JPH11263265A - 自動二輪車のステップ構造 - Google Patents

自動二輪車のステップ構造

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JPH11263265A
JPH11263265A JP10070717A JP7071798A JPH11263265A JP H11263265 A JPH11263265 A JP H11263265A JP 10070717 A JP10070717 A JP 10070717A JP 7071798 A JP7071798 A JP 7071798A JP H11263265 A JPH11263265 A JP H11263265A
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steps
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motorcycle
driver
foot
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクータ型等の自動二輪車において、ドライ
バー用ステップ、パッセンジャ用ステップの足載せ性、
足の保持性を高め、クルージング走行、ワインディング
走行、双方に最適のステップを得たいことと、パッセン
ジャが膝、脚、足を狭めて乗車し得るステップを得た
い。 【解決手段】 ハンドル部と乗員シートとの間に、車体
幅方向両側をステップ部30,30とする低床式フロア
を備える自動二輪車において、ステップ部30,30
を、車幅中心側が外側より低い下り勾配とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ型等の自
動二輪車のステップ構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】スクータ型の自動二輪車では、低床式の
ステップを備え、従来実開昭62−181487号公
報に記載の技術、特開昭62−221986号公報に
記載の技術、特開平1−101281号公報に記載の
技術が開示されている。
【0003】上記の公報に記載のステップは、ドライ
バー用ステップが車幅方向に平坦であり、且つ該ステッ
プは前下がりに傾斜しており、後部方向に上傾するドラ
イバー用ステップの後方に、パッセンジャ用ステップ
を、車幅方向にリブ状に突出するように設けている。上
記の公報に記載のステップは、と同様にドライバー
用ステップが車幅方向に平坦で、且つ該ステップは前下
がりに傾斜し、ステップの前後で幅は一定である。上記
の公報に記載のステップは、と同様にドライバー用
ステップが車幅方向に平坦で、且つ該ステップは前下が
りに傾斜し、ドライバー用ステップの後方に、該ドライ
バー用ステップよりも外側に突出するようにパッセンジ
ャ用ステップを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の〜の公報に
記載のステップは、何れも車幅方向に平坦な面で形成さ
れるか、或いは外側端部が若干低くなるような面で形成
されている。このため、ステップ上に載せた足の外側方
への踏ん張りが効き難い傾向がある。又ステップが前下
がりなので、ステップ上に足を載せ、クルージング走行
を行う場合等においては、ステップ上の足を前方に伸ば
して緩やかな姿勢で乗車することから、足前方の踏ん張
りが効き難い傾向にある。更に、ステップは、ドライバ
ー用ステップが優先して設置され、パッセンジャ用のス
テップは、2次的な補助ステップとして設置される傾向
にあり、ドライバー用ステップよりも車幅の外側に突出
等したりし、パッセンジャ乗車時における使い勝手性の
点で最良とは言い難い。
【0005】本発明は、スクータ型自動二輪車のステッ
プにおける以上の課題を解決すべくなされたものであ
る。本発明の目的とする処は、足載せ性に優れ、足の踏
ん張りが効き易く、クルージング走行、旋回、操向時等
のワインディング走行の夫々に最適な足載せ、足の踏ん
張り効果が得られる自動二輪車のステップ構造を提供す
る。又本発明の他の目的は、パッセンジャの足載せ機能
にも優れ、且つパッセンジャが脚を広げること無く、
膝、脚、足等を狭めて足載せを行うことができ、ドライ
バー、パッセンジャ双方の足載せ機能に優れる自動二輪
車のステップ構造をも提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、ハンドル部と乗員シートとの間に、車体
幅方向両側をステップ部とする低床式フロアを備える自
動二輪車において、前記ステップ部を、車幅中心側が外
側より低い下り勾配とした。
【0007】請求項1では、ステップの車幅方向の中心
側が外側よりも低いので、足が内側に向き、ステップ上
の足は滑り難く、且つ足が無意識にステップ外側に出る
ことが無い。
【0008】請求項2は、請求項1において、前記ステ
ップ部を、前後に長いメインステップ部と、その後端に
連なる短いサブステップ部とから構成するとともに、該
メインステップ部は、その前端部が後端部より高い傾斜
面で形成し、且つ、該サブステップ部は、その前端部が
後端部より低い傾斜面で形成した。
【0009】請求項2では、ドライバーの乗車時におい
て、前部が上向きに傾く傾斜面のメインステップ部に足
を載せた際、足先は前上傾状態なので、脚を伸ばした状
態においても、足先は前上傾した姿勢となり、ステップ
に対する足の保持性に優れ、クルージング走行を楽な姿
勢で、足の保持性を確保して行うことができる。又メイ
ンステップ部の後部に設けたサブステップ部は、後部方
向に上向きに傾いているので、サブステップ部に足が位
置した状態では、足は前下がりとなり、旋回、操向時等
のワインディング走行時には、足の踏ん張りが効く。
【0010】請求項3は、ハンドル部と乗員シートとの
間に、車体幅方向両側をステップ部とする低床式フロア
を備える自動二輪車において、前記ステップ部を、前部
のドライバー用ステップと、その後端に連なりドライバ
ー用シートの略々下方に潜り込むパッセンジャ用ステッ
プとから構成し、該左右のパッセンジャ用ステップの実
用中心距離を、前記左右のドライバー用ステップの実用
中心距離よりも小さくした。
【0011】請求項3では、パッセンジャ用ステップが
ドライバー用ステップよりも車幅の内側に位置するの
で、パッセンジャの足がドライバー用ステップの外側に
突出することが無く、又パッセンジャステップ内側のボ
ディカバー側部に凹部を設けたので、踵、ふくらはぎ等
を含む足を凹部内に寄せることができ、パッセンジャは
足を開いてステップを使用する必要が無く、女性のパッ
センジャに好ましいステップを得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る自動二輪車の外観を示
す側面図、図2は図1に示した自動二輪車の平面図、図
3は本発明に係るステップ部分の側面図、図4は同平面
図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6−6
線断面図、図7は本発明に係る自動二輪車において、2
人乗り状態で、クルージング走行時のステップ使用状態
を示す説明図、図8は本発明に係る自動二輪車におい
て、ワインディング走行時のステップ使用状態を示す説
明図である。
【0013】図1、図2で自動二輪車の概略を説明す
る。1は自動二輪車を示し、ハンドル部5と乗員シート
19との間に、車体幅方向両側をステップ部30,30
とする低床式フロアを備える自動二輪車である。以下、
自動二輪車1について詳述する。自動二輪車1は、フレ
ーム2の前端部のヘッドパイプ2aで前輪3を支持する
フロントフォーク4を操向自在に支持し、上方に配設し
たハンドル(ハンドル部)5で前輪3の操向を行う。ハ
ンドル5は、中央部のハンドル支持部が低く、端部にハ
ンドルグリップ部を有する左右のハンドルバーは外開き
となるように上傾し、且つ後傾した形式を採用した。フ
レーム2は、ヘッドパイプ2aの後部の下部から後方、
且つ下方に傾斜し、更に低位の位置で後方に延出した2
本のメインフレーム2b,2b(図5、図6参照)と、
ヘッドパイプ2aの後部の上部から後方、且つ下方に傾
斜し、更にメインフレーム2b,2b間にあって、後方
に延出された1本のサブフレーム2c(図5、図6参
照)とからなる。これ等フレーム2b,2b,2cの前
半部間には、燃料タンク6を搭載した。
【0014】ヘッドパイプ2a、メインフレーム2b,
2b、サブフレーム2cの前部を含む前部をフロントカ
ウル7で覆い、フロントカウル7は、前面に前照灯ユニ
ット8を、又上部にフロントウインドシールド9を備
え、左右にはバックミラー10,10を備える。又フロ
ントカウル7の後面には、ステアリングポストカバー部
7aの左右に、ヘッドパイプ2aを挟むように左右のヘ
ルメット支持台7b,7bを設けた。ステアリングポス
トカバー部7aは、断面が逆U字形をなし、若干斜め後
方の下方に延びて設けられており、これの左右に膝前面
のカバー部が張出して設けられている。
【0015】フレーム2のメインフレーム2b,2b、
サブフレーム2cの中間部〜後半部の前部周りを囲むよ
うに、図5、図6で示したように、断面が逆U字形で、
トンネル状のセンターフロアカバー11を前後方向に設
け、後述するステップを含む下面を、断面が弯曲凹状の
アンダーカバー12で覆う。フレーム2の後部には、エ
ンジン13aを含むユニットスイング式のパワーユニッ
ト13を揺動自在に支持し、該パワーユニット13の後
端部に駆動輪を構成する後輪14を支持し、パワーユニ
ット13の後端部とフレーム後部間にリヤクッションユ
ニット15を介設した。
【0016】エンジン13aの直後には、排気の1次チ
ャンバー16aを設け、これの後方で、車体の一側後部
に臨むようにマフラ16を配設し、車体の反対側に同
一、或いは類似の寸法、形状に形成したエアクリーナ1
7を配設し、同一、又は類似のマフラ16、エアクリー
ナ17を車体後部の左右に振り分けて配置し、外観性を
向上させた。
【0017】又車体の後部をリヤカバー18で覆い、リ
ヤカバー18は、前半部のシートポストカバー部18
a、後半部のリヤカバー部18b等で構成する。そし
て、センターフロアカバー11とリヤカバー18とによ
って、ボディカバー50を構成する。該リヤカバー18
の中間部〜前半部上には、乗員座乗用のシート(乗員シ
ート)19を配置し、シート19は2人乗り用のタンデ
ム式とし、前席19aの後部が後席19bの前部にラッ
プし、前席19aは前後に50mm程度摺動可能とし、
前席19aが前後のシートポジションを調節可能とし
た。
【0018】又後席19bのパッセンジャ用のガード2
0,20を、リヤカバー18の中間部左右から前下方に
かかるように設け、ガード20の上端部には、パッセン
ジャ用のグリップ部20aを設けた。更にリヤカバー1
8の後部で、シート19の後席19bの後方部には、一
側方をヒンジとして開閉するリッド21を備える物入れ
を設けた。
【0019】以上の自動二輪車おいて、ステップ部3
0,30を以下の通り構成する。左右のステップ(ステ
ップ部)30,30は左右で対称形状に形成し、前後方
向に長く、実施例では、図4に示したように平面視でス
キー板に類似の形状とした。ステップ30は、先ず、前
部〜後部にかけてドライバー用ステップ部31を備え、
これに連続して後方に延びるパッセンジャ用ステップ部
32を連続して備える。即ち、ステップ30は、前部の
ドライバー用ステップ31と、その後端に連なりドライ
バー用シート19aの略々下方に潜り込むパッセンジャ
用ステップ32とからなる。そして、ステップ30のド
ライバー用ステップ部31は、前後に長いメインステッ
プ部分(メインステップ部)31cと、その後端に連な
る短いサブステップ部分(サブステップ部)31dとか
らなる。ステップ30,30は、前記したフロントカウ
ル7の後面下部のステアリングポストカバー部7aを挟
み、この後のセンターフロアカバー11の下端部の両側
部、及びこの後のリヤカバー18の前部の両側部にかか
るように配設した。
【0020】図4に明示したように、各ステップ30
は、平面視において先部30aの外側縁が車幅方向内側
に弯曲し、且つ先部30aは、図1、図3で明示したよ
うに前上方に弯曲して形成されいる。又ステップ30,
30の幅は、図4で明示したように、夫々先部30aの
曲った下端部を最大幅とし、後方へ幅が順次狭くなるよ
うに車幅方向の内側、即ち、車体中心線Cの方向に寄る
ように、斜めに外側縁部30bが形成されている。
【0021】以上の左右のステップ30,30は、図
5、図6に示すように、センターフロアカバー11を含
んでこれ等を左右に挟むように配設されている。ステッ
プ30,30の内端縁部30cは、センターフロアカバ
ー11の両側壁11a,11aの下端部に外側方に屈曲
して設けた受け部11b,11bで支持する。又ステッ
プ30,30の外側縁部30bを、アンダーカバー12
の両側部の上端部12a,12aで支持する。
【0022】ステップ30,30は、図5、図6で明示
したように、外側縁部30bが高く、内側縁部30cが
これよりも低くなるように、所定角度θ傾斜した面で構
成する。即ち、ステップ30,30は、車幅中心側が外
側よりも低くなるように、車幅中心側へ角度θ下り勾配
となるように傾斜させて形成する。この傾斜は、ステッ
プ30,30の全体にわたって車体中心側に下り勾配と
なるように設定し、図5のドライバー用ステップ部3
1、図6のパッセンジャ用ステップ部32にこの傾斜は
共通する。尚、角度θは、ドライバー用ステップ部31
と、パッセンジャ用ステップ部32とで、異ならせて設
定しても良い。
【0023】又ステップ30,30は、図1、図3で明
示したように、ドライバー用ステップ部31を前部31
aが高く、後部31bが低くなるように、角度θ1前上
がりとなるように傾斜させる。これによりステップ3
0,30の各ドライバー用ステップ部31は、メインス
テップ部分31cが全体的に前上がりに勾配が付される
こととなる。以上のドライバー用ステップ部31のメイ
ンステップ部分31cの後方には、これに連続してサブ
ステップ部分31dを形成する。サブステップ部分31
dは、低い後部31bから、前記角度θ1よりも大きい
角度θ2だけ、上後方に傾くよう急勾配で傾斜させて形
成する。換言すれば、メインステップ部分31cは、そ
の前部(前端部)31aが後部(後端部)31bより高
い傾斜面で形成し、又、サブステップ部分31dは、そ
の前端部(メインステップ部分31cの後部31b)が
後端部31eより低い傾斜面で形成する。
【0024】又ドライバー用ステップ部31の後部のサ
ブステップ部分31cの後部に、連続して設けたパッセ
ンジャ用ステップ部32は、図3に示すように、高い位
置のサブステップ部分31dの後端部31eから角度θ
3だけ下向きに、後方に下り勾配となるように傾斜させ
て形成し、後ろ向きに下り勾配を設ける。
【0025】又ステップ30,30は、図4で明示した
ように、前部〜中間後部にかけて設けたドライバー用ス
テップ部31の中心Pに対し、パッセンジャ用ステップ
部32の中心P1を車幅方向において、車体の中心側に
寄せる。即ち、図4のように、左右のパッセンジャ用ス
テップ部32,32の実用中心P1,P1間の距離L1
(実用中心距離L1)を、左右のドライバー用ステップ
部31,31の実用中心P,P間の距離L(実用中心距
離L)よりも小さくする。従って、パッセンジャ用ステ
ップ部32,32は、ドライバー用ステップ部31,3
1に対して車幅方向の内側に偏位して配設されることと
なる。なお、「実用中心P,P」とは、図7に示すドラ
イバー40が足40aを載せるための実用的な通常の位
置を言う。又、「実用中心P1,P1」とは、図7に示
すパッセンジャ41が足41aを載せるための実用的な
通常の位置を言う。
【0026】ところで、上記した左右のステップ30,
30のパッセンジャ用ステップ部32,32は、前記し
たリヤカバー18の前部の下方部の両側部で、前記した
センターフロアカバー11の後端部近傍の両側部の下部
に臨む。左右のパッセンジャ用ステップ部32,32が
臨むリヤカバー18の両側部、センターフロアカバー1
1のこの部分の両側部に、車幅内側に所定量潜った凹部
22,22を設ける。即ち、ボディカバー50の両側部
に凹部22,22を設ける。
【0027】凹部22,22は、図6に示したように、
センターフロアカバー11の左右の側壁11a,11a
よりも、例えば、踵の幅に相当する分だけ、車幅方向内
側に潜るように形成し、高さは、例えばセンターフロア
カバー11の下端部から上端部まで形成し、膝を狭めて
乗車可能とする。凹部22,22は、車幅方向の左右の
外側に開放されており、図3では、凹部22の部分を破
線の斜線で示し、側面視での凹部の位置を明確化した。
【0028】以上において、先ず、左右のステップ3
0,30は、その足載せ面が、車幅方向の中心側が外側
よりも低く、車体中心側に下り勾配なので、図5、図6
に示すように、乗員が足40a,41aを載せた状態
で、足40a,41a全体が内側を向く。このため、ス
テップ上の足40a,41aは、踏ん張りが効き、外側
に滑り難くなり、足の保持性が向上する。又足40a,
41a全体が内側を向くので、足40a,41aの外側
方への動きがし難くなり、足40a,41aの無意識な
ステップ外側への飛出しを防止することができる。
【0029】又ステップ30,30は、外側部が高く、
車体中心側が低く、従って、ステップの外側部分が高く
なる。この結果、ステップ下方に配設したアンダーカバ
ー12の両側部も高い位置となり、従って、自動二輪車
の傾斜時の左右のバンク角を大きく設定することが可能
である。
【0030】次に、ドライバー用ステップ部31は、図
1、図3で示したように、前端部が高く、後端部が低く
なるように前部方向へ上向きに傾く傾斜面で形成したの
で、図7に示すように、乗車時において、ドライバー4
0は、前部が上向きに傾く傾斜面のメインステップ部分
31cに足40aが載り、足先は前上傾した状態とな
る。従って、図7に示すように、脚40bを伸ばした状
態においても、足先は前上傾した姿勢となり、ステップ
に対する足40aの保持性が向上する。このため、脚4
0bを伸ばしても、足先はメインステップ部分31c上
に保持され、クルージング走行を楽な姿勢で、足の保持
性を確保して行うことができる。
【0031】又図7のように2人で乗車し、この際、パ
ッセンジャ用ステップ部32が、前記したように前上が
りの傾斜面なので、パッセンジャ41は足41aが爪先
上がりで、パッセンジャ用ステップ部32の上に載り、
前記したドライバー用ステップ部31と同様に足の保持
性に優れる。
【0032】又ドライバー用ステップ部31のメインス
テップ部分31cの後部に設けたサブステップ部分31
dは、前記したように、後部方向に上向きに傾いてい
る。このため、図8に示すように、サブステップ部分3
1dに足40aを載せた状態では、足は前下がりとな
る。この結果、自動二輪車1の運転において、旋回、操
向時等のワインディング走行時には、足40aは爪先立
ちの状態となり、踵を含む足40aの底面全体が前下傾
して後方に力がかかるので、サブステップ部分31dに
対する足40aの踏ん張りが効く。従って、旋回、操向
等に有利である。
【0033】更に、図3、図6に示したように、センタ
ーフロアカバー11の後部の両側部を含むリヤカバー1
8の両側部で、パッセンジャ用ステップ部32の両側部
に位置する部分に、車幅方向の内側に潜る凹部22,2
2を形成し(ボディカバー50の両側部に凹部22,2
2を形成し)、又図4に示すように、左右のパッセンジ
ャ用ステップ部32,32の実用中心距離L1を、左右
のドライバー用ステップ部31,31の実用中心距離L
よりも小さくしたので、パッセンジャ用ステップ32,
32がドライバー用ステップ31,31よりも車幅の内
側に位置することとなる。従って、パッセンジャ41の
足40aが、車体の外側縁であるドライバー用ステップ
の外側に突出することが無い。
【0034】特に、パッセンジャ用ステップ部32,3
2の内側のボディカバー50側部に、凹部22,22を
設けたので、前席19aと後席19bとを分割形成し、
特に、後席19bの前端部を細めに形成したことと相ま
って、パッセンジャ41の踵を含む足、脚41bのふく
らはぎ部分を含んで凹部22,22内に図6に示すよう
に寄せることができる。この結果、パッセンジャ41
は、足を開いてステップを使用する必要が無くなり、足
41a、脚41bを可能な限り閉じ狭めた状態で乗車す
ることができ、女性のパッセンジャに好ましいステップ
を得ることができる。
【0035】以上実施例を説明したが、ステップ30,
30は車体中心側に下り勾配で傾斜しており、又前上が
りに勾配が設けられおり、且つドライバー用ステップ部
31は、後部のサブステップ部分31dが後上傾してい
るので、ステップ30,30の表面に水が溜まる虞が
あ。そこで、例えば、ステップの一部に排水孔を設けた
り、或いは、ステップを排水性を有する孔開け板、網体
で構成しても良い。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、ハンドル部と乗員シートとの間
に、車体幅方向両側をステップ部とする低床式フロアを
備える自動二輪車において、ステップ部を、車幅中心側
が外側より低い下り勾配としたので、ステップの車幅方
向の中心側が外側よりも低くなり、足が内側に向いてス
テップ上に載せることができる。
【0037】従って、ステップ上に載せた足の踏ん張り
が効き、ステップ外側へ滑り難くなり、足の保持性が向
上する。又足全体が内側を向くので、足の外側方への動
きがし難くなり、足の無意識なステップ外側への飛出し
を防止することができる。又ステップは、外側部が高
く、車体中心側が低くなり、このため、ステップの外側
部分が高くなり、ステップ下方に配設したアンダーカバ
ー両側部も高い位置となり、自動二輪車の傾斜時の左右
のバンク角を大きく設定することが可能である。
【0038】請求項2は、請求項1において、前記ステ
ップ部を、前後に長いメインステップ部と、その後端に
連なる短いサブステップ部とから構成するとともに、該
メインステップ部は、その前端部が後端部より高い傾斜
面で形成し、且つ、該サブステップ部は、その前端部が
後端部より低い傾斜面で形成したので、ドライバーの乗
車時において、前部が上向きに傾く傾斜面のメインステ
ップ部に足を載せた際、足先は前上傾状態なので、脚を
伸ばした状態においても、足先は前上傾した姿勢とな
る。
【0039】従って、ドライバーは、脚を伸ばし、楽な
姿勢を採りながら、クルージング走行を、足の保持性を
確保して行うことができる。又メインステップ部の後部
に設けたサブステップ部は、後部方向に上向きに傾いて
いるので、サブステップ部に足が位置した状態では、足
は前下がりとなり、力を入れ易く、踏ん張りが効き、自
動二輪車の旋回、操向時等のワインディング走行時に有
利なステップを得ることができる。
【0040】請求項3は、ハンドル部と乗員シートとの
間に、車体幅方向両側をステップ部とする低床式フロア
を備える自動二輪車において、前記ステップ部を、前部
のドライバー用ステップと、その後端に連なりドライバ
ー用シートの略々下方に潜り込むパッセンジャ用ステッ
プとから構成し、該左右のパッセンジャ用ステップの実
用中心距離を、前記左右のドライバー用ステップの実用
中心距離よりも小さくしたので、パッセンジャ用ステッ
プがドライバー用ステップよりも車幅の内側に位置する
こととなり、パッセンジャの足がドライバー用ステップ
の外側に突出することが無くなる。
【0041】又パッセンジャステップ内側のボディカバ
ーの側部に、車幅方向の内側に潜る凹部を設けたので、
踵を含む足、ふくらはぎ等の脚下部を凹部内に寄せるこ
とができる。この結果、パッセンジャは、無理に足を開
いてステップを使用する必要が無く、膝や脚、足を狭め
て乗車することができ、女性のパッセンジャに極めて好
ましいステップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の外観を示す側面図
【図2】本発明に係る自動二輪車の外観を示す平面図
【図3】本発明に係るステップ部分の側面図
【図4】本発明に係るステップ部分の平面図、
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】本発明に係る自動二輪車において、2人乗り状
態で、クルージング走行時のステップ使用状態を示す説
明図
【図8】本発明に係る自動二輪車において、ワインディ
ング走行時のステップ使用状態を示す説明図
【符号の説明】
1…自動二輪車、 5…ハンドル部(ハンドル)、 1
1,18…リヤカバー、 19…乗員シート(シー
ト)、 22…凹部、 30…ステップ、 31…ドラ
イバー用ステップ、 31c…メインステップ部(メイ
ンステップ部分)、31d…サブステップ部(サブステ
ップ部分)、 32…パッセンジャ用ステップ、 50
…ボディカバー、 θ…ステップの車体中心側への下り
勾配角度、θ1…ドライバー用ステップのメインステッ
プ部の前上がり勾配の角度、 θ2…ドライバー用ステ
ップのサブステップ部の後上がり勾配の角度、 θ3…
パッセンジャ用ステップの前上がり勾配の角度、 L…
左右のドライバー用ステップ部の実用中心距離、 L1
…左右のパッセンジャ用ステップ部の実用中心距離L
1、 P…ドライバー用ステップの中心、 P1…パッ
センジャ用ステップの中心。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル部と乗員シートとの間に、車体
    幅方向両側をステップ部とする低床式フロアを備える自
    動二輪車において、 前記ステップ部を、車幅中心側が外側より低い下り勾配
    とした、 ことを特徴とする自動二輪車のステップ構造。
  2. 【請求項2】 前記ステップ部を、前後に長いメインス
    テップ部と、その後端に連なる短いサブステップ部とか
    ら構成するとともに、 該メインステップ部は、その前端部が後端部より高い傾
    斜面で形成し、且つ、該サブステップ部は、その前端部
    が後端部より低い傾斜面で形成することを特徴とする請
    求項1に記載の自動二輪車のステップ構造。
  3. 【請求項3】 ハンドル部と乗員シートとの間に、車体
    幅方向両側をステップ部とする低床式フロアを備える自
    動二輪車において、 前記ステップ部を、前部のドライバー用ステップと、そ
    の後端に連なりドライバー用シートの略々下方に潜り込
    むパッセンジャ用ステップとから構成し、 該左右のパッセンジャ用ステップの実用中心距離を、前
    記左右のドライバー用ステップの実用中心距離よりも小
    さくした、 ことを特徴とする自動二輪車のステップ構造。
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