JP7114141B1 - 農作物倉庫設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】庫内に効率的に空気を循環させて冷却を行えるようにする。【解決手段】農作物倉庫設備1は、倉庫2の内部空間を、コンテナ群80を配置する第1領域S1と、第1領域S1よりも後側の第2領域と、第1領域S1よりも前側の第3領域S3と、に区画し、第1領域S1に複数のコンテナ8を下段から上段へと複数段に積み上げてコンテナ群80を形成し、第2領域S2に送風機40を配置し、第1領域S1と第2領域S2との境界部に第1領域S1の最後端部において積み上げられたコンテナ8に接してコンテナ群80の上方空間S11と第2領域S2との間を略遮断する遮断部材30を設け、送風機40の送風ダクト42を第2領域S2から遮断部材30を貫通して第1領域S1側へと配設し、コンテナ群80と左・右壁23,24との間に略気密性を備えた左・右シール材50,60をそれぞれ挿抜自在に配置したことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、農作物を貯蔵する農作物倉庫設備に関する。
従来、農作物を貯蔵する農作物倉庫設備が知られている。このような農作物倉庫設備では、庫内に空気流を生成させて冷却等が行われるように構成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60-114119号公報(第1図及び第2図等)
上記従来の農作物倉庫設備では、温度センサーが検出する庫内温度と外気温との差により、ダンバーの開閉や空調装置の駆動・停止を切り替えることで、庫内の温度制御が行われるように構成されている。しかし、庫内の冷却を効率的に行うために空気流をどのように生成してどのように循環させればよいか、等の配慮は特になされていない。
本発明の目的は、庫内に効率的に空気を循環させて冷却を行うことができる農作物倉庫設備を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、前壁、後壁、左壁、右壁、及び天井を備えた倉庫の内部空間に、前記前壁に設けた搬入・搬出口を介して、フォークリフトのフォークを挿入するリフトスロットを備え農作物を収納したコンテナを搬入し、貯蔵する農作物倉庫設備であって、前記内部空間を、複数の前記コンテナを積載したコンテナ群を配置する第1領域と、前記第1領域よりも後側の前記後壁近傍に位置し、前記コンテナ群を配置しない第2領域と、前記第1領域よりも前側の前記前壁近傍に位置し、前記コンテナ群を配置しない第3領域と、に区画し、前記第1領域には、前記フォークリフトにより、前記第2領域との境界部から前記前壁側に向かって、順次、前記複数のコンテナを下段から上段へと複数段に積み上げて前記コンテナ群を形成し、前記第2領域には、前記内部空間を冷却するための送風機を配置し、前記第1領域と前記第2領域との前記境界部には、当該第1領域の最後端部において積み上げられた前記コンテナに接することで、前記第1領域に配置された前記コンテナ群の上方空間と前記第2領域との間を略遮断する遮断部材を設け、前記送風機の送風ダクトを、前記第2領域から前記遮断部材を貫通して前記第1領域側へと配設し、当該送風ダクトの開口端を、当該第1領域に配置された前記コンテナ群の上方空間へ臨ませ、前記第1領域に配置された前記コンテナ群と前記左壁及び前記右壁との間に、略気密性を備えた左シール材及び右シール材をそれぞれ挿抜自在に配置したことにより、前記送風ダクトから吹き出され前記第1領域の前記コンテナ群の上方空間を通って前側へと流れ前記第3領域の上部へと至った空気流が、当該第3領域の下部から前記第1領域の前記コンテナ群に含まれる各コンテナの前記リフトスロットを通過して後側へと流れるようにしたことを特徴としている。
本願発明に備えられる倉庫は、その内部空間が、第1領域、第2領域、第3領域の3つに区分され、前側の第3領域と後側の第2領域に挟まれる中央側の第1領域において、フォークリフトによって複数のコンテナが積み上げられ、コンテナ群が形成される。
第1領域と第2領域との境界部には遮断部材が設けられており、この遮断部材が第1領域の最後端部に積み上げられたコンテナに接している。これにより、第1領域のコンテナ群の上方空間と、送風機が配置される第2領域との間が略遮断される。このとき、第2領域に設けられた送風機の送風ダクトは、第2領域から上記遮断部材を貫通して第1領域側へと配設され、送風ダクトの開口端は、第1領域に配置されたコンテナ群の上記上方空間へ臨んでいる。そして、上記のように第1領域に配置されたコンテナ群と左壁及び右壁との間に生じる隙間には、略気密性を備えるように構成された左シール材及び右シール材がそれぞれ配置されている。
以上のような、送風ダクト、遮断部材、左・右シール材の配置により、第1領域のコンテナ群の上方には、後側が遮断部材でシールされかつ左側右側が左・右シール材でシールされた、空気流を導くための前後に長い空気通路が形成される。これにより、送風機で生成された空気流は、送風ダクトから吹き出された後、第1領域のコンテナ群の上方の上記空気通路を通って前側へと流れ、上記第3領域の上部から第3領域へ流入する。
このとき、第1領域のコンテナ群を構成する各コンテナの下部には、フォークリフトのフォークを挿入するためのリフトスロットが前後それぞれに設けられている。このリフトスロットは、前述のように第1領域において上下方向に複数段に、かつ、前後方向に複数列に多数のコンテナが積載されている状態であっても、各コンテナの前方側及び後方側に露出している。前述のように第3領域の上部から流入して第3領域の下部へと流れた空気流は、その下部において後側へと方向転換した後、前述のコンテナ群に含まれる各コンテナのリフトスロットを通風孔として利用しそれら各コンテナを順次前側から後側へと通過し、後壁側へと流れる。
その結果、本願発明によれば、第2領域の送風機→送風ダクト→第1領域のコンテナ群の上方→第3領域→第1領域の各コンテナのリフトスロット、の経路で円滑な空気流を作り出し、倉庫内に効率的に空気を循環させて冷却を行うことができる。
本発明によれば、庫内に効率的に空気を循環させて冷却を行うことができる。
本発明の一実施形態による農作物倉庫設備を示す斜視図(左壁及び天井を取り除いた状態を図示)である。 本発明の一実施形態による農作物倉庫設備を示す側面図(左壁を取り除いた状態を図示)である。 本発明の一実施形態による農作物倉庫設備を示す平面図(天井を取り除いた状態を図示)である。 遮断部材の下部を拡大して示す側面図である。 送風機の下部を拡大して示す斜視図(倉庫の床面側から見た状態を図示)である。 倉庫に収納されるコンテナを例示する斜視図である。 コンテナを搬送するフォークリフトを例示する側面図である。 収納されるコンテナが少ない状態の農作物倉庫設備を示す側面図(左壁を取り除いた状態を図示)である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
<構成>
本発明の実施形態による農作物倉庫設備1を図1~図5及び図8に示す。また、農作物倉庫設備1の倉庫内に収納されるコンテナ8及びコンテナ8を搬送するフォークリフト9の例を図6及び図7に示す。なお、以下の説明において、上下、前後及び左右などは、図1~図6及び図8の各図中に適宜示される矢印の方向に対応している。
農作物倉庫設備1は、前壁21、後壁22、左壁23、右壁24、及び天井25を備えた倉庫2の内部空間に、前壁21に設けた搬入・搬出口21a,21bを介して、フォークリフト9のフォーク92を挿入するリフトスロット82を備え農作物を収納したコンテナ8を搬入し、貯蔵する設備である。
コンテナ8は、図6に示すように、前面、後面、下面及び左右側面が網目状に形成された略直方体箱形状の容器であり、その内部に農作物が収納されている。コンテナ8の下面には、前後方向に延びるリフトスロット82が形成されている。リフトスロット82は、コンテナ8を前後方向に貫く凹部である。フォークリフト9は、図7に示すように、車体91の前部にリフトスロット82に挿入可能な1対のフォーク92が設けられている。フォークリフト9は、リフトスロット82にフォーク92を挿入した状態でコンテナ8を持ち上げて自走し、搬入・搬出口21a,21bを通じて倉庫2の内部空間にコンテナ8を搬送して積載する。以下の説明では、倉庫2の内部空間に積載された複数のコンテナ8をまとめてコンテナ群80と呼ぶ。図1~図3においては、左右方向に11行、前後方向に15列、上下方向に4段の合計660個のコンテナ8が倉庫2の内部空間に積載されている。なお、倉庫2の内部空間に積載されるコンテナ8の数や配置は、倉庫2やコンテナ8のサイズなどによって変わるものであり、本実施形態における倉庫2やコンテナ8のサイズ及びコンテナ8の数や配置に限定されるものではない。
倉庫2は、前述のように、前壁21、後壁22、左壁23、右壁24、及び天井25を有しており、これらの壁・天井21~24,25及び床面26に囲まれた内部空間を形成している。前壁21に形成された搬入・搬出口21a,21bは、開閉扉21c,21dで開閉可能になっており、コンテナ8の搬入や搬出などを行う際に開けられ、後述の空気循環運転などを行う際に閉められる。
倉庫2の内部空間は、コンテナ群80を配置する第1領域S1と、第1領域S1よりも後側の後壁22近傍に位置しておりコンテナ群80を配置しない第2領域S2と、第1領域S1よりも前側の前壁21近傍に位置しておりコンテナ群80を配置しない第3領域S3と、に区画される。
第1領域S1には、フォークリフト9により、第2領域S2との境界部から前壁21側に向かって、順次、複数のコンテナ8を下段から上段へと複数段に積み上げてコンテナ群80が形成されている。図1~図3においては、左右方向に11行、前後方向に15列、上下方向に4段の合計660個のコンテナ8がコンテナ群80を形成しており、第1領域S1に積載されている。
第1領域S1と第2領域S2との境界部には、第1領域S1の最後端部において積み上げられたコンテナ8に接することで、第1領域S1に配置されたコンテナ群80の上方空間S11と第2領域S2との間を略遮断する遮断部材30が設けられている。遮断部材30の上端は、天井25に略接するとともに、遮断部材30の下端は、倉庫2の床面26から所定距離だけ離間している。遮断部材30は、第1領域S1において複数段に積み上げられる複数のコンテナ8のうち、最上段のコンテナ8に接することで、コンテナ群80の上方空間S11と第2領域S2との間の気密を図るようになっている。遮断部材30は、カーテン状の垂下部材で構成されている。図4に示すように、垂下部材で構成される遮断部材30の下端部に適宜のおもり31を付けることで、その重量によって常時遮断部材30が最上段のコンテナ8の外表面に当接している。遮断部材30の左端は、左壁23に略接しており、遮断部材30の右端は、右壁24に略接している。
第2領域S2には、倉庫2の内部空間を冷却するための送風機40が配置されている。送風機40は、後壁22に接するように配置されており、内部に羽根車や電動機が収納された送風機本体41と、送風機本体41の上部から延びる送風ダクト42と、送風機本体41の下部に形成された吸気口43と、送風機本体41の下部から延びる支持脚44と、を有している。送風ダクト42は第2領域S2の上部に位置している。送風ダクト42は、第2領域S2から遮断部材30を貫通して第1領域S1側へと配設されている。送風ダクト42の開口端は、第1領域S1に配置されたコンテナ群80の上方空間S11に臨んでいる。本実施形態において、送風ダクト42は、左右2つ存在しているが、これに限定されるもではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。吸気口43は、第2領域S2の下部に位置している。支持脚44は、図5に示すように、送風機本体41を床面26上に自立させるとともに、吸気口43と床面26との間に空気が流れる空間を形成している。
第1領域S1に配置されたコンテナ群80と左壁22及び右壁23との間には、略気密性を備えた左シール材50及び右シール材60をそれぞれ挿抜自在に配置されている。左シール材50は、略コの字形状の部材であり、前後方向に沿って略水平に延設される横シール部51と、横シール部51の前側において略上下方向に延設される前側縦シール部52と、横シール部51の後側において略上下方向に延設される後側縦シール部53と、を有している。横シール部51は、最左端部かつ最上段のコンテナ8の上端部に沿って設けられており、これらのコンテナ8と左壁22との間の隙間空間を略閉止している。前側縦シール部52は、最左端部かつ最前端部のコンテナ8の前端部に沿って設けられており、これらのコンテナ8と左壁22との間の隙間空間を略閉止している。後側縦シール部53は、最左端部かつ最後端部のコンテナ8の後端部に沿って設けられており、これらのコンテナ8と左壁22との間の隙間空間を略閉止している。右シール材60は、左シール部50と同様に、前後方向に沿って略水平に延設される横シール部61と、横シール部61の前側において略上下方向に延設される前側縦シール部62と、横シール部61の後側において略上下方向に延設される後側縦シール部63と、を有している。横シール部61は、最右端部かつ最上段のコンテナ8の上端部に沿って設けられており、これらのコンテナ8と右壁23との間の隙間空間を略閉止している。前側縦シール部62は、最右端部かつ最前端部のコンテナ8の前端部に沿って設けられており、これらのコンテナ8と右壁23との間の隙間空間を略閉止している。後側縦シール部63は、最右端部かつ最後端部のコンテナ8の後端部に沿って設けられており、これらのコンテナ8と右壁23との間の隙間空間を略閉止している。左シール材50は、前側縦シール部52、横シール部51、後側縦シール部53が互いに分離可能に構成されている。また、右シール材60は、左シール材50と同様に、前側縦シール部62、横シール部61、後側縦シール部63が互いに分離可能に構成されている。前側縦シール部52,62は、図2及び図8に示すように、第1領域S1において積み上げられる複数のコンテナ8の列数の増減に応じて、前後方向に移動して配置される。
以上の構成により、倉庫2の内部空間には、送風ダクト42から吹き出され第1領域S1のコンテナ群80の上方空間S11を通って前側へと流れ第3領域S3の上部へと至った空気流が、第3領域S3の下部から第1領域S1のコンテナ群80に含まれる各コンテナ8のリフトスロット82を通過して後側へと流れる空気通路が形成される。
<空気循環運転>
農作物倉庫設備1では、送風機40を運転することによって、倉庫2の内部空間に形成された空気通路を利用して、倉庫2の内部空間を冷却する空気循環運転を行うことができる。
詳細には、前述の送風ダクト42、遮断部材30、左・右シール材50,60の配置によって、第1領域S1のコンテナ群80の上方には、後側が遮断部材30でシールされかつ左側右側が左・右シール材50,60でシールされた、空気流を導くための前後に長い空気通路(上方空間S11)が形成されている。これにより、送風機40で生成された空気流は、送風ダクト42から吹き出された後、第1領域S1のコンテナ群80の上方の上方空間S11を通って前側へと流れ、第3領域S3の上部から第3領域S3の下部へ流入する(図2及び図8の空気流を示す矢印を参照)。
このとき、第1領域S1のコンテナ群80を構成する各コンテナ8の下部には、フォークリフト9のフォーク92を挿入するためのリフトスロット82が前後それぞれに設けられている。リフトスロット82は、前述のように第1領域S1において上下方向に複数段に、かつ、前後方向に複数列に多数のコンテナ8が積載されている状態であっても、各コンテナ8の前方側及び後方側に露出している(図6参照)。前述のように第3領域S3の上部から流入して第3領域S3の下部へと流れた空気流は、その下部において後側へと方向転換した後、前述のコンテナ群80に含まれる各コンテナ8のリフトスロット82を通風孔として利用しそれら各コンテナ8を順次前側から後側へと通過し、後壁22側へと流れる(図2及び図8の空気流を示す矢印を参照)。また、このとき、コンテナ8の各面が網目状に形成されているため、リフトスロット82を通過する空気が霧吹きの原理のようにコンテナ8内の空気を引っ張ることで、結果的に容器内の空気も動いて循環されることになる。
その結果、農作物倉庫設備1では、第2領域S2の送風機40→送風ダクト42→第1領域S1のコンテナ群80の上方空間S11→第3領域S3→第1領域S1の各コンテナ8のリフトスロット82、の経路で円滑な空気流を作り出し、倉庫2内に効率的に空気を循環させて冷却を行うことができる(図2及び図8の空気流を示す矢印を参照)。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態では、倉庫2の内部空間を、コンテナ群80を配置する第1領域S1と、第1領域S1よりも後側の第2領域と、第1領域S1よりも前側の第3領域S3と、に区画し、第1領域S1に複数のコンテナ8を下段から上段へと複数段に積み上げてコンテナ群80を形成し、第2領域S2に送風機40を配置し、第1領域S1と第2領域S2との境界部に第1領域S1の最後端部において積み上げられたコンテナ8に接してコンテナ群80の上方空間S11と第2領域S2との間を略遮断する遮断部材30を設け、送風機40の送風ダクト42を第2領域S2から遮断部材30を貫通して第1領域S1側へと配設し、コンテナ群80と左・右壁23,24との間に略気密性を備えた左・右シール材50,60をそれぞれ挿抜自在に配置したことにより、送風ダクト42から吹き出され第1領域S1のコンテナ群80の上方空間S11を通って前側へと流れ第3領域S3の上部へと至った空気流が、第3領域S3の下部から第1領域S1のコンテナ群80に含まれる各コンテナ8のリフトスロット82を通過して後側へと流れるようにしたことを特徴としている。
これにより、第2領域S2の送風機40→送風ダクト42→第1領域S1のコンテナ群80の上方空間S11→第3領域S3→第1領域S1の各コンテナ8のリフトスロット82、の経路で円滑な空気流を作り出し、倉庫2内に効率的に空気を循環させて冷却を行うことができる(図2及び図8の空気流を示す矢印を参照)。
また、本実施形態では特に、遮断部材30の下端が床面26から離れていることにより、前述のように第1領域S1の各コンテナ8のリフトスロット82を順次前側から後側へと通過して流れてきた空気流を、遮断部材30の下方を通じて、第2領域S2の下部に位置する送風機40の吸気口43へと導くことができる(図2及び図8の空気流を示す矢印を参照)。この結果、より確実に空気を効率よく循環させることができる。
また、本実施形態では特に、遮断部材30が最上段のコンテナ8に接することで、第1領域S1のコンテナ群80の上方空間S11と第2領域S2との間を略遮断する構成を容易に実現することができる(図4参照)。このとき、本実施形態のように、遮断部材40をカーテン状の垂下部材で構成し、その下端部に適宜のおもりを付けることで、その重量によって常時遮断部材30が最上段のコンテナ8の外表面に当接させることができる。
また、本実施形態では特に、左・右シール材50,60が前側縦シール部52,62、横シール部51,61、後側縦シール部53,63を有する略コの字形状を備えることにより、第1領域S1のコンテナ群80において積み上げられた複数のコンテナ8と左壁23及び右壁24との間に必然的に生じてしまう隙間空間を立体的に塞ぐことができる。すなわち、左・右シール材50,60を配置し、隙間空間の前側を前側縦シール部52,62で、上側を横シール部51,61で、後側を後側縦シール部53,63で閉止し、さらに下側を倉庫2の床面26で閉止することにより、上記隙間空間を4方向から閉止された閉じた空間としつつ閉塞することができる。
また、本実施形態では特に、左・右シール材50,60のそれぞれについて、前側縦シール部52,62、横シール部51,61、後側縦シール部53,63が互いに分離可能に構成されており、前側縦シール部52,62が、第1領域S1において積み上げられる複数のコンテナ8の数の増減に応じて、前後方向に移動して配置できるようになっている(図8参照)。これにより、前後方向の複数列に積載されたコンテナ8のうち前側のコンテナ8から順次搬出されてコンテナ数が減り、最も前側のコンテナ8の位置が例えば後側へ変動した場合でも、対応して前側縦シール部52,62の位置も後側に移動させることで、左壁・右壁23,24との間の上記隙間空間の閉塞を確実に維持することができる。
<変形例>
上記実施形態では、倉庫2の第2領域S2に設けられた送風機40が倉庫2の内部空間内の空気を循環させる機能のみを有しているが、倉庫2の外部との換気を行う機能を有していてもよいし、また、冷房などの空調機能を有していてもよい。
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 農作物倉庫設備
2 倉庫
8 コンテナ
9 フォークリフト
21 前壁
21a,21b 搬入・搬出口
22 後壁
23 左壁
24 右壁
25 天井
30 遮断部材
40 送風機
42 送風ダクト
43 吸気口
50 左シール材
51 横シール部
52 前側縦シール部
53 後側縦シール部
60 右シール材
61 横シール部
62 前側縦シール部
63 後側縦シール部
80 コンテナ群
82 リフトスロット
92 フォーク
S1 第1領域と、
S2 第2領域
S3 第3領域

Claims (5)

  1. 前壁、後壁、左壁、右壁、及び天井を備えた倉庫の内部空間に、前記前壁に設けた搬入・搬出口を介して、フォークリフトのフォークを挿入するリフトスロットを備え農作物を収納したコンテナを搬入し、貯蔵する農作物倉庫設備であって、
    前記内部空間を、複数の前記コンテナを積載したコンテナ群を配置する第1領域と、前記第1領域よりも後側の前記後壁近傍に位置し、前記コンテナ群を配置しない第2領域と、前記第1領域よりも前側の前記前壁近傍に位置し、前記コンテナ群を配置しない第3領域と、に区画し、
    前記第1領域には、前記フォークリフトにより、前記第2領域との境界部から前記前壁側に向かって、順次、前記複数のコンテナを下段から上段へと複数段に積み上げて前記コンテナ群を形成し、
    前記第2領域には、前記内部空間を冷却するための送風機を配置し、
    前記第1領域と前記第2領域との前記境界部には、当該第1領域の最後端部において積み上げられた前記コンテナに接することで、前記第1領域に配置された前記コンテナ群の上方空間と前記第2領域との間を略遮断する遮断部材を設け、
    前記送風機の送風ダクトを、前記第2領域から前記遮断部材を貫通して前記第1領域側へと配設し、当該送風ダクトの開口端を、当該第1領域に配置された前記コンテナ群の上方空間へ臨ませ、
    前記第1領域に配置された前記コンテナ群と前記左壁及び前記右壁との間に、略気密性を備えた左シール材及び右シール材をそれぞれ挿抜自在に配置したことにより、
    前記送風ダクトから吹き出され前記第1領域の前記コンテナ群の上方空間を通って前側へと流れ前記第3領域の上部へと至った空気流が、当該第3領域の下部から前記第1領域の前記コンテナ群に含まれる各コンテナの前記リフトスロットを通過して後側へと流れるようにした
    ことを特徴とする農作物倉庫設備。
  2. 請求項1記載の農作物倉庫設備において、
    前記送風機の前記送風ダクトは前記第2領域の上部に位置し、前記送風機の吸気口は前記第2領域の下部に位置しており、
    前記遮断部材の上端は前記天井に略接するとともに、前記遮断部材の下端は、前記倉庫の床面から所定距離だけ離間している
    ことを特徴とする農作物倉庫設備。
  3. 請求項2記載の農作物倉庫設備において、
    前記遮断部材は、
    前記第1領域において前記複数段に積み上げられる前記複数のコンテナのうち、最上段のコンテナに接することで、前記コンテナ群の上方空間と前記第2領域との間の気密を図る
    ことを特徴とする農作物倉庫設備。
  4. 請求項3記載の農作物倉庫設備において、
    前記左シール材及び前記右シール材は、それぞれ、
    前後方向に沿って略水平に延設される横シール部と
    前記横シール部の前側において略上下方向に延設される前側縦シール部と、
    前記横シール部の後側において略上下方向に延設される後側縦シール部と、
    を有する、略コの字形状を備えている
    ことを特徴とする農作物倉庫設備。
  5. 請求項4記載の農作物倉庫設備において、
    前記左シール材及び前記右シール材のそれぞれは、
    前記前側縦シール部、前記横シール部、前記後側縦シール部が互いに分離可能に構成されており、
    前記前側縦シール部は、
    前記第1領域において積み上げられる前記複数のコンテナの数の増減に応じて、前後方向に移動して配置される
    ことを特徴とする農作物倉庫設備。
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