JP3547356B2 - 食物処理設備 - Google Patents

食物処理設備 Download PDF

Info

Publication number
JP3547356B2
JP3547356B2 JP2000016372A JP2000016372A JP3547356B2 JP 3547356 B2 JP3547356 B2 JP 3547356B2 JP 2000016372 A JP2000016372 A JP 2000016372A JP 2000016372 A JP2000016372 A JP 2000016372A JP 3547356 B2 JP3547356 B2 JP 3547356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
gas
permeable
air
food processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000016372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001204382A (ja
Inventor
靖孝 谷
透 有井
精二 丸野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2000016372A priority Critical patent/JP3547356B2/ja
Publication of JP2001204382A publication Critical patent/JP2001204382A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3547356B2 publication Critical patent/JP3547356B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Storage Of Harvested Produce (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば渋柿の渋抜き(脱渋)をするときなどに採用される食物処理設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、渋柿の脱渋は、湯抜き方法(暖かいお湯の中に数時間浸す)やドライアイス、アルコール類を用いた渋抜き、アルコールと炭酸ガスを併用した渋抜きなどいろいろな方法が存在しているが、現在の主流としては、CTSD(ConstantTemperature Short Duration)法と呼ばれるところの、炭酸ガスを使用した炭酸ガス急速脱渋方式が採用されている。そしてCTSD法の設備としては、たとえば特公昭57−48936号公報に見られる構成が提供されている。
【0003】
この従来構成は、建屋内に、蛇腹式で上下昇降自在な二重のテント、すなわち外側の断熱テントと内側の気密テントにより脱渋室が形成されている。脱渋室の中央部分には加温装置が設けられ、この加温装置の両側に設けられた支持台上にコンテナが配置される。支持台の部分に凹設された注入室には炭酸ガス注入口が設けられ、そして中央天井部に空気追出し孔が設けられている。
【0004】
この従来構成によると、断熱テントと気密テントとを上昇させて折り畳んだ状態で、2段重ね4グループのコンテナをフォークリフトにより脱渋庫へ搬入したのち、支持台の上に2段、3段と積み重ねて載置させる。そして、断熱テントと気密テントとを下降させ、気密テントの下部を周溝内に水没させるとともに、空気追出し孔を閉じて脱渋室を密閉状態とする。次いで加温装置のブロアを駆動して、脱渋室内の空気を吸引してヒーターで加温したのち、下部からコンテナの下方へ送気する。そして脱渋室内の空気を循環させながら柿を加温させる。
【0005】
次に、空気追出し孔を開いた状態で、炭酸ガス注入口を経て脱渋室内に炭酸ガスを注入し、以て脱渋室内を炭酸ガスで充満させる。そして加温装置のブロアを駆動して、脱渋室内の炭酸ガスを吸引してヒーターで加温し、以て脱渋室内で炭酸ガスを循環させながら柿の脱渋を行う。その後、断熱テントと気密テントとの裾部分を巻揚げて脱渋室内の炭酸ガスを比重差で室外に排気させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のCTSD法での脱渋は、一室あたりの処理設備、能力が、設備構造上の問題もあって20t〜30t程度が主であった。そして、フォークリフトで脱渋庫へ搬入したのち、積み重ねるなど、多くの人手が必要であった。さらに、ガス濃度や温湿度のバランスが悪く、柿の置かれている場所によっては、軟果の発生や柿の表皮にうす黒いスミが付着したような汚染果の発生など、障害果が数多く見受けられ、脱渋後の商品歩止まり率が悪かった。
【0007】
しかも、コンテナ内での炭酸ガスの流れが不均一になり勝ちで、柿の置かれている場所によっては渋抜けの悪い柿も見受けられ、脱渋の均一性が損なわれることもあった。
【0008】
これらに対しては、たとえば特開平11−215915号公報に見られる構成も提供されているが、この従来構成によると、多数の収納部のそれぞれの後面に、吸引ファンを有する吸引チャンバが装備されることで、全体の大型化、高価格化を招いていた。
【0009】
そこで本発明のうち請求項1記載の発明は、人手を減少し得、さらに障害食物の発生を極減して、処理後の商品歩止まり率を向上し得、しかも食物処理を均一状に行えるとともに、全体は小型化、低価格とし得る食物処理設備を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1記載の食物処理設備は、食物を収納可能な通気性コンテナが用いられ、固定隔壁体により形成された隔離室内には棚装置が配設され、この棚装置には格納部が上下複数段に形成されるとともに、各段の格納部は複数の通気性コンテナを直線状で格納可能に構成され、前記隔離室内には可動隔壁体が設けられ、この可動隔壁体は、棚装置を囲むように作動することで隔離室内に密閉状の処理室を区画形成しかつ開放するように作動することで処理室を隔離室に開放するように構成され、前記処理室の下部には処理用気体供給手段が設けられ、前記処理室内には、棚装置の一側部に配設されこの一側部へ横方向への吸引力を作用させるとともに他側部側へ循環流を供給可能な処理用気体循環手段が設けられ、前記固定隔壁体にはコンテナ搬入出部が開閉自在に設けられていることを特徴としたものである。
【0011】
したがって請求項1の発明によると、コンテナ搬入出部を開動させ、そして可動隔壁体を、開放するように作動して処理室を隔離室に開放させることで、食物を収納した通気性コンテナ群を、指定された棚装置の指定された段の格納部に対して、直線状にかつ定位置に格納し得る。このように格納したのち、コンテナ搬入出部の閉塞を行うことでスペースに対して隔離室を隔離し得、また可動隔壁体を、棚装置を囲むように作動することで隔離室内に密閉状の処理室を区画形成し得る。そして、処理用気体供給手段を作動させることで、密閉した処理室内に処理用気体を充満し得る。
【0012】
このような状態で処理用気体循環手段を運転することで、処理用気体循環手段側は低圧状態となるとともに通気性コンテナ側は高圧状態となり、風の圧力差が発生する。これにより、横方向の吸引力を作用させ、格納部に格納した通気性コンテナ群の各内部に、処理用気体循環手段側へ向う横方向の循環流(吸引流)を生じさせる。すなわち循環流を、処理用気体循環手段側に吸い込ませたのち、棚装置の他側部の方向へ向けて供給し得、以て循環流を、前述した吸引力により各段の格納部へと横方向へ流れ込ませ、そして通気構造部分を通して通気性コンテナ群に横方向から流入させる。
【0013】
このようにして、食物に対する所期の処理を行ったのち、処理用気体循環手段の運転を停止した状態で、可動隔壁体を、開放するように作動させて処理室を隔離室に開放させるとともに、コンテナ搬入出部を開動させる。これによって、格納部の通気性コンテナ群を取り出し得、以て格納部が空になることで、最初の状態に戻る。
【0014】
また本発明の請求項2記載の食物処理設備は、上記した請求項1記載の構成において、通気性コンテナは、処理用気体循環手段による循環流が通過できる通気構造とされ、棚装置に対する循環流の流入側と流出側とにシール手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0015】
したがって請求項2の発明によると、通気性コンテナを、格納部の定位置に格納することで、その通気構造部分を流入側シール手段や流出側シール手段に対向させ得る。
【0016】
そして本発明の請求項3記載の食物処理設備は、上記した請求項2記載の構成において、流入側のシール手段は、循環流の流圧によりシール作用される膜状体からなり、流出側のシール手段は、通気性コンテナの当接によりシール作用される弾性体からなることを特徴としたものである。
【0017】
したがって請求項3の発明によると、処理用気体循環手段によって流入側に吸引力が作用していることで、その流圧により膜状体を、通気性コンテナ群の側に自動的に移動させて吸着させることになり、以て流入側シール手段をシール作用し得る。また流出側シール手段側の通気性コンテナ群は、弾性体を弾性変形させて自動的に当接させ、以て流出側シール手段をシール作用させ得る。
【0018】
さらに本発明の請求項4記載の食物処理設備は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、棚装置に形成された上下複数段の格納部は、それぞれコンベヤにより形成されて、通気性コンテナを直線状で搬送可能に構成され、前記コンベヤの下方に処理用気体供給手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0019】
したがって請求項4の発明によると、格納部に渡した通気性コンテナをコンベヤにより支持し得、そしてコンベヤの駆動によって水平状にかつ直線状に搬送したのち、定位置で停止し得る。そして処理室を密閉した状態で、処理用気体供給手段を運転して処理用気体を処理室内に供給するが、その際に供給は、床側から所定の噴出量で行える。
【0020】
しかも本発明の請求項5記載の食物処理設備は、上記した請求項4記載の構成において、上下複数段の格納部は、それぞれ併設された複数のコンベヤにより形成され、隣接したコンベヤ間には、通気構造部分を除いて少なくとも一部に通気流バリアが介在されていることを特徴としたものである。
【0021】
したがって請求項5の発明によると、通気性コンテナを、複数のコンベヤのうち指定したコンベヤにより支持し得、そしてコンベヤの駆動によって水平状にかつ直線状に搬送したのち、定位置で停止させ得る。その際に、隣接した通気性コンテナ間で所定の箇所に通気流バリアが介在することにより、通気構造部分を通して通気性コンテナ群に横方向から流入させた循環流の一部が、通気性コンテナから抜けて外方で流れようとしたとき、この循環流を、通気流バリアに衝突させてその流れの向きを変え得る。
【0022】
また本発明の請求項6記載の食物処理設備は、上記した請求項1〜5のいずれかに記載の構成において、構造壁体により形成されたスペース内には、それぞれ固定隔壁体により複数の隔離室が形成され、構造壁体と固定隔壁体との間における床側にはピットが形成され、このピット内の処理用ガスを除去するガス除去手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0023】
したがって請求項6の発明によると、処理室を隔離室に開放させるとともにコンテナ搬入出部を開動させて、格納部に対して通気性コンテナを受け渡しする際に、処理室内からスペース内に流れ出る比重の重い処理用ガスをピット内に流れ込ませ、そしてピット内の処理用ガスを、ガス除去手段により吸上げて外部へ放出し得る。
【0024】
そして本発明の請求項7記載の食物処理設備は、上記した請求項6記載の構成において、構造壁体には、貫通部を通してコンテナ搬入手段とコンテナ搬出手段とが配設され、棚装置とコンテナ搬入手段またはコンテナ搬出手段との間で通気性コンテナを受け渡し自在な受け渡し手段が設けられ、コンテナ搬入手段とコンテナ搬出手段とを配設した貫通部から処理用ガスが流出するのを防止するガス回収手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0025】
したがって請求項7の発明によると、通気性コンテナを、貫通部を通してコンテナ搬入手段の終端に搬送して、スペース内に位置し得る。そして通気性コンテナを、受け渡し手段によって指定された棚装置における指定された段の格納部に渡し得る。また格納部の処理済みの通気性コンテナを、受け渡し手段によって取り出したのち、コンテナ搬出手段の始端に移し、そして貫通部を通してスペース外へ取り出し得る。その際に貫通部の周辺では、ガス回収手段の作動により吸引作用が生じていることで、これら貫通部の周辺に達した処理用ガスを積極的に吸い込んで外部へ放出し得る。
【0026】
さらに本発明の請求項8記載の食物処理設備は、上記した請求項7記載の構成において、通気性コンテナは、パレットに対して複数行、複数列、複数段に載置されて取り扱われ、コンテナ搬入手段による搬入経路中には、パレットに対する通気性コンテナ群の位置修正を行う修正手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0027】
したがって請求項8の発明によると、搬入経路中において修正手段を作用させることで、パレット上の通気性コンテナ群の位置修正、すなわち通気性コンテナ群を密状できっちりと寄せて、積付位置の規制を行える。
【0028】
しかも本発明の請求項9記載の食物処理設備は、上記した請求項6〜8のいずれかに記載の構成において、構造壁体により形成されたスペース内でかつ固定隔壁体外には保温用棚装置が配設され、固定隔壁体に位置される棚装置と保温用棚装置との間で通気性コンテナを受け渡し自在な受け渡し手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0029】
したがって請求項9の発明によると、処理室において所期の食物処理が終了した通気性コンテナを、受け渡し手段により処理室から取り出し、そして保温用棚装置に移すことで、温湿度が自動的に管理された保温室で均一状に加温し得る。
【0030】
また本発明の請求項10記載の食物処理設備は、上記した請求項1〜9のいずれかに記載の構成において、食物は渋柿であり、処理室に炭酸ガスを供給して脱渋を行うことを特徴としたものである。
【0031】
したがって請求項10の発明によると、炭酸ガスを、格納部の通気性コンテナ群に横方向に均一状に貫流させて、渋柿に対する所期の渋抜きを均一状に行える。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、渋柿の渋抜き(脱渋)に採用した状態として図に基づいて説明する。
【0033】
図8〜図10に示すように、渋柿(食物)Kを収納可能な通気性コンテナ1と、複数個の通気性コンテナ1を載置可能なパレット8とが用いられる。前記通気性コンテナ1は上面開放の箱状であって、そのベース部2とコーナ部3とは無孔の非通気構造とされ、そしてコーナ部3間の4面は、縦方向のスリット(長孔)4が多数形成された通気側板5とされて、樹脂により一体成形されている。
【0034】
なお通気性コンテナ1は、パレット8に対して2行(複数行)、3列(複数列)に載置可能である。また、通気性コンテナ1は、そのベース部2の部分を上面開放の部分に嵌合させるなどして、5段(複数段)に積み上げ可能とされている。以上の2〜5などにより通気性コンテナ1の一例が構成される。
【0035】
図1〜図6に示すように、構造壁体10によって長方形のスペース(室)11が形成され、そして構造壁体10の一側壁を兼用した状態で、別の構造壁体12などによって作業室13が形成されている。前記スペース11内には、断熱構造の固定隔壁体20によって長方形の隔離室21が形成され、ここで隔離室21は、構造壁体10の短尺壁に固定隔壁体20の長尺壁を沿わせた状態で、構造壁体10の長尺壁の方向で複数室が形成されている。
【0036】
そして、各隔離室21内にはそれぞれ棚装置30が配設され、これら棚装置30には格納部31が上下3段(上下複数段)に形成されている。すなわち、棚装置30の本体は、枠組体32と、中間2箇所の仕切り体33と、天井板体34などにより構成され、床15上と両仕切り体33上とにそれぞれコンベヤ35が配設されることで、上下3段の格納部31が形成されている。
【0037】
ここでコンベヤ35は、たとえば駆動ローラ群が水平状に配設された駆動形式であって、パレット8群を順送りしながら、各パレット8を定位置で停止させるように制御することにより、パレット8を直線状で搬送可能にかつ直線状で格納可能に構成されている。なお上下3段の格納部31には、それぞれ左右一対(複数)のコンベヤ35が併設され、両コンベヤ35は各別に駆動可能に制御されている。以上の31〜35などにより棚装置30の一例が構成される。
【0038】
前記固定隔壁体20の側部、すなわち短尺壁部には、コンベヤ35の始終端に対向されてコンテナ搬入出部22が形成され、これらコンテナ搬入出部22は、シャッター手段23により開閉自在に構成されている。
【0039】
前記隔離室21内には、棚装置30を囲むように作動することで隔離室21内に密閉状の処理室40を区画形成する可動隔壁体41が設けられている。この可動隔壁体41は長方筒状であって、昇降手段(巻上げ巻戻し形式など)44を作動させることで、その上端側を固定部として上方へ蛇腹状に折り畳み状とされたり、下方へ垂直状に垂れ下がり状とされる。
【0040】
そして可動隔壁体41は、上方への折り畳み状のとき、処理室40隔離室21に開放するように構成され、また垂れ下がり状のとき、その下端に設けられた端部材42が、床15側に設けられた凹溝16に張られた水17内に位置されてシールされるように構成されている。前記可動隔壁体41の上端間には上部隔壁体43が張られ、以て可動隔壁体41との協働により密閉状の処理室40が区画形成されることになる。
【0041】
前記可動隔壁体41により形成される処理室40への処理用気体供給手段50が設けられている。すなわち、処理室40内で床15側(下部)には凹所51が形成され、この凹所51は、両コンベヤ35の中央部分に対向されてコンベヤ35のほぼ全長に亘って形成されている。そして凹所51内にはガス配管52が配設され、このガス配管52には上向きのガス排出孔53が多数形成されている。
【0042】
なお、ガス配管52の端部はガス供給部(図示せず。)に接続され、以て処理室40に対して炭酸ガス(処理用気体)を供給可能とされている。以上の51〜53などにより、コンベヤ35の下方に設けられる処理用気体供給手段50の一例が構成される。
【0043】
前記処理室40の上部には開閉自在な排気部55が設けられる。すなわち、上部隔壁体43の複数箇所には連通管部材56が設けられ、これら連通管部材56は前記固定隔壁体20の天井部を貫通してスペース11内に開放され、この開放部を開閉可能なダンパー57が設けられている。以上の56、57などにより排気部55の一例が構成される。
【0044】
前記処理室40内で棚装置30の一側部には、この一側部へ横方向への吸引力を作用させるとともに他側部側へ循環流Aを供給可能な処理用気体循環手段(空調機)60が配設されている。
【0045】
すなわち、棚装置30の一側部にはダクト体61が設けられ、このダクト体61の棚装置30に向いた側の面は、網体や多孔板などにより差圧有孔板62に形成されている。前記ダクト体61内には、気体加熱機能を備えた循環駆動部(モータやブロアなどからなる。)63などが配設され、そしてダクト体61側からの吐出し部64は、棚装置30の上方でかつ他側部の方向へ向けて形成されている。以上の61〜64などにより処理用気体循環手段60の一例が構成される。
【0046】
したがって循環駆動部63の駆動によって、差圧形式の差圧有孔板62に横方向の吸引力が作用され、これにより格納部31に格納された通気性コンテナ1内に、差圧有孔板62側へ向う横方向の循環流(吸引流)Aが生じる。そして吐出し部64から供給される循環流Aは、棚装置30の上方でかつ他側部の方向へ向けて流れ、そして可動隔壁体41に衝突して下降しながら、前述した吸引力により各段の格納部31へと横方向へ流れ込むことになる。
【0047】
その際に、格納部31に格納された通気性コンテナ1群は、前述したようにベース部2とコーナ部3とが無孔の非通気構造とされ、そしてコーナ部3間の4面が通気側板5とされることで、処理用気体循環手段60による循環流Aが通過できる通気構造とされている。
【0048】
前記棚装置30に対する循環流Aの流入側と流出側とにシール手段が、すなわち図1、図5〜図10に示すように、流入側シール手段66と流出側シール手段71とが設けられている。前記流入側シール手段66は、循環流Aの流圧によりシール作用される膜状体67を有する。この膜状体67は、たとえばコンベヤ35の搬送経路の全長に亘って一枚のシート状であって、その上端部分が棚装置30における枠組体32の上部に適宜の固定手段を介して固定され、以て垂れ下がり状に配設されている。
【0049】
そして膜状体67には、前述したようにパレット8群がコンベヤ35上の定位置において直線状で停止された状態のとき、各パレット8上の定位置に載置されている通気性コンテナ1の通気側板5に対向される部分に開放部68が形成されている。
【0050】
ここで開放部68は上下方向で長い長方形状であって、前後2列でかつ上下5段の通気性コンテナ1群における通気側板5群に亘って対向されている。その際に開放部68は、両側縁がコーナ部3に対して少し通気側板5側に入り込んで位置され、下縁が最下段のベース部2に対して少し上位で通気側板5側に入り込んで位置され、上縁が最上段の通気側板5側に少し入り込んで位置されるようにして、長方形状に形成されている。そして開放部68には膜状のメッシュ体69が設けられている。以上の67〜69などにより流入側シール手段66の一例が構成される。
【0051】
したがって流入側シール手段66は、循環駆動部63の駆動によって流入側に吸引力が作用されたとき、その流圧により通気性コンテナ1群の側に自動的に移動されて吸着されることになり、以てシール作用される。そして循環流Aは、開放部68から通気側板5を介して通気性コンテナ1群に横方向から流入され、その際にメッシュ体69によって差圧作用が生じる。
【0052】
また前記流出側シール手段71は、通気性コンテナ1群の当接によりシール作用される弾性体72を有する。すなわち弾性体72は長尺板状であって、その長さ方向を上下方向または前後方向としかつ幅方向を左右方向として額縁状に形成され、処理用気体循環手段60における差圧有孔板62の前面側に、取付け部材73などを介して取り付けられている。
【0053】
ここで弾性体72は、前述したようにパレット8群がコンベヤ35上の定位置において直線状で停止された状態のとき、前後の側部弾性体72aの遊端がコーナ部3に対して弾性的に当接され、下部弾性体72bの遊端が最下段のベース部2に対して弾性的に当接され、上部弾性体72cの遊端が最上段の通気側板5の少し上部に対して弾性的に当接されるように構成されている。以上の72、73などにより流出側シール手段71の一例が構成される。
【0054】
したがって流出側シール手段71は、パレット8とともに通気性コンテナ1が搬入されてきたとき、その搬送力により弾性変形されて通気性コンテナ1群の側に自動的に当接されることになり、以てシール作用される。そして通気性コンテナ1群から流出される循環流Aは、弾性体72により囲まれた部分を流れたのち、差圧有孔板62を通ってダクト体61内に流れ、その際に差圧有孔板62によって差圧作用が生じる。
【0055】
前記棚装置30における前後の両端部分に対向されて、それぞれシート体76が設けられている。これらシート体76は非通気性または通気し難い材料からなり、その上端が枠組体32の上端部分に設けられた巻き取り装置77に連結されている。
【0056】
したがって、巻き取り装置77によりシート体76が巻き取られることで、棚装置30における前後の両端部分が開放され、また巻き取り装置77によりシート体76が繰り出されることで、このシート体76の下端が床15側に当接されて、棚装置30における前後の両端部分が閉塞される。そして棚装置30の内部側に吸引力が作用されたとき、その流圧により枠組体32の側に自動的に移動されて吸着されることになり、以てシール作用される。
【0057】
前述したように、上下3段(上下複数段)の格納部31は、それぞれ併設された左右一対(複数)のコンベヤ35により形成され、そして隣接したコンベヤ35間には、スリット(通気構造部分)4を除いて少なくとも一部に通気流バリア79が介在されている。
【0058】
すなわち、通気流バリア79は、たとえばコンベヤ35の搬送経路の全長に亘ってのシート状であって、その上端部分が仕切り体33や天井板体34の下面側に適宜の固定手段を介して固定され、以て垂れ下がり状に配設されている。その際に通気流バリア79は、最上段の通気側板5側に少し入り込んで位置される高さの非通気性膜部79aと、この非通気性膜部79aの下方に所定高さで連続されるメッシュ状の通気性膜部79bとにより形成されている。
【0059】
したがって通気流バリア79は、流入側の最上段の通気性コンテナ1に流入されたのち上方へ抜けてきた循環流Aが衝突されたとき、その流圧により流出側の通気性コンテナ1群の側に自動的に移動されて吸着されることになり、以てシール作用される。これにより通気流バリア79に衝突された循環流Aは、流入側の最上段の通気性コンテナ1に再び流入されたのち、非通気性膜部79aの下方を潜り抜けて、流出側の通気性コンテナ1群の側に流入される。その際に循環流Aは、通気性膜部79bを通過することによって差圧作用が生じる。
【0060】
図2〜図4に示すように、前記構造壁体10により形成されたスペース11内でかつ固定隔壁体20群の外には、断熱構造の固定隔壁体80によって長方形の保温室81が形成され、ここで保温室81は、前記隔離室21群に平行される状態で、構造壁体10の長尺壁の方向で複数室が形成されている。
【0061】
そして、各保温室81内にはそれぞれ保温用棚装置85が配設され、これら保温用棚装置85は前記棚装置30と同様であって、その本体は枠組体86からなり、この枠組体86に駆動式のコンベヤ87が上下3段に配設されることで、格納部88が上下3段(上下複数段)に形成されている。前記各保温室81内には、それぞれ加熱用気体を循環させる空調手段89が設けられている。以上の86〜89などにより保温用棚装置85の一例が構成される。
【0062】
なお前記固定隔壁体80の側部には、コンベヤ87の始終端に対向されてコンテナ搬入出部82が形成され、これらコンテナ搬入出部82は、シャッター手段83により開閉自在に構成されている。
【0063】
前記構造壁体10でスペース11と作業室13とを区画する壁部分には、貫通部90,95を通してコンテナ搬入手段91とコンテナ搬出手段96とが配設されている。すなわちコンテナ搬入手段91とコンテナ搬出手段96はコンベヤ形式であって、駆動式のローラコンベヤやベルトコンベヤなどが採用される。そして貫通部90,95には、開閉動自在なシャッター手段92,97が設けられている。
【0064】
前記コンテナ搬入手段91による搬入経路中には、パレット8に対して複数行、複数列、複数段に載置されて取り扱われる通気性コンテナ1の群の位置修正を行う修正手段93が設けられている。この修正手段93は、搬入経路上のパレット8を位置決めした状態で、このパレット8上の通気性コンテナ1群をクランプ作用などすることで、パレット8上の特定部分側に空所を生ぜしめて位置修正を行うように構成されている。
【0065】
前記構造壁体10により形成されたスペース11内には、棚装置30とコンテナ搬入手段91またはコンテナ搬出手段96との間で通気性コンテナ1を受け渡し自在な受け渡し手段100と、棚装置30と保温用棚装置85との間で通気性コンテナ1を受け渡し自在な受け渡し手段101とが設けられている。ここで棚装置30群や保温用棚装置85群を中にして、受け渡し手段100は2台(1台または複数台)でコンテナ搬入手段91などの側に配設され、そして受け渡し手段101は1台(または複数台)で反対側に配設されている。
【0066】
両受け渡し手段100,101は同様な構成であって、床側レール102に支持案内されかつ天井側レール103に案内される走行機体104と、この走行機体104側に案内される昇降体105と、この昇降体105に横方向に出退自在に設けられたフォーク体106などにより構成されている。なお通気性コンテナ1は、通常、パレット8に載置された状態で受け渡し手段100,101により取り扱われる。
【0067】
前記受け渡し手段100,101における床側レール102は、床15側に形成されたピット108,109内に敷設されている。そして、前記ピット108,109内の処理用ガスをスペース11の外、すなわち構造壁体10の外に除去するガス除去手段111が設けられている。さらに、コンテナ搬入手段91とコンテナ搬出手段96とが配設された貫通部90,95から処理用ガスが流出するのを防止する第1ガス回収手段114と第2ガス回収手段118とが設けられている。
【0068】
前記ガス除去手段111は、受け渡し手段101側のピット109内に吸引管112を開口させた状態で構造壁体10の外に位置されている。そして第1ガス回収手段114は、受け渡し手段100側のピット108に対するガス除去手段を兼用している。すなわち第1ガス回収手段114は、ピット108内に吸引管115を開口させた状態で構造壁体10の外に位置されており、さらに分岐状の吸引管115が、コンテナ搬入手段91のための貫通部90の周辺に設けられた回収ダクト116に連通されている。また第2ガス回収手段118は、コンテナ搬出手段96のための貫通部95の周辺に設けられた回収ダクト119に吸引管120が連通された状態で、構造壁体10の外に位置されている。
【0069】
ここでガス除去手段111、第1ガス回収手段114、第2ガス回収手段118は、たとえば吸引ブロア形式とされている。また貫通部90,95の周辺に設けられる回収ダクト116,119は、シャッター手段92,97により閉塞された貫通部90,95から炭酸ガスが漏出しないように、多数の吸引口が所定の方向に向いて形成されている。
【0070】
前記固定隔壁体20のうち、たとえば端の1つの固定隔壁体20は、水平状の仕切り壁体25により隔離室21が上下で分割されており、各隔離室21内には、格納部31に1段の棚装置30Aが配設されている。これによると、渋柿Kが少量のグループに対処し得る。なお、前記構造壁体10の外には機械室125が形成され、この機械室125には、前記処理室40内へ連通された排気ブロア126が設けられている。
【0071】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
図2において、渋柿Kを収納した通気性コンテナ1を、パレット8に対して2行、3列、5段に載置した状態で、このパレット8を介してコンテナ搬入手段91の始端部分に供給し、以て搬入経路で搬送させる。そして修正手段93の部分で搬送を一旦停止させ、パレット8を位置決めしたのち、通気性コンテナ1群に対してクランプ作用などを行い、以てパレット8上の通気性コンテナ1群の位置修正、すなわち図10に示すように、パレット8の1つのコーナ部8aを中心点として通気性コンテナ1群を密状できっちりと寄せて、積付位置の規制を行う。
【0072】
このようにして通気性コンテナ1群の位置修正を終えたパレット8を、コンテナ搬入手段91によって再び搬送させる。このとき、貫通部90のシャッター手段92を開動させており、したがってパレット8を、貫通部90を通してコンテナ搬入手段91の終端に搬送して、スペース11内に位置し得る。
【0073】
このコンテナ搬入手段91の終端に達したパレット8を、受け渡し手段100によって指定された棚装置30に移す。このとき棚装置30の部分では、コンテナ搬入出部22のシャッター手段23を開動させており、そして図1の実線、図4、図6の実線に示すように、昇降手段44の作動により可動隔壁体41を上方へ蛇腹状に折り畳むことで、処理室40を隔離室21に開放させており、さらに巻き取り装置77の作動によりシート体76を巻き取ることで、棚装置30における前後の両端部分を開放させている。
【0074】
したがって、走行機体104の走行動と、昇降体105の昇降動と、フォーク体106の出退動との組み合せ動作によって、コンテナ搬入手段91の終端に位置しているパレット8を受け渡し手段100により受け取ったのち、指定された棚装置30における指定された段の格納部31に渡し得る。
【0075】
この格納部31に渡されたパレット8はコンベヤ35により支持し得、そしてコンベヤ35の駆動によって水平状にかつ直線状に搬送したのち、定位置で停止させる。これによりパレット8上の通気性コンテナ1群を、図6の最下段の格納部31に示すように、流入側シール手段66における開放部68に対向させ得る。
【0076】
その際に通気性コンテナ1群は、開放部68の両側縁に対してコーナ部3を少し通気側板5側に入り込んで位置させ、そして開放部68の下縁に対して最下段のベース部2を少し上位で通気側板5側に入り込んで位置させ、さらに開放部68に対して上縁を最上段の通気側板5側に少し入り込んで位置させた状態で、停止し得る。かかる停止姿勢は、前述したようにパレット8上の通気性コンテナ1群を位置修正していることで、大きく乱れることなく正確に行える。
【0077】
そして、上述した作業を繰返すことにより、パレット8群を水平状に順送りしながら順次、定位置で停止させ、以て直線状で格納し得る。このような格納は、1つの格納部31において左右一対のコンベヤ35で各別に行われれる。その際に、流入側シール手段66側のコンベヤ35により支持したパレット8の通気性コンテナ1群は、図9の仮想線に示すように、流入側シール手段66の開放部68に十分に接近して対向させ得る。
【0078】
また流出側シール手段71側のコンベヤ35により支持したパレット8の通気性コンテナ1群は、図9、図10に示すように、その搬送力により弾性体72を弾性変形させて自動的に当接させ、以て流出側シール手段71をシール作用させる。さらに、両コンベヤ35により支持した通気性コンテナ1群で最上段の通気性コンテナ1間に、図9の仮想線に示すように、通気流バリア79を垂れ下がり状で位置し得る。
【0079】
上述したようにして各段の格納部31に所定の通気性コンテナ1群を格納した状態で、図1の仮想線や図6の仮想線に示すように、シャッター手段23の閉動と、可動隔壁体41の下降と、シート体76の繰り出しとを、適宜の順番で行う。
【0080】
すなわち、シャッター手段23の閉動によりコンテナ搬入出部22の閉塞を行うことで、スペース11に対して隔離室21を隔離させる。また昇降手段44の逆作動により、可動隔壁体41を下降させて下方へ垂直状に垂れ下がりさせることで、隔離室21内に密閉状の処理室40を区画形成し得るとともに、その下端の端部材42を凹溝16に張った水17内に位置させてシールし得る。さらに、巻き取り装置77の逆作動によりシート体76を繰り出すことで、このシート体76の下端を床15側に当接させて、棚装置30における前後の両端部分を閉塞し得る。
【0081】
このようにして、渋柿Kを収納した通気性コンテナ1を格納部31に格納し、そして処理室40を密閉した状態で、まずダンパー57の開動によって排気部55を開放させる。次いで処理用気体供給手段50を運転して、そのガス配管52のガス排出孔53群を介して炭酸ガスを処理室40内に供給する。この炭酸ガスの供給は、床15の凹所51側から所定の噴出量でゆっくりと行われる。
【0082】
すると、炭酸ガスの比重が空気よりも重いことから、処理室40内に供給した炭酸ガスは、床15側に層状で溜まることになる。そして時間の経過とともに層の高さ(レベル)が次第に上昇し、それに伴って処理室40内の空気を、押し出す状態で排気部55から排気し得る。このようにして処理室40内を炭酸ガスで充満させたのち、処理用気体供給手段50の運転を停止させるとともに、ダンパー57の閉動によって排気部55を閉塞させる。以上により、密閉した処理室40内に炭酸ガスを充満し得る。
【0083】
このような状態で処理用気体循環手段60を運転して、棚装置30の一側部へ横方向への吸引力を作用させるとともに、他側部側へ炭酸ガスの循環流Aを供給させる。すなわち、循環駆動部63の駆動によって、吸引板状部62側は低圧状態となるとともに通気性コンテナ1側は高圧状態となり、風の圧力差が発生する(差圧空調方式)。これにより、差圧形式の差圧有孔板62に横方向の吸引力を作用させ、格納部31に格納した通気性コンテナ1群の各内部に、差圧有孔板62側へ向う横方向の循環流(吸引流)Aを生じさせる。
【0084】
そして循環流Aを、循環駆動部63側に吸い込ませて気体加熱機能により加熱(約23℃)したのち、ダクト体61側の吐出し部64から、棚装置30の上方でかつ他側部の方向へ向けて供給する。この吐出し部64からの循環流Aは、天井板体34と上部隔壁体43との間を他側部の方向へ向けて流れ、そして可動隔壁体41に衝突して下降しながら、前述した吸引力により各段の格納部31へと横方向へ流れ込む。
【0085】
このとき、循環駆動部63の駆動によって流入側に吸引力が作用していることで、その流圧により流入側シール手段66を、通気性コンテナ1群の側に自動的に移動させて吸着させることになり、以てシール作用し得る。また棚装置30の内部側に吸引力が作用していることで、その流圧により、図9の実線や図10に示すように、シート体76を枠組体32の側に自動的に移動させて吸着させることになり、以てシール作用し得る。
【0086】
そして循環流Aを、開放部68から通気側板5を通して通気性コンテナ1群に横方向から流入させ、その際にメッシュ体69によって差圧作用を生じさせ、通気側板5を通しての流入を均一状にし得る。
【0087】
このようにして循環流Aを、流入側の通気性コンテナ1群から流出側の通気性コンテナ1群へと横方向から貫流させるのであるが、特に流入側の最上段の通気性コンテナ1に流入させた循環流Aの一部は、上方へ抜けたのち仕切り体33や天井板体34の下面に沿って流れようとする。このような流れを行う循環流Aは、通気流バリア79の非通気性膜部79aに衝突し、その流圧により通気流バリア79を、図9の実線や図10に示すように、流出側の通気性コンテナ1群の側に自動的に移動させて吸着させることになり、以てシール作用し得る。
【0088】
これにより、通気流バリア79に衝突した循環流Aは、非通気性膜部79aの下方を潜り抜けて、流出側の通気性コンテナ1群の側に流入することになる。その際に循環流Aは、通気性膜部79bを通過することによって差圧作用が生じ、通気性膜部79bを介しての流入を均一状にし得る。
【0089】
上述したようにして、流入側の通気性コンテナ1群から流出側の通気性コンテナ1群へと横方向から貫流させた循環流Aは、吸引力によって流出側の通気性コンテナ1群から流出したのち、弾性体72により囲まれた部分を流れる。そして、差圧有孔板62を通ってダクト体61内に流れ、その際に差圧有孔板62によって差圧作用を生じさせ、差圧有孔板62を介しての流入を均一状に、すなわち、通気性コンテナ1群内の流れを均一状にし得る。
【0090】
このように、処理用気体循環手段60を運転して、格納部31側の炭酸ガスを流出側から吸引して加温したのち流入側へ送気し、そして炭酸ガスを格納部31の通気性コンテナ1群に横方向に均一状に貫流(通過)させることで、加熱している循環流(炭酸ガス)Aによって、渋柿Kを加温しながら所期の渋抜きを均一状に行える。
【0091】
すなわち、通気性コンテナ1群内の渋柿Kは、いずれの場所においても均等な脱渋雰囲気の状態におかれており、乾いた循環流(炭酸ガス)Aが通気性コンテナ1内の渋柿K群に対して均等状に流れることによって温度ムラは殆ど発生しないし、乾いた循環流Aの影響で除湿はほぼ完全に行え、汚染果の発生も極めて少なく、柿の品質向上及び歩止まり率も格段に優れたものになる。
【0092】
上述したようにして、渋柿Kに対する所期の脱渋が終了すると、脱渋のプロセスの後段階である渋柿Kを保温する工程に入る。その際に撰果工程までの保温工程は、渋柿Kの処理量の状況に応じて、引き続いて処理室40内で行っても良いし、保温室81に自動的に移動させて行っても良い。
【0093】
上述したようにして渋柿Kに対する所期の渋抜きを行い、そして保温工程を引き続いて行ったのち撰果工程に移るとき、処理用気体循環手段60の運転を停止した状態で、まず機械室125内に設置されている排気ブロア126を運転して、処理室40内に加圧状態で充満している炭酸ガスを抜き取る。この炭酸ガスの抜き取りは、処理室40内の圧力を少し低下させるために行うもので、これにより、高い圧力で膨らみ状にあった可動隔壁体41が垂れ下がり状となる。
【0094】
そして処理室40内の圧力が低下したら、排気ブロア126の運転を停止させるとともに、昇降手段44の作動により可動隔壁体41を上方へ蛇腹状に折り畳んで、処理室40を隔離室21に開放させる。この前後に、受け渡し手段101側において、コンテナ搬入出部22のシャッター手段23を開動させるとともに、巻き取り装置77の作動によりシート体76を巻き取って棚装置30の後端部分を開放させている。
【0095】
これによって処理室40内の炭酸ガスは隔離室21に流れ込み、そしてコンテナ搬入出部22を通ってスペース11内に流れ出る。ここで炭酸ガスは、その比重によって下方へと流れることから、床15上で広がり状に流れたのち必然的にピット109内に流れ込む。このピット109内の炭酸ガスは、ガス除去手段111により吸上げて外部へ放出し得る。
【0096】
そして少し経過したのち、受け渡し手段100側において、コンテナ搬入出部22のシャッター手段23を開動させるとともに、巻き取り装置77の作動によりシート体76を巻き取って棚装置30の前端部分を開放させる。これにより炭酸ガスはピット108内に流れ込み、このピット108内から第1ガス回収手段114により吸上げて外部へ放出し得る。
【0097】
すなわち炭酸ガスは、両ピット108,109を利用して外部へ放出し得ることになる。その際に、ピット109側を先行して利用することで、貫通部90,95側へ炭酸ガスが流れる機会、時間を少なくし得る。また貫通部90,95の周辺では、両第1ガス回収手段114,118の作動により回収ダクト116,119に吸引作用が生じていることで、これら貫通部90,95の周辺に達した炭酸ガスを積極的に吸い込んで外部へ放出し得る。これにより炭酸ガスが、貫通部90,95から作業室13側に漏出することを防止し得る。
【0098】
上述したようにして隔離室21内の炭酸ガスを排除した状態で、格納部31のパレット8を、受け渡し手段100における走行機体104の走行動と、昇降体105の昇降動と、フォーク体106の出退動との組み合せ動作によって取り出したのち、コンテナ搬出手段96の始端に移す。このときコンテナ搬出手段96の部分ではシャッター手段97を開動させており、したがってコンテナ搬出手段96の作動によって、スペース11側のパレット8を、貫通部95を通して作業室13へ移し得る。その後にパレット8を撰果機の方へ供給し得る。
【0099】
このようなパレット8の移し作業は、格納部31のコンベヤ35を逆作動させながら順次行い、以て格納部31が空になることで、最初の状態に戻ることになる。
【0100】
なお、渋柿Kに対する所期の脱渋が終了し、渋柿Kの保温工程を保温室81に自動的に移動させて行うとき、処理室40からの炭酸ガスの排除を行ったのち、まず反対側の受け渡し手段101により格納部31のパレット8を取り出し、そして保温室81の保温用棚装置85に移す。すなわちパレット8を、コンテナ搬入出部82を通してコンベヤ87上に供給することで、格納部88に格納し得る。
【0101】
そしてシャッター手段83の閉動により保温室81を密閉状としたのち、空調手段89を運転させる。これにより、空調手段89側に吸い込ませて気体加熱機能により加熱(約23℃)したのち、保温用棚装置85の方向へ向けて供給した加熱空気を循環させることで、渋柿Kを、温湿度が自動的に管理された保温室81で均一状に加温し得る。
【0102】
このようにして渋柿Kを均一状に加温した状態において、撰果工程に入ると、空調手段89の運転を停止し、作業室13側のコンテナ搬入出部82を開動させる。これにより、格納部88のパレット8を、受け渡し手段100によって自動的に取り出したのち、コンテナ搬出手段96の始端に移し、以て貫通部95を通して作業室13へ取り出し得る。その後にパレット8を撰果機の方へ供給し得る。
【0103】
上記した実施の形態において、処理室40への通気性コンテナ1群の搬入(入庫)や処理室40からの通気性コンテナ1群の搬出(出庫)は、処理室40の単位で順次任意に行われるものである。そして、いずれかの処理室40において炭酸ガスの排出が行われているときには、ガス除去手段111やガス回収手段114,118は運転されている。なお、入庫作業や出庫作業の状況においては、ガス除去手段111やガス回収手段114,118が運転されない場合も生じ、このとき、所定箇所に設けられているガス検出器がガス漏れを検出することで、ガス除去手段111やガス回収手段114,118が自動的に運転するように構成されている。
【0104】
上記した実施の形態では、格納部31内が全て渋柿Kで満杯状態において渋抜きを行っているが、渋柿Kが少量のグループであったときには、その量に対応して、前述したように上下で分割された隔離室21の1段の棚装置30Aを使用してもよいし、あるいは通常の棚装置30に、ダミーの通気性コンテナ1を載置したパレット8を入れることによっても、同様の効果を得ることができる。
【0105】
上記した実施の形態では、食物の一例である渋柿Kの処理設備が示されているが、これは蜜柑やバナナなど他の果実や玉ねぎなど他の野菜の処理にも採用し得る。たとえば、蜜柑の処理の場合、処理用気体循環手段60は加熱空気を循環させればよく、そしてガス除去手段111やガス回収手段114,118などを不要とし得る。またバナナの処理の場合、炭酸ガスに代わりエチレンガスが利用される。
【0106】
上記した実施の形態では、棚装置30の格納部31に2列のコンベヤ35を配設しているが、これは格納部31に1列のコンベヤ35を配設した形式であってもよく、この場合には通気流バリア79などを不要とし得る。
【0107】
上記した実施の形態では、棚装置30の格納部31をコンベヤ35により形成しているが、この棚装置30としては、コンベヤを使わないラック形式であってもよく、この場合に格納部31に対してはフォーク手段によってパレット8の受け渡しを行う。
【0108】
上記した実施の形態では、可動隔壁体41として上方へ蛇腹状に折り畳み状とされたり、下方へ垂直状に垂れ下がり状とされる形式が示されているが、これは、カーテンのように可動させるラウド型や、壁体をスライド動させるドーム型などであってもよい。
【0109】
上記した実施の形態では、通気性コンテナ1群をパレット8に載置して取り扱っているが、これは通気性コンテナ1のみを直接に取り扱う形式、すなわちパレットレスの形式であってもよく、この場合に修正手段93などを不要とし得る。
【0110】
上記した実施の形態では、処理室40内で床15側(下部)に凹所51を形成して処理用気体供給手段50が設けられているが、これは棚装置30の中央部分から下方の位置(下部)に処理用気体供給手段50が設けられた形式であってもよい。
【0111】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、処理用気体循環手段を運転して、格納部側の処理用気体を流出側から吸引したのち流入側へ送気でき、そして処理用気体を格納部の通気性コンテナ群に横方向に均一状に貫流(通過)させることで、循環流によって、食物の所期の処理を均一状に行うことができる。すなわち、通気性コンテナ群内の食物は、いずれの場所においても均等な処理雰囲気の状態におかれており、循環流(処理用気体)が通気性コンテナ内の食物群に対して均等状に流れることによって処理ムラは殆ど発生しないし、循環流の影響で除湿はほぼ完全に行うことができ、汚染食物の発生も極めて少なく、食物の品質を向上できるとともに、歩止まり率も格段に向上できる。
【0112】
そして全体作業を、人手でなく、機械的かつ自動的に行えることで、人手の減少を可能にできるばかりでなく、通気性コンテナの転倒やショックを少なくできて傷害食物の発生を極減でき、しかも全体は小型化、低価格で提供することができる。
【0113】
また上記した本発明の請求項2によると、通気性コンテナを格納部の定位置に格納することで、その通気構造部分を流入側シール手段や流出側シール手段に、正確に対向させることができる。
【0114】
そして上記した本発明の請求項3によると、処理用気体循環手段によって流入側に吸引力が作用していることで、その流圧により膜状体を、通気性コンテナ群の側に移動させて吸着させることができ、以て流入側シール手段を自動的にシール作用できる。また流出側シール手段側の通気性コンテナ群は、弾性体を弾性変形させて当接でき、以て流出側シール手段を自動的にシール作用できる。
【0115】
さらに上記した本発明の請求項4によると、格納部に渡した通気性コンテナをコンベヤにより支持でき、そしてコンベヤの駆動によって水平状にかつ直線状に搬送したのち、定位置で停止できることにより、格納部の一端に供給した通気性コンテナ群を、順次、定位置へと搬送できる。そして処理室を密閉した状態で、処理用気体供給手段を運転して処理用気体を処理室内に供給する際に、その供給は床側から所定の噴出量で行うことができ、以て処理室内を処理用気体で充満させたのち、処理用気体供給手段の運転を停止させることにより、密閉した処理室内に処理用気体を充満できる。
【0116】
しかも上記した本発明の請求項5によると、通気性コンテナを、複数のコンベヤのうち指定したコンベヤにより支持でき、そしてコンベヤの駆動によって水平状にかつ直線状に搬送したのち、定位置で停止できる。その際に、隣接した通気性コンテナ間で所定の箇所に通気流バリアが介在することにより、通気構造部分を通して通気性コンテナ群に横方向から流入させた循環流の一部が、通気性コンテナから抜けて外方で流れようとしたとき、この循環流を、通気流バリアに衝突させてその流れの向きを変えることができる。これにより、通気流バリアに衝突した循環流を、通気性コンテナに再び流入させたのち、通気流バリアの下方を潜り抜けて、流出側の通気性コンテナ群の側に流入させることができ、循環流を効率よく均一状に流すことができる。
【0117】
また上記した本発明の請求項6によると、処理室を隔離室に開放させるとともにコンテナ搬入出部を開動させて、格納部に対して通気性コンテナを受け渡しする際に、処理室内からスペース内に流れ出る比重の重い処理用ガスをピット内に流れ込ませ、そしてピット内の処理用ガスを、ガス除去手段により吸上げて外部へ放出できる。すなわち処理用ガスを、ピットを利用して外部へ確実に放出できることになる。
【0118】
そして上記した本発明の請求項7によると、通気性コンテナを、貫通部を通してコンテナ搬入手段の終端に搬送してスペース内に位置でき、そして通気性コンテナを、受け渡し手段によって指定された棚装置における指定された段の格納部に渡すことができる。また、格納部の処理済みの通気性コンテナを、受け渡し手段によって取り出したのちコンテナ搬出手段の始端に移すことができ、そして貫通部を通してスペース外へ取り出すことができる。その際に貫通部の周辺では、ガス回収手段の作動により吸引作用が生じていることで、これら貫通部の周辺に達した処理用ガスを積極的に吸い込んで外部へ放出でき、これにより処理用ガスが、貫通部から外側に漏出することを防止できる。
【0119】
さらに上記した本発明の請求項8によると、搬入経路中において修正手段を作用させることで、パレット上の通気性コンテナ群の位置修正、すなわち通気性コンテナ群を密状できっちりと寄せて、積付位置の規制を行うことができ、これによりパレット上の通気性コンテナ群を、格納部の定位置で流入側シール手段に対向させたとき、その対向姿勢は、パレット上の通気性コンテナ群を位置修正していることで、大きく乱れることなく常に正確に行うことができる。
【0120】
しかも上記した本発明の請求項9によると、処理室において所期の食物処理が終了した通気性コンテナを、受け渡し手段により処理室から取り出し、そして保温用棚装置に移すことで、温湿度が自動的に管理された保温室で均一状に加温処理することができる。
【0121】
また上記した本発明の請求項10によると、炭酸ガスを、格納部の通気性コンテナ群に横方向に均一状に貫流させて、渋柿に対する所期の渋抜きを均一状に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、食物処理設備の一部切り欠き正面図である。
【図2】同食物処理設備の併設状態での横断平面図である。
【図3】同食物処理設備の併設状態での一部切り欠き正面図である。
【図4】同食物処理設備の併設状態での一部切り欠き側面図である。
【図5】同食物処理設備の一部切り欠き平面図である。
【図6】同食物処理設備の要部の一部切り欠き側面図である。
【図7】同食物処理設備の通気状態を示し、流入側から見た一部切り欠き斜視図である。
【図8】同食物処理設備の通気状態を示し、流出側から見た一部切り欠き斜視図である。
【図9】同食物処理設備の通気状態を示す要部の縦断正面図である。
【図10】同食物処理設備の通気状態を示す要部の一部切り欠き平面図である。
【符号の説明】
1 通気性コンテナ
2 ベース部
3 コーナ部
4 スリット(通気構造部分)
5 通気側板
8 パレット
8a コーナ部
10 構造壁体
11 スペース
13 作業室
15 床
17 水
20 固定隔壁体
21 隔離室
22 コンテナ搬入出部
23 シャッター手段
30 棚装置
30A 棚装置
31 格納部
33 仕切り体
34 天井板体
35 コンベヤ
40 処理室
41 可動隔壁体
43 上部隔壁体
44 昇降手段
50 処理用気体供給手段
52 ガス配管
55 排気部
60 処理用気体循環手段
61 ダクト体
62 差圧有孔板
63 循環駆動部
64 吐出し部
66 流入側シール手段
67 膜状体
68 開放部
71 流出側シール手段
72 弾性体
76 シート体
79 通気流バリア
80 固定隔壁体
81 保温室
85 保温用棚装置
87 コンベヤ
88 格納部
89 空調手段
90 貫通部
91 コンテナ搬入手段
93 修正手段
95 貫通部
96 コンテナ搬出手段
100 受け渡し手段
101 受け渡し手段
106 フォーク体
108 ピット
109 ピット
111 ガス除去手段
114 第1ガス回収手段(ガス除去手段)
116 回収ダクト
118 第2ガス回収手段
119 回収ダクト
126 排気ブロア
A 循環流(吸引流)
K 渋柿(食物)

Claims (10)

  1. 食物を収納可能な通気性コンテナが用いられ、固定隔壁体により形成された隔離室内には棚装置が配設され、この棚装置には格納部が上下複数段に形成されるとともに、各段の格納部は複数の通気性コンテナを直線状で格納可能に構成され、前記隔離室内には可動隔壁体が設けられ、この可動隔壁体は、棚装置を囲むように作動することで隔離室内に密閉状の処理室を区画形成しかつ開放するように作動することで処理室を隔離室に開放するように構成され、前記処理室の下部には処理用気体供給手段が設けられ、前記処理室内には、棚装置の一側部に配設されこの一側部へ横方向への吸引力を作用させるとともに他側部側へ循環流を供給可能な処理用気体循環手段が設けられ、前記固定隔壁体にはコンテナ搬入出部が開閉自在に設けられていることを特徴とする食物処理設備。
  2. 通気性コンテナは、処理用気体循環手段による循環流が通過できる通気構造とされ、棚装置に対する循環流の流入側と流出側とにシール手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の食物処理設備。
  3. 流入側のシール手段は、循環流の流圧によりシール作用される膜状体からなり、流出側のシール手段は、通気性コンテナの当接によりシール作用される弾性体からなることを特徴とする請求項2記載の食物処理設備。
  4. 棚装置に形成された上下複数段の格納部は、それぞれコンベヤにより形成されて、通気性コンテナを直線状で搬送可能に構成され、前記コンベヤの下方に処理用気体供給手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食物処理設備。
  5. 上下複数段の格納部は、それぞれ併設された複数のコンベヤにより形成され、隣接したコンベヤ間には、通気構造部分を除いて少なくとも一部に通気流バリアが介在されていることを特徴とする請求項4に記載の食物処理設備。
  6. 構造壁体により形成されたスペース内には、それぞれ固定隔壁体により複数の隔離室が形成され、構造壁体と固定隔壁体との間における床側にはピットが形成され、このピット内の処理用ガスを除去するガス除去手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の食物処理設備。
  7. 構造壁体には、貫通部を通してコンテナ搬入手段とコンテナ搬出手段とが配設され、棚装置とコンテナ搬入手段またはコンテナ搬出手段との間で通気性コンテナを受け渡し自在な受け渡し手段が設けられ、コンテナ搬入手段とコンテナ搬出手段とを配設した貫通部から処理用ガスが流出するのを防止するガス回収手段が設けられていることを特徴とする請求項6記載の食物処理設備。
  8. 通気性コンテナは、パレットに対して複数行、複数列、複数段に載置されて取り扱われ、コンテナ搬入手段による搬入経路中には、パレットに対する通気性コンテナ群の位置修正を行う修正手段が設けられていることを特徴とする請求項7記載の食物処理設備。
  9. 構造壁体により形成されたスペース内でかつ固定隔壁体外には保温用棚装置が配設され、固定隔壁体に位置される棚装置と保温用棚装置との間で通気性コンテナを受け渡し自在な受け渡し手段が設けられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の食物処理設備。
  10. 食物は渋柿であり、処理室に炭酸ガスを供給して脱渋を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の食物処理設備。
JP2000016372A 2000-01-26 2000-01-26 食物処理設備 Expired - Lifetime JP3547356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000016372A JP3547356B2 (ja) 2000-01-26 2000-01-26 食物処理設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000016372A JP3547356B2 (ja) 2000-01-26 2000-01-26 食物処理設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001204382A JP2001204382A (ja) 2001-07-31
JP3547356B2 true JP3547356B2 (ja) 2004-07-28

Family

ID=18543513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000016372A Expired - Lifetime JP3547356B2 (ja) 2000-01-26 2000-01-26 食物処理設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3547356B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7114141B1 (ja) * 2022-03-15 2022-08-08 株式会社Tomten 農作物倉庫設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001204382A (ja) 2001-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4824685A (en) Method and apparatus for controlling the ripening of fresh produce
US5778557A (en) Temperature and atmosphere control system for stored products
CA2065353C (en) Method and apparatus for subjecting produce to a controlled atmosphere
JP6991965B2 (ja) 温度制御型貯蔵システム
US5373780A (en) Apparatus for controlling the ripening of fresh produce
US5566608A (en) Vertical flow ripening room
KR20000010603A (ko) 신선한 농산물 제어 숙성 방법 및 장치
US3147738A (en) Egg incubating tray with rack and pallet
KR100935870B1 (ko) 자동창고
US3147737A (en) Apparatus for incubating eggs
EP0844832B1 (en) Method and apparatus to pour fluid around fresh produce
US5438917A (en) Device for ripening fruit
JP3547356B2 (ja) 食物処理設備
JP4966919B2 (ja) 青果物用殺虫装置
US5507157A (en) Cold storage
TWI412477B (zh) 物品收納設備(二)
JP3555673B2 (ja) 農水産物処理システム
JP3596656B2 (ja) 農水産物処理システム
KR20230065284A (ko) 자동화된 그리드 기반의 보관 및 회수 시스템에서 가스를 순환시키는 시스템 및 방법
JP5821779B2 (ja) 自動冷凍倉庫
JPH03192005A (ja) クリーンルーム内の荷保管設備
US20060254434A1 (en) System and method for storing food products under controlled atmospheric conditions
KR101184320B1 (ko) 물품 수납 설비
JPH06345206A (ja) クリーン装置付き荷保管設備
JPH0621348Y2 (ja) コンテナ燻蒸装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3547356

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080423

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term