JP2001191783A - 空気通路切替装置および車両用空調装置 - Google Patents
空気通路切替装置および車両用空調装置Info
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- JP2001191783A JP2001191783A JP2000009965A JP2000009965A JP2001191783A JP 2001191783 A JP2001191783 A JP 2001191783A JP 2000009965 A JP2000009965 A JP 2000009965A JP 2000009965 A JP2000009965 A JP 2000009965A JP 2001191783 A JP2001191783 A JP 2001191783A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2つの中間ギヤを有する回転軸を介して、駆
動手段によりスライドドアを駆動する空気通路切替装置
において、2つの中間ギヤの位相差(2つのギヤの歯の
円周方向の位置のずれ)に基づくスライドドアの位置ず
れを抑制する。 【解決手段】 駆動ギヤ35と噛み合う第1中間ギヤ3
0の歯数と、スライドドア26の従動ギヤ26cと噛み
合う第2中間ギヤ31の歯数とを同一にしている。これ
により、両中間ギヤ30、31の位相差を0にすること
ができるため、スライドドア26の摺動方向Aの位置と
駆動ギヤ35の回動方向の位置の関係が一定となり、従
って、両中間ギヤ30、31の位相差に基づくスライド
ドア26の位置ずれを抑制することができる。
動手段によりスライドドアを駆動する空気通路切替装置
において、2つの中間ギヤの位相差(2つのギヤの歯の
円周方向の位置のずれ)に基づくスライドドアの位置ず
れを抑制する。 【解決手段】 駆動ギヤ35と噛み合う第1中間ギヤ3
0の歯数と、スライドドア26の従動ギヤ26cと噛み
合う第2中間ギヤ31の歯数とを同一にしている。これ
により、両中間ギヤ30、31の位相差を0にすること
ができるため、スライドドア26の摺動方向Aの位置と
駆動ギヤ35の回動方向の位置の関係が一定となり、従
って、両中間ギヤ30、31の位相差に基づくスライド
ドア26の位置ずれを抑制することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気通路の切替を
空気通路の開口面に沿って摺動するスライドドアにより
行う空気通路切替装置、およびそれを用いた車両用空調
装置に関するものである。
空気通路の開口面に沿って摺動するスライドドアにより
行う空気通路切替装置、およびそれを用いた車両用空調
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスライドドアにより車両用空調
装置における空気通路の切替を行う従来技術では、ケー
スに形成した空気通路の開口面に沿って摺動するスライ
ドドアを、ケース外部に配置した駆動手段により、回転
軸を介して駆動するようにしている。具体的には、駆動
手段に駆動ギヤ(扇ギヤ)を設け、スライドドアにはそ
の摺動方向と平行に延びる従動ギヤ(ラック)を設け、
駆動ギヤと噛み合う第1中間ギヤ(ピニオン)および従
動ギヤにかみ合う第2中間ギヤ(ピニオン)を回転軸に
設けている。
装置における空気通路の切替を行う従来技術では、ケー
スに形成した空気通路の開口面に沿って摺動するスライ
ドドアを、ケース外部に配置した駆動手段により、回転
軸を介して駆動するようにしている。具体的には、駆動
手段に駆動ギヤ(扇ギヤ)を設け、スライドドアにはそ
の摺動方向と平行に延びる従動ギヤ(ラック)を設け、
駆動ギヤと噛み合う第1中間ギヤ(ピニオン)および従
動ギヤにかみ合う第2中間ギヤ(ピニオン)を回転軸に
設けている。
【0003】このような構成とすることにより、駆動手
段の回転が第1中間ギヤに伝達され、さらに第2中間ギ
ヤと従動ギヤとの噛み合いにより回転運動がスライドド
アの直線運動に変換されて、スライドドアが空気通路の
開口面に沿って摺動する。これにより、空気通路の切替
を行うことができる。
段の回転が第1中間ギヤに伝達され、さらに第2中間ギ
ヤと従動ギヤとの噛み合いにより回転運動がスライドド
アの直線運動に変換されて、スライドドアが空気通路の
開口面に沿って摺動する。これにより、空気通路の切替
を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第1中間ギ
ヤと第2中間ギヤの歯数が異なっていると、それらのギ
ヤに位相差が発生し、しかもその位相差はそれらのギヤ
の円周方向の位置によって異なる。なお、本明細書でい
う位相差とは、同軸上に配置された2つのギヤの歯の円
周方向の位置のずれをいう。
ヤと第2中間ギヤの歯数が異なっていると、それらのギ
ヤに位相差が発生し、しかもその位相差はそれらのギヤ
の円周方向の位置によって異なる。なお、本明細書でい
う位相差とは、同軸上に配置された2つのギヤの歯の円
周方向の位置のずれをいう。
【0005】そして、上記の位相差を考慮せずに第2中
間ギヤと従動ギヤを任意の位置で組み付けると、第1中
間ギヤと第2中間ギヤの位相差により、スライドドアの
摺動方向の位置と駆動ギヤの回動方向の位置の関係がず
れてしまい、従って、駆動ギヤを所定の回動位置に回動
させても、スライドドアの位置が狙いの位置からずれて
しまう。
間ギヤと従動ギヤを任意の位置で組み付けると、第1中
間ギヤと第2中間ギヤの位相差により、スライドドアの
摺動方向の位置と駆動ギヤの回動方向の位置の関係がず
れてしまい、従って、駆動ギヤを所定の回動位置に回動
させても、スライドドアの位置が狙いの位置からずれて
しまう。
【0006】そのため、空気通路周縁のシール面とスラ
イドドアとの位置関係がずれて、風漏れが発生するとい
う問題があった。一方、この風漏れを防止するためにシ
ール面を大きくすると、その分空気通路の開口面積が減
って、通風抵抗が増加してしまうという問題があった。
イドドアとの位置関係がずれて、風漏れが発生するとい
う問題があった。一方、この風漏れを防止するためにシ
ール面を大きくすると、その分空気通路の開口面積が減
って、通風抵抗が増加してしまうという問題があった。
【0007】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
2つの中間ギヤを有する回転軸を介して、駆動手段によ
りスライドドアを駆動する空気通路切替装置において、
2つの中間ギヤの位相差に基づくスライドドアの位置ず
れを抑制することを目的とする。
2つの中間ギヤを有する回転軸を介して、駆動手段によ
りスライドドアを駆動する空気通路切替装置において、
2つの中間ギヤの位相差に基づくスライドドアの位置ず
れを抑制することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、駆動ギヤ(35)を有
する駆動手段(33、35)と、従動ギヤ(26c)を
有し、かつ空気通路(22、23)の開口面に沿って摺
動するスライドドア(26)と、駆動ギヤ(35)と噛
み合う第1中間ギヤ(30)および従動ギヤ(26c)
と噛み合う第2中間ギヤ(31)を有し、かつ駆動手段
(33、35)により回転駆動される回転軸(29)と
を備え、第1中間ギヤ(30)および第2中間ギヤ(3
1)の歯数を同一にしたことを特徴とする。
め、請求項1に記載の発明では、駆動ギヤ(35)を有
する駆動手段(33、35)と、従動ギヤ(26c)を
有し、かつ空気通路(22、23)の開口面に沿って摺
動するスライドドア(26)と、駆動ギヤ(35)と噛
み合う第1中間ギヤ(30)および従動ギヤ(26c)
と噛み合う第2中間ギヤ(31)を有し、かつ駆動手段
(33、35)により回転駆動される回転軸(29)と
を備え、第1中間ギヤ(30)および第2中間ギヤ(3
1)の歯数を同一にしたことを特徴とする。
【0009】これにより、第1中間ギヤと第2中間ギヤ
の歯数を同一にしてそれらのギヤの位相差を0にするこ
とができるため、スライドドアの摺動方向の位置と駆動
ギヤの回動方向の位置の関係が一定となり、従って、両
中間ギヤの位相差に基づくスライドドアの位置ずれを抑
制することができる。
の歯数を同一にしてそれらのギヤの位相差を0にするこ
とができるため、スライドドアの摺動方向の位置と駆動
ギヤの回動方向の位置の関係が一定となり、従って、両
中間ギヤの位相差に基づくスライドドアの位置ずれを抑
制することができる。
【0010】そのため、空気通路の外周縁部シール面と
スライドドアとの位置関係のずれによる風漏れを防止す
ることができる。また、スライドドアの位置ずれが抑制
されることにより、シール面を小さくすることが可能に
なり、その分空気通路の開口面積を増加させて、通風抵
抗を減少させることができる。
スライドドアとの位置関係のずれによる風漏れを防止す
ることができる。また、スライドドアの位置ずれが抑制
されることにより、シール面を小さくすることが可能に
なり、その分空気通路の開口面積を増加させて、通風抵
抗を減少させることができる。
【0011】請求項2に記載の発明では、回転軸(2
9)は、第1中間ギヤ(30)と第2中間ギヤ(31)
とを連結する回転軸部(29a)を有し、回転軸部(2
9a)と第1中間ギヤ(30)と第2中間ギヤ(31)
とを一体成形したことを特徴とする。
9)は、第1中間ギヤ(30)と第2中間ギヤ(31)
とを連結する回転軸部(29a)を有し、回転軸部(2
9a)と第1中間ギヤ(30)と第2中間ギヤ(31)
とを一体成形したことを特徴とする。
【0012】これにより、両中間ギヤの歯を相互の円周
方向に対してずれることなく確実に合致させることがで
きる。しかも、回転軸部と両中間ギヤとの固定部にキー
等の別部品を一切必要とせず、組付性もよい。
方向に対してずれることなく確実に合致させることがで
きる。しかも、回転軸部と両中間ギヤとの固定部にキー
等の別部品を一切必要とせず、組付性もよい。
【0013】なお、本発明によるスライドドア(26)
の駆動機構は、請求項3記載のように、車室内への吹出
空気の空気通路を開閉するモードドア、あるいは、請求
項4に記載のように、加熱用熱交換器(18)の通路
(18′)を通過する温風と加熱用熱交換器(18)の
バイパス通路(20′)を通過する冷風との風量割合を
調整するエアックスドアとして、好適に実施できるもの
である。
の駆動機構は、請求項3記載のように、車室内への吹出
空気の空気通路を開閉するモードドア、あるいは、請求
項4に記載のように、加熱用熱交換器(18)の通路
(18′)を通過する温風と加熱用熱交換器(18)の
バイパス通路(20′)を通過する冷風との風量割合を
調整するエアックスドアとして、好適に実施できるもの
である。
【0014】請求項5に記載の発明では、空気通路(2
2、23)を形成するケース(12a)と、駆動ギヤ
(35)を有する駆動手段(33、35)と、従動ギヤ
(26c)を有し、かつ空気通路(22、23)の開口
面に沿って摺動するスライドドア(26)と、駆動ギヤ
(35)と噛み合う第1中間ギヤ(30)および従動ギ
ヤ(26c)と噛み合う第2中間ギヤ(31)を有し、
かつ駆動手段(33、35)により回転駆動される回転
軸(29)とを備える空気通路切替装置の組み付け方法
であって、スライドドア(26)と回転軸(29)とを
ケース(12a)に組み付けた後、治具(50)により
スライドドア(26)の摺動方向(A)の位置決めを行
った状態で、駆動手段(33、35)を組み付けること
を特徴とする。
2、23)を形成するケース(12a)と、駆動ギヤ
(35)を有する駆動手段(33、35)と、従動ギヤ
(26c)を有し、かつ空気通路(22、23)の開口
面に沿って摺動するスライドドア(26)と、駆動ギヤ
(35)と噛み合う第1中間ギヤ(30)および従動ギ
ヤ(26c)と噛み合う第2中間ギヤ(31)を有し、
かつ駆動手段(33、35)により回転駆動される回転
軸(29)とを備える空気通路切替装置の組み付け方法
であって、スライドドア(26)と回転軸(29)とを
ケース(12a)に組み付けた後、治具(50)により
スライドドア(26)の摺動方向(A)の位置決めを行
った状態で、駆動手段(33、35)を組み付けること
を特徴とする。
【0015】ところで、第2中間ギヤと従動ギヤの組み
付け時、および第1中間ギヤと駆動ギヤの組み付け時に
は、一般的には、マーキングの位置を合わせて組み付け
を行うことよりそれらの位置関係を設定するようにして
いるが、マーキングを合わせるために組み付け性が悪
く、また、目視確認による組み付けのため誤組み付けの
可能性があった。
付け時、および第1中間ギヤと駆動ギヤの組み付け時に
は、一般的には、マーキングの位置を合わせて組み付け
を行うことよりそれらの位置関係を設定するようにして
いるが、マーキングを合わせるために組み付け性が悪
く、また、目視確認による組み付けのため誤組み付けの
可能性があった。
【0016】これに対し、請求項5に記載の発明によれ
ば、治具によりスライドドアの位置決めを行うことによ
り、マーキングの位置を合わせて組み付けを行う場合よ
りも、組み付け性を良好にし、しかも誤組み付けの可能
性を減少することができる。
ば、治具によりスライドドアの位置決めを行うことによ
り、マーキングの位置を合わせて組み付けを行う場合よ
りも、組み付け性を良好にし、しかも誤組み付けの可能
性を減少することができる。
【0017】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0019】(第1実施形態)図1〜3は本発明の第1
実施形態を示すもので、本実施形態の車両用空調装置
は、車室内が大きいワンボックス車等の後席側空間を空
調する後席用空調装置に係るものである。
実施形態を示すもので、本実施形態の車両用空調装置
は、車室内が大きいワンボックス車等の後席側空間を空
調する後席用空調装置に係るものである。
【0020】先ず、図1において、10は後席用車両用
空調装置を示し、この空調装置10の主体は車両後方部
の床面近傍位置において車両外壁と車両内壁との間に設
置されている。車両用空調装置10は、大別して車両前
後方向に並ぶように配置された送風ユニット11と、エ
アコンユニット12とからなる。
空調装置を示し、この空調装置10の主体は車両後方部
の床面近傍位置において車両外壁と車両内壁との間に設
置されている。車両用空調装置10は、大別して車両前
後方向に並ぶように配置された送風ユニット11と、エ
アコンユニット12とからなる。
【0021】送風ユニット11は、空調装置10内部に
車室内後部の内気を吸引するためのものであって、本実
施形態では車両用空調装置は内気のみを吸い込むように
なっている。送風ユニット11は、車両幅方向(図1の
紙面表裏方向)の両側にそれぞれに図示しない内気吸入
口が形成されている。送風ユニット11には、遠心式電
動送風機13が備えられている。この送風機13は、遠
心ファン14と、ファン駆動用モータ14aとを有し、
遠心ファン14はスクロールケーシング15内に配置さ
れている。
車室内後部の内気を吸引するためのものであって、本実
施形態では車両用空調装置は内気のみを吸い込むように
なっている。送風ユニット11は、車両幅方向(図1の
紙面表裏方向)の両側にそれぞれに図示しない内気吸入
口が形成されている。送風ユニット11には、遠心式電
動送風機13が備えられている。この送風機13は、遠
心ファン14と、ファン駆動用モータ14aとを有し、
遠心ファン14はスクロールケーシング15内に配置さ
れている。
【0022】送風ユニット11のスクロールケーシング
15の空気下流側には、車両前後方向に延びる流路を構
成するダクト部16が形成されている。このダクト部1
6は、送風ユニット11から送風された送風空気を下方
から上方へ向かって流れを変更させてエバポレータ17
に導入するためのものである。このダクト部16により
送風ユニット11の出口部がエアコンユニット12の入
口部に接続される。
15の空気下流側には、車両前後方向に延びる流路を構
成するダクト部16が形成されている。このダクト部1
6は、送風ユニット11から送風された送風空気を下方
から上方へ向かって流れを変更させてエバポレータ17
に導入するためのものである。このダクト部16により
送風ユニット11の出口部がエアコンユニット12の入
口部に接続される。
【0023】エアコンユニット12は、送風ユニット1
1より車両後方側に配置されており、樹脂製ケース12
aにより流路が下方から上方に延びるように形成されて
いる。エアコンユニット12のケース12a内には、空
調空気の冷却用熱交換器をなすエバポレータ17と、そ
の空気下流側に位置するヒータコア(加熱用熱交換器)
18が配設されている。エバポレータ17およびヒータ
コア18は、エアコンユニット12内に、その通風面が
略水平となるように車両上下方向に積層して配置されて
いる。
1より車両後方側に配置されており、樹脂製ケース12
aにより流路が下方から上方に延びるように形成されて
いる。エアコンユニット12のケース12a内には、空
調空気の冷却用熱交換器をなすエバポレータ17と、そ
の空気下流側に位置するヒータコア(加熱用熱交換器)
18が配設されている。エバポレータ17およびヒータ
コア18は、エアコンユニット12内に、その通風面が
略水平となるように車両上下方向に積層して配置されて
いる。
【0024】従って、上記送風機13から送風された送
風空気は、上記ダクト部16によって車両前方から後方
へ向かって流れたのち、エアコンユニット12のケース
12a内に導入される。そして、ケース12a内に導入
された送風空気は、下方から上方に向かうように流れを
変更して、上記エバポレータ17およびヒータコア18
を通過する。エバポレータ17は、図示しない圧縮機、
凝縮器、受液器、減圧器とともに配管結合された周知の
冷凍サイクルを構成するものであり、ケース12a内の
空気を冷却除湿する。ヒータコ18は、自動車エンジン
からの温水(冷却水)を熱源とする加熱用熱交換器であ
り、上記エバポレータ17にて冷却された冷風を加熱す
る。
風空気は、上記ダクト部16によって車両前方から後方
へ向かって流れたのち、エアコンユニット12のケース
12a内に導入される。そして、ケース12a内に導入
された送風空気は、下方から上方に向かうように流れを
変更して、上記エバポレータ17およびヒータコア18
を通過する。エバポレータ17は、図示しない圧縮機、
凝縮器、受液器、減圧器とともに配管結合された周知の
冷凍サイクルを構成するものであり、ケース12a内の
空気を冷却除湿する。ヒータコ18は、自動車エンジン
からの温水(冷却水)を熱源とする加熱用熱交換器であ
り、上記エバポレータ17にて冷却された冷風を加熱す
る。
【0025】本実施形態では、ヒータコア18への温水
量を調整する温水弁19をヒータコア18の温水回路に
設け、この温水弁19の開度調整によりヒータコア18
への温水量を調整することにより、車室内への吹出空気
温度を調整する。また、エアコンユニット12のケース
12a内には、エバポレータ17を通過した空気(冷
風)がヒータコア18をバイパスして流れる冷風バイパ
ス通路20が設けられている。この冷風バイパス通路2
0は、冷風バイパスドア21にて開閉される。
量を調整する温水弁19をヒータコア18の温水回路に
設け、この温水弁19の開度調整によりヒータコア18
への温水量を調整することにより、車室内への吹出空気
温度を調整する。また、エアコンユニット12のケース
12a内には、エバポレータ17を通過した空気(冷
風)がヒータコア18をバイパスして流れる冷風バイパ
ス通路20が設けられている。この冷風バイパス通路2
0は、冷風バイパスドア21にて開閉される。
【0026】エアコンユニット12のケース12aにお
いて、ヒータコア18の下流側部位(車両上方部位)に
は、ヒータコア18で温度調整された空調風を後席側空
間の各吹出口に導くフェイス用開口部22と、フット用
開口部23とが形成されている。フェイス用開口部22
は、後席側乗員の上半身に向けて空調風を送風するため
のものであり、フット用開口部23は、後席側乗員の足
元部に向けて空調風を送風するためのものである。
いて、ヒータコア18の下流側部位(車両上方部位)に
は、ヒータコア18で温度調整された空調風を後席側空
間の各吹出口に導くフェイス用開口部22と、フット用
開口部23とが形成されている。フェイス用開口部22
は、後席側乗員の上半身に向けて空調風を送風するため
のものであり、フット用開口部23は、後席側乗員の足
元部に向けて空調風を送風するためのものである。
【0027】なお、フェイス用開口部22は、フェイス
用ダクト24を介して車両天井部の後席用フェイス吹出
口(図示せず)に連結されている。また、フット用開口
部23は、フット用ダクト25を介して後席乗員の足元
部に位置する後席用フット吹出口(図示せず)に連結さ
れている。これらフェイス用開口部22とフット用開口
部23は、スライドドア26にて開閉される。これによ
り、吹出モードとして周知のフェイスモード、バイレベ
ルモード、フットモードが切替可能になっている。
用ダクト24を介して車両天井部の後席用フェイス吹出
口(図示せず)に連結されている。また、フット用開口
部23は、フット用ダクト25を介して後席乗員の足元
部に位置する後席用フット吹出口(図示せず)に連結さ
れている。これらフェイス用開口部22とフット用開口
部23は、スライドドア26にて開閉される。これによ
り、吹出モードとして周知のフェイスモード、バイレベ
ルモード、フットモードが切替可能になっている。
【0028】次に、このスライドドア26の駆動機構の
具体例について図2、図3により説明する。スライドド
ア26は、エアコンユニット12のケース12aに設け
られたフェイス用開口部22およびフット用開口部23
の空気通路開口面に沿って、図2、3の左右方向Aに摺
動するものである。本例では、樹脂にて口状の形状に成
形された枠体26aをスライドドア26に備え、この枠
体26aの上面部(開口部22、23側の面)にはフィ
ルム部材26bが枠体26aの開口部を覆うように取付
られている。フィルム部材26bは可撓性に富んだ薄膜
状の樹脂材料で構成され、上記開口部22、23より大
きい面積を有し、開口部22または23の外周縁部(シ
ール面)に風圧を受けて圧接することにより、開口部2
2または23を確実に閉塞する。
具体例について図2、図3により説明する。スライドド
ア26は、エアコンユニット12のケース12aに設け
られたフェイス用開口部22およびフット用開口部23
の空気通路開口面に沿って、図2、3の左右方向Aに摺
動するものである。本例では、樹脂にて口状の形状に成
形された枠体26aをスライドドア26に備え、この枠
体26aの上面部(開口部22、23側の面)にはフィ
ルム部材26bが枠体26aの開口部を覆うように取付
られている。フィルム部材26bは可撓性に富んだ薄膜
状の樹脂材料で構成され、上記開口部22、23より大
きい面積を有し、開口部22または23の外周縁部(シ
ール面)に風圧を受けて圧接することにより、開口部2
2または23を確実に閉塞する。
【0029】さらに、枠体26aの下面部(ヒータコア
18側の面)には、ドア摺動方向Aと平行に延びる直線
状ギヤ(ラック、従動ギヤ)26cが枠体26aと一体
成形で設けられている。また、枠体26aのうち、ドア
摺動方向Aと直交方向の左右両端の側面に、それぞれ2
箇所づつピン26dが一体成形で設けられている。
18側の面)には、ドア摺動方向Aと平行に延びる直線
状ギヤ(ラック、従動ギヤ)26cが枠体26aと一体
成形で設けられている。また、枠体26aのうち、ドア
摺動方向Aと直交方向の左右両端の側面に、それぞれ2
箇所づつピン26dが一体成形で設けられている。
【0030】一方、エアコンユニット12のケース12
aにおいて、フェイス用開口部22およびフット用開口
部23よりも下方の内壁面に、ドア摺動方向Aと平行に
延びる水平方向のガイド溝27、28が左右両側に設け
られ、このガイド溝27、28内にそれぞれピン26d
が摺動可能に嵌入されている。このため、スライドドア
26はピン26dとガイド溝27、28との嵌合部によ
り摺動可能にケース12aに保持される。
aにおいて、フェイス用開口部22およびフット用開口
部23よりも下方の内壁面に、ドア摺動方向Aと平行に
延びる水平方向のガイド溝27、28が左右両側に設け
られ、このガイド溝27、28内にそれぞれピン26d
が摺動可能に嵌入されている。このため、スライドドア
26はピン26dとガイド溝27、28との嵌合部によ
り摺動可能にケース12aに保持される。
【0031】図3に示すように、ケース12a内におい
て、スライドドア26の直ぐ下方の部位で、フェイス用
開口部22とフット用開口部23との中間部位に、回転
軸29がドア摺動方向Aと直交する方向に配置され、ケ
ース12aの壁面により回転軸29は回転自在に支持さ
れている。この回転軸29の軸部29aには、上記直線
状ギヤ26cと対応する部位に円形の第2中間ギヤ(ピ
ニオン)31が樹脂により一体成形で設けてある。この
第2中間ギヤ31はケース12a内に位置して直線状ギ
ヤ26cとかみ合うものである。また、回転軸29の一
端部はケース12aの外部へ突出し、この突出端部に円
形の第1中間ギヤ(ピニオン)30を配置している。こ
の第1中間ギヤ30も樹脂により回転軸29の軸部29
aと一体成形で設けてある。
て、スライドドア26の直ぐ下方の部位で、フェイス用
開口部22とフット用開口部23との中間部位に、回転
軸29がドア摺動方向Aと直交する方向に配置され、ケ
ース12aの壁面により回転軸29は回転自在に支持さ
れている。この回転軸29の軸部29aには、上記直線
状ギヤ26cと対応する部位に円形の第2中間ギヤ(ピ
ニオン)31が樹脂により一体成形で設けてある。この
第2中間ギヤ31はケース12a内に位置して直線状ギ
ヤ26cとかみ合うものである。また、回転軸29の一
端部はケース12aの外部へ突出し、この突出端部に円
形の第1中間ギヤ(ピニオン)30を配置している。こ
の第1中間ギヤ30も樹脂により回転軸29の軸部29
aと一体成形で設けてある。
【0032】一方、サーボモータ33は、図3に示すよ
うにケース12aの上方側に配置され、その出力軸34
に扇ギヤ(駆動ギヤ)35が連結され、この扇ギヤ35
が上記した第1中間ギヤ30にかみ合っている。これに
より、サーボモータ33の回転が出力軸34、扇ギヤ3
5、第1中間ギヤ30を介して回転軸29に伝達され
る。さらに、回転軸29の回転は、第2中間ギヤ31と
直線状ギヤ26cとのかみ合いによりスライドドア26
の直線運動に変換される。ここで、サーボモータ33、
出力軸34および扇ギヤ35が、駆動手段を構成する。
うにケース12aの上方側に配置され、その出力軸34
に扇ギヤ(駆動ギヤ)35が連結され、この扇ギヤ35
が上記した第1中間ギヤ30にかみ合っている。これに
より、サーボモータ33の回転が出力軸34、扇ギヤ3
5、第1中間ギヤ30を介して回転軸29に伝達され
る。さらに、回転軸29の回転は、第2中間ギヤ31と
直線状ギヤ26cとのかみ合いによりスライドドア26
の直線運動に変換される。ここで、サーボモータ33、
出力軸34および扇ギヤ35が、駆動手段を構成する。
【0033】なお、本実施形態では、冷風バイパス通路
20を開閉する冷風バイパスドア21の回転軸21aを
リンク36、37を介して扇ギヤ35のピン部35aに
連結して、扇ギヤ35の回転位置に連動して冷風バイパ
スドア21を回動操作するようになっている。そして、
サーボモータ33によりスライドドア26がフェイスモ
ード位置に駆動された際には、この冷風バイパスドア2
1は、冷風バイパス通路20を全開するようになってい
る。
20を開閉する冷風バイパスドア21の回転軸21aを
リンク36、37を介して扇ギヤ35のピン部35aに
連結して、扇ギヤ35の回転位置に連動して冷風バイパ
スドア21を回動操作するようになっている。そして、
サーボモータ33によりスライドドア26がフェイスモ
ード位置に駆動された際には、この冷風バイパスドア2
1は、冷風バイパス通路20を全開するようになってい
る。
【0034】また、第1中間ギヤ30と第2中間ギヤ3
1の位相差(2つのギヤの歯の円周方向の位置のずれ)
を0にするために、両中間ギヤ30、31の歯数Z1、
Z2を同一(例えば、Z1、Z2=20)にしている。
さらに、両中間ギヤ30、31のピッチ円直径D1、D
2を変えることにより、サーボモータ33のトルクや、
スライドドア26の作動速度を調整しており、本実施形
態では、第1中間ギヤ30のピッチ円直径(例えば、D
1=20mm)よりも第2中間ギヤ31のピッチ円直径
(例えば、D2=24mm)を大きくしている(すなわ
ち、スライドドア26を増速している)。また、両中間
ギヤ30、31は、組み付けのばらつき等を吸収するた
めに(ばらつきによる歯飛び防止)、モジュールを1.
0以上とし、1つの歯を大きくしている。
1の位相差(2つのギヤの歯の円周方向の位置のずれ)
を0にするために、両中間ギヤ30、31の歯数Z1、
Z2を同一(例えば、Z1、Z2=20)にしている。
さらに、両中間ギヤ30、31のピッチ円直径D1、D
2を変えることにより、サーボモータ33のトルクや、
スライドドア26の作動速度を調整しており、本実施形
態では、第1中間ギヤ30のピッチ円直径(例えば、D
1=20mm)よりも第2中間ギヤ31のピッチ円直径
(例えば、D2=24mm)を大きくしている(すなわ
ち、スライドドア26を増速している)。また、両中間
ギヤ30、31は、組み付けのばらつき等を吸収するた
めに(ばらつきによる歯飛び防止)、モジュールを1.
0以上とし、1つの歯を大きくしている。
【0035】上記したように、第1実施形態によると、
サーボモータ33の出力軸34の回転方向および回転量
を選択することにより、スライドドア26を図1〜3の
A方向への摺動位置を任意に設定でき、これにより、フ
ェイス用開口部22とフット用開口部23とを開閉し
て、所望の吹出モードを選択できる。
サーボモータ33の出力軸34の回転方向および回転量
を選択することにより、スライドドア26を図1〜3の
A方向への摺動位置を任意に設定でき、これにより、フ
ェイス用開口部22とフット用開口部23とを開閉し
て、所望の吹出モードを選択できる。
【0036】ところで、前述したように、両中間ギヤ3
0、31の歯数が異なっていると、それらのギヤ30、
31の位相差により、スライドドア26の摺動方向の位
置と扇ギヤ35の回動方向の位置の関係がずれてしま
い、従って、サーボモータ33により扇ギヤ35を所定
の回動位置に回動させても、スライドドア26の位置が
狙いの位置からずれてしまうという問題があった。
0、31の歯数が異なっていると、それらのギヤ30、
31の位相差により、スライドドア26の摺動方向の位
置と扇ギヤ35の回動方向の位置の関係がずれてしま
い、従って、サーボモータ33により扇ギヤ35を所定
の回動位置に回動させても、スライドドア26の位置が
狙いの位置からずれてしまうという問題があった。
【0037】これに対し、本実施形態では、第1中間ギ
ヤ30と第2中間ギヤ31の歯数を同一にして、両中間
ギヤ30、31の位相差を0にしているため、スライド
ドア26の摺動方向の位置と扇ギヤ35の回動方向の位
置の関係は一定となり、従って、両中間ギヤ30、31
の位相差に基づくスライドドア26の位置ずれを抑制す
ることができる。
ヤ30と第2中間ギヤ31の歯数を同一にして、両中間
ギヤ30、31の位相差を0にしているため、スライド
ドア26の摺動方向の位置と扇ギヤ35の回動方向の位
置の関係は一定となり、従って、両中間ギヤ30、31
の位相差に基づくスライドドア26の位置ずれを抑制す
ることができる。
【0038】そのため、開口部22、23の外周縁部シ
ール面とスライドドア26との位置関係のずれによる風
漏れを防止することができる。また、スライドドア26
の位置ずれが抑制されることにより、シール面を小さく
することが可能になり、その分開口部22、23の開口
面積を増加させて、通風抵抗を減少させることができ
る。
ール面とスライドドア26との位置関係のずれによる風
漏れを防止することができる。また、スライドドア26
の位置ずれが抑制されることにより、シール面を小さく
することが可能になり、その分開口部22、23の開口
面積を増加させて、通風抵抗を減少させることができ
る。
【0039】さらに、回転軸29に両中間ギヤ30、3
1を一体成形で設けているから、両中間ギヤ30、31
の歯を相互の円周方向に対してずれることなく確実に合
致させて設けることができる。しかも、一体成形である
から、回転軸29と両中間ギヤ30、31との固定部に
キー等の別部品を一切必要とせず、スライドドア26の
駆動機構部の組付性もよい。
1を一体成形で設けているから、両中間ギヤ30、31
の歯を相互の円周方向に対してずれることなく確実に合
致させて設けることができる。しかも、一体成形である
から、回転軸29と両中間ギヤ30、31との固定部に
キー等の別部品を一切必要とせず、スライドドア26の
駆動機構部の組付性もよい。
【0040】(第2実施形態)図4は第2実施形態を示
すもので、車室内前部の計器盤部に配置される前席用空
調装置12′は、車室内への吹出空気温度の制御方式と
して、ヒータコア18通路18′を通過する温風と、ヒ
ータコア18の冷風バイパス通路20′を通過する冷風
との風量割合を調整するエアミックス方式を採用してい
る。そして、このエアミックス方式のドア手段としてス
ライドドア26を用いている。
すもので、車室内前部の計器盤部に配置される前席用空
調装置12′は、車室内への吹出空気温度の制御方式と
して、ヒータコア18通路18′を通過する温風と、ヒ
ータコア18の冷風バイパス通路20′を通過する冷風
との風量割合を調整するエアミックス方式を採用してい
る。そして、このエアミックス方式のドア手段としてス
ライドドア26を用いている。
【0041】このスライドドア26の具体的構成および
駆動機構は第1実施形態と同じでよいので、説明を省略
する。なお、図4において、38はセンターフェイス開
口部、39はサイドフェイス開口部、40はデフロスタ
開口部、41はフット開口部であり、42はセンターフ
ェイス開口部38への通路と、デフロスタ開口部40お
よびフット開口部41への通路とを開閉する第1モード
ドアである。43はデフロスタ開口部40への通路とフ
ット開口部41への通路とを開閉する第2モードドアで
ある。
駆動機構は第1実施形態と同じでよいので、説明を省略
する。なお、図4において、38はセンターフェイス開
口部、39はサイドフェイス開口部、40はデフロスタ
開口部、41はフット開口部であり、42はセンターフ
ェイス開口部38への通路と、デフロスタ開口部40お
よびフット開口部41への通路とを開閉する第1モード
ドアである。43はデフロスタ開口部40への通路とフ
ット開口部41への通路とを開閉する第2モードドアで
ある。
【0042】(第3実施形態)図5は第3実施形態を示
すもので、スライドドア26およびその駆動機構部の組
み付け方法に関するものである。このスライドドア26
およびその駆動機構部の具体的構成は第1実施形態と同
じでよいので、説明を省略する。
すもので、スライドドア26およびその駆動機構部の組
み付け方法に関するものである。このスライドドア26
およびその駆動機構部の具体的構成は第1実施形態と同
じでよいので、説明を省略する。
【0043】本実施形態では、まずスライドドア26お
よび回転軸29をケース12aに組み付け、第2中間ギ
ヤ31と直線状ギヤ26cとを噛み合わせる。この際、
スライドドア26は、その摺動方向Aの任意の位置に組
み付ける。
よび回転軸29をケース12aに組み付け、第2中間ギ
ヤ31と直線状ギヤ26cとを噛み合わせる。この際、
スライドドア26は、その摺動方向Aの任意の位置に組
み付ける。
【0044】次いで、位置決め治具50により、スライ
ドドア26をその摺動方向Aの所定の位置に固定する。
ここで、例えば位置決め治具50によりスライドドア2
6をバイレベルモード位置に固定する場合、サーボモー
タ33と扇ギヤ35もバイレベルモードに相当する状態
に予め設定しておく。そして、スライドドア26を位置
決めした状態で、予め一体化されたサーボモータ33と
扇ギヤ35をケース12aに組み付け、扇ギヤ35と第
1中間ギヤ30とを噛み合わせる。
ドドア26をその摺動方向Aの所定の位置に固定する。
ここで、例えば位置決め治具50によりスライドドア2
6をバイレベルモード位置に固定する場合、サーボモー
タ33と扇ギヤ35もバイレベルモードに相当する状態
に予め設定しておく。そして、スライドドア26を位置
決めした状態で、予め一体化されたサーボモータ33と
扇ギヤ35をケース12aに組み付け、扇ギヤ35と第
1中間ギヤ30とを噛み合わせる。
【0045】本実施形態の組み付け方法によれば、マー
キングの位置を合わせて組み付けを行う場合よりも、組
み付け性が良好であり、しかも誤組み付けの可能性が減
少する。
キングの位置を合わせて組み付けを行う場合よりも、組
み付け性が良好であり、しかも誤組み付けの可能性が減
少する。
【0046】(他の実施形態)なお、本発明の空気通路
切替装置は、車両用空調装置の内外気切替ドア等にも適
用することもできる。また、上記実施形態では軸部29
aと両中間ギヤ30、31を一体成形する例を示した
が、軸部29aと両中間ギヤ30、31を別々に形成し
た後、それらを一体化してもよい。
切替装置は、車両用空調装置の内外気切替ドア等にも適
用することもできる。また、上記実施形態では軸部29
aと両中間ギヤ30、31を一体成形する例を示した
が、軸部29aと両中間ギヤ30、31を別々に形成し
た後、それらを一体化してもよい。
【図1】本発明の第1実施形態を適用する車両後席用空
調装置の概略縦断面図である。
調装置の概略縦断面図である。
【図2】図1の要部の分解斜視図である。
【図3】図2の組付状態を示す側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す車両前席用空調装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す要部の斜視図であ
る。
る。
【符号の説明】 22…フェイス開口部(空気通路)、23…フット開口
部(空気通路)、26…スライドドア、26c…直線状
ギヤ(従動ギヤ)、29…回転軸、30…第1中間ギ
ヤ、31…第2中間ギヤ、33…駆動手段を構成するサ
ーボモータ、35…駆動手段を構成する扇ギヤ(駆動ギ
ヤ)。
部(空気通路)、26…スライドドア、26c…直線状
ギヤ(従動ギヤ)、29…回転軸、30…第1中間ギ
ヤ、31…第2中間ギヤ、33…駆動手段を構成するサ
ーボモータ、35…駆動手段を構成する扇ギヤ(駆動ギ
ヤ)。
Claims (5)
- 【請求項1】 駆動ギヤ(35)を有する駆動手段(3
3、35)と、 従動ギヤ(26c)を有し、かつ空気通路(22、2
3)の開口面に沿って摺動するスライドドア(26)
と、 前記駆動ギヤ(35)と噛み合う第1中間ギヤ(30)
および前記従動ギヤ(26c)と噛み合う第2中間ギヤ
(31)を有し、かつ前記駆動手段(33、35)によ
り回転駆動される回転軸(29)とを備え、 前記第1中間ギヤ(30)および前記第2中間ギヤ(3
1)の歯数を同一にしたことを特徴とする空気通路切替
装置。 - 【請求項2】 前記回転軸(29)は、前記第1中間ギ
ヤ(30)と前記第2中間ギヤ(31)とを連結する回
転軸部(29a)を有し、 前記回転軸部(29a)と前記第1中間ギヤ(30)と
前記第2中間ギヤ(31)とを一体成形したことを特徴
とする請求項1に記載の空気通路切替装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の空気通路切替
装置を備え、前記スライドドア(26)により車室内へ
の吹出空気の複数の空気通路を開閉することを特徴とす
る車両用空調装置。 - 【請求項4】 請求項1または2に記載の空気通路切替
装置を備え、前記スライドドア(26)により加熱用熱
交換器の通路(18′)を通過する温風と前記加熱用熱
交換器のバイパス通路(20′)を通過する冷風との風
量割合を調整することを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項5】 空気通路(22、23)を形成するケー
ス(12a)と、 駆動ギヤ(35)を有する駆動手段(33、35)と、 従動ギヤ(26c)を有し、かつ前記空気通路(22、
23)の開口面に沿って摺動するスライドドア(26)
と、 前記駆動ギヤ(35)と噛み合う第1中間ギヤ(30)
および前記従動ギヤ(26c)と噛み合う第2中間ギヤ
(31)を有し、かつ前記駆動手段(33、35)によ
り回転駆動される回転軸(29)とを備える空気通路切
替装置の組み付け方法であって、 前記スライドドア(26)と前記回転軸(29)とを前
記ケース(12a)に組み付けた後、 治具(50)により前記スライドドア(26)の摺動方
向(A)の位置決めを行った状態で、前記駆動手段(3
3、35)を組み付けることを特徴とする空気通路切替
装置の組み付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009965A JP2001191783A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 空気通路切替装置および車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009965A JP2001191783A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 空気通路切替装置および車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001191783A true JP2001191783A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18538041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000009965A Pending JP2001191783A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 空気通路切替装置および車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001191783A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016159872A (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | 株式会社ケーヒン | 車両用空調装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61233245A (ja) * | 1985-04-05 | 1986-10-17 | Ricoh Co Ltd | 動力伝達装置 |
JPH0585146A (ja) * | 1991-08-28 | 1993-04-06 | Calsonic Corp | 自動車用空気調和装置のドアリンクとその組付方法 |
JPH11240321A (ja) * | 1998-02-25 | 1999-09-07 | Calsonic Corp | 自動車用空気調和装置 |
JPH11254944A (ja) * | 1998-03-13 | 1999-09-21 | Denso Corp | 空気通路切替装置および車両用空調装置 |
-
2000
- 2000-01-13 JP JP2000009965A patent/JP2001191783A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61233245A (ja) * | 1985-04-05 | 1986-10-17 | Ricoh Co Ltd | 動力伝達装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016159872A (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | 株式会社ケーヒン | 車両用空調装置 |
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---|---|---|---|
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