JP4105276B2 - 自動二輪車のステップ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクータ型等の自動二輪車のステップ構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータ型の自動二輪車では、低床式のステップを備え、従来▲1▼実開昭62−181487号公報に記載の技術、▲2▼特開昭62−221986号公報に記載の技術、▲3▼特開平1−101281号公報に記載の技術が開示されている。
【0003】
上記▲1▼の公報に記載のステップは、ドライバー用ステップが車幅方向に平坦であり、且つ該ステップは前下がりに傾斜しており、後部方向に上傾するドライバー用ステップの後方に、パッセンジャ用ステップを、車幅方向にリブ状に突出するように設けている。
上記▲2▼の公報に記載のステップは、▲1▼と同様にドライバー用ステップが車幅方向に平坦で、且つ該ステップは前下がりに傾斜し、ステップの前後で幅は一定である。
上記▲3▼の公報に記載のステップは、▲1▼と同様にドライバー用ステップが車幅方向に平坦で、且つ該ステップは前下がりに傾斜し、ドライバー用ステップの後方に、該ドライバー用ステップよりも外側に突出するようにパッセンジャ用ステップを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の▲1▼〜▲3▼の公報に記載のステップは、何れも車幅方向に平坦な面で形成されるか、或いは外側端部が若干低くなるような面で形成されている。
このため、ステップ上に載せた足の外側方への踏ん張りが効き難い傾向がある。
又ステップが前下がりなので、ステップ上に足を載せ、クルージング走行を行う場合等においては、ステップ上の足を前方に伸ばして緩やかな姿勢で乗車することから、足前方の踏ん張りが効き難い傾向にある。
更に、ステップは、ドライバー用ステップが優先して設置され、パッセンジャ用のステップは、2次的な補助ステップとして設置される傾向にあり、ドライバー用ステップよりも車幅の外側に突出等したりし、パッセンジャ乗車時における使い勝手性の点で最良とは言い難い。
【0005】
本発明は、スクータ型自動二輪車のステップにおける以上の課題を解決すべくなされたものである。
本発明の目的とする処は、足載せ性に優れ、足の踏ん張りが効き易く、クルージング走行、旋回、操向時等のワインディング走行の夫々に最適な足載せ、足の踏ん張り効果が得られる自動二輪車のステップ構造を提供する。
又本発明の他の目的は、パッセンジャの足載せ機能にも優れ、且つパッセンジャが脚を広げること無く、膝、脚、足等を狭めて足載せを行うことができ、ドライバー、パッセンジャ双方の足載せ機能に優れる自動二輪車のステップ構造をも提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、ハンドル部と乗員シートとの間に、車体幅方向両側をステップ部とする低床式フロアを備える自動二輪車において、前記ステップ部を、車幅中心側が外側より低い下り勾配とし、前記ステップ部を、前後に長いメインステップ部と、その後端に連なる短いサブステップ部と、さらにその後端に連なり乗員シートの略下方に位置するパッセンジャ用ステップ部とから構成し、前記サブステップ部をその前端部が後端部より低い傾斜面で形成し、且つ、前記パッセンジャ用ステップ部を前上がりの傾斜面で形成するとともに、前記パッセンジャ用ステップ部が、前記メインステップ部よりも車幅内側に位置するように構成したことを特徴とする。
【0007】
請求項1では、ステップの車幅方向の中心側が外側よりも低いので、足が内側に向き、ステップ上の足は滑り難く、且つ足が無意識にステップ外側に出ることが無い。
【0008】
請求項2は、請求項1において、前記ステップ部は、後方に向かうにつれて順次幅狭に形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3は、請求項1において、前記パッセンジャ用ステップ部の内側のボディカバーの側部に、車幅方向内側に潜る凹部を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項4は、請求項3において、前記ボディカバーは、リヤカバーとセンターフロアカバーとで構成し、前記凹部は、センターフロアカバーの後端部近傍に設けられることを特徴とする。
【0011】
請求項5は、請求項4において、前記車体幅方向両側に設けられたステップ部の間に、両ステップを区切るようにセンターフロアカバーが設けられ、該センターフロアカバーは、前方へ向かうにつれて順次幅狭に形成されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の外観を示す側面図、図2は図1に示した自動二輪車の平面図、図3は本発明に係るステップ部分の側面図、図4は同平面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7は本発明に係る自動二輪車において、2人乗り状態で、クルージング走行時のステップ使用状態を示す説明図、図8は本発明に係る自動二輪車において、ワインディング走行時のステップ使用状態を示す説明図である。
【0013】
図1、図2で自動二輪車の概略を説明する。
1は自動二輪車を示し、ハンドル部5と乗員シート19との間に、車体幅方向両側をステップ部30,30とする低床式フロアを備える自動二輪車である。以下、自動二輪車1について詳述する。
自動二輪車1は、フレーム2の前端部のヘッドパイプ2aで前輪3を支持するフロントフォーク4を操向自在に支持し、上方に配設したハンドル(ハンドル部)5で前輪3の操向を行う。ハンドル5は、中央部のハンドル支持部が低く、端部にハンドルグリップ部を有する左右のハンドルバーは外開きとなるように上傾し、且つ後傾した形式を採用した。
フレーム2は、ヘッドパイプ2aの後部の下部から後方、且つ下方に傾斜し、更に低位の位置で後方に延出した2本のメインフレーム2b,2b(図5、図6参照)と、ヘッドパイプ2aの後部の上部から後方、且つ下方に傾斜し、更にメインフレーム2b,2b間にあって、後方に延出された1本のサブフレーム2c(図5、図6参照)とからなる。これ等フレーム2b,2b,2cの前半部間には、燃料タンク6を搭載した。
【0014】
ヘッドパイプ2a、メインフレーム2b,2b、サブフレーム2cの前部を含む前部をフロントカウル7で覆い、フロントカウル7は、前面に前照灯ユニット8を、又上部にフロントウインドシールド9を備え、左右にはバックミラー10,10を備える。又フロントカウル7の後面には、ステアリングポストカバー部7aの左右に、ヘッドパイプ2aを挟むように左右のヘルメット支持台7b,7bを設けた。
ステアリングポストカバー部7aは、断面が逆U字形をなし、若干斜め後方の下方に延びて設けられており、これの左右に膝前面のカバー部が張出して設けられている。
【0015】
フレーム2のメインフレーム2b,2b、サブフレーム2cの中間部〜後半部の前部周りを囲むように、図5、図6で示したように、断面が逆U字形で、トンネル状のセンターフロアカバー11を前後方向に設け、後述するステップを含む下面を、断面が弯曲凹状のアンダーカバー12で覆う。
フレーム2の後部には、エンジン13aを含むユニットスイング式のパワーユニット13を揺動自在に支持し、該パワーユニット13の後端部に駆動輪を構成する後輪14を支持し、パワーユニット13の後端部とフレーム後部間にリヤクッションユニット15を介設した。
【0016】
エンジン13aの直後には、排気の1次チャンバー16aを設け、これの後方で、車体の一側後部に臨むようにマフラ16を配設し、車体の反対側に同一、或いは類似の寸法、形状に形成したエアクリーナ17を配設し、同一、又は類似のマフラ16、エアクリーナ17を車体後部の左右に振り分けて配置し、外観性を向上させた。
【0017】
又車体の後部をリヤカバー18で覆い、リヤカバー18は、前半部のシートポストカバー部18a、後半部のリヤカバー部18b等で構成する。そして、センターフロアカバー11とリヤカバー18とによって、ボディカバー50を構成する。
該リヤカバー18の中間部〜前半部上には、乗員座乗用のシート(乗員シート)19を配置し、シート19は2人乗り用のタンデム式とし、前席19aの後部が後席19bの前部にラップし、前席19aは前後に50mm程度摺動可能とし、前席19aが前後のシートポジションを調節可能とした。
【0018】
又後席19bのパッセンジャ用のガード20,20を、リヤカバー18の中間部左右から前下方にかかるように設け、ガード20の上端部には、パッセンジャ用のグリップ部20aを設けた。
更にリヤカバー18の後部で、シート19の後席19bの後方部には、一側方をヒンジとして開閉するリッド21を備える物入れを設けた。
【0019】
以上の自動二輪車おいて、ステップ部30,30を以下の通り構成する。
左右のステップ(ステップ部)30,30は左右で対称形状に形成し、前後方向に長く、実施例では、図4に示したように平面視でスキー板に類似の形状とした。
ステップ30は、先ず、前部〜後部にかけてドライバー用ステップ部31を備え、これに連続して後方に延びるパッセンジャ用ステップ部32を連続して備える。即ち、ステップ30は、前部のドライバー用ステップ31と、その後端に連なりドライバー用シート19aの略々下方に潜り込むパッセンジャ用ステップ32とからなる。そして、ステップ30のドライバー用ステップ部31は、前後に長いメインステップ部分(メインステップ部)31cと、その後端に連なる短いサブステップ部分(サブステップ部)31dとからなる。
ステップ30,30は、前記したフロントカウル7の後面下部のステアリングポストカバー部7aを挟み、この後のセンターフロアカバー11の下端部の両側部、及びこの後のリヤカバー18の前部の両側部にかかるように配設した。
【0020】
図4に明示したように、各ステップ30は、平面視において先部30aの外側縁が車幅方向内側に弯曲し、且つ先部30aは、図1、図3で明示したように前上方に弯曲して形成されいる。
又ステップ30,30の幅は、図4で明示したように、夫々先部30aの曲った下端部を最大幅とし、後方へ幅が順次狭くなるように車幅方向の内側、即ち、車体中心線Cの方向に寄るように、斜めに外側縁部30bが形成されている。
【0021】
以上の左右のステップ30,30は、図5、図6に示すように、センターフロアカバー11を含んでこれ等を左右に挟むように配設されている。
ステップ30,30の内端縁部30cは、センターフロアカバー11の両側壁11a,11aの下端部に外側方に屈曲して設けた受け部11b,11bで支持する。又ステップ30,30の外側縁部30bを、アンダーカバー12の両側部の上端部12a,12aで支持する。
【0022】
ステップ30,30は、図5、図6で明示したように、外側縁部30bが高く、内側縁部30cがこれよりも低くなるように、所定角度θ傾斜した面で構成する。即ち、ステップ30,30は、車幅中心側が外側よりも低くなるように、車幅中心側へ角度θ下り勾配となるように傾斜させて形成する。
この傾斜は、ステップ30,30の全体にわたって車体中心側に下り勾配となるように設定し、図5のドライバー用ステップ部31、図6のパッセンジャ用ステップ部32にこの傾斜は共通する。
尚、角度θは、ドライバー用ステップ部31と、パッセンジャ用ステップ部32とで、異ならせて設定しても良い。
【0023】
又ステップ30,30は、図1、図3で明示したように、ドライバー用ステップ部31を前部31aが高く、後部31bが低くなるように、角度θ1前上がりとなるように傾斜させる。これによりステップ30,30の各ドライバー用ステップ部31は、メインステップ部分31cが全体的に前上がりに勾配が付されることとなる。
以上のドライバー用ステップ部31のメインステップ部分31cの後方には、これに連続してサブステップ部分31dを形成する。サブステップ部分31dは、低い後部31bから、前記角度θ1よりも大きい角度θ2だけ、上後方に傾くよう急勾配で傾斜させて形成する。
換言すれば、メインステップ部分31cは、その前部(前端部)31aが後部(後端部)31bより高い傾斜面で形成し、又、サブステップ部分31dは、その前端部(メインステップ部分31cの後部31b)が後端部31eより低い傾斜面で形成する。
【0024】
又ドライバー用ステップ部31の後部のサブステップ部分31cの後部に、連続して設けたパッセンジャ用ステップ部32は、図3に示すように、高い位置のサブステップ部分31dの後端部31eから角度θ3だけ下向きに、後方に下り勾配となるように傾斜させて形成し、後ろ向きに下り勾配を設ける。
【0025】
又ステップ30,30は、図4で明示したように、前部〜中間後部にかけて設けたドライバー用ステップ部31の中心Pに対し、パッセンジャ用ステップ部32の中心P1を車幅方向において、車体の中心側に寄せる。
即ち、図4のように、左右のパッセンジャ用ステップ部32,32の実用中心P1,P1間の距離L1(実用中心距離L1)を、左右のドライバー用ステップ部31,31の実用中心P,P間の距離L(実用中心距離L)よりも小さくする。
従って、パッセンジャ用ステップ部32,32は、ドライバー用ステップ部31,31に対して車幅方向の内側に偏位して配設されることとなる。
なお、「実用中心P,P」とは、図7に示すドライバー40が足40aを載せるための実用的な通常の位置を言う。又、「実用中心P1,P1」とは、図7に示すパッセンジャ41が足41aを載せるための実用的な通常の位置を言う。
【0026】
ところで、上記した左右のステップ30,30のパッセンジャ用ステップ部32,32は、前記したリヤカバー18の前部の下方部の両側部で、前記したセンターフロアカバー11の後端部近傍の両側部の下部に臨む。
左右のパッセンジャ用ステップ部32,32が臨むリヤカバー18の両側部、センターフロアカバー11のこの部分の両側部に、車幅内側に所定量潜った凹部22,22を設ける。即ち、ボディカバー50の両側部に凹部22,22を設ける。
【0027】
凹部22,22は、図6に示したように、センターフロアカバー11の左右の側壁11a,11aよりも、例えば、踵の幅に相当する分だけ、車幅方向内側に潜るように形成し、高さは、例えばセンターフロアカバー11の下端部から上端部まで形成し、膝を狭めて乗車可能とする。
凹部22,22は、車幅方向の左右の外側に開放されており、図3では、凹部22の部分を破線の斜線で示し、側面視での凹部の位置を明確化した。
【0028】
以上において、先ず、左右のステップ30,30は、その足載せ面が、車幅方向の中心側が外側よりも低く、車体中心側に下り勾配なので、図5、図6に示すように、乗員が足40a,41aを載せた状態で、足40a,41a全体が内側を向く。このため、ステップ上の足40a,41aは、踏ん張りが効き、外側に滑り難くなり、足の保持性が向上する。
又足40a,41a全体が内側を向くので、足40a,41aの外側方への動きがし難くなり、足40a,41aの無意識なステップ外側への飛出しを防止することができる。
【0029】
又ステップ30,30は、外側部が高く、車体中心側が低く、従って、ステップの外側部分が高くなる。この結果、ステップ下方に配設したアンダーカバー12の両側部も高い位置となり、従って、自動二輪車の傾斜時の左右のバンク角を大きく設定することが可能である。
【0030】
次に、ドライバー用ステップ部31は、図1、図3で示したように、前端部が高く、後端部が低くなるように前部方向へ上向きに傾く傾斜面で形成したので、図7に示すように、乗車時において、ドライバー40は、前部が上向きに傾く傾斜面のメインステップ部分31cに足40aが載り、足先は前上傾した状態となる。
従って、図7に示すように、脚40bを伸ばした状態においても、足先は前上傾した姿勢となり、ステップに対する足40aの保持性が向上する。このため、脚40bを伸ばしても、足先はメインステップ部分31c上に保持され、クルージング走行を楽な姿勢で、足の保持性を確保して行うことができる。
【0031】
又図7のように2人で乗車し、この際、パッセンジャ用ステップ部32が、前記したように前上がりの傾斜面なので、パッセンジャ41は足41aが爪先上がりで、パッセンジャ用ステップ部32の上に載り、前記したドライバー用ステップ部31と同様に足の保持性に優れる。
【0032】
又ドライバー用ステップ部31のメインステップ部分31cの後部に設けたサブステップ部分31dは、前記したように、後部方向に上向きに傾いている。
このため、図8に示すように、サブステップ部分31dに足40aを載せた状態では、足は前下がりとなる。この結果、自動二輪車1の運転において、旋回、操向時等のワインディング走行時には、足40aは爪先立ちの状態となり、踵を含む足40aの底面全体が前下傾して後方に力がかかるので、サブステップ部分31dに対する足40aの踏ん張りが効く。従って、旋回、操向等に有利である。
【0033】
更に、図3、図6に示したように、センターフロアカバー11の後部の両側部を含むリヤカバー18の両側部で、パッセンジャ用ステップ部32の両側部に位置する部分に、車幅方向の内側に潜る凹部22,22を形成し(ボディカバー50の両側部に凹部22,22を形成し)、又図4に示すように、左右のパッセンジャ用ステップ部32,32の実用中心距離L1を、左右のドライバー用ステップ部31,31の実用中心距離Lよりも小さくしたので、パッセンジャ用ステップ32,32がドライバー用ステップ31,31よりも車幅の内側に位置することとなる。
従って、パッセンジャ41の足40aが、車体の外側縁であるドライバー用ステップの外側に突出することが無い。
【0034】
特に、パッセンジャ用ステップ部32,32の内側のボディカバー50側部に、凹部22,22を設けたので、前席19aと後席19bとを分割形成し、特に、後席19bの前端部を細めに形成したことと相まって、パッセンジャ41の踵を含む足、脚41bのふくらはぎ部分を含んで凹部22,22内に図6に示すように寄せることができる。
この結果、パッセンジャ41は、足を開いてステップを使用する必要が無くなり、足41a、脚41bを可能な限り閉じ狭めた状態で乗車することができ、女性のパッセンジャに好ましいステップを得ることができる。
【0035】
以上実施例を説明したが、ステップ30,30は車体中心側に下り勾配で傾斜しており、又前上がりに勾配が設けられおり、且つドライバー用ステップ部31は、後部のサブステップ部分31dが後上傾しているので、ステップ30,30の表面に水が溜まる虞があ。そこで、例えば、ステップの一部に排水孔を設けたり、或いは、ステップを排水性を有する孔開け板、網体で構成しても良い。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、ハンドル部と乗員シートとの間に、車体幅方向両側をステップ部とする低床式フロアを備える自動二輪車において、ステップ部を、車幅中心側が外側より低い下り勾配とし、前記ステップ部を、前後に長いメインステップ部と、その後端に連なる短いサブステップ部と、さらにその後端に連なり乗員シートの略下方に位置するパッセンジャ用ステップ部とから構成し、サブステップ部をその前端部が後端部より低い傾斜面で形成し、且つ、パッセンジャ用ステップ部を前上がりの傾斜面で形成するとともに、パッセンジャ用ステップ部が、メインステップ部よりも車幅内側に位置するように構成したので、先ず、ステップの車幅方向の中心側が外側よりも低くなり、足が内側に向いてステップ上に載せることができる。
【0037】
従って、ステップ上に載せた足の踏ん張りが効き、ステップ外側へ滑り難くなり、足の保持性が向上する。又足全体が内側を向くので、足の外側方への動きがし難くなり、足の無意識なステップ外側への飛出しを防止することができる。
又ステップは、外側部が高く、車体中心側が低くなり、このため、ステップの外側部分が高くなり、ステップ下方に配設したアンダーカバー両側部も高い位置となり、自動二輪車の傾斜時の左右のバンク角を大きく設定することが可能である。
【0038】
請求項2では、請求項1において、前記ステップ部を、後方に向かうにつれて順次幅狭に形成した。
【0039】
請求項3では、請求項1において、前記パッセンジャ用ステップ部の内側のボディカバーの側部に、車幅方向内側に潜る凹部を設けた。
パッセンジャー用ステップ部の内側のボディカバーの側部に、車幅方向内側に潜る凹部を設けたので、パッセンジャーは無理に足を開く必要がなくなる。
【0040】
請求項4では、請求項3において、前記ボディカバーは、リヤカバーとセンターフロアカバーとで構成し、前記凹部は、センターフロアカバーの後端部近傍に設けるようにした。
【0041】
請求項5は、請求項4において、前記車体幅方向両側に設けられたステップ部の間に、両ステップを区切るようにセンターフロアカバーが設けられ、該センターフロアカバーは、前方に向かうにつれて順次幅狭に形成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の外観を示す側面図
【図2】本発明に係る自動二輪車の外観を示す平面図
【図3】本発明に係るステップ部分の側面図
【図4】本発明に係るステップ部分の平面図、
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】本発明に係る自動二輪車において、2人乗り状態で、クルージング走行時のステップ使用状態を示す説明図
【図8】本発明に係る自動二輪車において、ワインディング走行時のステップ使用状態を示す説明図
【符号の説明】
1…自動二輪車、 5…ハンドル部(ハンドル)、 11,18…リヤカバー、 19…乗員シート(シート)、 22…凹部、 30…ステップ、 31…ドライバー用ステップ、 31c…メインステップ部(メインステップ部分)、31d…サブステップ部(サブステップ部分)、 32…パッセンジャ用ステップ、 50…ボディカバー、 θ…ステップの車体中心側への下り勾配角度、θ1…ドライバー用ステップのメインステップ部の前上がり勾配の角度、 θ2…ドライバー用ステップのサブステップ部の後上がり勾配の角度、 θ3…パッセンジャ用ステップの前上がり勾配の角度、 L…左右のドライバー用ステップ部の実用中心距離、 L1…左右のパッセンジャ用ステップ部の実用中心距離L1、 P…ドライバー用ステップの中心、 P1…パッセンジャ用ステップの中心。

Claims (5)

  1. ハンドル部と乗員シートとの間に、車体幅方向両側をステップ部とする低床式フロアを備える自動二輪車において、
    前記ステップ部を、車幅中心側が外側より低い下り勾配とし、
    前記ステップ部を、前後に長いメインステップ部と、その後端に連なる短いサブステップ部と、さらにその後端に連なり乗員シートの略下方に位置するパッセンジャ用ステップ部とから構成し、
    前記サブステップ部をその前端部が後端部より低い傾斜面で形成し、
    且つ、前記パッセンジャ用ステップ部を前上がりの傾斜面で形成するとともに、前記パッセンジャ用ステップ部が、前記メインステップ部よりも車幅内側に位置するように構成した、
    ことを特徴とする自動二輪車のステップ構造。
  2. 前記ステップ部は、後方に向かうにつれて順次幅狭に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のステップ構造。
  3. 前記パッセンジャ用ステップ部の内側のボディカバーの側部に、車幅方向内側に潜る凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のステップ構造。
  4. 前記ボディカバーは、リヤカバーとセンターフロアカバーとで構成し、前記凹部は、センターフロアカバーの後端部近傍に設けられることを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車のステップ構造。
  5. 前記車体幅方向両側に設けられたステップ部の間に、両ステップを区切るようにセンターフロアカバーが設けられ、該センターフロアカバーは、前方へ向かうにつれて順次幅狭に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車のステップ構造。
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