JP2003189230A - データ記録装置及びデータ記録方法並びに記録データ構造 - Google Patents

データ記録装置及びデータ記録方法並びに記録データ構造

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JP2003189230A
JP2003189230A JP2001388204A JP2001388204A JP2003189230A JP 2003189230 A JP2003189230 A JP 2003189230A JP 2001388204 A JP2001388204 A JP 2001388204A JP 2001388204 A JP2001388204 A JP 2001388204A JP 2003189230 A JP2003189230 A JP 2003189230A
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素材データの検索や管理を容易且つ確実に行
うことを可能とし、素材データに関する各種情報の有効
利用に供する。 【解決手段】 データ記録再生システムにおけるカメラ
レコーダ10は、少なくとも撮影に関する位置情報を取
得する位置情報取得部20を有し、少なくとも測位され
た撮影に関する位置情報及び撮影に関する時間情報を映
像データ及び音声データとともにテープ状記録媒体TM
に記録する。また、データ記録再生システムにおいて
は、カメラレコーダ10により、撮影に関する位置情報
と撮影に関する時間情報とをテープ状記録媒体TMに記
録する際に、半導体記録媒体SMにも同じ位置情報及び
時間情報を記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像データ及び音
声データを含む素材データを記録媒体に記録するデータ
記録装置及びデータ記録方法並びに記録媒体に記録され
るデータについての記録データ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影収録等によって得られた映像
データ及び音声データ等からなる素材データに関する付
加的なデータであるメタデータを作成することが試みら
れており、SMPTE(Society of Motion Picture an
d Television Engineers)において標準化が進められて
いる。具体的には、SMPTEにおいては、コンテンツ
を示すエッセンス(Essence)、メタデータとエッセン
スとを併せたラッパー(Wrapper)等の語義が定義され
ている。また、SMPTEにおいては、メタデータのデ
ータ構造としてKLV(Key Length Value)プロトコル
や、素材データの識別のために付与されるUMID(Un
ique Material IDentifier)等が提唱され、さらに、具
体的なメタデータ自体を集めたメタデータディクショナ
リ(Meta Data Dictionary)等が提案され、メタデータ
に関する標準化の作業が進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、素材データ
の撮影に関する各種情報としては、撮影日時や撮影者と
いった様々な情報が考えられ、これらの情報を素材デー
タに関するメタデータとして作成することが考えられ
る。しかしながら、上述したメタデータとしては、被写
体を撮影している撮影機器の緯度、経度及び高度で表さ
れる位置といった撮影に関する位置情報を記述するフォ
ーマットが存在していなかった。そのため、素材データ
における各シーン毎に撮影場所等を特定することができ
なかった。
【0004】また、カメラレコーダのような撮影及び記
録機器は、全地球測位システム(Global Positioning S
ystem;以下、GPSという。)によって自己の位置を
測位するための手段を備えていないことから、位置情報
を取得することすらできない状況にあった。
【0005】さらに、従来の撮影においては、撮影時に
テープ状記録媒体の記録履歴の情報を記述することを行
っておらず、撮影して得られた素材データが記録された
テープ状記録媒体毎の記録履歴を作成するためには、多
くの労力を要するものとなっていた。特に、テープ状記
録媒体においては、記録履歴が作成されていない場合に
は、どのような素材データがどのタイムコードに記録さ
れているかを利用者が把握することができず、当該テー
プ状記録媒体に記録されている素材データを再利用する
際に大きな支障を生じていた。
【0006】一方、過去に得られた膨大な素材データの
中から特定の素材データを検索したい場合がある。この
ような検索に資するために、従来においては、素材デー
タのタイトル、撮影場所、撮影日時、テープ状記録媒体
ID(テープID)、撮影IDといった撮影内容に関す
る各種情報をラベルに記載して各テープ状記録媒体の外
筐に貼付したり、撮影内容を記述したコメント文等を作
成していた。すなわち、従来においては、図8に概念を
示すように、各素材データが、ラベルやコメント文等の
みによって識別されてストックされていた。そして、従
来においては、これらのラベルやコメント文等を利用者
が参照することにより、素材データの内容を類推したり
再生機器を用いて実際に再生し、所望の素材データを特
定していた。
【0007】しかしながら、従来においては、このよう
な手法を用いた検索を行っていたため、ある一の素材デ
ータに対して、異なる日時に同じような場所で撮影が行
われた他の素材データが併せて検索されるようなことが
起こる状況が多発していた。すなわち、従来において
は、ストックされた素材データをラベルやコメント文等
を用いて識別することから、同図に示すように、異なる
撮影日時であっても同じ撮影場所の素材データが複数存
在する可能性があり、このような素材データに対してラ
ベルやコメント文に基づいて検索を行うためには、検索
対象とする撮影日時や撮影場所に時間的又は空間的な大
きな幅をもって行わなければならなかった。そのため、
従来においては、所望の素材データを特定するまでに
は、多くの労力を要していた。特に、従来においては、
特集番組等を作成する際に、過去のライブラリから素材
データを集める必要がある場合には、多くの時間と労力
を必要としていた。さらに、このような手法を用いた検
索においては、例えばいわゆるHDTV(High Definit
ion TeleVision)に対応するHDCAMフォーマット等
の信号が記録されたテープ状記録媒体の中から所望の素
材データを特定したい場合には、このテープ状記録媒体
を再生するために高価な機材を必要とし、十分に設備を
整えることができないのが現状であった。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、撮影に関する情報を素材データに付加
し、素材データの有効利用に寄与するデータ記録装置及
びデータ記録方法並びに撮影に関する情報を記録媒体に
記録するための記録データ構造を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかるデータ記録装置は、映像データ及び音声
データを含む素材データを記録媒体に記録するデータ記
録装置であって、少なくとも映像データ及び音声データ
の撮影に関する位置情報及び撮影に関する時間情報を取
得する取得手段と、少なくとも位置情報及び時間情報を
映像データ及び音声データとともに撮影情報として記録
媒体に記録する記録手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0010】このような本発明にかかるデータ記録装置
は、少なくとも取得手段によって取得した撮影に関する
位置情報及び時間情報を、記録手段によって映像データ
及び音声データとともに撮影情報として記録媒体に記録
する。
【0011】また、このデータ記録装置は、記録手段に
よって位置情報及び時間情報を記録媒体に記録する際
に、位置情報及び時間情報を記録媒体とは異なる他の記
録媒体に記録する他の記録手段を備えることを特徴とし
ている。
【0012】このような本発明にかかるデータ記録装置
は、記録手段によって記録媒体に記録する位置情報及び
時間情報と同じ位置情報及び時間情報を、他の記録手段
によって他の記録媒体にも記録する。
【0013】また、上述した目的を達成する本発明にか
かるデータ記録方法は、映像データ及び音声データを含
む素材データを記録媒体に記録するデータ記録方法であ
って、少なくとも映像データ及び音声データの撮影に関
する位置情報及び撮影に関する時間情報を取得する取得
工程と、少なくとも位置情報及び時間情報を映像データ
及び音声データとともに撮影情報として記録媒体に記録
する記録工程とを備えることを特徴としている。
【0014】このような本発明にかかるデータ記録方法
は、少なくとも取得した撮影に関する位置情報及び時間
情報を、映像データ及び音声データとともに撮影情報と
して記録媒体に記録する。
【0015】また、このデータ記録方法は、記録工程に
て位置情報及び時間情報を記録媒体に記録する際に、位
置情報及び時間情報を記録媒体とは異なる他の記録媒体
に記録する他の記録工程を備えることを特徴としてい
る。
【0016】このような本発明にかかるデータ記録方法
は、記録媒体に記録する位置情報及び時間情報と同じ位
置情報及び時間情報を、他の記録媒体にも記録する。
【0017】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる記録データ構造は、映像データ及び音声データを
含む素材データを記録媒体に記録する際に、映像データ
及び音声データとともに撮影に関する撮影情報を記録媒
体に記録するための記録データ構造であって、撮影情報
は、少なくとも、取得された映像データ及び音声データ
の撮影に関する位置情報と、取得された映像データ及び
音声データの撮影に関する時間情報とを、フィールド単
位で完結する形で備えることを特徴としている。
【0018】このような本発明にかかる記録データ構造
は、映像データ及び音声データとともに記録媒体に記録
する撮影情報として、少なくとも取得した撮影に関する
位置情報及び時間情報を備えるものを提案する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0020】この実施の形態は、本発明にかかるデータ
記録装置及びデータ記録方法を、図1に示すように、映
像データ及び音声データを含む素材データを撮影して一
の記録媒体であるテープ状記録媒体TMに記録し、且
つ、テープ状記録媒体TMに記録した素材データを再生
することができるカメラレコーダ10に適用するととも
に、このカメラレコーダ10を備えるデータ記録及び/
又は再生(以下、記録再生という。)システムに適用し
たものである。
【0021】このデータ記録再生システムは、カメラレ
コーダ10が、全地球測位システム(Global Positioni
ng System;以下、GPSという。)によって自己の位
置を測位して少なくとも撮影に関する位置情報を取得す
る取得手段たる位置情報取得部20を有するものであ
り、少なくとも測位された撮影に関する位置情報及び撮
影に関する時間情報を映像データ及び音声データととも
にテープ状記録媒体TMに記録するものである。すなわ
ち、データ記録再生システムは、ある日時にある場所で
撮影した素材データは一義的にしか存在しないことに着
目し、撮影に関する位置情報と撮影に関する時間情報と
をテープ状記録媒体TMに記録することにより、素材デ
ータの検索を容易且つ確実にするものである。
【0022】また、データ記録再生システムは、撮影に
関する位置情報と撮影に関する時間情報とをテープ状記
録媒体TMに記録する際に、他の記録媒体である半導体
記録媒体SMにも位置情報及び時間情報を記録すること
により、テープ状記録媒体TMに記録された素材データ
と半導体記録媒体SMに記録されたデータとの間を関連
付け、各種情報の有効利用に供することができるもので
ある。
【0023】データ記録再生システムは、同図に示すよ
うに、カメラレコーダ10と、各種情報を処理するコン
ピュータ装置40とを備える。
【0024】カメラレコーダ10は、少なくとも撮影に
関する位置情報を取得する位置情報取得部20及び被写
体を撮影するための撮影手段たる撮影部30を搭載す
る。
【0025】位置情報取得部20は、衛星からの信号を
受信する内部アンテナ部21及び外部アンテナ部22
と、これらの内部アンテナ部21又は外部アンテナ部2
2によって受信した信号に基づいて、カメラレコーダ1
0の位置情報を算出する位置算出部23と、カメラレコ
ーダ10のレンズ向き(撮影方位)を検出する方位検出
手段たる方位センサ24と、位置算出部23によって算
出されたカメラレコーダ10の位置情報、方位センサ2
4によって検出されたカメラレコーダ10のレンズ向き
を示す方位情報、及び、外部から受信した撮影に関する
位置情報、並びに、GPSを用いて得られる時間情報を
集約して混合するデータ混合部25とを有する。
【0026】内部アンテナ部21は、衛星からの信号を
受信し、その信号を位置算出部23に供給する。また、
外部アンテナ部22も、内部アンテナ部21と同様に、
衛星からの信号を受信し、その信号を位置算出部23に
供給する。
【0027】位置算出部23は、内部アンテナ部21及
び外部アンテナ部22によって衛星から受信した信号に
基づいて、カメラレコーダ10の位置情報、すなわち、
撮影位置を算出する。このとき、位置算出部23は、緯
度、経度及び高度として位置情報を算出する。位置算出
部23は、算出した位置情報をデータ混合部25に供給
する。
【0028】方位センサ24は、例えば地磁気センサな
どからなり、カメラレコーダ10のレンズの向きを検出
する。方位センサ24は、検出した方位情報をデータ混
合部25に供給する。
【0029】データ混合部25は、位置算出部23から
供給された位置情報及び/又は方位センサ24から供給
された方位情報を集約して混合し、後述する記録再生制
御部11に供給する。また、データ混合部25は、外部
の他の機器や被写体が所持するGPS受信機等によって
得られた撮影に関する位置情報を受信することもでき、
受信した位置情報を記録再生制御部11に供給する。な
お、外部の他の機器によって得られた撮影に関する位置
情報としては、例えば、カメラレコーダ10を車載して
移動撮影するような場合に、ジャイロ等によって得られ
た情報や車速パルス等を加味して、車両に備えられたG
PS受信機によって得られた位置情報等が考えられる。
【0030】このような位置情報取得部20は、内部ア
ンテナ部21及び外部アンテナ部22によって衛星から
受信した信号に基づいて、位置算出部23によってカメ
ラレコーダ10の位置情報を算出する。また、位置情報
取得部20は、外部の他の機器や被写体が所持するGP
S受信機等によって得られた撮影に関する位置情報を受
信することもできる。さらに、位置情報取得部20は、
内部アンテナ部21及び外部アンテナ部22によって衛
星から受信した信号や外部から受信した信号に基づい
て、撮影に関する時間情報を取得する。この時間情報
は、ローカルな時刻を示すものではなく、全世界的に統
一された絶対的な時刻を示すものである。さらにまた、
位置情報取得部20は、方位センサ24によってカメラ
レコーダ10のレンズ向きも検出する。そして、位置情
報取得部20は、これらの位置情報及び方位情報並びに
時間情報をデータ混合部25によって集約して混合し、
後述する記録再生制御部11に供給する。
【0031】撮影部30は、被写体を撮影するための各
種光学系やその他の部材からなり、後述する撮影制御部
13の制御のもとに、撮影して得られた映像データ及び
音声データを撮影制御部13に供給する。また、撮影部
30は、図示しないが、レンズの仰角やフォーカス距離
を検出する仰角検出手段及びフォーカス距離検出手段た
るセンサを有しており、このセンサによって検出された
レンズの仰角情報及びフォーカス距離情報を撮影制御部
13に供給する。
【0032】カメラレコーダ10は、後述するように、
これらの位置情報取得部20及び撮影部30によって得
られた撮影に関する位置情報、方位情報、時間情報、レ
ンズの仰角情報及びフォーカス距離情報を一連の“撮影
情報”としてテープ状記録媒体TMに記録することにな
る。この撮影情報は、本来であれば、映像データ及び音
声データに関する付加的なデータであるメタデータと同
じ位置付けをもって定義されるものである。しかしなが
ら、メタデータは、通常、利用者が任意に入力すること
によって生成するものであるが、撮影情報は、位置情
報、方位情報、時間情報、レンズの仰角情報及びフォー
カス距離情報といったカメラレコーダ10によって自動
的に取得される情報に基づいて生成されるものであり、
利用者の介入を不要とするものである。そこで、ここで
は、SMPTE(Society of Motion Picture and Tele
vision Engineers)によってメタデータディクショナリ
(Meta Data Dictionary)として定義されているメタデ
ータと区別して扱うものとする。
【0033】また、カメラレコーダ10は、その内部
に、テープ状記録媒体TMに対するデータの記録再生に
関する制御を行う記録再生制御部11と、テープ状記録
媒体TMが着脱自在とされるテープ状記録媒体記録再生
部12と、撮影に関する制御を行う撮影制御部13と、
例えば薄板状の半導体記録媒体SMが着脱自在とされる
半導体記録媒体記録再生部14と、外部機器に対するデ
ータの送受信を行うインターフェース部15とを有す
る。これらの各部のうち、記録再生制御部11及びテー
プ状記録媒体記録再生部12は、記録手段を構成し、撮
影制御部13及び半導体記録媒体記録再生部14は、他
の記録手段を構成するものである。
【0034】記録再生制御部11は、テープ状記録媒体
TMに対するデータの記録再生に関する制御を行うもの
である。具体的には、記録再生制御部11は、素材デー
タの記録時には、撮影部30によって撮影され撮影制御
部13によって処理された映像データ及び音声データを
所定のフォーマット、例えば、いわゆるHDTV(High
Definition TeleVision)に対応するHDCAMフォー
マットに変換し、テープ状記録媒体記録再生部12に供
給する。この際、記録再生制御部11は、外部から入力
される各種メタデータを映像データ及び音声データとと
もに所定のフォーマットに変換し、テープ状記録媒体記
録再生部12に供給する。なお、このメタデータとして
は、図示しない入力部等を介して入力されたもの等が含
まれる。記録再生制御部11は、テープ状記録媒体記録
再生部12を制御して、これらの映像データ及び音声デ
ータを含む素材データをテープ状記録媒体TMに記録さ
せる。
【0035】また、これと同時に、記録再生制御部11
は、位置情報取得部20におけるデータ混合部25から
供給される位置情報及び方位情報並びに時間情報と、撮
影制御部13から供給されるレンズの仰角情報及びフォ
ーカス距離情報とに基づいて上述した撮影情報をフィー
ルド単位で完結する形で生成してテープ状記録媒体記録
再生部12に供給し、この撮影情報をテープ状記録媒体
TMに記録させる。なお、撮影情報の具体的なデータ構
造については後述するものとする。さらに、記録再生制
御部11は、時間情報に基づくタイムコードを、テープ
状記録媒体TMにおけるタイムコード領域に記録させ
る。さらにまた、記録再生制御部11は、テープ状記録
媒体記録再生部12に装着されたテープ状記録媒体TM
に添設されている集積回路チップであってテレファイル
(登録商標)と称される非接触型メモリICに記憶され
ているテープID番号情報を読み出させ、撮影制御部1
3に供給する。また、記録再生制御部11は、位置情報
取得部20におけるデータ混合部25から供給される位
置情報及び方位情報並びに時間情報を撮影制御部13に
供給する。一方、記録再生制御部11は、素材データの
再生時には、テープ状記録媒体記録再生部12を制御し
て、テープ状記録媒体TMに記録されている素材データ
を再生させ、再生された素材データを撮影制御部13に
供給する。
【0036】テープ状記録媒体記録再生部12は、テー
プ状記録媒体TMを着脱自在とするものである。テープ
状記録媒体記録再生部12は、記録再生制御部11の制
御のもとに、記録再生制御部11から供給される素材デ
ータ及び上述した撮影情報を含むメタデータを、装着さ
れたテープ状記録媒体TMに記録する。また、テープ状
記録媒体記録再生部12は、記録再生制御部11の制御
のもとに、装着されたテープ状記録媒体TMに記録され
ている素材データを再生し、記録再生制御部11に供給
する。さらに、テープ状記録媒体記録再生部12は、記
録再生制御部11の制御のもとに、装着されたテープ状
記録媒体TMに添設されている非接触型メモリICに記
憶されているテープID番号情報を読み出し、記録再生
制御部11に供給する。なお、非接触型メモリICは、
例えばテープ状記録媒体TMの外筐に貼付されるラベル
に組み込まれて構成されるものであり、無線通信機能を
有して、外部から受信した情報を記憶するとともに、記
憶している情報を送信することができるものである。こ
こでは、非接触型メモリICは、テープ状記録媒体TM
を識別するために付与される固有の識別子であって、例
えばテープ状記録媒体TMの製造番号等であるテープI
D番号情報を記憶しているものとする。すなわち、テー
プ状記録媒体記録再生部12は、非接触型メモリICと
無線通信を行うことにより、非接触型メモリICに記憶
されているテープID番号情報を読み出し、記録再生制
御部11に供給する。
【0037】撮影制御部13は、撮影に関する制御を行
うものである。具体的には、撮影制御部13は、素材デ
ータの記録時には、撮影部30を制御して素材データを
撮影させる。そして、撮影制御部13は、撮影部30か
ら供給される素材データに対して所定の処理を施し、レ
ンズの仰角情報及びフォーカス距離情報とともに記録再
生制御部11に供給する。また、撮影制御部13は、記
録再生制御部11から供給される位置情報及び時間情報
を半導体記録媒体記録再生部14に供給し、これらの各
種情報を、ある素材データを撮影した際の軌跡を示す一
の軌跡ファイルとして半導体記録媒体SMに記録させ
る。なお、撮影制御部13は、時間情報として、位置情
報取得部20によって取得した現在時刻を示す情報のみ
ならず、テープ状記録媒体TMにタイムコードとして記
録されたものと同じ時間情報も軌跡ファイルに記述して
半導体記録媒体SMに記録させる。このとき、撮影制御
部13は、撮影開始時及び撮影終了時に相当する位置情
報及び時間情報を半導体記録媒体SMに記録させるか、
及び/又は、所定時間間隔で位置情報及び時間情報を半
導体記録媒体SMに記録させる。さらに、撮影制御部1
3は、記録再生制御部11によって非接触型メモリIC
から読み出されて供給されたテープID番号情報を半導
体記録媒体記録再生部14に供給し、このテープID番
号情報を半導体記録媒体SMに記録させる。なお、軌跡
ファイルのフォーマット例については後述するものとす
る。
【0038】一方、撮影制御部13は、素材データの再
生時には、テープ状記録媒体記録再生部12によってテ
ープ状記録媒体TMから再生されて記録再生制御部11
から供給される素材データをインターフェース部15に
供給する。また、撮影制御部13は、必要に応じて、半
導体記録媒体記録再生部14を制御して半導体記録媒体
SMに記録されているデータを再生させ、インターフェ
ース部15に供給することもできる。
【0039】半導体記録媒体記録再生部14は、半導体
記録媒体SMを着脱自在とするものである。半導体記録
媒体記録再生部14は、撮影制御部13の制御のもと
に、撮影制御部13から供給される位置情報、時間情報
及びテープID番号情報を軌跡ファイルとして、装着さ
れた半導体記録媒体SMに記録する。また、半導体記録
媒体記録再生部14は、撮影制御部13の制御のもと
に、半導体記録媒体SMに記録されているデータを再生
し、撮影制御部13に供給する。
【0040】インターフェース部15は、外部機器に対
するデータの送受信を行うものである。インターフェー
ス部15は、素材データを受信可能な外部機器に対し
て、撮影制御部13から供給される素材データ及び/又
は各種情報を送信する。また、インターフェース部15
は、必要に応じて、外部機器から送信されてくるデータ
を受信し、撮影制御部13に供給することもできる。な
お、以下では、インターフェース部15は、例えばRS
−232C等に対応するものであって、後述するコンピ
ュータ装置40に対して、半導体記録媒体SMに記録さ
れているデータを出力するためのものであるとして説明
する。
【0041】さて、このようなカメラレコーダ10を備
えるデータ記録再生システムは、カメラレコーダ10に
よって以下のようにして撮影情報をテープ状記録媒体T
Mに記録する。
【0042】すなわち、データ記録再生システムにおい
ては、カメラレコーダ10における撮影部30によって
撮影して得られた映像データ及び音声データが撮影制御
部13を介して記録再生制御部11に供給される。これ
と同時に、データ記録再生システムにおいては、位置情
報取得部20によって取得された位置情報及び方位情報
並びに時間情報や、撮影部30によって検出されたレン
ズの仰角情報及びフォーカス距離情報が記録再生制御部
11に供給される。これらの位置情報、方位情報、時間
情報、レンズの仰角情報及びフォーカス距離情報は、フ
ィールド単位で映像データ及び音声データに対応して取
得される。
【0043】そして、データ記録再生システムにおいて
は、記録再生制御部11によって映像データ及び音声デ
ータ並びに撮影情報を含むメタデータをHDCAMフォ
ーマットに変換し、フィールド単位で完結する形でこの
フォーマットにしたがってテープ状記録媒体TMに記録
する。具体的には、データ記録再生システムにおいて
は、HDCAMフォーマットにおけるビデオ補助データ
領域(video auxiliarydata space)に、撮影情報を含
む各種メタデータを格納し、テープ状記録媒体TMに記
録する。
【0044】ビデオ補助データ領域は、図2に示すよう
に、後段に続くデータがユーザデータであることを示す
ヘッダを格納する2バイトからなるヘッダ領域HDと、
このヘッダ領域HDの後段に設けられ、フィールド内の
ユーザデータのバイト数を示す2バイトからなるフィー
ルド内データバイト数領域FBNと、このフィールド内
データバイト数領域FBNの後段に設けられるユーザデ
ータ領域UDとを有する。
【0045】ユーザデータ領域UDには、複数のメタデ
ータが各項目毎に格納される。各項目は、メタデータの
分類を識別するための1バイトからなるメタデータ分類
領域MSと、このメタデータ分類領域MSの後段に設け
られ、データのバイト数を示す2バイトからなるデータ
バイト数領域DBNと、このデータバイト数領域DBN
の後段に設けられ、データの種類を示す1バイトからな
るデータ種類領域DSと、このデータ種類領域DSの後
段に設けられ、具体的なデータが格納されるデータ領域
Dとを有する。
【0046】メタデータ分類領域MSは、データ領域D
に格納されるメタデータがSMPTEによって定義され
たものであるかユーザが定義したものであるかを識別す
る情報を格納する。データバイト数領域DBNは、デー
タ種類領域DSとデータ領域Dとのバイト数を示す情報
を格納する。データ種類領域DSは、データ領域Dに格
納するデータの種類を示す情報を格納する。例えば、デ
ータの種類としては、クローズド・キャプション、フィ
ルム・アンシラリデータ、上述した撮影情報、ショット
データ、メタデータといったものが考えられる。データ
領域Dは、データ種類領域DSに格納される情報に対応
したデータを格納する。
【0047】ここで、上述した撮影情報は、次表1に示
すようなデータ配列にしたがって構成される。
【0048】
【表1】
【0049】すなわち、撮影情報は、32バイトからな
り、内訳としては、1バイトからなるデータ種別と、4
バイトからなる緯度情報と、4バイトからなる経度情報
と、2バイトからなる高度情報と、2バイトからなる速
度情報と、2バイトからなる進行方向情報と、8バイト
からなる現在時刻情報と、2バイトからなる測位計算時
刻情報と、1バイトからなる測位精度情報と、1バイト
からなる測地系情報及びアンプチェック情報と、2バイ
トからなるレンズ方位情報と、2バイトからなるレンズ
仰角情報と、1バイトからなるフォーカス距離情報とを
有する。
【0050】データ種別は、撮影情報の内容種別を示す
ものであって、1バイト目に記述される。具体的には、
データ種別は、0ビット目(bit0)において、GPSを
用いて測位された位置情報を含むか否かを示す値を格納
する。
【0051】すなわち、データ種別には、GPSを用い
て測位された撮影に関する位置情報を含む場合には、0
ビット目(bit0)として“1”が格納され、GPSを用
いて測位された撮影に関する位置情報を含まない場合に
は、0ビット目(bit0)として“0”が格納される。
【0052】また、データ種別は、1ビット目(bit1)
において、GPSを用いて測位された位置情報が外部か
ら受信したものであるか否かを示す値を格納する。すな
わち、データ種別には、GPSを用いて測位された位置
情報が外部から受信したものである場合には、1ビット
目(bit1)として“1”が格納され、GPSを用いて測
位された位置情報が外部から受信したものでない場合、
すなわち、位置情報取得部20によってカメラレコーダ
10自体の位置情報として算出したものである場合に
は、1ビット目(bit1)として“0”が格納される。
【0053】さらに、データ種別は、2ビット目(bit
2)において、GPSを用いて測位された位置情報がタ
ーゲット、すなわち、被写体の位置を示すものであるか
否かを示す値を格納する。すなわち、データ種別には、
GPSを用いて測位された位置情報がターゲットの位置
を示すものである場合には、2ビット目(bit2)として
“1”が格納され、GPSを用いて測位された位置情報
がターゲットの位置を示すものでない場合、すなわち、
カメラレコーダ10自体の位置を示すものである場合に
は、2ビット目(bit2)として“0”が格納される。
【0054】なお、データ種別における1ビット目(bi
t1)と2ビット目(bit2)との値の組み合わせによって
表される位置情報の具体例としては、以下のような状況
において得られるものが考えられる。すなわち、データ
種別は、1ビット目(bit1)が“0”であり且つ2ビッ
ト目(bit2)が“0”である場合には、図3(A)に示
すように、カメラレコーダ10によって映像データ及び
音声データを撮影してその場でテープ状記録媒体TMに
記録するような状況において、位置情報取得部20によ
って算出したカメラレコーダ10自体の位置情報である
ことを示すものとなり、これが最も一般的なケースであ
る。また、データ種別は、1ビット目(bit1)が“1”
であり且つ2ビット目(bit2)が“1”である場合に
は、同図(B)に示すように、カメラレコーダ10に対
して相対的に移動するターゲットTGを当該カメラレコ
ーダ10によって撮影してテープ状記録媒体TMに記録
するような状況において、ターゲットTGが所持するG
PS受信機Rによって得られた位置情報を位置情報取得
部20が受信することによって取得したものであること
を示すものとなる。さらに、データ種別は、1ビット目
(bit1)が“1”であり且つ2ビット目(bit2)が
“0”である場合には、同図(C)に示すように、カメ
ラレコーダ10を車載して移動撮影するような状況にお
いて、GPSの他にジャイロや車速パルス等を加味して
ハイブリッド測位された高精度の位置情報を位置情報取
得部20が受信することによって取得したものであるこ
とを示すものとなる。
【0055】さらにまた、データ種別は、3ビット目
(bit3)において、レンズの方位情報を含むか否かを示
す値を格納する。すなわち、データ種別には、カメラレ
コーダ10が位置情報取得部20における方位センサ2
4を有するものである場合には、3ビット目(bit3)と
して“1”が格納され、カメラレコーダ10が位置情報
取得部20における方位センサ24を有するものでない
場合には、3ビット目(bit3)として“0”が格納され
る。
【0056】また、データ種別は、4ビット目(bit4)
において、少なくともフォーカス距離情報を含むか否か
を示す値を格納する。すなわち、データ種別には、カメ
ラレコーダ10が撮影部30におけるフォーカス距離を
検出するセンサを有するものである場合には、4ビット
目(bit4)として“1”が格納され、カメラレコーダ1
0が撮影部30におけるフォーカス距離を検出するセン
サを有するものでない場合には、4ビット目(bit4)と
して“0”が格納される。
【0057】さらに、データ種別においては、7ビット
目(bit7)において、“0”を固定値として格納する。
【0058】さらにまた、データ種別は、5ビット目
(bit5)及び6ビット目(bit6)が、拡張領域として未
定義とされている。なお、データ種別は、4ビット目
(bit4)又は5ビット目(bit5)以降のいずれかのビッ
トにおいて、レンズの仰角情報を含むか否かを示す値を
格納するようにしてもよい。
【0059】次に、緯度情報は、位置情報取得部20に
よって取得した撮影に関する位置情報に基づいて記録再
生制御部11によって生成される緯度を示す情報であっ
て、2バイト目乃至5バイト目に記述される。具体的に
は、緯度情報は、分解能を“0.01秒”とし、南緯を
2の補数表現として示して“+32400000〜−3
2400000”までの値を表現することができる。
【0060】次に、経度情報は、位置情報取得部20に
よって取得した撮影に関する位置情報に基づいて記録再
生制御部11によって生成される経度を示す情報であっ
て、6バイト目乃至9バイト目に記述される。具体的に
は、経度情報は、分解能を“0.01秒”として“+6
4800000〜−64800000”までの値を表現
することができる。なお、経度情報は、西経を示す場合
には、2の補数表現として値を格納する。
【0061】次に、高度情報は、位置情報取得部20に
よって取得した撮影に関する位置情報に基づいて記録再
生制御部11によって生成される高度を示す情報であっ
て、10バイト目及び11バイト目に記述される。具体
的には、高度情報は、分解能を“1m”として“+81
91〜−8191”までの値を表現することができる。
なお、高度情報は、負の高度を示す場合には、2の補数
表現として値を格納する。この負の高度とは、位置情報
取得部20に対応するGPSが測位のために用いている
所定の測地座標系を構築する地球楕円体の表面から低い
高度を意味するものである。
【0062】次に、速度情報は、位置情報取得部20に
よって取得した撮影に関する位置情報及び時間情報に基
づいて記録再生制御部11によって生成され、位置情報
に対応する対象物の速度を示す情報であって、12バイ
ト目及び13バイト目に記述される。具体的には、速度
情報は、分解能を“0.1km/h”として“0〜+5
150”までの値を表現することができる。
【0063】次に、進行方向情報は、位置情報取得部2
0によって取得した撮影に関する位置情報及び時間情報
に基づいて記録再生制御部11によって生成され、位置
情報に対応する対象物の進行方向を示す情報であって、
14バイト目及び15バイト目に記述される。具体的に
は、進行方向情報は、分解能を“0.1度”とし、
“0”で真北を表現するものとし、右周りに値を増加さ
せることにより、“0〜+3599”までの値を表現す
ることができる。
【0064】次に、現在時刻情報は、位置情報取得部2
0によって取得した撮影に関する時間情報に基づいて記
録再生制御部11によって生成され、全世界的に統一さ
れた絶対的な現在時刻を示す情報であって、16バイト
目乃至23バイト目に記述される。具体的には、現在時
刻情報は、現在時刻を“年、月、日、時、分、秒、曜
日”として表現することができる。
【0065】次に、測位計算時刻情報は、位置情報取得
部20によって取得した撮影に関する時間情報に基づい
て記録再生制御部11によって生成され、測位計算を行
った時刻と、現在時刻との時差を示す情報であって、2
4バイト目及び25バイト目に記述される。具体的に
は、測位計算時刻情報は、現在時刻との時差を“−分、
−秒”として表現することができる。
【0066】次に、測位精度情報は、位置情報取得部2
0によって取得した撮影に関する位置情報に基づいて記
録再生制御部11によって生成され、測位された位置情
報の精度を示す情報であって、26バイト目に記述され
る。具体的には、測位精度情報は、0ビット目(bit0)
乃至4ビット目(bit4)において、DOP値として“1
〜31”までの値を表現することができる。また、測位
精度情報は、5ビット目(bit5)及び6ビット目(bit
6)において、位置情報を取得するために用いた衛星捕
捉数を示す値を測位計算モードとして格納する。すなわ
ち、測位精度情報には、位置情報が0個又は1個の衛星
から受信した信号によって求められたものであるため、
その値の妥当性はなく無効であることを示す場合には、
5ビット目(bit5)及び6ビット目(bit6)として
“0”が格納され、位置情報が2個の衛星から受信した
信号によって求められたものであることを示す場合に
は、5ビット目(bit5)及び6ビット目(bit6)として
“1”が格納され、位置情報が3個の衛星から受信した
信号によって求められたものであることを示す場合に
は、5ビット目(bit5)及び6ビット目(bit6)として
“2”が格納され、位置情報が4個以上の衛星から受信
した信号によって求められたものであることを示す場合
には、5ビット目(bit5)及び6ビット目(bit6)とし
て“3”が格納される。
【0067】次に、測地系情報及びアンプチェック情報
は、位置情報取得部20によって取得した撮影に関する
位置情報や位置情報取得部20の動作チェックを行うこ
とによって取得した情報に基づいて記録再生制御部11
によって生成され、位置情報を測位するために用いた測
地系と、位置情報取得部20のプリアンプチェック状態
とを示す情報であって、27バイト目に記述される。具
体的には、測地系情報及びアンプチェック情報は、0ビ
ット目(bit0)及び1ビット目(bit1)において、プリ
アンプチェック状態として“0,1,2”の値を用いて
表現することができる。すなわち、プリアンプチェック
状態は、正常な場合には、“0”で表され、断線してい
る場合には、“1”で表され、短絡している場合には、
“2”で表される。また、測地系情報及びアンプチェッ
ク情報は、2ビット目(bit2)及び6ビット目(bit6)
において、“0〜25”までの値を用いて測地系を表現
することができる。測地系としては、例えば、通常のG
PSにおいて使用されているいわゆるWGS(World Ge
odetic System)−84座標系や、現在最も正確な測地
系とされるITRF(International Terrestrial Refe
rence Frame)座標系等が考えられる。
【0068】次に、レンズ方位情報は、位置情報取得部
20における方位センサ24によって検出したレンズの
方位情報に基づいて記録再生制御部11によって生成さ
れるレンズの向きを示す情報であって、28バイト目及
び29バイト目に記述される。具体的には、レンズ方位
情報は、分解能を“0.1度”とし、“0”で真北を表
現するものとし、右周りに値を増加させることにより、
“0〜+3599”までの値を表現することができる。
なお、このレンズ方位情報は、カメラレコーダ10が位
置情報取得部20における方位センサ24を有するもの
でない場合、すなわち、上述したデータ種別における3
ビット目(bit3)が“0”である場合には、格納すべき
値が存在しないことになる。この場合、レンズ方位情報
は、全てのビットに“0”が格納される。
【0069】次に、レンズ仰角情報は、撮影部30によ
って検出したレンズの仰角情報に基づいて記録再生制御
部11によって生成されるレンズの仰角を示す情報であ
って、30バイト目及び31バイト目に記述される。具
体的には、レンズ仰角情報は、分解能を“0.1度”と
し、俯角を2の補数表現として示して“+90.0〜−
90.0”までの値を表現することができる。なお、こ
のレンズ仰角情報は、カメラレコーダ10が撮影部30
に仰角を検出するセンサを有するものでない場合には、
格納すべき値が存在しないことになる。この場合、レン
ズ仰角情報は、全てのビットに“0”が格納される。
【0070】最後に、フォーカス距離情報は、撮影部3
0によって検出したレンズのフォーカス距離情報に基づ
いて記録再生制御部11によって生成されるレンズのフ
ォーカス距離を示す情報であって、32バイト目に記述
される。具体的には、フォーカス距離情報は、分解能を
“1m”として“1〜127”までの値を表現すること
ができる。なお、このフォーカス距離情報は、カメラレ
コーダ10が撮影部30にフォーカス距離を検出するセ
ンサを有するものでない場合、すなわち、上述したデー
タ種別における4ビット目(bit4)が“0”である場合
には、格納すべき値が存在しないことになる。この場
合、フォーカス距離情報は、全てのビットに“0”が格
納される。
【0071】このような各種データを配列して構成され
る撮影情報は、上述したように、利用者の入力に基づく
データから構成されるものではなく、位置情報取得部2
0及び撮影部30によって自動的に取得及び検出された
情報に基づいて記録再生制御部11によって生成される
ものであり、素材データの内容を示すのに必要な情報の
みを集めて構成されるものである。データ記録再生シス
テムにおいては、このような撮影情報を、カメラレコー
ダ10における記録再生制御部11により、映像データ
及び音声データ並びにメタデータとともに、フィールド
単位で完結する形でこのフォーマットにしたがってテー
プ状記録媒体TMに記録する。また、撮影情報は、HD
CAMフォーマットの信号を伝送するための規格であっ
て、SMPTE−292Mによって規格化されているH
D−SDI(High Definition -Serial Digital Interf
ace)フォーマットによって素材データを伝送する際
に、HD−SDIフォーマットにおける垂直アンシラリ
データ領域(vertical ancillary data space)に設け
られるビデオ補助データ領域(video auxiliary datasp
ace)にそのまま格納されるように、ビデオ補助データ
領域の最小バイト数に合致する32バイトから構成され
る。そのため、データ記録再生においては、テープ状記
録媒体TMに記録された撮影情報を再生して伝送する場
合にも、カメラレコーダ10によって撮影情報を再構築
して新たなデータ構成とするような変換処理を行うこと
なく素材データとともに撮影情報を伝送することがで
き、処理の簡略化及び負担の軽減を図ることができる。
【0072】データ記録再生システムにおいては、この
ような撮影情報をテープ状記録媒体TMに記録すること
により、利用者は、膨大な素材データの中から特定の素
材データを検索する場合であっても、容易且つ確実に所
望の素材データを検索することができる。すなわち、デ
ータ記録再生システムによって記録された各素材データ
は、図4に概念を示すように、錐体の中心軸を時間軸と
し、この時間軸に直交する各断面をある時間において少
なくとも緯度及び経度で表される位置空間と捉えると、
当該錐体が占める3次元空間内の一点として表現するこ
とができる。より換言すれば、データ記録再生システム
は、特定の素材データを検索する場合に、テープ状記録
媒体TMに記録されている撮影情報が参照されることに
より、同図中黒丸で表されるように、過去の特定の日時
及び場所において撮影して生成した素材データを一義的
に導き出すことを可能とする。
【0073】なお、データ記録再生システムは、特定の
素材データを検索する場合に、テープ状記録媒体TMに
記録されている撮影情報が参照されることにより、同図
中斜線部で示す一断面で表されるように、利用者が、撮
影場所に拘泥せずに、過去の特定の日時に撮影して生成
した全ての素材データを検索することも可能とする。ま
た、データ記録再生システムは、特定の素材データを検
索する場合に、テープ状記録媒体TMに記録されている
撮影情報が参照されることにより、同図中斜線部で示す
側壁の一部で表されるように、利用者が、撮影日時に拘
泥せずに、過去の特定の場所で撮影して生成した素材デ
ータの全てを検索することも可能とする。勿論、データ
記録再生システムは、上述したテープID番号情報や、
SMPTE(Society of Motion Picture and Televisi
on Engineers)−330MにおいてUMID(Unique M
aterial IDentifier)として提唱されている識別子によ
って素材データとメタデータとを関連付けることもで
き、利用者が特定の素材データを検索する場合に、メタ
データが参照されることにより、撮影分類毎の検索を行
うことも可能とする。なお、図4においては、緯度及び
経度で位置空間を表しているが、高度情報をも考慮した
位置空間として表すことも可能である。
【0074】このように、データ記録再生システムは、
ある日時にある場所で撮影した素材データは一義的にし
か存在しないことに着目し、撮影に関する位置情報及び
時間情報をテープ状記録媒体TMに記録することができ
る。したがって、利用者は、データ記録再生システムに
よって記録された素材データをストックすることによ
り、過去に撮影されてストックされている素材データの
中から特定の素材データを検索する際には、検索対象と
する幅をフィールド単位にまで限定することができ、従
来のラベルやコメント文に基づく検索に比べ、大幅に容
易且つ確実に検索することができる。また、データ記録
再生システムは、撮影情報として、位置情報及び時間情
報のみならず、レンズの方位情報、仰角情報及びフォー
カス距離情報をもテープ状記録媒体TMに記録すること
により、利用者、撮影場所に限らず、カメラレコーダ1
0から見た被写体の方向や距離等を把握することでき
る。さらに、データ記録再生システムは、撮影情報とし
て、速度情報や進行方向情報、測位精度情報等もテープ
状記録媒体TMに記録することにより、利用者は、撮影
時の状況も容易に把握することができる。
【0075】さて、データ記録再生システムは、上述し
たように、カメラレコーダ10によってテープ状記録媒
体TMに記録した位置情報及び時間情報を軌跡ファイル
として半導体記録媒体SMにも記録し、テープ状記録媒
体TMに記録された素材データと半導体記録媒体SMに
記録されたデータとの間を関連付け、テープ状記録媒体
TM毎の記録履歴を作成することができる。すなわち、
データ記録再生システムは、カメラレコーダ10によっ
て撮影開始時及び撮影終了時、及び/又は、所定時間間
隔で位置情報及び時間情報を半導体記録媒体SMに記録
することにより、ある素材データの撮影軌跡を示す軌跡
ファイルを作成する。軌跡ファイルは、例えば図5に示
すようなフォーマットを有するものが考えられる。な
お、同図においては、撮影開始から撮影終了までを“5
分10秒乃至15秒”間隔で位置情報及び時間情報を記
述することによって作成した軌跡ファイルを示してい
る。
【0076】すなわち、軌跡ファイルには、同図中1行
目及び2行目に示すように、ヘッダ情報が記述される。
ヘッダ情報は、例えば、カメラレコーダ10のベンダ
名、カメラレコーダ10の機種名、当該軌跡ファイルの
タイトル名、当該軌跡ファイルのファイル名、及び、当
該軌跡ファイルに対するサブヘッダが別ファイルとして
存在する場合には、そのリンクファイルのファイル名で
あるサブヘッダリンクファイル名等からなる。
【0077】軌跡ファイルは、このようなヘッダ情報に
続いて、各時間毎の位置情報及び時間情報が記述され
る。
【0078】まず、軌跡ファイルには、同図中3行目乃
至5行目に示すように、撮影開始時における位置情報及
び時間情報が記述される。具体的には、軌跡ファイルに
は、同図中3行目に示すように、現在日付が“2000
/07/21/5”といったように“年/月/日/曜
日”として記述される。なお、曜日を示す“5”は、例
えば“金曜日”であることを示している。また、軌跡フ
ァイルには、この現在日付に続いて、現在時刻が“0
9:05:15+09:00”といったように“時:
分:秒+時差”として記述される。なお、これらの現在
日付及び現在時刻は、テープ状記録媒体TMに撮影情報
として記録されるものと同じものである。さらに、記述
ファイルには、位置情報が“+35.63350,+1
39.76597,+00051”といったように“緯
度,経度,高度”として記述される。勿論、これらの位
置情報も、テープ状記録媒体TMに撮影情報として記録
されるものと同じものである。さらにまた、軌跡ファイ
ルには、同図中4行目に示すように、“START P
OINT ファイル名”といったように、この情報が撮
影開始時におけるものであることを示すタグが記述され
る。また、軌跡ファイルには、同図中5行目に示すよう
に、タイムコードが“00:00:01:10”といっ
たように“時:分:秒:フレーム”として記述される。
なお、このタイムコードは、テープ状記録媒体TMに記
録されるものと同じものである。
【0079】このようにして、軌跡ファイルには、撮影
開始時における位置情報及び時間情報が記述される。
【0080】次に、軌跡ファイルには、同図中6行目及
び7行目に示すように、所定時間経過後における位置情
報及び時間情報が記述される。具体的には、軌跡ファイ
ルには、同図中6行目に示すように、現在日付として
“2000/07/21/5”、現在時刻として“0
9:10:25+09:00”、位置情報として“+3
5.63281,+139.76800,+0005
1”が記述されるとともに、同図中7行目に示すよう
に、タイムコードとして“00:05:01:20”が
記述される。
【0081】次に、軌跡ファイルには、同図中8行目及
び9行目に示すように、さらに所定時間経過後における
位置情報及び時間情報が記述される。具体的には、軌跡
ファイルには、同図中8行目に示すように、現在日付と
して“2000/07/21/5”、現在時刻として
“09:15:35+09:00”、位置情報として
“+35.63211,+139.77008,+00
048”が記述されるとともに、同図中9行目に示すよ
うに、タイムコードとして“00:10:01:20”
が記述される。
【0082】次に、軌跡ファイルには、同図中10行目
乃至12行目に示すように、さらに所定時間経過後にお
ける位置情報及び時間情報が記述される。具体的には、
軌跡ファイルには、同図中10行目に示すように、現在
日付として“2000/07/21/5”、現在時刻と
して“09:20:45+09:00”、位置情報とし
て“+35.63161,+139.77269,+0
0042”が記述されるとともに、同図中12行目に示
すように、タイムコードとして“00:15:01:3
0”が記述される。なお、ここでは、同図中11行目に
示すように、“GSHOT01 ファイル名”といった
ように、この情報に対応するショットが良好なポイント
のものであることを示すタグが記述されている。
【0083】次に、軌跡ファイルには、同図中13行目
及び14行目に示すように、さらに所定時間経過後にお
ける位置情報及び時間情報が記述される。具体的には、
軌跡ファイルには、同図中13行目に示すように、現在
日付として“2000/07/21/5”、現在時刻と
して“09:25:55+09:00”、位置情報とし
て“+35.63225,+139.77508,+0
0038”が記述されるとともに、同図中14行目に示
すように、タイムコードとして“00:20:01:1
0”が記述される。
【0084】次に、軌跡ファイルには、同図中15行目
及び16行目に示すように、さらに所定時間経過後にお
ける位置情報及び時間情報が記述される。具体的には、
軌跡ファイルには、同図中15行目に示すように、現在
日付として“2000/07/21/5”、現在時刻と
して“09:30:05+09:00”、位置情報とし
て“+35.63281,+139.77717,+0
0035”が記述されるとともに、同図中16行目に示
すように、タイムコードとして“00:25:01:1
0”が記述される。
【0085】次に、軌跡ファイルには、同図中17行目
及び18行目に示すように、さらに所定時間経過後にお
ける位置情報及び時間情報が記述される。具体的には、
軌跡ファイルには、同図中17行目に示すように、現在
日付として“2000/07/21/5”、現在時刻と
して“09:35:20+09:00”、位置情報とし
て“+35.63317,+139.77883,+0
0028”が記述されるとともに、同図中18行目に示
すように、タイムコードとして“00:30:01:2
0”が記述される。
【0086】最後に、軌跡ファイルには、同図中19行
目乃至21行目に示すように、撮影終了時における位置
情報及び時間情報が記述される。具体的には、軌跡ファ
イルには、同図中19行目に示すように、現在日付とし
て“2000/07/21/5”、現在時刻として“0
9:40:35+09:00”、位置情報として“+3
5.63189,+139.78031,+0001
4”が記述されるとともに、同図中20行目に示すよう
に、“STOP POINT ファイル名”といったよ
うに、この情報が撮影終了時におけるものであることを
示すタグが記述されるとともに、さらに同図中21行目
に示すように、タイムコードとして“00:35:0
1:10”が記述される。
【0087】データ記録再生システムは、このような軌
跡ファイルを作成することができる。これにより、デー
タ記録再生システムは、テープ状記録媒体TMに記録さ
れた素材データと半導体記録媒体SMに記録されたデー
タとの間を関連付けることができることができ、以下の
ようなアプリケーションの構築に寄与することができ
る。
【0088】まず、データ記録再生システムにおいて
は、上述したように、コンピュータ装置40がカメラレ
コーダ10に接続可能とされるが、このコンピュータ装
置40を用いた地図アプリケーションについて説明す
る。
【0089】コンピュータ装置40は、各種アプリケー
ションプログラムを実行可能な環境とされており、図示
しない表示画面に各種情報を表示する。コンピュータ装
置40は、指定された任意の地図情報を表示することが
可能なソフトウェアを実行可能であり、半導体記録媒体
SMに記録された位置情報に基づいて、撮影場所を示す
地図情報を表示することができる。例えば、コンピュー
タ装置40は、カメラレコーダ10におけるインターフ
ェース部15を介して、半導体記録媒体SMに記録され
た軌跡ファイルを受信すると、この軌跡ファイルに記述
された位置情報に基づいて、図6に示すように、位置情
報に対応する地図情報を表示画面に表示し、撮影開始地
点から撮影終了地点までの軌跡を地図上に表示すること
ができる。なお、同図においては、星印で軌跡を表して
いる。すなわち、コンピュータ装置40は、カメラレコ
ーダ10によって移動撮影を行った際に半導体記録媒体
SMに記録された軌跡ファイルに基づいて、カメラレコ
ーダ10の移動軌跡を地図上に表現することができる。
【0090】このように、データ記録再生システムにお
いては、軌跡ファイルを作成することにより、利用者
は、カメラレコーダ10に接続されたコンピュータ装置
40を用いて移動軌跡を随時確認することができる。デ
ータ記録再生システムにおいては、利用者は、この移動
軌跡を撮影中に確認することもでき、また、後日任意に
確認することもできる。勿論、データ記録再生システム
においては、利用者が移動軌跡を後日確認する場合に
は、カメラレコーダ10におけるインターフェース部1
5を介して軌跡ファイルをコンピュータ40に供給する
必要はなく、コンピュータ40が備えるドライブ装置に
所望の半導体記録媒体SMを装着し、再生させるように
してもよい。データ記録再生システムは、このようなア
プリケーションを構築することができ、利用者は、素材
データに関する各種情報を有効利用することができる。
【0091】また、データ記録再生システムにおいて
は、他のアプリケーションとして、作成された軌跡ファ
イルを利用して、素材データの撮影記録を示すショット
カレンダーを作成することもできる。ここでは、ショッ
トカレンダーを作成する機器がコンピュータ装置40で
あるものとして説明する。
【0092】コンピュータ装置40は、軌跡ファイルに
基づいて、例えば図7に示すようなショットカレンダー
SCを作成することができる。すなわち、コンピュータ
装置40は、軌跡ファイルに記述された時間情報に基づ
いて、素材データがいつ撮影されたものであるかを示す
ショットカレンダーSCを作成することができる。この
とき、コンピュータ装置40は、複数の半導体記録媒体
SMに記録された複数の軌跡ファイルに基づいて、ショ
ットカレンダーSCを作成することができる。なお、同
図においては、素材データの撮影日として、ショットカ
レンダーSCにおいて黒丸を記して示している。コンピ
ュータ装置40は、素材データ毎にUMID等を介して
関連付けられているメタデータを参照することにより、
複数の軌跡ファイルに基づいて、撮影者毎にショットカ
レンダーSCを作成することができ、撮影者毎の撮影履
歴を示す情報としてショットカレンダーSCを作成する
ことができる。また、コンピュータ装置40は、メタデ
ータを参照することにより、複数の軌跡ファイルに基づ
いて、例えば、政治、経済、災害、事故、スポーツとい
った取材内容毎にショットカレンダーSCを作成するこ
ともでき、素材データを取材内容毎に分類してデータベ
ースを構築することもできる。これにより、利用者は、
イベント毎の素材データの検索が容易に行うことが可能
となる。同図におけるショットカレンダーSCは、ある
分類に属する素材データが、“***年**月”には、
“第2週目の日曜日”、“第2週目の木曜日”、“第4
週目の火曜日”及び“第5週目の水曜日”に撮影された
ことを示している。コンピュータ装置40は、このよう
なショットカレンダーSCを過去複数月にわたって作成
することができる。
【0093】また、コンピュータ装置40は、同図に示
すように、ショットカレンダーSCに示された各撮影日
について、当該撮影日の詳細な履歴を時刻表TTとして
作成することもできる。すなわち、ショットカレンダー
SCは、軌跡ファイルに記述された時間情報に基づいて
作成されるものであるため、コンピュータ装置40は、
各撮影日毎の時間情報を参照することにより、容易に時
刻表TTを作成することができる。同図における時刻表
TTは、“***年**月第2週目の日曜日”における
ものであり、撮影時刻を黒丸で示している。具体的に
は、同図における時刻表TTは、午前08:00から午
後00:00までのある時刻に2回撮影が行われたこと
を示し、午後00:00から午後04:00までのある
時刻に1回撮影が行われたことを黒丸で示し、午後0
4:00から午後08:00までのある時刻に1回撮影
が行われたことを黒丸で示している。
【0094】このように、データ記録再生システムにお
いては、軌跡ファイルを作成することにより、利用者
は、コンピュータ装置40を用いてショットカレンダー
SCや時刻表TTを作成して撮影履歴を容易に把握する
ことができ、テープ状記録媒体TM毎の記録履歴、すな
わち、位置情報及びショットカレンダーSC、時刻表T
Tで表される時間情報も容易に管理することができる。
なお、ショットカレンダーSCや時刻表TTは、カメラ
レコーダ10に接続されたコンピュータ装置40によっ
て作成するのではなく、軌跡ファイルを読み出すことが
可能であり、当該ショットカレンダーSCや時刻表TT
を作成することが可能な機器であれば作成することがで
きる。データ記録再生システムは、このようなアプリケ
ーションを構築することができ、利用者は、素材データ
に関する各種情報を有効利用することができる。
【0095】以上説明したように、本発明の実施の形態
として示すデータ記録再生システムは、カメラレコーダ
10によってテープ状記録媒体TMに位置情報及び時間
情報を含む撮影情報を記録することにより、利用者は、
素材データの検索を行う際に、従来のように日時に基づ
く検索のみならず位置座標に基づく検索を行うことがで
き、素材データの特定を容易且つ確実に行うことができ
る。したがって、利用者は、素材データの検索を行う際
に、所望の場所を指定して、その場所で起こった事象に
対応する素材データやテープ状記録媒体TMを、時間を
越えて全て収集することが容易且つ確実に可能となる。
【0096】また、データ記録再生システムにおいて
は、カメラレコーダ10によってテープ状記録媒体TM
に位置情報及び時間情報を含む撮影情報を記録すること
により、利用者は、同一時刻に同一場所で撮影された素
材データが一義的にしか存在しないことから、素材デー
タを識別するための複雑な識別子を用いることなく、素
材データの特定を行うことができ、所望の素材データを
容易且つ確実に検索することが可能となる。
【0097】さらに、データ記録再生システムにおいて
は、カメラレコーダ10によって撮影情報をフィールド
単位で完結する形で生成してテープ状記録媒体TMに記
録することから、編集等によってカットされた場合であ
っても、撮影情報の消失、欠落を招くことがない。
【0098】さらにまた、データ記録再生システムにお
いては、半導体記録媒体SMにテープ状記録媒体TM毎
の記録履歴である軌跡ファイルが自動的に作成され、軌
跡ファイルに記述されている各撮影ポイントとテープ状
記録媒体TMに記録されている素材データとが、タイム
コードによって関連付けられていることから、利用者
は、半導体記録媒体SMに記録されている位置情報を用
いてコンピュータ装置40等の表示画面を介して地図上
に撮影位置を表示させたり、この地図上に表示された撮
影位置からテープ状記録媒体TMに記録されている対応
する素材データを呼び出すことができる。すなわち、利
用者は、テープ状記録媒体TMを再生することなく、所
望の位置座標に対応する素材データを特定して再生する
ことができる。
【0099】また、データ記録再生システムにおいて
は、半導体記録媒体SMにテープ状記録媒体TM毎の記
録履歴である軌跡ファイルが自動的に作成されることか
ら、利用者は、各撮影ポイントに対応する時間情報を用
いてショットカレンダーSCを作成することができる。
このショットカレンダーSCは、自動的に作成すること
ができることから、利用者は、例えば放送局といった膨
大な数のテープ状記録媒体TMを使用する環境におい
て、テープ状記録媒体TMの撮影記録を示すファイルを
秒単位の細かさで作成することが可能となり、このファ
イルに対する分類、整理、記入等の煩雑な作業を必要と
せずに、素材データの管理を行うことができる。また、
個々のテープ状記録媒体TMは、非接触型メモリICに
記憶されているテープID番号情報によって識別可能と
され、利用者は、データベースを介した素材データの検
索を行う際に、テープ状記録媒体TMの検索のみなら
ず、素材データのフィールド単位での検索を行うことが
可能となる。
【0100】このように、データ記録再生システムは、
利用者に対して高い利便を提供することができる。
【0101】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば、撮影された素材データ
や撮影情報を記録する媒体としては、テープ状記録媒体
TM以外であってもよく、ハードディスク等のディスク
状記録媒体やその他の形態の記録媒体であってもよい。
【0102】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0103】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるデータ記録装置は、映像データ及び音声データを含
む素材データを記録媒体に記録するデータ記録装置であ
って、少なくとも映像データ及び音声データの撮影に関
する位置情報及び撮影に関する時間情報を取得する取得
手段と、少なくとも位置情報及び時間情報を映像データ
及び音声データとともに撮影情報として記録媒体に記録
する記録手段とを備える。
【0104】したがって、本発明にかかるデータ記録装
置は、少なくとも取得手段によって取得した撮影に関す
る位置情報及び時間情報を、記録手段によって映像デー
タ及び音声データとともに撮影情報として記録媒体に記
録することにより、利用者が素材データの検索を行う際
に、日時に基づく検索のみならず位置座標に基づく検索
を行うことを可能とし、素材データの特定を容易且つ確
実に行わせることができ、利用者に高い利便を提供する
ことができる。
【0105】また、このデータ記録装置は、記録手段に
よって位置情報及び時間情報を記録媒体に記録する際
に、位置情報及び時間情報を記録媒体とは異なる他の記
録媒体に記録する他の記録手段を備える。
【0106】したがって、本発明にかかるデータ記録装
置は、記録手段によって記録媒体に記録する位置情報及
び時間情報と同じ位置情報及び時間情報を、他の記録手
段によって他の記録媒体にも記録することにより、記録
媒体に記録された素材データと他の記録媒体に記録され
たデータとの間を関連付けることができ、素材データに
関する各種情報の有効利用に供することができ、また、
素材データの検索や管理に資する各種アプリケーション
を利用者に提供することができ、利用者にこれらの各種
情報及び各種アプリケーションを利用させることによ
り、容易且つ確実に素材データの検索や管理を行わせる
ことができる。
【0107】また、上述した目的を達成する本発明にか
かるデータ記録方法は、映像データ及び音声データを含
む素材データを記録媒体に記録するデータ記録方法であ
って、少なくとも映像データ及び音声データの撮影に関
する位置情報及び撮影に関する時間情報を取得する取得
工程と、少なくとも位置情報及び時間情報を映像データ
及び音声データとともに撮影情報として記録媒体に記録
する記録工程とを備える。
【0108】したがって、本発明にかかるデータ記録方
法は、少なくとも取得した撮影に関する位置情報及び時
間情報を、映像データ及び音声データとともに撮影情報
として記録媒体に記録することにより、利用者が素材デ
ータの検索を行う際に、日時に基づく検索のみならず位
置座標に基づく検索を行うことを可能とし、素材データ
の特定を容易且つ確実に行わせることが可能となり、利
用者に高い利便を提供することが可能となる。
【0109】また、このデータ記録方法は、記録工程に
て位置情報及び時間情報を記録媒体に記録する際に、位
置情報及び時間情報を記録媒体とは異なる他の記録媒体
に記録する他の記録工程を備える。
【0110】したがって、本発明にかかるデータ記録方
法は、記録媒体に記録する位置情報及び時間情報と同じ
位置情報及び時間情報を、他の記録媒体にも記録するこ
とにより、記録媒体に記録された素材データと他の記録
媒体に記録されたデータとの間を関連付けることが可能
となり、素材データに関する各種情報の有効利用に供す
ることができ、また、素材データの検索や管理に資する
各種アプリケーションを利用者に提供することができ、
利用者にこれらの各種情報及び各種アプリケーションを
利用させることにより、容易且つ確実に素材データの検
索や管理を行わせることが可能となる。
【0111】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる記録データ構造は、映像データ及び音声データを
含む素材データを記録媒体に記録する際に、映像データ
及び音声データとともに撮影に関する撮影情報を記録媒
体に記録するための記録データ構造であって、撮影情報
は、少なくとも、取得された映像データ及び音声データ
の撮影に関する位置情報と、取得された映像データ及び
音声データの撮影に関する時間情報とを、フィールド単
位で完結する形で備える。
【0112】したがって、本発明にかかる記録データ構
造は、映像データ及び音声データとともに記録媒体に記
録する撮影情報として、少なくとも取得した撮影に関す
る位置情報及び時間情報を備えるものを提案することが
できる。そのため、本発明にかかる記録データ構造から
なる撮影情報を記録媒体に記録することにより、利用者
は、素材データの検索を行う際に、日時に基づく検索の
みならず位置座標に基づく検索を行うことができ、素材
データの特定を容易且つ確実に行うことが可能となり、
高い利便を享受することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すデータ記録再生
システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】HDCAMフォーマットにおけるビデオ補助デ
ータ領域の構造を説明する図である。
【図3】撮影情報におけるデータ種別で表現可能な位置
情報を説明するために、位置情報が得られる具体的な状
況を説明する図であって、(A)は、映像データ及び音
声データを撮影してその場でテープ状記録媒体に記録す
る状況を示し、(B)は、同データ記録再生システムが
備えるカメラレコーダに対して相対的に移動するターゲ
ットを撮影してテープ状記録媒体に記録する状況を示
し、(C)は、カメラレコーダを車載して移動撮影する
状況を示す図である。
【図4】素材データのハンドリングを示す図であって、
同データ記録再生システムによって記録された素材デー
タを3次元空間によって概念的に表現するための図であ
る。
【図5】カメラレコーダによって作成される軌跡ファイ
ルのフォーマットを説明する図である。
【図6】地図アプリケーションの例を説明する図であっ
て、同データ記録再生システムが備えるコンピュータ装
置の表示画面に表示される地図情報を示す図である。
【図7】同データ記録再生システムが備えるコンピュー
タ装置によって作成されるショットカレンダー及び時刻
表を説明する図である。
【図8】従来の素材データのストック状況を概念的に説
明する図である。
【符号の説明】
10 カメラレコーダ、 11 記録再生制御部、 1
2 テープ状記録媒体記録再生部、 13 撮影制御
部、 14 半導体記録媒体記録再生部、 15インタ
ーフェース部、 20 位置情報取得部、 21 内部
アンテナ部、22 外部アンテナ部、 23 位置算出
部、 24 方位センサ、 25 データ混合部、 3
0 撮影部、 40 コンピュータ装置、 IC 非接
触型メモリ、 SC ショットカレンダー、 SM 半
導体記録媒体、 TM テープ状記録媒体、 TT 時
刻表
フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA21 FA27 GB06 HA29 JA21 JA22 JA30 KA05 LA01 5D044 AB05 AB07 BC01 CC03 DE39 DE49 DE53 EF05 5D110 AA04 AA27 AA29 BB16 BB18 DA02 DA06 DA10 DA11 DA17 DB03 DC16

Claims (65)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像データ及び音声データを含む素材デ
    ータを記録媒体に記録するデータ記録装置であって、 少なくとも上記映像データ及び上記音声データの撮影に
    関する位置情報及び撮影に関する時間情報を取得する取
    得手段と、 少なくとも上記位置情報及び上記時間情報を上記映像デ
    ータ及び上記音声データとともに撮影情報として上記記
    録媒体に記録する記録手段とを備えることを特徴とする
    データ記録装置。
  2. 【請求項2】 撮影方位を検出する方位検出手段を備
    え、 上記記録手段は、上記方位検出手段によって検出された
    方位情報を上記映像データ及び上記音声データとともに
    上記撮影情報として上記記録媒体に記録することを特徴
    とする請求項1記載のデータ記録装置。
  3. 【請求項3】 被写体を撮影するための撮影手段と、 上記撮影手段のレンズの仰角を検出する仰角検出手段と
    を備え、 上記記録手段は、上記仰角検出手段によって検出された
    仰角情報を上記映像データ及び上記音声データとともに
    上記撮影情報として上記記録媒体に記録することを特徴
    とする請求項1記載のデータ記録装置。
  4. 【請求項4】 被写体を撮影するための撮影手段と、 上記撮影手段のレンズのフォーカス距離を検出するフォ
    ーカス距離検出手段とを備え、 上記記録手段は、上記フォーカス距離検出手段によって
    検出されたフォーカス距離情報を上記映像データ及び上
    記音声データとともに上記撮影情報として上記記録媒体
    に記録することを特徴とする請求項1記載のデータ記録
    装置。
  5. 【請求項5】 上記記録手段は、上記時間情報に基づく
    タイムコードを上記映像データ及び上記音声データとと
    もに上記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1
    記載のデータ記録装置。
  6. 【請求項6】 上記取得手段は、全地球測位システムを
    用いて上記位置情報を取得することを特徴とする請求項
    1記載のデータ記録装置。
  7. 【請求項7】 上記取得手段は、外部の他の機器又は被
    写体によって得られた上記位置情報を受信することを特
    徴とする請求項1記載のデータ記録装置。
  8. 【請求項8】 上記記録手段は、上記撮影情報をフィー
    ルド単位で完結する形で上記記録媒体に記録することを
    特徴とする請求項1記載のデータ記録装置。
  9. 【請求項9】 上記記録媒体には、当該記録媒体を識別
    するために付与される固有の識別子情報が記憶された記
    憶手段が添設されていることを特徴とする請求項1記載
    のデータ記録装置。
  10. 【請求項10】 上記記憶手段は、無線通信機能を介し
    て、外部から受信した情報を記憶するとともに、記憶し
    ている情報を送信することを特徴とする請求項9記載の
    データ記録装置。
  11. 【請求項11】 上記記録手段によって上記位置情報及
    び上記時間情報を上記記録媒体に記録する際に、上記位
    置情報及び上記時間情報を上記記録媒体とは異なる他の
    記録媒体に記録する他の記録手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載のデータ記録装置。
  12. 【請求項12】 上記他の記録手段は、上記素材データ
    の撮影開始時及び撮影終了時に相当する上記位置情報及
    び上記時間情報を上記他の記録媒体に記録するか、及び
    /又は、所定時間間隔で上記位置情報及び上記時間情報
    を上記他の記録媒体に記録することを特徴とする請求項
    11記載のデータ記録装置。
  13. 【請求項13】 上記記録媒体には、当該記録媒体を識
    別するために付与される固有の識別子情報が記憶された
    記憶手段が添設されており、 上記他の記録手段は、上記記憶手段から読み出された上
    記識別子情報を上記他の記録媒体に記録することを特徴
    とする請求項11記載のデータ記録装置。
  14. 【請求項14】 上記他の記録媒体は、半導体記録媒体
    であることを特徴とする請求項11記載のデータ記録装
    置。
  15. 【請求項15】 上記記録手段は、上記撮影情報の内容
    種別を示すデータ種別情報を上記撮影情報として上記映
    像データ及び上記音声データとともに上記記録媒体に記
    録することを特徴とする請求項1記載のデータ記録装
    置。
  16. 【請求項16】 上記データ種別は、上記撮影情報が、
    上記位置情報として全地球測位システムを用いて測位さ
    れたものを含むか否かを示す情報を格納することを特徴
    とする請求項15記載のデータ記録装置。
  17. 【請求項17】 上記データ種別は、全地球測位システ
    ムを用いて測位された上記位置情報が上記取得手段によ
    って外部から受信したものであるか否かを示す情報を格
    納することを特徴とする請求項15記載のデータ記録装
    置。
  18. 【請求項18】 上記データ種別は、全地球測位システ
    ムを用いて測位された上記位置情報が被写体の位置を示
    すものであるか否かを示す情報を格納することを特徴と
    する請求項15記載のデータ記録装置。
  19. 【請求項19】 上記データ種別は、上記撮影情報が、
    撮影方位を示す方位情報を含むか否かを示す情報を格納
    することを特徴とする請求項15記載のデータ記録装
    置。
  20. 【請求項20】 上記データ種別は、上記撮影情報が、
    被写体を撮影するための撮影手段のレンズのフォーカス
    距離情報を含むか否かを示す情報を格納することを特徴
    とする請求項15記載のデータ記録装置。
  21. 【請求項21】 上記記録手段は、上記位置情報に基づ
    く緯度情報を上記撮影情報として上記映像データ及び上
    記音声データとともに上記記録媒体に記録することを特
    徴とする請求項1記載のデータ記録装置。
  22. 【請求項22】 上記記録手段は、上記位置情報に基づ
    く経度情報を上記撮影情報として上記映像データ及び上
    記音声データとともに上記記録媒体に記録することを特
    徴とする請求項1記載のデータ記録装置。
  23. 【請求項23】 上記記録手段は、上記位置情報に基づ
    く高度情報を上記撮影情報として上記映像データ及び上
    記音声データとともに上記記録媒体に記録することを特
    徴とする請求項1記載のデータ記録装置。
  24. 【請求項24】 上記記録手段は、上記位置情報に対応
    する対象物の速度を示す速度情報を上記撮影情報として
    上記映像データ及び上記音声データとともに上記記録媒
    体に記録することを特徴とする請求項1記載のデータ記
    録装置。
  25. 【請求項25】 上記記録手段は、上記位置情報に対応
    する対象物の進行方向を示す進行方向情報を上記撮影情
    報として上記映像データ及び上記音声データとともに上
    記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記載の
    データ記録装置。
  26. 【請求項26】 上記記録手段は、上記時間情報に基づ
    く全世界的に統一された絶対的な現在時刻を示す現在時
    刻情報を上記撮影情報として上記映像データ及び上記音
    声データとともに上記記録媒体に記録することを特徴と
    する請求項1記載のデータ記録装置。
  27. 【請求項27】 上記記録手段は、上記位置情報の測位
    計算を行った時刻と、現在時刻との時差を示す測位計算
    時刻情報を上記撮影情報として上記映像データ及び上記
    音声データとともに上記記録媒体に記録することを特徴
    とする請求項1記載のデータ記録装置。
  28. 【請求項28】 上記記録手段は、測位された上記位置
    情報の精度を示す測位精度情報を上記撮影情報として上
    記映像データ及び上記音声データとともに上記記録媒体
    に記録することを特徴とする請求項1記載のデータ記録
    装置。
  29. 【請求項29】 上記記録手段は、上記位置情報を測位
    するために用いた測地系を示す測地系情報を上記撮影情
    報として上記映像データ及び上記音声データとともに上
    記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記載の
    データ記録装置。
  30. 【請求項30】 上記記録手段は、上記取得手段のプリ
    アンプチェック状態を示すアンプチェック情報を上記撮
    影情報として上記映像データ及び上記音声データととも
    に上記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記
    載のデータ記録装置。
  31. 【請求項31】 上記記録媒体は、テープ状記録媒体で
    あることを特徴とする請求項1記載のデータ記録装置。
  32. 【請求項32】 上記記録手段は、上記テープ状記録媒
    体におけるビデオ補助データ領域に上記撮影情報を格納
    して記録することを特徴とする請求項31記載のデータ
    記録装置。
  33. 【請求項33】 映像データ及び音声データを含む素材
    データを記録媒体に記録するデータ記録方法であって、 少なくとも上記映像データ及び上記音声データの撮影に
    関する位置情報及び撮影に関する時間情報を取得する取
    得工程と、 少なくとも上記位置情報及び上記時間情報を上記映像デ
    ータ及び上記音声データとともに撮影情報として上記記
    録媒体に記録する記録工程とを備えることを特徴とする
    データ記録方法。
  34. 【請求項34】 撮影方位を検出する方位検出工程を備
    え、 上記記録工程では、上記方位検出工程にて検出された方
    位情報が上記映像データ及び上記音声データとともに上
    記撮影情報として上記記録媒体に記録されることを特徴
    とする請求項33記載のデータ記録方法。
  35. 【請求項35】 被写体を撮影するための撮影工程と、 上記撮影工程にて用いられるレンズの仰角を検出する仰
    角検出工程とを備え、 上記記録工程では、上記仰角検出工程にて検出された仰
    角情報が上記映像データ及び上記音声データとともに上
    記撮影情報として上記記録媒体に記録されることを特徴
    とする請求項33記載のデータ記録方法。
  36. 【請求項36】 被写体を撮影するための撮影工程と、 上記撮影工程にて用いられるレンズのフォーカス距離を
    検出するフォーカス距離検出工程とを備え、 上記記録工程では、上記フォーカス距離検出工程にて検
    出されたフォーカス距離情報が上記映像データ及び上記
    音声データとともに上記撮影情報として上記記録媒体に
    記録されることを特徴とする請求項33記載のデータ記
    録方法。
  37. 【請求項37】 上記記録工程では、上記時間情報に基
    づくタイムコードが上記映像データ及び上記音声データ
    とともに上記記録媒体に記録されることを特徴とする請
    求項33記載のデータ記録方法。
  38. 【請求項38】 上記記録工程では、上記撮影情報がフ
    ィールド単位で完結する形で上記記録媒体に記録される
    ことを特徴とする請求項33記載のデータ記録方法。
  39. 【請求項39】 上記記録媒体には、当該記録媒体を識
    別するために付与される固有の識別子情報が記憶された
    記憶手段が添設されていることを特徴とする請求項33
    記載のデータ記録方法。
  40. 【請求項40】 上記記録工程にて上記位置情報及び上
    記時間情報を上記記録媒体に記録する際に、上記位置情
    報及び上記時間情報を上記記録媒体とは異なる他の記録
    媒体に記録する他の記録工程を備えることを特徴とする
    請求項33記載のデータ記録方法。
  41. 【請求項41】 上記他の記録媒体として、半導体記録
    媒体が用いられることを特徴とする請求項40記載のデ
    ータ記録方法。
  42. 【請求項42】 上記記録媒体として、テープ状記録媒
    体が用いられることを特徴とする請求項33記載のデー
    タ記録方法。
  43. 【請求項43】 上記記録工程では、上記テープ状記録
    媒体におけるビデオ補助データ領域に上記撮影情報が格
    納されて記録されることを特徴とする請求項42記載の
    データ記録方法。
  44. 【請求項44】 映像データ及び音声データを含む素材
    データを記録媒体に記録する際に、上記映像データ及び
    上記音声データとともに撮影に関する撮影情報を上記記
    録媒体に記録するための記録データ構造であって、 上記撮影情報は、少なくとも、 取得された上記映像データ及び上記音声データの撮影に
    関する位置情報と、取得された上記映像データ及び上記
    音声データの撮影に関する時間情報とを、フィールド単
    位で完結する形で備えることを特徴とする記録データ構
    造。
  45. 【請求項45】 上記撮影情報は、検出された撮影方位
    を示す方位情報を備えることを特徴とする請求項44記
    載の記録データ構造。
  46. 【請求項46】 上記撮影情報は、被写体を撮影するた
    めの撮影手段のレンズの検出された仰角を示す仰角情報
    を備えることを特徴とする請求項44記載の記録データ
    構造。
  47. 【請求項47】 上記撮影情報は、被写体を撮影するた
    めの撮影手段のレンズの検出されたフォーカス距離を示
    すフォーカス距離情報を備えることを特徴とする請求項
    44記載の記録データ構造。
  48. 【請求項48】 上記撮影情報は、当該撮影情報の内容
    種別を示すデータ種別情報を備えることを特徴とする請
    求項44記載の記録データ構造。
  49. 【請求項49】 上記データ種別として、上記撮影情報
    が、上記位置情報として全地球測位システムを用いて測
    位されたものを含むか否かを示す情報が格納されること
    を特徴とする請求項48記載の記録データ構造。
  50. 【請求項50】 上記データ種別として、全地球測位シ
    ステムを用いて測位された上記位置情報が外部から受信
    したものであるか否かを示す情報が格納されることを特
    徴とする請求項48記載の記録データ構造。
  51. 【請求項51】 上記データ種別として、全地球測位シ
    ステムを用いて測位された上記位置情報が被写体の位置
    を示すものであるか否かを示す情報が格納されることを
    特徴とする請求項48記載の記録データ構造。
  52. 【請求項52】 上記データ種別として、上記撮影情報
    が、撮影方位を示す方位情報を含むか否かを示す情報が
    格納されることを特徴とする請求項48記載の記録デー
    タ構造。
  53. 【請求項53】 上記データ種別として、上記撮影情報
    が、被写体を撮影するための撮影手段のレンズのフォー
    カス距離情報を含むか否かを示す情報が格納されること
    を特徴とする請求項48記載の記録データ構造。
  54. 【請求項54】 上記撮影情報は、上記位置情報として
    緯度情報を備えることを特徴とする請求項44記載の記
    録データ構造。
  55. 【請求項55】 上記撮影情報は、上記位置情報として
    経度情報を備えることを特徴とする請求項44記載の記
    録データ構造。
  56. 【請求項56】 上記撮影情報は、上記位置情報として
    高度情報を備えることを特徴とする請求項44記載の記
    録データ構造。
  57. 【請求項57】 上記撮影情報は、上記位置情報に対応
    する対象物の速度を示す速度情報を備えることを特徴と
    する請求項44記載の記録データ構造。
  58. 【請求項58】 上記撮影情報は、上記位置情報に対応
    する対象物の進行方向を示す進行方向情報を備えること
    を特徴とする請求項44記載の記録データ構造。
  59. 【請求項59】 上記撮影情報は、上記時間情報に基づ
    く全世界的に統一された絶対的な現在時刻を示す現在時
    刻情報を備えることを特徴とする請求項44記載の記録
    データ構造。
  60. 【請求項60】 上記撮影情報は、上記位置情報の測位
    計算が行われた時刻と、現在時刻との時差を示す測位計
    算時刻情報を備えることを特徴とする請求項44記載の
    記録データ構造。
  61. 【請求項61】 上記撮影情報は、測位された上記位置
    情報の精度を示す測位精度情報を備えることを特徴とす
    る請求項44記載の記録データ構造。
  62. 【請求項62】 上記撮影情報は、上記位置情報を測位
    するために用いた測地系を示す測地系情報を備えること
    を特徴とする請求項44記載の記録データ構造。
  63. 【請求項63】 上記撮影情報は、少なくとも上記位置
    情報及び上記時間情報を取得する取得手段のプリアンプ
    チェック状態を示すアンプチェック情報を備えることを
    特徴とする請求項44記載の記録データ構造。
  64. 【請求項64】 上記記録媒体として、テープ状記録媒
    体が用いられることを特徴とする請求項44記載の記録
    データ構造。
  65. 【請求項65】 上記撮影情報は、上記テープ状記録媒
    体におけるビデオ補助データ領域に格納されることを特
    徴とする請求項64記載の記録データ構造。
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