JP4108946B2 - 新規な1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、いずれのヒドロキシフェニル基にも置換基がないか、又は一方のヒドロキシフェニル基にのみ、置換基として低級アルキル基を有する新規な1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類に関する。
【0002】
【従来の技術】
1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類は、それ自体、液晶ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン等の合成樹脂の原料や、表示素子、半導体等のフォトレジスト等の原料として有用性が期待される。
【0003】
更に、1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類は、種々の有用な化合物の中間体としても有用である。例えば、1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類のシクロヘキセン部分を脱水素することによって、4,4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニル類とすることができ、これもまた、液晶ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン等の合成樹脂の原料や、表示素子、半導体等のフォトレジスト等の原料として有用である。
【0004】
従来、1,4−芳香核置換−1−シクロヘキセン類については、例えば、カルボキシメチル基とナフチル基が置換されたもの(CAS登録番号101789−46−2)や、フェニル基が置換されたもの(CAS登録番号202266−25−9)等がケミカルアブストラクトに記載されているが、いずれのヒドロキシフェニル基にも置換基がないか、又は一方のヒドロキシフェニル基にのみ、置換基として低級アルキル基を有する1,4−芳香核置換−1−シクロヘキセン類は知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述したような観点から、いずれのヒドロキシフェニル基にも置換基がないか、又は一方のヒドロキシフェニル基にのみ、置換基として低級アルキル基を有する新規な1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による新規な1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類は、一般式(I)
【0007】
【化2】
【0008】
(式中、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、nは0又は1〜3の整数を示す。)
で表されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明による新規な1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類は、一般式(I)
【0010】
【化3】
【0011】
(式中、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、nは0又は1〜3の整数を示す。)
で表される。
【0012】
上記一般式(I)において、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基であり、プロピル基又はブチル基は、直鎖状でも分岐状でもよい。また、nは0又は1〜3の整数を示す。
【0013】
従って、本発明による1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類の具体例としては、例えば、
1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(2−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−n−プロピル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(2−n−プロピル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(2−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−n−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(2−n−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−イソブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(2−イソブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−s−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(2−s−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(2−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(2,3,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(2,3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−イソプロピル−6−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−イソプロピル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−t−ブチル−6−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3,5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン
等を挙げることができる。
【0014】
本発明によれば、これらのなかでも、
1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン、
1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン
等が好ましい。
【0015】
このような、本発明による一般式(I)で表される1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類は、例えば、下記一般式(II)
【0016】
【化4】
【0017】
(式中、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、nは0又は1〜3の整数を示す。)
で表されるヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類を、好ましくはアルカリ触媒の存在下に、熱分解することによって得ることができる。
【0018】
本発明による1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類の製造のための出発原料である上記一般式(II)で表されるヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類としては、具体的には、例えば、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(2,3,5−トリメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(2,3,6−トリメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(2−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−イソブチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(2−イソブチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−s−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(2−s−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−イソプロピル−6−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−イソプロピル−5−メチル)−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−t−ブチル−6−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン
等を挙げることができる。
【0019】
上記一般式(II)で表されるヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類は、例えば、特開2000−63308号公報に記載されているように、酸触媒の存在下に、4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサノンに置換フェノール類を反応させることによって容易に得ることができる。
【0020】
上記ヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類の熱分解は、触媒の不存在下に行ってもよいが、好ましくは、アルカリ触媒の存在下に行われる。このアルカリ触媒としては、特に、限定されるものではないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩、ナトリウムフェノキシド、カリウムフェノキシド等のアルカリ金属フェノキシド、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等のアルカリ土類金属水酸化物等を挙げることができる。これらのなかでは、特に、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムが好ましく用いられる。
【0021】
このように、アルカリ触媒を用いる場合は、アルカリ触媒は、ヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類100重量部に対して、通常、0.01〜30重量部、好ましくは、0.1〜10重量部の範囲で用いられる。触媒の使用形態は、特に制限はないが、仕込み操作が容易である点から、好ましくは、10〜50重量%の水溶液として用いられる。
【0022】
上記ヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類の熱分解は、上記出発原料であるヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類及び/又は目的物である1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類の融点が高いので、熱分解温度においてその液状性の改善を図るため、更には、生成した目的物の熱重合を防止するために、好ましくは、反応溶媒の存在下に行われる。
【0023】
上記反応溶媒としては、熱分解温度において不活性であり、しかも、反応混合物から留出しない溶媒であれば、特に限定されるものではないが、例えば、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール等のポリエチレングリコール類、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール等のポリプロピレングリコール類、グリセリン等の多価アルコール類が用いられる。また、市販の有機熱媒体である「サームエス」(新日鉄化学(株)製)や「SK−OIL」(綜研化学(株)製)等も用いられる。
【0024】
このような溶媒は、用いるヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類100重量部に対して、通常、10〜150重量部、好ましくは、30〜100重量部の範囲で用いられる。
【0025】
ヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類の熱分解は、通常、150〜300℃の範囲、好ましくは、180〜250℃の範囲の温度で行われる。熱分解温度が低すぎるときは、反応速度が遅すぎ、他方、熱分解温度が高すぎるときは、望ましくない副反応が多くなるからである。また、熱分解の反応圧力は、特に、限定されるものではないが、通常、常圧乃至減圧下の範囲であり、例えば、1〜760mmHgゲージの範囲、好ましくは、30〜50mmHgゲージの範囲である。
【0026】
このような反応条件において、ヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類の熱分解は、通常、1〜6時間程度で終了する。熱分解反応は、例えば、分解反応によって生成するアルキルフェノール類の留出がなくなった時点をその終点とすることができる。
【0027】
好ましい態様によれば、ヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類の熱分解反応は、例えば、反応容器にヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類とアルカリ触媒とテトラエチレングリコール等の溶媒を仕込み、温度190〜220℃、圧力30〜50mmHgゲージで3〜6時間程度、分解反応によって生成したアルキルフェノール類を留去しながら、撹拌することによって行われる。
【0028】
このようにして、ヒドロキシフェニル置換シクロヘキシリデンビスフェノール類を熱分解することによって、本発明による1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類を、通常、90%程度の反応収率にて得ることができる。
【0029】
本発明による1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類は、それ自体、液晶ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン等の合成樹脂の原料や、表示素子、半導体等のフォトレジスト等の原料として有用性が期待される。更に、本発明による1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類は、種々の有用な化合物の中間体としても有用である。
【0030】
例えば、本発明による1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類のシクロヘキセン部分を脱水素することによって、一般式(III)
【0031】
【化5】
【0032】
(式中、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、nは0又は1〜3の整数を示す。)
で表される4,4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニル類を得ることができる。これもまた、液晶ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン等の合成樹脂の原料や、表示素子、半導体等のフォトレジスト等の原料として有用である。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明による1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類は、それ自体、液晶ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン等の合成樹脂の原料や、表示素子、半導体等のフォトレジスト等の原料として有用性が期待されるほか、例えば、本発明による1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類のシクロヘキセン部分を脱水素することによって、対応する4,4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニル類を得ることができる。これもまた、液晶ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン等の合成樹脂の原料や、表示素子、半導体等のフォトレジスト等の原料として有用である。
【0034】
特に、分子の両末端のヒドロキシフェニル基がいずれもアルキル基をもたず、置換基について対称である1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセンからは、分子構造が対称な4,4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニルを得ることができる。他方、分子の一方の末端のヒドロキシフェニル基にのみ、低級アルキル基を有し、置換基について非対称の分子構造を有する1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン類からは、同様に、置換基について非対称である4,4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニル類を得ることができ、このような4,4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニル類は、その非対称性の故に、例えば、有機溶剤への溶解性にすぐれることが期待される。
【0035】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
【0036】
実施例1
(1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセンの製造)
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン30.1g(0.0836モル)と48%水酸化ナトリウム水溶液0.8gとテトラエチレングリコール15.1gとを反応容器(200mL容量四つ口フラスコ)に仕込み、反応容器内を窒素置換した後、反応容器内を圧力100mmHgの減圧とし、温度210℃程度において、約3時間、熱分解反応を行った。留出物が留出しなくなった時点を熱分解反応の終点とした。反応終了後、得られた反応混合物に50%酢酸水溶液を加えて、pH6程度に中和して、含水油状混合物49.2gを得た。
【0037】
このようにして得られた上記含水油状混合物に水を加え、晶析濾過を行って、上記酢酸による中和によって生成した塩と反応溶剤として用いたテトラエチレングリコールとを水層として除去した後、得られた油層にメタノールを加えて、晶析濾過を行った。得られた固体を乾燥して、純度93.5%(高速液体クロマトグラフィー分析による。)の1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン12.0gを白色粉体として得た。原料1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンに対する反応収率は57.1モル%であった。
【0038】
融点(示差熱分析法):251℃
分子量(質量分析による、(M+2H)+):268
プロトンNMR(400MHz、溶媒DMSO−d)(δ(ppm)):
1.69〜1.80(1H,m),1.89〜1.95(1H,m),2.13〜2.23(1H,m),2.33〜2.50(3H,m),2.63〜2.73(1H,m),6.05(1H,d,J=3.2Hz),6.70(4H,t,J=8.0Hz),7.07(2H,d,J=8.0Hz),7.24(2H,d,J=8.4Hz),9.15(1H,s),9.35(1H,s)
【0039】
参考例1
(4,4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニルの製造)
実施例1で得た1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン5.3gにα−メチルスチレン6.0gと5%パラジウム/カーボン担持触媒(50重量%含水品)0.5gを反応容器(200mL容量四つ口フラスコ)に仕込み、反応容器内を窒素置換した後、常圧下、温度163℃に昇温して、攪拌下に3時間反応させた。
【0040】
反応終了後、得られた反応混合物にジメチルホルムアミド136gを加え、混合した。この後、この混合物からパラジウム/カーボン触媒を濾別し、更に、溶媒を蒸留により留去して、目的物を含む蒸留残渣を得た。この蒸留残渣にメタノールを加え、晶析濾過し、得られた固体を乾燥して、純度99.0%(高速液体クロマトグラフィー分析による。)の4,4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニル4.5gを白色結晶として得た。1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセンに対する反応収率は89.1%であった。
【0041】
実施例2
(1−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセンの製造)
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン60.9g(0.157モル)と48%水酸化ナトリウム水溶液0.6gとテトラエチレングリコール18.0gとを反応容器(300mL容量四つ口フラスコ)に仕込み、反応容器内を窒素置換した後、反応容器内を圧力40mmHgの減圧とし、温度210℃程度において、約3時間、熱分解反応を行った。留出物の留出がなくなった時点を反応の終点とした。反応終了後、得られた反応混合物に50%酢酸水溶液を加えて、pH6程度に中和した後、含水油状混合物63.4gを得た。
【0042】
このようにして得られた上記含水油状混合物にメチルイソブチルケトンと水とを加え、分液して、上記酢酸による中和によって生成した塩と反応溶剤として用いたテトラエチレングリコールとを水層として除去した後、上記メチルイソブチルケトンを留去し、残余の油層にトルエンを加えて、晶析濾過を行った。得られた固体を乾燥して、純度97.7%(高速液体クロマトグラフィー分析による。)の1−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン26.5gを白色結晶として得た。1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンに対する反応収率は80.8モル%であった。
【0043】
融点(示差熱分析法):201℃
分子量(質量分析法、M+):280
プロトンNMR(400MHz、溶媒DMSO−d)(δ(ppm)):
1.71〜1.79(1H,m),1.88〜1.97(1H,m),2.11(3H,s),2.16〜2.24(1H,m),2.28〜2.50(4H,m),2.63〜2.72(1H,m),6.02(1H,d,J=3.2Hz),6.70(3H,t,J=9.6Hz),7.06(4H,d,J=8.0Hz),9.14(1H,s),9.22(1H,s)
【0044】
実施例3
(1−(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセンの製造)
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4’−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン459g(1.03モル)と48%水酸化ナトリウム水溶液9.2gとテトラエチレングリコール200gとを反応容器(1L容量四つ口フラスコ)に仕込み、実施例2と同様にして、含水油状混合物385gを得た。
【0045】
このようにして得られた上記含水油状混合物を実施例2と同様に処理して、目的とする1−(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン112gを白色結晶として得た。純度は99.4%(高速液体クロマトグラフィー分析による。)であり、1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4’−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンに対する収率は85.1モル%であった。
【0046】
融点(示差熱分析法):178℃
分子量(質量分析法、(M+H)+) :309
プロトンNMR(400MHz、溶媒DMSO−d)(δ(ppm)):
1.17(6H,d,J=7.2Hz),1.68〜1.81(1H,m),1.89〜1.97(1H,m),2.13〜2.23(1H,m),2.31〜2.41(1H,m),2.42〜2.48(2H,d,J=4.0Hz),2.63〜2.72(1H,m),3.20(1H,q,J=6.8Hz),6.03(1H,d,J=2.0Hz),6.70(2H,d,J=8.8Hz),6.72(1H,d,J=8.0Hz),7.02〜7.08(3H,m),7.18(1H,d,J=2.4Hz),9.14(1H,s),9.22(1H,s)
【0047】
実施例4
(1−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセンの製造)
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4’−ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン581g(1.23モル)と48%水酸化ナトリウム水溶液11.7gとテトラエチレングリコール200gとを反応容器(2L容量四つ口フラスコ)に仕込み、熱分解温度を205℃、時間を5時間とした以外は、実施例2と同様にして、含水油状混合物556gを得た。
【0048】
このようにして得られた上記含水油状混合物を実施例2と同様に処理して、目的とする1−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン332gを白色結晶として得た。純度は98.8%(高速液体クロマトグラフィー分析による。)であり、1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4’−ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンに対する収率は82.8モル%であった。
【0049】
融点(示差熱分析法):188℃
分子量(質量分析法、(M+H)+) :323
プロトンNMR(400MHz、溶媒DMSO−d)(δ(ppm)):
1.36(9H,s),1.70〜1.82(1H,m),1.89〜1.97(1H,m),2.13〜2.24(1H,m),2.31〜2.41(1H,m),2.46(2H,brs),2.63〜2.73(1H,m),6.02(1H,brs),6.70(2H,d,J=8.4Hz),6.73(1H,d,J=8.4Hz),7.06(3H,d,J=8.4Hz),7.21(1H,d,J=2.8Hz),9.14(1H,s),9.29(1H,s)
【0050】
実施例5
(1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセンの製造)
1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4’−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン541g(1.80モル)と48%水酸化ナトリウム水溶液10.8gとテトラエチレングリコール200gとを反応容器(2L容量四つ口フラスコ)に仕込み、熱分解時間を2時間とした以外は、実施例2と同様にして、含水油状混合物676gを得た。
【0051】
このようにして得られた上記含水油状混合物を実施例2と同様に処理して、目的とする1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセン428gを白色結晶として得た。純度は96.6%(高速液体クロマトグラフィー分析による。)であり、1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,47−ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンに対する収率は78.1モル%であった。
【0052】
融点(示差熱分析法):224℃
分子量(質量分析法、(M+H)+):295
プロトンNMR(400MHz、溶媒DMSO−d)(δ(ppm)):
1.67〜1.79(1H,m),1.88〜1.96(1H,m),2.15(6H,s),2.17〜2.23(1H,m),2.29〜2.39(1H,m),2.40〜2.46(2H,m),2.62〜2.71(1H,m),6.02(1H,d,J=2.2Hz),6.69(2H,d,J=8.8Hz),6.98(2H,s),7.06(2H,d,J=8.4Hz),8.14(1H,s),9.13(1H,s)
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