JP4169050B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は複写機、プリンタ、ファクシミリ、その複合機などの画像形成装置に関し、特に、用紙の両面に形成される表裏の画像の位置を高精度に合わせることのできる画像形成装置および画像形成方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体、画像書き込み部、現像部、給紙部、転写部及び定着部などを備えており、用紙の両面に画像を形成できる。
用紙の両面に画像を形成する場合、両面の画像の位置合わせを正確に行う必要がある。例えば、用紙Pをまとめて裁断したり綴じたりした場合、表面及び裏面に形成された画像の位置がずれていると、画像によっては余白が残ってしまったり、裁断後に画像が欠けてしまう等の問題が生じるからである。
従来においては、用紙Pの表面にマークを形成し、そのマークの位置を検出することにより裏面の作像位置を補正する方法が採用されていた(例えば特許文献1)。
ところが、熱定着を行う画像形成装置においては、表面に画像を形成して定着すると、定着後の用紙Pが収縮してしまうために画像も縮小され、同様に裏面に画像を形成して定着すると、表面に形成された画像の位置と裏面に形成された画像の位置とがずれてしまう問題がある。上記特許文献1に記載の方法では、搬送不良等に起因する用紙の傾きを補正するものであり、定着処理に基づく用紙Pの収縮による画像の縮小を考慮していないため、表裏の画像の先端位置を合わせることはできても、表裏の画像の位置およびサイズを高精度に一致させることは不可能である。
従って、熱定着を行う画像形成装置では上記のように用紙Pが収縮してしまうため、表裏の画像を一致させるためには、裏面に形成される画像の位置及びサイズを補正することが必要となる。
上記した定着処理による用紙の収縮を考慮して裏面に画像を形成する試みがなされている(例えば特許文献2)。特許文献2に記載の画像形成装置では、用紙Pの表面の四隅、又は用紙Pの搬送方向(以下、「副走査方向」と称する)に直交する方向(以下、「主走査方向」と称する)の2箇所にマークを形成し、表面の画像の定着前と定着後におけるマーク間の距離などを求め、その距離などに基づいて裏面の画像の位置とサイズを決定している。
特開平10−319674号公報 特開2003−156974号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の画像形成装置では、用紙Pの四隅又は主走査方向の2箇所にマークを形成し、さらに、そのマークは、用紙Pを裁断する際の目印として用いられる裁断用マーク、又は、画像の色ずれ補正に用いられる色ずれ補正用マークであるため、以下に説明する問題があった。
用紙Pの四隅又は主走査方向の2箇所にマークを形成しているため、センサの検出範囲を広くするか、複数のセンサを設置する必要がある。また、1次元ラインセンサを主走査方向に配置して用紙Pの搬送方向における収縮率を求めるためには、用紙Pの全体が1次元ラインセンサを通過して、1次元ラインセンサが四隅などに形成された全てのマークを検出する必要がある。これでは、用紙Pが1次元ラインセンサを通過完了するまで収縮率が求められず、マークの検出が遅れてしまう問題がある。1次元ラインセンサの検出結果を裏面の画像形成にフィードバックするためには、マークを検出してから裏面の画像形成までの間に収縮率を求めて裏面の画像の位置及びサイズを補正する必要があるが、マークの検出が遅れる分、画像形成部とマークを検出する位置、即ち1次元ラインセンサを設置する位置とを離す必要がある。このように従来技術においては、センサの設置位置が制約されるという問題もあった。
さらに、裁断用マーク又は色ずれ補正用マークを検出する場合、ラインセンサによって読み取る領域が広く、読み取ったデータ量が大きくなるため、読み取ったデータを保存するために大容量のメモリも必要になってしまう。
本発明は上記の問題を解決するものであり、用紙の両面に画像を形成する場合において、表面と裏面の画像の位置とサイズを高精度に合わせることが可能な画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、表面の画像と共に、画像領域外の1箇所に基準マークの画像を形成し、前記画像を用紙の表面に転写する画像形成部と、前記画像を前記用紙に定着する定着部と、前記用紙の表面に形成された定着後の前記基準マークを検知するラインセンサと、定着前の基準マークのサイズと検知された定着後の基準マークのサイズとに基づいて前記用紙の収縮率を求め、該収縮率に基づいて裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する演算部を有する制御部と、を有し、前記制御部は、算出された位置および倍率に基づき前記用紙の裏面に画像を形成するように制御する、ことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記画像領域外は、用紙の搬送方向に直交する方向の画像領域外であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記ラインセンサは、前記用紙の搬送方向に直交する方向に設置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記ラインセンサにより、前記基準マークを複数回主走査して副走査方向に前記基準マークの2箇所以上を読み込んで検知することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記基準マークは、第1の直線、第2の直線、及び第3の直線によって構成され、前記第1の直線と前記第2の直線は前記用紙の搬送方向に平行であって、前記第3の直線は、前記第1の直線と前記第2の直線に交差することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記基準マークは、第1の直線、第2の直線、及び第3の直線によって構成され、前記第1の直線と前記第2の直線は前記用紙の搬送方向に平行であって、前記第3の直線は、前記第1の直線の前記搬送方向の上流側の端部と前記第2の直線の前記搬送方向の下流側の端部とを結ぶことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記基準マークはZ状の形状であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記演算部は、前記読み込んだ結果に基づいて、前記定着後の基準マークの前記搬送方向に直交する方向の第1の長さを求める第1の長さ算出部と、前記用紙の前記搬送方向における搬送速度、前記ラインセンサによる主走査の時間間隔、及び前記第1の長さに基づいて前記定着後の基準マークの前記搬送方向の第2の長さを求める第2の長さ算出部と、前記第1の長さ及び前記第2の長さに基づいて前記定着後における前記用紙の収縮率を求める収縮率算出部と、前記収縮率に従って前記裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する決定部と、を有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置であって、前記収縮率算出部は、前記定着前の基準マークにおける第1の長さと前記第1の長さ算出部によって算出された前記定着後の基準マークにおける第1の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向に直交する方向の収縮率を求め、前記定着前の基準マークにおける第2の長さと前記第2の長さ算出部によって算出された前記定着後の基準マークにおける第2の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向の収縮率を求めることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記演算部は、前記読み込んだ結果に基づいて、前記第1の直線と前記第3の直線とが交わる第1の基準点と、前記第2の直線と前記第3の直線とが交わる第2の基準点とを求める基準点算出部と、前記第1の基準点と前記第2の直線との間の第1の長さを求め、さらに、前記第1の基準点を通り前記第2の直線に直交する線と前記第2の直線とが交わる点と、前記第2の基準点との間の第2の長さを求める第3の長さ算出部と、前記第1の長さ及び前記第2の長さに基づいて前記定着後における前記用紙の収縮率を求める収縮率算出部と、前記収縮率に従って前記裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する決定部と、を有することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成装置であって、前記収縮率算出部は、前記定着前の基準マークにおける第1の長さと前記第3の長さ算出部によって算出された前記定着後の基準マークにおける第1の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向に直交する方向の収縮率を求め、前記定着前の基準マークにおける第2の長さと前記第3の長さ算出部によって算出された前記定着後の基準マークにおける第2の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向の収縮率を求めることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1から請求項11のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記制御部は、前記用紙の表面に画像を形成する際に、前記用紙を裁断する際の目印となる裁断用マークを、前記画像領域外に形成し、前記基準マークを前記裁断用マークよりも主走査方向および副走査方向に対して更に外側の画像領域外の1箇所に形成することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1から請求項12のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記画像形成部より用紙の搬送方向の上流側に、前記用紙の傾きを修正するレジストローラを更に有し、前記ラインセンサは、前記画像形成部と前記レジストローラとの間に設置されていることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項1から請求項13のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記ラインセンサに付着する異物を除去する除去部材を更に有することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、表面の画像と共に、画像領域外の1箇所に基準マークの画像を形成し、前記画像を用紙の表面に転写する第1の画像形成ステップと、前記画像を前記用紙に定着する定着ステップと、前記用紙の表面に形成された定着後の前記基準マークをラインセンサにより検知する検知ステップと、定着前の基準マークのサイズと検知された定着後の基準マークのサイズとに基づいて前記用紙の収縮率を求め、該収縮率に基づいて裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する演算ステップと、記演算ステップで求められた位置および倍率に基づき前記用紙の裏面に画像を形成する第2の画像形成ステップと、を有することを特徴とする画像形成方法である。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の画像形成方法であって、前記画像領域外は、用紙の搬送方向に直交する方向の画像領域外であることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項15又は請求項16のいずれかに記載の画像形成方法であって、前前記ラインセンサは、前記用紙の搬送方向に直交する方向に設置されることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項15から請求項17のいずれかに記載の画像形成方法であって、前記ラインセンサにより、前記基準マークを複数回主走査して副走査方向に前記基準マークの2箇所以上を読み込んで検知することを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項15から請求項18のいずれかに記載の画像形成方法であって、前記基準マークは、第1の直線、第2の直線、及び第3の直線によって構成され、前記第1の直線と前記第2の直線は前記用紙の搬送方向に平行であって、前記第3の直線は、前記第1の直線と前記第2の直線に交差することを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項15から請求項19のいずれかに記載の画像形成方法であって、前記基準マークは、第1の直線、第2の直線、及び第3の直線によって構成され、前記第1の直線と前記第2の直線は前記用紙の搬送方向に平行であって、前記第3の直線は、前記第1の直線の前記搬送方向の上流側の端部と前記第2の直線の前記搬送方向の下流側の端部とを結ぶことを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、請求項15から請求項20のいずれかに記載の画像形成方法であって、前記基準マークはZ状の形状であることを特徴とする。
請求項22に記載の発明は、請求項15から請求項21のいずれかに記載の画像形成方法であって、前記演算ステップは、前記読み込んだ結果に基づいて、前記定着後の基準マークの前記搬送方向に直交する方向の第1の長さを求める第1の長さ算出ステップと、前記用紙の前記搬送方向における搬送速度、前記ラインセンサによる主走査の時間間隔、及び前記第1の長さに基づいて前記定着後の基準マークの前記搬送方向の第2の長さを求める第2の長さ算出ステップと、前記第1の長さ及び前記第2の長さに基づいて前記定着後における前記用紙の収縮率を求める収縮率算出ステップと、前記収縮率に従って前記裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する決定ステップと、を有することを特徴とする。
請求項23に記載の発明は、請求項22に記載の画像形成方法であって、前記収縮率算出ステップは、前記定着前の基準マークにおける第1の長さと前記第1の長さ算出ステップによって算出された前記定着後の基準マークにおける第1の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向に直交する方向の収縮率を求め、前記定着前の基準マークにおける第2の長さと前記第2の長さ算出ステップによって算出された前記定着後の基準マークにおける第2の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向の収縮率を求めることを特徴とする。
請求項24に記載の発明は、請求項15から請求項21のいずれかに記載の画像形成方法であって、前記演算ステップは、前記読み込んだ結果に基づいて、前記第1の直線と前記第3の直線とが交わる第1の基準点と、前記第2の直線と前記第3の直線とが交わる第2の基準点とを求める基準点算出ステップと、前記第1の基準点と前記第2の直線との間の第1の長さを求め、さらに、前記第1の基準点を通り前記第2の直線に直交する線と前記第2の直線とが交わる点と、前記第2の基準点との間の第2の長さを求める第3の長さ算出ステップと、前記第1の長さ及び前記第2の長さに基づいて前記定着後における前記用紙の収縮率を求める収縮率算出ステップと、前記収縮率に従って前記裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する決定ステップと、を有することを特徴とする。
請求項25に記載の発明は、請求項24に記載の画像形成方法であって、前記収縮率算出ステップは、前記定着前の基準マークにおける第1の長さと前記第3の長さ算出ステップによって算出された前記定着後の基準マークにおける第1の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向に直交する方向の収縮率を求め、前記定着前の基準マークにおける第2の長さと前記第3の長さ算出ステップによって算出された前記定着後の基準マークにおける第2の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向の収縮率を求めることを特徴とする。
請求項26に記載の発明は、請求項15から請求項25のいずれかに記載の画像形成方法であって、前記第1の画像形成ステップは、前記用紙の表面に画像を形成する際に、前記用紙を裁断する際の目印となる裁断用マークを、前記画像領域外に形成し、前記基準マークを前記裁断用マークよりも主走査方向および副走査方向に対して更に外側の画像領域外の1箇所に形成することを特徴とする。
この発明によると、用紙の両面に画像を形成する場合において、表面の画像の位置と裏面の画像の位置とサイズを高精度に合わせることが可能となる。
また、この発明によると、表面の一箇所に基準マークを形成するだけで用紙Pの収縮率を求めて、裏面の画像の位置及びサイズを決定することが可能となる。
さらに、この発明によると、表面の一箇所に基準マークを形成しているため、ラインセンサによる検知領域を従来技術よりも狭くすることが可能となる。これにより、短時間で基準マークを検知することができ、検知したデータ量も少なくて済むという効果もある。また、短時間でマークを検知することができるため、裏面の画像形成の直前でマークを検知して裏面画像の位置及びサイズを決定することができ、位置及びサイズの補正の精度を向上させることが可能となる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成について図1を参照して説明する。図1は画像形成装置の構成を示す断面図である。
10は、原稿を読み取るために原稿の搬送を行う自動原稿搬送装置である。原稿を載置する原稿載置部11には、原稿第1頁の表面を上にした状態の原稿dが複数枚載置される。原稿dはローラ12a、及びローラ12bを介して送り出され、更にローラ13を介して画像読み取り部20に搬送される。そして、画像読み取り部20において画像が読み取られた原稿dは、排紙皿16に排出される。
画像読み取り部20は、原稿を光学的にスキャンすることで画像データを生成する。光源23によって原稿dの原稿面が照射され、その反射光がミラー24、ミラー25、ミラー26、及び結合光学系27を介して光電変換手段であるCCD28の受光面に像を結ぶ。ちなみに、原稿dをプラテンガラス21上に読み取り面を下に向けた状態に載置して読み取りを行う場合には、光学系をプラテンガラス21に沿ってスキャンして読み取りを行なう。また、原稿dを搬送しながら読み取りを行う場合には、第2のプラテンガラス22下に光源23とミラー24とが固定された状態で読み取りを行う。読み取られた原稿dの画像データは、CCD28から画像処理部(図示しない)に送られる。なお、原稿dが自動搬送装置10により両面搬送される場合には、原稿dは、表面が読み取られた後、反転ローラ14にて反転搬送され、再度ローラ13へ搬送され、原稿dの裏面が画像読み取り部20で読み取られ、読み取られた画像データがCCD28から画像処理部に送られる。
給紙トレイ30は用紙Pを積載する。なお、図1において給紙トレイ30は1段のみの構成となっているが、サイズが異なる用紙を積載するために複数段の給紙トレイを設けてもよい。
給紙部40は、給紙トレイ30から画像形成部60へ用紙Pを給紙する。用紙Pは給紙トレイ30から搬送ローラ41によって送り出され、ループローラ42を介してレジストローラ43のニップ部に突き当てられることにより一旦停止して、用紙Pの搬送方向に対する傾きが修正される。そして、用紙Pは所定のタイミングで転写部63へ搬送される。また、用紙Pは手差しトレイ31から搬送ローラ44によって送り出され、同様の工程を経て転写部63へ搬送される。
画像書き込み部50は、画像読み取り部20で読み取られた原稿dの画像データに基づき画像形成部60の感光体61上に静電潜像を形成する。レーザダイオード51から画像データに応じたレーザ光を画像形成部60の感光体61上に照射することで静電潜像を形成する。
画像形成部60は、電子写真方式により用紙P上に画像を形成する。まず、帯電部67により一様に帯電させられた感光体61上に、画像書き込み部50のレーザダイオード51からのレーザ光が照射されることで静電潜像が形成される。そして、感光体61上に形成された静電潜像は、現像部62により現像されることで感光体61上にトナー像を形成する。このトナー像は感光体61の下部に設けられた転写部63により用紙Pに転写される。そして、感光体61に当接されている用紙Pは分離部64により分離される。感光体61から分離された用紙Pは搬送機構65によって定着部70に搬送される。
定着部70は、用紙P上に転写されたトナー像を熱及び圧力によって定着する。
排紙部80は、画像が形成された用紙Pを排紙する。画像が形成された用紙Pは、排紙ローラ81によって排紙トレイ82上に排紙される。両面に画像を形成する場合には、表面に画像が形成された後、用紙Pはガイド83によって下方に搬送され、反転路84に送られる。反転路84に入ってきた用紙Pは、反転搬送ローラ85によって反転され、反転搬送路86に送られる。反転搬送路86に入ってきた用紙Pは、給紙部40を介して再び画像形成部60に送られる。
そして、用紙Pはループローラ42を介してレジストローラ43のニップ部に突き当てられることにより一旦停止して、用紙Pの搬送方向に対する傾きが修正される。その後、用紙Pは所定のタイミングで転写部63へ搬送される。
画像形成部60では、感光体60上に残留付着しているトナーがクリーニング部66で除去され、次の画像形成に備えられている。この状態で用紙Pは転写部63に搬入され、裏面に画像が形成される。そして、分離部64で感光体61から分離された用紙Pは、搬送機構65を介して再び定着部70に送られてトナー像が用紙Pに定着される。このようにして、表面と裏面に画像が形成された用紙Pは、排紙ローラ81によって排紙トレイ82上に排紙される。
なお、本発明においては、用紙Pの搬送方向を副走査方向と称し、用紙Pの搬送方向に直交する方向を主走査方向と称する場合がある。
本実施形態に係る画像形成装置には、レジストローラ43と画像形成部60との間に用紙検知センサS1とラインセンサS2とを備えている。用紙検知センサS1は用紙Pの先端を検知し、ラインセンサS2は後述する基準マークMを読み込んで検知する。
図2に示すように、用紙Pはレジストローラ43によって所定のタイミングで搬送方向に送られて画像形成部60に搬送される。そして、画像形成部60では、用紙Pの表面に画像を形成する際に用紙検知センサS1にて用紙Pの先端が検知されると、用紙Pの先端を基準として予め設定された位置に画像が形成される。
例えば図3に示すように、用紙Pの先端を基準として画像領域内に画像データに基づいて画像が形成される。また、画像領域外であって予め設定された位置に裁断用マークK1〜K4の画像が形成される。この裁断用マークK1〜K4は、用紙Pを裁断する際の目印になり、裁断用マークK1〜K4に沿って用紙Pが裁断されることになる。さらに、裁断用マークK1〜K4より外側の画像領域外であって予め設定された位置に基準マークMの画像が形成される。本実施形態においては、前記基準マークは、前記裁断用マークよりも主走査方向および副走査方向に対して更に外側の画像領域外の1箇所に形成される。この基準マークMは、用紙Pの裏面に形成する画像の位置及びサイズを決定する際の基準となる。
ここで、基準マークMについて図4を参照して説明する。図4は用紙の表面に形成された基準マークMを示す図である。基準マークMは、副走査方向に平行な2本の第1の直線L1及び第2の直線L2と、副走査方向に対して斜めの第3の直線L3とからなる。基準マークMの形成時においては、L1とL2の長さは等しくなっている。L3の一端はL1の搬送方向上流側の端部に接続され、L3の他端はL2の搬送方向下流側の端部に接続されている。換言すると、基準マークMはZ状の形状を有している。
L1及びL2の副走査方向の長さをX1とし、L1とL2との間の長さをY1とする。また、L1とL3との交点を基準点PAとし、L2とL3との交点を基準点PBとする。この基準点PAが裏面の画像領域を決定する際の基準となる。マークMの形成時の基準点PAは、用紙Pの後端から距離a、側面から距離bの位置に形成される。マーク形成時における基準マークMのサイズと、基準マークMの形成位置は、予め設定されて記憶部3に記憶されている。サイズについては、長さX1と長さY1が予め記憶され、位置については、基準点PAの位置となる距離a、bが予め記憶されている。なお、長さX1が本発明の「定着前の第2の長さ」に相当し、長さY1が本発明の「定着前の第1の長さ」に相当する。また、基準点PAが本発明の「第1の基準点」に相当し、基準点PBが本発明の「第2の基準点」に相当する。
なお、この実施形態においては、L3の一端はL1の搬送方向上流側の端部に接続され、L3の他端はL2の搬送方向下流側の端部に接続されているが、この発明に係る基準マークMはこの形状に限られない。例えば、斜めの第3の直線が第1の直線と第2の直線に交差している形状であっても良い。
表面に画像が形成された用紙Pは定着部70によって定着され、排紙ローラによって排紙トレイに排紙される。両面に画像を形成する場合は、表面に画像が形成されて定着された後、用紙Pはガイド83によって下方に搬送されて反転路84に送られる。反転路84に入ってきた用紙Pは、反転搬送ローラ85によって反転され、反転搬送路86に送られる。反転搬送路86に入ってきた用紙Pは、給紙部40を介して再び画像形成部60に送られる。
ここで、用紙Pの裏面に画像を形成する際の基準マークMの検出方法について図5を参照して説明する。図5は、用紙の裏面に画像を形成する際の基準マークMの検出方法の1例を示す図である。図5に示すように、用紙Pはレジストローラ43によって所定のタイミングで搬送方向に送られて画像形成部60に搬送される。そして、ラインセンサS2は反転された状態の用紙Pの下方から用紙Pの表面に形成された基準マークMを読み込んで検知する。ラインセンサS2によって検知された基準マークMの位置情報は図6に示す演算部2を有する制御部1に出力される。
図6に示す演算部2は、マーク形成時の基準マークMの位置情報と、ラインセンサS2によって検知された基準マークMの位置情報とに基づいて用紙Pの収縮率を求める。つまり、演算部2は、定着前の基準マークMの位置情報と定着後の基準マークMの位置情報とに基づいて、定着処理による用紙Pの収縮率を求める。
ここで、演算部2による用紙Pの収縮率の算出方法について図7を参照して説明する。図7は、裏面に形成する画像の位置及び倍率を求める処理を説明するための図である。
例えば、図7に示すようにラインセンサS2が、走査線L4とL5の2箇所で基準マークMを走査した場合、ラインセンサS2によって走査線L4と基準マークMとが交差する交点P1〜交点P3が読み込まれ、走査線L5と基準マークMとが交差する交点P4〜交点P6が読み込まれる。なお、この実施形態においては、ラインセンサS2によって基準マークMの2箇所を走査したが、3箇所以上走査しても良い。その場合は、各走査による走査線と基準マークMとが交わる点がラインセンサS2によって読み込まれることになる。
そして、第1の長さ算出部2Aでは、交点P1と交点P3、又は交点P4と交点P6との間の長さY2を求める。この長さY2は、表面の定着後の基準マークMの主走査方向の長さを表している。さらに第1の長さ算出部2Aでは、交点P2と交点P3との間の長さA、交点P1と交点P2との間の長さB、交点P5と交点P6との間の長さC、交点P4と交点P5との間の長さDを求める。表面の定着後の基準マークMの主走査方向の長さY2の情報は、第2の長さ算出部2Bと収縮率算出部2Cに出力される。長さB、及びDの情報は、第2の長さ算出部2Bに出力される。なお、長さY2が本発明の「定着後の第1の長さ」に相当する。
第2の長さ算出部2Bでは、用紙Pの搬送速度、ラインセンサS2により走査線L5と走査線L4にて主走査方向にスキャンする場合の主走査の時間間隔、長さY2、長さB、及び長さDに基づいて、基準マークMの副走査方向の長さX2を求める。なお、ラインセンサS2により走査線L5と走査線L4にて主走査方向にスキャンする場合の主走査の時間間隔は、予め設定された時間間隔であり記憶部3に記憶されている。例えば、第2の長さ算出部2Bは、以下の式に基づいて副走査方向の長さX2を求める。ここで、交点1と交点4の長さEは、
E=(用紙Pの搬送速度[mm/sec])×(主走査の時間間隔[sec])となる。
相似関係から、(D−B):Y2=E:X2 の関係が成立し、関係式を展開すると、
X2={Y2/(D−B)}×E・・・(式1)となる。
第2の長さ算出部2Bは上記の式に従って副走査方向の長さX2を算出する。そして、長さX2の情報は収縮率算出部2Cに出力される。なお、長さX2が本発明の「定着後の第2の長さ」に相当する。
収縮率算出部2Cは、定着後の長さX2、Y2と、記憶部3に記憶されているマーク形成時の基準マークMの長さX1、Y1とから、用紙Pの収縮率を求める。X2/X1が副走査方向の収縮率に相当し、Y2/Y1が主走査方向の収縮率に相当する。主走査方向の収縮率については、収縮率算出部2Cは、第1の長さ算出部2Aによって求められた長さY2と、マーク形成時の基準マークMの長さY1とに基づいて、用紙Pの主走査方向の収縮率(Y2/Y1)を求める。また、副走査方向の収縮率については、収縮率算出部2Cは、第2の長さ算出部2Bによって求められた長さX2と、マーク形成時の基準マークMの長さX1とに基づいて、用紙Pの副走査方向の収縮率(X2/X1)を求める。
例えば、X1=10[mm]、Y1=10[mm]、X2=9.9[mm]、Y2=9.9[mm]であったとすると、副走査方向の収縮率は99[%]となり、主走査方向の収縮率も99[%]となる。
倍率決定部2Dは、収縮率算出部2Cによって算出された用紙Pの収縮率に基づいて裏面に画像形成する場合の画像の倍率を決定する。ここで、裏面に形成する画像の倍率について説明する。倍率決定部2Dは、収縮率算出部2Cによって求められた収縮率に従って裏面に画像形成する元の画像データを縮小する。例えば、副走査方向の収縮率が99[%]の場合、裏面に形成する画像の副走査方向の長さを元の画像データに対して99[%]の長さにする。また、主走査方向の収縮率が99[%]の場合、裏面に形成する画像の主走査方向の長さを元の画像データに対して99[%]の長さにする。これにより、裏面に形成される画像は、元の裏面の画像データと比べて全体として97.01[%]に縮小されて裏面に形成されることになる。
位置決定部2Eは、収縮率算出部2Cによって算出された用紙Pの収縮率に基づいて裏面画像の形成領域の位置を決定する。裏面画像の形成領域の位置については、定着後の基準点PAを基準として決定される。例えば、図7に示すように、定着後の基準マークMの基準点PAから所定の距離だけ離れた位置を裏面画像の形成領域の境界とする。定着後の基準点PAの位置は用紙Pの収縮率の分だけマーク形成時の位置からずれているため、位置決定部2Eは、収縮によってずれた位置にある定着後の基準点PAを基準として裏面画像の形成領域を決定する。
マーク形成時においては、図4に示すように、用紙Pの後端から距離a、側面から距離bの位置に基準点PAが位置するように基準マークMが形成される。そして、表面に画像を転写して定着した後、定着後の基準点PAの位置は用紙Pの収縮率の分だけずれて、図8に示すように、後端からの距離は距離c、側面からの距離は距離dとなる。例えば、主走査方向の収縮率が99[%]、副走査方向の収縮率が99[%]の場合、距離cは距離aよりも1.0[%]短くなり、距離dは距離bよりも1.0[%]短くなる。このようにマーク形成時の基準点PAの位置から収縮率の分だけずれた位置を定着後の基準点PAとする。そして、後端から距離c、側面から距離dの位置を基準点PAの位置として、その基準点PAから所定の距離離れた位置を裏面画像の形成領域の境界とする。
制御部1は、倍率決定部2Dから裏面の画像の倍率と、位置決定部2Eから裏面画像の形成領域の位置情報とに基づいて画像形成部60を制御する。画像形成部60では、制御部1の制御により用紙Pの裏面に画像が形成される。
なお、制御部1は、画像形成装置の画像読み取り部20、給紙部40、画像書き込み部50、画像形成部60、定着部70等の各部に接続され、転写、定着、反転などの処理を制御する。また、制御部1はCPUなどで構成され、図示しない記憶部から演算プログラムを読み込むことにより、演算部2の機能を実行する。
また、図示しないが、画像形成装置には入力部と表示部とからなる操作パネルが設置されている。この操作パネルでキーなどが押下されるとそのキーに対応する信号が制御部1に出力される。また、制御部1から出力された表示信号の指示に従って、表示部の画面上に画像やメッセージなどのテキストを表示する。
次に、第1の実施形態に係る画像形成装置の制御について図8を参照して説明する。図8は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の制御を示すフローチャートである。
(ステップS01)
ステップS01では、画像形成部60で用紙Pの表面に画像を形成するとともに、基準マークMが形成される。詳しく説明すると、給紙トレイから搬送された用紙Pは、図2に示すように、レジストローラ43によって所定のタイミングで画像形成部60に送り出される。そして、用紙検知センサS1が用紙Pの先端を検知すると、図3に示すように、画像形成部60は用紙Pの先端を基準として予め設定された位置に画像を形成する。さらに画像形成部60は、裁断用マークK1〜K4を形成するとともに、裁断用マークK1〜K4の外側の領域であって予め設定された位置に、図4に示す略Z状の基準マークMを形成する。この基準マークMは用紙Pの後端側の一箇所に形成される。
また、マーク形成時における基準マークMのサイズ及び位置情報が記憶部3に記憶される。例えば、基準マークMのサイズとして、マーク形成時の副走査方向の長さX1、及び主走査方向の長さY1が記憶部3に記憶される。さらに、基準マークMの位置情報として、基準点PAの位置情報が記憶される。例えば、用紙Pの後端からの距離a、側面からの距離bが基準点PAの位置情報として記憶部3に記憶される。
(ステップS02)
ステップS02では、用紙Pは定着部70に搬送され、定着部70によって表面、裁断用マークK1〜K4、及び基準マークMの画像が定着される。
(ステップS03)
ステップS03では、表面に画像が定着された用紙Pは反転されて再び画像形成部60に搬送される。つまり、表面に画像が定着された用紙Pは図1に示す搬送路切換ガイド83によって下方に搬送されて反転路84に送られ、反転搬送ローラ85によって反転された後に、反転搬送路86に送られ、反転搬送路86を経由して再び画像形成部60に送られる。
(ステップS04)
ステップS04では、反転された用紙Pは、図5に示すように、レジストローラ43によって所定のタイミングで画像形成部60に送られる。そして、ラインセンサS2が反転させられた状態の用紙Pの下方から表面の定着後の基準マークMを読み込む。ラインセンサS2によって読み込まれた基準マークMの位置情報は図6に示す演算部2に出力される。
例えば、図7に示すようにラインセンサS2が基準マークMをを走査線L4、L5上にて2箇所を走査した場合、ラインセンサS2によってその走査線L4と基準マークMとが交差する点P1〜P3が読み込まれ、走査線L5と基準マークMとが交差する点P4〜点P6が読み込まれる。
(ステップS05)
ステップS05では、第1の長さ算出部2Aが、点P1と点P3との間の長さY2を求める。なお、第1の長さ算出部2Aは、点P4と点P6との間の長さを求めて長さY2としても良い。この長さY2は、表面の定着後の基準マークMの主走査方向の長さを表している。さらに第1の長さ算出部2Aは、点P2と点P3との間の長さA、点P1と点P2との間の長さB、点P5と点P6との間の長さC、点P4と点P5との間の長さDを求める。そして、定着後の基準マークMの主走査方向の長さY2の情報は、第2の長さ算出部2Bと収縮率算出部2Cに出力される。長さB、及び長さDの情報は、第2の長さ算出部2Bに出力される。
(ステップS06)
ステップS06では、第2の長さ算出部2Bが、用紙Pの搬送速度、ラインセンサS2により走査線L5と走査線L4にて主走査方向にスキャンする場合の主走査の時間間隔、長さY2、長さB、及び長さDに基づいて、基準マークMの副走査方向の長さX2を求める。第2の長さ算出部2Bは、上述した式(1)に従って副走査方向の長さX2を求める。この長さX2の情報は収縮率算出部2Cに出力される。
(ステップS07)
ステップS07では、収縮率算出部2Cが、第1の長さ算出部2A及び第2の長さ算出部2Bによって求められた長さX2、Y2と、記憶部3に記憶されているマーク形成時の基準マークMの長さX1、Y1と、に基づいて用紙Pの収縮率を求める。X2/X1が副走査方向の収縮率に相当し、Y2/Y1が主走査方向の収縮率に相当する。例えば、X1=10[mm]、Y1=10[mm]、X2=9.9[mm]、長さY2=9.9[mm]であった場合、副走査方向の収縮率は99[%]となり、主走査方向の収縮率も99[%]となる。
(ステップS08)
ステップS08では、倍率決定部2DがステップS07で求められた収縮率に基づいて裏面に形成する画像の倍率を決定する。倍率決定部2Dは、収縮率算出部2Cによって求められた収縮率に従って元の裏面の画像データを縮小する。例えば、副走査方向の収縮率が90[%]の場合、裏面に形成する画像データの副走査方向の長さを元の画像データに対して99[%]の長さにする。また、主走査方向の収縮率が99[%]の場合、裏面に形成する画像データの主走査方向の長さを元の画像データに対して99[%]の長さにする。これにより、裏面の画像データは、元の画像データと比べて全体として97.01[%]に縮小された画像データにより裏面に形成されることになる。
(ステップS09)
ステップS09では、位置決定部2EがステップS07で求められた収縮率に基づいて裏面に形成する画像の位置を決定する。位置決定部2Eは、定着後の基準点PAの位置を基準として裏面画像の形成領域の位置を決定する。表面の定着後の基準点PAの位置は用紙Pの収縮率の分だけずれているため、ずれた位置にある定着後の基準点PAを基準として裏面画像の形成領域を決定する。
マーク形成時においては、図4に示すように、用紙Pの後端から距離a、側面から距離bの位置に基準点PAが位置するように基準マークMが形成される。しかし、定着後の基準点PAの位置は用紙Pの収縮率の分だけずれて、図7に示すように、後端からの距離は距離c、側面からの距離は距離dとなる。例えば、主走査方向の収縮率が99[%]、副走査方向の収縮率が99[%]の場合、距離cは距離aよりも1.0[%]短くなり、距離dは距離bよりも1.0[%]短くなる。このように収縮率の分だけずれた位置を定着後の基準点PAとする。そして、後端から距離c、側面から距離dの位置を基準点PAの位置として、その基準点PAから所定の距離はなれた位置を裏面画像の形成領域の境界とする。
(ステップS10)
ステップS10では、画像形成部60にて、用紙Pの裏面に画像が形成される。このときステップS09で決定された裏面画像の形成領域内に、収縮率の分だけ縮小された画像が形成される。その結果、表面に画像を形成した後の定着処理によって用紙Pが縮小しても、その収縮に合わせて裏面画像の位置及び倍率を決定して裏面に画像を形成するため、表面に形成された画像の位置及びサイズと、裏面に形成された画像の位置及びサイズとを一致させることが可能となる。
この実施形態に係る画像形成装置のように、用紙Pの一箇所に基準マークMを形成するだけで用紙Pの収縮率が求められるため、従来技術に比べてラインセンサS2を小型化することが可能となり、ラインセンサS2による読み取り範囲を従来技術よりも狭くすることが可能となる。さらに、ラインセンサS2による読み取り範囲を狭くすることができるため、ラインセンサS2によって読み取ったデータを保存するためのメモリの容量を少なくすることが可能となる。
また、基準マークMは用紙Pの一箇所に形成されているため、ラインセンサS2によって短時間で読み取ることができる。そのことにより、画像形成部60の上流側にラインセンサS2を設置し、裏面の画像の形成前に、ラインセンサS2によって基準マークMを読み取って裏面の画像の倍率及び位置を求めることができる。このように裏面に画像を形成する直前に読み取った基準マークMに基づいて画像の位置及び倍率が決定されるため、位置及び倍率の精度を向上させることが可能となる。
また、ラインセンサS2の除去部材として送風機構を設け、ラインセンサS2に付着している紙粉などの異物をエアー等を吹き付けて除去しても良い。
[第2の実施の形態]
第2の実施形態に係る画像形成装置の構成は、第1の実施形態に係る画像形成装置と同じであるので、説明を省略する。相違点について、図9の第2の実施形態に係る画像形成装置の制御のブロック図を参照して説明する。
第1の実施形態に係る画像形成装置に設置されている第1の長さ算出部2A及び第2の長さ算出部2Bの代わりに、基準点算出部2F及び第3の長さ算出部2Gを備えており、それら以外の構成については、第1の実施形態に係る画像形成装置と同様である。
基準点算出部2F及び第3の長さ算出部2Gの処理について、図7、図9及び図10を参照して説明する。図10は、裏面に形成する画像の位置及び倍率を求める処理を説明するための図である。
第1の実施形態と同様に、図7及び図10(a)に示すようにラインセンサS2で基準マークMを走査線L4、L5上の2箇所にて走査した場合、ラインセンサS2によって走査線L4と基準マークMとが交差する点P1〜点P3が読み込まれ、走査線L5と基準マークMとが交差する点P4〜点P6が読み込まれる。なお、ラインセンサS2によって基準マークMを3箇所以上走査しても良い。
そして、図10(b)に示すように、基準点算出部2Fは点P1と点P4とを結ぶ仮想線L6を延長し、点P2と点P5とを結ぶ仮想線L7を延長し、更に、点P3と点P6とを結ぶ仮想線L8を延長する。そして、基準点算出部2Fはそれらの直線が交差する点を表面の定着後の基準点PA、PBとする。
第3の長さ算出部2Gは、図10(c)に示すように、点P3と点P6とを結んだ仮想線L8を延長し、基準点PAからその仮想線L8に垂線な仮想線L9を引き、基準点PAから仮想線L8と仮想線L9の交点P7までの長さY2を求める。さらに、交点P7から基準点PBまでの長さX2を求める。
収縮率算出部2Cは、第3の長さ算出部2Gによって求められた長さX2、Y2と、記憶部3に記憶されている、マーク形成時の基準マークMの長さX1、Y1とから、用紙Pの収縮率を求める。X2/X1が副走査方向の収縮率に相当し、Y2/Y1が主走査方向の収縮率に相当する。
例えば、X1=10[mm]、Y1=10[mm]、X2=9.9[mm]、Y2=9.9[mm]である場合、副走査方向の収縮率は99[%]となり、主走査方向の収縮率も99[%]となる。
倍率決定部2Dは、第1の実施形態と同様に、収縮率算出部2Cによって算出された用紙Pの収縮率に基づいて裏面に画像形成する場合の画像データの倍率を決定する。倍率決定部2Dは、収縮率に従って元の裏面の画像データを縮小する。例えば、副走査方向の収縮率が99[%]で、主走査方向の収縮率が99[%]の場合、副走査方向及び主走査方向の長さを元の画像データに対して99[%]の長さに縮小する。
位置決定部2Eは、第1の実施形態と同様に、収縮率算出部2Cによって算出された用紙Pの収縮率に基づいて裏面画像の形成領域の位置を決定する。位置決定部2Eは、マーク形成時の基準点PAの位置から収縮率の分だけずれた位置を表面の画像の定着後の基準点PAとする。そして、図6に示すように、後端から距離c、側面から距離dの位置を基準点PAの位置として、その基準点PAから所定の距離離れた位置を裏面画像の形成領域の境界とする。
次に、この発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の制御について図11を参照して説明する。図11は、この発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の制御を示すフローチャートである。
(ステップS20)
ステップS20では、第1の実施形態におけるステップS01と同様に、画像形成部60が用紙Pの表面に画像を形成するとともに、基準マークMを形成する。図3に示すように、画像形成部60は用紙Pの先端を基準として予め設定された位置に画像を形成する。さらに画像形成部60は、裁断用マークK1〜K4を形成するとともに、裁断用マークK1〜K4の外側の領域であって予め設定された位置に、図4に示す略Z状の基準マークMを形成する。
また、第1の実施形態と同様に、マーク形成時における基準マークMのサイズ及び位置情報が記憶部3に記憶される。例えば、基準マークMのサイズとして、マーク形成時の副走査方向の長さX1、及び主走査方向の長さY1が記憶部3に記憶される。さらに、基準マークMの位置情報として、基準点PAの位置情報が記憶される。例えば、用紙Pの後端からの距離a、側面からの距離bが基準点PAの位置情報として記憶部3に記憶される。
(ステップS21)
ステップS21では、第1の実施形態におけるステップS02と同様に、用紙Pは定着部70に搬送され、定着部70によって表面、裁断用マークK1〜K4、及び基準マークMの画像が定着される。
(ステップS22)
ステップS23では、第1の実施形態におけるステップS03と同様に、表面に画像が定着された用紙Pは反転されて再び画像形成部60に搬送される。
(ステップS23)
ステップS23では、第1の実施形態におけるステップS04と同様に、反転させられた用紙Pは、図5に示すように、レジストローラ43によって所定のタイミングで画像形成部60に送られる。そして、ラインセンサS2が反転された状態の用紙Pの下方から表面の定着後の基準マークMを読み込む。ラインセンサS2によって読み込まれた基準マークMの位置情報は図9に示す演算部4を有する制御部1に出力される。
例えば、図7及び図10(a)に示すようにラインセンサS2が基準マークMを走査線L4、L5上にて2箇所を走査した場合、ラインセンサS2によって、走査線L4と基準マークMとが交差する点P1〜点P3が読み込まれ、走査線L5と基準マークMとが交差する点P4〜点P6が読み込まれて検知される。
(ステップS24)
ステップS24では、基準点算出部2Fが表面の定着後の基準マークMの基準点を求める。例えば、図10(b)に示すように、基準点算出部2Fは点P1と点P4とを結ぶ仮想線L6を延長し、点P2と点P5とを結ぶ仮想線L7を延長し、更に、点P3と点P6とを結ぶ仮想線L8を延長する。そして、基準点算出部2Fはそれらの直線が交差する点を表面の定着後の基準点PA、PBとする。
(ステップS25)
ステップS25では、第3の長さ算出部2Gが、図10(c)に示すように、点P3と点P6とを結んだ仮想線L8を延長し、基準点PAから仮想線L8に垂線な仮想線L9を引き、基準点PAから交点P7までの長さY2を求め、さらに、交点P7から基準点PBまでの長さX2を求める。
(ステップS26)
ステップS26では、収縮率算出部2Cが、第3の長さ算出部2Gによって求められた長さX2、Y2と、記憶部3に記憶されているマーク形成時の基準マークMの長さX1、Y1と、に基づいて用紙Pの収縮率を求める。X2/X1が副走査方向の収縮率に相当し、Y2/Y1が主走査方向の収縮率に相当する。例えば、X1=10[mm]、Y1=10[mm]、X2=9.9[mm]、Y2=9.9[mm]であった場合、副走査方向の収縮率は99[%]となり、主走査方向の収縮率も99[%]となる。
(ステップS27)
ステップS27では、倍率決定部2DがステップS26で求められた収縮率に基づいて裏面に形成する画像の倍率を決定する。第1の実施形態におけるステップS08と同様に、倍率決定部2Dは、収縮率算出部2Cによって求められた収縮率に従って元の裏面の画像データを縮小する。例えば、副走査方向の収縮率が99[%]で、主走査方向の収縮率が99[%]の場合、副走査方向及び主走査方向の長さを元の画像データに対して99[%]の長さにする。
(ステップS28)
ステップS28では、第1の実施形態におけるステップS09と同様に、位置決定部2EがステップS26で求められた収縮率に基づいて裏面に形成する画像の位置を決定する。位置決定部2Eは、マーク形成時の基準点PAの位置から収縮率の分だけずれた位置を表面の定着後の基準点PAとする。図7に示すように、位置決定部2Eは、後端から距離c、側面から距離dの位置を基準点PAの位置として、その基準点PAから所定の距離離れた位置を裏面画像の形成領域の境界とする。
(ステップS29)
ステップS29では、第1の実施形態におけるステップS10と同様に、画像形成部60が用紙Pの裏面に画像を形成する。このときステップS28で決定された裏面画像の形成領域内に、収縮率の分だけ縮小された画像が形成される。その結果、表面に画像を形成した後の定着処理によって用紙Pが収縮しても、その収縮に合わせて裏面画像の位置及び倍率を決定して裏面に画像を形成するため、表面に形成された画像の位置及びサイズと、裏面に形成された画像の位置及びサイズとを一致させることが可能となる。
また、第1の実施形態に係る画像形成装置と同様に、従来技術と比べてラインセンサS2を小型化することが可能となり、ラインセンサS2による読み取り範囲を従来技術よりも狭くすることが可能となる。さらに、ラインセンサS2によって読み取ったデータを保存するためのメモリの容量を小さくすることができる。また、第1の実施形態に係る画像形成装置と同様に、基準マークMは用紙Pの一箇所に形成されているため、ラインセンサS2によって短時間で読み取ることができる。そのことにより、裏面に画像を形成する直前に基準マークMを読み取ることができ、位置及び倍率の精度を向上させることが可能となる。
さらに第1の実施形態に係る画像形成装置と同様に、ラインセンサS2の除去部材として送風機構を設け、ラインセンサS2に付着している紙粉などの異物をエアー等を吹き付けて除去しても良い。
画像形成装置の構成を示す断面図である。 用紙の表面に形成する画像の位置を決定する方法の1例を示す図である。 用紙の表面に形成された画像と基準マークとを示す図である。 用紙の表面に形成された基準マークを示す図である。 用紙の裏面に画像を形成する際のマークの検出方法の1例を示す図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御のブロック図である。 裏面に形成する画像の位置及び倍率を求める処理を説明するための図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像形成装置の制御のブロック図である。 裏面に形成する画像の位置及び倍率を求める処理を説明するための図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 制御部
2、4 演算部
3 記憶部
2A 第1の長さ算出部
2B 第2の長さ算出部
2C 収縮率算出部
2D 倍率決定部
2E 位置決定部
2F 基準点算出部
2G 第3の長さ算出部
S2 ラインセンサ
60 画像形成部

Claims (26)

  1. 表面の画像と共に、画像領域外の1箇所に基準マークの画像を形成し、前記画像を用紙の表面に転写する画像形成部と、
    前記画像を前記用紙に定着する定着部と、
    前記用紙の表面に形成された定着後の前記基準マークを検知するラインセンサと、
    定着前の基準マークのサイズと検知された定着後の基準マークのサイズとに基づいて前記用紙の収縮率を求め、該収縮率に基づいて裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する演算部を有する制御部と、を有し、
    前記制御部は、算出された位置および倍率に基づき前記用紙の裏面に画像を形成するように制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像領域外は、用紙の搬送方向に直交する方向の画像領域外であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ラインセンサは、前記用紙の搬送方向に直交する方向に設置されることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 前記ラインセンサにより、前記基準マークを複数回主走査して副走査方向に前記基準マークの2箇所以上を読み込んで検知することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記基準マークは、第1の直線、第2の直線、及び第3の直線によって構成され、前記第1の直線と前記第2の直線は前記用紙の搬送方向に平行であって、前記第3の直線は、前記第1の直線と前記第2の直線に交差することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記基準マークは、第1の直線、第2の直線、及び第3の直線によって構成され、前記第1の直線と前記第2の直線は前記用紙の搬送方向に平行であって、前記第3の直線は、前記第1の直線の前記搬送方向の上流側の端部と前記第2の直線の前記搬送方向の下流側の端部とを結ぶことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記基準マークはZ状の形状であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成措置。
  8. 前記演算部は、
    前記読み込んだ結果に基づいて、前記定着後の基準マークの前記搬送方向に直交する方向の第1の長さを求める第1の長さ算出部と、
    前記用紙の前記搬送方向における搬送速度、前記ラインセンサによる主走査の時間間隔、及び前記第1の長さに基づいて前記定着後の基準マークの前記搬送方向の第2の長さを求める第2の長さ算出部と、
    前記第1の長さ及び前記第2の長さに基づいて前記定着後における前記用紙の収縮率を求める収縮率算出部と、
    前記収縮率に従って前記裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する決定部と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記収縮率算出部は、前記定着前の基準マークにおける第1の長さと前記第1の長さ算出部によって算出された前記定着後の基準マークにおける第1の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向に直交する方向の収縮率を求め、前記定着前の基準マークにおける第2の長さと前記第2の長さ算出部によって算出された前記定着後の基準マークにおける第2の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向の収縮率を求めることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記演算部は、
    前記読み込んだ結果に基づいて、前記第1の直線と前記第3の直線とが交わる第1の基準点と、前記第2の直線と前記第3の直線とが交わる第2の基準点とを求める基準点算出部と、
    前記第1の基準点と前記第2の直線との間の第1の長さを求め、さらに、前記第1の基準点を通り前記第2の直線に直交する線と前記第2の直線とが交わる点と、前記第2の基準点との間の第2の長さを求める第3の長さ算出部と、
    前記第1の長さ及び前記第2の長さに基づいて前記定着後における前記用紙の収縮率を求める収縮率算出部と、
    前記収縮率に従って前記裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する決定部と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記収縮率算出部は、前記定着前の基準マークにおける第1の長さと前記第3の長さ算出部によって算出された前記定着後の基準マークにおける第1の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向に直交する方向の収縮率を求め、前記定着前の基準マークにおける第2の長さと前記第3の長さ算出部によって算出された前記定着後の基準マークにおける第2の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向の収縮率を求めることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記用紙の表面に画像を形成する際に、前記用紙を裁断する際の目印となる裁断用マークを、前記画像領域外に形成し、前記基準マークを前記裁断用マークよりも主走査方向および副走査方向に対して更に外側の画像領域外の1箇所に形成することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成部より用紙の搬送方向の上流側に、前記用紙の傾きを修正するレジストローラを更に有し、前記ラインセンサは、前記画像形成部と前記レジストローラとの間に設置されていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記ラインセンサに付着する異物を除去する除去部材を更に有することを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 表面の画像と共に、画像領域外の1箇所に基準マークの画像を形成し、前記画像を用紙の表面に転写する第1の画像形成ステップと、
    前記画像を前記用紙に定着する定着ステップと、
    前記用紙の表面に形成された定着後の前記基準マークをラインセンサにより検知する検知ステップと、
    定着前の基準マークのサイズと検知された定着後の基準マークのサイズとに基づいて前記用紙の収縮率を求め、該収縮率に基づいて裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する演算ステップと、
    前記演算ステップで求められた位置および倍率に基づき前記用紙の裏面に画像を形成する第2の画像形成ステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  16. 前記画像領域外は、用紙の搬送方向に直交する方向の画像領域外であることを特徴とする請求項15に記載の画像形成方法。
  17. 前前記ラインセンサは、前記用紙の搬送方向に直交する方向に設置されることを特徴とする請求項15又は請求項16のいずれかに記載の画像形成方法。
  18. 前記ラインセンサにより、前記基準マークを複数回主走査して副走査方向に前記基準マークの2箇所以上を読み込んで検知することを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載の画像形成方法。
  19. 前記基準マークは、第1の直線、第2の直線、及び第3の直線によって構成され、前記第1の直線と前記第2の直線は前記用紙の搬送方向に平行であって、前記第3の直線は、前記第1の直線と前記第2の直線に交差することを特徴とする請求項15から請求項18のいずれかに記載の画像形成方法。
  20. 前記基準マークは、第1の直線、第2の直線、及び第3の直線によって構成され、前記第1の直線と前記第2の直線は前記用紙の搬送方向に平行であって、前記第3の直線は、前記第1の直線の前記搬送方向の上流側の端部と前記第2の直線の前記搬送方向の下流側の端部とを結ぶことを特徴とする請求項15から請求項19のいずれかに記載の画像形成方法。
  21. 前記基準マークはZ状の形状であることを特徴とする請求項15から請求項20に記載の画像形成方法。
  22. 前記演算ステップは、
    前記読み込んだ結果に基づいて、前記定着後の基準マークの前記搬送方向に直交する方向の第1の長さを求める第1の長さ算出ステップと、
    前記用紙の前記搬送方向における搬送速度、前記ラインセンサによる主走査の時間間隔、及び前記第1の長さに基づいて前記定着後の基準マークの前記搬送方向の第2の長さを求める第2の長さ算出ステップと、
    前記第1の長さ及び前記第2の長さに基づいて前記定着後における前記用紙の収縮率を求める収縮率算出ステップと、
    前記収縮率に従って前記裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する決定ステップと、
    を有することを特徴とする請求項15から請求項21のいずれかに記載の画像形成方法。
  23. 前記収縮率算出ステップは、前記定着前の基準マークにおける第1の長さと前記第1の長さ算出ステップによって算出された前記定着後の基準マークにおける第1の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向に直交する方向の収縮率を求め、前記定着前の基準マークにおける第2の長さと前記第2の長さ算出ステップによって算出された前記定着後の基準マークにおける第2の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向の収縮率を求めることを特徴とする請求項22に記載の画像形成方法。
  24. 前記演算ステップは、
    前記読み込んだ結果に基づいて、前記第1の直線と前記第3の直線とが交わる第1の基準点と、前記第2の直線と前記第3の直線とが交わる第2の基準点とを求める基準点算出ステップと、
    前記第1の基準点と前記第2の直線との間の第1の長さを求め、さらに、前記第1の基準点を通り前記第2の直線に直交する線と前記第2の直線とが交わる点と、前記第2の基準点との間の第2の長さを求める第3の長さ算出ステップと、
    前記第1の長さ及び前記第2の長さに基づいて前記定着後における前記用紙の収縮率を求める収縮率算出ステップと、
    前記収縮率に従って前記裏面に形成する画像の位置及び倍率を決定する決定ステップと、
    を有することを特徴とする請求項15から請求項21のいずれかに記載の画像形成方法。
  25. 前記収縮率算出ステップは、前記定着前の基準マークにおける第1の長さと前記第3の長さ算出ステップによって算出された前記定着後の基準マークにおける第1の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向に直交する方向の収縮率を求め、前記定着前の基準マークにおける第2の長さと前記第3の長さ算出ステップによって算出された前記定着後の基準マークにおける第2の長さとの比率により、前記用紙の搬送方向の収縮率を求めることを特徴とする請求項24に記載の画像形成方法。
  26. 前記第1の画像形成ステップは、前記用紙の表面に画像を形成する際に、前記用紙を裁断する際の目印となる裁断用マークを、前記画像領域外に形成し、前記基準マークを前記裁断用マークよりも主走査方向および副走査方向に対して更に外側の画像領域外の1箇所に形成することを特徴とする請求項15から請求項25のいずれかに記載の画像形成方法。
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