JP4189788B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイミングスイッチからのタイミング信号を検出することに基づいてリングカウンタの計測値を取得する構成の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記遊技機には、制御装置が特典カウンタを「0」等の一定値を中心にしてリング状に加算し、特典カウンタがリング内の設定値に加算される特定タイミングでタイミング信号を検出することに基づいて特典の獲得を判定する構成のものがある。この構成の場合、特定タイミングを外部から判別することができるので、不正基板から制御装置に特定タイミングでタイミング信号を不正出力し、特定を不正に獲得される虞れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の場合、特典カウンタをランダム値を中心にしてリング状に加算することに基づいて特定タイミングを外部から判別できなくし、特典の不正獲得に対するセキュリティ性の向上を図ることが考えられている。しかしながら、制御装置の起動直後には特典カウンタが一定値「0」にリセットされ、一定値「0」を中心に加算されるので、起動状態を捏造して制御装置に特定タイミングでタイミング信号を不正出力することに基づいて特典を不正に獲得される虞れが残されている。この特典の不正獲得を発見するには多数の基板の中から不正基板を捜し出す必要があり、大きな困難性がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、特典の不正獲得を容易に発見できるセキュリティ性に優れた遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の遊技機は、遊技盤に設けられパチンコ球が入賞することが可能な特別図柄始動口と、パチンコ球が前記特別図柄始動口に入賞することに基づいて始動信号を出力する始動口センサと、下記1)〜3)のそれぞれの処理を行うものであって前記遊技盤の後方に設けられていると共に前面と後面と内面のそれぞれに配線パターンが形成された多層プリント配線基板からなるメイン基板に搭載されたメイン制御装置と、電源遮断時に前記メイン制御装置にバックアップ電源を印加することに基づいて電源遮断直前の前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれをバックアップするバックアップ電源回路と、前記遊技盤より後方に設けられ操作されることに基づいて前記メイン制御装置にリセット信号を出力するリセットスイッチと、前記メイン基板に搭載され前記メイン基板の内部の配線パターンを介して前記メイン制御装置に接続された光源と、前記光源からの光を機本体の前面側に伝達するものであって一端部が前記メイン基板の光源に接続された光ファイバを備え、前記光ファイバの他端部は前記遊技盤を前方から覆う透明なガラス窓を支持する前面扉に設けられたものであってパチンコホールの店員が前面側から認識することが可能なレンズが固定された貫通孔内にレンズの後方から挿入され、前記メイン制御装置は電源投入時に前記リセットスイッチから出力されるリセット信号および不正基板から出力されるリセット信号のいずれかを検出したときには前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれのバックアップデータをリセットすると共に前記光源を点灯して前記レンズを前記光ファイバを介して発光させることに基づいて前記大当りカウンタをリセットしたことを報知し前記2)の処理で前記大当りカウンタを計測値のリセット結果から終了値のリセット結果まで計測し、電源投入時に前記両リセット信号をいずれも検出しなかったときには前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれのバックアップデータをリセットすることなく前記光源を点灯せず前記2)の処理で前記大当りカウンタを計測値のバックアップデータから終了値のバックアップデータまで計測し、前記光源は前記パチンコホールの中の他の前記機本体で他の前記光源が点灯していないにも拘らず点灯して前記レンズを前記光ファイバを介して発光させることに基づいて前記不正基板が存在していることを報知するものであるところに特徴を有する。
1)一定の時間間隔で発生するタイマ割込ルーチンの残余時間でループするメインルーチンの中でリセットカウンタに一定値を加算することに基づいてリセットカウンタを一定の下限値および一定の上限値の範囲内で計測する処理
2)前記タイマ割込ルーチンで大当りカウンタに一定値を加算または大当りカウンタから一定値を減算することに基づいて大当りカウンタを前記リセットカウンタと同一の下限値および前記リセットカウンタと同一の上限値の範囲内で計測すると共に大当りカウンタの計測値を前記リセットカウンタの計測値に基づいて設定した終了値と比較し、大当りカウンタの計測値が終了値の設定結果と同一であることを判断したときには前記リセットカウンタの計測値を取得して大当りカウンタの計測値に設定すると共に前記リセットカウンタの取得結果に対して前記一定値と同一値だけ異なる値を終了値に設定する処理
3)前記始動口センサからの始動信号を検出することに基づいて前記大当りカウンタの計測値を取得し、前記大当りカウンタの取得結果を設定値と比較することに基づいて大入賞口を開放する大当りであるか否かを判定する処理
上記手段によれば、不正基板の存在時には他の遊技機で電源復帰が報知されていないにも拘らず電源復帰が単独で報知される。このため、電源復帰の報知状態に基づいて不正基板の存在を認識することができるので、特典の不正獲得を容易に発見できる。
【0005】
その他発明1の遊技機は、電源遮断時に遊技データをバックアップし、電源復帰時にバックアップデータに基づいて遊技可能な状態に戻る構成のものにおいて、電源復帰したことを報知する報知手段を備えたところに特徴を有する。
上記手段によれば、不正基板の存在時には電源復帰が頻繁に報知されたり、他の遊技機で電源復帰が報知されていないにも拘らず電源復帰が単独で報知される。このため、電源復帰の報知状態に基づいて不正基板の存在を認識することができるので、特典の不正獲得を容易に発見できる。
【0006】
その他発明2の遊技機は、タイミングスイッチからのタイミング信号を検出することに基づいてリングカウンタの計測値を取得し、計測値の取得結果を設定値と比較することに基づいて特典の獲得状態を判定する構成のものにおいて、前記リングカウンタを一定の基準値にリセットするリセット手段と、前記リングカウンタがリセットされたことを報知する報知手段とを備えたところに特徴を有している。
上記手段によれば、不正基板の存在時にはリングカウンタのリセットが頻繁に報知されたり、他の遊技機でリングカウンタのリセットが報知されていないにも拘らずリセットが単独で報知される。このため、リングカウンタのリセットの報知状態に基づいて不正基板の存在を認識することができるので、特典の不正獲得を容易に発見できる。
【0007】
その他発明3の遊技機は、リセット直後の1回目はリングカウンタを一定の基準値を中心にして加算または減算し2回目以後はランダム値を中心にして加算または減算する計測手段と、タイミングスイッチからのタイミング信号を検出することに基づいて前記計測手段の現在の計測値を取得する取得手段と、前記取得手段の取得結果を設定値と比較することに基づいて特典の獲得状態を判定する判定手段と、電源遮断時に前記計測手段の電源遮断直前の計測値およびランダム値をバックアップするバックアップ手段と、前記バックアップ手段の両バックアップデータをリセットするリセット手段と、前記バックアップ手段の両バックアップデータがリセットされたことを報知する報知手段とを備えたところに特徴を有している。
上記手段によれば、不正基板の存在時にはバックアップデータのリセットが頻繁に報知されたり、他の遊技機でバックアップデータのリセットが報知されていないにも拘らずリセットが単独で報知される。このため、バックアップデータのリセットの報知状態に基づいて不正基板の存在を認識することができるので、特典の不正獲得を容易に発見できる。
【0008】
その他発明4の遊技機は、報知手段がリセット手段によって直接的に駆動制御されるところに特徴を有している。
上記手段によれば、リングカウンタやバックアップデータのリセットを確実に検出して報知することができる。このため、不正基板の存在を確実に認識することができるので、特典の不正獲得を簡単且つ確実に発見できる。
【0009】
その他発明5の遊技機は、報知手段が設定時間の経過に基づいて報知動作を自動的に停止するところに特徴を有している。
上記手段によれば、報知手段の報知動作を停止するための停止スイッチが不要になるので、構成の複雑化が防止される。しかも、停止スイッチを操作する手間が不要になるので、作業の繁雑化も防止される。
【0010】
その他発明6の遊技機は、報知手段が機本体の前面側に配置された光源からなるところに特徴を有している。
上記手段によれば、ホールの店員が遊技機を開放して光源の状態を確認する等の手間が不要になるので、光源の確認作業が簡単になる。
【0011】
その他発明7の遊技機は、光源が遊技領域の外部に配置されているところに特徴を有している。
上記手段によれば、光源が遊技者の背中によって隠されることがなくなる。このため、ホールの店員が光源を覗き込む手間が不要になるので、光源の確認作業が一層簡単になる。
【0012】
その他発明8の遊技機は、報知手段がリセット手段と同一の基板に搭載された光源からなるところに特徴を有している。
上記手段によれば、光源をリセット手段に接続するハーネスが不要になるので、ハーネスを切断する不正行為を行うことができなくなる。このため、光源の状態がリセット復帰時に確実に変わるようになるので、特典の不正獲得を確実に発見できる。
【0013】
その他発明9の遊技機は、光源からの光を機本体の前面側に伝達する光伝達路を備えたところに特徴を有している。
上記手段によれば、光源の状態を前面側から確認することが可能になる。このため、ホールの店員が遊技機を開放して光源の状態を確認する手間が不要になるので、光源の確認作業が簡単になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例を図1〜図24に基づいて説明する。パチンコホールの台島には、図22に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前面には、図21の(a)および(b)に示すように、前面扉2が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。また、前面扉2の前面には、図21の(a)に示すように、横長な長方形状の皿板3が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。この皿板3の前面には上皿4が固定されており、上皿4内にはパチンコ球P(図22参照)が貯溜されている。
【0015】
前面扉2の前面には、図21の(a)に示すように、右下部に位置して発射ハンドル5が回動可能に装着されており、発射ハンドル5の後方には、図22に示すように、発射モータ6が装着されている。この発射モータ6の回転軸には、図21の(a)に示すように、打球機構(図示せず)を介して打球槌7が連結されており、発射ハンドル5が図21の(a)の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ6に電源が与えられ、打球槌7が上皿4内のパチンコ球Pを上皿4内から弾き出す。尚、符号85は発射ハンドル5と発射モータ6と打球槌7と打球機構とを有する発射装置を示すものである。
【0016】
前面扉2の前面には矩形状の窓枠8が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されており、窓枠8の内周面には透明なガラス窓9が保持されている。また、前面扉2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されており、機構盤には、図20に示すように、遊技盤10が保持されている。この遊技盤10は遊技領域を構成するものであり、窓枠8のガラス窓9により前方から覆われている。
【0017】
前面扉2の前面には、図21の(a)に示すように、右側部に位置して枠鍵11が装着されており、枠鍵11は前面扉2を外枠1に密着した閉鎖状態にロックし、窓枠8を前面扉2の内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊技盤10の前面には、図20に示すように、外レール12および内レール13が固定されており、打球槌7が弾いたパチンコ球Pは外レール12および内レール13間を通して遊技盤10内の上部に放出される。また、遊技盤10の前面には複数の障害釘14が打込まれており、遊技盤10内の上部に放出されたパチンコ球Pは障害釘14に当りながら落下する。
【0018】
遊技盤10の前面には表示台板15が固定されており、表示台板15にはカラー液晶表示器からなる図柄表示装置16が保持されている。この図柄表示装置16には変動領域HEが横3列に設けられており、各変動領域HE内には、図13の(a)に示すように、「1」〜「12」の数字図柄ZSが設定順序で変動表示される。尚、数字図柄ZSは識別図柄に相当するものである。
【0019】
遊技盤10には、図20に示すように、図柄表示装置16の下方に位置して特別図柄始動口17が固定されている。この特別図柄始動口17は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口17内には始動口センサ18(図17のa参照)が固定されている。この始動口センサ18は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口17内にパチンコ球Pが入賞したことを検出して始動信号を出力する。尚。始動口センサ18はタイミングスイッチに相当するものであり、始動口センサ18から出力される始動信号はタイミング信号に相当する。
【0020】
遊技盤10の後面には、図22に示すように、正方形状のセンタカバー19が固定されており、センタカバー19の後面には、図24の(a)および(b)に示すように、基板ベース86が装着されている。この基板ベース86は後面が開口する矩形箱状をなすものであり、基板ベース86内にはメイン基板21が収納されている。このメイン基板21は前面に配線パターンが形成された片面プリント配線基板からなるものであり、メイン基板21の後面は電気部品の搭載面として機能する。
【0021】
基板ベース86の後面には透明な基板カバー88が装着されており、基板カバー88および基板ベース86には、図24の(a)に示すように、横一列に並ぶ4個のカシメ孔89が形成されている。この基板カバー88は基板カバー88の1個のカシメ孔89を通して基板ベース86の1個のカシメ孔89内に合成樹脂製の1本のカシメピン90を装着することに基づいて分解不能に連結されたものであり、基板カバー88を基板ベース86から取外すにはカシメピン90を破壊するように構成されている。尚、符号20は基板ベース86および基板カバー88を有する基板ボックスを示している。また、基板ベース88を分解後に基板ベース86に装着するには新たなカシメ孔89内に新たなカシメピン90を装着する。
【0022】
メイン基板21の後面にはマイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置22が搭載されており、メイン制御装置22は基板ベース86および基板カバー88により前後左右上下の全方向から覆われている。このメイン制御装置22は、図14に示すように、CPU23,ROM24,RAM25,I/O26を有するワンチップ型のものであり、始動口センサ18はI/O26を介してCPU23に電気的に接続されている。尚、メイン制御装置22のCPU23は計測手段,取得手段,判定手段,リセット手段に相当するものである。また、メイン制御装置22のRAM25はバックアップ手段に相当するものである。
【0023】
表示台板15の後面には、図22に示すように、図柄基板27が固定されている。この図柄基板27はセンタカバー19により後方から覆われたものであり、図柄基板27にはマイクロコンピュータを主体に構成された図柄制御装置28が搭載されている。この図柄制御装置28は、図15に示すように、CPU29,ROM30,RAM31,I/O32を有するワンチップ型のものものであり、図柄制御装置28のCPU29にはI/O32を介してLCD駆動回路33が電気的に接続されている。このLCD駆動回路33には、図17の(a)に示すように、図柄表示装置16が電気的に接続されており、CPU29はLCD駆動回路33を介して図柄表示装置16の表示内容を制御する。尚、LCD駆動回路33は図柄基板27に搭載されたものである。
【0024】
図柄制御装置28のCPU29には、図15に示すように、I/O32を介してメイン制御装置22のI/O26が電気的に接続されており、メイン制御装置22のCPU23は図柄制御装置28のCPU29に各種の表示指令を出力することに基づいて図柄表示装置16の表示内容を指令する。
【0025】
遊技盤10の前面には、図20に示すように、特別図柄始動口17の下方に位置して入賞口台板34が固定されており、入賞口台板34には前面が開口する四角筒状の大入賞口35が形成されている。また、入賞口台板34には扉36が軸37を中心に回動可能に装着されている。この扉36は大入賞口ソレノイド38(図17のa参照)のプランジャにクランク機構(図示せず)を介して連結されており、大入賞口ソレノイド38の断電時には、図20に示すように、扉36が垂直状態に回動することに基づいて大入賞口35の前面を閉鎖し、大入賞口ソレノイド38の通電時には扉36が前方に倒れた水平状態に回動することに基づいて大入賞口35の前面を開放する。
【0026】
大入賞口35内の入口には大入賞口センサ39(図14参照)が固定されており、大入賞口センサ39は、図14に示すように、メイン制御装置22のCPU23にI/O26を介して電気的に接続されている。この大入賞口センサ39は近接スイッチからなるものであり、大入賞口35内にパチンコ球Pが入賞したことを検出してCPU23に入賞信号を出力する。
【0027】
大入賞口35内の奥部には、図20に示すように、左側部および右側部に位置して孔状の外れ口40および当り口41が形成されており、大入賞口35内に入賞したパチンコ球Pは外れ口40および当り口41に振分けられる。また、当り口41内にはVセンサ42(図14参照)が固定されている。このVセンサ42は当り口41内にパチンコ球Pが入賞したことを検出してV信号を出力する近接スイッチからなるものであり、図14に示すように、メイン制御装置22のI/O26を介してCPU23に電気的に接続されている。
【0028】
メイン制御装置22のCPU23にはI/O26を介してソレノイド駆動回路43が電気的に接続されている。このソレノイド駆動回路43には、図17の(a)に示すように、大入賞口ソレノイド38が電気的に接続されており、メイン制御装置22のCPU23はソレノイド駆動回路43を介して大入賞口ソレノイド38を駆動制御することに基づいて大入賞口35を開閉する。尚、ソレノイド駆動回路43はメイン基板21に搭載されたものである。
【0029】
前面扉2の後面には、図22に示すように、メインセット44が右側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。このメインセット44はセンタカバー19を囲う矩形枠状をなすものであり、メインセット44の後面には上端部に位置して球タンク45が固定されている。この球タンク45は上面が開口する容器状をなすものであり、球タンク45内にはパチンコ球Pが貯溜されている。また、メインセット44の後面にはタンクレール46が固定されている。このタンクレール46は傾斜樋状をなすものであり、タンクレール46の右端部は球タンク45内に接続されている。
【0030】
メインセット44の左側部には賞球払出装置47が装着されている。この賞球払出装置47はパチンコ球Pが特別図柄始動口17内および大入賞口35内に入賞することに基づいて上皿4内にパチンコ球P(賞球)を払出すものであり、次のように構成されている。
【0031】
<賞球払出装置47について>
メインセット44には、図19に示すように、払出ケース48が固定されており、払出ケース48内には球通路49が形成されている。この球通路49の上端部はタンクレール46の出口に接続されており、球通路49内には球タンク45内からタンクレール46内を通してパチンコ球Pが一列に充填されている。この球通路49の上下方向中間部にはスプロケット50が軸51を中心に回動可能に装着されており、スプロケット50の外周部には凹状をなす複数の球受け部52が形成されている。
【0032】
払出ケース48内にはパルスモータからなる払出モータ53(図17のa参照)が配設されている。この払出モータ53の回転軸にはスプロケット50の軸51が連結されており、払出モータ53の停止時には、図19に実線で示すように、パチンコ球Pがスプロケット50の1個の球受け部52内に保持されている。この状態で払出モータ53の回転軸が単位量だけ回転すると、図19に二点鎖線で示すように、スプロケット50が矢印A方向へ回動することに基づいて1個の球受け部52内から1個のパチンコ球Pが排出され、球通路49の下端部を通して払出ケース48の下方へ放出される。
【0033】
払出ケース48内には球通路49の下端部に位置して賞球センサ54が固定されている。この賞球センサ54は近接スイッチからなるものであり、球通路49内を落下するパチンコ球Pを検出することに基づいて賞球信号を出力する。賞球払出装置47は以上のように構成されている。
【0034】
メインセット44には、図22に示すように、下皿通路55が設けられている。この下皿通路55の上端部は賞球払出装置47の球通路49に接続されており、球通路49内から放出されるパチンコ球Pは下皿通路55内を落下する。また、下皿通路55の途中部分には上皿通路56が設けられている。この上皿通路56は上皿4に接続されており、賞球払出装置47から放出されるパチンコ球Pは下皿通路55内から上皿通路56内に転がり込み、上皿4内に払出される。
【0035】
前面扉2には、図21の(a)に示すように、上皿4の下方に位置して下皿57が固定されている。この下皿57は下皿通路55の下端部に接続されたものであり、パチンコ球Pが上皿4内から溢れて上皿通路56内に充満した状態では下皿通路55を通して下皿57内に払出される。尚、符号110は外枠1,前面扉2,皿板3,上皿4,窓枠8,ガラス窓9,機構盤,遊技盤10,センタカバー19,メインセット44,下皿57を有する機本体を示している。
【0036】
メインセット44の後面には賞球払出装置47の前方に位置して貸球払出装置(図示せず)が固定されている。この貸球払出装置は賞球払出装置47と同一の払出ケース48内にスプロケット50および払出ソレノイド58(図17のa参照)を収納してなるものであり、貸球払出装置の球通路49内には球タンク45内からタンクレール46内を通してパチンコ球Pが一列に充填され、貸球払出装置の球通路49は下皿通路55に接続されている。
【0037】
貸球払出装置の払出ソレノイド58は貸球払出装置のスプロケット50に連結されており、払出ソレノイド58のプランジャが1回移動したときには貸球払出装置のスプロケット50が単位量だけ回動し、貸球払出装置の球通路49内から下皿通路55内および上皿通路56内を通して上皿4内にパチンコ球P(貸球)が払出される。
【0038】
貸球払出装置の払出ケース48内には近接スイッチからなる球貸センサ59(図16参照)が固定されている。この球貸センサ59は球通路49の下端部に配置されたものであり(賞球センサ54と同部分に配置されたものであり)、貸球払出装置の球通路49内を落下するパチンコ球Pを検出することに基づいて球貸信号を出力する。
【0039】
メインセット44の後面には、図22に示すように、払出基板ボックス60が固定されている。この払出基板ボックス60内には払出基板61が収納されており、払出基板61にはマイクロコンピュータを主体に構成された払出制御装置62が搭載されている。この払出制御装置62は、図16に示すように、CPU63,ROM64,RAM65,I/O66を有するワンチップ型のものであり、払出制御装置62のCPU63にはI/O66を介して賞球払出装置47の賞球センサ54および貸球払出装置の球貸センサ59が電気的に接続され、メイン制御装置22のCPU23には、図14に示すように、I/O26を介して賞球払出装置47の賞球センサ54が電気的に接続されている。
【0040】
払出制御装置62のCPU63には、図16に示すように、I/O66を介してメイン制御装置22のI/O26が電気的に接続されており、メイン制御装置22のCPU23は特別図柄始動口17内および大入賞口35内にパチンコ球Pが入賞したことを検出すると、払出制御装置62のCPU63に賞球指令等の払出指令を出力する。
【0041】
払出制御装置62のCPU63にはI/O66を介してモータ駆動回路67およびソレノイド駆動回路68が電気的に接続されている。これらモータ駆動回路67およびソレノイド駆動回路68には、図17の(a)に示すように、払出モータ53および払出ソレノイド58が電気的に接続されており、払出制御装置62のCPU63はメイン制御装置22からの払出指令を検出することに基づいて払出モータ53を駆動制御し、上皿4内にパチンコ球Pを賞球として払出す。尚、モータ駆動回路67およびソレノイド駆動回路68は払出基板61に搭載されたものである。
【0042】
払出制御装置62のCPU63には、図16に示すように、I/O66を介して貸出スイッチ69が電気的に接続されている。この貸出スイッチ69は上皿4に装着されたものであり、貸出スイッチ69の操作時には貸出スイッチ69から払出制御装置62のCPU63に貸出信号(オン信号)が出力される。すると、払出制御装置62のCPU63は貸出信号を検出し、払出ソレノイド58を駆動制御することに基づいて上皿4内にパチンコ球Pを払出す(貸球)。
【0043】
メインセット44の後面には、図22に示すように、電源基板70が固定されており、電源基板70には電源スイッチ80が搭載されている。この電源スイッチ80はオン状態およびオフ状態にロックされる自己保持形のモーメンタリスイッチからなるものであり、電源スイッチ80のオン状態ではパチンコホールの島設備から電源基板70にAC24Vの主電源Vinが与えられる。
【0044】
電源基板70には、図17の(a)に示すように、電源回路71が搭載されており、電源回路71は島設備からのAC24Vの主電源Vinに基づいてDC32Vの駆動電源Vout1,DC12Vの駆動電源Vout2,DC5Vの駆動電源Vout3を生成する。
【0045】
電源基板70にはメイン基板21が電気的に接続されており、主電源Vinの有効時には電源基板70からメイン基板21のソレノイド駆動回路43を通して大入賞口ソレノイド38にDC32Vの駆動電源Vout1が印加され、始動口センサ18と大入賞口センサ39とVセンサ42にDC12Vの駆動電源Vout2が印加され、メイン制御装置22にDC5Vの駆動電源Vout3が印加される。
【0046】
電源基板70には図柄基板27が電気的に接続されており、主電源Vinの有効時には電源基板70から図柄基板27のLCD駆動回路33を通して図柄表示装置16にDC12Vの駆動電源Vout2が印加され、図柄制御装置28にDC5Vの駆動電源Vout3が印加される。
【0047】
電源基板70には払出基板61が電気的に接続されており、主電源Vinの有効時には電源基板70から払出基板61のモータ駆動回路67およびソレノイド駆動回路68を通して払出モータ53および払出ソレノイド58にDC32Vの駆動電源Vout1が印加され、賞球センサ54と球貸センサ59と貸出スイッチ69にDC12Vの駆動電源Vout2が印加され、払出制御装置62にDC5Vの駆動電源Vout3が印加される。
【0048】
電源基板70には停電検出回路72が搭載されており、停電検出回路72は、図14および図16に示すように、メイン制御装置22のI/O26および払出制御装置62のI/O66を介してメイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63に電気的に接続されている。この停電検出回路72は主電源Vinの電圧レベルを監視するものであり、主電源Vinの電圧レベルが停電レベルに降下したことを検出してメイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63に停電信号を出力する。
【0049】
電源基板70には、図17の(a)に示すように、出力回路73が搭載されており、出力回路73の入力側には停電検出回路72が電気的に接続されている。この出力回路73の出力側には、図14および図16に示すように、メイン制御装置22のI/026および払出制御装置62のI/O66を介してメイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63が電気的に接続されており、出力回路73は停電検出回路72からの停電信号を設定時間(<40msec)だけ遅らせてメイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63に終了信号として出力する。
【0050】
電源基板70には、図17の(a)に示すように、予備電源に相当するバックアップ電源回路74が搭載されている。このバックアップ電源回路74はコンデンサを主体に構成されたものであり、主電源Vinの電圧レベルが停電レベルに降下したときにはバックアップ電源回路74から払出基板61を通して賞球センサ54および球貸センサ59にDC12Vの駆動電源Vout2´ が設定時間(40msec程度)だけ供給される。
【0051】
電源基板70には予備電源に相当するバックアップ電源回路75が搭載されている。このバックアップ電源回路75はコンデンサを主体に構成されたものであり、主電源Vinの電圧レベルが停電レベルに降下したときにはバックアップ電源回路75からメイン基板21および払出基板61を通してメイン制御装置22および払出制御装置56にDC5Vの駆動電源Vout3´ が設定時間(40msec程度)だけ供給される。
【0052】
メイン基板21には予備電源に相当するバックアップ電源回路76が搭載されている。このバックアップ電源回路76は、図17の(b)に示すように、2個のダイオード77とリチウム電池78とを有するものであり、駆動電源Vout3または駆動電源Vout3´ の有効時には電源基板70からメイン制御装置22のRAM25等のメモリに駆動電源Vout3または駆動電源Vout3´ が印加され、駆動電源Vout3および駆動電源Vout3´ の遮断時にはメイン基板21のバックアップ電源回路76のリチウム電池78からRAM25等のメモリに駆動電源(バックアップ電源)Vout4が供給される。
【0053】
払出基板61には、図17の(a)に示すように、予備電源に相当するバックアップ電源回路76が搭載されている。このバックアップ電源回路76はメイン基板21のバックアップ電源回路76と同一構成をなすものであり、駆動電源Vout3または駆動電源Vout3´ の有効時には電源基板70から払出制御装置62のRAM65等のメモリに駆動電源Vout3または駆動電源Vout3´ が印加され、駆動電源Vout3および駆動電源Vout3´ の遮断時には払出基板61のバックアップ電源回路76のリチウム電池78からRAM65等のメモリに駆動電源(バックアップ電源)Vout4が供給される。
【0054】
電源基板70には、図22に示すように、リセットスイッチ79が搭載されている。このリセットスイッチ79は操作力が除去されることに基づいてオン状態からオフ状態に自己復帰するプッシュスイッチからなるものであり、片手で同時操作可能な程度に電源スイッチ80に隣接配置されている。このリセットスイッチ79は、図14および図16に示すように、メイン制御装置22のCPU23および払出制御装置62のCPU63にI/026およびI/O66を介して電気的に接続されており、リセットスイッチ79の操作時にはリセットスイッチ79からCPU23およびCPU63にリセット信号が出力される。尚、リセットスイッチ79は電源基板70から駆動電源Vout2が供給されるものである。
【0055】
メイン基板21の後面には、図24の(a)に示すように、基板カバー88の外部に位置して縦長なコネクタ搭載部91が形成されている。このコネクタ搭載部91には複数のコネクタ92が縦一列に搭載されており、始動口センサ18,図柄制御装置28,大入賞口センサ39,Vセンサ42,賞球センサ54,払出制御装置62,出力回路73,停電検出回路72,リセットスイッチ79はコネクタ搭載部91のコネクタ92を介してメイン基板21のメイン制御装置22に電気的に接続されている。
【0056】
前面扉2の後面には、図22に示すように、左上部に位置してランプ基板93が固定されており、ランプ基板93の前面には、図21の(a)に示すように、ランプユニット94が固定されている。このランプユニット94は半透明な合成樹脂性のランプカバー95内に発光ダイオード(LED)96を収納した構成のものであり、LED96は、図17の(a)に示すように、LED駆動回路97を介してメイン制御装置22のI/O26に電気的に接続されている。このLED駆動回路97はメイン基板21に搭載されたものであり、メイン制御装置22のCPU23はLED駆動回路97を通してLED96に駆動電源Vout3を供給することに基づいてLED96を発光させる。尚、LED96は報知手段および光源に相当するものである。
【0057】
前面扉2の後面には、図22に示すように、電源基板70に隣接して情報基板98が固定されており、情報基板98にはスタートコネクタ99,大当りコネクタ100,リセットコネクタ101が搭載されている。これらスタートコネクタ99,大当りコネクタ100,リセットコネクタ101は、図14に示すように、メイン制御装置22のI/O26を介してCPU23に電気的に接続されており、CPU23はスタートコネクタ99,大当りコネクタ100,リセットコネクタ101に遊技情報を出力する。
【0058】
情報基板91のスタートコネクタ99,大当りコネクタ100,リセットコネクタ101には対のコネクタ(図示せず)が個別に接続されている。これら各コネクタはホールコンピュータに電気的に接続されており、CPU23が出力する遊技情報は対のコネクタを通してホールコンピュータに与えられ、ホールコンピュータで処理される。
【0059】
次に上記構成の作用について説明する。尚、下記動作はメイン制御装置22,図柄制御装置28,払出制御装置62がROM24,ROM30,ROM64に予め記録された制御プログラムに基づいて実行するものである。
【0060】
<メイン制御装置22のメインルーチンについて>
メイン制御装置22のCPU23は電源が投入されると、図2のステップS1へ移行し、スタックポインタを初期設定する。そして、RAMアクセスレジスタをオンし、RAM25に対するアクセス禁止を解除する。このアクセス禁止は後述の停電処理で設定されるものであり、CPU23はアクセス禁止を解除すると、ステップS2へ移行する。
【0061】
CPU23はステップS2へ移行すると、リセットスイッチ79からのリセット信号の有無を判断する。ここで、リセット信号を検出したときにはステップS9の初期化処理へ移行する。従って、リセットスイッチ79および電源スイッチ80が同時操作されたときにはステップS9の初期化処理が実行されることになる。
【0062】
CPU23はステップS9の初期化処理へ移行すると、大当りカウンタ値No,基準値Ni,図柄カウンタ値Nz,変動パターンカウンタ値Nh,リーチカウンタ値Nr,リセットカウンタ値No´,賞球カウンタ値Ns,演出フラグFe,大当りフラグFo,ラウンドカウンタ値NR,VフラグFv,開放時間タイマTo,入賞カウンタ値Np,演出時間タイマTe,LEDフラグFL,LEDタイマTL,大当りの判定結果(遊技データに相当する),図柄の設定結果(遊技データに相当する),変動パターンの設定結果(遊技データに相当する),確率変動の獲得結果(遊技データに相当する)等のRAM25のバックアップデータを「0」にリセットし、RAM25の終了値Nmaxのバックアップデータを設定値Max(316)にリセットする。尚、大当りカウンタ値No等の機能は下記の通りである。
【0063】
(1)大当りカウンタ値No
大当りおよび外れを抽選する大当り抽選手段,特典カウンタ,特典獲得の判定に関わる判定用データ,遊技データに相当するものであり、大当りカウンタ値Noが始動信号の検出時に大当り値「7」である場合に大当りが判定される。
【0064】
(2)終了値Nmax
大当りカウンタNoの加算終了値を示すものであり、特典獲得の判定に関わる判定用データ,遊技データに相当する。
【0065】
(3)基準値Ni
大当りカウンタNoをランダム値にリセットしたり、終了値Nmaxをリセットするためのものであり、特典獲得の判定に関わる判定用データ,遊技データに相当する。
【0066】
(4)リセットカウンタ値No´
基準値Niを無作為に抽選するランダム設定手段,特典獲得の判定に関わる判定用データ,遊技データに相当するものである。
【0067】
(5)図柄カウンタ値Nz
左列と中列と右列の数字図柄ZSを設定するための図柄設定手段,演出表示用の演出データ,遊技データに相当するものであり、図柄カウンタ値Nzに応じた数字図柄ZSの組合せを表引きすることに基づいて3列の数字図柄ZSが設定される。
(6)リーチカウンタ値Nr
完全外れおよび外れリーチを抽選するためのリーチ抽選手段,演出表示用の演出データ,遊技データに相当するものであり、リーチカウンタ値Nrが始動信号の検出時にリーチ値「7」または「14」である場合に外れリーチが判定される。
【0068】
(7)変動パターンカウンタ値Nh
リーチアクション等の演出パターンを抽選するための演出パターン抽選手段,演出表示用の演出データ,遊技データに相当するものであり、大当りおよび外れリーチの判定時には始動信号の検出時の変動パターンカウンタ値Nhに基づいてリーチアクション等が設定される。
(8)賞球カウンタ値Ns
パチンコ球Pの払出予定数を示す払出用データ,遊技データに相当するものであり、特別図柄始動口17内に1個のパチンコ球Pが入賞することに基づいて「5」だけ加算され、大入賞口35内に1個のパチンコ球Pが入賞することに基づいて「15」だけ加算される。
【0069】
(9)ラウンドカウンタ値NR
大入賞口35の開放回数(ラウンド数)を示すものであり、大当りデータ,遊技データに相当する。
(10)入賞カウンタ値Np
大入賞口35に対するパチンコ球Pの入賞個数を計測するものであり、大当りデータ,遊技データに相当する。
【0070】
(11)開放時間タイマTo
大当り動作中の大入賞口35の開放時間を計測するものであり、大当りデータ,遊技データに相当する。
(12)演出時間タイマTe
図柄変動画面やリーチアクション等の演出パターンの表示時間を計測するものであり、演出表示用の演出データ,遊技データに相当する。
【0071】
(13)演出フラグFe
図柄変動画面やリーチアクション画面の表示状態を示す演出データ,遊技データに相当するものであり、図柄変動画面やリーチアクション画面が表示中である場合に「1」にセットされる。
(14)大当りフラグFo
大当り動作の実行状態を示す大当りデータ,遊技データに相当するものであり、大入賞口35の開放状態で「1」にセットされる。
【0072】
(15)VフラグFv
大入賞口35内の当り口41に対するパチンコ球Pの入賞状態を示す大当りデータ,遊技データに相当するものであり、大当り動作中にパチンコ球Pが当り口41内に入賞することに基づいて「1」にセットされる。
(16)LEDフラグFL
LED96の点灯状態を示すリセットデータ,遊技データに相当するものであり、LED96の点灯状態で「1」にセットされる。
(17)LEDタイマTL
LED96の点灯時間を計測するものであり、リセットデータ,遊技データに相当する。
【0073】
CPU23は図2のステップS10へ移行すると、LED駆動回路97を通してランプユニット94のLED96に駆動電源Vout3を供給し、LED96を発光させる。そして、ランプカバー95を照明し、リセットスイッチ79および電源スイッチ80が同時操作されたリセット復帰を報知する。
【0074】
CPU23はステップS11へ移行すると、情報基板98のリセットコネクタ101を通してホールコンピュータにリセット情報を出力する。このホールコンピュータはリセット情報の日毎の累積機能を有しており、リセット情報を検出することに基づいてカウンタを加算し、ディスプレイにカウンタの加算結果を表示することに基づいてリセット復帰回数の日毎の累積値を報知する。
【0075】
CPU23はステップS12へ移行すると、LEDフラグFLに「1」をセットする(1→FL)。このLEDフラグFLは、上述したように、LED96の発光状態を示すものであり、CPU23はLEDフラグFLに「1」をセットすることに基づいてLED96の発光を記録する。そして、ステップS13でLEDタイマTLをスタートさせ、LED96の発光時間の計測動作を開始する。
【0076】
CPU23はステップS14へ移行すると、LEDフラグFLの状態を判断する。ここで「FL=1」を検出したときにはステップS15へ移行し、LEDタイマTLを一定の設定値Max(15sec)と比較する。この設定値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「TL≧Max」を検出したときにはステップS16でLED96を発光停止させる。
【0077】
CPU23はステップS17へ移行すると、LEDタイマTLを停止させる。そして、ステップS18へ移行し、LEDフラグFLに「0」をセットする(0→FL)ことに基づいてLED96の発光停止を記録する。従って、リセットスイッチ79および電源スイッチ80が同時操作されたリセット復帰時には起動から設定時間MaxだけLED96が発光し、パチンコールの店員にリセット復帰が報知される。
【0078】
CPU23はステップS19へ移行すると、始動口センサ18からの始動信号の有無を判断する。ここで、始動信号を検出したときにはステップS20へ移行し、賞球カウンタ値Nsに「5」を加算し(Ns+5→Ns)、ステップS21で払出制御装置62のCPU63に賞球指令および払出個数Nsを出力する。従って、特別図柄始動口17内にパチンコ球Pが入賞したときには5個のパチンコ球Pの払出指令が出力される。
【0079】
CPU23はステップS22へ移行すると、大入賞口センサ39からの入賞信号の有無を判断する。ここで、入賞信号を検出したときにはステップS23で賞球カウンタ値Nsに「15」を加算し(Ns+15→Ns)、ステップS24で払出制御装置62のCPU63に賞球指令および払出個数Nsを出力する。従って、大入賞口35内にパチンコ球Pが入賞したときには15個のパチンコ球Pの払出指令が出力される。
【0080】
CPU23はステップS25へ移行すると、賞球センサ54からの賞球信号の有無を判断する。この賞球センサ54は賞球払出装置47から1個のパチンコ球Pが放出されたことを検出して賞球信号を出力するものであり、CPU23はステップS25で賞球信号を検出すると、ステップS26で賞球カウンタ値Nsから「1」を減算する(Ns−1→Ns)。
【0081】
CPU23はステップS27へ移行すると、リセットカウンタ値No´をROM24に予め記録された一定の設定値Max(316)と比較する。このリセットカウンタNo´は大当りカウンタNoの加算開始値をランダムに抽選するランダムカウンタとして機能するものであり、CPU23は「No´=Max」を検出したときにはステップS28でリセットカウンタ値No´に「0」をセットし(0→No´)、「No´<Max」を検出したときにはステップS29でリセットカウンタ値No´に「1」を加算する(No´+1→No´)。従って、メインルーチンが1周することに基づいてリセットカウンタ値No´に「1」が加算され、リセットカウンタ値No´が設定値Max(316)まで加算されたときには「0」に戻って再び加算される。
【0082】
<メイン制御装置22のタイマ割込ルーチンについて>
図1のタイマ割込ルーチンは設定時間(4msec)が経過する毎に起動するものであり、メイン制御装置22のCPU23は割込ルーチンを起動すると、ステップS31で始動口センサ18からの始動信号の有無を判断する。ここで、始動信号を検出したときにはステップS32のデータ取得処理へ移行し、図3の(a)のステップS101で大当りカウンタ値No,図柄カウンタ値Nz,リーチカウンタ値Nr,変動パターンカウンタ値Nhを取得する。これら大当りカウンタNo〜変動パターンカウンタNhはCPU23が図1のステップS42のカウンタ加算処理で加算するものであり、CPU23は大当りカウンタ値No〜変動パターンカウンタ値Nhを取得すると、図3の(a)のステップS102へ移行する。
【0083】
CPU23はステップS102へ移行すると、RAM25のカウンタデータエリアを参照する。このカウンタデータエリアは、図3の(b)に示すように、データ記録部▲1▼〜▲5▼を有するものであり、データ記録部▲1▼〜▲5▼にはデータ記録部▲1▼,データ記録部▲2▼,データ記録部▲3▼,データ記録部▲4▼,データ記録部▲5▼の順に記録順序が設定されている。
【0084】
CPU23は図3の(a)のステップS102でデータ記録部▲1▼〜▲5▼に空欄がないことを検出すると、データ取得処理を終える。また、ステップS102でデータ記録部▲1▼〜▲5▼に空欄があることを検出したときにはステップS103へ移行し、データ記録部▲1▼〜▲5▼のうち記録順序に応じた先頭の空欄に大当りカウンタ値No〜変動パターンカウンタ値Nhを記録し、ステップS104へ移行する。
【0085】
データ記録部▲2▼〜▲5▼には、図3の(b)に示すように、保留球ランプ81〜84が割付けられている。これら保留球ランプ81〜84は、図20に示すように、表示台板15の上端部に固定されたものであり、CPU23は図3の(a)のステップS105へ移行すると、カウンタデータが記録されているデータ記録部▲2▼〜▲5▼に対応する保留球ランプ81〜84の点灯指令をランプ制御装置(図示せず)に出力する。
【0086】
ランプ制御装置はワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPU23からの点灯指令を検出すると、保留球ランプ81〜84のうち点灯指定に応じたものを点灯させる。従って、データ記録部▲1▼にカウンタデータが記録されている状態で特別図柄始動口17内にパチンコ球Pが入賞したときにはデータ記録部▲2▼〜▲5▼に当該順序でカウンタデータが記録され、保留球ランプ81〜84が当該順序で点灯する。尚、センタカバー19の後面にはランプ基板ボックスが固定され、ランプ基板ボックス内にはランプ基板が収納されており(いずれも図示せず)、ランプ制御装置はランプ基板ボックス内のランプ基板に搭載されている。
【0087】
CPU23は図1のステップS33へ移行すると、演出フラグFeの状態を判断する。この演出フラグFeは、上述したように、図柄表示装置16に図柄変動画面やリーチアクション等の演出パターンが表示中であるか否を示すものであり、CPU23は「Fe=0」を検出したときには演出パターンが表示されていないと判断してステップS34へ移行する。また、「Fe=1」を検出したときには演出パターンが表示されていると判断してステップS37の演出処理へ移行し、演出処理を優先的に行う。
【0088】
CPU23はステップS34へ移行すると、大当りフラグFoの状態を判断する。この大当りフラグFoは、上述したように、大入賞口35が開放中であるか否かを示すものであり、CPU23は「Fo=0」を検出したときには大入賞口35が開放されていないと判断してステップS35へ移行する。また、「Fo=1」を検出したときには大入賞口35が開放されていると判断してステップS41の大当り処理へ移行し、大当り処理を優先的に行う。
【0089】
CPU23はステップS35へ移行すると、RAM25のカウンタデータエリアにカウンタデータが記録されているか否かを判断する。ここで「YES」と判断したときにはステップS36の大当り判定処理へ移行し、図4の(a)のステップS111でデータ記録部▲1▼から大当りカウンタ値No,図柄カウンタ値Nz,リーチカウンタ値Nr,変動パターンカウンタ値Nhを検出する。
【0090】
CPU23はステップS112へ移行すると、データ記録部▲1▼の大当りカウンタ値Noを大当り値「7」と比較する。この大当り値「7」はメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は両者が同一であることを検出したときにはステップS113で大当りと判定し、両者が相違していることを検出したときにはステップS114へ移行する。尚、大当りは特典に相当するものである。
【0091】
CPU23はステップS114へ移行すると、データ記録部▲1▼のリーチカウンタ値Nrをリーチ値「7」および「14」と比較する。これらリーチ値「7」および「14」はメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23はリーチカウンタ値Nrがリーチ値「7」または「14」と同一であることを検出したときにはステップS115で外れリーチと判定し、リーチカウンタ値Nrがリーチ値「7」および「14」と相違していることを検出したときにはステップS116で完全外れと判定する。
【0092】
メイン制御装置22のROM24には大当り用の図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは図柄カウンタ値Nzと大当り図柄との対応関係を示すものであり、CPU23は大当りを判定したときにはステップS117へ移行し、大当り用の図柄テーブルからデータ記録部▲1▼の図柄カウンタ値Nzに応じた大当り図柄を取得する。尚、大当り図柄は左列,中列,右列の3個の数字図柄ZSの組合せを称するものであり、3個の数字図柄ZSは「1」〜「12」のいずれかの同一値に設定されている。
【0093】
メイン制御装置22のROM24には外れリーチ用の図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは図柄カウンタ値Nzと外れリーチ図柄との対応関係を示すものであり、CPU23は外れリーチを判定したときにはステップS117へ移行し、外れリーチ用の図柄テーブルからデータ記録部▲1▼の図柄カウンタ値Nzに応じた外れリーチ図柄を取得する。尚、外れリーチ図柄は左列,中列,右列の3個の数字図柄ZSの組合せを称するものであり、外れリーチ図柄の左列および右列は「1」〜「12」のいずれかの同一値に設定され、外れリーチ図柄の中列は「1」〜「12」のうち左列および右列と異なる値に設定されている。
【0094】
メイン制御装置22のROM24には完全外れ用の図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは図柄カウンタ値Nzと外れ図柄との対応関係を示すものであり、CPU23は完全外れを判定したときにはステップS117へ移行し、完全外れ用の図柄テーブルからデータ記録部▲1▼の図柄カウンタ値Nzに応じた外れ図柄を取得する。尚、外れ図柄は左列,中列,右列の3個の数字図柄ZSの組合せを称するものであり、外れ図柄の左列および右列は「1」〜「12」のうちの異なる値に設定されている。
【0095】
CPU23はステップS118へ移行すると、変動パターンを設定する。この変動パターンは図柄表示装置16に表示する演出パターンを設定するためのものであり、CPU23は完全外れの判定時には変動パターンを「4」に設定し、大当りおよび外れリーチの判定時には変動パターンをデータ記録部▲1▼の変動パターンカウンタ値Nhに設定する。この変動パターンカウンタ値Nhは、後述するように、「0」から「3」に加算された後に「0」に戻って加算されるものであり、大当りおよび外れリーチの判定時には変動パターンが「0」〜「3」のいずれかの値にランダムに設定される。
【0096】
CPU23はステップS119へ移行すると、図柄制御装置28のCPU29に演出情報を出力する。この演出情報は図柄制御装置28のCPU29が図柄表示装置16に演出パターンを表示するのに必要な情報を称するものであり、大当りの判定結果と図柄の設定結果と変動パターンの設定結果とを主体に構成されている。
【0097】
CPU23はステップS120へ移行すると、演出時間Teを設定する。この演出時間Teは図柄制御装置28のCPU29が図柄表示装置16に演出パターンを表示するのに必要な時間を称するものであり、CPU23がステップS118の変動パターンに基づいて設定するものである。
【0098】
CPU23はステップS121へ移行すると、図柄制御装置28のCPU29に図柄変動指令を出力し、ステップS122で演出時間タイマTeをスタートさせる。この演出時間タイマTeは、上述したように、演出パターンの表示時間を計測するものであり、CPU23は演出時間タイマTeをスタートさせると、ステップS123で演出フラグFeに「1」をセットする(1→Fe)。この演出フラグFeは、上述したように、図柄変動画面やリーチアクション画面の表示状態を示すものであり、CPU23は演出フラグFeに「1」をセットすることに基づいて演出パターンの表示開始を記録する。
【0099】
CPU23はステップS124へ移行すると、情報基板98のスタートコネクタ99を通してホールコンピュータにスタート情報を出力する。このホールコンピュータはスタート情報の日毎の累積機能を有しており、スタート情報を検出することに基づいてカウンタを加算し、カウンタの加算結果をディスプレイに表示することに基づいて日毎のスタート回数の累積値を遊技情報として報知する。
【0100】
CPU23は図1のステップS37の演出処理へ移行すると、図4の(b)のステップS131で演出時間タイマTeを設定値Maxと比較する。この設定値MaxはCPU23が図4の(a)のステップS120で変動パターンに基づいて設定した演出パターンの表示時間であり、CPU23は「Te≧Max」を検出したときには演出パターンの表示終了を判断し、図4の(b)のステップS132で演出時間タイマTeを停止させる。そして、ステップS133で演出フラグFeに「0」をセットすることに基づいて演出パターンの非表示を記録し(0→Fe)、ステップS134で図柄制御装置28のCPU29に図柄確定指令を出力する。
【0101】
CPU23は図1のステップS38へ移行すると、RAM25に大当りの判定結果として大当りが記録されているか否かを判断する。ここで「NO」と判断したときにはステップS39へ移行し、データ記録部▲1▼のカウンタデータを消去する。そして、データ記録部▲2▼〜▲5▼にカウンタデータが記録されているときにはカウンタデータを前段のデータ記録部▲1▼〜▲4▼に移動させ、データ記録部▲2▼〜▲5▼のうち空欄にしたものに対応する保留球ランプ81〜84の消灯指令をランプ制御装置に出力する。すると、ランプ制御装置は保留球ランプ81〜84のうち消灯指令に応じたものを消灯する。
【0102】
CPU23はステップS38で大当りの判定結果が記録されていることを検出すると、ステップS40へ移行し、情報基板98の大当りコネクタ100を通してホールコンピュータに大当り情報を出力する。このホールコンピュータは大当り情報の日毎の累積機能を有しており、大当り情報を検出することに基づいてカウンタを加算し、ディスプレイにカウンタの加算結果を表示することに基づいて大当り回数の日毎の累積値を報知する。
【0103】
CPU23はステップS41の大当り処理へ移行すると、図5のステップS141で大当りフラグFoの状態を判断する。この大当りフラグFoは、上述したように、大入賞口35の開放中に「1」にセットされるものであり、CPU23は「Fo=0」を検出したときにはステップS142へ移行する。
【0104】
CPU23はステップS142へ移行すると、ラウンドカウンタ値NRに「0」をセットする(0→NR)。このラウンドカウンタ値NRは、上述したように、大入賞口35の開放回数を計測するものであり、CPU23はラウンドカウンタ値NRをリセットすると、ステップS143で入賞カウンタ値Npを「0」にリセットする(0→Np)。この入賞カウンタ値Npは、上述したように、大入賞口35に対するパチンコ球Pの入賞個数を計測するものであり、CPU23がステップS150で大入賞口センサ39からの入賞信号を検出することに基づいてステップS151で加算するものである(Np+1→Np)。
【0105】
CPU23はステップS144へ移行すると、VフラグFvを「0」にリセットする(0→Fv)。このVフラグFvは、上述したように、パチンコ球Pが大入賞口35の当り口41内に入賞したか否かを示すものであり、CPU23がステップS152でVセンサ42からのV信号を検出することに基づいてステップS153でセットするものである(1→Fv)。
【0106】
CPU23はステップS145へ移行すると、開放時間タイマToを「0」にリセットする(0→To)。この開放時間タイマToは、上述したように、大入賞口35の開放時間を計測するものであり、CPU23は開放時間タイマToをリセットすると、ステップS146で大入賞口ソレノイド38を駆動することに基づいて大入賞口35を開放する。
【0107】
CPU23はステップS147へ移行すると、図柄制御装置28のCPU29にラウンド画面の表示指令を出力する。このラウンド画面は大当りの雰囲気を盛上げる演出画面を称するものであり、CPU23はラウンド画面の表示指令を出力すると、ステップS148で開放時間タイマToをスタートさせる。そして、ステップS149で大当りフラグFoに「1」をセットし(1→Fo)、大入賞口35の開放を記録する。
【0108】
CPU23はステップS150へ移行すると、大入賞口センサ39からの入賞信号の有無を判断する。ここで、入賞信号を検出したときにはステップS151で入賞カウンタ値Npに「1」を加算する。
CPU23はステップS152へ移行すると、Vセンサ42からのV信号の有無を判断する。ここで、V信号を検出したときにはステップS153でVフラグFvに「1」をセットする。
【0109】
CPU23はステップS154へ移行すると、入賞カウンタ値Npを一定の上限値Max(10)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Np<Max」を検出したときにはステップS155で開放時間タイマToを一定の上限値Max(29.5秒)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23はステップS154で「Np≧Max」を検出したり、ステップS155で「To≧Max」を検出したときにはステップS156へ移行する。
【0110】
CPU23はステップS156へ移行すると、大入賞口ソレノイド38を断電することに基づいて大入賞口35を閉鎖し、ステップS157で開放時間タイマToを停止する。そして、ステップS158で大当りフラグFoに「0」をセットし、大入賞口35が閉鎖状態にあることを記録する。
【0111】
CPU23はステップS159へ移行すると、ラウンドカウンタ値NRを一定の上限値Max(14)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「NR<Max」を検出すると、ステップS160へ移行する。
【0112】
CPU23はステップS160へ移行すると、VフラグFvの状態を判断する。ここで「Fv=1」を検出したときにはステップS161でラウンドカウンタ値NRに「1」を加算し(NR+1→NR)、ステップS143に復帰してステップS143〜S161を繰返す。従って、大入賞口35内に上限値Maxのパチンコ球Pが入賞する間に当り口41内にパチンコ球Pが入賞したり、大入賞口35の開放時間Toが上限値Maxに達する間に当り口41内にパチンコ球Pが入賞したときにはVフラグFvに「1」がセットされ、大入賞口35の開放動作が再開される。
【0113】
CPU23はステップS159で「NR≧Max」を検出したり、ステップS160で「Fv=0」を検出すると、ステップS162で図柄制御装置28のCPU29に終了画面の表示指令を出力する。この終了画面は遊技者に大当り終了を知らせる画面を称するものであり、大入賞口35内に上限値Maxのパチンコ球Pが入賞する間に当り口41内にパチンコ球Pが入賞しなかったり、大入賞口35の開放時間Toが上限値Maxに達する間に当り口41内にパチンコ球Pが入賞しなかったり、大入賞口35の開放回数NRが上限値Maxに達したときには終了画面が表示され、遊技者に大当り終了が報知される。
【0114】
CPU23はステップS163へ移行すると、大当りに付随する特典である確率変動の獲得の有無を判断する。この確率変動は演出情報の設定図柄ZSの種類に基づいて判断されるものであり、CPU23は設定図柄ZSが奇数であることを検出したときには確率変動の獲得を判断し、ステップS164で大当り値に「7」,「57」,「107」,「157」,「207」,「257」をセットすることに基づいて大当り確率を高値「6/317」にセットする。また、設定図柄ZSが偶数であることを検出したときにはステップS165へ移行し、大当り値に「7」をセットすることに基づいて大当り確率を通常値「1/317」にセットする。尚、大当り値「7」,「57」,「107」,「157」,「207」,「257」はメイン制御装置22のROM24に記録されたものである。
【0115】
CPU23は大当り確率を設定すると、ステップS166へ移行する。ここで、上述のステップS39と同様にしてカウンタデータの整理および保留球ランプ81〜84の消灯を行う。従って、奇数図柄で大当りが発生したときには次回の大当りが「6/317」の高確率で判定され、偶数図柄で大当りが発生したときには次回の大当りが「1/317」の通常確率で判定される。
【0116】
CPU23は図1のステップS42のカウンタ加算処理へ移行すると、図6のステップS171で図柄カウンタ値Nzを一定の上限値Max(99)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Nz=Max」を検出したときにはステップS172で図柄カウンタ値Nzを「0」にリセットし(0→Nz)、「Nz<Max」を検出したときにはステップS173で図柄カウンタ値Nzに「1」を加算する(Nz+1→Nz)。
【0117】
CPU23はステップS174へ移行すると、変動パターンカウンタ値Nhを一定の上限値Max(3)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Nh=Max」を検出したときにはステップS175で変動パターンカウンタ値Nhを「0」にリセットし(0→Nh)、「Nh<Max」を検出したときにはステップS176で変動パターンカウンタ値Nhに「1」を加算する(Nh+1→Nh)。
【0118】
CPU23はステップS177へ移行すると、リーチカウンタ値Nrを一定の上限値Max(22)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Nr=Max」を検出したときにはステップS178でリーチカウンタ値Nrを「0」にリセットし(0→Nr)、「Nr<Max」を検出したときにはステップS179でリーチカウンタ値Nrに「1」を加算する(Nr+1→Nr)。従って、図柄カウンタ値Nz,変動パターンカウンタ値Nh,リーチカウンタ値Nrは図1の割込ルーチンが1周することに基づいて「1」ずつ加算され、しかも、一定の「0」から一定の上限値Maxに加算された後に一定の「0」に戻って加算される。
【0119】
CPU23は図6のステップS180へ移行すると、大当りカウンタ値Noを終了値Nmaxと比較する。この終了値Nmaxは、後述するように、CPU23がリセットカウンタ値No´に基づいて設定するものであり、CPU23は「No=Nmax」でないことを検出したときにはステップS181で大当りカウンタ値Noを一定の上限値Max(316)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「No<Max」を検出したときにはステップS182で大当りカウンタ値Noに「1」を加算する(No+1→No)。また、「No=Max」を検出したときにはステップS183で大当りカウンタ値Noに「0」をセットし、大当りカウンタ値Noを上限値Max(316)から「0」に加算する。
【0120】
CPU23はステップS180で「大当りカウンタ値No=終了値Nmax」を検出したときにはステップS184でリセットカウンタ値No´を取得する。このリセットカウンタ値No´は、上述したように、メイン制御装置22のメインルーチンが1周することに基づいて「1」ずつ加算されるものであり、CPU23はリセットカウンタ値No´を取得すると、ステップS185で基準値Niにセットし(No´→Ni)、リセットカウンタNo´の取得値を基準値Niとして保管する。
【0121】
CPU23はリセットカウンタ値No´を基準値Niにセットすると、ステップS186で基準値Niを大当りカウンタ値Noにセットする(Ni→No)。そして、大当りカウンタ値Noを基準値Niにリセットし、ステップS187で基準値「Ni−1」を終了値Nmaxにセットする(Ni−1→Nmax)。尚、基準値「Ni=0」であるときには基準値「Ni−1」が設定値Max(316)に設定される。
【0122】
図23は大当りカウンタ値Noの加算動作を示すものである。この大当りカウンタ値Noは、図23の(a)に示すように、基準値Niから終了値Nmax(Ni−1)までリング状に加算されるものであり、大当りカウンタ値Noが終了値Nmaxに達したときにはリセットカウンタ値No´が取得され、新たな基準値Niとしてリセットカウンタ値No´がセットされる。そして、大当りカウンタ値Noが新たな基準値Niにリセットされ、新たな終了値Nmaxが新たな基準値「Ni−1」に設定され、図23の(b)に示すように、大当りカウンタ値Noが新たな基準値Niから新たな終了値Nmaxまでリング状に再び加算される。
【0123】
割込ルーチンは、図7に示すように、4msec毎に起動し、メインルーチンは割込ルーチンの残余時間で実行される。この割込ルーチンの実行時間はカウンタデータの有無や大当りの発生等の遊技態様に応じて変化するので、メインルーチンの実行時間も遊技態様に応じて変化する。リセットカウンタ値No´はメインルーチンが1周することに基づいて加算されるものであり、メインルーチンの実行時間に応じてランダムに変化する。基準値Niはリセットカウンタ値No´のランダムな取得値に相当するものであり、大当りカウンタ値Noはランダムな基準値Niから終了値Nmaxまで加算される。
【0124】
以下、リセットスイッチ79および電源スイッチ80が同時操作されたリセット復帰時の大当りカウンタ値Noの加算内容について説明する。CPU23はリセットスイッチ79および電源スイッチ80が同時操作されると、大当りカウンタ値No,リセットカウンタ値No´,基準値Ni等を「0」にリセットし、終了値Nmaxを設定値Max(316)にリセットし、LED96を発光させることに基づいてリセット復帰を報知する。そして、図2のメインルーチンを繰返し、リセットカウンタ値No´を「0」から「1」ずつ加算する。
【0125】
CPU23はタイマ割込が発生すると、図1のステップS42のカウンタ加算処理へ移行し、大当りカウンタ値Noを「0」から「1」ずつ加算する。そして、図6のステップS180で大当りカウンタ値Noが終了値Nmax(=Max)に達したことを検出すると、ステップS184でリセットカウンタ値No´を取得する。
【0126】
CPU23はリセットカウンタ値No´を取得すると、ステップS185で基準値Niにセットし、ステップS186で大当りカウンタ値Noを基準値Niにリセットする。そして、ステップS187で終了値Nmaxを基準値「Ni−1」にセットし、大当りカウンタ値Noをランダムな基準値Niを中心に終了値Nmaxまでリング状に加算する。
【0127】
<払出制御装置62の制御内容について>
払出制御装置62のCPU63は電源が投入されると、図9のステップS51へ移行し、スタックポインタを初期設定する。そして、RAMアクセスレジスタをオンし、RAM65に対するアクセス禁止を解除する。このアクセス禁止は後述の停電処理で設定されるものであり、CPU63はアクセス禁止を解除すると、ステップS52へ移行する。
【0128】
CPU63はステップS52へ移行すると、リセットスイッチ79からのリセット信号の有無を判断する。ここで、リセット信号を検出したときにはステップS59の初期化処理へ移行し、賞球払出カウンタ値Ns´,貸球払出カウンタ値Nk´等のRAM65のバックアップデータ(払出用データ)を「0」にリセットする。従って、リセットスイッチ79および電源スイッチ80が同時操作されたときにはステップS59の初期化処理が実行されることになる。
【0129】
CPU63はステップS60へ移行すると、賞球指令および賞球カウンタ値Nsの有無を判断する。これら賞球指令および賞球カウンタ値Nsはメイン制御装置22が図2のステップS19で始動信号を検出することに基づいてステップS21で出力したり、ステップS22で入賞信号を検出することに基づいてステップS24で出力するものであり、CPU63は賞球指令および賞球カウンタ値Nsを検出すると、図9のステップS61で賞球カウンタ値Nsを賞球払出カウンタ値Ns´に投入する(Ns→Ns´)。
【0130】
CPU63はステップS62へ移行すると、賞球払出カウンタ値Ns´を「0」と比較する。ここで「Ns´>0」を検出したときにはステップS63へ移行し、賞球払出装置47の払出モータ53を機械角θ°だけ駆動する。この払出モータ53の駆動量θ°は賞球払出装置47のスプロケット50から1個のパチンコ球Pを払出すための駆動量であり、正常動作時にはスプロケット50から1個のパチンコ球Pが放出される。
【0131】
CPU63はステップS64へ移行すると、賞球センサ54からの賞球信号の有無を判断する。この賞球センサ54は賞球払出装置47のスプロケット50から1個のパチンコ球Pが放出されることに基づいて賞球信号を出力するものであり、CPU63はステップS64で賞球信号を検出すると、ステップS65で賞球払出カウンタ値Ns´から「1」を減算する(Ns´−1→Ns)。従って、払出制御装置62およびメイン制御装置22が賞球払出情報として同一の賞球払出カウンタ値Ns´および賞球カウンタ値Nsを管理することになる。
【0132】
CPU63はステップS66へ移行すると、貸出スイッチ69からの貸出信号の有無を判断する。この貸出スイッチ69は遊技者がパチンコ球Pの貸出を希望する場合に操作するものであり、CPU63はステップS66で貸出信号を検出すると、ステップS67で貸球払出カウンタ値Nk´に「121」を加算する(Nk´+121→Nk´)。
【0133】
CPU63はステップS68へ移行すると、貸球払出カウンタ値Nk´を「0」と比較する。ここで「Nk´>0」を検出したときにはステップS69へ移行し、貸球払出装置の払出ソレノイド58のプランジャを1回だけ往復動させる。この払出ソレノイド58の駆動量は貸球払出装置のスプロケット50から1個のパチンコ球Pを放出するための駆動量であり、正常動作時には貸球払出装置のスプロケット50から1個のパチンコ球Pが放出される。
【0134】
CPU63はステップS70へ移行すると、球貸センサ59からの球貸信号の有無を判断する。この球貸センサ59は貸球払出装置から1個のパチンコ球Pが放出されたことを検出して球貸信号を出力するものであり、CPU63はステップS70で球貸信号を検出すると、ステップS71で貸球払出カウンタ値Nk´から「1」を減算する(Nk´−1→Nk´)。
【0135】
<図柄制御装置28の制御内容について>
図柄制御装置28のCPU29は電源が投入されると、図11のステップS81の初期化処理へ移行する。ここで、リーチパターンカウンタ値Npa等のRAM31のデータを「0」にセットし、図柄表示装置16にデモンストレーション画面を表示する。そして、ステップS82へ移行し、演出情報の有無を判断する。この演出情報はメイン制御装置22が図1のステップS36の大当り判定処理で出力するものであり、CPU29は演出情報を検出すると、図11のステップS83でRAM31に記録する。尚、図柄制御装置28はデータのバックアップ機能を有しておらず、起動時に初期化処理を必ず実行する。
【0136】
CPU29はステップS84へ移行すると、リーチパターンカウンタ値Npaを取得する。このリーチパターンカウンタ値NpaはCPU29が後のステップS94〜S96で加算するものであり、CPU29はステップS84でリーチパターンカウンタ値Npaを取得すると、ステップS85へ移行する。
【0137】
図柄制御装置28のROM30には、図12に示すように、演出パターンテーブルが記録されている。この演出パターンテーブルは変動パターンと演出パターンとリーチパターンカウンタ値との対応関係を示すものであり、CPU29は図11のステップS85へ移行すると、演出情報の変動パターンおよびステップS84のリーチパターンカウンタ値Npaに応じた演出パターンを図12の演出パターンテーブルから取得する。
【0138】
例えば完全外れの判定時にはメイン制御装置22が図1のステップS36の大当り判定処理で変動パターンを「4」に設定しているので、演出パターンとして「F」の「通常変動」が設定される。また、外れリーチおよび大当りの判定時にはメイン制御装置22が図1のステップS36の大当り判定処理で変動パターンを「0」〜「3」のいずれかに設定しているので、演出パターンとして「A」〜「E」のいずれかのリーチアクションが設定される。これら各リーチアクションは左列,中列,右列の図柄の組合せが決まる様子を演出する動画面を称するものであり、変動パターンが相違する同種のリーチアクション(例えば変動パターン「0」のリーチアクション「B」と変動パターン「1」のリーチアクション「B」)は演出時間Teが異なる値に設定されている。
【0139】
CPU29は図11のステップS86へ移行すると、図柄変動指令の有無を判断する。この図柄変動指令はメイン制御装置22が図1のステップS36の大当り判定処理で出力するものであり、CPU29は図柄変動指令を検出すると、図11のステップS87で左列,中列,右列の数字図柄ZSを「1」→「2」→「3」……「11」→「12」→「1」の設定順序で変動開始する。そして、ステップS85で設定した演出パターンを表示し、演出パターンの中で左列,中列,右列の数字図柄ZSを変動停止させる。このとき、各列の数字図柄ZSが変動領域HE内で上下方向に揺れる様子を演出し、各列の数字図柄ZSが確定していない仮停止状態にあることを遊技者に認識させる。
【0140】
以下、演出パターン「A」〜「F」のうち完全外れ用の演出パターン「F」,外れリーチおよび大当り用の演出パターン「A」,外れリーチおよび大当り用の演出パターン「B」について説明する。
▲1▼演出パターン「F」について
CPU29は左列の数字図柄ZS,中列の数字図柄ZS,右列の数字図柄ZSを演出情報の確定図柄で変動停止させる。この数字図柄ZSの変動停止は左列→右列→中列の順序で行われるものであり、遊技者は変動停止時の数字図柄ZSの組合せから外れを認識する。
【0141】
▲2▼演出パターン「A」について
CPU29は左列の数字図柄ZSおよび右列の数字図柄ZSを演出情報の確定図柄で変動停止させる。この数字図柄ZSの変動停止は左列→右列の順序で行われるものであり、遊技者は左列および右列が同一の数字図柄ZSで変動停止したことに基づいてリーチの発生を認識する。
CPU29はリーチを発生させると、中列の数字図柄ZSをスロー変動状態に切換える。このスロー変動は数字図柄ZSを種類が識別できる程度の速度でゆっくりと変動させることを称するものであり、CPU29は中列を演出情報の確定図柄で変動停止させることに基づいて大当りまたは外れを報知する。
【0142】
▲3▼演出パターン「B」について
CPU29は、図13の(a)に示すように、左列の数字図柄ZSおよび右列の数字図柄ZSを演出情報の確定図柄で変動停止させる。次に、図13の(b)に示すように、左列の数字図柄ZSおよび右列の数字図柄ZSを画面の左下部に縮小表示し、キャラクター図柄Zwがキャラクター図柄Zmにローソクを垂らす演出のアニメーション画面を表示する。このとき、中列の数字図柄ZSをスロー変動させ、演出情報の確定図柄で変動停止させる。そして、図13の(c)および(e)に示すように、キャラクター図柄Zmの顔を画面一杯に表示し、中列の数字図柄ZSが変動停止したことを遊技者に認識させる。
【0143】
CPU29は図11のステップS88へ移行すると、図柄確定指令の有無を判断する。この図柄確定指令はメイン制御装置22が図1のステップS37の演出処理で演出パターンの終了タイミングで出力するものであり、CPU29は図11のステップS88で図柄確定指令を検出すると、ステップS89で各列の数字図柄ZSを静止表示することに基づいて図柄が確定したことを遊技者に認識させる。尚、図13の(d)および(f)は各列の数字図柄ZSが静止表示した様子を示している。
【0144】
CPU29は図11のステップS90へ移行すると、ラウンド画面の表示指令の有無を判断する。この表示指令はメイン制御装置22が図1のステップS41の大当り処理で出力するものであり、CPU29は図11のステップS90でラウンド画面の表示指令を検出すると、ステップS91でラウンド画面を表示する。このラウンド画面はキャラクター図柄Zwが登場するものであり、大当りの雰囲気を盛上げる演出が行われる。
【0145】
CPU29はステップS92へ移行すると、終了画面の表示指令の有無を判断する。この終了指令はメイン制御装置22が図1のステップS41の大当り処理で出力するものであり、CPU29は図11のステップS92で終了画面の表示指令を検出すると、ステップS93で終了画面を表示する。この終了画面は大当り動作の終了を報知するものであり、終了画面上には大当り終了等のメッセージが表示される。
【0146】
CPU29はステップS94へ移行すると、リーチパターンカウンタ値Npaを一定の上限値Max(99)と比較する。この上限値Maxは図柄制御装置28のROM30に予め記録されたものであり、CPU29は「Npa=Max」を検出したときにはステップS95でリーチパターンカウンタ値Npaに「0」を投入し(0→Npa)、「Npa<Max」を検出したときにはステップS96でリーチパターンカウンタ値Npaに「1」を加算する(Npa+1→Npa)。従って、リーチパターンカウンタ値Npaは「0」から上限値Maxに加算された後に「0」に戻って加算される。
【0147】
遊技中に停電が発生したときには停電検出回路72からメイン制御装置22のI/O26を通してCPU23に停電信号が出力される。すると、CPU23は他の全ての処理動作に優先して下記の停電処理を実行する。
【0148】
<停電処理について>
CPU23は停電信号を検出すると、図8のステップS181へ移行し、バックアップ処理を行う。このバックアップ処理はレジスタの内容や割込の状態やプログラムやアドレスやスタックポインタの内容をRAM25のスタック領域に記録する動作を称するものであり、CPU23はバックアップ処理を終えると、ステップS182へ移行する。
【0149】
CPU23はステップS182へ移行すると、賞球センサ54からの賞球信号の有無を判断する。ここで、賞球信号が無いと判断すると、ステップS184へ移行し、出力回路73からの終了信号の有無を判断する。この終了信号は停電信号から設定時間ΔTだけ遅れて出力されるものであり、遅延時間ΔTは、図19に示すように、賞球払出装置47のスプロケット50から放出されたパチンコ球Pが賞球センサ54の検出エリアに到達するまでの落下時間(40msec程度)に設定されている。従って、CPU23は停電信号と同時に放出されたパチンコ球Pを検出可能な時間ΔTだけ図8のステップS182およびS184を繰返し、ステップS182で賞球信号を検出したきにはステップS183で賞球カウンタ値Nsから「1」を減算する。
【0150】
電源基板70のバックアップ電源回路74の電源Vout2´ の印加時間は賞球センサ54が停電信号と同時に放出されたパチンコ球Pを検出可能な程度に設定されたものであり、バックアップ電源回路74から賞球センサ54に印加される瞬時バックアップ用の駆動電源Vout2´ は図8の停電処理が終了すると同時に消滅する。
【0151】
CPU23はステップS184で出力回路73からの終了信号を検出すると、ステップS185でRAM25のデータ列のチェックサムを算出し、RAM25のスタック領域に記録する。そして、ステップS186でバックアップフラグFbに「1」をセットし、ステップS187でRAMアクセスレジスタをオフし、RAM25に対するアクセスを禁止する。
【0152】
電源基板70のバックアップ電源回路75の電源Vout3´の印加時間はメイン制御装置22が停電処理を実行可能な程度に設定されたものであり、バックアップ電源回路75からメイン制御装置22に印加される瞬時バックアップ用の駆動電源Vout3´は図8の停電処理の終了時に消滅する。この駆動電源Vout3´の消滅状態ではメイン基板21のバックアップ電源回路76からメイン制御装置22にバックアップ電源Vout4が印加され、RAM25等のメモリの全データがバックアップされる。
【0153】
<メイン制御装置22の停電復旧時の処理について>
CPU23は駆動電源Vout3が復旧すると、図2のステップS1へ移行し、スタックポインタを初期設定する。そして、RAMアクセスレジスタをオンし、RAM25のアクセス禁止を解除する。次に、ステップS2でリセットスイッチ79のオフを検出し、ステップS3でバックアップフラグFbの状態を判断する。ここでは先の停電処理でバックアップフラグFbが「1」にセットされているので、ステップS4へ移行する。
【0154】
CPU23はステップS4へ移行すると、RAM25のデータ列のチェックサムを算出し、停電処理時のチェックサム(バックアップデータ)と比較する。ここで、停電復旧時のチェックサムと停電処理時のチェックサムとが相違していることを検出したときにはバックアップデータが破壊されていると判断し、ステップS9で上述の初期化処理を実行する。また、停電復旧時のチェックサムと停電処理時のチェックサムとが同一であると判断したときにはステップS5へ移行し、スタック領域からスタックポインタを読出し、スタックポインタを停電前の状態に戻す。
【0155】
CPU23はスタックポインタを復旧させると、ステップS6でバックアップフラグFbをオフし(0→Fb)、ステップS7でチェックサムをクリアする。そして、ステップS8へ移行し、停電復旧後のスタックポインタに基づいてスタック領域からバックアップデータを読出す。次に、バックアップデータに基づいて停電直前のプログラム実行位置に戻り、プログラムを再開することに基づいて遊技可能な状態に戻る。以下、停電復旧時の大当りカウンタ値Noの加算内容について説明する。
【0156】
メイン制御装置22のRAM25には停電直前のリセットカウンタ値No´,大当りカウンタ値No,基準値Ni,終了値Nmax等がバックアップされており、メイン制御装置22のCPU23は図2のメインルーチンを繰返し、リセットカウンタ値No´をバックアップデータを基準に「1」ずつ加算する。このとき、タイマ割込が発生すると、図1のステップS42のカウンタ加算処理で大当りカウンタ値Noをバックアップデータを基準に「1」ずつ加算する。
【0157】
CPU23はカウンタ加算処理で「大当りカウンタ値No=終了値Nmax」を検出すると、リセットカウンタ値No´を取得して基準値Niにセットする。この終了値Nmaxは停電直前のバックアップデータであり、CPU23はリセットカウンタ値No´を基準値Niにセットすると、大当りカウンタ値Noを基準値Niにリセットする。そして、基準値「Ni−1」を終了値Nmaxにセットし、大当りカウンタ値Noを加算する。
【0158】
遊技中に停電が発生したときには停電検出回路72から払出制御装置62のI/O66を通してCPU63に停電信号が与えられる。すると、払出制御装置62のCPU63は他の全ての処理動作に優先して下記の停電処理を実行する。
【0159】
<払出制御装置62の停電処理について>
CPU63は停電信号を検出すると、図10のステップS191へ移行し、バックアップ処理を行う。このバックアップ処理はレジスタの内容や割込の状態やプログラムやアドレスやスタックポインタの内容をRAM65のスタック領域に記録する動作を称するものであり、CPU63はバックアップ処理を終えると、ステップS192へ移行する。
【0160】
CPU63はステップS192へ移行すると、メイン制御装置22からの賞球指令および賞球カウンタ値Nsの有無を判断する。ここで、賞球指令および賞球カウンタ値Nsを検出したときにはステップS193で賞球払出カウンタ値Ns´に賞球カウンタ値Nsを投入し、ステップS194へ移行する。
【0161】
CPU63はステップS194へ移行すると、賞球センサ54からの賞球信号の有無を判断する。ここで賞球信号が無いと判断したときにはステップS196へ移行し、球貸スイッチ59からの球貸信号の有無を判断する。ここで球貸信号が無いと判断したときにはステップS198へ移行し、出力回路73からの終了信号の有無を判断する。
【0162】
終了信号は、上述したように、停電信号から設定時間ΔTだけ遅れて出力されるものであり、遅延時間ΔTは、図19に示すように、賞球払出装置47のスプロケット50および貸球払出装置のスプロケット50から放出されたパチンコ球Pが賞球センサ54の検出エリアおよび球貸センサ59の検出エリアに到達するまでの落下時間(40msec程度)に設定されている。従って、CPU63は停電発生と同時に放出されたパチンコ球Pを検出可能な時間ΔTだけ図10のステップS194〜198を繰返す。そして、ステップS194で賞球信号を検出したきにはステップS195で賞球払出カウンタ値Ns´から「1」を減算し、ステップS196で球貸信号を検出したきにはステップS197で貸球払出カウンタ値Nk´から「1」を減算する。
【0163】
電源基板70のバックアップ電源回路74の電源Vout2´ の印加時間は賞球センサ54および球貸センサ59が停電信号と同時に放出されたパチンコ球Pを検出可能な程度に設定されたものであり、バックアップ電源回路74から賞球センサ54および球貸センサ59に印加される瞬時バックアップ用の駆動電源Vout2´ は図10の停電処理が終了すると同時に消滅する。
【0164】
CPU63はステップS198で出力回路73からの終了信号を検出すると、ステップS199でRAM65のデータ列のチェックサムを算出し、RAM65のスタック領域に記録する。そして、ステップS20でバックアップフラグFbに「1」をセットし、ステップS201でRAMアクセスレジスタをオフし、RAM65に対するアクセスを禁止する。
【0165】
電源基板70のバックアップ電源回路75の電源Vout3´の印加時間は払出制御装置62が停電処理を実行可能な程度に設定されたものであり、バックアップ電源回路75から払出制御装置62に印加される瞬時バックアップ用の駆動電源Vout3´は図10の停電処理の終了時に消滅する。この駆動電源Vout3´の消滅状態では払出基板61のバックアップ電源回路76から払出制御装置62にバックアップ電源Vout4が印加され、RAM65等のメモリの全データがバックアップされる。
【0166】
<払出制御装置62の停電復旧時の処理について>
CPU63は駆動電源Vout3が復旧すると、図9のステップS51へ移行し、スタックポインタを初期設定する。そして、RAMアクセスレジスタをオンし、RAM65に対するアクセスを許容する。次に、ステップS52でリセットスイッチ79のオフを検出し、ステップS53でバックアップフラグFbの状態を判断する。ここでは先の停電処理でバックアップフラグFbがセットされているので、ステップS54へ移行する。
【0167】
CPU63はステップS54へ移行すると、チェックサムを算出し、停電処理時のチェックサムと比較する。ここで、停電処理時のチェックサムと停電復旧時のチェックサムとが相違していることを検出したときにはRAM65のバックアップデータが破壊されていると判断し、ステップS59で上述の初期化処理を実行する。また、停電復旧時のチェックサムと停電処理のチェックサムとが同一であると判断したときにはステップS55へ移行し、スタック領域からスタックポインタを読出し、スタックポインタを停電前の状態に戻す。
【0168】
CPU63はスタックポインタを復旧させると、ステップS56でバックアップフラグFbをオフし(0→Fb)、ステップS57でチェックサムをクリアする。そして、ステップS58へ移行し、停電復旧後のスタックポインタに基づいてスタック領域からバックアップデータを読出す。次に、バックアップデータに基づいて停電直前のプログラム実行位置に戻り、プログラムを再開することに基づいて遊技可能な状態に戻る。
【0169】
上記第1実施例によれば、LED96を発光させることに基づいて大当りカウンタNoがリセットされたこと(大当りカウンタNoが一定値「0」から加算開始されること,電源遮断直前の大当りカウンタの計測値Noおよびランダム値Niが一定値「0」にリセットされたこと)を報知した。このため、不正基板の存在時にはリセットが頻繁にかかったり、パチンコホールの中の他のパチンコ機でリセットがかかっていないにも拘らずリセットがかかるので、LED96が頻繁に発光したり、単独で発光するようになる。従って、LED96の発光状態に基づいて不正基板の存在を認識し、メイン基板21,図柄基板28,払出基板62,電源基板70,情報基板98,ランプ基板等の多数の基板の中から不正基板を捜し出すことができるので、大当りの不正獲得を容易に発見できる。
【0170】
通常のパチンコ機の場合、メイン制御装置22,サブ制御装置に相当する図柄制御装置28,サブ制御装置に相当する払出制御装置62,サブ制御装置に相当するランプ制御装置がメイン基板21,図柄基板27,払出基板61,ランプ基板に分割して搭載されている。このため、メイン制御装置22だけにリセット信号が不正に出力され、メイン制御装置22だけが不正にリセット復帰される虞れがあるので、例えば払出制御装置62がリセット復帰を検出してLED96を駆動制御する構成ではメイン制御装置22の不正なリセット復帰を検出できない虞れがある。
【0171】
しかしながら、メイン制御装置22がリセット復帰を検出することに基づいてLED96を直接的に駆動制御するように構成したので、メイン制御装置22の不正なリセット復帰に基づいてLED96が確実に点灯するようになる。このため、LED96の発光状態に基づいて不正基板の存在を確実に認識することができるので、大当りの不正獲得を簡単且つ確実に発見できる。
【0172】
また、報知手段としてLED96を用いた。このため、リセットを音で報知する場合とは異なり、復帰音がホール内の騒音で消されることがなくなるので、パチンコホールの店員にリセットを確実に伝えることができる。
また、LED96を前方から視覚的に認識可能な機本体110の前面側に配置した。このため、パチンコホールの店員が前面扉2を開放してLED96の点灯状態を確認する等の手間が不要になるので、LED96の発光状態の確認作業が簡単になる。
【0173】
また、LED96を遊技盤10の外部に配置したので、LED96が遊技者の背中によって隠されることがなくなる。このため、パチンコホールの店員がLED96を覗き込む等の手間が不要になるので、LED96の発光状態の確認作業が一層簡単になる。
また、LED96が設定時間Max(15sec)の経過に基づいて自動的に消灯するように構成した。このため、LED96を消灯する消灯スイッチが不要になるので、構成の複雑化が防止される。しかも、消灯スイッチを操作する手間が不要になるので、作業の繁雑化も防止される。
【0174】
また、メイン制御装置22のCPU23がメインルーチンの中でリセットカウンタ値No´を加算するように構成した。このため、メインルーチンのループ時間がタイマ割込ルーチンの所要時間に応じてランダムに変化し、リセットカウンタ値No´がメインルーチンのループ時間に応じて無作為に設定されるので、大当りカウンタNoの計測基準値を特別な機能を追加することなくランダム値No´(基準値Ni)に設定できる。
【0175】
尚、上記第1実施例においては、ランプユニット94を前面扉2の上端部に配置したが、これに限定されるものではなく、例えば下端部に配置したり、側端部に配置しても良い。
また、上記第1実施例においては、ランプユニット94を前面扉2に配置したが、これに限定されるものではなく、例えば前方から視覚的に認識可能な遊技盤10に配置しても良く、機本体110の前面側に配置することが好ましい。
【0176】
次に本発明の第2実施例を図25に基づいて説明する。メイン基板21には、図25の(a)に示すように、コネクタ搭載部91に位置してLED96が搭載されている。このLED96は、図25の(c)に示すように、メイン基板21の前面の配線パターン87を介してメイン制御装置21のI/O26に電気的に接続されており、メイン制御装置21のCPU23はLED96を上記第1実施例と同様にして発光させる。
【0177】
上記第2実施例によれば、不正基板の存在時にはLED96が頻繁に発光したり、単独で発光する。このため、LED96の発光状態に基づいて不正基板の存在を認識することができるので、大当りの不正獲得を容易に発見できる。
また、LED96をメイン基板21に直接的に搭載した。このため、LED96用のハーネスが不要になるので、LED96用のハーネスを分断する不正行為を行うことができなくなる。従って、リセット時にLED96が確実に発光するようになるので、大当りの不正獲得を簡単且つ確実に発見できる。
【0178】
尚、上記第1〜第2実施例においては、報知手段としてLED96を用いたが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカやブザー等の鳴動手段を用い、メイン制御装置22がリセット復帰に基づいてスピーカやブザー等を鳴動させるように構成しても良い。
【0179】
次に本発明の第3実施例を図26に基づいて説明する。前面扉2の左上端部には、図26の(b)に示すように、貫通孔102が形成されており、貫通孔102内にはレンズ103が固定されている。また、貫通孔102内には光ファイバ104の一端部が挿入されている。この光ファイバ104はアタッチメント105を前面扉2の後面にネジ止めすることに基づいて固定されたものであり、光ファイバ104の他端部はメイン基板21のLED96に接続されている。この光ファイバ104はLED96からの光をレンズ103に伝達する光伝達路に相当するものであり、LED96の発光時にはレンズ103が発光する。
【0180】
上記第3実施例によれば、LED96からの光を光ファイバ104を通して前面扉2のレンズ103に伝達したので、LED96の発光状態を前面側から確認することが可能になる。このため、パチンコホールの店員が前面扉2を開放してLED96を確認する等の手間が不要になるので、LED96の発光状態の確認作業が簡単になる。
【0181】
尚、上記第3実施例においては、レンズ103を前面扉2の上端部に配置したが、これに限定されるものではなく、例えば下端部に配置したり、側端部に配置し、LED96からの光を光ファイバ104を通して下端部のレンズ103に伝達したり、側端部のレンズ103に伝達しても良い。
また、上記第3実施例においては、レンズ103を前面扉2に配置したが、これに限定されるものではなく、例えば前方から視覚的に認識可能な遊技盤10に配置し、LED96からの光を光ファイバ104を通して遊技盤10のレンズ103に伝達しても良い。
【0182】
次に本発明の第4実施例を図27に基づいて説明する。パチンコホールには、図27の(a)に示すように、台島106が設置されている。この台島106は機台107と幕板108とを有するものであり、機台107には複数のパチンコ機(遊技機)が釘を介して固定されている。また、幕板108には各パチンコ機の上方に位置して呼出しランプユニット109が固定されており、各呼出しランプユニット109には下方のパチンコ機の台番号が記されている。
【0183】
幕板108には、図27の(b)に示すように、各呼出しランプユニット109の側方に位置して貫通孔102が形成されており、各貫通孔102内にはレンズ103が固定されている。また、各貫通孔102内には光ファイバ104の一端部が挿入されている。これら各光ファイバ104はアタッチメント105を幕板108の後面にネジ止めすることに基づいて固定されたものであり、各光ファイバ104の他端部は下方のパチンコ機のメイン基板21のLED96に接続され、LED96の発光時にはレンズ103が発光する。
【0184】
上記第4実施例によれば、LED96からの光を光ファイバ104を通して台島106の前面側のレンズ103に伝達したので、LED96の発光状態を前面側から確認することが可能になる。このため、パチンコホールの店員が前面扉2を開放してLED96を確認する等の手間が不要になるので、LED96の発光状態の確認作業が簡単になる。
【0185】
尚、上記第4実施例においては、台島106の幕板108の前面側にレンズ103を固定したが、これに限定されるものではなく、例えば機台107の前面側に固定し、LED96からの光を光ファイバ104を通して機台107の前面側のレンズ103に伝達しても良い。
また、上記第4実施例においては、台島106にレンズ103を固定したが、これに限定されるものではなく、例えば上記第1実施例のランプユニット94を固定し、ランプユニット94のLED96をハーネスを介してメイン基板21のメイン制御装置22に電気的に接続しても良い。
【0186】
また、上記第2〜第4実施例においては、メイン基板21のコネクタ搭載部91にLED96を搭載したが、これに限定されるものではなく、例えばメイン基板21の後面に基板カバー88の前方に位置して搭載しても良い。この構成の場合、LED96が基板ボックス20の基板ベース86および基板カバー88により前後左右上下の全方向から覆われるので、LED96に不正に手を触れることができなくなる。
【0187】
また、上記第1〜第4実施例においては、メイン基板21として片面に配線パターン87が形成されたプリント配線基板を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば前後両面および内面に配線パターン87が形成された多層プリント配線基板を用い、LED96を内部の配線パターン87を介してメイン制御装置22に接続しても良い。
【0188】
また、上記第1〜第4実施例においては、メイン制御装置22がLED96をリセット復帰時に消灯状態から点灯する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば点灯状態から消灯したり、消灯状態から点滅させたり、点灯状態から点滅させても良い。
【0189】
また、上記第1〜第4実施例においては、メイン制御装置22が設定時間の経過を検出することに基づいてLED96を自動的に消灯する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば消灯スイッチの操作を検出することに基づいて消灯する構成としても良い。この構成の場合、消灯スイッチをメイン基板21のコネクタ搭載部91に搭載することが好ましい。
【0190】
また、上記第1〜第4実施例においては、メイン制御装置22が停電復帰時に大当りカウンタ値No,基準値Ni,終了値Nmax,リセットカウンタ値No´のバックアップデータをリセットせず、大当りカウンタ値Noおよびリセットカウンタ値No´等をバックアップデータから加算する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば大当りカウンタ値No,基準値Ni,終了値Nmax,リセットカウンタ値No´をリセットスイッチ79の操作時と同様にしてリセットし、大当りカウンタ値Noをリセットスイッチ79の操作時と同様の手順で「0」から一定の終了値Nmax(316)まで加算した後にランダム値Niにリセットするように構成しても良い。この構成の場合、リセットスイッチ79の操作時は勿論のこと、停電復帰時にもLED96を点灯させ、大当りカウンタNoが一定値「0」から加算されること(大当りカウンタ値Noおよび基準値Ni等のバックアップデータがリセットされたこと)、即ち、電源復帰したことを報知すると良い。
【0191】
また、上記第1〜第4実施例においては、メイン制御装置22のRAM25および払出制御装置62のRAM65をバックアップメモリとして利用したが、これに限定されるものではなく、例えばメイン制御装置22のROM24および払出制御装置62のROM64をバックアップメモリとして利用したり、メモリカード等のバックアップメモリを別途用いても良い。
【0192】
また、上記第1〜第4実施例においては、大当りカウンタ値Noを「1」ずつ加算する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば2以上の一定値を加算したり、複数種の値を選択的に加算しても良い。
また、上記第1〜第4実施例においては、大当りカウンタ値Noを加算する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば電源復帰直後の1回目は大当りカウンタ値Noを一定値から減算し、2回目以後は大当りカウンタ値Noをランダム値から減算しても良い。
【0193】
また、上記第1〜第4実施例においては、大当りの発生に連動して大当り動作が行われる1種のパチンコ機に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば2種のパチンコ機または3種のパチンコ機に適用しても良い。前者の2種のパチンコ機はパチンコ球が入賞口に入賞することに基づいて電動式の役物が開放されるものであり、役物の開放時に役物内の特別入賞口にパチンコ球が入球することに基づいて大当り動作が行われる。後者の3種のパチンコ機は大当りの発生に連動して特別入賞口が開放されるものであり、特別入賞口の開放時に特別入賞口内にパチンコ球が入球することに基づいて大当り動作が行われる。
【0194】
また、上記第1〜第4実施例においては、本発明をパチンコ機に適用したが、これに限定されるものではなく、例えばスロットマシンに適用しても良い。このスロットマシンはスタートレバーの操作に基づいて始動スイッチから始動信号が出力され、始動信号の出力に基づいて大当りカウンタ値が取得されるものであり、大当りカウンタ値の取得結果が大当り値と同一である場合に大当りと判定される。
【0195】
【発明の効果】
本発明の遊技機によれば、電源復帰を報知する報知手段やリングカウンタが一定の基準値から計測されることを報知する報知手段や判定用バックアップデータのリセットを報知する報知手段を設けた。このため、報知手段の態様に基づいて不正基板の存在を認識することができるので、特典の不正獲得を容易に発見できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(メイン制御装置の割込ルーチンを示すフローチャート)
【図2】メイン制御装置のメインルーチンを示すフローチャート
【図3】(a)はメイン制御装置のデータ取得処理を示すフローチャート、(b)は保留球ランプとデータ記録部との対応関係を示す図
【図4】(a)はメイン制御装置の大当り判定処理を示すフローチャート、(b)はメイン制御装置の演出処理を示すフローチャート
【図5】メイン制御装置の大当り処理を示すフローチャート
【図6】メイン制御装置のカウンタ加算処理を示すフローチャート
【図7】メイン制御装置のメインルーチンと割込ルーチンとの時間的な関係を示す図
【図8】メイン制御装置の停電処理を示すフローチャート
【図9】払出制御装置のメインルーチンを示すフローチャート
【図10】払出制御装置の停電処理を示すフローチャート
【図11】図柄制御装置のメインルーチンを示すフローチャート
【図12】演出パターンテーブルを示す図
【図13】演出パターンの一例を示す図
【図14】メイン制御装置の電気的な接続状態を示す図(信号線の配線状態を示す図)
【図15】図柄制御装置の電気的な接続状態を示す図(信号線の配線状態を示す図)
【図16】払出制御装置の電気的な接続状態を示す図(信号線の配線状態を示す図)
【図17】(a)は電源の供給経路等を示す図、(b)はバックアップ電源回路を示す図
【図18】メイン制御装置が取得するカウンタデータの一覧を示す図
【図19】賞球払出装置および貸球払出装置の内部構成を示す図
【図20】遊技盤を示す前面図
【図21】(a)は全体構成を示す前面図、(b)は全体構成を上皿の除去状態で示す矢印X視図
【図22】全体構成を示す後面図
【図23】大当りカウンタ値の加算内容を示す図
【図24】(a)はメイン基板ボックスを示す後面図、(b)は矢印Xb視図
【図25】本発明の第2実施例を示す図(aはメイン基板ボックスを示す後面図、bは矢印Xb視図、cはXc線に沿う断面図)
【図26】本発明の第3実施例を示す図(aは全体構成を示す前面図、bはXb線に沿う断面図)
【図27】本発明の第4実施例を示す図(aは台島を示す前面図、bはXb線に沿う断面図)
【符号の説明】
10は遊技盤(遊技領域)、18は始動口センサ(タイミングスイッチ)、23はCPU(計測手段,取得手段,判定手段,リセット手段)、25はRAM(バックアップ手段)、79はリセットスイッチ、96はLED(報知手段,光源)、104は光ファイバ(光伝達路)、110は機本体を示す。

Claims (1)

  1. 遊技盤に設けられ、パチンコ球が入賞することが可能な特別図柄始動口と、
    パチンコ球が前記特別図柄始動口に入賞することに基づいて始動信号を出力する始動口センサと、
    下記1)〜3)のそれぞれの処理を行うものであって、前記遊技盤の後方に設けられていると共に前面と後面と内面のそれぞれに配線パターンが形成された多層プリント配線基板からなるメイン基板に搭載されたメイン制御装置と、
    1)一定の時間間隔で発生するタイマ割込ルーチンの残余時間でループするメインルーチンの中でリセットカウンタに一定値を加算することに基づいてリセットカウンタを一定の下限値および一定の上限値の範囲内で計測する処理
    2)前記タイマ割込ルーチンで大当りカウンタに一定値を加算または大当りカウンタから一定値を減算することに基づいて大当りカウンタを前記リセットカウンタと同一の下限値および前記リセットカウンタと同一の上限値の範囲内で計測すると共に大当りカウンタの計測値を前記リセットカウンタの計測値に基づいて設定した終了値と比較し、大当りカウンタの計測値が終了値の設定結果と同一であることを判断したときには前記リセットカウンタの計測値を取得して大当りカウンタの計測値に設定すると共に前記リセットカウンタの取得結果に対して前記一定値と同一値だけ異なる値を終了値に設定する処理
    3)前記始動口センサからの始動信号を検出することに基づいて前記大当りカウンタの計測値を取得し、前記大当りカウンタの取得結果を設定値と比較することに基づいて大入賞口を開放する大当りであるか否かを判定する処理
    電源遮断時に前記メイン制御装置にバックアップ電源を印加することに基づいて電源遮断直前の前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれをバックアップするバックアップ電源回路と、
    前記遊技盤より後方に設けられ、操作されることに基づいて前記メイン制御装置にリセット信号を出力するリセットスイッチと、
    前記メイン基板に搭載され、前記メイン基板の内部の配線パターンを介して前記メイン制御装置に接続された光源と、
    前記光源からの光を機本体の前面側に伝達するものであって、一端部が前記メイン基板の光源に接続された光ファイバを備え、
    前記光ファイバの他端部は、前記遊技盤を前方から覆う透明なガラス窓を支持する前面扉に設けられたものであってパチンコホールの店員が前面側から認識することが可能なレンズが固定された貫通孔内にレンズの後方から挿入され、
    前記メイン制御装置は、
    電源投入時に前記リセットスイッチから出力されるリセット信号および不正基板から出力されるリセット信号のいずれかを検出したときには前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれのバックアップデータをリセットすると共に前記光源を点灯して前記レンズを前記光ファイバを介して発光させることに基づいて前記大当りカウンタをリセットしたことを報知し、前記2)の処理で前記大当りカウンタを計測値のリセット結果から終了値のリセット結果まで計測し、
    電源投入時に前記両リセット信号をいずれも検出しなかったときには前記大当りカウンタの計測値と前記終了値の設定結果と前記大当りの判定結果のそれぞれのバックアップデータをリセットすることなく前記光源を点灯せず、前記2)の処理で前記大当りカウンタを計測値のバックアップデータから終了値のバックアップデータまで計測し、
    前記光源は、前記パチンコホールの中の他の前記機本体で他の前記光源が点灯していないにも拘らず点灯して前記レンズを前記光ファイバを介して発光させることに基づいて前記不正基板が存在していることを報知するものであることを特徴とする遊技機。
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