JP2005266121A - 画像形成装置 - Google Patents

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めぐみ 安田
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Abstract

【課題】 レジストマークの検出精度の低下を抑制することできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 連続紙28に形成された画像形成の位置ずれを補正するためのレジストマーク80が、欠けや掠れ、及び膨張等により本来の形状とはことなるレジストマーク80として連続紙に形成された場合であっても、レジストマーク80を検出することにより得られる出力信号を、本来のレジストマーク80により得られる出力信号となるように補正することができる。また、補正した出力信号に基づいて、主走査方向及び副走査方向の位置ずれを算出することができる。このため、精度良く主走査方向及び副走査方向の位置ずれを算出することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、露光部にLEDユニットを備え連続した用紙に対し電子写真プロセス、または光ビームで感光体上を走査することにより、画像を形成する画像形成装置に関する。
従来より、レーザービーム等の光ビームにより走査する光ビーム走査装置を複数備え、記録用紙へカラー画像や、記録用紙の両面へ画像を形成する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置として、各色(例えば、ブラック:K、シアン:C、マゼンタ:M、イエロー:Y)毎または記録用紙の各記録面毎に、光ビーム走査装置及び感光体からなる記録装置を複数配置し、記録用紙を各記録装置へ順次搬送し、各記録装置による画像を記録用紙へ順次重畳転写して、カラー画像または両面画像を形成可能なものが知られている。
このような画像形成装置では、各感光体上を走査する光ビームは、転写ベルトの移動速度、及び感光体間の距離等により決定される所定の時間だけ間隔を置き露光される。各感光体用の画像データが同一の場合、理想的な状態の場合には、記録用紙上における全色の画像位置は全て重なる。また、記録用紙の両面に画像を形成する場合には、記録用紙両面における画像の書き始めの位置は重なる。しかし、実際には、光ビーム走査装置を構成する光学部品の位置ずれ、感光体間の機械的な取付部のずれ、装置全体の歪み等によって、ずれが生じる場合がある。
この走査位置ずれを補正するために、所定の位置に所定の画像(以下、レジストマークという)を各感光ドラム上に形成して、レジスト検知装置により、各感光体毎にレジストマーク位置を検知し、検知された情報により、光ビーム走査装置を構成する光学備品等を移動させたりすることで走査位置ずれ補正する技術が知られている。
レジストマークの形状には、一端が接続されるとともに、他端方向に向けて主走査方向間隔が副走査方向に沿って除々に開くように2本の直線が配置された形状(副走査方向を水平方向とした場合、略「く」の字状)に形成されるものがある。このような形状のレジストマークでは、レジストマークを構成する2本の各直線と略同一の角度となるように1対のフォトセンサを配設して読取ることによって、主走査方向及び副走査方向の走査位置ずれを同時に検出している。
しかし、転写ベルト上の傷、転写むら、あるいはトナー落ち等の要因によるレジストマークの掠れや欠け、あるいは汚れ等によって、本来のレジストマークとは異なる形状のレジストマークが形成される場合があり、検出結果に影響が表われる場合があった。具体的には、レジストマークの検出結果から、レジストマークの中心位置を認識することによってレジストマークの位置を定め、各色または記録用紙各面の走査位置ずれを補正するときに、本来の形状とは異なるレジストマークの検出結果に応じて位置を定めると、本来の形状によるレジストマークの検出により定められる位置とは異なる位置を定める恐れがあった。
そこで、レジストマーク位置の誤検出を抑制するために、複数のレジストマークを読取り、複数のレジストマークの読取り結果の平均値を求める方法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1の技術では、各色毎の記録装置によって、各色毎に複数セット分及び複数回転分のレジスト補正マークを転写ロール上に形成するとともに、これらの複数のレジスト補正マークを読取って濃度ヒストグラムデータを作成し、作成したヒストグラムデータの最大値及び最小値を切り捨てて、平均化したヒストグラムデータのピーク値を読取ることによって、レジストマークの位置を検出する。
また、特許文献2では、各色毎にレジストマークとしての補正用パターンを転写ベルト上に形成し、この補正用パターン画像の読取り結果から、パターンの位置及び形状を演算処理し、その処理結果データをデータ記憶手段に複数回分記憶する。そして、記憶された複数の読取り結果に基づいて、パターン画像の位置の変化と方向と割合を算出し、レジストレーション補正可否を判定する。
特開平8−87222号公報 (第9−11頁、図1) 特開平6−118751号公報 (第6−7頁、図1)
しかしながら、上記従来技術では、複数のレジストマークの検出結果に基づいてレジストマークの位置を求めることにより、レジストマーク位置の検出精度の低下を抑制するものであるが、本来のレジストマークとは異なる形状のレジストマークが形成される場合には、本来のレジストマークとは異なる形状のレジストマークが複数継続して形成される場合が多く、検出精度の低下の抑制が困難な場合があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、レジストマークの検出精度の低下を抑制することできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は、主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向に感光体へ走査露光して記録媒体へ画像を形成する画像形成装置において、前記感光体への走査位置の検出のために副走査方向の予め定めた指定位置へ基準幅となるように前記記録媒体に形成されるべきレジストマークについて、副走査方向の指定位置及び基準幅を示す基準信号を予め記憶する記憶手段と、前記記録媒体に形成されたレジストマークの副走査方向の位置及び幅を読取り、前記レジストマークの位置及び幅を示す検知信号を出力する検知手段と、前記レジストマークの検知信号のパルス幅と、前記レジストマークの基準信号のパルス幅との差を求め、該差に対応するパルス幅の信号を合成することにより、前記検知信号を補正して該補正した補正出力信号を作成する補正手段と、前記基準信号中の予め定めた標準位置を基準として前記補正出力信号中の予め定めた標準位置までのずれ量を求め、該ずれ量を副走査方向のずれ量として算出する算出手段と、を備えている。
本発明の画像形成装置は、画像データに応じて主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向に感光体を走査露光して記録媒体上に画像を形成する。記録媒体の一例には、予め定められた用紙の大きさに分離可能で、且つ画像形成装置で連続して画像形成処理可能なカット紙やロール紙等がある。記録媒体には、レジストマークが形成されている。レジストマークとは、走査位置を補正するためのものであり、記録媒体の副走査方向の予め定めた指定位置へ基準幅となるように形成される。
記憶手段は、記録媒体に形成されるべき基準となるレジストマークの副走査方向の指定位置及び基準幅を示す基準信号を予め記憶する。すなわち、記憶手段には、副走査方向の形成されるべき理想的な指定位置及び基準幅となるように連続紙へ形成されたレジストマークを読取ったときの、指定位置及び基準幅を示す信号が記憶される。検知手段は、記録媒体に形成されたレジストマークの位置及び幅を副走査方向に読取り、検知信号を出力する。検知信号は、記録媒体に形成されたレジストマークの副走査方向の位置及び幅を示すものである。レジストマークが副走査方向の指定位置へ基準幅となるように形成されると、検知手段によるレジストマークの検知信号は、記憶手段に記憶された基準信号と略等しいものとなる。しかしながら、レジストマークの掠れ、欠け、または膨張等により、形成されるべきレジストマークとは異なる位置及び幅のレジストマークが連続紙上に形成される恐れがある。
そこで、補正手段は、レジストマークの検知信号を補正して、形成されるべきレジストマークによる検知信号となるように、補正出力信号を作成する。検知信号の補正は、検知信号のパルス幅と、基準信号のパルス幅との差に対応するパルス幅の信号を、検知信号に加えるまたは削除する等による合成によって行われる。このため、検知信号は、形成されるべきレジストマークによる検知信号となるように補正される。算出手段は、補正出力信号から副走査方向のずれ量を算出するためのものである。算出手段は、まず補正出力信号中の予め定めた標準位置及び基準信号中の予め定めた標準位置を求める。補正出力信号中の標準位置及び基準信号中の標準位置は、副走査方向へのずれが生じない状態において、互いに一致するものであって、レジストマークの副走査方向のずれ量を算出するための基準となる位置として予め定められるものである。標準位置の一例には、補正出力信号及び基準信号各々のパルス幅の中心位置、前端、または後端等がある。算出手段は、更に、基準信号中の標準位置を基準として、補正出力信号中の標準位置までのずれ量を算出する。ここで、検知手段によって出力された検知信号を補正することにより作成された補正出力信号、及び基準信号は、レジストマークの副走査方向の位置及び幅を示すものである。このため、基準信号中の標準位置を基準とした、補正出力信号中の標準位置までのずれは、副走査方向のずれ量として算出することができる。
このように、レジストマークを副走査方向に読取ることによって得られた検知信号を、形成されるべきレジストマークによる基準信号となるように補正し、補正した補正出力信号から副走査方向のずれ量を算出する。このため、形成されるべきレジストマークの位置及び幅とは異なるレジストマークが記録媒体上に形成された場合であっても、レジストマークの検知信号自体を補正した補正出力信号から副走査方向のずれ量を得ることができるので、精度の高い副走査方向のずれ量を得ることができる。また、精度の高い副走査方向のずれ量を得ることができるので、走査位置を補正するための精度の良い情報を提供することができる。
また、他の発明の画像形成装置は、露光部に発光ダイオードユニットを備え、電子写真プロセスにより感光体へ走査露光して記録媒体へ画像を形成する画像形成装置において、前記走査位置の検出のために副走査方向の予め定めた指定位置へ基準幅となるように前記記録媒体に形成されるべきレジストマークについて、副走査方向の指定位置及び基準幅を示す基準信号を予め記憶する記憶手段と、前記記録媒体に形成されたレジストマークの副走査方向の位置及び幅を読取り、前記レジストマークの位置及び幅を示す検知信号を出力する検知手段と、前記レジストマークの検知信号のパルス幅と、前記レジストマークの基準信号のパルス幅との差を求め、該差に対応するパルス幅の信号を合成することにより、前記検知信号を補正して該補正した補正出力信号を作成する補正手段と、前記基準信号中の予め定めた標準位置を基準として前記補正出力信号中の予め定めた標準位置までのずれ量を求め、該ずれ量を副走査方向のずれ量として算出する算出手段と、を備えている。
他の発明の画像形成装置は、画像データに応じてLEDアレイを発光制御して感光体を走査露光して記録媒体上に画像を形成する。レジストマークとは、印字書き出し位置を補正するためのものであり、記録媒体の副走査方向の予め定めた指定位置へ基準幅となるように形成される。補正手段は、レジストマークを副走査方向に読取ることによって得られた検知信号を、形成されるべきレジストマークによる基準信号となるように補正し、補正した補正出力信号から副走査方向のずれ量を算出する。このため、露光部に発行ダイオードユニットを備え電子写真プロセスにより感光体へ走査露光して記録媒体へ画像を形成する画像形成装置においても、精度の高い副走査方向のずれ量を得ることができる。従って、印字書き出し位置を補正するための精度の良い情報を提供することができる。
前記補正手段は、前記差に対応するパルス幅の信号を合成する箇所として、前記検知信号の前端または後端の何れかに予め定めることができる。
記録媒体に形成されるレジストマークでは、記録媒体へのレジストマーク形成時における装置本体の特性や条件等により、副走査方向の一端が膨張または欠ける等の形成されるべきレジストマークとは異なるものとなる事が多い。そこで、補正手段は、レジストマークの検知信号の前端または後端の何れかを、検知信号のパルス幅と基準信号のパルス幅との差に対応するパルス幅の信号を合成する箇所として定める。合成箇所として定める箇所は、装置本体の特性や条件等により定められる。
このように、副走査方向の一端が形成されるべきレジストマークとは異なるレジストマークによる検知信号について、先端または後端の何れかに合成箇所を定めることができるので、効率よく補正出力信号を作成することができる。
前記補正手段は、前記基準信号中の前記標準位置から前記検知信号中の前記標準位置へのずれ方向を求め、前記合成として、前記基準信号のパルス幅より前記検知信号のパルス幅が短い場合には該ずれ方向と逆方向の箇所に対して加え、前記基準信号のパルス幅より前記検知信号のパルス幅が長い場合には該ずれ方向の箇所に対して削除することができる。
検知手段が、副走査方向の一端が膨張または欠ける等により形成されるべきレジストマークとは異なる形状のレジストマークを読取った場合、検知手段による検知信号を形成されるべきレジストマークによる基準信号となるように補正するには、あたかも検知信号のレジストマークが、形成されるべきレジストマークとなるように補正したかのような検知信号となるように、検知信号を補正する必要がある。そこで、補正手段は、基準信号中の標準位置を基準とする検知信号中の標準位置のずれ方向を求める。検知信号中の標準位置は、検知信号のレジストマークと基準信号のレジストマークの位置及び幅が一致する場合には、基準信号中の標準位置と一致する。基準信号のパルス幅より検知信号のパルス幅が短い場合には、基準信号中の標準位置から検知信号中の標準位置は、レジストマークの不足領域に対応する信号が表われる方向とは反対の方向へとずれる。また、基準信号のパルス幅より検知信号のパルス幅が長い場合には、基準信号中の標準位置から検知信号中の標準位置は、レジストマークの過分領域に対応する信号が表われる方向へとずれる。このため、補正手段は、基準信号の標準位置を基準とした検知信号の標準位置のずれ方向を定め、基準信号のパルス幅より検知信号のパルス幅が短い場合には、ずれ方向と逆方向の箇所に差に対応する信号を加える。また、補正手段は、基準信号のパルス幅より検知信号のパルス幅が長い場合には、ずれ方向の箇所について差に対応する信号を削除する。
このように、副走査方向の一端が膨張した形状のレジストマークによる検知信号について、膨張した部分に対応する信号を削除することにより補正出力信号を作成する。また、副走査方向の一端が欠けた形状のレジストマークによる検知信号について、欠けた部分に表われるべき信号を加えることにより補正出力信号を作成することができる。従って、精度良く補正出力信号を作成することができる。
前記レジストマークとして、前記主走査方向と交差する方向でかつ前記副走査方向の予め定めた白色指定位置へ予め定めた白色基準幅の白色斜線領域を形成し、
前記記憶手段は、前記レジストマーク中の前記白色斜線領域の白色指定位置及び白色基準幅を表す白色基準信号を更に記憶し、
前記検知手段は、前記白色斜線領域の副走査方向の位置及び幅を更に読取り、前記白色斜線領域の位置及び幅を示す白色信号を含む検知信号を出力し、
前記算出手段は、前記白色基準信号中の予め定めた白色指定位置を基準として前記白色信号中の予め定めた白色指定位置までのずれ量を求め、該ずれ量を主走査方向のずれ量として更に算出する、ことができる。
記録媒体に形成されるレジストマークとして、主走査方向と交差する方向に白色斜線領域を形成する。白色斜線領域は、副走査方向の予め定めた白色指定位置へ予め定めた白色基準幅となるように形成される。白色斜線領域は、主走査方向と交差する方向に形成されるので、白色斜線領域の主走査方向の中心は、レジストマークの主走査方向の中心と一致する。記憶手段は、レジストマークの基準位置及び基準幅を示す基準信号とともに、レジストマーク中の白色斜線領域による副走査方向の白色指定位置及び白色基準幅を示す白色基準信号を記憶する。検知手段は、レジストマークを副走査方向に読取ると、レジストマークの副走査方向の位置及び幅とともに、レジストマーク中の白色斜線領域の副走査方向の位置及び幅を読取る。このため、検知手段は、レジストマークの位置及び幅を示す検知信号中に、白色斜線領域の位置及び幅を示す白色信号を含む検知信号を出力する。白色斜線領域は、レジストマークの主走査方向と交差する方向に形成される。このため、レジストマークの記録媒体上の形成位置が主走査方向へとずれると、主走査方向のずれに伴って、検知手段によって読取られる白色信号の位置はずれる。そこで、算出手段は、白色基準信号中の白色指定位置を基準とする、白色信号中の白色指定位置のずれ量を算出する。白色指定位置とは、レジストマークの主走査方向のずれを定めるために予め設定された基準となる位置であって、主走査方向へのずれが生じない状態では、白色基準信号中の白色指定位置と白色信号中の白色指定位置とは一致するように定められる。このため、算出手段は、白色基準信号中の白色指定位置を基準とする、白色信号中の白色指定位置のずれ量を、主走査方向のずれ量として算出する。
このように、レジストマークとして、主走査方向と交差する方向で、且つ副走査方向の予め定めた白色指定位置及び白色基準幅の白色斜線領域を形成することができるので、検知手段による検知信号に白色斜線領域を示す白色信号を含めて検知することができ、検知信号から、主走査方向及び副走査方向双方のずれ量を算出することができる。
前記補正手段は、前記検知信号に前記白色信号に相当するパルス信号が複数含まれる場合に、前記白色基準信号より短いパルス幅のパルス信号を削除することができる。
レジストマークには、掠れなどによって、白色斜線領域の他の白線や白点等が形成される場合がある。このようなレジストマークを検知手段が読取ると、出力される検知信号には、複数の白色信号に相当するパルス信号が含まれたものとなる。そこで、補正手段は、検知信号に複数の白色信号に相当するパルス信号が含まれる場合には、複数のパルス信号の内、白色基準信号のパルス幅より短い白色信号を削除する。このため、白色基準信号のパルス幅より長い白色信号に相当するを、白色斜線領域による白色信号とすることができるので、白色斜線領域による白色信号を精度良く得ることができる。
前記レジストマークは、前記画像データに応じた画像を記録媒体へ形成するために予め定められた有効画像形成領域外に形成することができる。
画像データに応じた画像は、記録媒体の予め定められた有効画像形成領域内に形成される。レジストマークは、有効画像形成領域外に形成することができるので、有効画像形成領域内に形成される画像に影響されることなく、レジストマークを読取ることができる。
前記補正手段は、前記検知信号のパルス幅が、前記基準信号のパルス幅から予め定めた指定幅以上長い場合、または前記基準信号のパルス幅から予め定めた規定幅以下短い場合には、前記補正出力信号の作成を禁止する禁止手段を含むことができる。
検知信号のパルス幅が、基準信号のパルス幅から指定幅以上長い場合、または、基準信号のパルス幅から規定幅以下短い場合には、禁止手段は、補正出力信号の作成を禁止する。基準信号のパルス幅から指定幅以上長いパルス幅の検知信号とは、レジストマークによる検知信号の補正可能な最大のパルス幅を示す検知信号である。同様に、基準信号のパルス幅から規定幅以下短いパルス幅の検知信号とは、レジストマークによる検知信号の補正可能な最小のパルス幅を示す検知信号である。このように、補正可能な最大または最小のパルス幅を超えた検知信号の補正を禁止することができるので、副走査方向及び主走査方向のずれ量の算出精度の低下を抑制することができる。
他の発明の画像形成装置では、露光部に発光ダイオードユニットを備え、電子写真プロセスにより感光体へ走査露光して記録媒体へ色画像を形成する画像形成手段を異なる色画像を形成するために複数含む画像形成装置において、前記走査位置の検出のために副走査方向の予め定めた指定位置へ基準幅となるように前記記録媒体に形成されるべきレジストマークについて、副走査方向の指定位置及び基準幅を示す基準信号を予め記憶する記憶手段と、前記記録媒体に各色毎に形成されたレジストマークの副走査方向の位置及び幅を読取り、各色毎の前記レジストマークの位置及び幅を示す検知信号を出力する検知手段と、前記各色毎のレジストマークの検知信号のパルス幅と、前記レジストマークの基準信号のパルス幅との差を求め、該差に対応するパルス幅の信号を合成することにより、前記検知信号を補正して該補正した各色毎の補正出力信号を作成する補正手段と、前記基準信号中の予め定めた標準位置を基準として、各色毎の前記補正出力信号中の予め定めた標準位置までのずれ量を求め、該ずれ量を各色毎の副走査方向のずれ量として算出する算出手段と、を備えている。
他の発明の画像形成装置は、互いに異なる色画像を記録媒体へ重畳して形成するために複数の画像形成手段を含んでいる。記録媒体には、各色画像を形成する画像形成手段毎に走査位置を検出するために、各色毎のレジストマークが形成されている、検知手段は、これらの各色毎のレジストマークを読取り、補正手段は、各レジストマークの検知信号を補正した補正出力信号を作成する。このため、補正手段によって、各色毎の画像形成手段各々について、走査位置を検出するための補正出力信号が各画像形成手段毎に作成される。算出手段は、基準信号中の予め定めた標準位置を基準とする、各色毎の補正出力信号中の標準位置までのずれ量を求める。従って、各色毎の画像形成手段の副走査方向のずれ量が算出される。
このため、記録媒体に異なる色画像を形成する画像形成装置において、各色毎に精度の高い副走査方向のずれ量を得ることができる。
本発明の画像形成装置によれば、レジストマーク読取りにより出力される検知信号を、形成されるべきレジストマークによる基準信号となるように補正した補正出力信号に基づいて、主走査方向及び副走査方向のずれ量を得ることができるので、精度良く主走査方向及び副走査方向のずれ量を得ることができる、という効果が得られる。
本発明の画像形成装置に係る実施の形態の一例を図面に基づき説明する。
本実施の形態は、通信回線に接続可能なプリンタシステムに、本発明を適用したものである。
図1には、本実施の形態に係るプリンタシステム10の構成を模式的に示した。プリンタシステム10は、プリンタ12、プリンタ14、及びコントローラ(以下、PCという)16を備えている。プリンタ12、プリンタ14、及びPC16は、互いにデータやコマンドの授受可能に通信回線としてのネットワーク26に接続されている。また、プリンタシステム10には、連続紙給紙装置18、バッファーユニット20、ターンユニット22、連続紙巻取装置24が設けられている。なお、プリンタ12、プリンタ14、バッファーユニット20、ターンユニット22、及びPC16は、各々1台ずつとして説明するが、これに限定されるものではなく、複数台で構成してもよい。
なお、PC16には、CPU、ROM、RAM、及びネットワーク通信部等を備えた一般的なコンピュータを用いることができ、詳細なハードウェア構成については省略する。
PC16は、ネットワーク26を介して、プリンタ12及びプリンタ14へ印刷データを送信するときに、ユーザが操作するためのものである。連続紙給紙装置18は、連続紙28を装着するとともに、装着した連続紙28をプリンタ12へ供給するためのものである。プリンタ12は、連続紙供給装置18から供給された連続紙28の表面28Aへ印刷データに基づく画像を印刷するためのものである。プリンタ12は、PC16から受信した印刷データに基づく画像を連続紙28へ印刷するとともに、連続紙28への画像印刷時の走査位置ずれを抑制するためのレジストマーク(詳細後述)を印刷するためのものである(詳細後述)。プリンタ12によって、連続紙28の表面28A(または裏面28B)に画像及びレジストマークが形成された連続紙28は、バッファーユニット20及びターンユニット22を介してプリンタ14へ搬送される。プリンタ14は、PC16から受信した印刷データに基づく画像を、プリンタ12により連続紙28上に形成された画像と画像の印刷位置が一致するように、上記レジストマークに応じて連続紙28へ印刷するためのものである。
バッファーユニット20は、連続紙28をプリンタ14へ供給する処理タイミングを調整するためのものである。ターンユニット22は、連続紙28を表裏反転させて、プリンタ14へ供給するためのものである。すなわち、バッファーユニット20及びターンユニット22によって、同一の連続紙28に対して、一方のプリンタ12では表面(または裏面)の印刷を行い、他方のプリンタ14では裏面(または表面)の印刷を行うことで、連続紙28の両面へ画像が印刷されるようになっている。
本実施の形態では、プリンタ12では連続紙28の表面28Aへ画像を印刷し、プリンタ14では、連続紙28の裏面28Bへ画像を印刷するものとして説明する。プリンタ14によって、連続紙28の裏面28B(または表面28A)に画像形成された連続紙28は、連続紙巻取装置24に順次巻取られる。
なお、本実施の形態では、プリンタ12及びプリンタ14は、モノクロ画像を印刷するものとして説明する。
図2には、プリンタ12及びプリンタ14の概略構成について示した。プリンタ12は、画像形成部30及び画像処理部32を備えている。画像処理部32は、主に、PC16から入力された印刷データを、画像形成部30へ出力するとともに、装置本体を制御するためのものである。画像形成部30は、連続紙28の表面28Aへ画像を形成するためのものである。
画像形成部30は、トラクタ搬送装置60、転写機52、トラクタ搬送装置61、定着装置58、排紙ローラ38、現像機50、クリーニング装置54、除電LED装置56、感光体42、帯電装置44、帯電装置46及びLEDユニット48を備えている。
連続紙供給装置18からプリンタ12へ連続紙28が供給されると、画像形成部30において、供給された連続紙28は、連続送りされて転写機52及び定着ユニット58を経て、バッファーユニット20及びターンユニット22を介してプリンタ14へ供給される。
B方向に回転される感光体42は、帯電装置44により一様に帯電された後、LEDユニット48により露光される。これによって、感光体42に画像に応じた静電潜像が形成される。感光体42の静電潜像は、現像機50により現像された後、感光体42のトナー像が、転写機52へ転写される。
トラクタ搬送機構60によって、連続紙28が転写機52に搬送されると、転写機52により感光体42表面のトナー像が連続紙28の表面28Aへ転写される。トナー像が転写された連続紙28は、トラクタ搬送機構61によって定着装置58へ搬送される。定着装置58では、連続紙28表面28A上のトナー像を、連続紙28の表面28Aに定着する。トナー像が表面28Aに定着された連続紙28は、排紙ローラ38によってプリンタ12外へ排紙される。連続紙28へのトナー像の転写後、転写装置52によって連続紙28に転写されずに残存した感光体42の表面のトナーは、クリーニング装置54で除去される。そして除電LED装置56によって感光体42全面を除電し、再び帯電装置44及び帯電装置46によって、感光体42の電位を均一に帯電する。
なお、本実施の形態では、定着装置58は、キセノンランプ59を発行させ、その熱でトナーを溶かして連続紙28へトナー像を定着させるフラッシュ定着方式を採用する場合を説明するが、このような形態に限られるものではない。
上記のように、連続紙供給装置18からプリンタ12へ連続紙28が供給されると、供給された連続紙28は、連続送りされて画像形成部30に含まれる転写機52及び定着ユニット58を経て、プリンタ12外部へ排出される。排出された連続紙28は、バッファーユニット20及びターンユニット22を介してプリンタ14へ供給される。
プリンタ14は、プリンタ12と略同様の構成となっており、画像形成部36及び画像処理部34を備えている。画像処理部34は、プリンタ12の画像処理部34と同様に、主に、PC16から入力された印刷データを、レーザ変調信号として画像形成部36へ出力するとともに、装置本体を制御するためのものである。画像形成部36は、連続紙28の裏面28Bへ画像を形成するためのものである。
画像形成部36は、画像形成部30と略同様に、トラクタ搬送装置60、転写機52、トラクタ搬送装置61、定着装置58、排紙ローラ38、現像機50、クリーニング装置54、除電LED装置56、感光体42、帯電装置44、帯電装置46及びLEDユニット48を備えている。なお、上記各構成は、プリンタ12と同様の機能であるため、詳細な説明を省略する。
プリンタ14では、プリンタ12からバッファーユニット20及びターンユニット22を介して表裏反転された連続紙28が供給されると、プリンタ12と略同様に、画像形成部36において、連続紙28へ画像を形成する。画像形成された連続紙28は、転写機52及び定着ユニット58を経て、プリンタ14外部へ排出される。
プリンタ14においてプリンタ12と異なる点は、連続紙28の裏面28B(プリンタ12において画像形成された面と反転した面)に画像を形成する点である。
ここで、LEDユニット48について詳細に説明する。
LEDユニット48は、発光ダイオード(以下「LED」)ユニットを用いた露光部である。プリンタ12、14に設けられた画像処理部32、34の制御によりLEDユニット48を駆動制御することで露光が行われる。
図15、図16には、LEDユニット48の構成を示した。感光体42は、図中矢印B方向(図1参照)へ略等角速度で回転されており、これにより、副走査が成される。このようにして感光体42上を露光された部分(静電潜像)は、現像器50によりトナーが付着され、付着したトナーは転写器52により、トラクタ搬送機構60及びトラクタ搬送記憶61によって、図1において矢印C方向へ搬送される連続紙28へ転写される。
LEDアレイの発光は、連続紙28の搬送速度やプリンタ12の感光体42及びプリンタ14の感光体42間の距離に応じて決定される所定の時間だけ間隔をおいて各々露光される。このとき、プリンタ12及びプリンタ14各々の各感光体42に対応する画像データ(ここでは、画像データの位置(座標)データを含む)が同一の場合、理想的な状態においては、連続紙28の表面28A及び裏面28Bにおける主走査方向及び副走査方向に対する各画像の画像形成位置は全て同一となる。しかしながら、実際には、LEDユニット48を構成する光学部品の取付位置ずれ、該光学部品の特性の誤差、LEDユニット48の設置位置ずれ、感光体42の取付位置ずれ、プリンタ12及びプリンタ14全体の歪み等に起因して、各プリンタ12の感光体42及びプリンタ14の感光体42の走査位置のずれが生じ、結果的に、各プリンタ毎の画像形成位置は、ずれてしまう場合が多い。
そこで、各プリンタ12及びプリンタ14毎の画像形成位置ずれ、すなわち走査位置ずれを補正するために、プリンタ12では、図3に示すように、連続紙28の所定の位置に所定のレジストマーク80を印刷する。
レジストマーク80は、位置ずれが発生しない理想的な状態の場合には、図3に示すように、副走査方向に一定の間隔82を開けて形成される。本実施の形態では、レジストマーク80は、1頁毎の画像形成領域84A毎に連続紙28の主走査方向端部(連続紙28の画像形成領域84A外の余白)に形成されるものとする。
連続紙28に形成されたレジストマーク80を検知するために、プリンタ14の画像形成部36では、センサ53を更に備えている(図2、図3参照)。センサ53は、詳細な機構図は省略するが、照明ランプ、集光レンズ、反射ミラー、及びCCDで構成されるラインセンサである。但し、このセンサに限られるものではない。センサ53は、連続紙28の主走査方向端部に配置されており、連続紙28に形成されたレジストマーク80を検知し、検知したレジストマーク80に基づく出力信号を出力する。なお、センサ53は、画像形成部36の感光体42により連続紙28へ画像を転写する位置より、連続紙28の搬送方向上流側に、設けられ、例えば、連続紙28のラインF(図3参照)に設けられている。
レジストマーク80は、図4に示すように、略長方形の黒色マークである。本実施の形態では、レジストマーク80の長手方向Eは、連続紙48の副走査方向と一致するように連続紙28へ形成される。レジストマーク80には、更に、レジストマーク80の中心点82(対角線の交点)を通り、且つ、長手方向Eの一端から他端に向かって、副走査方向に傾斜するような(主走査方向を左右方向とし、副走査方向(長手方向)を上下方向とした場合、左上方向から右下方向へ向かって傾斜するように)白色斜線84が形成されている。白色斜線84の中心点82は、レジストマーク80の中心点82と一致する。
なお、白色斜線84の幅は、レジストマーク80の黒色領域86に掠れ等により形成されると予測される白線の幅より長く形成される。
なお、白色斜線84は、レジストマーク80の中心点82を経由し、且つ黒色領域86の対向する一端から他端に向かって傾斜する直線であればよく、図4に示す形状に限られるものではない。
センサ53は、連続紙28上に形成されたレジストマーク80を検知すると、検知したレジストマーク80を示す信号を、プリンタ14の画像処理部34へ出力する。例えば、図4に示すレジストマーク80をラインF上に設けられたセンサ53で検知することによって、図6に示す出力信号72が画像処理部34へ出力される。詳細には、センサ53は、前回検知したレジストマーク80の中心位置を基準とし、今回検知したレジストマーク80の該中心位置を検知してから、今回のレジストマーク80を検知するまでの時間を計測する。
この計測した時間と、予め定められた連続紙28の搬送速度とから、図3に示す副走査方向及び主走査方向各々の、前回検知したレジストマーク80の中心位置からのずれ量が算出されて、画像形成部36へ出力される。
なお、レジストマーク80は、ドット率を変化させることによって形成されている。単位面積当たりの黒点(ドット)の占有率を変化させることによって形成されるので、レジストマーク80の形成に要するトナー消費量を低減することが可能なものとなっている。また、レジストマーク80は、白抜きパターン(図13)、白黒反転パターン図14等でもよい。
図5には、プリンタ14の画像処理部34の機能ブロック図を示した。画像処理部32は、図示を省略したCPU、ROM、及びRAMからなるマイクロコンピュータを含んで構成されている。画像処理部34は、メモリ部74、位置ずれ量演算部76、位置ずれ補正処理部78、補完処理部77、及びメモリ部79を含んで構成されている。
メモリ部74は、PC16から入力された印刷データを記憶するためのものである。位置ずれ量演算部76は、前回検知したレジストマーク80の中心位置を基準として、今回検知したレジストマーク80の中心位置の主走査方向及び副走査方向各々のずれ量を演算するためのものである。位置ずれ補正処理部78は、走査位置ずれを補正する補正処理を行うためのものである。この補正処理とは、例えば、位置ずれ量演算部76で算出されたずれ量に応じて、機械的または電気的な補正を行うためのものである。
ここで、一般的に、レジストパターン80は、プリンタの現像材や感光体42等の劣化等による転写特性の劣化等により、掠れや欠けが生じる場合がある。また、感光体42の汚れ等により、汚れ等によるパターンの膨張等が発生する場合がある。このような、掠れ、欠け、及び汚れ等を伴うレジストパターンは、本来のレジストパターン80の形状(本実施の形態では、図4に示すレジストパターン80)とは異なる。例えば、図12(A)に示す本来のレジストパターン80とは異なり、副走査方向Eの後端部が欠けたレジストパターン85(図12(B))、副走査方向Eの前端部が欠けたレジストパターン86(図12(C))、副走査方向Eの後端部が膨張したレジストパターン87(図12(D))、及び副走査方向Eの前端部が膨張したレジストパターン88(図12(E))等が連続紙28上に形成される場合がある。このため、このようなレジストパターンのセンサ53による出力信号は、本来のレジストパターン80による出力信号とは異なるものとなる。このような掠れ、欠け、または膨張を伴うレジストパターンの出力信号に基づいて、走査位置ずれの補正を行うと、レジストパターンの中心位置が正確に得られないため、欠けや掠れ、または膨張等の影響を含む補正が行われる恐れがある。
そこで本実施形態の画像処理部34は、補完処理部62を備えており、センサ53によるレジストマーク80の出力信号から、該レジストマーク80の掠れや欠け、及び膨張等を判別し、正常なレジストマーク80の出力信号となるように、出力信号を補完する。メモリ部79は、正常なレジストマーク80を示す出力信号(以下、基準出力信号という)を予め記憶する。この基準出力信号は、前回検知したレジストマーク80の中心位置を基準とした、今回検知するレジストマーク80の出力信号の理想的な出力信号(以下、基準出力信号という)である。詳細には、基準出力信号は、前回検知したレジストマークの中心位置を基準とし、位置ずれが発生しない理想的な状態で、且つ掠れや欠け及び膨張等のない本来の色及び形状のレジストマークが検出されるときの出力信号を示すものである。例えば、本来のレジストマークの色、形状及び位置のレジストマーク80(図12(A)参照)の基準出力信号は、図10に示す基準出力信号90となる。また、メモリ部79には、基準出力信号の中心位置(図10に示す中心位置91)が予め記憶される。
詳細には、図10に示すように、中心位置91は、時間によって示される。具体的には、レジストマーク80が、連続紙28上に形成する1画像84A分の所定間隔82で、且つ正確な色及び形状で形成されたときに、検出されるレジストマーク80の前回のレジストマークの中心位置からの通過時間によって示される(図3も参照)。
なお、本発明の画像形成装置は、プリンタ14に相当し、記憶手段は、メモリ部79の機能に相当し、検知手段は、センサ53に相当し、補正手段は、補完処理部77の機能に相当し、算出手段は、位置ずれ量演算部76の機能に相当する。また、本発明のレジストマークは、レジストマーク80に相当し、白色斜線領域は、白色斜線84に相当する。
次に、プリンタ14の画像処理部34で実行される処理について説明する。
画像処理部34では、所定時間毎に図7に示す処理ルーチンが実行されて、ステップ100へ進む。
ステップ100では、レジストマーク出力信号(以下、出力信号という)が入力されるまで、否定判断を繰り返し、肯定されると、ステップ102へ進み、受信した出力信号を、今回の出力信号としてメモリ部79へ格納する。
次にステップ104では、詳細を後述する補完処理が実行されて受信した出力信号が、本来のレジストマーク80の色及び形状の出力信号となるように、出力信号の補完処理が実行される(詳細後述)。
次にステップ106では、上記ステップ104で補完処理された出力信号から、前回受信したレジストマーク80の出力信号により得られた中心位置を基準とした、今回検出したレジストマークの主走査方向及び副走査方向各々のずれ量を算出する算出処理が実行される(詳細後述)。
次にステップ108では、上記ステップ106で算出された主走査方向及び副走査方向各々のずれ量に応じて、前回のレジストマーク検出位置に応じて設定されたLED発光タイミングの副走査方向及び主走査方向各々の走査開始位置からのずれを補正する補正処理が実行された後に、本ルーチンを終了する。ステップ108の処理は、例えば、連続紙28の裏面28Bに形成する画像の書出し位置を、前回裏面28Bに画像形成したときの書出し位置から変更するように、記録されるべき画像データの画像信号に電気的な補正をかける。
このように、前回検出したレジストマークの中心位置からの、主走査方向及び副走査方向各々のずれ量に応じて、画像形成する書出し位置を補正することができる。このため、プリンタ12において連続紙28の表面28Aに形成された画像を同一の書出し位置において、プリンタ14で裏面28Bへ画像を形成するように書出し位置を調整することができるので、連続紙28の表面28A及び裏面28Bの画像書出し位置を同一とすることができる。
次に、上記ステップ104で実行される補完処理について詳細に説明する。
上記ステップ104の補完処理では、図8に示す処理ルーチンが実行される。
ステップ200では、メモリ部79に記憶された今回の出力信号の先端位置を読取る先端位置読取処理が実行される。先端位置とは、センサ53による出力信号の先端位置の検出時間を示すものであり、基準出力信号の中心位置検出時間を基準とした検出時間で示される。先端位置の読取りは、所定時間LOレベルが検出された後に、HIレベルに立ち上がった位置の、検出時間を読取る事によって可能である。ステップ200では、例えば、図10(B)に示すように、今回の出力信号92の先端位置93が読取られる。所定時間とは、例えば、所定間隔毎に連続紙28上に正確に本来の形状で形成されたレジストマーク80の検出時間間隔未満で、且つ、レジストマーク80の先端が検出されてから後述する後端が検出されるまでの間隔より大きい値が予め設定されるものとする。
次にステップ202では、今回の出力信号の後端位置を読取る後端位置読取処理が実行される。後端位置とは、出力信号の後端位置の検出時間を示すものであり、基準出力信号の中心位置検出時間を基準とした検出時間で示される。後端位置の読取りは、上記ステップ200で読取った先端位置の検出時間より後で、且つLOレベルが所定時間以上継続して検出される直前のHIからLOレベルへの立ち下がり位置の検出時間を読取る事によって可能である。例えば、図10(B)に示すように、今回の出力信号92の後端位置94が読取られる。なお、前記所定時間を可変に設定することによって、ノイズや掠れ等による本来のレジストマーク80が形成される位置以外に形成された汚れ等による出力信号(例えば、図10(B)に示すように、前記所定間隔を間隔96に設定することによって、汚れによる信号95)を無視することができる。
次にステップ204では、上記ステップ200及びステップ202の処理で読取った先端位置から後端位置までの間に、本来は1つであるべき白色斜線を示す信号が、複数含まれているか否かを判別する。ステップ204の判断は、出力信号の先端位置から後端位置までの間に、HIからLOへ立ち下がった後に再度HIへ立ち上がる信号が複数有るか否かを判別することによって可能である。ステップ204の判断によって、例えば、図10(B)に示す出力信号92の先端位置93から後端位置94までの間に、白色斜線を示す信号と認識可能な信号が複数(信号97、信号98、及び信号99)が判別される。
ステップ204で否定され、白色斜線を示す信号であると認識可能な信号が1つである場合には、ステップ208へ進み、肯定された場合には、ステップ206へ進む。
ステップ206では、上記ステップ204で判断した白色斜線を示すと認識可能な複数の信号から、最もLOレベルの継続時間が長い信号を読取り、読取った信号を白色斜線を示す信号として把握して、ステップ208へ進む。例えば、図10(B)では、白色斜線と認識可能な複数の信号97、信号98、及び信号99のうち、最もLOレベルの継続時間が長い信号98が白色斜線を示す信号として認識される。次にステップ207では、上記ステップ206で白色斜線を示す信号として認識されなかったその他の信号を、HIレベルとなるよう補正した後に、ステップ208へ進む。
上記ステップ206及びステップ207の処理によって、白色斜線を示す複数の信号のうちの最もLOレベルの継続時間が長い1つの信号が、白色斜線を示す信号として読取られ、その他の信号を黒色を示す信号となるように補正することができる。
このように、最もLOレベルの継続時間の長い信号を白斜線を示す信号として判別することができるので、掠れ等によって、レジストマーク80の黒色領域に複数の白斜線が形成された場合であっても、白色斜線84による信号を正確に読取ることができる。
次にステップ208では、上記ステップ204またはステップ206で読取った白色斜線を示す信号の先端位置を読取る。先端位置とは、白色斜線を示す信号の先端位置の検出時間を示すものであり、基準出力信号の中心位置検出時間を基準とした検出時間で示される。
次にステップ210では、上記ステップ208と略同様に、白色斜線を示す信号の後端位置を読取る。後端位置とは、白色斜線を示す信号の後端位置の検出時間を示すものであり、基準出力信号の中心位置検出時間を基準とした検出時間で示される。
次にステップ208では、上記ステップ208及びステップ210で読取った白色斜線を示す信号の先端位置及び後端位置をメモリ79に記憶する。例えば、上記ステップ208乃至ステップ212の処理によって、図10(B)に示す、白色斜線を示す信号98の先端位置98A及び後端位置98Bがメモリ部79に記憶される。
次にステップ214では、出力信号幅算出処理が実行される。ステップ214の処理は、上記ステップ200及びステップ202で読取った、センサ53による今回の出力信号の先端位置と後端位置間の経過時間を算出することによって得られる。ステップ214の処理によって、例えば、図10に示す出力信号幅31が算出される。算出された出力信号幅は、次のステップ216において、今回の出力信号の出力信号幅として、メモリ部79へ格納される。
次にステップ218では、中心位置読取処理が実行される。ステップ218の処理は、上記ステップ216においてメモリ部79に格納した出力信号幅の中心位置を求めるものである。この出力信号幅の中心位置は、今回の出力信号の中心位置の検出時間を示すものであり、基準出力信号の中心位置検出時間を基準とした検出時間で示される。例えば、図10(B)に示すように、出力信号92の中心位置33が読取られる。
次にステップ220では、基準出力信号の中心位置を基準とした、上記ステップ218で把握した今回の出力信号の中心位置のずれ方向を読取る。例えば、図10(B)に示すように、基準出力信号90の中心位置91を基準とした、今回の出力信号92の中心位置33のずれ方向が読取られる。図10(B)に示す例では、出力信号92の中心位置33は、基準出力信号90の中心位置91から、搬送方向X(副走査方向の連続紙28が搬送される方向)にずれていることが読取られる。すなわち、図10(B)に示す出力信号92の場合、基準出力信号の中心位置検出時間より早い時間に中心位置33が検出されたことが読取られる。
次にステップ222では、補完量演算処理が実行される。ステップ222の処理は、予めメモリ部79に格納された基準出力信号の出力信号幅である、先端位置から後端位置までの経過時間と同一となるように、今回の出力信号を補完するための補完量を演算するものである。ステップ222の処理は、基準出力信号の先端位置から後端位置までの出力信号幅から、今回の出力信号の出力信号幅を減算することによって得られる。ステップ22の処理によって、基準出力信号の出力信号幅より、今回の出力信号の出力信号幅が短い場合には、正の値の補完量を示す値が得られる。また、長い場合には、負の値の補完量を示す値が得られる。
次にステップ224では、上記ステップ224で得られた値が正であるか負であるかを判断し、肯定され値が正である場合には、ステップ226へ進む。
ステップ226では、補充処理が実行される。ステップ226の処理は、上記ステップ220で読取ったずれ方向と反対の方向(反すれ方向)に、上記ステップ222で演算された補完量を補充するものである。例えば、ステップ226の処理によって、図10(B)に示す補完量35が、今回の出力信号92の中心位置33のずれ方向Xとは反対の方向(すなわちY方向)である後端位置に補完される。同様に、図10(C)に示す今回の出力信号37の中心位置39のずれ方向Yとは反対の方向(すなわちX方向)である先端位置に補完量41が補充される。
すなわち、今回の出力信号の出力信号幅が、基準出力信号の出力信号幅より短い場合には、今回の出力信号幅が基準出力信号の出力信号幅と同一となるように、出力信号が補充される。
また、基準出力信号の中心位置からの反ずれ方向に、出力信号を補充することができるので、例えば、図12(B)に示すように、連続紙28の副走査方向Eにおいて、反搬送方向Yの一部が欠けたレジストマーク85をセンサ53で検知することによって出力される出力信号92(図10(B)参照)を、本来のレジストマーク80(図12(A)参照)による出力信号90(図10(A)参照)となるように出力信号を補正することができる。同様に、図12(C)に示すように、連続紙28の副走査方向Eにおいて、搬送方向Xの一部が欠けたレジストマーク86による出力信号37(図10(C))参照を、出力信号90となるように、出力信号を補正することができる。
一方、ステップ224で否定され、値が負である場合には、ステップ228へ進む。
ステップ228では、削除処理が実行される。ステップ228の処理は、上記ステップ220で読取ったずれ方向に、上記ステップ222で演算された補完量の絶対値を削除するものである。例えば、ステップ228の処理によって、図10(D)に示す補完量43が、今回の出力信号45の中心位置47のずれ方向Yである先端位置から削除される。同様に、図10(E)に示す今回の出力信号49の中心位置51のずれ方向Xである後端位置から補完量53が削除される。
すなわち、今回の出力信号の出力信号幅が、基準出力信号の出力信号幅より長い場合には、今回の出力信号幅が基準出力信号の出力信号幅と同一となるように、出力信号が削除される。
また、基準出力信号の中心位置からのずれ方向の先端位置または後端位置から、出力信号を補充量分削除することができるので、例えば、図12(D)に示すように、連続紙28の副走査方向Eにおいて、反搬送方向Yが膨張したレジストマーク87をセンサ53で検知することによって出力される出力信号45(図10(D)参照)を、本来のレジストマーク80(図12(A)参照)による出力信号90(図10(A)参照)となるように出力信号を補正することができる。同様に、図12(E)に示すように、連続紙28の副走査方向Eにおいて、搬送方向Xが膨張したレジストマーク88による出力信号49(図10(E))参照を、出力信号90となるように、出力信号を補正することができる。
上記ステップ226の補充処理または上記ステップ228の削除処理によって、本来のレジストマーク80の出力信号である基準出力信号90となるように補正処理された今回の出力信号(以下、補正出力信号という)は、メモリ部79に格納される。
上記ステップ200乃至ステップ230の処理によって、欠け、掠れ、または膨張等により、本来の形状のレジストマークによる出力信号とは、異なる出力信号がセンサ53から出力された場合であっても、本来のレジストマークの形状となるように、出力信号を補正することができる。
ここで、補正出力信号は、センサ53による出力信号の先端位置または後端位置を補充または削除することによって得られるものである。出力信号は、連続紙28に形成されたレジストマーク80をセンサ53によって副走査方向に読取ることによって出力される信号であので、上述の先端位置及び後端位置とは、レジストマーク80の黒色領域86の副走査方向の対向する両端を示すものである。従って、上記ステップ200乃至ステップ230の処理は、センサ53によって得られた出力信号が、本来の形状のレジストマーク80を副走査方向に読取った出力信号となるように、レジストマークの副走査方向を補正することによって得られる出力信号といえる。
なお、上記ステップ214の後に、算出した出力信号の幅が、メモリ部79に格納された基準出力信号の幅より所定幅以上長いか、または基準出力信号の幅より所定幅以上短いか否かを判別し、否定された場合に、ステップ216へ進み、肯定された場合に、本ルーチンを終了するとともに、図7に示すステップ106及びステップ108の処理を実行せずに終了するようにしてもよい。基準出力信号の幅より所定幅以上長い幅、及び基準出力信号の幅より所定幅以上短い幅とは、出力信号の補正可能な限界値を示すものであって、この限界値を超えた値によってずれ量を算出しても、精度の良い値が得られない事が予め求められている値である。このように、補正可能な限界値以上または限界値未満の出力信号が得られた場合には、補正処理、及びずれ量算出処理を中止することができるので、ずれ量の算出精度の低下を防ぐことができる。なお、この処理は、本発明の禁止手段の機能に相当する。
次に上記ステップ106で行われる、主走査方向及び副走査方向のレジストマークのずれ量算出処理について、詳細を説明する。
なお、前回のセンサ53による出力信号の補正出力信号が、メモリ部79に既に格納されているものとして説明する。
ステップ300では、上記ステップ230でメモリ部79に格納された今回の補正出力信号(例えば、図10(B)に示す、補正出力信号57)の、中心位置を読取り、次のステップ302において、読取った中心位置をメモリ部79へ格納する。ステップ300の処理は、メモリ部79に格納された今回の補完出力信号の中心位置を求めるものであり、今回の補完出力信号の中心位置の検出時間を示すものである。この今回の補正出力信号の中心位置は、基準出力信号の中心位置検出時間を基準とした検出時間で示される。ステップ300の処理は、例えば、図11(A)に示すように、補正されて、本来のレジストマーク80の出力信号形状となるように補正された今回の補正出力信号57の中心位置81を読取るものである。
次にステップ304では、前回の補正出力信号の中心位置を読取る読取処理が実行される。次にステップ306では、前回の補正出力信号の中心位置と、今回の補正出力信号の中心位置の差分Δt1を算出する。すなわち、ステップ306の処理は、前回の補正出力信号の中心位置の検出時間と、今回の補正出力信号の中心位置の検出時間との差分を算出するものである。ステップ306の処理によって、例えば、図11に示すように、前回の補完出力信号の中止位置83と、今回の補完出力信号の中心位置81との検出時間の差分Δt1が算出される。算出された差分Δt1は、次のステップ308において、副走査方向ずれ量としてメモリ部79に格納される。
ここで、前回の補完出力信号及び今回の補完出力信号は、上述のように、センサ53により連続紙28に形成されたレジストマーク80を副走査方向に読取ることによって出力される信号である。このため、今回の補完出力信号の中心位置81との検出時間の差分Δt1は、レジストマーク80の副走査方向のずれ量として扱うことが可能である。
次にステップ310では、白色斜線を示す出力信号の中心位置が読取られる。ステップ310の処理は、上記ステップ212でメモリ部79に格納した白色斜線を示す出力信号の先端位置と後端位置から、中心位置を読取るものである。白色斜線を示す出力信号の中心位置は、基準出力信号の中心位置検出時間を基準とした検出時間で示される。
ここで、レジストマーク80は、図4で説明したように、長方形状の黒色領域86の中心点82と、白色斜線84の中心点82とが同一となるような形状となっている。このため、連続紙28上に形成されたレジストマーク80において主走査方向への位置ずれがない状態では、今回の出力信号に含まれる、白色斜線を示す出力信号の中心位置は、今回の補正出力信号の中心位置(副走査方向を補正することによって得られた補完出力信号の中心位置)と一致する。しかしながら、主走査方向への位置ずれが生じた状態のレジストマークによる出力信号である場合には、今回の補正出力信号の中心位置と、白色斜線の中心位置は不一致となり、主走査方向へのずれに応じて中心位置はずれる。
そこで、次のステップ312では、メモリ部79に記憶された今回の補正出力信号の中心位置と、上記ステップ310で読取った白色斜線の出力信号の中心位置との差分Δt2を算出する。ステップ312の処理によって、例えば、図11に示すように、今回の補完出力信号の中心位置81と、白色斜線の出力信号の中心位置89との検出時間の差分Δt2が算出される。算出された差分Δt2は、前回の出力信号からの主走査方向のずれ量を示すものである。ステップ312の処理によって、主走査方向の前回の出力信号からのずれを示すずれ量を得ることができ、次のステップ314でメモリ部79に記憶される。
次にステップ316では、メモリ79に格納された今回の補正出力信号及び今回の補正出力信号の中心位置各々を、前回の補正出力信号及び前回の補正出力信号の中心位置として上書きした後に、本ルーチンを終了する。
次に上述のように、図7のステップ108では、メモリ部79に格納された主走査方向のずれ量と、副走査方向のずれ量に応じて、前回のレジストマーク検出位置に応じて設定された副走査方向及び主走査方向各々の走査開始位置からのずれを補正する補正処理が実行される。
以上説明したように、本発明のプリンタシステム10によれば、連続紙28に形成された画像形成の位置ずれを補正するためのレジストマーク80が、欠けや掠れ、及び膨張等により本来の形状とはことなるレジストマーク80として連続紙に形成された場合であっても、レジストマーク80を検出することにより得られる出力信号を、本来のレジストマーク80により得られる出力信号となるように補正することができる。また、補正した出力信号に基づいて、主走査方向及び副走査方向の位置ずれを算出することができる。
このため、精度良く主走査方向及び副走査方向の位置ずれを算出することができる。
また、レジストマークの色及び形状を、黒色長方形状のマーク上に、該長方形の対向する一端から他端に向かって傾斜するとともに、中心点が該長方形の中心点と同一となるような白色斜線を形成した形状とすることができるので、主走査方向及び副走査方向双方の位置ずれを同時に算出することができる。詳細には、黒色長方形領域によって主走査方向(または副走査方向)、白色斜線領域によって副走査方向(または主走査方向)のずれを検出することができる。
なお、本実施の形態では、プリンタシステム10において、両面黒色印刷を行うものとして説明したが、カラー印刷を実行する場合にも適用することが可能である。
この場合、前記画像形成部36に含まれる転写機52、定着装置58、現像機50、クリーニング装置54、除電LED装置56、感光体42、帯電装置44、帯電装置46及びLEDユニット48を少なくとも含む構成を、複数の色(例えば、ブラック:K、シアン:C、マゼンタ:M、イエロー:Yの4色)毎に直列的に配置し、最も上流に配置された上記構成によって画像形成時にレジストマーク80を連続紙28を上述と同様に形成し、その他の構成にセンサ53を設け、上記画像処理部38と同様の処理を実行するようにすればよい。
同様に、同色の画像を同一の連続紙28に多重印刷する場合の位置合わせにも適用可能である。
また、本実施形態では、連続紙28の表面28A及び裏面28Bの印刷は、別々のプリンタで行う場合を説明したが、同一のプリンタで実行するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、レジストマークは、プリンタ12で形成したものを、プリンタ14に設けたセンサ53で検知し、補正処理を行うものとして説明したが、このような形態に限られるものではない。例えば、予め連続紙28にレジストマークを形成し、プリンタ12及びプリンタ14各々で処理するようにしてもよい。この場合、プリンタ14を、プリンタ12と同様の構成とすればよい。
なお、本実施の形態では、LEDユニット48を用いるものとして説明したが、LEDユニット48に替えて、光ビームにより感光体42上を走査する光ビーム走査装置を用いてもよい。
本発明の実施の形態に係るプリンタシステムの全体構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るプリンタシステムの主要構成を示す概略構成図である。 連続紙上に形成されたレジストマークを示すイメージ図である。 レジストマークを示すものである。 本発明の実施の形態における画像処理部の機能ブロック図である。 レジストマークの出力信号を示す線図である。 本発明の実施の形態における画像処理部で実行される処理の流れを示すフローチャートである。 レジストマークによる出力信号の補正処理を示すフローチャートである。 主走査方向及び副走査方向のずれ量を算出する処理を示すフローチャートである。 レジストマークによる出力信号を示す線図であり、(A)は、基準出力信号を示し、(B)は、副走査方向の後端位置が欠けたレジストマークによる出力信号の一例を示す線図であり、(C)は、副走査方向の先端位置が欠けたレジストマークによる出力信号の一例を示す線図であり、(D)は、副走査方向の後端位置が膨張したレジストマークによる出力信号の一例を示す線図であり、(E)は、副走査方向の先端位置が膨張したレジストマークによる出力信号の一例を示す線図である。 主走査方向及び副走査方向のずれ量算出処理を示すイメージ図である。 レジストマークを示すイメージ図であり、(A)は、基準となるレジストマークを示し、(B)は、副走査方向の後端位置が欠けたレジストマークの一例を示し、(C)は、副走査方向の先端位置が欠けたレジストマークの一例を示し、(D)は、副走査方向の後端位置が膨張したレジストマークの一例を示し、(E)は、副走査方向の先端位置が膨張したレジストマークの一例を示すイメージ図である。 白抜きパターンのレジストマークを示すものである。 白黒反転パターンのレジストマークを示すものである。 プリントヘッドの断面図の1例を示すものである。 プリントヘッド構成図の1例を示すものである。
符号の説明
10 プリンタシステム
12、14 プリンタ
30、36 画像形成部
34 画像処理部
53 センサ
77 補完処理部
76 位置ずれ量演算部

Claims (9)

  1. 主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向に感光体へ走査露光して記録媒体へ画像を形成する画像形成装置において、
    前記感光体への走査位置の検出のために副走査方向の予め定めた指定位置へ基準幅となるように前記記録媒体に形成されるべきレジストマークについて、副走査方向の指定位置及び基準幅を示す基準信号を予め記憶する記憶手段と、
    前記記録媒体に形成されたレジストマークの副走査方向の位置及び幅を読取り、前記レジストマークの位置及び幅を示す検知信号を出力する検知手段と、
    前記レジストマークの検知信号のパルス幅と、前記レジストマークの基準信号のパルス幅との差を求め、該差に対応するパルス幅の信号を合成することにより、前記検知信号を補正して該補正した補正出力信号を作成する補正手段と、
    前記基準信号中の予め定めた標準位置を基準として前記補正出力信号中の予め定めた標準位置までのずれ量を求め、該ずれ量を副走査方向のずれ量として算出する算出手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 露光部に発光ダイオードユニットを備え、電子写真プロセスにより感光体へ走査露光して記録媒体へ画像を形成する画像形成装置において、
    前記走査位置の検出のために副走査方向の予め定めた指定位置へ基準幅となるように前記記録媒体に形成されるべきレジストマークについて、副走査方向の指定位置及び基準幅を示す基準信号を予め記憶する記憶手段と、
    前記記録媒体に形成されたレジストマークの副走査方向の位置及び幅を読取り、前記レジストマークの位置及び幅を示す検知信号を出力する検知手段と、
    前記レジストマークの検知信号のパルス幅と、前記レジストマークの基準信号のパルス幅との差を求め、該差に対応するパルス幅の信号を合成することにより、前記検知信号を補正して該補正した補正出力信号を作成する補正手段と、
    前記基準信号中の予め定めた標準位置を基準として前記補正出力信号中の予め定めた標準位置までのずれ量を求め、該ずれ量を副走査方向のずれ量として算出する算出手段と、
    を備えた画像形成装置。
  3. 前記補正手段は、前記差に対応するパルス幅の信号を合成する箇所として、前記検知信号の前端または後端の何れかに予め定めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正手段は、前記基準信号中の前記標準位置から前記検知信号中の前記標準位置へのずれ方向を求め、前記合成として、前記基準信号のパルス幅より前記検知信号のパルス幅が短い場合には該ずれ方向と逆方向の箇所に対して加え、前記基準信号のパルス幅より前記検知信号のパルス幅が長い場合には該ずれ方向の箇所に対して削除することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記レジストマークとして、前記主走査方向と交差する方向でかつ前記副走査方向の予め定めた白色指定位置へ予め定めた白色基準幅の白色斜線領域を形成し、前記記憶手段は、前記レジストマーク中の前記白色斜線領域の白色指定位置及び白色基準幅を表す白色基準信号を更に記憶し、前記検知手段は、前記白色斜線領域の副走査方向の位置及び幅を更に読取り、前記白色斜線領域の位置及び幅を示す白色信号を含む検知信号を出力し、前記算出手段は、前記白色基準信号中の予め定めた白色指定位置を基準として前記白色信号中の予め定めた白色指定位置までのずれ量を求め、該ずれ量を主走査方向のずれ量として更に算出する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記補正手段は、前記検知信号に前記白色信号に相当するパルス信号が複数含まれる場合に、前記白色基準信号より短いパルス幅のパルス信号を削除することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記レジストマークは、前記画像データに応じた画像を記録媒体へ形成するために予め定められた有効画像形成領域外に形成することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記補正手段は、前記検知信号のパルス幅が、前記基準信号のパルス幅から予め定めた指定幅以上長い場合、または前記基準信号のパルス幅から予め定めた規定幅以下短い場合には、前記補正出力信号の作成を禁止する禁止手段を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 露光部に発光ダイオードユニットを備え、電子写真プロセスにより感光体へ走査露光して記録媒体へ色画像を形成する画像形成手段を異なる色画像を形成するために複数含む画像形成装置において、
    前記走査位置の検出のために副走査方向の予め定めた指定位置へ基準幅となるように前記記録媒体に形成されるべきレジストマークについて、副走査方向の指定位置及び基準幅を示す基準信号を予め記憶する記憶手段と、
    前記記録媒体に各色毎に形成されたレジストマークの副走査方向の位置及び幅を読取り、各色毎の前記レジストマークの位置及び幅を示す検知信号を出力する検知手段と、
    前記各色毎のレジストマークの検知信号のパルス幅と、前記レジストマークの基準信号のパルス幅との差を求め、該差に対応するパルス幅の信号を合成することにより、前記検知信号を補正して該補正した各色毎の補正出力信号を作成する補正手段と、
    前記基準信号中の予め定めた標準位置を基準として、各色毎の前記補正出力信号中の予め定めた標準位置までのずれ量を求め、該ずれ量を各色毎の副走査方向のずれ量として算出する算出手段と、
    を備えた画像形成装置。
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