光ユニットであり、これらの一側監視センサ体52は上下方向に等距離離れて配置されている。53は前記他側支持体48に支持された、詳しくは他側支持体48の溝底に取り付けられた複数の他側監視センサ体、ここでは受光ユニットであり、これらの他側監視センサ体53は上下方向に等距離離れて配置されるとともに、前記一側監視センサ体52と光軸が一致した対向位置にそれぞれ設けられている。この結果、これら一側監視センサ体52から投光された光は他側監視センサ体53により受光されるが、これら複数の光の光路を含む平面は全体として平坦な監視面55を構成し、この監視面55により物体が危険エリアDに侵入するのが常時監視される。
そして、前記監視面55を前述のような物体が通過すると、いずれかの一側監視センサ体52からの光が物体により遮断されるため、遮断された位置の他側監視センサ体53が一側監視センサ体52からの光を受光しなくなり、これにより、物体が監視面55を通過して危険エリアDに侵入したことが検出される。このように物体が危険エリアDに侵入したことが検出されると、図示していない制御手段は前記検出結果に基づきプライ成形機11の作動、ここでは第2コンベア14の旋回を緊急停止させ、安全を確保する。前述した一側、他側監視センサ体52、53は全体として、これら一側、他側監視センサ体52、53が対向(光軸が一致)しているとき、一側、他側監視センサ体52、53間に危険エリアDへの物体の侵入を監視する監視面55を形成する監視センサ54、いわゆるエリアセンサを構成する。
前述のように一側監視センサ体52が支持された一側支持体38、および、該一側支持体38を支持している一側台37をプライ成形機11の可動部である第2コンベア14に設けたので、該第2コンベア14が変位(旋回)して危険エリアDの位置、形状等が変化したとき、これら一側台37、一側支持体38および一側監視センサ体52も前記第2コンベア14と一体となって追従変位することとなり、これらを作業者が移動させる必要はない。しかも、一側、他側支持体38、48は一側、他側台37、45にそれぞれ回転可能に支持されているので、前述のように危険エリアDが変化したとき、この変化に対応して一側、他側支持体38、48を回転させその回転位置を調節するだけで、一側、他側監視センサ体52、53同士を簡単かつ迅速に対向(光軸を一致)させて監視面55を再形成することができ、プライ成形機11の稼働率を容易に向上させることができる。
なお、この発明においては、前記他側監視センサ体53を投光ユニットから、一側監視センサ体52を受光ユニットから構成することで、これら投、受光ユニットにより監視面55を形成するようにしてもよい。また、この発明においては、一側、他側監視センサ体のいずれか一方を投光および受光する投受光ユニットから構成する一方、残りの一側、他側監視センサ体を反射鏡から構成し、投受光ユニットからの光を反射鏡で反射させた後、同一の投受光ユニットで受光することで、前述の監視面55を形成するようにしてもよい。
59は一側支持体38または他側支持体48のいずれか一方、ここでは一側支持体38に固定された鍔付き円筒状のガイドブッシュであり、このガイドブッシュ59は前記一側監視センサ体52より上方で該一側監視センサ体52と同様に一側支持体38の溝底に設置されている。60は水平な直線状に延びる円柱状の連結ロッドであり、この連結ロッド60の一端部はガイドブッシュ59および一側支持体38に形成された貫通孔58を貫通して一側支持体38の背面から一方に向かって突出している。この結果、前記連結ロッド60の一端部は一側支持体38に摺動可能に支持されていることになる。61は一側支持体38または他側支持体48の残り他方、ここでは他側支持体48に固定された鍔付き円筒状の固定ブッシュであり、この固定ブッシュ61は前記他側監視センサ体53より上方で該他側監視センサ体53と同様に他側支持体48の溝底に設置されている。そして、この固定ブッシュ61には前記連結ロッド60の他端部がボルト等によって固定され、これにより、該連結ロッド60の他端部は他側支持体48に支持される。
前述したガイドブッシュ59、連結ロッド60、固定ブッシュ61は全体として、プライ成形機11の可動部である第2コンベア14が一側台37、一側支持体38、一側監視センサ体52と共に変位(旋回)したとき、一側支持体38、一側監視センサ体52および他側支持体48、他側監視センサ体53を前記一側、他側監視センサ体52、53同士が常に対向して監視面55を形成するよう回転させる回転手段64を構成する。そして、このような一側、他側監視センサ体52、53同士を常に対向させる回転手段64を設ければ、プライ成形機11の第2コンベア14が変位することで危険エリアDの位置、形状等が次々に変形しても、一側、他側監視センサ体52、53同士は前記変位中も常に対向して前記危険エリアDの入り口に監視面55を形成するため、安全性および機械の稼働率を効果的に向上させることができ、また、機械の配置に自由度が生まれるため、作業者の動線にも自由度が生まれて作業能率が向上する。なお、この発明においては、一側台37等の変位方向、変位速度を基にパソコン等を用いて演算を行い、この演算結果により前述した一側、他側支持体38、48等を駆動モータを用いて制御しながら回転させることで、一側、他側監視センサ体52、53同士を前記変位中、常に対向させるようにしてもよい。
また、この発明においては、一側支持体38に連結ロッド60の一端部を固定させる一方、他側支持体48に連結ロッド60の他端部を摺動可能に係合させるようにしてもよく、さらに、一側支持体38および他側支持体48に連結ロッド60の一端部および他端部を共に摺動可能に係合させるようにしてもよく、連結ロッド60の少なくともいずれか一方の片端部を一側、他側支持体38、48に摺動可能に係合させるようにすればよい。そして、前述のように回転手段64を構成する連結ロッド60の少なくともいずれか一方の片端部を一側、他側支持体に摺動可能に係合させるようにすれば、構造が簡単で安価に製作できるにも拘わらず、一側、他側監視センサ体52、53同士は常に対向するとともに、第2コンベア14の前記変位により一側、他側支持体38、48間の間隔が変化しても容易にこれに追従しながら監視面55を形成することができる。
一方、図2に矢印Eで示すように第2コンベア14がいずれかの位置から大傾斜位置Bに向かって旋回しているときには、補助台13より前方で第2コンベア14、保持体20と第1コンベア12、カッター24との間に前述した危険エリアDと同様の危険エリアFが発生するが、この危険エリアFの入り口に前述した侵入監視装置32と同様の侵入監視装置67を設置し、該侵入監視装置67の一側、他側監視センサ体からなる監視センサにより前記監視面55と同様の監視面66を形成することで、該危険エリアFへの物体の侵入を監視するようにしている。なお、障壁68は前記危険エリアFの前端に設置された障壁であり、この障壁68は前方から危険エリアFに物体が侵入するのを阻止している。
次に、前記実施形態1の作用について説明する。
今、第2コンベア14が、図2に示すように、小傾斜位置Aと大傾斜位置Bとの間の中傾斜位置Gで停止しており、接合手段28も前記第2コンベア14に平行に延びているとする。この状態で保持体20の吸着パッドが第2コンベア14上の帯状部材15を吸着した後、ガイド体17にガイドされながら第1コンベア12に向かって移動すると、該帯状部材15は第2コンベア14により下方から支持されながら第1コンベア12に向かって搬送され、その先端部が第1コンベア12上に供給される。そして、前記帯状部材15の先端が、既に切り出されたシート体25の左側端25cの延長線上に到達すると、前記保持体20による帯状部材15の搬送が停止する。
次に、切断手段23のカッター24が前方に向かって移動すると、帯状部材15の先端部は幅方向に切断され、平行四辺形のシート体25が帯状部材15から切り出される。このとき、今回切り出されたシート体25の切断終端(右側端25d)は、前に切り出されたシート体25の右側端25dの延長線上に位置しており、また、その前側端25aは前に切り出されたシート体25の後側端25bに突き合わされた状態で対向している。その後、前記保持体20は帯状部材15を吸着から解放するとともに、第1コンベア12から離隔する方向に移動して初期位置に復帰する。
次に、第1コンベア12が作動してバイアスプライ29およびシート体25が前方に向かって1ピッチ(シート体25の前側端25aから後側端25bまでの前後方向長さ)だけ搬送されると、バイアスプライ29の後端と、該バイアスプライ29の直後に位置するシート体25の前側端25aとが突き合わされた状態で接合手段28の直下に到達する。その後、接合手段28が作動して該バイアスプライ29の後端部とシート体25の前端部とを互いに引き寄せて全幅に亘って接合し、該バイアスプライ29にシート体25を1枚だけ継ぎ足す。このような作動を繰り返すことで、内部に長手方向に対して傾斜した補強コードが埋設されている長尺のバイアスプライ29が成形される。
ここで、成形するタイヤのサイズ、種類の変更によりバイアスプライ29に埋設されている補強コードの傾斜角が変更になった場合には、プライ成形機11の可動部である第2コンベア14を、例えば、図2に示す中傾斜位置Gから小傾斜位置Aまで変位(旋回)させるとともに、接合手段28を前記第2コンベア14と平行となるまで揺動させる。このようなプライ成形機11の作動時(第2コンベア14の変位時)には前述した位置に危険エリアDが発生するが、この危険エリアDへの入り口に該危険エリアDへの物体の侵入を監視する侵入監視装置32を設置したので、危険エリアDに作業者や台車等の物体が誤って侵入しても、該侵入監視装置32が危険エリアDへの物体の侵入を検出してプライ成形機11の作動(プライ成形機11の変位)を緊急停止させ、事故や機器の破損を確実に防止する。
ここで、前述した第2コンベア14の変位(旋回)時、危険エリアDの位置、形状等が変化するため、一側監視センサ体52と他側監視センサ体53との対向状態、および、一側監視センサ体52と他側監視センサ体53との間の間隔も変化するが、前述のように直線状に延びる連結ロッド60の一端部を一側支持体38に摺動可能に支持させる一方、該連結ロッド60の他端部を他側支持体48に固定支持させたので、一側支持体38、一側監視センサ体52および他側支持体48、他側監視センサ体53は前記一側、他側監視センサ体52、53同士が常に対向(光軸が一致)するよう回転して監視面55が常時形成され、前記変位のいずれの時点においても危険エリアDへの侵入監視が継続される。また、第2コンベア14の矢印E方向への変位時には、侵入監視装置67の監視面66が同様に危険エリアFへの物体の侵入を常時監視する。
なお、この実施形態においては、バイアスプライ29を成形するプライ成形機11に対して侵入監視装置32、67を適用したが、この発明においては、危険エリアが生じるような機械、例えば、生タイヤを成形するタイヤ成形機、ゴムシートを成形するカレンダー装置、あるいは、プレス機械等に適用することができる。このとき、前述した機械の可動部が変位した後に、一側支持体、一側監視センサ体および他側支持体、他側監視センサ体を、作業者が手作業で、あるいは、駆動モータを用いて回転させ、一側、他側監視センサ体を対向させて監視面を再形成するようにしてもよい。この場合、可動部の変位中においては監視面は形成されないが、可動部の変位後、前記変位により変形した危険エリアへの侵入を監視することができる
また、前記実施形態においては、プライ成形機11の可動部である第2コンベア14に一側支持体38、一側監視センサ体52等を設け、該第2コンベア14の傾斜角度変更時のみ一側、他側支持体38、48を回転させて一側監視センサ体52と他側監視センサ体53とを常に対向させるようにしたが、常時あるいは間欠的に低速で変位する機械の可動部に一側支持体、一側監視センサ体等を設け、この可動部の変位時に一側、他側支持体を回転させて一側、他側監視センサ体を常に対向させるようにしてもよい。
この発明は、機械の作動時に生じる危険エリアへの物体の侵入を監視する産業分野に適用できる。
11…機械 14…可動部
32、67…侵入監視装置 36…一側支持ロッド
37…一側台 38…一側支持体
39…一側ピローブロック 44…他側支持ロッド
45…他側台 48…他側支持体
49…他側ピローブロック 52…一側監視センサ体
53…他側監視センサ体 54…監視センサ
55、66…監視面 60…連結ロッド
64…回転手段 D、F…危険エリア

Claims (5)

  1. 機械の作動時に生じる危険エリアへの物体の侵入を監視する危険エリアへの侵入監視方法であって、機械の可動部に、前記危険エリアへの入り口の一側端に位置する一側台と、前記一側台に下部が回転可能に支持され上下方向に延びる一側支持体とを設置する一方、前記危険エリアへの入り口の他側端に他側台を静置するとともに、上下方向に延びる他側支持体の下部を前記他側台に回転可能に支持させる工程と、前記一側、他側支持体にそれぞれ支持された一側、他側監視センサ体からなる監視センサの一側、他側監視センサ体同士が対向しているときに一側、他側監視センサ体間に形成される監視面により、前記危険エリアへの物体の侵入を監視する工程とを備えたことを特徴とする危険エリアへの侵入監視方法。
  2. 機械の作動時に生じる危険エリアへの物体の侵入を監視する危険エリアへの侵入監視装置であって、機械の可動部に設けられ、前記危険エリアへの入り口の一側端に位置する一側台と、前記一側台に下部が回転可能に支持され上下方向に延びる一側支持体と、前記危険エリアへの入り口の他側端に静置された他側台と、前記他側台に下部が回転可能に支持され上下方向に延びる他側支持体と、前記一側、他側支持体にそれぞれ支持された一側、他側監視センサ体からなり、これら一側、他側監視センサ体同士が対向しているとき、一側、他側監視センサ体間に前記危険エリアへの物体の侵入を監視する監視面を形成する監視センサとを備えたことを特徴とする危険エリアへの侵入監視装置。
  3. 前記機械の可動部が一側台、一側支持体、一側監視センサ体と共に変位したとき、一側支持体、一側監視センサ体および他側支持体、他側監視センサ体を前記一側、他側監視センサ体同士が常に対向して監視面を形成するよう回転させる回転手段をさらに設けた請求項2記載の危険エリアへの侵入監視装置。
  4. 前記回転手段は、一側支持体に一端部が、他側支持体に他端部が支持された直線状に延びる連結ロッドを有し、該連結ロッドの少なくともいずれか一方の片端部を前記支持体に摺動可能に係合させるようにした請求項3記載の危険エリアへの侵入監視装置。
  5. 前記一側、他側支持体の下部に該一側、他側支持体から突出している一側、他側ピローブロックをそれぞれ設ける一方、前記一側、他側台の上下方向に延びる一側、他側支持ロッドを前記一側、他側ピローブロック内にそれぞれ挿入した請求項2〜4のいずれかに記載の危険エリアへの侵入監視装置。
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