JP3555673B2 - 農水産物処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は農水産物処理システムに関し、詳しくは、庫内において複数の収納部を有する棚の前面域へ調整空気を給気導風路から拡散させる状態に吹き出し供給し、かつ、前記収納部の夫々から棚背面側に配備の吸引チャンバを介して吸引ファンにより空気吸引することで、前記収納部の夫々に調整空気を通過させてそれら収納部の収納処理物を処理する農水産物処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の処理システムでは、複数の収納部を吸引対象とする共用の吸引チャンバを棚の背面側に配備して、これら収納部から共用吸引チャンバを介して同じく共用の吸引ファンにより空気吸引し、そして、その吸引空気(すなわち使用済の調整空気)を共用吸引ファンの送風機能により庫内へ放出していた。
【0003】
また、庫内において給気導風路から棚の前面域へ拡散させる状態に吹き出し供給する調整空気については、庫内における機体周辺空気を吸入して、この吸入空気を調整する空調機を庫内に設け、この空調機による調整空気を給気導風路へ送出する構成にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来システムでは、共用吸引チャンバ及び共用吸引ファンを複数の収納部に対し空気吸引させることにおいて、これら収納部の通気抵抗(主に収納処理物による通気抵抗)に差があると、共用吸引ファンの吸引作用が通気抵抗の小さい収納部の方に偏って集中的に作用する状態になって、これら収納部における棚前面域からの調整空気通風量に大きな差が生じていた。
【0005】
また、各収納部から共用吸引チャンバへ吸引した使用済の調整空気を庫内に放出するため、この使用済の調整空気が放出後の庫内拡散に伴い、棚における収納部位置によって量的に差のある状態で棚前面域の調整空気とともに各収納部へ短絡的に吸入されて、その為に各収納部における棚前面域からの吸入空気に質的な差が生じ、これらのことが原因で、棚における収納部どうしで収納処理物の処理品質にバラツキが生じる問題があった。
【0006】
この実情に対し、本発明の主たる課題は、複数の収納部に対する空気吸引構成及び吸引空気の導風構成を合理化することで、全体として簡略なシステム構成を採りながら上記の問題を効果的に解消する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔1〕請求項1記載の発明では、棚の背面側から収納部に対し空気吸引させる吸引チャンバ及び吸引ファンを棚における複数の収納部の夫々に対し個別に配備して、これら個別の吸引チャンバ及び吸引ファンにより収納部毎に独立に空気吸引するから、これら収納部の通気抵抗(主に収納処理物による通気抵抗)に多少の差があったとしても、その抵抗差が原因で吸引ファンの吸引作用が通気抵抗の小さい収納部の方に偏って集中作用する状態になって各収納部における棚前面域からの調整空気通風量に大きな差が生じることを効果的に抑止できる。
【0008】
また、これら個別の吸引チャンバ及び吸引ファンによる吸引空気を還気導風路により合流状態で空調手段へ導いてその空調手段で調整し、この調整空気を給気導風路へ送出するから、吸引チャンバ及び吸引ファンによる吸引空気(すなわち使用済の調整空気)が庫内拡散により棚における収納部位置によって量的に差のある状態で各収納部に短絡的に吸入されて各収納部の吸入空気に質的な差が生じることを、上記還気導風路による導風をもって確実に防止でき、これらのことから、従来システムに比べ、棚における収納部どうしで収納処理物の処理品質にバラツキが生じることを効果的に防止できて、システムの処理物に対する均一処理性を大きく向上できる。
【0009】
しかも、システムの基本構成として、空調手段で調整した空気を給気導風路から棚の前面域へ拡散させる状態に吹き出し供給して、その調整空気を棚前面域から棚の各収納部に吸入させる形式を採るから、棚の各収納部に対し調整空気供給ダクトを個別に直接接続する形式に比べ、風路構成面でシステム構成を簡略にすることができて、システムコストを安価にすることができる。
【0010】
〔2〕請求項2記載の発明では、棚において隣合う収納部どうしを遮風壁により仕切るから、前記の如く各収納部に対し棚背面側から個別に吸引チャンバ及び吸引ファンを空気吸引作用させることにおいて、隣合う収納部どうしの通気抵抗差の為にこれら収納部内で一方の収納部から隣の収納部の側へ通過調整空気が移流する状態になって、それが原因で収納部どうしで収納処理物の処理品質に差が生じる、また、同一収納部内の収納処理物に処理品質の差が生じるといったことを効果的に防止でき、これにより、システムの処理物に対する均一処理性を一層効果的に向上できる。
【0011】
〔3〕請求項3記載の発明では、前面部から背面部へわたる通気を可能にしたコンテナに処理物を収容して、そのコンテナを棚の収納部に収納する処理物収納構成に対し、そのコンテナを収納部に収納した状態においてコンテナ背面部と前記吸引チャンバの口縁との間の隙間を塞ぐシール手段を設けるから、棚前面域から収納部に吸入した調整空気が収納コンテナの周囲を迂回する状態でコンテナ背面部と吸引チャンバの口縁との間の隙間から吸引チャンバに吸引されることを上記シール手段により防止して、収納コンテナの内部に対し棚前面域からの吸入調整空気をより確実に通過させることができ、これにより、同一収納部内の収納処理物に処理品質の差が生じることを効果的に防止できて均一処理性を一層向上できるとともに、収納処理物の処理効率を高めて処理時間を短縮することができ、また、この処理時間の短縮によりシステムの単位期間当たりの処理能力を大巾に向上できる。
【0012】
〔4〕請求項4記載の発明では、吸引チャンバの口縁上辺部を前記シール手段を介して、コンテナの背面部のうち上縁から所定寸法だけ下方の部分に当接させる形態で、コンテナ背面部のうち上縁寄り部分を除いた部分に対し吸引チャンバを吸引作用させるから、コンテナにおける処理物の収容量が少なくてコンテナ内部で収容処理物の上方に空きスペースが生じるような場合でも、この空きスペースを介して調整空気が短絡的に吸引チャンバに吸引されることを防止でき、これにより、処理物の効率的かつ均一な処理を一層効果的に達成できる。
【0013】
〔5〕請求項5記載の発明では、前面部から背面部へわたる通気を可能にしたコンテナに処理物を収容して、そのコンテナを棚の収納部に収納する処理物収納構成に対し、収納部の前面開口部に開閉自在なカーテン状体を設けるとともに、コンテナを収納部に収納してカーテン状体を閉じた状態においてコンテナ前面部に対向位置させる通気口をカーテン状体に形成するから、カーテン状体を閉じた状態で棚前面域の調整空気を収納コンテナの前面部に集中させるように上記通気口から収納部内に吸入する形態にして、収納コンテナの内部に対するコンテナ前面側からの調整空気通過をより確実にすることができ、これにより、同一収納部内の収納処理物に処理品質の差が生じることを効果的に防止できて均一処理性を一層向上できるとともに、収納処理物の処理効率を高めて処理時間を短縮でき、また、この処理時間の短縮によりシステムの単位期間当たりの処理能力を大巾に向上できる。
【0014】
また、棚前面域へ供給した調整空気を上記の如くカーテン状体に形成の通気口を介し各収納部に吸入させるようにして、閉じたカーテン状体により各収納部への調整空気吸入に適度な抵抗を与えることで、各収納部に対する吸引チャンバ及び吸引ファンの個別配備と相まって、各収納部への調整空気吸入を一層効果的に均等化することができ、これにより、処理物に対する均一処理性をさらに高めることができる。
【0015】
〔6〕請求項6記載の発明では、処理物収容コンテナの搬入搬出部と棚との間を移動して、収納部の夫々に対する処理物収容コンテナの出し入れを自動的に行う移送機を設けるから、この移送機をもって棚の収納部の夫々に対するコンテナの出し入れを容易にかつ能率的に行うことができ、また、この能率化によりシステムの単位期間当たりの処理能力を高めることができる。
【0016】
なお、処理物収容コンテナの搬入部と搬出部とは、互いに近接させて配置する形態、あるいは、互いに離間させて配置する形態、あるいはまた、搬入部と搬出部とを一つの搬入搬出兼用部で兼ねる形態のいずれの形態を採ってもよい。
【0017】
〔7〕請求項7記載の発明では、前記空調手段を還気導風路により導かれる空気の除湿処理が可能な構成にするから、この空調手段で除湿した空気を棚の各収納部に通過させて収納処理物の乾燥処理を効率良く行うことができ、そして、この乾燥処理において、前記の如く高い均一処理性を発揮できることで処理物を均一に乾燥処理することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は乾燥処理システムを示し、1は処理庫、2は前面どうしを対向させて処理庫1の庫内に配備した2基の処理棚、3は同じく前面どうしを対向させて処理庫1の庫外に配備した2基の待機棚であり、これら処理棚2及び待機棚3は夫々、棚前面視で行列配置の複数の収納部2a,3aを備えている。
【0019】
4A,4Bは処理物W(例えば玉葱など)を収容したコンテナ5の搬入部及び搬出部、6はその搬入搬出部4A,4Bと処理庫1内の処理棚2との間を移動して処理棚2の各収納部2aに対する処理物収容コンテナ5の出し入れを自動的に行う移送機であり、処理棚2と待機棚3とは、処理庫1の出入口1aを通る移送機6の一連の移動経路を前面対向する棚2,3どうしの間に直線的に形成するように棚巾方向に並べて配置し、これにより、移送機6によるコンテナ移送を能率化する。
【0020】
処理物収容コンテナ5の出し入れ作業については、具体的には、処理棚2においてコンテナ収容処理物Wの処理を行っている間に、移送機6を待機棚3と搬入搬出部4A,4Bとの間で往復させて、処理棚2での先の処理の後に待機棚3の各収納部3aに預けてある処理済コンテナ5を順次、移送機6により搬出部4Bへ取り出すとともに、その順次取り出しにおける搬出部4Bから待機棚3への移送機戻り移動の都度、搬入部4Aに搬入された未処理のコンテナ5を移送機6により待機棚3へ運んで待機棚3の空き収納部3aに預ける入出荷作業を自動的に実施する。
【0021】
そして、処理棚2でのコンテナ収容処理物Wの処理が完了すると、移送機6を処理棚2と待機棚3との間で往復させて、処理棚2の各収納部2aにおける処理済コンテナ5を順次、移送機6により待機棚3へ運んで待機棚3の空き収納部3aに預けるとともに、その順次運搬における待機棚3から処理棚2への移送機戻り移動の都度、先に待機棚3に預けてある未処理のコンテナ5を移送機6により処理棚2へ運んで処理棚2の空き収納部2aに収納する入出庫作業を自動的に実施し、これら入出荷作業と入出庫作業を交互に繰り返し実施する。
【0022】
処理棚2でのコンテナ収容処理物Wの処理については、棚巾方向に並べて形成した複数の吹出口7aから処理棚2どうしの間の移送機経路へ向けて調整空気SAを吹き出すことで、各処理棚2の前面域(本例では処理棚2どうしの間の移送機移動空間)へ調整空気SAを拡散させる状態に供給する給気導風路としての給気ダクト7を各処理棚2の下に配設し、また、各処理棚2の収納部2aから棚背面側に配備の吸引チャンバ8を介して吸引ファン9により空気吸引する構成として、これら吸引チャンバ8及び吸引ファン9を各処理棚2における収納部2aの夫々に対して個別に配備し、これにより、個別吸引ファン9の吸引作用により各処理棚2の収納部2aに棚前面域から調整空気SAを吸入させて各収納部2aに調整空気SAを強制通過させることで、これら収納部2aにおける収納処理物W(すなわち収納コンテナ5の収容処理物)を処理する。
【0023】
処理庫1の庫内において各処理棚2の背面側には、対応処理棚2の各収納部2aから個別の吸引チャンバ8及び吸引ファン9により吸引した空気RAを受け入れて合流させる還気導風路としての還気室10と、さらにその外側に配置して還気室10から連通口11,12を介し空気流入させる機械室13とを間仕切14,15により仕切形成し、各機械室13には空調手段として機械室13の室内気を除湿処理する除湿機16,17を配備してある。
【0024】
また、処理庫1の庫外には、外気を加熱してその加熱外気OAを温風ダクト18により各機械室13へ各別に供給する空気加熱手段としての2基の燃焼式温風機19を配備してあり、この空調構成において、各機械室13の室内気を処理用調整空気SAとして各機械室13の一端部から給気ファン20により各給気ダクト7へ各別に送出することで、処理棚2の各収納部2aにおける収納処理物Wを前記の如き処理形態をもって乾燥処理する。
【0025】
すなわち、基本的には、処理棚2の各収納部2aから個別の吸引チャンバ8及び吸引ファン9により吸引した空気RA(すなわち使用済の調整空気)を還気導風路としての還気室10を介し合流状態で機械室13へ導いて、空調手段としての除湿機16,17により調整し、この調整空気SAを給気導風路としての給気ダクト7へ送出する構成にしてある。
【0026】
そして、この処理システムでは、個別の吸引チャンバ8及び吸引ファン9による吸引空気RAを還気導風路としての還気室10を介し合流状態で機械室13へ導くのに対し、この機械室13を、空調手段としての除湿機16,17へ還気室10からの導入空気RAを導く導風路13Aと、それら除湿機16,17に対し還気室10からの導入空気RAの一部をバイパスさせるバイパス路13Bとに兼用し、かつ、空気加熱手段としての燃焼式温風機19から供給される加熱外気OAの混合室に兼用する形態で、除湿機16,17により除湿処理した空気とバイパス風路13Bによるバイパス空気と燃焼式温風機19による加熱外気OAとの混合気を、処理用調整空気SAとして給気導風路としての給気ダクト7へ送出する構成にしてある。
【0027】
除湿機については、室外機不要の一体型除湿機16、及び、庫外に配置した室外機17aとの冷媒配管接続が必要なセパレート型除湿機17の2種を機械室13に配備してあり、一体型除湿機16では、機体周辺から機内に取り入れた空気を冷媒蒸発コイルにより冷却除湿し、これに続き、その冷却除湿空気を冷媒凝縮コイルにより再熱して機外へ送出する。一方、セパレート型除湿機17では、機体周辺から機内(室内機)に取り入れた空気を冷媒蒸発コイルにより冷却除湿し、これに続き、その冷却除湿空気を冷媒凝縮コイルにより再熱して機外へ送出することにおいて、室外機17aの冷媒凝縮コイルによる庫外へ放熱量を調整することで再熱量の調整が可能になっている。
【0028】
還気室10から機械室13への空気流入について、それら還気室10と機械室13との間の間仕切14には、床近傍箇所に形成の下部連通口11と天井近傍箇所に形成の上部連通口12とを設けてあり、そして、下部連通口11には、その下部連通口11における通過空気RAを浄化する空気浄化手段としてオートロール式の除塵フィルタ21を配備し、また、上部連通口12には、吸引ファン9及び給気ファン20とともに空気循環用ファンとして機能させる連通口ファン22を配備してある。
【0029】
つまり、この連通口構成により、空気浄化手段としてのオートロール式除塵フィルタ21の必要処理風量を軽減しながらも、還気室10での塵埃降下を利用して機械室13への流入空気RAに対する除塵処理を効率良く行い、かつ、上下の連通口11,12をもって機械室13への流入風量(すなわち機械室13と棚2との間での循環風量)を大きく確保する。
【0030】
また、各還気室10の受け入れ空気RAの一部は、庫内換気を兼ねて、排塵用導風路としての排気ダクト23を通じ排気ファン24により処理庫1の庫外へ排出するようにし、この排気と前記除塵フィルタ21による除塵とをもって、収納処理物Wからの発塵に対し処理庫1の庫内塵埃濃度を許容レベルに保つ。
【0031】
処理物Wを集積状態で収容するコンテナ5は、調整空気SAを内部通過させるように前面と背面と両横面の4面(場合によっては底面を含む5面)を網状体で形成した通気構造にしてあり、一方、各処理棚2においては、図4及び図5に示す如く、棚前面域から収納部2aに吸入した調整空気SAが隣の収納部2aへ移流することを防止する為に、上下左右に隣合う収納部2aどうしを遮風壁25,26により仕切ってある。
【0032】
また、吸入調整空気SAが収納コンテナ5の周囲を迂回する状態でコンテナ背面部と吸引チャンバ8の口縁との間の隙間から吸引チャンバ8に吸引されることを防止する為に、コンテナ5を収納部2aに収納した状態で上記隙間を塞ぐシール手段として、コンテナ5の収納に伴いコンテナ5の背面部を当接させてコンテナ背面部と吸引チャンバ8の口縁との間を弾性により気密にするゴム製などの弾性パッキン27を吸引チャンバ8の口縁部に貼設してある。
【0033】
さらにまた、各収納棚2の前面には、各収納部2aの前面開口部を閉じる開閉自在なカーテン状体28を設け、そして、このカーテン状体28には、コンテナ5を各収納部2aに収納してカーテン状体28を閉じた状態において各コンテナ5の前面部に対向位置させる多孔構造の通気口29を形成し、これにより、カーテン状体28を閉じた状態において棚前面域の調整空気SAを各収納コンテナ5の前面部に集中させるように上記通気口29から各収納部2aへ吸入する。
【0034】
つまり、調整空気SAの強制通風により高い処理効率を確保しながらも、これら遮風壁25,26、弾性パッキン27、通気口形成カーテン状体28の機能により、各収納部2aに対する吸引チャンバ8及び吸引ファン9の個別配備と相まって、また、還気室10による導風で使用済調整空気RAの庫内拡散を阻止することと相まって、処理棚1における収納処理物Wを均一に処理できるようにしてある。
【0035】
カーテン状体28については、図6に示す如く、その閉じ状態において棚前面部の全面にわたらせる主体シート材28a(通気口29を形成したシート材)に上下適当間隔で横向き芯材30を取り付け、そして、開閉操作用の索具31を各芯材30に付設の案内環32に通して最下端の芯材30に連結した構造にし、この索具31を処理棚上部の動力巻取機33により上方へ巻き取ることで、図6(ロ)に示す如く、カーテン状体28を芯材間が折目部となる折り畳み状態に開いて、その折り畳み状態で処理棚2の上端部に格納し、この開き状態において処理棚2の各収納部2aに対する処理物収容コンテン5の出し入れ作業を行うようにしてある。
【0036】
また、各吸引チャンバ8及び吸引ファン9による吸引空気RAは、各吸引ファン9の吐出側に接続のエルボダクト34により下向きで還気室10の室内へ吐出させ、これにより、吐出風による間仕切14のバタツキを防止するとともに、吐出風に含まれる塵埃の舞い上がり抑制する。
【0037】
〔別の実施形態〕
次に別の実施形態を列記する。
【0038】
棚前面域へ調整空気SAを拡散させる状態に吹き出し供給する給気導風路は、前述の実施形態の如きダクト構造(給気ダクト7)に代えてチャンバ構造にしてもよく、また、対応する棚2の下部に配置するに代え、対応棚2の側部や上部あるいは対応棚2の上下中間部や対応棚2の前面対向箇所に配置するなどしてもよい。さらにまた、調整空気SAを吹き出す吹出口7aの口数や形状・構造も種々の構成変更が可能である。
【0039】
各吸引チャンバ8及び吸引ファン9による吸引空気RAを合流状態で空調手段に導く還気導風路は、前述の実施形態の如き仕切室構造(還気室10)に代えダクト構造やボックスチャンバ構造にしてもよい。
【0040】
コンテナ収納状態においてコンテナ背面部と吸引チャンバ8の口縁との間を塞ぐシール手段は、前述実施形態の如き弾性パッキン27に代え、例えば、図7に示すように、吸引チャンバ8の開口部に取り付けた伸縮自在なシール用継手ダクト35をシリンダの如き適当な駆動手段36により伸長操作して、そのシール用継手ダクト35のパッキン付き口縁部を収納コンテナ5の背面部に押し付ける構造にしてもよい。
【0041】
また、同シール手段として、図8に示すように、吸引チャンバ8の口縁に取り付けたシール用バッグ37を注入ファン38による空気注入で膨らませることにより、そのシール用バッグ37を収納コンテナ5の背面部に押し付ける構造にしてもよい。
【0042】
吸引チャンバ8を収納コンテナ5の背面部のほぼ全面に対して吸引機能させるに代え、図9に示すように、吸引チャンバ8の口縁上辺部を弾性パッキン27などのシール手段を介して、コンテナ背面部のうち上縁から所定寸法だけ下方の部分に当接させる形態で、コンテナ背面部のうち上縁寄り部分を除いた部分に対し吸引チャンバ8を吸引作用させるようにし、これにより、コンテナ5における処理物Wの収容量が少なくてコンテナ内部で収容処理物Wの上方に空きスペースが生じるような場合でも、この空きスペースを介して調整空気SAが短絡的に吸引チャンバ8に吸引されることを防止して、処理物Wの効率的かつ均一な処理を維持できるようにしてもよい。
【0043】
個別の吸引チャンバ8及び吸引ファン9により処理棚2の各収納部2aにおける収納コンテナ5(処理物Wを収容したコンテナ)の内部にコンテナ前面側から調整空気SAを強制通過させるのに、これらコンテナ5における収容処理物群の上面部をシート材や板材などからなる落とし蓋的な遮風手段で覆い、これにより、コンテナ内部へのコンテナ前面部からの調整空気吸入を一層的確にして処理の一層の効率化・均一化を図ってもよい。
【0044】
収納部2aの前面開口部に設ける開閉自在なカーテン状体28は、閉じ状態において棚前面部の全面にわたらせる一枚構造に代え、収納部2aの上下列毎に分割した構造や収納部2a毎に分割した構造にしてもよく、また、前述の実施形態の如く上方への引き上げにより開く構造に代え、横方向へ移動させて開く構造にしてもよい。
【0045】
さらにまた、カーテン状体28を閉じた状態において収納コンテナ5の前面部に対向位置させるようにカテーン状体28に形成しておく通気口29は、網構造などの多孔構造に限らず、一つの単純開口や数個の単純開口にしてもよく、また、コンテナ前面部の全面に対して対向させるに代え、コンテナ前面部の一部(例えば中央部)に対して対向させる開口形状にしてもよい。
【0046】
処理物Wは玉葱や馬鈴薯、あるいは果実、あるいはまた海草類や魚介類など、どのような農水産物であってもよく、また、処理物Wの処理内容も乾燥に限定されるものではなく、冷却や加熱あるいは加湿、あるいはまた、それらの組み合わせであってもよい。そして、還気導風路により合流状態で導かれる吸引空気RAを調整する空調手段は、除湿機に限らず、空気冷却機や空気加熱機あるいは加湿機、あるいはまた、それらの組み合わせ等、処理物Wの処理内容に応じて選定すればよい。
【0047】
その他、各請求項に記載の発明の実施にあたっては、各請求項に記載の範囲内において、構造面及び方式面で種々の構成変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面図
【図2】側面図
【図3】正面図
【図4】収納部の側面図
【図5】収納部の正面図
【図6】カーテン状体の開閉構造を示す棚側面図
【図7】別実施形態を示す収納部の側面図
【図8】他の別実施形態を示す収納部の側面図
【図9】他の別実施形態を示す収納部の側面図
【符号の説明】
2 棚
2a 収納部
4A,4B 搬入搬出部
5 コンテナ
6 移送機
7 給気導風路
8 吸引チャンバ
9 吸引ファン
10 還気導風路
16,17 空調手段
25,26 遮風壁
27 シール手段
28 カーテン状体
29 通気口
SA 調整空気
RA 吸引空気
W 処理物

Claims (7)

  1. 庫内において複数の収納部を有する棚の前面域へ調整空気を給気導風路から拡散させる状態に吹き出し供給し、かつ、前記収納部の夫々から棚背面側に配備の吸引チャンバを介して吸引ファンにより空気吸引することで、前記収納部の夫々に調整空気を通過させてそれら収納部の収納処理物を処理する農水産物処理システムであって、
    前記吸引チャンバ及び前記吸引ファンを前記収納部の夫々に対して個別に配備し、
    これら個別の吸引チャンバ及び吸引ファンによる吸引空気を還気導風路により合流状態で空調手段へ導いてその空調手段で調整し、この調整空気を前記給気導風路へ送出する構成にしてある農水産物処理システム。
  2. 前記棚において隣合う収納部どうしを遮風壁により仕切ってある請求項1記載の農水産物処理システム。
  3. 前面部から背面部へわたる通気を可能にしたコンテナに処理物を収容して、そのコンテナを前記収納部に収納する処理物収納構成にし、
    そのコンテナを前記収納部に収納した状態においてコンテナ背面部と前記吸引チャンバの口縁との間の隙間を塞ぐシール手段を設けてある請求項1又は2記載の農水産物処理システム。
  4. 前記吸引チャンバの口縁上辺部を前記シール手段を介して前記コンテナの背面部のうち上縁から所定寸法だけ下方の部分に当接させる形態で、コンテナ背面部のうち上縁寄り部分を除いた部分に対し前記吸引チャンバを吸引作用させる構成にしてある請求項3記載の農水産物処理システム。
  5. 前面部から背面部へわたる通気を可能にしたコンテナに処理物を収容して、そのコンテナを前記収納部に収納する処理物収納構成にし、
    前記収納部の前面開口部に開閉自在なカーテン状体を設けるとともに、
    前記コンテナを前記収納部に収納して前記カーテン状体を閉じた状態においてコンテナ前面部に対向位置させる通気口を、前記カーテン状体に形成してある請求項1〜4のいずれか1項に記載の農水産物処理システム。
  6. 処理物収容コンテナの搬入搬出部と前記棚との間を移動して、前記収納部の夫々に対する処理物収容コンテナの出し入れを自動的に行う移送機を設けてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の農水産物処理システム。
  7. 前記空調手段を、前記還気導風路により導かれる空気の除湿処理が可能な構成にしてある請求項1〜6のいずれか1項に記載の農水産物処理システム。
JP30384297A 1997-11-06 1997-11-06 農水産物処理システム Expired - Fee Related JP3555673B2 (ja)

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