JP4768595B2 - 組立てラインシステム - Google Patents

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Description

本発明は、家具、電製品、二輪車、その他の製造ラインに最適な組立てラインシステムに関する。
従来のこの種の組立てラインシステムとしては、主ワークを搬送する主搬送ラインの側方に、それと平行をなす部品搬送ラインを設け、作業者が、部品搬送ライン上より取り出した部品を、主搬送ライン上の主ワークに取り付けるようにしたものが一般的である(例えば特許文献1または2参照)。
また、単一の搬送ライン上に、被組立て物とともに、それに取り付ける部品を収容した部品箱を載置して搬送するようにしたものもある(例えば特許文献3参照)。
特開平5−69253号公報 特開平5−51121号公報 特開2003−25160号公報
しかし、前者は、作業者が部品を取り出す都度、後方にふり返らなければならず、しかも、部品が大重量である場合は、作業者の負担が大となるという問題があり、また後者は、組み付け作業時に、部品箱が邪魔になるとともに、部品が大型である場合には適用できない等の問題がある。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、作業者が、ふり返ることなく、同一の姿勢で、必要な部品を取り出して、基体に簡単かつ迅速に組み付けることができるとともに、作業者の負担を軽減することができ、しかも、万一基体と、それに取り付けようとする部品との送りにずれが生じた場合に、そのずれを自動的に調整しうるようにした組立てラインシステムを提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1)2基の搬送ラインを、それらの少なくとも一部同士が、互いに上下に離間して、物品を、ほぼ等速で同一方向に搬送しうるように配設し、両搬送ラインのいずれか一方により、部品を組み付けようとする複数の基体を、搬送方向に並べて搬送し、かつ他方の搬送ラインにより、前記各基体に組み付けるべき部品を装着した複数の部品保持手段を、対応する基体と互いに上下に接近させて搬送するようにした組立てラインシステムにおいて、2基の搬送ラインが、互いに上下に離間して、物品を同一方向に搬送しうるようにした組立てエリアの一部に、基体と部品保持手段との搬送方向における位置関係のずれを検出して、そのずれを是正するように、前記2基の搬送ラインのうちのいずれか一方の駆動手段を、増速または減速する調整手段を備える調整エリアを設け、前記調整手段が、基体が調整エリアの入口部分に差し掛かったとき、作動するようにした基体検出センサと、部品保持手段が調整エリアの入口部分に差し掛かったとき、作動するようにした部品検出センサと、基体検出センサに対する部品検出センサの作動のタイミングの遅れと進みとそのずれの大きさとを検出し、前記ずれの大きさが、予め定めた許容限度を超えたとき、前記部品保持手段を搬送する方の搬送ラインにおける調整エリア内の駆動手段を、増速または減速するように制御する制御手段とを備えるものとする。
このときの部品保持手段と対応する基体との接近の程度は、作業者が同一方向を向いたままの姿勢で、部品保持手段と基体との両方に手が届くことを基準として判断するのがよい。
)上記()項において、基体検出センサが、基体を搬送する搬送ラインに設けた基体把持用の治具が、調整エリアの入口部分に差し掛かったことを検出することにより作動する治具検出センサと、前記治具における可動片が、開放位置から、基体を挟む作動位置に移動したことを検出することにより作動する基体把持検出センサとを備え、両センサがともに作動することにより、基体検出センサが作動するようにする。
)上記(1)または(2)項において、基体を搬送する搬送ラインを、床面に敷設した主搬送ラインとし、かつ部品保持手段を搬送する搬送ラインを、少なくとも一部が前記主搬送ラインの上方空間に配設され、かつ前記部品保持手段を吊支して搬送する部品搬送ラインとする。
)上記(1)〜()項のいずれかにおいて、部品保持手段が、複数の部品を掛止しうるネットを備えるものとする。
本発明によると、次のような作用効果を奏することができる。
請求項1の発明によると、基体と、それに組み付けるべき部品が装着された部品保持手段とが、上下に接近して送られてくるので、作業者は、同じ方向を向いたままの姿勢で、部品保持手段に保持されている部品を取り出して、それを簡単かつ迅速に基体に組み付けることができ、部品を取出すのに、後方にふり返ったり、腰を曲げたりする必要がなく、作業者の負担を軽減することができる。
また、部品保持手段には、1個の基体に組み付けるべき部品が装着されているので、他種類の部品の中から、目的のものを選択する必要がなく、誤って異なる部品を組み付けるといったミスを防止することができるとともに、部品保持手段に部品が残っていることを確認するだけで、部品の組み付け忘れを即座に知ることができる。
さらに、製造計画に応じて、各部品保持手段に保持させる部品を、随時変更するだけで、色違いや、オプション部品付きのものとそうでないもの等の、種類の異なる製品を簡単に製造することができ、多品種少量生産に最適である。
しかも、組立てエリアの一部に、基体と部品保持手段との搬送方向における位置関係のずれを検出して、そのずれを是正するように、前記2基の搬送ラインのうちのいずれか一方の駆動手段を、増速または減速する調整手段を備える調整エリアを設けてあるので、万一、基体と、それに取り付けようとする部品との送りにずれが生じたとしても、そのずれが、調整エリアを通過する間に、自動的に調整されるので、その後の組み付け作業に支障を来すことがない。
また、調整手段を、2個のセンサと、それ以外は、既存のコンピュータとにより、簡単に構成することができる。
請求項の発明によると、基体検出センサが、治具検出センサと基体把持検出センサとを備え、両センサがともに作動することにより、基体検出センサが作動するようにしてあるので、基体の存在を明確に確認することができ、誤作動や誤操作のおそれを少なくすることができる。
請求項の発明によると、重量のある基体を搬送する主搬送ラインを、床置き形のスラットコンベヤ等により形成し、軽量の部品を搬送する部品搬送ラインを、吊り下げ搬送装置により形成することができ、容易に実用化することができる。
請求項の発明によると、部品保持手段が、複数の部品を掛止しうるネットを備えるものとしてあるので、部品保持手段の構造を簡素化しうるとともに、部品の着脱を容易に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、この組立てラインシステムは、二輪車の製造ラインに適用したもので、床面に敷設され、かつ複数の基体1を、搬送方向である前方(図1および図2における左方)に並べて搬送する公知のスラットコンベヤ2により形成した主搬送ラインAと、少なくとも一部が主搬送ラインAの上方空間に配設され、かつ対応する基体1に組み付けるべき部品3を装着した複数の部品保持手段4を、対応する基体1の上方に位置するようにして、主搬送ラインAとほぼ同期して搬送するようにした、公知の吊り下げ搬送装置5よりなる部品搬送ラインBとを備えている。
基体1は、この例では、フレーム1aの前後に前輪1bと後輪1cとを装着した二輪車の半製品としてあり、図3に示すように、その後輪1cを、スラットコンベヤ2における適宜のスラット6に設けた治具7に保持させて、スラットコンベヤ2上に、進行方向に適宜の間隔を置いて、順次転倒不能に装着される。
図3に示すように、治具7は、スラット6の上面に固着したベース7aの一端に立設した固定片7bと、ベース7a内に設けたボールねじ7cを回転させることにより、固定片7bに対して遠近移動しうるようにした可動片7dとにより、後輪1cを挟むことができるようになっている。
吊り下げ搬送装置5は、例えば、特開2003−118826号公報、特開2004−203600号公報、特開2005−203600号公報等に記載されているような、いわゆるオーバーヘッドコンベヤシステムを用いることができる。
この吊り下げ搬送装置5は、図4〜図6に示すように、天井から吊り下げられた支持枠8(図6参照)の下端部に支持された互いに平行な2本の前後方向を向く走行レール9a、9bと、両走行レール9a、9bの上方に、それらと平行をなすように配設され、かつ駆動装置10(図6参照)により自身の軸線まわりに回転させられようにして、支持枠8に支持されたドライブシャフト11と、両走行レール9a、9b上を4個の走行ホイール12をもって走行するようにした前後1対の走行台車13と、各走行台車13上に若干上下動可能として装着された受台14と、この受台14を上方に向かって付勢するばね15と、ドライブシャフト11の外周面に、斜めの方向を向いて圧接するようにして、各受台14の上面に装着された4個の推進ホイール16(図5参照)と、各走行台車13より垂下し、下端部で部品保持手段4を吊支する吊支杆17とを備えている。
この吊り下げ搬送装置5は、ドライブシャフト11が、図5に矢印Xで示すように回転させられると、その外周面に圧接させられている4個の推進ホイール16が従動回転させられ、そのとき、4個の推進ホイール16がドライブシャフト11の軸線に対して斜めの方向を向いていることにより、各走行台車3に、図5に矢印(Y)で示すような前方を向く推進力が付与され、各走行台車13は前方に向かって走行させられるようになっている。
駆動装置10は、図6に示すように、ドライブシャフト11と平行をなすように支持枠8に枢支した駆動軸18にプーリ19を固嵌し、このプーリ19と、ドライブシャフト11の外周面に設けた環状V溝(図示略)とにVベルト20を掛け回し、駆動軸18をモータ21により回転させることによって、プーリ19とVベルト20とを介して、ドライブシャフト11を回転させるようになっている。
これと同様の駆動装置は、特開平10−291474号公報にも記載されている。この公報に記載されている吊り下げ搬送装置は、走行台車を4個の推進ホイールを介して、直接ドライブシャフト上に載架した点で、上述のものと相違しているが、この公報に記載されている型式の吊り下げ搬送装置を用いることも可能である。
ドライブシャフト11は、部品搬送ラインBに沿って複数に分割され、分割されたそれぞれが、駆動装置10により、互いに独立して駆動されるようになっている。また、図1に示すように、部品搬送ラインBにおける水平湾曲部Bxや、上向きおよび下向き傾斜部By、Bzにおいては、ドライブシャフト11は、合成樹脂製の可撓性のチューブにより形成され、湾曲したまま、または屈曲したままの状態を保って、その中心軸線回りに回転できるようになっている。
部品保持手段4は、この例では、方形枠22にネット23を張設したものとしてあり、このネット23に、対応する各基体1に組み付けるべき1個または複数個の部品3を、直接、またはフックやクリップ等(図示略)をもって、掛止するようにしてある。
図1に示すように、部品搬送ラインBは、主搬送ラインの上方に位置する組立てエリアB1と、組立てエリアB1を出た空の部品保持手段4を返送する返送エリアB2と、返送された空の部品保持手段4に部品3を積み込む部品積み込みエリアB3と、部品3が積み込まれた部品保持手段4を待機させる待機エリアB4とを順次通って、組立てエリアB1に循環するようになっている。
部品搬送ラインBの待機エリアB4における、主搬送ラインAと合流する合流エリアB5には、主搬送ラインAのスタート位置に基体1が送られてきたことを検知して、部品搬送ラインBにおいて待機中の部品保持手段4の搬送を開始させる同期スタート手段24が設けられている。
同期スタート手段24は、主搬送ラインAのスタート位置に、基体1が送られてきたことを検知する基体検出センサ25と、部品搬送ラインBの待機位置に部品保持手段4が送られてきたことを検知する部品検出センサ26と、部品搬送ラインBの待機位置まで送られてきた部品保持手段4の走行を停止させて、待機させる走行停止手段27と、基体検出センサ25と部品検出センサ26とがともにオンとなったとき、走行停止手段27による部品保持手段4の走行停止状態を解除し、部品保持手段4を走行させる停止解除手段28とを備えている。
図3に示すように、基体検出センサ25は、この例では、主搬送ラインAのスタート位置の側方における適宜の固定体に固定され、かつ発射したレーザー光線が、主搬送ラインAにおける各治具7における可動片7dの外側面に固着した反射板29(図3参照)に反射されて回帰することにより作動するようにした直線光回帰型レーザーセンサからなる治具検出センサ25aと、同じく適宜の固定体に固定され、かつ発射した超音波が、治具7における可動片7dの外側面に反射されて回帰することにより、各治具7における可動片7dが、図3に想像線で示す開放位置から、同じく実線で示すように、基体1の後輪1aを挟む作動位置に移動したことを検出することにより作動して、基体1が治具7に把持されていることを検出する超音波センサからなる基体把持検出センサ25bとを備えており、両センサ25a、25bがともに作動することにより、基体1がスタート位置に到達したことを、確実に認識できるようにしてある。
基体把持検出センサ25bは、他の公知の距離センサにより形成することができるとともに、基体検出センサ25自体を、1個のセンサにより形成することもできる。
部品検出センサ26は、部品搬送ラインBの側方における適宜の固定体に設けられ、部品搬送ラインBの待機位置に位置している部品保持手段4を感知して作動するようにした超音波センサ、レーザーセンサ、またはその他のセンサとすることができる。
走行停止手段27は、常時は、部品保持手段4の走行軌跡内に突出し、部品保持手段4の前方への走行を阻止するが、停止解除手段28から停止解除信号が送られてきたときだけ、1個の部品保持手段4が通過するまで、部品保持手段4の走行の妨げとならない位置に退避するようにしたゲート式のものとするのが好ましい。
組立てエリアB1内の適宜の領域には、基体1に対する部品保持手段4の進行の遅れや進み過ぎを検出して、調整する調整エリアB6が設けられている。
この調整エリアB6の入口部分と出口部分とには、合流エリアB5におけるのと同様の基体検出センサ25と部品検出センサ26とが、主搬送ラインAの側方における適宜の固定体と、部品搬送ラインBの側方における適宜の固定体とに設けられている。
基体1と部品保持手段4とが、調整エリアB6の入口部分に差し掛かったとき、基体検出センサ25と部品検出センサ26とが作動し、その作動のタイミングのずれが、予め定めた許容限度内である場合は、調整エリアB6内のドライブシャフト11を駆動するモータ21は、部品保持手段4の搬送速度が、スラットコンベヤ2の駆動速度と等速になるように制御され、部品保持手段4が、基体1より許容限度以上に遅れた場合は、上記モータ21は、部品保持手段4の搬送速度が、スラットコンベヤ2の駆動速度より速くなるように制御され、逆に、基体1が、部品保持手段4より許容限度以上に遅れた場合は、上記モータ21は、部品保持手段4の搬送速度が、スラットコンベヤ2の駆動速度より遅くなるように制御される。
この調整エリアB6の入口部分における基体検出センサ25と部品検出センサ26と後述するタイマー内蔵のコンピュータ30とにより、調整手段が形成されている。
スラットコンベヤ2の駆動速度に対するドライブシャフト11を駆動するモータ21の駆動速度の増減の程度は、タイミングのずれの大きさに、直線的または段階的に比例するように制御するのが好ましい。
調整エリアB6の出口部分に設けた基体検出センサ25と部品検出センサ26とは、調整エリアB6内における調整の結果、基体1と部品保持手段4との進行方向の位置のずれが、許容限度内に戻ったことを確認するためのものであるが、これらは省略してもよい。
調整エリアB6以外の組立てエリアB1内のすべてのモータ21は、基本的には、部品保持手段4が、主搬送ラインAにおけるスラットコンベヤ2の搬送速度と等速となるように、コンピュータ30によりインバータ制御される。
次に、この組立てラインシステムの全体の制御に関して説明する。
基本的には、システム全体は、コンピュータ30により制御され、またシステム内のすべてのモータは、インバータ制御される。
主搬送ラインAにおけるスラットコンベヤ2は、単一のモータ(図示略)により、駆動され、その駆動軸31の回転速度は、エンコーダ32により計測され、その計測値の情報は、コンピュータ30に伝達される。コンピュータ30に接続された操作盤(図示略)を操作することにより、スラットコンベヤ2の搬送速度を自由に変更することができる。スラットコンベヤ2は、通常は低速連続走行するように制御されるが、間欠的に走行するように制御することもできる。
部品搬送ラインBにおける各部のドライブシャフト11を駆動するすべてのモータ21は、部品保持手段4が、各エリアにおいて、適切な速度で搬送されるように、コンピュータ29によりインバータ制御される。
主搬送ラインAと部品搬送ラインBとをともに作動させた状態で、合流エリアB5において、部品保持手段4が待機位置に到達すると、図7に示すフローチャートのように、合流エリアB5における部品検出センサ26が作動し(S1)、次いで、基体1を把持した治具7がスタート位置に到達して、合流エリアB5における基体検出センサ25が作動すると(S2)、すなわち治具検出センサ25aと基体把持検出センサ25bとがともに作動すると、停止解除手段28が作動させられ(S3)、それによって、それまで待機位置における部品保持手段4の前方への走行を阻止していた走行停止手段27が開いて、部品保持手段4の停止状態を解除し(S4)、部品保持手段4は、対応する基体1の上方において、基体1に接近して、基体1とほぼ等速で、同一方向に搬送させられる。
万一、合流エリアB5において、部品保持手段4が待機位置に到達する前に、基体1を把持した治具7が、スタート位置に到達して、合流エリアB5における基体検出センサ25が作動すると(S5)、主搬送ラインA駆動用のモータの作動を停止し(S5)、部品保持手段4が待機位置に到達するまで、基体1の送りを待機させる。その後に、部品保持手段4が待機位置に到達し、合流エリアB5における部品検出センサ26が作動させられると(S6)、主搬送ラインA駆動用のモータが作動させられ、基体1の搬送がリスタートされる。
それと同時か、または引き続いて、停止解除手段28が作動させられ(S3)、走行停止手段27が開いて、部品保持手段4の停止状態が解除されるので(S4)、部品保持手段4は、待機位置に到達するのとほぼ同時に、引き続いて前方へ搬送され、対応する基体1の上方において、基体1に接近して、基体1とほぼ等速で、同一方向に搬送させられる。
部品搬送ラインBにおいては、作業者は、同じ方向を向いたままの姿勢で、部品保持手段4に保持されている部品3を取り出して、それを、その直下の基体1に、簡単かつ迅速に組み付けることができ、部品3を取出すのに、従来のように、後方にふり返ったり、腰を曲げたりする必要がなく、作業者の負担を軽減することができる。
また、部品保持手段4には、1個の基体1に組み付けるべき部品3が装着されているので、他種類の部品の中から、目的のものを選択する必要がなく、誤って異なる部品3を基体1に組み付けるといったミスを防止することができるとともに、部品保持手段4に部品3が残っていることを確認するだけで、部品3の組み付け忘れを即座に知ることができる。
さらに、製造計画に応じて、各部品保持手段4に保持させる部品3を、随時変更するだけで、色違いや、オプション部品付きのものとそうでないもの等の、種類の異なる製品を簡単に製造することができ、多品種少量生産に最適である。
部品搬送ラインB内における調整エリアB6の入口部分に、基体1と部品保持手段4とが、同時か、または相前後して搬送されてきて、先に基体1が入口部分に到達すると、図8に示すフローチャートのように、調整エリアB6の入口部分における基体検出センサ25が作動させられ(S9)、それと同時に、コンピュータ30に内蔵したタイマー(図示略)が、経時をスタートし(S10)、その後に、部品保持手段4が、上記入口部分に到達して、入口部分における部品検出センサ26が作動させられると(S11)、上記タイマーの経時が停止させられ(S12)、そのタイマーの計測値ΔTが、予め定めた許容範囲T0内にあるか否かが比較され(S13)、許容範囲T0内にあるときは、調整エリアB6内のドライブシャフト11を駆動するモータ21は、部品保持手段4が基体1の搬送速度とほぼ等速で搬送される定速制御モードで制御される(S14)。
ステップ(S13)において、タイマーの計測値ΔTが、許容範囲T0を超えているときは、調整エリアB6内のドライブシャフト11を駆動するモータ21は、部品保持手段4が基体1の搬送速度より大きい速度で搬送される増速制御モードで制御される(S15)。その具体的な制御態様については、説明を省略するが、上述したように、タイミングのずれの大きさを示すタイマーの計測値ΔTの大きさに基づいて、計測値ΔTが大きいほど、増速の程度が直線的または段階的に大となるように制御するのが好ましい。
調整エリアB6の入口部分に、部品保持手段4が先に到達し、入口部分における部品検出センサ26が作動させられると(S16)、それと同時に、コンピュータ30に内蔵したタイマーが、経時をスタートし(S17)、その後に、基体1が入口部分に到達し、そこの基体検出センサ25が作動させられると(S18)、上記タイマーの経時が停止させられ(S19)、そのタイマーの計測値ΔTが、予め定めた許容範囲T0内にあるか否かが比較され(S20)、許容範囲T0内にあるときは、調整エリアB6内のドライブシャフト11を駆動するモータ21は、部品保持手段4が基体1の搬送速度とほぼ等速で搬送される定速制御モードで制御される(S21)。
ステップ(S20)において、タイマーの計測値ΔTが、許容範囲T0を超えているときは、調整エリアB6内のドライブシャフト11を駆動するモータ21は、部品保持手段4が基体1の搬送速度より小さい速度で搬送される減速制御モードで制御される(S22)。このときにも、タイミングのずれの大きさを示すタイマーの計測値ΔTの大きさに基づいて、計測値ΔTが大きいほど、減速の程度が直線的または段階的に大となるように制御するのが好ましい。
上記のようにして、調整エリアB6内において、部品保持手段4の搬送の遅れや進み過ぎが調整され、調整エリアB6の出口部分においては、基体1に対する部品保持手段4の位置ずれは、許容範囲内に保たれる。そのことは、調整エリアB6の出口部分に設けた基体検出センサ25と部品検出センサ26とにより、確認することができる。
万一、調整エリアB6の出口部分における確認作動により、基体1に対する部品保持手段4の位置ずれが、許容範囲内に保たれていないことが判明したときは、警報手段を作動させるか、または主搬送ラインAと部品搬送ラインBとの作動を停止し、点検を行うのがよい。
また、このような調整エリアB6は、組立てエリアB1の長さが長い場合は、1箇所だけでなく複数箇所に設けるのがよい。
調整エリアB6の入口部分に、部品保持手段4が先に到達したときの対策として、調整エリアB6の入口部分に、合流エリアB5におけるのと同様の走行停止手段27を設け、これにより、基体1が調整エリアB6の入口部分に到達するまでの間、部品保持手段4の送りを停止させるようにしてもよい。
部品搬送ラインBの組立てエリアB1において、組み立て作業を終えた基体1は、スラットコンベヤ2の前端から、他の搬送手段により、別の作業場に送られる。
組立てエリアB1を出た空の部品保持手段4は、斜め上方に向かう上向き傾斜部By、及び水平湾曲部Bxを含む返送エリアB2を通って、部品積み込みエリアB3まで送られ、ここで、次の部品3が装着され、部品3が装着された状態で、水平湾曲部Bx及び下向き傾斜部Bzを含む待機エリアB4を通って、合流エリアB5へと送られ、再度循環させられる。
部品搬送ラインBの組立てエリアB1以外の領域における部品保持手段4の送り速度は、組立てエリアB1内における部品保持手段4の送り速度より大とするのが好ましい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、この実施形態のみに制限されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、幾多の変形した態様での実施が可能である。
例えば、上記の実施形態においては、下方の主搬送ラインAにより、基体1を搬送し、かつ上方の部品搬送ラインBにより、部品3を搬送するようにしているが、基体が軽量である場合等においては、上方の搬送ラインにより、基体1を搬送し、かつ下方の搬送ラインにより、部品を、基体1に接近させて搬送するようにすることもできる。
また、調整エリアにおいて、検出した位置ずれに基づいて、駆動手段を増速または減速するのは、部品搬送ラインB側の駆動手段に限るものではなく、主搬送ラインA側の駆動手段を、増速または減速するように制御してもよい。
本発明の一実施形態の概略平面図である。 同じく、概略正面図である。 主搬送ラインにおける治具の取付部分を拡大して示す斜視図である。 部品搬送ラインBの要部の拡大斜視図である。 吊り下げ搬送装置の駆動原理を説明するための説明図である。 図4に示す部品搬送ラインBの要部の拡大縦断正面図である。 合流エリアにおける作動態様を示すフローチャートである。 調整エリアにおける作動態様を示すフローチャートである。
A 主搬送ライン
B 部品搬送ライン
B1組立てエリア
B2返送エリア
B3部品積み込みエリア
B4待機エリア
B5合流エリア
B6調整エリア
Bx水平湾曲部
By上向き傾斜部
Bz下向き傾斜部
1 基体
1aフレーム
1b前輪
1c後輪
2 スラットコンベヤ
3 部品
4 部品保持手段
5 吊り下げ搬送装置
6 スラット
7 治具
7aベース
7b固定片
7cボールねじ
7d可動片
8 支持枠
9a、9b ガイドレール
10駆動装置
11ドライブシャフト
12走行ホイール
13走行台車
14受台
15ばね
16推進ホイール
17吊支杆
18駆動軸
19プーリ
20Vベルト
21モータ
22方形枠
23ネット
24同期スタート手段
25基体検出センサ
25a治具検出センサ
25b基体把持検出センサ
26部品検出センサ
27走行停止手段
28停止解除手段
29反射板
30コンピュータ
31駆動軸
32エンコーダ

Claims (4)

  1. 2基の搬送ラインを、それらの少なくとも一部同士が、互いに上下に離間して、物品を、ほぼ等速で同一方向に搬送しうるように配設し、両搬送ラインのいずれか一方により、部品を組み付けようとする複数の基体を、搬送方向に並べて搬送し、かつ他方の搬送ラインにより、前記各基体に組み付けるべき部品を装着した複数の部品保持手段を、対応する基体と互いに上下に接近させて搬送するようにした組立てラインシステムにおいて、
    2基の搬送ラインが、互いに上下に離間して、物品を同一方向に搬送しうるようにした組立てエリアの一部に、基体と部品保持手段との搬送方向における位置関係のずれを検出して、そのずれを是正するように、前記2基の搬送ラインのうちのいずれか一方の駆動手段を、増速または減速する調整手段を備える調整エリアを設け、前記調整手段が、基体が調整エリアの入口部分に差し掛かったとき、作動するようにした基体検出センサと、部品保持手段が調整エリアの入口部分に差し掛かったとき、作動するようにした部品検出センサと、基体検出センサに対する部品検出センサの作動のタイミングの遅れと進みとそのずれの大きさとを検出し、前記ずれの大きさが、予め定めた許容限度を超えたとき、前記部品保持手段を搬送する方の搬送ラインにおける調整エリア内の駆動手段を、増速または減速するように制御する制御手段とを備えていることを特徴とする組立てラインシステム。
  2. 基体検出センサが、基体を搬送する搬送ラインに設けた基体把持用の治具が、調整エリアの入口部分に差し掛かったことを検出することにより作動する治具検出センサと、前記治具における可動片が、開放位置から、基体を挟む作動位置に移動したことを検出することにより作動する基体把持検出センサとを備え、両センサがともに作動することにより、基体検出センサが作動するようにしたことを特徴とする請求項記載の組立てラインシステム。
  3. 基体を搬送する搬送ラインを、床面に敷設した主搬送ラインとし、かつ部品保持手段を搬送する搬送ラインを、少なくとも一部が前記主搬送ラインの上方空間に配設され、かつ前記部品保持手段を吊支して搬送する部品搬送ラインとしたことを特徴とする請求項1または2記載の組立てラインシステム。
  4. 部品保持手段が、複数の部品を掛止しうるネットを備えるものとしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組立てラインシステム。
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