JP4126619B2 - 物品保管設備 - Google Patents
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Description
そして、このような物品保管設備では、一般的に、物品搬送装置を走行させるときには、物品移載対象とする物品移載箇所に対して位置させる高さに物品移載手段を位置させるべく、物品搬送装置の作動を制御するように構成されていた。
説明を加えると、物品搬送装置を走行させるときには、その物品搬送装置の走行を開始した直後に、物品移載対象とする物品移載箇所に対して位置させる高さに物品移載手段を位置させて、その物品移載手段の位置を維持させた状態で物品搬送装置を物品移載対象とする物品移載箇所に対応する位置に走行させており、物品移載対象とする物品移載箇所に対応する位置まで物品搬送装置を走行させたときに、物品移載手段による物品の移載作業を速やかに開始できるように構成されていた。
前記運転制御手段が、前記物品搬送装置を走行させるときには、前記移動空間の床側に存在する塵埃の浮上を抑制するための高さとして設定した走行用高さ以上に前記物品移載手段を位置させるべく、前記物品搬送装置の作動を制御するように構成されている点にある。
従って、走行用高さ以上に物品移載手段を位置させた状態で物品搬送装置を走行させることにより、物品搬送装置が走行したときの床面近くの気流の乱れが抑えられて床側の塵埃の浮上を抑制することができ、物品収納棚における最下段の収納部を移動空間の床面から小さな間隔を隔てた高さに設けることができるものとなり、もって、物品搬送装置が走行したときの塵埃の浮上を抑えることができて物品収納棚の収納効率を向上させることができる物品保管設備を提供することができるに至った。
ちなみに、物品搬送装置の加速中に物品移載手段を走行用高さ以上に上昇させるように構成することによって、加速中は物品搬送装置の走行速度は比較的遅いために物品移載手段による気流の乱れが小さく、物品搬送装置の走行速度が速くなるに伴って物品移載手段が床面から離れるため、物品搬送装置が走行したときの物品移載手段による床面近くの気流の乱れが抑えられて床側の塵埃の浮上を抑制することができる。
ちなみに、物品搬送装置の減速中に物品移載手段を走行用高さより下方に下降させるように構成することによって、物品移載手段が床面に近づくに伴って物品搬送装置の走行速度が遅くなるため、物品搬送装置が走行したときの物品移載手段による床面近くの気流の乱れが抑えられて床側の塵埃の浮上を抑制することができる。
〔第1実施の形態〕
ちなみに、容器13は、清浄用空気を通風可能に格子状の枠体にて構成されるとともに、ガラス板等の板状体12(図3参照)を上下方向に間隔を隔てた積層状態で複数保持できるように構成されている。
そして、前後一対の支柱9と左右一対の載置支持部10とにより1つの収納部2が形成され、複数の収納部2が縦横に並べて設けられている。各収納部2は、棚横幅方向に隣接するもの同士及び棚上下方向に隣接するもの同士が空気流動可能に連通されている。
また、物品収納棚3は、最下段の収納部2の下方に浄化空気が流動する流動用空間16を形成すべく、最下段の収納部2がグレーティング床7から上方に設定間隔隔てて位置するように構成されている。
前記クリーンルーム通風手段14は、グレーティング床7の下方側に設けられた吸気室17、天井吹出部8の上方側に設けられた空気チャンバ室18、天井吹出部8に並設されたHEPAフィルタなどからなるエアーフィルタ19、吸気室17と空気チャンバ室18とを連通接続する接続流路20、その接続流路20に設けられて吸気室17に吸引作用する循環用送風機21、接続流路20において循環用送風機21の空気吐出側に設けられたプレフィルタ22から構成されている。
このようにして、クリーンルーム1内の空気が、プレフィルタ22及びエアーフィルタ19にて清浄化されながら循環されて、浄化空気を天井吹出部8から下方側に吹き出す形態でクリーンルーム1に常時供給するように構成されている。
そして、外気取入量調節用ダンパ24及び排気量調節用ダンパ26の夫々の開度を調節することにより、クリーンルーム通風手段14にて循環されるクリーンルーム1内の空気のうちの所定量が新鮮な空気と交換されるように構成されている。
前記収納部通風手段15は、塵埃を除去する除塵フィルタ27と、ブース11外の浄化空気を吸引して除塵フィルタ27を通過させる状態でブース11内に取り入れて収納部2の後部側から収納部2を通過させるように浄化空気を通風させる送風ファン28とから構成されており、前記ブース11内に通風される浄化空気は、送風ファン28によって、収納部2の後部側から前部側に向けて棚前後方向に沿って通風されるので、その浄化空気が、収納部2に収納された容器13内、詳しくは、容器13内に積層状態で保持された複数の板状体12同士の間を通過するように構成されている。
そして、移動空間4を下向きに流動する浄化用空気の一部は、流動用空間16から排気用開口部29に向けて流動してクリーンルーム1内におけるブース11外に排気されたのち、下向きに流動してグレーティング床7を通して吸気室17に至る。浄化用空気の残りの一部は、そのままブース11内を下向きに流動してグレーティング床7を通して吸気室17に至る。
このように、浄化空気通風手段6は、浄化用空気を物品収納棚3の後部側から収納部2を通過させて移動空間4に流動させ且つ移動空間4において下向きに流動させるダウンフロー式に構成されている。
そして、物品搬出入部31と物品処理装置30とを繋ぐ通路部分もブース11にて囲まれており、その通路部分に浄化空気を上方側から下方側に向けて通風させる通路部分用浄化空気通風手段34が設けられている。
ちなみに、搬送体33は、その搬送面の高さが最下段の収納部2の載置面の高さより少し低くなるように配設されている。
また、昇降支持体32にて載置支持された容器13に板状体12を一枚ずつ取り入れるときは、板状体12を収納するに適した高さに昇降支持体32を昇降させた状態で、物品処理装置30からの板状体12を搬送体33にて容器13内まで載置搬送し、その板状体12が容器13内で図外の支持部にて支持されるように昇降支持体32を下降させる。この動作を繰り返すことによって、物品処理装置30からの板状体12を容器13に積層状態で保持される。
この運転制御手段46は、走行用電動モータ47の作動を制御して走行台車37を物品移載箇所Aに対応する走行停止位置まで走行させ、且つ、昇降用電動モータ48の作動を制御して昇降台39を物品移載箇所Aに対応する昇降停止位置まで昇降させて、物品移載手段40を物品移載箇所Aに対応して位置させた後、物品移載箇所Aとの間で容器13移載させるべく、物品搬送装置5の作動を制御するように構成されている。
そして、運転制御手段46には、複数の物品移載箇所Aに対応して予め設定された走行停止位置を示す情報、並びに、複数の物品移載箇所Aに対応して予め設定された昇降停止位置を示す情報が記憶されている。また、運転制御手段46には、複数の物品移載箇所Aに対応して予め設定された昇降停止位置を示す情報として、低位置用の昇降停止位置を示す情報と高位置用の昇降停止位置を示す情報との2つが記憶されている。
また、走行台車37には、水平方向に測距用のビーム光を投射し且つ昇降台39に設けられた反射板にて反射された測距用のビーム光を受光して、昇降台39の昇降位置を検出する昇降位置検出手段50が備えられており、この昇降位置検出手段50の検出情報も運転制御手段46に入力されるように構成されている。
この運転制御手段46による搬送制御は、物品移載手段40を搬送元の物品移載箇所Aに対応する位置に位置させる前走行処理、搬送元の物品移載箇所Aから物品搬送装置5に容器13を移載する掬い処理、物品移載手段40を搬送先の物品移載箇所Aに対応する位置に位置させる後走行処理、及び、物品移載手段40から搬送先の物品移載箇所Aに容器13を移載する降ろし処理を実行するように構成されている。
ちなみに、前走行処理は、物品移載手段40に容器13が載置支持されていない状態で実行される。
ちなみに、後走行処理は、物品移載手段40に容器13が載置支持されている状態で実行される。
図7に示すように、前記運転制御手段46は、物品搬送装置5を走行させるときには、予め設定した定常走行用の目標走行速度で物品搬送装置5を走行させるべく、物品搬送装置5の作動を制御するように構成されている。
つまり、前走行処理及び後走行処理の走行処理において、走行台車37を走行させるときには、定常走行用の目標走行速度まで加速させた後、目標走行速度にて走行させる状態を維持し、物品移載対象とする物品移載箇所Aの走行停止位置に走行台車37が近づくと、目標走行速度から停止用低速度に減速させた後、停止用低速度にて走行させて、物品移載対象とする物品移載箇所Aの走行停止位置に走行台車37を停止させる。
ちなみに、目標走行速度、停止用低速度及び加減速度については、予め設定されており、走行距離によって目標走行速度に到達するタイミングや停止用低速度に減速させるべきタイミングが求めるように構成されている。また、物品移載対象とする物品移載箇所Aとは、上述した搬送元の物品移載箇所Aや搬送先の物品移載箇所Aである。
また、前記運転制御手段46は、前記物品搬送装置5の走行を開始したのち、前記物品移載手段40を前記走行用高さ以上に上昇させるべく、前記物品搬送装置5の作動を制御するように構成されている。
さらに、前記運転制御手段46は、前記物品搬送装置5を前記複数の物品移載箇所Aのうちの物品移載対象とする物品移載箇所Aに対応する位置に走行させるときにおいて、物品移載対象とする物品移載箇所Aに対して位置させる前記物品移載手段40の高さが前記走行用高さよりも低いときには、物品移載対象とする前記物品移載箇所Aに対応して前記物品搬送装置5を停止させるときよりも以前から、前記物品移載手段40を下降させるべく、前記物品搬送装置5の作動を制御するように構成されている。
ちなみに、走行用高さは、上から2段目の収納部2に対応する昇降停止位置に昇降台39を昇降させた状態で物品移載手段40が位置する高さに設定されている。
尚、この場合でも、低位置用の昇降停止位置と高位置用の昇降停止位置との間で昇降台39を昇降移動させる等、走行台車37を走行させるときに、物品移載手段40を走行用高さより高い高さで維持されながら必要に応じて昇降台39の昇降は行われる。
また、走行台車37の減速中に物品移載手段40を走行用高さより下方に下降させているが、物品移載手段40が床面に近づくに伴って走行台車37の走行速度が遅くなるため、物品搬送装置5が走行したときの床面近くの気流の乱れが抑えられて床側の塵埃の浮上を抑制することができる。
この第2実施の形態は、第1実施の形態における前走行処理及び後走行処理の走行処理の第2実施の形態である。以下、この前走行処理及び後走行処理の走行処理の第2実施の形態について説明を加え、その他の構成については上記第1実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
また、前記運転制御手段46は、前記物品移載手段40を前記複数の物品移載箇所Aのうちの物品移載対象とする物品移載箇所Aに対応する位置に走行させるときにおいて、物品移載対象とする物品移載箇所Aに対して位置させる前記物品移載手段40の高さが前記走行用高さよりも低いときには、物品移載対象とする前記物品移載箇所Aに対応して前記物品搬送装置5を停止させた後で前記物品移載手段40を下降させるべく、前記物品搬送装置5の作動を制御するように構成されている。
尚、この場合でも、低位置用の昇降停止位置と高位置用の昇降停止位置との間で昇降台39を昇降移動させる等、走行台車37を走行させるときに、物品移載手段40を走行用高さより高い高さで維持されながら必要に応じて昇降台39の昇降は行われる。
(1) 上記第1実施の形態では、物品搬送装置5の走行を開始したのち、物品移載手段40を走行用高さ以上に上昇させ、物品移載対象とする物品移載箇所Aに対応して物品搬送装置5を停止させる以前から、物品移載手段40を下降させるように構成し、上記第2実施の形態では、物品移載手段40を走行用高さ以上に上昇させたのち、物品搬送装置5の走行を開始させ、物品移載対象とする物品移載箇所Aに対応して物品搬送装置5を停止させたのち、物品移載手段40を下降させるように構成したが、物品搬送装置5の走行を開始したのち、物品移載手段40を走行用高さ以上に上昇させ、物品移載対象とする物品移載箇所Aに対応して物品搬送装置5を停止させたのち、物品移載手段40を下降させるように構成してもよく、また、物品移載手段40を走行用高さ以上に上昇させたのち、物品搬送装置5の走行を開始させ、物品移載対象とする物品移載箇所Aに対応して物品搬送装置5を停止させる以前から、物品移載手段40を下降させるように構成してもよい。
3 物品収納棚
4 移動空間
5 物品搬送装置
6 浄化空気通風手段
31 物品搬出入部
40 物品移載手段
46 運転制御手段
A 物品移載箇所
Claims (5)
- 複数の収納部を縦横に並べて備えた物品収納棚と、
その物品収納棚の前方の移動空間を棚横幅方向に走行自在でかつ物品移載手段を昇降自在に備えた物品搬送装置と、
前記複数の収納部及び物品搬出入部を複数の物品移載箇所として、それらの間で物品の搬送を行うべく前記物品搬送装置の作動を制御する運転制御手段と、
浄化用空気を前記物品収納棚の後部側から前記収納部を通過させて前記移動空間に流動させ且つ前記移動空間において下向きに流動させる浄化空気通風手段とが設けられた物品保管設備であって、
前記運転制御手段が、前記物品搬送装置を走行させるときには、前記移動空間の床側に存在する塵埃の浮上を抑制するための高さとして設定した走行用高さ以上に前記物品移載手段を位置させるべく、前記物品搬送装置の作動を制御するように構成されている物品保管設備。 - 前記運転制御手段が、前記物品搬送装置の走行を開始したのち、前記物品移載手段を前記走行用高さ以上に上昇させるべく、前記物品搬送装置の作動を制御するように構成されている請求項1記載の物品保管設備。
- 前記運転制御手段が、前記物品移載手段を前記走行用高さ以上に上昇させたのち、前記物品搬送装置の走行を開始すべく、前記物品搬送装置の作動を制御するように構成されている請求項1記載の物品保管設備。
- 前記運転制御手段が、前記物品搬送装置を前記複数の物品移載箇所のうちの物品移載対象とする物品移載箇所に対応する位置に走行させるときにおいて、物品移載対象とする物品移載箇所に対して位置させる前記物品移載手段の高さが前記走行用高さよりも低いときには、物品移載対象とする前記物品移載箇所に対応して前記物品搬送装置を停止させるときよりも以前から、前記物品移載手段を下降させるべく、前記物品搬送装置の作動を制御するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品保管設備。
- 前記運転制御手段が、前記物品搬送装置を前記複数の物品移載箇所のうちの物品移載対象とする物品移載箇所に対応する位置に走行させるときにおいて、物品移載対象とする物品移載箇所に対して位置させる前記物品移載手段の高さが前記走行用高さよりも低いときには、物品移載対象とする前記物品移載箇所に対応して前記物品搬送装置を停止させた後に前記物品移載手段を下降させるべく、前記物品搬送装置の作動を制御するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品保管設備。
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