JP4142983B2 - 気筒休止内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は気筒休止内燃機関の制御装置に関し、より詳しくは、車両を目標車速で走行させる定速走行制御(クルーズ・コントロール)などの走行制御を行なう走行制御手段を備えた気筒休止内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数個の気筒を備えた多気筒内燃機関において、機関負荷に基づき、機関の運転を気筒の全てを運転する全筒運転とその一部の運転を休止する休筒運転の間で切り換えて燃料消費量を低減させることが提案されている。また、この種の気筒休止内燃機関にあっては、運転の切り換え時にトルク変動によってショックが生じるため、切り換え過渡期にスロットル開度を補正してショックを解消することも提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、運転者が設定した目標車速で車両を走行させる定速走行制御を行なう定速走行制御装置に関する技術も提案されている。また、レーダなどによって自車と前走車の距離を認識し、自車と前走車との間に目標車間距離を維持するように車両を走行させる前走車追従走行制御あるいは車間距離制御(いわゆるアダプティブ・クルーズ・コントロール)を行なう前走車追従走行制御装置に関する技術も知られている。この種の制御装置にあっては、運転者がセット・スイッチを操作したときの車速を目標車速として記憶し、車両が記憶した目標車速で走行するように、あるいは前走車との間に目標車間距離を維持するのに必要な目標車速で走行するように、アクチュエータを介してスロットル開度を調整するようにしている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−103097号公報
【特許文献2】
特開平9−290665号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、車速の落ち込みに対し、運転者が手動でアクセルペダルを操作する場合に比較すると、上記した走行制御にあってはスロットル開度は微細かつ機敏に調整される。従って、全筒運転から休筒運転に切り換わったときに車速が落ち込んだ場合、あるいは休筒運転中に走行路の勾配の変化に起因する車速が低下した場合においても、スロットル開度は迅速に調整される。
【0006】
しかしながら、前者の場合、機関トルクが不足気味であることから、意図する車速変化を得ることができず、スロットル開度は過大となりがちである。一方、休筒運転中の内燃機関にあっては、スロットル開度変化とそれに伴う吸気管内負圧から運転者の加速意図を認識してトルク不足と判断されると、休筒運転が解除される。
【0007】
従って、走行制御時のスロットル操作において、休筒運転と全筒運転の間での頻繁な切り換えを防止し、休筒運転を可能な限り継続するべく、スロットル開度を閉じ方向に固定し、車速の低下を待って全筒運転に移行させることが望ましいが、そのような場合、車速が復帰するとき、トルク変動を伴うような急激な加速が生じる恐れがあった。
【0008】
従って、この発明の目的は上記した不具合を解消し、多気筒内燃機関の負荷に基づき、機関の運転を全筒運転と休筒運転との間で切り換えると共に、目標車速で走行させる定速走行制御などの走行制御を実行する気筒休止内燃機関において、走行制御が実行されるとき、休筒運転を可能な限り維持するべくスロットル開度を閉じ側に固定して車速を低下させるような制御を行なっても、全筒運転に切り換えられた際、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを回避するようにした気筒休止内燃機関の制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1項にあっては、車両に搭載される多気筒内燃機関の運転を気筒の全てを運転させる全筒運転とその一部を休止させる休筒運転との間で切り換える気筒休止制御手段と、前記車両を目標車速で走行させる定速走行制御と前記車両を前走車から目標車間距離を維持して走行させる前走車追従走行制御の少なくともいずれかからなる走行制御を実行する走行制御手段を備えた気筒休止内燃機関の制御装置において、前記車両の加速を抑制する加速抑制制御手段を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記走行制御手段によって走行制御が実行されているときに前記気筒休止制御手段によって前記休筒運転から前記全筒運転へ切り換えられた場合、前記目標車速を減少させてなる第2の目標車速を算出し、よって前記走行制御手段に前記第2の目標車速に基づいて前記走行制御を実行させることで前記加速抑制制御を実行するように構成した。
【0010】
気筒休止内燃機関の制御装置において車両の加速を抑制する加速抑制制御手段を備えると共に、加速抑制制御手段は、走行制御が実行されるとき、休筒運転から全筒運転に切り換えられた場合、加速抑制制御を実行するように構成したので、走行制御が実行されるとき、休筒運転を可能な限り維持するべくスロットル開度を閉じ側に固定して車速を低下させるような制御を行なっても、全筒運転に切り換えられた際、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを回避することができる。
【0012】
特に、加速抑制制御手段は、目標車速を減少させてなる第2の目標車速を算出し、よって走行制御手段に第2の目標車速に基づいて走行制御を実行させることで加速抑制制御を実行する如く構成したので、目標車速と実車速との差を小さくすることができ、これによってトルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを確実に回避することができる。
【0015】
請求項項にあっては、前記加速抑制制御手段は、前記目標車速が変更されるとき、前記変更された目標車速に基づいて前記第2の目標車速を算出し直す如く構成した。
【0016】
加速抑制制御手段は、目標車速が変更されるとき、変更された目標車速に基づいて第2の目標車速を算出し直す如く構成したので、第2の目標車速を最適に算出することができる。よって、前走車追従走行制御中に前走車が加速または減速して目標車速が変化する場合でも、確実に変化後の目標車速に戻すことが可能となる。
【0017】
請求項項にあっては、前記加速抑制制御手段は、前記第2の目標車速が前記目標車速以上となったとき、前記走行制御手段に前記目標車速に基づいて前記走行制御を実行させる如く構成した。
【0018】
加速抑制制御手段は、第2の目標車速が前記目標車速以上となったとき、走行制御手段に目標車速に基づいて走行制御を実行させる如く構成したので、換言すれば、加速抑制制御を中止する如く構成したので、加速抑制制御が不要に継続されるのを防止することができる。
【0019】
請求項4項にあっては、運転者によって操作されて前記走行制御中の目標車速を増減させる指令を入力する車速増減スイッチを備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記指令が入力されたとき、前記加速抑制制御を中止する如く構成した。
加速抑制制御を実行することによって休筒運転から全筒運転に移行するとき、トルク変動を伴うような急激な加速を効果的に回避することができるが、一方、運転者によって操作されて前記走行制御中の目標車速を増減させる指令、より具体的にはアクセラレート・スイッチあるいはディセラレート・スイッチを介して目標車速を増減させる指令が入力されたとき、スイッチ操作に応じた加減速感を運転者に与えることができず、運転者が違和感を受けるという不都合が生じる。そこで、上記したような目標車速を増減させる指令が入力されたとき、加速抑制制御を中止することでそのような不都合を解消することができ、スイッチ操作に応じた加速感あるいは減速感を運転者に与えることができる。
請求項項にあっては、車両に搭載される多気筒内燃機関の運転を気筒の全てを運転させる全筒運転とその一部を休止させる休筒運転との間で切り換える気筒休止制御手段と、前記車両を目標車速で走行させる定速走行制御と前記車両を前走車から目標車間距離を維持して走行させる前走車追従走行制御の少なくともいずれかからなる走行制御を実行する走行制御手段を備えた気筒休止内燃機関の制御装置において、前記車両の加速を抑制する加速抑制制御手段を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記走行制御手段によって走行制御が実行されているときに前記気筒休止制御手段によって前記休筒運転から前記全筒運転へ切り換えられた場合、前記目標車速を維持させるに必要な目標トルクを変更することで前記加速抑制制御を実行する如く構成した。これにより、請求項1と同様な効果が得られる。
【0020】
特に、加速抑制制御手段は、目標車速を維持させるに必要な目標トルクを変更することで加速抑制制御を実行する如く構成したので、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを確実に回避することができる。
【0021】
請求項項にあっては、前記加速抑制制御手段は、前記目標トルクを変更してから所定時間が経過したとき、前記目標車速と検出車速の差が第2の所定値未満となったとき、前記走行制御の条件が変更されたときの少なくともいずれかにある場合、前記加速抑制制御を中止する如く構成した。
【0022】
加速抑制制御手段は、目標トルクを変更してから所定時間が経過したとき、目標車速と検出車速の差が第2の所定値未満となったときなど、加速抑制制御を中止する如く構成したので、加速抑制制御が不要に継続されるのを防止することができる。
【0025】
請求項項にあっては、車両に搭載される多気筒内燃機関の運転を気筒の全てを運転させる全筒運転とその一部を休止させる休筒運転との間で切り換える気筒休止制御手段と、前記車両を目標車速で走行させる定速走行制御と前記車両を前走車から目標車間距離を維持して走行させる前走車追従走行制御の少なくともいずれかからなると共に、目標加速度に基づいて走行制御を実行する走行制御手段を備えた気筒休止内燃機関の制御装置において、前記車両の加速を抑制する加速抑制制御手段を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記走行制御手段によって走行制御が実行されているときに前記気筒休止制御手段によって前記休筒運転から前記全筒運転へ切り換えられた場合、前記目標加速度を減少させてなる第2の目標加速度を算出し、よって前記走行制御手段に前記第2の目標加速度に基づいて前記走行制御を実行させることで前記加速抑制制御を実行する如く構成した。これにより、請求項1と同様な効果が得られる。
【0026】
特に、加速抑制制御手段は、目標加速度を減少させてなる第2の目標加速度を算出し、よって走行制御手段に第2の目標加速度に基づいて走行制御を実行させることで加速抑制制御を実行する如く構成したので、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを確実に回避することができる。
【0027】
請求項項にあっては、前記加速抑制制御手段は、前記目標加速度を前記第2の目標加速度に変更してから所定時間が経過したとき、前記目標車速と検出車速の差が第2の所定値以下となったとき、前記走行制御の条件が変更されたときの少なくともいずれかにある場合、前記加速抑制制御を中止する如く構成した。
【0028】
加速抑制制御手段は、目標加速度を第2の目標加速度に変更してから所定時間が経過したときなど、加速抑制制御を中止する如く構成したので、加速抑制制御が不要に継続されるのを防止することができる。
【0029】
請求項項にあっては、車両に搭載される多気筒内燃機関の運転を気筒の全てを運転させる全筒運転とその一部を休止させる休筒運転との間で切り換える気筒休止制御手段と、前記車両を目標車速で走行させる定速走行制御と前記車両を前走車から目標車間距離を維持して走行させる前走車追従走行制御の少なくともいずれかからなる走行制御を実行する走行制御手段を備えた気筒休止内燃機関の制御装置において、前記車両の加速を抑制する加速抑制制御手段を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記走行制御手段によって走行制御が実行されているときに前記気筒休止制御手段によって前記休筒運転から前記全筒運転へ切り換えられた場合、前記前走車との実車間距離と前記目標車間距離との差を減少させてなる第2の目標車間距離を算出し、よって前記走行制御手段に前記第2の目標車間距離に基づいて前記走行制御を実行させることで前記加速抑制制御を実行する如く構成した。これにより、請求項1と同様な効果が得られる。
【0030】
特に、加速抑制制御手段は、前走車との実車間距離と目標車間距離との差を減少させてなる第2の目標車間距離を算出し、よって走行制御手段に第2の目標車間距離に基づいて走行制御を実行させることで加速抑制制御を実行する如く構成したので、目標車速と実車速との差を小さくでき、これによってトルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを確実に回避することができる。
【0033】
請求項10項にあっては、前記加速抑制制御手段は、前記目標車間距離が変更されるとき、前記変更された目標車間距離に基づいて前記第2の目標車間距離を算出し直す如く構成した。
【0034】
加速抑制制御手段は、目標車間距離が変更されるとき、変更された目標車間距離に基づいて第2の目標車間距離を算出し直す如く構成したので、第2の目標車間距離を最適に算出することができる。よって、前走車追従走行制御中に前走車が加速または減速して前走車との実車間距離と目標車間距離との差が変化する場合でも、確実に変化後の目標車間距離に戻すことが可能となる。
【0035】
請求項11項にあっては、前記加速抑制制御手段は、前記第2の目標車間距離が前記目標車間距離以下となったとき、前記走行制御手段に前記目標車間距離に基づいて前記走行制御を実行させる如く構成した。
【0036】
加速抑制制御手段は、第2の目標車間距離が目標車間距離以下となったとき、走行制御手段に前記目標車間距離に基づいて前記走行制御を実行させる如く構成したので、換言すれば、加速抑制制御を中止する如く構成したので、加速抑制制御が不要に継続されるのを防止することができる。
【0037】
請求項12項にあっては、運転者によって操作されて前記走行制御中の目標車間距離を増減させる指令を入力する車間距離増減スイッチを備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記指令が入力されたとき、前記加速抑制制御を中止する如く構成した。
【0038】
請求項項に関して述べたように、加速抑制制御を実行することによって休筒運転から全筒運転に移行するとき、トルク変動を伴うような急激な加速を効果的に回避することができるが、一方、運転者によって操作されて前記走行制御中の目標車間距離目標車速を増減させる指令、より具体的には目標車間距離増加スイッチあるいは目標車間距離減少スイッチが操作されたときも、運転者によって期待されるのはそれに伴う加減速感であるが、かかる指令が入力されたとき、スイッチ操作に応じた加減速感を運転者に与えることができず、運転者が違和感を受けるという不都合が生じる。そこで、上記したような目標車間距離を増減させる指令が入力されたとき、加速抑制制御を中止することでそのような不都合を解消することができ、スイッチ操作に応じた加速感あるいは減速感を運転者に与えることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の1つの実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置について説明する。
【0040】
図1は、この実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の全体構成を示す概略図である。
【0041】
同図において符合10は多気筒内燃機関(以下「エンジン」という)を示す。エンジン10は、4サイクルのV型6気筒のDOHCエンジンからなり、右バンク10Rに#1,#2,#3の3個の気筒(シリンダ)を備えると共に、左バンク10Lに#4,#5,#6の3個の気筒を備える。また、エンジン10の左バンク10Lには気筒休止機構12が設けられる。
【0042】
気筒休止機構12は、気筒#4から#6の吸気バルブ(図示せず)を休止(閉鎖)させる吸気側休止機構12iと、気筒#4から#6の排気バルブ(図示せず)を休止(閉鎖)させる排気側休止機構12eとからなる。吸気側休止機構12iと排気側休止機構12eは、それぞれ油路14iと14eを介して図示しない油圧ポンプに接続される。油路14iと14eの途中にはそれぞれリニアソレノイド(電磁ソレノイド)16iと16eが配置され、吸気側休止機構12iおよび排気側休止機構12eに対する油圧の供給と遮断を行なう。
【0043】
吸気側休止機構12iは、リニアソレノイド16iが消磁されることによって油路14iが開放され、油圧が供給されると、気筒#4から#6の吸気バルブと吸気カム(図示せず)の当接を解除し、吸気バルブを休止状態(開放状態)にする。また、リニアソレノイド16eが消磁されることによって油路14eが開放され、排気側休止機構12eに油圧が供給されると、気筒#4から#6の排気バルブと排気カム(図示せず)の当接を解除し、排気バルブを休止状態(閉鎖状態)にする。これにより、気筒#4から#6の運転が休止され、エンジン10は#1から#3のみで運転される休筒運転となる。
【0044】
一方、リニアソレノイド16iが励磁されることによって油路14iが閉鎖され、吸気側休止機構12iへの作動油の供給が遮断されると、気筒#4から#6の吸気バルブと吸気カムの当接が開始され、吸気バルブは作動状態になる(開閉駆動される)。
【0045】
また、リニアソレノイド16eが励磁されることによって油路14eが閉鎖され、排気側休止機構12eへの作動油の供給が遮断されると、気筒#4から#6の排気バルブと排気カム(図示せず)の当接が開始され、排気バルブは作動状態になる(開閉駆動される)。これにより、気筒#4から#6の運転が行なわれ、エンジン10は全筒運転となる。このように、エンジン10は、その運転を全筒運転と休筒運転の間で切り換えすることのできる気筒休止エンジン(内燃機関)として構成される。
【0046】
エンジン10の吸気管20にはスロットルバルブ22が配置され、吸入空気量を調量する。スロットルバルブ22はアクセルペダルとの機械的な連結が断たれて電動モータ24に接続され、電動モータ24の駆動によって開閉させられる。電動モータ24の付近にはスロットル開度センサ26が設けられ、電動モータ24の回転量を通じてスロットルバルブ22の開度(以下「スロットル開度」という)θTHに応じた信号を出力する。
【0047】
スロットルバルブ22の下流のインテークマニホルド30の直後の各気筒#1から#6の吸気ポート付近にはそれぞれインジェクタ(燃料噴射弁)32が設けられ、燃料タンクに燃料供給管および燃料ポンプ(全て図示せず)を介して接続され、ガソリン燃料の圧送を受けて噴射する。
【0048】
吸気管20のスロットルバルブ22の下流側には絶対圧センサ34および吸気温センサ36が設けられ、それぞれ吸気管内絶対圧(エンジン負荷)PBAおよび吸気温TAを示す信号を出力する。また、エシジン10のシリンダブロックの冷却水通路(図示せず)には水温センサ40が取り付けられ、エンジン冷却水温TWに応じた信号を出力する。
【0049】
エンジン10のカム軸またはクランク軸(図示せず)の付近には気筒判別センサ42が取り付けられて特定気筒(例えば#1)の所定クランク角度位置で気筒判別信号CYLを出力すると共に、TDCセンサ44およびクランク角センサ46が取り付けられ、それぞれ各気筒のピストンのTDC位置に関連した所定のクランク角度位置でTDC信号を、TDC信号よりも周期の短いクランク角度(例えば30度)でCRK信号を出力する。
【0050】
エンジン10はエキゾーストマニホルド50を介して排気管(図示せず)に接続され、燃焼によって生じた排出ガスを排気管の途中に設けられた触媒装置(図示せず)で浄化しつつ外部に排出する。
【0051】
また、ドライブシャフト(図示せず)の付近には車速センサ52が配置され、ドライブシャフトの所定回転ごとに信号を出力する。さらに、エンジンルーム(図示せず)の適宜位置には大気圧センサ54が配置され、車両が位置する場所の大気圧PAを示す信号を出力する。
【0052】
車両の運転席床面に設置されたアクセルペダル56の付近にはアクセル開度センサ58が配置され、運転者によって操作されるアクセルペダル56の位置(踏み込み量。アクセル開度)APに応じた信号をする。また、ブレーキペダル60の付近にはブレーキ・スイッチ62が設けられ、運転者がブレーキペダル60を踏み込んでブレーキ操作を行ったとき、オン信号を出力する。
【0053】
車両の運転席に配置されたステアリングホイール(図示せず)の付近には、オートクルーズ・スイッチ66が設けられる。
【0054】
オートクルーズ・スイッチ66は、運転者によって操作され、走行制御における目標車速などの指令を入力する種々のスイッチ群が設けられる。それらのスイッチ群はより具体的には、定速走行制御の実行指示と目標車速を入力するためのセット・スイッチ66aと、ブレーキ操作などで走行制御を中断した後に復帰するためのリジューム・スイッチ66bと、走行制御をキャンセル(終了)するためのキャンセル・スイッチ66cと、車両を加速させる加速走行制御の実行指示を入力するためのアクセラレート・スイッチ(目標車速を増加させる指令を入力する車速増加スイッチ)66dと、車両を減速させる減速走行制御の実行指示を入力するためのディセラレート・スイッチ(目標車速を減少させる指令を入力する車速減少スイッチ)66eと、上記した各スイッチの操作を有効にするメイン・スイッチ66fと、運転者からの走行制御、より具体的には、前走車追従走行制御(車間距離制御)の実行指示と目標車間距離を入力するための目標車間距離セット・スイッチ66gと、目標車間距離を増加させる目標車間距離増加スイッチ(車間距離増加スイッチ)66hと、目標車間距離を減少させる目標車間距離減少スイッチ(車間距離減少スイッチ)66iとからなる。
【0055】
尚、上記の各スイッチはそれぞれ個別に配置しても良いし、操作の組み合わせによって複数の指示を入力できるようにしても良い。例えば、走行制御の実行中にセット・スイッチを操作するとキャンセルを意味するように構成するなど、任意のスイッチを統合しても良い。
【0056】
また、車両の前方を望むフロントバンパ(図示せず)などの適宜位置には、レーダ68が設けられる。レーダ68は、図示しない送信部と受信部とからなり、送信部から車両前方に向けて電磁波を発射すると共に、前走車などによって反射された電磁波(反射波)を受信部で受信して前走車などの障害物を検知する。
【0057】
上記した各種センサおよびスイッチの出力は、ECU(電子制御ユニット)70に送られる。
【0058】
ECU70はマイクロコンピュータからなり、制御演算を行なうCPUと、制御演算プログラムと各種のデータ(テーブルなど)を格納するROMと、CPUの制御演算結果などを一時的に記憶するRAMと、入力回路と、出力回路と、カウンタ(いずれも図示せず)とを備える。
【0059】
ECU70は、クランク角センサ46が出力するCRK信号をカウンタでカウントしてエンジン回転数NEを検出すると共に、車速センサ52が出力する信号をカウンタでカウントして車両の走行速度を示す車速VPを検出する。また、ECU70は、レーダ68からの信号に基づいて自車と前走車との車間距離と相対車速を検出し、検出値に基づいて目標車速を算出する。
【0060】
また、ECU70は、入力値に基づいて制御演算を実行し、燃料噴射量を決定してインジェクタ32を開放駆動すると共に、点火時期を決定して点火装置(図示せず)の点火時期を制御する。さらに、ECU70は入力値に基づいて電動モータ24の回転量(操作量)を決定してスロットル開度θTHを目標値THCCに制御(制御)すると共に、リニアソレノイド16i,16eに通電するか否かを決定してエンジン10の運転を全筒運転と休筒運転の間で切り換える。
【0061】
さらに、ECU70は、入力値に基づいて走行制御、より具体的には、運転者が設定した目標車速で車両を走行させる定速走行制御と、自車と前走車の車間距離が所定の距離を維持するように車両を走行させる前走車追従走行制御(車間距離制御)を行なう。
【0062】
次いで、図2以降を参照してこの実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作について説明する。
【0063】
図2は、その動作のうち、走行制御、より具体的には、定速走行制御と前走車追従走行制御の実行判断動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムは、例えばTDCあるいは所定のクランク角度または所定時間ごとに実行(ループ)される。
【0064】
以下説明すると、S10においてキャンセル・スイッチ66cがオンしているか、換言すれば、運転者から走行制御のキャンセル(終了)指示が入力されたか否か判断し、否定されるときはS12に進み、メイン・スイッチ66fがオンしているか否か判断する。S12で肯定されるときはS14に進み、ブレーキ・スイッチ62がオンしているか否か、即ち、運転者によってブレーキペダル60が踏み込まれたか否か判断する。
【0065】
S14で否定されるときはS16に進み、フラグF.ACのビットが1にセットされているか否か判断する。フラグF.ACのビットは、後述するステップで1にセットされ、そのビット(初期値0)が1にセットされているとき、走行制御(即ち、運転者によるアクセルペダル56やブレーキペダル60の操作を必要としない定速走行制御または前走車追従走行制御(スイッチ操作による加速や減速走行制御を含む))が実行されていることを示す。S16で否定されるときはS18に進み、セット・スイッチ66aがオンしているか否か、換言すれば、運転者から走行制御の実行指示と目標車速が入力されたか否か判断する。
【0066】
S18で肯定されるときはS20に進み、セット・スイッチ66aを介して入力された目標車速VDを読み込んで記憶し、S22に進んでフラグF.ACのビットを1にセットする。
【0067】
また、S18で否定されるときはS24に進み、リジューム・スイッチ66bがオンしているか否か、即ち、ブレーキ操作によって一旦走行制御がキャンセルされた(F.ACのビットが0にリセットされた)後、運転者から走行制御の再開指示が入力されたか否か判断する。S24で肯定されるときはS26に進み、F.ACのビットが0にリセットされる以前に記憶されていた目標車速VDを読み込み、S22に進む。尚、S24で否定されるときは、F.ACのビットを0のままとし、走行制御は再開しないでプログラムを終了する。
【0068】
次いで、S28に進み、前走車が所定(目標)の車間距離以内に接近しているか否か判断する。S28で否定されるときは、次いでS30に進み、記憶した目標車速VDに従って定速走行制御を実行する。具体的には、目標車速VDと現在の車速(検出車速)VPの偏差に応じてPID制御則などを用いてスロットルバルブ22を駆動する電動モータ24への通電量(操作量。より具体的には通電指令値)を算出し、電動モータ24に出力してスロットル開度θTHを制御する。尚、定速走行制御の実行中にスロットル開度θTHの制御では対応しきれない所定以上の減速度が必要とされたときは、スロットル開度θTHの制御(閉じ方向への駆動)のみならず、ブレーキ操作やシフトチェンジ(ダウン)を併せて行なう。
【0069】
また、S28で肯定されるときは、S32に進み、前走車追従走行制御を実行する。具体的には、レーダ68で検出した自車と前走車の車間距離が予め設定された目標車間距離を維持するように、スロットル開度θTHを小さくして車両を減速させる。尚、前走車追従走行制御を実行中にスロットル開度θTHの調整では対応しきれない所定以上の減速度が必要とされたときは、定速走行制御と同様に、スロットル開度θTHの調整(閉じ方向への駆動)のみならず、ブレーキ操作やシフトチェンジ(ダウン)を併せて行なう。
【0070】
他方、S10またはS14で肯定されるとき、あるいはS12で否定されるときはS34に進み、フラグF.ACのビットを0にリセットする。また、S16で肯定されるとき、即ち、走行制御が実行されているときはS36に進み、アクセラレート・スイッチ66dがオンされているか否か、即ち、運転者から加速の要求がなされているか否か判断する。
【0071】
S36で肯定されるときは、S38に進み、一定の加速度で加速するようにスロットル開度θTHを大きくする加速走行制御を実行し、S40に進んで目標車速VDを加速後の車速に更新する。他方、S36で否定されるときはS42に進み、ディセラレート・スイッチ66eがオンされているか否か、即ち、運転者から減速の要求がなされているか否か判断する。
【0072】
S42で肯定されるときはS44に進み、車両が減速するようにスロットル開度θTHを小さくする減速走行制御を実行し、S40に進んで目標車速VDを減速後の車速に更新する。
【0073】
他方、S42で否定されるときはS46に進み、前走車が所定の車間距離以内に接近しているか否か判断する。S46で否定されるときはS48に進み、記憶されている目標車速VDに従って定速走行制御を実行する一方、S46で肯定されるときはS50に進み、前走車追従走行制御を実行する。
【0074】
次いで、図3以降を参照し、全筒運転と休筒運転の間の一般的な切り換え制御動作を説明する。
【0075】
図3は、その制御動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムもTDCあるいはその付近の所定のクランク角度または所定時間ごとに実行(ループ)される。
【0076】
以下説明すると、S100においてフラグF.CCKZのビットが1にセットされているか否か判断する。フラグF.CCKZのビットは図示しないルーチンでエンジン回転数NE、スロットル開度θTH、吸気管内圧力PBAなどから車両の挙動や負荷判別を行い、現状の走行を維持するのにトルクが十分か否か判定することで設定され、そのビット(初期値0)が1にセットされるときは全筒運転が要求されることを示す一方、そのビットが0にリセットされることは休筒運転が要求されることを示す。
【0077】
S100で否定されるときはS102に進み、フラグF.CSTP(初期値0)が1にセットされているか否か判断する。このフラグF.CSTPのビットは続いて述べるように、そのビットが1にセットされるとき休筒運転で、そのビットが0にリセットされるとき全筒運転でエンジン10が運転されるべきことを示す。
【0078】
S102で肯定されて休筒運転中と判断されるときはS104に進み、検出した現在のスロットル開度θTHを全筒運転を実行すべきか否かを判定するための全筒スロットル開度しきい値THCSHと比較し、検出スロットル開度がしきい値THCSHより大きいか否か、換言すれば、エンジン10の負荷が大きいか否か判断する。
【0079】
S104で肯定されてエンジン10の負荷が大きいと判断されるときはS106に進み、フラグF.CSTPのビットを0にリセットし、エンジン10の運転を全筒運転とする(全筒運転に切り換える)。他方、S104で否定されるときは、フラグF.CSTPのビットを1のままとして休筒運転を継続する。
【0080】
一方、S102で否定されて全筒運転中と判断されるときはS108に進み、現在のスロットル開度θTHを休筒運転を実行すべきか否かを判定するための休筒スロットル開度しきい値THCSL(前記した所定のスロットル開度に相当)と比較し、検出値がしきい値THCSL未満か否か、換言すれば、エンジン10の負荷が小さいか否か判断する。
【0081】
S108で肯定されてエンジン10の負荷が小さいと判断されるときはS110に進み、フラグF.CSTPのビットを1にセットし、エンジン10の運転を休筒運転とする(休筒運転に切り換える)。他方、S108で否定されるときは、フラグF.CSTPのビットを0のままとして全筒運転を継続する。尚、S100で肯定されるときは、全筒運転が要求されていることからS106に進み、フラグF.CSTPのビットを0にリセットし、エンジン10の運転を全筒運転とする。
【0082】
次いで、図4を参照し、休筒運転から全筒運転への移行制御動作、より具体的には加速抑制を意図する休筒運転から全筒運転への移行制御動作について説明する。
【0083】
図4はその動作を示すフロー・チャートであり、図示のプログラムは、前記したフラグF.ACのビットが1にセットされたとき(走行制御が実行されるとき)、TDCあるいはその付近の所定のクランク角度または所定時間ごとに実行(ループ)される。
【0084】
以下説明すると、先ず、S200においてフラグF.CSTPのビットが1にセットされているか否か判断する。S200で肯定されて休筒運転されていると判断されるときはS202に進み、フラグF.CCKZのビットが1にセットされているか否か判断する。
【0085】
S202で否定されるときはS204に進み、目標車速VDから検出車速VPを減算して得た差(偏差)が所定値VPref(例えば3km/h)以上か否か、即ち、目標車速VDに対して現在の車速VPが所定値VPref以上低下したか否か判断する。S204で否定されるときはS206に進み、休筒運転中のエンジン10において目標車速VDに基づき、より具体的には目標車速VDと検出車速VPの差が減少するようにスロットル開度θTHを演算し、プログラムを一旦終了する。これにより、図示しないルーチンにおいてそのスロットルバルブ22の駆動がその開度となるように制御される。
【0086】
他方、S204で肯定されるときはS208に進み、フラグF.VDKのビットを1にセットする。このフラグのビットを1にセットすることは、後述する加速抑制を意図した休筒運転から全筒運転への移行制御が実行されることを示す。
【0087】
次いでS210に進み、目標車速VDから値αを減算して得た差を移行制御中目標車速VDK、即ち、休筒運転から全筒運転への移行制御が実行されるときの目標車速(前記した第2の目標車速)とする。次いでS212に進み、値KVDDの初期値をβとし、S214に進み、前記したフラグF.CCKZのビットを1にセットする。このフラグのビットを1にセットすることは、走行制御において全筒運転が要求されたことを意味する。次いでS206に進んでプログラムを一旦終了する。
【0088】
次回以降のプログラムループにおいてS200で否定されるときはS216に進み、前記したフラグF.VDKのビットが1にセットされているか否か判断する。このフラグは先にS208でそのビットが1にセットされていることから、ここでの判断は通例肯定されてS218に進む。尚、S200で肯定されるときはS202に進むことになるが、先にS214で当該フラグのビットが1にセットされていることから、S202では肯定されて同様にS216に進む。
【0089】
S218においては図示の如く、目標車速VDから前記した値αが減算されると共に、値KVDDが加算され、前記した移行制御中目標車速VDKが算出される。尚、値KVDDは初期値がβであるが、図示のように算出される度に値βが加算されて累積される。
【0090】
次いでS220に進み、移行制御中目標車速VDKが目標車速VD以上となったか否か判断し、否定されるときはS222に進み、全筒運転中のエンジン10において移行制御中目標車速VDKに基づき、より具体的には移行制御中目標車速VDKと検出車速VPの差が減少するようにスロットル開度θTHを演算する。次いでS224に進み、フラグF.CCKZのビットを1にセットしてプログラムを終了する。
【0091】
他方、S220で肯定されるときはS226に進んで移行制御中目標車速VDKを目標車速VDで置き換えると共に、フラグF.VDKのビットを0にリセットし、S228に進み、全筒運転中のエンジン10において本来の目標車速VDに基づき、より具体的には目標車速VDと検出車速VPの差が減少するようにスロットル開度θTHを演算する。尚、この場合、次回以降のプログラムループにおいてS216の判断で否定されるときはS228に進む。
【0092】
次いでS230に進み、フラグF.CCKZのビットを0にリセットしてプログラムを終了する。
【0093】
図5は、図4に示す移行制御を説明するタイム・チャートである。
【0094】
図5(a)に示すように、図4に示す移行制御にあっては、目標車速VD(一点鎖線で示す)から検出した車速VPを減算して得た差が所定値VPref以上のとき、目標車速VDから値αを減算して得た差に値KVDDを加算して得た値を移行制御中目標車速VDKとし、それに基づいてスロットル開度θTHが算出される。
【0095】
即ち、走行制御が実行されるとき、休筒運転から全筒運転に切り換えられた(移行した)場合には、スロットル開度θTHは、本来の目標車速VDを減少させてなる第2の目標車速VDKに基づいてスロットル開度θTHが算出され、よって走行制御において目標車速が低下させられて加速が抑制されるように構成した。これによって休筒運転から全筒運転に移行するとき、トルク変動を伴うような急激な加速を効果的に回避することができる。
【0096】
また、値KVDDは算出される度に(処理時間ごとに、より具体的には図4に示す処理が実行されるごとに)βが加算されて増加することから、移行制御中目標車速VDKは、算出されるごとに本来の目標車速VDに徐々に復帰(接近)するように算出される。
【0097】
また、移行制御中目標車速VDKが目標車速VD以上になったとS220で判断されるときはS226を経てS228に進み、目標車速VDに基づいてスロットル開度θTHが算出される、換言すれば走行制御が実行されるように構成したので、移行制御を不要に継続させることがない。
【0098】
また、前走車へ追従しつつ走行を行う前走車追従走行制御中にあっては、前走車との車間距離、相対速度に基づいて目標車速VD(同様に一点鎖線で示す)を決定しているため、図5(b)に示す如く、目標車速VDは随時変更されることとなる。このような場合でも、図4に示される処理は所定の周期で実行されるため、変更された目標車速VDに基づいて移行制御中目標車速VDKも算出し直されることとなる。よって、目標車速VDが変更されるときでも、移行制御中目標車速VDKは、確実に目標車速VDに近づくように設定される。
【0099】
尚、図4に示す処理において、S206で行なわれるスロットル開度θTHの演算は休筒運転時の場合であり、S228(あるいはS222)で行なわれるスロットル開度θTHの演算は全筒運転時の場合である。従って、表現は同一であるが、作動中の気筒の個数が異なることから、演算値は異なる値となる。
【0100】
この実施の形態は上記の如く、走行制御が実行されるとき、休筒運転から全筒運転に切り換えられた(移行した)場合には、スロットル開度θTHは、本来の目標車速VDを減少させてなる第2の目標車速VDKに基づいてスロットル開度θTHが算出され、よって走行制御においてスロットル開度θTHが減少させられて加速が抑制されるように構成したので、休筒運転から全筒運転に移行するとき、トルク変動を伴うような急激な加速を効果的に回避することができる。
【0101】
図6は、この発明の第2の実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作である、休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示す、図4と同様のフロー・チャートである。
【0102】
図示のプログラムも、前記したフラグF.ACのビットが1にセットされたとき(走行制御が実行されるとき)、TDCあるいはその付近の所定のクランク角度または所定時間ごとに実行(ループ)される。
【0103】
以下説明すると、S300からS306において第1の実施の形態と同様の処理を行うと共に、S304で肯定されるときはS308に進み、フラグF.VDKとフラグF.CCKZのビットを1にセットする。
【0104】
次回以降のプログラムループにおいてS300で否定されるか、あるいはS302で肯定されるときはS310に進み、フラグF.VDKのビットが1にセットされているか否か判断する。このフラグは先にS308でそのビットが1にセットされていることから、ここでの判断は通例肯定されてS312に進み、フラグF.CCKZのビットが0から1に変化してから所定時間(例えば10秒)が経過したか否か判断する。
【0105】
前回のプログラムループにおいてS308でこのフラグのビットが1にセットされた場合などはS312での判断は通例否定されてS314に進み、目標車速VDから車速Bを減算して得た差が検出車速VP未満か否か判断する。ここで、車速Bは目標車速復帰判断車速を意味する。
【0106】
S314で否定されるときはS316に進み、制御モードの切り替えがあるか否か、具体的には目標車速VDの変更などが生じたか否か判断する。そしてS316でも否定されるときはS318に進み、全筒運転中のエンジン10において目標車速VDに基づき、より具体的には目標車速VDと検出車速VPの差が減少するようにスロットル開度θTHを演算すると共に、演算値に係数Aを乗じて得た積をスロットル開度θTHとする。尚、係数Aは1.0未満の値とする。次いでS324に進み、フラグF.CCKZのビットを1にセットしてプログラムを終了する。
【0107】
他方、S312、S314、S316のいずれかで肯定されるときはS320に進み、フラグF.VDKのビットを0にリセットし、S322に進み、全筒運転中のエンジン10において目標車速VDに基づきスロットル開度θTHを演算する。
【0108】
次いでS326に進み、フラグF.CCKZのビットを0にリセットしてプログラムを終了する。
【0109】
図7は、図6に示す移行制御を説明するタイム・チャートである。
【0110】
図示のように、図6に示す移行制御にあっては、目標車速VDから検出した車速VPを減算して得た差が所定値VPref以上のとき、フラグF.VDKのビットが1にセットされ、それに応じて目標車速VDに基づいてスロットル開度θTHを演算すると共に、演算値に1.0未満の係数Aを乗じて得た積をスロットル開度θTHとする。
【0111】
このように、上記した演算に基づいて走行制御を行なうように構成したことで、走行制御においてスロットル開度θTHの変化量が抑えられて加速が抑制されるように構成した。これによって休筒運転から全筒運転に移行するとき、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを効果的に回避することができる。
【0112】
尚、第2の実施の形態において、目標車速VDと検出車速VPの差が前記した目標車速復帰判断車速B未満になったとき、加速抑制制御は中止される(S314、S320)。
【0113】
また、フラグF.CCKZのビットが1にセットされてから(換言すれば、スロットル開度θTHに係数Aが乗じられて変更されてから)所定時間が経過したときも、加速抑制制御は中止される(S312(S318)、S320)。同様に、制御モードの切り替えが生じたとき、換言すれば走行制御の条件が変更されたときも、加速抑制制御は中止される(S316、S320)。
【0114】
このように、この3種の条件の少なくともいずれかが成立するとき、加速抑制制御は中止されるように構成したので、加速抑制制御を不要に継続することがない。
【0115】
第2の実施の形態は上記の如く、走行制御が実行されるとき、休筒運転から全筒運転に切り換えられた(移行した)場合には、スロットル開度θTHを演算すると共に、演算値に1.0未満の係数Aを乗じて得た積をスロットル開度θTHとし、それに基づいて走行制御を行うように構成したので、加速が抑制され、これによって休筒運転から全筒運転に移行するとき、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを効果的に回避することができる。尚、残余の構成は第1の実施の形態と異ならない。
【0116】
図8は、この発明の第3の実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作である、休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示す、図4と同様のフロー・チャートである。
【0117】
図示のプログラムも、前記したフラグF.ACのビットが1にセットされたとき(走行制御が実行されるとき)、TDCあるいはその付近の所定のクランク角度または所定時間ごとに実行(ループ)される。
【0118】
以下説明すると、S400からS404において第1の実施の形態と同様の処理を行い、S406に進むとき、スロットル開度θTHを演算する。
【0119】
図9はそのスロットル開度演算処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【0120】
以下説明すると、S500において目標車速VDから第1の車速Cを減算して得た差が検出車速VPを超えるか否か判断する。図10は、図8および図9に示す第3の実施の形態の処理を説明するタイム・チャートであり、同図に第1の車速Cを示す。
【0121】
図9フロー・チャートにおいてS500で肯定されるときはS502に進み、目標加速度Mを演算する。目標加速度 Mは、例えば1秒間に2.0km/h、即ち、2.0km/h/sとする。
【0122】
次いでS504に進み、加速制御演算を行なう。即ち、演算された目標加速度Mに基づいてスロットル開度θTHを演算する。より具体的には、演算された目標加速度Mを実現するようにスロットル開度θTHを演算する。
【0123】
他方、S500で否定されるときはS506に進み、目標車速VDに第2の車速Dを加算して得た和が検出車速VP未満か否か判断する。図10に第2の車速Dを示す。S506で肯定されるときはS508に進み、減速制御演算を行なう。即ち、スロットル開度θTHを0とする。
【0124】
またS506で否定されるときはS510に進み、目標車速VDに基づいて、より具体的には検出車速VPと目標車速VDの差が減少するようにスロットル開度θTHを演算する。
【0125】
図8の説明に戻ると、S404で肯定されるときはS408に進み、フラグF.VDKとフラグF.CCKZのビットを1にセットする。
【0126】
次回以降のプログラムループにおいてS400で否定されるか、あるいはS402で肯定されるときはS410に進み、前記したフラグF.VDKのビットが1にセットされているか否か判断する。このフラグは先にS408でそのビットが1にセットされていることから、ここでの判断は通例肯定されてS412に進み、フラグF.CCKZのビットが0から1に変化してから所定時間(例えば10秒)が経過したか否か判断する。
【0127】
前回のプログラムループにおいてS408でこのフラグのビットが1にセットされた場合などはS412での判断は通例否定されてS414に進み、目標車速VDから目標車速復帰判断車速Bを減算して得た差が検出車速VP未満か否か判断する。S414で否定されるときはS416に進み、制御モードの切り替えがあるか否か、具体的には目標車速VDの変更などが生じたか否か判断する。
【0128】
S416でも否定されるときはS418に進み、S502で演算した目標加速度Mに前記した1.0未満の係数Aを乗じて目標加速度を補正(演算)する。即ち、目標加速度Mを減少させてなる第2の目標加速度を演算する。
【0129】
次いで、S420に進み、加速制御演算を行なう。即ち、演算された目標加速度M×Aに基づいてスロットル開度θTHを演算する。より具体的には、演算された目標加速度M×Aを実現するようにスロットル開度θTHを演算する。このように、目標加速度Mを減少させてなる第2の目標加速度M×Aに基づいてスロットル開度θTHを演算し、それに基づいて走行制御を行なう。次いでS426に進み、フラグF.CCKZのビットを1にセットしてプログラムを終了する。
【0130】
他方、S412,S414,S416のいずれかで肯定されるときはS422に進み、フラグF.VDKのビットを0にリセットし、S424に進み、S406で行なったと同様なスロットル開度演算を行なう。
【0131】
次いでS428に進み、フラグF.CCKZのビットを0にリセットしてプログラムを終了する。
【0132】
図10を参照して図8に示す移行制御を説明すると、検出車速VPが目標車速VDに第2の車速Dを加算して得た和を超えるときはスロットル開度θTHを0とすると共に、検出車速VPが目標車速VDから第1の車速Cを減算して得た差未満のときは演算された目標加速度Mに基づいて加速制御を行なう。
【0133】
そして走行制御が実行されるとき、休筒運転から全筒運転に切り換えられた(移行した)場合、目標加速度Mよりも低い値(第2の目標加速度M×A)に基づいて加速制御(走行制御)を行なうようにし、走行制御において加速がより直接的に抑制されるように構成した。これによって休筒運転から全筒運転に移行するとき、加速が過大となるのを効果的に回避することができる。
【0134】
尚、第3の実施の形態においても、目標車速VDと検出車速VPの差が前記した目標車速復帰判断車速B未満になったとき(S414)、フラグF.CCKZのビットが1にセットされてから(換言すれば、目標加速度が変更されてから)所定時間が経過したとき(S412)、および制御モードの切り替えが生じたとき(S416)の少なくともいずれかにあるとき、加速抑制制御は中止される(S422)。これによって、同様に加速抑制制御を不要に継続することがない。
【0135】
第3の実施の形態は上記の如く、走行制御が実行されるとき、休筒運転から全筒運転に切り換えられた(移行した)場合には、目標加速度Mよりも低い値(第2の目標加速度M×A)に基づいて定加速制御(走行制御)を行なうように構成したので、休筒運転から全筒運転に移行するとき、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを効果的に回避することができる。
【0136】
図11は、この発明の第4の実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作である、休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示す、図4と同様のフロー・チャートである。
【0137】
第4の実施の形態は第1の実施の形態の変形であり、目標車速VPに代え、目標車間距離DDを変更するようにした。尚、図示のプログラムも、前記したフラグF.ACのビットが1にセットされたとき(走行制御が実行されるとき)、TDCあるいはその付近の所定のクランク角度または所定時間ごとに実行(ループ)される。
【0138】
以下説明すると、先ず、S600においてフラグF.CSTPのビットが1にセットされているか否か判断し、肯定されるときはS602に進み、フラグF.CCKZのビットが1にセットされているか否か判断する。
【0139】
S602で否定されるときはS604に進み、検出車間距離DPから目標車間距離DDを減算して得た差(偏差)が所定値DPref(例えば10m)以上か否か、即ち、目標車間距離DDと現在の車間距離DPとの差が所定値DPref以上となったか否か判断する。
【0140】
S604で否定されるときはS606に進み、休筒運転中のエンジン10において目標車間距離DDに基づき、より具体的には目標車間距離DDと検出車間距離DPの差が減少するようにスロットル開度θTHを演算し、プログラムを一旦終了する。
【0141】
他方、S604で肯定されるときはS608に進み、フラグF.DDKのビットを1にセットする。このフラグのビットを1にセットすることは、加速抑制を意図した休筒運転から全筒運転への移行制御が実行されることを示す。
【0142】
次いでS610に進み、目標車間距離DDから値γを減算して得た差を移行制御中目標車間距離DDK、より具体的には休筒運転から全筒運転への移行制御が実行されるときの目標車間距離(前記した第2の目標車間距離)とする。次いでS612に進み、値KDDDの初期値をδとし、S614に進み、フラグF.CCKZのビットを1にセットする。
【0143】
次回以降のプログラムループにおいてS600で否定されるときはS616に進み、フラグF.DDKのビットが1にセットされているか否か判断する。このフラグは先にS608でそのビットが1にセットされていることから、ここでの判断は通例肯定されてS618に進む。尚、S600で肯定されてS602に進み、そこで肯定されるときも同様である。
【0144】
S618においては図示の如く、目標車間距離DDからγが減算されると共に、値KDDDが加算され、移行制御中目標車間距離DDKが算出される。尚、値KDDDは初期値がδであるが、図示のように算出される度、値δが加算されて累積される。
【0145】
次いでS620に進み、移行制御中目標車間距離DDKが目標車間距離DD未満か否か判断し、否定されるときはS622に進み、全筒運転中のエンジン10において移行制御中目標車間距離DDKに基づき、より具体的には移行制御中目標車間距離DDKと検出車間距離DPの差が減少するようにスロットル開度θTHを演算する。次いでS624に進み、フラグF.CCKZのビットを1にセットしてプログラムを終了する。
【0146】
他方、S620で肯定されるときはS626に進んで移行制御中目標車間距離DDKを目標車間距離DDで置き換えると共に、フラグF.DDKのビットを0にリセットし、S628に進み、全筒運転中のエンジン10において本来の目標車間距離DDに基づき、より具体的には目標車間距離DDと検出車間距離DPの差が減少するようにスロットル開度θTHを演算する。
【0147】
次いでS630に進み、フラグF.CCKZのビットを0にリセットしてプログラムを終了する。
【0148】
図11に示す移行制御を図12タイム・チャートを参照して説明すると、図12(a)に示すように、図11に示す移行制御にあっては、目標車間距離DD(同様に一点鎖線で示す)から検出車間距離DPを減算して得た差が所定値DPref以上のとき、目標車間距離DDから値γを減算して得た差に値KDDDを加算して得た値を移行制御中目標車間距離DDKとし、それに基づいてスロットル開度θTHが算出される。
【0149】
即ち、走行制御が実行されるとき、休筒運転から全筒運転に切り換えられた(移行した)場合、スロットル開度θTHは、実車間距離と本来の目標車間距離DDとの差を減少させてなる第2の目標車間距離DDKに基づいてスロットル開度θTHが算出されるように構成したことで、走行制御において目標車速が低下させられて加速が抑制されるように構成した。これによって休筒運転から全筒運転に移行するとき、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを効果的に回避することができる。
【0150】
また、値KDDDは算出される度にδが加算されて増加することから、移行制御中目標車間距離DDKは、算出されるごとに本来の目標車間距離DDに徐々に復帰(接近)するように算出される。
【0151】
また、移行制御中目標車間距離DDKが目標車間距離DD未満であるとS620で判断されるときはS626を経てS628に進み、目標車間距離DDに基づいてスロットル開度θTHが算出される、換言すれば走行制御が実行されるように構成したので、移行制御を不要に継続させることがない。
【0152】
また、前走車へ追従しつつ走行を行う前走車追従走行制御中にあっては、走行速度に基づいて目標車間距離DDを算出しているため、図12(b)に示す如く、目標車間距離DDは随時変更されることとなる。このような場合でも、図11に示される処理は所定の周期で実行されるため、変更された目標車間距離DDに基づいて移行制御中目標車間距離DDKも算出し直されることとなる。よって、目標車間距離DDが変更される時でも移行制御中目標車間距離DDKは確実に目標車間距離DDに近づくように設定される。
【0153】
第4の実施の形態は上記の如く走行制御において目標車速が低下させられて加速が抑制されるように構成したので、休筒運転から全筒運転に移行するとき、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを効果的に回避することができる。
【0154】
図13は、この発明の第5の実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作である、休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示す、図4と同様のフロー・チャートである。
【0155】
第5の実施の形態は第1の実施の形態の変形であり、図示のプログラムも、前記したフラグF.ACのビットが1にセットされたとき(走行制御が実行されるとき)、TDCあるいはその付近の所定のクランク角度または所定時間ごとに実行(ループ)される。
【0156】
第5の実施の形態にあっては、運転者によって加減速指令がなされたとき、上記した加速抑制制御を中止するようにした。即ち、上記した実施の形態において加速抑制制御を実行することによって休筒運転から全筒運転に移行するとき、トルク変動を伴うような急激な加速を効果的に回避することができるが、一方、それによってアクセラレート・スイッチ66dを介して目標車速を増加させる指令が入力されたとき、スイッチ操作に応じた加速感を運転者に与えることができず、運転者が違和感を受けるという不都合が生じる。これは、ディセラレート・スイッチ66eを介して目標車速を減少させる指令が入力されたときも同様である。
【0157】
第5の実施の形態においては、かかる不都合に鑑み、運転者によってアクセラレート・スイッチ66dあるいはディセラレート・スイッチ66eを介して目標車速を増減させる指令が入力されたとき、加速抑制制御を中止し、スイッチ操作に応じた加速感あるいは減速感を運転者に与えるようにした。
【0158】
図13を参照して以下説明すると、第1の実施の形態と同様、S200からS206までの処理を行った後、S232に進み、アクセラレート・スイッチ66dがオンされたか否か判断し、肯定されるときはS234に進み、目標車速VDを検出車速VPに1.5km/h加算して得た和に更新(変更)する。次いでS236に進み、移行制御中目標車速VDKをかく更新した目標車速VDで置き換えると共に、フラグF.VDKのビットを0にリセットする。
【0159】
またS232で否定されるときはS238に進み、ディセラレート・スイッチ66eがオンされたか否か判断し、肯定されるときはS240に進み、目標車速VDを検出車速VPから1.5km/h減算して得た差に更新(変更)し、S236に進み、移行制御中目標車速VDKをかく更新した目標車速VDで置き換えると共に、フラグF.VDKのビットを0にリセットする。
【0160】
この結果、図13フロー・チャートにおいてS216の判断は否定されてS228に進み、全筒運転中のエンジン10においてかく更新した目標車速VDに基づき、目標車速VDと検出車速VPの偏差が減少するようにスロットル開度θTHが演算される。
【0161】
図14はアクセラレート・スイッチ66dがオンされた場合、図15はディセラレート・スイッチ66eがオンされた場合の移行制御を示すタイム・チャートであるが、第5の実施の形態においては、図示の如く、かかるスイッチ操作がなされたとき、目標車速VDが所定値だけ増減される、換言すれば上記した加速抑制制御を中止するようにしたので、スイッチ操作に応じた加速感あるいは減速感を運転者に与えることができる。
【0162】
図16は、この発明の第6の実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作である、休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示す、図11と同様のフロー・チャートである。
【0163】
第6の実施の形態は第4の実施の形態の変形であり、図示のプログラムも、前記したフラグF.ACのビットが1にセットされたとき(走行制御が実行されるとき)、TDCあるいはその付近の所定のクランク角度または所定時間ごとに実行(ループ)される。
【0164】
目標車間距離増加スイッチ66hあるいは目標車間距離減少スイッチ66iの操作によって運転者が期待するのはそれに伴う加減速であることから、これは加減速指令を行なったことと実質的に等価である。その点に鑑み、第6の実施の形態にあっては、運転者によって目標車間距離増加スイッチ66hあるいは目標車間距離減少スイッチ66iが操作されたとき、アクセラレート・スイッチ66dあるいはディセラレート・スイッチ66eを介して目標車速を増減させる指令が入力されたものとみなし、第5の実施の形態と同様、加速抑制制御を中止し、スイッチ操作に応じた加速感あるいは減速感を運転者に与えるようにした。
【0165】
図16を参照して以下説明すると、第4の実施の形態と同様、S600からS606までの処理を行った後、S632に進み、目標車間距離増加スイッチ66hがオンされたか否か判断し、肯定されるときはS634に進み、目標車間距離DDを検出車間距離DPに10m加算して得た和に更新(変更)する。次いでS636に進み、移行制御中目標車間距離DDKをかく更新した目標車間距離DDで置き換えると共に、フラグF.VDKのビットを0にリセットする。
【0166】
またS632で否定されるときはS638に進み、目標車間距離減少スイッチ66iがオンされたか否か判断し、肯定されるときはS640に進み、目標車間距離DDを検出車間距離DPから10m減算して得た差に更新(変更)し、S636に進み、移行制御中目標車間距離DDKをかく更新した目標車間距離DDで置き換えると共に、フラグF.DDKのビットを0にリセットする。
【0167】
この結果、図16フロー・チャートにおいてS616の判断は否定されてS628に進み、全筒運転中のエンジン10においてかく更新した目標車間距離DDに基づいてスロットル開度θTHが演算される。即ち、図2フロー・チャートに関して前述した目標車間距離増加制御が実行される。
【0168】
図17は目標車間距離増加スイッチ66hがオンされた場合の移行制御を示すタイム・チャートであるが、第6の実施の形態にあっては、図示の如く、かかるスイッチ操作がなされたとき、目標車間距離DDが所定値だけ増加される、換言すれば上記した加速抑制制御を中止するようにしたので、スイッチ操作に応じた減速感を運転者に与えることができる。図示は省略するが、目標車間距離減少スイッチ66iがオンされた場合も、目標車間距離DDが減少される点を除くと、同様であって期待された加速感を運転者に与えることができる。
【0169】
上記したように、第1から第6の実施の形態にあっては、車両に搭載される多気筒内燃機関(エンジン10)の運転を気筒の全てを運転させる全筒運転とその一部を休止させる休筒運転との間で切り換える気筒休止制御手段(ECU70、S100からS110)と、前記車両を目標車速VDで走行させる定速走行制御と前記車両を前走車から目標車間距離DDを維持して走行させる前走車追従走行制御の少なくともいずれかからなる走行制御を実行する走行制御手段(ECU70、S10からS50)を備えた気筒休止内燃機関の制御装置において、前記車両の加速を抑制する加速抑制制御手段(ECU70、S200からS230、S300からS326、S400からS428、S600からS630)を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記走行制御手段によって走行制御が実行されるとき、前記気筒休止制御手段によって前記休筒運転から前記全筒運転に切り換えられた場合、前記目標車速を減少させてなる第2の目標車速VDKを算出し(S208、S210、S218)、よって前記走行制御手段に前記第2の目標車速に基づいて前記走行制御を実行させることで前記加速抑制制御を実行するように構成した。
【0172】
より具体的には、前記加速抑制制御手段は、前記目標車速が変更されるとき、前記変更された目標車速に基づいて前記第2の目標車速を算出し直す(S210)如く構成した。
【0173】
より具体的には、前記加速抑制制御手段は、前記第2の目標車速VDKが前記目標車速VD以上となったとき(S220)、前記走行制御手段に前記目標車速に基づいて前記走行制御を実行させる(S228)如く構成した。
【0174】
より具体的には、運転者によって操作されて前記走行制御中の目標車速を増減させる指令を入力する車速増減スイッチ(アクセラレート・スイッチ66dあるいはディセラレート・スイッチ66e)を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記指令が入力されたとき、前記加速抑制制御を中止する(S232からS240)如く構成した。
より具体的には、前記加速抑制制御手段は、前記目標車速を維持させるに必要な目標トルク(スロットル開度θTH)を変更すること、即ち、θTH(VD)×Aを算出し、よって前記加速抑制制御を実行する(S318)如く構成した。
【0175】
より具体的には、前記加速抑制制御手段は、前記目標トルクを変更してから所定時間が経過したとき、前記目標車速と検出車速の差が第2の所定値未満となったとき、および前記走行制御の条件が変更されたときの少なくともいずれかにある場合、前記加速抑制制御を中止する(S312からS316およびS320)如く構成した。
【0177】
より具体的には、前記走行制御手段は目標加速度Mに基づいて前記走行制御を実行するものであると共に(S406、S502からS504)、前記加速抑制制御手段は、前記目標加速度Mを減少させてなる第2の目標加速度M×Aを算出し、よって前記走行制御手段に前記第2の目標加速度に基づいて前記走行制御を実行させることで前記加速抑制制御を実行する(S418からS420)如く構成した。
【0178】
より具体的には、前記加速抑制制御手段は、前記目標加速度を前記第2の目標加速度に変更してから所定時間が経過したとき、前記目標車速と検出車速の差が第2の所定値以下となったとき、および前記走行制御の条件が変更されたときの少なくともいずれかにある場合、前記加速抑制制御を中止する(S412からS416およびS422)如く構成した。
【0179】
より具体的には、前記加速抑制制御手段は、前記前走車との実車間距離と前記目標車間距離DDとの差を減少させてなる第2の目標車間距離DDKを算出し、よって前記走行制御手段に前記第2の目標車間距離に基づいて前記走行制御を実行させることで前記加速抑制制御を実行する(S610、S612、S618)如く構成した。
【0181】
より具体的には、前記加速抑制制御手段は、前記目標車間距離が変更されるとき、前記変更された目標車間距離に基づいて前記第2の目標車間距離を算出し直す(S612、S618)如く構成した。
【0182】
より具体的には、前記加速抑制制御手段は、前記第2の目標車間距離DDKが前記目標車間距離DD未満となったとき(S620)、前記走行制御手段に前記目標車間距離に基づいて前記走行制御を実行させる(S628)如く構成した。
【0183】
より具体的には、運転者によって操作されて前記走行制御中の目標車間距離を増減させる指令を入力する車間距離増減スイッチ(目標車間距離増加スイッチ66hあるいは目標車間距離減少スイッチ66i)を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記指令が入力されたとき、前記加速抑制制御を中止する(S632からS640)如く構成した。
【0184】
尚、上記において、エンジン10の負荷としてスロットル開度θTHを用いたが、それに代え、目標トルクを用いても良い。例えば筒内噴射エンジン、即ち、ガソリン燃料が燃焼室内に直接噴射される火花点火式あるいは圧縮点火式のエンジンにあっては、エンジン回転数とアクセル開度などから目標トルクが決定されるが、そのようなエンジンにあってはスロットル開度に代え、目標トルクを用いても良い。電気自動車などでも同様である。
【0185】
また、請求項項に記載の技術において、加速抑制制御手段は、走行制御手段に第2の目標車速に基づいて走行制御を実行させることで加速抑制制御を実行したが、第2の目標車速に代え、実車速を用いても良い。
【0186】
また、請求項項に記載の技術において、加速抑制制御手段は、走行制御手段に第2の目標車間距離に基づいて走行制御を実行させることで加速抑制制御を実行したが、第2の目標車間距離に代え、実車間距離を用いても良い。
【0187】
尚、実施例ではガソリン燃料を用いたエンジンを使用したが、ガソリン燃料に代え、ディーゼル燃料を用いたエンジンでも良い。
【0188】
また、走行制御として定速走行制御と前走車追従走行制御(車間距離制御)を例示したが、この発明は定速走行制御のみを実行する場合にも妥当することは言うまでもない。
【0189】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、気筒休止内燃機関の制御装置において車両の加速を抑制する加速抑制制御手段を備えると共に、加速抑制制御手段は、走行制御が実行されるとき、休筒運転から全筒運転に切り換えられた場合、加速抑制制御を実行するように構成したので、走行制御が実行されるとき、休筒運転を可能な限り維持するべくスロットル開度を閉じ側に固定して車速を低下させるような制御を行なっても、全筒運転に切り換えられた際、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを回避することができる。
【0190】
特に、加速抑制制御手段は、目標車速を減少させてなる第2の目標車速を算出し、よって走行制御手段に第2の目標車速に基づいて走行制御を実行させることで加速抑制制御を実行する如く構成したので、目標車速と実車速との差を小さくすることができ、これによってトルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを確実に回避することができる。
【0192】
請求項項にあっては、加速抑制制御手段は、目標車速が変更されるとき、変更された目標車速に基づいて第2の目標車速を算出し直す如く構成したので、第2の目標車速を最適に算出することができる。よって、前走車追従走行制御中に前走車が加速または減速して目標車速が変化する場合でも、確実に変化後の目標車速に戻すことが可能となる。、
【0193】
請求項項にあっては、加速抑制制御手段は、第2の目標車速が前記目標車速以上となったとき、走行制御手段に目標車速に基づいて走行制御を実行させる如く構成したので、換言すれば、加速抑制制御を中止する如く構成したので、加速抑制制御が不要に継続されるのを防止することができる。
【0194】
請求項4項にあっては、上記したような目標車速を増減させる指令が入力されたとき、加速抑制制御を中止することで、スイッチ操作に応じた加速感あるいは減速感を運転者に与えることができる。
請求項項にあっては、請求項1項と同様な効果が得られると共に、特に、加速抑制制御手段は、目標車速を維持させるに必要な目標トルクを変更することで加速抑制制御を実行する如く構成したので、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを確実に回避することができる。
【0195】
請求項項にあっては、加速抑制制御手段は、目標トルクを変更してから所定時間が経過したとき、目標車速と検出車速の差が第2の所定値未満となったときなど、加速抑制制御を中止する如く構成したので、加速抑制制御が不要に継続されるのを防止することができる。
【0197】
請求項項にあっては、請求項1項と同様な効果が得られると共に、特に、加速抑制制御手段は、目標加速度を減少させてなる第2の目標加速度を算出し、よって走行制御手段に第2の目標加速度に基づいて走行制御を実行させることで加速抑制制御を実行する如く構成したので、トルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを確実に回避することができる。
【0198】
請求項項にあっては、加速抑制制御手段は、目標加速度を第2の目標加速度に変更してから所定時間が経過したときなど、加速抑制制御を中止する如く構成したので、加速抑制制御が不要に継続されるのを防止することができる。
【0199】
請求項項にあっては、加速抑制制御手段は、前走車との実車間距離と目標車間距離との差を減少させてなる第2の目標車間距離を算出し、よって走行制御手段に第2の目標車間距離に基づいて走行制御を実行させることで加速抑制制御を実行する如く構成したので、目標車速と実車速との差を小さくでき、これによってトルク変動を伴うような急激な加速が生じるのを確実に回避することができる。
【0201】
請求項10項にあっては、加速抑制制御手段は、目標車間距離が変更されるとき、変更された目標車間距離に基づいて第2の目標車間距離を算出し直す如く構成したので、第2の目標車間距離を最適に算出することができる。よって、前走車追従走行制御中に前走車が加速または減速して前走車との実車間距離と目標車間距離との差が変化する場合でも、確実に変化後の目標車間距離に戻すことが可能となる。
【0202】
請求項11項にあっては、加速抑制制御手段は、前記第2の目標車間距離が前記目標車間距離以下となったとき、前記走行制御手段に前記目標車間距離に基づいて前記走行制御を実行させる如く構成したので、換言すれば、加速抑制制御を中止する如く構成したので、加速抑制制御が不要に継続されるのを防止することができる。
【0203】
請求項12項にあっては、上記したような目標車間距離を増減させる指令が入力されたとき、加速抑制制御を中止することで、スイッチ操作に応じた加速感あるいは減速感を運転者に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】図1に示す装置の動作のうち、走行制御の実行判断動作を示すフロー・チャートである。
【図3】図1に示す装置の動作のうち、全筒運転と休筒運転の切り換え動作を示すフロー・チャートである。
【図4】図1に示す装置の動作のうち、走行制御の実行中の休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示すフロー・チャートである。
【図5】図4フロー・チャートに示す処理を説明するタイム・チャートである。
【図6】この発明の第2の実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作のうち、走行制御の実行中の休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示す、図4と同様のフロー・チャートである。
【図7】図6フロー・チャートに示す処理を説明するタイム・チャートである。
【図8】この発明の第3の実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作のうち、走行制御の実行中の休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示す、図4と同様のフロー・チャートである。
【図9】図8フロー・チャートのスロットル開度演算処理のサブルーチン・フロー・チャートである。
【図10】図8フロー・チャートに示す処理を説明するタイム・チャートである。
【図11】この発明の第4の実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作のうち、走行制御の実行中の休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示す、図4と同様のフロー・チャートである。
【図12】図11フロー・チャートに示す処理を説明するタイム・チャートである。
【図13】この発明の第5の実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作のうち、走行制御の実行中の休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示す、図4と同様のフロー・チャートである。
【図14】図13フロー・チャートに示す処理を説明するタイム・チャートである。
【図15】同様に、図13フロー・チャートに示す処理を説明するタイム・チャートである。
【図16】この発明の第6の実施の形態に係る気筒休止内燃機関の制御装置の動作のうち、走行制御の実行中の休筒運転から全筒運転への移行制御動作を示す、図4と同様のフロー・チャートである。
【図17】図16フロー・チャートに示す処理を説明するタイム・チャートである。
【符号の説明】
10 エンジン(内燃機関)
12 気筒休止機構
12e 排気側休止機構
12i 吸気側休止機構
14i,14e 油路
16i,16e リニアソレノイド
22 スロットルバルブ
24 電動モータ
66a セット・スイッチ
66d アクセラレート・スイッチ(車速増加スイッチ)
66e ディセラレート・スイッチ(車速減少スイッチ)
66h 目標車間距離増加スイッチ(車間距離増加スイッチ)
66i 目標車間距離減少スイッチ(車間距離減少スイッチ)
70 ECU

Claims (12)

  1. 車両に搭載される多気筒内燃機関の運転を気筒の全てを運転させる全筒運転とその一部を休止させる休筒運転との間で切り換える気筒休止制御手段と、前記車両を目標車速で走行させる定速走行制御と前記車両を前走車から目標車間距離を維持して走行させる前走車追従走行制御の少なくともいずれかからなる走行制御を実行する走行制御手段を備えた気筒休止内燃機関の制御装置において、前記車両の加速を抑制する加速抑制制御手段を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記走行制御手段によって走行制御が実行されているときに前記気筒休止制御手段によって前記休筒運転から前記全筒運転へ切り換えられた場合、前記目標車速を減少させてなる第2の目標車速を算出し、よって前記走行制御手段に前記第2の目標車速に基づいて前記走行制御を実行させることで前記加速抑制制御を実行するように構成したことを特徴とする気筒休止内燃機関の制御装置。
  2. 前記加速抑制制御手段は、前記目標車速が変更されるとき、前記変更された目標車速に基づいて前記第2の目標車速を算出し直すことを特徴とする請求項1項記載の気筒休止内燃機関の制御装置。
  3. 前記加速抑制制御手段は、前記第2の目標車速が前記目標車速以上となったとき、前記走行制御手段に前記目標車速に基づいて前記走行制御を実行させることを特徴とする請求項1項または2項記載の気筒休止内燃機関の制御装置。
  4. 運転者によって操作されて前記走行制御中の目標車速を増減させる指令を入力する車速増減スイッチを備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記指令が入力されたとき、前記加速抑制制御を中止することを特徴とする請求項1項から項のいずれかに記載の気筒休止内燃機関の制御装置。
  5. 車両に搭載される多気筒内燃機関の運転を気筒の全てを運転させる全筒運転とその一部を休止させる休筒運転との間で切り換える気筒休止制御手段と、前記車両を目標車速で走行させる定速走行制御と前記車両を前走車から目標車間距離を維持して走行させる前走車追従走行制御の少なくともいずれかからなる走行制御を実行する走行制御手段を備えた気筒休止内燃機関の制御装置において、前記車両の加速を抑制する加速抑制制御手段を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記走行制御手段によって走行制御が実行されているときに前記気筒休止制御手段によって前記休筒運転から前記全筒運転へ切り換えられた場合、前記目標車速を維持させるに必要な目標トルクを変更することで前記加速抑制制御を実行するように構成したことを特徴とする気筒休止内燃機関の制御装置。
  6. 前記加速抑制制御手段は、前記目標トルクを変更してから所定時間が経過したとき、前記目標車速と検出車速の差が第2の所定値未満となったとき、前記走行制御の条件が変更されたときの少なくともいずれかにある場合、前記加速抑制制御を中止することを特徴とする請求項5項記載の気筒休止内燃機関の制御装置。
  7. 車両に搭載される多気筒内燃機関の運転を気筒の全てを運転させる全筒運転とその一部を休止させる休筒運転との間で切り換える気筒休止制御手段と、前記車両を目標車速で走行させる定速走行制御と前記車両を前走車から目標車間距離を維持して走行させる前走車追従走行制御の少なくともいずれかからなると共に、目標加速度に基づいて走行制御を実行する走行制御手段を備えた気筒休止内燃機関の制御装置において、前記車両の加速を抑制する加速抑制制御手段を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記走行制御手段によって走行制御が実行されているときに前記気筒休止制御手段によって前記休筒運転から前記全筒運転へ切り換えられた場合、前記目標加速度を減少させてなる第2の目標加速度を算出し、よって前記走行制御手段に前記第2の目標加速度に基づいて前記走行制御を実行させることで前記加速抑制制御を実行するように構成したことを特徴とする気筒休止内燃機関の制御装置。
  8. 前記加速抑制制御手段は、前記目標加速度を前記第2の目標加速度に変更してから所定時間が経過したとき、前記目標車速と検出車速の差が第2の所定値以下となったとき、前記走行制御の条件が変更されたときの少なくともいずれかにある場合、前記加速抑制制御を中止することを特徴とする請求項7項記載の気筒休止内燃機関の制御装置。
  9. 車両に搭載される多気筒内燃機関の運転を気筒の全てを運転させる全筒運転とその一部を休止させる休筒運転との間で切り換える気筒休止制御手段と、前記車両を目標車速で走行させる定速走行制御と前記車両を前走車から目標車間距離を維持して走行させる前走車追従走行制御の少なくともいずれかからなる走行制御を実行する走行制御手段を備えた気筒休止内燃機関の制御装置において、前記車両の加速を抑制する加速抑制制御手段を備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記走行制御手段によって走行制御が実行されているときに前記気筒休止制御手段によって前記休筒運転から前記全筒運転へ切り換えられた場合、前記前走車との実車間距離と前記目標車間距離との差を減少させてなる第2の目標車間距離を算出し、よって前記走行制御手段に前記第2の目標車間距離に基づいて前記走行制御を実行させることで前記加速抑制制御を実行するように構成したことを特徴とする気筒休止内燃機関の制御装置。
  10. 前記加速抑制制御手段は、前記目標車間距離が変更されるとき、前記変更された目標車間距離に基づいて前記第2の目標車間距離を算出し直すことを特徴とする請求項9項記載の気筒休止内燃機関の制御装置。
  11. 前記加速抑制制御手段は、前記第2の目標車間距離が前記目標車間距離以下となったとき、前記走行制御手段に前記目標車間距離に基づいて前記走行制御を実行させることを特徴とする請求項9項または10項記載の気筒休止内燃機関の制御装置。
  12. 運転者によって操作されて前記走行制御中の目標車間距離を増減させる指令を入力する車間距離増減スイッチを備えると共に、前記加速抑制制御手段は、前記指令が入力されたとき、前記加速抑制制御を中止することを特徴とする請求項9項から11項のいずれかに記載の気筒休止内燃機関の制御装置。
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