JP2001292412A - 素材蓄積装置及び素材蓄積方法 - Google Patents

素材蓄積装置及び素材蓄積方法

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JP2001292412A JP2000113275A JP2000113275A JP2001292412A JP 2001292412 A JP2001292412 A JP 2001292412A JP 2000113275 A JP2000113275 A JP 2000113275A JP 2000113275 A JP2000113275 A JP 2000113275A JP 2001292412 A JP2001292412 A JP 2001292412A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データ及び音声データとともに、画像デ
ータ及び音声データを識別するための付加情報を記録す
る。 【解決手段】 素材蓄積装置108は、SDIフォーマッ
トによって伝送される映像データ,音声データ及びメタ
データを入力して分離する入力処理部171と、映像デ
ータ及び音声データを符号化するエンコーダ(ENC)
172と、映像データ,音声データ及びメタデータ等の
付加情報を記録する記録部173と、上述のエンコーダ
に対応する復号を行うデコーダ(DEC)174と、復
号した映像データ及び音声データとメタデータとをSDI
フォーマットで出力する出力処理部175と、各部を統
括して制御するコントローラ176とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像データ、音声
データ及びメタデータを記録する素材蓄積装置及び素材
蓄積方法に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像装置が画像データを記録する際に、
記録する画像データとともに、その編集点に対応する付
加情報を記録媒体に記録させる技術が普及しつつある。
編集者は、この付加情報を参照することによって、必要
な編集点を検索することができる。
【0003】従来、この付加情報は、撮影前に撮影者が
撮像装置に設けられた入力装置を操作することにより入
力されていた。撮像装置は、入力された付加情報を画像
データとともに記録媒体に記録している。
【0004】また、ビデオテープ等の記録媒体に記録さ
れた映像情報を編集する方法の1つとして、オフライン
編集がある。オフライン編集は、撮影現場において、オ
リジナルテープに記録した映像情報を、一旦別の記録テ
ープ即ち編集用テープにコピーし、この編集用テープ上
で編集点灯の編集データを作成し、この編集データに基
づいてマスターテープを作成する方法がある。オフライ
ン編集では、オリジナルテープ上の記録情報を誤って消
去したり、書き換えるおそれがなく所望のマスターテー
プを作成することができる。
【0005】しかし、オフライン編集では、オリジナル
テープをコピーした編集用テープを使用して編集作業を
行うため、オリジナルテープ上に記録された情報を編集
用テープにコピーする際に時間や手間がかかるといった
問題がある。
【0006】そこで、上述のような問題を解決する方法
の1つとして、オリジナルテープ上の情報を、ハードデ
ィスク等の記録可能で、且つランダムアクセス可能なデ
ィスク状記録媒体に一旦コピーし、このディスク状記録
媒体上のコピー情報を用いて編集データを作製する方法
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影に
注力すべき撮影者にとって、付加情報を入力することは
煩わしい作業であるため、撮像装置に付加情報を入力す
る機能が備えられているのにも関わらず、付加情報の入
力が行われないことが多かった。
【0008】一方、複数のネットワークを互いにパケッ
ト通信で結ぶことによって仮想的なネットワークを構成
した、いわゆるインターネットのようなネットワークを
利用した通信の普及とともに、映像データや音声データ
等の様々なコンテンツデータの配信が可能になってきて
いる。
【0009】それにともなって、番組を制作して放送す
る放送局等においては、断片化されている映像データ及
び音声データに対しても、これらのコンテンツデータに
関する詳細な情報を管理する必要がある。具体的には、
放送局等で番組として制作された放送用素材を識別する
ための情報、著作権に関する情報等、種々の付加情報が
コンテンツとともに配信される必要がある。
【0010】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、上記画像データ及び音声
データとともに、上記画像データ及び音声データを識別
するための付加情報とを記録することを可能とする素材
蓄積装置及び素材蓄積方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係る素材蓄積装置は、映像データ、音
声データ及びメタデータとが入力される入力処理手段
と、上記メタデータとは別のメタデータを生成するメタ
データ生成手段と、映像データ、音声データ及びメタデ
ータと、メタデータ生成手段からの別のメタデータとを
記録するデータ蓄積手段とを備える。
【0012】上述した目的を達成するために、本発明に
係る素材蓄積方法は、映像データ、音声データ及びメタ
データとが入力される入力処理工程と、上記メタデータ
とは別のメタデータを生成するメタデータ生成工程と、
上記映像データ、音声データ及び上記メタデータと、上
記メタデータ生成手段からの上記別のメタデータとを記
録するデータ蓄積工程とを備える。
【0013】ここで、別のメタデータには、素材データ
の供給源を示すソース(Source)、データストリームの
形式を示すフォーマット(Format)、映像の圧縮を示す
ビデオ・ビット・レイト(Video Bit Rate)、映像がMP
EG形式の場合の圧縮率を示すジー・オー・ピー・サイズ
(GOP Size)、解像度を表すレゾリューション(Resolu
tion)、音声データのチャンネル数を表すオーディオ・
ナンバ・オブ・チャンネル(Audio Number of Channe
l)、音声データが圧縮されているか否かを表すオーデ
ィオ・コンプレッション(Audio Compression)、オー
ディオサンプリング周波数を表すオーディオ・サンプリ
ング・レイト(Audio Sampling Rate)、音声データの
サイズを表すオーディオ・データ・サイズ(Audio Data
Size)、収録方法を示すレック・タイプ(REC_Typ
e)、既存の画像処理システムにおいて使用されている
素材を識別するためのIDを示すマテリアル・ID(Materi
al_ID)、素材に対して、数回の編集等を施す間に変形
したか否か等を示すサブ・キー(Sub Key)、素材デー
タの種類を示すIDであるユーミッド・データ(UMID(Da
ta))、ユーミッド・オーディオとユーミッド・ビデオ
とを纏めたユーミッド・システム(UMID(System))、
素材の長さを表すファイル・レングス(File Lengt
h)、映像及び音声データを含むファイル全体のサイズ
表したエッセンシャル・サイズ(Essence_Size)、映像
及び音声データを含むファイル全体のサイズ表したエッ
センシャル・サイズ(Essence_Size)、映像データが静
止画であるか否かを示すオブジェクト・タイプ(Object
Type)、素材データの有効期限を示すバリッド・デイ
ト(Valid Date)を表すメタデータが挙げられる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像処理システム
は、例えば放送局,映像制作会社等において、映像及び
音声等(以下、素材と記す。)を取材し、これらの素材
を編集・加工して放送用の映像を制作し、更にこの映像
を保管する画像処理システムであって、素材の取材工
程,編集工程,保管工程等の各画像処理工程において、
素材を詳細に識別するための付加情報を記録媒体、或い
は専用の記録サーバに入力するものである。
【0015】なお、付加情報としてはメタデータが挙げ
られる。メタデータとは、例えば取材時刻,取材ID,
取材題目,撮影者名,レポータ名等、取材によって得ら
れた素材を識別するために必要な情報を記述するための
データである。
【0016】放送局において、例えばニュース番組の制
作を行う場合を、図1を用いて説明する。ただし、図1
は、ニュース番組を制作する際の作業の流れを説明する
ものであり、装置等の構成要素を示すいわゆるブロック
図とは異なる。
【0017】放送局におけるニュース番組制作は、図1
に示すように、撮影前段階(Pri-Production;プリプロ
ダクション)10,撮影制作段階(Production;プロダ
クション)20,撮影後処理段階(Post-production;
ポストプロダクション)30,放送段階(Distributio
n;ディストリビューション)40,保管段階(Archiv
e;アーカイブ)50の5つに分類することができる。
【0018】撮影前段階10は、プロデューサー,ディ
レクター,アナウンサー,取材スタッフ等の関係者が、
ニュース番組の放送内容等を関する打ち合わせを行う段
階であり、放送項目の決定、中継車,取材機材,取材ク
ルーの割り振り等が行われる。図1においては、計画
(Planning;プラニング)工程11として示される。
【0019】撮影制作段階20は、主に映像及び音声の
収集を行う段階であり、図1においては、取材(Acquis
ition;アクイジション)工程21,素材蓄積(Inges
t;インジェスト)工程22及びボイスオーバ(Voice O
ver)工程23が、この撮影制作段階20に相当する。
【0020】取材工程21は、映像及び音声の収集に相
当する「取材」を示している。また、素材蓄積工程22
では、取材で得られた映像及び音声(以下、素材と記
す。)の蓄積が行われる。素材蓄積工程22は、例えば
素材が記録されたビデオカセットテープ等を保管棚に保
管すること、又は素材蓄積用サーバに素材のデータを記
憶することに相当するものである。また、ボイスオーバ
工程23では、映像にナレーション等の音声が挿入され
る。
【0021】撮影後処理段階30は、収集した素材を編
集して放送できる状態に仕上げる段階であり、図1にお
いては、CG(Computer Graphics;コンピュータグラ
フィクス)作成工程31及び本編集(Complete Edit;
コンプリートエディット)工程32が、この撮影後処理
段階30に相当する。
【0022】CG作成工程31は、コンピュータグラフ
ィクスにより映像を作成すること、及び映像に重ねて表
示する地図,天気図,文字等を作成することである。ま
た、本編集工程32は、計画工程11で決定された内容
に基づいて、素材の編集を行うことである。
【0023】放送段階40は、編集した素材をオンエア
(放送)する段階であり、図1においては、クローズド
キャプション(Closed Caption)工程41,生中継(Li
ve;ライブ)42,オートメーション(Automation)工
程43及び放送工程44が、この放送段階40に相当す
る。
【0024】クローズドキャプション工程41は、文字
放送用の文字を作成する作業を示している。また、生中
継42は、ニュース番組の放送中に、中継をリアルタイ
ムで放映する場合を示している。また、オートメーショ
ン工程43は、コンピュータの制御によって、編集され
た素材,クローズドキャプション信号,及び生中継42
の映像データ等を混成して、放送用のニュース番組を自
動的に生成する作業を示す。また、放送工程44は、オ
ートメーション工程43で生成した放送用のニュース番
組を送信することを示している。
【0025】保管段階50は、映像データ及び音声デー
タの保管を行う段階であり、図1においては、仮保管工
程(Near Line Archive;ニアラインアーカイブ)51
及び保管工程(Archive;アーカイブ)52が、この保
管段階50に相当する。
【0026】仮保管工程51は、編集された素材の中
で、近日中に再度使用される可能性があるものを仮に保
管する場合を示す。また、保管工程52は、素材を長期
保管する場合を示す。
【0027】図1に示すNCS60は、Newsroom Compu
ter System(ニュースルームコンピュータシステム)を
示し、ニュースルーム全体の情報を統括管理する場所で
ある。NCS60では、オンエア項目の管理、及びどの
素材がどの段階の処理を受けているか等の素材管理が行
われているほか、他の放送局等との間における素材の売
買等の管理も行われている。また、NCS60では、記
者によって、当該NCS60に接続された端末から記事
を書くことも行われる。
【0028】次に、上述のような作業の流れに基づいて
ニュース番組を制作する場合に、上述した各段階で入力
されるメタデータの例を示す。メタデータのデータ構造
等については後述する。
【0029】まず、計画工程11において、放送項目の
決定、中継車,取材機材,取材クルーの割り振り等が行
われる。
【0030】計画工程11では、ニュース番組の放送内
容が検討され、検討されたニュース番組の内容に基づい
たメタデータが入力される。このメタデータの例を図2
に示す。計画工程11で決定されるメタデータの例とし
ては、撮影開始時間を表すGathering_Start_DateTime
と、撮影終了時間を表すGathering_End_DateTimeと、撮
影地名を表すGathering_Location_Placeと、撮影者名を
表すPhotographerと、記者に関する情報を表すJurnalis
t Informationと、ニュース番組のディレクターを表すD
irectorと、ニュース番組のプロデューサを表すProduce
rと、ニュース取材題目を表すTitleと、撮影内容に関連
するその他の情報が入力されるContentsと、NCS(Ne
wsroom Computer System)に登録されているニュース番
組・放送項目毎に設定されたID(identifier:識別子)
であるNCS ID等がある。
【0031】計画工程11において、以上に例示したメ
タデータがNCS60に備えられるメモリ等に書き込ま
れる。なお、計画工程11で記述されたメタデータは、
後述する段階で変更されて書き換えられる場合がある。
【0032】計画工程11から取材工程21に移行する
過程で、取材工程21の段階で取材を行う機器、即ち撮
像装置等に対してメタデータが伝送される。ここで伝送
されるメタデータの例を図3に示す。計画工程11から
取材工程21に移行する過程とは、例えば中継車が取材
場所に向かって移動する期間と考えることができる。
【0033】この過程において、計画工程11の段階で
検討されたニュース番組の内容に基づいて、図2に示し
たGathering_Start_DateTime,Gathering_End_DateTim
e,Gathering_Location_Place,Photographer,Jurnali
st Information,Director,Producer,Title,Content
s,及びNCS IDを表すメタデータが放送局から取材場所
に移動する撮像装置に送信される。
【0034】取材工程21の段階では取材が行われる。
取材工程21において使用される素材のデータを記録す
る撮像装置は、無線通信によりメタデータを受信し、当
該撮像装置が備えるメモリに記憶する。撮像装置は、映
像を撮影する際に、上述のメタデータをメモリから読み
出して映像データ及び音声データとともに記録媒体に記
録する。このとき撮像装置は、放送局より送信されたメ
タデータの他に、新たなメタデータを自動的に発生し、
上述のメタデータとともに入力する。新たに入力される
メタデータの例を図4(a)に示す。
【0035】取材工程21において新たに入力されるメ
タデータとしては、図3に示したメタデータに加えて、
GPS(Grobal Positioning System )で検出される位置
情報を示すGathering_Location_Latitude(GPS緯度)・
Gathering_Location_Longitude(GPS経度)・Gathering
_Location_Altitude(GPS高度)と、GPSで検出される時
間を示すGathering_Location_Time(GPS Time)と、取
材場所の地名を表すGathering_Location_Place(地名)
と、撮像装置毎のIDである機材IDと、レンズ情報等を示
すCamera Setup Imformationと、記録媒体を識別するRe
el Numberと、撮影に要した時間を示すDuration(Tim
e)と、各シーンの開始時間を示すSOM(Start Of Materi
al)と、手動で入力されるマーク点に関するGood Shot M
ark & RECStart Markと、マイクの割り当てを示すAudio
Channel Informationと、音声の記録方法を示すAudio
Typeと、素材を識別するためのUMID(Audio)及びUMID
(Video)と、著作権を表すCopyright等が挙げられる。
【0036】以上のメタデータが記録媒体及び専用の記
録サーバに対して入力される。取材工程21の段階で生
成及び変更された上述のメタデータは、NCS60に送
信される場合もある。
【0037】取材工程21において収集された素材は、
素材蓄積工程22の段階を経ることによって、使用の機
会があるまで素材記録サーバに蓄積される。図4(b)
に素材蓄積工程22において記録媒体に入力されるメタ
データの例を示す。
【0038】素材蓄積工程22では、図4(a)に例示
したメタデータに加えて、素材データの供給元を表すSo
urceと、素材データの開始時間を表すSTC(Start Of Co
ntents)と、データストリームの形式を示すFormatと、
映像の圧縮率を示すVideo Bit Rateと、映像データがMP
EG圧縮されている場合のピクチャグループを示すGOP(Gr
oup Of Pictures) Sizeと、解像度を表すResolution
と、音声データのチャンネル数を表すAudio Channel数
と、音声データが圧縮されているか否かを表すAudio Co
mpressionと、オーディオサンプリング周波数を表すAud
io Sampling Rateと、音声データのサイズを表すAudio
Date Sizeと、収録方法を示すREC_Typeと、既存の画像
処理システムにおいて使用されている素材を識別するた
めのIDであるMaterial_IDと、編集した際に内容を変更
したか否かを表すSub Keyと、素材データに関する情報
を記述するUMID(Data)と、UMID(Audio)とUMID(Vide
o)とを纏めたIDを表すUMID(System)と、素材の長さ
を時間で表すFile Lengthと、ファイル全体のサイズを
表すEssence_Sizeと、映像データが静止画であるか否
か、又は音声データか映像データかを示したObject Typ
eと、素材の有効期限を示すValid Date等が入力され
る。
【0039】図4(a)及び(b)に示したメタデータ
は、記録媒体に画像データ及び音声データとともに記録
されるほか、画像データ及び音声データから切り離さ
れ、NCS60等で管理される場合もある。
【0040】以上説明した計画工程11,取材工程21
及び素材蓄積工程22のそれぞれの段階で生成されて記
録されたメタデータ及び素材データは、記者によって粗
編集及び記事作成が行われる際に使用される。
【0041】図5(b)に、記者によって粗編集及び記
事作成等が行われる際に使用及び入力されるメタデータ
を例示する。図5(a)は、撮像装置において主に入力
されるメタデータを示し、図5(b)は、素材蓄積工程
22で主に入力されるメタデータを示している。これら
に加え、更に新たなメタデータが入力される。
【0042】図5(a)及び(b)に示すGathering_St
art_DateTime,Gathering_End_DateTime,Gathering_Lo
cation_Place,Photographer,Jurnalist Informatio
n,Director,Producer,Title,Contents,NCS ID,Ga
thering_Location_Latitude(GPS緯度),Gathering_Lo
cation_Longitude(GPS経度),Gathering_Location_Al
titude(GPS高度),Gathering_Location_Time(GPS Ti
me),Gathering_Location_Place(地名),機材ID,Ca
mera Setup Imformation,Reel Number,Duration(Tim
e),SOM,Good Shot Mark & REC Start Mark,Audio C
hannel Information,Audio Type,UMID(Audio),UMI
D(Video),Copyright,Source,STC,Format,圧縮率
(Video Bit Rate),GOP Size,Resolution,Audio Ch
annel数,Audio Compression,Audio Sampling Rate,A
udio Date Size,REC_Type,Material_ID,Sub Key,UM
ID(Data),UMID(System),File Length,Essence_S
ize,Object Type,Valid Dateの各メタデータは、計画
工程11,取材工程21及び素材蓄積工程22の各段階
で入力されるものであり、これらメタデータは、粗編集
において使用される。また、これらのメタデータの中に
は、粗編集によって書き換えられるメタデータもある。
【0043】記者によって行われる粗編集及び記事作成
の段階で新たに入力されるメタデータとしては、編集内
容に関する情報を表すEDL(Editing Decision List) Inf
ormation,記事原稿を記述したScriptが挙げられる。
【0044】本編集工程32では、計画工程11で決定
された内容に基づいて、ボイスオーバ工程23からの素
材と素材蓄積工程22において記録サーバに蓄積されて
いる素材とを使用して本編集が行われ、最終的に放送す
るニュース番組映像(以下、放送用素材と記す。)が制
作される。また、このときCG合成15において作成さ
れたCG画像,保管工程52及び仮保管工程51にて保
管された素材が使用される場合もある。図6(a)及び
(b)に、本編集が行われる際に使用されるメタデータ
を例示する。図6(a)は、撮像装置において主に入力
されるメタデータを示し、図6(b)は、素材蓄積工程
22で主に入力されるメタデータを示している。これら
に加え、更に新たなメタデータが入力される、或いは内
容が書き換えられる。
【0045】Gathering_Start_DateTime,Gathering_En
d_DateTime,Time Zone,Gathering_Location_Place,P
hotographer,Jurnalist Information,Director,Prod
ucer,Title,Contents,NCS ID,Gathering_Location_
Latitude(GPS緯度),Gathering_Location_Longitude
(GPS経度),Gathering_Location_Altitude(GPS高
度),Gathering_Location_Time(GPS Time),Gatheri
ng_Location_Place(地名),機材ID,Camera Setup Im
formation,Reel Number,Reel Number,Duration(Tim
e),SOM,Good Shot Mark & REC Start Mark,Audio C
hannel Information,Audio Type,UMID(Audio),UMI
D(Video),Copyright,Source,STC,Format,圧縮率
(Video Bit Rate),GOP Size,Resolution,Audio Ch
annel数,Audio Compression,Audio Sampling Rate,A
udio Date Size,REC_Type,Material_ID,Sub Key,UM
ID(Data),UMID(System),File Length(Time),E
ssence_Size(Byte),Object Type,Valid Date,EDL
Information,Scriptの各メタデータは、計画工程1
1,取材工程21,素材蓄積工程22及び記者による粗
編集で生成・使用されるものである。これらのメタデー
タは、本編集工程32において素材の編集を行う際に使
用される。
【0046】これらのメタデータの中には、本編集によ
って書き換えられるメタデータもある。本編集工程32
では、主にEDL Information,Scriptを表すメタデータ
が、編集した内容に応じて書き換えられ、確定される。
【0047】一方、CG作成工程31では、コンピュー
タグラフィクスにより映像に重ねて表示する天気図,地
図,文字等が作成される。このときCG合成画面は、位
置情報を示すメタデータに基づいて自動的に作成され
る。この様子を図7に示す。
【0048】ここで使用されるメタデータには、例え
ば、取材工程21段階で撮影装置によって入力されるGa
thering_Location_Latitude(GPS緯度),Gathering_Lo
cation_Longitude(GPS経度),Gathering_Location_Al
titude(GPS高度),Gathering_Location_Time(GPS Ti
me)等の位置情報を示すメタデータや、Script,Title
等のメタデータがある。
【0049】素材に記録されたGathering_Location_Lat
itude(GPS緯度),Gathering_Location_Longitude(GP
S経度),Gathering_Location_Altitude(GPS高度)の
メタデータに基づいて、これらの位置情報に対応する地
域の地図が、地図を記憶するデータベースから自動的に
抽出される。また、Gathering_Location_Time(GPS Tim
e)を参考にして、自動的に時間が表示される。
【0050】このように自動的に作成されたCG合成画
面は、編集用のCG合成GUI(Graphical User Interfac
e)において、編集者が自由に編集を行える。
【0051】続くオートメーション工程43の段階で
は、編集された映像に加えて、クローズドキャプション
工程41で生成されたクローズドキャプション信号と、
CG合成画面と、生中継42からの中継映像が加えられ
て放送される映像データ,音声データ及びメタデータが
合成される。
【0052】ここで映像及び音声データとともに合成さ
れて送出されるメタデータは、計画工程11,取材工程
21,素材蓄積工程22,記者による粗編集,本編集工
程32において生成及び使用されたメタデータである。
【0053】特に、Gathering_Start_DateTime,Gather
ing_End_DateTime,Time Zone,Gathering_Location_Pl
ace,Photographer,Jurnalist Information,Directo
r,Producer,Title,Contents,NCS ID,Gathering_Lo
cation_Latitude(GPS緯度),Gathering_Location_Lon
gitude(GPS経度),Gathering_Location_Altitude(GP
S高度),Gathering_Location_Time(GPS Time),Gath
ering_Location_Place(地名),機材ID,Camera Setup
Imformation,Reel Number,Reel Number,Duration,
SOM,Good Shot Mark & REC Start Mark,Audio Channe
l Information,Audio Type,UMID(Audio),UMID(Vi
deo),Copyrightが挙げられる。Source,STC,Forma
t,圧縮率(Video Bit Rate),GOP Size,Resolutio
n,Audio Channel数,Audio Compression,Audio Sampl
ing Rate,Audio Date Size,REC_Type,Material_ID,
Sub Key,UMID(Data),UMID(System),File Lengt
h,Essence_Size,Object Type,Valid Date,EDL Info
rmation,Scriptの各メタデータの中から放送用素材を
受信する視聴者にとって必要とされるメタデータを抽出
して送信することもできる。
【0054】オートメーション工程43において、合成
されたニュース番組は、放送段階40において、オンエ
ア(放送)される。
【0055】放送後の映像データ,音声データ及びメタ
データは、仮保管工程51の段階で一定期間仮保管さ
れ、その後、保管工程52の段階で長期保管される。保
管された素材は、保管用の記録装置等から適宜抽出され
使用される。
【0056】このとき、メタデータとして記述されてい
る素材の付加情報を素材を識別するための素材固有の識
別子として使用することができる。また、メタデータと
して入力されている付加情報を参照することによって、
例えば編集者・記者等は、直ちに所望の素材を検索でき
る。
【0057】以上説明したような作業の流れに基づい
て、画像処理を行う画像処理システムを、図8を用いて
具体的に説明する。画像処理システム1は、素材(映像
及び音声)の取材,編集,保管等を行う各装置を備えた
ものであり、各装置での処理工程で、素材を詳細に識別
するための付加情報を記録媒体、或いは専用の記録サー
バに入力するものである。ここでは、特にニュース番組
を制作する場合について示す。
【0058】画像処理システム1は、映像及び音声を映
像データ及び音声データとして記録媒体に記録する撮像
装置101と、後述の基地局を介して付加情報を入力
し、撮像装置101へとこれを送信する携帯型電話機1
02と、基地局へ付加情報を送信するデータ管理装置1
03と、データ管理装置103から携帯型電話機102
へ送信されるデータを中継する基地局104とを備え
る。
【0059】また、画像処理システム1は、映像データ
及び音声データの記録及び/又は再生が行われる記録媒
体を内部に有する記録媒体筐体105と、記録媒体に記
録されたデータの再生を行う記録再生装置106と、記
録再生装置106における操作及び再生される映像等を
表示するモニタ107と、再生された映像データ及び音
声データを一時的に蓄積する素材蓄積装置108と、素
材の編集を行う編集装置109と、編集装置109にお
ける操作及び編集画像を表示するモニタ110とを備え
る。
【0060】また、画像処理システム1は、当該システ
ムにおける素材管理等を行う統合管理装置111と、記
者等が素材に対しての情報を入力する記者用端末112
と、他のネットワークに接続されて情報の入出力を行う
入出力端末113とを備える。
【0061】また、画像処理システム1は、制作された
放送用素材を保管する保管用記録装置114と、放送用
素材の時間軸とは関係のない情報を生成して付加するオ
ーサリング端末115と、オーサリング端末115で生
成された情報に配信のための配信用データを付加するメ
ディアキャスタ116と、編集装置109によって編集
された放送用素材と、時間軸とは関係のない情報と、配
信用データとを混成するマルチプレクサ117と、送出
用の放送用素材を一時的に記録する送出用映像音声記録
装置118と、マルチプレクサ117によって生成され
た放送用素材を送出する送出部119と、送出部119
から送出される放送用素材を受信するためのセットトッ
プボックス120と、放送用素材を受信して表示するテ
レビジョン受像機121とを備える。
【0062】更に、画像処理システム1は、撮像装置1
01,素材蓄積装置108,編集装置109,保管用記
録装置114の各装置において素材の撮影,蓄積,編
集,保管等を行った際に、素材に関する付加情報を示し
たメタデータを、映像データ及び音声データ(以下、素
材データと記す。)とともに入力することによって、素
材を明確に識別することを可能としたものである。
【0063】図9乃至図11に、付加情報として入力さ
れるメタデータの具体例を示す。図9乃至図11は、便
宜上分割して示すが、これらは一連の図である。
【0064】図9乃至図11に、「F」,「T」,「S
h」,「Sc」,「M」,「P」の記号として示される周期
とは、メタデータの変更周期を表している。即ち、
「F」(Frame)は、1/30秒毎に連続的に撮影される映像
の1コマ周期で変更されるメタデータである「T」(Tak
e)は、テイク毎に変更されるメタデータである。「S
h」(Shot)は、ショット周期で変更されるメタデータ
である。「Sc」(Scene)は、シーン周期で変更される
メタデータである「M」(Media)は、記録媒体毎に決め
られたメタデータである。「P」(Project)は、ニュー
ス番組毎に決められたメタデータである。
【0065】図9乃至図11には他に、メタデータを説
明する日本語表記と英語表記とが示されている。また、
SMPTE(Society of Motion Picture and Television En
gineers,Inc)によって既に規定されているメタデータ
は、SMPTE Dictionaryの欄に「07 01 05 02 04 00 00 0
0」のように実際の値を示している。
【0066】図9乃至図11に示したメタデータを具体
的に説明する。
【0067】Gathering_Location_Latitudeは、GPS(Gr
obal Positioning System )で検出される緯度を表すメ
タデータであり、Gathering_Location_Longitudeは、GP
Sで検出される経度を表すメタデータであり、Gathering
_Location_Altitudeは、GPSで検出される高度を表すメ
タデータであり、Gathering_Location_Timeは、GPSで検
出される時間を表すメタデータである。これらのGPSに
よる位置情報は、撮像装置101が備えるGPS受信部1
38から随時発生されている。また、GPSで検出される
時間情報は、UTC(Coordinated Universal Time;調整済
グリニジ平均時)によって表されており、UTCからの時
差を表すTime Zone情報を含んで示されている。例えば
日本の場合、UTCとの時差は9時間であるため、+9を示
す情報が含まれている。
【0068】Gathering_Location_Placeは、取材場所の
地名を表すメタデータである。
【0069】UMID(Audio)及びUMID(Video)は、素材
を識別するために付される全世界で唯一になるように決
められたIDである。UMIDについての詳細は後述する。
【0070】UMID(Data)は、素材データに関する情報
を記述するためのメタデータであるが、取材時に撮像装
置によって記述されるUMID(Audio),UMID(Video)と
は異なり、映像データが静止画であるか,グラフィック
であるか,クローズドキャプション信号であるか、音声
データがMIDI(Musical Instrument Digital Interfac
e)であるか等を表すIDである。
【0071】UMID(System)は、ある素材に対して付さ
れるUMID(Audio)とUMID(Video)とを纏めたIDを表して
いる。
【0072】Photographerは、撮影者の名前を表すメタ
データである。Jurnalist Informationは、取材を担当
する記者に関する情報が書き込まれるメタデータであ
る。 Directorは、ニュース番組のディレクターを表す
メタデータである。
【0073】Good Shot Mark & REC Start Markは、撮
影の際、手動で入力されるマーク点に関するメタデータ
である。
【0074】Camera Setup Imformationは、例えば撮像
装置が備えるCCD(Charge CoupledDevice)の設定情
報,レンズメーカ・絞り値・レンズ倍率等を記述するレ
ンズデータ,及びクレーン角度等を含むメタデータであ
る。Camera Setup Imformationは、特にCG合成15の
段階で必要となる。
【0075】機材IDは、取材に使用する撮像装置を表す
メタデータであり、撮像装置毎に固有の識別ナンバを有
する。
【0076】Take Numberは、テイク周期で変更される
メタデータである。
【0077】素材開始タイムコード(Start Of Materia
l)は、各シーンの開始時間を示すメタデータである。
【0078】Contentsは、撮影内容に関連するその他の
情報が入力されるメタデータである。
【0079】Valid Dateは、素材の有効期限を示すメタ
データである。
【0080】Audio Channel Informationは、マイクチ
ャンネルインフォメーションを示すメタデータである。
Audio Channel Informationは、例えば1チャンネルが
レポータマイクに割り当てられ、2チャンネルが相手マ
イクに割り当てられている等のマイク情報が記述されて
いる。
【0081】Audio Typeは、音声の記録がモノラルか、
ステレオか、バイリンガルかを示すメタデータである。
【0082】Sourceは、記録サーバに供給される素材
が、記録媒体等に記録されて直接放送局に持ち込まれた
ものであるか、衛星通信,無線通信等によって取材場所
から送信されたものであるか、或いは他の放送局から配
信されたものであるか等の映像データの供給源を表すメ
タデータである。
【0083】Formatは、DVフォーマットであるか,MPEG
_MP@MLフォーマットであるか,MPEG_4:2:2P@MLフォーマ
ットであるか等のデータストリームの形式を示すメタデ
ータである。
【0084】Video Bit Rateは、映像の圧縮率を示すメ
タデータである。
【0085】Audio Number of Channelは、オーディオ
データのチャンネル数を表すメタデータである。Audio
Compressionは、オーディオデータが圧縮されているか
否かを表すメタデータである。
【0086】Audio Compressionは、オーディオデータ
の圧縮率を表すメタデータである。
【0087】Audio Sampling Rateは、オーディオサン
プリング周波数を表すメタデータである。
【0088】Audio Date Sizeは、オーディオデータの
サイズを時間、或いはバイト数によって表示するメタデ
ータである。
【0089】REC_Typeは、Auto,Manual,GPI,Endres
s,Open End等の収録方法を示すメタデータである。
【0090】Material_IDは、既存の画像処理システム
において使用されている素材を識別するためのIDであ
る。即ち、Material IDは、UMIDに相当するものであ
り、記述されない場合もある。
【0091】Sub Keyは、Version,Segment,Revision
等を示すメタデータであり、素材に対して、数回の編集
等を施す間に変形したか否か等を示すものである。
【0092】File Length(Time)は、素材の長さを時
間で表すためのメタデータである。
【0093】Gathering_Start_DateTimeは、撮影を開始
する時間を表すメタデータであり、UTCによって表され
る。Gathering_End_DateTimeは、同様にUTCで表され、
撮影終了時間を表すメタデータである。これらの時間デ
ータは、UTCからの時差を表すTime Zone情報を含んでい
る。
【0094】REC_Start_DateTimeは、編集装置109に
おいて、放送用素材を制作する際の編集開始時間をUTC
で表したメタデータである。また、REC_End_DateTime
は、編集の終了時間をUTCで表したメタデータである。
これらの時間情報には、UTCからの時差を表すTime Zone
情報が含まれている。
【0095】Recording_Operatorは、編集装置109に
おいて編集を行ったオペレータの情報を表すメタデータ
である。
【0096】File_Ownerは、撮影者等、素材データの所
有権情報を表すメタデータである。
【0097】Shot Numberは、ショット周期で変更され
るメタデータである。
【0098】Duration(Time)は、撮影に要した時間を
示すメタデータである。
【0099】GOP Sizeは、映像がMPEG形式によって圧縮
されている場合、その圧縮率を示すメタデータである。
【0100】Resolutionは、720*512,720*480,544*48
0,480*480,352*480等の解像度を表すメタデータであ
る。
【0101】Essence_Size(Byte)は、映像及び音声デ
ータを含むファイル全体のサイズをバイト数によって表
したメタデータであり、時間によって表示する場合もあ
る。
【0102】Object Type(Still,Audio,Video,Key Sou
rce)は、映像データが静止画であるか否かを示すStil
l,オーディオデータであるか映像データであるかを示
すAudio及びVideo,テロップ用の指示を示すKey Source
等のデータを含むメタデータである。
【0103】Index,Index_Type,Index_Memoは、検索
を行うためのメタデータである。
【0104】Scene Numberは、シーン周期で変更される
メタデータである。
【0105】Recording Terminal,REC Portは、収録を
行った端末に関する情報を表すメタデータである。
【0106】Reel Numberは、映像データが記録される
記録媒体を識別するためのメタデータであり、同じテー
プであっても撮像装置から出し入れする毎に異なるNumb
erとして生成される。
【0107】Copyrightは、撮影されて記録された映像
データの著作権を示すメタデータであり、個人名、或い
は放送局名等が入力されるようになっている。
【0108】Modified_DateTimeは、編集装置109に
おいて編集された放送用素材に変更が加えられた日付を
示すメタデータであり、OnAir_DateTimeは、放送用素材
がオンエアされた日付を示すメタデータであり、Archiv
e_DateTimeは、放送用素材が保管された日付を示すメタ
データである。これらは、Time Zone情報を含むUTCによ
って表される。
【0109】Producerは、ニュース番組のプロデューサ
を表すメタデータである。
【0110】Archive_Operatorは、放送用素材の保管を
行ったオペレーターの情報を表すメタデータである。
【0111】Titleは、撮影題目、或いは取材する内容
(素材の内容)を使用する番組名を表すメタデータであ
る。
【0112】Archive Terminalは、放送用素材の保管を
行った端末に関する情報を表すメタデータである。
【0113】NCS IDは、NCS(Newsroom Computer Sy
stem)に登録されているニュース番組項目・番組毎に設
定されたID(identifier:識別子)である。ただしNCS
IDは、NCS60にアクセスするためのIDを示すもので
はない。
【0114】EDL Informationは、編集内容に関するメ
タデータである。具体的には、使用する映像データのイ
ン点,アウト点等が、時間又はReel Numberによって示
されたものであり、編集点リストとして記述されてい
る。また、Scriptは、主として読み原稿の内容を示すメ
タデータである。
【0115】OnAir_Flagは、編集された放送用素材が、
オンエアされたか否かを表すメタデータであり、OnAir_
Counterは、何回オンエアされたかを表すメタデータで
ある。
【0116】Archive_Flagは、取材によって収集した素
材が、保管されたか否かを表すメタデータである。
【0117】Compile_Flagは、一旦保管されている素材
を再度整理し、消去するか否かの処理を行った際に、再
度記録し直されたことを表すメタデータである。
【0118】Distribution_Flagは、放送用素材が自局
以外の放送局から送出されたか否かを表すメタデータで
ある。素材の売買を行った際にもその情報が記述され
る。
【0119】File_Status_Bitは、素材蓄積装置108
及び編集装置109における素材の状態を表すメタデー
タである。
【0120】以上のようなメタデータを各装置における
処理工程で入力することにより、素材の状態,素材にか
かる付加情報によって、素材を明確に識別することが可
能となる。
【0121】画像処理システム1において、映像デー
タ,音声データ及びメタデータを伝送するための伝送フ
ォーマットとしては、SMPTE(Society of Motion Pictu
re andTelevision Engineers,Inc)によって規格化され
ているデジタルデータ伝送フォーマットであるSDI(Ser
ial Digital Interface )を使用する。図12(a)
に、SDIフォーマットデータ全体の構成を示す。
【0122】SDIフォーマットは、終了同期を示す4ド
ットのEAV(End of Video)領域と、268ドットのア
ンシラリ(Ancillary;ANS)領域と、開始同期を示す4
ドットのSAV(Start of Video)領域と、1440ドッ
トのアクティブビデオ領域とを有し、ライン数525で
構成されている。ただし、括弧内の数字は、PAL(Phase
Alternation Line)方式で定義される値を示している。
【0123】アクティブビデオ領域は、9ラインの垂直
ブランキング部(VBK1)と、10ラインのオプショナル
ブランキング部(OBK1)と、244ラインのアクティブ
ビデオ部(ACV1)と、9ラインの垂直ブランキング部(VB
K2)と、10ラインのオプショナルブランキング部(OB
K2)と、243ラインのアクティブビデオ領域(ACV2
とを有する。
【0124】SDIは、いわゆるD1フォーマット,D2フォ
ーマットのような非圧縮デジタルデータを伝送するため
のフォーマットであり、アンシラリ領域に音声データを
格納し、アクティブビデオ領域にD1やD2のようなビデオ
データを格納して伝送している。SDIフォーマットにお
いて、メタデータは、アンシラリ領域に挿入されて伝送
される。
【0125】図12(b)は、SDIフォーマットの1ラ
インを示したものである。伝送される際には、1ライン
10ビット幅のデータがパラレル―シリアル変換及び伝
送路符号化されて伝送される。
【0126】また、画像処理システム1において映像デ
ータ、音声データ及びメタデータを伝送するための伝送
フォーマットとしては、上述のSDIフォーマットのほ
か、MPEG方式,DV方式等で圧縮された圧縮データを伝送
するためのSDTI(Serial Digital Transfer Interfac
e)フォーマットや、SDTIフォーマットを更に限定したS
DTI-CP(Serial Digital Transfer Interface - Conten
t Package)フォーマットを用いても良い。
【0127】図13(a)に、SDTIフォーマットのデー
タ構造を示す。SDTIフォーマットは、SDIフォーマット
と同様に、終了同期を示す4ドットのEAV(End of Vide
o)領域と、268ドットのアンシラリ(Ancillary;AN
C)領域と、開始同期を示す4ドットのSAV(Start of V
ideo)領域とを有しているが、SDIフォーマットにおい
てライン数525で構成されるアクティブビデオ領域
が、ペイロード領域と定義されている。ただし、括弧内
の数字は、PAL(Phase Alternation Line)方式で定義
される値を示している。
【0128】SDTIフォーマットにおいてペイロード領域
は、ブランクデータ部(BDT1、BDT2)と、データ部(DT
1、DT2)とを有するが、各データ部のライン数は定義さ
れていない。
【0129】図13(b)は、SDTIフォーマットの1ラ
インを示したものである。SDTIフォーマットで伝送され
る際には、1ライン10ビット幅のデータがパラレル―
シリアル変換及び伝送路符号化されて伝送される。
【0130】SDTIフォーマットでは、アンシラリ領域
に、送信元アドレス、宛先アドレス、ラインナンバCRC
等が挿入される53ワードのSDTIヘッダデータが含まれ
ている。SDTIフォーマットにおいてメタデータは、アン
シラリ領域のSDTIヘッダデータを除いた部分の領域に挿
入される。
【0131】図14に、SDTI-CPフォーマットのデータ
構造を示す。SDTI-CPにおけるパケット構成は、SDTIフ
ォーマットを更に限定したものであり、ペイロードの構
成に変更を加えて各種データが挿入しやすいようにされ
ている。
【0132】SDTI-CPフォーマットによって伝送される
データは、MPEG(Moving Picture Expert Group)2 Video
Elementary Stream 等を含むほか、音声やメタデータ
を含む補助データ等の種々のデータをまとめて伝送する
ことができる。
【0133】ペイロードに挿入するデータは、「アイテ
ム」で区切られ、各種データは、各アイテムに挿入され
ている。具体的に、アイテムには、System Item、Pictu
re Item、Audio Item、Auxiliary Itemの4種類があ
る。
【0134】System Itemは、System Item Bitmap, Con
tent Package rate,SMPTE Universal Label,Package Me
tadata Set,Picture Metadata Set,Audio Metadata Se
t,Auxiliary Metadata Set等の領域を有している。
【0135】SDTI-CPフォーマットにおいてメタデータ
は、System ItemのPackage MetadataSet,Picture Metad
ata Set,Audio Metadata Set,Auxiliary Metadata Set
領域に挿入されて伝送される。
【0136】メタデータは、映像データ及び音声データ
等の素材を識別するために付加され、入力される固有の
データであって、SMPTE規格に基づくKLV(Key Lengt
h Value)プロトコル及びUMID(Unique Material Ident
ifier)のデータフォーマットによって伝送される。
【0137】KLVフォーマットとは、Universal Labe
l Dataを記述する16バイトのUniversal Label Data K
eyと、Value領域に格納されるメタデータのデータ長を
示すValue Lengthと、SMPTE Dictionaryに対応する実際
のメタデータが格納されるValueの3つの領域を備えた
データ伝送フォーマットである。図15にKLVフォー
マットを示す。
【0138】Universal Label Data Keyは、格納される
メタデータに対してユニークなラベリングを施すための
データ領域である。Universal Label Data Keyは、更
に、それぞれ1バイトのObject IDと、UL(Universal La
bel) Sizeとを含むUL(Unibersal Label) Header領域,
それぞれ1バイトのUL(Universal Label) Codeと、SMPT
EDesignと、Registry Designと、Data Designと、Refer
ence Versionとを含むUL(Universal Label) Designator
es領域,9バイトのData Element Tag領域の各領域に分
けられてる。
【0139】UMIDは、映像データ,オーディオ(音声)
データ及びその他の素材データを識別するために唯一的
に決定される識別子である。図16にUMIDのデータ構造
を示す。
【0140】UMIDは、一連の映像、音声及びメタデータ
(以下、コンテンツと記す。)から構成される素材デー
タを識別するためのIDとしてのBasic UMIDと、素材デー
タ内の各コンテンツを識別するためのシグネイチャとし
てのExtended UMIDとから構成されている。
【0141】Basic UMIDは、32バイトのデータ領域を
有し、12バイトのUniversal Label領域と、1バイト
のLength Value領域と、3バイトのInstance Number領
域と、16バイトで示されるMaterial Number領域とか
ら構成されている。
【0142】Universal Label領域は、デジタルデータ
を識別するための符号が格納しており、詳細は、SMPTE-
298Mにおいて規格化されている。Length Value領域は、
UMIDの長さを示す。Basic UMIDと、Extended UMIDとで
は符号の長さは異なるため、Basic UMIDの場合、13hで
示され、Extended UMIDの場合、33hで示される。Instan
ce Number領域は、素材データに上書き処理や、編集処
理が施されたか否かを示している。Material Number領
域は、3つの領域を有し、素材データを区別するための
符号が格納される。
【0143】4バイトで示されるTime Snapは、1日の
スナップクロックサンプル数を示している。クロック単
位で素材データの作成時刻等を示すものである。8バイ
トのRnd(Random Number)は、正確でない時刻をセット
した場合や、例えばIEEE(The Institute of Electrica
l and Electronics Engineers,Inc.)で定義された機器
のネットワークアドレスが変化した場合に、2重の番号
が付されないようにするためのランダムナンバである。
【0144】一方、Extended UMIDは、素材が生成され
た時間と日付とを識別するための8バイトのTime/Date
Codeと、素材が生成された時間に関する補正(時差情
報)や、緯度、経度、高度で表される位置情報を定義す
る12バイトのSpatial Co-oredinatesと、省略された
アルファベット等の文字や記号によって、国名4を定義
するバイトのAlphnumeric Code(Country)と、省略さ
れたアルファベット等の文字や記号によって、組織名を
定義する4バイトのAlphnumeric Code(Organization)
と、素材を生成したユーザ名を定義する4バイトのAlph
numeric Code(User)とで構成されている。
【0145】以上説明したBasic UMID及びExtended UMI
Dは、映像サイズ、ジェネレーションナンバ等を示すメ
タデータは含まない。特に、Material Numberは、素材
の状態や素材の映像に関する他の情報を示すものではな
い。映像サイズ、ジェネレーションナンバ等を示すメタ
データは、KLVフォーマットに基づいて伝送される。
【0146】上述の画像処理システム1における撮像装
置101,携帯型電話機102,データ管理装置10
3,基地局104について、図17を用いて詳細に説明
する。
【0147】撮像装置101は、素材管理装置108と
接続されたデータ管理装置103から、基地局104及
び携帯型電話機102を介して、メタデータを受信する
ものである。したがって、これらの装置間でのデータの
伝送は、図1における計画工程11から取材12へと移
行する過程において、移動する撮像装置101が、放送
局からメタデータを送信される場合に相当する。
【0148】撮像装置101は、デジタルビデオカメラ
であって、映像及び音声を入力する画像音声入力部13
1と、撮像装置101の操作及びメタデータの入力等を
行うための操作部132と、後述するマイクロコンピュ
ータ140のOS(Operating System)等が記録される
HDD(Hard Disk Drive)133と、記録媒体105
に対して少なくとも映像及び音声を記録する記録部13
4と、映像及び音声データと他のデータとを多重化する
マルチプレクサ135と、主としてメタデータを記憶す
るメモリ136と、携帯型電話機102との間の無線イ
ンターフェイスであるブルートゥースデバイス137
と、GPS(Global Positioning System)信号を受信
して位置情報を検出するGPS受信部138と、GPS
信号を受信するためのアンテナ139と、上述の各構成
を統括して制御するマイクロコンピュータ140とを少
なくとも備えている。
【0149】画像音声入力部131は、図示しないがC
CD(Charge Coupled Device)等の撮像するための回
路や,マイクロフォン等の録音のための回路を有し、マ
イクロコンピュータ140からの指示に基づいて、入力
された映像及び音声を映像データ及び音声データに変換
してマルチプレクサ135に供給する。
【0150】操作部132は、図示しない各種ボタン,
スイッチを有し、撮像装置101の操作、及び必要に応
じてメタデータが入力される。
【0151】HDD133には、マイクロコンピュータ
140のOS(Operating System)や、携帯型電話機1
02を制御するソフトウェア等が記録されており、マイ
クロコンピュータ140が適宜これらのデータを読み込
んで使用する。また、HDD133は、マイクロコンピ
ュータ140によってデータが書き込まれる。
【0152】記録部134は、図示しないが記録媒体に
映像データ,音声データ及びメタデータを記録及び/又
は再生する記録再生ヘッド等を有し、マイクロコンピュ
ータ140により制御されてマルチプレクサ135から
供給された映像データを記録媒体に記録する。また、記
録部134は、マイクロコンピュータ140からの指示
に基づいて、記録媒体に記述されるメタデータを検出
し、マイクロコンピュータ140に供給する。
【0153】マルチプレクサ135は、マイクロコンピ
ュータ140により制御され、映像音声入力部131か
ら供給される映像データと、マイクロコンピュータ14
0から供給されるメタデータとを多重化し、記録部13
4へと供給する。
【0154】メモリ136は、消去及び書込が可能な、
いわゆるEPROM(Erasable andProgrammable ROM)
であって、マイクロコンピュータ140からの指示に基
づいて、データ管理装置103から供給されるメタデー
タを記憶する。またメモリ136は、マイクロコンピュ
ータ140から指示に基づいて、記憶しているメタデー
タをマルチプレクサ135へと供給する。
【0155】ブルートゥースデバイス137は、携帯型
電話機102との間の無線インターフェイスとして使用
されるものであり、マイクロコンピュータ140に制御
されて、データ管理装置から供給されるメタデータを、
携帯型電話機102を介して受信する。また、ブルート
ゥースデバイス137は、マイクロコンピュータ140
より出力されるテープ位置情報を携帯型電話機102を
介してデータ管理装置に供給する。
【0156】ブルートゥースとは、Ericsson社(スウェ
ーデン)が標準化している2.4GHz帯域の電波を使用
した近距離無線通信であり、最大転送速度は、1Mbit/s
ec、変調方式は、GFSK(Gaussian Frequency Shift
Keying)とされている。ブルートゥースの最大伝送距
離は、10m(出力:1mW)と、100m(出力:100mW)と
があり、これらは用途により使い分けることができる。
【0157】GPS受信部138は、アンテナ139を
介してGPS信号を受信し、撮像装置101の位置情報
を検出している。位置情報は、緯度,経度,高度等とし
て表される。
【0158】マイクロコンピュータ140は、図示しな
いがCPU(Central Processing Unit),RAM(Ran
dom-Access Memory),及びROM(Read Only Memor
y)を内蔵し、上述の各構成を統括して制御するほか、
操作部132からの信号に対応してデジタルビデオカメ
ラ全体の動作の制御を行う。また、撮影に関する種々の
メタデータを生成する。
【0159】一方、データ管理装置103は、例えば電
話回線網等に接続されて統合管理装置111と通信が可
能なコンピュータであり、例えば撮像装置101を使用
して撮影を行う撮影者が所属する放送局等に設置されて
いるものである。データ管理装置103に備えられるマ
イクロコンピュータ141は、データ管理装置103の
全体の動作を統括して制御している。マイクロコンピュ
ータ141は、通信部142を制御して、携帯型電話機
102を介して撮像装置101からの信号を受信する
と、携帯型電話機102の電話番号を識別して、発信元
となっている携帯型電話機102を所有する撮影者が使
用している撮像装置101を認識する。データ管理装置
103は、認識した撮像装置101に対応するメタデー
タを携帯型電話機102へと送信する。
【0160】送信される個々の撮像装置101に対応す
るメタデータは、予め図8に示す統合管理装置111等
において入力され、例えば、統合管理装置111に備え
られる図示しないHDDに蓄積されている。
【0161】図8に示す記録再生装置106は、映像デ
ータ及び音声データを、少なくとも再生することが可能
な装置であり、特にデジタルビデオテープレコーダであ
る。図18を用いて、記録再生装置106の構成を説明
する。
【0162】記録再生装置106は、SDIフォーマット
で供給される映像データ,音声データ及びメタデータを
入力する入力端子151と、映像データ,音声データ及
びメタデータをSDIフォーマットで外部に出力する出力
端子152と、SDIフォーマットで入力されたデータか
ら映像データ,音声データ及びメタデータを抽出する入
力処理部153と、データの圧縮符号化、及び復号(伸
張)処理を行う圧縮符号化/復号部154と、当該圧縮
符号化/復号部154において復号された信号をSDIフ
ォーマットへと変換して出力端子152へと供給する出
力処理部155とを備えている。
【0163】ここで、圧縮符号化/復号部154は、離
散コサイン変換を用いた圧縮符号化処理を行っている。
【0164】記録再生装置106は、更に、圧縮符号化
/復号部154によって圧縮符号化された信号に対して
エラー訂正コードの付加を行うとともに、記録媒体から
再生して得られた信号に対してエラー訂正処理を行って
映像信号符号化/復号部154に出力するエラー訂正処
理部156と、エラー訂正処理部156によってエラー
訂正コードが付加された信号に対して、記録媒体に記録
するのに適した符号化処理を行うとともに、この符号化
処理に対応する復号処理を記録媒体から再生した映像信
号に対して行ってエラー訂正処理部156に出力するチ
ャネルコーディング部157と、このチャネルコーディ
ング部157によって符号化された信号を、記録媒体に
記録するとともに、記録媒体に記録された信号を再生し
てチャネルコーディング部157へと出力する記録再生
部158とを備えている。
【0165】記録再生装置106は、更に、記録媒体筐
体105のローディング及び記録再生部158の駆動を
行う機構部159と、使用者が各種の操作を行うための
操作部160と、記録媒体筐体105に備えられた不揮
発性メモリ105aの端子105bと接続される端子1
62と、圧縮符号化/復号部154,エラー訂正処理部
156,チャネルコーディング部157,機構部15
9,操作部160及び端子161に接続されたコントロ
ーラ162とを備えている。
【0166】記録再生装置106において、操作部16
0には、詳細は図示しないが、所定の指示を行うための
複数のスイッチが備えられている。複数のスイッチに
は、各シーン又はテイクにおける有効領域の開始点(マ
ークイン点)を指示するスイッチ,有効領域の終了点
(マークアウト点)を指示するスイッチ,各シーン又は
テイクに対するOK,NG(No Good)を指示するスイ
ッチ,テイク番号を指示するテイクスイッチ等、及びそ
の他のメタデータの入力を行うスイッチが備えられてい
る。
【0167】記録再生装置106におけるコントローラ
162は、図示しないがCPU(Central Processing U
nit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random
Access Memory),入出力部等で構成され、RAMを作
業領域として、ROMに格納されたプログラムを実行す
ることによって、タイムコード信号に基づいて記録再生
装置106全体の作業を統括して制御している。
【0168】上述した記録再生装置106では、記録媒
体に記録された映像データを再生する際や、再生された
映像データを素材蓄積装置108へと記録する際に、操
作部161からの操作によって、必要に応じてマークイ
ン点,マークアウト点,及びその他のメタデータ等の付
加情報を入力することができるようになっている。これ
らの付加情報は、不揮発性メモリ105a及び記録媒体
に記録される映像データとともに記録されるようになっ
ている。
【0169】図8に示す素材蓄積装置108は、記録再
生装置106から再生された映像データ,音声データ及
びメタデータ等の付加情報を一時的に蓄積する記憶装置
である。図19を用いて、素材蓄積装置108の構成を
説明する。図19において実線は、映像データ,音声デ
ータ及びメタデータが伝送されることを示し、破線は、
制御信号の流れを示している。
【0170】素材蓄積装置108は、SDIフォーマット
によって伝送される映像データ,音声データ及びメタデ
ータを入力して分離する入力処理部171と、映像デー
タ及び音声データを符号化するエンコーダ(ENC)1
72と、映像データ,音声データ及びメタデータ等の付
加情報を記録する記録部173と、上述のエンコーダに
対応する復号を行うデコーダ(DEC)174と、復号
した映像データ及び音声データとメタデータとをSDIフ
ォーマットで出力する出力処理部175と、各部を統括
して制御するコントローラ176とを備える。
【0171】入力処理部171は、コントローラ176
に制御されて、SDIフォーマットで入力されるデータか
ら、映像データ,音声データ及びメタデータを抽出し、
映像データ及び音声データをエンコーダ172へと供給
する。また、抽出したメタデータをコントローラへと供
給する。
【0172】エンコーダ172は、コントローラ176
に制御されて、入力処理部171から入力した映像デー
タ及び音声データを、フレーム間相関にて圧縮するMPEG
方式や、フレーム内圧縮であるDV,JPEG方式で符号化し
て、符号化して得られた信号を記録部173へと供給す
る。
【0173】記録部173は、例えばHDD(Hard Dis
k Drive)等の記録媒体であって、映像データ,音声デ
ータ及びメタデータ等の付加情報を記録する。記録部1
73は、エンコーダ172において符号化された圧縮ス
トリームを入力し、記録する。また、コントローラ17
6から供給されるメタデータ等の付加情報を入力して記
録する。このような記録部173は、映像データ及び音
声データ等のA/V(Audio/Video)データを記録する
ためのA/Vデータ記録部と、メタデータ等の付加情報
を記録するための付加情報記録部とを有していても良
い。
【0174】デコーダ174は、コントローラ176に
制御されて、エンコーダ172において符号化されたデ
ータに対して、エンコーダ172における符号化に対応
した復号処理を行って、出力処理部175へと供給す
る。
【0175】出力処理部175は、コントローラ176
に制御されて、デコーダ174において復号された映像
データ及び音声データとコントローラ176からのメタ
データとを入力し、これらデータをSDIフォーマットへ
と変換して出力する。
【0176】コントローラ176は、図示しないがCP
U,ROM,RAM,入出力部,メモリ等で構成され、
RAMを作業領域として、ROMに格納されたプログラ
ムを実行することによって、素材蓄積装置108全体の
作業を統括して制御している。
【0177】また、コントローラ176は、入力処理部
171から供給されるメタデータを管理し、必要に応じ
てメタデータの内容を変更したり、新たなメタデータの
生成を行う。コントローラ176は、メタデータを出力
処理部175へと送る。
【0178】図8に示す編集装置109は、映像データ
及び音声データ(素材データ)を編集するための編集装
置であって、メタデータとして付加されている素材に関
する情報に基づいて素材の編集を行うことが可能なもの
である。図20に編集装置109の構成を説明する。
【0179】編集装置109は、各種編集のための操作
入力を行う入力操作部181と、SDIフォーマットで伝
送される素材データを入力する入力処理部182と、映
像データ、音声データ及びメタデータを記録する記録部
183と、音声データを加工する音声ミキサ184と、
映像データに特殊効果処理を施す特殊効果処理部185
と、映像データ,音声データ及びメタデータをSDIフォ
ーマットで出力する出力処理部186と、各部を統括し
て制御する制御部187と、編集結果をメタデータとし
て記憶するメモリ188とを備えている。
【0180】入力操作部181は、当該編集装置109
に接続されたモニタに表示されたGUI(Graphical User
Interface)等から素材の編集を行うためのマウスやキ
ーボードを示している。入力操作部181から、各種編
集のための操作、及び記事原稿の作成、CG合成画面の
編集等が行われる。入力操作は、入力操作部181によ
って行われるほか、図8に示す統合管理装置111から
行うことも可能である。
【0181】入力処理部182は、制御部187に制御
されて、SMPTEにおいて規格化されているSDIフォーマッ
トで伝送された素材蓄積装置108からのデータを入力
し、このデータから映像データ,音声データ及びメタデ
ータを抽出して後述の記録部183へと供給する。この
とき抽出された各データのうち、映像データ及び音声デ
ータは、図示しない圧縮処理部において、フレーム間相
関を利用したMPEG方式、或いはフレーム内圧縮であるJP
EG方式及びDV方式等で圧縮されるようになっていてもよ
い。また、入力処理部182は、メタデータに基づい
て、図示しない記録サーバから、地図等のCG画面を抽
出する。
【0182】記録部183は、HDD(Hard Disk Drive)
や、複数のHDDから構成されるRAID(Reduntant Array o
f Inexpensive Disks)のような記録媒体であり、入力
処理部182からの映像データ,音声データ及びメタデ
ータを記録する。
【0183】音声ミキサ184は、記録部183から複
数チャンネルの入力系統によって供給される複数の音声
データを同時に入力することができ、例えば、一方の音
声データの音声レベルを徐々に下げ、他方の音声データ
へとなめらかに移行する等のように音声データの加工を
行うものである。音声ミキサ184は、加工された音声
データを記録部183へと供給する。
【0184】特殊効果処理部185は、記録部183か
ら複数チャンネルの入力系統によって供給される複数の
映像データを同時に入力することができ、例えば、フェ
ードイン・フェードアウト等の特殊効果を映像データに
施すものである。また、特殊効果処理部185は、特殊
効果処理を加えた映像データを記録部183へと供給す
る。
【0185】出力処理部186は、制御部187に制御
されて、編集された映像データ,音声データ及びメタデ
ータを記録部183から入力し、SDIフォーマットへと
変換して出力する。
【0186】制御部187は、上述の各部を統括して制
御するほか、入力処理部182から供給されるメタデー
タを管理し、必要に応じてメタデータの内容を変更した
り、新たなメタデータの生成を行う。制御部187は、
出力処理部186へとメタデータを送る。
【0187】メモリ188は、音声ミキサ184及び特
殊効果処理部185にて行った編集結果を当該編集結果
に基づくメタデータであるEDL_Information(EDL;Editi
ng Decision List)として記憶する。また、入力操作部
181において入力された記事原稿に基づくメタデー
タ、或いは記事内容を示したメタデータであるScriptと
して記憶する。作成されたEDL_Information及びScript
は、出力処理部186へと送られる。ここで編集結果と
は、記録媒体上のイン点及びアウト点を、Reel Numbe
r、或いはタイムコードで表した編集点に関する情報を
示している。
【0188】図8に示すモニタ107は、SDIフォーマ
ットで伝送される映像データ,音声データ及びメタデー
タを入力し、記録再生装置106で再生される映像及び
操作に関する各種の表示を行うものである。
【0189】図8に示すモニタ110は、SDIフォーマ
ットで伝送される映像データ,音声データ及びメタデー
タを入力し、編集装置109で行われる編集に必要な情
報及び映像等の表示を行う。
【0190】図8に示す統合管理装置111は、当該画
像処理システム1における映像データ、音声データ,メ
タデータ等の付加情報及びニュース番組制作における全
体の情報を統括管理するものであり、図1に示すNCS
60に相当するものである。具体的には、統合管理装置
111は、オンエア項目の管理及びどの素材がどの段階
の処理を受けているか等の素材管理を行うほか、当該統
合管理装置111に接続される入出力端末113を介し
て、他の放送局等との間における素材の売買等の管理を
行う。また、当該統合管理装置111と接続された記者
用端末112から、記者によって作成された記事を入力
する。
【0191】図8に示す記者用端末112及び入出力端
末113は、統合管理装置111とホスト,クライアン
トの関係にあり、ホストコンピュータである統合管理装
置111に接続されて、統合管理装置111に対する種
々の入出力作業が可能である。入出力端末113は、外
部のネットワークと接続され、外部のネットワークに存
在する他の端末との間で、各種データの交換(場合によ
っては、売り買い)を行うことが可能とされている。こ
のとき各種データの交換・売買等の情報も、統合管理装
置111によって管理されている。
【0192】図8に示す保管用記録装置114は、編集
された放送用素材を保管するための記録装置であり、例
えばHDDのような記録媒体を備えている。ここでは図
示しないが、保管用記録装置114は、放送用素材の長
期保管を行う長期記録部と、一定期間の間に再び使用さ
れる可能性のある放送用素材を一定期間保管する仮記録
部とを備えていてもよい。保管用記録装置114は、編
集装置109,統合管理装置111等からの要求に応じ
て、記録している放送用素材が自由に取り出せるように
なっている。
【0193】図8に示すオーサリング端末115は、例
えば、出演者が着ている服装や、装着している時計に関
するショッピング情報等、時間軸上で放送用素材とは異
なる情報を付加するための端末である。
【0194】図8に示すメディアキャスタ116は、オ
ーサリング端末115で付加された時間軸の異なる情報
に関して、例えば服や時計を販売している店舗のホーム
ページアドレス等の付加情報を付加するための端末であ
る。
【0195】図8に示すマルチプレクサ117は、上述
のメディアキャスタ116からの付加情報に関する信号
と、編集装置109からのSDIフォーマットの放送用素
材の信号とを混合し、最終的に送出される、即ち視聴者
が視る番組構成としての放送用素材を生成する。マルチ
プレクサ117は、この放送用素材を送出部119へと
供給する。
【0196】図8に示す送出用映像音声記録装置118
は、編集装置109から送られるSDIフォーマットで構
成された送出用の放送用素材を一時的に記録するもので
あり、HDDのような記録媒体を備えている。送出用映
像音声記録装置118は、送出部119に対して放送用
素材を供給する。
【0197】送出部119は、マルチプレクサ117及
び送出用映像音声記録装置118から供給される放送用
素材を送出する。送出部119は、SDIフォーマットで
供給されるデータのうち、メタデータに関して、特に受
信側で必要と思われるメタデータを抽出して映像データ
及び音声データとともに送出している。
【0198】以上示した構成が放送用素材を制作して送
信する放送局等に相当するのに対し、セットトップボッ
クス120及びテレビジョン受像機121は、放送局等
から供給される放送用素材を受信する側に備えられる構
成である。
【0199】セットトップボックス120は、各種の通
信端末をつなぐための接続装置であり、双方向通信機
能,インターネット接続機能,CATV接続機能等を備えた
受信装置である。セットトップボックス120は、送出
部119から送出される放送用素材の電波を受信し、テ
レビジョン受像機121へと供給する。テレビジョン受
像機121は、供給された信号を処理して表示する。
【0200】続いて、上述の画像処理システム1を用い
てニュース番組を制作する際の各装置における動作を説
明する。まず、図11に示す計画工程11の段階で、取
材に関する内容が決定される。この取材内容に基づい
て、図8に示す統合管理装置111において、取材に関
するメタデータの入力が行われる。統合管理装置111
では、取材に向かう撮像装置101に対して上記メタデ
ータを伝送するために、上記メタデータをデータ管理装
置103へと伝送する。データ管理装置103によっ
て、撮像装置101へとメタデータが伝送される。
【0201】まず図21を用いて、撮像装置101の動
作について説明する。撮像装置101を使用して撮影を
行う使用者は、所定のタイミングで操作部132を操作
してメタデータの転送要求を指令すると、撮像装置10
1のマイクロコンピュータ140は、ステップS1にお
いて、ブルートゥースデバイス137を制御して携帯型
電話機102を介してデータ管理装置103に対してメ
タデータの転送を要求する。
【0202】ここで転送されるメタデータは、図1に示
す計画工程11の段階で決定されたメタデータであり、
撮影される取材毎に固有のデータである。具体的には、
図9乃至図11に示す取材地名,撮影者,ジャーナリス
ト,ディレクター,内容に関する記述,取材開始日時,
取材終了日時,プロデューサー,ニュース取材項目,NC
S IDを表すメタデータがこれに相当する。
【0203】ただし、上述のメタデータのうち、内容に
関する記述,ニュース取材項目以外のメタデータは、仮
に入力されるメタデータであって、後に示す工程で変更
される場合がある。
【0204】このメタデータは、取材前の取材計画に基
づいて、素材管理装置108から、取材開始前に撮像装
置毎に入力され、図8には図示しない素材管理装置10
8の記録部に予め記憶されているものである。
【0205】個々の撮像装置は、予め割り当てられ、メ
モリ136に記憶されているID、又は当該撮像装置10
1とともに対向される携帯型電話機102の電話番号等
により認識される。したがって、複数の撮像装置のメタ
データは、撮像装置の機材ID又は携帯型電話機102の
電話番号毎に管理されている。
【0206】図22に示すメタデータは、携帯型電話機
の電話番号が、例えば「090−××××−××××」
の携帯型電話機102とともに取材に使用されている撮
像装置101のものを示している。
【0207】この場合、取材開始日時として、「2000/3
/3 9:00-10:00」,「2000/3/3 13:00-14:00」及び「200
0/3/3 17:00-19:00」が示されており、それぞれに対応
するNCS IDが、「0001」,「0002」,「0003」のように
示されている。各々のNCS IDに対応して、ニュース取材
題目として「首相インタビュー」,「街頭インタビュ
ー」及び「記者クラブ取材」が示されている。同様に、
撮影者,ジャーナリストが対応して示されている。
【0208】ここで、ステップS1の工程において、撮
像装置101からメタデータの転送が要求されたときの
データ管理装置103における処理について図23を参
照して説明する。
【0209】携帯型電話機102を介して、撮像装置1
01からのメタデータの要求が受信されると、ステップ
S21において、データ管理装置103は、受信したメ
タデータを発信している携帯型電話機103の電話番号
又は撮像装置101の機器IDを認識する。
【0210】ステップS22において、データ管理装置
103は、受信した携帯型電話機102の電話番号に対
応する撮像装置101のメタデータのうち、受信した時
刻に対応したメタデータを携帯型電話機102に送信す
る。例えば撮像装置101からのメタデータの転送要求
が2000年3月3日の9:00に為されたとすると、
データ管理装置103は、この時刻に対応するNCS ID
「0001」に対応するニュース取材題目「首相インタビュ
ー」,撮影者及びジャーナリストを表すメタデータを、
携帯型電話機102を介して撮像装置101に送信す
る。
【0211】ここで、図21に戻って説明する。ステッ
プS2において、ブルートゥースデバイス137は、携
帯型電話機102を介してデータ管理装置103からの
メタデータを受信し、受信したことをマイクロコンピュ
ータ140に通知する。
【0212】ステップS3において、マイクロコンピュ
ータ140は、ブルートゥースデバイス137からメタ
データを受信したことを知らせる通知を受けて、ブルー
トゥースデバイス137で受信されたメタデータをメモ
リ136に一時的に記憶する。
【0213】ステップS4において、マイクロコンピュ
ータ140は、録画が開始されたか否かを判定し、録画
が開始されていないとき判定された場合、ステップS5
へと進んで、録画スタンバイの状態が解除された場合に
マイクロコンピュータ140は、その処理を終了する。
一方、録画スタンバイが解除されなかった場合には、ス
テップS4の工程に戻る。即ち、撮像装置101は、録
画スタンバイが解除されるまで、ステップS4,S5の
処理を繰り返し、録画開始待ちの状態となる。
【0214】ステップS4において、録画が開始された
と判定されると、ステップS6へと進み、マイクロコン
ピュータ140は、記録部134を制御し、記録媒体の
記録開始点のタイムスタンプを読み出してメモリ136
に記憶させるとともに、ブルートゥースデバイス137
を制御して、携帯型電話機102を介して、データ管理
装置103に送信する。
【0215】また、マイクロコンピュータ140は、画
像音声入力部131を制御し、画像データをマルチプレ
クサ135に出力させるとともに、メモリ136を制御
し、メモリ136に記憶されているメタデータをマルチ
プレクサ135に出力させる。
【0216】ステップS7において、マイクロコンピュ
ータ140は、マルチプレクサ135を制御し、画像及
び音声データとメタデータとを多重化させてSDIフォー
マットとして記録部134に供給する。
【0217】ステップS8において、記録部134は、
マルチプレクサ135から供給される画像及び音声デー
タとメタデータとが多重化されたSDIフォーマットのデ
ータを記録媒体に記録する。
【0218】ステップS9において、マイクロコンピュ
ータ140は、録画が終了されたか否かを判定し、録画
が終了されていない場合は、録画終了待ちの状態、即ち
録画状態を継続する。
【0219】一方、ステップS9において、録画が終了
されたと判定されると、ステップS10において、マイ
クロコンピュータ140は、記録部134を制御し、記
録媒体の記録終了点を示すタイムスタンプを読取り、ブ
ルートゥースデバイス137を制御し、携帯型電話機1
02を介して、読み取った記録開始点及び記録終了点の
テープ位置情報をデータ管理装置103に送信し、処理
を終了する。
【0220】図8に示す記録媒体は、例えばテープ状の
磁気記録媒体であり、特にここでは、デジタルビデオテ
ープを示している。記録媒体は、映像及び音声をデジタ
ル化された映像データ及び音声データとして記録するこ
とが可能なものであり、映像データ及び音声データのほ
かにメタデータ等の補助データを記録できる領域を備え
たものである。また、補助データを記録媒体筐体105
に不揮発性メモリ105aを付設し、この不揮発性メモ
リ105aに補助データを記憶するようにしてもよい。
【0221】続いて、データ管理装置103が、撮像装
置101からテープ位置情報を受信したときの処理につ
いて説明する。データ管理装置103は、図21のステ
ップS10により撮像装置101よりテープ位置情報を
受信すると、図24に示すステップS31において、受
信したテープ位置情報の送信元となる携帯型電話機10
2の電話番号を認識する。
【0222】ステップS32において、データ管理装置
103は、図示しないHDDに記録されているメタデー
タのうち、認識した電話番号に対応するメタデータに、
上述のテープ位置情報を付加して記録する。
【0223】以上の説明では、取材地名,撮影者,ジャ
ーナリスト,ディレクター,内容に関する記述,取材開
始日時,取材終了日時,プロデューサー,ニュース取材
項目,NCS IDのなかから、撮影者,ジャーナリスト,取
材開始日時,ニュース取材項目,NCS IDを例示して説明
したが、ディレクター,内容に関する記述,取材終了日
時,プロデューサーに関しても同様である。
【0224】また、撮像装置101によって生成され、
自動的に付加して入力されるメタデータがある。具体的
には、図9乃至図11に示すメタデータのうち、取材位
置(GPS緯度),取材位置(GPS経度),取材位置(GPS高
度),取材位置(GPS時刻),取材地名,UMID(ビデ
オ),UMID(オーディオ),撮影者,ジャーナリスト,
グットショットマーカ,カメラセットアップ情報,機材
ID,テイクナンバー,素材開始タイムコード,内容に関
する記述,オーディオチャンネル割,オーディオタイ
プ,取材開始日時,取材終了日時,ファイル所有権者,
ショットナンバー,収録端末,収録ポート,リールナン
バー,権利,ニュース取材題目を表すメタデータであ
る。
【0225】このように、記録媒体及びデータ管理装置
103に、素材データに関する情報を表すメタデータと
テープ位置情報とを記録することによって、記録媒体に
記録される素材データを、直ちに検索して編集を行うこ
とが可能となる。
【0226】撮像装置101によって収集され、記録媒
体に記録された素材データ及びメタデータは、図8に示
す記録再生装置106によって再生され、SDIフォーマ
ットのデータとして素材蓄積装置108へと供給され
る。素材蓄積装置108において、SDIフォーマットで
伝送された映像データ,音声データ及びメタデータはそ
れぞれ分離され、記録部173へと記録される。
【0227】このとき、コントローラ176は、必要に
応じてメタデータの内容を変更し、新たなメタデータの
生成を行う。新たに生成されるメタデータとしては、図
9乃至図11に示すUMID(ビデオ),UMID(オーディ
オ),UMID(データ),UMID(システム),グッドショ
ットマーカ,テイクナンバ,素材開始タイムコード,内
容に関する記述,有効期限,オーディオチャンネル割,
オーディオタイプ,ソース情報,収録フォーマット,圧
縮率,オーディオチャンネル数,オーディオ圧縮率,オ
ーディオサンプリング周波数,オーディオデータサイ
ズ,収録方法,マテリアルID,サブキー,ファイルの長
さ,取材開始日時,取材終了日時,収録オペレータ,フ
ァイル所有権者,ショットナンバー,取材期間,GOPサ
イズ,解像度,エッセンスサイズ,オブジェクトタイ
プ,インデックス,インデックスの種類,インデックス
メモ,シーンナンバー,リールナンバー,権利,NCS I
D,ファイルステータスを表すメタデータが挙げられ
る。
【0228】このように、素材蓄積装置108におい
て、素材を一時的に蓄える際に、素材を明確に識別する
ための上述のようなメタデータを、素材蓄積装置108
の記録部173及び記録媒体に付加して入力することに
より、素材データを直ちに検索して編集を行うことが可
能となる。
【0229】素材蓄積装置108に一時的に記録される
映像データ,音声データ及びメタデータは、必要に応じ
たタイミングで編集装置109へと送られる。
【0230】一方、統合管理装置111に接続される記
者用端末112において、記者により粗編集及び記事作
成が行われる。記者用端末112を介して、粗編集が行
われ、作成された記事が入力される際に、図9乃至図1
1に示すエディティングデシジョンリスト,スクリプト
を表すメタデータが付加されて入力される。
【0231】また、このとき、編集装置109では、図
7に示したように、上述のメタデータのうち、例えば取
材位置(GPS緯度),取材位置(GPS経度),取材位置
(GPS高度),取材時刻(GPS時刻),ニュース取材題
目,スクリプトを表すメタデータ使用して、CG合成画
面を自動的に作成する。
【0232】記者用端末112では、自動的に作成され
たCG合成画面から、ジャーナリストが、粗編集を行っ
て、CG合成画面を自由に編集することが可能である。
【0233】このとき、自動的に合成されたCG合成画
面は、GUI(Graphical User Interface)画面を操作す
ることによって編集することができる。GUI画面におけ
る編集の動作を、図25、図26及び図27を用いて説
明する。
【0234】図24は、自動的に作成されたCG合成画
面の編集を行うGUI画面200を模式的に示している。
図25において、画像201は、CG合成を開始するフ
レームを示している。画像202は、CG合成を終了す
るフレームを示している。合成画像203は、自動的に
作成されたCG合成画面を示している。手動選択ボタン
204は、CGが合成される位置変更を手動で行うため
の画面に切り換える選択を行うためのボタンである。テ
ンプレート選択ボタン205は、CGの合成位置を変更
するためのボタンである。テンプレート206,20
7,208,209,210及び211は、CGの合成
位置の各パターンを示している。図25においては、枠
が付されているテンプレート208の位置パターンで表
示されている。スクロールバー212は、テンプレート
206乃至211を選択するためのスクロールバーであ
る。
【0235】CG合成画面の編集は、図26及び図27
に示す工程に基づいて行われる。図26及び図27に示
す工程は、テンプレート選択ボタン205が選択され
て、用意されたテンプレートに基づいてCG合成画面を
表示する処理について示している。
【0236】画像データに関する地図を合成して表示す
る場合の処理を、図26を用いて説明する。
【0237】ステップS40において、画像データと位
置情報を表すメタデータとが入力される。続いて、ステ
ップS41において、メタデータが示す位置情報に基づ
いて、図示しないが地図等を記録している記録サーバか
ら位置情報に対応する地図が読み出される。ステップS
42において、自動的にCG合成画面が作成される。
【0238】続いて、ステップS43において、テンプ
レートの変更が指示されると、ステップS44におい
て、指示に従ってテンプレートに基づいたCG合成画面
が表示される。
【0239】一方、画像データに関する時刻情報、或い
はタイトルを合成して表示する場合の処理を、図27を
用いて示す。時刻情報,タイトル等は、これらを示すメ
タデータがそのまま使用される。即ち、ステップS50
において、画像データと時刻情報及びタイトル情報とし
てのメタデータとが入力される。続いて、ステップS5
1において、自動的にCG合成画面が作成される。
【0240】続いて、ステップS52において、テンプ
レートの変更が指示されると、ステップS53におい
て、指示に従ってCG合成画面が変更されて表示され
る。
【0241】例えば、時刻情報及びタイトルの字体、文
字サイズ等の情報を記録サーバから読み出して表示する
場合もある。
【0242】上述のように、GPSによって検出される位
置情報を示すメタデータと、記事内容を示すメタデータ
とを使用することによって、記録サーバから地図情報や
画面に表示する文字等を抽出し、これらを用いて自動的
にCG合成画面を行うことが可能となる。
【0243】粗編集に続いて、編集装置109において
本編集が行われる。本編集では、粗編集された素材を、
実際に放送する状態にするために更に厳密な編集が行わ
れる。編集に伴って、具体的には、図9乃至図11に示
すメタデータのうち、ディレクター,プロデューサー,
エディティングデシジョンリストを表すメタデータが新
たに入力される。上記以外のメタデータは、前段階で使
用されたメタデータ、或いは前段階で入力されたメタデ
ータが再度使用されるものである。このときメタデータ
として記述された種々の情報が編集に用いられる。
【0244】記者用端末112において入力されたEDL_
Information,Scriptを表すメタデータは、編集装置1
09における本編集処理で確定される。
【0245】編集装置109において編集された放送用
素材は、マルチプレクサ117において、オーサリング
端末115及びメディアキャスター116で付加される
他の情報と混成され、図8における送出部119へと送
られる。
【0246】送出部119から放送用素材を送出する処
理は、図1における放送工程44に相当するものであ
る。送出部119では、変更日時,ディストリビューシ
ョンフラグを表すメタデータが新たに入力される。上記
メタデータは、前段階で使用されたメタデータ、或いは
前段階で入力されたメタデータが、放送工程44におい
て再度使用されるものである。
【0247】送出部119から送出される際には、図9
乃至図11に示されるメタデータのうち、受信側で必要
とされるメタデータが抽出されて送信されている。
【0248】放送用素材は、送出された後、保管用記録
装置114に記録され、統合管理装置111によって管
理される。保管用記録装置114に放送用素材を記録す
る際に、新たに入力されるメタデータとしては、保管日
時,アーカイブオペレーター,アーカイブ端末,アーカ
イブフラグ,コンパイルフラグがある。
【0249】上記以外のメタデータは、前段階で使用さ
れたメタデータ、或いは前段階で入力されたメタデータ
が、保管段階において再度使用される。
【0250】以上、詳細に説明した画像処理システム1
は、放送局においてニュース番組を制作する際に、撮影
前段階10,撮影制作段階20,撮影後処理段階30,
放送段階40,保管段階50の各段階において、映像デ
ータ及び音声データを識別するためのメタデータを記録
媒体、或いは記録装置に記録することにより、これらの
素材を編集する際に素材データを直ちに検索して編集を
行うことが可能となる。
【0251】なお、本発明は上述した実施の形態のみに
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【0252】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
素材蓄積装置は、映像データ、音声データ及びメタデー
タとが入力される入力処理手段と、上記メタデータとは
別のメタデータを生成するメタデータ生成手段と、映像
データ、音声データ及びメタデータと、メタデータ生成
手段からの別のメタデータとを記録するデータ蓄積手段
とを備える。
【0253】上記別のメタデータとしては、素材データ
の供給源を示すソース(Source)、データストリームの
形式を示すフォーマット(Format)、映像の圧縮を示す
ビデオ・ビット・レイト(Video Bit Rate)、映像がMP
EG形式の場合の圧縮率を示すジー・オー・ピー・サイズ
(GOP Size)、解像度を表すレゾリューション(Resolu
tion)、音声データのチャンネル数を表すオーディオ・
ナンバ・オブ・チャンネル(Audio Number of Channe
l)、音声データが圧縮されているか否かを表すオーデ
ィオ・コンプレッション(Audio Compression)、オー
ディオサンプリング周波数を表すオーディオ・サンプリ
ング・レイト(Audio Sampling Rate)、音声データの
サイズを表すオーディオ・データ・サイズ(Audio Data
Size)、収録方法を示すレック・タイプ(REC_Typ
e)、既存の画像処理システムにおいて使用されている
素材を識別するためのIDを示すマテリアル・ID(Materi
al_ID)、素材に対して、数回の編集等を施す間に変形
したか否か等を示すサブ・キー(Sub Key)、素材デー
タの種類を示すIDであるユーミッド・データ(UMID(D
ata))、ユーミッド・オーディオとユーミッド・ビ
デオとを纏めたユーミッド・システム(UMID(Syst
em))、素材の長さを表すファイル・レングス(File L
ength)、映像及び音声データを含むファイル全体のサ
イズ表したエッセンシャル・サイズ(Essence_Size)、
映像及び音声データを含むファイル全体のサイズ表した
エッセンシャル・サイズ(Essence_Size)、映像データ
が静止画であるか否かを示すオブジェクト・タイプ(Ob
ject Type)、素材データの有効期限を示すバリッド・
デイト(Valid Date)を表すメタデータが挙げられる。
【0254】したがって、付加情報としてのメタデータ
を画像データ及び音声データとともに記録することによ
って、放送局においてニュース番組を制作する際に、画
像データ及び音声データを識別することができる上、素
材の編集を行う際に、素材データを直ちに検索すること
が可能となる。
【0255】以上詳細に説明したように本発明に係る素
材蓄積方法は、映像データ、音声データ及びメタデータ
とが入力される入力処理工程と、上記メタデータとは別
のメタデータを生成するメタデータ生成工程と、上記映
像データ、音声データ及び上記メタデータと、上記メタ
データ生成手段からの上記別のメタデータとを記録する
データ蓄積工程とを備える。
【0256】したがって、付加情報としてのメタデータ
を画像データ及び音声データとともに記録することによ
って、放送局においてニュース番組を制作する際に、画
像データ及び音声データを識別することができる上、素
材の編集を行う際に、素材データを直ちに検索すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】取材計画を立てて、取材を行い、取材で得た素
材を編集して放送し、これを保管するまでの一連の工程
を説明する説明図である。
【図2】計画工程で生成されるメタデータの具体例を示
す図である。
【図3】計画工程から取材工程に移行する段階で、基地
局から撮像装置に対して伝送されるメタデータの具体例
を示す図である。
【図4】(a)は、撮影時に撮像装置において入力される
メタデータの具体例を示す図であり、(b)は、素材蓄積
装置に記憶される際に入力されるメタデータの具体例を
示す図である。
【図5】(a)は、撮影時に撮像装置において入力される
メタデータの具体例を示す図であり、(b)は、NCSに
おいて仮編集が行われる際に入力されるメタデータの具
体例を示す図である。
【図6】(a)は、撮影時に撮像装置において入力される
メタデータの具体例を示す図であり、(b)は、本編集工
程で入力及び変更されるメタデータの具体例を示す図で
ある。
【図7】自動的にCG合成画面が作成される際に使用さ
れるメタデータの具体例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の一構成例として示す画像
処理システムの具体的な構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態の一構成例として示す画像
処理システムにおいて使用されるメタデータを示す図で
ある。
【図10】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムにおいて使用されるメタデータを示す図
である。
【図11】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムにおいて使用されるメタデータを示す図
である。
【図12】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムのデータ伝送フォーマットとして用いら
れるSDIフォーマットを説明する模式図である。
【図13】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムのデータ伝送フォーマットとして用いら
れるSDTIフォーマットを説明する模式図である。
【図14】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムのデータ伝送フォーマットとして用いら
れるSDTI-CPフォーマットを説明する模式図である。
【図15】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムのデータ伝送フォーマットとして用いら
れるKLVフォーマットを説明する模式図である。
【図16】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムのデータ伝送フォーマットとして用いら
れるUMIDのフォーマットを説明する模式図である。
【図17】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムの撮像装置、基地局、データ管理装置の
具体的な構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムの記録再生装置の具体的な構成を示すブ
ロック図である。
【図19】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムの素材蓄積装置の具体的な構成を示すブ
ロック図である。
【図20】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムの編集装置の具体的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図21】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムにおいて、データ管理装置から送信され
るメタデータを撮像装置が受信するときの処理を示すフ
ローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムにおいて、使用されるメタデータを説明
する図である。
【図23】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムにおいて、データ管理装置が、メタデー
タを受信するときの処理を説明するフローチャートであ
る。
【図24】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムにおけるデータ管理装置が、メタデータ
を更新するときの処理を説明するフローチャートであ
る。
【図25】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムにおいてCG合成画面を作成するためのグ
ラフィカル・ユーザ・インターフェイスを説明する模式
図である。
【図26】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムにおいて、編集装置が位置情報に基づい
て地図を検索し、画像データに合成するときの処理を示
すフローチャートである。
【図27】本発明の実施の形態の一構成例として示す画
像処理システムにおいて、編集装置が時間情報及びタイ
トルを表示するときの処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
0 画像処理システム、10 撮影前段階、11 計画
工程、20 撮影制作段階、21 取材工程、22 素
材蓄積工程、23 ボイスオーバ工程、30撮影後処理
段階、31 CG作成工程、32 本編集工程、40
放送段階、41 クローズドキャプション工程、42
生中継、43 オートメーション工程、44 放送工
程、50 保管段階、51 仮保管工程、52 保管工
程、60NCS、101 撮像装置、102 携帯型電
話機、103 データ管理装置、104 基地局、10
5 記録媒体筐体、106 記録再生装置、107 モ
ニタ、108 素材蓄積装置、109 編集装置、11
0 モニタ、111 統合管理装置、112 記者用端
末、113 入出力端末、114 保管用記録装置、1
15 オーサリング端末、116 メディアキャスタ、
117 マルチプレクサ、118 送出用映像音声記録
装置、119 送出部、120 セットトップボック
ス、121 テレビジョン受像装置、131 画像音声
入力部、132 操作部、133 HDD、134 記
録部、135 マルチプレクサ、136 アンテナ、1
40 マイクロコンピュータ、141 マイクロコンピ
ュータ、142 通信部、151 入力端子、152
出力端子、153 入力処理部、154 圧縮符号化/
復号部、155 出力処理部、156 エラー訂正処理
部、157 チャネルコーディング部、158 記録再
生部、159 機構部、160 操作部、161 端
子、162 コントローラ、171 入力部、172
エンコーダ、173 記録部、174 デコーダ、17
5 出力部、176コントローラ、181 入力操作
部、182 入力処理部、183 記録部、184 音
声ミキサ、185 特殊効果処理部、186 出力処理
部、187制御部、188 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/765 H04N 5/781 510L 5/781 5/92 H 5/92 G11B 27/02 A Fターム(参考) 5C053 FA14 FA23 GB06 GB11 GB12 GB21 GB37 JA07 JA21 KA24 LA01 LA11 LA14 5D044 DE17 DE42 DE49 DE57 EF05 FG18 GK08 GK11 HL14 5D110 AA13 AA26 AA28 BB06 BB07 BB29 CA07 CA12 CJ01 CJ11 DA04 DA11 DA14 DD11 EB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像データ、音声データ及びメタデータ
    とが入力される入力処理手段と、 素材データの供給源を示すソース(Source)、データス
    トリームの形式を示すフォーマット(Format)、映像の
    圧縮を示すビデオ・ビット・レイト(Video Bit Rat
    e)、映像がMPEG形式の場合の圧縮率を示すジー・オー
    ・ピー・サイズ(GOP Size)、解像度を表すレゾリュー
    ション(Resolution)、音声データのチャンネル数を表
    すオーディオ・ナンバ・オブ・チャンネル(Audio Numb
    er of Channel)、音声データが圧縮されているか否か
    を表すオーディオ・コンプレッション(Audio Compress
    ion)、オーディオサンプリング周波数を表すオーディ
    オ・サンプリング・レイト(Audio Sampling Rate)、
    音声データのサイズを表すオーディオ・データ・サイズ
    (Audio Data Size)、収録方法を示すレック・タイプ
    (REC_Type)、既存の画像処理システムにおいて使用さ
    れている素材を識別するためのIDを示すマテリアル・ID
    (Material_ID)、素材に対して、数回の編集等を施す
    間に変形したか否か等を示すサブ・キー(Sub Key)、
    素材データの種類を示すIDであるユーミッド・データ
    (UMID(Data))、ユーミッド・オーディオとユーミッ
    ド・ビデオとを纏めたユーミッド・システム(UMID(Sy
    stem))、素材の長さを表すファイル・レングス(File
    Length)、映像及び音声データを含むファイル全体の
    サイズ表したエッセンシャル・サイズ(Essence_Siz
    e)、映像及び音声データを含むファイル全体のサイズ
    表したエッセンシャル・サイズ(Essence_Size)、映像
    データが静止画であるか否かを示すオブジェクト・タイ
    プ(Object Type)、素材データの有効期限を示すバリ
    ッド・デイト(Valid Date)を表す上記メタデータとは
    別のメタデータのうち少なくとも1つを生成するメタデ
    ータ生成手段と、 上記映像データ、音声データ及び上記メタデータと、上
    記メタデータ生成手段からの上記別のメタデータとを記
    録するデータ蓄積手段とを備えることを特徴とする素材
    蓄積装置。
  2. 【請求項2】 上記入力されるメタデータは、取材場所
    の地名を表すギャザリング・ロケーション・プレイス
    (Gathering_Location_Place)、撮影者の名前を表すフ
    ォトグラファ(Photographer)、取材を担当する記者に
    関する情報を示すジャーナリスト・インフォメーション
    (Jurnalist Information)、ニュース番組のディレク
    タを表すディレクタ(Director)、Contentsは、撮影内
    容に関連するその他の情報が記述されるコンテンツ(Co
    ntents)、撮影開始日時を表すギャザリング・スタート
    ・デートタイム(Gathering_Start_DateTime)、撮影終
    了時間を示すギャザリング・エンド・デートタイム(Ga
    thering_End_DateTime)、ニュース番組のプロデューサ
    を表すプロデューサ(Producer)、NCS(NewsroomCo
    mputer System)に登録されているニュース番組項目・
    番組毎に設定されたIDであるエヌ・シー・エス・アイデ
    ィー(NCS ID)、撮影場所の緯度を表すギャザリング・
    ロケーション・ラティテュード(Gathering_Location_L
    atitude)、撮影場所の経度を表すギャザリング・ロケ
    ーション・ロンジテュード(Gathering_Location_Longi
    tude)、撮影場所の高度を表すギャザリング・ロケーシ
    ョン・アルティテュード(Gathering_Location_Altitud
    e)、撮影時の時間を表すギャザリング・ロケーション
    ・タイム(Gathering_Location_Time)、撮像装置を識
    別する機材ID、撮像装置の設定を示すカメラ・セットア
    ップ・インフォメーション(Camera Setup Imformatio
    n)、記録媒体を識別するリール・ナンバ(Reel Numbe
    r)、撮影に要した時間を示すデュレーション(Duratio
    n)、各シーンの開始時間を表すスタート・オブ・マテ
    リアル(Start Of Material)、取材題目を示すタイト
    ル(Title)、撮影の際、手動で入力されるマーク点を
    示すグッド・ショット・マーク(Good Shot Mark)、及
    びレコード・スタート・マーク(REC Start Mark)、マ
    イクチャンネルを示すオーディオチャンネル・インフォ
    メーション(Audio Channel Information)、音声の記
    録がモノラルか、ステレオか、バイリンガルかを示すオ
    ーディオ・タイプ(Audio Type)、素材を識別するため
    に唯一的に決められたIDであるユーミッド・オーディオ
    (UMID(Audio))、及びユーミッド・ビデオ(UMID(V
    ideo))、素材データの著作権を表すコピーライト(Co
    pyright)を表すメタデータであることを特徴とする請
    求項1記載の素材蓄積装置。
  3. 【請求項3】 データ蓄積手段に記録される上記映像デ
    ータ、上記音声データ、上記メタデータ及び上記別のメ
    タデータを読み出し、これらを合成して出力する出力処
    理手段を備えることを特徴とする請求項1記載の素材蓄
    積装置。
  4. 【請求項4】 上記入力処理手段によって入力された上
    記画像データと上記音声データとを符号化する符号化手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載の素材蓄積装
    置。
  5. 【請求項5】 データ蓄積手段に符号化されて記録され
    ている上記画像データと上記音声データとを上記符号化
    に対応する復号処理を行う復号手段を備えることを特徴
    とする請求項4記載の素材蓄積装置。
  6. 【請求項6】 映像データ、音声データ及びメタデータ
    とが入力される入力処理工程と、 素材データの供給源を示すソース(Source)、データス
    トリームの形式を示すフォーマット(Format)、映像の
    圧縮を示すビデオ・ビット・レイト(Video Bit Rat
    e)、映像がMPEG形式の場合の圧縮率を示すジー・オー
    ・ピー・サイズ(GOP Size)、解像度を表すレゾリュー
    ション(Resolution)、音声データのチャンネル数を表
    すオーディオ・ナンバ・オブ・チャンネル(Audio Numb
    er of Channel)、音声データが圧縮されているか否か
    を表すオーディオ・コンプレッション(Audio Compress
    ion)、オーディオサンプリング周波数を表すオーディ
    オ・サンプリング・レイト(Audio Sampling Rate)、
    音声データのサイズを表すオーディオ・データ・サイズ
    (Audio Data Size)、収録方法を示すレック・タイプ
    (REC_Type)、既存の画像処理システムにおいて使用さ
    れている素材を識別するためのIDを示すマテリアル・ID
    (Material_ID)、素材に対して、数回の編集等を施す
    間に変形したか否か等を示すサブ・キー(Sub Key)、
    素材データの種類を示すIDであるユーミッド・データ
    (UMID(Data))、ユーミッド・オーディオとユーミッ
    ド・ビデオとを纏めたユーミッド・システム(UMID(Sy
    stem))、素材の長さを表すファイル・レングス(File
    Length)、映像及び音声データを含むファイル全体の
    サイズ表したエッセンシャル・サイズ(Essence_Siz
    e)、映像及び音声データを含むファイル全体のサイズ
    表したエッセンシャル・サイズ(Essence_Size)、映像
    データが静止画であるか否かを示すオブジェクト・タイ
    プ(Object Type)、素材データの有効期限を示すバリ
    ッド・デイト(Valid Date)を表す上記メタデータとは
    別のメタデータのうち少なくとも1つを生成するメタデ
    ータ生成工程と、 上記映像データ、音声データ及び上記メタデータと、上
    記メタデータ生成手段からの上記別のメタデータとを記
    録するデータ蓄積工程とを備えることを特徴とする素材
    蓄積方法。
  7. 【請求項7】 上記入力されるメタデータは、取材場所
    の地名を表すギャザリング・ロケーション・プレイス
    (Gathering_Location_Place)、撮影者の名前を表すフ
    ォトグラファ(Photographer)、取材を担当する記者に
    関する情報を示すジャーナリスト・インフォメーション
    (Jurnalist Information)、ニュース番組のディレク
    タを表すディレクタ(Director)、Contentsは、撮影内
    容に関連するその他の情報が記述されるコンテンツ(Co
    ntents)、撮影開始日時を表すギャザリング・スタート
    ・デートタイム(Gathering_Start_DateTime)、撮影終
    了時間を示すギャザリング・エンド・デートタイム(Ga
    thering_End_DateTime)、ニュース番組のプロデューサ
    を表すプロデューサ(Producer)、NCS(NewsroomCo
    mputer System)に登録されているニュース番組項目・
    番組毎に設定されたIDであるエヌ・シー・エス・アイデ
    ィー(NCS ID)、撮影場所の緯度を表すギャザリング・
    ロケーション・ラティテュード(Gathering_Location_L
    atitude)、撮影場所の経度を表すギャザリング・ロケ
    ーション・ロンジテュード(Gathering_Location_Longi
    tude)、撮影場所の高度を表すギャザリング・ロケーシ
    ョン・アルティテュード(Gathering_Location_Altitud
    e)、撮影時の時間を表すギャザリング・ロケーション
    ・タイム(Gathering_Location_Time)、撮像装置を識
    別する機材ID、撮像装置の設定を示すカメラ・セットア
    ップ・インフォメーション(Camera Setup Imformatio
    n)、記録媒体を識別するリール・ナンバ(Reel Numbe
    r)、撮影に要した時間を示すデュレーション(Duratio
    n)、各シーンの開始時間を表すスタート・オブ・マテ
    リアル(Start Of Material)、取材題目を示すタイト
    ル(Title)、撮影の際、手動で入力されるマーク点を
    示すグッド・ショット・マーク(Good Shot Mark)、及
    びレコード・スタート・マーク(REC Start Mark)、マ
    イクチャンネルを示すオーディオチャンネル・インフォ
    メーション(Audio Channel Information)、音声の記
    録がモノラルか、ステレオか、バイリンガルかを示すオ
    ーディオ・タイプ(Audio Type)、素材を識別するため
    に唯一的に決められたIDであるユーミッド・オーディオ
    (UMID(Audio))、及びユーミッド・ビデオ(UMID(V
    ideo))、素材データの著作権を表すコピーライト(Co
    pyright)を表すメタデータであることを特徴とする請
    求項6記載の素材蓄積方法。
  8. 【請求項8】 上記データ蓄積工程において記録される
    上記映像データ、上記音声データ、上記メタデータ及び
    上記別のメタデータを読み出し、これらを合成して出力
    する出力処理工程を備えることを特徴とする請求項6記
    載の素材蓄積方法。
  9. 【請求項9】 上記入力処理工程によって入力された上
    記画像データと上記音声データとを符号化する符号化工
    程を備えることを特徴とする請求項6記載の素材蓄積方
    法。
  10. 【請求項10】 上記データ蓄積工程において記録され
    る際に、符号化されて記録されている画像データと音声
    データとを上記符号化に対応する復号処理を行う復号工
    程を備えることを特徴とする請求項9記載の素材蓄積方
    法。
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