JP6057826B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電装置に関する。
冷媒が収容され冷媒により表面が冷却される冷却箱と、冷却箱の表面に沿うカバーにより形成される通気路と、通気路への空気の送り込み用のファンと、通気路内で冷却された冷気の吹き出し口とを有する冷却装置をコンテナ内に設置する技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、冷媒を収容する冷却室と、冷却室の外周壁に通風路を形成する断熱材カバーと、通風路の流出口に配置された送風機と、複数の吹出口を備えた送風ダクトと、送風機の風下にて送風ダクトに向かう傾斜ダクトとをコンテナ内に設ける技術がある(例えば、特許文献2参照)。
特許第2934823号公報 特開2004−26174号公報
ところで、電力を蓄える蓄電装置において、コンテナ等の筐体内に複数段の棚部を有するラックを設置し、このラックの複数段の棚部それぞれに蓄電池を搭載することが考えられている。このような蓄電装置によれば、より大きな電力を蓄電可能としつつ、製造、運搬および設置が容易になり、また、必要により設置場所を変更することが可能となる。このような蓄電装置においては、蓄電池を筐体内に収容することから、熱がこもり易く、蓄電池の冷却が課題となってくる。例えば充放電時等に蓄電池の温度が上昇した場合に、各蓄電池を良好に冷却しないと、劣化する蓄電池が出てきてしまう。
したがって、本発明は、筐体内の複数の蓄電池を良好に冷却することができる蓄電装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数段の棚部を有するラックを、その長さ方向を筐体の内壁面に沿わせて該内壁面との間に前記長さ方向に長い隙間を形成しつつ設置し、前記複数段の棚部それぞれに蓄電池を搭載してなる蓄電装置であって、空気調和装置からのエアを給気する給気ダクトを前記ラックの上方に該ラックに長さ方向を一致させて設置し、前記給気ダクトには、前記空気調和装置からのエアが導入される導入口が長さ方向の一端のみに形成され、記隙間に向け開口するスリットが前記隙間に沿って形成されていることを特徴とする。
これにより、ラックの上方に設置された給気ダクトが、筐体の内壁面とこれに沿うラックとの隙間に、この隙間に沿って形成されたスリットから空気調和装置のエアを給気することになる。このため、空気調和装置からのエアを筐体の内壁面とラックとの隙間全体に広げて低流速で給気することができる。したがって、ラックの複数段の棚部それぞれに搭載された蓄電池を良好に冷却することができる。
これにより、給気ダクトの製造コストを低減することができる。
また、上記発明において、前記スリットからのエアの総風量が、全ての前記蓄電池に設けられたファンにより全ての前記蓄電池が吸い込むエアの総風量よりも小さくされていても良い。
これにより、ファンが空気調和装置からのエアを蓄電池に吸い込む際に、スリットからのエアの不足分を蓄電池から排出したエアで補うことになり、よって、蓄電池から排出したエアを循環させることになる。したがって、冷却能力が残存するエアをそのまま筐体外に排出してしまうことなく循環させて有効利用することができるため、空気調和装置の消費電力を低減することができる。
また、上記発明において、前記内壁面と前記ラックとの隙間の幅W1と、前記スリットの幅W2と、前記ラックの前記内壁面側の端部と前記スリットとの距離Lとの関係が、L/W1>0.05、W2/W1>0.05となっていても良い
また、上記発明において、前記導入口に、流量調整機構が設けられていても良い。
これにより、空気調和装置から給気ダクトに導入されるエアの流量を流量調整機構によって調整できるため、スリットからのエアの噴流をより均一化することができる。
また、上記発明において、前記スリットが、前記隙間に向け給気するエアの一部を、最も上側の蓄電池が搭載されている前記棚部に当てても良い。
これにより、空気調和装置からのエアを、最も上側の蓄電池が搭載されている棚部に当てることになり、この棚部に沿って最も上側の蓄電池に向け流すことができる。したがって、ラックの複数段の棚部それぞれに搭載された蓄電池を、最も上側の蓄電池から良好に冷却することができる。
本発明によれば、筐体内の複数の蓄電池を良好に冷却することができる。
本発明に係る第1実施形態の蓄電装置を示す平断面図である。 本発明に係る第1実施形態の蓄電装置を示す図1のA−A断面図である。 本発明に係る第1実施形態の蓄電装置を示す図1のB−B断面図である。 本発明に係る第1実施形態の蓄電装置を示す図1のC−C断面図である。 本発明に係る第1実施形態の蓄電装置を示す図4のD部拡大断面図である。 参考技術の蓄電装置を示す側断面図である。
「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態の蓄電装置を図1〜図5を参照して以下に説明する。
図1に示すように、第1実施形態の蓄電装置10は、その外殻を構成する筐体としてのコンテナ11を有している。蓄電装置10は、外殻がコンテナ11で構成されていることによって、フォークリフトやクレーン等で持ち上げ可能となり、トレーラーや鉄道のコンテナ車、船舶等に搭載されて運搬可能となっている。
コンテナ11は、長方形状をなして水平配置される底部15と、底部15の長さが短い一方の端縁部から鉛直上方に立ち上がる側壁部16と、底部15の長さが短い他方の端縁部から鉛直上方に立ち上がる側壁部17と、底部15の長さが長い一方の端縁部から鉛直上方に立ち上がる側壁部18と、底部15の長さが長い他方の端縁部から鉛直上方に立ち上がる側壁部19と、底部15と平行をなして側壁部16〜19の上端縁部を繋ぐ図2に示す天井部20とを有している。
図1に示すように、側壁部16は共通の開口を開閉する一対の扉部22,23を有している。一対の扉部22,23は、側壁部16の側壁部18側の端部位置および側壁部16の側壁部19側の端部位置にて鉛直方向に沿う中心軸回りに揺動して開閉する。また、側壁部18はそれぞれ個別の開口を開閉する扉部25および扉部26を有している。扉部25は、側壁部18の側壁部16側の端部位置にて鉛直方向に沿う中心軸回りに揺動して開閉する。扉部26は、側壁部18の側壁部17側の端部位置にて鉛直方向に沿う中心軸回りに揺動して開閉する。
コンテナ11内において、底部15上には、同形状の複数台(具体的には10台)のラック30,30,…が設置されている。ラック30,30,…は、図2に示すように、それぞれ、複数段(具体的には8段)の水平配置される平面視長方形状の同形状の棚部31,31,…と、最も上側で水平配置される平面視長方形状の天板部32とを有している。図1に示すように、半数(具体的には5台)のラック30,30,…は、長さの長い一方の側壁部18の近傍に、この側壁部18の内壁面18aに沿って一列状に配置されてラック列35を構成している。また、残り半数のラック30,30,…は、長さの長い他方の側壁部19の近傍に、この側壁部19の内壁面19aに沿って一列状に配置されてラック列36を構成している。
つまり、一方のラック列35を構成するラック30,30,…は、それぞれの長さ方向を側壁部18の内壁面18aの長さ方向に沿わせ、且つ互いに奥行方向の位置を合わせて一直線状に並設されており、内壁面18aとの間に所定の隙間38をあけている。また、他方のラック列36を構成するラック30,30,…は、それぞれの長さ方向を側壁部19の内壁面19aの長さ方向に沿わせ、且つ互いに奥行方向の位置を合わせて一直線状に並設されており、内壁面19aとの間に所定の隙間39をあけている。なお、一方のラック列35と他方のラック列36とは、コンテナ11の長さ方向における位置を合わせて平行に配置されており、一方のラック列35およびその背後の隙間38は、他方のラック列36およびその背後の隙間39と鏡面対称になっている。なお、ラック列35とラック列36との間は、作業者が往来可能な通路40となっている。
図2および図3に示すように、ラック30,30,…の棚部31,31,…には、それぞれ、複数台(具体的には7台)の蓄電池としての蓄電池モジュール45,45,…が、棚部31の奥行方向の位置を合わせて棚部31の長さ方向に一直線状に搭載されている。蓄電池モジュール45,45,…は、図示は略すが、それぞれ、複数のリチウムイオン電池セルが組み合わされて構成されたリチウムイオン蓄電池モジュールとなっている。蓄電池モジュール45,45,…は、それぞれ、棚部31に搭載された状態で直ぐ上にある棚部31あるいは直ぐ上にある天板部32との間に隙間46を有している。また、図4に示すように、蓄電池モジュール45,45,…には、それぞれ、通路40側にファン47が設けられている。蓄電池モジュール45,45,…は、それぞれ、ファン47の駆動により、エアを通路40とは反対側から内部に吸い込んで通路40側に排気する。
図1および図2に示すように、一方のラック列35の側壁部16側および側壁部17側には、ラック列35に設けられた蓄電池モジュール45,45,…用の一対の制御ユニット51,52が設けられており、図1および図3に示すように、他方のラック列36の側壁部16側および側壁部17側にも、このラック列36に設けられた蓄電池モジュール45,45,…用の一対の制御ユニット53,54が設けられている。なお、図1に示すように、側壁部18に設けられた扉部25,26の間の範囲に、ラック列35および一対の制御ユニット51,52が設置されている。
そして、図4に示すように、コンテナ11の天井部20には、側壁部18側および側壁部19側に、空気調和装置60からの冷却エアをコンテナ11内に給気する一対の給気ダクト61,62が設けられている。これら給気ダクト61,62は、一対のダクト部材63,64とコンテナ11の天井部20とで形成されている。また、コンテナ11の天井部20には、一対の給気ダクト61,62の間に、コンテナ11内の空気を空気調和装置60に向け排気する一つの排気ダクト65が設けられている。この排気ダクト65もダクト部材66とコンテナ11の天井部20とで形成されている。
一方の給気ダクト61は、一方のラック列35を構成するラック30,30,…の上方に、図2に示すようにこれらのラック30,30,…のそれぞれに沿うように設置されたヘダーである。つまり、一方の給気ダクト61は、一方のラック列35を構成するラック30,30,…のそれぞれと長さ方向を一致させている。図4に示すように、一方の給気ダクト61の、コンテナ11の天井部20で構成される下部には、側壁部18の内壁面18aと一方のラック列35を構成するラック30,30,…との隙間38に向けて、吹出口としてのスリット71が開口している。つまり、スリット71は、コンテナ11の天井面20aの、ラック列35の背後の上方となる位置に形成されている。スリット71は、図2に示すように直線状をなし、隙間38に沿って形成されている。言い換えれば、スリット71の長さ方向と隙間38の長さ方向とが一致しており、図4に示すようにスリット71は隙間38の幅方向の範囲内に配置されている。図2に示すように、一方の給気ダクト61には、空気調和装置60からの冷却エアが導入される導入口72が長さ方向の一端のみに形成されており、構造の簡素化並びに製造コストの低減が図られている。導入口72には、空気調和装置60からの冷却エアの給気ダクト61への導入流量を調整するバタフライ弁からなる流量調整機構73が設けられている。
スリット71は、その長さ方向の両端位置が、一方のラック列35の長さ方向の両端位置に略一致しており、よって隙間38の長さ方向の両端位置に略一致している。スリット71は、その幅方向の位置が、図5に矢印で示すように隙間38に向け給気するエアの一部を、最も上側の蓄電池モジュール45が搭載されている棚部31に干渉させる位置に設定されている。これにより、スリット71は、この棚部31より下側の棚部31,31,…にもエアの一部を干渉させる(当てる)ことになる。図5に示すように、側壁部18の内壁面18aと一方のラック列35を構成するラック30,30,…との隙間38の幅W1と、スリット71の幅W2と、一方のラック列35を構成するラック30,30,…の内壁面18a側の端部とスリット71との距離Lとの関係は、L/W1>0.05、W2/W1>0.05となっている。例えば、W1は50〜300mm、W2は20mm、Lは15〜140mmとなっている。
図4に示す他方の給気ダクト62も、給気ダクト61と同様、他方のラック列36を構成するラック30,30,…の上方に、これらのラック30,30,…のそれぞれに沿うように設置されたヘダーである。つまり、他方の給気ダクト62は、他方のラック列36を構成するラック30,30,…のそれぞれと長さ方向を一致させている。そして、他方の給気ダクト62の、コンテナ11の天井部20で構成される下部には、側壁部19の内壁面19aと他方のラック列36を構成するラック30,30,…との隙間39に向けて、吹出口としてのスリット75が開口している。つまり、スリット75は、コンテナ11の天井面20aの、ラック列36の背後の上方となる位置に形成されている。このスリット75も、直線状をなし、隙間39に沿って形成されている。言い換えれば、スリット75の長さ方向と隙間39の長さ方向とが一致しており、スリット75は隙間39の幅方向の範囲内に配置されている。そして、他方の給気ダクト62には、空気調和装置60からのエアが導入される導入口76が、一方の給気ダクト61の導入口72と同側の長さ方向の一端のみに形成されており、構造の簡素化並びに製造コストの低減が図られている。導入口76には、空気調和装置60からのエアの給気ダクト62への導入流量を調整するバタフライ弁からなる流量調整機構77が設けられている。
スリット75とラック列36と隙間39と側壁部19の内壁面19aとの関係も、上記したスリット71とラック列35と隙間38と側壁部18の内壁面18aとの関係と同様になっている。つまり、スリット75は、その長さ方向の両端位置が、他方のラック列36の長さ方向の両端位置に略一致しており、よって隙間39の長さ方向の両端位置に略一致している。スリット75も、その幅方向の位置が、側壁部19の内壁面19aと他方のラック列36を構成するラック30,30,…との隙間39に向け給気するエアの一部を、最も上側の蓄電池モジュール45が搭載されている棚部31に干渉させる位置に設定されている。これにより、スリット75は、この棚部31より下側の棚部31,31,…にもエアの一部を干渉させることになる。
スリット71からコンテナ11内に給気されるエアの総風量は、ラック列35に搭載された全ての蓄電池モジュール45,45,…がファン47,47,…の駆動により吸い込むエアの総風量よりも小さくなるように設定されている。同様に、スリット75からコンテナ11内に給気されるエアの総風量は、ラック列36に搭載された全ての蓄電池モジュール45,45,…がファン47,47,…の駆動により吸い込むエアの総風量よりも小さくなるように設定されている。
排気ダクト65は、給気ダクト61,62の間の中央位置にて、これらの給気ダクト61,62に沿うように設置されている。つまり、排気ダクト65も、ラック列35,36を構成するラック30,30,…のそれぞれと長さ方向を一致させている。そして、排気ダクト65の、コンテナ11の天井部20で構成される下部には、一方のラック列35と他方のラック列36との間の通路40に向けて図3に示すように複数の吸出口80,80…が開口している。つまり、これら吸出口80,80…もコンテナ11の天井面20aに形成されている。これら吸出口80,80…は、排気ダクト65の延在方向に並設されている。排気ダクト65には、空気調和装置60に向けエアを排出する導出口81が、給気ダクト61,62の導入口72,76と同側の長さ方向の一端のみに形成されており、構造の簡素化並びに製造コストの低減が図られている。導出口81には、排気ダクト65から空気調和装置60へのエアの排出流量を調整するバタフライ弁からなる流量調整機構82が設けられている。
以上の蓄電装置10では、蓄電池モジュール45,45,…が充放電を行うと発熱することになり、また外気温の影響でも蓄電池モジュール45,45,…の温度が変化することになる。これに対し、図4に示すように、空気調和装置60で冷却されたエアが、ラック列35のラック30,30,…の上方に設置された給気ダクト61に導入口72から、ラック列36のラック30,30,…の上方に設置された給気ダクト62に導入口76から、それぞれ導入されることになる。
一方で、給気ダクト61に導入されたエアは、コンテナ11の内壁面18aとこれに沿うラック列35のラック30,30,…との隙間38に、この隙間38に沿って形成されたスリット71からカーテン状に噴出することになる。そして、ラック列35に搭載された蓄電池モジュール45,45,…が、それぞれ、ファン47の駆動により隙間38側のエアを吸い込み、吸い込んだエアで熱交換を行った後に通路40側に排出する。これにより、ラック列35の蓄電池モジュール45,45,…は、熱が奪われ冷却されることになる。
他方で、給気ダクト62に導入されたエアは、コンテナ11の内壁面19aとこれに沿うラック列36のラック30,30,…との隙間39に、この隙間39に沿って形成されたスリット75からカーテン状に噴出することになる。そして、ラック列36に搭載された蓄電池モジュール45,45,…が、それぞれ、ファン47の駆動により隙間39側のエアを吸い込み、吸い込んだエアで熱交換を行った後に通路40側に排出する。これにより、ラック列36の蓄電池モジュール45,45,…は、熱が奪われ冷却されることになる。
そして、上記熱交換後の通路40側のエアが複数の吸出口80,80,…から排気ダクト65に吸い出され、空気調和装置60に導入されて冷却された後、再び給気ダクト61,62に導入され、上記と同様にして、スリット71,75から噴出する。
上記のように、内壁面18aとラック列35のラック30,30,…との隙間38に、この隙間38に沿って形成されたスリット71から冷却エアをカーテン状に給気するため、空気調和装置60からのエアを内壁面18aとラック列35のラック30,30,…との間の隙間38の長さ方向の全体に広げて均一化した低流速で給気することができる。したがって、ラック列35のラック30,30,…の複数段の棚部31,31,…のそれぞれに搭載された蓄電池モジュール45,45,…を良好に冷却することができる。つまり、給気ダクト61のエアの給気口が狭いと、隙間38に放出される冷却エアの放出範囲が狭くなるため、冷却エアが噴流流れとなって供給ムラを生じ、ラック列35にある全ての蓄電池モジュール45,45,…を均等に冷却することができなくなってしまう可能性があり、また、隙間38に放出されるエアの速度が速くなるため、特に給気口に近い上側の蓄電池モジュール45はファン47による吸い込みが不十分となって、冷却が不十分となり易いが、スリット71で給気範囲を広げて給気速度を低下させることで、ラック列35に搭載された全ての蓄電池モジュール45,45,…を良好に冷却することができる。
しかも、スリット71は、隙間38に向け給気するエアの一部を、ラック列35のラック30,30,…の、最も上側の蓄電池モジュール45,45,…が搭載されている最も上側の棚部31,31,…に干渉させることになるため、スリット71からのエアを、これらの棚部31,31,…に沿って最も上側の蓄電池モジュール45,45,…に向け流すことができる。したがって、ラック列35のラック30,30,…の複数段の棚部31,31,…のそれぞれに搭載された蓄電池モジュール45,45,…を、最も上側の蓄電池モジュール45,45,…から良好に冷却することができる。なお、スリット71を下部側ほど拡幅する形状として、最も上側の棚部31,31,…に干渉させても良い。また、スリット位置調整機構を設けて、スリット71の隙間38に対する幅方向の位置を調整するようにしても良い。さらに、スリット71を、スリット状の拡散ノズルにしても良い。
加えて、スリット71からのエアの総風量を、ラック列35の全ての蓄電池モジュール45,45,…が全てのファン47,47,…により吸い込むエアの総風量よりも小さくしているため、ラック列35の全ての蓄電池モジュール45,45,…が空気調和装置60からのエアを吸い込む際に、スリット71からのエアの不足分を蓄電池モジュール45,45,…から排出したエアで補うことになり、よって、蓄電池モジュール45,45,…から排出したエアを隙間46,46,…を介して隙間38に戻して循環させることになる。したがって、冷却能力が残存するエアをそのままコンテナ11の外に排出してしまうことなく循環させて有効利用することができるため、空気調和装置60の消費電力を低減することができる。
同様に、内壁面19aとラック列36のラック30,30,…との隙間39に、この隙間39に沿って形成されたスリット75から冷却エアをカーテン状に給気するため、空気調和装置60からのエアを内壁面19aとラック列36のラック30,30,…との間の隙間39の長さ方向の全体に広げて均一化した低流速で給気することができる。したがって、ラック列36のラック30,30,…の複数段の棚部31,31,…のそれぞれに搭載された蓄電池モジュール45,45,…を良好に冷却することができる。
また、スリット75は、隙間39に向け給気するエアの一部を、ラック列36のラック30,30,…の、最も上側の蓄電池モジュール45,45,…が搭載されている最も上側の棚部31,31,…に干渉させることになるため、スリット75からのエアを、これらの棚部31,31,…に沿って最も上側の蓄電池モジュール45,45,…に向け流すことができる。したがって、ラック列36のラック30,30,…の複数段の棚部31,31,…のそれぞれに搭載された蓄電池モジュール45,45,…を、最も上側の蓄電池モジュール45,45,…から良好に冷却することができる。なお、スリット75を下部側ほど拡幅する形状として、最も上側の棚部31,31,…に干渉させても良い。また、スリット位置調整機構を設けて、スリット75の隙間39に対する幅方向の位置を調整するようにしても良い。さらに、スリット75を、スリット状の拡散ノズルにしても良い。
加えて、スリット75からのエアの総風量を、ラック列36の全ての蓄電池モジュール45,45,…が全てのファン47,47,…により吸い込むエアの総風量と同等、もしくは、それよりも小さくしても良いため、ラック列36の全ての蓄電池モジュール45,45,…が空気調和装置60からのエアを吸い込む際に、スリット75からのエアの不足分を蓄電池モジュール45,45,…から排出したエアで補うことになり、よって、蓄電池モジュール45,45,…から排出したエアを隙間46,46,…を介して隙間39に戻して循環させることになる。したがって、冷却能力が残存するエアをそのままコンテナ11の外に排出してしまうことなく循環させて有効利用することができるため、空気調和装置60の消費電力を低減することができる。
加えて、流量調整機構73の開度調整により導入口72から給気ダクト61へのエアの流量を調整し、流量調整機構77の開度調整により導入口76から給気ダクト62へのエアの流量を調整し、流量調整機構82の開度調整により排気ダクト65から導出口81へのエアの流量を調整することにより、スリット71,75からのエアの噴流をより均一化することができ、また、全ての蓄電池モジュール45,45,…を良好に冷却できるようにスリット71,75からのエアの噴流を調整できる。
なお、蓄電池モジュール45,45,…のそれぞれに温度センサが設けられている場合に、これら温度センサのそれぞれの温度を所定の許容範囲内に収めるように、ファン47,47,…、流量調整機構73,77,82および空気調和装置60を制御するようにしても良い。
参考技術
次に、参考技術の蓄電装置を主に図6を参照して、第1実施形態との相違部分を中心に説明する。
参考技術においては、図6に示すように、一方の給気ダクト61の上方に、この給気ダクト61に沿って導入ダクト91が設けられている。導入ダクト91は、給気ダクト61と水平方向の位置を重ね合わせている。給気ダクト61には第1実施形態の導入口72は形成されておらず、導入ダクト91に、空気調和装置60からの冷却エアが導入される受入口92が長さ方向の一端のみに形成されている。
そして、給気ダクト61には、空気調和装置60からの冷却エアが導入ダクト91を介して導入される複数(具体的には4つ)の導入口93,93,…が設けられている。これら導入口93,93,…は、給気ダクト61の延在方向に並設されている。すべての導入口93,93,…には、それぞれ、空気調和装置60からの冷却エアの給気ダクト61への導入流量を調整するバタフライ弁からなる流量調整機構94が設けられている。そして、複数(具体的には4つ)の流量調整機構94,94,…の個別の開度調整により複数の導入口93,93,…からエアの流量を調整しつつ給気ダクト61に導入することになる。よって、空気調和装置60からのエアの流速が給気ダクト61内で均一化されることになる。したがって、空気調和装置60からのエアを、スリット71の全体からより均一化した流速で隙間38に給気することができる。したがって、ラック列35のラック30,30,…の複数段の棚部31,31,…のそれぞれに搭載された蓄電池モジュール45,45,…を、より良好に冷却することができる。
なお、図示は略すが、他方の給気ダクト62にも、導入ダクト91、複数の導入口93,93,…および複数の流量調整機構94,94,…と同様の導入ダクト、複数の導入口および複数の流量調整機構が設けられている。
参考技術においても、蓄電池モジュール45,45,…のそれぞれに温度センサが設けられている場合に、これら温度センサのそれぞれの温度を所定の許容範囲内に収めるように、ファン47,47,…、流量調整機構82、流量調整機構94,94,…および空気調和装置60を制御することが可能である。
10 蓄電装置
11 コンテナ(筐体)
18a 内壁面
19a 内壁面
30 ラック
31 棚部
38,39 隙間
45 蓄電池モジュール(蓄電池)
47 ファン
60 空気調和装置
61,62 給気ダクト
65 排気ダクト65
71,75 スリット
72,76,93 導入口

Claims (5)

  1. 複数段の棚部を有するラックを、その長さ方向を筐体の内壁面に沿わせて該内壁面との間に前記長さ方向に長い隙間を形成しつつ設置し、前記複数段の棚部それぞれに蓄電池を搭載してなる蓄電装置であって、
    空気調和装置からのエアを給気する給気ダクトを前記ラックの上方に該ラックに長さ方向を一致させて設置し、
    前記給気ダクトには、前記空気調和装置からのエアが導入される導入口が長さ方向の一端のみに形成され、記隙間に向け開口するスリットが前記隙間に沿って形成されていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記スリットからのエアの総風量が、全ての前記蓄電池に設けられたファンにより全ての前記蓄電池が吸い込むエアの総風量よりも小さくされていることを特徴とする請求項1記載の蓄電装置。
  3. 前記内壁面と前記ラックとの隙間の幅W1と、前記スリットの幅W2と、前記ラックの前記内壁面側の端部と前記スリットとの距離Lとの関係が、L/W1>0.05、W2/W1>0.05となっていることを特徴とする請求項1または2記載の蓄電装置。
  4. 前記導入口に、流量調整機構が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の蓄電装置。
  5. 前記スリットは、前記隙間に向け給気するエアの一部を、最も上側の蓄電池が搭載されている前記棚部に当てることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の蓄電装置。
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