JP4160215B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケース内でスライド移動して温風および冷風の空気流を制御する板状のミックスドアを有する車両用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の車両用空気調和装置は、コンパクト化の要請から、ケース内にエバポレータやヒータコアが車両の前後方向に並設された、いわゆる縦置き型と称されるものが提案されている(例えば、特開平8−282248号参照)。
【0003】
この縦置き型の車両用空気調和装置は、インテークユニットにおいて導入された車室内空気又は車室外空気を冷却するクーラユニットと、この導入空気を加熱するヒータユニットとを一体化し、エバポレータとヒータコアを近接して配置することによりコンパクトにしている。
【0004】
すなわち、ケースの側方に配置したインテークユニットから導入された空気を、エバポレータにより冷却した後に、この冷風をエバポレータとヒータコアとの間に設けられたミックスドアにより上下に2分して流し、この2分した空気流の内の下部空気流は、ヒータコアにより加熱して下部通路を流し、上部空気流(冷風)は、ヒータコアをバイパスするバイパス通路を流す。
【0005】
そして、冷風と温風は、ミックスゾーンでミックスされ、所定の温度となり、種々の配風モードに応じてケースに開設される各種吹出口から車室内に向けて配風されたり、あるいはミックスされることなく冷風や温風のまま吹出される。
【0006】
ここに、「エバポレータ」とは、周知のように冷房サイクル中の膨脹弁などで減圧された低温低圧冷媒が内部を流通し、ここに導入された空気を冷媒との熱交換により冷却するものである。また、「ヒータコア」とは、高温のエンジン冷却水が内部を流通し、ここに導入された空気を高温のエンジン冷却水との熱交換により加熱するものである。
【0007】
このエバポレータとヒータコアとの間に設けられたミックスドアは、1つの支点で支持された回動ドアの場合、ドア作動にスペースを要することから、これを偏平な板状ドアとし、略上下にスライドさせることにより温調制御を行ない、エバポレータとヒータコアとの距離を短くし、前後方向のスペースを小さくしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の縦置き型の車両用空気調和装置は、板状のミックスドアをケース内に組み付ける際、ミックスドアに形成されるラックに噛合して駆動力を伝達する歯車やシャフト、ケースの各吹出口を開閉する各種モードドア等を、同時にケースに組み込むため、組付作業能率が低下するという不具合がある。
【0009】
すなわち、車両用空気調和装置のケースは、縦方向,つまり空気の流れる方向に沿って2分割となっており、組立時には、一方の半割れのケース部材を下側にして組立治具上に位置決めした後に、軸を立設し、各モードドアが所定位置となるように歯車をセットし、他方の半割れのケース部材を上から被せるようにしているので、作業が繁雑となり、モードドアの位置調整も困難となっている。
【0010】
特に、ドアやシャフトは、ケースに挿入するときの位置決めポイントが多く、ドアと歯車を適正位置でセットし、また他のモードドア類を一度にケース内に組み付けることが困難である(例えば、特開平10−217749号公報参照)。
【0011】
しかも、前記ケースは、縦方向に2分割となっていても、最終的には1つのピースを取り付けることになるので、最終段階での組み付けが困難となり、きっちりとした組み付けが困難になる。
【0012】
さらに、スライド機構は、複数の歯車を用いることもあるが、この場合は、前記組み付けを一層困難になり、また、該歯車に駆動力を与える駆動部を別途後からケースの側面に取り付けなければならないため、作業能率の低下をさらに助長する虞れもある。
【0013】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、組立作業性の向上及び製造コストの低減を図ることができるスライド移動可能な板状のミックスドアを備えた車両用空気調和装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記する手段により達成される。
【0015】
(1)ケース内に、エバポレータにより冷却した後の空気流をヒータコアにより加熱して流す第1通路と、前記ヒータコアをバイパスして流す第2通路と、前記第1通路と第2通路を流れる空気流の比率を変化させるように前記ヒータコアの前面に設けられかつ駆動部によりスライド移動可能とされたドア部とを有する車両用空気調和装置において、前記ケースを、前記ドア部の上流側となり、風路内に前記エバポレータを有する上流側ケースと、前記ドア部の下流側となり、風路内に前記ヒータコアを有する下流側ケースとにそれぞれ別体に形成し、当該ドア部を、偏平な板状のドア本体と、当該ドア本体を前記駆動部によりスライド移動させるスライド機構とを、ドアハウジングに組み込むことによりカートリッジ化し、前記ドア部を前記上流側ケースと下流側ケースとの間に挟持したことを特徴とする車両用空気調和装置。
【0017】
(2)前記ドア部は、前記ドアハウジングと、前記上流側ケース及び/又は下流側ケースのいずれか一方に設けられた突起と、いずれか他方に設けられた凹部との嵌合により挟持するようにしたことを特徴とする車両用空気調和装置。
【0018】
(3)前記スライド機構は、前記駆動部の出力軸と同軸上で連結される歯車と、該歯車が噛合されかつ前記ドア本体に取り付けられたラックとを有し、当該ドア本体の側端に設けられたピンが前記ドアハウジングに形成された溝カムに嵌合され、当該溝カムに沿ってスライドするようにしたことを特徴とする車両用空気調和装置。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置を示す概略断面図、図2は図1の分解斜視図、図3Aはミックスドア部を空気流れの上流側から見た正面図、図3Bは図3Aの右側面図、図4はミックスドア部を一部破断して示す概略斜視図、図5はミックスドア部及びスライド機構を示す水平断面図、図6は図5の6−6線に沿う端面図、図7は溝カム部分を示す説明図である。
【0022】
図1,2に示す車両用空気調和装置は、クーラユニット1とヒータユニット2とを車両の前後方向に並べており、各ユニットは、ケースC1及びC2を有しているが、両ケースC1,C2は、線A−Aで分割され、別体に構成されている。なお、クーラユニット1のケースC1を上流側ケースC1と称し、ヒータユニット2のケースC2を下流側ケースC2と称する。
【0023】
この上流側ケースC1の風路内にはエバポレータ3が設けられ、下流側ケースC2の風路内にはヒータコア4が設けられているが、各ケースC1及びC2ケースは、それぞれ縦方向にも2分割され、一対のケース部材を最中合わせしている。
【0024】
そして、図外のインテークユニットより導入口1aを経て上流側風路に導入された空気流は、エバポレータ3とヒータコア4との間に設けられたミックスドア部Dによりヒータコア4を通して流す温風通路6側と、当該ヒータコア4をバイパスするバイパス通路B側にそれぞれ所定の比率で分岐して空気を流すようになっているが、いずれか一方の通路のみに選択的に流すこともある。前記所定の比率は、スライド機構Mによりミックスドア部Dをスライド移動することにより設定する。
【0025】
温風通路6を通過した温風とバイパス通路Bを通過した冷風は、ミックスゾーン9でミックスされ、所定の温度となって種々の配風モードに応じてケースCに開設される各種吹出口6a〜8aから、これら吹出口に開閉自在に設けられた各種モードドア6〜8の開度に応じて、車室内に向けて配風される。
【0026】
特に、本実施形態では、前記上流側ケースC1と下流側ケースC2との間にミックスドア部Dを挟持しているが、さらに組立作業の容易化及び製造コストの低減を図るために、ミックスドア部D全体をカートリッジ化している。つまり、ミックスドア部Dは、ミックスドア本体12及びスライド機構Mが、軸直角断面がほぼ三ヶ月状のドアハウジングHに装着されてカートリッジ化されている。
【0027】
また、上流側ケースC1と下流側ケースC2には、ミックスドア部Dを挟持するために、支持部材S1 ,S2 が上流側ケースC1と下流側ケースC2の開口部O1,O2(OはO1,O2の総称)の周面に沿って形成されている。
【0028】
前記ドア部Dは、係止手段Kにより両ケースC1,C2とに係止されているが、この係止手段Kは、ドアハウジングHに開設された通孔K1と、前記上流側ケースC1又は下流側ケースC2に設けられた突起K2とからなっている。
【0029】
なお、この係止手段Kは、いずれに通孔K1又は突起K2を設けてもよく、また、前記通孔K1の代わりに凹部とし、突起K2との嵌合により挟持若しくは支持するようにしてもよい。
【0030】
ミックスドア本体12は、上流側風路からの空気流を遮断する方向に伸延され、上下方向が前記開口部Oのほぼ半分程度であり、左右方向は前記開口部Oの幅とされている。
【0031】
このドア本体12は、図3A及び図4に示すように、概して外周の平坦部12aと、内部のドーム状の膨出部12bとを有しており、外面側には発泡ウレタンなどからなるシール部材15が貼着されている。
【0032】
また、当該ドア本体12の側端部位には、ドア本体12の補強と空気流のガイド機能を有する一対の補強プレート16が設けられている。これら補強プレート16とドア本体12の側端との間は断面円弧状とされ、ここには、ラック17が上端から下端まで連続して形成されている。このラック17は、駆動部23により駆動される部分歯車20と噛合されている。なお、図3A中の符号「R」は、微小な補強用のリブを示す。
【0033】
ドア本体12の上下4つの側端部には、ハウジングHの側壁より突出したガイド用の溝カム19(図3B参照)内に転動自在に嵌挿される案内ローラ18が突出されている。この案内ローラ18は、場合によっては転動しない円柱状のピンであっても良い。
【0034】
なお、ドア本体12は、駆動部23により回転駆動される歯車20と接するような円弧状としているが、この円弧状は、図示するように、空気の流れ方向に向かって「凹」とされている。凹状にすれば、空気流をヒータコア4に導く場合やバイパス通路Bへ導くときのガイドとなり、通気抵抗なくガイド機能を発揮するので、空気流のガイド特性がより一層向上する。
【0035】
ミックスドア本体12を作動するためのスライド機構Mは、図5に示すように、ハウジングHの側壁に形成された溝カム19と、ドア本体12の内面に形成されたラック17に噛合する一対の部分歯車20と、この部分歯車20を相互に連結する軸21と、この軸21の端部に固着された駆動歯車22とを有している。
【0036】
なお、この駆動歯車22は、駆動部23(図1参照)により図示しない歯車を介して回転駆動されるが、この駆動部23は、ミックスドア部DのハウジングHの側壁32に取り付けられている。この駆動部23としては、電動モータや減速用歯車等がケーシング内に収容されたモータアクチュエータ等が使用される。
【0037】
ここに、溝カム19は、図7に示すように、ミックスドア本体12の曲率半径とほぼ同じ曲率半径rを有するように形成され、ドア本体12の4つの案内ローラ18を支持し、ドア本体12が風圧を受けてもガタつくことなく作動するようにしたものである。
【0038】
この溝カム19は、左右の各側壁に円弧状に形成されたものが上下一対形成され、上部の案内ローラ18は上部の溝カム19に、下部の案内ローラ18は下部の溝カム19にそれぞれ嵌挿されている。
【0039】
また、各溝カム19の終端部19aは、斜め後方(下流側)に曲げられており、ドア本体12が、スライドの終端位置で当該スライドの方向と交差する方向、つまり図示実施形態では所定の円弧状のスライド方向から斜め後方に移動するようになっている。
【0040】
これによりシール部材15がハウジングHの仕切壁31に当接し、加圧され、シール性の向上を図るようにしている。つまり、シール部材15は、常時仕切壁31と当接せず、必要な時にのみ当接することになるので、長期にわたりシール性の低下が防止され、シール性が向上する。しかも、ドアを作動するときの摩擦もなく、操作力も少なく好ましいものとなる。
【0041】
ハウジングHは、ドア本体12と同様に空気の流れ方向に向かって「凹」状をした前記仕切壁31を有しており、この仕切壁31には周囲に側壁32,32と上下壁33,33が立設され、中央部分には空気が通過する通気部34が形成されている。通気部34の形状や大きさは、通気抵抗及びハウジングHの剛性等を考慮して適宜設定される。
【0042】
なお、図3B中の符号「35」は、ドア本体12をハウジングHにセットする際に案内ローラ18をガイドする溝である。
【0043】
部分歯車20の歯部は、図6に示すように、前記ドア本体12がスライドの終端位置で当該スライドの方向と交差する方向に移動させるために、端部に形成された歯若しくはその近傍の歯を他の歯20bよりも歯丈が高い高歯20aとし、部分歯車20を回転駆動させることにより当該高歯20aがドア本体12に形成されたラック17を介してドア本体12を押圧し溝カム19に沿って移動するようにしている。
【0044】
一方、ドア本体12に形成されたラック17は、上下端部若しくはその近傍の歯が他の歯17bよりも歯丈が高い高歯17aとしている。高歯17aは、歯先と回動中心Oとの間の半径が徐々に変化するようにし、部分歯車20の高歯部分20aと確実に噛合し、ドア本体12を溝カム19に沿うようにしている。
【0045】
本実施形態の車両用空気調和装置を組み立てる場合は、予めドア部Dのみを別ラインで組み立てる。まず、ハウジングH内に、ミックスドア本体12と、歯車20等のスライド機構Mとを組み込み、駆動部23をハウジングHの側壁に取り付ける。
【0046】
一方、上流側ケースC1内にエバポレータ3を、下流側ケースC2内にヒータコア4を設け、個々独立のクーラユニットとヒータユニットを形成し、これらを車両の前後方向に並べる。この場合、各ケースC1,C2には、開口部Oが形成されているので、これらケースC1,C2内にドア等を収納しやすく、組み付け作業性が向上する。
【0047】
そして、組み付け工程の後段において、これら両ユニット間に予め作っておいたミックスドア部Dをセットする。このセットは,きわめて簡単で、ドアハウジングHの通孔K1を突起K2に嵌合し、両ケースC1,C2間にミックスドア部Dを挟持すればよい。
【0048】
このように本実施形態によれば、ミックスドア本体12、スライド機構M、及びこれらミックスドア本体12とスライド機構Mとが装着されるハウジングHを備えたミックスドア部Dを、ケースC間に挟持したので、歯車等のスライド機構を備えた板状のミックスドア部Dを有する車両用空気調和装置の製造がきわめて容易となり、作業性が向上すると共に、製造コストの低減が図られる。
【0049】
また、例えば車種によりケースの各吹出口の位置等が異なる場合であっても、ミックスドア部を共通化して供給することが可能となり、一層の作業性の向上と低コスト化が図られる。
【0050】
さらに、ミックスドア本体12やスライド機構Mに対し、ケースC等とは異なる種類のプラスチック材料をした場合でも、ミックスドア部単位で容易に取り外すことができ、使用後の分別処理も可能となり、ユニットをリサイクルし易くなる利点がある。一方、ミックスドア部のみを取り外してメンテナンスすることも可能となる。
【0051】
図8は、他の実施形態に係る車両用空気調和装置のミックスドアアッセンブリを示す概略断面図である。
【0052】
図8に示すミックスドア部12では、スライド機構Maは、駆動部23aの出力軸24と同軸上で連結される歯車20を有しており、該歯車20は、ミックスドア本体12に形成されたラック17に噛合される。歯車20の軸21,24への固定は止めねじ等により行われる。
【0053】
また、ハウジングHaの側壁32aには、歯車20及び該歯車20が取り付けられる軸21,24を挿通するためのハウジング開口部25が形成されており、駆動部23aのケース端部で塞ぐようにしている。すなわち、駆動部23aのケース端部には、リング状の係合凸部26が形成され、この係合凸部26が、ハウジング開口部25の周縁に沿って形成されたリング状の係合凹部27に嵌入することによりシールされる。
【0054】
この実施形態によれば、上記した実施形態と同様の効果を得ることができるほか、スライド機構Maの歯車20を、駆動部23aの出力軸24と同軸上で連結するようにしたので、歯車を少なくして部品点数を削減することができ、作業工数及び製造コストの低減を図ることができる。また、組み付け作業に利用するハウジング開口部25を駆動部23aのケース端部で塞ぐようにしたので、従来使用していた開口部の穴埋め兼位置決め用のキャップを省略することができ、さらなる作業工数及び製造コストの低減が図られ、開口部のシール機能を果たすことができる。
【0055】
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて種々変形することができる。
【0056】
例えば、ミックスドア本体12は、円弧状にしたものであるが、場合によっては直状としても良く、また、スライド機構Mは、部分歯車20やドア側のラック17の形状等、ドアとの関係で適宜変更することができるものである。
【0057】
さらに、ミックスゾーン9をケース幅方向(空気流れの上流側からみて左右方向)に仕切り板を設けて複数並設すると共に、各ミックスゾーンの上流側にそれぞれ独立に移動制御可能なスライド式のミックスドアを並設するようにしてもよい。この場合、構成が複雑になるミックスドア部を後付けでケースC内に装着することができるので、作業性の向上がより顕著に現れる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、請求項毎に次のような効果を奏する。
【0059】
請求項1に記載の発明によれば、上流側ケースと下流側ケースとをそれぞれ別体に形成し、ドア部を両ケース間に挟持したので、車両用空気調和装置の製造がきわめて容易となり、作業性が向上し、製造コストが低減する。車種が異なる場合でも、ミックスドア部を共通化でき、一層の作業性の向上と低コスト化が図られる。
また、ミックスドアやスライド機構にケース等とは異種のプラスチック材料をしても、容易に取り外すことができるので使用後の分別処理が可能となり、ユニットのリサイクルがし易くなる。
さらに、ドア部をカートリッジ化したので、作業工数及び製造コストの低減をより図ることができる。
加えて、上流側ケース内部にエバポレータを設け、下流側ケースにヒータコアを設けると、上流側ケースは冷媒配管が、下流側ケースは温水配管が取付けられ、別系統の配管を取付ければよいので、この点でも冷暖房を行う車両用空気調和装置の製造がきわめて容易となり、作業性が向上し、製造コストが低減する。冷媒回収時の作業も容易でリサイクルも容易となる。
【0061】
請求項に記載の発明によれば、ドアハウジングとケースに設けた突起と凹部の嵌合によりドア部を挟持するので、さらに作業が容易となり、作業工数及び製造コストがさらに低減する。
【0062】
請求項に記載の発明によれば、ドア本体、歯車、ラックをドアハウジングに組み込み、ドア本体を溝カムに沿ってスライドするスライド機構としたので、ドア本体のスライドが円滑となり、メンテナンスが容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す概略断面図である。
【図2】 図1の分解斜視図である。
【図3】 Aはミックスドア部を空気流れの上流側から見た図、BはAの右側面図である。
【図4】 ミックスドア部を一部破断して示す概略斜視図である。
【図5】 ミックスドア部及びスライド機構を示す水平断面図である。
【図6】 図5の6−6線に沿う端面図である。
【図7】 溝カム部分を示す説明図である。
【図8】 他の実施形態に係る車両用空気調和装置のミックスドア部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
3…エバポレータ、
4…ヒータコア、
6…温風通路(第1通路)、
12…ドア本体、
17…ラック、
20…歯車、
23,23a…駆動部、
B…冷風通路(第2通路)、
C…ケース、
C1…上流側ケース、
C2…下流側ケース、
D…ミックスドア部、
H,Ha…ハウジング、
M,Ma…スライド機構。

Claims (3)

  1. ケース(C)内に、エバポレータ (3 )により冷却した後の空気流をヒータコア(4)により加熱して流す第1通路(6)と、前記ヒータコア(4)をバイパスして流す第2通路(B)と、前記第1通路(6)と第2通路(B)を流れる空気流の比率を変化させるように前記ヒータコア(4)の前面に設けられかつ駆動部(23,23a)によりスライド移動可能とされたドア部(D)とを有する車両用空気調和装置において、
    前記ケース(C)を、前記ドア部(D)の上流側となり、風路内に前記エバポレータ (3 )を有する上流側ケース(C1)と、前記ドア部 (D )の下流側となり、風路内に前記ヒータコア (4 )を有する下流側ケース(C2)とにそれぞれ別体に形成し、
    当該ドア部(D)を、偏平な板状のドア本体(12)と、当該ドア本体(12)を前記駆動部(23,23a)によりスライド移動させるスライド機構(M,Ma)とを、ドアハウジング(H,Ha)に組み込むことによりカートリッジ化し、
    前記ドア部(D)を前記上流側ケース(C1)と下流側ケース(C1)との間に挟持したことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記ドア部(D)は、前記ドアハウジング(H,Ha)と、前記上流側ケース(C1)及び/又は下流側ケース(C2)のいずれか一方に設けられた突起(K2)と、いずれか他方に設けられた凹部(K1)との嵌合により挟持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記スライド機構(M,Ma)は、前記駆動部(23,23a)の出力軸(24)と同軸上で連結される歯車(20)と、該歯車(20)が噛合されかつ前記ドア本体(12) に取り付けられたラック(17)とを有し、当該ドア本体(12)の側端に設けられたピン(18)が前記ドアハウジング(H,Ha)に形成された溝カム(19)に嵌合され、当該溝カム(19)に沿ってスライドするようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空気調和装置。
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