JP4171954B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は撮像装置及び撮像方法に関し、例えば映像を記録するビデオカメラに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビデオカメラにおいては、撮影者がビューファインダを介して被写体を確認しながらビデオテープ等の記録媒体に画像を記録する。またビデオカメラにおいては、ビデオテープを再生することにより得られる画像データを伝送ケーブル等を介してモニタに出力することにより、当該モニタを介してビデオテープに記録した画像をユーザに確認させるようになされている。
【0003】
また近年、内蔵したGPS受信機によって計測される日時等の属性情報や撮影場所の位置情報を、撮影した画像と共にビデオテープに記録するようになされたビデオカメラが提案されており、当該ビデオカメラによって記録された画像を再生したときに、再生した画像と共に位置情報や属性情報を表示することにより、撮影日時や撮影場所をユーザに対して認識させ得るようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでかかる構成のビデオカメラにおいては、ビデオテープに位置情報や属性情報を画像と共に記録することはできるが、実際にビデオテープを再生して見るまでは、そのビデオテープにどのような画像が記録されているのか、及びその画像が何時何処で撮影されたのかを知り得ず使い勝手が悪いという問題があった。
【0005】
その際ビデオカメラにおいては、ビデオテープを再生して記録された画像をユーザに確認させるために、例えばRS232Cケーブル等の伝送ケーブルを介してモニタに画像データを有線伝送しなければならず、操作が面倒で伝送処理に多大な時間を要すると共に、伝送中に伝送路上でデータ誤りが生じるという問題があった。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、記録媒体を再生することなく記録媒体に記録された画像や撮影場所等を短時間で容易に認識させ得る撮像装置及び撮像方法を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、撮像手段を介して供給された動画像データと、測位手段を介して検出された撮影場所の位置データとを第1の記録媒体に対して記録し、動画像データを第1の記録媒体に記録中、シャッタスイッチが押下操作されたとき、当該押下操作されたときのタイミングに相当する動画像データの構成要素である静止画像データとタイミングで得られる位置データとを着脱自在に設けられた第2の記録媒体に対して記録し、第1の記録媒体に記録された動画像データを再生する再生手段とを具え、第2記録手段は、再生手段による動画像データの再生中に、シャッタスイッチが押下操作されたとき、当該押下操作されたときのタイミングに相当する静止画像データと共に、タイミングで得られる位置データを第2の記録媒体に対して記録することにより、動画像の記録中にシャッタスイッチの押下操作が行なわれたときや、第1の記録媒体に記録された動画像の再生中、ユーザが希望するシーンで再度シャッタスイッチが押下操作されたときに、そのときの静止画像データ及び位置データを第2の記録媒体に記録することができるので、当該第2の記録媒体に記録された静止画像データを再生したとき、静止画像を動画像のインデックスとして用いることが出来ると共に、位置データに基づく動画像の撮影場所についても提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0009】
図1において、1は全体として本発明を適用した撮像装置としてのカムコーダ(ビデオカメラとビデオテープレコーダを組み合わせて一体化したもの)を示し、本体部2と撮像手段としてのカメラ部3とによって構成されており、本体部2には測位手段としてのGPS(Global Positionig System)受信機4及び方位検出手段としてのジャイロセンサ5が内蔵されると共に、例えばメモリスティック(商標)のようなランダムアクセス可能な携帯型外部メモリ6が差込口7を介してで着脱自在に挿着されている。
【0010】
この場合カムコーダ1は、搭載したバッテリ(図示せず)から供給される電力によって動作すると共に、内部に設けられた図示しない制御部であるCPU(Central Processing Unit) によって後述する各回路ブロックを統括的に制御するようになされている。
【0011】
GPS受信機4は、地上約21000[Km]の軌道を周回する複数個のGPS衛星から1秒毎にそれぞれ送信されている衛星信号をGPSアンテナ(図示せず)を介して受信し、当該受信した衛星信号を解析することにより得られた航法メッセージに基づいて各GPS衛星からの距離を算出することにより、リアルタイムで受信位置すなわち撮影場所の緯度、経度及び高度を位置データとして検出するようになされている。
【0012】
ジャイロセンサ5は、例えば圧電振動ジャイロであり、カムコーダ1の動きに応じた回転角速度に基づいてカメラ部3の撮像方向及び撮像角度を撮像状態データとして検出するようになされている。
【0013】
携帯型外部メモリ6は、薄型形状のプラスチックケース内に、電気的に書換可能な不揮発性メモリ(例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory) )の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したもので、10ピン端子を介して画像データや音声データ等の各種データの書き込み及び読み出しが可能なフラッシュメモリカードである。
【0014】
実際上カムコーダ1は、図2に示すようにカメラ部3によって撮像された画像データD1を本体部2におけるビデオ信号処理部10のビデオ回路11に送出する。ビデオ回路11は、画像データD1に対して所定のデータ形式に変換し、これを画像データD2として加算回路12に送出する。
【0015】
GPS受信機4は、撮影場所の緯度、経度及び高度を示す150[Byte]の位置データD3を1秒毎に算出し、これを加算回路12に送出する。ジャイロセンサ5は、カメラ部3の撮像方向及び撮像角度を常時検出しており、これを撮影状態データD4として加算回路12に送出する。
【0016】
またビデオ回路11は、内部に設けられた計測手段としてのカウンタ回路(図示せず)により撮影時の日時(年月日、時刻)及びタイムコードをカウントすると共に、本体部2に装填されたビデオテープ14のカセット筐体表面のIC(Integrated Circuit)メモリ(図示せず)に記録された当該ビデオテープ14固有の識別情報であるテープID(IDentifier)を読み出し、これらの日時、タイムコード及びテープID等を付加データD5として加算回路12に送出する。
【0017】
加算回路12は、ビデオ回路11から供給された画像データD2に対して、GPS受信機4から供給された位置データD3を加算処理すると共に、ジャイロセンサ5から供給された撮影状態データD4及びビデオ回路11から供給された付加データD5を属性データD6として加算処理することによりビデオ記録データD7を生成し、これを第1の記録手段としてのビデオ記録回路13に送出する。
【0018】
ビデオ記録回路13は、ビデオ記録データD7を記録再生ヘッド(図示せず)を介して第1の記録媒体としてのビデオテープ14にディジタル記録する。なおビデオ記録回路13は、カメラ部3の近傍に設けられたマイクロフォン(図示せず)で集音した音声データについてもビデオ記録データD7と共にビデオテープ14にディジタル記録するようになされている。
【0019】
ここで、ビデオテープ14にビデオ記録データD7をディジタル記録するときのテープトラックパターンとしては、図3に示すように各トラック毎に2個の画像データ記録領域と1個の音声データ記録領域が設けられると共に、トラック両端にブランク領域が設けられている。
【0020】
すなわちビデオ記録回路13は、ビデオ記録データD7のうち画像データD2を2個の画像データ記録領域に記録し、音声データを音声データ記録領域に記録すると共に、位置データD3及び属性データD6をトラック両端のブランク領域に記録するようになされている。
【0021】
実際にカムコーダ1は、図4に示すように1フレーム分のビデオ記録データD7を複数トラックに跨がって記録すると共に、150[Byte]の位置データD3については10フレーム分のトラックのブランク領域に分割記録するようになされている。
【0022】
このカムコーダ1においては、フレーム周波数が30[Hz]であるため、1秒間に30フレーム分のビデオ記録データD7を記録するようになされているが、GPS受信機4から供給される位置データD3は1秒間毎に更新されるので、同一の位置データD3を10フレーム毎の3回に渡って記録する。
【0023】
これによりカムコーダ1は、同一の位置データD3を3回記録することになるので、位置データD3の一つにエラーが発生していたとしても2つの位置データD3が残り、ビデオ記録データD7の再生時に位置データD3を確実に読み出し得ることを保証できる。
【0024】
なおカムコーダ1は、各フレームのビデオ記録データD7に対応した属性データD6については、1フレームを形成している複数トラックのブランク領域に分割記録するようになされている。
【0025】
またカムコーダ1は、第1の再生手段としてのビデオ再生回路15を介してビデオテープ14を再生することによりビデオ再生データD8を得、これをビデオ回路11に送出する。
【0026】
ビデオ回路11は、ビデオ再生データD8をビューファインダでなる表示部16に表示するため、例えばNTSC(National Television System Committee)方式の輝度信号及び色差信号でなる表示画像信号D9に変換し、これを表示部16に出力することにより、当該表示部16に再生画像を表示するようになされている。
【0027】
かかる構成に加えてカムコーダ1は、本体部2の表面に設けられたシャッタスイッチ8が押下されると、第2の記録手段としての外部メモリ記録再生回路17に対して記録命令S10が与えられる。
【0028】
外部メモリ記録再生回路17は、記録命令S10に基づいてシャッタスイッチ8が押下されたタイミングの静止画に対応したビデオ記録データD7を加算回路12から取り込み、当該ビデオ記録データD7を第2の記録媒体としての携帯型外部メモリ6に記録するための形式に変換し、これを外部メモリ記録データD11として携帯型外部メモリ6に記録する。
【0029】
なおカムコーダ1は、携帯型外部メモリ6に外部メモリ記録データD11を記録したときも、ビデオテープ14に対してビデオ記録データD7のディジタル記録処理を続行している。
【0030】
従って携帯型外部メモリ6に記録された外部メモリ記録データD11は、ビデオテープ14にディジタル記録されたビデオ記録データD7のうちシャッタスイッチ8が押下されたタイミングの画像データD2、位置データD3及び属性データD6と一致することになる。
【0031】
ここで図5に示すように、携帯型外部メモリ6に外部メモリ記録データD11を記録するときのメモリマップとしては、0番地からk番地にかけて属性データD6が記録され、(k+1)番地からl番地にかけて位置データD3が記録され、(l+1)番地からm番地にかけて音声データが記録され、(m+1)番地からn番地にかけて画像データD2が記録されるようになされている。
【0032】
従ってカムコーダ1は、シャッタスイッチ8の押下に応じて次の外部メモリ記録データD11を携帯型外部メモリ6に記録するときには、(n+1)番地以降の領域が用いられ、順次シャッタスイッチ8の押下に応じて外部メモリ記録データD11を携帯型外部メモリ6に記録するようになされている。
【0033】
因みにカムコーダ1は、第2の再生手段としての外部メモリ記録再生回路17によって携帯型外部メモリ6に記録された外部メモリ記録データD11を再生し、これを外部メモリ再生データD12としてビデオ再生回路15及びビデオ回路11を介して表示部16に出力することにより、当該表示部16に携帯型外部メモリ6から再生した再生画像を表示することもできる。
【0034】
次にカムコーダ1において、ビデオテープ14にビデオ記録データD7を記録中、撮影者によるシャッタスイッチ8の押下操作に応じて、その瞬間の静止画像である画像データD2、位置データD3及び属性データD6を外部メモリ記録データD11として携帯型外部メモリ6に記録するときの処理手順について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0035】
カムコーダ1は、ルーチンRT1の開始ステップから入ってステップSP1に移る。ステップSP1においてカムコーダ1のCPUは、撮影者による撮影ボタン(図示せず)の押下操作に応じてビデオテープ14に対するビデオ記録データD7の記録処理を開始し、次のステップSP2に移る。
【0036】
ステップSP2においてCPUは、ビデオテープ14にビデオ記録データD7を記録中、撮影者によってシャッタスイッチ8が押下操作されたか否かを、シャッタスイッチ8から外部メモリ記録再生回路17に与えられる記録命令S10の有無に基づいて判定する。
【0037】
ここで否定結果が得られると、このことはシャッタスイッチ8が押下操作されていないことを表しており、このときCPUはシャッタスイッチ8が押下操作されるまで待ち受ける。
【0038】
これに対してステップSP2で肯定結果が得られると、このことは撮影者が撮影中に所望のタイミングでシャッタスイッチ8を押下操作したことを表しており、このときCPUは次のステップSP3に移る。
【0039】
ステップSP3においてCPUは、シャッタスイッチ8が押下されたタイミングのビデオ記録データD7を加算回路12から外部メモリ記録再生回路17に取り込み、当該外部メモリ記録再生回路17でビデオ記録データD7を携帯型外部メモリ6に記録するための形式に変換し、これを外部メモリ記録データD11として携帯型外部メモリ6に記録し、ステップSP2に戻って上述の処理を繰り返す。
【0040】
これによりカムコーダ1は、ビデオテープ14にビデオ記録データD7を記録中、撮影者によってシャッタスイッチ8が押下操作される度に、そのタイミングの静止画像を表す画像データD2、そのときの撮影場所を示す位置データD3、及び属性データD6(撮影状態データD4、日時、タイムコード及びテープID等の付加データD5)を携帯型外部メモリ6に順次記録することができる。
【0041】
かくして携帯型外部メモリ6は、ビデオテープ14に記録されるビデオ記録データD7のうちシャッタスイッチ8が押下操作されたタイミングのデータが外部メモリ記録データD11として同時に記録されることになるので、何時何処でどのような画像が記録されたかを知らしめるためのテープインデックスとして用いられることが可能となり、ビデオテープ14の編集作業を容易に実行するためのツールとなる。
【0042】
続いてカムコーダ1において、ビデオ記録データD7が記録されたビデオテープ14を再生し、その再生画像をビューファインダでなる表示部16で確認しながらユーザが所望のタイミングでシャッタスイッチ8を押下操作することにより、その瞬間の静止画像である画像データD2、位置データD3及び属性データD6を外部メモリ記録データD11として携帯型外部メモリ6に記録するときの処理手順について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
カムコーダ1は、ルーチンRT2の開始ステップから入ってステップSP11に移る。ステップSP11においてカムコーダ1のCPUは、ユーザによる再生ボタン(図示せず)の押下操作に応じてビデオ記録データD7が記録されたビデオテープ14をビデオ再生回路15で再生し、その再生画像を表示部16を介してユーザに確認させて、次のステップSP12に移る。
【0044】
ステップSP12においてCPUは、ビデオテープ14を再生中、再生画像を確認中のユーザによってシャッタスイッチ8が押下操作されたか否かを判定する。
【0045】
ここで否定結果が得られると、このことはシャッタスイッチ8が押下操作されていないことを表しており、このときCPUはシャッタスイッチ8が押下操作されるまで待ち受ける。
【0046】
これに対してステップSP12で肯定結果が得られると、このことは再生画像を確認中のユーザが所望のタイミングでシャッタスイッチ8を押下操作したことを表しており、このときCPUは次のステップSP13に移る。
【0047】
ステップSP13においてCPUは、ビデオテープ14を再生中、シャッタスイッチ8が押下されたタイミングのビデオ再生データD8をビデオ再生回路15から外部メモリ記録再生回路17に取り込み、当該外部メモリ記録再生回路17でビデオ再生データD8を携帯型外部メモリ6に記録するための形式に変換し、これを外部メモリ記録データD11として携帯型外部メモリ6に記録し、ステップSP12に戻って上述の処理を繰り返す。
【0048】
これによりカムコーダ1は、ビデオテープ14を再生中、撮影者によってシャッタスイッチ8が押下操作される度に、そのタイミングの静止画像を表す画像データD2、そのときの撮影場所を示す位置データD3、及び属性データD6(撮影状態データD4、日時、タイムコード及びテープID等の付加データD5)を携帯型外部メモリ6に順次記録することができる。
【0049】
これによりカムコーダ1は、ビデオテープ14の再生画像を確認中のユーザによってシャッタスイッチ8が押下操作される度に、そのタイミングの静止画像を表す画像データD2、そのときの撮影場所を示す位置データD3、及び属性データD6(撮影状態データD4、日時、タイムコード及びテープID等の付加データD5)を携帯型外部メモリ6に順次記録することができる。
【0050】
かくして携帯型外部メモリ6は、ビデオテープ14に記録されているビデオ記録データD7のうちシャッタスイッチ8が押下操作されたタイミングのデータが外部メモリ記録データD11として記録されることになるので、この場合にも後程ビデオテープ14の編集作業を容易に実行させるためのテープインデックスとして携帯型外部メモリ6を用いることが可能となる。
【0051】
以上の構成において、カムコーダ1は画像データD2、位置データD3及び属性データD6をビデオ記録データD7としてビデオテープ14に記録する一方で、シャッタスイッチ8の押下操作されたタイミングでビデオ記録データD7を取り込み、これを外部メモリ記録データD11として携帯型外部メモリ6に記録することにより、当該携帯型外部メモリ6の外部メモリ記録データD11とビデオテープ14のビデオ記録データD7とをシャッタスイッチ8が押下操作されたタイミングで連携させることができる。
【0052】
これによりカムコーダ1は、携帯型外部メモリ6を再生して表示部16にインデックス画像として表示することにより、ビデオテープ14を再生することなくビデオテープ14に収録された画像や、テープID、撮影場所、日時やタイムコード並びに撮影方向及び撮影角度等をユーザに対して短時間でかつ容易に認識させることができる。
【0053】
またカムコーダ1は、シャッタスイッチ8の押下操作されたタイミングで撮影された静止画像、撮影場所や撮影状態及びテープIDを携帯型外部メモリ6に順次記録することにより、当該携帯型外部メモリ6をテープインデックスとして使用することができ、この結果撮影場所や撮影状況をビデオテープのラベルに書き残しておくような煩雑で面倒な操作をユーザに強いることを防止できる。
【0054】
さらにカムコーダ1においては、携帯型外部メモリ6が本体部2から着脱自在に設けられていることにより、携帯型外部メモリ6を取り外し、当該携帯型外部メモリ6を再生し得るようになされたパーソナルコンピュータやビデオカメラ及びナビゲーションシステム等の他の機器に挿着することができるので、他の機器によってもビデオテープ14に記録されたビデオ記録データD7の内容をユーザに対して短時間でかつ容易に認識させることができる。
【0055】
すなわち携帯型外部メモリ6は、着脱自在に設けられていることにより、カムコーダ1と他の機器との間のデータの受渡手段として用いることができ、その結果、伝送ケーブル等を介して他の機器に対してデータ伝送する必要がないので、伝送路上での伝送誤りを確実に防止し得ると共に、カムコーダ1と他の機器との間で容易にデータの共有化を図ることができる。
【0056】
以上の構成によれば、カムコーダ1はビデオ記録データD7をビデオテープ14に記録する一方で、シャッタスイッチ8の押下操作されたタイミングでビデオ記録データD7を取り込み、これを外部メモリ記録データD11として携帯型外部メモリ6に記録することにより、当該携帯型外部メモリ6をテープインデックスとして使用することができる。
【0057】
これによりユーザは、カムコーダ1又は他の機器で携帯型外部メモリ6を再生してその内容を確認すれば、ビデオテープ14を再生することなくビデオテープ14に記録された画像や撮影場所等の情報を短時間で容易に認識することができる。
【0058】
なお上述の実施の形態においては、第2の記録媒体として携帯型外部メモリ6を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ランダムアクセス可能なものであれば、例えばICメモリやCD−R(Compact Disc Recordable) 等を用いるようにしても良い。この場合にも、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0059】
また上述の実施の形態においては、第1の記録媒体としてビデオテープ14をを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、DVD−RW(Digital Video Disc-Re Writable)等の光磁気ディスクを用いるようにしても良い。
【0060】
さらに上述の実施の形態においては、タイミング指定手段としてのシャッタスイッチ8が押下操作されたタイミングの画像データD2を静止画像として携帯型外部メモリ6に記録するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、シャッタスイッチ8が押下操作されている間の複数フレーム分の画像データD2を動画像として携帯型外部メモリ6に記録するようにしても良い。
【0061】
さらに上述の実施の形態においては、シャッタスイッチ8が所望のタイミングで押下操作されたときの画像データD2を携帯型外部メモリ6に記録するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、予め所定の時間間隔毎に画像データD2を携帯型外部メモリ6に記録するようにしても良い。
【0062】
さらに上述の実施の形態においては、属性データD6として撮影状態データD4及び日時、タイムコード、テープID等の付加データD5を携帯型外部メモリ6に記録するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、属性データD6として画像データD2を特定するショットナンバや静止画番号を必要に応じて付け加えるようにしても良い。
【0063】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、撮像手段を介して供給された動画像データと、測位手段を介して検出された撮影場所の位置データとを第1の記録媒体に対して記録し、動画像データを第1の記録媒体に記録中、シャッタスイッチが押下操作されたとき、当該押下操作されたときのタイミングに相当する動画像データの構成要素である静止画像データとタイミングで得られる位置データとを着脱自在に設けられた第2の記録媒体に対して記録し、第1の記録媒体に記録された動画像データを再生する再生手段とを具え、第2記録手段は、再生手段による動画像データの再生中に、シャッタスイッチが押下操作されたとき、当該押下操作されたときのタイミングに相当する静止画像データと共に、タイミングで得られる位置データを第2の記録媒体に対して記録することにより、動画像の記録中にシャッタスイッチの押下操作が行なわれたときや、第1の記録媒体に記録された動画像の再生中、ユーザが希望するシーンで再度シャッタスイッチが押下操作されたときに、そのときの静止画像データ及び位置データを第2の記録媒体に記録することができるので、当該第2の記録媒体に記録された静止画像データを再生したとき、静止画像を動画像のインデックスとして用いることが出来ると共に、位置データに基づく動画像の撮影場所についても提供し得る撮像装置及び撮像方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカムコーダの構成を示す略線的外観図である。
【図2】カムコーダの回路構成を示すブロック図である。
【図3】ビデオテープのテープトラックパターンを示す略線図である。
【図4】位置データの分割記録の説明に供する略線図である。
【図5】携帯型外部メモリのメモリマップを示す略線図である。
【図6】撮影中の携帯型外部メモリに対する記録処理手順を示すフローチャートである。
【図7】再生中の携帯型外部メモリに対する記録処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……カムコーダ、2……本体部、3……カメラ部、4……GPS受信機、5……ジャイロセンサ、6……携帯型外部メモリ、8……シャッタスイッチ、10……ビデオ信号処理部、11……ビデオ回路、12……加算回路、13……ビデオ記録回路、14……ビデオテープ、15……ビデオ再生回路、16……表示部、17……外部メモリ記録再生回路。
Claims (4)
- 撮像手段を介して供給された動画像データと、測位手段を介して検出された撮影場所の位置データとを第1の記録媒体に対して記録する第1記録手段と、
上記第1記録手段によって上記動画像データを上記第1の記録媒体に記録中、シャッタスイッチが押下操作されたとき、当該押下操作されたときのタイミングに相当する上記動画像データの構成要素である静止画像データと上記タイミングで得られる上記位置データとを着脱自在に設けられた第2の記録媒体に対して記録する第2記録手段と、
上記第1の記録媒体に記録された上記動画像データを再生する再生手段と
を具え、
上記第2記録手段は、上記再生手段による上記動画像データの再生中に、上記シャッタスイッチが押下操作されたとき、当該押下操作されたときのタイミングに相当する上記静止画像データと共に、上記タイミングで得られる上記位置データを上記第2の記録媒体に対して記録する
撮像装置。 - 上記第2記録手段は、上記第1の記録媒体に対して上記位置データを記録するときは、上記動画像データのフレーム周波数に合わせて複数回分繰り返し記録する
請求項1に記載の撮像装置。 - 上記第1記録手段は、上記動画像データに関する属性データとして上記撮像手段における撮像角度を、上記動画像データ及び上記位置データに加えて上記第1の記録媒体に対して記録し、
上記第2記録手段は、上記動画像データ、上記位置データ及び上記撮像角度を上記第2の記録媒体に記録する
請求項1に記載の撮像装置。 - 撮像手段を介して供給された動画像データと、測位手段を介して検出された撮影場所の位置データとを第1の記録手段により第1の記録媒体に対して記録する第1の記録ステップと、
上記第1の記録ステップで上記動画像データを上記第1の記録媒体に記録中、シャッタスイッチが押下操作されたとき、第2の記録手段によって、当該押下操作されたときのタイミングに相当する上記動画像データの構成要素である静止画像データと上記タイミングで得られる上記位置データとを着脱自在に設けられた第2の記録媒体に対して記録する第2の記録ステップと、
上記第1の記録媒体に記録された上記動画像データを再生手段によって再生する再生ステップと
を有し、
上記第2の記録ステップでは、上記再生手段による上記動画像データの再生中に、上記シャッタスイッチが押下操作されたとき、当該押下操作されたときのタイミングに相当する上記静止画像データと共に、上記タイミングで得られる上記位置データを上記第2の記録媒体に対して記録する
撮像方法。
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